JP5884688B2 - 結像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本開示は、合焦(フォーカシング)機能を有し、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の電子カメラに好適に用いられる結像レンズ、およびそのような結像レンズを用いた撮像装置に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を用いたデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等が急速に普及している。このようなデジタルカメラ等の普及により、携帯性に優れ、高画素数に対応した高性能な結像レンズへの要求が高くなっている。また、最近では、ズームレンズだけでなく焦点距離が固定された単焦点レンズを求めるユーザも出てきておりニーズは多様化している。
単焦点レンズに対するひとつのニーズとして、開放F値がF2程度の大口径、そして小型で高性能であること、さらには無限遠物体から近接物体まで撮影できることが期待されている。こうした結像レンズとして、特許文献1および特許文献2のようなレンズが知られている。特許文献1に記載の結像レンズは、合焦時に2つのレンズを移動させるフローティング機構を有し、半画角が25度程度、開放F値が2.8前後、最大撮影倍率は1/2程度である。特許文献2に記載の結像レンズは、撮影可能な物体距離が異なる2つの撮影モードを有し、半画角が25度程度、開放F値が2.8前後、最大撮影倍率は1/4程度である。
特開2011−64919号号公報 特開2012−123340号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載された結像レンズは、撮影倍率1/2から1/4程度までの近接撮影が可能であるが、小型化、および大口径化の点からは不十分であった。例えば小型化を達成しつつ、開放F値が2.0前後の大口径で、撮影倍率1/4程度までの近接撮影を行うようなものとしては性能が不十分である。
本開示の目的は、大口径かつ良好な光学性能を有しながらも、小型化を達成しつつ簡易な構成で近接撮影が可能となる結像レンズおよび撮像装置を提供することにある。
本開示による結像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する部分群と、常時固定のレンズ群とから構成されている。部分群は、物体側から順に、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内での合焦時には固定のレンズ群と、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内で合焦を行うための可動のレンズ群とを有している。第1の合焦範囲は、無限遠物体から第1の有限距離物体までの範囲である。第2の合焦範囲は、無限遠物体よりも近距離にある第2の有限距離物体から第1の有限距離物体よりも近距離にある第3の有限距離物体までの範囲である。第1の合焦範囲内で合焦を行う第1の合焦モードから、第2の合焦範囲内で合焦を行う第2の合焦モードへの合焦状態の切り替えを、部分群を全体として物体方向に移動させることで行う。可動のレンズ群は2つのレンズ群からなり、第1の合焦モードおよび第2の合焦モードでの合焦を、2つのレンズ群をそれぞれ独立して物体側へ移動することにより行う。
本開示による撮像装置は、結像レンズと、結像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを備え、結像レンズを、上記本開示による結像レンズによって構成したものである。
本開示による結像レンズまたは撮像装置では、第1の合焦範囲内で合焦を行う第1の合焦モードから、第2の合焦範囲内で合焦を行う第2の合焦モードへの合焦状態の切り替えが、部分群を全体として物体方向に移動させることで行われる。部分群内で固定のレンズ群と可動のレンズ群とを有し、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内での合焦時には可動のレンズ群によって合焦が行われる。
本開示の結像レンズまたは撮像装置によれば、物体距離に応じた2つの合焦モードを有し、部分群を全体的に移動させることで2つの合焦モードの切り替えを行い、かつ、部分群と常時固定のレンズ群とのレンズ構成の最適化を図るようにしたので、大口径かつ良好な光学性能を有しながらも、小型化を達成しつつ簡易な構成で近接撮影が可能となる。
本開示の一実施の形態に係る結像レンズの第1の構成例を、合焦の際の各レンズ群の移動の様子と共に示したレンズ断面図である。 数値実施例1に対応する結像レンズの第1の合焦モードで無限遠物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例1に対応する結像レンズの第1の合焦モードで第1の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例1に対応する結像レンズの第2の合焦モードで第2の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例1に対応する結像レンズの第2の合焦モードで第3の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 結像レンズの第2の構成例を、合焦の際の各レンズ群の移動の様子と共に示したレンズ断面図である。 数値実施例2に対応する結像レンズの第1の合焦モードで無限遠物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例2に対応する結像レンズの第1の合焦モードで第1の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例2に対応する結像レンズの第2の合焦モードで第2の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例2に対応する結像レンズの第2の合焦モードで第3の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 結像レンズの第3の構成例を、合焦の際の各レンズ群の移動の様子と共にに示したレンズ断面図である。 