JP5889761B2 - サービス提供システム、情報提供装置、サービス提供方法及びプログラム - Google Patents

サービス提供システム、情報提供装置、サービス提供方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5889761B2
JP5889761B2 JP2012210695A JP2012210695A JP5889761B2 JP 5889761 B2 JP5889761 B2 JP 5889761B2 JP 2012210695 A JP2012210695 A JP 2012210695A JP 2012210695 A JP2012210695 A JP 2012210695A JP 5889761 B2 JP5889761 B2 JP 5889761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
driver
vehicle state
driving
state information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012210695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014065362A (ja
Inventor
北岸 郁雄
郁雄 北岸
浩史 太田
浩史 太田
康大 助光
康大 助光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yahoo Japan Corp
Original Assignee
Yahoo Japan Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yahoo Japan Corp filed Critical Yahoo Japan Corp
Priority to JP2012210695A priority Critical patent/JP5889761B2/ja
Publication of JP2014065362A publication Critical patent/JP2014065362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5889761B2 publication Critical patent/JP5889761B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両の車両状態情報を活用し、有益な情報サービスの提供を行う技術に関する。
従来より、車載式故障診断システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。車載式故障診断システムは、OBD(On-board diagnostics)とも呼ばれ、自動車に搭載されるコンピュータが行う自己故障診断をいう。一般にOBDにより故障と診断された場合、コンピュータは故障を示すランプを点灯させドライバーに故障を伝えると共に、故障内容を表す故障コードを記録する。ドライバーはランプ点灯により故障発生を認知し、整備士は故障コードを専用の機械を用いて読み出すことで故障箇所を迅速に特定することができる。
車載式故障診断システムは、主として大気汚染防止のため、排出ガス対策装置に故障が発生したことをドライバーに警告することを目的として開発された経緯がある。しかし、近年のOBD−II(90年代中頃に導入された新しい標準)では、ほぼ完全にエンジン制御情報をモニターできるようになり、またさらにシャシー、ボディー、アクセサリーについても、モニターできるようになっている。
特開2007−205942号公報
現在、車載式故障診断システムは、車排出ガス対策装置に関する状態情報のみならず、車両全体の状態情報(車両状態情報という)を網羅的に把握、取得できるようにまでなっている。また、日本では2000年以降に発売された新車には、車載式故障診断システムの搭載が義務付けられた。
このことから、車載式故障診断システムは故障診断の用途のみに用いられるだけでなく故障診断システムから出力される車両状態情報を活用し、例えば、インターネット等を介し提供される情報サービス分野をはじめ、様々なサービスに応用されることが望まれる。
本発明は上記の点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、車両の車両状態情報を活用し、有益な情報サービスの提供を行うことにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、車両状態情報を出力する出力装置を備えた自動車と、前記車両状態情報に基づく情報を提供する情報提供装置と、前記情報に基づいてサービスを提供するサービス提供装置とを含むサービス提供システムであって、前記情報提供装置は、前記自動車の位置情報を含む車両状態情報と、該自動車を運転するドライバーのドライバー識別子とを前記ドライバーの有する携帯端末を介して受信する受信手段と、前記受信手段により受信された車両状態情報を前記ドライバー識別子と対応付けて記憶し、前記車両状態情報に応じた運転習熟度が規定された運転習熟度判定情報及びマップ情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された車両状態情報と、前記車両状態情報の特徴的な変化と前記携帯端末を介して受信された前記自動車の位置情報に対応するマップ情報とに応じて定められる判定用指標値に応じて運転習熟度を判定するための運転習熟度判定情報とに基づいて、ドライバー別に、運転習熟度を判定する判定手段と、前記判定手段により判定されたドライバーの運転習熟度を、前記サービス提供装置に提供する提供手段と、を備え、前記判定手段は、前記マップ情報を用いて前記位置情報に対する前記車両状態情報の妥当性を確認した後妥当性を欠いた前記車両状態情報を計上せずに前記運転習熟度の判定を行うようにしている。
本発明の実施の形態によれば、各運転者に対しパーソナライズされた運転支援を行うことができる。
サービス提供システムの構成例を示す図である。 サービス提供システムのソフトウェア構成例を示す図である。 情報提供サーバ100、携帯端末300、サービス提供サーバ400及びクライアント端末500のハードウェア構成例を示す図である。 OBDデータの一例を示す図である。 OBDデータ履歴121の一例を示す図である。 運転習熟度判定テーブル122の一例を示す図である。 運転習熟度情報123の一例を示す図である。 サービス提供システムの処理例(処理1)を示すシーケンス図である。 本実施形態にかかる運転習熟度判定処理を示すフローチャートである。 サービス提供システムの処理例(処理2)を示すシーケンス図である。 クライアント端末500の画面例を示す。 運転習熟度情報例を示す。 クライアント端末500の画面例を示す。 クライアント端末500の画面例を示す。 クライアント端末500の画面例を示す。 運転習熟度情報例を示す。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
<構成>
(システム構成)
図1は、本発明の一実施形態にかかるサービス提供システムの構成例を示す図である。本実施形態にかかるサービス提供システムは、情報提供サーバ100、車両200、携帯端末300、サービス提供サーバ400、クライアント端末500、ネットワーク600を含む。
情報提供サーバ100は、サービス提供サーバ400に対し、携帯端末300を有するドライバーのパーソナライズされた運転習熟度情報を提供するサーバである。情報提供サーバ100は、車両200のOBD(On-board diagnostics)データを、ドライバー(運転者)の有する携帯端末300を介し取得し、ドライバー別にOBDデータを管理する。また、情報提供サーバ100は、OBDデータに基づいて、ドライバー別に運転習熟度の判定を行って、判定したドライバーの運転習熟度をサービス提供サーバ400に提供する。この点、詳細は後述する。
車両200は、OBDを備える自動車である。ガソリン車、電気自動車、ハイブリット車、その他の燃料駆動による自動車などを含む。また、自動車種は、タクシー、ハイヤー、バス、運送・引越しトラックなどを含む。上述したように、OBD(On-board diagnostics)とは、車載式故障診断システムをいい、各種センサからのOBDデータをリアルタイムに取得し車両の状態を管理する。
本実施形態にかかる自動車の車両200は、図に示されるように、ECU210、OBDリーダ220を搭載する。
ECU210は、エンジンコントロールユニット(Engine Control Unit)の略称で、自動車全体及び各車載機を電子制御するための制御コンピュータである。また、ECU210は、上述の車載式故障診断装置としての機能を有し、各車載機の状態を把握する。具体的には、OBDデータとして、例えばエンジン回転数、車速、運転時間、走行距離、走行履歴(位置情報)、スロットル開度、進角、吸気温度、電圧、燃費情報、CO2排出量、ブレーキ、ドア、ランプ、ギア、ライト(車外灯)、カーテシ(車内灯)、ウインカー、ブレーキ、ハンドルなど、各種の車両状態情報を把握する。また、これら車両状態情報に応じ故障診断を行う機能も有する。
OBDリーダ220は、ECU210と外部とのインターフェースの機能を有する。本実施形態において、ECU210は携帯端末300に対しOBDデータを提供するため、OBDリーダ220は、携帯端末300と通信を行うための通信機能(例えばWiFi)を有する。また、通信の他、携帯端末300に直接ケーブルで接続するためのコネクタを採用することも可能である。
