JP5261816B2 - 紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置 - Google Patents

紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置 Download PDF

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本発明は例えば紙幣を入金する機能を備えた各種自動販売機、入出金装置、両替機等の紙幣取扱装置に装備される紙幣処理装置の改良に関し、特に収納庫内における紙幣の有無を検知する紙幣検知機構の改良に関するものである。
各種自動販売機、入出金装置、両替機、パチンコ遊技場で使用される台間機等の紙幣取扱装置は、入金された紙幣の真贋を判定したり、紙幣収納庫に収納する等の処理を行う紙幣処理装置を備えている。
パチンコ遊技場に装備される台間機は一つの店舗に100台以上設置されていることが多い。遊技場の閉店後に台間機の紙幣収納庫内に収納されている紙幣を回収する作業においては、収納庫の開閉扉の錠を解除してから開閉扉を開放して収納庫内部の残留紙幣の有無を確認する必要があるため、この確認作業には多大な労力と時間を要し、紙幣回収効率が悪かった。
このような不利不便を解消するために特許文献1には、反射型フォトセンサ、或いは透過型フォトセンサから成る光学センサを収納庫内に配置して紙幣積載台上の紙幣の有無を検知する構成を備えた金庫付き紙幣識別機が開示されている。
この紙幣識別機を構成する紙幣収納庫は、上向きに弾性付勢された積載台を備え、積載台の上方の対向する2つの内壁には夫々搬送されてきた紙幣の幅方向両端下面を支持する紙幣ガイド部材が対向して突設され、紙幣ガイド部材間の空間内をプッシャが上下動するように構成されている。紙幣ガイド部材上に横方向から搬送されてきた紙幣の中間部をプッシャによって下方へ押し込むことにより紙幣を積載台の上面に移載する。
上記光学センサは、積載台に向けて検知光を出射することにより紙幣の有無を検知するように前記紙幣ガイド部材内に組み込まれている。
しかし、光学センサとして反射型センサを用いる場合、反射型センサを収容する紙幣ガイド部材の上下幅が反射型センサの高さ寸法分だけ増大し、その結果プッシャのストロークが大きくなるため、収納庫の全高が増大し、小型化の要請に反することとなる。
また、透過型センサを配置する場合には、透光穴を有した積載板を間に挟んで上下関係で発光素子と受光素子を対向配置し、紙幣が積載されている場合には透光穴が紙幣により遮光されることにより紙幣有りを検知できるように構成するが、透過型センサは収納庫内部のレイアウト自由度を低下させ、省スペース化を妨げることとなる。
また、何れの光学センサにあっても、常に積載台上の紙幣の直近位置にあるため、紙幣粉や埃などの異物が付着し易く、光学センサの汚れは誤検知を惹起する原因となりやすい。
更に、紙幣ガイド部材に組み込まれた光学センサは、プッシャによる押し込み動作による積載台の往復動作(特に、積載台を上向きに付勢するバネの復帰力)によって発生する衝撃を直接受け易い位置にあるため、極めて故障したり破損し易くなる。
特開2005−332217
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、収納庫内の紙幣の有無を検知する手段として光学センサを用いた場合の不具合を一挙に解決することができる紙幣検知機構を備えた紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る紙幣処理装置は、紙幣を挿入する紙幣挿入口と、該紙幣挿入口から挿入された紙幣を装置内部へ搬送する導入搬送路と、該導入搬送路から搬送されてきた紙幣を積載する昇降自在な積載台を備えた収納庫と、前記導入搬送路に沿って搬送され前記収納庫の上部にて停止した紙幣の幅方向両端縁下面を保持するガイド片対と、前記ガイド片対により幅方向両端縁を保持された前記紙幣の中間部を押し下げて該ガイド片対を越えて前記積載台上に移載する昇降自在なプッシャと、前記導入搬送路、及び前記ガイド片対に沿って前記紙幣を移動させたり停止させる搬送部材と、を備えた紙幣処理装置であって、前記収納庫の少なくとも一方の内壁には上昇位置にある前記積載台上における紙幣の有無を検知する紙幣検知手段を備え、前記紙幣検知手段は、前記内壁により適所を上