JP5886155B2 - 荷電粒子線治療計画装置 - Google Patents

荷電粒子線治療計画装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5886155B2
JP5886155B2 JP2012157876A JP2012157876A JP5886155B2 JP 5886155 B2 JP5886155 B2 JP 5886155B2 JP 2012157876 A JP2012157876 A JP 2012157876A JP 2012157876 A JP2012157876 A JP 2012157876A JP 5886155 B2 JP5886155 B2 JP 5886155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle beam
charged particle
irradiated
irradiation
dose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012157876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014018308A (ja
JP2014018308A5 (ja
Inventor
徹 浅羽
徹 浅羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012157876A priority Critical patent/JP5886155B2/ja
Priority to US13/939,921 priority patent/US8735848B2/en
Publication of JP2014018308A publication Critical patent/JP2014018308A/ja
Publication of JP2014018308A5 publication Critical patent/JP2014018308A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5886155B2 publication Critical patent/JP5886155B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/103Treatment planning systems
    • A61N5/1031Treatment planning systems using a specific method of dose optimization
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/103Treatment planning systems
    • A61N5/1039Treatment planning systems using functional images, e.g. PET or MRI
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N2005/1085X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy characterised by the type of particles applied to the patient
    • A61N2005/1087Ions; Protons

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Description

本発明は、荷電粒子線照射装置を用いて被照射体へ荷電粒子線を照射するための治療計画を作成する荷電粒子線治療計画装置に関する。
従来、特許文献1に示すような荷電粒子線照射装置を用いて被照射体へ荷電粒子線を照射するための治療計画を作成する荷電粒子線治療計画装置が知られている。特許文献1の荷電粒子線照射装置は、患者の体内の腫瘍に対し、荷電粒子線を照射することにより治療を行う装置である。荷電粒子線照射装置は、荷電粒子を加速させて荷電粒子線を発生させるサイクロトロンと、当該荷電粒子線を走査する走査電磁石と、走査電磁石よりも荷電粒子線の下流側に設けられ、当該荷電粒子線のエネルギーを低下させて荷電粒子線の飛程を調整するディグレーダと、を備えている。ディグレーダは、荷電粒子線の照射方向と直交する走査方向に、一定の厚さで拡がる板状の部材である。
特開2009−236867号公報
従来の荷電粒子線治療計画装置は、被照射体に照射する荷電粒子線の線量分布を算出することで荷電粒子線照射装置をどのように制御するかについての治療計画を作成する。荷電粒子線照射装置は、荷電粒子線治療計画装置が作成した治療計画に基づいて、被照射体へ荷電粒子線を照射する。しかしながら、荷電粒子線治療計画装置が算出した線量分布と、実際に荷電粒子線照射装置が照射した荷電粒子線の線量分布との間にずれが生じる場合があった。従って、治療計画の精度を向上させることが求められていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、精度の高い治療計画を作成することができる荷電粒子線治療計画装置を提供することを目的とする。
本発明に係る荷電粒子線治療計画装置は、荷電粒子線を走査する走査電磁石と、荷電粒子線のエネルギーを低下させて荷電粒子線の飛程を調整するディグレーダと、を有する荷電粒子線照射装置を用いて被照射体へ荷電粒子線を照射するための治療計画を作成する荷電粒子線治療計画装置であって、ディグレーダ内における荷電粒子線の通過距離に基づいて、被照射体の所定の箇所に照射する荷電粒子線の線量を調整する制御部を備えることを特徴とする。
例えば、図5に示すように、荷電粒子線の照射方向における断面が長方形の形状をなしているディグレーダを用いた場合、走査電磁石で偏向させずに直進させた荷電粒子線は、ディグレーダに垂直に入射するため、ディグレーダ内の通過距離が厚さと同じとなる。一方、走査電磁石で偏向させた荷電粒子線については、偏向角が大きい場合、荷電粒子線のディグレーダ内の通過距離が大きくなる。荷電粒子線のエネルギーは、ディグレーダ内の通過距離が大きいほど低下するため、荷電粒子線の飛程が短くなる。従って、荷電粒子線の偏向角による飛程の変化を考慮せずに治療計画を作成した場合、被照射体の所定の箇所に対する荷電粒子線の線量は、荷電粒子線治療計画装置で算出した値と、実際の値との間にずれが生じる場合がある。しかしながら、本発明に係る荷電粒子線治療計画装置は、ディグレーダ内における荷電粒子線の通過距離に基づいて、被照射体の所定の箇所に照射する荷電粒子線の線量を調整する制御部を備えている。従って、荷電粒子線の偏向角によって荷電粒子線のディグレーダ内の通過距離が変化しても、制御部は、当該通過距離を考慮して線量の調整を行うことができるため、治療計画と実際の照射との間のずれを抑制することが可能となる。これにより、精度の高い治療計画を作成することができる。
また、本発明に係る荷電粒子線治療計画装置において、制御部は、被照射体に照射する荷電粒子線の線量分布を算出する線量分布算出部を有し、線量分布算出部は、ディグレーダ内における荷電粒子線の通過距離に基づいて、所定の箇所へ照射する荷電粒子線の線量を、所定の箇所よりも被照射体における荷電粒子線の上流側の他の箇所へ照射する荷電粒子線の線量に加算して、被照射体に照射する荷電粒子線の線量分布を算出することが好ましい。これによって、荷電粒子線のディグレーダ内の通過距離が大きくなることで飛程が短くなり、実際の荷電粒子線が所定の箇所よりも上流側へ照射される場合であっても、線量分布算出部が、そのような荷電粒子線の線量を考慮し、上流側の他の箇所での線量に加算して線量分布の算出をすることができる。従って、治療計画時に算出した線量分布と、実際の線量分布との間のずれを抑制することが可能となり、精度の高い治療計画を作成することができる。
