JP5886526B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この技術では、遊技者は、予め、携帯通信端末により所定のサーバーコンピュータにアクセスして、演出の態様を設定するとともに、設定された演出の態様に対応するパスワードを取得する。そして、遊技者は、取得したパスワードを遊技機に入力することによって、遊技機における演出の態様を、予め設定した内容に変更することが可能となる。
すなわち、上記従来の技術では、予め、携帯通信端末により所定のサーバーコンピュータにアクセスして、演出の態様を設定する必要がある。
したがって、特に、携帯通信端末による設定に慣れていない遊技者にとっては、利便性が悪い。
本発明の課題は、遊技者が遊技内容の設定を行うにあたって、利便性を向上することである。
したがって、遊技者は、遊技内容の設定を行うにあたって、第1の表現形式による入力又は第二の表現形式による入力を選択することができる。
よって、第一の発明に係る遊技機によれば、遊技者が遊技内容の設定を行うにあたって、利便性を向上することが可能となる。
ここで、第1の入力手段としては、例えば、後述する入力ボタン5b及び演出制御装置150(ステップS606)が該当する。第2の入力手段としては、例えば、後述する入力ボタン5b及び演出制御装置150(ステップS610)が該当する。設定手段としては、例えば、後述する演出制御装置150(ステップSS310)が該当する。
したがって、第二の発明に係る遊技機によれば、第1の表現形式による情報及び第2の表現形式による情報のそれぞれに基づいて遊技内容の設定を行う場合と比較して、設定手段の処理負担を軽減することが可能となる。
ここで、整合手段としては、例えば、後述する演出制御装置150(ステップS814)が該当する。設定実行手段としては、例えば、後述する演出制御装置150(ステップSS310)が該当する。
第三の発明に係る遊技機によれば、設定手段の処理負担をさらに軽減することが可能となる。
第四の発明に係る遊技機によれば、設定実行手段による遊技内容の設定を、より適切に行うことが可能となる。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、演出図柄表示装置104で複数の図柄の変動表示を行うパチンコ機1に適用している。
(遊技機の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、パチンコ機1は、矩形状の枠本体2と、枠本体2の前側に開閉可能に配設された前枠3と、前枠3の前側上部に開閉可能に配設された前扉4と、前扉4の下方に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
前扉4は、前枠3に配設された遊技盤100の前側に対応する位置に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、を有している。
装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上部には、装飾部4bの内部に配設されたスピーカ(図3参照)が出力する音声を通過させるための複数の音抜孔4cが設けられている。
入力ボタン5bは、遊技者による回転操作及び押し込み操作が可能となるように構成されている。入力ボタン5bは、回転操作及び押し込み操作に応じて、操作信号を演出制御装置150(図3参照)に出力する。
まず、パチンコ機1における遊技盤100の遊技盤面102の構成を説明する。
図2は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤面102の略中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。
演出図柄表示装置104は、それぞれにおいて独立して演出図柄Z1,Z2(図26参照)の変動表示及び停止表示を行うことが可能な4つの領域R1,R2,R3,R4(図26参照)を有している。
第4の領域R4では、第2の演出図柄Z2の変動表示及び停止表示が行われる。第2の演出図柄Z2は、カラーバーから構成されている。そして、第2の演出図柄Z2の変動表示とは、カラーバーが表す色を順次変化させた状態の表示をいう。また、第2の演出図柄Z2の停止表示とは、カラーバーが所定の色を表している状態の表示をいう。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。
第一始動入賞口111aに入賞した遊技球は、第一始動入賞口スイッチ131a(図3参照)により検出され、当たり抽選の契機を与える。また、第二始動入賞口111bに入賞した遊技球は、第二始動入賞口スイッチ131b(図3参照)により検出され、当たり抽選の契機を与える。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球が入賞可能な状態となる。
大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
演出図柄表示装置104の上方には、電動役物130が配設されている。電動役物130には、モータ(図示せず)及びランプ(図示せず)が配設されている。そして、電動役物130は、作動状態となった際、モータにより所定パターンで揺動するとともに、ランプにより所定パターンで発光する。
遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133と、を備えている。
主制御装置210は、CPU220と、ROM230と、RAM240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ500に出力する。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出を決定する。そして、演出制御装置150は、決定した演出に応じた演出制御コマンドを生成して、生成した演出制御コマンドを送信することによって、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153及び役物制御装置157それぞれを制御する。
表示制御装置151のROMには、演出表示を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。表示制御装置151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
ランプ制御装置152は、ランプ154の点灯、点滅等を制御する。ランプ制御装置152は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該演出制御コマンドが指示するランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
役物制御装置157は、電動役物130の作動を制御する。役物制御装置157は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該役物制御コマンドが指示する電動役物130の作動パターンに対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいて電動役物130を作動させる。
