JP5889643B2 - 電子制御ユニットのケース - Google Patents

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本発明は、基板および基板に取り付けられた電子部品を有する電子制御ユニットを収容するとともに、接地するための電子制御ユニットのケースに関する。
本出願人は、この種の電子制御ユニットのケースを、特許文献1においてすでに提案している。この電子制御ユニットは、車両用のものであり、基板やその上に取り付けた電子回路などで構成され、カプラを介して、センサおよび制御対象に電気的に接続されている。基板は、合成樹脂などから成る基材板の上に銅箔などから成る導電体のパターンを形成したものであり、また、銅箔や金メッキなどから成る内部グランドを有している。
電子制御ユニットを収容するケース本体は、アルミニウムや鉄などの導電性を有する材料で構成されており、ケース本体の内面には、基板の内部グランドが電気的に接続されている。また、ケース本体は、導電性の取付ステーを介して、車体に電気的に接続されている。以上の構成により、互いに接続された基板の内部グランド、ケース本体および車体が共通のグランドとして用いられ、センサおよび制御対象が車体に接地(グランド)されるようになっている。
特願2011−235477号
しかし、この特許文献1には、ケース本体と基板の内部グランドとの電気的な接続方法が、具体的に記載されていない。このため、ケース本体と内部グランドとの接触を確実に行えず、両者の接触不良ひいては接地不良が生じるおそれがある。また、電子制御ユニットおよびケースがエンジンルーム内に配置される場合には、エンジンや電子部品から発生する熱によって、基板およびケース本体が膨張するとともに、両者の材質(それぞれ合成樹脂およびアルミニウなど)が互いに異なることによる熱膨張率の相違によって、基板に、ケース本体との接触面に沿う荷重が作用し、大きな応力および歪みが生じることがあり、その場合には、接触不良や電子制御ユニットの動作不良を招くおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、比較的単純な構成により、基板との良好な接触状態を確保でき、それにより、電子制御ユニットの接地を良好に行うことができる電子制御ユニットのケースを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、基板7および基板7に取り付けられた電子部品(実施形態における(以下、本項において同じ)電源回路8、CPU9)を有する電子制御ユニット2を収容する電子制御ユニットのケースであって、ケース30は、導電性を有する材料で構成され、電子制御ユニット2を収容するケース本体31と、導電性を有する材料で構成され、電子制御ユニット2を覆うようにケース本体31に設けられ、ケース本体31との間に基板7の周縁部を挟持するカバー32と、を備えるとともに、所定の外部グランド(車体4)に電気的に接続されており、基板7の周縁部にスルーホール33が形成され、スルーホール33にはハンダ34が充填され、充填されたハンダ34のうち、スルーホール33から外方に突出した突出部(ハンダ突出部35)が、ケース本体31およびカバー32に接触しており、基板7の周縁部のスルーホール33の付近に、ハンダ34が充填されていない他のスルーホールである第1の孔(スルーホール33)が形成されていることを特徴とする。
この電子制御ユニットのケースは、導電性を有する材料で構成されたケース本体およびカバーを備えており、所定の外部グランドに電気的に接続されている。また、電子制御ユニットは、基板およびそれに取り付けられた電子部品を有し、ケース本体に収容されており、基板の周縁部がケース本体とカバーの間に挟持されており、それにより、基板は、導電性のケース本体およびカバーを介して、外部グランドに接地されている。
また、基板には通常、電子部品のハンダ付けなどのために、内面に銅箔などの導電体を設けたスルーホールが形成されている。この構成は、そのようなスルーホールを利用するものであり、基板の周縁部に形成されたスルーホールにハンダが充填されるとともに、充填されたハンダのうち、スルーホールの外方に突出したハンダの突出部によって、凸部が構成されている。したがって、このハンダの突出部により、基板とケースとの良好な接触状態を確保でき、電子制御ユニットの接地を良好に行うことができる。
