JP5891996B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、排気中に含まれるHC、COやNOxを浄化する排気浄化触媒(三元触媒)をその排気管に設けた内燃機関が知られている。このような内燃機関に関し、例えば特許文献1には、空燃比を一時的にリーンに変動させた後に所定の弱リッチ領域とする空燃比制御を実行する内燃機関の制御装置が開示されている。上記空燃比制御は、吸気ポート内に取り付けたポートインジェクタからの燃料噴射量の増減により行われる。上記空燃比制御を実行することで、排気浄化触媒上での水性ガスシフト反応(CO+HO→CO+H)を促進できる。水性ガスシフト反応を促進できれば還元剤としてのHを多く生成できるので、排気浄化触媒上でのNOx浄化を促進できる。
また、ガソリン、アルコールまたはこれらの混合燃料で運転可能な内燃機関を搭載した車両が知られており、このような内燃機関を搭載した車両は一般にFFV(Flexible Fuel Vehicle)と呼ばれている。また、吸気ポート内に燃料を噴射するポートインジェクタと、気筒内に燃料を直接噴射する筒内インジェクタと、を備えるデュアル噴射型の内燃機関が知られている。デュアル噴射型の内燃機関を搭載したFFVに関し、例えば特許文献2には、機関温度が低いときに、燃料中のアルコール濃度が高くなるほどポートインジェクタからの燃料噴射割合を減じる燃料噴射制御を実行する内燃機関の制御装置が開示されている。そのため、機関温度が低いと噴射燃料が吸気ポートに付着し易い。またアルコールは、ガソリンに比して揮発性が低い。そのため、燃料中のアルコール濃度が高くなるほど上記吸気ポートへの燃料付着量が多くなる。この点、上記燃料噴射制御を実行すれば、このような不具合を良好に抑制できる。
特開2010−236450号公報 特開2009−121364号公報
しかしながら、上記空燃比制御では空燃比を所定の弱リッチ領域に制御するので、噴射燃料量の増加ひいては燃費の悪化に繋がるという問題がある。また、アルコールを燃焼すればHOが生成するので、燃料中のアルコール濃度が高くなるほど排出HO量が増える。そのため、仮にFFVにおいて上記空燃比制御を実行する場合、H生成量を増やすべく噴射燃料量を増やせば、より一層燃費が悪化してしまう。また、上記空燃比制御は排気浄化触媒の活性を前提としているので、例えば機関始動直後で排気浄化触媒が未活性である場合には、制御自体が実行できないという問題もある。
本発明は、上述の課題に鑑みなされたものである。即ち、排気浄化触媒の活性状態に左右されることなく、また、燃費を悪化させることなくNOxを浄化可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
アルコールを含む燃料を使用可能な内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポートインジェクタと、
前記内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する筒内インジェクタと、
前記内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒と、
前記排気浄化触媒よりも上流側の排気通路において水性ガスシフト反応により生成させる目標H濃度を算出する目標H濃度算出手段と、
前記上流側の排気通路におけるHO濃度を推定するHO濃度推定手段と、
前記上流側の排気通路における目標CO濃度を、前記目標H濃度と前記HO濃度とを用いて算出する目標CO濃度算出手段と、
前記排気浄化触媒の暖機中、前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとで噴き分ける燃料の噴き分け率を、前記目標CO濃度を用いて設定する噴き分け率設定手段と、
前記内燃機関に供給する燃料中のアルコール濃度を取得するアルコール濃度取得手段と、
前記上流側の排気通路におけるアルデヒド類濃度を、前記アルコール濃度を用いて推定するアルデヒド類濃度推定手段と、を備え、
前記目標H 濃度算出手段は、前記アルデヒド類濃度を用いて前記目標H 濃度を補正することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記内燃機関に供給する燃料中のアルコール濃度を取得するアルコール濃度取得手段を更に備え、
前記HO濃度推定手段は、前記アルコール濃度を用いて前記HO濃度を推定することを特徴とする。
また、第の発明は、第1または第2の発明において、
