JP5881165B2 - 戸パネルのロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、戸パネルを開放位置、閉止位置、あるいは任意の開放途中位置において移動不能にロック保持するための戸パネルのロック装置に関し、なかでも、上下動するロッドを伝動体にして戸パネルをガイドレールにロック保持するロック装置に関する。
例えば、アウトセット型の引戸においては、通常の引戸における開口枠が設けられないため、戸パネル用のロック装置を戸パネルとガイドレールとの間に設けることが多い。この種のロック装置は例えば特許文献1に見ることができ、そこでは、サムターンを回動操作することによりデッドボルト(被ロック体)を戸パネルの上端から出退させ、上方に進出したデッドボルトをガイドレールに固定した係合部材で受止めて、戸パネルを開放位置と閉止位置において開閉不能にロック保持している。係合部材は、断面がクランク状に折曲げられた長尺のプレス金具からなり、その板壁がデッドボルトの移行軌跡と十文字状に交差する状態でガイドレールに固定してある。
特許文献2の扉開閉装置においては、施錠摘みを押上げ操作することによりシャフト体を戸パネルの上方へ移動させ、その上端に設けたラッチ(被ロック体)をガイドレールに固定したラッチ嵌合部(係合部材)に係合して、戸パネルを閉止位置において開放不能にロック保持している。特許文献3の被覆装置においては、操作レバー揺動操作すると、ロッド棒が戸パネルの上端および下端から突出して、その端部に固定した押圧キャップ(被ロック体)がガイドレールに圧接することで戸パネルをロック保持している。また、ガイドレールに固定した係止部材(係合部材)で押圧キャップを受止めて、戸パネルを移動不能にロック保持している。
本発明のロック装置においては、戸パネルの側に設けたロックピース(被ロック体)を、ストッパー体(係合部材)で受止めて、戸パネルを所定位置においてロック保持するが、この種のストッパー体を備えているロック装置は、特許文献4に公知である。そこでは、ガイドレールの開放端寄りと閉止端寄りのそれぞれにストッパーを設けている。ロックピースは、戸パネルの上端面に固定したカバーでスライド自在に案内されており、戸パネルが全開放(または全閉止)位置に達する直前に、ロックピースがストッパーの下面をくぐり抜けたのち、ロックピースの突端がストッパーで受止められる。このように、ロックピースが移動するとき、開閉いずれか一方へのロックピースの通過を許すストッパー体を、本発明では一方向ストッパーと言う。
特許文献4における戸パネルの側端には、ロックピースをスライド操作するためのレバーハンドルが設けてあり、このハンドルをばねに抗して垂直軸回りに回動操作することにより、ストッパーをロックピースで押上げ操作して、ロック状態を解除することができる。レバーハンドルはアルミニウム製の条材からなり、その上端にロックピースの下面に設けた連結ピンが差込み連結されて、板ばねで待機位置へ向かって回動付勢してある。なお、戸パネルは戸車で支持されて、床面側のガイドレールに沿って開閉する構造になっている。
特開2010−007239号公報(段落番号0018、図3、図4) 特開2002−047849号公報(段落番号0094、図1) 特開2009−062735号公報(段落番号0024、図8) 特許第4643422号公報(段落番号0049、図5)
特許文献1〜3のロック装置は、いずれもガイドレールの内面の上壁、あるいはガイドレールの下面に固定した係合部材で被ロック体を受止める。そのため、被ロック体をロック解除姿勢に切換えない限りは、戸パネルを開放位置や閉止位置において確実にロック保持できる。しかし、ガイドレールの内面の上壁、あるいはガイドレールの下面に係合部材を固定する必要があるため、ガイドレールの上下寸法が大きくなり、あるいは、ガイドレールと係合部材の占める空間の上下寸法が大きくなるのを避けられない。さらに、使用者の勘違いで、被ロック体をロック姿勢に切換えた状態のままで、戸パネルを開放途中位置から開閉するとき、被ロック体が係合部材に衝突して変形するおそれがある。
その点、特許文献4のロック装置は、ストッパー体が一方向ストッパーとして構成してあるので、ロックピースをロック姿勢に切換えた状態のままで、戸パネルを開放途中位置から開閉する場合であっても、ロックピースがストッパー体に衝突して変形することはない。しかし、ロックピースとストッパー体は、それぞれの端部に設けた斜面どうしが接触する状態でロック状態を保持しており、しかも、ロックピースをストッパー体へ向かってスライドさせてロック状態を解除する構造になっているので、充分にロック機能を発揮できない点に問題がある。ロックされた状態の戸パネルを大きな力で解放操作し、あるいは閉止操作すると、レバーハンドルを操作するまでもなく、ストッパー体が簡単にロック解除状態に切換わってしまうからである。
本発明の目的は、一方向ストッパーによるロックピースの移動規制機能を強化して、戸パネルを開放位置や閉止位置等において確実にロック保持でき、しかも、ガイドレールの上下寸法が大きくなるのを防止できる戸パネルのロック装置を提供することにある。
