JP7220403B2 - 粒子線治療システム、計測粒子線ct画像生成方法、およびct画像生成プログラム - Google Patents

粒子線治療システム、計測粒子線ct画像生成方法、およびct画像生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、粒子線をがん患部に照射することでがん治療を行うための粒子線治療システム、および粒子線治療を行う際に用いる計測粒子線CT画像を生成するための方法やプログラムに関する。
陽子コンピュータ断層撮影に関連する技術の一例として、特許文献1には、陽子の検出は、各陽子についてオブジェクトの前及び後のトラック情報をもたらすことができ、それによってオブジェクト内での各陽子の、可能性が高い経路を求めることが可能になる、と記載されている。
特許5726910号
粒子線治療では、X線CT画像に基づき、患者ごとに粒子線の照射方向やエネルギー、照射量などの設定値を保存した治療計画データを作成する。その際、X線CT画像のCT値から水等価厚に変換して粒子線の照射方法を決定するが、変換に伴って粒子線の深さ方向に誤差が発生することが知られている。
この誤差を担保するために、照射領域のマージンを拡大することが考えられるが、これでは良い線量分布が得られない場合がある。また、特許文献1には、治療に用いる粒子線を用いて、直接、阻止能比分布を計測する方法が公開されている。なお、本発明においては、阻止能比とは水の阻止能に対する計測対象の阻止能の比を意味する。
ここで、治療に用いる粒子線(以下、治療ビーム)で阻止能比分布を計測する場合、計測対象を透過するエネルギーのビームが必要となる。しかし、このためには治療ビームに必要な粒子線より大きなエネルギーを加速できる加速器が必要となり、装置が大型化する、との課題がある。
また、炭素線を治療ビームに用いる装置において、治療ビームより軽いイオン種である陽子線(以下、計測ビーム)でCT撮像する場合、装置を大型化することなく計測対象を透過するエネルギーのビームを加速することはできるが、計測ビームに対する阻止能比分布から治療ビームに対する阻止能比分布への変換時に誤差が生じる可能性ある。
このような課題に対して、本発明は、治療装置を大型化することなく、高精度な阻止能比分布の計測が可能な粒子線治療システム、計測粒子線CT画像生成方法、およびCT画像生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、被照射体の照射対象に対して荷電粒子線を照射する粒子線治療システムであって、前記荷電粒子線として、第1荷電粒子線と、前記第1荷電粒子線とは粒子の種類が異なる第2荷電粒子線とを照射可能であり、前記第1荷電粒子線および前記第2荷電粒子線を加速する加速器と、前記加速器で加速された前記第1荷電粒子線あるいは前記第2荷電粒子線を前記照射対象に照射する照射装置と、前記被照射体を挟んで対向する位置に配置され、前記第1荷電粒子線のエネルギーを計測するモニタと、前記モニタによって計測されたエネルギーに基づいて前記被照射体の前記第1荷電粒子線に対する第1阻止能比分布を求め、前記第1阻止能比分布に基づいて前記第2荷電粒子線に対する第2阻止能比分布を演算する粒子線CT画像生成装置と、を備え、前記第1荷電粒子線と前記第2荷電粒子線との組み合わせは、前記第1荷電粒子線が陽子線で前記第2荷電粒子線がヘリウム線の組み合わせ、または、前記第1荷電粒子線がヘリウム線で前記第2荷電粒子線が炭素線である組み合わせ、のいずれかである、ことを特徴とする。
本発明によれば、治療装置を大型化することなく、高精度な阻止能比分布の計測が可能となる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態1の粒子線治療システムの全体構成を示す図である。 実施形態1の粒子線治療システムの照射ノズルの概略を示す図である。 実施形態1の粒子線治療システムによる治療計画作成用の計測粒子線CT画像作成のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態2の粒子線治療システムにおける阻止能比分布の計測方法の概略を示す模式図である。
