JP5888078B2 - 磁気計測装置 - Google Patents
磁気計測装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5888078B2 JP5888078B2 JP2012088914A JP2012088914A JP5888078B2 JP 5888078 B2 JP5888078 B2 JP 5888078B2 JP 2012088914 A JP2012088914 A JP 2012088914A JP 2012088914 A JP2012088914 A JP 2012088914A JP 5888078 B2 JP5888078 B2 JP 5888078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic field
- background
- signal
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Description
磁気計測装置Mでは、複数(例えば10個)の磁気センサ1−1、1−2、・・・、1−i・・・1−nが、間隔をあけて配列されるようにしてあり、各磁気センサからの磁気信号は信号処理装置2に取り込まれるようにしてある。なお、以下では個々の磁気センサを区別せずに呼ぶときは「磁気センサ1」という。
FD1(t)=S1(t)+N1(t)
FD2(t)=S2(t)+N2(t)
FDC(t)=SC(t)+NC(t) ・・・(1)
(1)式において、S1(t)、S2(t)、SC(t)は、測定対象物に起因して発生する各磁気センサの周囲における局所的な磁気変動成分であり、N1(t)、N2(t)、NC(t)は、各磁気センサの周囲における背景磁界変動成分である。
すなわち、各磁気センサの感度のずれを補正するための係数としての意味を含めた定数α1、α2、・・・を用いて、以下の関係が成り立つものとする。なお、α1、α2・・・は、センサを調整することで実用上はほとんど1としてよい。
N1(t)=α1NC(t)
N2(t)=α2NC(t) ・・・(2)
B1(t)=FD1(t)−α1FDC(t)=S1(t)−α1SC(t)
B2(t)=FD2(t)−α2FDC(t)=S2(t)−α2SC(t)
BC(t)=FDC(t)=SC(t)+NC(t) ・・・(3)
(3)式において、B1(t)、B2(t)は、背景磁界補償後の磁気センサ1−1、1−2の位置での最終的な磁気信号である。なおBC(t)は補償センサの磁気信号であり、これについては背景磁界補償を行わないため、(1)式での信号が最終的な磁気信号となる。
最初に、測定対象物が補償センサ1−cから離れていて影響を与えず、測定対象物による磁気変動成分が補償センサ1−cに全く入力されていない場合(SC(t)=0)は、次式となる。
B1(t)=S1(t)
B2(t)=S2(t)
BC(t)=NC(t) ・・・(4)
このときは、B1(t)、B2(t)から背景磁界変動成分N1(t)、N2(t)が除去された測定対象物由来の磁気信号が計測できる。そしてB1(t)やB2(t)と、BC(t)とは、独立した信号であるため相関関係はない。
次に、測定対象物からの磁気変動成分が補償センサ1−c近傍のみに影響を与え(SC(t)≠0)、磁気センサ1−1、1−2に影響を与えない場合(S1(t)=0、S2(t)=0)は次式となる。
B1(t)=−α1SC(t)
B2(t)=−α2SC(t)
BC(t)=SC(t)+NC(t) ・・・(5)
このときは、磁気センサ1−1、1−2については、本来の磁気信号が入力されていないのに、B1(t)、B2(t)には、背景磁界補償による減算の結果、補償用センサの影響によるダミー信号−α1SC(t)、−α2SC(t)が見えてしまうようになる。
そしてNC(t)に比べてSC(t)が十分に大きいときは、B1(t)やB2(t)と、BC(t)との間に、強い負の相関が成り立つようになる。
次に、被補償センサが補償センサに隣接したり近接したりしているために、測定対象物の磁気変動成分が磁気センサ1−1、1−2に影響を与えるとともに、補償センサ1−cにも影響を与える場合(S1(t)≠0、S2(t)≠0、SC(t)≠0)は、次式となる((3)式そのまま)。
B1(t)=S1(t)−α1SC(t)
B2(t)=S2(t)−α2SC(t)
BC(t)=SC(t)+NC(t) ・・・(6)
このときは、磁気センサ1−1、1−2による本来の磁気信号S1(t)、S2(t)から、補償センサ1−cの影響によるダミー信号−α1SC(t)、−α2SC(t)の分が減算された信号が磁気信号となる。
