JP2010145304A - ガスセンサ素子並びにその製造方法 - Google Patents

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哲也 加藤
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Abstract


【課題】炭素数6以下の低級炭化水素又はその化合物を含む被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサに用いられるガスセンサ素子の耐久性向上を目的とする。
【解決手段】ガスセンサ素子処理前品製造工程Pおいて、特定のイオンに対して導電性を有する固体電解質材料からなる固体電解質層101と、固体電解質層101の一方の表面に形成した基準電極層110と、他方の表面に形成した測定電極層120と、測定電極層120の表面を覆う多孔質保護層130とを具備するガスセンサ素子処理前品10BFRを形成し、飽和炭化水素処理工程Pにおいて、測定電極層120に飽和炭化水素と不活性ガスとの混合雰囲気下において加熱処理を施し、残留炭素酸化工程Pにおいて、大気雰囲気下、又は、酸素と不活性ガスとの混合雰囲気下において加熱処理を施す。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガソリン、軽油等の化石燃料に代えてエタノール、エタノール混合ガソリン、バイオディーゼル等の多種燃料を利用可能な多種燃料対応型車FFV(Flexible Fuel Viehcle)から排出される燃焼排気等のエタン、エチレン、エタノール、アセトアルデヒド等の炭素数6以下の低級炭化水素化合物を含む被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を測定するガスセンサ素子の耐久性向上に関するものである。
従来、自動車エンジン等の内燃機関の燃焼排気流路に、該燃焼排気中に含まれる酸素、窒素酸化物、アンモニア、水素等の特定ガス成分の濃度を検知するガスセンサ素子を配設して、内燃機関の燃焼制御や排ガス浄化装置の制御を行っている。
このようなガスセンサ素子として、例えば、安定化ジルコニア等の酸素イオン導電性の固体電解質材料を略有底筒状に形成した固体電解質基体の内外に白金等を用いて測定電極層と基準電極層との一対の電極層を形成し、測定電極層の表面に被毒防止用の多孔質保護層を設けたものが知られている(特許文献1等参照)。
また、近年、温室効果ガス削減、エネルギ資源の多様化等の観点から、ガソリン、軽油等の化石燃料に代わる再生可能なエネルギ源として、エタノール(E100)、エタノール混合ガソリン(ETBE、E3、E10、E25、E85)、バイオディーゼルといった植物資源を原料とするバイオ燃料が注目されており、これらのバイオ燃料を含む多種燃料をエネルギ源として利用可能な多種燃料対応型車FFVについて種々検討されている(特許文献2等参照)。
特開2001−124724号公報 特開2008−255832号公報
ところが、このような多種燃料対応車FFVの燃焼排気中には、エタン、エチレン、アセトアルデヒド、エタノール等の炭素数の少ない低級炭化水素、又は、その化合物が含まれている。これらの低級炭化水素、又は、その化合物を含む気体を被測定ガスとして、被測定ガス中に含まれる酸素等の特定ガス成分濃度を測定すべく、特許文献1にあるような従来のガスセンサ素子を長期に使用すると、測定電極層と多孔質保護層との間に、繊維状に伸びるカーボンフィラメントCFが析出し、これが成長して多孔質保護層の剥離を招き、ガスセンサ素子の耐久性を著しく低下させる虞があることが判明した。
そこで、本願発明は、かかる実情に鑑み、多種燃料対応車FFVから排出される燃焼排気等の低級炭化水素、又は、その化合物を含む被測定ガス中の特定成分濃度を検出する用に供され、かかる被測定ガスに対してカーボンフィラメントCFの析出が起こり難く耐久性の高いガスセンサ素子とその製造方法とを提供するものである。
請求項1の発明では、被測定ガス流路に載置され、被測定ガス中の特定成分の濃度を検出するガスセンサ素子であって、上記被測定ガスは、炭素数6以下の低級炭化水素又はその化合物を含み、少なくとも、特定のイオンに対して導電性を有する固体電解質材料からなる固体電解質層と、該固体電解質層の一方の表面に形成した基準電極層と、他方の表面に形成した測定電極層と、該測定電極層の表面を覆う多孔質保護層とを具備し、上記測定電極層に飽和炭化水素と不活性ガスとの混合雰囲気下において加熱処理を施す。