また、本発明に係る荷電粒子線治療計画装置において、制御部は、被照射体を荷電粒子線の照射方向に沿って複数の層に仮想的に分割する層設定部を有し、層設定部は、層間の距離をβとし、線量分布算出部は、所定の箇所に荷電粒子線を照射するときのディグレーダ内における荷電粒子線の通過距離による飛程の減少量がβ/2よりも大きい場合には、所定の箇所へ照射する荷電粒子線の線量を、他の箇所へ照射する荷電粒子線の線量に加算して、被照射体に照射する荷電粒子線の線量分布を算出することが好ましい。線量分布算出部は、飛程の減少量が大きい場合は、荷電粒子線の線量を他の箇所への線量に加算することで精度を向上させる一方、小さい場合は影響が少ないとして加算しない。これによって、治療計画の精度を高めつつも、演算の負荷を低減することができる。
また、本発明に係る荷電粒子線治療計画装置は、荷電粒子線を走査する走査電磁石と、走査電磁石よりも下流に設けられると共に荷電粒子線のエネルギーを低下させて荷電粒子線の飛程を調整するディグレーダと、を収容する照射ノズルを有する荷電粒子線照射装置を用いて被照射体へ荷電粒子線を照射するための治療計画を作成する荷電粒子線治療計画装置であって、被照射体のCT画像を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したCT画像に基づき、被照射体を荷電粒子線の照射方向に沿って複数の層に仮想的に分割する層設定部と、複数の層のそれぞれにおける荷電粒子線の照射位置を設定する照射位置設定部と、複数の層のうちの所定の層における所定の照射位置へ荷電粒子線を照射するときのディグレーダ内における荷電粒子線の通過距離に基づき、所定の照射位置へ照射する荷電粒子線の線量を、所定の照射位置よりも被照射体における荷電粒子線の上流側の層における照射位置へ照射する荷電粒子線の線量に加算して、被照射体に照射する荷電粒子線の線量分布を算出する線量分布算出部と、を有することを特徴とする。
この荷電粒子線治療計画装置は、荷電粒子線のディグレーダ内の通過距離が大きくなることで飛程が短くなり、実際の荷電粒子線が所定の層における所定の照射位置よりも上流側へ照射される場合であっても、線量分布算出部が、そのような荷電粒子線の線量を考慮し、上流側の層における照射位置での線量に加算して線量分布の算出をすることができる。従って、治療計画時に算出した線量分布と、実際の線量分布との間のずれを抑制することが可能となり、精度の高い治療計画を作成することができる。
本発明によれば、精度の高い治療計画を作成することができる。
本発明の一実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置で作成された治療計画に基づいて治療を行う荷電粒子線照射装置の斜視図である。 荷電粒子線治療計画装置、及び荷電粒子線をスキャニング法で照射する荷電粒子線照射装置の概略構成図である。 荷電粒子線治療計画装置、及び荷電粒子線をワブラー法で照射する荷電粒子線照射装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置のブロック構成図である。 荷電粒子線の偏向角とディグレーダ内の通過距離との関係を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置の治療計画の作成の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置の治療計画の作成の処理内容を示すフローチャートである。 所定の層の画像の一例を示す図である。 所定の層のROIを網羅するように設定された荷電粒子線の走査パターンの一例を示す図である。 各座標点に照射された荷電粒子線の線量分布を示す概念図である。 線量調整処理の処理内容を説明するための概念図である。 各座標点での線量の重ね合せの様子を示すグラフである。 荷電粒子線の線量分布の一例を示す画像である。 線量分布とROIとを対比させたグラフである。 変形例に係るディグレーダを示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置で作成された治療計画に基づいて治療を行う荷電粒子線照射装置の斜視図である。図1に示すように、荷電粒子線照射装置1は、治療台11を取り囲むように設けられた回転ガントリ12に取り付けられている。荷電粒子線照射装置1は、該回転ガントリ12によって、治療台11の回りに回転可能とされている。なお、この荷電粒子線照射装置1は、腫瘍の治療を行うための荷電粒子線照射装置である。
図2は、荷電粒子線治療計画装置、及び荷電粒子線をスキャニング法で照射する荷電粒子線照射装置の概略構成図である。図3は、荷電粒子線治療計画装置、及び荷電粒子線をワブラー法で照射する荷電粒子線照射装置の概略構成図である。図2,3に示すように、荷電粒子線照射装置1は、患者13の体内の腫瘍(被照射体)14に対し、荷電粒子線Rを照射するものである。荷電粒子線Rとは、電荷をもった粒子を高速に加速したものであり、例えば陽子線、重粒子(重イオン)線、電子線等が挙げられる。なお、ワブラー法は、ブロードビーム法とも称される。
なお、以下の説明においては、「X方向」、「Y方向」、「Z方向」という語を用いて説明する。「Z方向」とは、荷電粒子線Rの基軸AXが延びる方向である。なお、「基軸AX」とは、後述の走査電磁石3a,3bで偏向しなかった場合の荷電粒子線Rの照射軸とする。図2,3では、基軸AXに沿って荷電粒子線Rが照射されている様子を示している。なお、以下の説明では、基軸AXに沿って荷電粒子線Rが照射される方向を「荷電粒子線Rの照射方向」であるものとする。「X方向」とは、Z方向と直交する平面内における一の方向である。「Y方向」とは、Z方向と直交する平面内においてX方向と直交する方向である。
まず、図2を参照して、本実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置が作成した治療計画を用いて治療を行う荷電粒子線照射装置の構成について説明する。スキャニング法に係る荷電粒子線照射装置の構成について説明する。図2に示すように、荷電粒子線照射装置1は、加速器2、走査電磁石3a,3b、モニタ4a,4b、収束体6a,6b、ディグレーダ30及び制御装置7を備えている。走査電磁石3a,3b、モニタ4a,4b、収束体6a,6b、ディグレーダ30及び制御装置7は、照射ノズル8に収納されている。ただし、制御装置7は、照射ノズル8の外部に設けられていてもよい。制御装置7には、荷電粒子線治療計画装置100が接続されている。荷電粒子線照射装置1が治療を行う際、事前に荷電粒子線治療計画装置100で治療計画を作成し、当該治療計画を荷電粒子線照射装置1の制御装置7へ送信する。制御装置7は、受信した治療計画に基づいて荷電粒子線Rの照射を行う。
加速器2は、荷電粒子を加速させて、荷電粒子線Rを連続的に発生させる発生源である。加速器2として、例えば、サイクロトロン、シンクロトロン、サイクロシンクロトロン、ライナック等が挙げられる。加速器2で発生した荷電粒子線Rは、ビーム輸送系によって照射ノズル8へ輸送される。この加速器2は、制御装置7に接続されており、供給される電流が制御される。
走査電磁石3a,3bは、それぞれ一対の電磁石から構成され、制御装置7から供給される電流に応じて一対の電磁石間の磁場を変化させ、当該電磁石間を通過する荷電粒子線Rを走査する。X方向走査電磁石3aは、X方向(第1の走査方向)に荷電粒子線Rを走査し、Y方向走査電磁石3bは、Y方向(第1の走査方向と直交する第2の走査方向)に荷電粒子線Rを走査する。これらの走査電磁石3a,3bは、基軸AX上であって、加速器2の下流側にこの順で配置されている。
モニタ4aは、荷電粒子線Rのビーム位置を監視し、モニタ4bは、荷電粒子線Rの線量の絶対値と荷電粒子線Rの線量分布とを監視する。各モニタ4a,4bは、監視した監視情報を制御装置7に出力する。モニタ4aは、荷電粒子線Rの基軸AX上であって、加速器2の下流側でX方向走査電磁石3aの上流側に配置されている。モニタ4bは、基軸AX上であってY方向走査電磁石3bの下流側に配置されている。
