JP5880464B2 - カバー付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本体の開口を閉鎖するカバーを有するカバー付装置に関する。
従来から、本体の外面に対して開閉可能なカバーが取り付けられた装置が知られている。例えば、特許文献1には、メモリカードスロットを覆うカバーを有するインクジェット式プリンタが開示されている。
特許文献1のように本体の外面にカバーが取り付けられている場合において、カバーを閉鎖した状態で本体の外面とカバーの外面とを面一とすることは、装置の外観を良くする観点において重要である。そこで、閉鎖状態のカバーの本体に対するガタを少なくする対策の1つとして、例えば、回動軸と異なる位置において本体とカバーとを位置決めする位置決め部を設けることが考えられる。
特開2007−30484号公報
しかしながら、位置決め部によって本体に対するカバーの移動を規制すると、カバーのスムーズな回動までも阻害されてしまう可能性がある。特に、高い寸法精度を実現するのが難しい樹脂材料で回動軸及び軸受部等が形成されている場合には、その可能性が高い。そのため、回動軸と軸受部との間には、カバーのスムーズな回動を実現するためにある程度の隙間が必要となり、結局、この隙間がガタの原因となり得る。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、閉鎖位置におけるカバーのガタが少なく、且つカバーをスムーズに回動させることのできるカバー付装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るカバー付装置は、開口を有する本体と、上記開口を閉鎖する閉鎖位置と上記開口を開放する開放位置とに回動可能に上記本体に支持され、上記閉鎖位置において上記本体の外壁面を構成する表面を有するカバーと、上記本体に第1方向に沿って突設された軸部と、上記カバーに設けられており、上記軸部を受ける軸受部と、上記カバーの回動軌跡の上記閉鎖位置における法線方向に沿う第2方向への、上記閉鎖位置における上記カバーの上記本体に対する移動を規制する第1規制部と、上記カバーの回動軌跡の上記閉鎖位置における接線方向に沿う第3方向への、上記閉鎖位置における上記カバーの上記本体に対する移動を規制する第2規制部とを備える。上記軸部の周面は、互いに対向し且つ対向方向の距離が第1距離である第1周面と、互いに対向し且つ対向方向の距離が第1距離より短い第2距離である第2周面とを有する。上記軸受部は、上記第1方向に直交する方向に離間して上記カバーから突出する第1突出片と第2突出片とで構成され、当該第1突出片の上記軸部を受ける受け面と当該第2突出片の上記軸部を受ける受け面との間の距離は上記第1距離より長い。上記第2規制部は、上記軸部の上記第2周面と、当該第2周面と上記第3方向に離間した位置に上記本体に設けられた当接部材と、で構成され、上記第1規制部によって上記カバーの上記第2方向への移動が規制されている状態において、上記当接部材と上記第2周面との間に位置する上記第1突出片と当接することによって、上記カバーの上記第3方向への移動を規制し且つ上記第2方向及び上記第3方向への移動が規制された状態での上記カバーの回動を許容する。
上記構成によれば、第1規制部及び第2規制部によって、閉鎖位置におけるカバーの第2方向及び第3方向の移動が規制されるので、閉鎖位置におけるカバーが本体に対してガタつくのを抑制できる。一方、軸部を受け入れる軸受部の空間を軸部(具体的には、第1距離)より大きくしたので、境界位置と開放位置との間に位置するカバーは、スムーズに回動できる。
(2) 一例として、上記当接部材は、上記本体に固定されている。また、上記第1突出片は、上記受け面より上記第1突出片の先端側において上記受け面と連続する対向面を更に備える。そして、上記カバーが上記閉鎖位置に位置した状態での上記対向面は、上記第2周面と対向し且つ上記受け面に近い位置ほど上記第2周面から離れる。
(3) また、上記第2規制部を構成する上記第2周面と上記対向面とは、平面である。
(4) 好ましくは、上記カバーが上記閉鎖位置に位置した状態での上記第2周面と上記対向面とのなす角は、上記閉鎖位置から上記第1規制部による規制が解除される境界位置まで回動する上記カバーの回動角より大きい。
上記構成において閉鎖位置から境界位置に向けてカバーを回動させると、第2周面と対向面とのなす角が徐々に小さくなる。そして、第2周面と対向面とが面接触する前に第1規制部による規制が解除される。その結果、第1規制部及び第2規制部によって本体に対するカバーのガタが規制されている状態であっても、カバーのスムーズな回動を実現することができる。
(5) 他の例として、上記第2規制部は、上記第3方向に移動可能に構成された上記当接部材を、上記軸部に近づける向きに付勢する付勢部材を更に有する。そして、上記第1突出片は、上記閉鎖位置と上記第1規制部による規制が解除される境界位置との間を上記カバーが回動する過程で上記当接部材に当接し、上記付勢部材の付勢力に抗して上記軸部から離間する向きに上記当接部材を移動させる。
上記構成のように、第1突出片に当接された当接部材を移動可能とすることにより、カバーの回動に伴って移動する第1突出片の移動空間を確保できるので、第1規制部及び第2規制部によってカバーのガタが規制されている状態であっても、カバーのスムーズな回動を実現することができる。なお、本明細書における「閉鎖位置と境界位置との間」には、閉鎖位置から境界位置(或いは、境界位置から閉鎖位置)に至る道程に存在する各位置に加えて、閉鎖位置及び境界位置も含まれるものとする。同様に、本明細書中で「2つの位置の間」を意味する表現には、両端の位置も含まれるものとする。