数値実施例3に対応する結像レンズの第1の合焦モードで無限遠物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例3に対応する結像レンズの第1の合焦モードで第1の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例3に対応する結像レンズの第2の合焦モードで第2の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 数値実施例3に対応する結像レンズの第2の合焦モードで第3の有限距離物体合焦時における球面収差、像面湾曲、および歪曲収差を示す収差図である。 撮像装置の一構成例を示すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.レンズの基本構成
2.作用・効果
3.撮像装置への適用例
4.レンズの数値実施例
5.その他の実施の形態
[1.レンズの基本構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る結像レンズの第1の構成例を示している。この構成例は、後述の数値実施例1のレンズ構成に対応している。同様にして、後述の数値実施例2および3のレンズ構成に対応する第2および第3の構成例を、図6および図11に示す。これらの図1等において、符号IMGは像面、Z1は光軸を示す。
以下、本実施の形態に係る結像レンズの構成を、適宜図1等に示した構成例に対応付けて説明するが、本開示による技術は、図示した構成例に限定されるものではない。
本実施の形態に係る結像レンズは、物体距離に応じた2つの合焦モードを有している。第1の合焦モードM1は第1の合焦範囲内で合焦を行うモードであり、第2の合焦モードM2は第2の合焦範囲内で合焦を行うモードである。ここで、第1の合焦範囲は、無限遠物体から第1の有限距離物体までの範囲である。第2の合焦範囲は、無限遠物体よりも近距離にある第2の有限距離物体から第1の有限距離物体よりも近距離にある第3の有限距離物体までの範囲である。
図1等では、上段から無限遠物体合焦時のレンズ位置M1−1および第1の有限距離物体合焦時のレンズ位置M1−2と、第2の有限距離物体合焦時のレンズ位置M2−1および第3の有限距離物体合焦時のレンズ位置M2−2とにおけるレンズ配置を、合焦の際に移動するレンズ群の移動の軌跡と共に示している。実線の矢印は各合焦モード内での合焦および2つの合焦モードの切り替えに際してレンズ群が移動することを示す。撮影距離の変化に従って矢印で示す位置に、移動するレンズ群が存在する。
本実施の形態に係る結像レンズは、全体として正の屈折力を有する部分群GR0と、常時固定のレンズ群(第4レンズ群GR4)とを備えている。部分群GR0は、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内での合焦時には固定のレンズ群(第1レンズ群GR1)と、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内で合焦を行うための可動のレンズ群(第2レンズ群GR2および第3レンズ群GR3)とを有している。
また、第1の合焦モードM1から第2の合焦モードM2への合焦状態の切り替えは、部分群GR0を全体として物体方向に移動させることで行うようになっている。
その他、本実施の形態に係る結像レンズは、後述する所定の条件式等を満足することが望ましい。
[2.作用・効果]
次に、本実施の形態に係る結像レンズの作用および効果を説明する。併せて、望ましい構成を説明する。
一般的に正(負)の屈折力を有するレンズ群を物体側(像面側)に移動させることで無限遠物体から近接物体までの合焦を行うことが知られている。より近い距離の物体まで合焦するためには、レンズ群の移動量を大きくする必要があり、光学系の小型化と撮影距離によらず良好な光学性能を確保することが困難であった。また、近接撮影を実現する方法としてクローズアップレンズの装着があるが、着脱の煩雑さや周辺性能の劣化といったデメリットがある。
これに対し、本実施の形態では上記のように光学系の一部(部分群GR0)を繰り出すだけで近接撮影を可能とし、使用頻度が高い無限遠物体の撮影が可能な第1の合焦モードM1における光学全長を短くすることができる。近接撮影が可能な第2の合焦モードM2では、その全体の繰り出し量と、部分群GR0内の可動のレンズ群(第2レンズ群GR2および第3レンズ群GR3)の位置を適切に設定することで良好な光学性能を得ることできる。従って、結像レンズを上記のように構成することで、大口径かつ良好な光学性能を有しながらも、小型化を達成しつつ簡易な構成で近接撮影を可能にすることができる。
さらに、本実施の形態による結像レンズにあっては、常時固定のレンズ群は最も像側に配置されることが望ましい。最も像側に位置するレンズ群は撮像素子に十分な光量を到達させるためには大型化する傾向にある。大きなレンズ群を移動させるにはその周辺に移動させるための機構を配置する必要があり、鏡筒構造の大型化が避けられない。これに対し、本実施の形態では最も像側に位置するレンズ群を常時固定とすることで鏡筒構成の簡略化と小型化を実現できる。なお、図1等の構成例では、第4レンズ群GR4が常時固定のレンズ群となっている。
さらに、最も像側に配置されるレンズ群は負の屈折力を有することが望ましい。最終レンズ群に負の屈折力をもたせることで、テレフォトタイプの構成となり、大口径を実現すると大きくなりがちなレンズ系を小型化することができる。
さらに、第1の合焦モードM1での合焦と第2の合焦モードM2での合焦とを、同一のレンズ群を光軸方向に移動することにより行うことが望ましい。このように構成することで、フォーカスレンズを駆動させるアクチュエーターも共通化できるため鏡筒構成の簡略化と小型化を実現できる。なお、図1等の構成例では、第1の合焦モードM1と第2の合焦モードM2とで、第2レンズ群GR2および第3レンズ群GR3を可動のレンズ群として光軸方向に移動させている。