次に、当たり抽選について説明する。
図4は、当たりの種別を示す図である。
図4に示すように、パチンコ機1では、当たり(特賞状態)の種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」及び「小当たり」の4つが規定されている。
ここで、低確率状態とは、当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態をいう。また、確率変動状態とは、当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態をいう。また、時短状態とは、特別図柄及び演出図柄Z1,Z2の変動時間が短縮する遊技状態をいう。時短状態では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
「確変2大当たり」に当選した場合には、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を「確変2図柄」で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2を「確変2図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において「確変2図柄」を停止表示させる場合、例えば、第1から第3の領域R1,R2,R3において、「1,3、5」等の規則性のある不揃いの組み合わせで第1の演出図柄Z1を停止表示させるとともに、第4の領域において、「青色」で第2の演出図柄Z2を停止表示させる。
「小当たり」に当選した場合には、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を「小当たり図柄」で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2を「小当たり図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において「小当たり図柄」を停止表示させる場合、例えば、第1から第3の領域R1,R2,R3において、「1,3、5」等の規則性のある不揃いの組み合わせで第1の演出図柄Z1を停止表示させるとともに、第4の領域において、「赤色」で第2の演出図柄Z2を停止表示させる。
ここで、各ラウンドにおける大入賞口115の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)が経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで継続する。また、当たり時における大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種別に応じて設定されたラウンド数だけ繰り返し行われる。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドにつて説明する。
図5は、主制御装置から演出制御装置に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図5に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。
状態指定コマンドは、当たり抽選の結果(当たりの場合は当たり種別)を指定するコマンドである。具体的には、状態指定コマンドは、当たり抽選の結果として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」のうちいずれかを指定する。
状態指定コマンド及び変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の変動表示の開始時に送信される。この際、まず、状態指定コマンドが送信されて、その後、変動時間指定コマンドが送信される。ここで、演出図柄Z1,Z2の変動表示の開始時は、特別図柄の変動表示の開始時と略一致している。
演出開始指定コマンドは、当たり(通常大当たり、確変1大当たり)時の演出開始を指定するためのコマンドである。演出開始指定コマンドは、当たり開始時に出力される。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図6のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図6は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132,133からの検出信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、始動情報を更新する始動情報更新処理を実行し、ステップS108に移行する。
ここで、本実施形態では、RAM240の始動情報記憶領域において、始動情報を4つまで記憶可能に設定されている。
ステップS108では、当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる当たり処理を実行し、ステップS112に移行する。
当たり処理では、大入賞口115を所定パターンで開放させるように、制御信号を大入賞口ソレノイド158に対して送信する。
ステップS112では、賞球払出制御装置156に対して賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS116では、出力ポート255を介して、RAM240に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ポート出力処理では、制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、その後、モードデータ及びイベントデータからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、遊技状態表示装置109等へも制御信号が出力される。
図7は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理では、ステップS108において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2が変動中か否かを判定し、演出図柄Z1,Z2が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS202に移行する。一方、演出図柄Z1,Z2が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS214に移行する。
ステップS204では、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数値を読み出し、ステップS206に移行する。
ここで、ROM230には、当たり決定乱数値と当たり値との対応を登録した当たり決定テーブルが格納されている。そして、当たり決定テーブルに基づいて、読み出した当たり決定乱数値が当たり値と一致しているか否かを判定する。これにより、「当たり」、「はずれ」の別が決定される。