以下に本発明の粒子線治療システム、計測粒子線CT画像生成方法、およびCT画像生成プログラムの実施形態を、図面を用いて説明する。
<実施形態1>
本発明の粒子線治療システム、計測粒子線CT画像生成方法、およびCT画像生成プログラムの実施形態1について図1乃至図3を用いて説明する。
最初に、粒子線治療システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態の粒子線治療システムの全体構成を示す図である。
粒子線治療システム100は、患者5の患部51に対して荷電粒子線(以下、ビーム90、あるいは治療ビーム90A(図2参照)、計測ビーム90B(図2参照))を照射するためのシステムであり、図1に示すように、加速器20と、ビーム輸送系30と、照射ノズル40と、治療台50と、全体制御装置11と、加速器・ビーム輸送系制御装置12と、照射ノズル制御装置13と、残飛程計測装置81と、計測粒子線CT画像作成装置80と、を備えている。
加速器20は、ビーム90を生成、加速する装置であり、入射器21、シンクロトロン加速器22、イオン源23A,23Bを備える。
イオン源23Aは治療に用いる治療ビーム90Aの元となるイオンを生成する。これに対し、イオン源23Bは計測に用いる計測ビーム90Bの元となるイオンを生成する。
本発明では、具体的には、イオン源23Aは治療ビーム90Aの元としてヘリウムイオンを生成する。この場合、イオン源23Bは計測ビーム90Bの元として陽子を生成する。若しくは、イオン源23Aは治療ビーム90Aの元として炭素イオンを生成する。この場合、イオン源23Bは計測ビーム90Bの元としてヘリウムイオンを生成する。
ビーム輸送系30は、患部51にビーム90を照射する照射ノズル40まで加速器20で加速されたビーム90を輸送する装置郡であり、加速器20と照射ノズル40とを接続している。
加速器20で必要なエネルギーまで加速されたビーム90は、ビーム輸送系30に配置された偏向電磁石31により真空中を磁場で曲げられながら照射ノズル40まで輸送される。
照射ノズル40でビーム90は照射領域の形状に合致するように整形され、照射対象に照射される。照射対象は、例えば治療台50に横になった患者5の患部51(図2参照)などである。
ここで、本発明では、治療ビーム90Aの照射エネルギーや照射角度等の各種パラメータを決定する治療計画を作成する際に用いる計測粒子線CT画像を作成する場合には計測ビーム90Bを照射する。この照射する計測ビーム90Bを照射する場合、照射対象を通過後の計測ビーム90Bの残飛程を残飛程計測装置81で計測する。
残飛程計測装置81は、患者5を透過した計測ビーム90Bとしての陽子線のエネルギー、あるいはヘリウム線のエネルギーを計測する装置である。例えば、積層型の放射線計測装置や、シンチレータ等、公知の構成の検出器を適用することができる。
計測粒子線CT画像作成装置80は、残飛程計測装置81によって計測された患者5の陽子線のエネルギーから計測粒子線CT画像を作成する機能を有している。更に、作成された計測粒子線CT画像から患者5の陽子線に対する阻止能比分布を求めるとともに、求めた阻止能比分布に基づいてヘリウム線に対する阻止能比分布を演算する阻止能比変換機能を有している。
あるいは、計測粒子線CT画像作成装置80は、残飛程計測装置81によって計測された患者5のヘリウム線のエネルギーから計測粒子線CT画像を作成する機能を有している。更に、作成された計測粒子線CT画像から患者5のヘリウム線に対する阻止能比分布を求めるとともに、求めた阻止能比分布に基づいて炭素線に対する阻止能比分布を演算する阻止能比変換機能を有している。
治療計画装置110は、計測粒子線CT画像作成装置80で作成された計測粒子線CT画像と、その計測粒子線CT画像から求められた、治療ビームに対する阻止能比分布の情報を利用して、患部を一様な線量で照射するための照射スポットの位置と各照射スポットに対する目標照射量とを計算する。
全体制御装置11は、治療計画装置110、加速器・ビーム輸送系制御装置12、照射ノズル制御装置13、治療台50、計測粒子線CT画像作成装置80などと接続されており、粒子線治療システム100全体の動作を制御する。
加速器・ビーム輸送系制御装置12は、加速器20やビーム輸送系30を構成する各機器の動作を制御する。