本発明者等の鋭意試験により、請求項1の発明のように、飽和炭化水素雰囲気下で測定電極層を加熱処理することにより、測定電極層表面で測定電極層を形成する金属粒子が適度に微粒化され、低級炭化水素等を含む被測定ガス中で長期に使用された場合であっても、測定電極層と多孔質保護層との界面で繊維状のカーボンフィラメントの析出が起こり難くなることが判明した。したがって、低級炭化水素及びその化合物を含む被測定ガスに対して耐久性の高いガスセンサ素子が実現できる。
請求項2の発明では、上記測定電極層は、飽和炭化水素と不活性ガスとの混合雰囲気下で加熱処理を施した後、さらに酸素雰囲気下において加熱処理を施す。
本発明者等の鋭意試験により、請求項2の発明によれば、カーボンフィラメントを析出、成長させるためのきっかけとなる上記測定電極層の表面に残留する炭素が酸化除去されるので、さらに、測定電極層と多孔質保護層との界面で繊維状のカーボンフィラメントの析出が起こり難くなることが判明した。
請求項3の発明では、上記被測定ガスは、多種燃料対応型車エンジンから排出される燃焼排気である。
請求項3の発明によれば、低級炭化水素、又は、その化合物を含む多種燃料対応型車エンジンから排出される燃焼排気中に含まれる特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサ素子の低級炭化水素、又は、その化合物に対する耐久性が向上する。したがって、多種燃料対応型車エンジンの燃焼制御に対して安定して利用可能な信頼性の高いガスセンサ素子を実現することができる。
請求項4の発明では、少なくとも、特定のイオンに対して導電性を有する固体電解質材料からなる固体電解質層と、該固体電解質層の一方の表面に形成した基準電極層と、他方の表面に形成した測定電極層と、該測定電極層の表面を覆う多孔質保護層とを具備するガスセンサ素子の製造方法であって、少なくとも、上記固体電解質層を形成する固体電解質層形成工程と、上記測定電極層と上記基準電極層とからなる一対の電極層を形成する電極層形成工程と、上記多孔質保護層を形成する多孔質保護層形成工程と、上記測定電極層を飽和炭化水素と不活性ガスとの混合雰囲気下において加熱処理する飽和炭化水素処理工程とを具備する。
請求項4の発明によれば、低級炭化水素又はその化合物を含む被測定ガス中に含まれる特定ガス成分濃度の検出を行っても、上記測定電極層と上記多孔質保護層との界面でカーボンフィラメントを形成し難く、耐久性の高いガスセンサ素子の製造が実現できる。
請求項5の発明では、上記飽和炭化水素処理工程で用いる上記飽和炭化水素は、炭素数6以下の低級飽和炭化水素とする。
本発明者らの鋭意試験により、請求項5の発明のように、炭素数6以下の低級飽和炭化水素を含む雰囲気下で加熱処理を行うことにより、効果的にカーボンフィラメントの析出を抑制できることが判明した。本発明によらず、不飽和炭化水素を含む雰囲気下で加熱処理を行うと、測定電極の微粒化が過剰となり、カーボンフィラメントの析出が起きることが判明した。また、炭素数が6より大きい飽和炭化水素を含む雰囲気下で加熱処理を行っても、本発明と同様の効果をもたらす可能性があるが、飽和炭化水素の濃度、処理温度、処理時間等の条件出しが困難となる虞がある。
請求項6の発明では、上記飽和炭化水素処理工程における上記飽和炭化水素の濃度は、体積比で500ppm以上5%以下とする。
本発明者等の鋭意試験により、請求項6の発明に示した範囲の飽和炭化水素濃度で加熱処理することにより、効果的にカーボンフィラメントの析出を抑制できることが判明した。本発明の範囲より低い濃度で加熱処理を行うと、測定電極層の微粒化が起こらず、また、本発明の範囲より高い濃度で加熱処理を行うと、測定電極層の微粒化が過剰となる。本発明の範囲を外れる場合には、いずれもカーボンフィラメントの析出を招く虞があることが判明した。
請求項7の発明では、上記飽和炭化水素処理工程における加熱処理温度は、500℃以上900℃以下とする。
本発明者等の鋭意試験により、請求項7の発明に示した範囲の温度で加熱処理することにより、効果的にカーボンフィラメントの析出を抑制できることが判明した。本発明の範囲より低い温度で加熱処理を行うと、測定電極層の微粒化が起こらず、また、本発明の範囲より高い温度で加熱処理を行うと、測定電極層の微粒化が過剰となる。本発明の範囲を外れる場合には、いずれもカーボンフィラメントの析出を招く虞があることが判明した。
請求項8の発明では、上記飽和炭化水素処理工程における加熱処理時間は、15分以上5時間以下とする。