下動可能に軸支されたレバー本体、該レバー本体から突設されて前記積載台上面と対向した作用片、及び前記作用片よりも上方のレバー本体適所に設けた遮光片を備えた回動レバーと、前記作用片が上昇位置にある前記積載台上の紙幣上面に当接するように前記回動レバーを常時下方へ弾性付勢する弾性部材と、前記積載台上に少なくとも一枚の紙幣が積載されていることにより前記作用片が上方に押し上げられたときに前記遮光片を検知する光学センサと、を備え、前記光学センサは前記作用片から離間した上部に配置されると共に、前記作用片は、前記レバー本体の下端縁に紙幣搬送方向に沿って複数個配置されていることを特徴とする紙幣処理装置。
紙幣処理装置の紙幣収納庫内に紙幣があるか否かを光学センサによって検知し、これを処理装置適所に設けた表示部に表示することにより、紙幣が存在しない場合には収納庫の開閉扉を開放して内部を確認する手間が不要となる。この際、積載台上に紙幣がある場合に上昇して作動する回動レバーを設け、この回動レバーの動作を紙幣から離間した位置に配置した光学センサによって検知するようにしたので、収納庫の高さ寸法を増大させたり、構成を複雑化させることなく紙幣の有無検知を行うことが可能となる。この回動レバーは一枚の板金により製造でき、しかも収納庫の一方の内壁に密着して配置できるので構成がシンプルとなり、占有スペースも極めて狭く済む。
また、光学センサが作用片、即ち積載台上の紙幣から離間した位置に配置されているため、紙幣から発生する粉、埃等の異物により発光素子が汚損されて感度が低下するという不具合を回避できる。
さらに、積載台上に積載される紙幣には種々の折れ癖等の変形部を有したものが多いため、これらに対応して確実に検知できるようにするために、複数の作用片を設けることが好ましい。
請求項2の発明は、前記作用片が前記積載台上の紙幣の搬送方向中央位置を回避した何れか一方に偏位して配置されていることを特徴とする。
積載台上に積載される紙幣には種々の折れ癖等の変形部を有したものが多いが、紙幣の中央部に折れ癖がある場合、折れ癖部に対応した位置に作用片があると検知精度が低下する。このため、紙幣中央部を回避した左右何れか一方、或いは両方に、作用片を偏位させて配置することにより確実に検知できるようになる。
請求項3の発明は、請求項2において、前記作用片は、前記レバー本体の下端縁に紙幣搬送方向に沿って複数個配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、前記作用片は、前記ガイド片対の少なくとも一方のガイド片の下面から下方へ突出入するように構成されていることを特徴とする。
積載板上に紙幣を移載するために積載板の上方にはガイド片対が配置されている。本発明ではガイド片により回動レバーの一部を包囲するように構成したので、回動レバーの存在によって収納庫の高さ寸法が増大することを防止できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、前記積載台には前記作用片の先端部と対応する位置に該作用片の先端部を嵌合させる回避穴が貫通形成されていることを特徴とする。
積載台上に紙幣が存在しない場合には作用片の先端が積載台に設けた回避穴から下方へ突出するように構成したので、その分だけ収納庫の高さ寸法を減縮することが可能となる。
請求項6の発明は、前記作用片の先端部は、収納庫の内側に偏位した位置に配置されることを特徴とする。
積載台上の紙幣の端縁よりも作用片の先端部が外側に位置していると紙幣を検知できない事態が発生するので、可能な限り収納庫内側、即ち内壁から内側へ偏位した位置に配置するのが好ましい。
請求項7の発明に係る紙幣取扱装置は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙幣処理装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る紙幣処理装置によれば、収納庫内の紙幣の有無を検知する手段として光学センサを用いた場合の不具合を一挙に解決することができる。即ち、収納庫の高さ寸法を増大させたり、構成を複雑化させることなく紙幣の有無検知を行うことが可能となる。紙幣検知手段は回動レバーと光学センサから成るため、構成がシンプルとなり、占有スペースも極めて狭く済む。また、光学センサが積載台上の紙幣から離間した位置に配置されているため、紙幣から発生する粉、埃等の異物により発光素子が汚損されて感度が低下するという不具合を回避できる。