そして、パターン2と同様に、NC(t)に比べてSC(t)が十分に大きいときであって、しかもS1(t)、S2(t)に比べてダミー信号−α1SC(t)、−α2SC(t)の影響が大きい場合には、B1(t)やB2(t)とBC(t)との間に、ある程度の負の相関が成り立つ。
そこで本発明は、これまでとは全く異なる背景磁界補償方法を採用することにより、測定対象物由来の本来の磁気信号だけを検出できる磁気計測装置を提供することを目的とする。
すなわち、時々刻々送信される各磁気センサからの磁気信号FDi(t)に対しハイパスフィルタ処理により直流変動を除去した直流除去磁気信号FDH i(t)を作成するハイパスフィルタ処理部と、全磁気センサを対象にして2つずつの磁気センサセットの全ての組み合わせ(i、j)を作り、各磁気センサセットのいずれか一方を被補償センサ(i)、他方を補償センサ(j)の対として、当該被補償センサ(i)の直流除去磁気信号FDH i(t)と当該補償センサ(j)の直流除去磁気信号FDH j(t)との差分を磁気センサセットの全ての組み合わせに対して算出することにより、全ての磁気センサセットの組み合わせに対する差分磁気信号(Cij(t)=FDH i(t)−FDH j(t))を算出する差分磁界演算部と、全ての磁気センサセットの組み合わせについての差分磁気信号Cij(t)に対し、時刻tから所定期間Δt前までの最大値と最小値との変動幅であるピーク幅値Cij(t)ppを算出する変動幅算出部と、ピーク幅値Cij(t)ppに基づいて磁気センサセットを選択し、選択された磁気センサセットにおけるいずれかの直流除去磁気検出信号(FDH i(t)またはFDH j(t))を基礎にして時刻tの背景磁界R(t)を作成する背景磁界作成部と、各磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)に対し、背景磁界R(t)を用いて背景磁界補償の演算を行う背景磁界補償演算部とを備えている。
なお、差分計算に用いる磁気信号には、各磁気センサから取得した磁気信号FDi(t)ではなく、ハイパスフィルタ処理を行った直流除去磁気信号FDH i(t)を用いる。これは、磁気信号FDi(t)を用いると直流ドリフト成分が含まれることがあり、直流ドリフト成分が含まれるとピーク幅値(Cij(t)pp)の算出に影響を与えるので、ハイパスフィルタ処理を行った直流除去磁気信号FDH i(t)を差分計算で用いるようにする。
そして、時刻tごとに、選択された磁気センサセットの補償センサまたは被補償センサの直流除去磁気信号(FDH i(t)またはFDH j(t))を繋ぎ、これを基礎にして背景磁界R(t)を作成する。このようにして作成された背景磁界R(t)は、各時刻tにおいて、背景磁界のみを含む磁気センサセットの磁気信号を基礎にして作成された信号になる。
そして各磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)に対し、作成した背景磁界R(t)を用いて背景磁界補償の演算を行うことにより、背景磁界補償が実行された磁気信号UH i(t)を算出する。すなわち、減算による背景磁界補償の演算として、
UH i(t)=FDH i(t)−αiR(t)
を行うことにより、背景磁界補償が実行された磁気信号UH i(t)を算出する。
ここでαiは、従来例で説明したものと同様に、各磁気センサの感度のずれを補正するための係数としての意味を含めた定数α1、α2、・・・である。なお、磁気センサを調整することでαを実用上1とみなすことができるようになるので、その場合の減算による背景磁界補償の演算は、
UH i(t)=FDH i(t)−R(t)
となる。
あるいは、さらに平滑化を進めるために、作成した高周波除去中間背景磁界DL(t)を基準として、所定の磁界強度の幅ΔW内にある直流除去磁気信号FDH i(t)に基づいて(例えば平均値や中間値を算出して)理想背景磁界RR(t)を作成し、これを背景磁界R(t)とする。
ここで、「各磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)を用いて行う統計的処理により、一部の磁気センサセットを選択対象からスクリーニングする」とは、各磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)の「平均値」や「標準偏差」等の統計的数値を用いた数学的処理を行うことにより、直流除去磁気信号FDH i(t)のうち、大きく外れた値の信号を含む一部の磁気センサセットを除外することをいう。例えば、最も一般的な統計的処理としては、直流除去磁気信号FDH i(t)の平均値A、標準偏差σとしたときに、平均値Aを中心に、所定の標準偏差(σ)の幅に含まれるものを抽出する手法がある。すなわち、平均値A±σで全体の31.7%が除外され、平均値A±2σで4.55%、平均値A±3σで0.27%、平均値A±4σで0.006%が除外されることになる。
