JP5888066B2 - 媒体端検出装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送路に沿って搬送される被搬送媒体の幅方向の両端を検出する媒体端検出装置、及び当該媒体端検出装置を備えた画像記録装置に関する。
上記のような媒体端検出装置を備えた画像記録装置において、搬送路に沿って搬送されている被搬送媒体(例えば記録用紙)の幅方向の両端位置は、発光部及び受光部を有するセンサを用いることによって、例えば、以下のようにして検知される。このようなセンサの一例が、特許文献1に開示されている。
センサは、搬送路の上側に設けられている。また、被搬送媒体を支持するプラテンが、搬送路の下側にセンサと対向して設けられている。プラテンの幅方向の長さは、被搬送媒体の幅方向の長さよりも長く設計されている。センサが、プラテンの上方を横切るように移動される。当該移動の実行中に、発光部は、プラテンに向けて光を照射する。センサがプラテンに支持された被搬送媒体と対向する位置である場合、発光部によって照射された光は、被搬送媒体の表面で反射されて受光部に到達する。一方、センサが幅方向において被搬送媒体よりも外側に位置している場合、発光部によって照射された光は、プラテンの表面で反射されて受光部に到達する。
画像記録装置の制御部は、受光部から、光の反射対象(被搬送媒体またはプラテン)に対応した反射光に基づいた電気信号を出力する。ここで、プラテンの表面は、光を反射し難くするために被搬送媒体よりも濃い色(例えば黒色)で形成されている。制御部は、取得した電気信号のレベルに基づいて両端位置を算出する。
例えば、制御部は、電気信号のレベルの最大値と最小値との平均値を算出し、電気信号のレベルが当該平均値と一致する反射位置を、トレイに載置された被記録媒体の両端位置であると判断する。また、別の例として、制御部は、電気信号のレベルを所定の閾値と比較し、電気信号のレベルが所定の閾値と一致する反射位置を、トレイに載置された被記録媒体の両端位置であると判断する。
特開2004−90316号公報
しかしながら、発光部によって照射された光の反射位置の近傍に他の部材が存在する場合、受光部に到達する反射光の光量が少なくなってしまうおそれがある。反射光の光量が少なくなってしまう原因としては、例えば、発光部からの照射光の一部が被搬送媒体やプラテンではなくて当該他の部材で反射してしまうことが考えられる。別の例としては、発光部からの照射光の反射位置が当該他の部材の影になってしまうことが考えられる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光の反射によって被搬送媒体の幅方向の両端位置を検出する場合に、反射位置から光の反射に影響を与える程の近くに他の部材が存在していても、上記両端位置を正確に検出することができる手段を提供することにある。
(1) 本発明の媒体端検出装置は、被搬送媒体を搬送路に沿った搬送向きに搬送する搬送部と、上記搬送路を搬送される被搬送媒体を支持する支持部と、上記搬送路において上記支持部と対向して設けられており、上記支持部に支持された被搬送媒体に近接する近接部と、上記搬送向きにおいて上記近接部の下流側に近接しており且つ上記支持部と対向して設けられており、光を照射する発光部、及び上記発光部によって照射された光の反射光を受ける受光部を有し、上記反射光の受光量に応じた電気信号を出力するセンサと、上記センサが搭載されており、上記搬送向きと直交する幅方向に往復移動するキャリッジと、被搬送媒体を上記センサと対向可能な位置に搬送させた状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号を取得する信号取得部と、上記信号取得部によって取得された電気信号に基づいて、被搬送媒体の上記幅方向の両端位置を算出する両端位置算出部と、を備える。上記信号取得部は、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置である状態において、第1制御を実行し、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置である状態において、上記第1制御とは異なる第2制御を実行する。
本構成によれば、センサと近接部とが幅方向において同位置の場合、発光部から照射された光が反射する位置の近傍には、近接部が存在する。そのため、近接部が、当該反射に影響を与えるおそれがある。そこで、本構成において、信号取得部は、被搬送媒体の幅方向の両端位置算出の基となる電気信号の取得に際して、センサと近接部との幅方向における位置が異なる場合に第1制御を実行し、センサと近接部との幅方向における位置が同じ場合に第2制御を実行する。第2制御を近接部による反射への影響を考慮した制御とすることにより、信号取得部が取得する電気信号を、近接部による影響が低減されたものとすることができる。
(2) 本発明の媒体端検出装置は、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置となるように上記キャリッジを移動させ、上記発光部に予め設定された設定光量で光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づく第1値を取得する第1値取得部と、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置となるように上記キャリッジを移動させ、上記発光部から上記設定光量で光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づく第2値を取得する第2値取得部と、を備える。上記信号取得部は、上記第1値及び上記第2値に基づき、上記第1制御及び上記第2制御を実行する。
本構成によれば、近接部による反射への影響を考慮した第2値を取得することができる。
(3) 上記第1値取得部は、被搬送媒体を上記センサと対向する位置に搬送させた状態において上記第1値を取得する。上記第2値取得部は、被搬送媒体を上記センサと対向する位置に搬送させた状態において上記第2値を取得する。上記信号取得部は、上記第1制御として、上記発光部に上記第1値に基づく第1光量で光を照射させ、上記第2制御として、上記発光部に上記第2値に基づく第2光量で光を照射させる。
本構成によれば、信号取得部は、センサと近接部との幅方向における位置が異なる場合に第1光量で光を照射させ、センサと近接部との幅方向における位置が同じ場合に第2光量で光を照射させる。ここで、第2光量は、近接部による影響を考慮に入れた第2値に基づく光量である。そのため、信号取得部が取得する電気信号を、近接部による影響が低減されたものとすることができる。
(4) 本発明の媒体端検出装置は、被搬送媒体が上記センサと対向不可能な状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づいて、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置の場合の受光量に対する、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置の場合の受光量の第1補正率を算出する第1補正率算出部を備える。上記信号取得部は、上記第1値取得部によって取得された上記第1値、及び上記第1補正率算出部によって算出された上記第1補正率に基づいて上記第3値を算出する第3値算出部を備える。上記信号取得部は、上記第3値算出部によって算出された第3値を上記第2値とし、当該第2値に基づく上記第2光量で光を照射させる。
本構成では、信号取得部は、被搬送媒体の幅方向の端算出の基となる電気信号の特性の取得に際して、センサと近接部との幅方向における位置が同じ場合において第1値に基づく第1光量で光を照射させ、センサと近接部との幅方向における位置が異なる場合において第3値を第2値として、当該第2値に基づく第2光量で光を照射させる。ここで、第1補正率は、近接部による影響によって第1値を補正すべき率を表している。そして、第3値は、この第1補正率に基づいて算出された値である。そのため、本構成によれば、信号取得部が取得する電気信号を、近接部による影響が低減されたものとすることができる。
(5) 本発明の媒体端検出装置は、上記搬送路を搬送される被搬送媒体の種類情報を取得する種類情報取得部と、被搬送媒体の各種類に対応する種類情報、及び各種類情報に対応して予め設定された第1補正量が記憶された第1記憶部と、を備える。上記第3値算出部は、上記第1値取得部によって取得された上記第1値、上記第1補正率算出部によって算出された上記第1補正率、及び上記種類情報取得部によって取得された種類情報に対応する上記第1補正量に基づいて上記第3値を算出する。