携帯端末300は、ドライバーの有する携帯端末である。例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA等により実現されうる。ドライバーの携帯端末300は、車両200に乗車中、OBDリーダ220を介しECU210と通信を行って、車両200の車両状態を示すOBDデータを逐一取得する。また、走行中又は走行後、取得したOBDデータを情報提供サーバ100に送信する。
サービス提供サーバ400は、ドライバーの運転習熟度に基づいて、利用者に各種サービスを提供するサーバである。本実施形態において、サービス提供サーバ400は、例えば、自動車保険見積りサービス提供サーバ401(以下「自動車保険サーバ」と略す)、中古車査定サービス提供サーバ402(以下「中古車査定サーバ」と略す)、配車検索サービス提供サーバ403(以下「配車検索サーバ」と略す)を含む。
自動車保険サーバ401は、例えば、自動車保険料の見積りを行うサーバである。例えば、利用者(ドライバーと同一人物)が自動車保険見積りシステム又はサイトにアクセスし、自身の自動車の情報、年齢、免許の色など、保険料に影響を与える各種の入力条件(パラメータ)を入力すると、自動車保険サーバ401は、情報提供サーバ100からドライバーの運転習熟度を取得し、利用者の運転習熟度を含む入力条件に応じた自動車保険料を算出する。
中古車査定サーバ402は、例えば、中古自動車の価値(例えば、買い取り価格)の査定を行うサーバである。例えば、利用者(ドライバーと同一人物)が中古車査定システム又はサイトにアクセスし、自身の自動車の情報など、査定金額に影響を与える各種の入力条件(パラメータ)を入力すると、中古車査定サーバ402は、情報提供サーバ100からドライバーの運転習熟度を取得し、利用者の運転習熟度を含む入力条件に応じた中古車の査定金額を算出する。
配車検索サーバ403は、例えば、タクシー、ハイヤー、バス、運送・引越しトラックなど、配車の対象となる車両を検索するサーバである。例えば、利用者(配車を希望する顧客)が配車検索システム又はサイトにアクセスし、配車を希望する業態、配車希望場所、配車日時、乗車人数など、配車検索結果に影響を与える各種の入力条件(パラメータ)を入力すると、配車検索サーバ403は、情報提供サーバ100から配車対象車両のドライバーの運転習熟度を取得し、ドライバーの運転習熟度を含む入力条件に応じた車両を検索し、配車する。
なお、サービス提供サーバ400は、一般利用者や関係者などが広く利用できるよう、インターネット上に設置され、Webサイト等を通じサービスを提供してもよい。また、サービス提供サーバ400は、関係者(例えば、社員等)のみが業務上利用できるよう、社内システムとして設置されてもよい。
クライアント端末500は、サービス提供サーバ400にアクセスし、サービス提供サーバ400からサービス提供を受ける端末であって、例えば利用者のPC端末である。また、PC端末のほか、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA等であってもよい。
ネットワーク600は、情報提供サーバ100、携帯端末300を相互に接続する通信ネットワークである。例えば、ネットワーク600は、3G、インターネット、専用回線など各種ネットワークを含む。
(ソフトウェア構成)
図2は、本発明の一実施形態にかかるサービス提供システムのソフトウェア構成例を示す図である。
まず、情報提供サーバ100は、機能部として、通信部110、記憶部120、運転習熟度判定部130、運転習熟度情報提供部140を有する。
通信部110は、外部装置とデータの送受信を行う機能を有している。
記憶部120は、OBDデータ履歴121、運転習熟度判定テーブル122、運転習熟度情報123、マップ情報124などを記憶する機能を有している。これら情報の詳細については具体例を挙げて後述する。
運転習熟度判定部130は、OBDデータ履歴121と、運転習熟度判定テーブル122とに基づいて、ドライバー別(毎)に、運転習熟度を判定する機能を有している。
運転支援情報提供部140は、運転習熟度判定部130により判定されたドライバーの運転習熟度を、サービス提供サーバ400に提供する機能を有している。
次に、携帯端末300は、機能部として、通信部310、車両状態情報取得部320を有する。
通信部310は、外部装置とデータの送受信を行う機能を有している。
車両状態情報取得部320は、ドライバーが車両200に乗車中、OBDリーダ220を介しECU210から、車両200の車両状態を示すOBDデータを逐一取得する機能を有している。また、走行中又は走行後、取得したOBDデータは、自動車を運転するドライバー識別子と共に、通信部310を介し情報提供サーバ100に送信される。
次に、サービス提供サーバ400は、機能部として、通信部410、運転習熟度情報取得部420、サービス提供部430を有する。
通信部410は、外部装置とデータの送受信を行う機能を有している。
運転習熟度情報取得部420は、情報提供サーバ100から、ドライバーの運転習熟度情報を取得する機能を有している。
サービス提供部430は、サービスを提供する機能を有している。具体的には、上述したように、自動車保険サーバ401は、自動車保険料の見積りサービスを提供する。また、中古車査定サーバ402は、中古自動車の査定サービスを提供する。また、配車検索サーバ403は、配車対象車両の検索サービスを提供する。
なお、これらの機能部は、各装置を構成するコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。但し、これらの機能部は、「手段」、「モジュール」、「ユニット」、又は「回路」に読替えてもよい。
また、これらの機能部は、単一のコンピュータ上に配置される必要はなく、必要に応じて分散される形態であってもよい。
また、記憶部120は、情報提供サーバ100を構成するコンピュータ内のHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体上に所定のデータを体系的に保持するものである。勿論、情報提供サーバ100内に配置される必要はなく、他の装置上に配置してもよい。
また、クライアント端末500については、一般のPC等により実現されるため、ソフトウェア構成例等の詳細は省略する。
(ハードウェア構成)
図3は、本発明の一実施形態にかかる情報提供サーバ100、携帯端末300、サービス提供サーバ400及びクライアント端末500のハードウェア構成例を示す図である。具体的に、これらハードウェア構成は、一般的なパソコンやワークステーションなどと同様の構成であり、図に示されるように、CPU11と、ROM12と、RAM13と、入力装置14と、出力装置15と、通信装置16と、HDD17とを有する。
CPU11は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。ROM12は、起動時に必要なプログラムなどが記憶されている。RAM13は、CPU11での処理を一時的に記憶したり、データを記憶したりする。入力装置14は、キーボードやマウスである。出力装置15は、ディスプレイである。通信装置16は、ネットワーク600を介し他装置との通信を行う。HDD16は、各種データ及びプログラムを格納する。
(OBDデータの一例)
図4は、本実施形態にかかるOBDデータの一例を示す図である。OBDデータは、「OBDデータ項目」、「OBDデータ値」等の項目を含む。
「OBDデータ項目」は、車載式故障診断システムで規定されるOBDデータの名称を示す。「OBDデータ値」は、「OBDデータ項目」に対応する具体的なデータ値を示す。
具体的に、OBDデータは、一例として、エンジン回転数、車速、運転時間(累計)、走行距離(累計)、走行履歴(位置情報)、ブレーキ負荷、ハンドル角度などがある。
これら情報は、ECU210の有する車載式故障診断システムの機能により提供され、本実施形態においては、ドライバーが乗車中の間、一定時間間隔毎に、上述の如くOBDリーダ220を介し携帯端末300に出力される。また、携帯端末300から情報提供サーバ100に送信される。
(OBDデータ履歴の一例)
図5は、本実施形態にかかるOBDデータ履歴121の一例を示す図である。ECU210の有する車載式故障診断システムのOBDデータは、ドライバーの携帯端末300を介し、ドライバーIDと共に情報提供サーバ100に送信され、記憶部120にOBDデータ履歴121としてドライバー別に蓄積される。よって、OBDデータ履歴は、図に示されるように「年月日」、「時刻」、及び「OBDデータ項目」毎の「OBDデータ値」等の項目を含む。なお、「年月日」及び「時刻」は、ECU210において、当該OBDデータが取得された年月日時刻を示す。
例えば、図5のOBDデータ履歴を参照すると、2012/8/6 8:00を開始時刻として、OBDデータが受信され蓄積されていることが分かる。以降、例えば1分毎にOBDデータが受信されており、このOBDデータ履歴によれば、時系列に沿って車両200の車両状態を把握することができる。
なお、図5のOBDデータ履歴は、携帯端末300を有するドライバー(ドライバーID:user001)のOBDデータ履歴とする。情報提供サーバ100は、複数ドライバーのOBDデータ履歴を管理するため、例えばドライバーIDを用いてドライバー毎のOBDデータ履歴を識別する。また携帯端末300は、情報提供サーバ100と通信する際、ドライバーIDを用いてログイン等を行うものとする。
(運転習熟度判定テーブル)
図6は、本実施形態にかかる運転習熟度判定テーブル122の一例を示す図である。運転習熟度判定テーブル122は、車両状態情報を示すOBDデータに応じて、運転習熟度を示すレベルを判定するための情報である。具体的には、図に示されるように、「OBDデータ項目」、「判定用指標」及び「運転習熟度」が対応付けられる。
「OBDデータ項目」は、OBDデータの項目を示す。図の「エンジン回転数」、「ブレーキ負荷」、「ハンドル角度」、「走行履歴」などは、OBDデータに含まれるデータである。