ここで、「理想背景磁界RR(t)を用いて行う統計的処理により、一部の磁気センサセットを選択対象からスクリーニングする」とは、時刻tから所定期間Δt前までの期間中(例えば直前3秒間)において平滑化背景磁界作成部により算出された複数点の理想背景磁界RR(t)の「平均値」や「標準偏差」等の統計的数値を用いた数学的処理を行うことにより、直流除去磁気信号FDH i(t)のうち、時刻tでの理想背景磁界RR(t)から大きく外れた値の信号を含む一部の磁気センサセットを除外することをいう。
具体的には、理想背景磁界RR(t)を用いた統計的処理として、時刻tからの所定期間Δt前までの期間中における理想背景磁界RR(t)の平均値Bと標準偏差σとを求め、B±3σから外れる直流除去信号FDH i(t)を含んだ磁気センサセットを除外するのが好ましい。
これにより、測定対象物からの磁気信号が当該所定期間Δtの期間内に含まれていることが明らかである磁気センサセットを、選択の対象から除外するスクリーニング処理を加えることができるので、作成する背景磁界の信頼性を高めることができる。
すなわち、10個の全磁気センサを対象にして2つずつの磁気センサセットの全ての組み合わせ(i、j)を作り、各磁気センサセットを被補償センサ(i)と補償センサ(j)との対とする。ここでは、各磁気センサセットでのセンサ番号の若い方を被補償センサとし、他方を補償センタとして説明する(すなわちi<j)が、いずれか一方を被補償センサ、他方を補償センサと決めればよい。そのため、センサ番号の若い方を被補償センサにしない磁気センサセットでは(i)と(j)とを読み替えることとする。
図4は、10個の磁気センサを用いた場合の2個ずつの磁気センサセットの組み合わせを示す図であり、「○」印を付けた(1、2)、(1、3)・・・、(1、10)、(2、3)、・・・、(2、10)、(3、4)、・・・、(9、10)までの合計45通り(すなわち、10C2)の磁気センサセットが作られる。
なお、ここで算出される差分磁気信号Cij(t)は、従来方法として説明した(2)式および(3)式による背景磁界補償において、係数α1、α2を1としたときのB1(t)、B2(t)の計算に対応する。
このピーク幅値Cij(t)ppは、各磁気センサセットにおける被補償センサと補償センサとの磁気信号が類似すれば小さくなる。一般に、背景磁界は磁気センサが設置されている領域程度であれば、一様に変動していると考えられるので、背景磁界だけを検出している被補償センサと補償センサとからなる磁気センサセットでは、ピーク幅値Cij(t)ppは小さい。そして少しでも測定対象物からの磁気信号が磁気センサに検出されると、その磁気センサのピーク幅値Cij(t)ppは大きくなる傾向がある。よって、ピーク幅値Cij(t)ppの小さい磁気センサセットを選択すれば、その磁気センサセットの被補償センサと補償センサの磁気信号のいずれにも、測定対象物からの磁気信号が含まれていないと考えることができる。
なお、時刻tのみでの変動幅を算出するのではなく、所定期間Δtでの変動幅を算出しているのは、瞬間的に2つの直流除去磁気信号FDH i(t)、FDH j(t)が一致した場合に両信号が類似していると判断されないようにするためである。
これにより、時刻tにおいて、測定対象物からの磁気信号が含まれていない背景磁界変動のみが含まれる背景磁界R(t)を作成する。図5は、時刻tごとに算出された背景磁界R(t)を、順次繋ぐことにより形成した背景磁界R(t)の時間変化を示す模式図である。図中には、図3で示した磁気センサ1−1、1−2、1−3の磁気信号も記載してある。
このとき、上述した背景磁界作成部14は、さらに中間背景磁界抽出部21、ローパスフィルタ処理部22、平滑化背景磁界作成部23を備えている。
図6は、中間背景磁界D(t)に対し、1Hzのローパスフィルタ処理を実行したときに得られた高周波除去中間背景磁界DL(t)の時間変化を示す模式図である。すなわち、ここでは図5にて背景磁界R(t)としていた信号(補償センサの直流除去磁気信号FDH j(t)をそのまま繋いだ信号)を中間背景磁界D(t)とし、これに対し、1Hzのローパスフィルタ処理を実行している。図中には、図3で示した磁気センサ1−1、1−2、1−3の磁気信号も記載してある。ローパスフィルタ処理後の高周波除去中間背景磁界DL(t)は小さな振動がかなり平滑化されている。
