JP6672704B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体処理装置に関する。
金融機関や店舗等において、媒体としての紙幣や硬貨を金種ごとに分類し、さらに媒体を収納する媒体処理装置が利用されている。例えば、媒体処理装置は、媒体を取り込み又は排出する媒体入排出部と、取り込まれた媒体の正損状態と金種とを鑑別する鑑別部と、媒体を収納する媒体収納庫と、媒体を媒体処理装置内の各所へ搬送する搬送部と、鑑別部での鑑別結果に基づいて、媒体を各所へ搬送するように搬送部を制御する制御部と、を主に有する。また、媒体収納庫は、媒体処理装置本体から引き出すことができるユニットに装着される。
上述の媒体処理装置においては、媒体収納庫は、鑑別部から搬送される媒体を受け入れるために開口部を有している。そして、当該媒体収納庫は厳重に取り扱うことが求められる紙幣や硬貨を収納するため、その開口部には、所定の条件を満たさない限り開かないような機構を有するシャッタが設けられている。このようなシャッタの機構としては、下記の特許文献1及び特許文献2が挙げられる。
特開平4−188292号公報 特開2004−44249号公報
ところで、媒体収納庫を装着したユニットは、媒体処理装置のユニット収納位置に適切に収納される必要がある。当該ユニットが適切にユニット収納位置に収納されない場合には、例えば、当該ユニットに装着された媒体収納庫のシャッタが開かなくなるような、媒体処理装置における誤操作を招く場合がある。このような場合、搬送された媒体が、媒体収納庫内に収納されないことから、媒体処理装置内で媒体づまり(例えば、紙幣づまり)の原因となったり、紙幣、硬貨が誤った箇所に収納される誤収納の原因となったりする。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユニットを媒体処理装置内のユニット収納位置に適切に収納することができる、新規かつ改良された媒体処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、媒体を処理する媒体処理装置であって、装置本体と、前記装置本体から引出可能なユニットと、前記ユニット内に装着され、前記媒体を収納する媒体収納庫と、を備え、前記ユニットは、前記ユニットを前記装置本体に固定するロック部を有し、前記媒体収納庫は、前記ユニットの引出方向に沿って移動可能なシャッタと、前記シャッタを前記引出方向に対して反対方向へ付勢する付勢部材と、前記シャッタと連結され、且つ、前記媒体収納庫を装着した前記ユニットを前記装置本体に挿入した際に前記装置本体に設けられた突起部によって押圧される押圧部と、を有し、前記付勢部材は、前記押圧部と前記媒体収納庫の利用者側の側面とは反対側に位置する側面である奥側側面との間を接続するように設けられ、前記押圧部が前記突起部によって前記引出方向に押圧されると前記付勢部材が前記反対方向に伸び、前記ユニットが前記ロック部によって固定されないと前記付勢部材が前記引出方向に縮んで前記奥側側面を引くことによって前記ユニットを前記引出方向に移動させる、媒体処理装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、媒体を処理する媒体処理装置であって、装置本体と、前記装置本体から引出可能なユニットと、前記ユニット内に装着され、前記媒体を収納する媒体収納庫と、を備え、前記ユニットは、前記ユニットを前記装置本体に固定するロック部を有し、前記媒体収納庫は、前記ユニットの引出方向に沿って移動可能なシャッタと、前記シャッタを前記引出方向に対して反対方向へ付勢する付勢部材と、前記シャッタと連結され、且つ、前記媒体収納庫を装着した前記ユニットを前記装置本体に挿入した際に前記装置本体に設けられた突起部によって押圧される押圧部と、を有し、前記シャッタは、前記引出方向に沿って移動可能なスライド部と、前記引出方向に沿って移動し、前記媒体収納庫を開閉するシャッタ部と、前記スライド部と前記シャッタ部とを連結する連結部と、を有し、前記押圧部は、前記スライド部に設けられ、前記付勢部材は、前記スライド部を前記引出方向に対して反対方向へ付勢する、媒体処理装置が提供される。
前記付勢部材は引張コイルばねであってもよい。
前記付勢部材は板ばねであってもよい。
前記媒体収納庫は、前記シャッタを閉鎖位置に固定するシャッタロック機構をさらに有し、前記シャッタロック機構は、前記突起部によって押圧されることにより前記シャッタの固定を解除してもよい。
前記ロック部は、前記ユニットが前記装置本体内のユニット収納位置に挿入された場合に、前記ユニットを前記装置本体の前記ユニット収納位置に固定してもよい。

前記ユニットの側面には貫通孔が設けられており、前記突起部は前記貫通孔を貫通することにより、前記押圧部を押圧するようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、ユニットを媒体処理装置内のユニット収納位置に適切に収納することができる。
第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の構成の一例を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る紙幣処理装置10を図1のA−A´で切断した断面図である。 第1の実施形態に係るシャッタロック機構138のガイド部138bの平面図である。 第1の実施形態に係るユニット100及び紙幣収納庫102の動作を説明するための説明図(その1)である。 第1の実施形態に係るユニット100及び紙幣収納庫102の動作を説明するための説明図(その2)である。 第1の実施形態に係るユニット100及び紙幣収納庫102の動作を説明するための説明図(その3)である。 第1の実施形態に係るユニット100及び紙幣収納庫102の動作を説明するための説明図(その4)である。 第1の実施形態の変形例に係る紙幣処理装置40を図1のA−A´で切断した断面図である。 第2の実施形態に係る紙幣処理装置50を図1のA−A´で切断した断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下に説明する実施形態は、金融機関等の店舗において使用される現金自動預け払い機や、店舗等のバックヤードで使用される紙幣整理装置のような紙幣処理装置に適用される。しかしながら、本実施形態は、上述の紙幣処理装置に適用することに限定されるものではなく、店舗や公共機関等で紙幣や硬貨のような媒体を処理する際に使用される硬貨処理装置等の媒体処理装置に適用されてもよい。すなわち、以下に説明する実施形態においては、処理され、収納される媒体は紙幣に限定されるものではなく、硬貨であってもよく、特に限定されるものではない。