「判定用指標」は、「OBDデータ項目」を基にして算出され、運転習熟度を判定するための指標である。例えば、「エンジン回転数」はエンジンの回転数を示すOBDデータであるが、このままのデータでは運転習熟度を判定するに適さない。つまり、エンジンの回転数を示すOBDデータの値自体から、直接、運転習熟度を判定することは困難である。
そこで、本実施形態においては、例えば「エンジン回転数」等に基づいて、「エンジン回転変化率」を算出する。「エンジン回転変化率」は、エンジン回転の単位時間あたりの変化率を示す。例えば、「エンジン回転変化率」が120(%)の場合、ドライバーは、アクセルを踏むことにより、1秒後、120%増のエンジン回転数を出力したことを意味する。よって、例えば、ドライバーの運転が急アクセル(急発進)傾向にある程、「エンジン回転変化率」は高くなる。この意味で、「エンジン回転変化率」は、ドライバーの運転習熟度を判定するための指標となりうる。
同様に例えば、「急ブレーキの割合」は、「ブレーキ負荷」等に基づいて算出される。例えば、ドライバーの運転が急ブレーキ傾向にある程、「急ブレーキの割合」は高くなる。この意味で、「急ブレーキの割合」は、ドライバーの運転習熟度を判定するための指標となりうる。
同様に例えば、「急ハンドルの割合」は、「ハンドル角度」等に基づいて算出される。例えば、ドライバーの運転が急ハンドル傾向にある程、「急ハンドルの割合」は高くなる。この意味で、「急ハンドルの割合」は、ドライバーの運転習熟度を判定するための指標となりうる。
同様に例えば、「法定速度遵守度」は、「走行履歴」、「車速」、「法定速度」(既知情報)等に基づいて算出される。例えば、ドライバーの運転が「法定速度」を超える車速での走行傾向にある程、「法定速度遵守度」は低くなる。この意味で、「法定速度遵守度」は、ドライバーの運転習熟度を判定するための指標となりうる。
「運転習熟度」は、「判定用指標」の値に応じて規定される運転の習熟度(レベル)を示す。例えば、図の運転習熟度判定テーブル122によれば、運転上、車両の「エンジン回転変化率」の理想値は、120%以下であるとされる。このことから、実際にドライバーが運転した車両の「エンジン回転数」に基づき算出された「エンジン回転変化率」の判定用指標値が115%である場合、そのドライバーの「エンジン回転変化率」についての「運転習熟度」は、レベル3と判定される。
一方、「エンジン回転変化率」の理想値を上回ったりする場合には、そのドライバーの「エンジン回転変化率」についての「運転習熟度」は、レベル2やレベル1と判定される。
(運転習熟度情報)
図7は、本実施形態にかかる運転習熟度情報123の一例を示す図である。運転習熟度情報123は、ドライバーのOBDデータ履歴と、運転習熟度判定テーブル122とに基づいて判定されたドライバー別の運転習熟度(レベル)である。具体的には、図に示されるように、「ドライバーID」と、「判定用指標」毎の「運転習熟度」とが対応付けられる。
「運転習熟度」は、ドライバー別の運転習熟度(レベル)である。また、運転習熟度情報123では、図に示されるように、「判定用指標」毎(例えば、「エンジン回転変化率」、「急ブレーキの割合」、「急ハンドルの割合」、「法定速度遵守」)に運転習熟度を保持する。
なお、運転習熟度情報123は、ドライバーのOBDデータ履歴と、運転習熟度判定テーブル122とに基づいて判定されたドライバー別の運転習熟度(レベル)であるため、ドライバー別に保持される情報である。
(マップ情報)
マップ情報124は、ナビゲーション用途等に用いられる地図データである。具体的には、地図情報、地理・地形情報、道路情報、交通標識情報、法定速度等を含む交通法規情報などを有する。
上述したように、本実施形態にかかる運転習熟度は、ドライバーのOBDデータ履歴と運転習熟度判定テーブル122とに基づいて判定されるところ、環境情報の一例であるマップ情報124は、ときにこの運転習熟度を判定する際に補足的に用いられるものである。マップ情報124を用いることにより、運転習熟度の判定結果がより適切になる場合があるためである。
<動作>
次に、本実施形態にかかるサービス提供システムの処理動作について説明する。以下、(処理1)、(処理2)の2つの処理に分けて説明する。
(処理1)
図8は、本実施形態にかかるサービス提供システムの処理例(処理1)を示すシーケンス図である。処理1では、OBDデータ蓄積処理及び運転習熟度判定処理について説明する。情報提供サーバ100は、サービス提供サーバ400に運転習熟度情報を提供するにあたり、少なくとも最低限分のOBDデータの蓄積が必要である。
まず、ドライバーは、運転を開始するにあたって車両200に乗車すると、携帯端末300を用いて、情報提供サーバ100にアクセスし、ログインを実行する(ステップS100)。携帯端末300は、情報提供サーバ100にアクセスするための専用アプリケーションを事前に有し、当該専用アプリケーションを通じ、ドライバーIDを入力し、ログインを実行できる。又は、汎用ブラウザ等を通じ、ログインを実行してもよい。
情報提供サーバ100は、ログインの要求を受信すると、ドライバーIDに基づいてログイン処理を実行する(ステップS101)。予め登録されているドライバーIDである場合、ログインを許可する。
次に、ドライバーは、携帯端末300の通信機能(例えばWiFi)を用いて、OBDリーダ220を介し、ECU210(車載式故障診断システムを含む)に対し、OBDデータ取得開始要求を実行する(ステップS102)。上述と同様、携帯端末300は、情報提供サーバ100にアクセスするための専用アプリケーション又は汎用ツール等を通じ、OBDデータ取得開始要求を実行できる。
なお、ステップS100及びステップS102の動作は同時に実行されてもよい。即ち、携帯端末300を用いて、ログインを実行するタイミングで、同時にOBDデータ取得開始要求を実行してもよい。
ECU210は、OBDリーダ220を介し、携帯端末300にOBDデータを送信する(ステップS103)。なお、OBDデータの具体例は例えば図4に示される。
携帯端末300(車両状態情報取得部320)は、OBDデータを受信すると、受信したOBDデータを情報提供サーバ100に送信する(ステップS104)。
なお、OBDリーダ220は、ネットワーク600と通信することのできる環境等にある場合には、ECU210は、携帯端末300を中継せずに、OBDリーダ220を介し、情報提供サーバ100に直接、OBDデータを送信してもよい。但し、必要に応じて携帯端末300の情報(例えば、GPSセンサによる位置情報等)を取得し、情報提供サーバ100に、携帯端末300の情報とOBDデータとを送信する。
また、上述の如く本実施形態にかかる携帯端末300は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA等により実現されうる。このため、携帯端末300は、GPSセンサを備える場合、GPSセンサでの位置情報をOBDデータの「走行履歴(位置情報)」と一致するか確認し、誤差が大きい場合、GPSセンサでの位置情報をOBDデータの「走行履歴(位置情報)」と差し替えてから、情報提供サーバ100に、OBDデータを送信してもよい。これにより、OBDデータの精度がより向上させる。つまり、携帯端末300の有する機能に基づき、OBDデータの精度を補完するとよい。
情報提供サーバ100は、OBDデータを受信すると、記憶部120に受信したOBDデータをドライバーID毎に関連付けて蓄積する(ステップS105)。なお、このOBDデータの具体例は例えば図5に示される。
以降、ステップS103〜S105が繰り返される。つまり、ECU210は、乗車中の間(OBDデータ取得終了要求を受信する迄の間)、OBDデータを送信し続ける。また、携帯端末300も受信したOBDデータを情報提供サーバ100に送信し続けるので、情報提供サーバ100の記憶部120には、乗車中の間逐一のOBDデータが蓄積され続ける。
その後、ドライバーは、車両200の運転を終了するにあたって、例えば降車する直前、携帯端末300の通信機能(例えばWiFi)を用いて、OBDリーダ220を介し、ECU210(車載式故障診断システムを含む)に対し、OBDデータ取得終了要求を実行する(ステップS106)。これを受け、ECU210は、OBDデータの送信を終了する。
なお、OBDデータ取得終了要求を実行するに代え、例えば、車両200のエンジンを停止してもよい。これにより、ECU210も停止するためである。
またドライバーは、携帯端末300を用いて、情報提供サーバ100にアクセスし、ログオフを実行する(ステップS107)。これを受け、情報提供サーバ100は、OBDデータの受信及び蓄積を終了する。
なお、ログオフを省略してもよい。情報提供サーバ100は、例えば、一定時間、同ドライバーの携帯端末300からOBDデータを受信しない場合、ログオフされたものと見なす。
以上のように、ドライバーは、車両200を運転する度、携帯端末300を通じて情報提供サーバ100にOBDデータを送信する。これにより、情報提供サーバ100には、同ドライバーの車両200にかかるOBDデータ履歴121が蓄積される。
次に、情報提供サーバ100(運転習熟度判定部130)は、ログオフの要求を受信すると、当該ドライバーIDのOBDデータ履歴に基づいて、運転習熟度判定処理を実行する(ステップS108)。
情報提供サーバ100(運転習熟度判定部130)は、運転習熟度判定処理により判定された運転習熟度を、運転習熟度情報としてドライバー別に保存する(ステップS109)。
図9は、本実施形態にかかる運転習熟度判定処理を示すフローチャートである。
運転習熟度判定部130は、運転習熟度判定テーブルを参照する(ステップS108−1)。上述の如く、運転習熟度判定テーブルは、記憶部120に記憶されている。
運転習熟度判定部130は、当該ドライバーのOBDデータ履歴を取得する(ステップS108−2)。ここでは、ドライバーID:user01のOBDデータ履歴が取得される(例えば、図5参照)。