照射ノズル制御装置13は、照射ノズル40を構成する各機器の動作を制御する。
これら全体制御装置11や加速器・ビーム輸送系制御装置12、照射ノズル制御装置13、計測粒子線CT画像作成装置80、治療計画装置110は、中央演算装置(CPU)およびCPUに接続されたメモリを有する。
全体制御装置11は、治療計画装置110で作成された治療計画から粒子線治療システム100を構成する各機器の照射に関係する各種の動作制御プログラムを読み込み、読み込んだプログラムを実行して、加速器・ビーム輸送系制御装置12、照射ノズル制御装置13を介して指令を出力することで、粒子線治療システム100内の各機器の動作を制御する。
計測粒子線CT画像作成装置80、治療計画装置110は、それぞれ計測粒子線CT画像作成プログラム、治療計画プログラムがインストールされ、これらのプログラムを実行してCT画像や治療計画を作成する。
なお、実行される動作の制御処理は、1つのプログラムにまとめられていても、それぞれが複数のプログラムに分かれていても良く、更にはそれらの組み合わせでも良い。
また、プログラムの一部またはすべては専用ハードウェアで実現しても良く、モジュール化されていても良い。更には、各種プログラムは、プログラム配布サーバや外部記憶メディアによって各装置にインストールされていても良い。
また、各装置は、各々が独立した装置で有線あるいは無線のネットワークで接続されたものであっても、2つ以上が一体化していてもよい。
治療台50は、患者5を載せるベッドである。治療台50は全体制御装置11からの指示に基づき、直交する3軸の方向へ移動することができ、さらにそれぞれの軸を中心として回転する、いわゆる6軸方向に移動することができる。これらの移動と回転により、患者5の患部51の位置を所望の位置に移動させることができる。
次に、照射ノズル40の詳細について図2を用いて説明する。図2は照射ノズル40の概略を示す図である。
図2に示すように、照射ノズル40内には、走査電磁石41A,41B、線量モニタ42、位置モニタ43、リッジフィルタ44、レンジシフタ45が配置されている。
また、図2に示すように、照射ノズル制御装置13は、線量モニタ制御装置72、位置モニタ制御装置73、走査電磁石電源制御装置71に接続されている。
照射ノズル40は、ビーム90の通過方向に対して垂直な平面にビーム90を走査するため走査電磁石41A,41Bにより二次元平面内にビーム90を走査する装置である。走査電磁石41A,41Bにより走査されたビーム90は、患部51に照射される。
線量モニタ42は各スポットに照射されるビーム90の線量を演算するために、ビーム90の通過によって生じた電子を収集するためのモニタである。線量モニタ42の検出信号(電子を収集して得られたパルス信号)は線量モニタ制御装置72に入力される。
線量モニタ制御装置72は、線量モニタ42から入力された検出信号に基づいて各照射スポット53に照射される照射量を演算し、演算した照射量を照射ノズル制御装置13に出力する。
位置モニタ43は、各照射スポット53の位置(例えば重心の位置)を演算するために、ビーム90の通過によって生じた電子を収集するためのモニタである。位置モニタ43の検出信号(電子を収集して得られたパルス信号)は位置モニタ制御装置73に入力される。
位置モニタ制御装置73は、位置モニタ43から入力された検出信号に基づいて各照射スポット53における線量をカウントし、演算したカウント値を照射ノズル制御装置13に出力する。
照射ノズル制御装置13は、位置モニタ制御装置73に入力された信号に基づきビーム90の通過位置を求め、求めた通過位置のデータから照射スポット53の位置および幅の演算を行い、ビーム90の照射位置を確認する。更には、照射ノズル制御装置13は、線量モニタ制御装置72に入力された照射線量に応じてビーム90の照射の制御を進行する。
リッジフィルタ44は、ブラッグピークを太らせることが必要な場合に使用することができる。また、レンジシフタ45は、ビーム90の到達位置を調整する際に挿入することができる。
本実施形態のようなスキャニング照射では、上述のように、あらかじめ治療計画装置110で患部51を一様な線量で照射するための照射スポット53の位置と各照射スポット53に対する目標照射量を計算する。
