JP5886370B2 - 調速機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エレベータのかごの走行速度の超過を検出して調速動作を行う調速機に関する。
エレベータには、かごが過速状態に陥ったときにかごを非常停止させる調速機が設置されている。調速機は、かごの速度と同速で移動する調速ロープと、調速ロープが巻き掛けられた綱車と、綱車の回転速度に依存して変化する遠心力により変位するウェイトとを有する。かごが過速状態となると、ウェイトに機構的に結合された作動子が停止用スイッチを動作させ、巻上機の電源が遮断される。電源遮断後もさらにかごの速度が上昇する場合(かごが下降しているとき)には、フライウェイトに結合された別の作動子がロープ掴み機構を動作させ、これにより非常止め装置が動作する。
近年では、例えば超高速エレベータ等において、かご上昇時の定格速度を、かご下降時の定格速度の定格速度よりも高めたものがある。この場合、停止用スイッチを動作させる速度閾値である過速度も、かご上昇時とかご下降時とで異なる値に設定される。このように異なる上昇時過速度と下降時過速度に対応するため、調速機に2つの検出機構を設けるか若しくは2つの回転伝達機構を設けてこれらを切換装置により上昇時と下降時とで切り換えて使用すること、あるいは昇降路の上部に下降時過速度検出を行う第1調速機を設けるとともに昇降路の下部に上昇時過速度の検出を行う第2調速機を設けることが行われている。
しかし、このように2つの検出機構若しくは回転伝達機構及び切換機構を設けると調速機が大型化する。また、2つの調速機を設けると昇降路のスペース利用効率が悪化する。従って、コンパクトで、かつ、異なる上昇時過速度と下降時過速度を検出することができる調速機が望まれている。
特開2002−120979号公報 特開2013−151337号公報
本発明は、調速機動作基準となる過速度を異なる値に設定しうる調速機をコンパクトに形成することを目的としている。
本発明の一実施形態のエレベータ用の調速機は、調速ロープにより回転駆動される綱車と、綱車に連結され、綱車の回転速度に応じて作用する遠心力により変位するフライウェイトと、フライウェイトの変位が所定量を超えたときに、フライウェイトに設けられた作動部材(例えばピンあるいは爪)を介して起動される巻上機停止スイッチまたは調速ロープ掴み機構体とを備えている。フライウェイトと一体的に変位するようにフライウェイトに取り付けられた可動体が設けられており、可動体の前記フライウェイトに対する相対的位置を位置調整機構により調整することができる。可動体のフライウェイトに対する相対的位置を調整することにより、巻上機停止スイッチまたは調速ロープ掴み機構体が起動される過速度を変更可能となっている。
本発明の一実施形態に係る調速機を備えたエレベータの構成の一例を示す概略縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る調速機を示す斜視図である。 図2の調速機の作動爪及びラチェットリングの周辺を取り出して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る調速機に設けられる可動体及びその位置調整機構の第1実施形態を示す概略側面図である。 図4に示す可動体及びその位置調整機構を拡大して示す概略側面図である。 図4及び図5に示す位置調整機構への給電について説明する概略図である。 本発明の実施形態に係る調速機に設けられる可動体及びその位置調整機構の第2実施形態を示す概略側面図である。 図7に示す可動体及びその位置調整機構を拡大して示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る調速機に設けられる可動体及びその位置調整機構の第3実施形態を示す概略側面図である。 図9に示す可動体及びその位置調整機構を拡大して示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る調速機に設けられる可動体及びその位置調整機構の第4実施形態を示す概略側面図である。 図11に示す可動体及びその位置調整機構を拡大して示す概略側面図である。
以下に本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る調速機を適用しうるエレベータ装置の全体構成の一例(これに限定されるものではない)について図1を参照して説明する。
図1において、符号1はエレベータの昇降路、符号2は昇降路1上部に設けられた機械室である。機械室2には、駆動シーブ3aを有する巻上機3と、そらせ車4が設けられている。巻上機3及びそらせ車4には、巻上ロープ(主索)5が巻回されている。巻上ロープ5の一端には、エレベータのかご6が吊られており、巻上ロープ5の他端には、釣り合い錘7が吊られている。かご6及び釣り合い錘7は、巻上機3を駆動することにより、昇降路1内を互いに反対方向に昇降する。