<<第1の実施形態>>
<紙幣処理装置10の概要>
次に、図1を参照しながら、第1の実施形態に係る紙幣処理装置(媒体処理装置)10の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の構成の一例を説明する説明図であり、紙幣処理装置10の断面を模式的に示す。さらに、詳細には、この図1は、紙幣収納庫102を装着したユニット100が紙幣処理装置10内のユニット収納位置に適切に収納された状態での紙幣処理装置10を示している。また、図1においては、紙幣処理装置10の利用者は、図1の左側に位置するものとする。なお、以下の説明においては、図1を含め説明に用いられる図面は全て、本発明の実施形態の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置とは異なる個所もあるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
紙幣処理装置10は、例えば金融機関等の店舗に設置されて、紙幣を金種ごとに分類し、分類した紙幣を収納するような、紙幣を処理する装置である。図1に示すように、紙幣処理装置10は、装置本体12と、入出金口14と、入出金部16と、鑑別部18と、搬送部20と、制御部24と、ユニット100と、紙幣収納庫(媒体収納庫)102と、レール28と、を主に有する。
(装置本体12)
まず、紙幣処理装置10の装置本体12について説明する。装置本体12は、上側の紙幣処理部12aと下側の紙幣収納部12bとに大きく分けることができる。上側の紙幣処理部12aは、入出金口14と、入出金部16と、鑑別部18と、搬送部20と、制御部24とを有しており、主に、紙幣を取込み又は排出し、紙幣を鑑別し、鑑別結果に基づいて紙幣を搬送先に搬送する機能を持つ。一方、紙幣収納部12bは、ユニット100と、紙幣収納庫(媒体収納庫)102と、レール28とを有しており、主に、紙幣を収納する機能を持つ。さらに、紙幣収納部12bの内側には、突起部26が設けられている。突起部26は、板状の部品である。なお、この突起部26の詳細については後で説明する。
(入出金口14)
次に、紙幣処理部12aの各部について説明する。紙幣処理部12aに設けられた入出金口14は、例えば、装置本体12の利用者側の上面側部分に設けられた開口部であり、利用者によって投入された投入紙幣を収納したり、利用者に対して装置本体12から排出された排出紙幣を収納したりする。さらに、入出金口14には、図示しないガイド及びローラが設けられており、このガイド及びローラは、入出金口14に収納された投入紙幣を後述する入出金部16へ導いたり、入出金部16から入出金口14へ排出紙幣を導いたりする。なお、入出金口14には、シャッタ(図示省略)が設けられていてもよく、当該シャッタを必要に応じて開閉するように制御することにより、紙幣処理装置10の金庫性をより高めることができる。
(入出金部16)
入出金部16は、入出金口14からガイド(図示省略)等によって入出金部16に導かれた複数の投入紙幣を、1枚ずつ分離して紙幣処理装置10内に取り込み、もしくは、紙幣処理装置10内から繰り出された排出紙幣を入出金口14へ排出する。入出金口14には、ガイド(図示省略)及び複数のローラ(図示省略)が設けられており、このガイド及び複数のローラによって、取り込んだ複数の紙幣から1枚ずつ紙幣を分離する。さらに、入出金部16において1枚ずつ分離された紙幣は、上記のガイド及び複数のローラにより、後述する搬送路22に受け渡され、後述する鑑別部18に搬送される。
(鑑別部18)
鑑別部18には、その内部にOCR(Optical Charcter Recognition)といったイメージセンサや磁気センサといった真偽センサ等の複数種類のセンサ(図示省略)が組み込まれている。そして、鑑別部18は、鑑別部18に搬送された紙幣に対して、例えば紙幣の真偽、金種(紙幣の種類)、正券(例えば、汚れが少ない紙幣)であるか損券(例えば、汚れが多い紙幣)であるかといった紙幣の正損状態、鑑別時における紙幣の表裏の向きを鑑別することができ、その鑑別結果は、後述する制御部24に出力される。なお、鑑別部18により鑑別された紙幣は、鑑別部18から排出され、後述する搬送路22により搬送部20に搬送される。
(搬送部20)
搬送部20は、鑑別部18によって鑑別された紙幣を、鑑別部18による鑑別結果に基づいて制御部24により決定された搬送先(例えば、紙幣収納庫102)に搬送する。詳細には、搬送部20は、紙幣が搬送される搬送路22と、複数のローラ(図示省略)と、紙幣を案内する複数の切替部(図示省略)とを有する。各ローラは、搬送路22を挟んで対向するように配置され、後述する制御部24により制御され各ローラが回転することにより、搬送路22が所定の方向に移動し、紙幣を搬送することができる。さらに、搬送路22に接して設けられた楔形形状の切替部の傾斜方向を変化させることで、紙幣の搬送方向を切り替えることができる。また、搬送路22は、図1においては、例えば、入出金部16から、鑑別部18及び搬送部20を貫き、ユニット100に装着された1個の紙幣収納庫102まで延びている。しかしながら、本実施形態においては、このような態様に限定されるものではなく、搬送路22は、入出金部16から、例えば、ユニット100に装着された複数の紙幣収納庫102へ分岐して延びていてもよく、また、装置本体12の他の機能部に延びていてもよい。さらに、本実施形態においては、搬送路22は、紙幣処理装置10の他の機能部を貫いていてもよい。
(制御部24)
制御部24は、例えば紙幣処理装置10内に設けられ、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、紙幣処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。制御部24は、利用者からの操作に基づいて、制御部24の有する記憶部(図示省略)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入出金部16、鑑別部18、搬送部20等の紙幣処理装置10の各所を制御することができる。なお、制御部24は、図1では紙幣処理部12aに設けられているが、本実施形態においてはこのような態様に限定されるものではなく、紙幣収納部12bに設けられてもよく、もしくは、紙幣処理装置10の外部に設けられてもよい。
(ユニット100)