次に、治療計画作成用の計測粒子線CT画像を生成する方法と、阻止能比分布の計測時の動作について図3を用いて説明する。図3は計測粒子線CT画像の生成時、および阻止能比分布計測時のフローチャートを示す図である。
計測ビーム90Bを用いた計測を開始する前に、照射角度の変更ピッチ、照射角度ごとに設置された照射スポットのエネルギー、位置および照射量は予め決定され、全体制御装置11に照射計画データとして保存されている。ここで、照射角度とは、ビーム輸送系30が回転ガントリーの場合はガントリー角度を意味し、ビーム輸送系30が固定照射系の場合は照射対象の設置角度を意味する。
最初に、計測開始がオペレータにより指示される(ステップS101)。
次に、照射計画データに基づき、全体制御装置11は、治療台50、加速器・ビーム輸送系制御装置12、照射ノズル制御装置13のパラメータを設定する(ステップS102)。また、全体制御装置11は、スポットごとのエネルギーの設定値を計測粒子線CT画像作成装置80に対して送る。照射スポット53の座標値は、照射ノズル制御装置13において走査電磁石41A,41Bの励磁電流値に変換されて、図2に示す走査電磁石電源制御装置71に送られる。
パラメータの設定などが完了した後、オペレータの操作により照射が開始される(ステップS103)。
照射が開始されると、全体制御装置11は、加速器・ビーム輸送系制御装置12にエネルギー変更、ビーム90の出射信号又は出射停止信号などを出力する。治療計画データに記録された順に従い、N=1から順次ある照射スポット53に対して、定められた照射量のビーム90を照射する(ステップS104)。この際、線量モニタ42からの信号からの信号に基づいて、照射スポット53への照射が完了したと判定されたときは、残飛程計測装置81は計測値を計測粒子線CT画像作成装置80に送信する。
次に、全体制御装置11は、先に照射が完了したある照射スポット53が同じエネルギー内の最後に照射すべきスポットであったか否かを判定する(ステップS105)。エネルギー内の最終スポットであったと判定されたときは処理をステップS106に進める。これに対し、エネルギー内の最終スポットでなかったと判定されたときは次の照射スポット53の照射を実行するために、処理をステップS104に進める。
次いで、全体制御装置11は、先に照射が完了したある照射スポット53が属するエネルギーが最後に照射すべきエネルギーであったか否かを判定する(ステップS106)。最後のエネルギーであったと判定されたときは処理をステップS107に進め、最後のエネルギーでなかったと判定されたときはエネルギー変更して次のエネルギーの照射を行うために、処理をステップS104に進める。
次いで、全体制御装置11は、先に照射が完了したある照射スポット53が属する照射角度が最後に照射すべき照射角度であったか否かを判定する(ステップS107)。最後の照射角度であったと判定されたときは処理をステップS108に進め、最後の照射角度でなかったと判定されたときは照射角度を変更して次の照射角度の照射を行うために、処理をステップS103に進める。
これらステップS101からステップS107が、患部51を有する患者5に陽子線、あるいはヘリウム線を照射する照射工程、および照射工程において照射された陽子線、あるいはヘリウム線のうち、患者5を透過した陽子線、あるいはヘリウム線のエネルギーを残飛程計測装置81により計測する計測工程に相当する。
照射が完了すると、計測粒子線CT画像作成装置80は、残飛程計測装置81で計測した残飛程と、全体制御装置11から送られたスポットごとのエネルギーの設定値とに基づき、エネルギー損失量の分布を照射角度ごとに算出する(ステップS108)。さらに、計測粒子線CT画像作成装置80は、計測粒子線CT画像作成機能により陽子線或いはヘリウム線CT画像を生成するとともに、これらのCT画像を用いて、算出されたエネルギー損失量分布に基づき、計測ビームに対する3次元の阻止能比分布を再構成する。続いて、計測粒子線CT画像作成装置80は、阻止能比変換機能を用いて、計測ビームに対する阻止能比分布を治療ビームに対する阻止能比分布に変換する。
