JP5891728B2 - ロービング包装体及びロービング包装材 - Google Patents
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溶融ガラス(SiO2:58%、Na2O:0.3%、K2O:0.1%、CaO:24.2%、TiO2:0.2%、MgO:1.3%、SrO:0.1%、Al2O3:8.6%、B2O3:7.1%)を、ブッシングに設けられた複数のノズルから引き出してフィラメント(太さ17μm)とした。このフィラメントを数千本集束させ、2310texの太さになるように調整して、シングルエンドロービングの形態とした。このとき、シングルエンドロービングの強熱減量が0.55%になるように予め調製した集束剤を、フィラメントの表面にロール法を用いて塗布した。集束剤は、ポリプロピレン樹脂、アミノプロピルトリエトキシシランカップリング剤(日本ユニカ株式会社製)、及びポリエチレン樹脂を用いた。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.23質量%になるようにしたこと、包装材本体の寸法を570mm×450mm(縦×横)としたこと、包装材本体の厚みを35μmとしたこと、熱可塑性樹脂層5aを図6に示すように、包装材本体4aの内面の上に高さ方向(y方向)が300mm、周方向(x方向)が75mmの長方形状が4つ並ぶように印刷した(これを印刷パターン2とする)こと以外は、実施例1と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。なお、実施例2得られたロービング包装体において、包装材本体の内面のロービング巻回体の外周部分と接触する部分に占める熱可塑性樹脂層の面積割合は、28%であった。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.42質量%になるようにしたこと、包装材本体の寸法を570mm×460mm(縦×横)としたこと、包装材本体の厚みを30μmとしたこと、熱可塑性樹脂層5aを図7に示すように、包装材本体4aの上に高さ方向(y方向)が300mm、周方向(x方向)が440mmの長方形状が1つとなるように印刷した(これを印刷パターン3とする)こと以外は、実施例1と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。なお、実施例3得られたロービング包装体において、包装材本体の内面のロービング巻回体の外周部分と接触する部分に占める熱可塑性樹脂層の面積割合は、85%であった。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.72質量%になるようにしたこと、熱可塑性樹脂層に含まれる樹脂を表2に示すものとしたこと、包装材本体の寸法を520mm×490mm(縦×横)としたこと、熱可塑性樹脂層の厚みを7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。なお、熱可塑性樹脂層に含まれる熱可塑性樹脂は、塩化ポリプロピレンが約75質量%程度、残部が、ポリウレタン、ロジン変性エポキシ樹脂などである。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.52質量%になるようにしたこと、包装材本体をポリエチレンからなる樹脂シート(440mm×520mm)とし、大気下、常温(25℃)から200℃まで加熱(200℃で30秒保持)して熱収縮させたこと、包装材本体の寸法を520mm×440mm(縦×横)としたこと、包装材本体の厚みを50μmとしたこと、熱可塑性樹脂層の厚みを7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。なお、袋状の包装材は、包装材本体の内面の上に熱可塑性樹脂層を形成した包装材を二つ折りにし、両端の2片を熱融着させ、一片に開口部を有するものとした。このとき、包装材の内面の熱可塑性樹脂層がロービング巻回体の外周部分に位置するようにした。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.37質量%になるようにしたこと、包装材本体の厚みを70μmとしたこと以外は、実施例5と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.57質量%になるようにしたこと、包装材本体の寸法を520mm×470mm(縦×横)としたこと、熱可塑性樹脂層を印刷パターン3としたこと以外は、実施例5と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.42質量%になるようにしたこと、熱可塑性樹脂層に含まれる樹脂を表2に示すものとしたこと、包装材本体の寸法を520mm×460mm(縦×横)としたこと、熱可塑性樹脂層の厚みを5μmとしたこと以外は、実施例5と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。なお、熱可塑性樹脂層に含まれる熱可塑性樹脂は、塩化ポリプロピレンが約75質量%程度、残部が、ポリウレタン、ロジン変性エポキシ樹脂などである。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.21質量%になるようにしたこと、包装材本体の寸法を520mm×480mm(縦×横)としたこと、包装材本体の厚みを40μmとしたこと、熱可塑性樹脂層の厚みを14μmとしたこと以外は、実施例5と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。これらの結果を表2に示す。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.52質量%になるようにしたこと、シングルエンドロービングを、高さが250mm、幅が280mmの円筒状に巻き取り、ロービング巻回体としたこと、包装材本体としてポリプロピレンとポリエチレンとからなる寸法510mm×510mmの樹脂シートを使用したこと、熱可塑性樹脂層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング巻回体が崩壊した際にロービング包装体に残ったロービングの長さを測定した。これらの結果を表2に示す。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.71質量%になるようにしたこと、包装材本体の寸法を570mm×440mm(縦×横)としたこと、熱可塑性樹脂層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング巻回体が崩壊した際にロービング包装体に残ったロービングの長さを測定した。これらの結果を表2に示す。
シングルエンドロービングの強熱減量が0.43質量%になるようにしたこと、包装材本体の寸法を570mm×440mm(縦×横)としたこと、包装材本体の厚みを35μmとしたこと、熱可塑性樹脂層に含まれる樹脂を表2に示すものとしたこと、熱可塑性樹脂層を印刷パターン3としたこと、熱可塑性樹脂層の厚みを2μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、ロービング巻回体の崩壊の有無を確認した。また、ロービング包装体内での熱可塑性樹脂層同士の粘着(ブロッキング)の有無を確認した。さらに、ロービング巻回体が崩壊した際にロービング包装体に残ったロービングの長さを測定した。これらの結果を表2に示す。なお、熱可塑性樹脂層に含まれる熱可塑性樹脂は、ポリウレタンからなる。
2…ロービング巻回体
3,3a…ロービング包装材
4,4a…包装材本体
5,5a…熱可塑性樹脂層
Claims (11)
- 包装材本体と、
前記包装材本体の内面の上に設けられた熱可塑性樹脂層と、
を有し、前記熱可塑性樹脂層同士を重ね合わせて折りたたみ可能なロービング包装材であって、
前記熱可塑性樹脂層は、示差走査熱量測定において、50℃〜80℃の温度範囲で1つ以上の吸熱ピークを示し、100℃〜120℃の温度範囲で1つ以上の吸熱ピークを示す、ロービング包装材。 - 前記熱可塑性樹脂層は、示差走査熱量測定において、50℃〜80℃の温度範囲で1つ以上の吸熱ピークを示す少なくとも1種の熱可塑性樹脂と、100℃〜120℃の温度範囲で1つ以上の吸熱ピークを示す少なくとも1種の熱可塑性樹脂とを含む、請求項1に記載のロービング包装材。
- 前記50℃〜80℃の温度範囲で1つ以上の吸熱ピークを示す熱可塑性樹脂は、ロジン変性エポキシ樹脂、ポリエステル、ウレタン樹脂、ロジン変性ポリエステル樹脂であり、前記100℃〜120℃の温度範囲で1つ以上の吸熱ピークを示す熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン樹脂である、請求項2に記載のロービング包装材。
- 前記熱可塑性樹脂層の厚みは、2μm〜50μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のロービング包装材。
- 前記包装材本体は、ポリオレフィン樹脂を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のロービング包装材。
- 前記包装材本体は、ポリプロピレン樹脂またはポリエチレン樹脂を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロービング包装材。
- ロービングが筒状に巻回されてなるロービング巻回体と、
前記ロービング巻回体の外周を包囲する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のロービング包装材と、
を備える、ロービング包装体。 - 前記包装材本体の内面において、前記ロービング巻回体の外周部分と接触する部分に占める前記熱可塑性樹脂層の面積割合は、20%〜100%である、請求項7に記載のロービング包装体。
- 高さが300mm以上である、請求項7または8に記載のロービング包装体。
- 前記ロービングは、シングルエンドロービングである、請求項7〜9のいずれか一項に記載のロービング包装体。
- 前記シングルエンドロービングの強熱減量が0.1質量%以上である、請求項10に記載のロービング包装体。
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