すなわち、一つは高周波除去中間背景磁界DL(t)を背景磁界R(t)として、そのまま背景磁界補償演算部15に送る。
他の一つは、さらに平滑化を進めるため、平滑化背景磁界作成部23は、高周波除去中間背景磁界DL(t)から所定の磁界強度の幅ΔW内にある直流除去磁気信号FDH i(t)に基づいて理想背景磁界RR(t)を作成し、これを背景磁界R(t)とする演算を行う。具体的には±5nTの磁界強度の幅に入る直流除去磁気信号FDH i(t)を抽出し、これらの平均値を算出する平均化処理を行い、時刻tでの理想背景磁界RR(t)とする。この処理により、さらに平滑化が進められてから、背景磁界補償演算部15に送られる。
図7は図6で示した高周波除去中間背景磁界DL(t)に対してこの平均化処理を実行したときの時間変化を示す模式図である。理想背景磁界RR(t)を用いることでほとんど小さな信号が消失している。
Cij(t)=FDH i(t)−FDH j(t) ・・・(7)
UH i(t)=FDH i(t)−αiR(t) ・・・(8)
上述した背景磁界補償では、s103、s104において、45通りの全組み合わせの磁気センサセットから算出した45個のピーク幅値Cij(t)ppに基づいて、一つの磁気センサセットを選択するようにしていた。
本実施形態では、測定対象物からの磁気信号が含まれていることが明らかな磁気センサセットを、例えば平均値と標準偏差とを用いた統計的処理により選択の対象から除外するスクリーニング処理を加えることで、作成する背景磁界の信頼性を高めるようにする。
ここでは、上述した背景磁界抽出部14は、算出された45個のピーク幅値Cij(t)ppに基づいて、いずれか1セットを背景磁界のみが測定されている磁気センサセットとして選択する際に、時刻tでの全磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)の平均値Aと標準偏差σとを算出する。そして、時刻tでの直流除去磁気信号FDH i(t)が平均値Aから大きく外れている磁気センサが存在する場合には、その磁気センサを含んでいる磁気センサセットについては、選択対象から除外する。具体的には平均値A±σから外れた直流除去磁気信号FDH i(t)を含んだ磁気センサセットを選択対象から除外する。
ここでは、上述した背景磁界抽出部14は、算出された45個のピーク幅値Cij(t)ppに基づいて、いずれか1セットを背景磁界のみが測定されている磁気センサセットとして選択する際に、理想背景磁界作成部23が時刻tから所定期間Δt前までの期間中に算出した各時点の理想背景磁界RR(t)についての平均値Bと標準偏差σとを算出する。そして、時刻tの直流除去磁気信号FDH i(t)の中に、理想背景磁界RR(t)についての平均値Bから大きく外れている信号が存在する場合には、その信号の磁気センサを含んでいる磁気センサセットについては、選択対象から除外する。具体的には平均値B±3σよりも外れた直流除去磁気信号FDH i(t)を含んだ磁気センサセットを除外する。
なお、第一のスクリーニングと第二のスクリーニングとを合わせて実行すればさらに信頼性が高まる。
1 磁気センサ
2a 信号処理装置
3 信号処理部
11 ハイパスフィルタ処理部
12 差分磁界演算部
13 変動幅算出部
14 背景磁界作成部
15 背景磁界補償演算部
21 中間背景磁界抽出部
22 ローパスフィルタ処理部
23 平滑化背景磁界作成部
Claims (6)
- 少なくとも3つの磁気センサを用いて測定対象物に由来する磁気信号を計測する磁気計測装置であって、
時々刻々送信される各磁気センサからの磁気信号FDi(t)に対しハイパスフィルタ処理により直流変動を除去した直流除去磁気信号FDH i(t)を作成するハイパスフィルタ処理部と、
全磁気センサを対象にして2つずつの磁気センサセットの全ての組み合わせ(i、j)を作り、各磁気センサセットのいずれか一方を被補償センサ(i)、他方を補償センサ(j)の対として、当該被補償センサ(i)の直流除去磁気信号FDH i(t)と当該補償センサ(j)の直流除去磁気信号FDH j(t)との差分を前記磁気センサセットの全ての組み合わせに対して算出することにより、全ての磁気センサセットの組み合わせに対する差分磁気信号(Cij(t)=FDH i(t)−FDH j(t))を算出する差分磁界演算部と、
前記全ての磁気センサセットの組み合わせについての差分磁気信号Cij(t)に対し、時刻tから所定期間Δt前までの最大値と最小値との変動幅であるピーク幅値Cij(t)ppを算出する変動幅算出部と、