収束体6a,6bは、例えば荷電粒子線Rを絞って収束させるものであり、ここでは、電磁石が用いられている。収束体6aは、基軸AX上であって加速器2とモニタ4aとの間に配置され、収束体6bは、基軸AX上であって、モニタ4aと走査電磁石3aとの間に配置されている。
ディグレーダ30は、通過する荷電粒子線Rのエネルギーを低下させて当該荷電粒子線Rの飛程を調整する。なお、飛程の調整は、加速器2の直後に設けられたディグレーダ(不図示)によって荒調整が行われ、照射ノズル8内のディグレーダ30で微調整が行われる。ディグレーダ30は、基軸AX上であって、走査電磁石3a,3bよりも荷電粒子線Rの下流側に設けられ、患者13の体内における荷電粒子線Rの最大到達深さを調整する。ディグレーダ30は、X方向及びY方向に拡がる板状の部材である。なお、本実施形態において「飛程」とは、荷電粒子線Rが運動エネルギーを失って静止するまでに進む距離である。より詳細には、飛程は、最大線量を100%とした場合に、最大線量となる照射距離(深さ)よりも深い側であって、線量が90%となる深さである。荷電粒子線Rを腫瘍14に照射するときは、腫瘍14をZ方向に仮想的に複数の層Lに分割し(例えば、図5を参照)、各層Lに設定された照射範囲において所定の走査パターンに沿って荷電粒子線Rを走査しながら照射を行う。一の層Lに対する荷電粒子線Rの照射が完了したら、ディグレーダ30(また、加速器2の直後のディグレーダも用いてよい)で飛程を調整し、他の層Lに対して荷電粒子線Rの照射を行う。ディグレーダ30は、Y方向走査電磁石3bから、1500mm〜2000mm程度の位置に配置されている。
荷電粒子線Rの飛程の調整は、当該荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離を変えることによってなされる。例えば、荷電粒子線Rの照射軸上に配置されるディグレーダ30自体を、異なる厚さを有するものに置き換えることで、飛程の調整を行ってよい。または、Z方向に複数枚のディグレーダ30を配置可能な構成としておき、荷電粒子線Rの基軸AX上に配置されるディグレーダ30の枚数を変更することで、飛程の調整を行ってよい。この場合、各ディグレーダ30に対して、Z方向と直交する平面内で往復動可能なアクチュエータを設けておき、当該アクチュエータを制御することで、ディグレーダ30を荷電粒子線Rの基軸AX上への配置と退避が可能となる。
ディグレーダ30を設ける位置は、走査電磁石3a,3bより下流側であれば特に限定されないが、スキャニング法を採用する場合、モニタ4bよりも下流側に設けることが好ましい。本実施形態では、照射ノズル8の先端部8aに設けられている。なお、照射ノズル8の先端とは、荷電粒子線Rの下流側の端部である。
制御装置7は、例えばCPU、ROM、及びRAM等により構成されている。この制御装置7は、モニタ4a,4bから出力された監視情報に基づいて、加速器2、走査電磁石3a,3b及び収束体6a,6bを制御する。
図2に示す荷電粒子線照射装置1により、スキャニング法によって荷電粒子線Rの照射を行う場合、所定の飛程に調整可能なディグレーダ30をセットすると共に、通過する荷電粒子線Rが収束するように収束体6a,6bを作動状態(ON)とする。
続いて、加速器2から荷電粒子線Rを出射する。出射された荷電粒子線Rは、走査電磁石3a,3bを制御することにより走査されると共に、ディグレーダ30で荷電粒子線Rの飛程が調整される。これにより、荷電粒子線Rは、腫瘍14に対してZ方向に設定された一の層Lにおける照射範囲内を走査されつつ照射されることとなる。一の層Lに対する照射が完了したら、次の層Lへ荷電粒子線Rを照射する。
図3を参照して、ワブラー法に係る荷電粒子線照射装置の構成について説明する。図3に示すように、荷電粒子線照射装置1は、加速器2、走査電磁石3a,3b、モニタ4a,4b、散乱体5、リッジフィルタ22、マルチリーフコリメータ24、ボーラス26、患者コリメータ27、ディグレーダ30及び制御装置7を備えている。走査電磁石3a,3b、モニタ4a,4b、散乱体5、リッジフィルタ22、マルチリーフコリメータ24、ボーラス26、患者コリメータ27、ディグレーダ30及び制御装置7は、照射ノズル8に収納されている。ただし、制御装置7は、照射ノズル8の外部に設けられていてもよい。なお、図2の荷電粒子線照射装置1と同様な部分については、説明を省略する。
散乱体5は、通過する荷電粒子線Rを、照射軸と直交する方向に広がりを持つ幅広のビームに拡散する。この散乱体5は、板状を呈し、例えば厚さ数mmのタングステンで形成されている。散乱体5は、基軸AX上において、走査電磁石3bの下流側でモニタ4bの上流側に配置されている。
リッジフィルタ22は、荷電粒子線Rの線量分布を調整するものである。具体的には、リッジフィルタ22は、患者13の体内の腫瘍14の厚さ(照射方向の長さ)に対応するように、荷電粒子線Rに拡大ブラッグピーク(SOBP)を与える。リッジフィルタ22は、基軸AX上において散乱体5の下流側でモニタ4bの上流側に配置されている。
ディグレーダ30は、基軸AX上においてリッジフィルタ22とモニタ4bとの間に配置されている。このディグレーダ30は、図2で説明したものと同趣旨の機能・構成を有しており、同様な方法で飛程を調整可能である。ディグレーダ30は、散乱体5から、1000mm〜1800mm程度の位置に配置されている。
マルチリーフコリメータ(Multi Leaf Collimator:以下、「MLC」という)24は、照射方向と垂直な平面方向における荷電粒子線Rの形状(平面形状)を整形するものであり、複数の櫛歯を含む遮線部24a,24bを有している。遮線部24a,24bは、互いに突き合わせるように配置されており、これらの遮線部24a,24b間には、開口部24cが形成されている。このMLC24は、開口部24cに荷電粒子線Rを通過させることで、開口部24cの形状に対応する輪郭に荷電粒子線Rを切り取る。
また、MLC24は、Z方向と直交する方向に遮線部24a,24bを進退させることで、開口部24cの位置及び形状を変化することが可能となっている。さらに、MLC24は、リニアガイド28で照射方向に沿って案内されており、Z方向に沿って移動可能になっている。このMLC24は、モニタ4bの下流側に配置されている。
ボーラス26は、荷電粒子線Rの最大到達深さの部分の立体形状を、腫瘍14の最大深さ部分の形状に合わせて整形する。このボーラス26の形状は、例えば、腫瘍14の輪郭線と、X線CTのデータから求められる周辺組織の電子密度とに基づいて算出される。ボーラス26は、基軸AX上においてMLC24の下流側に配置されている。患者コリメータ27は、荷電粒子線Rの平面形状を腫瘍14の平面形状に合わせて最終的に整形するものである。この患者コリメータ27は、基軸AX上においてボーラス26の下流側に配置されており、MLC24の代わりとして用いられてもよいし、MLC24と患者コリメータ27の双方を用いてもよい。ボーラス26及び患者コリメータ27は、照射ノズル8の先端部8aに設けられている。
図3に示す荷電粒子線照射装置1により、ワブラー法によって荷電粒子線Rの照射を行う場合、所定の飛程に調整可能なディグレーダ30をセットすると共に、MLC24の遮線部24a,24bが進退されて開口部24cが所定形状とされる。
続いて、加速器2から荷電粒子線Rを出射する。出射された荷電粒子線Rは、走査電磁石3a,3bによって円を描くように走査されて散乱体5によって拡散された後、リッジフィルタ22、ディグレーダ23、MLC24、ボーラス26及び患者コリメータ27によって整形及び調整される。これにより、腫瘍14の形状に沿った一様照射範囲でもって腫瘍14に荷電粒子線Rが照射されることとなる。
なお、同一の荷電粒子線照射装置1で、スキャニング法とワブラー法の両方を行える構成としてもよい。すなわち、図2に示す構成要素と図3に示す構成要素の両方を設け、スキャニング法を採用する場合は、ワブラー法のみで用いる構成要素を退避させ、ワブラー法を採用する場合は、スキャニング法で採用する構成要素を退避させてもよい。