次に、紙幣収納部12bの各部について説明する。ユニット100は、装置本体12の紙幣収納部12bに、装置本体12の紙幣収納部12bから引出可能に収納される。詳細には、ユニット100の下側には、図1中の左右方向に延びるレール28が設けられており、ユニット100は、レール28上を摂動することにより、装置本体12から利用者側に、すなわち、図中の矢印Bの方向に引き出されることができる。なお、ユニット100を装置本体12から容易に引き出すことができるように、レール28とユニット100との間の摩擦力が小さくなるように、レール28及びユニット100は構成されることが好ましい。
また、ユニット100は、その内部に後述する紙幣収納庫102が装着される。従って、紙幣処理装置10の利用者は、ユニット100を利用者側に引き出すことにより、ユニット100内に紙幣収納庫102を装着したり、もしくは、ユニット100内に装着された紙幣収納庫102を取り出したりすることができる。また、ユニット100の利用者側の側面とは反対側に位置する側面(図1中では、ユニット100の右側の側面)には、貫通孔26aが設けられている。図1に示すように、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納された場合には、紙幣処理部12aの内側に設けられた突起部26が、上記貫通孔26aを貫通する。なお、貫通孔26a及びこれを貫通する突起部26については、後で詳細を説明する。
(紙幣収納庫102)
紙幣収納庫102は、鑑別部18による鑑別結果が予め紙幣収納庫102に収納対象と定められている鑑別結果に該当する場合に、鑑別された紙幣が搬送され、かつ、搬送された紙幣を収納する部位であり、ユニット100に装着される。図1には図示されていないが、ユニット100内の紙幣収納庫102の装着位置には、紙幣収納庫102を固定する機構が設けられており、当該機構によって紙幣収納庫102はユニット100に固定される。
また、紙幣収納庫102の上面には、紙幣処理部12aから搬送された紙幣を受け入れるための開口部102aが設けられている。さらに、紙幣収納庫102には、この開口部102aを開閉するシャッタ124が設けられており、紙幣を厳重に管理するために、紙幣を収納する紙幣収納庫102の金庫性を確保する。なお、紙幣収納庫102の詳細については、後で説明する。また、ここでは、本発明の実施形態を紙幣処理装置10に適用した場合として説明を行うため、紙幣を収納する紙幣収納庫102を例に挙げているが、本実施形態は、紙幣を収納する紙幣収納庫102に限定されるものではなく、例えば、本実施形態を硬貨処理装置に適用した場合には、上記紙幣収納庫102の代わりに、硬貨を収納する硬貨収納庫を例として挙げることができる。
なお、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10においては、図1に図示されていないが、紙幣を検知する検知部を紙幣処理装置10内の搬送路22上の各所に複数設けてもよい。当該検知部は、搬送路22における紙幣の搬送状態を検知し、得られた検知結果を制御部24に出力する。例えば、当該検知部としては、紙幣により光が遮られることにより搬送状態を検知する受発光センサからなる光学式センサ等を用いることができる。さらに、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10においては、図1に図示されていないが、鑑別部18により金種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣を格納する収納庫や、取り込んだ紙幣の表裏を反転させるような表裏反転部、通信ネットワークを介して外部装置との間で通信を行う通信インターフェース等、他の機能部が設けられていてもよい。
<ユニット100及び紙幣収納庫102の構成>
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るユニット100及び紙幣収納庫102の詳細を説明する。図2は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10を図1のA−A´で切断した場合の断面図である。図3は、第1の実施形態に係るシャッタロック機構138のガイド部138bの平面図であって、図2に示されるシャッタロック機構138に対応する。なお、図2においては、ユニット100には、紙幣収納庫102が1個装着されているが、本実施形態においては、ユニット100に装着される紙幣収納庫102の数は1個に限定されることはなく、複数個の紙幣収納庫102が格納されていてもよい。この場合、複数の紙幣収納庫は、ユニット100内に、図2中の上下方向に沿って縦1列に装着されることとなる。
(ユニット100)
ユニット100は、装置本体12の紙幣収納部12bに、装置本体12の紙幣収納部12bから引出可能に収納される。紙幣収納部12b内のユニット100の下側には、先に説明したように、レール28が設けられており、ユニット100は、レール28上を摂動することにより、図2中の矢印Cの方向に、すなわち、装置本体12から利用者側へ引き出されることができる。
さらに、ユニット100は、ロック部112によって、装置本体12のユニット収納位置に固定される。詳細には、ロック部112は、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納された場合に、ユニット100をユニット収納位置に固定する機能部であり、装置本体12の紙幣収納部12bの内側に設けられ、先端が細くなったL字形状のフック部112aと、ユニット100の外側(図2においては、ユニット100の右下隅)に設けられ、フック部112aと係合可能な形状を有する係合部112bとを有する。そして、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納された場合に、フック部112aと係合部112bとが互いに係合することにより、ユニット100を装置本体12に固定する。また、フック部112aは、回転軸112cを中心にして回動可能な構成を有し、図示しない付勢部材によって、図2中においては反時計回りに回動するように付勢されている。なお、ロック部112によるユニット100を固定する動作については、後で説明する。
なお、本実施形態においては、ロック部112の態様は、図2に示されるものに限定されるものではなく、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納された際に、ユニット100を装置本体12のユニット収納位置に固定することができれば、他の態様であってもよい。
ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていることを検知するために、装置本体12の紙幣収納部12bの内側にはセンサ116が設けられている。このセンサ116は、例えば一対の発光センサ及び受光センサからなる光学式センサであることができる。例えば、センサ116は、装置本体12内のロック部112のフック部112aの近傍に設けられ、センサ116の発光センサから照射された光が、ユニット100の端部(図2においては、係合部112b)によって遮られ、センサ116の受光センサによって検知されなくなることにより、センサ116は、装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていることを検知することができる。また、本実施形態においては、センサ116は、光学式センサに限定されるものではなく、電気式センサでもよく、この場合には、センサ116とユニット100との間の電気の導通を検知することにより、センサ116は、装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていることを検知することができる。
また、ユニット100内部には、先に説明したように、ユニット100内の紙幣収納庫102の装着位置に設けられた、紙幣収納庫102を固定する機構(図示省略)によって、紙幣収納庫102が固定される。
また、先に説明したように、ユニット100の利用者側の側面とは反対側に位置する側面(図2中では、ユニット100の右側の側面)には、貫通孔26aが設けられている。ユニット100が装置本体12内に挿入された際には、装置本体12の紙幣収納部12bの内側に設けられた突起部26がこの貫通孔26aを貫通することができ、さらに、ユニット100が装置本体12内の奥に挿入された場合には、ユニット100の貫通孔26aを貫通した突起部26が、後述する紙幣収納庫102のシャッタロック機構138のレバー138a及び押圧部140を押圧することとなる(なお、突起部26が、貫通孔26aを貫通し、押圧部140を押圧するまでの一連の動作については、後で説明する)。また、装置本体12の紙幣収納部12bの内側に設けられた突起部26は、板状の部品である。さらに詳細には、突起部26は、図2に示すように、突起部26を上から見ると、利用者側(図2中では左側)に細くなる形状を有しており、さらに、突起部26の細くなった先端部の、シャッタロック機構138のレバー138a側に位置する側面(図2中では上側の側面)は、斜めになっている。ただし、本実施形態においては、突起部26は、図1及び図2に示されるような形状に限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
(紙幣収納庫102)
紙幣収納庫102は、先に説明したように、搬送された紙幣を収納する部位であり、ユニット100内の紙幣収納庫102の装着位置に設けられた、紙幣収納庫102を固定する機構(図示省略)によって、ユニット100の内部に固定される。また、紙幣収納庫102は、ユニット100の引出方向(図2中矢印Cで示される方向)に沿って移動可能なシャッタ124と、シャッタ124を引出方向に対して反対方向へ付勢する2つの付勢部材126と、シャッタ124を閉鎖位置に固定するシャッタロック機構138と、シャッタ124と連結され、且つ、紙幣収納庫102を格納したユニット100を装置本体12に挿入した際に装置本体12に設けられた突起部26によって押圧される押圧部140と、を主に有する。
紙幣収納庫102には、搬送された紙幣を受け入れるための開口部102aが紙幣収納庫102の上面の、利用者側とは反対側の領域(図2中では右側の領域)に設けられており、さらに、この開口部102aを開閉するシャッタ124が設けられている。詳細には、このシャッタ124は、ユニット100の引出方向(図2中矢印Cで示される方向)に沿って移動し、紙幣収納庫102の開口部102aを開閉する。
さらに、シャッタ124には、シャッタ124を引出方向(図2中の矢印Cで示される方向)に対して反対方向へ付勢する2つ付勢部材126が設けられている。詳細には、付勢部材126は、例えば引張コイルばねであり、後述するシャッタ124と連結する押圧部140と、紙幣収納庫102の利用者側の側面とは反対側に位置する側面(図2中では、紙幣収納庫102の右側の側面)との間を接続するように、設けられている。そして、付勢部材126は、シャッタ124を引出方向に対して反対方向へ付勢することにより、シャッタ124を引出方向とは反対方向に移動させる。すなわち、付勢部材126は、シャッタ124を、シャッタ124によって紙幣収納庫102の開口部102aを閉鎖するような位置に移動させる。なお、以下の説明においては、この際のシャッタ124の位置、すなわち、シャッタ124によって紙幣収納庫102の開口部102aを閉鎖するようなシャッタ124の位置を、閉鎖位置と呼ぶ。また、シャッタ124の開閉動作については、後で説明する。
シャッタロック機構138は、シャッタ124を上記閉鎖位置に固定する機能部であり、さらに、突起部26によって押圧されることにより、シャッタ124の閉鎖位置への固定を解除することができる。詳細には、シャッタロック機構138は、紙幣収納庫102の上面に設けられ、レバー138aと、ガイド部138bと、付勢部材(図示省略)とを有する。
まず、レバー138aは、突起部26で押圧される部位であって、その一部がガイド部138bと重なるように設けられており、ガイド部138bと重なるレバー138aの上端部には、ガイド部138bに向かって突出する突出部338が設けられている。また、ガイド部138bと重ならないレバー138aの下端部には、突起部26によって押圧されるローラ340が設けられている。さらに、レバー138aの中央部には、レバー138aとシャッタ124とを連結し、互いに連動して移動させるための連結部342が設けられている。この連結部342は、レバー138aとシャッタ124とが、互いに一体となって図2中の左右方向(図中の矢印Cに沿った方向)に移動することができるように構成され、さらに、連結部342は、レバー138aが、シャッタ124に対して図2中の上下方向に移動することができるように構成されている。そして、レバー138aは、突起部26に向かう方向、すなわち、図2中の下向きの方向に、付勢部材(図示省略)により付勢されている。