本発明における戸パネル1は、開口部2の上壁に固定したガイドレール3でランナー4を介して開閉可能に支持されており、戸パネル1とガイドレール3の走行レール部15との間に、戸パネル1を所定位置でロック保持するロック装置が設けてある。ロック装置は、ガイドレール3の側に設けられて、走行レール部15の前後いずれか一方に配置される一方向ストッパー20と、戸パネル1の側に設けられるロック体21と、ロック体21を待機姿勢とロック姿勢とに切換える切換構造とを含む。一方向ストッパー20は、ガイドレール3に装着したホルダー22で支軸23を介して上方側の解除位置と下方側のストップ位置との間で上下揺動可能に支持されるストッパー本体24を備えており、常態におけるストッパー本体24がストップ位置へ向かって下降付勢されている。ロック体21は、戸パネル1の前後縁から前後方向へ突出した姿勢となるロック姿勢と、戸パネル1の前後縁から非突出の姿勢となる待機姿勢との間で前後方向に出退移動可能に構成されており、ロック体21を切換構造でロック姿勢に切換えたとき、戸パネル1の前後縁から突出するロック体21の一部は、ストップ位置にあるストッパー本体24と、戸パネル1の移動方向において互いに重なる位置にある。ロック体21を切換構造でロック姿勢に切換えた状態において、ロック体21の一部ストッパー本体24で互いに交差する状態で受け止められて、戸パネル1所定位置にロック保持されることを特徴とする。
ロック体21の上端に、ストッパー本体24で受止められるロックピース34を設ける。ロック体21は、戸パネル1に装着したガイドケース35で前後方向へスライド自在に案内する。ロック体21を切換構造でロック姿勢に切換えた状態において、走行レール部15の前後いずれか一方へ突出したロックピース34をストッパー本体24で受止める。
トッパー本体24の揺動先端にロック体21を受止めるストッパー面27を形成し、ストッパー本体24の下面に支軸23の側へ向かって上り傾斜する通過ガイド面28を形成する(図4参照)。ロック体21をストッパー本体24で受止めた状態においては、ストッパー面27とロック体21の一部とが十文字状に交差している。
切換構造は、戸パネル1に組付けられる操作体10と、操作体10で上下にスライド操作される切換えロッド48と、切換えロッド48の上下スライド動作をロック体21の往復スライド動作に変換する動作変換構造とを含む。動作変換構造は、ロック体21を前後スライド自在に案内するガイドケース35と、切換えロッド48の上部に固定した切換えピン80と、ガイドケース35に設けられて切換えピン80を上下動のみ可能に案内するガイド溝43と、ロック体21に設けられて切換えピン80の上下動作をロック体21の前後方向のスライド動作に変換するカム溝36とで構成する。
操作体10と切換えロッド48との間に、ロック体21が待機姿勢とロック姿勢に切換わった状態において、操作体10および切換えロッド48を位置保持するクリック機構を配置する。クリック機構は、一対のクリック腕59を備えたクリック軸54と、クリック軸54を軸支する軸受部66を備えたクリックケース55とを備えている。クリックケース55には、クリック腕59に対応する複数のクリック凹部67を形成する。クリック軸54の下端は操作体10に連結し、クリック軸54の上端は切換えロッド48に連結する。
クリック軸54と切換えロッド48とは継手86を介して相対回転自在に連結する。上下長さが異なる複数種の切換えロッド48を、継手86を介してクリック軸54と連結することにより、切換えロッド48を除くロック装置の構成部品を、上下寸法が異なる戸パネル1に共通して適用できるようにする。
戸パネル1は、アウトセット構造のガイドレール3でランナー4を介してスライド開閉自在に支持する。図3に示すように、ガイドレール3に、戸パネル1のランナー4を移行案内する走行レール部15と、戸パネル1を開口部2の外縁壁から所定距離だけ離れた位置に位置させるためのスペーサー部16とを、前後に隣接する状態で設ける。一方向ストッパー20を収容するストッパーレール部17をスペーサー部16に配置する。
本発明においては、ガイドレール3に設けた一方向ストッパー20と、戸パネル1に設けたロック体21と、ロック体21の姿勢を切換える切換構造などでロック装置を構成した。また、ロック体21を切換構造でロック姿勢に切換えた状態では、走行レール部15の前後いずれか一方へ突出したロック体21の一部をストッパー本体24で互いに交差する状態で受止めて、戸パネル1を所定位置にロック保持できるようにした。
上記のように、ロック体21の一部をストッパー本体24で交差する状態で受止めると、ロック体21を待機姿勢に切換えない限りは、戸パネル1を移動不能にロック保持することができ、戸パネル1が大きな力で移動操作されたとしても、ロック装置のロック状態が解除されることはない。従って、従来のこの種のロック装置に比べて、一方向ストッパー20によるロック体21の移動規制機能を強化して、開放位置や閉止位置に移動させた戸パネル1をロック装置で確実にロック保持できる。また、一方向ストッパー20を、走行レール部15の前後いずれか一方に配置するので、ガイドレールの内面の上壁などに係合部材を固定する必要があった従来のロック装置に比べて、ガイドレール3の上下寸法が大きくなるのを解消して、戸パネル1のガイド構造をコンパクト化できる。