運転習熟度判定部130は、当該ドライバーのOBDデータ履歴121のOBDデータ値に基づいて、判定指標値を算出する(ステップS108−3)。判定指標値を算出するのは、OBDデータ値自体から、直接、運転習熟度を判定することは困難だからである。
ここでは、運転習熟度を判定するために用いられる「判定用指標」として、例えば「エンジン回転変化率」、「急ブレーキの割合」、「急ハンドルの割合」、「法定速度遵守度」が算出されるものとする。
具体的には、上述したように、「エンジン回転変化率」は、OBDデータ履歴121の「エンジン回転数」等に基づいて算出される。また、「急ブレーキの割合」は、OBDデータ履歴121の「ブレーキ負荷」等に基づいて算出される。また、「急ハンドルの割合」は、OBDデータ履歴121の「ハンドル角度」等に基づいて算出される。また、「法定速度遵守度」は、OBDデータ履歴121の「走行履歴」、「車速」、及び「法定速度」(既知情報)等に基づいて算出される。
ここで、当該ドライバーの判定用指標値は、例えば以下の通り算出されたものとする。
「エンジン回転変化率」:160%
「急ブレーキの割合」:15%
「急ハンドルの割合」:25%
「法定速度遵守度」:96%
なお、運転習熟度判定部130は、当該ドライバーのOBDデータ履歴121のOBDデータ値に基づいて、判定指標値を算出する際、以下のようにマップ情報124を考慮することも可能である。
本実施形態にかかる運転習熟度判定部130は、OBDデータ履歴121において、「ブレーキ負荷」のOBDデータ値が急ブレーキを示すデータ値が存在したり、またもしくは、「ハンドル角度」のOBDデータ値が急ハンドルを示すデータ値が存在する場合には、当該ドライバーの判定用指標値の「急ブレーキの割合」や「急ハンドルの割合」に計上し算出する。
しかしながら、マップ情報124を考慮した場合、当該ドライバーの判定用指標値の「急ブレーキの割合」や「急ハンドルの割合」に計上すべきでないケースがある。具体的に例えば、OBDデータ履歴121において、異常な「ブレーキ負荷」や「ハンドル角度」を示すデータ値が取得された地点(「走行履歴(位置情報)」地点が、マップ情報124によれば、例えば直線道路上であってさらに「車速」が法定速度であった場合、この「ブレーキ負荷」や「ハンドル角度」を示すデータ値は、本来は発生する可能性の低い値であって、何らかのアクシデントに基づくものである可能性がある。例えば、ドライバーは、見通しの良好な直線道路上、法定速度を遵守し走行していたところ、想定外に歩行者などの飛び出しが有り、このため、急ブレーキ又は急ハンドルを行った可能性がある。
運転習熟度判定部130は、このような場合、当該ドライバーの判定用指標値の「急ブレーキの割合」や「急ハンドルの割合」に計上しない。つまり、運転習熟度判定部130は、当該ドライバーのOBDデータ履歴121のOBDデータ値に基づいて、判定指標値を算出する際、そのOBDデータ値の妥当性を、マップ情報124のような環境情報を用いて確認するようにする。このようにすることで、運転習熟度判定部130は、より精度の高い判定指標値を算出することができる。これはまたより制度の高い運転習熟度を判定できることを意味する。
運転習熟度判定部130は、運転習熟度判定テーブルと判定指標値とに基づいて、「運転習熟度」を判定する(ステップS108−4)。
具体的に、図6の運転習熟度判定テーブルを参照する。「判定用指標」毎に、算出された判定用指標値と照らし合わせ、運転習熟度(レベル)を判定する。ここで、運転習熟度(レベル)は、例えば以下の通り判定される。
「エンジン回転変化率」:レベル1
「急ブレーキの割合」:レベル2
「急ハンドルの割合」:レベル1
「法定速度遵守度」:レベル3
運転習熟度判定部130は、「運転習熟度」を判定すると、これを運転習熟度情報として記憶部120に保存又は更新する(ステップS108−5)。更新とは、既に運転習熟度情報が存在する場合、これを上書き保存するものである。ここで、具体的な運転習熟度情報は、例えば図7に示される。
なお、予め運転者のOBDデータなどの統計情報を収集し、機械的に学習された教師データを記憶するようにする。そして、運転習熟度は、この教師データに基づいて判定をすることもできる。
(処理2)
図10は、本実施形態にかかるサービス提供システムの処理例(処理2)を示すシーケンス図である。情報提供サーバ100は、ある程度OBDデータの蓄積がなされた以降、サービス提供サーバ400からの要求に応じ、ドライバー別の運転習熟度情報を提供することができる。この点、処理2で説明する。
まず、サービスを受ける利用者は、クライアント端末500を操作し、サービス提供サーバ400にアクセスする。利用者は、サービスを受けるにあたり必要な入力条件を入力し、サービス提供要求を実行する。これにより、クライアント端末500は、サービス提供サーバ400に対し、サービス提供要求を送信する(ステップS200)。なお、サービス提供要求は入力された入力条件を含む。
サービス提供サーバ400(運転習熟度情報取得部420)は、サービス提供要求を受信すると、サービス提供に必要な運転習熟度を取得するため、情報提供サーバ100に対し、運転習熟度情報取得要求を送信する(ステップS201)。なお、運転習熟度情報取得要求は、取得対象となる運転習熟度情報を特定するためのドライバーIDを含む。
情報提供サーバ100(運転習熟度情報提供部140)は、運転習熟度情報取得要求を受信すると、ドライバーIDをキーとして、当該ドライバーの運転習熟度情報を記憶部120から取得する(ステップS202)。
情報提供サーバ100(運転習熟度情報提供部140)は、取得した運転習熟度情報をサービス提供サーバ400に送信する(ステップS203)。
サービス提供サーバ400(サービス提供部430)は、運転習熟度情報を受信すると、運転習熟度情報を用いて、サービス提供処理を実行する(ステップS204)。
サービス提供サーバ400(サービス提供部430)は、サービス提供処理を完了すると、クライアント端末500に対し、サービスを提供する(ステップS205)。
(自動車保険見積りサービスの提供例)
上述の処理2に関し、サービス提供サーバ400を、自動車保険サーバ401へ適用した例について説明する。上述したように、自動車保険サーバ401は、例えば、自動車保険料の見積りを行うサーバである。
図11は、本実施形態にかかるクライアント端末500の画面例を示す。例えば、利用者(ドライバーと同一人物)は、クライアント端末500を操作して、自動車保険見積りシステム又はサイトにアクセスすると、クライアント端末500の画面には、画面1101が表示される。
利用者は、自身の自動車保険料の見積りを行うために、例えば、車種、型式、等級、年齢条件、年間走行距離、用途、免許の色など、各種の入力条件を入力する。これら入力条件は、自動車保険料に影響するパラメータである。
また、本実施形態において、利用者は、「ドライバーID」(例えば、user001)を入力する。「ドライバーID」は、当該利用者の「ドライバーID」に対応するものであり、当該利用者は、車両200を運転する際、自身の携帯端末300を介しOBDデータを情報提供サーバ100に送信している。このため、情報提供サーバ100は、当該利用者に対応する「ドライバーID」の運転習熟度情報を有していることになる(例えば、図7参照)。
クライアント端末500は、利用者により各種の入力条件を入力され「お見積り」ボタンが押下されると、自動車保険サーバ401に対し、見積りサービス提供要求を送信する(ステップS200)。
自動車保険サーバ401は、見積りサービス提供要求を受信すると、見積りサービス提供に必要な当該利用者の運転習熟度を取得するため、情報提供サーバ100に対し、入力されたドライバーID(例えば、user001)を含む運転習熟度情報取得要求を送信する(ステップS201)。
情報提供サーバ100は、運転習熟度情報取得要求を受信すると、ドライバーID(例えば、user001)をキーとして、当該ドライバーの運転習熟度情報を記憶部120から取得する(ステップS202)。
情報提供サーバ100は、取得した運転習熟度情報を自動車保険サーバ401に送信する(ステップS203)。
自動車保険サーバ401は、当該利用者の運転習熟度情報を受信すると、受信した当該利用者の運転習熟度情報を用いて、見積もりサービス提供処理を実行する(ステップS204)。
図12は、本実施形態にかかる運転習熟度情報例を示す。図に示されるように、自動車保険サーバ401は、当該利用者の運転習熟度情報を受信する。
自動車保険サーバ401は、入力された各種の入力条件及び運転習熟度情報に基づいて自動車保険料を見積もって算出する。運転習熟度情報は、当該利用者のドライバーとしての運転スキルや安全運転度を表していえる。よって、運転習熟度情報が高いドライバーほど、自動車保険の対象となる事案発生の可能性は低いので、自動車保険サーバ401は、運転習熟度情報が高いドライバーに対しては、自動車保険料を安く見積ることができる。逆に、運転習熟度情報が低いドライバーに対しては、自動車保険料を高く見積ることができる。
なお、当該利用者の運転習熟度情報は、「エンジン回転変化率」:レベル1、「急ブレーキの割合」:レベル2、「急ハンドルの割合」:レベル1、「法定速度遵守度」:レベル3である。これは、標準レベル(例えばレベル2)よりも運転習熟度は低い。このため、当該利用者の自動車保険料は、入力された各種の入力条件のみが入力された場合に比べ、運転習熟度情報が加味された分やや高めに見積られる。
自動車保険サーバ401は、見積りサービス提供処理を完了すると、クライアント端末500に対し、見積りサービスを提供する(ステップS205)。このとき例えば、クライアント端末500の画面には、画面1102が表示される。
以上、本実施形態にかかる自動車保険サーバ401は、ドライバーの実際の運転習熟度情報に基づいて自動車保険料を見積り、算出できる。従来は、車種、型式、等級、年齢条件、年間走行距離、用途、免許の色などの入力条件に基づいて自動車保険料を見積っていたところ、ドライバーの実際の運転習熟度情報を加味することにより、より適切な自動車保険料を見積り、算出できる。