昇降路1のピット底部には、非常時に落下するかご6及び釣り合い錘7との衝突による衝撃をそれぞれ緩和するかご用緩衝器8及び釣り合い錘用緩衝器9が設けられている。
機械室2内には、巻上機3の動作を制御する制御装置10が設けられている本実施形態では、制御装置10の制御により、かご6は、上昇時と下降時とで異なる速度で運転される。
かご6には、非常止め装置11が設けられている。非常止め装置11には、かご6に取り付けられたセフティリンクなどと呼ばれるリンク機構(詳細は図示せず)の一部をなすアーム12を介して無端の調速ロープ13が接続されている。調速ロープ13は、昇降路1の底部に設けられた張り車14と、機械室2内の調速機100に設けられた綱車101とに巻き掛けられている。
調速ロープ13は、上述した図示しないリンク機構(アーム12を有する)を介してかご6に連結されているため、通常運転時には、調速ロープ13は、かご6の昇降に追従して張り車14及び綱車101間を循環して移動する。従って、かご6の速度に対応して、綱車101の回転速度が変化する。調速機100は、綱車101の回転速度に応じて遠心力により変位するフライウェイト(詳細後述)の変位に基づいてかご6の速度が所定速度を超過したことを検出し、かご6の調速を行う。
調速機100は、かご6の上昇時における所定速度(例えば定格速度の1.3倍程度)を第1上昇過速度VU1として検出し、かご6の下降時における所定速度を第1下降過速度VD1として検出する。これらの過速度VU1及びVD1が件出されると、巻上機3の駆動停止が行われる。
調速機100は、かごの下降時に巻上機3の駆動が停止されてもかご6が停止しない場合、第1下降過速度VD1よりも速い第2下降過速度VD2を検出する。また、かご6が釣り合い錘7より軽いときに(例えばかご6が空のとき)、かごの下降時に巻上機3の駆動が停止されてもかご6が停止しない場合、調速機100は、第1上昇過速度VU1よりも速い第2上昇過速度VU2を検出する。
第2下降過速度VD2または第2上昇過速度VU2が検出されたとき、調速機100は、ロープ掴み機構体102により調速ロープ13を掴み制動する。これにより、調速ロープ13がかご6に対して引き上げられ、アーム12を含む図示しないリンク機構を介して非常止め装置11が動作する。非常止め装置11は、図示しないブレーキシューにより図示しないガイドレールを掴み、かご6の下降を停止させる。本実施形態においては、非常止め装置11は、上述のように双方向動作タイプ、すなわちかごの上昇方向及び下降方向の両方向の走行に対して制動をかけることができる形式のものである。
調速機100の構成は、後述するようにフライウェイトに可動体及びその位置調整機構(これらの部材は図2及び図3には示されていない)を取り付けた点を除き、公知のものを採用することができる。採択しうる調速機100の構成の一例について、図2及び図3を参照して簡単に説明する。
調速機100はフライウェイト式のものである。調速機100は、綱車101の回転軸101Aを支持するフレーム103を有する。綱車101には一対のフライウェイト104が取り付けられている。フライウェイト104は、軸105を介して、水平方向に延びる揺動軸線を中心として揺動可能に綱車101に取り付けられている。なお、後述のように綱車101を2つの半体に分割した場合には、いずれか一方の半体にフライウェイト104を取り付ければよい。一対のフライウェイト104同士は、連結ロッド106により連結されており、両フライウエイ104の変位量(揺動角度)が互いに同じに維持される。
フライウェイト104は、調速動作が行われる過速度(上記の過速度VU1,VU2,VD1,VD2)の値(初期設定値)を調整するための付勢機構107により、これらフライウェイト104が遠心力を受けたときに変位する方向と逆の方向に常時ばね付勢されている。
綱車101に軸方向に隣接して、綱車101と同軸のラチェットホイール108が設けられている。ラチェットホイール108は通常運転時には回転せずに静止している。ラチェットホイール108の外周には保持爪(図2では隠れて見えない)が設けられており、この保持爪がロープ掴み機構体102をロープ解放位置(図2に示す斜めに傾斜した位置)に保持している。
フライウェイト104の遠心力による変位(軸105を中心とした揺動角度)が第1の所定量を超えると、フライウェイト104に装着されている作動ピン104a(図3を参照)が停止用スイッチ109に触れて、停止用スイッチ109を動作させ、巻上機3の駆動が停止される。
フライウェイト104の遠心力による変位が第2の所定量を超えると、フライウェイト104に装着されている作動爪104b(図3を参照)がラチェットホイール108の突起部108aに噛み合い、ラチェットホイール108を回転させる。これにより、ラチェットホイール108の図示しない保持爪によるロープ掴み機構体102の保持が解除され、ロープ掴み機構体102が水平に倒れる。これにより、ロープ掴み部材102aが、不動のロープ掴み部材102bに対面し、ロープ掴み機構体102に設けられたばね(図2では隠れて見えない)の弾性力により、調速ロープ13をロープ掴み部材102bに押し付け、これにより、調速ロープ13が制動され、非常止め装置11が作動する。上記の調速動作は、かごの上昇時と下降時とで同じである。
次に、フライウェイトに設けられる可動体及びその位置調整機構の様々な実施形態について図4〜図12を参照して説明する。なお、図4、図7、図9及び図11では、図面の簡略化のため、可動体及び位置調整機構の説明に必要の無い部材の表記は省略されているが、明細書中に特段の断り書きが無い限り図2及び図3に示された調速機100の構成部材の全てが存在する。
[第1実施形態]
まず、可動体及びその位置調整機構の第1実施形態について、図4〜図6を参照して説明する。この第1実施形態では、各フライウェイト104に、可動錘201、ソレノイド202(ソレノイドアクチュエータ)及びバネ203が設けられている。具体的には、ソレノイド202のケース202aと、バネ203の一端とが、フライウェイト104に固定されるかフライウェイト104と一体の台座204に取り付けられている。バネ203の他端は、可動錘201に取り付けられている。可動錘201は、ソレノイド202のプランジャ202bの先端(またはプランジャ202bに取り付けられた部材)に取り付けられている。
ソレノイド202に通電すると、ソレノイド202のケース202a内のコイル202cが励磁され、プランジャ202aを引き寄せる力が働くことにより、可動錘201が図5の矢印右方向に移動する。これにより、フライウェイト104及び可動錘201を含む組立体(軸105を中心として回動する質量をなす各種部材の集合体)の重心位置が変化し、フライウェイト104及び可動錘201とを含む組立体に働く遠心力が変化する。ソレノイド202に通電しない場合は、リターンスプリングとしてのバネ203の力で可動錘201は図5の矢印左方向に移動して初期位置に戻り、初期位置に維持される。
この重心位置の変化を利用して、かご6の上昇時と下降時とで異なる定格速度(上昇時定格速度VU>下降時定格速度VD)に応じた過速度(第1上昇過速度VU1>第1下降過速度VD1)(第2上昇過速度VU1>第2下降過速度VD1)に対応することができる。
具体的には、例えば、下降時にはソレノイド202に通電せずに可動錘201を初期位置に維持する。一方、上昇時にはソレノイド202に通電して可動錘201を中心方向に移動させると、フライウェイト104及び可動錘201を含む組立体の重心位置が綱車101の回転中心に近くなり、組立体(104,201)に作用する遠心力が小さくなる。
このため、上昇時における綱車101の或る回転速度に対するフライウェイト104の変位量(回動角度)が、下降時における綱車101の同じ回転速度に対するフライウェイト104の変位量よりも小さくなる。
言い換えれば、下降時には第1下降過速度VD1で作動ピン104aが停止用スイッチ104に触れるようになっていたのが、上昇時には第1下降過速度VD1よりも大きな第1上昇過速度VU1になってはじめて作動ピン104aが停止用スイッチ104に触れるようになる。同様に、下降時には第2下降過速度VD2で作動爪104bがラチェットホイール108の突起部108aに噛み合うようになっていたのが、上昇時には第2下降過速度VD2よりも大きな第2上昇過速度VU2になってはじめて作動爪104bがラチェットホイール108の突起部108aに噛み合うようになる。このようにして、巻上機3の駆動が停止される過速度及び非常止め装置11が作動する過速度が上昇時と下降時とで異なるようにすることができる。
可動錘201の初期位置及び通電時位置の微調整を行うために、可動錘201の移動方向と同じ方向に位置調整可能なストッパ(図示せず)を設け、可動錘201の初期位置に向けての所定量以上の変位及び通電時位置に向けての所定量以上の変位を制限してもよい。
回転体である綱車101に設けられたソレノイド202に、外部電源(例えば制御装置10内に設けられた給電装置)から給電するための構成を図6に示す。綱車3の回転軸101Aを支持するフレーム103にスリップリング207を設ける。給電用ケーブル208からスリップリング207の固定部に供給された電力は、スリップリング207の回転部に供給される。スリップリング207の回転部に接続された給電用ケーブル209が、シャフト205に設けられた配線用空洞を通ってソレノイド202に接続される。このようにスリップリング207を利用することにより、エレベータが動作して綱車3およびソレノイド202が回転しても、給電用ケーブル208,209が絡まることなくソレノイド202に給電することができる。
[第2実施形態]
上記の第1実施形態では、可動錘201の位置調整を行うためにソレノイドを用いたが、これに限定されるものではなく、他の位置調整機構、例えば図7及び図8に示すようにボールねじ機構210を用いてもよい。
ボールねじ機構210のねじ軸211の両端部がフライウェイト104に固定された一対の軸受け212により支持されている。ねじ軸211は、フライウェイト104に固定されたたモータ213により回転駆動される。可動錘201には、ボールねじ機構のナット部(図示せず)が内蔵されている。可動錘201には、ねじ軸211と一緒に回転しないように適当な回り止め(図示せず)が施されている。
モータ213を動作させることにより、図8の矢印で示すように、可動錘201がねじ軸211の軸線方向に移動し、これにより、フライウェイト104と可動錘201を含む組立体の重心位置が変化し、フライウェイト104と可動錘201を含む組立体に働く遠心力が変化する。従って、前述した第1実施形態と同様に、かご6の上昇時と下降時とで異なる過速度で調速機100を動作させることができる。なお、モータ213への給電は、図6に示す給電系統を用いて行うことができる。
[第3実施形態]
第1実施形態では、可動体である可動錘201を移動させてフライウェイト104と可動錘201を含む組立体の重心位置を変化させてフライウェイト104の変位量を変化させることにより、調速機100の調速動作が行われる過速度を変化させた。これに対して以下に示す第3及び第4実施形態では、停止用スイッチ109またはロープ掴み機構体102の一部に触れることによりこれらを起動させるフライウェイト104に設けられた作動部材(図3に示す作動ピン104aまたは作動爪104b)を、フライウェイト104に対する相対位置を変化させることが可能な可動体とし、これにより、調速機100の調速動作が行われる過速度を変化させるようにする。以下においては作動爪を可動とした例について説明する。
フライウェイト104から図3、図4及び図7に示されている作動爪104b(固定作動爪)を除去して、その代わりに図9に示すように作動爪(可動作動爪)221を設ける。作動爪221は、第1実施形態と同様なソレノイド202を利用した位置調整機構により移動させる。作動爪221はソレノイド202のプランジャの先端に取り付けばよい。図9及び図10において、図4及び図5と同一部材については同一符号を付し、重複説明は省略する。
作動爪221をフライウェイト104に対して半径方向外側に移動させることにより、より低い綱車101の回転速度(すなわちより低いかご6の移動速度)で、作動爪221をラチェットホイール108の突起部108aに噛み合わせることができる。一方、作動爪221をフライウェイト104に対して半径方向内側に移動させることにより、より高い綱車101の回転速度(すなわちより高いかご6の移動速度)になるまで、作動爪221をラチェットホイール108の突起部108aに噛み合わせないようにすることができる。すなわち、フライウェイト104に対して作動爪221の位置調整を行うことにより、非常止め装置11が作動する速度を変化させることができる。
なお、上記と同様に、図3に示す作動ピン(固定作動ピン)104aを除去して、そのかわりに可動の作動ピンを設けることにより、停止用スイッチ104が作動する速度を変化させることも可能である。
[第4実施形態]
作動爪221は、第2実施形態で用いたボールねじ機構により動かしてもよく、このように構成した第4実施形態が図11及び図12に示されている。図9及び図10において、図7及び図8と同一部材については同一符号を付し、重複説明は省略する。この第4実施形態の作動爪221’は、ボールねじ機構に取り付けるために第3実施形態の作動爪221に対して形状が変更されている。
[他の実施形態]
図2に二点鎖線で示すように、綱車3の回転軸101Aに発電機300を取り付け、ケーブルを介して、近くの制御装置(制御盤)10に給電できるようにする。かご6が走行すると、かご6に連結されている調速ロープ13が動き綱車101の回転軸101Aが回転する。回転軸101Aから取り出した動力により発電機300で発電を行い、制御装置10に給電することにより、省エネルギー効果が期待できる。
上記の実施形態によれば、従前のフライウェイト式の調速機のフライウェイトに可動体及び位置調整機構を取り付けるだけで、調速機動作基準となる過速度を異なる値に設定可能とすることができる。すなわち、新たな機能を付与するために大きな部品を追加する必要がなく、従前のフライウェイト式の調速機とほとんどサイズの変わらないコンパクトな調速機を得ることができる。
なお、上記の実施形態においては、非常止め装置11が双方向動作タイプであったが、かごの下降時の過速に対してのみ作動するタイプであってもよい(例えば特に第1及び第2実施形態の場合)。また、可動体及びその位置調整機構の様々な実施形態は、図2及び図3に示した調速機100に限らず、任意のフライウェイト式の調速機に適用することができる。
上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
13 調速ロープ
101 綱車
102 調速ロープ掴み機構体
104 フライウェイト
104a,104b 作動部材(作動爪、作動ピン)
109 巻上機停止スイッチ
201,221,221’可動体
201 錘(可動錘)
202,210 位置調整機構
202 ソレノイド
210 ボールねじ機構
207 スリップリング
221,221’ 爪(可動の作動爪)

Claims (6)

  1. エレベータ用の調速機において、
    調速ロープにより回転駆動される綱車と、
    前記綱車に連結され、前記綱車の回転速度に応じて作用する遠心力により変位するフライウェイトと、
    前記フライウェイトと一体的に変位するように前記フライウェイトに取り付けられた可動体と、
    前記可動体の前記フライウェイトに対する相対的位置を調整する位置調整機構と、
    前記フライウェイトの変位が所定量を超えたときに、前記フライウェイトに設けられた作動部材を介して起動される、巻上機停止スイッチまたは調速ロープ掴み機構体と、
    を備え、
    前記可動体の前記フライウェイトに対する相対的位置を調整することにより、前記巻上機停止スイッチまたは前記調速ロープ掴み機構体が起動される過速度を変更可能であり、
    前記位置調整機構が、前記可動体に結合されたプランジャを有するソレノイドと、前記ソレノイドの非通電時に前記可動体を前記ソレノイドから離すように付勢するバネとを有していることを特徴とする調速機。
  2. エレベータ用の調速機において、
    調速ロープにより回転駆動される綱車と、
    前記綱車に連結され、前記綱車の回転速度に応じて作用する遠心力により変位するフライウェイトと、
    前記フライウェイトと一体的に変位するように前記フライウェイトに取り付けられた可動体と、
    前記可動体の前記フライウェイトに対する相対的位置を調整する位置調整機構と、
    前記フライウェイトの変位が所定量を超えたときに、前記フライウェイトに設けられた作動部材を介して起動される、巻上機停止スイッチまたは調速ロープ掴み機構体と、
    を備え、
    前記可動体の前記フライウェイトに対する相対的位置を調整することにより、前記巻上機停止スイッチまたは前記調速ロープ掴み機構体が起動される過速度を変更可能であり、
    前記位置調整機構が、前記可動体が結合されたねじ軸と、前記ねじ軸を回転駆動するモータとを有するボールねじ機構を有していることを特徴とする調速機。
  3. エレベータ用の調速機において、
    調速ロープにより回転駆動される綱車と、
    前記綱車に連結され、前記綱車の回転速度に応じて作用する遠心力により変位するフライウェイトと、
    前記フライウェイトと一体的に変位するように前記フライウェイトに取り付けられた可動体と、
    前記可動体の前記フライウェイトに対する相対的位置を調整する位置調整機構と、
    前記フライウェイトの変位が所定量を超えたときに、前記フライウェイトに設けられた作動部材を介して起動される、巻上機停止スイッチまたは調速ロープ掴み機構体と、
    を備え、
    前記可動体の前記フライウェイトに対する相対的位置を調整することにより、前記巻上機停止スイッチまたは前記調速ロープ掴み機構体が起動される過速度を変更可能であり、
    前記位置調整機構に駆動電力を供給するために、前記綱車の回転軸にスリップリングを設けたことを特徴とする調速機。
  4. 前記可動体は錘であり、前記錘を移動させることにより、前記フライウェイト及び前記錘を含んでなる組立体全体の重心位置を変化させ、これにより前記綱車の回転速度と前記組立体の変位量との関係を変化させる、請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の調速機。
  5. 前記可動体は調速ロープ掴み機構体を動作させる機構を作動させるための爪であり、前記爪を移動させることにより、前記綱車の回転速度と前記爪の半径方向位置との関係を変化させる、請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の調速機。
  6. 前記綱車の回転軸に発電機を設け、この発電機により発電した電気をエレベータの制御盤の動作用電源として用いる、請求項1からのうちのいずれか一項に記載の調速機。
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