JP5880559B2 - 超音波探触子及び超音波探触子に用いるフレキシブル基板 - Google Patents

超音波探触子及び超音波探触子に用いるフレキシブル基板 Download PDF

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Description

本発明は、送受信信号の接続不良を減少させることができる超音波探触子及びその超音波探触子に用いるフレキシブル基板に関する。
従来の超音波探触子は、例えば、特許文献1に記載された筐体内に満たされた音響カップリング液内を超音波素子が機械的に揺動する構成である。この超音波素子から超音波を送受信し、これを超音波診断装置本体で処理することにより二次元画像、三次元画像を生成するものが知られている。
図12に従来の超音波探触子100の概略構造図を示す。超音波素子部101は探触子ケーブル102を介して超音波診断装置本体(図示せず)に接続している。超音波素子部101が格納される筐体103の内部には音響カップリング液104が満たされ、その音響カップリング液104内に超音波素子部101が浸漬されている。超音波素子部101は設定された回転軸によって機械的に揺動するように構成されている。
また、従来の超音波素子では、圧電素子と、信号取り出し用のフレキシブル基板と、背面負荷材とが、積層しているものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
次に、図13は、超音波素子部101の概略図を示す。超音波素子部101は、圧電素子105と、圧電素子105へ送信あるいは受信を行うための電気信号を伝達させる信号・グランド用フレキシブル基板106と、圧電素子105の超音波放射面と反対側に取り付けた背面負荷材107とから構成される。圧電素子105はダイシング加工などにより数十から数百のエレメントに分割される。そして信号・グランド用フレキシブル基板106にはそれらのエレメントに応じた導体パターニングが形成されている。図12で示したように、超音波素子部101と探触子ケーブル102とは、信号・グランド用フレキシブル基板106で接続され、信号・グランド用フレキシブル基板106は折り曲げる工夫がされている。この信号・グランド用フレキシブル基板106の折り曲げ部は背面負荷材107に固定されるか、あるいは、その他の部品によって圧電素子105近傍に固定される。
ここで、従来の超音波探触子に用いる信号・グランド用フレキシブル基板106は一般にI/O信号層とグランド層が積層された構成となっている。そして、I/O信号層の導体は、数十から数百のエレメントに分割された超音波素子に応じたパターニングが施され、グランド層は、数十から数百のエレメントに分割された超音波素子を共通に電位するパターニングが施されている(例えば、特許文献3参照)。
また、超音波素子部101では、超音波診断装置本体(図示せず)からの駆動信号が探触子ケーブル102及び信号・グランド用フレキシブル基板106を通って、圧電素子105に印可される。圧電素子105は、超音波診断装置本体からの駆動信号を超音波に変換し、超音波が被検体(図示せず)に照射される。また被検体から反射した超音波は、圧電素子105により受信され電気信号に変換され、信号・グランド用フレキシブル基板106及び探触子ケーブル102を通って、超音波診断装置本体へ送られる。超音波診断装置本体では、被検体から反射された超音波に基づく電気信号を信号処理し、二次元の画像が得られる。同様に、超音波素子部101が機械的に揺動している場合には、超音波診断装置本体において三次元の画像を生成することができる。
なお、信号・グランド用フレキシブル基板106では、超音波素子部101の揺動で生じた機械的な負荷による信号ラインの断線を防止するため、可撓性が求められている。そのため、従来の信号・グランド用フレキシブル基板は、グランド層を複数の小丸穴でくり抜いたメッシュ形状にし、折り曲げ部に加わる折り曲げ負荷を軽減させていた(例えば、特許文献4参照)。
特開平6−38962号公報 特開平5−244693号公報 特表2003−518394号公報 特開2006−294929号公報
しかしながら、従来の構成では、信号・グランド用フレキシブル基板106のグランド層の一部への負荷を軽減させるために、信号・グランド用フレキシブル基板106のグランド層を複数の丸穴で抜いたメッシュ形状にパターニングし、信号・グランド用フレキシブル基板106の可撓性を持たせていたため、背面負荷材107に固定された信号・グランド用フレキシブル基板106の折り曲げ部の急峻な折り曲げ負荷が、グランド層のメッシュ形状の境界に集中して、グランド層の断線が発生してしまうという問題が生じる場合があった。