また、ハンダは熱伝導性が高いので、基板で発生した熱をハンダを介してケース側に効率良く逃がすことができる。さらに、この構成では、基板およびケースが熱膨張する際、両者の熱膨張率の相違により、ハンダの突出部がケースに接触しながら接触面に沿って移動することによって、ケースの接触面のごみを効果的にはがし取ることができる。
さらに、この構成によれば、基板が熱膨張する際に、ケースとの熱膨張率の相違に起因して生じる基板の応力を、ハンダが充填されていない第1の孔によって逃がし、緩和することができる。それにより、基板の過大な歪みおよびそれに起因する基板と部品のハンダ接合の不具合(例えばクラック)を確実に回避できる。また、熱膨張の際にケースの接触面からはがし取られたごみを第1の孔に収容することで、ケース内にごみが拡散するのを防止できる。
また、前記目的を達成するために、請求項2に係る発明は、基板7および基板7に取り付けられた電子部品(実施形態における(以下、本項において同じ)電源回路8、CPU9)を有する電子制御ユニット2を収容する電子制御ユニットのケースであって、ケース40は、導電性を有する材料で構成され、電子制御ユニット2を収容するケース本体41と、導電性を有する材料で構成され、電子制御ユニット2を覆うようにケース本体41に設けられ、ケース本体41との間に基板7の周縁部を挟持するカバー42と、を備えるとともに、所定の外部グランド(車体4)に電気的に接続されており、基板7の周縁部にスルーホール33が形成され、スルーホール33にはハンダ34が充填されており、基板7の周縁部のスルーホール33の付近に、ハンダ34が充填されていない他のスルーホールである第1の孔(スルーホール33)が形成され、ケース本体41およびカバー42の少なくとも一方に、スルーホール33に充填されたハンダ34に接触する接触用の突起44と、第1の孔に係合する位置決め用の突起44が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ケース本体および/またはカバーに形成された接触用の突起が、スルーホールに充填されたハンダに接触することによって、基板とケースとの良好な接触状態が確保される。また、電子制御ユニットとケースを組み立てる際、基板の他のスルーホールである第1の孔に、ケース本体および/またはカバーに形成された位置決め用の突起を係合させることによって、電子制御ユニットおよびケースが互いに位置決めされる。このように、基板のスルーホールを組立ての際の位置決め孔として利用するので、そのための専用の孔を別個に形成する必要がなくなり、余分な孔を省略でき、それにより、製造コストの削減を図ることができる。
請求項に係る発明は、請求項1または2に記載の電子制御ユニットのケースにおいて、基板7には、ケース本体31、41およびカバー32、42によって挟持される部分と挟持されない部分にまたがるように、基板7に発生した応力を逃がすための、ハンダ34が充填されていないさらに別のスルーホールである第2の孔(スルーホール43)が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基板に、ケース本体およびカバーによって挟持される部分と挟持されない部分にまたがるように、第2の孔が形成されているので、この第2の孔により、熱膨張の際に基板に発生する応力を有効に逃がすことができる。
本発明の実施形態による電子制御ユニットのケースを含む車両用の制御装置の構成を示す図である。 第1実施形態によるケースを示す(a)概略平面図、(b)(a)のIIb−IIb線に沿う断面図である。 第1実施形態の変形例によるケースを示す断面図である。 第1実施形態の別の変形例によるケースを示す断面図である。 第2実施形態によるケースを示す(a)概略平面図、(b)(a)のVb−Vb線に沿う組立て前の状態の断面図、(c)(b)の組立て後の状態を部分的に拡大して示す断面図である。 第3実施形態によるケースを示す(a)概略平面図、(b)(a)のVIb−VIb線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1に示す車両用の制御装置1は、電子制御ユニット2と、この電子制御ユニット2を収容するケース3を備えており、車両の車体4に電気的に接続されている。