一方、ガイド部138bは、レバー138aの移動を規制する部位であって、レバー138aの突出部338が係合して、移動するための溝344が設けられている。より具体的には、ガイド部138bの溝344は、図3に示されるように、シャッタ124の引出方向(図3中では左右方向)に沿って延びる2つの平行な太溝344a、344bと、これらの2つの太溝344a、344bを接続するような細溝344cとから構成される。2つの太溝344a、344bは、図3中の上下方向に沿って、突出部338の幅(図2中の上下方向における突出部338の幅)に対応する幅を持っている。さらに、図3中の上側の太溝344aは、図3中の左右方向に沿って、シャッタ124の移動可能な距離(図2の左右方向にシャッタ124が移動することが可能な距離)に対応する長さを持っており、図3中の下側の太溝344bは、図3中の左右方向に沿って、突出部338の長さ(図2中の左右方向に沿った突出部338の長さ)に対応する長さを持つ。また、細溝344cの図3中の上下方向に沿った幅は短く、さらに、細溝344cの図3中の左右方向に沿った幅は、突出部338の長さ(図2中の左右方向に沿った突出部338の長さ)と同じである。より詳細には、細溝344cには、細溝344cを図3中の左右方向から挟み込むように突出した一対のストッパー346が設けられており、細溝344cの図3中の左右方向に沿った幅が、上記突出部338の長さよりも狭くなっている。なお、上記シャッタロック機構138の動作については、後で説明する。
また、本実施形態においては、シャッタロック機構138の構成については、図2及び図3に示される構成に限定されるものではなく、シャッタ124を閉鎖位置に固定することができれば、他の構成であってもよい。
押圧部140は、シャッタ124の利用者側(図2中の左側)の端部と連結するように設けられている。例えば、紙幣収納庫102を装着したユニット100が紙幣処理装置10内のユニット収納位置に適切に収納された際には、この押圧部140が装置本体12に設けられた突起部26によって押圧される。この押圧部140が突起部26によって押圧されることによって行われる、シャッタ124の動作については、後で説明する。
また、図1及び図2においては、押圧部140は、細長い板状の部品として示されているが、本実施形態においては、このような形態に限定されるものではなく、押圧部140が、シャッタ124と連結され、紙幣収納庫102を装着したユニット100が紙幣処理装置10内のユニット収納位置に適切に収納された際に、突起部26によって押圧されることができる形態であれば、特に限定されるものではない。
<ユニット100及び紙幣収納庫102の動作>
次に、図4から図7を参照して、ユニット100及び紙幣収納庫102の動作を説明する。図4から図7は、図2に対応する紙幣処理装置10の断面図であって、本実施形態に係るユニット100及び紙幣収納庫102による一連の動作例を示す図である。
まず、図4に示すように、紙幣処理装置10の利用者は、紙幣収納庫102を装着したユニット100を装置本体12に挿入する。挿入する際には、図4中の矢印Dの方向に、ユニット100を装置本体12に挿入する。ユニット100の挿入前及び挿入を開始した際には、図4に示すように、装置本体12に設けられた突起部26は、シャッタロック機構138のレバー138a及びシャッタ124に連結する押圧部140には接触していない。
詳細には、図4の状態においては、シャッタ124は、シャッタ124を引出方向に対して反対方向(図4中の矢印Dの方向)へ付勢する付勢部材126によって付勢されているため、閉鎖位置に位置している。同様に、シャッタ124と連結部342によって連結されたシャッタロック機構138のレバー138aも、付勢部材126によって、図4中の矢印Dの方向に付勢される。さらに、レバー138aは、シャッタロック機構138の付勢部材(図示省略)により、図4中の下向きの方向にも、付勢されている。このように、レバー138aがシャッタ124の付勢部材126とシャッタロック機構138の付勢部材とによって付勢されていることから、レバー138aの突出部338は、ガイド部138bの溝344に誘導され、ガイド部138bの溝344のうちの太溝344bの部分に位置することとなる(図3参照)。さらに、突出部338は、太溝344bの部分に位置することにより、太溝344bにより図4中の矢印Dに沿った方向の移動を妨げられ、且つ、細溝344cの部分の一対のストッパー346によって図4中の上下方向の移動を妨げられ、その結果、固定される。このように突出部338が太溝344bの部分に固定されていることから、突出部338と連結するレバー138aが固定され、ひいては、レバー138aと連結するシャッタ124が、図4中の右側にある閉鎖位置に固定される。すなわち、図4の状態においては、シャッタ124は、シャッタロック機構138により、閉鎖位置に固定される。
次に、利用者が、図5中の矢印Dの方向に、紙幣収納庫102を装着したユニット100を装置本体12に挿入し続ける。ユニット100を挿入することにより、装置本体12に設けられた突起部26は、ユニット100の側面に設けられた貫通孔26aを貫通し、突起部26の側面は、レバー138aのローラ340に接触する。詳細には、図5中の矢印Dの方向に、ユニット100の挿入を進めると、突起部26の側面は、ローラ340を図5中の上向きの方向に押圧し、ローラ340は、突起部26の側面を転がりながら、突起部26の側面の形状に従って図5中の上向きの方向に沿って移動する。この際、ローラ340の動きに伴って、レバー138aの突出部338は、図5中の上向きの方向に沿って移動を始め、細溝344cのストッパー346上を乗り上げ(図3参照)、図5中の上下方向に沿って、ガイド部138bの下側の太溝344bから上側の太溝344aへと移動する。そして、突出部338が上側の太溝344aに移動すると、上側の太溝344aの形状により、突出部338は、図5中の矢印Dの方向に沿って移動することが可能となる。従って、突出部338と連結するレバー138aも同様に、図5中の矢印Dの方向に沿って移動することが可能となり、ひいては、レバー138aと連結するシャッタ124も図5中の矢印Dの方向に沿って移動することが可能となる。すなわち、シャッタロック機構138は、突起部26によって図5中の上向きの方向に押圧されることにより、シャッタ124の閉鎖位置への固定を解除する。