ロック体21の上端にロックピース34を設けると、ロック姿勢に切換えられたロックピース34とストッパー本体24とを、充分な余裕を含んだ状態で交差させることができる。従って、前後いずれかへ突出するときのロックピース34の移動量に多少のばらつきがあった場合にも、ロック体21をストッパー本体24でロックピース34を介して確実に受止めて、戸パネル1を的確にロック状態に保持できる。
ストッパー本体24を自重でストップ姿勢に下降付勢する一方向ストッパー20によれば、キックばねや板ばねなどの付勢体を使用する必要もなくストッパー本体24をストップ位置に保持できるので、一方向ストッパー20の構造を簡素化してその製造に要するコストを削減できる。また、ストッパー本体24の揺動先端にストッパー面27を形成するので、ストッパー本体24の他の部分にストッパー面27を形成する場合に比べて、ストッパー本体24の形状および構造を簡素化できる。さらに、ストッパー本体24の下面に、支軸23の側へ向かって上り傾斜する通過ガイド面28が形成してあると、ロックピース34がストッパー本体24の下面をくぐり抜ける動作を円滑に行える。通過ガイド面28に接触したロックピース34は、傾斜する通過ガイド面28に対してくさび作用を発揮しながら、ストッパー本体24の下面を殆ど抵抗のない状態でくぐり抜けることができるからである。
操作体10と、切換えロッド48と、切換えロッド48の上下動をロック体21の前後動作に変換する動作変換構造などで切換構造を構成すると、操作体10の切換え動作を切換えロッド48を介して動作変換構造に確実に伝動できる。また、切換えロッド48の上下に動作変換構造と操作体10を配置すればよいので、戸パネル1の内部における伝動構造を簡素化できる。さらに、切換えロッド48に固定した切換えピン80と、ガイドケース35に設けたガイド溝43と、ロック体21に設けたカム溝36で動作変換構造を構成すると、ロック体21およびガイドケース35を利用してカム溝36およびガイド溝43を形成できるので、動作変換構造の部品点数を減らして構造を簡素化できる。
操作体10と切換えロッド48との間にクリック機構を設けると、ロック体21が待機姿勢とロック姿勢に切換えられた状態において、操作体10および切換えロッド48をクリック機構で移動不能に位置保持することができる。従って、戸パネル1の開閉途中に、意図せずにしてロック体21が待機姿勢やロック姿勢に切換わってしまうのを確実に防止できる。クリック軸54およびクリックケース55でクリック機構を構成し、クリック軸54を操作体10および切換えロッド48に連結すると、ロック装置自体がクリック機能を発揮して、操作体10および切換えロッド48を各切換え位置に位置保持できる。そのため、把手9の側にクリック機構が設けてあるか否かとは無関係に、ロック体21を待機姿勢やロック姿勢に位置保持することができる。
クリック軸54と切換えロッド48を継手86を介して相対回転自在に連結すると、切換えロッド48および動作変換構造とロック体21等の、戸パネル1に対する組付方向を前後逆向きにするだけで、戸パネル1の左右の勝手違いとは無関係に、ロック装置を共通して使用することができる。また、クリック軸54と切換えロッド48を継手86を介して連結するロック装置によれば、上下長さが異なる複数種の切換えロッド48を継手86を介してクリック軸54と連結することにより、ロック装置の上下長さを大小に変更することができる。これに伴い、切換えロッド48を除くロック装置の構成部品を、上下寸法が異なる戸パネル1に共通して適用できることとなるので、ロック装置をより少ないコストで提供できる。
アウトセット構造のガイドレール3に、走行レール部15とスペーサー部16とを前後に隣接する状態で設け、スペーサー部16にストッパーレール部17を設けると、スペーサー部16が占める空間を利用して一方向ストッパー20を配置できる。また、スペーサー部16を利用して一方向ストッパー20を配置することにより、一方向ストッパー20を備えたガイドレール3をコンパクト化して、ガイドレール3が占める空間をより小さくできる。さらに、ガイドレール3に、走行レール部15とは別にスペーサー部16を独立した区画として形成するので、開閉途中のランナー4が一方向ストッパー20に接当緩衝するのを確実に防止できる。スペーサー部16は、アウトセット型の引戸において、戸パネル1を開口部2の外縁壁から所定距離だけ離れた位置に位置させて、戸パネル1の開閉時に開口部2の外縁壁と戸パネル1とが互いに擦れあうのを避けるために設けてある。
本発明に係るロック装置の動作変換構造を示す縦断側面図である。 アウトセット型の戸パネルの正面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 ロック装置の一方向ストッパーとロック体の関係構造を示す正面図である。 切換構造を示す図2におけるB−B線断面図である。 動作変換構造の分解斜視図である。 図1におけるC−C線断面図である。 図7におけるD−D線断面図である。 把手を分離した状態の縦断側面図である。 クリック機構の分解斜視図である。 図5におけるE−E線断面図である。 ロック体が待機保持された状態の動作変換構造の縦断側面図である。 ロック体が一方向ストッパーをくぐり抜ける状態を示す縦断正面図である。 ロック装置の組付け手順を示す分解正面図である。