以下、本発明の紙幣処理装置を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る紙幣処理装置の外観斜視図であり、図2(a)及び(b)は紙幣処理装置の紙幣押し込み前の状態を示す側部縦断面図、及び正面縦断面図であり、図3(a)及び(b)は紙幣処理装置の紙幣押し込み状態を示す側部縦断面図、及び正面縦断面図であり、図4(a)及び(b)は紙幣処理装置の紙幣押し込み完了状態を示す側部縦断面図、及び正面縦断面図であり、図5は搬送部材を省略した内部構成説明図であり、図6及び図7は紙幣検知手段の構成及び動作説明図であり、図8は回動レバーの取付け状態を示す要部正面断面図である。
この紙幣処理装置1は例えばパチンコ遊技機の台間機に装備され、利用者によって挿入口から挿入された各種の紙幣を内部の紙幣収納庫内に積層状態で収納するための構成を備えている。
紙幣処理装置1は、長手方向一端縁を先頭にして挿入された紙幣Sを受け入れる紙幣挿入口2と、紙幣挿入口2から挿入された紙幣を装置内部へ搬送する導入搬送路3と、導入搬送路3から搬送されてきた紙幣を積載する昇降自在な積載台21を備えた紙幣収納庫20と、導入搬送路3に沿って搬送され紙幣収納庫20の上部にて停止した紙幣の幅方向両端縁下面を保持するガイド片対30と、ガイド片対30により幅方向両端縁を保持された紙幣の中間部を押し下げてガイド片対30を越えて積載台21上に移載する昇降自在なプッシャ35と、導入搬送路3、ガイド片対30に沿って前記紙幣を移動させたり停止させる搬送部材40と、搬送部材40を制御する制御部45を備えている。
本実施形態では、導入搬送路3は、紙幣挿入口2から挿入された紙幣を横方向(図2(a)右方向)へ搬送する導入搬送路前部4と、導入搬送路前部4の下流側に連設されて導入搬送路前部4により搬送されてきた紙幣Sを下方へ反転させる反転搬送路5を備えている。導入搬送路3の適所には、搬送される紙幣の金種や真贋を判別用の識別装置を配置する。
搬送部材40は、ローラ41によって導入搬送路3及び紙幣収納庫20の上部(ガイド対片30の上部)にかけてエンドレスに張設されたベルト42と、駆動ローラ41aを駆動するパルスモータMと、を備え、パルスモータMによって駆動ローラ41aを駆動することによってベルト42は走行、走行停止を制御される。ベルト42は導入搬送路3及びガイド片対30上を搬送される紙幣の幅方向両端縁に相当する幅方向両端縁に沿って配置された二本のベルトから成り、導入搬送路3上面と、ガイド片対30上面との間で紙幣両端縁を挟圧しつつベルト面の摩擦力により下流側に搬送する。ガイド片対30上に搬送されてきた紙幣は下方に位置する紙幣収納庫20の積載台21上に移載するためにガイド片対30上の所定位置にて停止する。
図2(a)(b)に示すようにガイド片対30は、紙幣収納庫20の対向する内壁から夫々所定長突出した構成を備えており、この各ガイド片対30上に各ベルト42によって反転搬送路5から搬送されてきた紙幣Sの幅方向(紙幣の長手方向と直交する短手方向)両端縁の下面を支持することにより紙幣を保持することができる。
プッシャ35は対向し合うガイド片対30間に形成される空間内を昇降するように構成された板部材であり、本例ではパンタグラフ式の昇降機構36を図示しないモータによって作動させることによって図2(b)に示した上昇位置(退避位置)から図3(b)に示した下降位置(押し込み位置)までの間を進退することができる。図2(b)のようにガイド片対30上に紙幣S1が停止した状態で図3(b)に示すように昇降機構36を作動させてプッシャ35を下降させるとプッシャ35は紙幣S1の幅方向中央部上面に接してこれを押し下げ開始する。プッシャ35がガイド片対30を越えて下方へ移動すると紙幣の幅方向両端縁は変形しつつガイド片対30上面から離脱して前記空間を経由して下方へ移動し、紙幣S1の幅方向両端縁が完全にガイド片対30を離脱する。プッシャ35が下降する過程でプッシャ35の下面と接している紙幣S1の中央部は弾性部材22によって上向きに付勢されている積載台21上の既積載紙幣S2の上面と当接し、弾性部材22に抗して積載台21を下方に押圧し、紙幣S1の幅方向両端縁がガイド片対30を完全に離脱する距離を下降した時点でプッシャの下降を停止し、積載台上への移載を完了する。プッシャが図3(b)の状態から更に下降して紙幣S1の両端縁がガイド片対30から離脱して積載台21上への移載を完了した後で、プッシャは図2(b)の上昇位置に復帰して次に搬送されてくる紙幣がガイド片対30上の所定位置に達して停止するまで待機する。
