JP5878262B1 - 配送管理システム及び配送管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】梱包物を配送する際に、発送処理及び受取処理を容易に行うことができる配送管理システム及び方法を提供する。【解決手段】配送管理方法であって、梱包物P2のすべての製品Mの固有IDコード53を読み取り、倉庫端末30Aにより発送リストを含む発送信号を送信し、管理装置10により発送リスト内の固有IDコード53を用いて製品データベース70を検索して、関連付けられた製品情報72の組を特定し固有の発送情報を付加し、梱包物P2内の任意の製品Mの固有IDコード53を読み取り、店舗端末40Aにより受取信号を送信し、管理装置10により受取信号に含まれる1つの固有IDコード53を用いて製品データベース70を検索して、関連付けられた製品情報72を特定し、更に発送情報を用いて検索して同じ発送情報を含む製品情報72を特定し固有の受取情報を付加して更新する。【選択図】図1

Description

本発明は、配送管理システム及び配送管理方法に係り、特に複数の製品が梱包された梱包物を配送するための配送管理システム及び配送管理方法に関する。
従来、複数の製品を含む梱包物を受け取る際に、梱包物に貼付された1つのバーコードを読み取ることにより、梱包物の受け取り確認が行われていた。しかしながら、実際に梱包物を構成する製品の組が、受取予定の製品の組と一致していない場合がある(即ち、発注製品と納品製品が異なる)。このため、発注製品のリストに照らし合わせて梱包物内のすべての製品を確認する必要があり、受取作業に長時間を要していた。
一方、製品IDコードを記憶するRFIDタグをすべての製品に取り付け、これらの製品を含む梱包物を配送し、受け取り時に梱包物全体をRFIDリーダにより読み取ることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。RFIDタグを利用すれば、RFIDリーダにより個々の製品のRFIDタグから製品IDコードを非接触方式で読み取ることができるため、梱包物の受取作業を容易にすることが期待される。
しかしながら、梱包物内においてRFIDタグの読み取りに適さない場所に位置する一部の製品は、受け取り時に製品IDコードをRFIDリーダにより読み取ることができないおそれがあるという問題があった。このため、特許文献1では、梱包物に含まれる複数の製品の製品IDコードの発送リストを予め取得しておき、実際に読み取ることができた製品IDコードを発送リストに照らし合わせることにより、読み取ることができなかった製品IDコードを特定している。そして、引用文献1では、読み取ることができなかった製品IDコードを有する製品が所定の補完条件を満たした場合に、読み取ることができなかった製品IDコードを、発送リスト内の製品IDコードで補完するように構成されている。
引用文献1では、補完条件として、梱包物内での製品の場所が用いられている。このため、梱包物内の各製品の場所が予め登録されている。具体的には、読み取ることができなかった製品IDコードを有する製品が、読み取りにくい場所に配置されている場合には、その製品は実際には存在すると判定され、読み取ることができなかった製品IDコードが発送リスト内の製品IDコードで補完される。このように、引用文献1では、梱包物内のすべての製品の製品IDコードを、実際に読み取った製品IDコード及び補完した製品IDコードにより確認することにより、受取作業を簡易化することができる。
特開2008−297086号公報
しかしながら、引用文献1では、基本的に梱包物内のすべての製品の製品IDコードを読み取ることを受取作業の前提としなければならなかった。このため、上述のように、発注リストを予め取得すること、発注リストに照らし合わせて読み取れなかった製品IDコードを特定すること、梱包物内での製品の場所を予め登録しておくこと、及び、読み取ることができなかった製品IDコードが補完条件を満たすか否かを判定すること等の処理が必要となり、発送作業及び受取作業が複雑になっていた。
また、引用文献1では、発送リストを予め取得するため、例えば、発送側において、梱包IDコードを記憶する梱包用の別のRFIDタグを梱包物に取り付けておき、梱包物を構成する複数の製品の製品IDコードと梱包IDコードの対応関係を登録しておく必要があった。そして、受取側では、梱包物の受け取り時に、まず梱包IDコードを読み取り、読み取った梱包IDコードからこれに関連付けられた製品IDコードの発送リストを取得する必要があった。さらに、引用文献1では、製品IDコードが間違った梱包コードに関連付けられたり、間違った梱包用のRFIDタグが取り付けられたりするような人為的ミスが生じるおそれがある。このような場合には、読み取った梱包コードに基づいて取得された発送リストと、梱包物内の製品の製品コードとがまったく食い違ってしまう。
また、引用文献1では、上述の発送リストが入力手段(キーボード等)を用いて作成された二次情報であるため、正確性に欠けていた。さらに、引用文献1では、発送リストの製品IDコードで特定される製品が、実際には梱包物内に収容されずに発送されるおそれがあった。即ち、製品IDコードは異なっていても、同じ種類の製品は外観だけでは区別できないため、梱包作業中に、発送すべきではない同じ種類の他の製品が、梱包物内に混入してしまうおそれがあった。
したがって、引用文献1では、発送リストの作成処理及び取得処理に手間が掛ると共に、人為的ミスが生じ易かった。また、引用文献1では、取得した発送リストの信頼性の低さに起因して、最終的には梱包物内のすべての製品の製品IDコードを実際に読み取り、且つ、発送リストに照らし合わせて確認する必要があった。このため、引用文献1では、梱包物の受取処理に依然として手間が掛っていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数の製品が梱包された梱包物を配送する際に、発送処理及び受取処理を容易に行うことができる配送管理システム及び配送管理方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の製品が梱包された梱包物を発送する発送場所に配置された発送側装置と、梱包物を受け取る受取場所に配置された受取側装置と、通信回線を介して発送側装置及び受取側装置と通信を行う管理装置と、を備えた配送管理システムであって、複数の製品の各々は、固有IDコードを記憶するRFIDタグを備え、管理装置は、複数の製品について、固有IDコードと固有IDコードに関連付けられた製品情報とを含む製品データベースを備え、発送側装置は、RFIDタグから固有IDコードを読み取る発送側RFIDリーダと、読み取られた固有IDコードを発送側RFIDリーダから受け取ると共に管理装置と通信を行う発送側端末と、を備え、受取側装置は、RFIDタグから固有IDコードを読み取る受取側RFIDリーダと、読み取られた固有IDコードを受取側RFIDリーダから受け取ると共に管理装置と通信を行う受取側端末と、を備え、発送側端末は、発送側RFIDリーダにより読み取られた梱包物のすべての製品の固有IDコードからなる発送リストを作成して、発送リストを含む発送信号を管理装置へ送信するように構成されており、管理装置は、発送側端末から発送信号を受信すると、発送リスト内の複数の固有IDコードを用いて製品データベースを検索して、発送リスト内の複数の固有IDコードに関連付けられた製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の発送情報を付加して製品データベースを更新するように構成されており、受取側端末は、受取側RFIDリーダにより読み取られた梱包物内の任意の少なくとも1つの製品の固有IDコードを含む受取信号を管理装置に送信するように構成されており、管理装置は、受取側端末から受取信号を受信すると、受取信号に含まれる1つの固有IDコードを用いて製品データベースを検索して、受取信号に含まれる1つの固有IDコードに関連付けられた製品情報を特定し、更に、特定した製品情報に含まれる発送情報を用いて製品データベースを検索して同じ発送情報を含む製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の受取情報を付加して製品データベースを更新するように構成されている、ことを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、梱包物の発送段階において、発送側RFIDリーダにより読み取られた梱包物のすべての製品の固有IDコードを含む発送リストが一次情報として作成され、この発送リストが発送信号と共に発送側装置から管理装置へ送信される。また、管理装置は、発送信号を受信すると、発送リスト内の固有IDコードに対応する製品データベース内の製品情報を更新する。具体的には、製品情報に固有の発送情報が付加される。これにより、発送リスト内の複数の固有IDコードは、同じ発送情報により自動的に関連付けられる。このように、本発明では、梱包物の発送段階において、発送側RFIDリーダによって読み取られた固有IDコードから直接、発送リストが作成され、この発送リストに基づいて管理装置内の製品データベースが更新される。このため、本発明では、発送リストの信頼性を高めることができる。
また、本発明では、製品データベースにおいて、発送リストのすべての製品の固有IDコードが自動的に固有の発送情報により関連付けられる。このため、本発明では、発送処理が簡単になると共に、すべての製品を1つの階層のコード(固有IDコード)のみでサプライチェーンの全般にわたって管理することができる。また、本発明では、従来のように、梱包物に対して別途のRFIDタグを取り付ける必要はない。このため、本発明では、別途RFIDタグの取り付けに起因したミスの発生が生じることがない。
また、本発明では、梱包物の受取段階において、受取側RFIDリーダにより読み取られた梱包物内の任意の製品の固有IDコードを含む受取信号が管理装置へ送信される。管理装置は、受取信号を受信すると、受取信号に含まれる固有IDコードから、発送情報により関連付けられたすべての製品を製品データベースにおいて特定し、特定した製品の製品情報に固有の受取情報を付加する。
本発明では、発送リストの信頼性が高いため、梱包物の受取段階において、オペレータは、梱包物内のすべての製品から固有IDコードを読み取らなくても、少なくとも1つの製品の固有IDコードを読み取りさえすれば、梱包物内のすべての製品の受け取りを完了させることができる。即ち、製品データベースにおいて、読み取られた製品の固有IDコードに対して同一の発送情報で関連付けられたすべての製品を容易に特定することができると共に、製品データベース上で受け取り処理を完了させることができる。しかも、固有IDコードを読み取るための製品は、梱包物内のいずれでもよい。例えば、オペレータは、梱包物内で最も読み取り易い場所にある製品から製品IDコードを読み取ればよい。したがって、本発明では、受取処理が簡単になると共に、梱包物の受取作業を極めて短い時間で完了することが可能となる。
また、本発明において好ましくは、製品データベースの製品情報は、製品が存在する場所を特定する場所情報を含み、管理装置は、受取信号を受信したことに応答して、特定した製品情報の組において、場所情報を受取側装置の場所に更新する。
このように構成された本発明によれば、受取信号の送信により、製品データベースにおいて、製品の存在場所を自動的に更新することができる。
また、本発明において好ましくは、管理装置は、特定した製品情報の組を受取側端末に送信する。
このように構成された本発明によれば、受取側端末において、梱包物に含まれる製品のリストを容易に取得することができる。
また、本発明において好ましくは、発送側RFIDリーダは、梱包物の状態で梱包物内のすべての製品のRFIDタグから固有IDコードを一括して読み取るように、梱包物全体に読み取り用の電磁波を照射可能に構成されている。
このように構成された本発明によれば、梱包物の状態で梱包物内の複数の製品の固有IDコードを一括して読み取るため、梱包物内に含まれる複数の製品と発送リストの複数の製品とが完全に一致する。このため、本発明では、発送リストの信頼性を極めて高めることができる。
また、本発明において好ましくは、受取側RFIDリーダは、個々の製品のRFIDタグから固有IDコードを読み取るための手持ち式デバイスである。
本発明によれば、受取場所では梱包物内の任意の製品から固有IDコードを読み取ればよい。このため、本発明では、手持ち式デバイスの形式の受取側RFIDリーダを用いることにより、受取作業をより迅速に行うことができる。
また、本発明において好ましくは、製品は衣料品であり、発送場所は製品を保管する倉庫であり、受取場所は製品を販売する店舗である。
また、上記の目的を達成するために、本発明は、複数の製品が梱包された梱包物の配送管理方法であって、複数の製品の各々は、固有IDコードを記憶するRFIDタグを備え、管理装置は、複数の製品について、固有IDコードと固有IDコードに関連付けられた製品情報とを含む製品データベースを備え、発送場所に配置された発送側装置は、RFIDタグから固有IDコードを読み取る発送側RFIDリーダと、読み取られた固有IDコードを発送側RFIDリーダから受け取ると共に管理装置と通信を行う発送側端末と、を備え、受取場所に配置された受取側装置は、RFIDタグから固有IDコードを読み取る受取側RFIDリーダと、読み取られた固有IDコードを受取側RFIDリーダから受け取ると共に管理装置と通信を行う受取側端末と、を備え、発送側RFIDリーダによって読み取られた梱包物のすべての製品の固有IDコードを、発送側RFIDリーダが発送側端末に送信するステップと、発送側RFIDリーダから受信した梱包物のすべての製品の固有IDコードを含む発送リストを発送側端末が作成し、発送側端末が発送リストを含む発送信号を管理装置へ送信するステップと、管理装置が、発送側端末から受信した発送信号に含まれる発送リスト内の複数の固有IDコードを用いて製品データベースを検索して、発送リスト内の複数の固有IDコードに関連付けられた製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の発送情報を付加して製品データベースを更新するステップと、受取側RFIDリーダによって読み取られた梱包物内の任意の少なくとも1つの製品の固有IDコードを、受取側RFIDリーダが受側端末に送信するステップと、受取側端末が、受取側RFIDリーダから受信した梱包物内の任意の少なくとも1つの製品の固有IDコードを含む受取信号を管理装置に送信するステップと、管理装置が、受取側端末から受信した受取信号に含まれる1つの固有IDコードを用いて製品データベースを検索して、受取信号に含まれる1つの固有IDコードに関連付けられた製品情報を特定し、更に、特定した製品情報に含まれる発送情報を用いて製品データベースを検索して同じ発送情報を含む製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の受取情報を付加して製品データベースを更新するステップと、を備えたことを特徴としている。
本発明の配送管理システム及び配送管理方法によれば、複数の製品が梱包された梱包物を配送する際に、発送処理及び受取処理を容易に行うことができる。
本発明の実施形態による配送管理システムの構成図である。 本発明の実施形態によるRFIDタグの説明図である。 本発明の実施形態による管理装置の構成図である。 本発明の実施形態による製品データベースの説明図である。 本発明の実施形態による工場装置の構成図である。 本発明の実施形態による倉庫装置の構成図である。 本発明の実施形態による店舗装置の構成図である。 本発明の実施形態による店舗内におけるRFIDリーダのアンテナの配置を示す説明図である。 本発明の実施形態による発送場所の装置における発送処理の流れの説明図である。 本発明の実施形態による発送リストの説明図である。 本発明の実施形態による管理装置における発送処理の流れの説明図である。 本発明の実施形態による受取場所の装置における受取処理の流れの説明図である。 本発明の実施形態による管理装置における受取処理の流れの説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、図1〜図8を参照して、本実施形態の配送管理システムの構成について説明する。図1は配送管理システムの構成図、図2はRFIDタグの説明図、図3は管理装置の構成図、図4は製品データベースの説明図、図5は工場装置の構成図、図6は倉庫装置の構成図、図7は店舗装置の構成図、図8は店舗内におけるRFIDリーダのアンテナの配置を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態の配送管理システムSは、本部1に配置された管理装置10と、工場2に配置された工場装置20と、倉庫3に配置された倉庫装置30と、複数の店舗4(4a,4b,4c)にそれぞれ配置された店舗装置40と、を備えている。管理装置10,工場装置20,倉庫装置30,店舗装置40は、通信回線5(例えば、インターネット)を介して互いに通信可能に構成されている。
製品Mは工場2で製造される。工場2において、すべての製品MにRFID(Radio Frequency Identification)タグ50が取り付けられる(図2参照)。梱包容器内に多数の製品Mが収容されて梱包物P1が形成される。梱包物P1は、工場2から倉庫3へ発送され、倉庫3で受け取られ保管される。倉庫3では、本部1からの発送指令に基づいて梱包物P2が形成され、梱包物P2は店舗4a〜4cへ向けてそれぞれ発送される。梱包物P2が店舗4で受け取られると、梱包物P2内の複数の製品Mは店内倉庫4Aに一時保管され、順次に売場4Bに陳列され販売される(図8参照)。管理装置10は、すべての製品Mについて、工場2からの発送から店舗4での販売までの流通を管理する。なお、RFIDタグ50は、製品Mへの紐による取り付け、製品Mへの埋め込み、製品Mの収納箱への接着等により、製品Mに取り付けることができる。
図2に示すように、RFIDタグ50には、タグ本体にアンテナ51とICチップ52が埋め込まれており、タグ本体の表面には2次元バーコード54の形式で製品Mの製品コード(例えば、JANコード)が印刷されている。ICチップ52には、タグコードが記憶されている。タグコードは、個々のRFIDタグ50を特定するための固有の識別コード(固有IDコード)53と製品コード55からなる(図4、図10参照)。例えば、タグコードが16桁の数字で表される場合、前半の8桁の数字が固有IDコード53を表し、後半の8桁の数字が製品コード55を表す。なお、タグコードは、必ずしも製品コード55を含まなくてもよい。
RFIDタグ50は、後述するRFIDリーダから読み取り用の電磁波が放射されることによって電力供給を受け、ICチップ52内に記憶されているタグコードを含む応答信号をアンテナ51から出力するように構成されている。本実施形態では、製品Mは、読み取り用の電磁波を遮蔽しにくい材料で形成された製品が好ましく、例えば衣料品である。しかし、製品Mは、衣料品に限らず、他の工業製品や食品等であってもよい。
図3に示すように、管理装置10は、制御部11と、処理プログラムや各種データ等を記憶する記憶部12と、外部装置と通信回線5を介して通信を行うための通信部13と、モニターである表示部14と、マウス及びキーボードからなる入力部15を備えている。管理装置10は、例えばパーソナルコンピュータで構成することができる。記憶部12には、処理プログラムや各種のデータが記憶されている。
記憶部12が記憶するデータには、製品Mの製品種類データや製品データベースが含まれる。製品種類データには、製品種類ごとに、製品Mの種類を表す製品コード55と、製品コード55に関連付けられた製品属性データ(製品名称、サイズ、色等)が登録されている。例えば、製品コード55が「11111111」の製品Mは、製品名称が「Tシャツ#20」、サイズが「Large」、色が「黒」である。したがって、製品種類が同じ製品Mには、同じ製品コード55が共通コードとして与えられる。製品種類データを参照することにより、製品コード55から製品属性データを特定することができる。
また、図4に示すように、製品データベース70には、すべての製品について、固有IDコード53と、固有IDコード53に関連付けられた製品情報72が登録されている。製品情報72には、製品コード55、ステータス72a、場所72b、処理イベント73(73a,73b,・・・)等の情報が含まれる。同一の製品コード55を有する複数の製品Mは、固有IDコード53によって区別される。ステータス72aは、製品Mの現在の状況を表すデータである。場所72bは、製品Mが存在する場所を表すデータである。処理イベント73は、製品Mに対して行われた処理を表すデータである。製品Mに対して複数の処理イベントが行われる場合は、各処理イベント(73a,73b,・・・73k,・・・)のデータが製品情報72に順次追加される。
図5に示すように、工場装置20は、工場端末20AとRFIDリーダ20Bを備えている。工場端末20Aは、制御部21と、記憶部22と、外部装置と通信回線5を介して通信を行うための通信部23aと、RFIDリーダ20Bと無線又は有線で通信を行うための通信部23bと、モニターである表示部24と、マウス及びキーボードからなる入力部25を備えている。工場装置20は、例えばパーソナルコンピュータで構成することができる。記憶部12には、処理プログラムや各種データ等が記憶されている。なお、通信部23bは、複数のRFIDリーダ20Bと通信を行うように構成されていてもよい。
RFIDリーダ20Bは、手持ち式デバイスであり、操作部を備えるケースと、ケース内部に配置されたアンテナ及び駆動制御回路を有している。オペレータがRFIDリーダ20Bを製品Mに向けて操作すると、アンテナから局所的な狭い範囲に向けて読み取り用の電磁波が放射される。読み取り用の電磁波が照射された製品MのRFIDタグ50は、タグコードを含む応答信号を出力する。RFIDリーダ20Bは、この応答信号をアンテナで受信することによりタグコードを読み取ることができる。このようにして、RFIDリーダ20Bは、複数の製品MのRFIDタグ50から複数のタグコードを連続的に読み取り、読み取った複数のタグコードを工場端末20Aに送信することができる。工場端末20Aは、複数のタグコードを受け取ると、記憶部22に一時的に保存し、処理を行う。なお、本実施形態では、RFIDリーダ20Bは手持ち式デバイスであるが、後述するRFIDリーダ30Cのようなゲート状のアンテナを有する据え付けられたデバイスであってもよい。
図6に示すように、倉庫装置30は、倉庫端末30AとRFIDリーダ30B,30Cを備えている。倉庫端末30Aは、制御部31と、記憶部32と、外部装置と通信回線5を介して通信を行うための通信部33aと、RFIDリーダ30B,30Cと無線又は有線で通信を行うための通信部33bと、モニターである表示部34と、マウス及びキーボードからなる入力部35を備えている。倉庫装置30は、例えばパーソナルコンピュータで構成することができる。記憶部32には、処理プログラムや各種データが記憶されている。なお、通信部33bは、複数のRFIDリーダ30B、及び、複数のRFIDリーダ30Cと通信を行うように構成されていてもよい。
RFIDリーダ30Bは、RFIDリーダ20Bと同様な手持ち式デバイスである。RFIDリーダ30Bは、梱包物P1,P2の製品MのRFIDタグ50からタグコードを読み取り、読み取ったタグコードを倉庫端末30Aに送信することができる。倉庫端末30Aは、タグコードを受け取ると、記憶部32に一時的に保存し、処理を行う。
一方、RFIDリーダ30Cは、据え付けられたデバイスであり、ゲート状のアンテナと、操作部と、駆動制御回路とを備えている。また、RFIDリーダ30Cは、梱包物P2を移動させ、アンテナ内を通過させるための移動装置を備えていてもよい。移動装置は、自動又は手動で駆動可能な装置(例えば、無端ベルト、複数の回転ローラの配列)である。RFIDリーダ30Cは、複数の製品Mからなる梱包物P2がゲート状のアンテナを通過する際に、アンテナから読み取り用の電磁波を梱包物P2全体に放射し、梱包物P2内のすべての製品MのRFIDタグ50からタグコードを一括して読み出し、読み出した複数のタグコードを倉庫端末30Aに送信する。倉庫端末30Aは、複数のタグコードを受け取ると、記憶部32に一時的に保存し、処理を行う。
図7に示すように、店舗装置40は、店舗端末40AとRFIDリーダ40B,40Cを備えている。店舗端末40Aは、制御部41と、記憶部42と、外部装置と通信回線5を介して通信を行うための通信部43aと、RFIDリーダ40B,40Cと無線又は有線で通信を行うための通信部43bと、モニターである表示部44と、マウス及びキーボードからなる入力部45を備えている。店舗装置40は、例えばパーソナルコンピュータで構成することができる。記憶部42には、処理プログラムや各種データが記憶されている。
RFIDリーダ40Bは、RFIDリーダ20Bと同様な手持ち式デバイスである。RFIDリーダ40Bは、製品MのRFIDタグ50からタグコードを読み取り、読み取ったタグコードを店舗端末40Aに送信することができる。店舗4には、複数のRFIDリーダ40Bが備えられており、通信部43bは、複数のRFIDリーダ40Bと通信可能に構成されている。
複数のRFIDリーダ40Bは、それぞれ固有の識別コードによって区別されている。また、各RFIDリーダ40Bは、発送処理、受取処理、販売処理、及び、棚卸処理のうちの1つの処理を行う専用機に割り当てられている。したがって、各RFIDリーダ40Bは、固有の識別コードによって実行する処理が特定される。また、各RFIDリーダ40Bが、上記処理を切り替えて実行可能するための選択ボタンを備えていてもよい。この場合、RFIDリーダ40Bは、いずれの選択ボタンが選択されているを示すデータを店舗端末40Aへ送信するように構成される。これにより、店舗端末40Aは、各RFIDリーダ40Bが実行する処理を特定することができる。
一方、RFIDリーダ40Cは、据え付けられたデバイスであり、2個のパネル状のアンテナ41a,41bと、操作部と、駆動制御回路とを備えている。図8に示すように、アンテナ41a,41bは、それぞれ店舗4内の店内倉庫4Aと売場4Bの間に設けられた通路6a,6bに配置されている。RFIDリーダ40Cは、製品Mが店内倉庫4Aから売場4Bへ通路6aを通って持ち出される際にアンテナ41aを介して製品Mのタグコードを読み取り、タグコードを店舗端末40Aに送信する。一方、RFIDリーダ40Cは、製品Mが売場4Bから店内倉庫4Aへ通路6bを通って戻される際にアンテナ41bを介して製品Mのタグコードを読み取り、タグコードを店舗端末40Aに送信する。店舗端末40Aは、RFIDリーダ40B,40Cからタグコードを受け取ると、記憶部42に一時的に保存し、処理を行う。
次に、本実施形態の配送管理システムSの作用について説明する。まず、図9〜図13を参照して、複数の製品Mを含む梱包物P1が工場2から倉庫3へ向けて発送される際の発送処理、及び、倉庫3において梱包物P1が受け取られる際の受取処理について説明する。即ち、発送場所が工場であり、受取場所が倉庫である場合の処理について説明する。図9は発送場所の装置における発送処理の流れの説明図、図10は発送リストの説明図、図11は管理装置10における発送処理の流れの説明図、図12は受取場所の装置における受取処理の流れの説明図、図13は管理装置10における受取処理の流れの説明図である。
工場2では、本部1からの製造指示に基づいて複数の製品Mが製造され、所定数n(n>1)の製品Mが梱包容器に収容され、梱包物P1が形成される。また、工場2では、RFIDリーダ20Bを用いて、梱包物P1の状態ですべての製品Mからタグコード(固有IDコード53及び製品コード55)が読み取られる。即ち、梱包物P1を構成するすべての製品MのRFIDタグ50に対して、RFIDリーダ20Bから読み取り用の電磁波を順次に照射することにより、RFIDリーダ20Bによってすべての製品Mのタグコードが読み取られる。なお、この読み取り処理は、製品Mが梱包容器に入れられる際に各製品Mに対して個別に行われてもよい。
梱包物P1内のすべての製品Mについての読み取り処理は、読み取られたタグコードの数が予め設定された数(n)に達したことをRFIDリーダ20Bが検知することにより完了する。なお、RFIDタグ50が損傷している場合は、容器内に収容された製品Mの個数(n)よりも、梱包物P1から読み取られたタグコードの数(p)が少なくなる(p<n)。この場合、オペレータは損傷したRFIDタグ50を有する製品MをRFIDリーダ20Bによって特定し、特定された製品Mを正常なRFIDタグ50を有する製品Mに取り替え、再び梱包物P1を形成する。これにより、RFIDタグ50の損傷を流通過程の初期段階で検出することができる。
RFIDリーダ20Bにより梱包物P1内のすべての製品Mのタグコードが読み取られると、RFIDリーダ20Bは、読み取ったn個のタグコードを含む読み取り信号を工場端末20Aへ送信する。工場端末20Aは、読み取り信号を受信すると、読み取り信号に含まれるn個のタグコードを記憶し、これによりすべてのタグコードの読み取りが終了する(図9のステップS10)。そして、工場端末20Aは、記憶したn個のタグコードからn個の固有IDコード53と、これら固有IDコードに対応するn個の製品コード55を抽出し、n個の固有IDコード53及びn個の製品コード55を含む発送リストを作成する(図9のステップS11)。1つの梱包物P1に対して1つの発送リスト75が生成される。
なお、本例では、RFIDリーダ20Bが梱包物P1のすべての製品Mのタグコードの読み取りを完了した後に、すべてのタグコードを含む読み取り信号を送信しているが、これに限らず、RFIDリーダ20Bが1つの製品Mからタグコードを読み取る度に、1つのタグコードを含む個別の読み取り信号を送信するように構成してもよい。この場合、工場端末20Aは、受信した個別の読み取り信号の数が予め設定された所定数nと一致したときに、すべての製品Mの読み取りが完了したと判断することができる。
図10に示すように、発送リスト75には、n個の固有IDコード53とn個の製品コード55が含まれる。工場端末20Aは、発送リスト75を作成した後、さらに発送信号を生成し、この発送信号を通信回線5を介して管理装置10へ送信する(図9のステップS12)。発送信号には、発送コード,発送場所コード、受取場所コード,発送リスト75等が含まれる。なお、発送コードは、各発送処理を区別可能に設定された固有のコードであり、工場端末20Aによって独自に設定される。また、発送信号の送信に先立って工場端末20Aが問い合わせ信号を送信し、これに応答して、管理装置10が発送コードを設定し、工場端末20Aへ送信してもよい。発送コードであることを識別容易にするため、発送コードは、例えば、1桁目が「1」に設定される。発送場所コードは、梱包物P1を発送する場所(「工場2」)に対して割り当てられた識別コードである。受取場所コードは、梱包物P1を受け取る場所(「倉庫3」)に対して割り当てられた識別コードである。
管理装置10は、工場端末20Aから発送信号を受信すると(図11のステップS20)、発送信号に含まれる発送リスト75からすべての固有IDコード53を抽出し、抽出したすべての固有IDコード53を用いて製品データベース70を検索する(図11のステップS21)。抽出した固有IDコード53が既に製品データベース70に含まれている場合は(図11のステップS21;Yes)、ステップS23の処理へ移行する。
一方、抽出した固有IDコード53が製品データベース70に含まれていない場合は(図11のステップS21;No)、管理装置10は、製品データベース70にn個の製品Mを登録する(図11のステップS22)。具体的には、管理装置10は、発送リスト75内のn個の固有IDコード53を製品データベース70に追加すると共に、追加した固有IDコード53にそれぞれ製品情報72を関連付ける。なお、このとき、製品情報72には実質的な情報は含まれていない。
次に、管理装置10は、発送リスト75内のn個の固有IDコード53にそれぞれ関連付けられた製品情報72を更新する(図11のステップS23)。管理装置10が工場端末20Aから発送信号を受信した時点では、発送リスト75内の固有IDコード53は製品データベース70に登録されていないので、n個の製品Mが製品データベース70に新規に登録される(ステップS22)。また、引き続き、製品情報72には、発送リスト75に含まれる製品コード55,ステータス72a(「発送」),場所72b(「工場2」),処理イベント73a(図4の固有IDコード53aの「処理イベント1」参照)が登録される(ステップS23)。ステータス72aは、発送コードを受け取ったことにより「発送」に設定される。場所72bは、発送信号に含まれる発送場所コードが登録される。
処理イベント73aは、発送信号を受信したことに基づいて追加される。処理イベント73aには、発送コード、発送場所、受取場所、更新日時が含まれる。発送場所(発送場所コードから特定される)として「工場2」、受取場所(受取場所コードから特定される)として「倉庫3」、更新日時として発送信号を受信した日時が登録される。処理イベント73a(固有IDコード53aの「処理イベント1」)に登録されたデータ(特に、発送コード)は、発送情報に相当する。
倉庫3では、梱包物P1が到着すると、手持ち式のRFIDリーダ30Bにより梱包物P1内の任意の少なくとも1つの製品MのRFIDタグ50からタグコードが読み取られ、読み取られたタグコードが倉庫端末30Aへ送信される(図12のステップS30)。このとき、梱包物P1内のすべての製品Mのタグコードが読み取られる必要はなく、すべての製品Mの読み取りが完了したか否かの判断は不要である。したがって、オペレータは、単にRFIDリーダ30Bを梱包物P1の任意の部分に向けて瞬間的に操作するだけでよい。また、オペレータは、梱包物P1内に収容されている製品Mの個数や、梱包物P1の発送リストを認識していなくてもよく、梱包物P1に含まれる製品Mの個数や梱包物P1の発送リストが倉庫装置30に予め登録されている必要もない。
倉庫端末30Aは、RFIDリーダ30Bからタグコードを受信すると、受信した少なくとも1つのタグコードに基づいて受取信号を生成し、受取信号を管理装置10へ送信する(図12のステップS31)。受取信号には、受取コード、受取場所コード、タグコードから抽出した固有IDコード53等が含まれる。なお、受取コードは、各受取処理を区別可能に設定された固有のコードであり、倉庫端末30Aによって独自に設定される。また、受取信号の送信に先立って倉庫端末30Aが問い合わせ信号を送信し、これに応答して、管理装置10が受取コードを設定し、倉庫端末30Aへ送信してもよい。受取コードであることを識別容易にするため、受取コードは、例えば、1桁目が「2」に設定される。受取場所コードは、梱包物P1を受け取った場所(「倉庫3」)に対して割り当てられた識別コードである。
管理装置10は、倉庫端末30Aから受取信号を受信すると(図13のステップS40)、受取信号に含まれる固有IDコード53を用いて製品データベース70を検索し(図13のステップS41)、この固有IDコード53に関連付けられている製品情報72の1又は複数の処理イベント73から更新日時の最も新しい発送コードを抽出する(図13のステップS42)。
さらに、管理装置10は、抽出した発送コードと同一の発送コードが関連付けられている複数の固有IDコード53を抽出する(図13のステップS43)。これにより、梱包物P1内に含まれるすべての製品Mが特定される。そして、管理装置10は、抽出したすべての固有IDコード53に関連付けられた製品情報72を更新する(図13のステップS44)。
管理装置10が倉庫端末30Aから受取信号を受信した時点において、製品情報72のステータス72aが「在庫」に、場所72bが「倉庫3」に更新され、製品情報72に処理イベント73b(図4の固有IDコード53bの「処理イベント2」参照)が追加される。ステータス72aは、受取コードを受け取ったことにより「在庫」に設定される。場所72bは、受取信号に含まれる受取場所コードから特定される。処理イベント73bには、受取コード、受取場所、更新日時が含まれる。受取場所(受取場所コードから特定される)として「倉庫3」、更新日時として受取信号を受信した日時が記録される。処理イベント73b(固有IDコード53bの「処理イベント2」)に記録されたデータ(特に、受取コード)は、受取情報に相当する。
また、本実施形態において、受取信号の受信に応答して製品情報72が更新された複数の製品Mについて、管理装置10が、固有IDコード53,製品コード55等からなる受取確認リストを含む受取確認信号を倉庫端末30Aに返信するように構成してもよい。これにより、倉庫端末30Aでは、受け取った梱包物P1に含まれる製品Mのリストを容易に取得することができる。
オペレータは、管理装置10,工場端末20A,倉庫端末30A,店舗端末40Aを用いて、製品データベース70へアクセス可能であり、製品データベース70を場所,製品コードを特定して検索することにより、所望の製品種類(アイテム)について、各場所(工場2、倉庫3、店舗4)における在庫数を容易に確認することが可能である。
次に、複数の製品Mを含む梱包物P2が倉庫3から店舗4aへ向けて発送される発送処理、及び、店舗4aにおいて梱包物P2が受け取られる際の受取処理について説明する。即ち、発送場所が倉庫であり、受取場所が店舗である場合の処理について説明する。この処理は、梱包物P1が工場2から倉庫3へ向けて発送され、倉庫3において受け取られるまでの処理と主要な点について同様であり、図9〜図13を参照して説明する。
本部1や店舗4aからの要求に基づいて、本部1から倉庫3へ発送指示が出されると、倉庫3では、発送指示に基づいて、複数(m個)の製品Mが梱包容器に収容され、梱包物P2が形成される。倉庫3では、この梱包物P2を構成するすべての製品MのタグコードがRFIDリーダ30Cを用いて読み取られる(図9のステップS10)。
具体的には、梱包物P2がRFIDリーダ30Cのゲート状のアンテナを通過する際に、梱包物P2全体に向けてゲート状のアンテナから読み取り用の電磁波が照射され、これにより励起された製品MのRFIDタグ50からタグコードを含む応答信号が出力される。このようにして、梱包物P2がゲート状のアンテナを完全に通過することにより、すべての製品Mのタグコードを一括して読み取ることができる。RFIDリーダ30Cは、読み取ったm個のタグコードを個別に又は一括して読み取り信号により倉庫端末30Aへ送信する。
倉庫端末30Aは、m個のタグコードを受信すると、m個のタグコードから、m個の固有IDコード53及びm個の製品コード55を抽出し、m個の固有IDコード53及びm個の製品コード55を含む発送リスト75を作成する(図9のステップS11)。倉庫端末30Aは、発送リスト75を作成した後、さらに発送信号を生成し、この発送信号を通信回線5を介して管理装置10へ送信する(図9のステップS12)。発送信号には、発送コード,発送場所コード、受取場所コード,発送リスト75等が含まれる。この場合、発送コードは、各発送処理を区別可能に設定された固有のコードであり、上述のように発送場所の装置(倉庫端末30A)又は管理装置10により設定される。発送場所コードは、梱包物P2を発送する場所(「倉庫3」)に対して割り当てられた識別コードである。受取場所コードは、梱包物P2を受け取る場所(「店舗4a」)に対して割り当てられた識別コードである。
管理装置10は、倉庫端末30Aから発送信号を受信すると、図11を参照して説明した処理を実行する。なお、この場合は、発送リストに含まれる固有IDコード53は、既に登録されているので、新規登録処理(ステップS22)は実行されない。また、製品情報72において、ステータス72aが「発送」に、場所72bが「倉庫3」に更新される。また、製品情報72に処理イベント73aと同様な処理イベント73が追加される。処理イベント73には、発送コード、発送場所(「倉庫3」)、受取場所(「店舗4a」)、更新日時が記録される。処理イベント73に記録されたデータは、発送情報に相当する。
店舗4aでは、梱包物P2が到着すると、受取処理用に割り当てられた手持ち式のRFIDリーダ40Bにより梱包物P2内の任意の少なくとも1つの製品MのRFIDタグ50からタグコードが読み出され、店舗端末40Aへ送信される(図12のステップS30)。このとき、梱包物P2内のすべての製品Mのタグコードが読み取られる必要はなく、すべての製品Mの読み取りが完了したか否かの判断は不要である。したがって、オペレータは、単にRFIDリーダ40Bを梱包物P2の任意の部分に向けて瞬間的に操作するだけでよい。また、オペレータは、梱包物P2内に収容されている製品Mの個数や、梱包物P2の発送リストを認識していなくてもよく、梱包物P2に含まれる製品Mの個数や梱包物P2の発送リストが店舗装置40に予め登録されている必要もない。
店舗端末40Aは、受取処理用に割り当てられたRFIDリーダ40Bからタグコードを受信すると、受信した少なくとも1つのタグコードに基づいて受取信号を生成し、受取信号を管理装置10へ送信する(図12のステップS31)。受信信号には、受取コード、受取場所コード、タグコードから抽出した固有IDコード53等が含まれる。受取コードは、各受取処理を区別可能に設定された固有のコードであり、上述のように受取場所の装置(店舗端末40A)又は管理装置10により独自に設定される。受取場所コードは、梱包物P2を受け取った場所(「店舗4a」)に対して割り当てられた識別コードである。
管理装置10は、店舗端末40Aから受取信号を受信すると、図13を参照して説明した処理を実行する。製品情報72は、ステータス72aが「在庫」に、場所72bが「店舗4a」に更新され、製品情報72に処理イベント73bと同様な処理イベント73(受取コード、受取場所、更新日時を含む)が追加される。ステータス72aは、受取コードを受け取ったことにより「在庫」に設定される。場所72bは、受取信号に含まれる受取コードから特定される。受取場所(受取場所コードから特定される)として「店舗4a」、更新日時として受取信号を受信した日時が記録される。処理イベント73に記録されたデータは、受取情報に相当する。
また、本実施形態において、受取信号の受信に応答して製品情報72が更新された複数の製品Mについて、管理装置10が、固有IDコード53,製品コード55等からなる受取確認リストを含む受取確認信号を店舗端末40Aに返信するように構成してもよい。これにより、店舗端末40Aでは、受け取った梱包物P2に含まれる製品Mのリストを容易に取得することができる。
なお、上記実施形態では、工場2から倉庫3へ、及び、倉庫3から店舗4へ梱包物P1,P2を発送する際に管理装置10,工場装置20及び倉庫装置30で実行される処理を説明したが、これらの処理は、店舗4から倉庫3へ、及び、店舗4から異なる店舗4へ梱包物を発送する際においても同様に実行される。即ち、梱包物を発送する際には、発送場所の装置(発送側装置)において図9の処理が行われ、管理装置10では図11の処理が行われる。また、梱包物を受け取る際には、受取場所の装置(受取側装置)において図12の処理が行われ、管理装置10では図13の処理が行われる。また、店舗4から発送する際には、発送処理用に割り当てられたRFIDリーダ40Bが用いられる。
本実施形態では、発送場所においてRFIDリーダにより梱包物のすべての製品Mからタグコードが読み取られ、これらタグコードに基づいて発送リスト75が作成され、この発送リスト75が管理装置10へ送信される。そして、管理装置10は、発送リスト75を受信すると、発送リストを反映するように製品データベース70を更新する。即ち、梱包物内のすべての製品Mのステータス72aが「発送」に更新されると共に、共通の発送情報が付与される。このように、本実施形態では、梱包物を発送する段階でRFIDリーダによって読み取られたタグコード(固有IDコードを含む)から直接、発送リストが作成される。このため、発送リストの信頼性が高い。
また、本実施形態では、製品データベース70において、梱包物内のすべての製品Mを、自動的に固有の発送情報により関連付けることができる。このため、従来のように、梱包物に対して別途のRFIDタグを取り付ける必要はなく、すべての製品Mを1つの階層(固有IDコード)のみで管理することができる。
また、受取場所においてRFIDリーダにより梱包物の少なくとも1つの製品Mのタグコードが読み取られ、このタグコードに基づいて少なくとも1つの固有IDコードを含む受取信号が管理装置10へ送信される。管理装置10は、受取信号を受信すると、受取信号に含まれる固有IDコードから、梱包物に含まれるすべての製品Mを特定し、製品データベースを更新する。即ち、梱包物内のすべての製品Mのステータス72aが「在庫」、場所が受取場所に更新される。
このように、本実施形態では、発送リストの信頼性が高いため、梱包物を受け取る段階で、オペレータは手持ち式のRFIDリーダを用いて、梱包物内の任意の場所にある一部の製品Mのタグコード(固有IDコードを含む)を読み取るだけで、梱包物内のすべての製品Mの受け取りを確認することができる。しかも、タグコードを読み取るための製品Mは、梱包物内のいずれでもよい。したがって、本実施形態では、梱包物の受取作業を極めて短い時間で完了することが可能となる。さらに、本実施形態では、オペレータは、端末を用いて製品データベース70を検索することにより、各場所に保管されている製品Mの在庫数を容易に把握することができる。
次に、店舗4において、店内倉庫4Aと売場4Bとの間で製品Mを移動させる場合の処理、及び、売場4Bにて製品Mが販売される場合の処理について説明する。図8に示すように、例えば、店舗4aにおいて、製品Mが店員によって店内倉庫4Aから売場4Bへ持ち出されるとき、製品Mはアンテナ41aが設置された通路6aを通過する。また、製品Mが売場4Bから店内倉庫4Aへ戻されるとき、製品Mはアンテナ41bが設置された通路6bを通過する。このように製品Mが通路6a,6bを通過する際に、RFIDリーダ40Cによってタグデータが読み取られ、読み取られたタグデータは店舗端末40Aへ送信される。
店舗端末40Aは、アンテナ41aを用いて読み取られたタグデータを受信すると、移動信号を作成して、管理装置10へ送信する。移動信号には、移動コード,店舗コード,店舗売場コード,読み取られたタグデータに含まれる固有IDコード53及び製品コード55が含まれる。移動コードは、上述と同様に、店舗端末40A又は問い合わせ信号に応答して管理装置10により設定される。店舗売場コードは、例えば、店舗4aの売場4Bに対して割り当てられた識別コードである。
管理装置10は、店舗端末40Aから移動信号を受信すると、移動信号に含まれる固有IDコード53を用いて製品データベース70を検索し、この固有IDコード53に関連付けられている製品情報72を更新する。具体的には、ステータス72aが「在庫」に、場所72bが「店舗4aの売場4B」に設定される。場所72bは、移動信号に含まれる店舗売場コードから特定される。また、新たな処理イベント73i(図4の固有IDコード53cの「処理イベントi」参照)が追加される。この処理イベント73iには、移動コード、更新日時として移動信号を受信した日時が記録される。
一方、店舗端末40Aは、アンテナ41bを用いて読み出されたタグデータを受信すると、戻し信号を作成して、管理装置10へ送信する。戻し信号には、戻しコード,店舗コード,店舗売場コード,読み出されたタグデータに含まれる固有IDコード53及び製品コード55が含まれる。戻しコードは、上述と同様に、店舗端末40A又は問い合わせ信号に応答して管理装置10により設定される。
管理装置10は、店舗端末40Aから戻し信号を受信すると、戻し信号に含まれる固有IDコード53を用いて製品データベース70を検索し、この固有IDコード53に関連付けられている製品情報72を更新する。具体的には、ステータス72aが「在庫」に、場所72bが「店舗4a」に設定される。場所72bは、戻し信号に含まれる店舗コードから特定される。また、新たな処理イベント73k(図4の固有IDコード53dの「処理イベントk」参照)が追加される。この処理イベント73kには、戻しコード、更新日時として戻し信号を受信した日時が記録される。
なお、上記実施形態では、2つのアンテナ41a,41bを設けて製品Mの移動方向(店内倉庫から売場へ、又は、売場から店内倉庫へ)を区別しているが、1つのアンテナを用いた構成としてもよい。この場合、店員が1つのアンテナが配置された通路を通過する際に、操作パネルで移動方向(「売場へ」又は「店内倉庫へ」)を指定するように構成することができる。
顧客が売場4Bの陳列棚に陳列された製品Mを購入するために、製品Mをレジに持ち込むと、店員は販売処理用に割り当てられたRFIDリーダ40Bを用いて製品Mのタグコードを読み取り、販売処理を行う。店舗端末40Aは、販売処理用に割り当てられたRFIDリーダ40Bから読み取られたタグコードを受信すると、販売信号を作成して、管理装置10へ送信する。販売信号には、販売コード,店舗売場コード,読み取られたタグデータに含まれる固有IDコード53及び製品コード55が含まれる。販売コードは、上述と同様に、店舗端末40A又は問い合わせ信号に応答して管理装置10により設定される。
管理装置10は、店舗端末40Aから販売信号を受信すると、販売信号に含まれる固有IDコード53を用いて製品データベース70を検索し、この固有IDコード53に関連付けられている製品情報72を更新する。具体的には、ステータス72aが「販売済」に、場所72bが「なし」に設定される。また、新たな処理イベント73(販売コード、販売場所、更新日時を含む)が追加される。販売場所(店舗売場コードから特定される)として、「店舗4aの売場4B」が記録される。
このように本実施形態では、製品データベース70には、各店舗の店内倉庫と売場における在庫状況がリアルタイムで反映される。また、店舗端末40Aは、定期的に在庫確認信号(在庫確認コード,店舗コード,店舗売場コード,製品コードリスト)を作成して、管理装置10へ送信するように構成されている。在庫確認信号は、在庫確認処理を特定する固有のコードである。製品コードリストは、店舗端末40Aに予め登録された複数の製品コード55からなるリストである。
管理装置10は、在庫確認信号を受信すると、在庫確認信号に含まれる店舗コード,店舗売場コード,製品コードリストに含まれる各製品コード55を用いて製品データベース70を検索する。例えば、ある製品コード(例えば、「22222222」)の製品Mについて、店舗4aにおける店内倉庫4Aの在庫数を検索する場合、管理装置10は、ステータス72aが「在庫」、場所72bが「店舗4a」、製品コード55が「22222222」に一致する固有IDコード53の数をカウントする。また、ある製品コード(例えば、「22222222」)の製品Mについて、店舗4aにおける売場4Bの在庫数(陳列数)を検索する場合、管理装置10は、ステータス72aが「在庫」、場所72bが「店舗4aの売場4B」、製品コード55が「22222222」に一致する固有IDコード53の数をカウントする。
管理装置10は、上述の処理により、各製品コードの製品Mの店内倉庫4A及び売場4Bの在庫数をそれぞれ取得すると、在庫結果信号(在庫結果コード,店舗コード,在庫結果リストを含む)を店舗装置40へ送信する。在庫結果コードは、各在庫確認処理を区別可能に設定された固有のコードであり、管理装置10によって独自に設定される。在庫結果リストは、各製品コードの製品Mについての店内倉庫の在庫数と売場の在庫数のリストである。
店舗装置40は、在庫結果リストを受信すると、各製品コードの製品Mについての店内倉庫4Aの在庫数と売場4Bの在庫数を表示部44に表示する。また、店舗端末40Aは、各製品コードについて、陳列設定数を記憶部42に登録することができる。そして、店舗端末40Aは、各製品コードについて、在庫結果リストから得られた売場4Bの在庫数と陳列設定数とを比較し、売場4Bの在庫数が陳列設定数を下回っている場合には、表示部44に、売場4Bの在庫数が陳列設定数を下回っていることを表示する。店舗端末40Aは、例えば、表示部44において、売場4Bの在庫数を異なる色で表示したり、点滅表示させたりする。
店員は、表示部44を閲覧することにより、売場4Bでの陳列数が陳列設定数よりも少ない製品M及びその製品Mの店内倉庫4Aの在庫数を素早く特定することができる。このため、店員は、店内倉庫4Aから売場4Bの陳列棚へ製品Mを即座に移動させることが可能となる。これにより、販売機会の逸失を抑制することができる。
次に、棚卸処理用に割り当てられたRFIDリーダ40Bを用いた簡易棚卸処理について説明する。上述のように製品データベース70には、各製品種類データについて、店内倉庫4A及び売場4Bの在庫状況がリアルタイムで反映される。しかしながら、何らかの原因により(例えば、万引き)、特定の製品種類の製品Mについて、店内倉庫4A及び売場4Bに存在する実数と製品データベース70上の数が異なる場合が生じ得る。したがって、定期的な棚卸作業を行う必要がある。
本実施形態では、店員は、棚卸処理用に割り当てられた手持ち式のRFIDリーダ40Bを用いて簡易に棚卸作業を行うことができる。具体的には、店員は、RFIDリーダ40Bを用いて、店内倉庫4Aの在庫棚、又は、売場4Bの陳列棚に保管されている多数の製品Mから順次にタグコードを読み取る。店舗端末40Aは、RFIDリーダ40Bから多数のタグコードを受信し、棚卸確認信号を作成して、管理装置10へ送信する。棚卸確認信号には、棚卸確認コード,場所コード,棚卸リストが含まれる。
なお、本実施形態では、店内倉庫4A又は売場4Bを構成する壁面は、金属箔(例えば、アルミ箔)で覆われている。これにより、店内倉庫4Aと売場4Bとの間でRFIDリーダ40Bから照射される読み取り用の電磁波を遮断することができるので、店内倉庫4A内の製品Mの読み取り処理において売場4Bの製品Mが誤って読み取られること、及び、その逆を防止することが可能となる。
棚卸確認コードは、各棚卸処理を区別可能に設定された固有のコードであり、店舗端末40Aによって独自に設定される。また、棚卸を行う対象となる場所は、場所コードによって特定される。この場合は、棚卸を行う対象となる場所は、店舗4aの店内倉庫4A、又は、店舗4aの売場4Bである。棚卸リストは、RFIDリーダ40Bから受信した多数のタグコードに基づいて、店舗端末40Aによって作成される。棚卸リストは、タグコードに含まれる固有IDコード53と製品コード55からなるリストである。
管理装置10は、棚卸確認信号を受信すると、棚卸リストに含まれる固有IDコード53,場所コードに基づいて、製品データベース70を検索する。具体的には、管理装置10は、製品データベース70で固有IDコード53を特定し、特定した固有IDコード53に関連付けられた製品情報72内のステータス72aが「在庫」であり、且つ、場所が場所コード(「店舗4aの店内倉庫4A」又は「店舗4aの売場4B」)に一致することを確認する。管理装置10は、ステータス及び/又は場所が一致しない固有IDコード53と、対応する製品コード55を含む不一致リストを作成して、棚卸結果信号を店舗装置40へ送信する。棚卸結果信号には、棚卸結果コード,場所コード,不一致リストが含まれる。棚卸結果コードは、各棚卸確認処理を区別可能に設定された固有のコードであり、管理装置10によって独自に設定される。
店舗装置40は、棚卸結果信号を受信すると、不一致リストを表示部44に表示する。店舗4aでは、不一致リストに基づいて、製品データベース70の在庫数と実数との間に差が生じた原因を特定することができる。この原因の特定に基づいて、店舗端末40Aから管理装置10へ修正信号を送付することにより、製品データベース70を修正することができる。
10 管理装置
20 工場装置
20A 工場端末
20B RFIDリーダ
30 倉庫装置
30A 倉庫端末
30B,30C RFIDリーダ
40 店舗装置
40A 店舗端末
40B,40C RFIDリーダ
41a,41b アンテナ
50 RFIDタグ
53 固有IDコード
55 製品コード
70 製品データベース
72 製品情報
72a ステータス
72b 場所(場所情報)
73 処理イベント
75 発送リスト
M 製品
P1,P2 梱包物
S 配送管理システム

Claims (7)

  1. 複数の製品が梱包された梱包物を発送する発送場所に配置された発送側装置と、
    前記梱包物を受け取る受取場所に配置された受取側装置と、
    通信回線を介して前記発送側装置及び前記受取側装置と通信を行う管理装置と、を備えた配送管理システムであって、
    前記複数の製品の各々は、固有IDコードを記憶するRFIDタグを備え、
    前記管理装置は、前記複数の製品について、前記固有IDコードと前記固有IDコードに関連付けられた製品情報とを含む製品データベースを備え、
    前記発送側装置は、前記RFIDタグから前記固有IDコードを読み取る発送側RFIDリーダと、読み取られた前記固有IDコードを前記発送側RFIDリーダから受け取ると共に前記管理装置と通信を行う発送側端末と、を備え、
    前記受取側装置は、前記RFIDタグから前記固有IDコードを読み取る受取側RFIDリーダと、読み取られた前記固有IDコードを前記受取側RFIDリーダから受け取ると共に前記管理装置と通信を行う受取側端末と、を備え、
    前記発送側端末は、前記発送側RFIDリーダにより読み取られた前記梱包物のすべての製品の固有IDコードを含む発送リストを作成して、前記発送リストを含む発送信号を前記管理装置へ送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記発送側端末から前記発送信号を受信すると、前記発送リスト内の複数の固有IDコードを用いて前記製品データベースを検索して、前記発送リスト内の複数の固有IDコードに関連付けられた製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の発送情報を付加して前記製品データベースを更新するように構成されており、
    前記受取側端末は、前記受取側RFIDリーダにより読み取られた前記梱包物内の任意の少なくとも1つの製品の固有IDコードを含む受取信号を前記管理装置に送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記受取側端末から前記受取信号を受信すると、前記受取信号に含まれる1つの固有IDコードを用いて前記製品データベースを検索して、前記受取信号に含まれる1つの固有IDコードに関連付けられた製品情報を特定し、更に、特定した製品情報に含まれる前記発送情報を用いて前記製品データベースを検索して同じ発送情報を含む製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の受取情報を付加して前記製品データベースを更新するように構成されている、ことを特徴とする配送管理システム。
  2. 前記製品データベースの製品情報は、前記製品が存在する場所を特定する場所情報を含み、
    前記管理装置は、前記受取信号を受信したことに応答して、前記特定した製品情報の組において、前記場所情報を前記受取側装置の場所に更新することを特徴とする請求項1に記載の配送管理システム。
  3. 前記管理装置は、前記特定した製品情報の組を前記受取側端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の配送管理システム。
  4. 前記発送側RFIDリーダは、前記梱包物の状態で前記梱包物内のすべての製品のRFIDタグから固有IDコードを一括して読み取るように、前記梱包物全体に読み取り用の電磁波を照射可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の配送管理システム。
  5. 前記受取側RFIDリーダは、個々の製品のRFIDタグから固有IDコードを読み取るための手持ち式デバイスであることを特徴とする請求項1に記載の配送管理システム。
  6. 前記製品は衣料品であり、前記発送場所は前記製品を保管する倉庫であり、前記受取場所は前記製品を販売する店舗であることを特徴とする請求項1に記載の配送管理システム。
  7. 複数の製品が梱包された梱包物の配送管理方法であって、
    前記複数の製品の各々は、固有IDコードを記憶するRFIDタグを備え、
    理装置は、前記複数の製品について、前記固有IDコードと前記固有IDコードに関連付けられた製品情報とを含む製品データベースを備え、
    発送場所に配置された発送側装置は、前記RFIDタグから前記固有IDコードを読み取る発送側RFIDリーダと、読み取られた前記固有IDコードを前記発送側RFIDリーダから受け取ると共に前記管理装置と通信を行う発送側端末と、を備え、
    受取場所に配置された受取側装置は、前記RFIDタグから前記固有IDコードを読み取る受取側RFIDリーダと、読み取られた前記固有IDコードを前記受取側RFIDリーダから受け取ると共に前記管理装置と通信を行う受取側端末と、を備え、
    前記発送側RFIDリーダによって読み取られた前記梱包物のすべての製品の固有IDコードを、前記発送側RFIDリーダが前記発送側端末に送信するステップと、
    前記発送側RFIDリーダから受信した前記梱包物のすべての製品の固有IDコードを含む発送リストを前記発送側端末が作成し、前記発送側端末が前記発送リストを含む発送信号を前記管理装置へ送信するステップと、
    前記管理装置が、前記発送側端末から受信した前記発送信号に含まれる前記発送リスト内の複数の固有IDコードを用いて前記製品データベースを検索して、前記発送リスト内の複数の固有IDコードに関連付けられた製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の発送情報を付加して前記製品データベースを更新するステップと、
    前記受取側RFIDリーダによって読み取られた前記梱包物内の任意の少なくとも1つの製品の固有IDコードを、前記受取側RFIDリーダが前記受側端末に送信するステップと、
    前記受取側端末が、前記受取側RFIDリーダから受信した前記梱包物内の任意の少なくとも1つの製品の固有IDコードを含む受取信号を前記管理装置に送信するステップと、
    前記管理装置が、前記受取側端末から受信した前記受取信号に含まれる1つの固有IDコードを用いて前記製品データベースを検索して、前記受取信号に含まれる1つの固有IDコードに関連付けられた製品情報を特定し、更に、特定した製品情報に含まれる前記発送情報を用いて前記製品データベースを検索して同じ発送情報を含む製品情報の組を特定し、特定した製品情報の組にそれぞれ固有且つ同一の受取情報を付加して前記製品データベースを更新するステップと、を備えたことを特徴とする配送管理方法。
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