さらに、図6に示すように、利用者が、図6中の矢印Dの方向に、紙幣収納庫102を装着したユニット100を装置本体12に挿入し続ける。この際、ユニット100を装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納するように挿入していた場合には、フック部112aは、係合部112bに一瞬押圧されるが、さらにユニット100が装置本体12の奥に挿入されると、フック部112aの先端が細くなっているため、係合部112bがフック部112aの図中下側に回りこみ、フック部112aと係合部112bとが係合する。さらに、フック部112aは、図示しない付勢部材によって、回転軸112cを中心にして図6中においては反時計回りに回動するように付勢されているため、係合部112bを図6中の矢印Dの方向へ押圧し、係合部112bを固定する。このように、フック部112aと係合部112bとが係合することにより、ユニット100はユニット収納位置に固定される。なお、この際、センサ116は、ユニット100が装置本体12内のユニット挿入位置に適切に挿入されていることを検知する。
また、この際、図6に示すように、ユニット100を装置本体12に挿入することにより、突起部26は、シャッタ124に連結された押圧部140を押圧する。上述したように既にシャッタロック機構138によるシャッタ124の閉鎖位置への固定は解除されているため、シャッタ124は、突起部26による押圧部140に対する押圧により、図6中の左側へ向かう方向(図6中の矢印Dで示される方向とは反対向きの方向)に移動する。すなわち、シャッタ124は、突起部26が押圧部140を押圧することにより、ユニット100の引出方向(図6中の矢印Dで示される方向とは反対向きの方向)に移動し、紙幣収納庫102の開口部102aが開く。
一方、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されない場合には、装置本体12に設けられたフック部112aは、ユニット100に設けられた係合部112bと係合することができないため、ロック部112より、ユニット100はユニット収納位置に固定されることはない。
この場合においても、これまで説明した図4から図5の状態を経て、利用者が、ユニット100を装置本体12に挿入し続けると、突起部26が、シャッタ124に連結された押圧部140を押圧する。しかしながら、この場合は、ユニット100が装置本体12に固定されておらず、且つ、レール28とユニット100との間の摩擦力が小さいため、突起部26によって押圧部140が押圧されても、シャッタ124を引出方向(図7中の矢印Eで示される方向)に対して反対方向へ付勢する付勢部材126は、上記引出方向に沿って縮まろうとし、その結果、図7に示すように、シャッタ124ではなく、紙幣収納庫102を装着したユニット100全体を、図7中の矢印Eの方向へ移動させる。すなわち、突起部26によって押圧部140が押圧されることをきっかけに、付勢部材126の付勢力により、紙幣収納庫102を装着したユニット100は、図7中の矢印Eの方向に、すなわち、ユニット100の引出方向へ飛び出すように移動する(ポップアップする)。従って、ユニット100を挿入していた利用者は、ユニット100がポップアップすることにより、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていないことを知覚することができる。
ところで、先に説明したように、紙幣収納庫を装着したユニットは、紙幣を適切に受け入れ、紙幣処理装置における誤操作を避けるために、紙幣処理装置のユニット収納位置に適切に収納されなくてはならない。そのために、従来の紙幣処理装置においては、ユニットが装置本体のユニット装着位置に適切に装着されていないことを精度よく検知するためのセンサや、紙幣処理装置の利用者に対して、ユニットが装置本体のユニット装着位置に適切に装着されていない旨を伝えるための表示を行うための機構、同様の内容を音声によって伝えるための機構等を設けることが考えられる。
しかしながら、本実施形態に係る紙幣処理装置10においては、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されず、ユニット100が装置本体12に固定されない場合には、ユニット100を挿入する最中に、ユニット100がポップアップする。従って、本実施形態によれば、ユニット100を挿入していた利用者は、ユニット100がポップアップすることにより、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていないことを知覚することができ、再度、ユニット100を挿入する作業を行うことができる。すなわち、本実施形態によれば、ユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されるまで、利用者は、ユニット100を挿入する作業を繰り返し行うこととなり、その結果、ユニット100は装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されることとなる。
さらに、本実施形態によれば、突起部26によって押圧される押圧部140と、付勢部材126とを設けることにより、利用者に対してユニット100が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていないことを知覚させる構成にすることができる。従って、本実施形態によれば、上述の構成を少ない部品で形成することができ、ユニット100が装置本体のユニット装着位置に適切に装着されていないことを精度よく検知するためのセンサや、紙幣処理装置の利用者に対して、ユニット100が装置本体のユニット装着位置に適切に装着されていない旨を伝えるための表示を行うための機構、同様の内容を音声によって伝えるための機構等を設けることもなく、紙幣処理装置10の製造コストを抑えることができる。
また、本実施形態においては、ロック部112は、先に説明した制御部24によって制御されてもよい。例えば、後述するセンサ116の出力に基づいて、制御部24は、ロック部112に対して、ユニット100を装置本体12に固定するように指示してもよい。この場合、紙幣処理装置10の利用者が、装置本体12に設けられた操作部(図示省略)に対して操作を行ったことに基づき、制御部24は、ロック部112に対して、ユニット100を装置本体12に固定することを解除するように指示してもよい。
<<変形例>>
本実施形態においては、第1の実施形態に係るユニット100及び紙幣収納庫102の構成は、図2に示す形態に限定されることはなく、例えば、以下に示すような、第1の実施形態に係るシャッタが、スライド部424a及びシャッタ部424bに分割されているような構成であってもよい。以下に、この本実施形態の変形例について説明する。