本発明の特徴的な構成は、収納庫20の少なくとも一方の内壁25に、上昇位置にある積載台21上における紙幣の有無を検知する紙幣検知手段50を備えた点にある。
紙幣検知手段50は、内壁25に設けた軸支部26により図4(a)に示すように右上部を上下動可能に軸支された略矩形状のレバー本体52、レバー本体52の下辺からL字状に突設されて積載台21上面と対向した二本の作用片53、54及び各作用片よりも上方のレバー本体適所(本例では図5に示すように右上部)に設けた遮光片55を備えた回動レバー51と、作用片53、54が上昇位置にある積載台上の紙幣上面に当接するように回動レバー51を常時下方へ弾性付勢する弾性部材60と、積載台21上に少なくとも一枚の紙幣が積載されていることにより作用片が該紙幣の厚さ分だけ上方に押し上げられたときに遮光片55を検知するように配置されたフォトインタラプタ(光学センサ)61と、を備えている。フォトインタラプタ61の位置は、作用片53、54から十分に離間した上部に配置されている。
なお、本例では作用片を二個設けたが一個であっても良いし、三個以上であってもよい。複数の作用片を紙幣搬送方向に沿って配置した場合には、紙幣搬送方向下流側(軸支部26から遠い側)の作用片(本例では、作用片53)の方が上流側の作用片54よりも先端部の突出長を長くすることにより紙幣の有無検知精度を高めることができる。
また、本例では、回動レバーの右側(搬送方向上流側)端部に軸支部を設け、その反対側(下流側)の端部に遮光片55を設けたが、左右を逆にしてもよい。
積載台21の端縁であって各作用片53、54の屈曲した先端部と対応する位置には回避穴23が貫通形成されており、図2、図5、図6に示すように、上面に紙幣が存在しない状態で積載台21が上昇位置にあるときに、各作用片53、54の先端部53a、54aが回避穴23内に嵌合することによって積載台21によって回動レバー51が押し上げられないように構成されている。このため、この状態では遮光片55はフォトインタラプタ61を遮光せず、紙幣無しが検知される。
次に、図4に示したように積載台21上に紙幣Sが有る場合には、各作用片53、54が紙幣Sの上面と接して回動レバー51が上方に押し上げられるため、図7にも示すように遮光片55はフォトインタラプタ61を遮光し、紙幣有りが検知される。
収納庫20の高さ寸法を可能な限り縮小するために、回動レバー51の作用片53、54は内壁25に設けられる一方のガイド片30の内側に配置され、ガイド片30の下部に設けた切欠き30aから各作用片の先端部53a、54aを下方へ突出させている。なお、本例では内壁25に設けたガイド片30は、予め内壁25に固定された2個のガイド片部材30Aと、各ガイド片部材30Aの間にネジ止めされて作用片53、54を包囲するガイド片部材30Bと、から構成される。
なお、各作用片53、54の先端部53a、54aの位置(積載台の回避穴23の位置)は内壁25から十分に内側に変位した位置(収納庫20の内側)となるように構成することにより、積載台上の紙幣上面と確実に接触してこれを検知することができる。
次に、図9(a)及び(b)は回動レバーの最適な取付け位置を説明する図である。この例に係る紙幣検知手段50は、回動レバー51を軸支する位置と、遮光片55の位置が左右逆であるとともに、作用片の個数が一個である点が上記実施形態と異なっているが、回動レバーの最適な取付け位置についての理論は上記実施形態についても同様に当てはまる。
図9(a)は収納庫20の搬送方向中央部Cに近い位置に作用片53が設けられている場合を示している。この場合、積載台21上に積載された紙幣S中央位置に下方への折れ癖がある場合には折れ癖の位置と作用片53の位置が合致して回動レバー51が動作しなくなる懸念がある。
そこで、図9(b)に示すように作用片53が収納庫中心位置Cよりも上流側、或いは下流側に偏位した位置にくるように構成することが好ましい。このように構成すれば、紙幣の中心位置にある折れ癖を回避した面と確実に作用片が接触して回動レバー51を作動させて遮光片55によってフォトインタラプタ61を作動させることが可能となる。
フォトインタラプタ61による検知結果は、装置外面適所に設けたLEDなどの表示部によって表示させるよう制御部が制御する。