このステップ108が、残飛程計測装置81によって計測されたエネルギーに基づいて、陽子線、あるいはヘリウム線に対する患者5の阻止能比分布を求める計測用阻止能比分布演算工程、および計測用阻止能比分布演算工程によって求めた陽子線に対する阻止能比分布に基づいてヘリウム線に対する患者5の阻止能比分布、あるいは求めたヘリウム線に対する阻止能比分布に基づいて炭素線に対する患者5の阻止能比分布を演算する治療用阻止能比分布演算工程に相当する。
最終的に、作成された治療ビームに対する阻止能比分布と計測粒子線CT画像とが治療計画装置110に送られ、治療計画装置110により治療計画が作成される(ステップ109)。治療計画の作成方法は、公知の方法を用いることができる。その後、処理を終了する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
上述した本発明の実施形態1の粒子線治療システム100では、荷電粒子線として、陽子線およびヘリウム線を照射可能であり、患者5を透過した陽子線のエネルギーを計測する残飛程計測装置81と、残飛程計測装置81によって計測された患者5の陽子線に対する阻止能比分布を求め、求めた阻止能比分布に基づいてヘリウム線に対する阻止能比分布を演算する粒子線CT画像生成装置80と、を備えている。あるいは、荷電粒子線として、ヘリウム線および炭素線を照射可能であり、患者5を透過したヘリウム線のエネルギーを計測する残飛程計測装置81と、残飛程計測装置81によって計測された患者5のヘリウム線に対する阻止能比分布を求め、求めた阻止能比分布に基づいて炭素線に対する阻止能比分布を演算する粒子線CT画像生成装置80と、を備えている。
まず、ヘリウム線と陽子線の組合せでの効果について説明する。ヘリウム線と陽子線で比較すると、ICRU REPORT49によれば、残飛程が同一のビームでは速度の光速比βがほぼ一致する。
一方、Bethe-Blochの式によると、阻止能Sは下記に示す式(1)で表される。
Figure 0007220403000001
ここで、式(1)中、K、z、Z、A、m、c、I、δは、それぞれ、定数、入射粒子の価数、標的原子核の価数、原子量、電子質量、光速、平均イオン化ポテンシャル、密度効果を意味する。
式(1)に示すように、ビームに依存する項は、zを除いてβで値が決まる。そこで、残飛程が同一の陽子線とヘリウム線を比較すると、βに依存する項の差が小さく、陽子線に対する阻止能を決定する項は、zの項を除いてヘリウム線に対する阻止能とほぼ一致する。これにより、治療ビーム90Aにヘリウム線を用い、計測ビーム90Bに陽子線を用いた場合、阻止能比の変換時に生じる誤差が小さくできることが分かる。
治療ビーム90Aとして典型的な最大残飛程30cmのヘリウム線の磁気剛性率は4.5m程度である。一方、磁気剛性率が4.5mの陽子線の残飛程は199cm程度であり、計測対象が人体の場合、十分に透過できる残飛程を持つ。つまり、治療ビーム90Aとしてヘリウム線を加速できる加速器では、加速器を大型化することなく陽子線を用いた計測ビーム90Bを生成することができる。
これら2つの事実から、治療装置を大型化することなく高精度な阻止能比分布の計測が可能であることが分かる。これを利用することで、粒子線の深さ方向に誤差が発生することを抑制することができ、従来に比べて高精度な治療計画の作成を実現し、高精度な粒子線照射を実現することが可能となる。
次に、炭素線とヘリウム線の組合せについて説明する。
同一の磁気剛性率を持つ炭素線とヘリウム線でも、βはほぼ一致する。また、治療に用いられる炭素線の典型的な磁気剛性率は3.5-6.6m程度であり、この範囲の磁気剛性率を持つヘリウム線の最大残飛程は93cmである。このため、計測対象が人体の場合、十分に透過できる残飛程を持つことが分かる。
つまり、治療ビーム90Aに炭素線を、計測ビーム90Bにヘリウム線を用いた場合、治療ビーム90Aのβの値に近い計測ビーム90Bで阻止能比分布が計測可能となり、βに依存する項の差を小さくすることで阻止能比の変換誤差を小さくすることが可能となる。
従って、ヘリウム線と陽子線の組合せの場合と同様に、治療装置を大型化することなく高精度な阻止能比分布の計測が可能となる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2の粒子線治療システム、計測粒子線CT画像生成方法、およびCT画像生成プログラムについて図4を用いて説明する。実施形態1と同じ構成には同一の符号を示し、説明は省略する。以下の実施形態においても同様とする。
