JP5889711B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機、ゲーム機器等の機器に搭載される紙幣処理装置を構成し、リフトテーブルによる押圧で紙幣を収納する紙幣収納手段に関し、特に、リフトテーブルの待機状態を維持する技術に関する。
一般に、紙幣を取り扱う自動販売機等の機器本体内部には、投入された紙幣が真券であるか否かを判別するとともに、真券と判別された紙幣のみを積載収容するようにした紙幣処理装置が搭載されている。
この紙幣処理装置は、大別すると、紙幣投入口から投入された紙幣を装置本体内部へ搬送する紙幣搬送手段および紙幣搬送路と、搬送された紙幣の真偽を識別する紙幣識別手段を有する紙幣識別部と、真券と判別された紙幣を積載収容する紙幣収納手段を有する紙幣収納部とを有して構成されるものであり、例えば、特許文献1(特開平7−272063号公報)等に示すように、紙幣識別部と紙幣収納部とが一体的に設けられるものが開発されている。
上記紙幣処理装置の紙幣収納手段は、紙幣搬送路に連通するリフトテーブルと、該リフトテーブルの水平姿勢を維持したまま垂直方向へ上下動させるパンタグラフ構造のリンク機構と、該リンク機構を駆動させる駆動部とからなるものが一般的である。
そして、前記リンク機構における交叉するリンクアームの交叉点にスタックローラを配し、該スタックローラに接する傾斜面を有したスタックアームを具え、該スタックアームを往復スライド移動させた際に、前記スタックローラが前記傾斜面によって、前記往復スライド移動の方向に垂直な方向に移動して、前記リフトテーブルを往復移動させるものである。
そして、該リフトテーブルが、前記紙幣搬送路内の収納待機位置にある紙幣を押圧することによって、前記リフトテーブルの前記紙幣搬送路に対して対向する位置に配設した紙幣収納部に収納するものである。
ところで、紙幣受入および搬送可能な待機状態において、前記リフトテーブルは、前記紙幣搬送路に突出しないことが重要であり、前記リフトテーブルの初期位置に維持するために、前記リフトテーブルと装置内部の所定の位置との間に引張スプリングを設けている。
特開平7−272063号公報
しかしながら、従来の紙幣処理装置では、前記リフトテーブルの待機状態において、外部から何らかの衝撃が加わった場合に、前記リフトテーブルが引張スプリングの引張力に抗して紙幣搬送路内に突出した状態で待機することにより、該紙幣識別装置に挿入された識別対象紙幣が収納部に搬送する際に紙幣詰まりになる虞がある。
このため、外部からの衝撃によって、前記リフトテーブルの待機位置が移動することなく、その待機状態を確実に維持することが必要となる。この場合、前記リフトテーブルと前記スタックアームとの間に、待機状態で前記リフトテーブルの移動を阻止する方向に係合する係合機構を設けることで解決することができる。つまり、係合機構は、待機状態においてスタックアームとリフトテーブルとを機械的に連結するものである。
ところが、このように係合機構を設けた場合にも、係合機構が係合開始される際に、外部から何らかの衝撃が加わった場合に、係合機構の係合が正常に行われない虞がある。
このように、係合機構の係合が正常に行われない異常時には、前記リフトテーブルの待機状態での位置が所定位置から外れて紙幣搬送路内に突出し、後続の紙幣挿入によって紙幣詰まりが起こってしまう。
そこで、本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて、係合機構が待機状態で正常に係合されない場合に、その係合動作をやり直すことによりリフトテーブを所定位置に維持できるようにした紙幣処理装置を提供するものである。
本発明にかかる紙幣処理装置の第1の手段は、紙幣を収納待機位置まで搬送する紙幣搬送手段および紙幣搬送路と、
紙幣を前記収納待機位置で停止するように前記紙幣搬送手段を制御する紙幣停止位置制御手段と、
前記収納待機位置にある紙幣を該紙幣の平面に略垂直な方向に押し込んで積載収納する紙幣収納手段および紙幣収納部と、