被搬送媒体の種類は、発光部から照射された光の反射に影響する。これは、例えば、被搬送媒体の厚みの違いによるセンサとの距離の相違や、被搬送媒体の表面の反射率の違いによるものである。本構成では、第3値算出部は、被搬送媒体の種類に基づいて第3値を算出している。これにより、被搬送媒体の種類による光の反射の影響を低減することができる。
(6) 上記両端位置算出部は、上記信号取得部によって取得された電気信号のうち、上記第2光量の照射に対して上記センサから出力された電気信号を、上記両端位置の算出に使用しない。
第2光量の照射に対してセンサから出力される電気信号の値は、近接部による影響を考慮に入れた値である。しかしながら、第2光量の照射に対してセンサから出力される電気信号の値は、そもそも近接部による影響を受けない第1光量の照射に対してセンサから出力される電気信号の値に比べると、信頼性は低い。そこで、本構成では、信頼性の低い電気信号の値を両端位置の算出から除外する。これにより、両端位置算出部は、被搬送媒体の幅方向の両端位置をより正確に算出することができる。
(7) 本発明の媒体端検出装置は、被搬送媒体が上記センサと対向不可能な状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づいて、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置の場合の受光量に対する、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置の場合の受光量の第1補正率を算出する第1補正率算出部と、
上記第1補正率算出部による上記発光部からの光の照射に際して上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置であるときに上記センサから出力された電気信号、及び上記第1補正率算出部によって取得された上記第1補正率に基づいて第2補正量を算出する補正量算出部と、を備える。上記第2値取得部は、取得した電気信号のうち、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置である状態で照射された光に対する上記センサから出力された電気信号に基づく値と、上記補正量算出部によって算出された上記第2補正量と、に基づき上記第2値を取得する請求項2に記載の媒体端検出装置。
本構成では、補正量算出部が、発光部から照射された光の反射に影響を与える状態における第2補正量を算出しておく。そして、第2値取得部は、取得した電気信号に基づく値と第2補正量とに基づいて第2値を取得する。これにより、信号取得部が取得した電気信号に基づく値を、近接部による影響が低減されたものに補正することができる。
(8) 本発明の媒体端検出装置は、上記搬送路を搬送される被搬送媒体の種類情報を取得する種類情報取得部と、被搬送媒体の各種類に対応する種類情報、及び各種類情報に対応して予め設定された第1補正量が記憶された第1記憶部とを備える。上記補正量算出部は、上記第1補正率算出部による上記発光部からの光の照射に際して上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置であるときに上記受光部から出力された電気信号、上記第1補正率算出部によって取得された上記第1補正率、及び上記種類情報取得部によって取得された種類情報に対応する第1補正量に基づいて第2補正量を算出する。
本構成によれば、上記(5)と同様の理由により、被搬送媒体の種類による光の反射の影響を低減することができる。
(9) 本発明の媒体端検出装置は、上記信号取得部によって取得された電気信号を記憶する第2記憶部と、上記第2記憶部に記憶された電気信号に基づいて、第2補正率を算出する第2補正率算出部と、を備える。上記補正量算出部は、上記第2補正量を算出する際に、上記第1補正率算出部によって算出された上記第1補正率または上記第2補正率算出部によって算出された上記第2補正率のいずれかを用いる。
本構成では、過去の信号取得部の実行によって取得された電気信号の特性が記憶される。そして、第2補正率は、記憶された電気信号に基づいて算出される。一方、第1補正率を算出するためには、第1補正率算出部が実行される必要がある。以上より、本構成において、補正量算出部が第2補正率を用いて第2補正量を算出する場合、第1補正率算出部の実行が不要となる。その結果、被搬送媒体の幅方向の両端位置を検出するための時間を低減することができる。
(10) 本発明の媒体端検出装置は、被搬送媒体が上記センサと対向不可能な状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づいて、上記近接部の位置を特定する位置特定部を備える。
近接部の位置は、設計値として決められたものである。しかし、キャリッジは移動するものである。そのため、キャリッジ及びキャリッジに搭載されたセンサの位置には、キャリッジの原点位置調整の結果などによって、ばらつきが生じるおそれがある。その結果、センサと近接部との相対位置には、ばらつきが生じるおそれがある。そこで、本構成では、位置特定部が、キャリッジを移動させならがセンサから光を照射した結果に基づいて、近接部の位置を特定している。つまり、本構成では、センサと近接部の相対位置を正確に特定することができる。
(11) 本発明は、上記(1)から(10)のいずれかに記載の媒体端検出装置と、上記センサよりも上記搬送向きの下流側の上記搬送路において上記支持部と対向して設けられており、上記支持部に支持された被搬送媒体に画像を記録する記録部と、を備えた画像記録装置として捉えることもできる。
(12) 上記記録部は、上記支持部の上方に設けられ、ノズルからインク滴を吐出することによって被搬送媒体に画像を記録するものである。上記近接部は、上記幅方向に複数が離間されて設けられており、上記支持部に支持された被搬送媒体の上面に当接するものである。上記支持部は、上端が上記近接部の下端よりも上方に位置しており、且つ上記幅方向において上記近接部の間に複数が離間されて配置された凸部を備える。
本構成によれば、シートは、幅方向に複数が離間された近接部に押さえられることによって、幅方向に沿って波打ちした状態となる。これにより、シートに複数の細かい波を生じさせることによって、シート全体としての反りを小さくすることができる。その結果、シートに記録される画像の画質の悪化を低減することができる。このような構成の画像記録装置では、近接部が、発光部から照射された光の反射に影響を与えるおそれがある。しかし、当該影響は、上述した構成によって、低減可能である。つまり、本構成は、上述した構成の好適な適用例である。
(13) 上記記録部は、上記キャリッジに搭載されていてもよい。これにより、記録部とセンサとで、キャリッジを共用することができる。
本発明によれば、信号取得部が取得する電気信号を、近接部による影響が低減されたものとすることができる。よって、本発明によれば、光の反射によって被搬送媒体の幅方向の両端位置を検出する場合に、反射位置から光の反射に影響を与える程の近くに他の部材である近接部が存在していても、両端位置算出部は、被搬送媒体の幅方向の両端位置を正確に算出することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、記録部24とプラテン42とガイドレール43、44とを示す斜視図である。 図4は、当接部材80と搬送ローラ60とプラテン42と排出ローラ対55とを示す斜視図である。 図5は、プラテン42と当接部材80と記録用紙12とを示す断面図である。 図6は、記録用紙12の左右両端位置の検出制御について説明するためのフローチャートである。 図7は、変形例1における記録用紙12の左右両端位置の検出制御について説明するためのフローチャートである。 図8は、変形例3における記録用紙12の左右両端位置の検出制御について説明するためのフローチャートである。 図9は、制御部130の構成を示すブロック図である。 図10は、メディアセンサ110から制御部130に出力された電気信号を示す特性図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明においては、複合機10(本発明の画像記録装置の一例)が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されており、下部にインクジェット記録方式で記録用紙12(本発明の被搬送媒体の一例、図2参照)に画像を記録するプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