(実施例) 図1ないし図14は本発明に係るロック装置をアウトセット型の引戸に適用した実施例を示している。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2において、戸パネル1は、開口部2の上壁に固定したアウトセット構造のガイドレール3でスライド開閉自在に移行案内されている。戸パネル1の左右の上隅には、ガイドレール3で走行案内されるランナー4が組付けてあり、戸パネル1の下面には床面に固定した振止めローラー5で案内される規制溝6が凹み形成してある。戸パネル1の開放端および閉止端に臨む床面には、それぞれ戸パネル1の移動を規制するストッパー7・8が固定してある。戸パネル1の閉じ端側の前後面には、それぞれ戸パネル1を開閉するための把手9が装着されており、前側の把手9に操作ノブ(操作体)10が上下スライド可能に組付けてある。後側の把手9には、操作ノブ10に連動して上下動する表示体11が上下スライド可能に組付けてある(図5参照)。
図3に示すように、ガイドレール3は、壁面にビス12で締結されるレール枠13と、レール枠13の上面および前面を覆うカバー枠14とで構成してある。レール枠13には、ランナー4を移行案内する走行レール部15とスペーサー部16とが、前後に隣接する状態で設けてある。アウトセット型の引戸においては、開閉時の戸パネル1が開口部2の外縁壁と擦れあうおそれがあり、こうした事態を防ぐために、走行レール部15の締結面側にスペーサー部16を設けて、戸パネル1を開口部2の外縁壁から所定距離だけ離れた位置に位置させるようにしている。
スペーサー部16の前部にストッパーレール部17を設けて、走行レール部15とストッパーレール部17とを前後に隣接させている。ストッパーレール部17は、後述する一方向ストッパー20のホルダー22を収容するために設けてある。このように、スペーサー部16が占める空間を利用して一方向ストッパー20を配置すると、ガイドレール3の上下寸法が大きくなるのを避けながら、一方向ストッパー20をガイドレール3に組むことができる。また、一方向ストッパー20を備えたガイドレール3をコンパクト化して、ガイドレール3が占める空間をより小さくできる。
走行レール部15の下部には、ランナー4のランナーローラー4aを支持する前後一対のレール壁15aが設けてある。また、スペーサー部16の上下にはビス12用の締結座16aが設けられ、両締結座16aの間に走行レール部15を支持する上下一対の支持壁16bが一体に設けてある。ストッパーレール部17の内面の前後壁にはリブ17aが対向する状態で突設してある。レール枠13およびカバー枠14はいずれもアルミニウム条材で形成してある。
戸パネル1を全閉止位置(所定位置)において開放不能に移動規制するために、戸パネル1とガイドレール3との間にロック装置を設けている。図4においてロック装置は、ガイドレール3の側に設けられる一方向ストッパー20と、戸パネル1の側に設けられるロック体21と、ロック体21を前後に切換え操作する切換構造を備えている。一方向ストッパー20は、走行レール部15の前後いずれか一方、具体的には先のストッパーレール部17に固定されるホルダー22と、一端がホルダー22で支軸23を介して上下揺動可能に支持されるストッパー本体24と、ストッパー本体24の下降揺動限界を規定して、ストッパー本体24のストップ位置を一定にする規制構造とで構成する。ストッパー本体24は、重力を利用してストップ位置(図4に示す状態)に移動付勢してあり、常態において自重で下降揺動してストップ位置を位置保持できる。
ホルダー22は上下面が開口する左右に長い枠体からなる。ホルダー22をストッパーレール部17に嵌込み、さらに枠部両端の下面側から挿通したビス25を雌ねじ板26にねじ込むことにより、ストッパーレール部17の前後のリブ17aをホルダー22と雌ねじ板26とで挟持して、ホルダー22をガイドレール3の任意位置に固定することができる。この実施例では、ホルダー22を戸パネル1の閉止位置の近傍に固定している。
ストッパー本体24は左右に長い板状体からなり、その一端を支軸23で軸支することにより、ストッパー本体24の揺動先端に設けたストッパー面27がホルダー22の下方へ突出するストップ位置と、ストップ位置より上方の解除位置とに上下揺動できる。ストッパー本体24の下面には、ロック体21のくぐり抜けを許すガイド面28が、先のストッパー面27の下端に連続する状態で、支軸23へ向かって上り傾斜状に形成してある。規制構造は、ストッパー本体24に固定したピン29と、ホルダー22の前後壁に形成されて、ピン29の揺動範囲を規制する規制溝30とで構成する。また、ストッパー本体24の揺動先端の上縁に設けた突片31と、ホルダー22の内面に設けた段部32とが予備の規制構造を構成している。
図6に示すように、ロック体21は、左右壁33と、左右両壁33の上端同士をつなぐ平板状のロックピース34とを一体に備えた、縦断面がコ字状のダイキャスト成形品からなり、戸パネル1の上面に埋設したガイドケース35で前後スライド自在に案内してある。左右壁33のそれぞれにはカム溝36が形成され、各カム溝36の上方にスライド片37が突設してある。ロックピース34は、左右壁33の後縁より後方へ突出させてあって、ロック体21が切換構造でロック姿勢に切換えられた状態においては、その突端がストッパーレール部17の下方空間へ突出する。つまり、ストッパー本体24がストップ位置に下降揺動し、さらにロック体21がロック姿勢に切換えられた状態においては、図1に示すようにストッパー本体24のストッパー面27がロックピース34の移行軌跡と十文字状に交差する。