前記上流側の排気通路における通路温度を取得する通路温度取得手段と、
前記上流側の排気通路における露点温度を、前記HO濃度と前記通路温度とを用いて算出する露点温度算出手段と、を備え、
前記目標CO濃度算出手段は、前記露点温度と前記通路温度の差に応じて、前記目標CO濃度を補正することを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れか1つにおいて、
前記上流側の排気通路における通路温度を取得する通路温度取得手段と、
前記上流側の排気通路における露点温度を、前記HO濃度と前記通路温度とを用いて算出する露点温度算出手段と、を備え、
前記目標CO濃度算出手段は、前記露点温度と前記通路温度との連続的な比較において、前回比較時には前記露点温度が前記通路温度よりも高く、今回比較時には前記露点温度が前記通路温度よりも低い場合は、前記露点温度が前記通路温度よりも連続して高い場合に比して前記目標CO濃度を高濃度側に補正することを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れか1つにおいて、
前記噴き分け率設定手段は、前記目標CO濃度が高くなるほど前記筒内インジェクタの分担割合が高くなるように前記噴き分け率を設定することを特徴とする。
第1の発明によれば、ポートインジェクタと筒内インジェクタとで噴き分ける燃料の噴き分け率を、上記目標CO濃度を用いて設定できる。上記目標CO濃度は、上記目標H濃度と上記HO濃度とを用いて求められる。上記目標H濃度は、上記上流側の排気通路における水性ガスシフト反応の進行により生成させるH濃度の目標濃度である。また、上記HO濃度は、上記上流側の排気通路におけるHO濃度の推定値である。即ち、上記目標CO濃度は、水性ガスシフト反応の進行に必要なCO濃度の目標値であり、上記噴き分け率は、上記上流側の排気通路において水性ガスシフト反応を進行するために必要な噴き分け率の目標値である。
ここで、水性ガスシフト反応は、排気浄化触媒のNOx浄化が活性化する温度(約350℃)よりも低温(約150℃)で進行する。そのため、第1の発明のように噴き分け率を設定すれば、排気浄化触媒よりも上流側の排気通路において水性ガスシフト反応を進行させ、生成したHの還元機能により、NOxを浄化できる。従って、例えば排気浄化触媒が低温(約150℃)の場合であっても、排気中のNOxを浄化できる。即ち、排気浄化触媒の活性状態に左右されることなく排気中のNOxを浄化できる。
また、排気浄化触媒の暖機中は、筒内インジェクタから噴射した燃料がピストンや燃焼室壁に付着し、この付着燃料が不完全燃焼を起こし易くなるので、排気中にCOが排出される。そのため、第1の発明のような噴き分け率の設定によってCOを生成できれば、燃費を悪化させることなくNOxを浄化できる。
また、アルコールが燃焼すると、中間生成物であるホルムアルデヒドやアセトアルデヒドが生成する場合もある。このようなアルデヒド類は、H 同様にNOx還元機能を有する。この点、第1の発明によれば、上記内燃機関に供給する燃料中のアルコール濃度を用いて、アルデヒド類の濃度を推定し、上記目標H 濃度を補正できる。従って、上記目標H 濃度を高精度に推定できる。
第2の発明によれば、上記内燃機関に供給する燃料中のアルコール濃度を用いて上記HO濃度を推定できる。アルコールはその分子内に水酸基(−OH)を有し、その燃焼によりHOを生成する。そのため、燃料中のアルコール濃度を用いれば、上記HO濃度を高精度に推定できる。
上記排気浄化触媒の暖機前においては、上記通路温度は外部環境の影響を受けており、露点温度以下となっている場合もある。このような場合には、上記上流側の排気通路に存在できる水蒸気量に余裕がなく、上記排気浄化触媒の暖機中にアルコールから生成したHOが凝縮する可能性がある。この点、第の発明によれば、上記露点温度と上記通路温度の差に応じて、上記目標CO濃度を補正することができる。従って、上記上流側の排気通路での水蒸気量の変化を考慮しつつNOxを浄化できる。
上述したように、上記排気浄化触媒の暖機前においては、上記通路温度が露点温度以下となっている場合もある。但し、上記通路温度は排気により上昇するので、上記通路温度が露点温度よりも高くなった場合には、上記上流側の排気通路の凝縮水が気化し始める。そのため、上記通路温度内のHO量が一時的に増加する。この点、第の発明によれば、露点温度と上記通路温度との連続的な比較において、前回比較時には上記露点温度が上記通路温度よりも高く、今回比較時には上記露点温度が上記通路温度よりも低い場合は、上記露点温度が上記通路温度よりも連続して高い場合に比して上記目標CO濃度を高濃度側に補正することができる。従って、上記通路温度内のHO量が一時的に増加した場合にも、その増加分に応じたCOを生成してNOxを浄化できる。