プリンタ部11は、正面に開口13が形成されている。各種サイズの記録用紙12を載置可能な給紙トレイ20が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。排出トレイ21が、給紙トレイ20の上側に給紙トレイ20と重ねられて設けられている。排出トレイ21は、給紙トレイ20と一体に開口13に挿抜される。
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙トレイ20から記録用紙12をピックアップして給送する給紙部15、給紙トレイ20の上方に設けられており、給紙部15によって給紙された記録用紙12にインク滴を吐出して記録用紙12に画像を記録するインクジェット記録方式の記録ヘッド39、及び記録用紙12の左右両端を検出する媒体端検出装置を備えている。媒体端検出装置は、記録用紙12を搬送する搬送ローラ対54及び排出ローラ対55と、記録用紙12を支持するプラテン42と、当接部材80と、メディアセンサ110と、キャリッジ23とを備えている。上述したプリンタ部11を構成する各部については、後述される。
[給紙部15]
図2に示されるように、プリンタ部11の開口13(図1参照)に装着された状態の給紙トレイ20の上側には、給紙部15が設けられている。給紙部15は、給紙ローラ25、給紙アーム26、及び軸27を備えている。
給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端側に回転可能に設けられている。給紙ローラ25は、給紙用モータ101(図9参照)から駆動力を付与されて回転する。なお、給紙ローラ25は、後述する搬送用モータ102から駆動力を付与されて回転してもよい。
給紙アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に設けられている。給紙アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給紙トレイ20側へ回動付勢されている。給紙ローラ25は、回転することによって、給紙トレイ20に載置された記録用紙12をピックアップして後述する搬送路65に給送する。
[搬送路65]
図2に示されるように、搬送路65は、給紙トレイ20の後側の端部から上方且つ複合機10の前側へ曲がって、複合機10の背面側(後側)から正面側(前側)へ延出されている。搬送路65は、搬送ローラ対54による挟持位置、記録ユニット24の下側、及び排出ローラ対55による挟持位置を経て排出トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から給送された記録用紙12は、搬送路65により下方から上方へUターンするように案内されて記録ユニット24に案内される。記録用紙12は、記録ユニット24により画像記録が行われた後、排出トレイ21に案内される。記録用紙12が搬送路65に沿って搬送される向き16(以下、搬送向き16と称される。)は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。搬送路65は、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成されている。
[搬送ローラ対54及び排出ローラ対55]
図2に示されるように、搬送路65における記録ユニット24よりも搬送向き16の上流側には、搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する搬送ローラ対54(本発明の搬送部の一例)が設けられている。搬送路65において、記録ユニット24よりも搬送向き16の下流側には、排出ローラ62と拍車63とを有する排出ローラ対55(本発明の搬送部の一例)が設けられている。
搬送ローラ対54を構成する搬送ローラ60及びピンチローラ61とは、相互に当接されている。排出ローラ対55を構成する排出ローラ62及び拍車63とは、相互に当接されている。搬送ローラ60及び排出ローラ62は、搬送用モータ102(図9参照)から駆動力が伝達されて、回転する。これにより、搬送ローラ対54及び排出ローラ対55は、記録用紙12を挟持して搬送向き16に搬送する。
[プラテン42]
図2に示されるように、搬送ローラ対54及び排出ローラ対55の間における搬送路65の下側には、プラテン42(本発明の支持部の一例)が設けられている。プラテン42は、搬送路65を搬送される記録用紙12を下側から支持する部材である。
図3に示されるように、プラテン42の上面には、上方に突出した複数の支持リブ52(本発明の凸部の一例)が形成されている。各支持リブ52は、前後方向8に延びている。詳細には、各支持リブ52は、少なくとも後述するノズル40と対向する位置において、前後方向8に延びている。
また、各支持リブ52は、左右方向9(本発明の幅方向の一例)において、相互に所定の間隔を空けて離間されて配置されている。搬送路65を搬送される記録用紙12は、プラテン42によって、詳細にはプラテン42の上面に形成された各支持リブ52によって支持される。
[記録ユニット24]
図2に示されるように、記録ユニット24は、プラテン42と対向して搬送路65の上側に設けられている。記録ユニット24は、キャリッジ23と記録ヘッド39(本発明の記録部の一例)とを備えている。図3に示されるように、キャリッジ23は、プラテン42の後側及び前側に設けられたガイドレール43、44によって支持されている。ガイドレール43、44の少なくとも一方には、公知のベルト機構(不図示)が設けられており、キャリッジ23は、当該ベルト機構と連結されている。ベルト機構はキャリッジ駆動用モータ103(図9参照)により駆動される。これにより、キャリッジ23は、左右方向9に往復移動可能である。
図2に示されるように、記録ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が左右方向9へ往復移動しているときに、ノズル40からプラテン42に支持されている記録用紙12に対してインク滴が吐出される。これにより、記録用紙12に画像が記録される。
[当接部材80]
図2〜図4に示されるように、搬送路65におけるノズル40よりも搬送向き16の上流側には、複数の当接部材80(本発明の近接部の一例)が設けられている。本実施形態では、図4に示されるように、9個の当接部材80が設けられている。各当接部材80は、図2及び図4に示されるように、取り付け部81と、湾曲部82と、当接部83とで構成されている。
取り付け部81は、概ね平板形状である。各取り付け部81は、ガイドレール43に取り付けられている。以下に詳述する。図4に示されるように、各取り付け部81の上面には、複数(本実施形態では4個)の引っ掛け部75が上側に突出されている。引っ掛け部75は、上端部において後側に屈曲されている。一方、図3に示されるように、ガイドレール43には複数の開口74が設けられている。各引っ掛け部75は、開口74に挿通されて、開口74に引っ掛けられる。これにより、各取り付け部81の上面は、ガイドレール43の下面に取り付けられる。また、各取り付け部81は、左右方向9において、相互に離間されて取り付けられている。
図2〜図4に示されるように、湾曲部82は、取り付け部81から前側に突設されている。湾曲部82は、前側に延びながら下側に向かって湾曲されている。湾曲部82の先端部、つまり前端部からは当接部83が前側に突出されている。以上より、湾曲部82及び当接部83も、取り付け部81と同様に、左右方向9において、相互に離間されて配置されている。
当接部83は、概ね平板形状である。当接部83は、記録ヘッド39のノズル40(詳細には複数のノズル40のうち、最も後側のノズル40)よりも搬送向き16の上流側、且つプラテン42と対向する位置に設けられている。当接部83の下面84(図5参照)とプラテン42との間の間隔は、記録用紙12の搬送に支障がない程度の間隔である。つまり、当該間隔は小さい。
図5に示されるように、当接部83の下面84には、下面84から下方に向かって突出する当接リブ85が設けられている。当接リブ85の下端は、記録ヘッド39の下面よりも下側に位置しており、プラテン42に支持された記録用紙12の画像記録面、つまり記録用紙12の上面に当接する。これにより、記録用紙12は、当接部83によって、下側へ向けて、つまりプラテン42へ向けて押さえられる。以上より、当接部83は、プラテン42に支持された記録用紙12に近接する。
ここで、図4に示されるように、プラテン42に形成された各支持リブ52は、左右方向9において、各当接部83が形成されていない位置に形成されている。つまり、当接部83と支持リブ52とは互いに対向していない。よって、本実施形態では、支持リブ52は、各当接部83の間に配置されている。