前記紙幣収納手段に設けられ、前記収納待機位置にある紙幣の一方の平面に当接するリフトテーブルと、
前記リフトテーブルを前記紙幣の平面に略垂直な方向に移動するためのパンタグラフ構造の交叉するリンク機構と、
前記リンク機構を駆動するための駆動部と、
前記リフトテーブルを常時待機状態を維持する方向に付勢する付勢手段と、
前記駆動部に設けられ、前記リフトテーブルの移動方向に直交する方向に往復スライド移動し、前記リンク機構の交叉点に配したスタックローラを移動させるスタックアームとを具備した紙幣処理装置であって、
前記リフトテーブルと前記スタックアームとの間に、待機状態で前記リフトテーブルの移動を阻止する方向に係合し、かつ、前記スタックアームが移動して前記スタックローラに当接するまでの間に係合解除する係合機構と、
待機状態で前記係合機構が正常に係合していない状態を検知する係合異常検知手段と、
前記係合異常検知手段で係合異常を検知した際に、前記係合機構の係合動作をやり直す係合やり直し手段とを設けたことを特徴とする。
本発明の第2の手段は、前記係合やり直し手段を、前記リフトテーブルを前記係合機構の係合開始以前の状態まで移動する係合解除動作と、該係合解除動作で移動した分だけ前記リフトテーブルを前記係合機構の係合方向に戻す再係合動作とを行わせる係合制御部としてあることを特徴とする。
本発明の第1の手段によれば、リフトテーブルとスタックアームとの間に、待機状態でリフトテーブルの移動を阻止する方向に係合し、かつ、スタックアームが移動してスタックローラに当接するまでの間に係合解除する係合機構を設けてある。これにより、スタックアームとリフトテーブルとを機械的に連結して、待機状態でリフトテーブルの移動を阻止することができ、外部からの衝撃によって、リフトテーブルの待機位置が移動することなく、その待機状態を維持することができる。
また、このように係合機構を設けた場合に、待機状態で係合機構が正常に係合していない状態を検知する係合異常検知手段と、該係合異常検知手段で係合異常を検知した際に、係合機構の係合動作をやり直す係合やり直し手段とを設けてある。これにより、係合機構が係合開始される際に、外部から何らかの衝撃が加わって係合機構の係合が正常に行われなかった場合にも、係合機構の係合動作をやり直すことにより係合機構を正常に係合させて、待機状態においてリフトテーブを所定位置に維持できる。
本発明の第2の手段によれば、前記係合やり直し手段は、係合解除動作と再係合動作とを行わせる係合制御部であり、係合解除動作で前記リフトテーブルを前記係合機構の係合開始以前の状態まで移動し、かつ、再係合動作で前記係合解除動作で移動した分だけ前記リフトテーブルを前記係合機構の係合方向に戻すようになっている。これにより、係合解除動作によって係合機構を衝撃が加わる以前の位置まで戻すことができるので、次の再係合動作は衝撃が加わらない状態で行うことができ、係合機構を簡単かつ確実に正常に係合させることができる。
図1は、本発明に係る紙幣処理装置において待機状態を示す概略側断面図である。 図2は、本発明に係る紙幣処理装置において動作途中を示す概略側断面図である。 図3は、本発明に係る紙幣処理装置において紙幣収納時を示す概略側断面図である。 図4は、本発明に係る紙幣処理装置において係合機構の係合異常状態を示す概略側面図である。 図5は、本発明に係る紙幣処理装置において紙幣挿入から収金までの正常な流れを示すフローチャートである。 図6は、図5のフローチャートにおいて正常時のスタック処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、図5のフローチャートにおいて係合機構が異常である場合のスタック処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係る紙幣処理装置の実施例を示して詳述する。