本発明の一態様は、上記従来の問題を解決するもので、グランド層の断線を防止し、良好な信号伝達を行う超音波探触子及び超音波探触子に用いられるフレキシブル基板を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、絶縁層を介してグランド層と信号層が積層されたフレキシブル基板が接続される超音波素子部を備え、フレキシブル基板は折り曲げ部と平坦部を有し、信号層は互いに隣り合うライン状の第1の信号ラインとライン状の第2の信号ラインを含み、折り曲げ部においてグランド層は互いに隣り合うライン状の第1のグランドラインとライン状の第2のグランドラインを含み、第1の信号ラインと第1のグランドラインは対向しており、第2の信号ラインと前記第2のグランドラインは対向している構成とした。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、平坦部において、グランド層は第1の信号ラインの上から第2の信号ラインの上にわたって連続的に形成されている部分を有する構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、折り曲げ部において信号層とグランド層の間に形成された絶縁層が、第1の信号ラインの上から第2の信号ラインの上にわたって連続的に形成されている構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、第1の信号ラインの幅が、第1のグランドラインの幅よりも小さい構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、折り曲げ部は、積層されたグランド層と信号層のうちグランド層側からみて山折りとなる山折り部と、谷折りとなる谷折り部とを含み、第1のグランドラインと第2のグランドラインは山折り部にある構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、谷折り部において、グランド層が第1の信号ラインの上から第2の信号ラインの上にわたって連続的に形成されている部分を有する構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、フレキシブル基板に、折り曲げ部に折り曲げ位置が視認できる目印が備えられている構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、目印が、絶縁層に刻印されている構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、平坦部において、グランド層がメッシュ形状にパターニングされている構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現される超音波探触子は、折り曲げ部が、積層されたグランド層と信号層のうちグランド層側からみて山折りとなる山折り部と、谷折りとなる谷折り部とを含み、谷折り部となる部分のグランド層はメッシュ形状にパターニングされている構成としてもよい。
また、本発明の一態様によって実現されるフレキシブル基板は、上述のような本発明の一態様によって実現される超音波探触子に用いられる。
本発明は、フレキシブル基板が折り曲げ部と平坦部を有し、信号層は互いに隣り合うライン状の第1の信号ラインとライン状の第2の信号ラインを含み、折り曲げ部においてグランド層は互いに隣り合うライン状の第1のグランドラインとライン状の第2のグランドラインを含み、第1の信号ラインと第1のグランドラインは対向しており、第2の信号ラインと前記第2のグランドラインは対向している構造としている。
この構成により、フレキシブル基板の折り曲げ部におけるグランド層の断線を防止し、送受信信号の接続不良を減少させることができ、良好な信号伝達を行うことができる。
なお、本発明の一態様が有する効果及び利点は上記に限定されるものではなく、更なる効果及び利点が本明細書及び図面の開示内容から明らかとなるであろう。上記の更なる効果及び利点は、例えば、本明細書及び図面に開示されている様々な実施の形態及び特徴によって個別に提供されるものであり、必ずしも、本発明の一態様によってすべての効果及び利点が提供される必要はない。
本発明の実施の形態1における超音波探触子の概略構造図 本発明の実施の形態1における超音波素子部の概略図 A方向から超音波素子部を見た概略図 本発明の実施の形態1における超音波素子部の詳細図 本発明の実施の形態1における接着積層後の超音波素子部の概略図 本発明の実施の形態1における信号・グランド用フレキシブル基板のI/O信号層を示す正面図 本発明の実施の形態1における信号・グランド用フレキシブル基板のグランド層を示す正面図 本発明の実施の形態1における信号・グランド用フレキシブル基板の折り曲げ加工線を示す正面図 本発明の実施の形態2における信号・グランド用フレキシブル基板のグランド層を示す正面図 本発明の実施の形態2における信号・グランド用フレキシブル基板の折り曲げ部の断面図 本発明の実施の形態3における信号・グランド用フレキシブル基板のグランド層を示す正面図 本発明の実施の形態3における信号・グランド用フレキシブル基板の積層方向断面図 本発明の実施の形態4における信号・グランド用フレキシブル基板のグランド層を示す正面図 本発明の実施の形態5における信号・グランド用フレキシブル基板の絶縁層を示す正面図 従来の超音波探触子の概略構造図 従来の超音波探触子の超音波素子部を示す概略図
以下に、本発明の超音波探触子及びその超音波探触子に用いるフレキシブル基板の実施の形態を図面とともに説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における超音波探触子の概略構造図を図1に示す。