ガイドケース35は、上向きに開口する収容部39を備えたガイド本体40と、ガイド本体40のフランジ壁41に固定される左右一対の蓋体42とで構成してあり、収容部39を区画する左右壁のそれぞれに縦長のガイド溝43が形成してある。このガイド溝43は、後述する切換えピン80を上下動自在に案内する。収容部39は前後に長い長方形状に形成してあり、その内部に配置したロック体21を前後スライドのみ可能に案内する。
収容部39の開口縁の左右には、ロック体21のスライド片37を支持するガイド凹部44が凹み形成してあり、収容部39の底壁には後述する切換えロッド48用の挿通穴45が形成してある。蓋体42の下面側には、先のガイド凹部44に対応する押え凹部46が形成してあり、蓋体42をフランジ壁41に固定した状態において、両凹部44・46が協同してスライド片37の上下面を挟持して、ロック体21の浮上がりを規制する(図1参照)。ロック体21が組まれたガイドケース35は、図7および図8に示すように、戸パネル1に形成した収容凹部47に埋設され、戸パネル1にねじ込んだ2個のビス49で固定される。なお、ガイドケース35を戸パネル1の上面に埋設した状態において、蓋体42の上面とロックピース34の下面は、戸パネル1の上面と面一になっている。
図5において切換構造は、先の操作ノブ10と、操作ノブ10の上下スライド動作を受継ぐクリック機構と、金属管材で形成される切換えロッド48と、切換えロッド48の上下スライド動作をロック体21の前後方向のスライド動作に変換する動作変換構造などで構成する。図9に示すように、操作ノブ10は、下端に操作つまみ50を有し、操作つまみ50の上側に把手9の内面上部に延びる腕を設け、その内面に連結ボス51が一体に形成してある。後側の把手9に設けた表示体11には、連結ボス51に係合される連結ピン52が形成してある。
図10に示すように、クリック機構は、クリック軸54と、クリック軸54を支持するクリックケース55と、クリックケース55の下部を戸パネル1に固定するケースホルダー56などで構成する。クリック軸54は、角軸状に形成される軸部57と、軸部57の下部に形成される長円枠状の逃げ枠部58と、軸部57の中途部の左右に形成される部分円弧状のクリック腕59とを一体に備えている。軸部57の上端には、フランジ状の連結片60が張出してあり、逃げ枠部58の下部には、先の連結ピン52を係合するための連結穴61が形成してある。図5に示すように、前後の把手9・9は、前側の把手9の内面に設けたねじボス63に、後側の把手9の側からビス62をねじ込んで締結するが、上側のビス62およびねじボス63との接当干渉を避けるために、逃げ枠部58が設けてある。
クリックケース55は、ケース本体64と蓋体65とで構成してあり、ケース本体64に軸部57をスライド案内する上下一対の軸受部66と、クリック腕59に対応する上下一対のクリック凹部67と、逃げ枠部58を収容するガイド凹部68が形成してある。クリック凹部67は、クリック腕59に対応して部分円弧状に形成してある。ガイド凹部68に臨むケース本体64と蓋体65の対向壁には、先のねじボス63との接当干渉を防ぎ、さらに、操作ノブ10および表示体11の上下スライドを許す逃穴69が長円状に形成してある。ケース本体64と蓋体65は、2個の位置決めピンで位置決めされた状態で接合され、2個のかしめピン70で分離不能に締結される。ガイド凹部68に臨むクリックケース55の左右には、把手9に設けたボス77と係合する凹部71が凹み形成してある。
ケースホルダー56は、内部に上下貫通状の支持穴73が形成してある中空ケースからなり、半円状の上周面の下側に連続して左右一対の位置決め突起74が設けてある。また、ケースの前後壁には先の逃穴69と同じ趣旨の長円状の逃げ穴75が形成され、逃げ穴75の左右にボス77と係合する位置決め穴78が形成してある。ケースホルダー56は、戸パネル1に前後貫通状に形成した取付穴76に対して把手9と共に組付けられて、先の位置決め突起74と、把手9の内面に設けた2個のボス77とで、取付穴76の上端に位置決め固定される(図11参照)。この状態において、ボス77が凹部71と係合してクリックケース55を同時に位置決めしている。
動作変換構造は、ガイドケース35と、切換えロッド48の上部に貫通状に固定した切換えピン80と、ガイドケース35に設けたガイド溝43と、ロック体21に設けたカム溝36とで構成されていて、ロック体21を後方のロック姿勢と、前方の待機姿勢とに切換え操作する。図1に示すように、カム溝36は下側の溝端を構成する縦長の作動溝81と、上側の溝端を構成する縦長の待機溝82と、これら両者81・82を斜めに接続する主カム溝83とで構成する。カム溝36の上下長さとガイド溝43の上下長さとは一致させてある。