図1乃至図3に示す紙幣処理装置1は、紙幣投入口2から投入された紙幣を搬送する紙幣搬送手段3および紙幣搬送路4と、この紙幣搬送路4の途中に配設されて紙幣の位置を検出および紙幣の真偽を識別する図示しない紙幣識別手段を有する紙幣識別部5と真券と判別された紙幣を紙幣搬送路4の下流端における所定の位置(収納待機位置と称す)に停止させる紙幣停止位置制御手段6と、商品が購入された際に収納待機位置にある紙幣を上方から押し込んで水平に積載収納する紙幣収納手段7および紙幣収納部8とから主に構成される。
紙幣搬送手段3は、紙幣の両面にそれぞれ当接する搬送ベルト31および搬送ローラ32と、これらを駆動するモータ等の図示しない搬送駆動手段とから構成されるものであり、対向する搬送ベルト31および搬送ローラ32によって、紙幣投入口2を上流端とし、紙幣の待機位置を下流端とする紙幣搬送路4を形成している。
そして、紙幣搬送路4の下流端である収納待機位置において、紙幣の搬送方向に対して左右側には、紙幣の長手方向側縁を把持してガイドするスリット(凹溝)を有する一対のスタックガイド9が配設されている。
紙幣収納部8は、紙幣処理装置1本体の下部であってスタックガイド9の下方に設けられ、筐体からなるスタッカー81と、スタッカー81内に水平に配置される矩形の板状であって上面に紙幣を積載するスタックプレート82と、このスタックプレート82を下面から紙幣搬送路4方向に常時押圧する圧縮スプリング83とを具備している。
他方、紙幣収納手段7は、スタックガイド9の上方に設けられ、紙幣長と略同一の長さ寸法と一対のスタックガイド9の距離幅よりも狭い幅寸法とを持つ矩形の板状に形成されて、スタックプレート82に対向するよう水平に配置されるリフトテーブル71と、リフトテーブル71の水平姿勢を維持したまま垂直方向へ上下動させるパンタグラフ構造のリンク機構72と、リンク機構72を駆動する駆動部73とから主に構成される。
リンク機構72は、図示奥行方向に並列して配置される2組のリンク機構72からなり、それぞれのリンク機構72は、それぞれ交叉した第1のリンクアーム74と第2のリンクアーム75とを有するパンタグラフ方式の機構であって、第1のリンクアーム74の基端74aと、第2のリンクアーム75の基端75aとは、それぞれ紙幣収納装置1本体内部の所定の位置に回転自在に支持され、第1のリンクアーム74の自由端74bは、リフトテーブル71の所定の位置に回転自在に支持され、第2のリンクアーム75の自由端75bは、リフトテーブル71に沿って図示左右方向にスライド自在かつ回転自在に支持されている。
そして、第1のリンクアーム74と第2のリンクアーム75とを、交叉点において回転自在に連結しており、2組のリンクにおけるそれぞれの交叉点を鉛直軸で結ぶようにして、該鉛直軸にはスタックローラ76を配設している。
駆動部73は、図示右方側の先端に傾斜面77aを有するスタックアーム77と、スタックアーム77を図示左右方向に往復スライドさせるモーターカム78と、モーターカム78を回転させる図示しないスタックモータとを有し、スタックアーム77が図示右方向に移動した際に、傾斜面77aがスタックローラ76に当接し(図2)、更にスタックアーム77が図示右方に移動した際に、傾斜面77aがスタックローラ76を押圧することによって、スタックローラ76が下方に移動し、リフトテーブル71が下方に移動するようにしている(図3)。
このリフトテーブル71が下方に移動すると、収納待機位置にある紙幣は、スタックガイド9の下面側に押し込められて、スタッカー81内に収納された状態になるようにしている。
ここで、リフトテーブル71が、図3に示す最大移動位置に到達した後、逆行を開始し、スタックガイド9まで至ると、前記紙幣の長手方向側縁部は、スタックガイド9の下面に当接してスタッカー81内に留まる。
そして、スタッカー81内に積載収納された紙幣は、圧縮スプリング83に付勢されるスタックプレート82により、スタックガイド9の下面に押し付けられて、スタックプレート82の上面とスタックガイド9の下面によって押圧挟持されて、収納状態が保持されるものである。