(6) 好ましくは、上記当接部材は、上記第1規制部による規制が解除される境界位置から上記閉鎖位置に向けて上記カバーが回動する過程で上記第1突出片に当接し、上記第1突出片を上記当接部材と上記第2周面との間に案内する案内面を有する。
(7) より具体的には、上記案内面は、上記第1突出片の回動軌跡の上記案内面との当接位置における法線方向に対して、上記境界位置から上記閉鎖位置に向かう上記カバーの回動向きと逆向きに傾いている。
上記構成によれば、カバーを閉鎖位置に向けて回動させる過程において、当接部材と第2周面との間に第1突出片をスムーズに導くことができる。その結果、当接部材と第2周面との間隔を小さくできるので、閉鎖位置におけるカバーの本体に対するガタをさらに有効に抑制できる。
(8) 一例として、上記第1規制部は、上記カバーの上記表面の反対側の裏面又は上記本体の一方に設けられた凸部と、上記カバーの上記裏面又は上記本体の他方に設けられており、上記閉鎖位置に上記カバーが位置している状態で上記凸部を受け入れる凹部と、を有し、上記第2方向に対向し且つ上記凹部を区画する一対の縁部に上記凸部を当接させて上記カバーの上記第2方向への移動を規制する。
(9) 好ましくは、上記第1規制部は、上記第1方向に対向し且つ上記凹部を区画する一対の縁部に上記凸部を当接させて、上記カバーの上記第1方向への移動をさらに規制する。
上記構成によれば、閉鎖位置におけるカバーの本体に対するガタをさらに有効に抑制できる。
(10) 好ましくは、上記カバーは、回動基端側の端部の上記第1方向に離間した2カ所に上記軸受部を有し、且つ回動先端側の端部に上記第1規制部を構成する上記凸部又は上記凹部の一方を有する。そして、上記カバーに設けられた上記凸部又は上記凹部の一方は、上記第1方向における2つの上記軸受部の間の位置に配置されている。
上記構成によれば、閉鎖位置から境界位置に向かう間にカバーが捻れた状態で回動されるのを抑制できる。
(11) 一例として、上記第1周面は、円弧形状に膨出する膨出面である。また、上記第1突出片の上記受け面及び第2突出片の上記受け面は、上記膨出面に沿う円弧面である。
上記構成のように、軸部の第1周面と軸受部の受け面とを対応する円弧面とすることにより、カバーのスムーズな回転を実現することができる。
(12) 例えば、上記軸部は、上記開口の下部に設けられている。そして、上記第1方向は、水平方向である。
(13) 好ましくは、上記第1突出片及び上記第2突出片の先端同士の間隔は、上記第2距離より長い。そして、上記軸部は、上記開放位置に対して上記閉鎖位置と反対側の着脱位置に上記カバーを位置させた状態において、上記第1突出片及び上記第2突出片の先端の間を通過可能な向きで上記本体に取り付けられている。
上記構成によれば、カバー付装置の組み立て性が向上する。また、カバー付装置の使用状態において、カバーが着脱位置まで回動されないように構成しておくことにより、意図しないカバーの脱落を防止できる。
(14) 例えば、上記本体は、上記開口を通じて挿入されるインクカートリッジを収容するカートリッジ収容部と、上記カートリッジ収容部に収容されたインクカートリッジに貯留されているインクをシートに吐出する記録部とを備える。
(15) さらに、上記カバーの裏面には、上記カバーと一体に回動するアームが設けられている。そして、上記カートリッジ収容部には、上記カバーが上記閉鎖位置に位置している状態で上記アームを検知する検知部が設けられている。
本発明によれば、第1規制部及び第2規制部によって閉鎖位置におけるカバーのガタが規制され、且つ軸受部内で軸部を移動可能に構成したことによってカバーをスムーズに回動させることのできるカバー付装置を得ることができる。
図1は、本実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。 図2は、複合機10の内部構造を模式的に示す断面図である。 図3は、複合機10のカートリッジ収容部30の周辺を示す部分斜視図であって、(A)はカバー50が開放位置に位置している状態を、(B)はカバー50が着脱位置に位置している状態を示す。 図4は、カバー50の裏面52側の平面図である。 図5は、カバー50が閉鎖位置に位置している状態におけるカートリッジ収容部30の断面図である。 図6は、カバー50が境界位置と開放位置との間に位置している状態におけるカートリッジ収容部30の断面図である。 図7は、カバー50が開放位置に位置している状態におけるカートリッジ収容部30の断面図である。 図8は、カバー50が着脱位置に位置している状態におけるカートリッジ収容部30の断面図である。 図9は、第1突出片57が当接部材33の案内面42に当接した状態を示す断面図である。 図10は、変形例に係る当接部材33を示す断面図であって、(A)は第1突出片57が当接部材33から離間している状態を、(B)は第1突出片57が当接部材33と当接している状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、第1開口12が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。なお、左右方向9が本発明の第1方向の一例であり、上下方向7が本発明の第2方向の一例であり、前後方向8が本発明の第3方向の一例である。
[複合機10の全体構成]