さらに、合焦時に可動のレンズ群に非球面を有することが望ましい。合焦時にレンズが動くことで発生する収差を非球面で補正することで、撮影距離によらず収差を良好に補正することが可能となる。
さらに、第1の合焦モードM1および第2の合焦モードM2での合焦を、2つのレンズ群をそれぞれ独立して物体側へ移動することで行うことが望ましい。特に大口径レンズでは合焦時の収差変動が大きいため、2つのレンズ群の位置関係を調節することで収差を補正し、さらなる高性能化を図ることができる。
さらに、合焦時に可動のレンズ群の移動軌跡が第1の合焦モードM1と第2の合焦モードM2とでは異なることが望ましい。具体的には、可動のレンズ群が2つのレンズ群である場合、第1の合焦モードM1での合焦時と第2の合焦モードM2での合焦時とで、2つのレンズ群のうちの一方のレンズ群に対する、他方のレンズ群の移動量が異なることが望ましい。特に大口径レンズでは合焦時の収差変動が大きいため、合焦モードごとに2つのレンズ群の位置関係を最適化することで収差を補正し、第1の合焦モードM1と第2の合焦モードM2とで共に収差を良好に補正することができる。
(条件式の説明)
本実施の形態に係る結像レンズでは、以下の条件式を少なくとも1つ、好ましくは2つ組み合わせて満足するように各レンズの構成の最適化を図ることで、より良好な性能を得ることができる。
本実施の形態に係る結像レンズは、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.6<T1/T2<1.5 ……(1)
ただし、
T1:第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時における部分群GR0の光軸上の長さ
T2:第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時における部分群GR0の光軸上の長さ
とする。
条件式(1)を満足することにより、レンズ系を小型化することができる。条件式(1)は、第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時における部分群GR0の光軸上の長さと第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時における部分群GR0の光軸上の長さの比を規定する式である。結像レンズが条件式(1)を満足することにより、部分群GR0内で合焦時に可動のレンズ群の移動量が第1の合焦モードM1と第2の合焦モードM2とで同程度となり、合焦のために必要なスペースを有効に活用できることで光学系の小型化に有利となるとともに、第1の合焦モードM1と第2の合焦モードM2とで共に収差を良好に補正することができる。
なお、条件式(1)については、以下の条件式(1)’の通り、下限値を0.9、上限値を1.1とするとより好ましい。
0.9<T1/T2<1.1 ……(1)’
本実施の形態に係る結像レンズはまた、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
2.0<TL/Y<3.5 ……(2)
ただし、
TL:無限遠合焦時の全長
Y:像面における最大像高
とする。
条件式(2)を満足することにより、使用頻度の高い無限遠合焦時における鏡筒の小型化を実現することができる。条件式(2)は、無限遠合焦時の全長を規定する式である。条件式(2)の下限値を下回った場合には、各レンズの屈折力を必要以上に大きくしてレンズ系の全長を短くするため、製造誤差による光学性能の劣化が多くなってしまう。逆に、条件式(2)の上限値を上回った場合には、光学全長が長くなるため合焦時の小型化を阻害してしまう。従って、結像レンズが条件式(2)を満足することにより、合焦時の小型化を達成することができる。
なお、条件式(2)については、以下の条件式(2)’の通り、下限値を2.3、上限値を3.2とするとより好ましい。
2.3<TL/Y<3.2 ……(2)’
以上のように本実施の形態によれば、物体距離に応じた2つの合焦モードを有し、部分群GR0を全体的に移動させることで2つの合焦モードの切り替えを行い、かつ、部分群GR0と常時固定のレンズ群とのレンズ構成の最適化を図るようにしたので、大口径かつ良好な光学性能を有しながらも、小型化を達成しつつ簡易な構成で近接撮影が可能となる。
[3.撮像装置への適用例]
図16は、本実施の形態に係る結像レンズを適用した撮像装置100の一構成例を示している。この撮像装置100は、例えばデジタルスチルカメラであり、カメラブロック10と、カメラ信号処理部20と、画像処理部30と、LCD(Liquid Crystal Display)40と、R/W(リーダ/ライタ)50と、CPU(Central Processing Unit)60と、入力部70と、レンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、撮像機能を担うものであり、撮像レンズとしての結像レンズ11(結像レンズ1〜3)を含む光学系と、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12とを有している。撮像素子12は、結像レンズ11によって形成された光学像を電気信号へ変換することで、光学像に応じた撮像信号(画像信号)を出力するようになっている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12から出力された画像信号に対してアナログ−デジタル変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行うものである。
画像処理部30は、画像信号の記録再生処理を行うものであり、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行うようになっている。