図1において、超音波探触子20は、超音波の送受信を行う超音波素子部1、筐体2、筐体2の超音波素子部1からの超音波照射部分である音響ウィンドウ3、超音波素子部1を機械的に揺動させる揺動機構部4、超音波素子部1と超音波診断装置本体(図示せず)との電気的な接続を行う探触子ケーブル5、筐体2内に充填された音響カップリング液6、超音波素子部1と探触子ケーブル5とを電気的に接続させるフレキシブル基板(以下、信号・グランド用フレキシブル基板という)7で構成される。
超音波素子部1は、超音波診断装置本体からの駆動信号が探触子ケーブル5及び信号・グランド用フレキシブル基板7を通って、圧電素子8に印可され、圧電素子8によって超音波に変換されて、音響カップリング液6、音響ウィンドウ3を通って被検体に照射される。また被検体から反射した超音波は、音響ウィンドウ3、音響カップリング液6を通り、圧電素子8により受信され電気信号に変換され、信号・グランド用フレキシブル基板7及び探触子ケーブル5を通って、超音波診断装置本体へ送られ信号処理され、二次元の画像が得られる。
さらに、超音波素子部1によって二次元情報を取得しながら、超音波素子部1をモータなどで構成される揺動機構部4によって機械的に揺動させることで三次元情報を入出力することが可能となる。この三次元情報を超音波診断装置本体で情報処理することで、三次元画像を描出することができる。超音波素子部1が揺動するため、信号・グランド用フレキシブル基板7は筐体2内でゆとりを持たせる必要がある。また、信号・グランド用フレキシブル基板7が揺動時の負荷で破損するのを抑制するために、信号・グランド用フレキシブル基板7は揺動機構部4の回転軸を上面から見て弧あるいはS字状な形状を設けている。この弧あるいはS字状の形状によって、信号・グランド用フレキシブル基板7は揺動による負荷の集中を無くしている。
次に、前述の超音波素子部1の詳細な説明を行う。超音波素子部1の概略図を図2A、図2Bに示す。なお、図2Bは図2AをA方向から見た図となっている。
図2Aに示すように、超音波の送受信を行う超音波素子部1は、送信あるいは受信を行うための電気信号を伝達させ、ポリイミドなどの高分子材料に銅などの導体を極めて薄く(1μmから10μm程度)積層された信号・グランド用フレキシブル基板7、PZT系などの圧電セラミックス等が用いられる圧電素子8、圧電素子8の超音波放射面に超音波を効率よく伝搬させるために用いられ、一層以上で構成される音響整合層9、圧電素子8のマイナス側の電極に取りつけられるグランド銅箔10、圧電素子8を機械的に保持し、且つ、不要な超音波信号を減衰させる機能を有する背面負荷材11で構成される。
次に、圧電素子8のプラス側の電極には、信号・グランド用フレキシブル基板7の一部が配置され、圧電素子8と背面負荷材11とで信号・グランド用フレキシブル基板7の一部を挟むように配置されている。
また、圧電素子8のマイナス側の電極には、グランド銅箔10の一部が配置され、圧電素子8と音響整合層9とでグランド銅箔10の一部を挟むように配置されている。
このように、超音波素子部1は、音響ウィンドウ3側から見て、音響整合層9、グランド銅箔10、圧電素子8、信号・グランド用フレキシブル基板7のI/O信号層7a、背面負荷材11の順に積層される。また、圧電素子8はアレイ方向(図2Bの矢印B方向)にダイシングなどの手段によって、数十から数百のエレメントに分割される。
なお、圧電素子8のプラス側およびマイナス側の電極(図示せず)は、金、銀、クロム、ニッケルあるいはチタンなどの金属でめっきあるいはスパッタで形成されている。また、音響整合層9に積層したグランド銅箔10とは反対側の面に超音波を集束されるための音響レンズ(図示せず)が設けられた構成も考えられる。
次に、信号・グランド用フレキシブル基板7について、図3に示す超音波素子部1の詳細図で説明する。なお、図1、図2A、図2Bと同一構成部分について、同一符号を付すことでその説明を簡略化する。
まず、信号・グランド用フレキシブル基板7は、I/O信号層7aとグランド層7bと絶縁層7cで構成されている。I/O信号層7aとグランド層7bは絶縁層7cを介して積層されている。このI/O信号層7aは、圧電素子8のプラス側の電極のみ積層される構成である。また、圧電素子8のマイナス側電極に取り付けられたグランド銅箔10は、電気接続部13ではんだあるいは導電性の接着剤などで、信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bと電気的に接続される。このようにして、圧電素子8から信号・グランド用フレキシブル基板7を構成するI/O信号層7aとグランド層7bの二層の信号層が延出した構成になる。また、信号・グランド用フレキシブル基板7のI/O信号層7aは超音波素子部1のエレメントに応じたパターンがライン状に形成されている。
次に、前述の超音波素子部1の加工手順を図2A、図2B、図4、図5A、図5B、図5Cを用いて説明する。なお、図4は、接着積層後の超音波素子部1の概略図であり、図4の超音波素子部1に後述する折り曲げ加工などを施すことで、図2Bの超音波素子部1の形状となる。また、図5A、図5B、図5Cは、信号・グランド用フレキシブル基板7の加工方法を詳細に説明するための図である。