の発明によれば、上記目標CO濃度が高くなるほど上記筒内インジェクタの分担割合が高くなるように上記噴き分け率を設定することができるので、上述した不完全燃焼によるCO生成を促進できる。
実施の形態1のシステム構成を示す図である。 触媒活性時間および排気温度と、燃料中のエタノール濃度との関係を示した図である。 NOxの50%浄化温度と、触媒活性時間との関係を示した図である。 触媒上流排気管におけるH濃度(H量)と、NOxの50%浄化温度との関係を示した図である。 実施の形態1における噴き分け率の設定手法を説明するための図である。 エタノール濃度と触媒活性時間との関係を示した図である。 NOxの50%浄化温度と、触媒活性の短縮時間との関係を示した図である。 NOxの50%浄化温度の必要向上代と、H濃度との関係を示した図である。 燃料中のエタノール濃度と排気中のHO濃度との関係を示した図である。 必要H濃度および必要HO濃度と、必要CO濃度との関係を示した図である。 噴き分け率とCO濃度との関係を示した図である。 実施の形態2における噴き分け率の設定手法を説明するための図である。 燃料中のエタノール濃度と、排気中のアルデヒド類の濃度との関係を示した図である。 排気中のアルデヒド類の濃度と、等還元能力のH濃度との関係を示した図である。 実施の形態3における噴き分け率の補正手法を説明するための図である。 実施の形態3における噴き分け率の設定手法を説明するための図である。 始動時温度差および積算吸入空気量と、凝縮水の発生割合との関係を示した図である。 始動時温度差および積算吸入空気量と、凝縮水の蒸発割合との関係を示した図である。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
先ず、図1乃至図11を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1のシステム構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、動力装置としてのエンジン10を備えている。エンジン10は、ガソリン、エタノール(アルコール)またはこれらの混合燃料で運転可能に構成されている。尚、エンジン10の気筒数および気筒配列は特に限定されない。
また、本実施形態のシステムは、吸気管12(吸気ポート)内に燃料を噴射するポートインジェクタ14と、エンジン10の気筒内に各気筒内に燃料を直接噴射する筒内インジェクタ16とを備えている。つまり、燃料は、ポートインジェクタ14からの噴射(以下、「ポート噴射」ともいう。)または筒内インジェクタ16からの噴射(以下、「筒内噴射」ともいう。)により、エンジン10に供給される。
また、本実施形態のシステムは、排気管18に排気浄化触媒20を備えている。排気浄化触媒20は、これに流入する空燃比がストイキ付近の狭い範囲にある場合に排気中のHC、CO、NOxの3成分を効率的に浄化する三元触媒である。
また、本実施形態のシステムは、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30の入力側には、燃料供給手段(燃料タンクまたは燃料供給経路)に設置され、燃料中のエタノール濃度を検出可能なアルコール濃度センサ22や、エンジン10の制御に必要な各種のセンサが接続されている。一方、ECU30の出力側にはポートインジェクタ14、筒内インジェクタ16などの各種アクチュエータが接続されている。ECU30は、アルコール濃度センサ22の出力を用い、後述する噴き分け率設定制御等の各種の制御を実行する。
[実施の形態1の特徴]
上述したように、排気浄化触媒20によれば排気中のNOxを浄化できる。しかしながら、排気浄化触媒20のNOx浄化機能は約350℃で活性化する。そのため、例えばエンジン始動直後といった冷間時は排気浄化触媒20の暖機が不十分で、NOxの浄化ができないという問題がある。従って、このような冷間時においては、上記NOx浄化機能に頼らずにNOx浄化の低温活性を向上させる必要があると言える。