LCD40は、ユーザの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリカード1000への書込、およびメモリーカード1000に記録された画像データの読み出しを行うものである。メモリカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能するものであり、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御するようになっている。入力部70は、ユーザによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等からなり、例えば、シャッタ操作を行うためのシャッタレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力するようになっている。レンズ駆動制御部80は、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するものであり、CPU60からの制御信号に基づいて結像レンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御するようになっている。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、例えば入力部70からのフォーカシングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいて結像レンズ11の所定のレンズが移動する。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリカード1000に書き込まれる。
なお、フォーカシングは、例えば、入力部70のシャッタレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80が結像レンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
なお、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、他の種々の電子機器を撮像装置100の具体的対象とするようにしても良い。例えば、レンズ交換式のカメラや、デジタルビデオカメラ、デジタルビデオカメラ等が組み込まれた携帯電話機、PDA(Personal DigitalAssistant)等のその他の種々の電子機器を、撮像装置100の具体的対象とするようにしても良い。
<4.レンズの数値実施例>
次に、本実施の形態に係る結像レンズの具体的な数値実施例について説明する。
なお、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。「面番号」は、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面の番号を示している。「ri」は、i番目の面の近軸の曲率半径の値(mm)を示す。「Di」はi番目の面とi+1番目の面との間の光軸上の間隔の値(mm)を示す。「Ni」はi番目の面を有する光学要素の材質のd線(波長587.6nm)における屈折率の値を示す。「νi」はi番目の面を有する光学要素の材質のd線におけるアッベ数の値を示す。「曲率半径」の値が「0」となっている部分は平面、または絞り面を示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離(サグ量)、「y」を光軸方向に垂直な方向における高さ(像高)、「c」をレンズの頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「K」を円錐定数(コーニック定数)、「A」、「B」、「C」、「D」をそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数とすると、以下の非球面の式によって定義される。なお、後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、すなわち、「10-i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10-5」を表している。
(非球面の式)
x=cy2/(1+(1−(1+K)c221/2)+Ay4+By6+…
(各数値実施例に共通の構成)
以下の各数値実施例に対応する結像レンズ1〜3はいずれも、上記した[1.レンズの基本構成]を満足した構成となっている。また、各数値実施例に対応する結像レンズ1〜3はいずれも、正または負の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、正の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、負の屈折力を有する第4レンズ群GR4とが物体側より像側へ順に配置されている。
[数値実施例1]
[表1]〜[表4]は、図1に示した第1の構成例に係る結像レンズ1に対応する具体的な数値実施例を示している。特に[表1]にはその基本的なレンズデータを示し、[表2]には非球面に関するデータを示す。[表3],[表4]にはその他のデータを示す。
この結像レンズ1では、第1レンズ群GR1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズからなる第1レンズG1によって構成されている。第2レンズ群GR2は、両凹形状の負レンズからなる第2レンズG2と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズからなる第3レンズG3とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第3レンズ群GR3は、両凹形状の負レンズからなる第4レンズG4と両凸形状の正レンズからなる第5レンズG5とが接合されて成る接合レンズと、両凸形状の正レンズからなる第6レンズG6とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第4レンズ群GR4は、両凹形状の負レンズからなる第7レンズG7と物体側に凸面を向けた平凸形状の正レンズからなる第8レンズG8とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第4レンズ群GR4と像面IMGの間にはフィルタFLが配置されている。開口絞りSは第2レンズ群GR2の像側における近傍に配置され、合焦の際に、第2レンズ群GR2と一体に移動する。合焦に際しては、部分群GR0における第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3とが可動レンズ群とされている。