電子制御ユニット2は、車両の運転状態などを検出するセンサ5から入力された検出信号を処理するとともに、内燃機関(図示せず)などを含む制御対象6に制御信号を出力するものである。電子制御ユニット2は、基板7と、基板7上に取り付けられた電源回路8、CPU9、入出力インターフェイスやメモリ(いずれも図示せず)などの電子部品で構成されたコンピュータである。
基板7は、例えば、紙またはガラス繊維に絶縁性の合成樹脂を含浸したほぼ矩形状の基材10の表面に、銅箔から成る配線パターン11を形成したものである(図2(a)など参照)。この配線パターン11には内部グランド12が設けられており、この内部グランド12は、後述するように、導電性を有するケース3の内面に電気的に接続されている。
電源回路8は、センサ5およびCPU9に電力を供給するものであり、電源線13およびカプラ14を介してセンサ5に接続され、配線パターン15を介してCPU9に接続されている。CPU9は、所定の制御プログラムに基づき、センサ5からの検出信号を処理するとともに、この検出信号などに応じて生成した制御信号を制御対象6に出力し、これを制御する。
また、ケース3は、矩形状のものであり、取付ステー16を介して、車体4に支持されるとともに、電気的に接続されている。この取付ステー16は、アルミニウムなどの導電性を有する材料で構成されている。また、取付ステー16は、ケース3の隣り合う2つの辺の外側にそれぞれ延びる第1取付部16aおよび第2取付部16bで構成され、L字状に形成されており、これらの第1および第2取付部16a、16bを介してケース3に電気的に接続されている。また、第2取付部16bの先端部は、車体接続部4aを介して車体4にボルト(図示せず)で固定されている。
前述した内部グランド12は、大電力用グランド12aと小電力用グランド12bに区分される。大電力用グランド12aは、車体接続部4aからの電気的な距離がより近い位置に配置され、小電力用グランド12bは、車体接続部4aからの電気的な距離がより遠い位置に配置されている。
また、大電力用グランド12aには、カプラ14およびGND線17を介して、制御対象6のグランドが電気的に接続され、小電力用グランド12bには、配線パターン18、19をそれぞれ介して、電源回路8のグランドおよびCPU9のグランドが電気的に接続されている。さらに、センサ5のグランドは、取付ステー16の第1取付部16aの先端部に配置されたセンサ接続部16cに、GND線20を介して、電気的に接続されている。
以上の構成により、この制御装置1では、大電力用グランド12a、小電力用グランド12b、ケース3、取付ステー16および車体4によって、共通のグランドが形成されており、センサ5や制御対象6は、大電力用または小電力用グランド12a、12bから、ケース3を介し、取付ステー16を経て、最終的に車体4に接地される。
また、大電力用グランド12aは、車体接続部4aまでの電気的距離がより小さく、インピダンスが低いため、カプラ14からの電流がより多く流れるのに対し、小電力用グランド12bおよび取付ステー16の第1取付部16aは、車体接続部4aまでの電気的距離がより大きいため、カプラ14からの電流が流れにくい。その結果、制御装置1のうち、車体接続部4aからの電気的距離が大電力用グランド12aよりも遠い部分、すなわち、図1中の破線Aよりも上側の部分は、カプラ14からの電流がほとんど流れず、ほぼ同電位になる。
したがって、例えば、小電力用グランド12bの電圧がノイズの影響によって変動する場合、センサ5の出力電圧にも同様のノイズが含まれることになるので、電子制御ユニット2において、センサ5の出力電圧と小電力用グランド12bの電圧との差分を、センサ5の出力値として用いることにより、ノイズの影響が除去された精度の高いセンサ出力を得ることができる。
次に、本発明に係るケース3について詳細に説明する。図2に示す第1実施形態では、ケース3は、電子制御ユニット2を収容するケース本体21と、電子制御ユニット2を覆うようにケース本体21に取り付けられたカバー22によって構成されている。なお、図2(a)および後述する同種の図面では、図示の便宜上、カバーの1つの挟持部のみを示すとともに、基板7上のCPU9以外の電子部品は省略されている。