また、エタノールはガソリンに比べて燃焼速度が速く、排気温度が上昇し難い。そのため、エタノール含有燃料を用いる場合には、ガソリンのみを用いる場合に比して、排気浄化触媒20の活性化に長時間を要するという問題もある。図2は、触媒活性時間(排気浄化触媒20の活性化に要する時間をいう。以下同じ。)および排気温度と、燃料中のエタノール濃度との関係を示した図である。図2に示すように、排気温度はエタノール濃度0%(つまり、ガソリン100%)の場合に最も高く(E0)、エタノール濃度が高くなるにつれて低くなる。また、触媒活性時間はエタノール濃度100%の場合に最も長く(E100)、エタノール濃度が低くなるにつれて短くなる。このことから、エタノール含有燃料を用いる場合は、上述した冷間時のNOx浄化が満足に行われないことが分かる。
また図3は、NOxの50%浄化温度(排出NOxのうちの50%を浄化できる排気浄化触媒20の温度をいう。以下同じ。)と、触媒活性時間との関係を示した図である。仮に、排気浄化触媒20の上記50%浄化温度がαであるとする。そうすると、エタノール0%(E0)の場合、図中の要求活性時間でこの触媒温度αに到達できる。他方、エタノール100%(E100)の場合、エタノール0%(E0)の場合に比して触媒活性時間が長くなり、当該要求活性時間後の触媒温度は、αよりも低いβに留まる。従って、図2乃至図3から、エタノール含有燃料を用いる場合には、上記NOx浄化の低温活性の向上が特に必要であると言える。
そこで、本実施形態においては、排気浄化触媒20の暖機中、排気浄化触媒20よりも上流側の排気管18(以下、「触媒上流排気管」と称す。)において意図的に水性ガスシフト反応(CO+HO→CO+H)を進行させることとしている。水性ガスシフト反応は、その活性化温度が約150℃であり、また、排気浄化触媒20の存在に関係なく進行する。また、上記反応式に示したように、水性ガスシフト反応の生成物にはHが含まれる。そのため、水性ガスシフト反応を進行させれば、Hの強力な還元機能によりNOxを浄化できる。
図4は、触媒上流排気管におけるH濃度(H量)と、NOxの50%浄化温度との関係を示した図である。図4に示すように、H濃度を[HE100αから[HE100βへと上昇させれば、触媒温度がβであっても、排出NOxの50%を浄化できる。つまり、触媒上流排気管で水性ガスシフト反応を進行させて、触媒上流排気管内のH濃度を高めれば、排気浄化触媒20が低温であっても、NOxの50%を浄化できる。
[実施の形態1における噴き分け率設定手法]
本実施形態において、上記水性ガスシフト反応の進行は、噴き分け率設定制御を実行することにより行う。この噴き分け率設定制御においては、燃料中のエタノール濃度に応じて、ポート噴射と筒内噴射の間で行う噴射燃料の分担割合(つまり、噴き分け率)が設定される。この噴き分け率の設定手法について、図5乃至図11を参照しながら説明する。図5は、実施の形態1における噴き分け率の設定手法を説明するための図である。尚、図5に示すフローは、ECU30において実行されるものであり、エンジン10の始動後、排気浄化触媒20の暖機が完了するまでの間、燃料噴射タイミング毎に繰り返し実行されるものとする。
図5においては、先ず、(i)エタノール濃度が検出される(ステップ100)。(i)エタノール濃度は、アルコール濃度センサ22の出力に基づいて検出される。(i)エタノール濃度は、エンジン10の始動直後におけるアルコール濃度センサ22の出力を用いて検出するが、始動前に取得した該出力を代用して検出してもよい。更には、排気ガスセンサの出力を用いた推定等、公知の手法により検出してもよい。
続いて、(ii)触媒活性の短縮時間(短縮すべき触媒活性時間をいう。以下同じ。)が算出される(ステップ110)。図6は、エタノール濃度と触媒活性時間との関係を示した図である。図6に示すように、(ii)触媒活性の短縮時間は、要求活性時間(エタノール濃度0%(E0)の場合の触媒活性時間)と、ステップ100で検出した(i)エタノール濃度に対応する触媒活性時間の差として算出される。尚、図6の関係については、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(iii)触媒低温活性の必要向上代(NOxの50%浄化温度の必要向上代をいう。以下同じ。)が算出される(ステップ120)。図7は、NOxの50%浄化温度と、触媒活性の短縮時間との関係を示した図である。図7に示すように、(iii)触媒低温活性の必要向上代は、ステップ110で算出した(ii)触媒活性の短縮時間に対応するNOxの50%浄化温度γと、図3で説明した温度αとの差として算出される。尚、図7の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(iv)H濃度の必要増加代(必要H濃度ともいう。以下同じ。)が算出される(ステップ130)。図8は、NOxの50%浄化温度の必要向上代と、H濃度との関係を示した図である。