まず、図2Aのように、音響整合層9、グランド銅箔10、圧電素子8、信号・グランド用フレキシブル基板7、背面負荷材11をエポキシ系などの接着剤あるいは導電性の接着剤などによって順に接着積層させる。次に、信号・グランド用フレキシブル基板7に折り曲げ加工を施す前に、超音波素子部1を図2Aに示したA方向と同じ方向から見ると、図4のように信号・グランド用フレキシブル基板7が折り曲げられる前の状態となる。この後、圧電素子8はダイシング加工などによりエレメント分割を行い、分割溝にエポキシ樹脂あるいはシリコーンゴムなどを充填する場合もある。なお、信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bは各エレメントのグランド信号を電気的に共通な電位としている。また、図2Bでは、電気接続部13を介してグランド銅箔10とグランド層7bが接続されているが、グランド層7bがエレメント分割によって分離された状態で、グランド銅箔10に接続されてもよい。また、図4では、信号・グランド用フレキシブル基板7は4つのブロックに分割しているが、これに限らない。
さらに、図4の信号・グランド用フレキシブル基板7に折り曲げ加工を施し、4つのブロックを重ねることで、図2Bの形状にする。
ここで、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工を詳細に説明する。そのため、信号・グランド用フレキシブル基板7のI/O信号層7a、グランド層7b、折り曲げ加工線12を、図5Cに示す。このとき、折り曲げ部は、折り曲げ加工線12とその周辺を示す。また、平坦部は、信号・グランド用フレキシブル基板7のうち、折り曲げ加工が行われない平坦部分を示す。
まず、図5Aにおいて、I/O信号層7aは、超音波素子部1のエレメントに応じたパターンが探触子ケーブル5との接続部までライン状に形成されている。図中に示すとおり、I/O信号層7aは、互いに並行に延伸する複数のライン状の信号ラインを含んでいる。超音波素子部1が筐体2の音響カップリング液6内で揺動されたことで生じる揺動負荷によって信号・グランド用フレキシブル基板7が断線することを抑制するため、信号・グランド用フレキシブル基板7には可撓性を持たせる必要がある。そのために、図5Bに示すように信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bにおいて機械的揺動による可動部は、導体の一部を丸穴で抜いたメッシュ形状のパターニングとした構造とし、可撓性を持たせている。
なお、図5Bでは、メッシュ形状は丸穴としたが、信号・グランド用フレキシブル基板7に可撓性を持たせることができる形状や大きさ、例えば、パンチングメタル状の楕円、多角形などの穴で構成してもよい。また、メッシュ形状のパターニングは、図5Bのように複数の丸穴が配列されているが、この配列の間隔が等しくても、等しくないことがあってもよい。さらにまた、メッシュ形状のパターニングによる穴全体の面積と信号・グランド用フレキシブル基板7の導体部分の面積の比を表す開口率は、5%から95%を想定している。なお、メッシュ形状のパターニングには、単に数箇所程度あける穴、例えばスルーホールなどは含まない。
さらにまた、信号・グランド用フレキシブル基板7は、図1で示したように図1の筐体2に満たされた音響カップリング液6内を超音波素子部1の一部として機械的に揺動する。このとき、信号・グランド用フレキシブル基板7は、揺動中に音響カップリング液6から受ける抵抗を小さくし揺動機構部4のモータ出力を抑える必要がある。そのため、信号・グランド用フレキシブル基板7の表面積を小さくする必要があり、図5Cの折り曲げ加工線12に沿って信号・グランド用フレキシブル基板7を折り曲げ、図2Bの形状に加工する。ここで、折り曲げ部は、積層されたI/O信号層7aとグランド層7bのうちグランド層7b側からみて山折りとなる山折り部と、谷折りとなる谷折り部を含む。図2AのようにA方向から超音波素子部1を見てグランド層7bがI/O信号層7aよりも上方にある場合、図5Cの折り曲げ加工線12の破線がグランド層7bから見て谷折り部である。また、図5Cの折り曲げ加工線12の実線がグランド層7bから見て山折り部となる。なお、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げを行ってから、ダイシング加工を行ってもよい。
また、グランド層7bはメッシュ形状のパターニングを設けたので、信号・グランド用フレキシブル基板7を折り曲げ、超音波素子部1を揺動すると、機械的な負荷がグランド層7bのメッシュ部の境界に集中する。このため、信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bは、断線する恐れがある。そのため、信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bにおいて、メッシュ部の境界で折り曲げによる負荷の集中を抑制する必要がある。そこで、信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bの折り曲げ部は揺動による機械的な負荷の影響が小さいため、メッシュ形状でパターニングを行わずに全面導体である構成にする。
このようにすることで、信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bの折り曲げ部にはメッシュ形状のパターニングがなく、折り曲げによる負荷がグランド層7bのメッシュ部分に集中することを抑制する。よって、信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7bの断線を防止できる。なお、グランド層7bの折り曲げ部は、揺動による機械的な負荷の影響が小さいためメッシュ形状のパターニングがなくても、超音波素子部1の可撓性を損なうことはない。
以上のような構成にすることで、グランド層7bの断線を防止し、送受信信号の接続不良を減少させることができ、良好な信号伝達を行うことができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2の超音波探触子における信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7dを説明する正面図である。
図6において、グランド層7dの、実施の形態1で示した図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のうち谷折り部に相当する部分はメッシュ形状にパターンニングされている。また、折り曲げ加工線12の山折り部に相当する部分は、実施の形態1と同様に全面導体としている。また、折り曲げ部ではない領域はメッシュ形状にパターニングされている。なお、ここでの谷折り部、山折り部は、実施の形態1での説明と同様、積層されたI/O信号層7aとグランド層7dのうちグランド層7d側からみて山折りとなる山折り部と、谷折りとなる谷折り部のことをいい、超音波素子部1を図2AのA方向から見て信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7dがI/O信号層7aより手前側にある場合を想定する。
以下に、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のうち山折り部のみ全面導体にした理由を図2A、図2B、図5A、図5B、図5C、図6、図7を用いて説明する。図7は、図2Bの折り曲げ加工後の超音波素子部1における、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ部の断面図を示す。ここで、図7は、折り曲げ部が図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の複数ある折り曲げ加工線のうち、山折り部の一つを単純化して図示している。I/O信号層7aとグランド層7dは絶縁層7cを介して積層されている。
図7の折り曲げ部おいて、折り曲げられた信号・グランド用フレキシブル基板7の層のうち外側となるグランド層7dが内側に位置するI/O信号層7aに比べて長く、伸びる方向になる。このため、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ部のグランド層7dをメッシュ形状にパターニングした構造とすると、折り曲げによる負荷がグランド層7dのメッシュ部の境界に集中するので、グランド層7dが断線する可能性があった。
これを回避するため、図6では、図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のグランド層7dから見て山折り部になる場合に、グランド層7dの折り曲げ部にメッシュ形状のパターニングを設けず全面導体としている。その結果、折り曲げられた信号・グランド用フレキシブル基板7の層のうち外側がグランド層7dとなる場合において、折り曲げによる負荷が一様となる。つまり、グランド層7dの山折り部にメッシュ形状のパターニングがないので、グランド層7dは断線には至らない。また、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ部が図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のグランド層から見て谷折り部の場合、折り曲げられた信号・グランド用フレキシブル基板7の層のうちの外側がI/O信号層7a、内側がグランド層7dとなるが、外側のI/O信号層7aは、たとえ伸びる方向になってもライン形状であるため、断線には至らない。このため、信号・グランド用フレキシブル基板7を複数のブロックで重ねた場合に折り曲げ部の内側の層がグランド層7dとなる箇所では、メッシュ形状のパターニングを含む構成にしてもよい。
以上のような構成にすることで、グランド層7dの一部のみのパターン変更によってグランド層7dの断線を防止し、送受信信号の接続不良を減少させることができ、良好な信号伝達を行うことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、信号・グランド用フレキシブル基板7におけるグランド層のパターニング形状が実施の形態1と異なるが、その他の構成は実施の形態1と同様であり、また、同じ構成については実施の形態1で説明した符号を用い、ここではその説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態3の超音波探触子における信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7eを説明する正面図である。