なお、本変形例に係る紙幣処理装置40の基本的構成については、第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の紙幣処理装置10の説明及び説明図である図1を参照し得る。したがって、ここでは、本変形例に係る紙幣処理装置40についての説明を省略する。
<ユニット400及び紙幣収納庫402の構成>
次に、図8を参照して、本変形例に係るユニット400及び紙幣収納庫402の詳細を説明する。図8に、本変形例に係る紙幣処理装置40を図1のA−A´で切断した断面図を示す。なお、本変形例に係るユニット400及び紙幣収納庫402の構成のうち、第1の実施形態に係るシャッタが、スライド部424a、シャッタ部424b及び連結部424cから構成され、付勢部材126、シャッタロック機構138及び押圧部140が、スライド部424a側に設けられていること以外は、第1の実施形態のユニット100及び紙幣収納庫102と共通のため、ここでは、第1の実施形態のユニット100及び紙幣収納庫102と共通する事項の説明については省略し、共通しない要素等についてのみ説明する。
紙幣収納庫402は、第1の実施形態と同様に、搬送された紙幣を収納する部位であって、ユニット400に装着される。図8に示されるように、紙幣収納庫402は、ユニット400の引出方向(図8中矢印Fで示される方向)に沿って移動可能なスライド部424aと、スライド部424aと同様に、ユニット400の引出方向に沿って移動可能なシャッタ部424bと、スライド部424aとシャッタ部424bとを連結する連結部424cとをさらに有する。
スライド部424aは、紙幣収納庫402の上面に設けられており、ユニット400の引出方向(図8中矢印Fで示される方向)に沿って移動することができる。さらに、紙幣収納庫402には、第1の実施形態と同様に、搬送された紙幣を受け入れるための開口部402aが紙幣収納庫402の上面の利用者側とは反対側(図8中では右側)に設けられており、開口部402aを開閉するようにシャッタ部424bが設けられている。
シャッタ部424bは、搬送された紙幣を受け入れるための紙幣収納庫402の開口部402aを開閉するシャッタであり、連結部424cによりスライド部424aに連結されており、スライド部424aの移動に連動して、ユニット400の引出方向(図8中の矢印Fで示される方向)に沿って移動する。
スライド部424aには、第1の実施形態と同様に、スライド部424aと連結する押圧部140と、スライド部424aをユニット400の引出方向(図8の中矢印Fで示される方向)に対して反対方向へ付勢する付勢部材126とが設けられている。詳細には、この押圧部140は、第1の実施形態と同様に、突起部26によって押圧される。また、付勢部材126は、第1の実施形態と同様に、例えば引張コイルばねであり、押圧部140と、紙幣収納庫402の利用者側の側面とは反対側の側面(図8中では、紙幣収納庫402の右側の側面)との間を接続するように、設けられている。
また、スライド部424aは、連結部342により、第1の実施形態と同様のシャッタロック機構138のレバー138aと連結している。従って、本変形例においては、シャッタロック機構138は、スライド部424aの動きを固定することにより、シャッタ部424bの移動を固定する。
また、本変形例に係るユニット400及び紙幣収納庫402の動作については、突起部26が、スライド部424aのシャッタロック機構138のレバー138a及び押圧部140に対して作用し、当該作用によってスライド部424aが移動し、スライド部424aの移動に伴い、シャッタ部424bが移動すること以外は、第1の実施形態と同様である。従って、ここでは、本変形例に係るユニット400及び紙幣収納庫402の動作の説明を省略する。
なお、本変形例においては、第1の実施形態に係るシャッタが、スライド部424a及びシャッタ部424bに分離することにより、突起部26及びシャッタロック機構138が作用する部位であるスライド部424aと、紙幣収納庫402を開閉するシャッタ部424bとが、一定の距離で離隔される。従って、開口部402aに延びる搬送路22と、突起部26及びシャッタロック機構138との間には、一定の距離が確保されているため、紙幣収納庫402に対して紙幣が搬送される際に、搬送路22による紙幣の搬送を、突起部26及びシャッタロック機構138とが妨げることを避けることができる。さらに、本変形例によれば、突起部26及びシャッタロック機構138が作用する部位であるスライド部424aと、シャッタ部424bとを分離することにより、シャッタ部424bの設計の自由度を高めることができる。
<<第2の実施形態>>
第1の実施形態においては、シャッタ124を付勢する付勢部材として、2つの引張コイルばねを用いていた。それに対して、以下の第2の実施形態においては、シャッタ124を付勢する付勢部材526として、1つの板バネを用いる。第2の実施形態によれば、付勢部材として板バネを用いることにより、本実施形態に係る紙幣処理装置50の部品点数をより抑えることができ、紙幣処理装置50の製造コストを抑えることができる。
なお、本実施形態に係る紙幣処理装置50の基本的構成については、第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の紙幣処理装置10の説明及び説明図である図1を参照し得る。したがって、ここでは、本実施形態に係る紙幣処理装置50についての説明を省略する。
<ユニット500及び紙幣収納庫502の構成>
次に、図9を参照して、本実施形態に係るユニット500及び紙幣収納庫502を説明する。図9に、本実施形態に係る紙幣処理装置50を図1のA−A´で切断した断面図を示す。なお、本実施形態に係るユニット500及び紙幣収納庫502のうち、付勢部材が板バネであること以外は、第1の実施形態と共通のため、ここでは、第1の実施形態のユニット100及び紙幣収納庫102と共通する要素の説明については省略し、共通しない要素についてのみ説明する。
本実施形態においても、第1の実施形態度同様に、シャッタ124には、シャッタ124を引出方向(図9中矢印Gで示される方向)に対して反対方向へ付勢する付勢部材526が設けられている。詳細には、付勢部材526は、例えば板ばねであり、図9に示すように、シャッタ124と連結する押圧部140を利用者側から押圧するように、ユニット500内部の図中左側に設置されている。そして、付勢部材526は、シャッタ124を引出方向に対して反対方向へ付勢することにより、シャッタ124は、紙幣収納庫502の開口部502aを閉鎖する閉鎖位置に移動する。
また、本実施形態に係るユニット500及び紙幣収納庫502の動作については、第1の実施形態と同様であるため、ここでは、本実施形態に係るユニット500及び紙幣収納庫502の動作の説明を省略する。