ステップS208では、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行し、ステップS210に移行する。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、始動情報の当たり種別決定乱数値を読み出し、該当たり種別決定乱数値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。
ステップS210では、演出図柄Z1,Z2の変動時間を決定する当たり時変動時間決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された当たり時用変動時間決定テーブルが格納されている。各当たり時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数値と変動時間番号との対応が登録されている。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、ROM230には、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定されたはずれ時用変動時間決定テーブルが格納されている。各はずれ時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数値と変動時間番号との対応が登録されている。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、変動時間とは、ステップS210,S212で決定された変動時間である。
ステップS216では、図柄停止指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して図柄停止指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図8に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、状態指定コマンドを受信する状態指定コマンド受信処理を実行し、ステップS302に移行する。
ステップS302では、変動時間指定コマンドを受信する変動時間指定コマンド受信処理を実行し、ステップS304に移行する。
図柄停止指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、図柄停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指示する表示制御コマンド(以下、図柄停止指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
ステップS306では、演出開始指定コマンドを受信する演出開始指定コマンド受信処理を実行し、ステップS308に移行する。
ステップS308では、演出設定画面を表示するための演出設定画面表示処理を実行し、ステップS310に移行する。
ステップS310では、演出設定を行うための演出設定処理を実行し、ステップS312に移行する。
ステップS312では、演出設定を初期化するための演出設定クリア処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図9は、状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
状態指定コマンド受信処理は、ステップS300において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行する。一方、状態指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、演出制御装置150のRAMには、当たり抽選の結果(当たりの場合には当たり種別)に応じた状態指定フラグを設定する領域が設けられている。
そして、状態指定フラグ設定処理では、演出制御装置150は、受信した状態指定コマンドが指定する抽選結果(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」のうちいずれか)に対応する状態指定フラグをRAMの所定領域に設定する。なお、設定された状態指定フラグは、新たに状態指定フラグが設定されるまで維持される。
ここで、演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」)ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、後述する停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。
また、演出制御装置150は、ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。
そして、演出制御装置150は、読み出した停止図柄決定テーブルから、取得した停止図柄決定乱数値に対応する停止図柄番号を読み出す。
そして、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンド受信すると、該停止図柄指定表示制御コマンドが指定する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせをとして設定する。
図10は、変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動時間指定コマンド受信処理は、ステップS302において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、変動時間指定コマンドを受信したか否かを判定し、変動時間指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS502に移行する。一方、変動時間指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」)と変動時間との組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、後述する変動パターン決定乱数値と変動パターン番号との対応が登録されている。
具体的には、変動パターン決定処理では、演出制御装置150は、まず、変動パターン決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。
そして、演出制御装置150は、読み出した変動パターン決定テーブルから、取得した変動パターン決定乱数値に対応する変動パターン番号を読み出す。
さらに、演出制御装置150は、読み出した変動パターン番号に対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
本実施形態では、変動時間指定コマンドが、リーチ演出を実行することを示す変動時間(以下、リーチ変動時間)を指定する場合、リーチ演出に係る変動パターン決定テーブルに基づいて、リーチ演出に係る変動パターン(変動パターン番号)が決定される。