また、利用者からすると、日頃の運転において、運転習熟度が高くなるよう、急発進、急ブレーキ、急ハンドルを避け、法定速度を遵守するなどし、安全運転に努めることにより、自動車保険料を低減させることができる。
(自動車保険見積りサービスの変形例)
なお、自動車保険見積りサービスの変形例として、利用者は、一の保険会社からの自動車保険料の見積りを算出するのみならず、「入札方式」による自動車保険料の見積りを行うことも可能である。「入札方式」とは、利用者からの公開情報に基づいて、複数の保険会社が自動車保険料の見積りを算出し、利用者に提供する方式をとるものである。
図13は、本変形例にかかるクライアント端末500の画面例を示す。例えば、利用者(ドライバーと同一人物)は、クライアント端末500を操作して、自動車保険見積りシステム又はサイトにアクセスすると、クライアント端末500の画面には、画面1301が表示される。
利用者は、自身の自動車保険料の見積りを行うために、例えば、車種、型式、等級、年齢条件、年間走行距離、用途、免許の色など、各種の入力条件を入力する。これら入力条件は、自動車保険料に影響するパラメータである。また利用者は、「ドライバーID」(例えば、user001)を入力する。
クライアント端末500は、利用者により各種の入力条件を入力され「お見積り」ボタンが押下されると、自動車保険サーバ401に対し、見積りサービス提供要求を送信する(ステップS200)。
自動車保険サーバ401は、見積りサービス提供要求を受信すると、見積りサービス提供に必要な当該利用者の運転習熟度を取得するため、情報提供サーバ100に対し、入力されたドライバーID(例えば、user001)を含む運転習熟度情報取得要求を送信する(ステップS201)。
情報提供サーバ100は、運転習熟度情報取得要求を受信すると、ドライバーID(例えば、user001)をキーとして、当該ドライバーの運転習熟度情報を記憶部120から取得する(ステップS202)。
情報提供サーバ100は、取得した運転習熟度情報を自動車保険サーバ401に送信する(ステップS203)。
自動車保険サーバ401は、当該利用者の運転習熟度情報を受信すると、受信した当該利用者の運転習熟度情報を用いて、保険会社各社毎の見積もりサービス提供処理を実行する(ステップS204)。
本変形例においては、自動車保険サーバ401には、複数の保険会社が登録されており、自動車保険サーバ401は、入力された各種の入力条件及び運転習熟度情報に基づいて、登録されている保険会社各社毎に、自動車保険料を見積もって算出する。
保険会社各社は、運転習熟度情報が高いドライバーほど、自動車保険の対象となる事案発生の可能性は低いので、自動車保険サーバ401は、運転習熟度情報が高いドライバーに対しては、自動車保険料を安く見積る傾向にあることはいうまでもない。
しかしながら、保険会社各社は各々の保険料算出方法を有しており、保険料算出上、保険会社各社毎に、運転習熟度のうち重視するパラメータは異なる。例えば、ある保険会社は、他の保険会社よりも「急ブレーキの割合」を重視する傾向にある場合、他のパラメータよりも、「急ブレーキの割合」に対しより重い重み付けを付けて、自動車保険料を算出しうる。これにより、同一のドライバーであっても、保険会社各社毎に異なる保険料が算出される可能性があり、利用者は、複数の保険会社の中から提示された保険料を比較検討し、所望の保険会社を選択することができる。
なお、上述の自動車保険見積りサービスにおいて、情報提供サーバ100は、運転習熟度情報を自動車保険サーバ401に送信するとき、併せてOBDデータ履歴121を送信してもよい。この場合、自動車保険サーバ401は、運転習熟度情報よりもLOWレベルのデータであるOBDデータを受信し、受信したOBDデータを自動車保険料の見積りに反映することが可能である。例えば、自動車保険料の見積りに大きく影響を与えるOBDデータ(例えば、事故を示すデータ等)が存在するような場合、このようなOBDデータを自動車保険料の見積りに反映させることにより、より精度高く自動車保険料の見積りを行うことができる。
(中古車査定サービスの提供例)
次に、サービス提供サーバ400を、中古車査定サーバ402へ適用した例について説明する。上述したように、中古車査定サーバ402は、例えば、中古自動車の価値(例えば、買い取り価格)の査定を行うサーバである。
図14は、本実施形態にかかるクライアント端末500の画面例を示す。例えば、利用者(ドライバーと同一人物)は、クライアント端末500を操作して、中古車査定システム又はサイトにアクセスすると、クライアント端末500の画面には、画面1401が表示される。
利用者は、自身の自動車(中古車)の査定を行うために、例えば、車種、型式、年式、色、総走行距離、事故歴有無など、各種の入力条件を入力する。これら入力条件は、査定金額に影響するパラメータである。
また、本実施形態において、利用者は、「ドライバーID」(例えば、user001)を入力する。「ドライバーID」は、当該利用者の「ドライバーID」に対応するものであり、当該利用者は、車両200を運転する際、自身の携帯端末300を介しOBDデータを情報提供サーバ100に送信している。このため、情報提供サーバ100は、当該利用者に対応する「ドライバーID」の運転習熟度情報を有していることになる(例えば、図7参照)。
クライアント端末500は、利用者により各種の入力条件を入力され「査定」ボタンが押下されると、中古車査定サーバ402に対し、中古車査定サービス提供要求を送信する(ステップS200)。
中古車査定サーバ402は、中古車査定サービス提供要求を受信すると、中古車査定サービス提供に必要な当該利用者の運転習熟度を取得するため、情報提供サーバ100に対し、入力されたドライバーID(例えば、user001)を含む運転習熟度情報取得要求を送信する(ステップS201)。
情報提供サーバ100は、運転習熟度情報取得要求を受信すると、ドライバーID(例えば、user001)をキーとして、当該ドライバーの運転習熟度情報を記憶部120から取得する(ステップS202)。
情報提供サーバ100は、取得した運転習熟度情報を中古車査定サーバ402に送信する(ステップS203)。
中古車査定サーバ402は、当該利用者の運転習熟度情報を受信すると、受信した当該利用者の運転習熟度情報を用いて、中古車査定サービス提供処理を実行する(ステップS204)。
中古車査定サーバ402は、入力された各種の入力条件及び運転習熟度情報に基づいて中古車の査定金額を算出する。運転習熟度情報は、当該利用者のドライバーとしての運転スキルや安全運転度を表していえる。よって、運転習熟度情報が高いドライバーほど、査定対象の中古車の状態程度は良好であるので、自動車保険サーバ401は、運転習熟度情報が高いドライバーに対しては、当該ドライバーの運転していた中古車の査定金額を高く査定することができる。逆に、運転習熟度情報が低いドライバーに対しては、中古車の査定金額を低く査定することができる。
なお、当該利用者の運転習熟度情報は、「エンジン回転変化率」:レベル1、「急ブレーキの割合」:レベル2、「急ハンドルの割合」:レベル1、「法定速度遵守度」:レベル3であるとする。これは、標準レベル(例えばレベル2)よりも運転習熟度は低い。このため、当該利用者の運転していた中古車の査定金額は、入力された各種の入力条件のみが入力された場合に比べ、即ち一般相場金額と比べ、運転習熟度情報が加味された分やや低めに査定される。
中古車査定サーバ402は、中古車査定サービス提供処理を完了すると、クライアント端末500に対し、中古車査定サービスを提供する(ステップS205)。このとき例えば、クライアント端末500の画面には、画面1402が表示される。
以上、本実施形態にかかる中古車査定サーバ402は、ドライバーの実際の運転習熟度情報に基づいて中古車の査定金額を算出できる。従来は、車種、型式、年式、色、総走行距離、事故歴有無などの入力条件に基づいて中古車の査定金額を算出していたところ、ドライバーの実際の運転習熟度情報を加味することにより、より適切な中古車の査定金額を算出できる。
また、利用者からすると、日頃の運転において、運転習熟度が高くなるよう、急発進、急ブレーキ、急ハンドルを避け、法定速度を遵守するなどし、安全運転に努めることにより、自動車(中古車)の査定金額を高くすることができる。
なお、中古車査定サービスの変形例としても、利用者は、「入札方式」による中古車の査定を行うことができる。
中古車の査定業者各社は各々の査定算出方法を有しており、査定算出上、査定業者毎に、運転習熟度のうち重視するパラメータは異なる。例えば、ある査定業者は、他の査定業者よりも「急ブレーキの割合」を重視する傾向にある場合、他のパラメータよりも、「急ブレーキの割合」に対しより重い重み付けを付けて、査定金額を算出しうる。これにより、同一のドライバーであっても、査定業者各社毎に異なる査定金額が算出される可能性があり、利用者は、複数の査定業者の中から提示された査定金額を比較検討し、所望の査定業者を選択することができる。
なお、上述の中古車査定サービスにおいて、情報提供サーバ100は、運転習熟度情報を中古車査定サーバ402に送信するとき、併せてOBDデータ履歴121を送信してもよい。この場合、中古車査定サーバ402は、運転習熟度情報よりもLOWレベルのデータであるOBDデータを受信し、受信したOBDデータを自動車保険料の見積りに反映することが可能である。例えば、中古車査定金額に大きく影響を与えるOBDデータ(例えば、事故を示すデータ等)が存在するような場合、このようなOBDデータを中古車査定に反映させることにより、より精度高く中古車査定を行うことができる。
(配車検索サービスの提供例)
次に、サービス提供サーバ400を、配車検索サーバ403へ適用した例について説明する。上述したように、配車検索サーバ403は、例えば、タクシー、ハイヤー、バス、運送・引越しトラックなど、配車の対象となる車両を検索するサーバである。以下タクシーの配車検索サーバ403の例を示す。