この数値実施例1では、第2レンズ群GR2の正レンズ(G3)の両面(第5面、第6面)と、第3レンズ群GR3の正レンズ(G5)の像側の面(第10面)と、第4レンズ群GR4の負レンズ(G7)の両面(第13面、第14面)とが非球面となっている。この数値実施例1における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dの値を円錐定数Kの値と共に[表2]に示す。
[表3]には、第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時および第1の有限距離物体合焦時と、第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時および第3の有限距離物体合焦時とにおけるそれぞれの焦点距離f、FナンバーFnoおよび半画角ωの値を示す。
この数値実施例1では、合焦に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D2、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間の面間隔D7、および第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D12が変化する。[表4]には、第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時および第1の有限距離物体合焦時と、第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時および第3の有限距離物体合焦時とにおけるそれぞれの撮影倍率および可変間隔の値を示す。
Figure 0005884688
Figure 0005884688
Figure 0005884688
Figure 0005884688
以上の数値実施例1に対応する結像レンズ1の収差性能を図2〜図5に示す。図2は第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時における収差を示す。図3は第1の合焦モードM1で第1の有限距離物体合焦時における収差を示す。図4は第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時における収差を示す。図5は第2の合焦モードM2で第3の有限距離物体合焦時における収差を示す。
図2〜図5には収差図として、球面収差、非点収差(像面湾曲)、およびディストーション(歪曲収差)を示す。これらの各収差図には、d線(587.6nm)を基準波長とした収差を示す。像面湾曲の収差図において、実線(S)はサジタル像面における収差、破線(M)はメリジオナル像面における収差を示す。
以上の各収差図から分かるように、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることは明らかである。
[数値実施例2]
[表5]〜[表8]は、図6に示した第2の構成例に係る結像レンズ2に対応する具体的な数値実施例を示している。特に[表5]にはその基本的なレンズデータを示し、[表6]には非球面に関するデータを示す。[表7],[表8]にはその他のデータを示す。
この結像レンズ2では、第1レンズ群GR1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズからなる第1レンズG1によって構成されている。第2レンズ群GR2は、両凹形状の負レンズからなる第2レンズG2と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズからなる第3レンズG3とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第3レンズ群GR3は、両凹形状の負レンズからなる第4レンズG4と両凸形状の正レンズからなる第5レンズG5とが接合されて成る接合レンズと、両凸形状の正レンズからなる第6レンズG6とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第4レンズ群GR4は、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズからなる第7レンズG7と物体側に凸面を向けた平凸形状の正レンズからなる第8レンズG8とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第4レンズ群GR4と像面IMGの間にはフィルタFLが配置されている。開口絞りSは第2レンズ群GR2の像側における近傍に配置され、合焦の際に、第2レンズ群GR2と一体に移動する。合焦に際しては、部分群GR0における第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3とが可動レンズ群とされている。
この数値実施例2では、第2レンズ群GR2の正レンズ(G3)の両面(第5面、第6面)と、第3レンズ群GR3の正レンズ(G5)の像側の面(第10面)と、第4レンズ群GR4の負レンズ(G7)の両面(第13面、第14面)とが非球面となっている。この数値実施例2における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dの値を円錐定数Kの値と共に[表6]に示す。