また、図5に示されるように、各支持リブ52は、各当接部83の当接リブ85の下端よりも上側まで突出されている。つまり、プラテン42の上端は、当接部83の下端よりも上方に位置している。以上より、搬送路65を搬送されている記録用紙12は、プラテン42と当接部83との間において、前側或いは後側からみて波打った状態となっている。
[メディアセンサ110]
図2に示されるように、搬送路65を搬送される記録用紙12を検知するためのメディアセンサ110(本発明のセンサの一例)が、キャリッジ23に搭載されている。
メディアセンサ110は、キャリッジ23の下面側に設けられている。また、メディアセンサ110は、記録ヘッド39(詳細には複数のノズル40のうちの最も後側のノズル40)よりも搬送向き16の上流側、且つ、当接部83よりも搬送向き16の下流側に設けられている。また、メディアセンサ110と当接部83との間の前後方向8及び上下方向7の間隔は、小さい。以上より、メディアセンサ110は、搬送向き16において当接部83の下流側に近接しており且つプラテン42と対向可能な位置に設けられている。
メディアセンサ110は、発光ダイオードなどからなる発光部111(図9参照)と、光学式センサなどからなる受光部112(図9参照)とを備えている。発光部111は、後述する制御部130(図9参照)によって指示された光量で、下方(プラテン42側)へ向けて光を照射する。照射された光は、プラテン42またはプラテン42に支持された記録用紙12において反射する。反射された光は受光部112で受光される。メディアセンサ110は、受光部112における反射光の受光量に応じた電気信号を、制御部130へ出力する。例えば、メディアセンサ110は、受光量が大きい程、レベルの高い電気信号を、制御部130へ出力する。
[制御部130]
以下、図9が参照されて、制御部130の概略構成が説明される。制御部130が、後述するフローチャート(図6〜図8参照)に従って検出制御を行うことによって、本発明が実現される。制御部130は、複合機10の全体動作を制御する。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えている。これらは内部バス137によって接続されている。
ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送用モータ101、給紙用モータ102、及びキャリッジ駆動用モータ103が接続されている。ASIC135には、各モータを制御する駆動回路が組み込まれている。CPU131から所定のモータに応じた駆動回路に各モータを回転させるための駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動電流が駆動回路から対応するモータへ出力される。これにより、対応するモータが回転する。つまり、制御部130は、各モータ101、102、103を制御する。
また、ASIC135には、メディアセンサ110が接続されている。所定レベルの電気信号が、ASIC135からメディアセンサ110に入力されると、発光部111は、当該所定レベルに応じた光量の光を下方へ向けて照射する。受光部112が照射された光の反射光を受けると、メディアセンサ110は、当該反射光の受光量に応じたレベルの電気信号を制御部130へ出力する。制御部130は、メディアセンサ110からの電気信号に基づいて、反射光の受光量を認識する。
[制御部130による記録用紙12の左右両端位置の検出制御]
以下、制御部130によって実行される検出制御が、図6のフローチャートに基づいて説明される。ここで、検出制御は、搬送路65を搬送される記録用紙12の左右方向9の両端を検出する制御である。
この検出制御は、複合機10の操作部17(図1参照)や複合機10と接続された外部機器などから、記録用紙12への印刷指示が制御部130に送られることにより開始される。この検出制御を開始すると、制御部130は、当接部83の位置情報を取得して、当該位置情報をRAM133に記憶する(S20)。
以下、ステップS20の処理について詳述する。制御部130は、キャリッジ23を移動させることによってメディアセンサ110を左右方向9に移動させる。このとき、制御部130は、発光部111に一定光量の光を照射させる。これにより、受光部112は、照射された信号に対する反射光を受ける。なお、このとき、プラテン42は記録用紙12を支持していない状態である。これにより、メディアセンサ110がプラテン42を走査する。その結果、制御部130は、メディアセンサ110より、受光部112が受けた受光量に応じた電気信号の特性、つまり図10(A)に示されるような特性を取得する。
図10(A)に示されるように、キャリッジ23が区間Aに位置するときに、メディアセンサ110から制御部130へ出力された電気信号のレベルは、キャリッジ23が区間Bに位置するときに、メディアセンサ110から制御部130へ出力された電気信号のレベルよりも高い。これは、区間Aにおいては、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が同位置となるために、発光部111から照射された光が当接部83の影響を受けるからである。以下に詳述する。メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が同位置の場合、発光部111から照射された光の多くがプラテン42に到達してプラテン42で反射するが、当該光の一部は、当接部83で反射する。ここで、プラテン42は黒色などの濃い色で形成されているため、プラテン42に到達した光は、殆ど反射しない。しかし、当接部83は、プラテン42よりも発光部111に近い位置に設けられているため、当接部83に到達した光は、プラテン42に到達した光よりも反射する。一方、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が異なる位置の場合、発光部111から照射された光の全てがプラテン42で反射し、当接部83で反射することはない。以上の結果、受光部112が受ける反射光の受光量が、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が同位置の場合よりも少なくなる。
なお、上記の同位置には、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が同位置である場合に加えて、発光部111から照射された光が当接部83の影響を受ける程に、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が近い位置である場合も含む。
制御部130は、得られた図10(A)の特性の区間Aの部分を、左右方向9において当接部83が形成されている位置として、つまり上記位置情報として特定する。つまり、制御部130は、記録用紙12がメディアセンサ110と対向不可能な状態において、キャリッジ23を左右方向9に移動させながら発光部111に光を照射させて、当該照射に対して受光部112が受ける反射光に対応してメディアセンサ110から出力された電気信号に基づいて、当接部83の位置を特定する。以上説明したステップS20の処理は、本発明の位置特定部の一例である。
次に、制御部130は、給紙ローラ25に、給紙トレイ20に載置された記録用紙12を搬送路65に給送させる(S30)。また、制御部130は、搬送ローラ対63に、記録用紙12がメディアセンサ110と対向可能な位置まで、当該記録用紙12を搬送向き16に搬送させる(S30)。
次に、制御部130は、後述するステップS70、S110において記録用紙12に向けて照射する光の光量調整を実行する(S40)。
以下、ステップS40の処理について詳述する。制御部130は、キャリッジ23を、発光部111から照射された光が当接部83の影響を受けない位置、つまり区間B(図10(A)参照)の範囲内の位置に移動させる。なお、キャリッジ23が区間Bの範囲内の位置に位置するとき、メディアセンサ110と当接部83とは左右方向9において異なる位置となる。
制御部130は、キャリッジ23の移動後に、発光部111にステップS30でメディアセンサ110と対向する位置に搬送された記録用紙12に対して、設定光量で光を照射させる。本実施形態において、発光部111は、照射される光の光量が徐々に大きくなるように、制御部130によって制御される。つまり、設定光量とは、一定の光量のみならず、上記のような徐々に大きくなるような光量も含む。照射された光の反射光に対応してメディアセンサ110から出力された電気信号が、制御部130に入力される。メディアセンサ110からの電気信号は、照射される光の強さが強くなるにしたがって大きくなる。制御部130は、メディアセンサ110からの電気信号を所定の閾値と比較する。制御部130は、メディアセンサ110からの電気信号が所定の閾値よりも大きくなると、そのときの発光部111からの照射光の光量αを、ステップS70、S110において記録用紙12に向けて照射する光の光量とする。そして、制御部130は、当該光量に対応するPWM値(以下、PWM(α)と記す。)を取得する。なお、αは、本発明の第1光量の一例であり、PWM(α)の信号が入力された発光部111から照射される光の光量を示す。