前記ピーク幅値Cij(t)ppに基づいて磁気センサセットを選択し、選択された磁気センサセットにおけるいずれかの直流除去磁気信号(FDH i(t)またはFDH j(t))を基礎にして時刻tの背景磁界R(t)を作成する背景磁界作成部と、
各磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)に対し、前記背景磁界R(t)を用いて背景磁界補償の演算を行う背景磁界補償演算部とを備えたことを特徴とする磁気計測装置。 - 前記背景磁界作成部は、前記選択された磁気センサセットにおけるいずれかの直流除去磁気信号(FDH i(t)またはFDH j(t))を中間背景磁界D(t)として抽出する中間背景磁界抽出部と、
前記中間背景磁界D(t)に対し、ローパスフィルタ処理により高周波変動成分を除去した高周波除去中間背景磁界(DL(t)を算出するローパスフィルタ処理部と、
前記高周波除去中間背景磁界DL(t)を背景磁界R(t)とするか、または、前記高周波除去中間背景磁界DL(t)から所定の磁界強度の幅ΔW内にある前記直流除去磁気信号FDH i(t)に基づいて、理想背景磁界RR(t)を作成し、これを背景磁界R(t)とする平滑化背景磁界作成部とからなる請求項1に記載の磁気計測装置。 - 前記背景磁界抽出部は、時刻tでの磁気センサセットを選択する際に、時刻tでの各磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)を用いて行う統計的処理により、一部の磁気センサセットを選択対象からスクリーニングする請求項1または請求項2に記載の磁気計測装置。
- 前記各磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)を用いた統計的処理は、時刻tでの全磁気センサの直流除去磁気信号FDH i(t)の平均値をA、標準偏差をσとして、A±σから外れる直流除去磁気信号FDH i(t)を含んだ磁気センサセットを除外する請求項3に記載の磁気計測装置。
- 前記背景磁界抽出部は、時刻tでの磁気センサセットを選択する際に、時刻tから所定期間Δt前までの期間中において前記平滑化背景磁界作成部により算出された理想背景磁界RR(t)を用いて行う統計的処理により、一部の磁気センサセットを選択対象からスクリーニングする請求項2に記載の磁気計測装置。
- 前記理想背景磁界RR(t)を用いた統計的処理は、時刻tの直前の所定期間Δtにおける理想背景磁界RR(t)の平均値をB、標準偏差をσとして、B±3σから外れる直流除去信号FDH i(t)を含んだ磁気センサセットを除外する請求項5に記載の磁気計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012088914A JP5888078B2 (ja) | 2012-04-10 | 2012-04-10 | 磁気計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012088914A JP5888078B2 (ja) | 2012-04-10 | 2012-04-10 | 磁気計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013217779A JP2013217779A (ja) | 2013-10-24 |
JP5888078B2 true JP5888078B2 (ja) | 2016-03-16 |
Family
ID=49590037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012088914A Expired - Fee Related JP5888078B2 (ja) | 2012-04-10 | 2012-04-10 | 磁気計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5888078B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6172237B2 (ja) * | 2015-10-23 | 2017-08-02 | 愛知製鋼株式会社 | 磁気マーカ検出方法及び磁気マーカ検出装置 |
JP7094472B2 (ja) * | 2020-04-23 | 2022-07-01 | 三菱電機株式会社 | 磁気センサ装置、磁気センシング方法およびプログラム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01163614A (ja) * | 1987-12-21 | 1989-06-27 | Yamatake Honeywell Co Ltd | センサ信号処理方法 |