複合機10(本発明のカバー付装置の一例)は、図1に示されるように、正面に第1開口12及び第2開口13(図3(A)参照)が形成された概ね直方体の筐体14(本発明の本体の一例)を備える。第1開口12は、筐体14の正面の左右方向9の中央に位置する。第2開口13は、筐体14の正面の左右方向9の右側に位置する。すなわち、第1開口12及び第2開口13は、左右方向9において隣接する位置に設けられている。但し、第1開口12及び第2開口13の位置は、上述の例に限定されない。
筐体14には、第1開口12を通じて給紙トレイ15及び排紙トレイ16が挿抜される。給紙トレイ15と排紙トレイ16とは、上下方向7に重ねられた状態で一体として前後方向8に挿抜される。また、筐体14には、第2開口13を通じてインクカートリッジ27(図2参照)が挿抜される。第2開口13は、カバー50によって閉鎖される。カバー50の詳細は後述する。
筐体14の内部には、図2に示されるように、記録用紙(本発明のシートの一例)を支持する給紙トレイ15と、給紙トレイ15に支持された記録用紙を搬送路24に給送する給紙ローラ23と、給紙ローラ23によって給送された記録用紙をさらに搬送する搬送ローラ対25と、搬送ローラ対25によって搬送された記録用紙を支持するプラテン26と、プラテン26によって支持された記録用紙に画像を記録する記録部21と、記録部21によって画像が記録された記録用紙を排紙トレイ16に排出する排出ローラ対22と、排紙トレイ16と、インクカートリッジ27を収容するカートリッジ収容部30とが配置されている。
カートリッジ収容部30には、第2開口13を通じてインクカートリッジ27が挿抜される。本実施形態におけるカートリッジ収容部30には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ27が収容可能である。なお、図2には、1つのインクカートリッジ27を収容する空間のみが図示されている。
インクカートリッジ27には、複合機10で使用可能なインクが貯留されている。カートリッジ収容部30に収容されたインクカートリッジ27は、インクチューブ20を通じて記録部21に接続される。記録部21には、サブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録部21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。すなわち、本実施形態における記録部21は、インクジェット記録方式を採用している。
給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ送給された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録部21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対22によって搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
カバー50は、その下端が筐体14に回動可能に取り付けられている。すなわち、カバー50は、その下端を回動基端とし、その上端を回動先端として、筐体14に対して左右方向9に延びる回動軸周りに回動可能に構成されている。より詳細には、カバー50は、図1及び図5に示される閉鎖位置と、境界位置(不図示)と、図6に示される位置と、図3(A)及び図7に示される開放位置と、図3(B)及び図8に示される着脱位置とに回動可能である。
なお、閉鎖位置とは、第2開口13を閉塞するカバー50の位置である。境界位置とは、後述する第1規制部による規制が解除(或いは、規制が開始)されるカバー50の位置である。図6に示される位置は、後述する第2規制部による規制が解除(或いは、規制が開始)されるカバー50の位置である。開放位置とは、カートリッジ収容部30にインクカートリッジ27が挿入可能となるカバー50の位置である。着脱位置とは、筐体14に対してカバー50が着脱可能となるカバー50の位置である。
図3に示されるように、筐体14には、第2開口13の下側から前方に張り出す張出部31が設けられている。左右方向9において対向する張出部31の壁面には、軸部32と、当接部材33とが設けられている。すなわち、軸部32及び当接部材33は、それぞれが2カ所に設けられている。なお、図3(B)では、張出部31の右側の壁面に設けられた当接部材33の図示は省略されている。
軸部32は、張出部31から左右方向9に突設されている。より詳細には、2つの軸部32のうちの一方は張出部31の左側の壁面から左方に突設され、他方は張出部31の右側の壁面から右方に突設されている。同様に、2つの当接部材33のうちの一方は張出部31の左側の壁面から左方に突設され、他方(不図示)は張出部31の右側の壁面から右方に突設されている。さらに、軸部32と当接部材33とは、前後方向8に離間して設けられている。
図3に示されるように、筐体14には、第2開口13より上側に凹部34と係止部35とが設けられている。凹部34は、左右方向9に離間した2カ所に設けられている。係止部35は、左右方向9において、2つの凹部34の間に設けられている。さらに、図5に示されるように、カートリッジ収容部30の内部には、センサ36(本発明の検知部の一例)が設けられている。センサ36は、カートリッジ収容部30の左側の内壁面に接する位置に設けられており、前方に向かって延びるレバー37を有する。センサ36は、レバー37が押し下げられると、複合機10の動作を制御する制御部(不図示)に検知信号を出力する。
[カバー50]
カバー50は、表面51(図1参照)及び裏面52(図3参照)を有する概ね長方形の板状の部材である。カバー50を形成する材料は特に限定されないが、例えば、樹脂材料で形成することができる。なお、カバー50は、筐体14の外壁面と同一材料で形成するのが望ましい。第2開口13を閉鎖しているカバー50の表面51は、筐体14の外壁面の一部を構成している。すなわち、図1の状態において、筐体14の外壁面とカバー50の表面とは概ね面一となっている。また、図3に示されるように、カバー50の裏面52には、軸受部53と、凸部54と、被係止部55と、センサアーム56(本発明のアームの一例)とが設けられている。
より詳細には、図4に示されるようにカバー50を裏面52側から平面視した場合に、カバー50の長手方向の一方側端部に軸受部53が設けられ、長手方向の他方側端部に凸部54及び被係止部55が設けられている。なお、カバー50の長手方向は、カバー50が閉鎖位置に位置する場合の上下方向7に一致し、カバー50が開放位置に位置する場合の前後方向8に一致する。
軸受部53及び凸部54は、左右方向9に離間した2カ所に設けられている。一方、被係止部55は、左右方向9において、2つの凸部54の間に設けられている。また、凸部54及び被係止部55は、左右方向9における2つの軸受部53の間に配置されている。センサアーム56は、図3(B)に示されるように、カバー50の短手方向の端部(左端)の略中央から突出し、且つ軸受部53の側に湾曲している。センサアーム56は、カバー50と一体となって回動する。
2つの軸受部53は、2つの軸部32に対応する位置に設けられている。すなわち、軸受部53は、軸部32を受け入れることによって、カバー50を筐体14に対して回動可能にする。また、カバー50が閉鎖位置に位置する場合に、2つの凸部54は2つの凹部34に対応する位置に、被係止部55は係止部35に対応する位置に設けられる。すなわち、カバー50が閉鎖位置まで回動されると、凸部54は凹部34に挿入され、被係止部55は係止部35に係止される。
さらに、カバー50が閉鎖位置に位置する場合に、センサアーム56は、その突出端がセンサ36のレバー37に対応する位置に設けられている。すなわち、図5に示されるようにカバー50が閉鎖位置まで回動されると、センサアーム56は、レバー37を押し下げる。その結果、センサ36は、制御部に検知信号を出力する。これにより、制御部は、カバー50が閉鎖位置まで回動されたこと(換言すれば、第2開口13が閉鎖されたこと)を検知する。
[軸部32及び軸受部53]
図5に示されるように、軸部32の周面は、互いに対向する一対の第1周面38と、互いに対向する一対の第2周面39とで構成されている。本実施形態における第1周面38は、円弧形状に膨出する膨出面である。一方、本実施形態における第2周面39は、平面である。一対の第2周面39の一方は、円弧形状の一対の第1周面38の一方側端部同士を接続する。一対の第2周面39の他方は、円弧形状の一対の第1周面38の他方側端部同士を接続する。但し、第1周面38及び第2周面39の形状は上述の例に限定されず、下記の寸法関係を満足する形状であればよい。すなわち、一対の第1周面38の対向方向の距離L1(本発明の第1距離の一例)は、一対の第2周面39の対向方向の距離L2(本発明の第2距離の一例)より長い。換言すれば、距離L2は距離L1より短い。
図5に示されるように、軸受部53は、カバー50の裏面52において左右方向9に直交する方向に離間した位置から突出する第1突出片57と第2突出片58とで構成される。軸受部53は、第1突出片57及び第2突出片58の間に軸部32を受け入れる。なお、上述の左右方向9に直交する方向は、カバー50が閉鎖位置に位置する場合の上下方向7に一致し、カバー50が開放位置に位置する場合の前後方向8に一致する。
第1突出片57は、軸部32に対面する側の面に、軸部32の第1周面38を受ける受け面59Aと、受け面59Aより第1突出片57の先端(第1突出片57の突出端、すなわち第1突出片57のカバー50から最も離れた端部を指す。以下同じ。)側において受け面59Aと連続する対向面60とを有する。また、第2突出片58は、軸部32に対面する側の面に、軸部32の第1周面38を受ける受け面59Bを有する。本実施形態における受け面59A、59Bは、第1周面38の形状に沿う円弧面であって、互いに対向している。一方、本実施形態における対向面60は、平面である。但し、受け面59A、59B及び対向面60の形状は上述の例に限定されない。例えば、受け面59A、59Bを複数の平面を組み合わせて構成してもよいし、対向面60を曲面としてもよい。
図6に示されるように、受け面59A、59Bの対向方向の距離L3は、一対の第1周面の38の対向方向の距離L1より大きい(すなわち、L3>L1>L2)。その結果、軸受部53に軸部32が受け入れられた状態において、軸部32と軸受部53とは上下方向7及び前後方向8に相対移動が可能となっている。換言すれば、カバー50は、上下方向7及び前後方向8へのガタが許容された状態で、筐体14に対して回動可能に構成されている。
第1突出片57及び第2突出片58の先端は、離間している。そして、図8に示されるように、第1突出片57及び第2突出片58の先端同士の距離L4は、一対の第1周面38の対向方向の距離L1より小さく、且つ一対の第2周面39の対向方向の距離L2より大きい。その結果、閉鎖位置と開放位置との間においてカバー50が筐体14から脱落することがない。また、カバー50が図8に示される着脱位置まで回動されると、軸部32が第1突出片57及び第2突出片58の先端の間を通過できる。換言すれば、軸部32は、着脱位置のカバー50の軸受部53に対して挿抜可能な向きで張出部31に取り付けられる。
[凹部34及び凸部54]
カバー50が閉鎖位置と境界位置との間に位置する時に、凸部54は凹部34に挿入される。凸部54が凹部34に挿入されることによって、少なくともカバー50の上下方向7への移動が規制される。すなわち、凹部34及び凸部54は、本発明の第1規制部の一例を構成する。なお、本実施形態における第1規制部は、カバー50の左右方向9への移動をも規制する。但し、第1規制部によってカバー50左右方向9への移動が規制されることは、必須ではない。
より詳細には、図3(A)に示されるように、凹部34は、4つの壁面40A、40B、40C、40D(本発明の縁部の一例)によって区画されている。凹部34は、壁面40Aと壁面40Bとが上下方向7に対向し、壁面40Cと壁面40Dとが左右方向に対向している。また、凸部54は、カバー50が閉鎖位置に位置するときに、上下方向7に沿って長い壁である第1壁54Aと、第1壁54Aの下端から左右方向9に沿って長い壁である第2壁54Bとを備えている。
そして、凹部34に凸部54が挿入されたときに、第1壁54Aの上端と壁面40Aとが当接し、第2壁54Bの下面と壁面40Bとが当接することによって、カバー50の上下方向7への移動が規制される。また、凹部34に凸部54が挿入されたときに、第2壁54Bの左端と壁面40Cとが当接し、第2壁54Bの右端と壁面40Dとが当接することによって、カバー50の左右方向9への移動が規制される。
なお、凸部54の上下方向7の両端部と、凹部34の壁面40A、40Bとの間には、僅かな隙間が形成される。同様に、凸部54の左右方向9の両端部と、凹部34の壁面40C、40Dとの間には、僅かな隙間が形成される。すなわち、閉鎖位置におけるカバー50は、凸部54と凹部34との隙間に相当する距離だけ上下方向7及び左右方向9に移動可能である。そして、凸部54と凹部34との隙間は、製造上の誤差等が考慮されて、できるだけ小さな値に設定される。
また、本実施形態では、筐体14に設けられた凹部34と、カバー50に設けられた凸部54とで本発明の第1規制部が構成された例を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、筐体14に凸部を設け、カバー50に凸部を受け入れる凹部を設けても良い。さらには、閉鎖位置におけるカバー50の筐体14に対する上下方向7への移動を規制できる構成であれば、凸部及び凹部の組み合わせに限定されない。
[第2周面39及び当接部材33]
カバー50が閉鎖位置と境界位置との間に位置する時に、図5に示されるように、第1突出片57の先端部(受け面59Aより先端側の部分を指す)は、軸部32と当接部材33との間に位置する。そして、軸部32の第2周面39と当接部材33とは、第1突出片57の先端部と当接することによって、カバー50の前後方向8への移動を規制する。すなわち、当接部材33に対面する側の第2周面39と当接部材33とは、本発明の第2規制部の一例を構成する。
当接部材33は、軸部32に対面する当接面41と、当接面41の上端に連なる案内面42とを有する。また、互いに対面する第2周面39及び当接面41は、概ね平行となっている。そして、当接面41及び第2周面39は、軸部32と当接部材33との間に位置する第1突出片57と当接することによって、閉鎖位置のカバー50の前後方向8への移動を規制する。案内面42は、閉鎖位置に向けてカバー50が回動される過程で第1突出片57に当接されることによって、第1突出片57を軸部32と当接部材33との間に案内する。案内面42の詳細は、後述する。
なお、軸部32及び当接部材33の間に位置する第1突出片57と、第2周面39及び当接面41との間には、僅かな隙間が形成される。すなわち、閉鎖位置におけるカバー50は、第1突出片57と第2周面39及び当接面41との隙間に相当する距離だけ前後方向8に移動可能である。そして、第1突出片57と第2周面39及び当接面41との隙間は、製造上の誤差等が考慮されて、できるだけ小さな値に設定される。また、第1突出片57と第2周面39及び当接面41との隙間は、受け面59A、59Bの対向方向の距離L3と、一対の第1周面38の対向方向の距離L1との差よりも遙かに小さい。例えば、(L3−L1)が1mm前後であるのに対し、第1突出片57と第2周面39及び当接面41との隙間は、0.1mm〜0.2mm程度に設定される。
カバー50が閉鎖位置と境界位置との間に位置する時に、図5に示されるように、第2規制部を構成する第2周面39と第1突出片57の対向面60とは互いに対向している。また、対向面60の先端側の角部(すなわち、受け面59Aと反対側の角部)は、第2規制部を構成する第2周面39に当接している。さらに、対向面60は、受け面59Aに近い位置ほど第2周面39から離間している。ここで、カバー50が閉鎖位置に位置する時の第2周面39と対向面60とのなす角θは、カバー50が閉鎖位置から境界位置まで回動する回動角より大きく設定され、カバー50が閉鎖位置から図6に示される位置まで回動する回動角と概ね一致する。θは、例えば、3°〜10°程度に設定される。
[カバー50の回動動作]
図1及び図5に示される閉鎖位置は、カバー50の回動先端が筐体14に最も近づく位置である。この状態におけるカバー50の表面51は、筐体14の外壁面の一部を構成する。また、カバー50が閉鎖位置に位置することによって、カートリッジ収容部30に収容されたインクカートリッジ27から記録部21に、インクチューブ20を通じてインクが供給可能となる。また、閉鎖位置におけるカバー50は、第1規制部及び第2規制部によって、筐体14に対する上下方向7、前後方向8、及び左右方向9への移動が規制される。本実施形態では、カバー50の回動軌跡(図7で二点鎖線で示す軌跡)の閉鎖位置における法線方向が上下方向7に一致する。また、カバー50の回動軌跡の閉鎖位置における接線方向が前後方向8に一致する。
境界位置は、第1規制部による規制が解除(或いは、規制が開始)される位置である。より詳細には、カバー50を閉鎖位置から境界位置に向けて回動させると、境界位置において凸部54が凹部34から抜け出て、規制が解除される。一方、カバー50を図6の位置から閉鎖位置に向けて回動させると、境界位置において凸部54の先端が凹部34に挿入されて、規制が開始される。すなわち、境界位置は、凸部54が凹部34に挿入されている状態と、凸部54と凹部34とが離間している状態との境界の位置と定義できる。一方、第2規制部は、閉鎖位置から境界位置を経て図6の位置にカバー50が達するまで、カバー50の前後方向8への移動を規制する。すなわち、本実施形態において、第2規制部による規制範囲は、第1規制部による規制範囲より広い。
ここで、カバー50を閉鎖位置から図6の位置まで回動させる場合を考える。まず、閉鎖位置から境界位置までを回動するカバー50は、第1規制部及び第2規制部によって上下方向7、前後方向8、及び左右方向9への筐体14に対する移動が規制されているので、第1周面38を構成する円弧の中心周りに回動しなければならない。このとき、カバー50は、第1突出片57の対向面60の先端側の角部が第2周面39に当接した状態で、第2周面39と対向面60とのなす角θを減じながら回動する。すなわち、第2規制部を構成する第2周面39と対向面60とによって、上下方向7、前後方向8、及び左右方向9への移動が規制された状態でのカバー50の回動が許容される。
次に、カバー50を境界位置から図6の位置まで回動させると、第2周面39と対向面60とのなす角が0°となる。すなわち、図6の位置において第2周面39と対向面60とが面接触する。但し、この時点では既に第1規制部による規制が解除されているので、カバー50を上方にずらして第2規制部による規制を解除することにより、カバー50を開放位置に向けてさらに回動させることができる。
図3(A)及び図7に示される開放位置は、カートリッジ収容部30に対してインクカートリッジ27を挿抜可能な程度に第2開口13が開放されるカバー50の位置である。なお、図6の位置から開放位置までは、筐体14に対する上下方向7、前後方向8、及び左右方向9へのガタが許容された状態でカバー50が回動する。また、図7に示されるように、カバー50が開放位置に到達すると、センサアーム56の先端が筐体14に設けられた係合部43と係合する。その結果、開放位置から着脱位置に向かうカバー50の回動が規制される。すなわち、複合機10の通常の使用態様においては、カバー50は、閉鎖位置と開放位置との間で筐体14に対して回動可能に構成されている。
図3(B)及び図7に示される着脱位置は、閉塞位置から開放位置を経てカバー50をさらに回動させた位置である。開放位置におけるセンサアーム56を弾性変形させて係合部43との係合を解除させることにより、カバー50は、開放位置から着脱位置まで回動可能となる。また、カバー50が着脱位置に位置する場合に、軸部32は、第1突出片57及び第2突出片58の先端の間を通過可能となる。すなわち、着脱位置におけるカバー50は、筐体14に対して着脱可能となる。
次に、カバー50を開放位置から閉鎖位置まで回動させる場合を考える。まず、開放位置から図6の位置に至る区間では、第1規制部及び第2規制部による規制がされていない。そのため、カバー50は、筐体14に対して上下方向7、前後方向8、及び左右方向9への移動が許容された状態で回動することができる。そのため、例えば、前後方向8において筐体14に近づいた状態のカバー50が閉鎖位置に向けて回動する場合、第1突出片57の先端は、軸部32と当接部材33との間に直接進入せず、図9に示されるように当接部材33の案内面42に接触する可能性がある。
そこで、案内面42は、第1突出片57の回動軌跡(図9で一点鎖線で示される軌跡)の案内面42との当接位置における法線方向に対して、境界位置から閉鎖位置に向かうカバー50の回動向きと逆向き(図9の曲線矢印の向き)に傾いた状態で設けられている。これにより、図9の状態からカバー50をさらに回動させると、第1突出片57は、案内面42に沿って軸部32及び当接部材33の間に進入することができる。但し、上述の法線方向に対する案内面42の傾き角φは、鋭角であることが望ましい。
第1突出片57が軸部32及び当接部材33の間に進入した後のカバー50は、筐体14に対する前後方向8の移動が規制(すなわち、第2規制部による規制)された状態で回動する。また、このタイミングで第2規制部を構成する第2周部39と対向面60の先端側の端部とが当接する。そして、カバー50は、第2周部39と対向面60とのなす角を増しながらさらに回動する。さらに、境界位置に到達して凸部54が凹部34に挿入された後のカバー50は、筐体14に対する上下方向7及び左右方向9の移動が規制(すなわち、第1規制部による規制)された状態で回動し、閉鎖位置に至る。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第1規制部及び第2規制部によってカバー50の上下方向7、前後方向8、及び左右方向9への移動が規制されるので、閉鎖位置におけるカバー50が筐体14に対してガタつくのを抑制できる。その結果、筐体14の外壁面とカバー50の表面51とが連続した状態が維持されるので、複合機10の美観を損なうことがない。
一方、受け面59A、59Bの対向方向の距離L3を第1周面38の対向方向の距離L1より大きくしたので、第1規制部及び第2規制部による規制が解除された後のカバー50は、筐体14に対する上下方向7、前後方向8、及び左右方向9への移動が許容された状態で回動できる。その結果、カバー50のスムーズな回動を実現できる。
また、本実施形態によれば、閉鎖位置から境界位置まで回動するカバー50は、第2規制部を構成する第2周面39と対向面60とのなす角θを減じながら回動する。その結果、第1規制部及び第2規制部によってカバー50のガタが規制されている状態であっても、カバー50をスムーズに回動させることができる。また、閉鎖位置において、第2規制部を構成する第2周面39と対向面60とのなす角θは、閉鎖位置から境界位置まで回動するカバー50の回動角より大きく設定されている。これにより、第2周面39と対向面60とが面接触する前に第1規制部による規制が解除される。
また、本実施形態によれば、前後方向8において筐体14に近接した状態でカバー50が回動する場合でも、第1突出片57の先端が案内面42に沿って軸部32と当接部材33との間に導かれる。その結果、カバー50のスムーズな回動を実現するためにガタを大きく(L3>>L1)し、且つ閉鎖位置におけるカバー50のガタを小さくするために軸部32と当接部材33との前後方向8の距離を小さくしたとしても、第1突出片57の先端が軸部32と当接部材33との間にスムーズに進入できる。
また、本実施形態によれば、左右方向9における凸部54の位置を2つの軸受部53の間に配置したので、閉鎖位置と境界位置との間でカバーが捻れた状態で回動するのを有効に防止できる。なお、2つの凸部54は、左右方向9における2つの軸受部53の中点に対して対称な位置に配置されるのが望ましい。若しくは、カバー50の長手方向において、軸受部53と凸部54とを同一直線上に配置してもよい。また、凸部54及び凹部34の数は2つに限定されず、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。また、係止部35及び被係止部55は省略可能である。
さらに、本実施形態によれば、開放位置においてセンサアーム56の先端を筐体14の係合部43に係合させたので、通常の使用態様におけるカバー50の脱落を防止できる。一方、センサアーム56を弾性変形させるだけで係合部43との係合を解除できるので、カバー50の着脱を容易に行うことができる。すなわち、筐体14に対するカバー50の取り付け性が向上する。
[変形例]
次に、図10を参照して、本実施形態の変形例を説明する。なお、本実施形態との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。当該変形例は、当接部材33が前後方向8に移動可能に筐体14によって支持されており、且つ当接部材33を軸部32に近づける向きに付勢する付勢部材44を有する点で、当接部材33が筐体14に固定されている本実施形態と相違する。
変形例における付勢部材44は、図10に示されるように、一端が筐体14に固定され、他端が当接部材33の当接面41と反対側の面に固定されている。そして、付勢部材44は、当接部材33を軸部32に近づける向きに付勢している。なお、図10では、付勢部材44をコイルバネとして図示しているが、これに限定されず、板バネ等を用いてもよい。また、図10では当接部材33を簡略化して図示しているが、本実施形態と同じ形状であってもよいことは言うまでもない。さらに、変形例では、第1突出片57の対向面60を省略可能である。
図10(A)に示されるように、第1突出片57の先端が軸部32と当接部材33との間に進入していない状態において、前後方向8における軸部32と当接部材33との間隔は、第1突出片57が進入するのに必要な間隔より狭くなっている。そして、カバー50が閉鎖位置に向けて回動する過程において、第1突出片57は、当接部材33の当接面41に当接し、付勢部材44の付勢力に抗して軸部32から離間する向きに当接部材33を押しながら、軸部32と当接部材33との間に進入する。
変形例によれば、前後方向8における軸部32と当接部材33との間隔が第1突出片57の進入に伴って調整されるので、カバー50のスムーズな回動を妨げることがない。また、カバー50が閉鎖位置に位置する場合において、第2規制部を構成する第2周面39及び当接面41は、第1突出片57と常に接触している。その結果、閉鎖位置におけるカバー50の前後方向8のガタをさらに有効に抑制できる。
なお、本実施形態及び変形例では、カバー付装置の一例としてインクジェット方式の記録部21を備える複合機10の例を説明したが、本発明はこれに限定されず、閉鎖状態における本体の外壁の一部を構成するカバーを備えるあらゆる装置に適用可能である。例えば、装置に設けられたメディアスロットを露出させる開口を閉鎖及び開放するカバーに本発明が適用されてもよい。また、本実施形態及び変形例では、第1方向を左右方向9とし、第2方向を上下方向7とし、第3方向を前後方向8とした例を説明したが、本発明はこれに限定されない。
10・・・複合機
13・・・第2開口
14・・・筐体
21・・・記録ヘッド
27・・・インクカートリッジ
30・・・カートリッジ収容部
32・・・軸部
33・・・当接部材
34・・・凹部
36・・・センサ
37・・・レバー
38・・・第1周面
39・・・第2周面
40A,40B,40C,40D 壁面
41・・・当接面
42・・・案内面
44・・・付勢部材
50・・・カバー
51・・・表面
52・・・裏面
53・・・軸受部
54・・・凸部
56・・・センサアーム
57・・・第1突出片
58・・・第2突出片
59A,59B・・・受け面
60・・・対向面

Claims (15)

  1. 開口を有する本体と、
    上記開口を閉鎖する閉鎖位置と上記開口を開放する開放位置とに回動可能に上記本体に支持され、上記閉鎖位置において上記本体の外壁面を構成する表面を有するカバーと、
    上記本体に第1方向に沿って突設された軸部と、
    上記カバーに設けられており、上記軸部を受ける軸受部と、
    上記カバーの回動軌跡の上記閉鎖位置における法線方向に沿う第2方向への、上記閉鎖位置における上記カバーの上記本体に対する移動を規制する第1規制部と、
    上記カバーの回動軌跡の上記閉鎖位置における接線方向に沿う第3方向への、上記閉鎖位置における上記カバーの上記本体に対する移動を規制する第2規制部と、
    を備えており、
    上記軸部の周面は、互いに対向し且つ対向方向の距離が第1距離である第1周面と、互いに対向し且つ対向方向の距離が第1距離より短い第2距離である第2周面と、を有し、
    上記軸受部は、上記第1方向に直交する方向に離間して上記カバーから突出する第1突出片と第2突出片とで構成され、当該第1突出片の上記軸部を受ける受け面と当該第2突出片の上記軸部を受ける受け面との間の距離は上記第1距離より長く、
    上記第2規制部は、上記軸部の上記第2周面と、当該第2周面と上記第3方向に離間した位置に上記本体に設けられた当接部材と、で構成され、上記第1規制部によって上記カバーの上記第2方向への移動が規制されている状態において、上記当接部材と上記第2周面との間に位置する上記第1突出片と当接することによって、上記カバーの上記第3方向への移動を規制し且つ上記第2方向及び上記第3方向への移動が規制された状態での上記カバーの回動を許容するカバー付装置。
  2. 上記当接部材は、上記本体に固定されており、
    上記第1突出片は、上記受け面より上記第1突出片の先端側において上記受け面と連続する対向面を更に備え、
    上記カバーが上記閉鎖位置に位置した状態での上記対向面は、上記第2周面と対向し且つ上記受け面に近い位置ほど上記第2周面から離れる請求項1に記載のカバー付装置。
  3. 上記第2規制部を構成する上記第2周面と上記対向面とは、平面である請求項2に記載のカバー付装置。
  4. 上記カバーが上記閉鎖位置に位置した状態での上記第2周面と上記対向面とのなす角は、上記閉鎖位置から上記第1規制部による規制が解除される境界位置まで回動する上記カバーの回動角より大きい請求項3に記載のカバー付装置。
  5. 上記第2規制部は、上記第3方向に移動可能に構成された上記当接部材を、上記軸部に近づける向きに付勢する付勢部材を更に有しており、
    上記第1突出片は、上記閉鎖位置と上記第1規制部による規制が解除される境界位置との間を上記カバーが回動する過程で上記当接部材に当接し、上記付勢部材の付勢力に抗して上記軸部から離間する向きに上記当接部材を移動させる請求項1に記載のカバー付装置。
  6. 上記当接部材は、上記第1規制部による規制が解除される境界位置から上記閉鎖位置に向けて上記カバーが回動する過程で上記第1突出片に当接し、上記第1突出片を上記当接部材と上記第2周面との間に案内する案内面を有する請求項1から5のいずれかに記載のカバー付装置。
  7. 上記案内面は、上記第1突出片の回動軌跡の上記案内面との当接位置における法線方向に対して、上記境界位置から上記閉鎖位置に向かう上記カバーの回動向きと逆向きに傾いている請求項6に記載のカバー付装置。
  8. 上記第1規制部は、上記カバーの上記表面の反対側の裏面又は上記本体の一方に設けられた凸部と、上記カバーの上記裏面又は上記本体の他方に設けられており、上記閉鎖位置に上記カバーが位置している状態で上記凸部を受け入れる凹部と、を有し、上記第2方向に対向し且つ上記凹部を区画する一対の縁部に上記凸部を当接させて上記カバーの上記第2方向への移動を規制する請求項1から7のいずれかに記載のカバー付装置。
  9. 上記第1規制部は、上記第1方向に対向し且つ上記凹部を区画する一対の縁部に上記凸部を当接させて、上記カバーの上記第1方向への移動をさらに規制する請求項8に記載のカバー付装置。
  10. 上記カバーは、回動基端側の端部の上記第1方向に離間した2カ所に上記軸受部を有し、且つ回動先端側の端部に上記第1規制部を構成する上記凸部又は上記凹部の一方を有し、
    上記カバーに設けられた上記凸部又は上記凹部の一方は、上記第1方向における2つの上記軸受部の間の位置に配置されている請求項8又は9に記載のカバー付装置。
  11. 上記第1周面は、円弧形状に膨出する膨出面であり、
    上記第1突出片の上記受け面及び第2突出片の上記受け面は、上記膨出面に沿う円弧面である請求項1から10のいずれかに記載のカバー付装置。
  12. 上記軸部は、上記開口の下部に設けられており、
    上記第1方向は、水平方向である請求項1から11のいずれかに記載のカバー付装置。
  13. 上記第1突出片及び上記第2突出片の先端同士の間隔は、上記第2距離より長く、
    上記軸部は、上記開放位置に対して上記閉鎖位置と反対側の着脱位置に上記カバーを位置させた状態において、上記第1突出片及び上記第2突出片の先端の間を通過可能な向きで上記本体に取り付けられている請求項1から12のいずれかに記載のカバー付装置。
  14. 上記本体は、
    上記開口を通じて挿入されるインクカートリッジを収容するカートリッジ収容部と、
    上記カートリッジ収容部に収容されたインクカートリッジに貯留されているインクをシートに吐出する記録部と、を備える請求項1から13のいずれかに記載のカバー付装置。
  15. 上記カバーの裏面には、上記カバーと一体に回動するアームが設けられており、
    上記カートリッジ収容部には、上記カバーが上記閉鎖位置に位置している状態で上記アームを検知する検知部が設けられている請求項14に記載のカバー付装置。
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