更に、リフトテーブル71と紙幣処理装置1内部の所定の位置との間には引張スプリング79を配設して、リフトテーブル71の下面がスタックガイド9よりも上方に位置するように常時付勢して、リフトテーブル71を常時待機状態を維持する方向に付勢している。そして、スタックローラ76が傾斜面77aによって押圧されていない状態においては、リフトテーブル71が紙幣搬送路4内に突出しないようにしている。
上述のとおり、本発明のスタックアーム77は、図1に示す待機状態において、スタックローラ76との間に間隙を設けており、スタックアーム77の図示右方向への移動開始から遅れて、傾斜面77aがスタックローラ76に当接するようにしている。
また、スタックアーム77にリフトテーブル71の移動方向に直交する方向に突出するリブ状の突起部77bを形成し、リフトテーブル71の上面に門形状の受部71aを形成しており、これら突起部77bと受部71aとによって係合機構100が構成される。そして、待機状態においては、突起部77bが受部71aに嵌合(係合)してリフトテーブル71が下方に移動しないようにロックし、スタックアーム77が図示左方にスライド移動することによってロックを解除するようにしている。
つまり、突起部77bおよび受部71aは、待機状態でリフトテーブル71の移動を阻止する方向に係合し、かつ、スタックアーム77が移動してスタックローラ76に当接するまでの間に係合解除されるようになっている。
また、スタックアーム77には紙幣の投入口2に配したシャッター21が連動し、スタックアーム77の移動でシャッター21が投入口2および搬送路4を閉塞するようになっている。シャッター21による投入口2の開閉は、シャッターセンサ22によって検知される。シャッターセンサ22は、シャッター21から突出したリブ22aと、このリブ22aの動きを検出する光スイッチ22bとによって構成される。このシャッターセンサ22は、図1に示すように、シャッター21による投入口2の解放状態でONとなり、図2、図3に示すように、閉塞状態でOFFとなる。
他方、リフトテーブル71の移動はキャリーセンサ91によって検知されるようになっている。キャリーセンサ91は、リフトテーブル71から突出したリブ91aと、このリブ91aの動きを検出する光スイッチ91bとによって構成される。このキャリーセンサ91は、図1、図2に示すように、リフトテーブル71の上昇位置でONとなり、図3に示すように、リフトテーブル71の下降位置でOFFとなる。
尚、シャッターセンサ22およびキャリーセンサ91に光スイッチ22b、91bを用いたが、これ以外にもシャッター21およびリフトテーブル71の動きを検知できるセンサであればよく、例えば、リミットスイッチを用いてもよい。
ところで、係合機構100は、突起部77bと受部71aが互いに係合開始される際に、外部から何らかの衝撃が加わった場合に、図4に示すように、突起部77bが受部71aに乗り上げて係合が正常に行われない場合がある(係合異常の発生)。尚、同図ではスタックプレート82を省略してある。
つまり、スタックアーム77のスライド運動に伴ってリフトテーブル71が移動を開始し、紙幣を紙幣収納部8に押し込んだ後に待機状態へと戻る際に、外部から衝撃が加えられると、スタックローラ76がスタックアーム77の傾斜面77aから離れてしまう。これにより、スタックアーム77とリフトテーブル71の動作とが連動しなくなり、突起部77bが受部71aに乗り上げてしまう場合がある。このように、突起部77bが受部71aに乗り上げて係合異常となることにより、リフトテーブル71は搬送路4内に突出した状態となる。
機構上、正常な場合では、リフトテーブル71はスタックアーム77よりも早く待機位置に戻るので、係合機構100の係合が異常である場合は、シャッターセンサ22が所定時間内に戻ったと判断しても、リフトテーブル71側のキャリーセンサ91がONとOFFを繰り返すような不安定な状態となって所定時間内に元に戻らない。これにより、リフトテーブル71が異常な状態となり、係合機構100が係合異常であると判断することができる。
従って、本実施形態では、シャッターセンサ22およびキャリーセンサ91を、待機状態で係合機構100が正常に係合していない状態を検知する係合異常検知手段として用いることができる。