図8に示すように、(iv)H濃度の必要増加代は、ステップ120で算出した(iii)触媒低温活性の必要向上代に対応するH濃度[HE(i)γと、図4に示した濃度[HE0αとの差として算出される。尚、図8の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(v)HO濃度の必要増加代(必要HO濃度ともいう。以下同じ。)が算出される(ステップ140)。図9は、燃料中のエタノール濃度と排気中のHO濃度との関係を示した図である。エタノールは分子構造内に水酸基(−OH)を有するので、燃料中のエタノール濃度が高くなるほど排気中のHO濃度が高くなる。図9に示すように、(v)HO濃度の必要増加代は、ステップ100で検出した(i)エタノール濃度に対応するHO濃度[HO]E(i)と、エタノール濃度0%(E0)の場合のHO濃度[HO]E0との差として算出される。尚、図9の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(vi)CO濃度の必要増加代(必要CO濃度ともいう。以下同じ。)が算出される(ステップ150)。CO濃度の必要増加代は、触媒上流排気管のHOとCOとが過不足無く水性ガスシフト反応するために必要なCO濃度である。図10は、必要H濃度および必要HO濃度と、必要CO濃度との関係を示した図である。図10に示すように、必要CO濃度(x軸)は、必要HO濃度(y軸)および必要H濃度(z軸)によって決定される。即ち、(vi)CO濃度の必要増加代は、ステップ130で算出した(iv)H濃度の必要増加代と、ステップ140で算出した(v)HO濃度の必要増加代とを図10の関係に適用することで決定される。尚、図10の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
最後に、(vii)噴き分け率SRが設定される(ステップ160)。図11は、噴き分け率とCO濃度との関係を示した図である。図11に示すように、CO濃度は、筒内噴射の割合と比例関係にある。この理由は、冷間時に筒内噴射を行うと燃料がピストンや燃焼室壁に付着し、この付着燃料が不完全燃焼を起こし易くなるためで、筒内噴射の割合が高くなるほどCO濃度も高くなる。また、図11に示すように、ステップ150で求めた(vi)CO濃度の必要増加代は、噴き分け率SRの前回値SR(k−1)と今回値SR(k)として表すことができる。よって、(vii)噴き分け率SRの今回値SR(k)は、ステップ150で求めた(vi)CO濃度の必要増加代と、前回値SR(k−1)とから決定される。尚、図11の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
以上、本実施形態によれば、上記のように設定した今回値SR(k)で燃料噴射を行うことで、触媒上流排気管で水性ガスシフト反応を進行できる。従って、排気浄化触媒20の暖機中、燃料中のエタノール濃度に関係なく、ガソリン100%の燃料を用いる場合同様のNOx浄化特性を維持できる。
また、一般に、冷間時は排気中の水分量が多くなる傾向があり、各種センサの被水割れといった不具合を生じ易い。そのため、排気浄化触媒20の暖機中の空燃比は、通常、ストイキよりもややリッチ側に設定される。この点、本実施形態では、水性ガスシフト反応により触媒上流排気管でのHOの消費を促進できる。よって、本実施形態によれば、当該暖機中の空燃比を、従来よりもストイキ側に設定できるので、更なる燃費向上を図ることも可能となる。
尚、上記実施の形態1においては、ECU30が図5のステップ100〜130の処理を実行することにより上記第1の発明における「目標H濃度算出手段」が、同図のステップ140の処理を実行することにより上記第1の発明における「HO濃度推定手段」に、同図のステップ150の処理を実行することにより上記第1の発明における「目標CO濃度算出手段」が、同図のステップ160の処理を実行することにより上記第1の発明における「噴き分け率設定手段」が、それぞれ実現されている。
また、上記実施の形態1においては、ECU30が図5のステップ100の処理を実行することにより上記第2の発明における「アルコール濃度取得手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図12乃至図14を参照しながら、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態においては、図1のシステム構成において、図12に示すフローにより噴き分け率を設定する点をその特徴とする。従って、システム構成の説明については省略する。また、図12に示すフローの説明において上記実施の形態1と共通する処理についてはその説明を簡略化する。