次に、図4を参照して、荷電粒子線治療計画装置100の構成について説明する。図4は、本実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置100のブロック構成図である。荷電粒子線治療計画装置100は、前述の荷電粒子線照射装置1を用いて腫瘍14へ荷電粒子線Rを照射するための治療計画を作成する装置である。荷電粒子線治療計画装置100は、制御部101、表示部102、入力部103を備えている。表示部102は、治療計画の作成のために必要な情報をユーザに表示する機能を有しており、ディスプレイなどによって構成されている。入力部103は、治療計画の作成のためにユーザの操作によって必要な情報を入力する機能を有しており、マウス、タッチパネル、ペンタブレット、キーボードなどによって構成される。なお、制御部101が治療計画の作成のための処理を全自動で行う場合、表示部102及び入力部103を省略してもよい。
制御部101は、例えばCPU、ROM、及びRAM等により構成されている。制御部101は、荷電粒子線治療計画装置100による治療計画の作成のための制御処理を実行する機能を有している。本実施形態では、制御部101は、ディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離に基づいて、腫瘍14の所定の箇所に照射する荷電粒子線Rの線量を調整する機能を有している。
制御部101は、ディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離に基づいて、腫瘍14の所定の箇所に照射する荷電粒子線Rの線量を調整することで、腫瘍14の所定の箇所に照射される荷電粒子線Rの実際の線量と、治療計画時に算出した線量の差を小さくし、精度の高い治療計画を作成する。具体的に、制御部101は、記憶部104、層設定部106、照射位置設定部107、線量分布算出部108、制御パターン作成部109を備えている。
記憶部104は、治療計画に用いられる各種情報を取得すると共に記憶する機能を有している。記憶部104は、記憶した情報を必要なタイミングで出力することができる。記憶部104は、少なくともCT画像作成装置(不図示)から腫瘍14のCT画像を取得すると共に、当該CT画像を記憶する機能を有している。
層設定部106は、腫瘍14を荷電粒子線Rの照射方向(基軸AXに沿って照射される荷電粒子線Rの照射方向である)に沿って複数の層Lに仮想的に分割する機能を有している。層設定部106は、例えば2〜10mm程度の間隔で層Lを分割する。
照射位置設定部107は、各層Lに対して荷電粒子線Rを照射する位置を設定する機能を有している。照射位置設定部107は、複数の層Lのそれぞれに対して、荷電粒子線Rを照射する範囲(ROI:Region of Interest)を設定すると共に、当該ROIを網羅するような荷電粒子線Rの走査パターンを設定する機能を有している。
線量分布算出部108は、腫瘍14に照射する荷電粒子線Rの線量分布を算出する機能を有している。線量分布算出部108は、ディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離に基づいて、各層Lの所定の照射位置へ照射する荷電粒子線Rの線量を、当該層Lよりも腫瘍14における荷電粒子線Rの上流側の他の層Lの照射位置へ照射する荷電粒子線の線量に加算して、腫瘍14に照射する荷電粒子線Rの線量分布を算出する。また、線量分布算出部108は、所定の層Lの照射位置に荷電粒子線Rを照射するときのディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離による飛程の減少量がβ/2よりも大きい場合(なお、βは層Lの間隔である)には、所定の層Lの照射位置へ照射する荷電粒子線Rの線量を、上流側の他の層Lの照射位置へ照射する荷電粒子線Rの線量に加算して、腫瘍14に照射する荷電粒子線Rの線量分布を算出する。また、線量分布算出部108は、算出した線量分布をROIと対比・評価し、OKかNGかの判定を行う機能を有している。
制御パターン作成部109は、決定された走査パターンに従って腫瘍14へ荷電粒子線Rが照射されるように、走査電磁石3a,3bの制御パターンを作成する機能を有している。
次に、図6及び図7を参照して、荷電粒子線治療計画装置100で治療計画を作成するとき処理の内容について説明する。図6及び図7は、本実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置100の治療計画の作成の処理内容を示すフローチャートである。図6及び図7に示す処理は、図示されないCT画像作成装置による患者13の腫瘍14周辺のCT画像の作成が終了した後、荷電粒子線照射装置1を用いて治療を行う前段階において、荷電粒子線治療計画装置100の制御部101で所定のタイミングで実行される。なお、スキャニング法で治療を行う際の治療計画を作成する場合の例について説明する。また、以下に示す処理内容は一例に過ぎず、各処理内容の順序や内容を適宜変更してもよい。
図6に示すように、制御部101は、CT画像作成装置(不図示)から腫瘍14周辺のCT画像を取得すると共に、取得したCT画像を記憶部104に記憶させる(ステップS100)。ここで、制御部101は、記憶部104で記憶したCT画像に基づいて腫瘍14の三次元の画像を作成する。また、制御部101は、腫瘍14に対して照射する荷電粒子線Rの照射方向(基軸AXに沿って照射される荷電粒子線Rの照射方向)を設定する。次に、層設定部106は、記憶部104に記憶したCT画像に基づいて、腫瘍14を荷電粒子線Rの照射方向であるZ方向に沿って、複数の層Lに仮想的に分割する(ステップS110)。層設定部106は、設定された照射方向と直交する複数の層Lにより、所定の間隔で腫瘍14を分割する。また、層設定部106は、各層Lに該当する位置における、腫瘍14の三次元画像の断面の画像を取得する。例えば、図8に示すような画像が取得される。
次に、照射位置設定部107は、S110で設定した各層Lに対して、荷電粒子線Rを照射する範囲(ROI:Region of Interest)、すなわち、治療を行うべき範囲を決定する(ステップS120)。当該ROIの決定は、各層Lの画像に基づいて決定される。例えば、図8に示す層Lの画像から腫瘍14の位置を特定すると共に、当該腫瘍14を取り囲んだ部分(図8において白線で取り囲まれる部分)をROIとして決定することができる。なお、照射位置設定部107は、層Lの画像に基づいた演算を行うことによってROIを決定してもよく、ユーザの入力に基づいてROIを決定してもよい。ユーザ入力に基づく場合、制御部101は表示部102に各層Lの画像を出力する。ユーザは、表示部102に表示された層Lの画像を参照することで、当該画像のどの部分に荷電粒子線Rを照射するかを検討し、入力部103を操作することによって画像中のROIを特定する。照射位置設定部107は、ユーザ入力情報を取得することで、各層LにおけるROIを決定する。
次に、制御部101は、各層LにおけるROIに対する荷電粒子線Rの走査パターンを作成すると共に、線量算出処理を実行する(ステップS200)。図7に示すように、荷電粒子線Rの走査パターンを作成する指示が発生することにより(ステップS210)、図7に示す処理が開始される。走査パターン作成の指示は、制御部101が所定のタイミングで自動的に発生させてもよく、ユーザによる入力部103の操作によって発生させてもよい。