本発明者等の鋭意試験により、請求項8の発明に示した範囲の処理時間で加熱処理することにより、効果的にカーボンフィラメントの析出を抑制できることが判明した。本発明の範囲より短い時間で加熱処理を行うと、測定電極層の微粒化が起こらず、また、本発明の範囲より長い時間で加熱処理を行うと、測定電極層の微粒化が過剰となる、本発明の範囲を外れる場合には、いずれもカーボンフィラメントの析出を招く虞があることが判明した。
請求項9の発明では、上記測定電極層を酸素存在雰囲気下において加熱処理する残留炭素酸化処理工程を具備する。
本発明者等の鋭意試験により、請求項9の発明によれば、上記飽和炭化水素処理工程で上記測定電極層表面に残留した炭素が酸化除去されるので、カーボンフィラメントの析出がさらに起こり難くなることが判明した。
請求項10の発明では、上記残留炭素酸化処理工程における上記酸素存在雰囲気は、酸素濃度2%以上30%以下とした酸素と不活性ガスとの混合気雰囲気、又は、大気雰囲気とする。
本発明者等の鋭意試験により、請求項10の発明の範囲の酸素濃度で処理すれば、効果的にカーボンフィラメントの析出を抑制できることが判明した。また、より簡易には大気雰囲気下で処理しても同様の効果が得られることが判明した。本発明の範囲より低い酸素濃度で処理した場合には、残留炭素が酸化されないため、本発明の残留炭素酸化除去処理を行わず飽和炭化水素処理のみを施した場合と同程度のカーボンフィラメントの析出抑制効果に留まることが判明した。また、本発明の範囲より高い酸素濃度で処理した場合には、上記測定電極層又は上記基準電極層が酸化される虞があることが判明した。
請求項11の発明では、上記残留炭素酸化処理工程における加熱処理温度は、300℃以上800℃以下とする。
本発明者等の鋭意試験により、請求項11の発明の範囲で残留炭素酸化処理を行えば、効果的にカーボンフィラメントの析出が抑制されることが判明した。本発明の範囲より低い温度で残留炭素酸化処理を行っても、十分に残留炭素が除去されず、また、本発明の範囲より高い温度で残留炭素酸化処理を行うと、上記測定電極層又は上記基準電極層が酸化される虞があることが判明した。
請求項12の発明では、上記残留炭素酸化処理工程における加熱処理時間は、15分以上5時間以下とする。
本発明者等の鋭意試験により、請求項12の発明の範囲で残留炭素酸化処理を行えば、効果的にカーボンフィラメントの析出が抑制されることが判明した。 本発明の範囲より短い時間で残留炭素酸化処理を行っても、十分に残留炭素が除去されず、また、本発明の範囲より長い時間で残留炭素酸化処理を行っても、効果が向上せず、エネルギの無駄となることが判明した。
本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子について、例えば、多種燃料対応型車エンジンの燃焼排気流路に装着され、エタン、エチレン、エタノール、アセトアルデヒド等の低級炭化水素又は、その化合物を含む被測定ガス中の酸素濃度を測定するガスセンサ素子10を例として説明する。
本発明のガスセンサ素子10は、多種燃料対応型車エンジンの燃焼制御を行うガスセンサに好適なものであり、低級炭化水素、又は、その化合物を含む被測定ガスに長期に晒されても、測定電極層と多孔質保護層との界面でカーボンフィラメントの析出が起こり難く、安定した酸素濃度の検出を可能とするものである。
図1から図4を参照して、本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子10の製造工程概要について説明する。
本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子10の製造工程の前半、即ち、ガスセンサ素子処理前品製造工程Pを、図2(a)から(d)の順を追って示す。先ず、固体電解質基体形成工程P10において、イットリア安定化ジルコニア等の酸素イオン導電性を有する固体電解質材料をラバープレス、冷間等方圧プレス等の加圧成形法によって、一端が開口し他端が閉塞する略有底筒状に成形し、これを所定の温度で焼成し、必要に応じて適宜研削加工を施して外形を調整し、固体電解質基体100を得る。
次いで、電極対形成工程P11では、基準電極層形成工程P111において、固体電解質基体100の内側に基準電極層110を形成し、測定電極層形成工程P112において、固体電解質基体100の外側に測定電極層120を形成する。なお、基準電極層形成工程P111と測定電極層形成工程P112のいずれを先に行うかは適宜選択可能である。
基準電極層110及び測定電極層120には、白金、ルテニウム、ロジウム、パラディウム及びこれらの合金のいずれか1種又は複数種が用いられ、無電解メッキ法、電気メッキ法、真空蒸着法、CVD法等の公知の製法によって固体電解質基体100の表面上に皮膜形成される。
次いで、多孔質保護層形成工程P12では、測定電極層120の被測定ガスに晒される所定の範囲を覆うように、アルミナ、チタニア、スピネル等のセラミック材料を塗布、乾燥して多孔質保護層130を形成する。多孔質保護層130は必要に応じて焼成しても良い。以上の工程により、図3に示すようなガスセンサ素子処理前品10BFRが形成される。なお、ガスセンサ素子処理前品10BFR、又は、ガスセンサ素子処理済品10AFTの構造についての詳細、及び、ガスセンサ素子処理済品10AFTを組み込んだガスセンサ1について、図3と図10とを合わせて参照しつつ後述する。
本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子10の製造工程の要部である飽和炭化水素処理工程Pでは、図4(a)に示すような熱処理炉Fを用いて、図1に示す条件に従って飽和炭化水素処理がなされる。
熱処理炉Fは、通電により発熱し、任意の温度に炉内を加熱する加熱手段Hと、窒素供給源Sから窒素の供給を制御する窒素供給バルブVと、飽和炭化水素供給源Sから飽和炭化水素の供給を制御する飽和炭化水素供給バルブVと、酸素供給源Sから酸素又は大気の供給を制御する酸素供給バルブVと炉内の気体の排出を制御する排気バルブVとが設けられ、熱処理炉F内に投入したガスセンサ素子処理前品10BFRを所定の処理条件で過熱処理できる。
先ず、熱処理炉F内にガスセンサ素子処理前品10BFRが投入されると、窒素供給バルブVを介して炉内に窒素が導入され、酸素を含む炉内の空気が排気バルブVから排出され、炉内の気体が窒素に置換される。
炉内の気体が窒素に置換されると、加熱手段Hが発熱し、750℃まで炉内の温度が昇温される。飽和炭化水素供給バルブVが開かれ、炉内に飽和炭化水素と窒素との混合気体が導入される。このとき、飽和炭化水素濃度は、体積比で、1%に調整される。
所定の加熱温度及び飽和炭化水素濃度で、1時間保持され、ガスセンサ素子処理前品10BFRに飽和炭化水素処理がなされる。
なお、飽和炭化水素処理工程Pの処理条件について、加熱処理温度、飽和炭化水素濃度、処理時間はそれぞれ500℃〜900℃、500ppm〜5%、15分〜5時間、好ましくは30分〜2時間の範囲で適宜変更可能である。
所定の飽和炭化水素処理が終了すると、加熱手段Hによる加熱と飽和炭化水素供給源Sからの飽和炭化水素の供給とが停止され、徐々に冷却される。
次いで、炉内の温度が200℃以下に降温されると残留炭素酸化処理工程Pが開始される。残留炭素酸化処理工程Pでは、酸素供給バルブVが開かれ酸素供給源Sから酸素又は大気が供給される。加熱手段Hにより、再び750℃まで昇温され、大気雰囲気下で1時間保持される。
なお、残留炭素酸化処理工程Pの処理条件について、加熱処理温度、酸素濃度、処理時間は、それぞれ300℃〜800℃、2%〜30%、15分〜5時間、好ましくは30分〜2時間の範囲で適宜変更可能である。
以上の工程により、カーボンフィラメントが析出し難く、低級炭化水素又はその化合物を含む被測定ガスに対して、耐久性の高いガスセンサ素子処理済品10BFRが製造できる。
また、飽和炭化水素処理工程P及び残留炭素酸化処理工程Pのいずれにおいても、図4(b)に示すように、ガスセンサ素子10を挿入固定する孔を複数穿設したトレイTrを用いて、複数のガスセンサ素子10を同時に処理できるような構成としても良い。
さらに、飽和炭化水素処理工程P及び残留炭素酸化処理工程Pのいずれにおいても、図4(c)に示すように、ガスセンサ素子10をトレイTr、又は、コンベヤーCvに穿設した孔に挿入、固定し、トレイTr、又は、コンベヤーCvの上面側には、飽和炭化水素と窒素との混合気、又は、酸素と窒素の混合気(又は、大気)を流し、トレイTr、又は、コンベヤーCvの下面側には、窒素を流し、測定電極層120のみに飽和炭化水素処理及び残留炭素酸化処理が施され、基準電極層110は、常に窒素に晒された状態としても良い。
なお、各工程において、飽和炭化水素及び酸素並びに窒素の供給を制御するバルブは上述のようにそれぞれ独立したものを用いても良いし、各工程に応じて所定の気体を所定の供給圧力で供給すべく自動制御されたバルブを用いても良い。
本発明者等は、本発明の飽和炭化水素処理工程P及び残留炭素酸化処理工程Pの処理条件の最適化を図るべく、飽和炭化水素の種類、濃度、加熱温度、処理時間、について、様々な条件で試験を行い、飽和炭化水素処理と残留炭素酸化処理とを施したものを実施例1とし、飽和炭化水素処理のみを施したものを実施例2とし、不飽和炭化水素を用いて被測定電極層に加熱処理を施したものを比較例1とし、加熱処理を施していないものを比較例2として、長期に低級炭化水素、又は、その化合物を含む被測定ガス中で使用された状態を模して、短時間で効果を判断できる加速試験として、10%のエチレンガス雰囲気下で700℃の高温暴露試験を行い、その結果の一部を表1〜3及び図5に示す。
なお、表1〜3において、◎印は、長時間のエチレンガス高温暴露試験においても、カーボンフィラメントが析出されなかった場合を示し、○印は3時間のエチレンガス高温暴露試験では、カーボンフィラメントが析出されず、4時間のエチレンガス高温暴露試験でカーボンフィラメントが析出した場合を示し、△印は、2時間のエチレンガス高温暴露試験では、カーボンフィラメントが析出されず、3時間のエチレンガス高温暴露試験でカーボンフィラメントが析出された場合を示し、×印は、2時間のエチレンガス高温暴露試験でカーボンフィラメントが析出された場合を示し、□印は、測定電極層が酸化された場合を示す。
表1、表3及び、図5実施例1に示すように、飽和炭化水素として、炭素数6以下の低級飽和炭化水素を用いて、飽和炭化水素濃度を1%とし、加熱温度750℃とし、処理時間1時間として、飽和炭化水素処理を施し、さらに、酸素濃度2%から30%の雰囲気下で、加熱温度300℃から800℃の範囲で、処理時間15分から5時間の範囲で残留炭素酸化処理を施した場合、4時間以上のエチレンガス高温暴露試験でも電極層120に変化があらわれず、長期に高い耐久性を維持できることが判明した。
表1、及び、図5中実施例2に示すように、飽和炭化水素として、炭素数6以下の低級飽和炭化水素を種々用いて、飽和炭化水素濃度を500ppmから5%の範囲で、加熱温度500℃から900℃の範囲で、処理時間15分から5時間の範囲で、飽和炭化水素処理のみを行った場合、2時間のエチレンガス高温暴露試験では、電極に変化があらわれず、3時間のエチレンガス高温暴露試験で、測定電極層の微粒化が始まり、4時間のエチレンガス高温暴露試験でカーボンフィラメントCFの析出が始まり、飽和炭化水素処理工程Pのみでもある程度、耐久性が維持できることが判明した。
表2及び図5中比較例1に示すように、不飽和炭化水素を用いて高温加熱処理した場合、2時間のエチレンガス高温暴露試験で、電極層の微粒化が発生し、3時間のエチレンガス高温暴露試験で、カーボンフィラメントCFの析出が始まった。表2及び図5比較例2として示すように、加熱処理を施していない場合、1時間のエチレンガス高温暴露試験で、電極層の微粒化が始まり、2時間のエチレンガス高温暴露試験で、カーボンフィラメントCFの析出が始まった。
なお、低炭素量炭化水素に対する耐久性を評価する試験方法としては、上述のエチレンガスを用いた高温暴露試験に替えて、プロピレンガス、又は、アセチレンガスを用いて高温暴露試験を行っても良い。
図6は、本発明の飽和炭化水素処理を施していない状態の測定電極層の表面状態を示す。図6に示すように、測定電極層は、粒界によって電極粒子が区画された多孔質電極であることが判る。なお、ラインインターセプト法(コード法)により測定した本実施形態における電極粒子の平均粒径は、1μm〜2μm程度であった。
図7は、比較例1において、電極層の微粒化が進行した状態を示す電子顕微鏡写真である。図7に示すように、低級炭化水素存在雰囲気下でガスセンサ素子を使用し、測定電極120が高温下で長時間低級炭化水素に晒されると、電極の粒界がより明確になってくると同時に、粒界が大きく広がっていくことにより、電極層そのものが細かく分割(エッチング)されていくことが分かる。
図8には、比較例1において、カーボンフィラメントが成長した状態を示す図面代用電子顕微鏡写真である。図8に示すように、繊維状に伸びるカーボンフィラメントが成長し、その端部に、微粒化が進行した電極金属粒子が観察できる。
ここで、低級炭化水素及びその化合物が被測定ガス中に存在する場合に、測定電極層120が微粒化され、測定電極層120と多孔質保護層130との界面にカーボンフィラメントCFが形成されるメカニズムについて述べる。
被測定ガス中にエタノール、エタン、エチレン、アセトアルデヒド等の炭素数6以下の低級炭化水素又はその化合物が含まれる場合に、ガスセンサ素子処理前品10BFRを用いて被測定ガス中の酸素濃度を測定した場合、図9(a)に示すように、基準ガスとして基準ガス導入室104内に導入される大気の酸素分圧POREFと被測定ガス中に含まれる酸素の酸素分圧POOBJとの差によって、ネルンスト則(E=(RT/4F)・ln(POREF/POOBJ))に従って、基準電極110と測定電極層120BFRとの間には、起電力Eが発生する。
従来のガソリン車やディーゼル車の燃焼排気中に含まれる未燃燃料は、炭素数が多いため、低温で液化し易く、また、煤等と結合して粒子状物質PMとなるため、測定電極層120BFRの表面に到達するまでに、多孔質保護層130の細孔内に捕集されるので、測定電極層120BFRの表面でカーボンフィラメントCFが形成される虞が少ない。
一方、低級炭化水素等は、炭素数が4以下の場合には、常温で気体であり、炭素数が5又は6の場合でも、比較的揮発性が高く、容易に多孔質保護層130内を通過し、測定電極層120BFRの表面に到達し易い。
基準電極110側では、酸素Oが酸素イオンO2−に分解され、電子が放出され、酸素イオンO2−、又は、酸素ラディカルOが固体電解質層101内の格子欠陥を伝播し、測定電極層120BFRの表面で、被測定ガス中に含まれる炭化水素等と触媒反応を起こす。このとき、低級炭化水素は、炭素数に比べて水素数が多く、反応性の高い水素によって酸素イオン、又は、酸素ラディカルOが消費されるために、炭素が酸化されず析出し易くなるものと推察される。
また、ガソリンや軽油等の化石燃料に比べ、エタノール、エタノール混合ガソリン等の多種燃料は、総じて燃焼カロリーが低く、燃焼排気温度も低くなる。このため、被測定ガス中にエタノール、エタン、エチレン、アセトアルデヒド等の炭素数6以下の低級炭化水素又はその化合物が含まれる多種燃料対応型車FFVの燃焼排気等においては、燃焼排気温度が低く、測定電極層120BFR表面上で炭化水素等の燃焼が不完全となり易いものと推察される。
さらに、測定電極層120BFRの表面に低級炭化水素等が接触した状態で測定電極層120BFRが加熱されると、測定電極層120BFRを構成する白金Pt等の金属の粒界が刺激され、エッチング効果を生じ、電極層の微粒化が起こる。とくに、不飽和炭化水素の場合、C=C二重結合が存在するため、測定電極120BFRの金属との反応性が高くなり、電極層の微粒化が起こりやすいものと推察される。
このため、図4(b)に示すように、測定電極層120BFRの表面で、電極層の微粒化が促進され、微粒化した測定電極層120ECDとなり、これが炭素Cの析出する核となり、加速度的に炭素Cの析出量が増加し、カーボンフィラメントCFが成長し、多孔質保護層130を持ち上げ、測定電極120ECDの表面から多孔質保護層130が剥離される虞があることが判明した。本発明は、本発明者等のかかる知見に基づき、将来多種燃料対応型車FFVの利用が本格化した時に顕在化するであろうガスセンサ素子の劣化に対してなされたものである。
ここで、図3及び図10を参照して、本発明の低級炭化水素等に対して耐久性の向上したガスセンサ素子10AFT並びにガスセンサ素子10AFTを含むガスセンサの構造について簡単に説明する。
ガスセンサ素子10は、ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体電解質材料を用いて、先端が閉塞する有底筒状に形成された固体電解質基体100と、固体電解質基体100の内周表面と外周表面とに形成された、白金又は白金合金等からなる多孔質な基準電極層110と測定電極層120とによって形成されている。
固体電解質基体100の内側は基準ガス導入室104となり、固体電解質基体100の中腹には、外側に向かって拡径された基体係止部102が形成され、先端側は被測定ガスに晒される測定部固体電解質層101となり、基端側は後述する基準電極金具11と測定電極金具12とを保持する固体電解質基体頭部103となっている。
基準接続金具11は、固体電解質基体頭部103の内径よりも僅かに大きい径で一部切り欠き管状に形成された基準電極接続部112が縮径しながら固体電解質基体頭部103の内側に挿嵌されている。基準電極接続部112は、基準電極層基端部111と弾性的に密着し、基準電極層110と導通状態となっている。
さらに、基準電極接続金具11の基端側には、基準電極端子部114が形成されており、基準電極端子部114は、基準電極圧着金具115により基準電極リード線116と接続されている。
基準電極接続金具11の先端側には、ヒータ14の外形よりも僅かに小さい内径で一部切り欠き管状のヒータ把持部113が形成されており、長軸状のヒータ14を固体電解質基体100内で弾性的に把持している。
測定電極金具12は、固体電解質基体頭部103の外形よりも僅かに小さい内径で一部切り欠き管状の測定電極接続部123を拡径しながら、測定電極基端部122に挿嵌されている。測定電極接続部123と測定電極基端部122とは、弾性的に密着状態し、測定電極層120と導通状態となっている。測定電極金具12の基端側には測定電極端子124が形成されており、測定電極端子部124は、基準電極圧着端子125を介して、測定電極リード線126に接続されている。基準電極リード線116と測定電極リード線126とは、図略の電子制御装置に接続されている。
ヒータ14はアルミナ等のセラミック材料を長軸状に形成したヒータ基体140の先端内部に図略の発熱体が内蔵され、当該発熱体に接続された図略の一対のリード線143が端子金具141を介してヒータ基体140の基端側表面に形成された一対のヒータ電極141に導通している。ヒータ14は基準ガス導入室104内に挿入されヒータ把持部113によって弾性的に固定されている。
各リード線116、126、143は、インシュレータ22を介してケーシング21内に電気的絶縁を維持しながら保持されている。ケーシング21とインシュレータ22との間には、撥水フィルタ24が挿嵌され、ケーシング22内への水滴の侵入を素子している。
固体電解質基体100は、ステンレス等の耐熱性金属材料によって略筒状に形成されたハウジング20に挿入され、基体係止部102がハウジング20の内側が縮径されたハウジング係止部に係止され、シール部材等を介してハウジング加締め部206を加締めて固定されている。
ハウジング20の基端側にはボス部205が形成され、段付き筒状に形成されたケーシング21の先端側の大径部がボス部205に挿嵌されレーザ溶接等により固着されている。ハウジング20の先端外周には、ネジ部201が形成され、ハウジング20の基端外周に設けられた六角部203の締め付けによって、図略の内燃機関の燃焼排気流路壁面40にガスケットを介して螺結され、ガスセンサ素子10AFTの先端部を被測定流路400内に載置せしめている。
さらに、ガスセンサ素子10AFTの被測定ガスに晒される部位は、これを保護する二重筒状のカバー体30、31によって覆われている。カバー体30、31の基端側にはフランジが形成され、ハウジング20の先端に設けられたカバー体加締め部204によって加締め固定されている。カバー体30、31の側面並びに底面には、被測定ガスをカバー体30、31内に導入、導出するための側面開口300、310並びに底面開口301,311がそれぞれ複数穿設されている。
なお、本発明のガスセンサ素子は上記実施形態の説明において例示した酸素濃度の検出に限定するものではなく、例えば、空燃比A/FやNOxを算出する構成としたガスセンサ素子や、セリア安定化ジルコニア等の水素イオン導電性の固体電解質材料を用いてアンモニア、炭化水素等を検出する構成としたガスセンサ素子や、複数の電極対を形成して検出結果を比較演算する構成としたガスセンサ素子等の耐久性向上に対しても効果を発揮するものと期待される。
また、上記実施形態においては、いわゆるコップ型のガスセンサ素子について説明したが、本発明は、特にコップ型のガスセンサ素子に対して優れた効果を発揮するものであるが、コップ型のガスセンサ素子に限定するものではなく、いわゆる積層型のガスセンサ素子に対しても低級炭化水素等を含む多種燃料対応型車FFVの燃焼排気で使用されるガスセンサ素子の耐久性向上に効果を発揮し得るものである。
本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子の製造工程概要を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子の製造工程の前半概要を(a)から(d)の順を追って示す模式図。 本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子処理前品の概要を示す側面図及び断面図。 本発明の第1の実施形態におけるガスセンサ素子の製造工程の要部である飽和炭化水素処理工程及び残留炭素酸化処理工程の概要を示す構成図。 本発明の効果を比較例と共に示す特性図。 処理前の測定電極層の表面状態を示す図面代用電子顕微鏡写真。 比較例において電極層の微粒化した状態を示す図面代用電子顕微鏡写真。 比較例においてカーボンフィラメントが成長した状態を示す図面代用電子顕微鏡写真。 従来のガスセンサ素子をFFVに用いた場合の問題点を(a)から(b)の順を追って示す説明図。 本発明のガスセンサ素子を含むガスセンサの概要を示す断面図。
符号の説明
ガスセンサ素子処理前品製造工程
10 固体電解質基体形成工程
11 電極対形成工程
111 基準電極層形成工程
112 測定電極層形成工程
12 多孔質保護層形成工程
飽和炭化水素処理工程
残留炭素酸化処理工程
10BFR ガスセンサ素子処理前品
10AFT ガスセンサ素子処理済品
100 固体電解質基体
101 測定部固体電解質層
104 基準ガス導入室
110 基準電極層
120 測定電極層
130 多孔質保護層

Claims (12)

  1. 被測定ガス流路に載置され、被測定ガス中の特定成分の濃度を検出するガスセンサ素子であって、
    上記被測定ガスは、炭素数6以下の低級炭化水素又はその化合物を含み、
    少なくとも、特定のイオンに対して導電性を有する固体電解質材料からなる固体電解質層と、該固体電解質層の一方の表面に形成した基準電極層と、他方の表面に形成した測定電極層と、該測定電極層の表面を覆う多孔質保護層とを具備し、
    上記測定電極層には、飽和炭化水素と不活性ガスとの混合雰囲気下において加熱処理を施したことを特徴とするガスセンサ素子。
  2. 上記測定電極層は、飽和炭化水素と不活性ガスとの混合雰囲気下で加熱処理を施した後、さらに酸素雰囲気下において加熱処理を施したことを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ素子。
  3. 上記被測定ガスは、多種燃料対応型車エンジンから排出される燃焼排気であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ素子。
  4. 少なくとも、特定のイオンに対して導電性を有する固体電解質材料からなる固体電解質層と、該固体電解質層の一方の表面に形成した基準電極層と、他方の表面に形成した測定電極層と、該測定電極層の表面を覆う多孔質保護層とを具備するガスセンサ素子の製造方法であって、
    少なくとも、上記固体電解質層を形成する固体電解質層形成工程と、上記測定電極層と上記基準電極層とからなる一対の電極層を形成する電極層形成工程と、上記多孔質保護層を形成する多孔質保護層形成工程と、上記測定電極層を飽和炭化水素と不活性ガスとの混合雰囲気下において加熱処理する飽和炭化水素処理工程とを具備することを特徴とするガスセンサ素子の製造方法。
  5. 上記飽和炭化水素処理工程で用いる上記飽和炭化水素は、炭素数6以下の低級飽和炭化水素であることを特徴とする請求項4に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  6. 上記飽和炭化水素処理工程における上記飽和炭化水素の濃度は、体積比で500ppm以上5%以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  7. 上記飽和炭化水素処理工程における加熱処理温度は、500℃以上900℃以下であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  8. 上記飽和炭化水素処理工程における加熱処理時間は、15分以上5時間以下であることを特徴とする請求項4ないし7のいずれか1項に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  9. 上記測定電極層を酸素存在雰囲気下において加熱処理する残留炭素酸化処理工程を具備することを特徴とする請求項4ないし8のいずれか1項に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  10. 上記残留炭素酸化処理工程における上記酸素存在雰囲気は、酸素濃度2%以上30%以下とした酸素と不活性ガスとの混合気雰囲気、又は、大気雰囲気であることを特徴とする請求項9に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  11. 上記残留炭素酸化処理工程における加熱処理温度は、300℃以上800℃以下であることを特徴とする請求項9又は10に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  12. 上記残留炭素酸化処理工程における加熱処理時間は、15分以上5時間以下であることを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載のガスセンサ素子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013033034A (ja) * 2011-07-07 2013-02-14 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2014190939A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Ngk Insulators Ltd センサ素子の処理方法及びセンサ素子

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