本実施形態においては、以上のように紙幣処理装置50を構成することにより、第1の実施形態と同様に、ユニット500が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されず、ユニット500が装置本体12に固定されない場合には、ユニット500を挿入する中で、ユニット500がポップアップする。従って、本実施形態によれば、ユニット500を挿入していた利用者は、ユニット500がポップアップすることにより、ユニット500が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていないことを知覚することができ、再度、ユニット500を挿入する作業を行うことができる。その結果、ユニット500は装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されることとなる。
さらに、本実施形態によれば、突起部26によって押圧される押圧部140と、付勢部材として1つの板バネ526とを設けることにより、利用者に対してユニット500が装置本体12内のユニット収納位置に適切に収納されていないことを知覚させる構成にすることができる。従って、本実施形態によれば、上述の構成を少ない部品で形成することができ、ユニットが装置本体のユニット装着位置に適切に装着されていないことを精度よく検知するためのセンサや、紙幣処理装置の利用者に対して、ユニットが装置本体のユニット装着位置に適切に装着されていない旨を伝えるための表示を行うための機構、同様の内容を音声によって伝えるための機構等を設けることもないことから、紙幣処理装置50の製造コストをより抑えることができる。
なお。本実施形態においては、付勢部材526は、板バネに限定されるものではなく、例えば、トーションスプリングを用いてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10、40、50 紙幣処理装置
12 装置本体
12a 紙幣処理部
12b 紙幣収納部
14 入出金口
16 入出金部
18 鑑別部
20 搬送部
22 搬送路
24 制御部
26 突起部
26a 貫通孔
28 レール
100、400、500 ユニット
102、402、502 紙幣収納庫
102a、402a、502a 開口部
112 ロック部
112a フック部
112b 係合部
112c 回転軸
116 センサ
124 シャッタ
126、526 付勢部材
138 シャッタロック機構
138a レバー
138b ガイド部
140 押圧部
338 突出部
340 ローラ
342 連結部
344 溝
344a、344b 太溝
344c 細溝
346 ストッパー
424a スライド部
424b シャッタ部
424c 連結部
B、C、D、E、F、G 矢印

Claims (7)

  1. 媒体を処理する媒体処理装置であって、
    装置本体と、
    前記装置本体から引出可能なユニットと、
    前記ユニット内に装着され、前記媒体を収納する媒体収納庫と、
    を備え、
    前記ユニットは、
    前記ユニットを前記装置本体に固定するロック部を有し、
    前記媒体収納庫は、
    前記ユニットの引出方向に沿って移動可能なシャッタと、
    前記シャッタを前記引出方向に対して反対方向へ付勢する付勢部材と、
    前記シャッタと連結され、且つ、前記媒体収納庫を装着した前記ユニットを前記装置本体に挿入した際に前記装置本体に設けられた突起部によって押圧される押圧部と、
    を有し、
    前記付勢部材は、前記押圧部と前記媒体収納庫の利用者側の側面とは反対側に位置する側面である奥側側面との間を接続するように設けられ、
    前記押圧部が前記突起部によって前記引出方向に押圧されると前記付勢部材が前記反対方向に伸び、前記ユニットが前記ロック部によって固定されないと前記付勢部材が前記引出方向に縮んで前記奥側側面を引くことによって前記ユニットを前記引出方向に移動させる、
    媒体処理装置。
  2. 媒体を処理する媒体処理装置であって、
    装置本体と、
    前記装置本体から引出可能なユニットと、
    前記ユニット内に装着され、前記媒体を収納する媒体収納庫と、
    を備え、
    前記ユニットは、
    前記ユニットを前記装置本体に固定するロック部を有し、
    前記媒体収納庫は、
    前記ユニットの引出方向に沿って移動可能なシャッタと、
    前記シャッタを前記引出方向に対して反対方向へ付勢する付勢部材と、
    前記シャッタと連結され、且つ、前記媒体収納庫を装着した前記ユニットを前記装置本体に挿入した際に前記装置本体に設けられた突起部によって押圧される押圧部と、
    を有し、
    前記シャッタは、
    前記引出方向に沿って移動可能なスライド部と、
    前記引出方向に沿って移動し、前記媒体収納庫を開閉するシャッタ部と、
    前記スライド部と前記シャッタ部とを連結する連結部と、
    を有し、
    前記押圧部は、前記スライド部に設けられ、
    前記付勢部材は、前記スライド部を前記引出方向に対して反対方向へ付勢する、
    媒体処理装置。
  3. 前記付勢部材は引張コイルばねである、請求項1または2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記付勢部材は板ばねである、請求項1または2に記載の媒体処理装置。
  5. 前記媒体収納庫は、
    前記シャッタを閉鎖位置に固定するシャッタロック機構をさらに有し、
    前記シャッタロック機構は、前記突起部によって押圧されることにより前記シャッタの固定を解除する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
  6. 前記ロック部は、
    前記ユニットが前記装置本体内のユニット収納位置に挿入された場合に、
    前記ユニットを前記装置本体の前記ユニット収納位置に固定する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
  7. 前記ユニットの側面には貫通孔が設けられており、
    前記突起部は前記貫通孔を貫通することにより、前記押圧部を押圧する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
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