[実施の形態2の特徴]
上記実施の形態1の噴き分け率設定制御においては、燃料中のエタノールの全てが燃焼してHOが生成するという前提のもと、必要HO濃度等の算出を行った。しかしながら、エタノールがHOの状態で排出されるとは限らない。即ち、中間生成物であるホルムアルデヒドやアセトアルデヒド(以下、「アルデヒド類」と総称する。)の状態で排出されることがある。アルデヒド類は、H同様にNOx還元機能を有する。そのため、HによるNOx浄化の役割をこのアルデヒド類に担わせることができる。このような観点に基づき、本実施形態の噴き分け率設定制御においては、アルデヒド類の濃度を考慮することとしている。
[実施の形態2における噴き分け率設定手法]
図12は、実施の形態2における噴き分け率の設定手法を説明するための図である。尚、図12に示すフローは、図5に示したフロー同様、エンジン10の始動後、排気浄化触媒20の暖機が完了するまでの間、燃料噴射タイミング毎に繰り返し実行されるものとする。
図12においては、先ず、(i)エタノール濃度が検出され(ステップ200)、(ii)触媒活性の短縮時間が算出され(ステップ210)、(iii)触媒低温活性の必要向上代が算出され(ステップ220)、(iv)H濃度の必要増加代が算出される(ステップ230)。これらのステップにおける処理は、図5のステップ100〜130における処理と同一である。
ステップ230に続いて、(viii)アルデヒド類の濃度が推定される(ステップ240)。図13は、燃料中のエタノール濃度と、排気中のアルデヒド類の濃度との関係を示した図である。図13に示すように、(viii)アルデヒド類の濃度は、ステップ200で検出した(i)エタノール濃度に基づいて推定される。尚、図13の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(ix)等還元能力のH濃度(NOx還元能力に基づいたアルデヒド類濃度のH濃度換算値をいう。以下同じ。)が算出される(ステップ250)。図14は、排気中のアルデヒド類の濃度と、等還元能力のH濃度との関係を示した図である。図14に示すように、(ix)等還元能力のH濃度は、エタノール濃度0%(E0)の場合に排出されるアルデヒド類の濃度に基づいて算出した等還元能力のH濃度[HE0α/CVと、ステップ230で算出した(viii)アルデヒド類の濃度に対応する等還元能力のH濃度[HE(i)γ/CVとの差として算出される。尚、図14の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(x)H濃度の必要増加代の補正値が算出される(ステップ260)。(x)H濃度の必要増加代の補正値は、ステップ230で算出した(iv)H濃度の必要増加代からステップ250で算出した等還元能力のH濃度を差し引くことで算出される。
続いて、(v)HO濃度の必要増加代が算出される(ステップ270)。本ステップにおける処理は、図5のステップ140における処理と同一である。
続いて、(vi)CO濃度の必要増加代が算出される(ステップ280)。本ステップにおける処理は、図5のステップ150における処理と基本的に同一である。即ち、本ステップにおいては、ステップ260で算出した(iv)H濃度の必要増加代の補正値と、ステップ270で算出した(v)HO濃度の必要増加代とを図10の関係に適用することで決定される。
最後に、(vii)噴き分け率SRの今回値SR(k)が設定される(ステップ290)。本ステップにおける処理は、図5のステップ160における処理と基本的に同一である。即ち、(vii)噴き分け率SRの今回値SR(k)は、ステップ280で求めた(vi)CO濃度の必要増加代と、前回値SR(k−1)とから決定される。
以上、本実施形態によれば、HによるNOx浄化の役割をアルデヒド類に担わせることができる。従って、(x)H濃度の必要増加代や、(vi)CO濃度の必要増加代を減らすことができる。即ち、上記実施の形態1に比して、筒内噴射の割合を低下させることができる。ここで、一般に、冷間時に筒内噴射の割合を高くすると、ピストンウェットが多くなりスモークが生じるという問題がある。この点、本実施形態によれば、筒内噴射の割合を低下できるので、ピストンウェットやそれに伴い生じるスモーク量を低減できる。
尚、上記実施の形態2においては、ECU30が図12のステップ240の処理を実行することにより上記第の発明における「アルデヒド類濃度推定手段」が実現されている。
実施の形態3.