[表7]には、第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時および第1の有限距離物体合焦時と、第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時および第3の有限距離物体合焦時とにおけるそれぞれの焦点距離f、FナンバーFnoおよび半画角ωの値を示す。
この数値実施例2では、合焦に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D2、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間の面間隔D7、および第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D12が変化する。[表8]には、第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時および第1の有限距離物体合焦時と、第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時および第3の有限距離物体合焦時とにおけるそれぞれの撮影倍率および可変間隔の値を示す。
Figure 0005884688
Figure 0005884688
Figure 0005884688
Figure 0005884688
以上の数値実施例2に対応する結像レンズ2の収差性能を図7〜図10に示す。図7は第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時における収差を示す。図8は第1の合焦モードM1で第1の有限距離物体合焦時における収差を示す。図9は第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時における収差を示す。図10は第2の合焦モードM2で第3の有限距離物体合焦時における収差を示す。
図7〜図10には収差図として、球面収差、非点収差(像面湾曲)、およびディストーション(歪曲収差)を示す。これらの各収差図には、d線(587.6nm)を基準波長とした収差を示す。像面湾曲の収差図において、実線(S)はサジタル像面における収差、破線(M)はメリジオナル像面における収差を示す。
以上の各収差図から分かるように、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることは明らかである。
[数値実施例3]
[表9]〜[表12]は、図11に示した第3の構成例に係る結像レンズ3に対応する具体的な数値実施例を示している。特に[表9]にはその基本的なレンズデータを示し、[表10]には非球面に関するデータを示す。[表11],[表12]にはその他のデータを示す。
この結像レンズ3では、第1レンズ群GR1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズからなる第1レンズG1によって構成されている。第2レンズ群GR2は、両凹形状の負レンズからなる第2レンズG2と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズからなる第3レンズG3とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第3レンズ群GR3は、両凹形状の負レンズからなる第4レンズG4と両凸形状の正レンズからなる第5レンズG5とが接合されて成る接合レンズと、両凸形状の正レンズからなる第6レンズG6とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第4レンズ群GR4は、両凹形状の負レンズからなる第7レンズG7と物体側に凸面を向けた平凸形状の正レンズからなる第8レンズG8とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。第4レンズ群GR4と像面IMGの間にはフィルタFLが配置されている。開口絞りSは第2レンズ群GR2の像側における近傍に配置され、合焦の際に、第2レンズ群GR2と一体に移動する。合焦に際しては、部分群GR0における第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3とが可動レンズ群とされている。
この数値実施例3では、第2レンズ群GR2の正レンズ(G3)の両面(第5面、第6面)と、第3レンズ群GR3の正レンズ(G5)の像側の面(第10面)と、第4レンズ群GR4の負レンズ(G7)の両面(第13面、第14面)とが非球面となっている。この数値実施例3における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dの値を円錐定数Kの値と共に[表10]に示す。
[表11]には、第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時および第1の有限距離物体合焦時と、第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時および第3の有限距離物体合焦時とにおけるそれぞれの焦点距離f、FナンバーFnoおよび半画角ωの値を示す。
この数値実施例3では、合焦に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D2、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間の面間隔D7、および第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D12が変化する。[表12]には、第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時および第1の有限距離物体合焦時と、第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時および第3の有限距離物体合焦時とにおけるそれぞれの撮影倍率および可変間隔の値を示す。