また、本実施形態では、上記係合異常検知手段で係合異常を検知した際に、係合機構100の係合動作をやり直す係合やり直し手段としての係合制御部200が設けられる。この係合制御部200は、スタックアーム77を移動制御するスタックモータを制御するようになっている。尚、スタックモータは図示省略してあり、それの回転中心軸Cのみを図示してある。
即ち、係合機構100が係合異常であると判断した場合に、スタックモータを停止した後に再度正転させてスタックアーム77およびリフトテーブル71を移動する。これにより、突起部77bを受部71aから一旦離して、係合機構100の係合開始以前の状態まで移動する係合解除動作が行われる。この時点でキャリーセンサ91がOFFされる。
その後、スタックモータを停止してスタックアーム77を移動停止し、次に、上述したスタックモータの再度正転時からキャリーセンサ91がOFFされるまでの時間分だけスタックモータを逆転させ、その後に停止する。これにより、上記係合解除動作でスタックアーム77を移動した分だけリフトテーブル71を係合機構100の係合方向に戻す再係合動作を行うことができる。
このように構成された本実施形態の紙幣処理装置1の機能を以下に述べる。 紙幣投入口2に挿入された紙幣が、図示しないセンサによって検出されると、図示しないモータ等の搬送駆動手段によって、搬送ベルト31および搬送ローラ32が図示矢印方向に駆動し、紙幣は紙幣搬送路4に沿って紙幣処理装置1内部に搬送される。
紙幣搬送路4を通過する紙幣は、紙幣搬送路4の途中に設けられる紙幣識別部5において、図示しない紙幣識別手段によって真偽が判別される。ここで、紙幣が偽券と判断された場合は、その判定信号に基づいて、搬送ベルト31および搬送ローラ32が逆転し、偽券と判断された紙幣を紙幣投入口2から返却される。
紙幣識別部5において真券と判断された紙幣は、紙幣搬送手段3によって紙幣搬送路4の更に下流へ搬送され、収納待機位置における一対のスタックガイド9の図示しないスリットによって、紙幣の長手方向側縁を把持されながら収納待機位置に達する。
紙幣が収納待機位置に達すると、紙幣停止位置制御手段6が、搬送紙幣の位置を検出する図示しないセンサからの情報に基づいて、紙幣搬送手段3の動作を制御し、紙幣を収納待機位置に停止させる。そして、搬送紙幣が収納待機位置に停止している状態において、図示しない自動販売機の商品の購入が可能になる。
なお、搬送紙幣が紙幣搬送路4内を搬送されて収納待機位置に到達するまでの間、紙幣収納手段7はその作動を停止し、図1に示した初期位置に待機した状態を維持している。この際、スタックアーム77の突起部77bは リフトテーブル71の受部71aに係合しているので、リフトテーブル71の上下方向の動作はロックされた状態が維持される。
商品が購入されると、紙幣収納手段7の図示しないスタックモータが駆動してモーターカム78を回転させ、そのモーターカム78に連動してスタックアーム77が図示右方に移動開始する。
スタックアーム77が図示右方にスライド移動すると、スタックアーム77の突起部77bが、リフトテーブル71の受部71aから抜けて(係合解除)、リフトテーブル71のロックが解除され、図2に示すように、スタックアーム77の傾斜面77aがスタックローラ76に当接する。
更に、スタックアーム77が図示右方にスライド移動すると、スタックアーム77の傾斜面77aがスタックローラ76を押圧し、スタックローラ76が下方に移動することによって、リフトテーブル71が引張スプリング79の引張力に抗して下方に移動する。
紙幣の上面がリフトテーブル71に当接し、紙幣がリフトテーブル71によって下方に押圧されると、紙幣の長手方向側縁部がスタックガイド9によって湾曲され、更にリフトテーブル71が下方に移動してスタックプレート82に達すると、紙幣をリフトテーブル71とスタックプレート82とによって押圧挟持しながら移動を継続し、紙幣の長手方向側縁がスタックガイド9から外れて、紙幣全体がスタッカー81内に押し込まれる。