次に、図15乃至図18を参照しながら、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態においては、図1のシステムに、エンジン10の冷却水温を検出する水温センサと、触媒上流排気管内の相対湿度を検出する湿度センサと、吸入空気量GAを測定するエアフロメータとを追加した構成において、図16に示すフローにより噴き分け率を設定する点をその特徴とする。従って、システム構成の説明については省略する。また、図16に示すフローの説明において上記実施の形態1と共通する処理についてはその説明を簡略化する。
[実施の形態3の特徴]
上記実施の形態1や2の噴き分け率設定制御においては、制御実行中の燃料中のアルコールの燃焼により生成したHOが、水性ガスシフト反応において消費されるとした。しかし、HOは、エンジン10の前回運転時にも生成しており、この生成HOの一部は制御開始前(つまり、エンジン10の始動前)においても触媒上流排気管に残留していることが考えられる。
残留HOに関し、制御開始時点で触媒上流排気管に存在するHOは、制御開始前における触媒上流排気管の温度によって決まる。当該温度は、外部環境の影響を少なからず受ける。そのため、外部環境によっては、触媒上流排気管内のHOが水蒸気状態ではなく、凝縮水の状態で存在している場合があり得る。このような場合、触媒上流排気管内のHO量が制御開始後(つまり、エンジン10の始動後)に変化する可能性がある。そこで、本実施形態の噴き分け率設定制御においては、制御開始前後における触媒上流排気管内のHO量の変化を考慮し、噴き分け率を補正することとしている。
図15は、実施の形態3における噴き分け率の補正手法を説明するための図である。本図は、燃料中のエタノール濃度と筒内噴射比率との関係を、排気管温度(触媒上流排気管の温度)と関連付けて示した図である。図中に示す筒内噴射比率は、上述した噴き分け率と同義である。即ち、筒内噴射比率100%とは筒内噴射のみで燃料供給を行うことを意味し、筒内噴射比率0%とはポート噴射のみで燃料供給を行うことを意味する。
図15に示すように、(a)制御開始前の排気管温度が露点温度よりも高い場合(排気管温度>露点温度)、触媒上流排気管内に存在できる水蒸気量に余裕があると言える。そのため、制御開始後におけるHO濃度の必要増加代は、燃料中のエタノール濃度に比例して増加できると考えることができる(図9参照)。よって、この場合は、噴き分け率を補正せずに、燃料中のエタノール濃度に応じて筒内噴射比率を設定できる。
一方、(b)制御開始前の排気管温度が露点温度以下の場合(排気管温度≦露点温度)、触媒上流排気管内に存在できる水蒸気量に余裕がなく、制御開始後にエタノールから生成したHOが凝縮する可能性があると考えることができる。よって、この場合は、HO濃度の必要増加代が低下することが予想されることから、必要CO濃度を低めに設定するべく上記(a)の場合に比べて筒内噴射比率を低い値に補正する。
また、(c)制御開始前の排気管温度が露点温度をまたいだ場合は、その直後、触媒上流排気管に発生していた凝縮水が気化し始める。凝縮水が気化すれば触媒上流排気管のHO量が一時的に増加すると考えることができる。よって、この場合は、HO濃度の必要増加代が一時的に高くなることが予想されることから、必要CO濃度を高めに設定するべく上記(a)の場合に比べて筒内噴射比率を高い値に補正する。
上記のように筒内噴射比率を補正することで、触媒上流排気管内の水蒸気量の変化を加味できる。よって、上記NOx浄化の低温活性の向上を高精度に図ることができる。
[実施の形態3における噴き分け率設定手法]
図16は、実施の形態3における噴き分け率の設定手法を説明するための図である。尚、図16に示すフローは、図5に示したフロー同様、エンジン10の始動後、排気浄化触媒20の暖機が完了するまでの間、燃料噴射タイミング毎に繰り返し実行されるものとする。
図16においては、先ず、(i)エタノール濃度が検出され(ステップ300)、(ii)触媒活性の短縮時間が算出され(ステップ310)、(iii)触媒低温活性の必要向上代が算出され(ステップ320)、(iv)H濃度の必要増加代が算出され(ステップ330)、(v)HO濃度の必要増加代が算出される(ステップ340)。これらのステップにおける処理は、図5のステップ100〜140における処理と同一である。
続いて、(xi)始動時温度差(エンジン始動時における排気管温度の露点温度とエンジン冷却水温との差をいう。以下同じ。)が算出される(ステップ350)。本ステップにおいて、エンジン冷却水温は、上記水温センサの出力に基づいて検出される。また、触媒上流排気管の露点温度は、上記湿度センサの出力と上記水温センサの出力とに基づいて算出される。
続いて、(xii)凝縮水の発生割合(触媒上流排気管に存在する水蒸気が凝縮する割合をいう。以下同じ。)が算出される(ステップ360)。図17は、始動時温度差および積算吸入空気量と、凝縮水の発生割合との関係を示した図である。尚、図17に示す積算GAはエンジン10の始動後における吸入空気量GAの積算値である。また、この吸入空気量GAには、上記エアフロメータにより測定された値が用いられる。図17に示すように、凝縮水の発生割合は始動時温度差が大きいほど低くなる。また、凝縮水の発生割合は積算GAが多いほど低くなる。(xii)凝縮水の発生割合は、ステップ350で検出した(xi)始動時温度差と、積算GAとを図17に示した関係に適用することで算出される。尚、図17の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(xiii)凝縮水の蒸発割合(触媒上流排気管に存在する凝縮水が蒸発する割合をいう。以下同じ。)が算出される(ステップ370)。図18は、始動時温度差および積算吸入空気量と、凝縮水の蒸発割合との関係を示した図である。尚、図18に示す積算GAは図17に示した積算GAと同一である。図18に示すように、凝縮水の蒸発割合は始動時温度差が小さいほど高くなる。また、凝縮水の蒸発割合は積算GAが多いほど高くなる。(xiii)凝縮水の蒸発割合は、ステップ350で検出した(xi)始動時温度差と、積算GAとを図18に示した関係に適用することで算出される。尚、図18の関係については、図6同様、予めECU30内に記憶されているものとする。