操作ノブ10が把手9の上部に位置している待機状態において、ロック体21のロックピース34は、図5および図12に示すように戸パネル1の上端面に位置して待機姿勢を保持しており、切換えピン80は待機溝82の上端寄りに位置している。また、クリック軸54のクリック腕59は、図11に示すように上側のクリック凹部67に落込んで、ロック体21、切換えロッド48、およびクリック軸54を待機姿勢に位置保持している。
上記の状態から、操作ノブ10を押下げ操作すると、切換えロッド48およびクリック軸54が下向きに移動し、同時に切換えピン80がガイド溝43に案内されて下向きに移動する。その間に、切換えピン80はロック体21の待機溝82から主カム溝83へと移動し、主カム溝83に押下げ力の後向きの分力を作用させて、図1に示すように、ロック体21の全体を戸パネル1の後方へ移動させてロック姿勢に切換える。主カム溝83の下端を通過した切換えピン80は作動溝81へ入込む。
作動溝81および待機溝82はそれぞれ縦長に形成してあって、その上下方向の有効長さは、切換えピン80の直径より大きく設定してある。そのため、操作体10、クリック機構、切換えロッド48、および動作変換構造を組んだ場合に避けられない切換えピン80の上下位置のばらつきを、作動溝81および待機溝82で吸収できることになる。このように、集積誤差に伴う切換えピン80の上下位置のばらつきを、作動溝81および待機溝82において吸収できるようにすると、集積誤差によってロック体21の姿勢の切換えが不十分になるなどの動作不良に陥るのを確実に防止して、ロック体21の姿勢の切換えを的確に行うことができる。また、作動溝81および待機溝82が縦長に形成してあると、ロック体21が前後スライドするとき、主カム溝83がガイド溝43の上下中途部に沿って前後に移動することになる。従って、切換えピン80がガイド溝43の上下端で受止められる前に、余裕を残した状態でロック体21をロック姿勢と待機姿勢とに切換え操作することができる。
図5において、クリック軸54と切換えロッド48は継手86を介して相対回転自在に連結してある。継手86は、切換えロッド48の下端に固定される第1継手87と、クリック軸54の上端に連結される第2継手88で構成する。図10に示すように第1継手87は、切換えロッド48が差込み係合される連結ボス89と、連結ボス89の下部に形成される軸部90とを一体に備えた旋削品からなり、軸部90の下端寄りに連結溝91が周回状に形成してある。
切換えロッド48の下端を連結ボス89の内部に差込み、連結ボス89にねじ込んだ止めねじ92の先端を、切換えロッド48の周面に押付けることにより、第1継手87を切換えロッド48に固定することができる。また、切換えロッド48の第1継手87に対する固定位置を上下に調整することにより、ガイドケース35とクリックケース55の上下間隔のばらつきを吸収することができる。
第2継手88は、断面が半円状の一対の連結筒部94を備えたプラスチック成形品からなり、両連結筒部94の隣接部に薄肉のヒンジ部95が設けてある。連結筒部94の内面には、先の連結溝91と係合するリブ96が形成してあり、連結筒部94の外周面には止具97を差込み係合するための止具溝98が周回状に形成してある。第1継手87の連結溝91をリブ96に係合し、クリック軸54の連結片60が軸部90の下側に隣接する状態で両連結筒部94を接合し、止具溝98に止具97を差込み係合することにより、第1継手87とクリック軸54とを連結することができる。連結状態における第1継手87とクリック軸54とが相対回転するときに、連結片60と軸部90とが擦れあうのを防ぐために、連結片60と軸部90を連結筒部94の内部において小さな上下隙間を介して隣接させている。
戸パネル1の上下寸法は、開口部2の開口高さに応じて大小に変更され、戸パネル1の上下寸法が異なるごとに適合したロック装置を用意する必要がある。こうした場合には、上下寸法が異なる戸パネル1に適合した切換えロッド48を複数種用意しておき、あるいは長寸の切換えロッド48を戸パネル1の上下寸法に合致して施工現場で切断することにより、切換えロッド48を除くロック装置の構成部品を共通して使用することができる。また、クリック軸54と切換えロッド48とが継手86を介して相対回転自在に連結してあるので、戸パネル1の開放方向が右勝手から左勝手に変わるような場合であっても、勝手違いとは無関係にロック装置を兼用できる。同様に、一方向ストッパー20の配置位置が、ランナー4の走行軌跡の後側から前側に代わる場合にも、配置位置の違いとは無関係にロック装置を兼用できる。
図6に示すように、切換えロッド48の上部には、同ロッド48のがたつきを防止して、衝突音の発生を防ぐ発泡弾性体101が組付けてある。発泡弾性体101は、戸パネル1に設けたロッド挿通穴102の断面形状に合致して直方体状に形成してあり、切換えロッド48に外嵌装着されて、その上下に固定したピン103で移動規制してある。
ロック装置は、戸パネル1に対して次のようにして組付ける。まず、ロック体21とガイドケース35と切換えロッド48を組み立て、さらにクリックケース55と一体化されたクリック軸54を切換えロッド48と継手86を介して連結してユニット化しておく。次に、図14に示すように、把手9の取付穴76の上部にケースホルダー56を嵌込み、その支持穴73をロッド挿通穴102に臨ませる。この状態で、先のユニット化された組立体を収容凹部47の側からロッド挿通穴102に差込み、図9に示すように、クリックケース55の下部をケースホルダー56の支持穴73内に差込んで、クリックケース55とケースホルダー56を一体化する。さらに、取付穴76の前後から把手9を組付けて、連結ピン52をクリック軸54の連結穴61に連結し、前後の把手9をビス62で締結する。最後に、ガイドケース35をビス49で戸パネル1に締結し、一方向ストッパー20をストッパーレール部17の所定位置に組付けることによりロック装置を完成する。