これらのケース本体21およびカバー22はいずれも、導電性を有する材料、例えばアルミ・ダイカストで構成されている。ケース本体21は、基板7よりも一回り大きなサイズを有する矩形の板状のものである。また、ケース本体21の周縁部付近は波形状に湾曲しており、これらのうち、カバー22側に突出する2つの部分が凸部23、23になっている。
カバー22もまた、矩形状に形成されている。カバー22には、ケース本体21との間に基板7の周縁部を挟持するための複数の挟持部22a(1つのみ図示)が設けられており、その外側にはつば状の取付部22bが設けられている。カバー22は、この取付部22bを介して、ケース本体21に複数のねじ24(1つのみ図示)で固定されている。なお、ねじ24の軸部には、ケース3の防水性を確保するために、防水接着剤(図示せず)が塗布されている。
電子制御ユニット2とケース3を組み立てる際には、図2(b)に示すように、ケース本体21に電子制御ユニット2を載せ、さらにその上に取付部22bを介してカバー22を載せた状態で、複数のねじ24を締め付ける。この締付けにより、ケース本体21の凸部23、23が基板7の内部グランド12を含む配線パターン11の部分に接触した状態で、基板7がケース本体21とカバー22の挟持部22aとの間に挟持される。これにより、基板7とケース3との良好な接触状態を確保することができる。
また、凸部23を含むケース本体21の部分は、湾曲していることで、板ばねのような弾性を有する。これにより、凸部23が基板7に常時、圧接されるとともに、振動などの外乱に対してケース本体21が弾性変形するので、基板7とケース3との接触状態をさらに良好に保つことができ、したがって、センサ5、制御対象6および電子制御ユニット2などの接地を良好に行うことができる。
図3は、上述した第1実施形態の変形例を示している。なお、以下の説明では、第1実施形態と同じ構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。この変形例は、ケース本体21に、上述した第1実施形態の凸部23と同様の2つの凸部23a、23aを形成するとともに、カバー22の挟持部22aに1つの凸部23bを形成したものである。この凸部23bは、挟持部22aを湾曲させることにより形成されており、ケース本体21の凸部23a、23aの中間に対向する位置に、互い違いに配置されている。
この変形例によれば、ケース本体21の2つの凸部23a、23aと、カバー22の1つの凸部23bによって、基板7が3点接触状態で挟持されるので、基板7とケース3とのより良好で安定した接触状態を得ることができる。
図4は、第1実施形態の別の変形例を示している。上述した変形例では、凸部23a、23bが、ケース本体21およびカバー22を湾曲させることにより形成されるのに対し、この変形例では、凸部25a、25bはそれぞれ、ケース本体21およびカバー22を屈曲させることにより形成されており、とがった形状を有している。したがって、この変形例においても、ケース本体21の凸部25a、25aと、カバー22の凸部25bによって、基板7が3点接触状態で挟持されるので、基板7とケース3との良好で安定した接触状態を得ることができる。
次に、図5を参照しながら、第2実施形態によるケース30について説明する。第1実施形態と異なり、このケース30のケース本体31およびカバー32には、凸部は設けられていない。一方、基板7の配線パターン11が配置された部分には、カバー32の挟持部32aに沿うように、4つのスルーホール33が1列に並んだ状態で形成されている。
これらのスルーホール33には、1つおきに、ハンダ34が充填されており、充填されたハンダ34のうち、スルーホール33から両側外方に突出したハンダ突出部35によって、凸部が構成されている。なお、溶融したハンダ34は粘性を有するので、その表面張力により、充填したハンダ34がスルーホール33から外方に突出することによって、ハンダ突出部35は容易に形成される。他の構成は、第1実施形態と同様である。