次に、ガイド片対30の搬送方向上流側であってガイド片対30の上面(紙幣S1の停止高さ)よりもやや下方位置には、可動ガイドレバー70が配置されている。可動ガイドレバー70は、先端部を紙幣収納庫上部へ例えば水平に突出させるように上向きに弾性付勢されると共に該水平姿勢よりも下方へ退避可能に基端部を回動軸71によって回動自在に軸支されている。即ち、待機状態にある可動ガイドレバー70は上限位置が水平姿勢(直上にある紙幣搬送路へ著しく突出しない高さ、姿勢であれば水平に限定されるものではない)となるように図示しない弾性部材により上向きに付勢されていると共に、可動ガイドレバー70と一体化された突起を装置側に設けたストッパと当接させることにより水平姿勢を越えて上方へ回動しないように構成されている。従って、水平姿勢から下方へ退避する方向への回動は可能である。
可動ガイドレバー70は上限位置である水平姿勢にあるときは、ガイド片対30の上面よりも少し低い位置にあるように設定されている。このため、搬入されてきた紙幣は可動ガイドレバー70の上面に沿って移動することとなる。弾性部材は後述するように可動ガイドレバー70が水平姿勢にある時にその上面と接しながら通過する紙幣からの圧力により下方へ押圧されることがないようにその弾発力を設定される一方で、プッシャ35によって紙幣が下方へ押し下げられた際には紙幣を介した押圧力によって可動ガイドレバーが下方へ退避するように弾発力を設定される。可動ガイドレバー70は搬送されてくる紙幣を水平方向、或いはやや上向きの方向へガイドする手段となる。従って、紙幣収納庫の上部へ搬送される紙幣の先端は水平方向、或いはやや上方向へ可動ガイドレバーによりガイドされるため、搬送されてくる紙幣の折れ癖等の状態に関係なく安定してガイド片対30上まで案内できる。
可動ガイドレバー70は常時においては弾性部材により水平姿勢に保持されているが、ガイド片対30間の空間内を下降するプッシャ35によりガイド片対上に支持されていた紙幣S1がガイド片対よりも下方へ押し下げられた時に、水平姿勢にある可動ガイドレバーは紙幣S1の後端縁により下方へ押圧され、該紙幣後端縁が可動ガイドレバー先端縁を越えて下方へ移動した後で水平姿勢に復帰して積載台上の紙幣後端縁の上方への膨出を規制するように構成されている。収納直前の紙幣S1の後端縁と、その下方に位置する可動ガイドレバー70の先端部とが所定長オーバーラップするように構成されている。換言すれば、紙幣S1の後端縁とオーバーラップするように可動ガイドレバー70の長さが設定されている。
なお、可動ガイドレバー70はガイド片対30上に搬送されてきて正規停止位置にて停止するまでは水平姿勢を維持するが、反転搬送路5から搬送されてくる紙幣S1の下面と摺接する紙幣の圧力によって下方へ退避しないように弾性部材の弾発力を設定してある。紙幣S1は幅方向両端縁をベルト42と導入搬送路3との間で挟圧されつつ搬送されてくるため、紙幣S1の幅方向中央部が下向きに湾曲、或いは屈曲して膨出している場合には紙幣の中央部下面と摺接する位置にある可動ガイドレバー70が当該膨出部を押し上げて姿勢を矯正しつつガイド片対30上に移動させることができる。この際、可動ガイドレバー上面と摺接しつつ移動する紙幣の幅方向両端縁はベルトと搬送面との間で挟圧されて幅方向にずれることがないため、可動ガイドレバーによる紙幣S1の中央部の矯正が効果的に実施される。
その後、紙幣S1がガイド片対30上に停止してから図3に示すようにプッシャ35が下降して紙幣を押圧する過程で紙幣S1の後端縁によって可動ガイドレバー70が押し下げられ、紙幣後端部が可動ガイドレバーを乗り越えて下方へ通過した後で可動ガイドレバーは弾性部材によって水平な待機姿勢に戻される。従って、弾性部材はプッシャ35により下方へ押圧される紙幣によって可動ガイドレバーが下方へ回動するようにその弾発力を設定することとなる。
プッシャ35が上方へ退避した状態においては、積載台21は弾性部材22によって常時上方へ付勢されているため、図4(a)に示すように既積載紙幣S2の幅方向両端縁上面とガイド片対30の下面とが圧接した状態にある。このとき既積載紙幣S2の後端部の幅方向中央部上方に可動ガイドレバー70が存在しているため、仮に既積載紙幣S2の幅方向中央部に上向きの膨出が生じたとしても、可動ガイドレバー70に膨出部分が当接することになるため、それ以上の膨出は規制される。