図15は、本実施形態にかかるクライアント端末500の画面例を示す。例えば、利用者(配車を希望する顧客)は、クライアント端末500を操作して、配車検索システム又はサイトにアクセスすると、クライアント端末500の画面には、画面1501が表示される。
利用者は、タクシー予約を行うために、例えば、配車を希望する業態、配車希望場所、配車日時、乗車人数など、各種の入力条件を入力する。これら入力条件は、配車検索結果に影響するパラメータである。
また、本実施形態において、利用者は、「優良ドライバーを希望する」にチェックを入れる。「優良ドライバーを希望する」にチェックを入れると、特に運転習熟度の高いドライバーを希望できる。
なお、配車検索システムで配車される車両を運転するドライバーは、「ドライバーID」を有しており、ドライバーは、車両200を運転する際、自身の携帯端末300を介しOBDデータを情報提供サーバ100に送信している。このため、情報提供サーバ100は、配車検索システムで配車される車両を運転するドライバーの運転習熟度情報を有していることになる(例えば、図7参照)。
クライアント端末500は、利用者により各種の入力条件を入力され「申し込む」ボタンが押下されると、配車検索サーバ403に対し、配車検索・予約サービス提供要求を送信する(ステップS200)。
配車検索サーバ403は、配車検索・予約サービス提供要求を受信すると、配車希望場所、配車日時、乗車人数などの入力条件に基づいて、配車可能な車両及びドライバー候補を検索する。例えば、「ドライバーID」:user001、user002、user003を有するドライバー候補が検索されたものとする。
配車検索サーバ403は、ドライバー候補の運転習熟度を取得するため、情報提供サーバ100に対し、ドライバー候補のドライバーID(例えば、user001、user002、user003)を含む運転習熟度情報取得要求を送信する(ステップS201)。
情報提供サーバ100は、運転習熟度情報取得要求を受信すると、ドライバーID(例えば、user001、user002、user003)をキーとして、当該ドライバー候補の運転習熟度情報を記憶部120から取得する(ステップS202)。
情報提供サーバ100は、取得した運転習熟度情報を配車検索サーバ403に送信する(ステップS203)。
配車検索サーバ403は、運転習熟度情報を受信すると、当該ドライバー候補の運転習熟度情報を用いて、配車検索・予約サービス提供処理を実行する(ステップS204)。
図16は、本実施形態にかかる運転習熟度情報例を示す。図に示されるように、配車検索サーバ403は、配車希望場所、配車日時、乗車人数などの入力条件に基づいて検索されたドライバー候補を対象として、各ドライバー候補の運転習熟度情報を受信する。
配車検索サーバ403は、入力された各種の入力条件及び運転習熟度情報に基づいて、配車可能な車両及びドライバーを決定する。運転習熟度情報は、ドライバーとしての運転スキルや安全運転度を表していえる。よって、運転習熟度情報が高いドライバーほど、優良ドライバーといえ、優先的に配車することができる。
なお、ドライバー候補のうち、「ドライバーID」:user001の運転習熟度情報は、「エンジン回転変化率」:レベル3、「急ブレーキの割合」:レベル3、「急ハンドルの割合」:レベル3、「法定速度遵守度」:レベル3である。これは、他のどのドライバー候補の運転習熟度よりも運転習熟度は高い。このため、ドライバー候補のうち、「ドライバーID」:user001のドライバーが、配車対象の車両及びドライバーとして決定される。
配車検索サーバ403は、配車検索・予約サービス提供処理を完了すると、クライアント端末500に対し、配車検索・予約サービスを提供する(ステップS205)。このとき例えば、クライアント端末500の画面には、画面1502が表示される。
以上、本実施形態にかかる配車検索サーバ403は、ドライバーの実際の運転習熟度情報に基づいて配車対象の車両及びドライバーを検索できる。従来は、配車希望場所、配車日時、乗車人数などの入力条件に基づいて配車対象の車両及びドライバーを検索していたところ、ドライバーの実際の運転習熟度情報を加味することにより、より適切な車両及びドライバーを検索し、配車できる。
<総括>
以上説明したように、本実施形態にかかる情報提供サーバ100は、ドライバー別(毎)に、OBDデータを蓄積し、ドライバー別のOBDデータに基づいて運転習熟度を判定する。そして、サービス提供サーバ400は、ドライバーの運転習熟度に応じたサービスを提供する。即ち、本実施形態によれば、車両の車両状態情報を活用し、有益な情報サービスの提供を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
例えば、本実施形態において、OBDデータのうち、「エンジン回転数」、「ブレーキ負荷」、「ハンドル角度」、「走行履歴」に基づいて、運転習熟度を判定した。しかしながら、これはあくまで一例であり、他のOBDデータを用いることにより、運転習熟度の判定を行うことも可能である。
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力装置
15 出力装置
16 通信装置
17 HDD
100 情報提供サーバ
110 通信部
120 記憶部
130 運転習熟度判定部
140 運転習熟度情報提供部
200 車両
210 ECU
220 OBDリーダ
300 携帯端末
310 通信部
320 車両状態情報取得部
400 サービス提供サーバ
410 通信部
420 運転習熟度情報取得部
430 サービス提供部
500 クライアント端末
600 ネットワーク

Claims (7)

  1. 車両状態情報を出力する出力装置を備えた自動車と、前記車両状態情報に基づく情報を提供する情報提供装置と、前記情報に基づいてサービスを提供するサービス提供装置とを含むサービス提供システムであって、
    前記情報提供装置は、
    前記自動車の位置情報を含む車両状態情報と、該自動車を運転するドライバーのドライバー識別子とを前記ドライバーの有する携帯端末を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された車両状態情報を前記ドライバー識別子と対応付けて記憶し、前記車両状態情報に応じた運転習熟度が規定された運転習熟度判定情報及びマップ情報を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された車両状態情報と、前記車両状態情報の特徴的な変化と前記携帯端末を介して受信された前記自動車の位置情報に対応するマップ情報とに応じて定められる判定用指標値に応じて運転習熟度を判定するための運転習熟度判定情報とに基づいて、ドライバー別に、運転習熟度を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定されたドライバーの運転習熟度を、前記サービス提供装置に提供する提供手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記マップ情報を用いて前記位置情報に対する前記車両状態情報の妥当性を確認した後妥当性を欠いた前記車両状態情報を計上せずに前記運転習熟度の判定を行うことを特徴とするサービス提供システム。
  2. 前記サービス提供装置は、
    前記情報提供装置から、サービス提供対象者となるドライバーの運転習熟度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記ドライバーの運転習熟度に基づいて、該ドライバーの自動車保険料を算出するサービス提供手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のサービス提供システム。
  3. 前記サービス提供装置は、
    前記情報提供装置から、サービス提供対象者となるドライバーの運転習熟度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記ドライバーの運転習熟度に基づいて、該ドライバーの運転する自動車の査定金額を算出するサービス提供手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のサービス提供システム。
  4. 前記サービス提供装置は、
    前記情報提供装置から、配車車両を運転するドライバー候補者の運転習熟度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記ドライバー候補者の運転習熟度に基づいて、配車車両及び該配車車両のドライバーを検索するサービス提供手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のサービス提供システム。
  5. 自動車の備えた出力装置から車両状態情報を取得し、前記車両状態情報に基づく情報をサービス提供装置に提供する情報提供装置であって、
    前記自動車の位置情報を含む車両状態情報と、該自動車を運転するドライバーのドライバー識別子とを前記ドライバーの有する携帯端末を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された車両状態情報を前記ドライバー識別子と対応付けて記憶し、前記車両状態情報に応じた運転習熟度が規定された運転習熟度判定情報及びマップ情報を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された車両状態情報と、前記車両状態情報の特徴的な変化と前記携帯端末を介して受信された前記自動車の位置情報に対応するマップ情報とに応じて定められる判定用指標値に応じて運転習熟度を判定するための運転習熟度判定情報とに基づいて、ドライバー別に、運転習熟度を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定されたドライバーの運転習熟度を、前記サービス提供装置に提供する提供手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記マップ情報を用いて前記位置情報に対する前記車両状態情報の妥当性を確認した後妥当性を欠いた前記車両状態情報を計上せずに前記運転習熟度の判定を行うことを特徴とする情報提供装置。