電子制御ユニット2とケース30を組み立てる際には、図5(b)に示すように、ケース本体31に電子制御ユニット2を載せ、さらに取付部32bを介してカバー32を載せた状態で、ねじ24を締め付ける。この締付けにより、図5(c)に示すように、ハンダ突出部35が若干潰されるとともに、ケース本体31およびカバー32が変形することによって、ケース本体31およびカバー32がハンダ突出部35とハンダ34が充填されていないスルーホール33の縁部とに接触した状態で、基板7がケース本体31とカバー32の挟持部32aとの間に挟持される。これにより、基板7とケース30との良好な接触状態を確保することができる。
また、ハンダ34は熱伝導性が高いので、基板7で発生した熱をハンダ34を介してケース30側に効率良く逃がすことができる。さらに、基板7およびケース30が熱膨張する際、両者の熱膨張率の相違により、ハンダ突出部35がケース30に接触しながら接触面に沿って移動するので、ケース30の接触面に付着したごみを、ハンダ突出部35によって効果的にはがし取ることができる。
また、ケース30との熱膨張率の相違に起因して生じる基板7の応力を、ハンダ34が充填されていないスルーホール33によって逃がし、緩和することができる。それにより、基板7の過大な歪みとそれに起因する基板7の不具合を確実に回避できる。また、熱膨張の際にケース30の接触面からはがし取られたごみを、ハンダ34が充填されていないスルーホール33に収容することによって、ケース30内にごみが拡散するのを防止できる。
次に、図6を参照しながら、第3実施形態によるケース40について説明する。本実施形態では、上述した第2実施形態と同様、基板7の配線パターン11が配置された部分に、4つのスルーホール33が1列に並んだ状態で形成され、これらのスルーホール33には、1つおきに、ハンダ34が充填されている。第2実施形態と異なり、ハンダ34は、スルーホール33から突出しておらず、その両端とほぼ面一になっている。
また、上記の4つのスルーホール33のうち、中央の2つのスルーホール33の間隔は、他の隣り合う2つのスルーホール33の間隔よりも大きくなっており、この部分よりも内側の基板7の所定位置には、ハンダ34を充填していない別のスルーホール43が形成されている。
一方、ケース40のケース本体41およびカバー42の挟持部42aには、スルーホール33に対応する位置に、4つの突起44がそれぞれ形成されている。他の構成は、第2実施形態と同様である。
電子制御ユニット2とケース40を組み立てる際には、図6(b)に示すように、基板7のハンダ34が充填されていないスルーホール33を、それに対応するケース本体41の突起44に係合させながら、電子制御ユニット2をケース本体41に載せ、さらに、基板7のハンダ34が充填されていないスルーホール33に、それに対応するカバー42の突起44を係合させながら、取付部42bを介してカバー42を基板7に載せた状態で、ねじ24を締め付ける。
これにより、ハンダ34がケース本体41およびカバー42の他の突起44に接触した状態で、基板7がケース本体41とカバー42の挟持部42aとの間に挟持される。したがって、基板7とケース40との良好な接触状態を確保するとともに、基板7で発生した熱をハンダ34を介してケース40側に効率良く逃がすことができるなど、前述した第2実施形態による効果を同様に得ることができる。
また、図6(a)に示すように、基板7の別のスルーホール43は、カバー42の挟持部42aの縁部に位置し、ケース本体41およびカバー42によって挟持される部分と挟持されない部分にまたがっている。したがって、このスルーホール43により、熱膨張の際に基板7に発生する応力を有効に逃がすことができる。
さらに、上述したように、電子制御ユニット2とケース40を組み立てる際、ハンダ34が充填されていない基板7のスルーホール33を位置決め孔として利用するので、そのための専用の孔を別個に形成する必要がなくなり、余分な孔を省略でき、それにより、製造コストの削減を図ることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態は、センサ5や制御対象6を基板7の内部グランド12およびケース3などを介して車体4に接地する例である。本発明は、これに限らず、電子制御ユニット2の基板7のグランドをケース3などを介して、車体4や他の適当な外部グランドに接地する場合にも適用できる。