次に、各々の層Lについて、走査パターンを作成すると共に、ディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離に基づいて、腫瘍14の所定の箇所に照射する荷電粒子線Rの線量を調整しながら算出する(ステップS220〜S300)。まず、制御部101は、下流側の層Lから順番に演算を行うために、層Lの番号Nを1に設定する(ステップS220)。照射位置設定部107は、下流側からN(=1)番目の層LのROIを網羅するように、当該層Lに対する荷電粒子線Rの走査パターンを作成する(ステップS230)。なお、走査速度は、ある一定の速度に設定してよい。走査パターンの一例を図9に示す。照射位置設定部107は、ROIに対して走査経路RLを描くことによって走査パターンを作成する。なお、照射位置設定部107は、層Lの画像に基づいた演算を行うことによって走査パターンを自動的に作成してもよく、ユーザの入力に基づいて走査パターンを作成してもよい。ユーザ入力に基づく場合、制御部101は表示部102に層Lの画像を出力する。ユーザは、表示部102に表示された層Lの画像を参照することで、当該画像に示されたROIに対してどのように走査経路RLを描くかを検討し、入力部103を操作することによって走査パターンを特定する。照射位置設定部107は、ユーザ入力情報を取得することで、層Lにおける走査パターンを作成する。なお、図9に示す例は、荷電粒子線Rを連続的に走査するスキャニングであるが、断続的(スポット状)に荷電粒子線Rを照射するスポットスキャニングを行うような走査パターンを作成してもよい。
次に、線量分布算出部108は、ROIの線量分布を算出するために、S230で設定した走査パターンを座標点に分解すると共に、各座標点の(X,Y,θ)を特定する(ステップS240)。なお、θは、当該座標点に照射される荷電粒子線Rの照射軸の、基軸AXに対する偏向角である。
線量分布算出部108は、荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離を考慮して調整をしながら、層L内の各座標点に対する荷電粒子線Rの線量を算出する線量調整処理を実行する(ステップS250)。図10に示すように、走査経路RL上の各座標点の線量を算出する。各座標点周辺のグレースケールで示された円形は各座標点における荷電粒子線Rの線量分布を示している。なお、簡略化のためにグレースケールの濃さを一定にしているが、円の中心ほど線量は高くなる。
具体的に、線量分布算出部108は、ディグレーダ30内の荷電粒子線Rの通過距離を算出する(ステップS260)。図5に示すように、照射軸が基軸AXに対して偏向角θで偏向している場合、荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離は、A/cosθとなる。従って、N番目の層Lにおける座標点(x1,y1,θ1)へ荷電粒子線Rを照射する場合、当該荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離は、ディグレーダ30の厚さA分を通過する場合よりも、(A/cosθ1 − A)=αだけ長くなる(Aはディグレーダ30の厚さ)。
また、線量分布算出部108は、S260で算出した通過距離に基づいて、各座標点における飛程を補正する(ステップS270)。ディグレーダ30内の通過距離がαだけ長くなる場合、荷電粒子線Rの飛程は、荷電粒子線Rがディグレーダ30の厚さAを通過する場合よりも、kαだけ短くなるものと算出することができる。なお、kは所定の係数であり、試験やシミュレーションなどで予め求めておく。このとき、飛程減少量(=kα)が、層間の距離βの半分(β/2)よりも小さい場合、座標点(x1,y1)の飛程は補正しない。すなわち、演算の対象となっているN番目の層Lの座標点(x1,y1)に荷電粒子線Rが照射されるものとして後の演算を行う。一方、飛程減少量(=kα)が、β/2以上である場合、座標点(x1,y1)の飛程を補正する。具体的には、補正前にN番目の層Lの座標点(x1,y1)に照射されるものと設定していたものを、飛程を上流側にβだけ補正することにより、上流側のN+1番目の層の座標点(x1,y1)に照射されるものとする。また、飛程減少量(=kα)が更に大きくなる場合は、N+2、N+3…番目の層Lにおける座標点(x1,y1)に照射されるものとして、飛程を補正してよい。従って、N番目の層Lには、飛程減少量(=kα)がβ/2より小さい座標点に照射される荷電粒子線Rの線量に加えて、下流側の他の層L(N−1、N−2…番目の層L)で補正されることでN番目の層Lに属することとなった座標点に照射される荷電粒子線Rの線量が加算される。
次に、線量分布算出部108は、S270での飛程の補正結果に基づいて、N番目の層L中の各座標点の線量を算出する(ステップS280)。座標点に荷電粒子線Rを照射したときの線量分布は、予め測定しておいたデータを用いる。例えば、図13に示すように、水ファントムの中に荷電粒子線Rを照射し、水の中での線量分布を測定したデータを用いる。図13(a)及び図13(b)では、色が薄い部分ほど線量が高く、濃い部分ほど線量が低い。
具体的な線量調整処理について、図11を参照して説明する。まず、S240の処理において、N番目の層L(以下、層Lと称する)に座標点P1,P2,P3,P4が設定されたものとする(なお、説明のためにこの座標点を「設定座標点P」と称する)。また、図11中の二点鎖線で示すグラフCLは、層L内の全ての座標点についての飛程減少量(=kα)を算出してプロットしたものである。ただし、このグラフCLは説明のために示したものであり、実際の治療計画ではグラフCLの作成は行われず、演算の負荷の低減のために、各設定座標点Pについての飛程減少量(=kα)のみが算出される。なお、グラフCLの一部又は全部を作成してもよい。
次に、S260の処理において、線量分布算出部108は、各設定座標点P1,P2,P3,P4に対する荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離を算出する。これによって各設定座標点P1,P2,P3,P4についての飛程減少量(=kα)が算出される。当該飛程減少量(=kα)を差し引いた算出座標点CP1,CP2,CP3,CP4を、説明のために図11に示す。次に、S260の処理において、線量分布算出部108は、各設定座標点P1,P2,P3,P4についての飛程減少量(=kα)に基づいて、飛程の補正を行う。
まず、設定座標点P1に対応する算出座標点CP1は、層Lからβ/2の範囲内に存在するため、補正はなされず、層Lに属したままとする。設定座標点P2に対応する算出座標点CP2は、層Lからβ/2の範囲よりも上流側に存在するため、補正がなされて、層LN+1に補正座標点AP2として加えられる。設定座標点P3に対応する算出座標点CP3は、層LN+1より更に上流側に存在するが、層LN+1からβ/2の範囲内に存在するため、補正がなされて、層LN+1に補正座標点AP3として加えられる。設定座標点P4に対応する算出座標点CP4は、層LN+2より更に上流側に存在し、層LN+3より下流側にβ/2の範囲内に存在するため、補正がなされて、層LN+3に補正座標点AP4として加えられる。また、層Lより下流側の層での補正によって層Lに加えられるものとされた補正座標点AP5が、層Lに属するものとなる。以上によって、層Lには、設定座標点P1と補正座標点AP5が属することとなり、当該座標点P1,AP5についての荷電粒子線Rの線量が算出される。これにより、設定座標点Pに対する荷電粒子線Rの線量に加えて、補正座標点APに対する荷電粒子線APの線量が加算される(例えば、図12を参照)。なお、補正座標点AP2,AP3,AP4は、線量の算出がなされる層Lには属さないものとなるが、後に別の層における計算で用いるために一旦記憶部104に記憶される。
図7に戻り、S280の処理が終了すると、制御部101は、N=Nmax(層Lのうち、最も上流側に存在する層Lの番号)であるか否かを判定する(ステップS290)。S290においてNがNmaxに達していないと判定された場合、N=N+1とし(ステップS300)、S230へ戻って一つ上流側の層Lについての線量の算出を行うものとする。一方、S290においてN=Nmaxとなったと判定された場合、全ての層Lについての線量の算出が完了したものとして、図7に示す処理が終了し、図6の処理へ戻る。