  6. 車両状態情報を出力する出力装置を備えた自動車と、前記車両状態情報に基づく情報を提供する情報提供装置と、前記情報に基づいてサービスを提供するサービス提供装置とを含むサービス提供システムにおけるサービス提供方法であって、
    前記情報提供装置が、
    前記自動車の位置情報を含む車両状態情報と、該自動車を運転するドライバーのドライバー識別子とを前記ドライバーの有する携帯端末を介して受信する工程と、
    前記受信する工程により受信された車両状態情報を前記ドライバー識別子と対応付けて記憶する工程と、
    記憶手段から、前記車両状態情報と、前記車両状態情報に応じた運転習熟度が規定され、前記車両状態情報の特徴的な変化と前記携帯端末を介して受信された前記自動車の位置情報に対応するマップ情報とを読み出す工程と、
    前記車両状態情報と、前記マップ情報に応じて定められる判定用指標値に応じて運転習熟度を判定するための運転習熟度判定情報とに基づいて、ドライバー別に、運転習熟度を判定する工程と、
    前記判定する工程により判定されたドライバーの運転習熟度を、前記サービス提供装置に提供する工程と、
    を有し、
    前記判定する工程は、前記マップ情報を用いて前記位置情報に対する前記車両状態情報の妥当性を確認した後妥当性を欠いた前記車両状態情報を計上せずに前記運転習熟度の判定を行うすることを特徴とするサービス提供方法。
  7. 自動車の備えた出力装置から車両状態情報を取得し、前記車両状態情報に基づく情報をサービス提供装置に提供する情報提供装置に、
    前記自動車の位置情報を含む車両状態情報と、該自動車を運転するドライバーのドライバー識別子とを前記ドライバーの有する携帯端末を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された車両状態情報を前記ドライバー識別子と対応付けて記憶し、前記車両状態情報に応じた運転習熟度が規定された運転習熟度判定情報及びマップ情報を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された車両状態情報と、前記車両状態情報の特徴的な変化と前記携帯端末を介して受信された前記自動車の位置情報に対応するマップ情報とに応じて定められる判定用指標値に応じて運転習熟度を判定するための運転習熟度判定情報とに基づいて、ドライバー別に、運転習熟度を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定されたドライバーの運転習熟度を、前記サービス提供装置に提供する提供手段として機能させ、
    前記判定手段は、前記マップ情報を用いて前記位置情報に対する前記車両状態情報の妥当性を確認した後妥当性を欠いた前記車両状態情報を計上せずに前記運転習熟度の判定を行うことを特徴とするプログラム。
JP2012210695A 2012-09-25 2012-09-25 サービス提供システム、情報提供装置、サービス提供方法及びプログラム Active JP5889761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012210695A JP5889761B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 サービス提供システム、情報提供装置、サービス提供方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012210695A JP5889761B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 サービス提供システム、情報提供装置、サービス提供方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014065362A JP2014065362A (ja) 2014-04-17
JP5889761B2 true JP5889761B2 (ja) 2016-03-22

Family

ID=50742207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012210695A Active JP5889761B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 サービス提供システム、情報提供装置、サービス提供方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5889761B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109416823A (zh) * 2017-04-18 2019-03-01 北京嘀嘀无限科技发展有限公司 用于确定司机安全分的系统和方法

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10019446B2 (en) 2015-06-19 2018-07-10 International Business Machines Corporation Geographic space management
US9497590B1 (en) 2015-06-19 2016-11-15 International Business Machines Corporation Management of moving objects
US10169400B2 (en) 2015-06-19 2019-01-01 International Business Machines Corporation Geographic space management
US9639537B2 (en) 2015-06-19 2017-05-02 International Business Machines Corporation Geographic space management
US9646493B2 (en) 2015-06-19 2017-05-09 International Business Machines Corporation Management of moving objects
US9646402B2 (en) 2015-06-19 2017-05-09 International Business Machines Corporation Geographic space management
US10749734B2 (en) 2015-07-07 2020-08-18 International Business Machines Corporation Management of events and moving objects
US10594806B2 (en) 2015-12-16 2020-03-17 International Business Machines Corporation Management of mobile objects and resources
US9460616B1 (en) 2015-12-16 2016-10-04 International Business Machines Corporation Management of mobile objects and service platform for mobile objects
US9865163B2 (en) 2015-12-16 2018-01-09 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
US9805598B2 (en) 2015-12-16 2017-10-31 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
US9513134B1 (en) 2015-12-16 2016-12-06 International Business Machines Corporation Management of evacuation with mobile objects
US9467839B1 (en) 2015-12-16 2016-10-11 International Business Machines Corporation Management of dynamic events and moving objects
US9578093B1 (en) 2015-12-16 2017-02-21 International Business Machines Corporation Geographic space management
JP2017146806A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 齋 石田 自動評価機能付き移動体
JP6215507B1 (ja) * 2016-09-16 2017-10-18 楽天株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
JP6404972B2 (ja) * 2017-03-13 2018-10-17 ヤフー株式会社 提供装置、提供方法、及び提供プログラム
US20200159895A1 (en) * 2017-06-14 2020-05-21 Sony Corporation Information processing device, information processing method, and program