紙幣の移動が更に継続し、図3に示すスタックアーム77およびリフトテーブル71の最大移動位置まで到達すると、スタックアーム77は最大移動位置から逆行を開始して図示左方にスライド移動する。すると、スタックローラ76の下方への押圧力の減少と相俟って、引張スプリング79の引張力によってリフトテーブル71は上方に移動する。
紙幣は、リフトテーブル71とスタックプレート82とによって押圧挟持されながら上方に移動し、再度スタックガイド9に達すると、紙幣の長手方向側縁部の上面がスタックガイド9の下面に当接する。すると、紙幣およびスタックプレート82は移動を停止し、紙幣はスタックプレート82によってスタックガイド9に押し付けられた状態でスタッカー81内に収納される。
その後、スタックアーム77の傾斜面77aがスタックローラ76から離れると、リフトテーブル71はスタックガイド9のより上方の初期位置に復帰する(図2参照)。
更に、スタックアーム77が図示左方にスライド移動すると、スタックアーム77の突起部77bが、リフトテーブル71の受部71aに係合し、リフトテーブルの上下動作がロックされて、紙幣収納手段7は、図1に示す初期位置に復帰する。
以上説明した紙幣処理装置1による紙幣の受入から収納までの流れは、図5のフローチャートを用いて説明することができる。
即ち、このフローチャートでは、先ず、紙幣の挿入(ステップS1)を図示しない入口センサで検知したら(ステップS2)、搬送モータを正転させて(ステップS2)、紙幣を受入搬送する。そして、搬送中に識別センサで識別データを取得して(ステップS4)、所定の処理をする(ステップS5)。その間も紙幣の搬送を継続し、紙幣が識別センサを通過したら(ステップS6)、搬送モータを停止して(ステップS7)、紙幣を一時保留位置に停止させる。
上記取得した識別データの処理から紙幣の真偽および金種を判別し(ステップS8)、真券であれば真券信号を出力し(ステップS10)、エスクロ処理に移行する(ステップS11)。そして、収金信号を入力したら(ステップS12)、搬送モータを再度正転させて紙幣を上記一時保留位置から収納位置へと搬送する(ステップS13)。
その後、スタック処理(紙幣収納処理)に移行して上記収納位置で紙幣を停止させ(ステップS14)、紙幣収納機構を動作させて紙幣を収納庫へ収納し、紙幣収納機構が待機位置に戻ったら動作を終了する(ステップS15)。
このとき、ステップS9で偽札と判定したら紙幣返却処理し(ステップS16)、搬送モータを逆転させて投入口から偽札を返却して終了する(ステップS17)。
図6は、図5に示したフローチャートのスタック処理が正常に行われる場合のルーチンを示すフローチャートで、このスタック処理の正常動作の流れを以下に説明する。
即ち、収金信号を受信することによりスタック処理が開始され(ステップS20)、スタックモータを正転させて(ステップS21)、スタックアーム77を駆動させる。スタックアーム77のスライド運動に伴ってリフトテーブル71が移動を始め、リフトテーブル71の移動に伴ってキャリーセンサ91がONからOFFとなる(ステップS22、S23)。このとき、キャリーセンサ91がOFFとなった場合にタイマーをセットする(ステップS24)。
一方、スタックアーム77のスライド運動に、紙幣投入口2に配したシャッター21が連動し、スタックアーム77の移動でシャッター21が投入口2および搬送路4を閉塞する。このとき、シャッター21による投入口2および搬送路4の開通若しくは閉塞はシャッターセンサ22で判断される。
即ち、スタックアーム77の動作に伴ってリフトテーブル71とシャッター21が動作し、同時にキャリーセンサ91およびシャッターセンサ22がそれぞれONからOFFとなって、リフトテーブル71とシャッター21のそれぞれの動作を判断する(ステップS25)。このとき、シャッターセンサ22がOFFとなることによりタイマーをセットする(ステップS26)。
そして、キャリーセンサ91とシャッターセンサ22のそれぞれで、センサ状態が変化してから元に戻るまでの時間が所定時間内か否かが判断される(ステップS27、S28)。これにより、スタックアーム77が動作開始してから待機状態に戻った時に、リフトテーブル71が待機状態に戻ったか否かを判断することができる。