図8は、実施の形態3に係る超音波探触子の、実施の形態1の図5Bに対応する図面である。信号・グランド用フレキシブル基板7のI/O信号層7aは、図5Aと同様に、探触子ケーブル5との接続部まで互いに並行に延伸する複数のライン状に形成された信号ラインを含んでいる。図8に示すとおり、グランド層7eは、図5Cに示す折り曲げ加工線12が存在する部分においては、互いに並行に延伸する複数のライン状に形成されたグランドラインを含んでいる。グランド層7eのうち折り曲げない平坦部は、導体の一部を丸穴で抜いたメッシュ形状にパターニングされた構造とし、信号・グランド用フレキシブル基板7に可撓性を持たせている。平坦部のグランド層7eは、メッシュ形状にパターニングせず、複数の信号ライン上を覆うような構造としてもよい。更に、図5Bの折り曲げ部のグランド層7bのように、すべての信号ライン上にわたって全面導体の構造としてもよい。
図9は、折り曲げ部における信号・グランド用フレキシブル基板7の積層方向の断面図である。複数のライン状の信号ラインを含むI/O信号層7aの上に絶縁層7cが積層され、絶縁層7cの上に複数のライン状のグランドラインを含むグランド層7eが積層され、更にこれらの積層の上下に保護絶縁膜が形成され、I/O信号層7aやグランド層7eが保護されている。図9に示すように、一つの信号ラインの上に一つのグランドラインが対向するように配置され、一つの信号ラインは、絶縁層7cを介して、対向する一つのグランドラインに覆われるように積層されている。絶縁層7cは、隣り合う二つの信号ラインの上にわたって連続的に形成されている。更に、一つのグランドラインの幅は、それに対向する一つの信号ラインの幅よりも広い形状となっている。
折り曲げ部のグランド層7eがメッシュ形状の場合は、信号・グランド用フレキシブル基板7を折り曲げると、機械的な負荷がグランド層7eのメッシュ部の境界に集中し、グランド層7eが断線する恐れがあるが、本実施の形態のような構成とすると、I/O信号層7aとグランド層7eとは、信号・グランド用フレキシブル基板7の積層方向で同じライン上に位置しており、折り曲げ加工による機械的な負荷は均一となり、グランド層7eへの負荷の集中を抑制する働きがある。グランドラインはI/O信号ラインよりも幅の広い形状とすることで、更にグランド層7eへの負荷の集中を抑制することができる。また、グランド層7eの折り曲げ部を全面導体とする構成よりも、導体の面積が少なくなることから、信号・グランド用フレキシブル基板7が可撓性に優れたものとなる。
なお、図8では、メッシュ形状は丸穴としたが、信号・グランド用フレキシブル基板7に可撓性を持たせることができる形状や大きさ、例えば、パンチングメタル状の楕円、多角形などの穴で構成してもよい。また、メッシュ形状のパターニングは、図8のように複数の丸穴が配列されているが、この配列の間隔が等しくても、等しくないことがあってもよい。さらにまた、メッシュ形状のパターニングによる穴全体の面積と信号・グランド用フレキシブル基板7の導体部分の面積の比を表す開口率は、5%から95%を想定している。
以上のような構成にすることで、グランド層7eの断線を防止し、送受信信号の接続不良を減少させることができ、良好な信号伝達を行うことができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は信号・グランド用フレキシブル基板7におけるグランド層のパターニング形状が実施の形態3と異なるが、その他の構成は実施の形態3と同様であり、また、同じ構成については実施の形態3で説明した符号を用い、ここではその説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態4の超音波探触子における信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7fを示す正面図である。
実施の形態4における信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ部を示す図は図5Cと同様である。図10において、グランド層7fの、図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のうち谷折り部に相当する部分はメッシュ形状にパターンニングされている。また、折り曲げ加工線12の山折り部に相当する部分のグランド層7fは、実施の形態3と同様に互いに並行に延伸する複数のライン状に形成されたグランドラインを含んでいる。また、折り曲げ部ではない領域、すなわち平坦部はメッシュ形状にパターニングされている。平坦部及び谷折り部のグランド層7fは、メッシュ形状にパターニングせず、複数の信号ライン上を覆うような構造としてもよい。更に、すべての信号ライン上にわたって全面導体の構造としてもよい。なお、ここでの谷折り部、山折り部は、実施の形態1での説明と同様、積層されたI/O信号層7aとグランド層7fのうちグランド層7f側からみて山折りとなる山折り部と、谷折りとなる谷折り部のことをいい、超音波素子部1を図2AのA方向から見て信号・グランド用フレキシブル基板7のグランド層7fがI/O信号層7aより手前側にある場合を想定する。