以上より、PWM(α)は、本発明の第1値の一例である。また、ステップS40の処理は、本発明の第1値取得部の一例である。
次に、制御部130は、後述するステップS100において記録用紙12に向けて照射する光の光量調整を実行する(S50)。
以下、ステップS50の処理について詳述する。制御部130は、キャリッジ23を、発光部111から照射された光が当接部83の影響を受ける位置、つまり区間A(図10(A)参照)の範囲内の位置に移動させる。なお、キャリッジ23が区間Aの範囲内の位置に位置するとき、メディアセンサ110と当接部83とは左右方向9において同位置となる。以降の処理は、ステップS40と同様である。制御部130は、メディアセンサ10からの電気信号が所定の閾値よりも大きくなると、そのときの発光部111からの照射光の光量βを、ステップS100において記録用紙12に向けて照射する光の光量とする。そして、制御部130は、当該光量に対応するPWM信号(以下、PWM(β)と記す。)を取得する。なお、βは、本発明の第2光量の一例であり、PWM(β)の信号が入力された発光部111から照射される光の光量を示す。
以上より、PWM(β)は、本発明の第2値の一例である。また、ステップS50の処理は、本発明の第2値取得部の一例である。
次に、制御部130は、キャリッジ23を、用紙検出開始位置に移動させる(S60)。ここで、用紙検出開始位置は、左右方向9において、プラテン42に支持されている記録用紙12よりも十分に外側(右側または左側)の位置である。本実施形態において、用紙検出開始位置は、プラテン42に支持されている記録用紙12よりも右側であるとする。なお、制御部130は、記録用紙12のおおよそのサイズを、ユーザの操作部17の操作によるA4やB5といった指定などによって、知ることができる。そして、用紙検出開始位置は、当該おおよそのサイズに基づいて決定可能である。
次に、制御部130は、PWM(α)をメディアセンサ110に出力する(S70)。これにより、発光部111から光量αの光が照射される。
次に、制御部130は、キャリッジ23を、用紙検出開始位置から左向き(用紙検出開始位置が記録用紙12よりも左側である場合は右向き)に、つまりプラテン42に支持されている記録用紙12が存在する側に移動させる(S80)。その際、制御部130は、キャリッジ23が区間Aに位置しているとき(S90:Yes)、メディアセンサ110へ出力する信号をPWM(α)からPWM(β)へ切り換える(S100)。これにより、発光部111から光量βの光が照射される。一方、制御部130は、キャリッジ23が区間A以外に位置しているとき(S90:No)、メディアセンサ110へ出力する信号をPWM(α)に維持する、或いはPWM(β)からPWM(α)へ切り換える(S110)。これにより、発光部111から光量βの光が照射される。
制御部130は、ステップS90〜S110までの処理を、キャリッジ23が記録用紙12を走査し終えるまで(S120:Yes)、繰り返す。以上の処理により、制御部130は、メディアセンサ110より、図10(B)に実線で示されるような特性を取得する。
以上より、制御部130は、メディアセンサ110と当接部83とが左右方向9において異なる位置である状態において(S90:No)、PWM(α)に基づく処理であるステップS110(本発明の第1制御の一例)を実行し、メディアセンサ110と当接部83とが左右方向9において同位置である状態において(S90:Yes)、PWM(β)に基づく処理であるステップS100(本発明の第2制御の一例)を実行する。
また、以上より、制御部130は、記録用紙12をメディアセンサ110と対向可能な位置に搬送させた状態において(S30)、キャリッジ23を左右方向9に移動させながら(S80)、発光部111に光を照射させて(S80〜S120)、当該照射に対してメディアセンサ110から出力された電気信号(図10(B)に実線で示されるような特性)を取得する。つまり、ステップS30、S80〜S120の処理は、本発明の信号取得部の一例である。
ここで、ステップS80〜S120の間において、制御部130が、キャリッジ23を移動させながら、発光部111から一定の光量αを照射させた場合、制御部130は、図10(B)に破線で示されるような特性を取得する。この理由を以下に詳述する。メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が同位置の場合、発光部111から照射された光の多くが記録用紙12に到達して記録用紙12で反射するが、当該光の一部は、当接部83に妨げられて記録用紙12に到達しない。一方、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9の位置が異なる位置の場合、発光部111から照射された光の全てが記録用紙12で反射し、当接部83に妨げられることはない。以上の結果、図10(B)に破線示されるように、キャリッジ23が区間Aに位置するときに、メディアセンサ110から制御部130へ出力される電気信号のレベルは、キャリッジ23が区間Bに位置するときに、メディアセンサ110から制御部130へ出力された電気信号のレベルよりも低くなる。
しかし、本実施形態では、制御部130は、発光部111から照射する光量をαとβとで切り換える。これにより、制御部130は、図10(B)に実線で示されるような特性(つまり図10(B)の破線部分の凹みが真っ直ぐに是正された特性)を取得する。
次に、制御部130は、ステップS80〜S120において取得した図10(B)に実線で示される特性に基づいて、記録用紙12の左端及び右端の位置を検出する。本実施形態では、記録用紙12の左端位置L(本発明の両端位置の一例)及び右端位置R(本発明の両端位置の一例)は、図10(B)に実線で示される特性の最小値MINと最大値MAXとの平均値AVGに対応する位置として、算出される(S140)。なお、左端位置L及び右端位置Rは、上記の方法とは異なる方法で算出されてもよい。例えば、図10(B)に実線で示される特性において、所定の閾値を予め設定しておき、電気信号のレベルが上記所定の閾値と等しくなる位置が、左端位置L及び右端位置Rとして認識されてもよい。ステップS140の処理は、本発明の両端位置算出部の一例である。
左端位置L及び右端位置Rの算出の際、制御部130は、記録用紙12の左端及び右端付近(図10(B)に示される区間C)が当接部83と同位置、つまり区間Aと重なる場合(S130:Yes)、当該区間Cにおける最小値MIN及び最大値MAXを、ステップS140における記録用紙12の左端位置L及び右端位置Rの計算から除外する(S150)。なお、制御部130は、区間C以外における区間A(例えば、記録用紙12の左右方向9の中央部における区間A)の最小値MIN及び最大値MAXを、ステップS140における記録用紙12の左端位置L及び右端位置Rの計算から除外してもよい。つまり、制御部130は、ステップS80〜S120において取得された電気信号のうち、光量βの照射に対してメディアセンサ110から出力された電気信号を、左端位置L及び右端位置Rの算出に使用しなくてもよい。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、メディアセンサ110と当接部83とが左右方向9において同位置の場合、発光部111から照射された光が反射する位置の近傍には、当接部83が存在する。そのため、当接部83が、当該反射に影響を与えるおそれがある。そこで、本実施形態において、制御部130は、記録用紙12の左右方向9の両端位置算出の基となる電気信号の取得に際して、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9における位置が異なる場合にステップS110を実行し、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9における位置が同じ場合にステップS100を実行する。ステップS100を当接部83による反射への影響を考慮した制御とすることにより、制御部130がステップS80〜S120において取得する電気信号を、当接部83による影響が低減されたものとすることができる。よって、本実施形態によれば、光の反射によって記録用紙12の左右方向9の両端位置を検出する場合に、反射位置から光の反射に影響を与える程の近くに他の部材である当接部83が存在していても、制御部130は、ステップS140において、記録用紙12の左右方向9の両端位置を正確に算出することができる。