以上のように構成したロック装置によれば、戸パネル1を閉止端まで移動させたのち、操作ノブ10を押下げ操作してロック体21をロック姿勢に切換えることにより、ロック姿勢に切換えられた状態のロックピース34の移行軌跡と、ストップ位置になっているストッパー本体24のストッパー面27とを十文字状に交差させることができる。従って、閉止端に位置している戸パネル1を開放操作したとしても、ロックピース34をストッパー面27で十文字状に受止めて、戸パネル1を開放不能にロック保持できる。また、ロックピース34とストッパー面27とが十文字状に交差した状態で、戸パネル1をロック保持するので、従来のロック装置に比べて、一方向ストッパー20によるロックピース34の移動規制機能を強化し、閉止位置に移動させた戸パネル1をロック装置でさらに確実にロック保持できる。
戸パネル1が開放途中位置にあるとき、誤って操作ノブ10が押下げ操作され、ロック体21がロック姿勢に切換わることが想定される。こうした状況で、戸パネル1を開閉操作すると、図13に示すようにロックピース34はストッパー本体24の通過ガイド面28に接触する。しかし、ストッパー本体24は自重でストップ位置を保持しているだけであるので、ロックピース34は通過ガイド面28を押上げながらストッパー本体24の下面をほとんど抵抗のない状態でくぐり抜ける。従って、戸パネル1が勢い良く閉止されたとしても、ロックピース34が変形しあるいは破損するなど損傷することはない。また、通過ガイド面28が支軸23の側へ向かって緩やかに上り傾斜させてあるので、ロックピース34はくさび作用を発揮しながら、ストッパー本体24の通過ガイド面28を円滑にくぐり抜けることができる。
上記の実施例では、戸パネル1を閉止位置の側に設けた一方向ストッパー20でロック保持する場合について説明したが、一方向ストッパー20は戸パネル1の開放位置、あるいは閉止位置と開放位置の双方に設けることができる。さらに必要があれば、戸パネル1の開放途中位置に一方向ストッパー20を配置して、戸パネル1を開放途中位置でロック保持することができる。複数個の戸パネル1が設けてある引戸、折り戸、引違い戸にも、本発明のロック装置を適用することができる。本発明のロック装置は、アウトセット型の引戸等以外にインセット型の引戸等にも適用でき、その場合には、上記の実施例における走行レール部15の前後いずれか一方に一方向ストッパー20が配置してあればよい。
上記の実施例では、ストッパー本体24を自重でストップ位置に下降揺動させたが、その必要はなく、キックばねや板ばねなどの付勢体を使用してストッパー本体24をストップ位置に付勢することができる。また、上記の実施例では、垂直のストッパー面27と水平のロックピース34とを十文字状に交差させたが、その必要はなく、水平のストッパー面27と垂直のロックピース34とが十文字状に交差する形態を採ることができる。さらに、互いに傾斜するストッパー面27とロックピース34とがX字状に交差する形態を採ることができる。ストッパー本体24は、前後揺動、あるいは斜めに揺動させてストップ位置と解除位置とに切換えることができる。必要があれば、ストッパー本体24をスライド移動させて、ストップ位置と解除位置とに切換えることができる。
一方向ストッパー20のホルダー22は枠構造である必要はなく、少なくとも支軸23を支持でき、ビスでストッパーレール部17に固定できる構造であれば足りる。一方向ストッパー20は、走行レール部15の前後いずれか一方に位置する状態で配置してあればよい。操作体10は、スライドノブ以外に、揺動レバーあるいは回動レバーであってもよい。操作ノブ10は、前後の把手9のそれぞれに設けることができる。操作体10と把手9との間に、操作体10を位置保持するクリック機構が設けてある場合には、上記の実施例で説明したロック装置のクリック機構を省略することができる。ロック体21はプラスチック成形品で形成することができ、必要があれば、金属材で形成したロックピース34をインサート成形して形成することができる。
カム溝36は作動溝81と待機溝82と主カム溝83とでZ字状に形成する必要はなく、作動溝81と待機溝82を省略して主カム溝83のみでカム溝36を形成することができる。その場合の主カム溝83は、直線状、あるいは緩やかに湾曲するS字状に形成することができる。切換えロッド48が押し上げ操作された場合に、ロック体21がロック姿勢に切換わるように、カム溝36を形成することができる。
1 戸パネル
3 ガイドレール
10 操作体(操作ノブ)
15 走行レール部
20 一方向ストッパー
21 ロック体
24 ストッパー本体
27 ストッパー面
28 通過ガイド面
34 ロックピース
35 ガイドケース
36 カム溝
43 ガイド溝
48 切換えロッド
54 クリック軸
55 クリックケース

Claims (7)