山折り部における信号・グランド用フレキシブル基板7の積層方向の断面図は図9のグランド層7eをグランド層7fに置き換えたものである。複数のライン状の信号ラインを含むI/O信号層7aの上に絶縁層7cが積層され、絶縁層7cの上に複数のライン状のグランドラインを含むグランド層7fが積層され、更にこれらの積層の上下に保護絶縁膜が形成され、I/O信号層7aやグランド層7fが保護されている。図9に示すように、一つの信号ラインの上に一つのグランドラインが対向するように配置され、一つの信号ラインは、絶縁層7cを介して、対向する一つのグランドラインに覆われるように積層されている。絶縁層7cは、隣り合う二つの信号ラインの上にわたって連続的に形成されている。更に、一つのグランドラインの幅は、それに対向する一つの信号ラインの幅よりも広い形状となっている。
山折り部のグランド層7fがメッシュ形状の場合は、信号・グランド用フレキシブル基板7を折り曲げると、機械的な負荷がグランド層7fのメッシュ部の境界に集中し、グランド層7fが断線する恐れがあるが、本実施の形態のような構成とすると、I/O信号層7aとグランド層7fとは、信号・グランド用フレキシブル基板7の積層方向で同じライン上に位置しており、折り曲げ加工による機械的な負荷は均一となり、グランド層7fへの負荷の集中を抑制する働きがある。グランドラインはI/O信号ラインよりも幅の広い形状とすることで、更にグランド層7fへの負荷の集中を抑制することができる。また、グランド層7fの折り曲げ部を全面導体とする構成よりも、導体の面積が少なくなることから、信号・グランド用フレキシブル基板7が可撓性の優れたものとなる。
なお、図8では、メッシュ形状は丸穴としたが、信号・グランド用フレキシブル基板7に可撓性を持たせることができる形状や大きさ、例えば、パンチングメタル状の楕円、多角形などの穴で構成してもよい。また、メッシュ形状のパターニングは、図8のように複数の丸穴が配列されているが、この配列の間隔が等しくても、等しくないことがあってもよい。さらにまた、メッシュ形状のパターニングによる穴全体の面積と信号・グランド用フレキシブル基板7の導体部分の面積の比を表す開口率は、5%から95%を想定している。
以下に、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のうち山折り部のみライン状のグランドラインを含むような構成にした理由を図2A、図2B、図5A、図5B、図5C、図7、図10を用いて説明する。ただし、本実施の形態4では図5A、図5Bにおけるグランド層7bはグランド層7fと置き換え、図7におけるグランド層7dはグランド層7fと置き換えるものとする。図7は、図2Bの折り曲げ加工後の超音波素子部1における、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ部の断面図を示す。ここで、図7は、折り曲げ部が図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の複数ある折り曲げ加工線12のうち、山折り部の一つを単純化して図示している。I/O信号層7aとグランド層7fは絶縁層7cを介して積層されている。
図7の折り曲げ部において、折り曲げられた信号・グランド用フレキシブル基板7の層のうち外側となるグランド層7fが内側に位置するI/O信号層7aに比べて長く、伸びる方向になる。このため、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ部のグランド層7fをメッシュ形状にパターニングした構造とすると、折り曲げによる負荷がグランド層7fのメッシュ部の境界に集中するので、グランド層7fが断線する可能性があった。
これを回避するため、図10は、図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のグランド層7fから見て山折り部になる場合に、グランド層7fの折り曲げ部にメッシュ形状のパターニングを設けずライン状のグランドラインを含むような構成としている。その結果、折り曲げられた信号・グランド用フレキシブル基板7の層のうち外側がグランド層7fとなる場合において、折り曲げによる負荷が一様となる。つまり、グランド層7fの山折り部にメッシュ形状のパターニングがないので、グランド層7fは断線には至らない。また、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ部が図5Cの信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ加工線12のグランド層から見て谷折り部の場合、折り曲げられた信号・グランド用フレキシブル基板7の層のうちの外側がI/O信号層7a、内側がグランド層7fとなるが、外側のI/O信号層7aは、たとえ伸びる方向になってもライン形状であるため、断線には至らない。このため、信号・グランド用フレキシブル基板7を複数のブロックで重ねた場合に折り曲げ部の内側の層がグランド層7fとなる箇所では、メッシュ形状のパターニングを含む構成にしてもよい。
以上のような構成にすることで、グランド層7fの一部のみのパターン変更によってグランド層7fの断線を防止し、送受信信号の接続不良を減少させることができ、良好な信号伝達を行うことができる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1〜4で説明した超音波探触子のフレキシブル基板7に折り曲げ部を示す目印がある点で異なるが、それ以外の構成は同様であり、実施の形態1〜4のいずれとも組み合わせることができる。