また、本実施形態によれば、当接部83による反射への影響を考慮したPWM(β)を取得することができる。
また、本実施形態によれば、制御部130は、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9における位置が異なる場合に光量αで光を照射させ、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9における位置が同じ場合に光量βで光を照射させる。ここで、光量βは、当接部83による影響を考慮に入れたPWM(β)に基づく光量である。そのため、制御部130がステップS80〜S120において取得する電気信号を、当接部83による影響が低減されたものとすることができる。
また、本実施形態によれば、光量βの照射に対してメディアセンサ110から出力される電気信号の値は、当接部83による影響を考慮に入れた値である。しかしながら、光量βの照射に対してメディアセンサ110から出力される電気信号の値は、そもそも当接部83による影響を受けない光量αの照射に対してメディアセンサ110から出力される電気信号の値に比べると、信頼性は低い。そこで、本実施形態では、信頼性の低い電気信号の値を両端位置の算出から除外する。これにより、制御部130は、ステップS140において、記録用紙12の左右方向9の両端位置をより正確に算出することができる。
また、本実施形態によれば、当接部83の位置は、設計値として決められたものである。しかし、キャリッジ23は移動するものである。そのため、キャリッジ23及びキャリッジ23に搭載されたメディアセンサ110の位置には、キャリッジ23の原点位置調整の結果などによって、ばらつきが生じるおそれがある。その結果、メディアセンサ110と当接部83との相対位置には、ばらつきが生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、ステップS20において、制御部130が、キャリッジ23を移動させならがメディアセンサ110から光を照射した結果に基づいて、当接部83の位置を特定している。つまり、本実施形態では、メディアセンサ110と当接部83の相対位置を正確に特定することができる。
また、本実施形態によれば、記録用紙12は、左右方向9に複数が離間された当接部83に押さえられることによって、左右方向9に沿って波打ちした状態となる。これにより、記録用紙12に複数の細かい波を生じさせることによって、記録用紙12全体としての反りを小さくすることができる。その結果、記録用紙12に記録される画像の画質の悪化を低減することができる。このような構成の複合機10では、当接部83が、発光部111から照射された光の反射に影響を与えるおそれがある。しかし、当該影響は、本実施形態に係る処理が実行されることによって、低減可能である。
また、本実施形態によれば、記録ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。これにより、記録ヘッド39とメディアセンサ110とで、キャリッジ23を共用することができる。
[実施形態の変形例1]
上述の実施形態では、制御部130は、PWM(β)を、キャリッジ23を移動させながらメディアセンサ110から光を照射することによって取得した(S50)。しかし、制御部130は、PWM(β)を、PWM(α)と後述する受光量補正率t1(本発明の第1補正率の一例)とに基づいて算出してもよい。
以下、変形例1において制御部130によって実行される検出制御のうち、上述の実施形態における制御(図6の処理)と異なる制御が、図7のフローチャートに基づいて説明される。
この検出制御は、複合機10の操作部17(図1参照)や複合機10と接続された外部機器などから、記録用紙12への印刷指示が制御部130に送られることにより開始される。この検出制御を開始すると、制御部130は、当接部83の位置情報に加えて、受光量補正率t1を取得して、当該位置情報及び受光量補正率t1をRAM133に記憶する(S200)。ここで、受光量補正率t1は、メディアセンサ110と当接部83とが左右方向9において異なる位置の場合の受光量に対する、メディアセンサ110と当接部83とが左右方向9において同位置の場合の受光量の割合である。
以下、ステップS200の処理について詳述する。まず、制御部130は、ステップS20と同様の処理を実行する。これにより、位置情報が取得される。次に、制御部130は、ステップS20と同様の処理によって取得された図10(A)に示される特性に基づいて、受光量補正率t1を算出する。具体的には、制御部130は、受光量補正率t1を、t1=a*(y1/x1)の式によって算出する。ここで、x1は、キャリッジ23が区間Aに位置するときの電気信号のレベルx1(図10(A)参照)である。また、y1は、キャリッジ23が区間Bに位置するときの電気信号のレベルy1(図10(A)参照)である。また、aは、受光量低下補正係数である。ここで、受光量低下補正係数は、例えば、ステップS20と同様の処理を多数回実行した結果などから経験則に基づいて決定される係数である。ステップS200の処理は、本発明の第1補正率算出部の一例である。
変形例1において、制御部130は、上述の実施形態のステップS50(図6参照)の代わりに、ステップS210を実行する。以下、ステップS210の処理について詳述する。ステップS210において、制御部130は、ステップS40において取得したPWM(α)と、ステップS200において取得した受光量補正率t1とに基づいて、光量βを算出する。具体的には、制御部130は、光量βを、β=α*t1の式によって算出する。ここで、α、βは、それぞれPWM(α)、PWM(β)に対応する光量である。よって、PWM(α)はαより求めることができ、PWM(β)はβより求めることができる。ステップS210において算出されたPWM(β)は、本発明の第3値の一例である。ステップS210の処理は、本発明の第3値算出部の一例であり、第3値算出部を備える信号取得部の一例でもある。
変形例1において、制御部130は、ステップS210において算出されたPWM(β)を、上述の実施形態のステップS50において算出されたPWM(β)と同様に扱う。つまり、変形例1において、制御部130は、ステップS210において算出されたPWM(β)に基づく光量βで、発光部111から光を照射させる(S100)。
変形例1では、制御部130は、記録用紙12の左右方向9の端算出の基となる電気信号の特性の取得に際して、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9における位置が同じ場合においてPWM(α)に基づく光量αで光を照射させ、メディアセンサ110と当接部83との左右方向9における位置が異なる場合においてステップS210において算出したPWM(β)に基づく光量βで光を照射させる。ここで、受光補正率t1は、当接部83による影響によってPWM(α)を補正すべき率を表している。そして、PWM(β)は、この受光補正率t1に基づいて算出された値である。そのため、変形例2によれば、制御部130がメディアセンサ110から取得する電気信号を、当接部83による影響が低減されたものとすることができる。
[実施形態の変形例2]
制御部130は、変形例1のステップ210において光量βを算出する際に、ステップS30において給紙された記録用紙12の種類に基づいて、異なる光量βを算出してもよい。
以下に詳述する。変形例2において、ROM132(本発明の第1記憶部の一例)またはEEPROM134(本発明の第1記憶部の一例)には、データテーブルが記憶されている。ここで、データテーブルは、記録用紙12の種類(本発明の種類情報の一例)と、各記録用紙12に対応する第1補正量Pとで構成される。第1補正量Pは、各記録用紙12に対して予め設定された値であり、変形例2の場合、制御部130からメディアセンサ110へ出力されるPWM信号のデューティ値である。例えば、データテーブルは、普通紙に対応する第1補正量P1と、インクジェット専用紙に対応する第1補正量P2と、光沢紙に対応する第1補正量P3とで構成されている。
そして、変形例2の場合、制御部130は、ステップS210において、光量βを、β=α*t1+Pの式によって算出する。例えば、S30において給紙された記録用紙12が普通紙の場合、光量βはα*t1+P1であり、S30において給紙された記録用紙12が光沢紙の場合、光量βはα*t1+P3である。ステップS210において、制御部130がデータテーブルを読み出す、つまり取得する処理は、本発明の種類情報取得部の一例である。