本実施例では、計測用の照射計画データ作成の際に、照射位置に依存せずに、例えば、図4に示すように、照射方向1の計測ビーム90Bであっても、照射方向2の計測ビーム90Bであっても、残飛程が小さな値で一定になるように、照射位置に応じて計測ビーム90Bのエネルギーを変更する。
ここで小さな値の残飛程とは、例えば1cm程度である。計測ビーム90Bのエネルギーは、事前に計測されたX線CT画像から計算される計測対象の照射位置ごとの厚みに基づき決定する。
その上で、本実施形態では、図4に示すように、残飛程計測装置81の上流側にコリメータ82を設置する。
このコリメータ82により、計測対象内で散乱された計測ビーム90Bは残飛程計測装置81に到達することが抑制される。結果として、計画された照射方向を通過した計測ビーム90Bのみの残飛程を計測することが可能となり、エネルギー損失量の分布の精度が向上する。このため、更に計測粒子線CT画像の精度や阻止能比の精度を上げることができる。
また、残飛程を小さな値で一定とすることにより、残飛程計測装置81で計測するエネルギーの上限を低減することができ、結果として残飛程計測装置81を小型化する事が可能となる。
また、残飛程が小さくなることで、コリメータ82も同様に小型化する事が可能となる。特に散乱X線除去用グリッドを使用すれば、可動リーフ型コリメータと比較して小型化と低コスト化が可能となる。
更には、阻止能比分布の精度が向上することから、粒子線の深さ方向に誤差が発生することをさらに抑制することができ、更に高精度な治療計画の作成を実現し、高精度な粒子線照射を実現することが可能となる。
その他の構成・動作は前述した実施形態1の粒子線治療システム、計測粒子線CT画像生成方法、およびCT画像生成プログラムと略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施形態2の粒子線治療システム、計測粒子線CT画像生成方法、およびCT画像生成プログラムにおいても、前述した実施形態1のそれらとほぼ同様な効果が得られるとともに、残飛程計測装置81を小型化し、阻止能比分布の精度を向上させることができる。
上述のような本実施形態特有の効果は、治療ビーム90A,計測ビーム90Bとして同じ粒子線を用いる場合であっても得ることができる。すなわち、粒子線治療システムにおいて、計測粒子線CT画像を生成する場合に、本実施例のように残飛程計測装置81の上流側にコリメータ82を設置することによって、計測ビームと治療ビームとがたとえ同じイオン種である場合にも、エネルギー損失量分布の精度の向上を図ることができ、計測粒子線CT画像の生成精度を上げることができる。従って、治療計画の精度、粒子線照射の精度の向上を図ることができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、計測ビーム90Bの照射法として、スポット間で電流を停止する離散スポット照射法を例に説明したが、スポット間でビーム電流を停止しない連続スポット照射法にも同様に適用することができる。また、この他として、ワブラー法や二重散乱体法など粒子線の分布を広げた後、コリメータやボーラスを用いて標的の形状に合わせた線量分布を形成する照射法にも本発明を適用することができる。同様に、治療ビーム90Aの照射方法についても特に限定はない。
また、加速器20は、実施形態で説明したシンクロトロン加速器22の他に、サイクロトロン加速器やシンクロサイクロトロン加速器などの様々な公知の加速器を用いることができる。
また、計測ビーム90Bで計測,求める計測対象の物理量について阻止能比を用いる場合について説明したが、阻止能比の替わりに、阻止能または水等価厚とすることも可能である。
5…患者(被照射体)
11…全体制御装置
12…加速器・ビーム輸送系制御装置
13…照射ノズル制御装置
20…加速器
21…入射器
22…シンクロトロン加速器
23A,23B…イオン源
30…ビーム輸送系
31…偏向電磁石
40…照射ノズル
41A,41B…走査電磁石
42…線量モニタ
43…位置モニタ
44…リッジフィルタ
45…レンジシフタ
50…治療台
51…患部(照射対象)
61A,61B…走査電磁石電源
71…走査電磁石電源制御装置
72…線量モニタ制御装置
73…位置モニタ制御装置
80…計測粒子線CT画像作成装置
81…残飛程計測装置(モニタ)
82…コリメータ
90…ビーム
90A…治療ビーム
90B…計測ビーム

Claims (6)

  1. 被照射体の照射対象に対して荷電粒子線を照射する粒子線治療システムであって、
    前記荷電粒子線として、第1荷電粒子線と、前記第1荷電粒子線とは粒子の種類が異なる第2荷電粒子線とを照射可能であり、
    前記第1荷電粒子線および前記第2荷電粒子線を加速する加速器と、
    前記加速器で加速された前記第1荷電粒子線あるいは前記第2荷電粒子線を前記照射対象に照射する照射装置と、
    前記被照射体を挟んで対向する位置に配置され、前記第1荷電粒子線のエネルギーを計測するモニタと、
    前記モニタによって計測されたエネルギーに基づいて前記被照射体の前記第1荷電粒子線に対する第1阻止能比分布を求め、前記第1阻止能比分布に基づいて前記第2荷電粒子線に対する第2阻止能比分布を演算する粒子線CT画像生成装置と、を備え、
    前記第1荷電粒子線と前記第2荷電粒子線との組み合わせは、前記第1荷電粒子線が陽子線で前記第2荷電粒子線がヘリウム線の組み合わせ、または、前記第1荷電粒子線がヘリウム線で前記第2荷電粒子線が炭素線である組み合わせ、のいずれかである
    ことを特徴とする粒子線治療システム。
  2. 請求項1に記載の粒子線治療システムにおいて、
    前記モニタは、前記第1荷電粒子線の進行方向に対して上流側にコリメータを備えた
    ことを特徴とする粒子線治療システム。
  3. 請求項1または2に記載の粒子線治療システムにおいて、
    前記モニタは、前記第1荷電粒子線のエネルギー損失量分布が計測可能である
    ことを特徴とする粒子線治療システム。
  4. 照射対象を有する被照射体に陽子線、あるいはヘリウム線を照射する照射工程と、
    前記照射工程において照射された前記陽子線、あるいは前記ヘリウム線のうち、前記被照射体を透過した前記陽子線、あるいは前記ヘリウム線のエネルギーをモニタにより計測する計測工程と、
    前記モニタによって計測されたエネルギーに基づいて、前記陽子線、あるいは前記ヘリウム線に対する前記被照射体の阻止能比分布を求める計測用阻止能比分布演算工程と、
    前記計測用阻止能比分布演算工程によって求めた前記陽子線に対する阻止能比分布に基づいて前記ヘリウム線に対する前記被照射体の阻止能比分布、あるいは求めた前記ヘリウム線に対する阻止能比分布に基づいて炭素線に対する前記被照射体の阻止能比分布を演算する治療用阻止能比分布演算工程と、有する
    ことを特徴とする計測粒子線CT画像生成方法。
  5. 請求項4に記載の計測粒子線CT画像生成方法において、
    前記計測工程では、前記モニタの上流側にコリメータを配置する
    ことを特徴とする計測粒子線CT画像生成方法。
  6. 粒子線CT画像生成装置に、
    被照射体に照射された第1荷電粒子線のエネルギーと前記被照射体を透過した前記第1荷電粒子線の残飛程とに基づいてエネルギー損失量の分布を照射角度ごとに算出するステップと、
    前記エネルギー損失量に基づいて前記被照射体のCT画像を生成するステップと、
    前記エネルギー損失量と前記CT画像とに基づいて、前記第1荷電粒子線に対する阻止能比分布である第1阻止能比分布を算出するステップと、
    前記第1阻止能比分布を、前記第1荷電粒子線とは粒子の種類が異なる第2荷電粒子線に対する阻止能比分布である第2阻止能比分布に変換するステップと、を実行させるプログラムであって
    前記第1荷電粒子線と前記第2荷電粒子線との組み合わせ、前記第1荷電粒子線が陽子線で前記第2荷電粒子線がヘリウム線の組み合わせ、または、前記第1荷電粒子線がヘリウム線で前記第2荷電粒子線が炭素線である組み合わせ、のいずれかとす
    ことを特徴とするCT画像生成プログラム。
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