Figure 0005884688
Figure 0005884688
Figure 0005884688
Figure 0005884688
以上の数値実施例3に対応する結像レンズ3の収差性能を図12〜図15に示す。図12は第1の合焦モードM1で無限遠物体合焦時における収差を示す。図13は第1の合焦モードM1で第1の有限距離物体合焦時における収差を示す。図14は第2の合焦モードM2で第2の有限距離物体合焦時における収差を示す。図15は第2の合焦モードM2で第3の有限距離物体合焦時における収差を示す。
図12〜図15には収差図として、球面収差、非点収差(像面湾曲)、およびディストーション(歪曲収差)を示す。これらの各収差図には、d線(587.6nm)を基準波長とした収差を示す。像面湾曲の収差図において、実線(S)はサジタル像面における収差、破線(M)はメリジオナル像面における収差を示す。
以上の各収差図から分かるように、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることは明らかである。
[各実施例のその他の数値データ]
[表13]には、上述の各条件式に関する値を、各数値実施例についてまとめたものを示す。[表13]から分かるように、各条件式について、各数値実施例の値がその数値範囲内となっている。
Figure 0005884688
<5.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記実施の形態および実施例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記各数値実施例において示した各部の形状および数値は、いずれも本技術を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
また、上記実施の形態および実施例では、実質的に第1レンズ群GR1ないし第4レンズ群GR4の4つのレンズ群からなる構成について説明したが、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた構成であっても良い。
また例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
[1]
全体として正の屈折力を有する部分群と、常時固定のレンズ群とを備え、
前記部分群は、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内での合焦時には固定のレンズ群と、前記第1の合焦範囲内および前記第2の合焦範囲内で合焦を行うための可動のレンズ群とを有し、
前記第1の合焦範囲は、無限遠物体から第1の有限距離物体までの範囲であり、
前記第2の合焦範囲は、前記無限遠物体よりも近距離にある第2の有限距離物体から前記第1の有限距離物体よりも近距離にある第3の有限距離物体までの範囲であり、
前記第1の合焦範囲内で合焦を行う第1の合焦モードから、前記第2の合焦範囲内で合焦を行う第2の合焦モードへの合焦状態の切り替えを、前記部分群を全体として物体方向に移動させることで行う
結像レンズ。
[2]
前記常時固定のレンズ群は、最も像側に配置されている
上記[1]に記載の結像レンズ。
[3]
前記常時固定のレンズ群は、負の屈折力を有する
上記[1]または[2]に記載の結像レンズ。
[4]
前記第1の合焦モードでの合焦と前記第2の合焦モードでの合焦とを、前記可動のレンズ群として同一のレンズ群を光軸方向に移動することにより行う
上記[1]ないし[3]のいずれか1つに記載の結像レンズ。
[5]
前記可動のレンズ群は非球面を有する
上記[1]ないし[4]のいずれか1つに記載の結像レンズ。
[6]
前記可動のレンズ群は2つのレンズ群からなり、
前記第1の合焦モードおよび前記第2の合焦モードでの合焦を、前記2つのレンズ群をそれぞれ独立して物体側へ移動することにより行う
上記[1]ないし[5]のいずれか1つに記載の結像レンズ。
[7]
前記第1の合焦モードでの合焦時と前記第2の合焦モードでの合焦時とで、前記可動のレンズ群の移動軌跡が異なる
上記[1]ないし[6]のいずれか1つに記載の結像レンズ。
[8]
前記可動のレンズ群は2つのレンズ群からなり、
前記第1の合焦モードでの合焦時と前記第2の合焦モードでの合焦時とで、前記2つのレンズ群のうちの一方のレンズ群に対する、他方のレンズ群の移動量が異なる
上記[7]に記載の結像レンズ。
[9]
以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[8]のいずれか1つに記載の結像レンズ。
0.6<T1/T2<1.5 ……(1)
ただし、
T1:前記第1の合焦モードで無限遠物体合焦時における前記部分群の光軸上の長さ
T2:前記第2の合焦モードで前記第2の有限距離物体合焦時における前記部分群の光軸上の長さ
とする。
[10]
以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[9]のいずれか1つに記載の結像レンズ。
2.0<TL/Y<3.5 ……(2)
ただし、
TL:無限遠合焦時の全長
Y:像面における最大像高
とする。
[11]
実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた
上記[1]ないし[10]のいずれか1つに記載の結像レンズ。
[12]
結像レンズと、前記結像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
前記結像レンズは、
全体として正の屈折力を有する部分群と、常時固定のレンズ群とを備え、
前記部分群は、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内での合焦時には固定のレンズ群と、前記第1の合焦範囲内および前記第2の合焦範囲内での合焦時には可動のレンズ群とを有し、
前記第1の合焦範囲は、無限遠物体から第1の有限距離物体までの範囲であり、