US5134369A (en) * | 1991-03-12 | 1992-07-28 | Hughes Aircraft Company | Three axis magnetometer sensor field alignment and registration |
JPH07248366A (ja) * | 1994-03-11 | 1995-09-26 | Shimadzu Corp | 磁気雑音補償方法 |
JP2003121518A (ja) * | 2001-10-16 | 2003-04-23 | Mitsubishi Electric Corp | 磁力計 |
-
2012
- 2012-04-10 JP JP2012088914A patent/JP5888078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013217779A (ja) | 2013-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2012145612A (ru) | Устройство обработки изображения и способ управления устройством обработки изображения | |
WO2013066891A4 (en) | System and method for improving orientation data | |
JP6848321B2 (ja) | 路面状況検出プログラム及び路面状況検出装置 | |
WO2019049285A1 (ja) | 不正接続検知装置、不正接続検知方法および情報処理プログラム | |
JP2017053756A (ja) | 検知システム、信号処理装置、検知方法及びプログラム | |
JP2012231389A5 (ja) | ||
JP2006258485A (ja) | 地絡区間標定システム | |
JP5888078B2 (ja) | 磁気計測装置 | |
EP3314293A1 (en) | System and method for locating underground lines using motion based responsiveness | |
JPH09510329A (ja) | ビデオ信号処理 | |
KR20120083693A (ko) | 터치 감지 방법, 그 방법을 구현하기 위한 프로그램이 기록된 기록매체 및 터치 감지 시스템 | |
JP2010216948A (ja) | ノイズ発生源抽出支援プログラム,ノイズ発生源抽出支援装置およびノイズ発生源抽出支援方法 | |
KR20040014724A (ko) | 주파수 특성을 검출하는 장치 및 방법 | |
JP6126372B2 (ja) | 接地抵抗計および接地抵抗測定方法、ならびにプログラム | |
US20170167916A1 (en) | System and method of optical spectrum analysis | |
JP5677066B2 (ja) | ノイズ分布測定装置 | |
CN105446968B (zh) | 一种检测网页特征区域的方法和装置 | |
JP3598266B2 (ja) | 機器異常診断方法および装置 | |
JP6341812B2 (ja) | 測定装置および信号種類判別方法 | |
JP2008294706A5 (ja) | ||
JP6836224B2 (ja) | 電気伝導度検出器及び位相調整値を求めるための方法 | |
JP6965123B2 (ja) | データ処理装置、測定システムおよびデータ処理用プログラム | |
KR101837421B1 (ko) | 양파 검출 가능한 누설 전류 감지 장치, 누전 차단 장치 및 이를 이용한 누설 전류 감지 방법 | |
JP2016034173A (ja) | 電気量計器 | |
JP4336328B2 (ja) | Cvケーブルの残留電荷測定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160201 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5888078 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |