JP5876430B2 - センサ素子の処理方法 - Google Patents

センサ素子の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5876430B2
JP5876430B2 JP2013068871A JP2013068871A JP5876430B2 JP 5876430 B2 JP5876430 B2 JP 5876430B2 JP 2013068871 A JP2013068871 A JP 2013068871A JP 2013068871 A JP2013068871 A JP 2013068871A JP 5876430 B2 JP5876430 B2 JP 5876430B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor element
gas
nox
electrode
atmosphere
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013068871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014190939A (ja
Inventor
啓功 榊原
啓功 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2013068871A priority Critical patent/JP5876430B2/ja
Publication of JP2014190939A publication Critical patent/JP2014190939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5876430B2 publication Critical patent/JP5876430B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、センサ素子の処理方法及びセンサ素子に関する。
従来より、自動車の排気ガスなどの被測定ガスにおけるNOx濃度を検出するNOxセンサが知られている。こうしたNOxセンサは、一般的に、酸素イオン伝導性の固体電解質とNOx還元能を有する測定電極とを含んで構成される電気化学的ポンプセルを備えている。このNOxセンサは、測定電極において被測定ガス中のNOxガスをO2ガスに変換し、変換後のO2ガスの濃度に応じて変化する前記電気化学的ポンプセルを流れる電流に基づいて被測定ガス中のNOx濃度を出力する。
NOxセンサに対しては、NOx濃度の変化に対する応答性(追随性)がよいことが求められる。例えば、自動車において、エンジンへの燃料供給を停止するフューエルカットが行われたときには、被測定ガス中のNOxがゼロになる。そのため、NOxセンサからの出力信号も即時にゼロになるのが理想的であるが、実際の出力信号は一時的にゼロからマイナス側へ落ち込んだあと時間の経過と共にゼロに収束する。この現象をアンダーシュートと呼び、マイナス側への落ち込み量をアンダーシュート量と呼ぶ。アンダーシュート量が大きくなると、NOxセンサが故障していないにもかかわらず故障しているとコンピュータが誤診断するおそれがあるため好ましくない。
こうしたアンダーシュートを抑制するために、センサ素子に特定の処理を施すことが提案されている。例えば、特許文献1では、センサ素子をリッチ雰囲気の下で500℃以上の温度で15分以上処理することが開示されている。このときのリッチ雰囲気は、炭化水素を含み、NOの濃度が体積比で0.05%以上1.0%以下、空気過剰率(λ)が0.80〜0.9999のガス雰囲気である。
特開2011−227051号公報
しかしながら、上述したリッチ雰囲気での処理を施したセンサ素子は、個体差はあるものの、表面にスス(未燃焼カーボン)が付着しているものが見受けられた。このようにススが付着したセンサ素子は、商品としての見栄えに問題があるため、好ましくない。また、上述したリッチ雰囲気での処理を施したセンサ素子は、詳しく調べたところ、常に安定してアンダーシュートを抑制できるわけではなく、個体差によってアンダーシュートを抑制できる場合もあれば抑制できない場合もあった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、リッチ雰囲気での処理を施したセンサ素子の見栄えをよくすると共にアンダーシュートを確実に抑制することを主目的とする。
本発明のセンサ素子の処理方法は、
酸素イオン伝導性の固体電解質とNOx還元能を有する測定電極とを含んで構成される電気化学的ポンプセルを備え、前記測定電極において被測定ガス中のNOxガスをO2ガスに変換し、変換後のO2ガスの濃度に応じて変化する前記電気化学的ポンプセルを流れる電流に基づいて前記被測定ガス中のNOx濃度を出力するNOxセンサを構成するセンサ素子に対して行う処理方法であって、
(a)炭化水素を含み、NOの濃度が体積比で0.05%以上1.0%以下であり、空気過剰率(λ)が0.80〜0.9999であるガス雰囲気の下で、500℃以上の温度で15分以上処理する工程と、
(b)酸素雰囲気の下で500〜680℃の温度で1時間以上加熱する工程と、
を含むものである。
本発明のセンサ素子の処理方法の工程(a)では、リッチ雰囲気の下で加熱処理を行う。これにより、過剰なアンダーシュートを抑制してNOx信号の追随性を良好にすることができる。但し、個体差はあるものの、センサ素子の表面に若干ススが付着しているケースがある。そのため、工程(a)に続く工程(b)では、酸素雰囲気の下で加熱処理を行う。これにより、ススが確実に酸化されるため、センサ素子の表面の汚れがなくなり見栄えがよくなる。また、上述した工程(a)では、常に安定してセンサ素子のアンダーシュートを抑制できるわけではなく、個体差によって、アンダーシュートを抑制できる場合もあればアンダーシュートを抑制できない場合もある。本発明では、工程(a)に続く工程(b)を行うことにより、個体差にかかわらずアンダーシュートを確実に抑制することができる。
本発明のセンサ素子の処理方法において、前記工程(b)では、酸素雰囲気として大気雰囲気を採用するのが好ましい。こうすれば、酸素雰囲気を容易かつ安価に実現することができる。
本発明のセンサ素子の処理方法において、前記工程(b)では、加熱時間を2時間以内に設定することが好ましい。こうすれば、酸素雰囲気の下での過剰な加熱によるセンサ素子の不具合の発生を防止することができる。
本発明のセンサ素子の処理方法において、前記工程(a)の前に、前記センサ素子に有機系の染色浸透液を浸透させて傷の有無をチェックする工程を加えてもよい。染色浸透液は有機物であるため工程(b)で酸化されてセンサ素子から脱離する。これにより、色成分が消失する。また、工程(a)の前に傷の有無をチェックするため、傷のあるセンサ素子に対して無駄に工程(a)や工程(b)を施すことがない。その結果、センサ素子の生産効率が向上する。
本発明のセンサ素子は、上述した処理方法で処理されたセンサ素子である。このため、リッチ雰囲気での処理を施したセンサ素子であっても見栄えがよい。また、アンダーシュートが確実に抑制されるため、NOx濃度の変化に対する応答性(追随性)が良好になる。
ガスセンサ100の断面模式図。 NOx信号にアンダーシュートが発生したときの様子を表すグラフ。 ホワイトニング処理における炉内温度とアンダーシュート量との関係をプロットしたグラフ。 リッチ処理のみを行ったセンサ素子のアンダーシュート量と、リッチ処理とそれに続くホワイトニング処理を行ったセンサ素子のアンダーシュート量を示すグラフ。
次に、本発明の実施の形態の一例であるガスセンサ100の概略構成について説明する。図1は、ガスセンサ100の構成の一例を概略的に示した断面模式図である。このガスセンサ100は、被測定ガス中のNOx濃度を検出するセンサ素子101を備えている。
センサ素子101は、それぞれがジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性固体電解質層からなる第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6との6つの層が、図面視で下側からこの順に積層された構造を有する素子である。また、これら6つの層を形成する固体電解質は緻密な気密のものである。係るセンサ素子101は、例えば、各層に対応するセラミックスグリーンシートに所定の加工および回路パターンの印刷などを行った後にそれらを積層し、さらに、焼成して一体化させることによって製造される。
センサ素子101の一先端部であって、第2固体電解質層6の下面と第1固体電解質層4の上面との間には、ガス導入口10と、第1拡散律速部11と、緩衝空間12と、第2拡散律速部13と、第1内部空所20と、第3拡散律速部30と、第2内部空所40とが、この順に連通する態様にて隣接形成されてなる。
ガス導入口10と、緩衝空間12と、第1内部空所20と、第2内部空所40とは、スペーサ層5をくり抜いた態様にて設けられた上部を第2固体電解質層6の下面で、下部を第1固体電解質層4の上面で、側部をスペーサ層5の側面で区画されたセンサ素子101内部の空間である。
第1拡散律速部11と、第2拡散律速部13と、第3拡散律速部30とはいずれも、2本の横長の(図面に垂直な方向に開口が長手方向を有する)スリットとして設けられる。なお、ガス導入口10から第2内部空所40に至る部位をガス流通部とも称する。
また、ガス流通部よりも先端側から遠い位置には、第3基板層3の上面と、スペーサ層5の下面との間であって、側部を第1固体電解質層4の側面で区画される位置に基準ガス導入空間43が設けられている。基準ガス導入空間43には、NOx濃度の測定を行う際の基準ガスとして、例えば大気が導入される。
大気導入層48は、多孔質アルミナからなる層であって、大気導入層48には基準ガス導入空間43を通じて基準ガスが導入されるようになっている。また、大気導入層48は、基準電極42を被覆するように形成されている。
基準電極42は、第3基板層3の上面と第1固体電解質層4とに挟まれる態様にて形成される電極であり、上述のように、その周囲には、基準ガス導入空間43につながる大気導入層48が設けられている。また、後述するように、基準電極42を用いて第1内部空所20内や第2内部空所40内の酸素濃度(酸素分圧)を測定することが可能となっている。
ガス流通部において、ガス導入口10は、外部空間に対して開口してなる部位であり、該ガス導入口10を通じて外部空間からセンサ素子101内に被測定ガスが取り込まれるようになっている。
第1拡散律速部11は、ガス導入口10から取り込まれた被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
緩衝空間12は、第1拡散律速部11より導入された被測定ガスを第2拡散律速部13へと導くために設けられた空間である。
第2拡散律速部13は、緩衝空間12から第1内部空所20に導入される被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
被測定ガスが、センサ素子101外部から第1内部空所20内まで導入されるにあたって、外部空間における被測定ガスの圧力変動(被測定ガスが自動車の排気ガスの場合であれば排気圧の脈動)によってガス導入口10からセンサ素子101内部に急激に取り込まれた被測定ガスは、直接第1内部空所20へ導入されるのではなく、第1拡散律速部11、緩衝空間12、第2拡散律速部13を通じて被測定ガスの濃度変動が打ち消された後、第1内部空所20へ導入されるようになっている。これによって、第1内部空間へ導入される被測定ガスの濃度変動はほとんど無視できる程度のものとなる。
第1内部空所20は、第2拡散律速部13を通じて導入された被測定ガス中の酸素分圧を調整するための空間として設けられている。係る酸素分圧は、主ポンプセル21が作動することによって調整される。
主ポンプセル21は、第1内部空所20に面する第2固体電解質層6の下面のほぼ全面に設けられた天井電極部22aを有する内側ポンプ電極22と、第2固体電解質層6の上面の天井電極部22aと対応する領域に外部空間に露出する態様にて設けられた外側ポンプ電極23と、これらの電極に挟まれた第2固体電解質層6とによって構成されてなる電気化学的ポンプセルである。
内側ポンプ電極22は、第1内部空所20を区画する上下の固体電解質層(第2固体電解質層6および第1固体電解質層4)、および、側壁を与えるスペーサ層5にまたがって形成されている。具体的には、第1内部空所20の天井面を与える第2固体電解質層6の下面には天井電極部22aが形成され、また、底面を与える第1固体電解質層4の上面には底部電極部22bが形成され、そして、それら天井電極部22aと底部電極部22bとを接続するように、側部電極部(図示省略)が第1内部空所20の両側壁部を構成するスペーサ層5の側壁面(内面)に形成されて、該側部電極部の配設部位においてトンネル形態とされた構造において配設されている。
内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23とは、多孔質サーメット電極(例えば、Auを1%含むPtとZrO2とのサーメット電極)として形成される。なお、被測定ガスに接触する内側ポンプ電極22は、被測定ガス中のNOx成分に対する還元能力を弱めた材料を用いて形成される。
主ポンプセル21においては、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に所望のポンプ電圧Vp0を印加して、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip0を流すことにより、第1内部空所20内の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間の酸素を第1内部空所20に汲み入れることが可能となっている。
また、第1内部空所20における雰囲気中の酸素濃度(酸素分圧)を検出するために、内側ポンプ電極22と、第2固体電解質6と、スペーサ層5と、第1固体電解質4と、第3基板層3と、基準電極42によって、電気化学的なセンサセル、すなわち、主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80が構成されている。
主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80における起電力V0を測定することで第1内部空所20内の酸素濃度(酸素分圧)がわかるようになっている。さらに、起電力V0が一定となるように可変電源24のポンプ電圧Vp0をフィードバック制御することでポンプ電流Ip0が制御されている。これによって、第1内部空所内20内の酸素濃度は所定の一定値に保つことができる。
第3拡散律速部30は、第1内部空所20で主ポンプセル21の動作により酸素濃度(酸素分圧)が制御された被測定ガスに所定の拡散抵抗を付与して、該被測定ガスを第2内部空所40に導く部位である。
第2内部空所40は、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度の測定に係る処理を行うための空間として設けられている。NOx濃度の測定は、主として、補助ポンプセル50により酸素濃度が調整された第2内部空所40において、さらに、測定用ポンプセル41の動作によりNOx濃度が測定される。
第2内部空所40では、あらかじめ第1内部空所20において酸素濃度(酸素分圧)が調整された後、第3拡散律速部を通じて導入された被測定ガスに対して、さらに補助ポンプセル50による酸素分圧の調整が行われるようになっている。これにより、第2内部空所40内の酸素濃度を高精度に一定に保つことができるため、係るガスセンサ100においては精度の高いNOx濃度測定が可能となる。
補助ポンプセル50は、第2内部空所40に面する第2固体電解質層6の下面の略全体に設けられた天井電極部51aを有する補助ポンプ電極51と、外側ポンプ電極23(外側ポンプ電極23に限られるものではなく、センサ素子101と外側の適当な電極であれば足りる)と、第2固体電解質層6とによって構成される、補助的な電気化学的ポンプセルである。
係る補助ポンプ電極51は、先の第1内部空所20内に設けられた内側ポンプ電極22と同様なトンネル形態とされた構造において、第2内部空所40内に配設されている。つまり、第2内部空所40の天井面を与える第2固体電解質層6に対して天井電極部51aが形成され、また、第2内部空所40の底面を与える第1固体電解質層4には、底部電極部51bが形成され、そして、それらの天井電極部51aと底部電極部51bとを連結する側部電極部(図示省略)が、第2内部空所40の側壁を与えるスペーサ層5の両壁面にそれぞれ形成されたトンネル形態の構造となっている。
なお、補助ポンプ電極51についても、内側ポンプ電極22と同様に、被測定ガス中のNOx成分に対する還元能力を弱めた材料を用いて形成される。
補助ポンプセル50においては、補助ポンプ電極51と外側ポンプ電極23との間に所望の電圧Vp1を印加することにより、第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間から第2内部空所40内に汲み入れることが可能となっている。
また、第2内部空所40内における雰囲気中の酸素分圧を制御するために、補助ポンプ電極51と、基準電極42と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル81が構成されている。
なお、この補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル81にて検出される起電力V1に基づいて電圧制御される可変電源52にて、補助ポンプセル50がポンピングを行う。これにより第2内部空所40内の雰囲気中の酸素分圧は、NOxの測定に実質的に影響がない低い分圧にまで制御されるようになっている。
また、これとともに、そのポンプ電流Ip1が、主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80の起電力の制御に用いられるようになっている。具体的には、ポンプ電流Ip1は、制御信号として主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80に入力され、その起電力V0が制御されることにより、第3拡散律速部30から第2内部空所40内に導入される被測定ガス中の酸素分圧の勾配が常に一定となるように制御されている。NOxセンサとして使用する際は、主ポンプセル21と補助ポンプセル50との働きによって、第2内部空所40内での酸素濃度は約0.001ppm程度の一定の値に保たれる。
測定用ポンプセル41は、第2内部空所40内において、被測定ガス中のNOx濃度の測定を行う。測定用ポンプセル41は、第2内部空所40に面する第1固体電解質層4の上面であって第3拡散律速部30から離間した位置に設けられた測定電極44と、外側ポンプ電極23と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4とによって構成された電気化学的ポンプセルである。
測定電極44は、多孔質サーメット電極である。測定電極44は、第2内部空所40内の雰囲気中に存在するNOxを還元するNOx還元触媒としても機能する。さらに、測定電極44は、第4拡散律速部45によって被覆されてなる。
第4拡散律速部45は、アルミナ(Al23)を主成分とする多孔体にて構成される膜である。第4拡散律速部45は、測定電極44に流入するNOxの量を制限する役割を担うとともに、測定電極44の保護膜としても機能する。測定用ポンプセル41においては、測定電極44の周囲の雰囲気中における窒素酸化物の分解によって生じた酸素を汲み出して、その発生量をポンプ電流Ip2として検出することができる。
また、測定電極44の周囲の酸素分圧を検出するために、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、測定電極44と、基準電極42とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82が構成されている。測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82にて検出された起電力V2に基づいて可変電源46が制御される。
第2内部空所40内に導かれた被測定ガスは、酸素分圧が制御された状況下で第4拡散律速部45を通じて測定電極44に到達することとなる。測定電極44の周囲の被測定ガス中の窒素酸化物は還元されて(2NO→N2+O2)酸素を発生する。そして、この発生した酸素は測定用ポンプセル41によってポンピングされることとなるが、その際、測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82にて検出された制御電圧V2が一定となるように可変電源46の電圧Vp2が制御される。測定電極44の周囲において発生する酸素の量は、被測定ガス中の窒素酸化物の濃度に比例するものであるから、測定用ポンプセル41におけるポンプ電流Ip2を用いて被測定ガス中の窒素酸化物濃度が算出されることとなる。
また、測定電極44と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と基準電極42を組み合わせて、電気化学的センサセルとして酸素分圧検出手段を構成するようにすれば、測定電極44の周りの雰囲気中のNOx成分の還元によって発生した酸素の量と基準大気に含まれる酸素の量との差に応じた起電力を検出することができ、これによって被測定ガス中のNOx成分の濃度を求めることも可能である。
また、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、外側ポンプ電極23と、基準電極42とから電気化学的なセンサセル83が構成されており、このセンサセル83によって得られる起電力Vrefによりセンサ外部の被測定ガス中の酸素分圧を検出可能となっている。
このような構成を有するガスセンサ100においては、主ポンプセル21と補助ポンプセル50とを作動させることによって酸素分圧が常に一定の低い値(NOxの測定に実質的に影響がない値)に保たれた被測定ガスが測定用ポンプセル41に与えられる。したがって、被測定ガス中のNOxの濃度に略比例して、NOxの還元によって発生する酸素が測定用ポンプセル41より汲み出されることによって流れるポンプ電流Ip2に基づいて、被測定ガス中のNOx濃度を知ることができるようになっている。
さらに、センサ素子101は、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子101を加熱して保温する温度調整の役割を担うヒータ部70を備えている。ヒータ部70は、ヒータ電極71と、ヒータ72と、スルーホール73と、ヒータ絶縁層74、圧力放散孔75とを備えている。
ヒータ電極71は、第1基板層1の下面に接する態様にて形成されてなる電極である。ヒータ電極71を外部電源と接続することによって、外部からヒータ部70へ給電することができるようになっている。
ヒータ72は、第2基板層2と第3基板層3とに上下から挟まれた態様にて形成される電気抵抗体である。ヒータ72は、スルーホール73を介してヒータ電極71と接続されており、該ヒータ電極71を通して外部より給電されることにより発熱し、センサ素子101を形成する固体電解質の加熱と保温を行う。
また、ヒータ72は、第1内部空所20から第2内部空所40の全域に渡って埋設されており、センサ素子101全体を上記固体電解質が活性化する温度に調整することが可能となっている。
ヒータ絶縁層74は、ヒータ72の上下面に、アルミナ等の絶縁体によって形成されてなる絶縁層である。ヒータ絶縁層74は、第2基板層2とヒータ72との間の電気的絶縁性、および、第3基板層3とヒータ72との間の電気的絶縁性を得る目的で形成されている。
圧力放散孔75は、第3基板層3を貫通し、基準ガス導入空間43に連通するように設けられてなる部位であり、ヒータ絶縁層74内の温度上昇に伴う内圧上昇を緩和する目的で形成されてなる。
次に、センサ素子101をNOx濃度の測定に供した場合のNOx信号の追随性を良好にするために、また、センサ素子101の見栄えをよくするために、センサ素子101に対して行う処理について説明する。
図2は、NOx信号にアンダーシュートが発生したときの様子を表すグラフである。図2においては、追随性確保のための処理が施されていないセンサ素子101を用いて被測定ガスのNOx濃度を測定している途中において、被測定ガス中のNOx濃度が突然ゼロになったときの、当該センサ素子101における実際のNOx信号変化を実線で示している。なお、理想的なNOx信号変化を破線で示している。
所定の濃度でNOxガスを含んでいた被測定ガスにおいて、突然にNOxガスが含まれなくなれば、原理的には、図2に破線にて示すように、NOx信号をこれに速やかに追随して対応する信号値に変化する(図2においてはI1→I0と変化する)はずである。しかしながら、実際には、図2に実線で示すように、NOx信号には現実のNOx濃度変化とは異なる過剰な出力変動(ここではアンダーシュート)が生じてしまう。以降においては、このような出力変動が生じたときのNOx信号の値の、理想的なNOx信号の値に対する差分値を、アンダーシュート量と称することとする。
本実施形態においては、リッチ処理とホワイトニング処理とをこの順にセンサ素子101に施す。
リッチ処理では、炭化水素(HC)とNOガスとを含むリッチ雰囲気の下で、センサ素子101を加熱する。この処理を施すことにより、センサ素子101は、過剰なアンダーシュートが抑制され、NOx信号の追随性が良好になる。炭化水素としては、特に限定されないが、例えば、プロピレンなどの炭素数が1〜4の飽和又は不飽和炭化水素が挙げられる。NOの濃度は、体積比で0.05%以上1.0%以下であることが好ましい。NOの濃度が0.05%未満の場合、ススの付着が顕著になったり初期出力不良(NOxが存在しない状況にもかかわらず測定用ポンプセル41に大きなポンプ電流Ip2が流れてしまう不良)が発生したりするため好ましくなく、1.0%を超える場合、過剰なアンダーシュートを抑制するのが困難になるため好ましくない。空気過剰率(λ)は0.80〜0.9999であることが好ましい。λが0.80より小さい場合、ススの付着が顕著になるため好ましくなく、1.0以上の場合、リッチ雰囲気ではなくなり過剰なアンダーシュートを抑制するのが困難になるため好ましくない。λは0.9900〜0.9985とするのがより好ましい。加熱温度は500℃以上とするのが好ましく、600〜750℃とするのがより好ましい。加熱時間は15分以上とするのが好ましく、1〜4時間とするのがより好ましい。なお、こうしたリッチ処理については、特開2011−227051号公報に詳しく説明されている。
ホワイトニング処理では、酸素雰囲気の下でセンサ素子101を加熱する。リッチ処理では、個体差はあるものの、センサ素子101の表面に若干ススが付着しているケースがある。そのため、リッチ処理に続くホワイトニング処理では、酸素雰囲気の下で加熱処理を行う。これにより、ススが確実に酸化されるため、センサ素子101の表面の汚れがなくなり見栄えがよくなる。加熱温度は500〜680℃とするのが好ましい。500℃未満の場合、ススの酸化が十分に進行せず見栄えが改善しないことがあるため好ましくなく、680℃を超える場合、個体差はあるものの過剰なアンダーシュートが再発することがあるため好ましくない。また、この温度範囲でホワイトニング処理を行うことにより、センサ素子101の表面の汚れがなくなるだけでなく、個体差にかかわらずアンダーシュート量を小さく抑制することができる。加熱時間は1時間以上とすることが好ましい。1時間未満の場合、ススの酸化が不十分になるおそれがあるため好ましくない。また、加熱時間は2時間以下であることが好ましい。2時間を超えると、酸化雰囲気の下でセンサ素子101が長時間晒されることになるため、センサ素子101に不具合が発生するおそれがあり、好ましくない。
センサ素子101の加熱処理は、図示しない加熱手段を設けたチャンバー(例えば、モデルガス装置や炉など)内にセンサ素子101を保持した状態で、該加熱手段を作動させて、チャンバー内の雰囲気を加熱することにより行ってもよい。あるいは、センサ素子101に設けられたヒータを作動させることにより行ってもよい。後者の場合、図示しない保護カバーその他を組み付けてガスセンサを完成する前のセンサ素子101単体の状態で加熱を行ってもよいし、ガスセンサ(組立品、完成品)の状態で加熱を行ってもよい。
以上詳述した本実施形態によれば、リッチ処理によって過剰なアンダーシュートを抑制してNOx信号の追随性を良好にすることができる。それと共に、リッチ処理においてセンサ素子101の表面に若干ススが付着していることがあったとしても、続くホワイトニング処理によってススが確実に酸化されるため、センサ素子101の表面の汚れがなくなり見栄えがよくなる。
また、リッチ処理では、常に安定してセンサ素子101のアンダーシュートを抑制できるわけではなく、センサ素子101の個体差によってアンダーシュートを抑制できる場合もあれば抑制できない場合もある。本実施形態では、リッチ処理に続いてホワイトニング処理を行うことにより、センサ素子101の個体差にかかわらずアンダーシュートを確実に抑制することができる。
更に、ホワイトニング処理では、酸素雰囲気として大気雰囲気を採用するのが好ましい。こうすれば、酸素雰囲気を容易かつ安価に実現することができる。
更にまた、ホワイトニング処理では、加熱時間を2時間以内に設定することが好ましい。こうすれば、酸素雰囲気の下での過剰な加熱によるセンサ素子101の不具合の発生を防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、センサ素子101にリッチ処理とホワイトニング処理をこの順に施すものとしたが、リッチ処理の前に、センサ素子101に有機系の染色浸透液を浸透させて傷の有無をチェックし、傷のあるセンサ素子101は廃棄するという工程を設けてもよい。この工程は、染色浸透液により傷が赤く染まることからレッドチェック処理と呼ばれることがある。こうすれば、傷のあるセンサ素子101に対して無駄にリッチ処理やホワイトニング処理を施すことがなく、センサ素子101の生産効率が向上する。また、傷のないセンサ素子101は、染色されるものの、リッチ処理に続くホワイトニング処理において有機系の色成分は酸化されて消失するため、ホワイトニング処理後は色のない見栄えがよいものとなる。
あるいは、ホワイトニング処理の後に、センサ素子101にエージング処理を行ってもよい。エージング処理は、リーン雰囲気(窒素をベースとし、NO量が多く、炭化水素量が少ない雰囲気)で加熱する処理である。このエージング処理を行うことにより、センサ素子101の出力の安定化を図ることができる。エージング処理の一例としては、窒素を12500mL/min、NOを60.0mL/min、プロピレンを6.2mL/min(流量比約200:10:1)という雰囲気下、800℃で6時間処理する場合が挙げられる。
[センサ素子の処理方法]
センサ素子101に対して、リッチ処理及びホワイトニング処理をこの順に行った。
1.リッチ処理
リッチ処理として、センサ素子101をリッチ雰囲気下、650℃で3時間加熱する処理を行った。リッチ雰囲気におけるN2、NO、C36のガス流量はそれぞれ12500mL/min、17mL/min、8.3mL/min(ガス流量比約735:2:1)とした。このリッチ雰囲気中のNO濃度は体積比0.27%で、プロピレン濃度は体積比で0.14%、空気過剰率(λ)は0.99であった。
2.ホワイトニング処理
ホワイトニング処理として、センサ素子101を大気雰囲気下、炉内温度500〜730℃で1.5〜2時間処理を行った。大気雰囲気におけるエアのガス流量は20000mL/minとした。具体的には、表1に示すように、炉内温度を500〜730℃の間で25個設定した。
[見栄え評価]
8000個のセンサ素子101についてリッチ処理を施した後に外観を目視で検査したところ、10個のセンサ素子101にススが付着していた。このようにススが付着していたセンサ素子101につき、リッチ処理に続いてホワイトニング処理を施した後に再度外観を目視で検査したところ、いずれもススが消失しており、見栄えのよいものとなった。なお、別途、ホワイトニング処理を炉内温度450℃,480℃,500℃,600℃で1.5〜2時間行ったところ、450℃及び480℃ではススが消失しなかったが、500℃及び600℃ではススが消失した。
[追随性評価]
実際のNOx濃度の変動に対するNOx信号の追随性を評価するため、以下の追随性評価試験を行った。すなわち、センサ素子101を、総排気量2000ccのディーゼルエンジンの排気パイプに取り付け、ディーゼルエンジンを作動させて回転数2000rpmの状態からアイドリング状態(フューエルカット)へと変化させた。そして、このようにしてエンジンの動作状態を変化させている間、センサ素子101によってNOx信号を連続的に測定し、その変化を調べた。
図3は、ホワイトニング処理における炉内温度とアンダーシュート量との関係をプロットしたグラフである。黒丸印が15個のセンサ素子101についての平均値を示し、黒丸印の上下の横線が最大値と最小値を示している。なお、炉内温度とアンダーシュート量との関係は表1にも示した。図3及び表1から、炉内温度が500〜680℃であれば、15回のアンダーシュート量の平均値が1ppm未満、バラツキが2ppm未満であり、センサ素子101の個体差にかかわらず常にアンダーシュート量を抑制できることがわかった。一方、680℃を超えると、アンダーシュート量のバラツキが2ppmを超えてしまい、センサ素子101の個体差によってアンダーシュート量を抑制できないことがあることがわかった。
リッチ処理を行った段階の(つまりリッチ処理のみを行った)センサ素子合計15個について、追随性評価試験を実施した。図4は、リッチ処理のみを行ったセンサ素子15個のアンダーシュート量と、リッチ処理とそれに続くホワイトニング処理(炉内温度630〜680℃)を行ったセンサ素子15個のアンダーシュート量を示すグラフである。黒丸印が15個のセンサ素子101についての平均値を示し、黒丸印の上下の横線が最大値と最小値を示している。図4から、リッチ処理のみの場合には、最大値が約2ppm、最小値が約−10ppmであり、バラツキが大きいことから、センサ素子101の個体差によってアンダーシュート量を抑制できることもあれば抑制できないこともあることがわかる。これに対して、リッチ処理とそれに続くホワイトニング処理(炉内温度680℃)を行った場合には、最大値が約2ppm、最小値が約−1ppmであり、バラツキが小さいことから、センサ素子101の個体差にかかわらずアンダーシュート量を常に抑制できることがわかる。
[リッチ処理条件の検討]
リッチ処理として、NO濃度を体積比で0.05%に固定し、C36濃度を違えることによって、空気過剰率(λ)を0.75,0.80,0.90,0.99,0.999,1.05に調整した雰囲気ガスを用意し、それぞれの雰囲気下でセンサ素子101を700℃で2時間加熱する処理を行った。そうしたところ、λが0.75の雰囲気下で加熱処理した場合には、センサ素子101の表面にススが顕著に付着し初期出力不良も発生したため、不良と判断した。また、λが1.05の雰囲気下で加熱処理した場合には、過剰なアンダーシュートが発生したため、不良と判断した。λが0.8〜0.9999の雰囲気下で加熱処理した場合には、ススが付着したものもあったがその量は顕著ではなく、また、アンダーシュート量もバラツキはみられたものの改善されていた。λが0.8〜0.9999の雰囲気下で加熱処理したセンサ素子101に対して、上述したホワイトニング処理を施したところ、ススが付着していたものはススが消失して見栄えがよくなり、アンダーシュート量については図3と同様の結果が得られた。
本発明は、NOxセンサに利用可能である。
1 基板層、2 基板層、3 基板層、4 固体電解質層、5 スペーサ層、6 固体電解質層、10 ガス導入口、11 拡散律速部、12 緩衝空間、13 拡散律速部、20 内部空所、21 主ポンプセル、22 内側ポンプ電極、22a 天井電極部、22b 底部電極部、23 外側ポンプ電極、24 可変電源、30 拡散律速部、40 内部空所、41 測定用ポンプセル、42 基準電極、43 基準ガス導入空間、44 測定電極、45 拡散律速部、46 可変電源、48 大気導入層、50 補助ポンプセル、51 補助ポンプ電極、51a 天井電極部、51b 底部電極部、52 可変電源、70 ヒータ部、71 ヒータ電極、72 ヒータ、73 スルーホール、74 ヒータ絶縁層、75 圧力放散孔、80 主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、81 補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、82 測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、83 センサセル、100 ガスセンサ、101 センサ素子。

Claims (4)

  1. 酸素イオン伝導性の固体電解質とNOx還元能を有する測定電極とを含んで構成される電気化学的ポンプセルを備え、前記測定電極において被測定ガス中のNOxガスをO2ガスに変換し、変換後のO2ガスの濃度に応じて変化する前記電気化学的ポンプセルを流れる電流に基づいて前記被測定ガス中のNOx濃度を出力するNOxセンサを構成するセンサ素子に対して行う処理方法であって、
    (a)炭化水素を含み、NOの濃度が体積比で0.05%以上1.0%以下であり、空気過剰率(λ)が0.80〜0.9999であるガス雰囲気の下で、500℃以上の温度で15分以上処理する工程と、
    (b)酸素雰囲気の下で500〜680℃の温度で1時間以上加熱する工程と、
    を含むセンサ素子の処理方法。
  2. 前記工程(b)では、酸素雰囲気として大気雰囲気を採用する、
    請求項1に記載のセンサ素子の処理方法。
  3. 前記工程(b)では、加熱時間を2時間以内に設定する、
    請求項1又は2に記載のセンサ素子の処理方法。
  4. 前記工程(a)の前に、前記センサ素子に有機系の染色浸透液を浸透させて傷の有無をチェックする工程、
    を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサ素子の処理方法。
JP2013068871A 2013-03-28 2013-03-28 センサ素子の処理方法 Active JP5876430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013068871A JP5876430B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 センサ素子の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013068871A JP5876430B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 センサ素子の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014190939A JP2014190939A (ja) 2014-10-06
JP5876430B2 true JP5876430B2 (ja) 2016-03-02

Family

ID=51837307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013068871A Active JP5876430B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 センサ素子の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5876430B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6730069B2 (ja) 2016-04-14 2020-07-29 ローム株式会社 窒素酸化物系ガスセンサ、および酸素ポンプ
JP6934828B2 (ja) * 2018-03-16 2021-09-15 日本碍子株式会社 ガスセンサ
DE102019004246A1 (de) * 2018-07-02 2020-01-02 Ngk Insulators, Ltd. Gassensor
WO2023026899A1 (ja) * 2021-08-25 2023-03-02 日本碍子株式会社 ガスセンサ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3978403B2 (ja) * 2003-03-25 2007-09-19 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサの製造方法
JP4587855B2 (ja) * 2004-03-29 2010-11-24 日本碍子株式会社 ガスセンサ素子の処理方法
EP2058653A4 (en) * 2006-09-29 2012-12-26 Ngk Insulators Ltd TREATMENT METHOD FOR A GAS SENSOR ELEMENT
JP4863960B2 (ja) * 2007-10-12 2012-01-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 酸素センサの検査方法
JP2010145304A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Nippon Soken Inc ガスセンサ素子並びにその製造方法
US8646306B2 (en) * 2009-12-14 2014-02-11 Ngk Insulators, Ltd. Method for manufacturing sensor element for gas sensor
JP5285094B2 (ja) * 2010-03-31 2013-09-11 日本碍子株式会社 センサ素子の処理方法、およびセンサ素子
JP5194051B2 (ja) * 2010-05-14 2013-05-08 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子及びガスセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014190939A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6401644B2 (ja) ガスセンサ
CN105842311B (zh) 气体传感器
JP5653955B2 (ja) ガスセンサ用のセンサ素子の製造方法、電気的特性検査方法、および前処理方法
JP5819604B2 (ja) ガスセンサ用のセンサ素子の製造方法
JP5876430B2 (ja) センサ素子の処理方法
JP2020008558A (ja) ガスセンサ
WO2022123865A1 (ja) ガスセンサ
US20220113280A1 (en) Gas sensor
JP2020101493A (ja) センサ素子及びガスセンサ
JP7311992B2 (ja) ガスセンサ及びセンサ素子
JP5189537B2 (ja) ガスセンサおよびガスセンサの電極電位の制御方法
JP6805033B2 (ja) センサ素子、その製法及びガスセンサ
JP7339896B2 (ja) ガスセンサ
JP7046733B2 (ja) ガスセンサ
US8795491B2 (en) Method of processing sensor element and sensor element
JP6573567B2 (ja) センサ素子のライトオフ異常判定方法及びガスセンサの製造方法
JP5785583B2 (ja) 炭化水素ガスセンサ
JP2023090025A (ja) ガスセンサ
JP2021085664A (ja) ガスセンサ及びクラック検出方法
WO2023026899A1 (ja) ガスセンサ
JP2021085665A (ja) ガスセンサ及びクラック検出方法
JP2022153758A (ja) センサ素子及びガスセンサ
JP2023103962A (ja) ガスセンサ
JP2021156665A (ja) センサ素子のクラック検出方法及びセンサ素子の評価方法
JP2021113770A (ja) センサ素子及びガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5876430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150