続いて、(xiv)HO濃度の必要増加代の補正値が算出される(ステップ380)。(xiv)HO濃度の必要増加代の補正値は、ステップ340で算出した(v)HO濃度の必要増加代と、ステップ360で算出した(xii)凝縮水の発生割合と、ステップ370で算出した(xiii)凝縮水の蒸発割合とを用いて算出される。
続いて、(vi)CO濃度の必要増加代が算出される(ステップ390)。本ステップにおける処理は、図5のステップ150における処理と基本的に同一である。即ち、本ステップにおいては、ステップ330で算出した(iv)H濃度の必要増加代と、ステップ380で算出した(xiv)HO濃度の必要増加代の補正値とを図10の関係に適用することで決定される。
最後に、(vii)噴き分け率SRの今回値SR(k)が設定される(ステップ400)。本ステップにおける処理は、図5のステップ160における処理と基本的に同一である。即ち、(vii)噴き分け率SRの今回値SR(k)は、ステップ390で求めた(vi)CO濃度の必要増加代と、前回値SR(k−1)とから決定される。
以上、本実施形態によれば、制御開始前後における触媒上流排気管内のHO量の変化を考慮することができる。よって、上記NOx浄化の低温活性を精度高く向上できる。
尚、上記実施の形態3においては、上記水温センサが上記第3または第4の発明における「通路温度取得手段」に相当している。
また、上記実施の形態3においては、ECU30が図18のステップ350の処理を実行することにより上記第3または第4の発明における「露点温度算出手段」が実現されている。

10 エンジン
12 吸気管
14 ポートインジェクタ
16 筒内インジェクタ
18 排気管
20 排気浄化触媒
22 アルコール濃度センサ
30 ECU

Claims (5)

  1. アルコールを含む燃料を使用可能な内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポートインジェクタと、
    前記内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する筒内インジェクタと、
    前記内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒と、
    前記排気浄化触媒よりも上流側の排気通路において水性ガスシフト反応により生成させる目標H濃度を算出する目標H濃度算出手段と、
    前記上流側の排気通路におけるHO濃度を推定するHO濃度推定手段と、
    前記上流側の排気通路における目標CO濃度を、前記目標H濃度と前記HO濃度とを用いて算出する目標CO濃度算出手段と、
    前記排気浄化触媒の暖機中、前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとで噴き分ける燃料の噴き分け率を、前記目標CO濃度を用いて設定する噴き分け率設定手段と、
    前記内燃機関に供給する燃料中のアルコール濃度を取得するアルコール濃度取得手段と、
    前記上流側の排気通路におけるアルデヒド類濃度を、前記アルコール濃度を用いて推定するアルデヒド類濃度推定手段と、を備え、
    前記目標H 濃度算出手段は、前記アルデヒド類濃度を用いて前記目標H 濃度を補正することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関に供給する燃料中のアルコール濃度を取得するアルコール濃度取得手段を更に備え、
    前記HO濃度推定手段は、前記アルコール濃度を用いて前記HO濃度を推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記上流側の排気通路における通路温度を取得する通路温度取得手段と、
    前記上流側の排気通路における露点温度を、前記HO濃度と前記通路温度とを用いて算出する露点温度算出手段と、を備え、
    前記目標CO濃度算出手段は、前記露点温度と前記通路温度の差に応じて、前記目標CO濃度を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記上流側の排気通路における通路温度を取得する通路温度取得手段と、
    前記上流側の排気通路における露点温度を、前記HO濃度と前記通路温度とを用いて算出する露点温度算出手段と、を備え、
    前記目標CO濃度算出手段は、前記露点温度と前記通路温度との連続的な比較において、前回比較時には前記露点温度が前記通路温度よりも高く、今回比較時には前記露点温度が前記通路温度よりも低い場合は、前記露点温度が前記通路温度よりも連続して高い場合に比して前記目標CO濃度を高濃度側に補正することを特徴とする請求項1乃至何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記噴き分け率設定手段は、前記目標CO濃度が高くなるほど前記筒内インジェクタの分担割合が高くなるように前記噴き分け率を設定することを特徴とする請求項1乃至何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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