図6に示すように、線量分布算出部108は、S200での演算結果に基づいて、各座標点での線量を重ね合わせて線量分布を算出する(ステップS130)。図12に示すように、層Lの各座標点(設定座標点P及び補正座標点AP)に対して設定されている線量分布B0を重ね合わせることで、全体の線量分布B0を算出する。次に、線量分布算出部108は、ROIとS130で算出した線量分布B0とを対比すると共に評価を行い、OKかNGかの判定を行う(ステップS140)。例えば、図14においてE1で示す部分のように、ROI以外の領域での線量が高い部分が存在する場合は、NGと判定することができる。また、図14においてE2で示す部分のように、ROIでの線量が低い部分が存在する場合は、NGと判定することができる。なお、図12及び図14では、説明の理解のために、走査方向の一方(X方向)のみの算出及び評価しか示していないが、Y方向についても行う。また、全ての層Lについて線量分布の算出と評価を行う。なお、線量分布算出部108は、演算を行うことによって対比・評価を行ってもよく、ユーザの入力に基づいて評価を行ってもよい。ユーザ入力に基づく場合、線量分布算出部108は表示部102に線量分布を出力する。ユーザは、表示部102に表示された線量分布を参照することで、対比・評価を行い、入力部103を操作することによってOKであるかNGであるかを入力する。線量分布算出部108は、ユーザ入力情報を取得することで、OKかNGかの判定を行う。S140においてNGと判定された場合、S200へ戻り、別の走査パターンを作成し、線量分布を算出して評価を行う。
S140においてOKと判定された場合、制御パターン作成部109は、S140でOKと判定された走査パターンを、治療で採用する走査パターンとして決定する(ステップS150)。次に、制御パターン作成部109は、S150で決定された走査パターンに基づいて、走査電磁石3a,3bの制御パターンを作成する(ステップS160)。制御パターン作成部109は、作成した走査パターンに従って腫瘍14へ荷電粒子線Rが照射されるように、走査電磁石3a,3bの制御パターンを作成する。S160が完了とすると、図6に示す処理が終了し、治療計画の作成が終了する。
次に、本実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置100の作用・効果について説明する。
まず、比較のため、従来の荷電粒子線治療計画装置について図5を参照して説明する。ディグレーダ30は、X方向及びY方向に拡がる板状(厚さがAで一定)をなしており、ディブレーダ30の上流側面30a及び下流側面30bは、基軸AXと直交する平面をなしている。すなわち照射方向における断面が長方形をなしている。このようなディグレーダ30を用いた場合、照射軸と基軸AXが一致する荷電粒子線R1は、ディグレーダ30の上流側面30aに垂直に入射するため、ディグレーダ30内の通過距離が厚さと同じくAとなる。一方、照射軸が基軸AXに対して偏向する荷電粒子線R2は、ディグレーダ30内の通過距離がAよりも大きくなる。具体的には、荷電粒子線R2の照射軸が基軸AXに対して偏向角θで偏向する場合、ディグレーダ30内の通過距離は、「A/cosθ」となる。これによって、荷電粒子線R2の飛程は、荷電粒子線R1に比して短くなる。
従来の荷電粒子線治療計画装置は、前述のディグレーダ30内の荷電粒子線Rの通過距離と飛程の関係を考慮せずに所定の層LTに対して荷電粒子線Rの走査パターンを作成し、荷電粒子線照射装置1が当該走査パターンに基づいて荷電粒子線Rを照射していた。従って、照射軸と基軸AXが一致する荷電粒子線R1は計画通り層LTに照射されるが、照射軸が基軸AXに対して偏向する荷電粒子線R2は、層LTよりも上流側の箇所に照射される。これにより、腫瘍14の所定の箇所に照射される荷電粒子線Rの実際の線量と、治療計画時に算出していた線量との間でずれが生じ治療計画の精度が低下するという問題がある。
これに対し、本実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置100は、ディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離に基づいて、腫瘍14の所定の箇所に照射する荷電粒子線Rの線量を調整する制御部101を備えている。従って、荷電粒子線Rの偏向角θによって荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離が変化しても、制御部101は、当該通過距離を考慮して線量の調整を行うことができるため、治療計画と実際の照射との間のずれを抑制することが可能となる。これにより、精度の高い治療計画を作成することができる。
また、本実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置100において、制御部101の線量分布算出部は、ディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離に基づいて、所定の層Lの所定の照射位置へ照射する荷電粒子線Rの線量を、当該層Lよりも腫瘍14における荷電粒子線Rの上流側の他の層Lの照射位置へ照射する荷電粒子線Rの線量に加算して、腫瘍14に照射する荷電粒子線Rの線量分布をしている。これによって、荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離が大きくなることで、飛程が短くなり、所定の層Lの照射位置よりも上流側へ照射される場合であっても、線量分布算出部108が、そのような荷電粒子線の線量を考慮し、上流側の他の層Lの照射位置での線量に加算して線量分布の算出をすることができる。従って、治療計画時に算出した線量分布と、実際の線量分布との間のずれを抑制することが可能となり、精度の高い治療計画を作成することができる。
また、本実施形態に係る荷電粒子線治療計画装置100において、線量分布算出部108は、所定の層Lの照射位置に荷電粒子線Rを照射するときのディグレーダ30内における荷電粒子線Rの通過距離による飛程の減少量がβ/2よりも大きい場合には、所定の層Lの照射位置へ照射する荷電粒子線Rの線量を、上流側の他の層Lの照射位置へ照射する荷電粒子線Rの線量に加算して、腫瘍14に照射する荷電粒子線Rの線量分布を算出する。線量分布算出部108は、飛程の減少量が大きい場合に荷電粒子線Rの線量を、上流側の他の層Lの照射位置への線量に加算することで精度を向上させる一方、小さい場合は影響が少ないとして加算しない。これによって、治療計画の精度を高めつつも、演算の負荷を低減することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
図6及び図7は、スキャニング法による荷電粒子線照射装置1に対する治療計画の処理の例を示したが、ワブラー法による荷電粒子線照射装置1に対する治療計画を作成してもよい。この場合も、制御部101は、荷電粒子線Rのディグレーダ30内の通過距離に基づいて、腫瘍14の所定の箇所に照射する荷電粒子線Rの線量を調整してもよい。
例えば、上述の実施形態では板状のディグレーダ30を用いた場合の例について説明したが、図15に示すようなディグレーダ40,50を用いてもよい。
図15(a)に示すように、楔形のディグレーダ40に対して本発明を適用してもよい。図15(a)に示すディグレーダ40は、断面直角三角形状のディグレーダ40A,40Bを、Z方向に対向させ、アクチュエータ45で各ディグレーダ40A,40BをX方向に移動させることによって、飛程の調整を行うものである。
図15(a)に示すように、上流側に配置されるディグレーダ40Aは、直角三角形の断面の長辺(基軸AXと直交する)に該当する上流側面40Aa、斜辺に該当する下流側面40Ab、短辺(基軸AXと平行となる)に該当する側面40Acを有している。側面40Acには、ディグレーダ40AをX方向に往復動させるアクチュエータ45が接続されている。下流側に配置されるディグレーダ40Aは、直角三角形の断面の斜辺に該当する上流側面40Ba、長辺(基軸AXと直交する)に該当する下流側面40Bb、短辺(基軸AXと平行となる)に該当する側面40Bcを有している。側面40Bcには、ディグレーダ40AをX方向に往復動させるアクチュエータ45が接続されている。ディグレーダ40Aの下流側面40Abとディグレーダ40Bの上流側面40Baとは、平行をなすように対向している。アクチュエータ45によってディグレーダ40Aとディグレーダ40BをX方向に移動させることで、荷電粒子線Rがディグレーダ40A,40B内を通過する通過距離(ディグレーダ40Aとディグレーダ40Bの合計)を調整することができる。