なお、第1補正量Pは、記録用紙12の厚みが厚い程、小さい値に設定される。例えば、上記において例示したデータテーブルの場合、厚みがある光沢紙に対応する第3補正量P3は、薄い普通紙に対応する第1補正量P1よりも小さい値に設定されている。よって、記録用紙12の厚みが厚い程、発光部111から照射される光の光量は少なくなる。その理由は、例えば、以下の通りである。つまり、記録用紙12の厚みが厚ければ、メディアセンサ110と記録用紙12との上下方向7の間隔が小さくなり、発光部111から照射された光に対する当接部83の影響が少なくなるからである。
記録用紙12の種類は、発光部111から照射された光の反射に影響する。これは、例えば、記録用紙12の厚みの違いによるメディアセンサ110との距離の相違や、記録用紙12の表面の反射率の違いによるものである。変形例2では、制御部130は、記録用紙12の種類に基づいて光量βを算出している。これにより、記録用紙12の種類による光の反射の影響を低減することができる。
[実施形態の変形例3]
上述の実施形態において、制御部130は、発光部111から照射する光量をαとβとで切り換えることによって、図10(B)に実線で示されるような特性を取得した。しかし、変形例3において、制御部130は、発光部111から照射する光量を一定(光量α)とし、得られた特性(図10(C)に実線で示される特性)を補正する。
以下、変形例3において制御部130によって実行される検出制御のうち、上述の実施形態及び変形例1における制御(図6及び図7の処理)と異なる制御が、図8のフローチャートに基づいて説明される。図8のフローチャートにおいては、図6のステップS90〜S130、S150の代わりに、ステップS300、S310、S320が実行される。
ステップS300においては、図6のステップS60、S70、S80の処理が順に実行される。つまり、ステップS300において、制御部130は、キャリッジ23を移動させて記録用紙12を走査させながら一定の光量αを照射する。つまり、変形例3において、制御部130は、照射する光量を切り換えない。これにより、制御部130は、図10(C)に実線で示されるような特性を取得する。図10(C)に実線で示される特性は、当接部83と同位置において、当接部83の影響を受けることによって出力値が下がっている。
次に、制御部130は、図10(C)に実線で示される特性のうちの区間Aの範囲において取得された値(γとする。)と、ステップS200(図8においても図7と同様にステップS200が実行される。)において取得した受光量補正率t1とに基づいて第2補正量Xを算出する(S310)。具体的には、制御部130は、第2補正量Xを、X=γ*t1の式によって算出する。ステップS310の処理は、本発明の補正量算出部の一例である。
次に、制御部130は、、図10(C)に実線で示される特性のうちの区間Aの範囲において取得された値に、ステップS310において算出した第2補正量Xを加算する(S320)。これにより、図10(C)に実線で示される特性は、図10(C)に破線で示される特性となる。つまり、図10(C)に実線で示される特性は、図10(B)に実線で示される特性と略同じ特性となる。なお、図10(B)において、区間Aに対応するPWM値は、PWM(β)である。
以上より、ステップS320において、制御部130は、ステップS300において取得した電気信号のうち、メディアセンサ110と当接部83とが左右方向9において同位置である状態で照射された光に対するメディアセンサ110から出力された電気信号に基づく値と、ステップS310において算出された第2補正量Xとに基づきPWM(β)を取得する。ステップS320の処理は、本発明の第2値取得部の一例である。
変形例3では、制御部130が、ステップS310において、発光部111から照射された光の反射に影響を与える状態における第2補正量Xを算出しておく。そして、制御部130は、ステップS320において、取得した電気信号に基づく値と第2補正量Xとに基づいてPWM(β)を取得する。これにより、制御部130が、取得した電気信号に基づく値を、当接部83による影響が低減されたものに補正することができる。
[実施形態の変形例4]
変形例1に対する変形例2と同様にして、制御部130は、変形例3のステップS310において第2補正量Xを算出する際に、ステップS30において給紙された記録用紙12の種類に基づいて、異なる第2補正量Xを算出してもよい。
以下に変形例2と異なる内容について詳述する。変形例3において、ROM132(本発明の第1記憶部の一例)またはEEPROM134(本発明の第1記憶部の一例)に記憶されている第1補正量jは、変形例2における第1補正量PのようにPWMのデューティ値ではなく、電気信号のレベルである。例えば、データテーブルは、普通紙に対応する第1補正量j1と、インクジェット専用紙に対応する第1補正量j2と、光沢紙に対応する第1補正量j3とで構成されている。
そして、変形例4の場合、制御部130は、ステップS310において、第2補正量Xを、X=γ*t1+jの式によって算出する。例えば、S30において給紙された記録用紙12が普通紙の場合、第2補正量Xはγ*t1+j1であり、S30において給紙された記録用紙12が光沢紙の場合、第2補正量Xはγ*t1+j3である。
変形例4によれば、変形例2と同様の理由により、記録用紙12の種類による光の反射の影響を低減することができる。
[実施形態の変形例5]
変形例3において、制御部130は、ステップS200において取得した受光量補正率t1に基づいて第2補正量Xを算出した。しかし、制御部130は、ステップS200において取得した受光量補正率t1の代わりに、過去の記録用紙12の左右両端位置の検出制御におけるステップS300で取得された特性に基づいて算出された過去受光量補正率t2に基づいて第2補正量Xを算出してもよい。
以下、変形例5において制御部130によって実行される検出制御のうち、変形例3における制御(図8の処理)と異なる制御が説明される。変形例5では、図8のフローチャートにおいて破線で示されたステップS400、S410が、ステップS300とステップS310の間において実行される。
ステップS400においては、ステップS300において取得された特性、つまり電気信号をRAM133またはEEPROM134に記憶する(S400)。この記憶された特性が、将来における記録用紙12の検出制御において使用される。ステップS400において電気信号が記憶されるRAM133またはEEPROM134は、本発明の第2記憶部の一例である。
ステップS410において、制御部130は、過去の記録用紙12の検出制御におけるステップS400で記憶された電気信号に基づいて、過去受光量補正率t2(本発明の第2補正率の一例)を算出する。具体的には、制御部130は、過去受光量補正率t2を、t2=y2/x2の式によって算出する。ここで、x2は、過去の記録用紙12の検出制御のステップS300において、キャリッジ23が区間Aに位置するときの電気信号のレベルx2(図10(C)参照)である。また、y1は、過去の記録用紙12の検出制御のステップS300において、キャリッジ23が区間Bに位置するときの電気信号のレベルy2(図10(C)参照)である。ステップS410の処理は、本発明の第2補正率算出部の一例である。
そして、変形例5の場合、制御部130は、ステップS310において第2補正量Xを算出する際、受光量補正率t1または過去受光量補正率t2のいずれかを用いる。例えば、ユーザが、操作部17を操作することによって、何れの補正率を用いるのかを予め設定しておいてもよい。或いは、過去受光量補正率t2がRAM133やEEPROM134に記憶されている場合には、過去受光量補正率t2が用いられ、過去受光量補正率t2がRAM133やEEPROM134に記憶されていない場合には、受光量補正率t1が用いられてもよい。
変形例5では、過去の検出制御の実行によって取得された電気信号の特性がRAM133に記憶される。そして、過去受光量補正率t2は、RAM133に記憶された電気信号に基づいて算出される。一方、受光量補正率t1を算出するためには、制御部130は、S200を実行する必要がある。以上より、変形例5におけるステップS310で、制御部130が過去受光量補正率t2を用いて第2補正量Xを算出する場合、ステップS200における受光量補正率t1の算出の実行が不要となる。その結果、記録用紙12の左右方向9の両端位置を検出するための時間を低減することができる。
9・・・左右方向
10・・・複合機
12・・・記録用紙
16・・・搬送向き
23・・・キャリッジ
42・・・プラテン
54・・・搬送ローラ対
55・・・排出ローラ対
65・・・搬送路
80・・・当接部材
110・・・メディアセンサ
111・・・発光部
112・・・受光部

Claims (13)

  1. 被搬送媒体を搬送路に沿った搬送向きに搬送する搬送部と、
    上記搬送路を搬送される被搬送媒体を支持する支持部と、
    上記搬送路において上記支持部と対向して設けられており、上記支持部に支持された被搬送媒体に近接する近接部と、
    上記搬送向きにおいて上記近接部の下流側に近接しており且つ上記支持部と対向して設けられており、光を照射する発光部、及び上記発光部によって照射された光の反射光を受ける受光部を有し、上記反射光の受光量に応じた電気信号を出力するセンサと、
    上記センサが搭載されており、上記搬送向きと直交する幅方向に往復移動するキャリッジと、
    被搬送媒体を上記センサと対向可能な位置に搬送させた状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号を取得する信号取得部と、
    上記信号取得部によって取得された電気信号に基づいて、被搬送媒体の上記幅方向の両端位置を算出する両端位置算出部と、を備え、
    上記信号取得部は、
    上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置である状態において、第1制御を実行し、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置である状態において、上記第1制御とは異なる第2制御を実行する媒体端検出装置。
  2. 上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置となるように上記キャリッジを移動させ、上記発光部に予め設定された設定光量で光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づく第1値を取得する第1値取得部と、
    上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置となるように上記キャリッジを移動させ、上記発光部から上記設定光量で光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づく第2値を取得する第2値取得部と、を備え、
    上記信号取得部は、
    上記第1値及び上記第2値に基づき、上記第1制御及び上記第2制御を実行する請求項1に記載の媒体端検出装置。
  3. 上記第1値取得部は、
    被搬送媒体を上記センサと対向する位置に搬送させた状態において上記第1値を取得し、
    上記第2値取得部は、
    被搬送媒体を上記センサと対向する位置に搬送させた状態において上記第2値を取得し、
    上記信号取得部は、
    上記第1制御として、上記発光部に上記第1値に基づく第1光量で光を照射させ、上記第2制御として、上記発光部に上記第2値に基づく第2光量で光を照射させる請求項2に記載の媒体端検出装置。
  4. 被搬送媒体が上記センサと対向不可能な状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づいて、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置の場合の受光量に対する、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置の場合の受光量の第1補正率を算出する第1補正率算出部を備え、
    上記信号取得部は、
    上記第1値取得部によって取得された上記第1値、及び上記第1補正率算出部によって算出された上記第1補正率に基づいて第3値を算出する第3値算出部を備え、
    上記第3値算出部によって算出された第3値を上記第2値とし、当該第2値に基づく上記第2光量で光を照射させる請求項3に記載の媒体端検出装置。
  5. 上記搬送路を搬送される被搬送媒体の種類情報を取得する種類情報取得部と、
    被搬送媒体の各種類に対応する種類情報、及び各種類情報に対応して予め設定された第1補正量が記憶された第1記憶部と、を備え、
    上記第3値算出部は、
    上記第1値取得部によって取得された上記第1値、上記第1補正率算出部によって算出された上記第1補正率、及び上記種類情報取得部によって取得された種類情報に対応する上記第1補正量に基づいて上記第3値を算出する請求項4に記載の媒体端検出装置。
  6. 上記両端位置算出部は、
    上記信号取得部によって取得された電気信号のうち、上記第2光量の照射に対して上記センサから出力された電気信号を、上記両端位置の算出に使用しない請求項1から5のいずれかに記載の媒体端検出装置。
  7. 被搬送媒体が上記センサと対向不可能な状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づいて、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において異なる位置の場合の受光量に対する、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置の場合の受光量の第1補正率を算出する第1補正率算出部と、
    上記第1補正率算出部による上記発光部からの光の照射に際して上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置であるときに上記センサから出力された電気信号、及び上記第1補正率算出部によって取得された上記第1補正率に基づいて第2補正量を算出する補正量算出部と、を備え、
    上記第2値取得部は、
    取得した電気信号のうち、上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置である状態で照射された光に対する上記センサから出力された電気信号に基づく値と、上記補正量算出部によって算出された上記第2補正量と、に基づき上記第2値を取得する請求項2に記載の媒体端検出装置。
  8. 上記搬送路を搬送される被搬送媒体の種類情報を取得する種類情報取得部と、
    被搬送媒体の各種類に対応する種類情報、及び各種類情報に対応して予め設定された第1補正量が記憶された第1記憶部とを備え、
    上記補正量算出部は、
    上記第1補正率算出部による上記発光部からの光の照射に際して上記センサと上記近接部とが上記幅方向において同位置であるときに上記受光部から出力された電気信号、上記第1補正率算出部によって取得された上記第1補正率、及び上記種類情報取得部によって取得された種類情報に対応する第1補正量に基づいて第2補正量を算出する請求項7に記載の媒体端検出装置。
  9. 上記信号取得部によって取得された電気信号を記憶する第2記憶部と、
    上記第2記憶部に記憶された電気信号に基づいて、第2補正率を算出する第2補正率算出部と、を備え、
    上記補正量算出部は、
    上記第2補正量を算出する際に、上記第1補正率算出部によって算出された上記第1補正率または上記第2補正率算出部によって算出された上記第2補正率のいずれかを用いる請求項7または8に記載の媒体端検出装置。
  10. 被搬送媒体が上記センサと対向不可能な状態において、上記キャリッジを上記幅方向に移動させながら上記発光部に光を照射させて、当該照射に対して上記センサから出力された電気信号に基づいて、上記近接部の位置を特定する位置特定部を備える請求項1から9のいずれかに記載の媒体端検出装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の媒体端検出装置と、
    上記センサよりも上記搬送向きの下流側の上記搬送路において上記支持部と対向して設けられており、上記支持部に支持された被搬送媒体に画像を記録する記録部と、を備えた画像記録装置。
  12. 上記記録部は、上記支持部の上方に設けられ、ノズルからインク滴を吐出することによって被搬送媒体に画像を記録するものであり、
    上記近接部は、上記幅方向に複数が離間されて設けられており、上記支持部に支持された被搬送媒体の上面に当接するものであり、
    上記支持部は、上端が上記近接部の下端よりも上方に位置しており、且つ上記幅方向において上記近接部の間に複数が離間されて配置された凸部を備える請求項11に記載の画像記録装置。
  13. 上記記録部は、上記キャリッジに搭載されている請求項11または12に記載の画像記録装置。
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