JPH0789637A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、大容量の媒体収納体を用いること
ができる画像形成装置を提供する。 【構成】 本発明の画像形成装置１は、用紙を収納する
収納手段と、この収納手段内に設けられ収納される用紙
を載置する載置手段と、前記収納手段を装置本体に対し
て挿脱自在に支持する支持手段と、この支持手段により
前記収納手段が装置本体に対して装着された状態で支持
されているときに前記収納手段の載置手段の最上位に載
置された用紙に当接することによって収納手段に収納さ
れている用紙の量を検知する検知手段と、前記収納手段
の装置本体に対する挿脱動作に応じて前記検知手段の位
置を移動する移動手段とを具備する。これにより、収納
手段の挿入動作時及び離脱動作時において検知手段が最
上位の用紙に衝突することを防止でき、大容量の収納手
段を用いる場合でも支障なく用紙の有無の検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機等の画像形
成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置においては、図８に
概略的に示すように、装置本体１００内に挿脱される画
像形成用の用紙Ｐを例えば２５０枚収納した用紙カセッ
ト１０１に対する用紙Ｐの有無を検出する手段として、
装置本体１００における用紙カセット１０１用の挿脱領
域１０２に光の放射及び受光を行う光学センサ１０３を
配置するとともに、前記用紙カセット１０１の内底面に
光反射板１０４を配置し、前記用紙カセット１０１内の
用紙の有無に応じて前記光学センサ１０３の受光光量が
変化することを利用して用紙Ｐの有無を検出していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像形成装置の場合、前記用紙カセット１０１
の内底面に光反射板１０４を配置するものであるため、
光学センサ１０３に対する光反射板１０４の配置に厳格
が要求され、用紙Ｐの量に応じて変位するトレーを備え
た構造の用紙カセットを用いることができないという問
題がある。

【０００４】また、従来の画像形成装置の場合、光学セ
ンサ１０３、光反射板１０４からなる光学系を用いてい
るので、用紙の量が多い大容量の用紙カセットを用いる
場合には、光学センサ１０３と光反射板１０４との距離
が離れ過ぎてしまい、用紙Ｐの有無の検出動作に正確性
を欠くという問題もある。

【０００５】そこで、本発明は、大容量の媒体収納体を
用いる場合でも支障なく画像形成媒体の有無の検出を行
うことができ、また、トレーを備えた構造の媒体収納体
を用いる場合でも適用可能な画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の画像形成
装置は、用紙を収納する収納手段と、この収納手段内に
設けられ収納される用紙を載置する載置手段と、前記収
納手段を装置本体に対して挿脱自在に支持する支持手段
と、この支持手段により前記収納手段が装置本体に対し
て装着された状態で支持されているときに前記収納手段
の載置手段の最上位に載置された用紙に当接することに
よって収納手段に収納されている用紙の量を検知する検
知手段と、前記収納手段の装置本体に対する挿脱動作に
応じて前記検知手段の位置を移動する移動手段とを具備
する。

【０００７】請求項２記載の画像形成装置は、用紙を収
納する収納手段と、この収納手段内に設けられ収納され
る用紙を載置する載置手段と、前記収納手段を載置本体
に対して挿脱自在に支持する支持手段と、この支持手段
により前記収納手段が装置本体に対して装着された状態
で支持されているときに、前記収納手段の載置手段に載
置されている用紙の量に応じて位置を可変することによ
り前記収納手段に収納されている用紙の量を検知する検
知手段と、前記収納手段が装置本体から離脱したとき
に、前記検知手段の位置を、前記載置手段に載置可能な
最大量の用紙を載置したときに前記検知手段が前記載置
手段の最上位の用紙に当接する位置よりも上方の所定の
位置に移動させる移動手段とを具備する。

【０００８】請求項３の画像形成装置は、用紙を収納す
る収納手段と、この収納手段に設けられ収納される用紙
を載置する載置手段と、前記収納手段を装置本体に対し
て挿脱自在に支持する支持手段と、この支持手段により
前記収納手段が装置本体に対して装着された状態で支持
されているときに、前記収納手段の載置手段に載置され
ている用紙の量に応じて位置を可変するアーム部材と、
このアーム部材の前記用紙に当接する側と反対側の端部
の位置を検出することにより前記収納手段に収納されて
いる用紙の量を検知する検知手段と、前記収納手段が装
置本体から離脱したときに、前記アーム部材の位置を、
前記載置手段に載置可能な最大量の用紙を載置したとき
に前記アーム部材が前記載置手段の最上位の用紙に当接
する位置よりも上方の所定の位置に移動させる移動手段
とを具備する。

【０００９】

【作用】請求項１記載の画像形成装置によれば、検知手
段が前記収納手段が装置本体に対して装着された状態で
支持されているとき、前記収納手段の載置手段の最上位
に載置された用紙に当接し、収納手段に収納されている
用紙の量を検知するが、移動手段は、前記収納手段の装
置本体に対する挿脱動作に応じて前記検知手段の位置を
移動する。これにより、収納手段の挿入動作時及び離脱
動作時において検知手段が最上位の用紙に衝突すること
を防止でき、大容量の収納手段を用いる場合でも支障な
く用紙の有無の検知でき、かつ、トレーのような載置手
段を用いた収納手段に適用して好適である。

【００１０】請求項２記載の画像形成装置によれば、前
記収納手段が装置本体から離脱したときに、前記検知手
段の位置を、前記載置手段に載置可能な最大量の用紙を
載置したときに前記検知手段が前記載置手段の最上位の
用紙に当接する位置よりも上方の所定の位置に移動させ
るので、収納手段が装置本体から離脱した状態での最上
位の用紙と検知手段との衝突することを防止でき、大容
量の収納手段を用いることができる。

【００１１】請求項３記載の画像形成装置によれば、ア
ーム部材と、検知手段、移動手段を用いた構成で、収納
手段が装置本体から離脱した状態での最上位の用紙と検
知手段との衝突することを防止でき、大容量の収納手段
を用いることができる。

【００１２】

【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１３】図１に示す画像形成装置１は、装置本体１
Ａに設けた原稿台（透明ガラス板）３０上の原稿Ｏを読
み取り画像形成手段部３３の感光体ドラム５２の周面に
潜像を形成する画像読取手段３１と、画像形成媒体とし
ての用紙Ｐ上に画像を形成する画像形成手段３３とを具
備している。

【００１４】前記画像読取手段３１は、光源４０，反射
鏡４１，ミラー４２からなる第１のキャリッジ３５と、
ミラー４３，４４からなる第２のキャリッジ３６と、レ
ンズ４５と、ミラー４６，４７，４８とを有している。

【００１５】前記画像形成手段３３は、図１に示すよう
に、像担持体としての感光体ドラム５２と、現像器５
３，定着器５４，帯電器５５，転写器５６，除電器５
７，クリーナ５８，消去アレイ５９等から構成してい
る。

【００１６】また、画像形成手段３３は、手差しガイド
６５、画像形成媒体としての用紙Ｐを収容した収納手段
であり、用紙Ｐの載置手段としてのトレー１９を備えた
用紙カセット６１，この用紙カセット６１から用紙Ｐを
取り出すピックアップローラ６６，給紙ローラ６７，レ
ジストローラ６８，排紙ローラ６９，排紙トレイ６４等
を具備している。

【００１７】さらに、前記装置本体１Ａにおける用紙カ
セット６１の支持手段を構成する挿領域１１の上部に
は、用紙カセット６１内の用紙Ｐの有無を検知する検知
手段を構成する光学センサ１２を配置している。

【００１８】この光学センサ１２は、検知手段を構成す
る検知レバー１３を具備している。

【００１９】また、検知レバー１３は用紙カセット６１
の挿脱に連動して移動手段としての移動体１４により変
位するようになっている。

【００２０】以下に、図２乃至図４を参照して光学セン
サ１２，検知レバー１３，移動体１４の詳細を前記用紙
カセット６１の挿脱動作に関連して説明する。

【００２１】前記光学センサ１２は、図４にも示すよう
に、コ字状に形成され装置本体１Ａのベース板１Ｂに対
して開口側を下に向けて取り付け、両側片に設けた発光
素子１３，受光素子１４を対峙させている。

【００２２】前記検知レバー１３は、く字状に形成さ
れ、ベース板１Ｂから折曲状態に突設した第１支持片１
５と、ベース板１Ｂにねじ止めした第１支持片１６とに
架設した軸体１７により回動可能に支持されるととも
に、一辺１３ａを前記光学センサ１２の開口に侵入可能
とし、他辺１３ｂを下方に垂れ下げている。

【００２３】前記移動体１４は、図２，図３に示すよう
に、前記ベース板１Ｂにより用紙カセット６１の挿脱方
向に移動可能に支持され、さらに、付勢ばね２１により
常時用紙カセット６１の挿入端側に付勢されている。

【００２４】この移動体１４は、図２，図５，図６に示
すように、断面Ｕ状でかつその上面に高位及び低位を占
めるカム面１４ａ，１４ｂを設けている。

【００２５】そして、図２に示すように、用紙カセット
６１の挿脱に連動してカム面１４ａ，１４ｂを各々前記
検知レバー１３の他辺１３ｂに当接させ、これにより、
検知レバー１３の他辺１３ｂを用紙カセット６１内の用
紙Ｐの満量位置より高い図５に示す第１の位置とこの第
１の位置よりも図６に示す低い第２の位置に変位させる
ようになっている。

【００２６】検知レバー１３の他辺１３ｂが第１の位置
に変位したとき、この検知レバー１３の一辺１３ａは前
記光学センサ１２の発光素子１３，受光素子１４間の光
束を透過させ、検知レバー１３の他辺１３ｂが第２の位
置に変位したとき、この検知レバー１３の一辺１３ａは
前記光学センサ１２の発光素子１３，受光素子１４間の
光束を遮光するようになっている。

【００２７】また、移動体１４の端部（用紙カセット６
１の挿入方向の奥側）には前記挿脱領域１１側に突設す
る突片１４ｃを設けている。

【００２８】さらに、用紙カセット６１内には図２に示
すようにばね１８により上方へ付勢されたトレー１９が
設けられ、さらにこのトレー１９に前記検知レバー１３
の他辺１３ｂが用紙Ｐが無くなったとき図７に示すよう
に没入する穴部２０を設けている。

【００２９】次に、前記画像形成装置１の作用を、前記
用紙カセット６１の挿脱動作と光学センサ１２の動作と
の関連で説明する。

【００３０】前記用紙カセット６１を挿脱領域１１に挿
入すると、この挿入動作に伴い、用紙カセット６１の挿
入先端側の端面が前記移動体１４の突片１４ｃを押し、
これにより、移動体１４も用紙カセット６１とともに挿
脱領域１１の奥側に移動する。

【００３１】このような移動体１４の移動に際して、当
初高位を占める前記カム面１４ａが前記検知レバー１３
の他辺１３ｂに当接し、この他辺１３ｂを用紙カセット
６１内の用紙Ｐの満量位置より高い図５に示す第１の位
置に変位させている。

【００３２】従って、用紙カセット６１の挿入動作時
（離脱動作時も同様）において検知レバー１３が用紙Ｐ
に衝突することを防止しつつ検知レバー１３の一辺１３
ａにより前記光学センサ１２の光束を透過させて用紙無
しの状態を検出することができる。

【００３３】用紙カセット６１が所定の位置に挿入され
ると、図６に示すように、前記カム面１４ｂが前記検知
レバー１３の他辺１３ｂに当接し、この他辺１３ｂを前
記第１の位置よりも低い第２の位置に変位させる。

【００３４】この状態では、前記検知レバー１３の他辺
１３ｂの突出端が用紙カセット６１内の用紙Ｐに当接す
るとともに、一辺１３ａが前記光学センサ１２の光束を
遮光し、用紙有りの状態を検出することができる。

【００３５】さらに、用紙カセット６１内の用紙Ｐが空
になった場合には、前記ばね１５がトレー１９を上方に
持ち上げるとともに、前記検知レバー１３の他辺１３ｂ
がトレー１９に設けた穴部２０に没入し、このとき、一
辺１３ａが図６に示すように前記光学センサ１２の開口
から上方に至る状態となって再び光学センサ１２の光束
を透過させて用紙無しの状態を検出することができる。

【００３６】なお、本実施例においては、本発明を給紙
カセットを装置本体の側部から挿脱可能な画像形成装置
に適用した例について説明したが、給紙カセットを本体
正面側から挿脱可能な画像形成装置に対しても適用可能
である。この場合、光学センサ１２，検知レバー１３，
移動体１４が上記実施例にて詳述したものに比べて、水
平方向９０度回転させた状態で設けられていればよい。

【００３７】本発明は、上述した実施例のほか、多段給
紙装置，大容量給紙装置を用いる画像形成装置にももち
ろん適用可能である。

【００３８】

【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下の効
果を奏する。

【００３９】請求項１記載の発明によれば、収納手段の
挿入動作時及び離脱動作時において検知手段が最上位の
用紙に衝突することを防止でき、大容量の収納手段を用
いる場合でも支障なく用紙の有無の検知できるととも
に、トレーのような載置手段を設けた収納手段を用いる
こともできる画像形成装置を提供することができる。

【００４０】請求項２記載の発明によれば、収納手段が
装置本体から離脱した状態での最上位の用紙と検知手段
との衝突することを防止でき、大容量の収納手段を用い
ることができる画像形成装置を提供することができる。

【００４１】請求項３記載の発明によれば、アーム部材
と、検知手段、移動手段を用いた構成で、収納手段が装
置本体から離脱した状態での最上位の用紙と検知手段と
の衝突することを防止でき、大容量の収納手段を用いる
ことができる画像形成装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例装置を示す概略断面図

【図２】本発明の実施例装置の用紙カセット，検知レバ
ー，光学センサの拡大断面図

【図３】本発明の実施例装置の用紙カセットの挿入動作
を示す拡大断面図

【図４】本発明の実施例装置の検知レバー，光学センサ
を示す拡大図

【図５】本発明の実施例装置の検知レバー，光学センサ
の動作を示す説明図

【図６】本発明の実施例装置の検知レバー，光学センサ
の動作を示す説明図

【図７】本発明の実施例装置の検知レバー，光学センサ
の動作を示す説明図

【図８】従来装置の用紙カセットを示す拡大図

【符号の説明】

１ 画像形成装置 １１ 挿脱領域 １２ 光学センサ １３ 検知レバー １４ 移動体 １９ トレー ２０ 穴部 ６１ 用紙カセット Ｐ 用紙

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙を収納する収納手段と、この収納手
   段内に設けられ収納される用紙を載置する載置手段と、
   前記収納手段を装置本体に対して挿脱自在に支持する支
   持手段と、この支持手段により前記収納手段が装置本体
   に対して装着された状態で支持されているときに前記収
   納手段の載置手段の最上位に載置された用紙に当接する
   ことによって収納手段に収納されている用紙の量を検知
   する検知手段と、前記収納手段の装置本体に対する挿脱
   動作に応じて前記検知手段の位置を移動する移動手段と
   を具備することを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 用紙を収納する収納手段と、この収納手
   段内に設けられ収納される用紙を載置する載置手段と、
   前記収納手段を載置本体に対して挿脱自在に支持する支
   持手段と、この支持手段により前記収納手段が装置本体
   に対して装着された状態で支持されているときに、前記
   収納手段の載置手段に載置されている用紙の量に応じて
   位置を可変することにより前記収納手段に収納されてい
   る用紙の量を検知する検知手段と、前記収納手段が装置
   本体から離脱したときに、前記検知手段の位置を、前記
   載置手段に載置可能な最大量の用紙を載置したときに前
   記検知手段が前記載置手段の最上位の用紙に当接する位
   置よりも上方の所定の位置に移動させる移動手段とを具
   備することを特徴とする画像形成装置。
3. 【請求項３】 用紙を収納する収納手段と、この収納手
   段に設けられ収納される用紙を載置する載置手段と、前
   記収納手段を装置本体に対して挿脱自在に支持する支持
   手段と、この支持手段により前記収納手段が装置本体に
   対して装着された状態で支持されているときに、前記収
   納手段の載置手段に載置されている用紙の量に応じて位
   置を可変するアーム部材と、このアーム部材の前記用紙
   に当接する側と反対側の端部の位置を検出することによ
   り前記収納手段に収納されている用紙の量を検知する検
   知手段と、前記収納手段が装置本体から離脱したとき
   に、前記アーム部材の位置を、前記載置手段に載置可能
   な最大量の用紙を載置したときに前記アーム部材が前記
   載置手段の最上位の用紙に当接する位置よりも上方の所
   定の位置に移動させる移動手段とを具備することを特徴
   とする画像形成装置。