図15(b)に示すように、段差状のディグレーダ50に対して本発明を適用してもよい。図15(b)に示すディグレーダ50は、段差状に形成されることで厚さが異なる部分を複数有しており、荷電粒子線Rを入射させる部分の厚さを変更することで、飛程の調整を行うものである。
図15(b)に示すように、ディグレーダ50は、X方向に沿って、段階的に厚さが変化する構成を有している。すなわち、ディグレーダ50の下流側面50bは、X方向における全領域においてZ方向の位置が一定であるに対し、上流側では、上流側面51、上流側面52、上流側面53、上流側面54、上流側面55の順でZ方向において上流側に配置される。当該ディグレーダ50を用いる場合、荷電粒子線Rを入射させる上流側面を変更することによって、飛程の調整を行う。ディグレーダ50の側面50cには、当該ディグレーダ50をX方向に往復動させるアクチュエータ56が接続されている。
1…荷電粒子線照射装置、3a,3b…走査電磁石、8…照射ノズル、30,40,50…ディグレーダ、100…荷電粒子線治療計画装置、101…制御部、104…記憶部、106…層設定部、107…照射位置設定部、108…線量分布算出部。

Claims (4)

  1. 荷電粒子線を走査する走査電磁石と、前記荷電粒子線のエネルギーを低下させて前記荷電粒子線の飛程を調整するディグレーダと、を有する荷電粒子線照射装置を用いて被照射体へ前記荷電粒子線を照射するための治療計画を作成する荷電粒子線治療計画装置であって、
    前記走査電磁石で偏向しなかった場合の前記荷電粒子線の照射軸である基軸に対する、前記荷電粒子線の照射軸の偏向角に基づいて、前記ディグレーダ内における前記荷電粒子線の通過距離を算出し、前記通過距離に基づいて、前記被照射体の所定の箇所に照射する前記荷電粒子線の線量を調整する制御部を備えることを特徴とする荷電粒子線治療計画装置。
  2. 前記制御部は、前記被照射体に照射する前記荷電粒子線の線量分布を算出する線量分布算出部を有し、
    前記線量分布算出部は、前記ディグレーダ内における前記荷電粒子線の通過距離に基づいて、前記所定の箇所へ照射する前記荷電粒子線の線量を、前記所定の箇所よりも前記被照射体における前記荷電粒子線の上流側の他の箇所へ照射する前記荷電粒子線の線量に加算して、前記被照射体に照射する前記荷電粒子線の線量分布を算出することを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子線治療計画装置。
  3. 前記制御部は、前記被照射体を前記荷電粒子線の照射方向に沿って複数の層に仮想的に分割する層設定部を有し、
    前記層設定部は、前記層間の距離をβとし、
    前記線量分布算出部は、前記所定の箇所に前記荷電粒子線を照射するときの前記ディグレーダ内における前記荷電粒子線の通過距離による飛程の減少量がβ/2よりも大きい場合には、前記所定の箇所へ照射する前記荷電粒子線の線量を、前記他の箇所へ照射する荷電粒子線の線量に加算して、前記被照射体に照射する前記荷電粒子線の線量分布を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の荷電粒子線治療計画装置。
  4. 荷電粒子線を走査する走査電磁石と、前記走査電磁石よりも下流に設けられると共に前記荷電粒子線のエネルギーを低下させて前記荷電粒子線の飛程を調整するディグレーダと、を収容する照射ノズルを有する荷電粒子線照射装置を用いて被照射体へ前記荷電粒子線を照射するための治療計画を作成する荷電粒子線治療計画装置であって、
    前記被照射体のCT画像を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶した前記CT画像に基づき、前記被照射体を前記荷電粒子線の照射方向に沿って複数の層に仮想的に分割する層設定部と、
    前記複数の層のそれぞれにおける前記荷電粒子線の照射位置を設定する照射位置設定部と、
    前記走査電磁石で偏向しなかった場合の前記荷電粒子線の照射軸である基軸に対する、前記荷電粒子線の照射軸の偏向角に基づいて、前記複数の層のうちの所定の層における所定の照射位置へ前記荷電粒子線を照射するときの、前記ディグレーダ内における前記荷電粒子線の通過距離を算出し、前記通過距離に基づき、前記所定の照射位置へ照射する前記荷電粒子線の線量を、前記所定の照射位置よりも前記被照射体における前記荷電粒子線の上流側の層における照射位置へ照射する前記荷電粒子線の線量に加算して、前記被照射体に照射する前記荷電粒子線の線量分布を算出する線量分布算出部と、を有する
    ことを特徴とする荷電粒子線治療計画装置。
JP2012157876A 2012-07-13 2012-07-13 荷電粒子線治療計画装置 Expired - Fee Related JP5886155B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012157876A JP5886155B2 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 荷電粒子線治療計画装置
US13/939,921 US8735848B2 (en) 2012-07-13 2013-07-11 Charged particle beam treatment planning device and charged particle beam treatment planning method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012157876A JP5886155B2 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 荷電粒子線治療計画装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014018308A JP2014018308A (ja) 2014-02-03
JP2014018308A5 JP2014018308A5 (ja) 2014-03-13
JP5886155B2 true JP5886155B2 (ja) 2016-03-16

Family

ID=49914541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012157876A Expired - Fee Related JP5886155B2 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 荷電粒子線治療計画装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8735848B2 (ja)
JP (1) JP5886155B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5917322B2 (ja) * 2012-07-12 2016-05-11 住友重機械工業株式会社 荷電粒子線照射装置
JP6066478B2 (ja) * 2013-01-29 2017-01-25 株式会社日立製作所 粒子線治療システム
US10675487B2 (en) 2013-12-20 2020-06-09 Mevion Medical Systems, Inc. Energy degrader enabling high-speed energy switching
US9962560B2 (en) 2013-12-20 2018-05-08 Mevion Medical Systems, Inc. Collimator and energy degrader