図11は、本発明の実施の形態5の超音波探触子における信号・グランド用フレキシブル基板7のI/O信号層7aとグランド層7b、7d、又は7eとの間の絶縁層7cを示した正面図である。フレキシブル基板7は、折り曲げ部の折り曲げ加工線12の位置が視認できるように目印14が備えられている。目印14は、図5に示した折り曲げ加工線12に相当する位置を絶縁層7cに明示している。目印14を明示する手段としては、レーザー加工やエッチングなど化学的な処理によって、絶縁層7cの表面を粗化させる手段、極めて薄い(例えば数ミクロン)のインクを塗布する手段、あるいは、着色する手段などがある。
ここで、目印14は、絶縁層7cのI/O信号層7a側の面、あるいは、グランド層7b、7d、又は7e側の面のどちらか、あるいは、両方の面に形成しても良い。更に、目印14はI/O信号層7aやグランド層7bの上下に形成される保護絶縁膜に形成してもよい。
実施の形態1で説明したように、信号・グランド用フレキシブル基板7に折り曲げ加工を施し、4つのブロックを重ねることで、図2Bに示すような形状にするが、このとき、目印14を目印に折り曲げ加工を行うことで、より容易に正確に折り曲げ加工を行うことが可能となる。
ここで、目印14の幅は目視にて識別可能な0.5mmから2mm程度が良好である。また、目印14はライン状(線状)でも、ドット状(点状)でも楕円、多角形などの形状でも良い。
以上のような構成にすることで、信号・グランド用フレキシブル基板7の折り曲げ位置を正確に認識でき、折り曲げ加工を容易に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる超音波探触子は、フレキシブル基板のグランド層の一部がライン状にパターニングされた構造とした超音波探触子及び超音波探触子に用いられるフレキシブル基板に係り、グランド層の断線を防止し、送受信信号の接続不良を減少させることができ、良好な信号伝達を行うことができる超音波探触子及び超音波探触子に用いられるフレキシブル基板として有用である。

Claims (11)

  1. 絶縁層を介してグランド層と信号層が積層されたフレキシブル基板が接続される超音波素子部を備えた超音波探触子であって、
    前記フレキシブル基板は折り曲げ部と平坦部を有し、
    前記信号層は互いに隣り合うライン状の第1の信号ラインとライン状の第2の信号ラインを含み、
    前記折り曲げ部において前記グランド層は互いに隣り合うライン状の第1のグランドラインとライン状の第2のグランドラインを含み、
    前記第1の信号ラインと前記第1のグランドラインは対向しており、
    前記第2の信号ラインと前記第2のグランドラインは対向していることを特徴とする超音波探触子。
  2. 前記平坦部において、前記グランド層は前記第1の信号ラインの上から前記第2の信号ラインの上にわたって連続的に形成されている部分を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波探触子。
  3. 前記折り曲げ部において前記信号層と前記グランド層の間に形成された前記絶縁層は、前記第1の信号ラインの上から前記第2の信号ラインの上にわたって連続的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波探触子。
  4. 前記第1の信号ラインの幅は、前記第1のグランドラインの幅よりも小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  5. 前記折り曲げ部は、積層された前記グランド層と前記信号層のうち前記グランド層側からみて山折りとなる山折り部と、谷折りとなる谷折り部とを含み、
    前記第1のグランドラインと前記第2のグランドラインは前記山折り部にあることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  6. 前記谷折り部において、前記グランド層は前記第1の信号ラインの上から前記第2の信号ラインの上にわたって連続的に形成されている部分を有することを特徴とする請求項5に記載の超音波探触子。
  7. 前記フレキシブル基板は、前記折り曲げ部に折り曲げ位置が視認できる目印が備えられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  8. 前記目印は、前記絶縁層に刻印されていることを特徴とする請求項7に記載の超音波探触子。
  9. 前記平坦部において、前記グランド層はメッシュ形状にパターニングされていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  10. 前記折り曲げ部は、積層された前記グランド層と前記信号層のうち前記グランド層側からみて山折りとなる山折り部と、谷折りとなる谷折り部とを含み、
    前記谷折り部となる部分の前記グランド層はメッシュ形状にパターニングされていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の超音波探触子に用いられるフレキシブル基板。
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