このように可動ガイドレバー70はガイド片対30上に新たに導入されてくる紙幣S1の後端中央部の下方への膨出部を上向きに姿勢矯正する機能と、待機中に積載台上の既積載紙幣S2の後端中央部の上方への膨出部を下向きに姿勢矯正する機能とを併有するため、両膨出部同志の干渉を効果的に防止して、紙幣間の衝突による紙詰まりを防止できる。
以上のように本発明の紙幣処理装置では、紙幣処理装置の紙幣収納庫20内に紙幣Sがあるか否かを、光学センサ61が回動レバーの動作を監視することによって検知し、これを紙幣処理装置適所に設けた表示部に表示することにより、紙幣が存在しない場合には収納庫の開閉扉を開放して内部を確認する手間が不要となる。この際、積載台上に紙幣がある場合に上昇して作動する回動レバーを設け、この回動レバーの動作を紙幣から離間した位置に配置した光学センサによって検知するようにしたので、収納庫の高さ寸法を増大させたり、構成を複雑化させることなく紙幣の有無検知を行うことが可能となる。この回動レバーは一枚の板金により製造でき、しかも収納庫の一方の内壁に密着して配置できるので構成がシンプルとなり、占有スペースも極めて狭く済む。
また、光学センサが作用片、即ち積載台上の紙幣から離間した位置に配置されているため、紙幣から発生する粉、埃等の異物により発光素子が汚損されて感度が低下するという不具合を回避できる。
また、光学センサは積載台21から離間した位置に配置されるので、積載台の往復運動、特に弾性部材22の復帰時の衝撃による荷重を受けることがなく、衝撃に起因したセンサの耐久性の低下、故障を防止することができる。
また、積載台21上に積載される紙幣Sには種々の折れ癖等の変形部を有したものが多い。例えば、四つ折れなど複数箇所に折れ癖がある場合に回動レバーが動作しないことを防止するために、各折れ癖部を回避した位置を確実に検知できるようにするために、複数の作用片53、54を設けることが好ましい。
また、積載台上に積載される紙幣には種々の折れ癖等の変形部を有したものが多いが、紙幣の中央部に折れ癖がある場合、折れ癖部に対応した位置に作用片があると検知精度が低下する。このため、紙幣中央部を回避した左右何れか一方、或いは両方に、作用片を偏位させて配置することにより確実に検知できるようになる。
また、積載台上の紙幣の端縁よりも作用片の先端部が外側に位置していると紙幣を検知できない事態が発生するので、可能な限り収納庫内側、即ち内壁から内側へ偏位した位置に配置するのが好ましい。
また、積載板上に紙幣を移載するために積載板の上方にはガイド片対30が配置されている。本発明ではガイド片により回動レバー51の一部を包囲するように構成したので、回動レバーの存在によって収納庫の高さ寸法が増大することを防止できる。
また、積載台上に紙幣が存在しない場合には作用片の先端が積載台に設けた回避穴23から下方へ突出するように構成したので、その分だけ収納庫の高さ寸法を減縮することが可能となる。
なお、本発明の紙幣処理装置1は、各種自動販売機、入出金装置、両替機、パチンコ遊技場で使用される台間機等の紙幣取扱装置に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る紙幣処理装置の外観斜視図である。 (a)及び(b)は紙幣処理装置の紙幣押し込み前の状態を示す側部縦断面図、及び正面縦断面図である。 (a)及び(b)は紙幣処理装置の紙幣押し込み状態を示す側部縦断面図、及び正面縦断面図である。 (a)及び(b)は紙幣処理装置の紙幣押し込み完了状態を示す側部縦断面図、及び正面縦断面図である。 搬送部材を省略した内部構成説明図である。 紙幣検知手段の構成及び動作説明図である。 紙幣検知手段の構成及び動作説明図である。 回動レバーの取付け状態を示す要部正面断面図である。 (a)及び(b)は回動レバーの最適な取付け位置を説明する図である。
符号の説明
1…紙幣処理装置、S…既積載紙幣、2…紙幣挿入口、3…導入搬送路、4…導入搬送路前部、5…反転搬送路、20…紙幣収納庫、21…積載台、22…弾性部材、23…回避穴、25…内壁、26…軸支部、30…ガイド対片(ガイド片)、30A…ガイド片部材、30B…ガイド片部材、35…プッシャ、36…昇降機構、40…搬送部材、41…ローラ、41a…駆動ローラ、42…ベルト、45…制御部、50…紙幣検知手段、51…回動レバー、52…レバー本体、52…弾性部材、53、54…作用片、55…遮光片、60…弾性部材、61…光学センサ(フォトインタラプタ)、70…可動ガイドレバー、71…回動軸

Claims (7)

  1. 紙幣を挿入する紙幣挿入口と、該紙幣挿入口から挿入された紙幣を装置内部へ搬送する導入搬送路と、該導入搬送路から搬送されてきた紙幣を積載する昇降自在な積載台を備えた収納庫と、前記導入搬送路に沿って搬送され前記収納庫の上部にて停止した紙幣の幅方向両端縁下面を保持するガイド片対と、前記ガイド片対により幅方向両端縁を保持された前記紙幣の中間部を押し下げて該ガイド片対を越えて前記積載台上に移載する昇降自在なプッシャと、前記導入搬送路、及び前記ガイド片対に沿って前記紙幣を移動させたり停止させる搬送部材と、を備えた紙幣処理装置であって、
    前記収納庫の少なくとも一方の内壁には上昇位置にある前記積載台上における紙幣の有無を検知する紙幣検知手段を備え、
    前記紙幣検知手段は、前記内壁により適所を上下動可能に軸支されたレバー本体、該レバー本体から突設されて前記積載台上面と対向した作用片、及び前記作用片よりも上方のレバー本体適所に設けた遮光片を備えた回動レバーと、前記作用片が上昇位置にある前記積載台上の紙幣上面に当接するように前記回動レバーを常時下方へ弾性付勢する弾性部材と、前記積載台上に少なくとも一枚の紙幣が積載されていることにより前記作用片が上方に押し上げられたときに前記遮光片を検知する光学センサと、を備え、
    前記光学センサは前記作用片から離間した上部に配置されると共に、
    前記作用片は、前記レバー本体の下端縁に紙幣搬送方向に沿って複数個配置されている
    ことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 紙幣を挿入する紙幣挿入口と、該紙幣挿入口から挿入された紙幣を装置内部へ搬送する導入搬送路と、該導入搬送路から搬送されてきた紙幣を積載する昇降自在な積載台を備えた収納庫と、前記導入搬送路に沿って搬送され前記収納庫の上部にて停止した紙幣の幅方向両端縁下面を保持するガイド片対と、前記ガイド片対により幅方向両端縁を保持された前記紙幣の中間部を押し下げて該ガイド片対を越えて前記積載台上に移載する昇降自在なプッシャと、前記導入搬送路、及び前記ガイド片対に沿って前記紙幣を移動させたり停止させる搬送部材と、を備えた紙幣処理装置であって、
    前記収納庫の少なくとも一方の内壁には上昇位置にある前記積載台上における紙幣の有無を検知する紙幣検知手段を備え、
    前記紙幣検知手段は、前記内壁により適所を上下動可能に軸支されたレバー本体、該レバー本体から突設されて前記積載台上面と対向した作用片、及び前記作用片よりも上方のレバー本体適所に設けた遮光片を備えた回動レバーと、前記作用片が上昇位置にある前記積載台上の紙幣上面に当接するように前記回動レバーを常時下方へ弾性付勢する弾性部材と、前記積載台上に少なくとも一枚の紙幣が積載されていることにより前記作用片が上方に押し上げられたときに前記遮光片を検知する光学センサと、を備え、
    前記光学センサは前記作用片から離間した上部に配置されると共に、
    前記作用片が前記積載台上の紙幣の搬送方向中央位置を回避した何れか一方に偏位して配置されていることを特徴とする紙幣処理装置。
  3. 前記作用片は、前記レバー本体の下端縁に紙幣搬送方向に沿って複数個配置されていることを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記作用片は、前記ガイド片対の少なくとも一方のガイド片の下面から下方へ突出入するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記積載台には前記作用片の先端部と対応する位置に該作用片の先端部を嵌合させる回避穴が貫通形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記作用片の先端部は、収納庫の内側に偏位した位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の紙幣処理装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙幣処理装置を備えたことを特徴とする紙幣取扱装置。
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