予告演出とは、演出図柄Z1,Z2の変動表示に対応して行われる、当該変動表示に係る当たり抽選の結果を予告する演出である。予告演出は、複数の予告演出カテゴリに分類されている。
予告演出決定処理では、演出制御装置150は、まず、予告演出を実行するか否かを決定するための予告演出決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。
そして、演出制御装置150は、読み出した予告演出実行抽選テーブル及び予告演出決定乱数値に基づいて予告演出を実行するか否かを判定する。
演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」)と変動パターンとの組み合わせごとに設定された予告演出カテゴリ決定テーブルが格納されている。各予告演出カテゴリ決定テーブルには、予告演出決定乱数値と予告演出カテゴリとの対応が登録されている。
そして、演出制御装置150は、読み出した予告演出カテゴリ決定テーブル及び予告演出決定乱数値に基づいて、予告演出カテゴリを決定する。
さらに、演出制御装置150は、決定した予告演出に対応する表示制御コマンド(以下、予告演出指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
そして、表示制御装置151は、予告演出指定表示制御コマンド受信すると、演出図柄表示装置104において、該予告演出指定表示制御コマンドが指定する予告演出を開始する。
図11は、演出設定画面表示処理を示すフローチャートである。図12は、総合メニュー画面の一例を示す図である。
ステップS600では、演出設定画面の表示条件を満たしている否かを判定し、表示条件を満たしていると判定した場合(Yes)は、ステップS602に移行する。一方、表示条件を満たしていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
なお、演出制御装置150は、入力ボタン5bが所定時間(例えば、3[s])継続して押し込まれる操作(いわゆる、長押し)が行われた場合に、演出設定画面の表示条件を満たすものと判定してもよい。
ステップS602では、総合メニュー画面G1を表示する総合メニュー画面表示処理を実行し、ステップS604に移行する。
総合メニュー画面表示処理では、演出制御装置150は、演出図柄表示装置104において、総合メニュー画面G1を表示する。
ステップS604では、通常演出設定が決定されたか否かを判定し、通常演出設定が決定されたと判定した場合(Yes)は、ステップS606に移行する。一方、通常演出設定が決定されていないと判定した場合(No)は、ステップS608に移行する。
ステップS606では、通常演出設定処理(第1の入力手段)を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、通常演出設定処理とは、パチンコ機1において、演出の設定を行うための処理である。
演出制御装置150は、総合メニュー画面G1において選択表示物C1により選択対象表示物H2が選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、簡易演出設定が決定されたと判定する。
ステップS610では、簡易演出設定処理(第2の入力手段)を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、簡易演出設定処理とは、予め取得した演出設定パスワード(文字の羅列)を入力することによって、演出の設定を行うための処理である。
演出制御装置150は、総合メニュー画面G1において選択表示物C1により選択対象表示物H3が選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、遊技履歴が決定されたと判定する。
ステップS614では、遊技履歴表示処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、遊技履歴表示処理とは、現在の設定に係る演出設定パスワード、過去に入力した演出設定パスワード等を表示するための処理である。
図13は、通常演出設定処理を示すフローチャートである。図14は、通常設定メニュー画面の一例を示す図である。図15は、予告設定画面の一例を示す図である。図16は、リーチ設定画面の一例を示す図である。
通常演出設定処理は、ステップS606において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、通常設定メニュー画面G2を表示する通常設定メニュー画面表示処理を実行し、ステップS702に移行する。
通常設定メニュー画面表示処理では、演出制御装置150は、演出図柄表示装置104において、通常設定メニュー画面G2を表示する。
ステップS702では、予告設定が決定されたか否かを判定し、予告設定が決定されたと判定した場合(Yes)は、ステップS704に移行する。一方、予告設定が決定されていないと判定した場合(No)は、ステップS716に移行する。
ステップS704では、予告設定画面G5を表示する予告設定画面表示処理を実行し、ステップS706に移行する。
予告設定画面表示処理では、演出制御装置150は、演出図柄表示装置104において、予告設定画面G5を表示する。
予告設定画面G5では、入力ボタン5bが回転操作されること応じて、選択表示物C1により、いずれかの選択対象表示物Ha,Hb,Hc,Hd,He,Hf,Hg,Hh,Hrを選択することが可能となっている。図15では、選択表示物C1により選択対象表示物Hbが選択されている状態を示している。
ステップS708では、ステップS706で決定された予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hについて期待値を設定する期待値設定処理を実行し、ステップS710に移行する。
期待値設定可能状態では、演出制御制装置150は、入力ボタン5bが回転操作されることに応じて、当該予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hに係る期待値メータ画像Mが示す期待値を増減する。
本実施形態では、各予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hについて、設定することが可能な期待値が予め定められている。すなわち、各予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hの期待値は、予め設定された複数(本実施形態では、10個)の値のうちいずれかの値に設定することが可能となっている。
さらに、各予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hについて、設定することが可能な期待値の上限及び下限のうち少なくとも一方を限定する構成としても構わない。例えば、予告演出カテゴリAの期待値は、100%から60%の間において設定することが可能とする。一方、予告演出カテゴリBの期待値は、40%から0%の間において設定することが可能とする。一方、予告演出カテゴリCの期待値は、20%から5%の間において設定することが可能とする。
そして、演出制御装置150は、各予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hの期待値を、10進数の数値で表現して、この値をRAMの期待値記憶領域に記憶する。
具体的には、上述のように、各予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hの期待値を、段階数に応じて、10進数の数値による表現形式で表現する。
演出制御装置150は、期待値設定可能状態において、再度、入力ボタン5bが押し込み操作された場合に、当該予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hに係る期待値の設定が完了したと判定する。
期待値設定可能状態が解除されることによって、入力ボタン5bが回転操作されること応じて、選択表示物C1により、いずれかの選択対象表示物Ha,Hb,Hc,Hd,He,Hf,Hg,Hh,Hrを選択することが可能となる。
演出制御装置150は、予告設定画面G5において選択表示物C1により選択対象表示物Hrが選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、戻るが決定されたと判定する。
演出制御装置150は、通常設定メニュー画面G2において、選択表示物C1により選択対象表示物H5が選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、リーチ設定が決定されたと判定する。
ステップS718では、リーチ設定画面G6を表示するリーチ設定画面表示処理を実行し、ステップS720に移行する。
リーチ設定画面表示処理では、演出制御装置150は、演出図柄表示装置104において、リーチ設定画面G6を表示する。
リーチ設定画面G6では、入力ボタン5bが回転操作されること応じて、選択表示物C1により、いずれかの選択対象表示物Ha,Hb,Hc,Hd,Hrを選択することが可能となっている。図16では、選択表示物C1により選択対象表示物Hbが選択されている状態を示している。
演出制御装置150は、リーチ設定画面G6において、選択表示物C1により、いずれかの選択対象表示物Ha,Hb,Hc,Hdが選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、当該選択対象表示物Ha,Hb,Hc,Hdに係るリーチ演出A,B,C,Dが決定されたと判定する。
期待値設定処理では、演出制御装置150は、ステップS720で決定されたリーチ演出A,B,C,Dについて、期待値を設定することが可能な期待値設定可能状態とする。
期待値設定可能状態では、演出制御制装置150は、入力ボタン5bが回転操作されることに応じて、当該リーチ演出A,B,C,Dに係る期待値メータ画像Mが示す期待値を増減する。
本実施形態では、各リーチA,B,C,Dについて、設定することが可能な期待値が予め定められている。すなわち、各リーチ演出A,B,C,Dの期待値は、予め設定された複数(本実施形態では、10個)の値のうちいずれかの値に設定することが可能となっている。
さらに、各リーチ演出A,B,C,Dについて、設定することが可能な期待値の上限及び下限のうち少なくとも一方を限定する構成としても構わない。例えば、リーチ演出Aの期待値は、100%から60%の間において設定することが可能とする。一方、リーチ演出Bの期待値は、40%から0%の間において設定することが可能とする。一方、リーチ演出Cの期待値は、20%から5%の間において設定することが可能とする。
そして、演出制御装置150は、各リーチ演出A,B,C,Dの期待値を、10進数の数値で表現して、この値をRAMの期待値記憶領域に記憶する。
具体的には、上述のように、各リーチ演出A,B,C,Dの期待値を、段階数に応じて、10進数の数値による表現形式で表現する。
演出制御装置150は、期待値設定可能状態において、再度、入力ボタン5bが押し込み操作された場合に、当該リーチ演出A,B,C,Dに係る期待値の設定が完了したと判定する。
期待値設定可能状態が解除されることによって、入力ボタン5bが回転操作されること応じて、選択表示物C1により、いずれかの選択対象表示物Ha,Hb,Hc,Hd,Hrを選択することが可能となる。
演出制御装置150は、リーチ設定画面G6において、選択表示物C1により選択対象表示物Hrが選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、戻るが決定されたと判定する。
演出制御装置150は、通常設定メニュー画面において選択表示物C1により選択対象表示物Hrが選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、戻るが決定されたと判定する。
演出制御装置150は、通常設定メニュー画面G2において、選択表示物C1により選択対象表示物H6が選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、確定が決定されたと判定する。
ステップS734では、入力確定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出制御装置150のRAMには、通常設定による入力が完了したことを示す確定フラグを設定する領域が設けられている。
ここで、演出制御装置150は、予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,H及びリーチ演出A,B,C,Dのそれぞれの期待値を10進数の数値で表現して、RAMの期待値記憶領域に記憶している。
この際、演出制御装置150は、予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,H及びリーチ演出A,B,C,Dの全ての期待値を、一の数列で表現(第1の表現形式)した演出設定情報としてRAMの期待値記憶領域に記憶する。すなわち、演出設定情報は、各演出の期待値を10進数で表したものを、全ての演出について所定順序で羅列した表現形式となっている。
これによって、演出設定画面による演出の設定の変更の指示が完了する。
図17は、演出設定パスワードに係る記号と10進数の数字との対応を示す図である。図18は、簡易演出設定処理を示すフローチャートである。図19は、簡易設定メニュー画面の一例を示す図である。
簡易演出設定処理は、予め取得した演出設定パスワード(記号の羅列)を入力することによって、演出の設定を行うための処理である。
簡易演出設定処理について説明する前に、演出設定パスワードの取得方法について説明する。
具体的には、遊技者は、通信端末によりサーバーコンピュータの所定のウェブサイトにアクセスすることによって、通信端末の表示画面において、図11に示すステップS606の通常演出設定処理と同様の演出設定を行うことが可能となっている。この際、通信端末の表示画面には、図14に示す通常設定メニュー画面G2、図15に示す予告設定画面G5、図16の示すリーチ設定画面G6と同様の画面が表示される。
ここで、演出設定パスワードは、記号(文字、数字等)の羅列で表現(第2の表現形式)されている。
ここで、演出設定情報をそのまま演出設定パスワードとした場合には、桁数が多く、遊技者が記憶しづらい当の不便がある。
具体的には、まず、12桁の数字で表されている演出設定情報を、2進数の数字に変換する。例えば、演出設定情報「342063216472」を2進数の数字に変換すると、「100111110100100100011100111011101011000」となる。
これには、まず、上記2進数で表された数字を、8桁ごとの区分に区切る。例えば、上記2進数で表された数字は、「(0)1001111」「10100100」「10001110」「01110111」「01011000」に区切られる。なお、最初の区分については、7桁となるため、最初に0を追加している。
ここで、本実施形態では、背景色と記号表示との組み合わせによって、演出設定情報を構成する記号を設定している。
背景色としては、「青」、「赤」、「緑」及び「オレンジ」の4色が設定されている。また、記号表示としては、大文字の英文字「A」〜「Z」、小文字の英文字、数字「0」〜「9」、「!」及び「?」の64個が設定されている。したがって、演出設定情報を構成する記号として、256種類の記号が設定されている。
サーバーコンピュータは、図17に示すように、256種類の記号のそれぞれについて、当該記号に対応する上記10進数で表された数字が登録されたテーブルを有している。
したがて、演出設定パスワードは、「P(赤背景)k(緑背景)O(緑背景)3(赤背景)Y(赤背景)」となる。
以上によって、遊技者は、予め、演出設定パスワードを取得することが可能となる。
簡易演出設定処理は、ステップS610において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS800に移行する。
ステップS800では、簡易設定メニュー画面G3を表示する通常設定メニュー画面表示処理を実行し、ステップS802に移行する。
簡易設定メニュー画面表示処理では、演出制御装置150は、演出図柄表示装置104において、簡易設定メニュー画面G3を表示する。
ステップS802では、記号が入力されたか否かを判定し、記号が入力されたと判定した場合(Yes)は、ステップS804に移行する。一方、記号が入力されていないと判定した場合(No)は、ステップS806に移行する。
そして、演出制御装置150は、記号表示部Wに記号が表示されており、かつ、選択表示物C1により選択対象物Hnが選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、当該記号が入力されたと判定する。
記号確定処理では、演出制御装置150は、ステップS802で記号が入力された記号表示部Wを確定するとともに、次の順番の記号表示部Wにおいて、記号を入力することが可能な状態とする。
これにより、5つの記号表示部Wにおいて、順次、記号を入力することが可能となる。
ステップS806では、クリアが決定されたか否かを判定し、クリアが決定されたと判定した場合(Yes)は、ステップS808に移行する。一方、クリアが決定されていないと判定した場合(No)は、ステップS810に移行する。
ステップS808では、記号表示クリア処理を実行し、ステップS802に移行する。
記号表示クリア処理では、演出制御装置150は、全ての記号表示部Wにおいて、入力された記号を消去するとともに、再度、1番目の記号表示部Wにおいて記号を入力することが可能な状態とする。
ステップS810では、戻るが決定されたか否かを判定し、戻るが決定されたと判定した場合(Yes)は、図11に示すステップS602に移行する。一方、戻るが決定されていないと判定した場合(No)は、ステップS812に移行する。
ステップS812では、確定が決定されたか否かを判定し、確定が決定されたと判定した場合(Yes)は、ステップS814に移行する。一方、確定が決定されていないと判定した場合(No)は、ステップS800に移行する。
ステップS814では、入力確定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出制御装置150のRAMには、簡易設定による入力が完了したことを示す確定フラグを設定する領域が設けられている。
また、演出制御装置150は、通常演出設定処理により入力された予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,H及びリーチ演出A,B,C,Dのそれぞれの期待値を示す情報と、簡易演出設定処理により入力された予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,H及びリーチ演出A,B,C,Dのそれぞれの期待値を示す情報との表現形式を整合させる。
具体的には、演出制御装置150は、まず、図17に示すテーブルに基づいて、入力された演出設定パスワードを構成する各記号を、10進数の数字に変換する。例えば、演出設定パスワード「P(赤背景)k(緑背景)O(緑背景)3(赤背景)Y(赤背景)」は、「79」、「164」、「142」、「119」、「88」に変換される。
さらに、演出制御装置150は、2進数に変換された各記号に係る数値を、全ての記号について一連の数字とする。例えば、上記2進数に変換された数値は、「100111110100100100011100111011101011000」となる。
これにより、演出設定情報への変換が完了する。
そして、演出制御装置150は、変換した演出設定情報を、RAMの期待値記憶領域に記憶する。
図20は、遊技履歴表示処理を示すフローチャートである。図21は、遊技履歴表示画面の一例を示す図である。
遊技履歴表示処理は、ステップS614において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS900に移行する。
ステップS900では、遊技履歴表示画面G4を表示する遊技履歴表示画面表示処理を実行し、ステップS902に移行する。
演出制御装置150は、選択表示物C1により選択対象表示物Hrが選択されている状態で、入力ボタン5bが押し込み操作されたことに応じて、戻るが決定されたと判定する。
図22は、演出設定処理を示すフローチャートである。
演出設定処理は、ステップS310において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS1000に移行する。
ステップS1000では、RAMの所定領域において確定フラグが設定されているか否かを判定し、確定フラグが設定されていると判定した場合(Yes)は、ステップS1002に移行する。一方、確定フラグが設定されていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出制御装置150は、RAMの参照テーブル記憶領域に記憶されている予告演出カテゴリ決定テーブルに基づく各予告演出カテゴリA,B,C,Dの期待値と、RAMの期待値記憶領域に記憶されている各予告演出カテゴリA,B,C,Dに係る期待値とを比較して、いずれかの予告演出カテゴリA,B,C,Dに係る期待値の変更があるか否かを判定する。
この際、演出制御装置150は、RAMの参照テーブル記憶領域に記憶されている予告演出カテゴリ決定テーブル及び変動パターン決定テーブルに係る演出設定情報と、RAMの期待値記憶領域に記憶されている演出設定情報とを比較することによって、予告演出カテゴリA,B,C,D及びリーチ演出A,B,C,Dのうちいずれかに係る期待値の変更があるか否かを判定する。
設定変更処理では、演出制御装置150は、RAMの期待値記憶領域に記憶されている演出設定情報に基づいて、RAMの参照テーブル記憶領域に記憶されている予告演出カテゴリ決定テーブル、変動パターン決定テーブルの設定を変更する。
すなわち、演出制御装置150は、RAMの期待値記憶領域に記憶されている各リーチ演出A,B,C,Dに係る期待値に基づいて、RAMの参照テーブル記憶領域に記憶されているリーチ演出に係る変動パターン決定テーブルの設定を変更する。
この際、演出制御装置150は、「当たり」時に選択されるリーチ演出に係る変動パターン決定テーブル(以下、当たり時テーブルとする)及び「はずれ」時に選択されるリーチ演出に係る変動パターン決定テーブル(以下、はずれ時テーブルとする)の両方の設定を変更することによって、各リーチ演出A,B,C,Dの期待値を変更する。
図23は、リーチ演出に係る変動パターン決定テーブルが選択される確率を示す図である。図24は、初期状態のリーチ演出に係る変動パターン決定テーブルにおける変動パターン決定乱数値の設定状態を示す図である。
図23に示すように、本実施形態では、「はずれ」時に、変動時間としてリーチ変動時間が指定される確率(はずれ時テーブルが選択される確率)は、1/100となっている。一方、「当たり」時に、変動時間としてリーチ変動時間が指定される確率(当たり時テーブルが選択される確率)は、1/500となっている。
リーチ演出Aの期待値kを算出するためには、演出図柄Z1,Z2の単位変動表示回数x(例えば、10000回)あたりにおける、リーチ演出Aが表示されて「はずれ」となる回数(以下、単位はずれ回数aとする)及びリーチAが表示されて「当たり」となる回数(以下、単位当たり回数bとする)を算出する。
k(%)=b/(a+b)×100 ・・・(1)
上記方法に基づいて、初期状態のリーチ演出Aの期待値kを算出する。
また、はずれ時テーブル(「はずれ」時)においてリーチ演出Aが決定される確率(以下、はずれ時確率αとする)は、はずれ時テーブルにおけるリーチ演出Aに対応して設定されている変動パターン決定乱数値の数(以下、はずれ時個数pとする)及びはずれ時テーブルにおける変動パターン決定乱数値の総数(以下、はずれ時総数qとする)に基づいて、下記式(2)によって算出される。
α=p/q ・・・(2)
β=r/s ・・・(3)
図24より、リーチ演出Aについて、はずれ時個数p=50、当たり時個数p=5となっている。また、はずれ時総数q=当たり時総数s=100となっている。
したがって、初期状態のリーチ演出Aについて、はずれ時確率α=50/100、当たり時確率β=5/100となる。
また、「当たり」時において、1回の演出図柄Z1,Z2の変動表示あたりに、リーチ演出Aが決定される確率(以下、当たり時出現率dとする)は、当たり時テーブルが選択される確率zに基づいて、下記(5)式により算出される。
c=α×y ・・・(4)
d=β×z ・・・(5)
図23より、はずれ時テーブルが選択される確率yは、1/100、当たり時テーブルが選択される確率zは、1/500となっている。
したがって、初期状態のリーチ演出Aについて、はずれ時出現率c=1/200、当たり時出現率d=1/10000となる。
a=c×x ・・・(6)
b=d×x ・・・(7)
したがって、単位変動表示回数x=10000とした場合、初期状態のリーチ演出Aについて、単位はずれ回数a=50、単位当たり回数b=1となる。
これを、上記式(1)に代入すると、初期状態のリーチ演出Aの期待値k=1.9607・・・となる。ここで、小数点第1位で四捨五入して、初期状態のリーチ演出Aの期待値k=2%とする。
上記式(1)に基づいて、期待値k=25、単位当たり回数b=1として、単位はずれ回数aの値を算出すると、単位はずれ回数a=3となる(単位変動表示回数x=10000とする)。
また、上記(6)式において、単位はずれ回数a=3、単位変動表示回数x=10000を代入すると、はずれ時出現率c=3/10000となる。また、上記(7)式に基づいて、単位当たり回数b=1、単位変動表示回数x=10000を代入すると、当たり時出現率d=1/10000となる。
さらに、上記(2)式において、はずれ時確率α=3/100、はずれ時総数q=100を代入すると、はずれ時個数p=3となる。また、上記(3)式において、当たり時確率β=5/100、当たり時総数s=100を代入すると、当たり時個数r=5となる。
したがって、この変化した分の27個の変動パターン決定乱数値を、はずれ時テーブルにおける他のリーチ演出B,C,Dに振り分ける。
なお、当たり時テーブルにおいて、リーチ演出Aに対応して設定される変動パターン決定乱数値の数(当たり時個数r)は、5個のままとなる(b=1を代入したため)。
したがって、この変化した分の27個の変動パターン決定乱数値を、はずれ時テーブルにおける他のリーチ演出B,C,Dに振り分ける。
以上により、変動パターン決定テーブルの設定を変更する処理が完了する。
なお、リーチ演出Aに対応して設定される変動パターン決定乱数値の数(当たり時個数r)を変化させて期待値kを変更する場合には、当たり時テーブルにおいて、リーチ演出Aに対応して設定される変動パターン決定乱数値の数の変化した分を、他のリーチ演出B,C,Dに振り分ける。
ステップS706では、RAMの所定領域に設定されている確定フラグを消去して、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図25は、演出設定クリア処理を示すフローチャートである。
演出設定クリア処理は、ステップS312において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS1100に移行する。
ステップS1100では、演出設定の初期化条件を満たしている否かを判定し、初期化条件を満たしていると判定した場合(Yes)は、ステップS802に移行する。一方、初期化条件を満たしていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
なお、演出制御装置150は、客待ち状態が開始した場合又は客待ち状態が所定時間(例えば、60[s])継続した場合に、演出設定の初期化条件を満たすものと判定してもよい。
また、パチンコ機1において所定の初期化ボタンを設けても構わない。この場合、演出制御装置150は、初期化ボタンが押された場合に、演出設定の初期化条件を満たすものと判定する。
さらに、演出制御装置150は、ステップS732又はステップS812において確定が決定されたと判定された場合に、演出設定の初期化条件を満たすものと判定してもよい。
初期化処理では、演出制御装置150は、RAMの参照テーブル記憶領域における各変動パターン決定テーブルの記憶を消去する。そして、ROMから初期状態の各変動パターン決定テーブルを読み出して、RAMの参照テーブル記憶領域に記憶する。
また、演出制御装置150は、演出制御装置150は、RAMの参照テーブル記憶領域における各予告演出カテゴリ決定テーブルの記憶を消去する。そして、ROMから初期状態の各予告演出カテゴリ決定テーブルを読み出して、RAMの参照テーブル記憶領域に記憶する。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図26は、演出図柄表示装置における演出図柄の変動表示の一例を示す図である。図27は、演出図柄表示装置における演出図柄の停止表示の一例を示す図である。
演出制御装置150は、変動時間指定コマンドを受信した場合、演出図柄Z1,Z2の変動パターンを決定する。
この際、演出制御装置150は、変動時間指定コマンドがリーチ変動時間を指定する場合、リーチ演出に係る変動パターン決定テーブルに基づいて、リーチ演出A,B,C,Dのうちいずれかのリーチ演出を決定する。
これによって、図26に示すように、演出図柄表示装置104において、変動パターン指定表示制御コマンドが指示する変動パターンによる演出図柄Z1,Z2の変動表示が開始される。
また、演出制御装置150は、状態指定コマンドを受信した場合、状態指定コマンドが指示する当たり抽選の結果に応じて、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを決定する。
さらに、演出制御装置150は、図柄停止指定コマンドを受信した場合、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指示する図柄停止指定表示制御コマンドを、表示制御装置151に送信する。
これによって、図27に示すように、演出図柄表示装置104において、停止図柄指定表示制御コマンドが指示する組み合わせによる演出図柄Z1,Z2の停止表示が行われる。
そして、遊技者は、演出設定画面において、入力ボタン5bを操作することによって、リーチ演出及び予告演出カテゴリそれぞれの実行状況(期待値)の変更に係る指示を入力することができる。
この際、パチンコ機1では、通常演出設定処理において、リーチ演出A,B,C,D及び予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hのそれぞれの期待値を設定することができる。また、パチンコ機1では、簡易演出設定処理において、予め取得した演出設定パスワードを入力することによって、リーチ演出A,B,C,D及び予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,Hのそれぞれの期待値を簡易に設定することができる。
よって、パチンコ機1によれば、遊技者が遊技内容の設定を行うにあたって、利便性を向上することが可能となる。
具体的には、演出制御装置150は、入力された演出設定パスワードを、演出設定情報に変換する。
したがって、パチンコ機1によれば、演出設定情報(第1の表現形式による情報)及び演出パスワード(第2の表現形式による情報)のそれぞれに基づいて遊技内容の設定を行う場合と比較して、処理負担を軽減することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、演出制御装置150は、入力された演出設定パスワードを、演出設定情報に変換する。しかしながら、演出制御装置150は、通常演出設定処理により入力された予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,H及びリーチ演出A,B,C,Dのそれぞれの期待値を示す情報(演出設定情報)と、簡易演出設定処理により入力された予告演出カテゴリA,B,C,D,E,F,G,H及びリーチ演出A,B,C,Dのそれぞれの期待値を示す情報(演出設定パスワード)との表現形式を、演出設定情報及び演出設定パスワードのそれぞれと異なる表現形式(第3の表現形式)に整合させても構わない。
また、上記実施形態においては、演出設定画面において、リーチ演出及び予告演出カテゴリの期待値を設定することが可能に構成されている。しかしながら、演出設定画面において、各演出の出現率を設定することが可能に構成しても構わない。すなわち、実行状況の変更として、出現率を変更する構成としても構わない。
また、上記実施形態においては、本発明をパチンコ機1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
104 演出図柄表示装置
107a,107b 特別図柄表示装置
106 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
130 電動役物
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
132 大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御装置
152 ランプ制御装置
153 効果音制御装置
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (4)
- 特賞状態を生起させるか否かを決定するための特賞抽選を実行する特賞抽選手段と、
遊技内容の設定に関する情報を第1の表現形式で入力することが可能な第1の入力手段と、
前記遊技内容の設定に関する情報を第2の表現形式で入力することが可能な第2の入力手段と、
前記第1の入力手段又は前記第2の入力手段により入力された前記遊技内容の設定に関する情報に基づいて、当該遊技内容の設定を行う設定手段と、を備え、
前記遊技内容の設定に関する情報は、前記特賞抽選の結果を報知するにあたり所定の演出が決定される確率である出現率を含み、
前記第1の入力手段は、互いに異なる複数の前記出現率の中から遊技者の操作により選択された前記出現率を前記第1の表現形式で入力することが可能であり、
前記第1の表現形式は、前記出現率を予め複数段階の値に分けた中から選択可能とする形式であり、
前記第2の表現形式は、互いに異なる複数の前記出現率の中から遊技者に予め選択されている出現率を指定するためのパスワードである
ことを特徴とする遊技機。 - 前記設定手段は、
前記第1の入力手段により入力された前記遊技内容の設定に関する情報と前記第2の入力手段により入力された前記遊技内容の設定に関する情報との表現形式を整合させる整合手段と、
前記整合手段により表現形式が整合された前記遊技内容の設定に関する情報に基づいて、当該遊技内容の設定を行う設定実行手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記整合手段は、
前記第1の入力手段により入力された前記遊技内容の設定に関する情報と前記第2の入力手段により入力された前記遊技内容の設定に関する情報との表現形式を、前記第1の表現形式及び前記第2の表現形式のうち一方の表現形式に整合させることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記整合手段は、
前記第1の入力手段により入力された前記遊技内容の設定に関する情報と前記第2の入力手段により入力された前記遊技内容の設定に関する情報との表現形式を、前記第1の表現形式及び前記第2の表現形式のそれぞれと異なる第3の表現形式に整合させることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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