また、第2および第3実施形態では、ハンダ34が充填されていない基板7の孔として、スルーホールを用いているが、これに代えて、内面に銅箔を形成していない孔を用いてもよい。さらに、基板7の応力を逃がすためにカバーの挟持部にまたがるように形成された基板の第2の孔(スルーホール43)を、第3実施形態において用いているが、第1または第2実施形態と組み合わせて用いてもよい。
また、基板7に接触する凸部を、第1実施形態ではケース本体21のみに形成し、その変形例ではケース本体21およびカバー22の両方に形成しているが、カバー22のみに形成してもよい。さらに、実施形態に示した凸部(凸部23、23a、23b、25a、25b、ハンダ突出部35、突起44)の数は、あくまで例示であり、状況に応じて増減してもよいことはもちろんである。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
2 電子制御ユニット
3 ケース
4 車体(外部グランド)
7 基板
8 電源回路(電子部品)
9 CPU(電子部品)
21 ケース本体
22 カバー
22a カバーの挟持部
23 凸部
23a ケース本体側の凸部(ケース側第2凸部)
23b カバー側の凸部(ケース側第1凸部)
25a ケース本体側の凸部(ケース側第2凸部)
25b カバー側の凸部(ケース側第1凸部)
30 ケース
31 ケース本体
32 カバー
32a カバーの挟持部
33 スルーホール(第1の孔)
34 ハンダ
35 ハンダ突出部(ハンダの突出部)
40 ケース
41 ケース本体
42 カバー
42a カバーの挟持部
43 スルーホール(第2の孔)
44 突起(凸部、位置決め用の突起)

Claims (3)

  1. 基板および当該基板に取り付けられた電子部品を有する電子制御ユニットを収容する電子制御ユニットのケースであって、
    当該ケースは、
    導電性を有する材料で構成され、前記電子制御ユニットを収容するケース本体と、
    導電性を有する材料で構成され、前記電子制御ユニットを覆うように前記ケース本体に設けられ、当該ケース本体との間に前記基板の周縁部を挟持するカバーと、を備えるとともに、
    所定の外部グランドに電気的に接続されており、
    前記基板の前記周縁部にスルーホールが形成され、当該スルーホールにはハンダが充填され、当該充填されたハンダのうち、前記スルーホールから外方に突出した突出部が、前記ケース本体および前記カバーに接触しており、
    前記基板の前記周縁部の前記スルーホールの付近に、ハンダが充填されていない他のスルーホールである第1の孔が形成されていることを特徴とする電子制御ユニットのケース。
  2. 基板および当該基板に取り付けられた電子部品を有する電子制御ユニットを収容する電子制御ユニットのケースであって、
    当該ケースは、
    導電性を有する材料で構成され、前記電子制御ユニットを収容するケース本体と、
    導電性を有する材料で構成され、前記電子制御ユニットを覆うように前記ケース本体に設けられ、当該ケース本体との間に前記基板の周縁部を挟持するカバーと、を備えるとともに、
    所定の外部グランドに電気的に接続されており、
    前記基板の前記周縁部にスルーホールが形成され、当該スルーホールにはハンダが充填されており、
    前記基板の前記周縁部の前記スルーホールの付近に、ハンダが充填されていない他のスルーホールである第1の孔が形成され、
    前記ケース本体および前記カバーの少なくとも一方に、前記スルーホールに充填されたハンダに接触する接触用の突起と、前記第1の孔に係合する位置決め用の突起が形成されていることを特徴とする電子制御ユニットのケース。
  3. 前記基板には、前記ケース本体および前記カバーによって挟持される部分と挟持されない部分にまたがるように、前記基板に発生した応力を逃がすための、ハンダが充填されていないさらに別のスルーホールである第2の孔が形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の電子制御ユニットのケース。
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