US9661736B2 (en) * 2014-02-20 2017-05-23 Mevion Medical Systems, Inc. Scanning system for a particle therapy system
US10786689B2 (en) 2015-11-10 2020-09-29 Mevion Medical Systems, Inc. Adaptive aperture
JP6527241B2 (ja) * 2015-11-13 2019-06-05 株式会社日立製作所 粒子線治療システム
WO2017134603A1 (en) * 2016-02-02 2017-08-10 Marvell Hispania Sl Network devices for scalable point to multipoint networks
JP6660761B2 (ja) * 2016-02-24 2020-03-11 株式会社日立製作所 粒子線治療システムおよびリッジフィルタならびにリッジフィルタの製造方法
CN109803723B (zh) 2016-07-08 2021-05-14 迈胜医疗设备有限公司 一种粒子疗法系统
US11103730B2 (en) 2017-02-23 2021-08-31 Mevion Medical Systems, Inc. Automated treatment in particle therapy
EP3645111A1 (en) 2017-06-30 2020-05-06 Mevion Medical Systems, Inc. Configurable collimator controlled using linear motors
US10381195B2 (en) * 2017-07-19 2019-08-13 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Charged particle beam treatment apparatus
CN113811356A (zh) 2019-03-08 2021-12-17 美国迈胜医疗系统有限公司 用于粒子治疗系统的准直器和射程调节器
CN110782418B (zh) * 2019-10-25 2020-12-04 上海精测半导体技术有限公司 一种带电粒子束设备的扫描规划方法、装置及设备

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6815693B2 (en) * 2000-02-18 2004-11-09 Nikon Corporation Charged-particle-beam microlithography apparatus and methods including proximity-effect correction
US6777700B2 (en) * 2002-06-12 2004-08-17 Hitachi, Ltd. Particle beam irradiation system and method of adjusting irradiation apparatus
JP2006280457A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Hitachi Ltd 荷電粒子ビーム出射装置及び荷電粒子ビーム出射方法
JP4115468B2 (ja) * 2005-06-10 2008-07-09 三菱電機株式会社 粒子線治療装置
JP5107113B2 (ja) 2008-03-28 2012-12-26 住友重機械工業株式会社 荷電粒子線照射装置
JP5143606B2 (ja) * 2008-03-28 2013-02-13 住友重機械工業株式会社 荷電粒子線照射装置
JP2010201099A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Hitachi Ltd 粒子線治療装置
JP5646312B2 (ja) * 2010-04-02 2014-12-24 三菱電機株式会社 粒子線照射装置及び粒子線治療装置
US8916838B2 (en) * 2010-06-07 2014-12-23 Ion Beam Applications Sa Device and method for particle beam delivery
CN103153397B (zh) * 2010-11-16 2015-10-07 三菱电机株式会社 物块、物块的制造方法、粒子射线治疗装置、及治疗计划装置
JP5637055B2 (ja) * 2011-04-18 2014-12-10 株式会社日立製作所 粒子線治療計画装置および粒子線治療装置
JP5917322B2 (ja) * 2012-07-12 2016-05-11 住友重機械工業株式会社 荷電粒子線照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014018308A (ja) 2014-02-03
US8735848B2 (en) 2014-05-27
US20140018603A1 (en) 2014-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5886155B2 (ja) 荷電粒子線治療計画装置
JP5917322B2 (ja) 荷電粒子線照射装置
JP7090451B2 (ja) 荷電粒子線治療装置
JP5330253B2 (ja) 粒子線ビーム照射装置
JP5722559B2 (ja) 治療計画装置
US20100012859A1 (en) Method For Treating A Target Volume With A Particle Beam And Device Implementing Same
JP4877784B2 (ja) 照射計画装置、粒子線照射システム、及び、これらに用いるコンピュータプログラム
JP5976353B2 (ja) 荷電粒子照射システムおよび照射計画装置
JP2014054346A (ja) 放射線治療計画装置
JP4273502B2 (ja) 放射線照射装置
US9937361B2 (en) Particle beam irradiation apparatus
WO2015155819A1 (ja) 粒子線治療計画装置、および粒子線照射のシミュレーション方法
JP5813207B2 (ja) 粒子線スキャニング照射システム
JP6755208B2 (ja) 荷電粒子線治療装置
JP2019150254A (ja) 荷電粒子線治療装置及び荷電粒子線治療装置の作動方法
JP2019180738A (ja) 粒子線治療システム、及び粒子線治療システムの照射位置制御方法
JP6063982B2 (ja) 粒子線治療システム
US10634624B2 (en) Method and device for determining an irradiation plan for a particle irradiation system
JP7220403B2 (ja) 粒子線治療システム、計測粒子線ct画像生成方法、およびct画像生成プログラム
JP6815231B2 (ja) 荷電粒子線治療装置
JP2024031910A (ja) 放射線療法用のビーム整形デバイスのオフライン品質制御
JP6063983B2 (ja) 粒子線治療システム
JP2016150006A (ja) 粒子線治療計画装置、および粒子線照射のシミュレーション方法
JP2019055005A (ja) 粒子線治療システム
WO2018235649A1 (ja) 荷電粒子線治療装置及び評価装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5886155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees