JP5877606B2 - 開閉体ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吊戸などの開閉体の閉じ際の速度を減速するとともに、開き際のブレーキの抵抗を小さくするための開閉体ブレーキ装置に関する。
従来、吊戸や引戸などの開閉体には、この開閉体の閉じ際にブレーキ(制動)を作用させて開閉体を減速させる一方、開き際にそのブレーキの抵抗を小さくして開く力を軽減する開閉体ブレーキ装置が取り付けられたものがある。このような装置を取り付けることで、開閉体が閉じ際に勢いよく戸当りに衝突することがなくなるとともに、開閉体がその反動で跳ね返って半開きになることを防止している。
従来の開閉体ブレーキ装置としては、例えば、開閉体が走行するガイドレールの内側上面に制動力付与部材が取り付けられ、開閉体側に制動部が取り付けられたものがある。この制動力付与部材は、下側に突出する略台形状の摺動面を有している。一方、制動部は、ばねによって上側に向けて付勢される当接部を有し、この当接部が閉じ際に制動力付与部材の摺動面と摺動することによって制動力が作用する。また、当接部は、摺動時において、制動部本体に形成されたガイド穴に沿って斜め横方向に移動するようになっている。この移動によって、開閉体が閉じる方向へ移動するとき(閉じ際)に当接部が斜めに移動しながら上方へ突出して制動力付与部材の摺動面と接触する。また、開く方向へ移動するとき(開き際)には、当接部が斜めに移動しながらばねの付勢力に抗して下方へ引き込まれ、ブレーキの抵抗が小さくなる(例えば、特許文献1参照)。
また、上述した制動力付与部材の摺動面について、閉じ際に当接部が接触する側の傾斜を、開き際に接触する側の傾斜よりも急傾斜にしたものもある。これにより、開閉体に急速にブレーキを作用させて、閉め時に開閉体に手指が挟まれる危険性を回避している(例えば、特許文献2参照)。
さらに、上述した当接部が回動自在に軸支され、開閉体の閉じ際に当接部が回動しながら上方へ突出して制動力付与部材の摺動面と摺動する一方、開き際には当接部が逆側に回動して摺動面と接触しない位置まで下方へ引き込まれるようにしたものも知られている。この当接部は、ばねによって上方へ突出する位置に付勢されている(例えば、特許文献3、4参照)。
特開2006−207232号公報 実用新案登録第3168850号公報 特開平08−303108号公報 特開平08−246743号公報
しかしながら、上述した技術では、いずれも、制動力付与部材の摺動面と制動部の当接部との摺動のみによって制動するものであり、ブレーキ力が不安定であった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、より安定したブレーキ力を得ることができる開閉体ブレーキ装置を提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、開閉体の閉じ際に前記開閉体を拘束して移動速度を減速させ、前記開閉体の開き際に前記開閉体の拘束を解除する開閉体ブレーキ装置であって、前記開閉体を案内するガイドレールの上側に取り付けられたブレーキ受けと、前記開閉体側に取り付けられ、前記ガイドレールに対して前記開閉体と一緒に移動する制動部とを備え、前記制動部は、前記ブレーキ受けと当接するブレーキブロックと、前記ブレーキブロックを収容する態様で前記ブレーキブロックの下側に取り付けられるブレーキケースとによって構成され、前記ブレーキケースには、前記開閉体の移動方向に対して斜めに延びるガイド穴が形成され、このガイド穴には、前記ブレーキブロックが回動するための回動軸が取り付けられ、前記回動軸が前記ガイド穴に沿って移動することで、前記ブレーキブロックが前記ブレーキ受けに向けて上側に突出または下側に引っ込むようになっており、前記ブレーキブロックは、弾性体の付勢力によって上側に突出しており、前記開閉体が閉じる方向に移動する際に前記ブレーキ受けに当接して前記ブレーキ受けに対して摺動するとともに、前記ブレーキ受けから抗力を受けるようになる一方、前記開閉体が閉じた状態から開く方向に移動する際前記ブレーキ受けに対して摺動することで前記弾性体の付勢力に抗して前記ブレーキブロックが前記ガイド穴に沿って斜め下側に移動して前記ブレーキ受けとの摺動が解除されるようになっており前記ブレーキケースは、第2摺動部を有し、前記ブレーキブロックが前記ブレーキ受けから抗力を受けていないときには前記第2摺動部が前記ガイドレールの下側部分と隙間を空けて位置し、抗力を受けているときには下側に撓ん前記第2摺動部が前記ガイドレールの下側部分と当接して摺動することを特徴とする
また、前記ブレーキケースには、前記ブレーキブロックの突出する側と逆側に前記第2摺動部が配置されていてもよい。
また、前記ブレーキケースと前記第2摺動部とが、樹脂材料で一体に形成されていてもよい。
さらに、前記ブレーキケースが前記開閉体の開閉方向に長尺に形成され、前記ブレーキケースの長手方向の一端側が前記開閉体側に取り付けられており、前記ブレーキケースの他端側に前記ブレーキブロックおよび前記第2摺動部が設けられていてもよい。
また、前記ガイドレールの断面形状は下側が開口する略コ字形状に形成され、その両側の下端部から内側に向かって突出するローラ転動部がそれぞれ設けられており、前記ブレーキ受けが前記ガイドレールの内側上面に取り付けられ、前記ブレーキブロックが前記ブレーキケースから上側に突出すると共に前記ブレーキケースが抗力によって下側へ撓むようになっており、前記第2摺動部が、前記ローラ転動部の上側に位置し、前記ブレーキケースの両側下部に設けられていてもよい。
さらに、前記ブレーキ受けの摺動面に複数の溝を設けるようにしてもよい。
本発明に係る開閉体ブレーキ装置によれば、前記開閉体を案内するガイドレールに取り付けられたブレーキ受けと、前記開閉体側に取り付けられ、前記ガイドレールに対して前記開閉体と一緒に移動する制動部とを備え、前記制動部は、前記開閉体の閉じ際に前記ブレーキ受けに向けて突出して前記ブレーキ受けと摺動し、前記開閉体の開き際に逆に引き込まれて前記ブレーキ受けとの摺動が解除されるブレーキブロックと、前記ブレーキブロックが取り付けられ、前記ブレーキブロックが前記ブレーキ受けから受ける抗力によって撓むブレーキケースと、前記ブレーキケースに設けられ、前記ブレーキケースが撓んだときに前記ガイドレールと当接して摺動する第2摺動部とを備えているので、ブレーキ受けとブレーキブロックとの摺動によるブレーキ力のみならず、ガイドレールと第2摺動部との摺動によるブレーキ力を得ることができ、2箇所の摺動によってより安定したブレーキ力を得ることができる。
また、前記ブレーキケースには、前記ブレーキブロックの突出する側と逆側に前記第2摺動部が配置されているので、ブレーキケースを挟んで両側でブレーキを作動させることができるようになり、より安定したブレーキ力を得ることができる。
また、本発明に係る開閉体ブレーキ装置によれば、開閉体の閉じ際に前記開閉体を拘束して移動速度を減速させ、前記開閉体の開き際に前記開閉体の拘束を解除する開閉体ブレーキ装置であって、前記開閉体を案内するガイドレールに取り付けられた制動部と、前記開閉体側に取り付けられ、前記ガイドレールに対して前記開閉体と一緒に移動するブレーキ受けを有するブレーキ受け部とを備え、前記制動部は、前記開閉体の閉じ際に前記ブレーキ受けに向けて突出して前記ブレーキ受けと摺動し、前記開閉体の開き際に逆に引き込まれて前記ブレーキ受けとの摺動が解除されるブレーキブロックを備え、前記ブレーキ受け部は、前記ブレーキ受けが収容され、前記ブレーキブロックから受ける抗力によって撓むブレーキケースと、前記ブレーキケースに設けられ、前記ブレーキケースが撓んだときに前記ガイドレールと当接して摺動する第2摺動部とを備えているので、上述した効果と同様に、ブレーキ受けとブレーキブロックとの摺動によるブレーキ力のみならず、ガイドレールと第2摺動部との摺動によるブレーキ力を得ることができ、2箇所の摺動によってより安定したブレーキ力を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る開閉体ブレーキ装置を備えた吊戸の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のブレーキ受けを単体で示す拡大正面図である。 ガイドローラ部および制動部を前方斜め上側から見た斜視図である。 図4のガイドローラ部および制動部を後方斜め下側から見た斜視図である。 図4のガイドローラ部および制動部の分解斜視図である。 (A)は開閉体の閉じ際における制動部の状態を示す断面図、(B)は開き際における制動部の状態を示す断面図である。 (A)はブレーキブロックを上側に調整した状態を示す断面図、(B)は下側に調整した状態を示す断面図である。 開閉体ブレーキ装置の閉じ際の状態を示す正面図である。 開閉体ブレーキ装置の開き際の状態を示す正面図である。 本発明の変形例であって、制動部を吊戸の上部に直接取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の変形例であって、ガイドレール側にブレーキブロックを設けた開閉体ブレーキ装置の斜視図である。 本発明の変形例であって、ガイド穴の形状を拡大して示す概要図である。
以下、本発明の実施の形態に係る開閉体ブレーキ装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では、開閉体として吊戸を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る開閉体ブレーキ装置を備えた吊戸の正面図である。また、図2は、ガイドレールの断面図であって、図1のA−A断面図である。
なお、以下の説明では、前側とは、吊戸2の戸閉側をいい、後側とは戸開側をいうものとする。また、幅方向および上下左右の方向は、吊戸2の戸開側から開閉体ブレーキ装置10を見た方向をいうものとする。
図1に示す吊戸装置は、建物の開口部の上縁部に沿って延在するガイドレール1と、このガイドレール1に沿って移動することで建屋の開口部を開閉する吊戸2(開閉体)とで構成されている。この吊戸2には、吊戸2を吊り上げると共にガイドレール1内部を移動するガイドローラ部3と、吊戸2の閉じ際に吊戸2の速度を減速させるための開閉体ブレーキ装置10とが設けられている。
ガイドレール1は、図2に示すように、その断面において、下側が開口する断面略コ字形状に形成されている。このガイドレール1の両側の下端部には、ガイドレール1の幅方向内側に向かって突出し、ガイドレール1の長手方向に亘って連続するローラ転動部1a、1aが形成されている。
ガイドローラ部3は、図1および図2に示すように、4つのローラ5(幅方向両側に2つづつ)を備えており、このローラ5がガイドレール1のローラ転動部1a、1a上面を転動しながら移動する。また、ガイドローラ部3の下側には、図1に示すように、吊戸2の木口2a側の上端角部に埋め込まれた吊り下げ部6がシャフト7を介して取り付けられている。この吊り下げ部6は、取り付けられた吊戸2の前後左右の位置を微調整できるようになっている。
開閉体ブレーキ装置10は、図1および図2に示すように、ガイドレールの内側上面に取り付けられたブレーキ受け20と、吊戸2側に設けられ、ガイドローラ部3の後側に組み付けられた制動部30とで構成されている。
図3は、図1のブレーキ受け20を単体で示す拡大正面図である。また、図4は、ガイドローラ部3および制動部30を前方斜め上側から見た斜視図、図5は、図4のガイドローラ部3および制動部30を後方斜め下側から見た斜視図、図6は、図4のガイドローラ部3および制動部30の分解斜視図である。さらに、図7(A)は開閉体の閉じ際における制動部30の状態を示す断面図、図7(B)は開き際における制動部30の状態を示す断面図である。また、図8(A)および図8(B)はブレーキブロックを上下に調整した状態を示す断面図である。
ブレーキ受け20は、図3に示すように、所定の厚みを有する略直方体形状に形成されている。また、このブレーキ受け20は、樹脂材料によって一体に成型されたものである。このブレーキ受け20の下面には、詳細は後述するブレーキブロック32(図4〜図8参照)と当接して摺動するための摺動面21が形成されている。より詳細には、この摺動面21は、前側から水平に延びる第1水平面21aと、この第1水平面から後側(戸開側)へ向かって斜め上方へ傾斜する傾斜面21bと、この傾斜面21bの終端から再び後方へ水平に延びる第2水平面21cとで形成されている。
第1水平面21aには、幅方向(図3の紙面奥行き方向。吊戸2の開閉方向と略直角な方向)に延びる4本の溝条部22が形成されている。これらの溝条部22は、吊戸2の開閉方向に間隔を開けてほぼ等間隔に並んでおり、かつ、第1水平面21aの全面に亘って配置されている。この溝条部22は、後述するブレーキブロック32と摺動する際に発生する摩耗粉をこの溝内に収容する機能を有している。この機能により、第1水平面21aとブレーキブロック32との摩擦力が摩耗粉によって低下しないようにしている。
なお、上述した溝条部22の本数は4本以上であってもよく、使用に併せて本数を適宜増減して形成することができる。また、溝条部22の形状は、摩耗粉を溝内に収容可能なものであれば、溝条でなくてもかまわない。
また、ブレーキ受け20の上面には、ガイドレール1に形成された取付穴1bと嵌合する突起23が設けられている。この突起23は、ガイドレール1の内側から取付穴1bに向かって上方に押し込むことによって容易に取り付けられるようになっている。
さらに、ブレーキ受け20の両側面24、24は、図2に示すように、ガイドレール1にブレーキ受け20を取り付けた状態で、ガイドレール1の上側内面から下側に向かって突出する壁部1c、1cによって規制されている。これにより、ブレーキ受け20の幅方向の取付位置が規制されるようになっている。
制動部30は、図4〜図6に示すように、ガイドローラ部3の後端から前後方向(長手方向)へ延在している。この制動部30は、制動部30の外側を構成するブレーキケース31と、このブレーキケース31内に収容されるブレーキブロック32とを備えている。
ブレーキケース31は、樹脂材料で形成されており、図4〜図8に示すように、略直方体形状の外形を有している。このブレーキケース31の前側下部には、図6に示すように、コ字状の取付溝34が形成されている。また、この取付溝34の上側には、上下方向に貫通する取付穴35が形成されている。
一方、ガイドローラ部3の後側下部には、ブレーキケース31側に向けて突出する取付部3aが形成されている。また、この取付部3aにも上下方向に貫通する取付穴3bが形成されている。
この取付溝34には、取付部3aがはまり込むようになっている。また、取付溝34と取付部3aは、図5に示すように、上述した取付穴3b、35に下側からかしめピン9が挿通され、挿通後にこのかしめピン9をかしめることによって取り付けられている。これにより、ガイドローラ部3とブレーキケース31とが固定される。
このブレーキケース31は、このかしめピン9のみによって固定されており、ブレーキケース31は、前側(一端側)のみでガイドローラ部3に支持された片持梁のような状態で取り付けられている。そのため、可撓性を有する樹脂製のブレーキケース31の後側(他端側)は、ブレーキケース31が撓むことで、上下に変位するようになる。
ブレーキケース31の内部には、図4および図6に示すように、ブレーキブロック32の形状に合わせて中空形状に形成されたブレーキブロック収容部33が形成されている。このブレーキブロック収容部33は、その上側が開口しており、この上側開口からブレーキブロック32を挿入して組み付けることができるようになっている。
また、ブレーキケース31には、ブレーキブロック収容部33を挟んで幅方向で貫通するガイド穴36が形成されている。このガイド穴36は、前方下側から後方上側に向かって円弧状に延びるように形成されている。なお、この円弧は、上側に向かって膨らむような形状を成している。
一方、ブレーキブロック32の前側には、図6に示すように、幅方向に貫通する回動穴38が形成されている。
このガイド穴36には、図6に示すように、その右側のガイド穴36から可動ピン37が挿通され、ブレーキブロック32の回動穴38を通して、再び左側のガイド穴36に挿通される。これにより、ブレーキブロック32は、可動ピン37を中心に回動自在に取り付けられる。また、ブレーキブロック32は、可動ピン37がガイド穴36に沿って移動することで、可動ピン37と共に移動するようになる。
ブレーキケース31の後側下部の両側には、図4〜図6に示すように、摺動部39、39が設けられている。この摺動部39、39は、ブレーキケース31と一体に樹脂成形によって形成されている。この摺動部39、39は、前側から見て、ブレーキケース31の側面31aから両方の外側に向けて略水平に突出している。また、摺動部39、39は、正面側から見て、ブレーキケース31の後側(他端側)から中央やや前側まで連続して形成されている。
この摺動部39、39は、図2に示すように、制動部30がガイドレール1の内部に組み付けられた状態で、ガイドレール1のローラ転動部1a、1aの上側に位置するようになる。これにより、ブレーキケース31が上側から作用する力によって下側へ撓んだときに、摺動部39、39とローラ転動部1a、1aとが当接しながら摺動するようになる。
また、ブレーキケース31には、図6、および図7(A)、図7(B)に示すように、ブレーキブロック収容部33内の底面から上方向に延びるばね受け40が形成されている。このばね受け40は、ブレーキブロック収容部33内に取り付けられるばね41の一端部41a側を支持している。
一方、ブレーキブロック32には、図7(A)、図7(B)または図8(A)、図8(B)に示すように、その内部にばね受け42が設けられている。このばね受け42は、ばね41の他端部41b側を支持している。
このばね41は、圧縮ばねとして使用され、常にブレーキブロック32を後側に向けて付勢している。より詳細には、通常状態(ブレーキが動作していない状態(待機状態)。図7(A)参照)では、ばね41の付勢力によって、ブレーキブロック32が後方斜め上側S1に向けて移動している。このとき、可動ピン37は、円弧状のガイド穴36の後方斜め上側に位置し、この可動ピン37がガイド穴36の後端と当接したところでブレーキブロック32の前後の位置が決定する。この状態では、ブレーキブロック32は、図7(A)に示すように、上側に突出するようになる。
これに対し、吊戸2の開き際(図7(B)参照)では、ブレーキブロック32は、ブレーキ受け20との摩擦によってばね41の付勢力に抗して前方斜め下側S2へ移動する。このとき、可動ピン37が円弧状のガイド穴36の前端と当接し、制動中のブレーキブロック32の前後の位置が決定する。この状態では、ブレーキブロック32は、図7(B)に示すように、下側に引き込まれるようになる。
また、ブレーキブロック収容部33の後側には、図6に示すように、ブレーキブロック32の高さを調整するための調整ブロック44が取り付けられている。一方、ブレーキブロック32の後側内部には、図7(A)および図7(B)に示すように、この調整ブロック44が当接する調整溝46が形成されている。
この調整ブロック44は、図5、図8(A)および図8(B)に示すように、ブレーキブロック収容部33の底面から表出する調整ねじ45を回転させることで、上下に高さT1、T2を調整することができる。この調整ブロック44の高さを調整することで、ブレーキブロック32の上下への突出量を調整することができる。
また、ブレーキブロック32の後側内部には、図7(A)、図7(B)および図8(A)、図8(B)に示すように、調整ねじ45の先端部(上側端部)が嵌り込むロック溝53が形成されている。このロック溝53は、図8(A)、図8(B)に示すように、ばね41がブレーキブロック32を後側に付勢している状態で、ブレーキブロック32を下側に移動させる(図8(B)の状態)ことによって、調整ねじ45の先端部がロック溝53に嵌り込むようになる。すなわち、この開閉体ブレーキ装置10において制動部30を使用しないときには、ブレーキブロック32を下側へと引き下げ、かつ、ブレーキブロック32が前後へ移動しないようにロックさせることができるようになっている。
さらに、ブレーキブロック収容部33内の後側には、図6に示すように、上下方向に延びる扇形状の案内溝43、43が左右両側に設けられている。この案内溝43、43には、調整ブロック44および調整ねじ45が嵌り込み、これらの調整ブロック44および調整ねじ45が上下に移動するときの案内として機能する。
また、ブレーキブロック収容部33内の後側には、図6に示すように、案内溝43、43の後側に、返し用溝47、47が左右両側に設けられている。この返し用溝47、47は、ブレーキブロック収容部33の内側面が外側に向かって凹んだ形状を成している。
また、ブレーキケース31の底面には、図5に示すように、返し用溝47、47を作る成型金型を下方へ引き抜くための抜き穴51、51が形成されている。さらに、ブレーキケース31の底面には、ブレーキケース31の軽量化のための肉盗み穴52も形成されている。
一方、ブレーキブロック32の後側の両側面には、返し49、49が設けられている。この返し49、49は、ブレーキブロック32の側面から外側に突出する態様で形成されている。この返し49、49は、ブレーキブロック32をブレーキブロック収容部33内に組み付けた状態で、この返し用溝47、47と係合するようになっている。これにより、返し49、49の移動範囲が、返し用溝47、47の範囲内に規制されることになり、可動ピン37を中心にしたブレーキブロック32の回動範囲が規制されるようになる。
また、ブレーキケース31のブレーキブロック収容部33内の後端面には、図6、図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(B)に示すように、角形の緩衝材50が取り付けられている。この緩衝材50の材質は、例えば、ゴム、スポンジ、またはエラストマーなどの樹脂で形成されている。
なお、この緩衝材50は、ブレーキブロック収容部33内の後端面の他に、ブレーキブロック32の後面に取り付けるようにしてもよい。
他方、ブレーキブロック32の上面には、図4および図6に示すように、上述したブレーキ受け20と当接しながら摺動する3つの摺動面(第1摺動面48a、第2摺動面48b、第3摺動面48c)が形成されている。この第1摺動面48aは、ブレーキブロック32の前側から上方斜め後側に傾斜している。第2摺動面48bは、第1摺動面48aの終端から略水平に後方へ延びている。さらに、第3摺動面48cは、第2摺動面48bの終端から、下方斜め後側に傾斜している。
第1傾斜面48aおよび第2傾斜面48bは、吊戸2の閉じ際にブレーキ受け20の第1水平面21aおよび傾斜面21bと摺動し、閉じ際の吊戸2の速度を減速させるようになっている。一方、第2傾斜面48bおよび第3傾斜面48cは、吊戸2の開き際にブレーキ受け20の第1水平面21aと接触し、その摩擦力でばね41の付勢力に抗してブレーキブロック32を前方斜め下側(図7(b)のS2方向)へ押し下げるようになっている。
また、第1摺動面48aは、第2摺動面48b、第3摺動面48cと比較して、長さが長く形成されている。これにより、吊戸2の閉じ際に第1摺動面48aがより長くブレーキ受け20と摺動するようになり、吊戸2が急制動しないようにしている。
次に、本発明の実施の形態に係る開閉体ブレーキ装置10の作用について説明する。
図9は、開閉体ブレーキ装置の閉じ際(制動中)の状態を示す正面図、図10は、開閉体ブレーキ装置の開き際の状態を示す正面図である。
吊戸2がブレーキ受け20よりも後側(戸開側)に位置する状態(図1参照)では、ブレーキブロック32は、ばね41によって後方斜め上側へと付勢されている(図7(A)参照)。この状態では、可動ピン37はガイド穴36の後端側に位置し、ブレーキブロック32は、上側に位置する。
この状態から吊戸2を閉じる方向へ移動させると、吊戸2の閉じ際でブレーキ受け20とブレーキブロック32の第1摺動面48aとが当接する(図9参照)。これにより、ブレーキブロック32は、ブレーキ受け20から下側へ押圧する第1制動力F1を受け、吊戸2を減速させる。
これと同時に、ブレーキケース31の後端(他端側)は、この第1制動力F1によって下側へと撓むようになり、摺動部39がローラ転動部1aと当接する(図9参照)。これにより、ブレーキケース31は、ローラ転動部1aから上側へ押圧する第2制動力F2を受け、吊戸2を減速させる。
すなわち、制動部30は、上側および下側から挟み込まれるように第1制動力F1および第2制動力F2を受け、より安定したブレーキ力を得ることができるようになる。これに対し、従来技術では、制動部が上側からの制動力しか受けていないため、仮にブレーキケースが下側に撓んだり、さらには上下に微妙に振動してしまうと、制動力は弱まり安定したブレーキ力を得ることはできない。
一方、吊戸2が閉じている状態では、吊戸2が戸開側に位置する状態(図1参照)と同様に、ブレーキブロック32は、ばね41によって後側へと付勢されており、可動ピン37はガイド穴36の後端側に位置し、ブレーキブロック32は、上側に位置する。
この状態から吊戸2を開く方向へ移動させると、吊戸2の開き際でブレーキ受け20とブレーキブロック32の第3摺動面48cとが当接する(図10参照)。このとき、ブレーキブロック32は、ばね41の付勢力に抗し、ブレーキ受け20との摺動力によって前側へと移動する。より詳細には、可動ピン37は、円弧状のガイド穴36に沿って前方斜め下側へと移動し、ブレーキブロック32も前方斜め下側へと移動する。これにより、ブレーキ受け20と第2摺動面48cとの摺動力が小さくなる。
その結果、ブレーキブロック32は、ブレーキ受け20から第1制動力F1を受けないようになり、ブレーキが解除される。また、第1制動力F1を受けないことにより、ブレーキケース31は下側に撓まないので、摺動部39とローラ転動部1aとの間には隙間Sが生じ、第2制動力F2も受けないようになる。そのため、吊戸2の開き際に吊戸2を開く力が重くなることがなくなる。
なお、この状態から吊戸2をさらに開くと、吊戸2が戸開側に位置する状態(図1参照)と同様に、ブレーキブロック32は、ばね41によって後側へと付勢されており、可動ピン37はガイド穴36の後端側に位置し、ブレーキブロック32は、上側に位置するようになる。これにより、初期状態に戻ることになる。
この初期状態に戻るとき、ブレーキブロック32の後端部は、ブレーキブロック収容部33内の後面に取り付けられた緩衝材50に突き当たるようになる。この緩衝材50は、そのときのブレーキブロック32の衝撃を吸収すると共に、突き当たるときの音を消すように機能する。
本発明の実施の形態に係る開閉体ブレーキ装置によれば、吊戸2を案内するガイドレール1に取り付けられたブレーキ受け20と、吊戸2側に取り付けられ、ガイドレール1に対して吊戸2と一緒に移動する制動部30とを備え、制動部30は、吊戸2の閉じ際にブレーキ受け20に向けて突出してブレーキ受け20と摺動し、吊戸2の開き際に逆に引き込まれてブレーキ受け20との摺動が解除されるブレーキブロック32と、ブレーキブロック32が取り付けられ、ブレーキブロック32がブレーキ受け20から受ける抗力によって撓むブレーキケース31と、ブレーキケース31に設けられ、ブレーキケース31が撓んだときにガイドレール1と当接して摺動する摺動部39とを備えているので、ブレーキ受け20とブレーキブロック32との摺動による第1制動力F1のみならず、ガイドレール1と摺動部39との摺動による第2制動力F2を得ることができ、2箇所の摺動によってより安定したブレーキ力を得ることができる。
また、ブレーキケース31には、ブレーキブロック32の突出する上側と逆側である下側に摺動部39が配置されているので、第1制動力F1と第2制動力F2とが、ブレーキケース31を挟んで上下に作用するようになり、第1制動力のみが作用する場合と比較して、ブレーキケース31に大きな曲げ力が作用することがない。そのため、ブレーキ力がより安定するようになる。
さらに、ブレーキケース31と摺動部39とが、樹脂材料で一体に形成されているので、別体で構成する場合と比較して、部品点数を少なくすることができる。また、ブレーキケース31と摺動部39の取付位置を微調整するなどの煩わしさがなくなる。
また、ブレーキケース31が吊戸2の開閉方向に長尺に形成され、ブレーキケース31の長手方向の前側(一端側)がガイドローラ部3に取り付けられており、ブレーキケース31の後側(他端側)にブレーキブロック32および摺動部39が設けられているので、ブレーキケース31が前側のみで取り付けられた片持ち梁のようになり、第1制動力F1によって後側が撓みやすくなる。そのため、摺動部39とローラ転動部1aとが当接し易くなり、第2制動力F2を得易くなる。
さらに、ガイドレール1の断面形状は下側が開口する略コ字形状に形成され、その両側の下端部から内側に向かって突出するローラ転動部1aがそれぞれ設けられており、ブレーキ受け20がガイドレール1の内側上面に取り付けられ、ブレーキブロック32がブレーキケース31から上側に突出すると共にブレーキケース31が抗力によって下側へ撓むようになっており、摺動部39が、ローラ転動部1aの上側に位置し、ブレーキケース31の両側下部に設けられているので、ローラ転動部1aを利用して摺動部39を摺動させることで、より簡単な構造で第2制動力F2を得ることができる。
また、ブレーキケース31には、吊戸2の移動方向に対して斜めに延びる円弧状のガイド穴36が形成され、このガイド穴36には、ブレーキブロック32が回動するための可動ピン37が取り付けられ、可動ピン37がガイド穴36に沿って移動することで、ブレーキブロック32がブレーキ受け20に向けて回動しながら後方斜め上側S1または前方斜め下側S2へと突出または引っ込むように構成されているので、吊戸2の閉じ際にブレーキブロック32をブレーキ受け20へ突出させて摺動させることができるとともに、吊戸2の開き際にブレーキブロック32を引き込んで摺動しないようにすることができる。
また、ブレーキブロック32は、ばね41によってブレーキ受け20に向けて突出するように付勢されているので、吊戸2の閉じ際に制動力を作用させ、開き際にブレーキブロック32を引き込んで制動力が作用しないようにすることができる。
さらにまた、ブレーキ受け20の摺動面に複数の溝条部22を設けているので、ブレーキ受け20とブレーキブロック32との摺動によって生じる摩耗粉が溝条部22内に入り込むようになる。これにより、摩耗粉によって摺動摩擦力が低下することを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る開閉体ブレーキ装置について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
図11は、本発明の変形例であって、制動部30を吊戸2の上部に直接取り付けた状態を示す斜視図である。
この制動部130のブレーキケース131は、吊戸2の上面に取り付けるための取付部132を有し、この取付部132がねじ(図示せず)によって吊戸2の上面に着脱可能に取り付けられている。このブレーキケース131に取り付けられるブレーキブロック32、可動ピン37、およびその他の構成、および、建屋側に取り付けられるブレーキ受け20の構成は、本発明の実施の形態と同じであるので、詳細な説明を省略する。
この制動部130は、ブレーキケース131が撓まないように吊戸2の上面に固定されているので、上側から制動力を受けた場合であっても、安定したブレーキ力を得ることができるようになる。
また、図12は、本発明の変形例であって、ガイドレール1側にブレーキブロック32を設けた開閉体ブレーキ装置210の斜視図である。
図12の制動部は、図11で示した制動部130と同じ構造であり、上下を逆にして建屋側に取り付けられている。一方、ガイドローラ部3の後側には、ブレーキ受け230が取り付けられている。このブレーキ受け230のブレーキケース231は、本実施の形態で示したブレーキケース31と同様に、可撓性を有する樹脂製であり、上側のブレーキブロック32から受ける第1制動力(抗力)F1によって下側に撓むようになっている。また、ブレーキブロック32は、可動ピン37によって回動可能であり、ガイド穴36に沿って移動するようになっている。
一方、ブレーキケース231内に収容されているブレーキブロック232は、調整ねじ45によって上下方向の位置を調整できるようになっている。また、ブレーキケース231には摺動部39が設けられており、ブレーキケース231が下側に撓むことによって、ガイドレール1のローラ転動部1aと当接し、第2制動力F2を作用させる。なお、その他の構成および作用は、本実施の形態と同じであり、その詳細な説明は省略する。
図12の構成によれば、本実施の形態で説明したように、2つの制動力F1、F2を得ることができる。その結果、より安定したブレーキ力を得ることができる。
他方、本実施の形態では、開閉体として吊戸2を用いて説明しているが、例えば、引き戸など、ガイドレールに沿って移動する他の開閉体にも適用することができる。
さらに、本実施の形態では、摺動部39、39をブレーキケース31の下部に設けているが、これに限定されるものではない。例えば、ローラ転動部1a、1aとは別に、摺動部39、39と当接する受け部をガイドレール1の上下方向における中央部に設け、摺動部39、39もそれに合わせて中央部に設けるようにすることもできる。
さらにまた、本実施の形態では、摺動部39、39をブレーキケース31と樹脂成形により一体に成型しているが、別体で構成するものであっても構わない。
他方、本実施の形態では、可動ピン37を案内するガイド穴36を円弧状の穴にしているが、これに限定されるものではない。図13は、このガイド穴の変形例を示す拡大図である。
本実施の形態のガイド穴36(図13において二点鎖線で示す)は、可動ピン37を略円弧状の軌跡36aに沿って案内する。このとき、ガイドブロック32は、この円弧状の軌跡36aの高さ方向の位置に合わせて、徐々に下側へと移動するようになる。
これに対し、変形例として示すガイド穴336は、図13に示すように、可動ピン37を、後側から前側に向かって斜め下側へ案内(軌跡336a)した後に、前側斜め下方へとさらに移動させる(軌跡336b)。このような軌跡336a、336bにすることで、円弧状の軌跡36aの場合と比較して、閉じ際の制動時の制動力をほぼ一定に保つことができるようになる。また、軌跡336aの前端側から軌跡336bに沿ってブレーキブロック32を直ちに下側へと移動できるようになるので、開き際に作用する制動力を直ちに解除することができる。このように、ガイド穴36、336の軌跡36a、336a、336bは、制動力との関係で適宜変更することができる。
1 ガイドレール
1a ローラ転動部
1b 取付穴
2 吊戸
2a 木口
3 ガイドローラ部
3a 取付部
4 戸当り
5 ローラ
6 吊り下げ部
7 シャフト
9 かしめピン
10 開閉体ブレーキ装置
20 ブレーキ受け
21 摺動面
21a 第1水平面
21b 傾斜面
21c 第2水平面
22 溝条部
23 突起
24 側面
30 制動部
31 ブレーキケース
31a 側面
32 ブレーキブロック
33 ブレーキブロック収容部
34 取付溝
35 取付穴
36 ガイド穴
36a 可動ピンの軌跡
37 可動ピン(回動軸)
38 回動穴
39 摺動部(第2摺動部)
40 ばね受け
41 ばね(弾性体)
41a ばねの一端部
41b ばねの他端部
42 ばね受け
43 案内溝
44 調整ブロック
45 調整ねじ
46 調整溝
46a 第1溝
46b 第2溝
47 返し用溝
48a 第1摺動面
48b 第2摺動面
48c 第3摺動面
49 返し
50 緩衝材
51 抜き穴
52 肉盗み穴
53 ロック溝
130 制動部
131 ブレーキケース
132 取付部
210 開閉体ブレーキ装置
230 ブレーキ受け
231 ブレーキケース
232 ブレーキブロック
336 長穴
336a、336b 可動ピンの軌跡
S1 後方斜め上側
S2 前方斜め下側
T1 上側
T2 下側
F1 第1制動力(抗力)
F2 第2制動力
S 隙間

Claims (6)

  1. 開閉体の閉じ際に前記開閉体を拘束して移動速度を減速させ、前記開閉体の開き際に前記開閉体の拘束を解除する開閉体ブレーキ装置であって、
    前記開閉体を案内するガイドレールの上側に取り付けられたブレーキ受けと、前記開閉体側に取り付けられ、前記ガイドレールに対して前記開閉体と一緒に移動する制動部とを備え、
    前記制動部は、前記ブレーキ受けと当接するブレーキブロックと、前記ブレーキブロックを収容する態様で前記ブレーキブロックの下側に取り付けられるブレーキケースとによって構成され、
    前記ブレーキケースには、前記開閉体の移動方向に対して斜めに延びるガイド穴が形成され、このガイド穴には、前記ブレーキブロックが回動するための回動軸が取り付けられ、前記回動軸が前記ガイド穴に沿って移動することで、前記ブレーキブロックが前記ブレーキ受けに向けて上側に突出または下側に引っ込むようになっており、
    前記ブレーキブロックは、弾性体の付勢力によって上側に突出しており、前記開閉体が閉じる方向に移動する際に前記ブレーキ受けに当接して前記ブレーキ受けに対して摺動するとともに、前記ブレーキ受けから抗力を受けるようになる一方、前記開閉体が閉じた状態から開く方向に移動する際前記ブレーキ受けに対して摺動することで前記弾性体の付勢力に抗して前記ブレーキブロックが前記ガイド穴に沿って斜め下側に移動して前記ブレーキ受けとの摺動が解除されるようになっており
    前記ブレーキケースは、第2摺動部を有し、前記ブレーキブロックが前記ブレーキ受けから抗力を受けていないときには前記第2摺動部が前記ガイドレールの下側部分と隙間を空けて位置し、抗力を受けているときには下側に撓ん前記第2摺動部が前記ガイドレールの下側部分と当接して摺動することを特徴とする開閉体ブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキケースには、前記ブレーキブロックの突出する側と逆側に前記第2摺動部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の開閉体ブレーキ装置。
  3. 前記ブレーキケースと前記第2摺動部とが、樹脂材料で一体に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉体ブレーキ装置。
  4. 前記ブレーキケースが前記開閉体の開閉方向に長尺に形成され、前記ブレーキケースの長手方向の一端側が前記開閉体側に取り付けられており、前記ブレーキケースの他端側に前記ブレーキブロックおよび前記第2摺動部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の開閉体ブレーキ装置。
  5. 前記ガイドレールの断面形状は下側が開口するコ字形状に形成され、その両側の下端部から内側に向かって突出するローラ転動部がそれぞれ設けられており、
    前記ブレーキ受けが前記ガイドレールの内側上面に取り付けられ、前記ブレーキブロックが前記ブレーキケースから上側に突出すると共に前記ブレーキケースが抗力によって下側へ撓むようになっており、
    前記第2摺動部が、前記ローラ転動部の上側に位置し、前記ブレーキケースの両側下部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の開閉体ブレーキ装置。
  6. 前記ブレーキ受けの摺動面に複数の溝を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の開閉体ブレーキ装置。
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