前記第2の合焦範囲は、前記無限遠物体よりも近距離にある第2の有限距離物体から前記第1の有限距離物体よりも近距離にある第3の有限距離物体までの範囲であり、
前記第1の合焦範囲内で合焦を行う第1の合焦モードから、前記第2の合焦範囲内で合焦を行う第2の合焦モードへの合焦状態の切り替えを、前記部分群を全体として物体方向に移動させることで行う
撮像装置。
[13]
前記結像レンズは、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備える
上記[12]に記載の撮像装置。
GR0…部分群、GR1…第1レンズ群、GR2…第2レンズ群、GR3…第3レンズ群、GR…第4レンズ群、G1…第1レンズ、G2…第2レンズ、G3…第3レンズ、G4…第4レンズ、G5…第5レンズ、G6…第6レンズ、G7…第7レンズ、G8…第8レンズ、FL…フィルタ、IMG…像面、M1…第1の合焦モード、M2…第2の合焦モード、S…開口絞り、Z1…光軸、1,2,3…結像レンズ、10…カメラブロック、11…結像レンズ、12…撮像素子、20…カメラ信号処理部、30…画像処理部、40…LCD、50…R/W(リーダ/ライタ)、60…CPU、70…入力部、80…レンズ駆動制御部、100…撮像装置、1000…メモリカード。

Claims (11)

  1. 物体側から順に、全体として正の屈折力を有する部分群と、常時固定のレンズ群とから構成され、
    前記部分群は、物体側から順に、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内での合焦時には固定のレンズ群と、前記第1の合焦範囲内および前記第2の合焦範囲内で合焦を行うための可動のレンズ群とを有し、
    前記第1の合焦範囲は、無限遠物体から第1の有限距離物体までの範囲であり、
    前記第2の合焦範囲は、前記無限遠物体よりも近距離にある第2の有限距離物体から前記第1の有限距離物体よりも近距離にある第3の有限距離物体までの範囲であり、
    前記第1の合焦範囲内で合焦を行う第1の合焦モードから、前記第2の合焦範囲内で合焦を行う第2の合焦モードへの合焦状態の切り替えを、前記部分群を全体として物体方向に移動させることで行うようになされ、
    前記可動のレンズ群は2つのレンズ群からなり、
    前記第1の合焦モードおよび前記第2の合焦モードでの合焦を、前記2つのレンズ群をそれぞれ独立して物体側へ移動することにより行う
    結像レンズ。
  2. 前記常時固定のレンズ群は、負の屈折力を有する
    請求項に記載の結像レンズ。
  3. 前記第1の合焦モードでの合焦と前記第2の合焦モードでの合焦とを、前記可動のレンズ群として同一のレンズ群を光軸方向に移動することにより行う
    請求項1または2に記載の結像レンズ。
  4. 前記可動のレンズ群は非球面を有する
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の結像レンズ。
  5. 前記第1の合焦モードでの合焦時と前記第2の合焦モードでの合焦時とで、前記可動のレンズ群の移動軌跡が異なる
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の結像レンズ。
  6. 記第1の合焦モードでの合焦時と前記第2の合焦モードでの合焦時とで、前記可動のレンズ群における前記2つのレンズ群のうちの一方のレンズ群に対する、他方のレンズ群の移動量が異なる
    請求項に記載の結像レンズ。
  7. 以下の条件式を満足する
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の結像レンズ。
    0.6<T1/T2<1.5 ……(1)
    ただし、
    T1:前記第1の合焦モードで無限遠物体合焦時における前記部分群の光軸上の長さ
    T2:前記第2の合焦モードで前記第2の有限距離物体合焦時における前記部分群の光軸上の長さ
    とする。
  8. 以下の条件式を満足する
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の結像レンズ。
    2.0<TL/Y<3.5 ……(2)
    ただし、
    TL:無限遠合焦時の全長
    Y:像面における最大像高
    とする。
  9. 実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の結像レンズ。
  10. 結像レンズと、前記結像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
    前記結像レンズは、
    物体側から順に、全体として正の屈折力を有する部分群と、常時固定のレンズ群とから構成され、
    前記部分群は、物体側から順に、第1の合焦範囲内および第2の合焦範囲内での合焦時には固定のレンズ群と、前記第1の合焦範囲内および前記第2の合焦範囲内での合焦時には可動のレンズ群とを有し、
    前記第1の合焦範囲は、無限遠物体から第1の有限距離物体までの範囲であり、
    前記第2の合焦範囲は、前記無限遠物体よりも近距離にある第2の有限距離物体から前記第1の有限距離物体よりも近距離にある第3の有限距離物体までの範囲であり、
    前記第1の合焦範囲内で合焦を行う第1の合焦モードから、前記第2の合焦範囲内で合焦を行う第2の合焦モードへの合焦状態の切り替えを、前記部分群を全体として物体方向に移動させることで行うようになされ、
    前記可動のレンズ群は2つのレンズ群からなり、
    前記第1の合焦モードおよび前記第2の合焦モードでの合焦を、前記2つのレンズ群をそれぞれ独立して物体側へ移動することにより行う
    撮像装置。
  11. 前記結像レンズは、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備える
    請求項10に記載の撮像装置。
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