US10585180B2 (en) 2017-06-21 2020-03-10 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
US10546488B2 (en) 2017-06-21 2020-01-28 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
US10600322B2 (en) 2017-06-21 2020-03-24 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
US10535266B2 (en) 2017-06-21 2020-01-14 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
US10540895B2 (en) 2017-06-21 2020-01-21 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
US10504368B2 (en) 2017-06-21 2019-12-10 International Business Machines Corporation Management of mobile objects
JP6669141B2 (ja) 2017-08-07 2020-03-18 トヨタ自動車株式会社 配車システム、配車方法、サーバ、ユーザ端末、サーバプログラム、ユーザ端末プログラム、及び、記憶媒体
JP2020086609A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 トヨタ自動車株式会社 サーバ装置および情報提供方法
JP7041645B2 (ja) * 2019-05-17 2022-03-24 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP7057332B2 (ja) * 2019-09-20 2022-04-19 ヤフー株式会社 決定装置、決定方法及び決定プログラム
JP7322802B2 (ja) * 2020-05-13 2023-08-08 トヨタ自動車株式会社 配車装置および車両
JP2022024414A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 Kyb株式会社 車両情報収集処理システムおよび車両情報収集処理方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3834463B2 (ja) * 2000-10-13 2006-10-18 株式会社日立製作所 車載故障警報通報システム
JP2003095399A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Hitachi Software Eng Co Ltd 自動車履歴情報管理システム
JP2004030190A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Hitachi Ltd 自動車保険の保険料設定システム
JP2005056136A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Nissan Motor Co Ltd 送迎支援システム
JP4995046B2 (ja) * 2007-11-21 2012-08-08 株式会社日立製作所 自動車保険料設定システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109416823A (zh) * 2017-04-18 2019-03-01 北京嘀嘀无限科技发展有限公司 用于确定司机安全分的系统和方法
US11279368B2 (en) 2017-04-18 2022-03-22 Beijing Didi Infinity Technology And Development Co., Ltd. System and method for determining safety score of driver

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014065362A (ja) 2014-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5889761B2 (ja) サービス提供システム、情報提供装置、サービス提供方法及びプログラム
US10460394B2 (en) Autonomous or partially autonomous motor vehicles with automated risk-controlled systems and corresponding method thereof
JP5943792B2 (ja) 運転支援システム、運転支援装置、運転支援方法及びプログラム
US9679423B2 (en) Systems and methods of creating and delivering item of manufacture specific information to remote devices
US10915964B1 (en) System and method for providing vehicle services based on driving behaviors
US9014876B2 (en) System for processing fleet vehicle operation information
US9541419B2 (en) Systems and methods for monitoring vehicle health with connected applications
US8423239B2 (en) Method and system for adjusting a charge related to use of a vehicle during a period based on operational performance data
US10210479B2 (en) Computerized sysem and method for data acquistion and application of disparate data to two stage bayesian networks to generate centrally maintained portable driving score data
US20170103101A1 (en) System for database data quality processing
US11295312B1 (en) System and method for accumulation and maintenance of money in a vehicle maintenance savings account
US20130151288A1 (en) Methods Using a Mobile Device to Provide Data for Insurance Premiums to a Remote Computer
US20140278837A1 (en) Method and system for adjusting a charge related to use of a vehicle based on operational data
US11763268B2 (en) Method and system to improve driver information and vehicle maintenance
JP5699116B2 (ja) 広告配信装置、広告配信方法及びプログラム
US11468533B1 (en) Vehicle rating system
US20190286843A1 (en) Data delivery control device, information processing device, and method for data delivery control
US20220188935A1 (en) Insurance management system
JP2015101291A (ja) 車両評価システム及び車両評価方法
US10528989B1 (en) Vehicle rating system
US10789663B1 (en) Vehicle rating system
JP2003095399A (ja) 自動車履歴情報管理システム
US20230042137A1 (en) Information processing system and information processing method
EP4131120A1 (en) Information processing device, system, and information processing method
CN116368506A (zh) 运输工具使用确定

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140722

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140730

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20140912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5889761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350