スタックアーム77とリフトテーブル71が待機状態であれば、スタック処理が正常であると判断することができる。その後、スタックモータを停止して(ステップS29)、紙幣収金が終了される(ステップS30)。
図7は、図5に示したフローチャートのスタック処理が異常となって補正動作する場合のルーチンを示すフローチャートで、このスタック処理の補正動作の流れを以下に説明する。本フローチャートでは、係合機構100の突起部77bが受部71aに乗り上げた係合異常の場合の補正動作で、係合制御部200により係合機構100を再係合させるようになっている。
尚、この補正動作するルーチンでは、図6に示したフローチャートのステップS20〜S29と同じ処理が実行され、それら同じ処理部分に同一ステップ符号を付して、重複する説明を省略するものとする。
また、ステップS20〜S29を処理する際に、ステップS23では、リフトテーブル71が待機位置に戻る辺りで衝撃が加わると、前述したように突起部77bが受部71aに乗り上げてリフトテーブル71が下降しないため、キャリーセンサ91がOFFしない(図中Iで示す)。また、ステップS26〜S29では、シャッター21で待機位置を検出し、スタックモータを停止する(図中IIで示す)。
そして、ステップS31〜S40は、補正動作を行うためのルーチンで、スタックモータを逆転して受部71aに乗り上げている突起部77bを外し、外れればキャリーセンサ91がOFFする。そして、搬送路4のモータを停止した後、突起部77bを外すために移動した分だけスタックモータを正転させて、係合機構100の係合をやり直し、突起部77bと受部71aとを正常に係合させることになる(図中IIIで示す)。
即ち、ステップS20〜S29を処理した後の補正動作は、キャリーセンサ91がONである場合に(ステップS31)、タイマー計測を開始し(ステップS32)、スタックモータを逆転する(ステップS33)。そして、キャリーセンサ91がOFFになると(ステップS34)、タイマー計測を停止し(ステップS35)、スタックモータを停止する(ステップS36)。これにより、スタックアーム77が戻されて突起部77bを受部71aから外すことができる。
次に、タイマーの計測値を減算タイマーに代入した後(ステップS37)、スタックモータを正転させ(ステップS38)、減算タイマーが0になった時点で(ステップS39)、スタックモータを停止する(ステップS40)。これにより、スタックアーム77は、戻した分だけ移動して係合機構100の係合動作をやり直すことができる。
そして、突起部77bと受部71aとが正常に係合した時点で、リフトテーブル71は正常な待機状態となり、紙幣収金が完了される(ステップS41)。 従って、本実施形態の係合制御部200では、リフトテーブル71を突起部77bと受部71aの係合開始以前の状態まで移動する係合解除動作と、係合解除動作で移動した分だけリフトテーブル71を、突起部77bと受部71aを係合方向に戻す再係合動作と、が行われることになる。
以上説明したように、本実施形態の紙幣処理装置1によれば、スタックアーム77に突起部77bを設け、かつ、リフトテーブル71に受部71aを設け、これら突起部77bと受部71aとからなる係合機構100を待機状態で係合させるようになっている。これにより、スタックアーム77とリフトテーブル71とを機械的に連結でき、リフトテーブル71の待機位置が、外部からの衝撃によって移動してしまうのを阻止できる。
また、このように係合機構100を設けた場合に、シャッターセンサ22およびキャリーセンサ91を用いた係合異常検知手段を設けて、待機状態で係合機構100が正常に係合していない状態を検知する。また、係合制御部200を設けて、上記係合異常検知手段で係合異常を検知した際に、係合機構100の係合動作をやり直すようになっている。