  1. 戸パネル(1)が開口部(2)の上壁に固定したガイドレール(3)でランナー(4)を介して開閉可能に支持されており、戸パネル(1)とガイドレール(3)の走行レール部(15)との間に、戸パネル(1)を所定位置でロック保持するロック装置が設けられており、
    ロック装置は、ガイドレール(3)の側に設けられて、走行レール部(15)の前後いずれか一方に配置される一方向ストッパー(20)と、戸パネル(1)の側に設けられるロック体(21)と、ロック体(21)を待機姿勢とロック姿勢とに切換える切換構造とを含み、
    一方向ストッパー(20)は、ガイドレール(3)に装着したホルダー(22)で支軸(23)を介して上方側の解除位置と下方側のストップ位置との間で上下揺動可能に支持されるストッパー本体(24)を備えており、常態におけるストッパー本体(24)がストップ位置へ向かって下降付勢されており、
    ロック体(21)は、戸パネル(1)の前後縁から前後方向へ突出した姿勢となるロック姿勢と、戸パネル(1)の前後縁から非突出の姿勢となる待機姿勢との間で前後方向に出退移動可能に構成されており、ロック体(21)を切換構造でロック姿勢に切換えたとき、戸パネル(1)の前後縁から突出するロック体(21)の一部は、ストップ位置にあるストッパー本体(24)と、戸パネル(1)の移動方向において互いに重なる位置にあり、
    ロック体(21)を切換構造でロック姿勢に切換えた状態において、ロック体(21)の一部ストッパー本体(24)で互いに交差する状態で受け止められて、戸パネル(1)所定位置にロック保持されることを特徴とする戸パネルのロック装置。
  2. ロック体(21)の上端に、ストッパー本体(24)で受止められるロックピース(34)が設けられており、
    ロック体(21)は、戸パネル(1)に装着したガイドケース(35)で前後方向へスライド自在に案内されており、
    ロック体(21)を切換構造でロック姿勢に切換えた状態において、走行レール部(15)の前後いずれか一方へ突出したロックピース(34)がストッパー本体(24)で受止められる請求項1に記載の戸パネルのロック装置。
  3. トッパー本体(24)の揺動先端にロック体(21)を受止めるストッパー面(27)が形成され、ストッパー本体(24)の下面に支軸(23)の側へ向かって上り傾斜する通過ガイド面(28)が形成されており、
    ロック体(21)をストッパー本体(24)で受止めた状態において、ストッパー面(27)とロック体(21)の一部とが十文字状に交差している請求項1または2に記載の戸パネルのロック装置。
  4. 切換構造が、戸パネル(1)に組付けられる操作体(10)と、操作体(10)で上下にスライド操作される切換えロッド(48)と、切換えロッド(48)の上下スライド動作をロック体(21)の往復スライド動作に変換する動作変換構造とを含み、
    動作変換構造が、ロック体(21)を前後スライド自在に案内するガイドケース(35)と、切換えロッド(48)の上部に固定した切換えピン(80)と、ガイドケース(35)に設けられて切換えピン(80)を上下動のみ可能に案内するガイド溝(43)と、ロック体(21)に設けられて切換えピン(80)の上下動作をロック体(21)の前後方向のスライド動作に変換するカム溝(36)とで構成してある請求項1、2または3のいずれかひとつに記載の戸パネルのロック装置。
  5. 操作体(10)と切換えロッド(48)との間に、ロック体(21)が待機姿勢とロック姿勢に切換わった状態において、操作体(10)および切換えロッド(48)を位置保持するクリック機構が配置されており、
    クリック機構が、一対のクリック腕(59)を備えたクリック軸(54)と、クリック軸(54)を軸支する軸受部(66)を備えたクリックケース(55)とを備えており、
    クリックケース(55)には、クリック腕(59)に対応する複数のクリック凹部(67)が形成されており、
    クリック軸(54)の下端が操作体(10)に連結され、クリック軸(54)の上端が切換えロッド(48)に連結してある請求項4に記載の戸パネルのロック装置。
  6. クリック軸(54)と切換えロッド(48)とが継手(86)を介して相対回転自在に連結されており、
    上下長さが異なる複数種の切換えロッド(48)を、継手(86)を介してクリック軸(54)と連結することにより、切換えロッド(48)を除くロック装置の構成部品を、上下寸法が異なる戸パネル(1)に共通して適用できる請求項5に記載の戸パネルのロック装置。
  7. 戸パネル(1)が、アウトセット構造のガイドレール(3)でランナー(4)を介してスライド開閉自在に支持されており、
    ガイドレール(3)に、戸パネル(1)のランナー(4)を移行案内する走行レール部(15)と、戸パネル(1)を開口部(2)の外縁壁から所定距離だけ離れた位置に位置させるためのスペーサー部(16)とが、前後に隣接する状態で設けられており、
    一方向ストッパー(20)を収容するストッパーレール部(17)が、前記スペーサー部(16)に配置してある請求項1から6のいずれかひとつに記載の戸パネルのロック装置。
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