これにより、係合機構100が係合開始される際に、外部から何らかの衝撃が加わって突起部77bが受部71aに乗り上げ、係合機構100の係合が正常に行われなかった場合にも、係合機構100の係合動作をやり直すことにより正常に係合させて、待機状態においてリフトテーブル71を所定位置に維持できる。
また、本実施形態によれば、係合やり直し手段としての係合制御部200は、リフトテーブル71を係合機構100の係合開始以前の状態まで移動する係合解除動作と、この係合解除動作で移動した分だけリフトテーブル71を係合機構100の係合方向に戻す再係合動作と、が行われるようになっている。これにより、係合解除動作によって係合機構100の突起部77bと受部71aとを衝撃が加わる以前の位置まで戻すことができるので、次の再係合動作は衝撃が加わらない状態で行うことができ、係合機構100を簡単かつ確実に正常に係合させることができる。
ところで、本実施形態の紙幣処理装置1は前記実施形態に例をとって説明したが、これに限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。例えば、本実施形態では、紙幣の搬送路4を水平方向に配置してリフトテーブル71を鉛直方向に移動させてあるが、リフトテーブル71の移動方向は搬送路4に対して垂直方向で有ればよく、例えば、搬送路4を鉛直方向に配置し、リフトテーブル71を水平方向に移動させてもよい。
本発明は、自動販売機やゲーム機器および預金機等の紙幣を扱う装置に用いることができる。
1 紙幣処理装置
2 紙幣投入口
21 シャッター
22 シャッターセンサ(係合異常検知手段)
3 紙幣搬送手段
4 紙幣搬送路
5 紙幣識別部
6 紙幣停止位置制御手段
7 紙幣収納手段
71 リフトテーブル
71a 受部
72 リンク機構
73 駆動部
76 スタックローラ
77 スタックアーム
77b 突起部
79 引張スプリング(付勢手段)
8 紙幣収納部
91 キャリーセンサ(係合異常検知手段)
100 係合機構
200 係合制御部(係合やり直し手段)

Claims (2)

  1. 紙幣を収納待機位置まで搬送する紙幣搬送手段および紙幣搬送路と、
    紙幣を前記収納待機位置で停止するように前記紙幣搬送手段を制御する紙幣停止位置制御手段と、
    前記収納待機位置にある紙幣を該紙幣の平面に略垂直な方向に押し込んで積載収納する紙幣収納手段および紙幣収納部と、
    前記紙幣収納手段に設けられ、前記収納待機位置にある紙幣の一方の平面に当接するリフトテーブルと、
    前記リフトテーブルを前記紙幣の平面に略垂直な方向に移動するためのパンタグラフ構造の交叉するリンク機構と、
    前記リンク機構を駆動するための駆動部と、
    前記リフトテーブルを常時待機状態を維持する方向に付勢する付勢手段と、
    前記駆動部に設けられ、前記リフトテーブルの移動方向に直交する方向に往復スライド移動し、前記リンク機構の交叉点に配したスタックローラを移動させるスタックアームとを具備した紙幣処理装置であって、
    前記リフトテーブルと前記スタックアームとの間に、待機状態で前記リフトテーブルの移動を阻止する方向に係合し、かつ、前記スタックアームが移動して前記スタックローラに当接するまでの間に係合解除する係合機構と、
    待機状態で前記係合機構が正常に係合していない状態を検知する係合異常検知手段と、
    前記係合異常検知手段で係合異常を検知した際に、前記係合機構の係合動作をやり直す係合やり直し手段とを設けたことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記係合やり直し手段は、前記リフトテーブルを前記係合機構の係合開始以前の状態まで移動する係合解除動作と、該係合解除動作で移動した分だけ前記リフトテーブルを前記係合機構の係合方向に戻す再係合動作とを行わせる係合制御部であることを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
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