JP5875950B2 - 基板保持装置および研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨対象物である基板を保持して研磨パッド(研磨面)に押圧する基板保持装置に係り、特に、半導体ウエハ等の基板を研磨して平坦化する研磨装置において基板を保持する基板保持装置に関するものである。また、本発明は、かかる基板装置を備えた研磨装置に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。したがって、多層配線するためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学的機械研磨(CMP(Chemical Mechanical Polishing))である。この化学的機械的研磨は、研磨装置を用いて、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッドの研磨面上に供給しつつ半導体ウエハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
この種の研磨装置は、研磨パッドからなる研磨面を有する研磨テーブルと、半導体ウエハなどの基板を保持するためのトップリング又は研磨ヘッド等と称される基板保持装置とを備えている。このような研磨装置を用いて基板の研磨を行う場合には、基板保持装置により基板を保持しつつ、この基板を研磨パッドの研磨面に対して所定の圧力で押圧する。このとき、研磨テーブルと基板保持装置とを相対運動させることにより基板が研磨面に摺接し、基板の表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
このような研磨装置において、研磨中の基板と研磨パッドの研磨面との間の相対的な押圧力が基板の全面に亘って均一でない場合には、基板の各部分に印加される押圧力に応じて研磨不足や過研磨が生じてしまう。そのため、基板保持装置の基板の保持面をゴム等の弾性膜からなるメンブレンで形成し、メンブレンの裏面側に加圧流体が供給される複数の圧力室を形成し、圧力室に空気圧等の流体圧を加え、基板に印加する押圧力を全面に亘って均一化することも行われている。
前記基板保持装置へ研磨前の基板を渡し、基板保持装置から研磨後の基板を受け取ることをロボット等の搬送装置によって直接行なうと、両者の搬送精度のバラツキにより搬送ミスを犯す危険性がある。そのため、基板保持装置への基板の受け渡し位置または基板保持装置からの基板の受け渡し位置にプッシャと呼ばれる基板受け渡し部が設置されている。この基板受け渡し部は、ロボット等の搬送装置によって搬送されてきた基板を一旦その上に載置し、次に基板受け渡し部の上方に移動してきたトップリング等の基板保持装置に対して基板を持ち上げて基板保持装置に基板を渡す機能、及びこれと逆に基板保持装置から受け取った基板をロボット等の搬送装置に渡す機能を有する装置である。
上記トップリング又は研磨ヘッド等と称される基板保持装置からプッシャ(基板受け渡し部)に半導体ウエハ等の基板を受け渡す際には、トップリングに設けた流体路に加圧流体(気体、液体、または気体と液体の混合流体)を導入し、基板をトップリングから押し出して、トップリングからリリースさせるようにしている。その際、トップリングとプッシャとの間には、ある一定の隙間が設けられており、基板がトップリングからリリースされる際、基板がその隙間分だけ落下し、落下した基板をプッシャが受け止める構造になっている。
上記基板のリリース時に基板にかかる応力を低くするために、特開2005−123485号公報(特許文献1)等で開示されるリリースノズルが従来使用されている。リリースノズルは基板の裏面とメンブレンの間に加圧流体を噴射することにより基板のリリースを補助する機構であるが、基板をリテーナリングの底面より下方に突き出し、基板周縁部をメンブレンから引き剥がし、その部分に加圧流体を噴射するために、基板リリース時にはメンブレンを加圧し、膨らませる必要がある(特許文献1の段落〔0084〕)。他に米国特許第7,044,832号公報(特許文献2)にもリリースノズルに関する開示がある。特許文献2に記載があるように基板リリース時にはブラダーを膨らませ(加圧し)、基板のエッジ部とブラダーを離間させた状態でシャワーを吹き付けている(コラム10の6行、Fig.2A参照)。すなわち、いずれの公知例もメンブレンを膨らませて、基板のエッジとメンブレンを離間させ、その隙間にシャワーを入れることを行っている。しかしながら、メンブレンを加圧して膨らませる際に基板には局所的な応力が加わり、基板上に形成された微細な配線が破断したり、最悪の場合には基板が破損してしまうという問題があった。
これに対して、基板のリリース時にメンブレンが大きく膨らむことを防止する方法として、特開2010−46756号公報(特許文献3)には、前記メンブレンから基板を離脱させる際に、複数の圧力室のうち少なくとも1つの圧力室を加圧状態とし、少なくとも1つの圧力室を真空状態とすることが示されている。しかしながら、圧力室が真空状態になるまでに時間がかかり応答性が悪く、基板のリリース(離脱)に時間がかかるという問題がある。また、圧力室を真空状態にすると、基板の一部が引っ張られて基板の変形量が大きくなるという問題もある。
特開2005−123485号公報 米国特許第7,044,832号公報 特開2010−46756号公報
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、弾性膜(メンブレン)を加圧してトップリングから基板を離脱する際に弾性膜が一定以上膨らむことを防止し、基板の変形を抑制するとともに基板にかかる応力を低減することにより基板の欠陥や基板の破損を防止して、基板のトップリングからのリリース(離脱)を安全に行うことができる基板保持装置および研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の基板保持装置の一態様は、弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、前記基板が前記研磨面に接触している状態のときには、前記ストッパと前記弾性膜の隔壁の一部との間または前記ストッパと前記延長部材との間には所定の間隔が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、基板保持装置から基板をリリース(離脱)する際に、基板を研磨面から離間させた後に少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給すると、弾性膜に下方への圧力がかかり弾性膜は膨らむが、このとき弾性膜の隔壁の一部または弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材がストッパに当接する。そのため、弾性膜の膨らみ量が制限され、基板リリース時に基板の変形を抑制することができるとともに基板にかかる応力を低減することができる。
本発明の好ましい態様は、前記ストッパは、前記隔壁の一部の下方または前記延長部材の下方に設置されていることを特徴とする
発明によれば、基板が研磨面に接触している状態のときには、ストッパと弾性膜の隔壁の一部との間またはストッパと延長部材との間には所定の間隔が形成されているため、パッドやリテーナリング等の消耗品の厚さが変化した場合や研磨パラメータを変更した場合に、弾性膜の隔壁の取り付け位置からパッドまでの距離が変化しても、研磨中に弾性膜の基板保持面を基板に追従させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記間隔は、0.5〜3.0mmであることを特徴とする。
本発明の基板保持装置の他の態様は、弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、前記隔壁の一部は、隔壁の水平部分であり、前記ストッパは、前記トップリング本体の下端部において水平方向に延びる水平部分により形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、弾性膜の隔壁は、基板当接面の裏面から斜め上方に延びる傾斜部分と、傾斜部分から水平方向に延びる水平部分と、水平部分から上方に延びてトップリング本体(キャリア)に固定される固定部分とから構成されており、基板をリリースする際、1つの圧力室を加圧すると、弾性膜に下方への圧力がかかり、隔壁の水平部分と垂直方向の固定部分との挟角が開いて水平部分が下方に傾斜して隔壁が垂直方向に移動する。このとき、隔壁の水平部分の傾きはストッパにより規制されて隔壁の垂直可動範囲は制限され、弾性膜の膨らみ量が制限される。したがって、基板リリース時に基板の変形を抑制できるとともに基板にかかる応力を低減できる。
発明の好ましい態様は、前記ストッパの水平部分は、前記隔壁の水平部分とほぼ等しい長さを有することを特徴とする。
本発明によれば、隔壁の水平部分の全長とほぼ等しい長さを有するストッパを隔壁の水平部分の下方に配置しているため、隔壁の垂直方向可動範囲を効果的に制限し、基板離脱時のように弾性膜の基板加圧面側がフリーな状態で弾性膜が加圧された場合の弾性膜の膨らみ量を制限する。
本発明の基板保持装置の他の態様は、弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、前記ストッパの先端角部が面取りされていることを特徴とする。
本発明によれば、ストッパの先端角部が面取りされているため、ストッパの先端角部による弾性膜のダメージ(損傷)を防止することができる。
本発明の基板保持装置の他の態様は、弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、前記延長部材は上端に水平部分を有し、前記水平部分が前記ストッパと当接することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記延長部材は、円環状リブまたは複数の支柱からなることを特徴とする。
本発明の基板保持装置の他の態様は、弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、前記延長部材は、前記トップリング本体を貫通して上方に延び、前記ストッパは前記トップリング本体の上面に形成されていることを特徴とする。
本発明の基板保持装置の他の態様は、弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、前記ストッパは、上下動機構により上下動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、基板研磨時には、ストッパを下げておき、ストッパと弾性膜の隔壁又は延長部材との間のクリアランス(0.5〜3.0mm)を保っている。基板のリリース(離脱)時には、上下動機構を作動させてストッパを上昇させ、隔壁又は延長部材の垂直方向可動範囲を更に限定する。本発明によれば、基板リリース時に弾性膜の隔壁の垂直可動範囲は、ストッパが固定である場合に比べて更に制限され、膨らみ量が更に制限される。したがって、基板リリース時に基板の変形を抑制することができるとともに基板にかかる応力を飛躍的に低減できる。
本発明の好ましい態様は、前記ストッパと前記隔壁又は前記延長部材との少なくとも一方に表面処理を施したことを特徴とする。
本発明によれば、ストッパと隔壁又は延長部材との少なくとも一方の表面にフッ素コーティング等の表面処理を施している。ストッパと隔壁または延長部材とが貼り付いた場合、基板研磨時に隔壁にテンションが掛かるなどの隔壁の垂直方向動作が妨げられて、その部分の基板押圧力が不均一になるため、ストッパと隔壁又は延長部材の少なくとも一方に表面処理を施すことにより、ストッパと隔壁又は延長部材との貼り付きを防止している。
本発明の基板保持装置の他の態様は、弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、前記弾性膜の基板当接面の裏面に突部を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、弾性膜の底面は放射状の突部により剛性が高まり、基板リリース時の圧力室の膨らみ量を抑えることができる。
本発明の好ましい態様は、前記少なくとも1つの圧力室を形成する弾性膜の部分には、圧力流体を基板に向けて噴出する開口が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、圧力室に供給された圧力流体は、弾性膜に形成された開口から噴出して基板を下方に押し下げる。そのため、基板を弾性膜から確実に離脱させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記基板を前記弾性膜から離脱させる際に、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で前記少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給することを特徴とする。
本発明の研磨装置は、研磨面を有した研磨テーブルと、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の基板保持装置と、前記基板を前記基板保持装置との間で受け渡しするプッシャとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、弾性膜(メンブレン)を加圧してトップリングから基板を離脱する際に弾性膜が一定以上膨らむことを防止し、基板の変形を抑制するとともに基板にかかる応力を低減することにより基板の欠陥や基板の破損を防止して、基板のトップリングからのリリース(離脱)を安全に行うことができる。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す模式図である。 図2は、研磨対象物である半導体ウエハを保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧する研磨ヘッドを構成するトップリングの模式的な断面図である。 図3は、トップリングとプッシャとを示す概略図であり、ウエハをトップリングからプッシャへ受け渡しするために、プッシャを上昇させた状態を示す図である。 図4は、ウエハの離脱を行う際にリプルエリアの加圧を行う場合を示す模式図であり、図4(a)はリブルエリアの加圧を行う場合を示し、図4(b)はリプルエリアの加圧を行うとともにアウターエリアを真空状態にする場合を示す。 図5は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図6は、図5に示すストッパを備えたトップリングの圧力室に加圧流体を供給して基板をリリースする際の状態を示す模式的断面図である。 図7は本発明の第2の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図8は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図9は本発明の第4の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図10は、本発明の第5の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図11は、本発明の第6の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図12は、本発明の第7の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図13(a),(b)は、本発明の第8の実施形態を示す図であり、メンブレンの隔壁とトップリング本体(キャリア)の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。 図14は、本発明の第9の実施形態を示す図であり、メンブレンの基板当接面の裏面を示す平面図である。 図15は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図16は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図17は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図18は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図19は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図20は、リテーナリング部の拡大図である。
以下、本発明に係る研磨装置の実施形態について図1から図20を参照して詳細に説明する。なお、図1から図20において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置は、研磨テーブル100と、研磨対象物である半導体ウエハ等の基板を保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧する研磨ヘッドを構成するトップリング1とを備えている。
研磨テーブル100は、テーブル軸100aを介してその下方に配置される研磨テーブル回転モータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸100a周りに回転可能になっている。研磨テーブル100の上面には研磨パッド101が貼付されており、研磨パッド101の表面101aが半導体ウエハなどの基板を研磨する研磨面を構成している。研磨テーブル100の上方には研磨液供給ノズル(図示せず)が設置されており、この研磨液供給ノズルによって研磨テーブル100上の研磨パッド101上に研磨液が供給されるようになっている。
トップリング1は、トップリングシャフト111に接続されており、このトップリングシャフト111は、上下動機構124によりトップリングヘッド110に対して上下動するようになっている。このトップリングシャフト111の上下動により、トップリングヘッド110に対してトップリング1の全体を上下動させ位置決めするようになっている。なお、トップリングシャフト111の上端にはロータリージョイント125が取り付けられている。
上記研磨パッド101としては種々のものがあり、例えば、ダウケミカル社製のSUBA800、IC−1000、IC−1000/SUBA400(二層クロス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx−5、Surfin 000等がある。SUBA800、Surfin xxx−5、Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC−1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみまたは孔を有している。
トップリングシャフト111およびトップリング1を上下動させる上下動機構124は、軸受126を介してトップリングシャフト111を回転可能に支持するブリッジ128と、ブリッジ128に取り付けられたボールねじ132と、支柱130により支持された支持台129と、支持台129上に設けられたACサーボモータ138とを備えている。サーボモータ138を支持する支持台129は、支柱130を介してトップリングヘッド110に固定されている。
ボールねじ132は、サーボモータ138に連結されたねじ軸132aと、このねじ軸132aが螺合するナット132bとを備えている。トップリングシャフト111は、ブリッジ128と一体となって上下動するようになっている。したがって、サーボモータ138を駆動すると、ボールねじ132を介してブリッジ128が上下動し、これによりトップリングシャフト111およびトップリング1が上下動する。
また、トップリングシャフト111はキー(図示せず)を介して回転筒112に連結されている。この回転筒112はその外周部にタイミングプーリ113を備えている。トップリングヘッド110にはトップリング用モータ114が固定されており、上記タイミングプーリ113は、タイミングベルト115を介してトップリング用モータ114に設けられたタイミングプーリ116に接続されている。したがって、トップリング用モータ114を回転駆動することによってタイミングプーリ116、タイミングベルト115、およびタイミングプーリ113を介して回転筒112およびトップリングシャフト111が一体に回転し、トップリング1が回転する。なお、トップリングヘッド110は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト117によって支持されている。
図1に示すように構成された研磨装置において、トップリング1は、その下面に半導体ウエハなどの基板Wを保持できるようになっている。トップリングヘッド110はトップリングシャフト117を中心として旋回可能に構成されており、下面に基板Wを保持したトップリング1は、トップリングヘッド110の旋回により基板Wの受取位置から研磨テーブル100の上方に移動される。そして、トップリング1を下降させて基板Wを研磨パッド101の表面(研磨面)101aに押圧する。このとき、トップリング1および研磨テーブル100をそれぞれ回転させ、研磨テーブル100の上方に設けられた研磨液供給ノズル102から研磨パッド101上に研磨液を供給する。このように、基板Wを研磨パッド101の研磨面101aに摺接させて基板Wの表面を研磨する。
次に、本発明の研磨装置におけるトップリングについて説明する。図2は、研磨対象物である半導体ウエハを保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧する基板保持装置を構成するトップリング1の模式的な断面図である。図2おいては、トップリング1を構成する主要構成要素だけを図示している。
図2に示すように、トップリング1は、基板Wを研磨面101aに対して押圧するトップリング本体(キャリアとも称する)2と、研磨面101aを直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング本体(キャリア)2は概略円盤状の部材からなり、リテーナリング3はトップリング本体2の外周部に取り付けられている。トップリング本体2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。トップリング本体2の下面には、基板の裏面に当接する弾性膜(メンブレン)4が取り付けられている。弾性膜(メンブレン)4は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
前記弾性膜(メンブレン)4は同心状の複数の隔壁4aを有し、これら隔壁4aによって、弾性膜4の上面とトップリング本体2の下面との間に円形状のセンター室5、環状のリプル室6、環状のアウター室7、環状のエッジ室8からなる複数の圧力室が形成されている。すなわち、トップリング本体2の中心部にセンター室5が形成され、中心から外周方向に向かって、順次、同心状に、リプル室6、アウター室7、エッジ室8が形成されている。トップリング本体2内には、センター室5に連通する流路11、リプル室6に連通する流路12、アウター室7に連通する流路13、エッジ室8に連通する流路14がそれぞれ形成されている。そして、センター室5に連通する流路11、アウター室7に連通する流路13、エッジ室8に連通する流路14は、ロータリージョイント25を介して流路21,23,24にそれぞれ接続されている。そして、流路21,23,24は、それぞれバルブV1−1,V3−1,V4−1および圧力レギュレータR1,R3,R4を介して圧力調整部30に接続されている。また、流路21,23,24は、それぞれバルブV1−2,V3−2,V4−2を介して真空源31に接続されるとともに、バルブV1−3,V3−3,V4−3を介して大気に連通可能になっている。
一方、リプル室6に連通する流路12は、ロータリージョイント25を介して流路22に接続されている。そして、流路22は、気水分離槽35、バルブV2−1および圧力レギュレータR2を介して圧力調整部30に接続されている。また、流路22は、気水分離槽35およびバルブV2−2を介して真空源131に接続されるとともに、バルブV2−3を介して大気に連通可能になっている。
また、リテーナリング3の直上にも弾性膜からなるリテーナリング加圧室9が形成されており、リテーナリング加圧室9は、トップリング本体(キャリア)2内に形成された流路15およびロータリージョイント25を介して流路26に接続されている。そして、流路26は、バルブV5−1および圧力レギュレータR5を介して圧力調整部30に接続されている。また、流路26は、バルブV5−2を介して真空源31に接続されるとともに、バルブV5−3を介して大気に連通可能になっている。圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5は、それぞれ圧力調整部30からセンター室5、リプル室6、アウター室7、エッジ室8およびリテーナリング加圧室9に供給する圧力流体の圧力を調整する圧力調整機能を有している。圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5および各バルブV1−1〜V1−3、V2−1〜V2−3,V3−1〜V3−3,V4−1〜V4−3,V5−1〜V5−3は、制御部(図示せず)に接続されていて、それらの作動が制御されるようになっている。また、流路21,22,23,24,26にはそれぞれ圧力センサP1,P2,P3,P4,P5および流量センサF1,F2,F3,F4,F5が設置されている。
図2に示すように構成されたトップリング1においては、上述したように、トップリング本体2の中心部にセンター室5が形成され、中心から外周方向に向かって、順次、同心状に、リプル室6、アウター室7、エッジ室8が形成され、これらセンター室5、リプル室6、アウター室7、エッジ室8およびリテーナリング加圧室9からなる複数の圧力室に供給する流体の圧力を圧力調整部30および圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5によってそれぞれ独立に調整することができる。センター室5の領域のメンブレン4は基板Wの中央部を研磨パッド101に押圧し、リプル室6の領域のメンブレン4は基板Wの中間部を研磨パッド101に押圧し、アウター室7の領域のメンブレン4は基板Wの外周部を研磨パッド101に押圧するようになっている。このような構造により、基板Wを研磨パッド101に押圧する押圧力を基板の領域毎に調整でき、かつリテーナリング3が研磨パッド101を押圧する押圧力を調整できる。
次に、図1および図2に示すように構成された研磨装置による一連の研磨処理工程について説明する。
トップリング1は基板受け渡し部から基板Wを受け取り真空吸着により保持する。弾性膜(メンブレン)4には基板Wを真空吸着するための複数の孔(図示せず)が設けられており、これらの孔は真空源に連通されている。基板Wを真空吸着により保持したトップリング1は、予め設定したトップリングの研磨時設定位置まで下降する。この研磨時設定位置では、リテーナリング3は研磨パッド101の表面(研磨面)101aに接地しているが、研磨前は、トップリング1で基板Wを吸着保持しているので、基板Wの下面(被研磨面)と研磨パッド101の表面(研磨面)101aとの間には、わずかな間隙(例えば、約1mm)がある。このとき、研磨テーブル100およびトップリング1は、ともに回転駆動されている。この状態で、各圧力室に圧力流体を供給して基板の裏面側にある弾性膜(メンブレン)4を膨らませ、基板の下面(被研磨面)を研磨パッド101の表面(研磨面)に当接させ、研磨テーブル100とトップリング1とを相対運動させることにより、基板の研磨を開始する。そして、各圧力室5,6,7,8,9に供給する流体の圧力を調整することにより、基板Wを研磨パッド101に押圧する押圧力を基板の領域毎に調整し、かつリテーナリング3が研磨パッド101を押圧する押圧力を調整し、基板の表面が所定の状態(例えば、所定の膜厚)になるまで研磨する。
研磨パッド101上でのウエハ処理工程の終了後、基板Wをトップリング1に吸着し、トップリング1を上昇させ、基板受け渡し部(プッシャ)へ移動させて、基板Wの離脱を行う。
図3は、トップリング1とプッシャ150とを示す概略図であり、基板をトップリング1からプッシャ150へ受け渡しするために、プッシャを上昇させた状態を示す図である。図3に示すように、プッシャ150は、トップリング1との間で芯出しを行うためにリテーナリング3の外周面と嵌合可能なトップリングガイド151と、トップリング1とプッシャ150との間で基板を受け渡しする際に基板を支持するためのプッシャステージ152と、プッシャステージ152を上下動させるためのエアシリンダ(図示せず)と、プッシャステージ152とトップリングガイド151とを上下動させるためのエアシリンダ(図示せず)とを備えている。
基板Wをトップリング1からプッシャ150に受け渡しする際には、トップリング1がプッシャ150の上方へ移動した後、プッシャ150のプッシャステージ152とトップリングガイド151が上昇し、トップリングガイド151がリテーナリング3の外周面と嵌合してトップリング1とプッシャ150との芯出しを行う。このとき、トップリングガイド151は、リテーナリング3を押し上げるが、同時にリテーナリング加圧室9を真空にすることにより、リテーナリング3の上昇を速やかに行うようにしている。そして、プッシャの上昇完了時、リテーナリング3の底面は、トップリングガイド151の上面に押圧されてメンブレン4の下面よりも上方に押し上げられているので、基板とメンブレンとの間が露出された状態となっている。図3に示す例においては、リテーナリング底面はメンブレン下面よりも1mm上方に位置している。その後、トップリング1による基板Wの真空吸着を止め、基板リリース動作を行う。なお、プッシャが上昇する代わりにトップリングが下降することによって所望の位置関係に移動しても良い。
プッシャ150は、トップリングガイド151内に形成され流体を噴射するためのリリースノズル153を備えている。リリースノズル153は、トップリングガイド151の円周方向に所定間隔を置いて複数個設けられており、加圧窒素と純水の混合流体をトップリングガイド151の半径方向内方に噴出するようになっている。これにより、基板Wとメンブレン4との間に、加圧窒素と純水の混合流体からなるリリースシャワーを噴射し、メンブレンから基板を離脱させる基板リリースを行うことができる。リリースノズル153からは、加圧窒素と純水の混合流体を噴出するが、加圧気体のみや加圧液体のみを噴出するようにしても良いし、他の組合せの加圧流体を噴出するようにしても良い。リリースシャワーの噴射だけでは、メンブレンと基板裏面との密着力が強く、基板がメンブレンから剥がれ難い場合があるので、1つの圧力室、例えば、リプル室6を0.1MPa以下の低い圧力で加圧し、基板の離脱を行う。
図4(a)は、基板の離脱を行う際に圧力室の加圧を行う場合を示す模式図である。図4(a)に示すように、圧力室、例えばリプル室6の加圧を行うと、基板Wがメンブレン4に密着した状態でメンブレン4が大きく膨らみ続けてしまう。そのため、基板にかかる応力が大きくなり、基板上に形成された微細な配線が破断したり、最悪の場合には基板が破損してしまう場合もある。
そこで、特許文献3においては、図4(b)に示すように、圧力室(リプル室6)の加圧を行う場合には基板Wがメンブレン4に密着した状態でメンブレンが膨らみつづけることを防ぐために、リプル室以外のエリア、図4(b)に示す例ではアウター室7を真空状態にしてメンブレン4の膨らみを抑えるようにしている。しかしながら、図4(b)に示す方法では、圧力室が真空状態になるまでに時間がかかり応答性が悪く、基板のリリース(離脱)に時間がかかるという問題がある。また、圧力室を真空状態にすると、基板の一部が引っ張られて基板の変形量が大きくなるという問題もある。
本発明は、図4(a)および図4(b)に示すような基板のリリース(離脱)を行う際の問題点を解決するために、以下の構成を採用するものである。
(1)基板Wをトップリング1から離脱(リリース)する際に複数の圧力室のうち少なくとも1つの圧力室を加圧状態にする。
(2)加圧状態にされる圧力室を仕切るメンブレン4の隔壁4aの水平部分又は傾斜した部分の下方に、隔壁4aの可動範囲を制限するストッパを設け、加圧時のメンブレンの膨らみを抑制する。
次に、メンブレン4の隔壁の可動範囲を制限するためにトップリング本体(キャリア)2の一部に設けられたストッパの具体的構成について図5乃至図14を参照して説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、メンブレン4の隔壁4aとトップリング本体(キャリア)2の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。図5に示すように、メンブレン4は、隣接する2つの圧力室を仕切る隔壁4aを備えている。図5に示す例においては、1つの圧力室、例えばリプル室6を形成する左右の隔壁4a,4aが示されており、隔壁4a,4aは左右対称に形成されている。すなわち、隔壁4a,4aは加圧流体の流路12を中心として線対称になっている。メンブレン4には流路12に面して開口4Hが形成されている。各隔壁4aは縦方向(垂直方向)の伸びやすさに配慮した折曲部を有している。すなわち、メンブレン4の隔壁4aは、基板当接面の裏面から斜め上方に延びる傾斜部4asと、傾斜部4asから水平方向に延びる水平部4ahと、水平部4ahから上方に延びてトップリング本体(キャリア)2に固定される固定部4afとから構成されている。
一方、トップリング本体(キャリア)2は、下端にメンブレン4の隔壁4a,4aを収容する2つのキャビティ(空洞)2C,2Cを有するとともにこれらキャビティ2C,2Cの側壁から水平方向に延びて隔壁4aの水平部4ahの全長L1とほぼ等しい長さL2を有する2つのストッパ2S,2Sを有している。ストッパ2S,2Sは、加圧流体の流路12を中心として線対称になっている。各ストッパ2Sは隔壁4aの水平部4ahの下方に位置している。
本発明では、メンブレン4の隔壁4aとストッパ2Sとを以下のように構成している。
1)隔壁4aの水平部4ahの全長L1とほぼ等しい長さのL2を有するストッパ2Sを隔壁4aの水平部4ahの下方に配置している。これにより、隔壁4aの垂直方向可動範囲を効果的に制限し、基板離脱時のようにメンブレン4に保持されている基板が研磨面に接触していない状態であってメンブレン4の基板加圧面側がフリーな状態でメンブレン4が加圧された場合のメンブレン4の膨らみ量を制限する。
2)隔壁4aの水平部4ahとストッパ2Sとの間に、0.5〜3.0mmのクリアランス(間隔)を設けている。このクリアランスにより、パッドやリテーナリング等の消耗品の厚さが変化した場合や研磨パラメータを変更した場合にメンブレン隔壁の取り付け位置からパッドまでの距離が変化しても、研磨中に隔壁4aが基板Wに追従するようにしている。
3)ストッパ2Sの先端角部teに半径1.0mm(R1.0)以上の面取りをしている。これにより、ストッパ2Sの先端角部teによるメンブレン4のダメージ(損傷)を防止する。
4)ストッパ2Sおよび隔壁4aの少なくとも一方の表面にフッ素コーティング等の表面処理を施している。ストッパ2Sとメンブレン隔壁4aとが貼り付いた場合、基板研磨時に隔壁4aにテンションが掛かるなどの隔壁4aの垂直方向動作が妨げられて、その部分の基板押圧力が不均一になるため、ストッパ2Sおよび隔壁4aの少なくとも一方に表面処理を施すことにより、ストッパ2Sと隔壁4aとの貼り付きを防止している。
図6は、図5に示すストッパ2Sを備えたトップリング1の圧力室に圧力流体を供給して基板Wをリリースする際の状態を示す模式的断面図である。図6に示すように、1つの圧力室、例えばリプル室6を加圧すると、メンブレン4に下方への圧力がかかり、隔壁4aの水平部4ahと垂直方向の固定部4afとの挟角が開いて水平部4ahが下方に傾斜して隔壁4aが垂直方向に移動する。このとき、水平部4ahの傾きはストッパ2Sにより規制されて隔壁4aの垂直可動範囲は制限され、メンブレン4の膨らみ量が制限される。したがって、基板リリース時に基板Wにかかる応力を飛躍的に低減できる。また、基板リリース時に、他の圧力室を真空状態にする必要がないため、基板のリリースを短時間で行うことができる。なお圧力室(リプル室6)に供給された圧力流体は、メンブレン4の開口4Hから噴出して基板Wを下方に押し、基板Wがメンブレン4から離脱する。
図7は本発明の第2の実施形態を示す図であり、メンブレン4の隔壁4aとトップリング本体(キャリア)2の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。図7に示す例においては、メンブレン4の左右の隔壁4a,4aは同一方向に傾斜した傾斜部4as、4asと同一方向に延びる水平部4ah,4ahとを備えている。したがって、トップリング本体(キャリア)2においては、2つのキャビティ2C,2Cおよび2つのストッパ2S,2Sは同一方向に延びている。本実施形態におけるメンブレン4の隔壁4aとストッパ2Sとが上記1)〜4)の構成を有していることは、図5に示す実施形態と同様である。
図8は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、メンブレン4に形成された円環状リブとトップリング本体(キャリア)2の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。図8に示す例においては、メンブレン4の基板当接面の裏面から上方に延びる円環状リブ4rを備えている。メンブレン4の隔壁4aが傾斜部4as、水平部4ah及び固定部4afとから構成されていることは、図5に示す実施形態と同様である。
一方、トップリング本体2は、下端部にメンブレン4の隔壁4a,4aおよび円環状リブ4r,4rを収容する2つのキャビティ2C,2Cを有している。また、トップリング本体2はキャビティ2C,2Cの側壁から延びる2つのストッパ2S,2Sを有している。図8に示す実施形態においては、基板のリリース時に、1つの圧力室、例えば、リプル室6を加圧するとメンブレン4に下方の圧力がかかり、水平部4ahが下方に傾斜して隔壁4aが垂直方向に移動する。このとき、円環状リブ4rは下方に移動するが、所定距離だけ移動するとストッパ2Sに当接して隔壁4aの垂直可動範囲は制限され、メンブレン4の膨らみ量が制限される。円環状リブ4rは、メンブレン4の基板当接面の裏面から延びる延長部材を構成している。円環状リブ4rとストッパ2Sとの間のクリアランスは、0.5〜3.0mmに設定されており、基板研磨中のメンブレン隔壁の垂直方向動作を妨げないようにしている。ストッパ2Sおよび円環状リブ4rの少なくとも一方の表面にフッ素コーティング等の表面処理を施すことにより、ストッパ2Sと円環状リブ4rの貼り付きを防止している。
図9は、本発明の第4の実施形態を示す図であり、メンブレン4に形成された支柱とトップリング本体(キャリア)2の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。図9に示す例においては、メンブレン4の基板当接面の裏面から上方に延びる3つ以上の支柱4pを備えている。これら3つ以上の支柱4pは、円周方向に間隔をおいて配置されている。また、支柱4pは圧力室の略中央部、すなわち2つの隔壁4a,4aの略中間位置で上方に延びている。支柱4pの上端は水平方向に折曲されており、折曲部4psがトップリング本体(キャリア)2の下端に形成されたストッパ2Sに当接可能になっている。支柱4pは、メンブレン4の基板当接面の裏面から延びる延長部材を構成している。折曲部4psとストッパ2Sとの間のクリアランスは、図8に示す実施形態と同様に0.5〜3.0mmに設定されている。表面処理等のその他の構成は、図8に示す実施形態と同様である。図9に示す実施形態によれば、圧力室の略中央部でメンブレン4の下方への膨らみが制限される。
図10は、本発明の第5の実施形態を示す図であり、メンブレン4に形成された円環状リブ及び支柱とトップリング本体(キャリア)2の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。図10に示す例においては、図8に示す円環状リブ4rと図9に示す支柱4pの両方を備えている。すなわち、メンブレン4の基板当接面の裏面から上方に延びる円環状リブ4rを備えるともにメンブレン4の基板当接面の裏面から上方に延びる3つ以上の支柱4pを備えている。トップリング本体(キャリア)2には円環状リブ4rに当接可能なストッパ2S−1と支柱4pの折曲部4psに当接可能なストッパ2S−2とが形成されている。図10においては、円環状リブ4rに当接可能なストッパと支柱4pの折曲部4psに当接可能なストッパとを添え字1,2を付して峻別している。円環状リブ4rとストッパ2S−1との間のクリアランスおよび支柱4pの折曲部4psとストッパ2S−2との間のクリアランスは、ともに0.5〜3.0mmに設定されている。図10に示す実施形態によれば、圧力室の隔壁4aに近い位置で円環状リブ4rとストッパ2S−1により隔壁4aの垂直方向可動範囲が制限され、圧力室の略中央部で支柱4pとストッパ2S−2によりメンブレン4の下方への膨らみが制限される。したがって、基板リリース時に、メンブレン4の膨らみを多くの位置で制限することができる。
図11は、本発明の第6の実施形態を示す図であり、メンブレン4の隔壁4aおよびメンブレン4に形成された支柱とトップリング本体(キャリア)2の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。図11に示す例においては、図5に示す隔壁4aの水平部4ahに当接可能なストッパ2S−1と、図9に示す支柱4pの折曲部4psに当接可能なストッパ2S−2の両方を備えている。図11においては、隔壁4aの水平部4ahに当接可能なストッパと支柱4pの折曲部4psに当接可能なストッパとを添え字1,2を付して峻別している。すなわち、隔壁4aの水平部4ahの傾きはストッパ2S−1により規制されて隔壁4aの垂直可動範囲は制限され、メンブレン4の膨らみ量が制限される。また、支柱4pとストッパ2S−2により圧力室の略中央部でメンブレン4の下方への膨らみが制限される。
図12は、本発明の第7の実施形態を示す図であり、メンブレン4の隔壁4aおよびメンブレン4に形成された支柱とトップリング本体(キャリア)2の一部に形成されたストッパとの関係を示す模式的断面図である。図12に示す例においては、図7に示す隔壁4aの水平部4ahに当接可能なストッパ2S−1に加えて、メンブレン4の基板当接面の裏面からキャリアを貫通して上方に延びる複数の支柱4pを設けるとともに、支柱4pの上端の折曲部4psに当接可能なストッパ2S−2を設けている。図12においては、隔壁4aの水平部4ahに当接可能なストッパと支柱4pの折曲部4psに当接可能なストッパとを添え字1,2を付して峻別している。本実施形態では、ストッパ2S−2はトップリング本体(キャリア)2の上端部により構成されている。複数の支柱4pは、隔壁4aの基部(隔壁4aの付け根部分)の位置および圧力室の略中央部(2つの隔壁4a,4aの略中間位置)から延びている。トップリング本体2には、支柱4pの上部および折曲部4psを囲むように容器状のカバー部2CVを設けており、圧力室の気密を保つようにしている。本実施形態によれば、隔壁4aの水平部4ahの傾きはストッパ2S−1により規制されて隔壁4aの垂直可動範囲は制限され、メンブレン4の膨らみ量が制限される。また、支柱4pとストッパ2S−2により、隔壁4aの基部の位置および圧力室の略中央部でメンブレン4の下方への膨らみが制限される。したがって、基板リリース時に、メンブレン4の膨らみ量を多くの位置で制限することができる。
図13(a),(b)は、本発明の第8の実施形態を示す図であり、メンブレン4の隔壁4aとトップリング本体(キャリア)2に設けられた可動ストッパとの関係を示す模式的断面図である。図13(a),(b)に示す例においては、隔壁4aの水平部4ahに当接可能なストッパ2Sをアクチュエータなどの上下動機構(図示せず)により上下動可能としている。すなわち、図13(a)に示すように、ストッパ2Sは、トップリング本体2に嵌合されて案内されるガイド部2gを備えている。基板研磨時には、図13(a)に示すように、ストッパ2Sを下げておき、隔壁4aの水平部4ahとの間のクリアランス(0.5〜3.0mm)を保っている。基板のリリース(離脱)時には、図13(b)に示すように、上下動機構を作動させてストッパ2Sを上昇させ、隔壁4aの水平部4ahの垂直方向可動範囲を更に限定する。本実施形態によれば、基板リリース時にメンブレン4の隔壁4aの垂直可動範囲は、図5に比べて更に制限され、膨らみ量が更に制限される。したがって、基板リリース時に基板Wにかかる応力を飛躍的に低減できる。
図14は、本発明の第9の実施形態を示す図であり、メンブレンの基板当接面の裏面を示す平面図である。図14に示すように、メンブレン4の基板当接面の裏面には、メンブレン4の中心Oからr1だけ離間した位置よりr2の位置まで放射状に延びる多数の突部4tが形成されている。この突部4tが形成されている位置は、圧力室の1つ、例えばリプル室6に対応している。メンブレン4の底面は放射状の突部4tにより剛性が高まり、基板のリリース時の圧力室の膨らみ量を抑えることができる。
次に、本発明において好適に使用できるトップリング1の具体的な構造についてより詳細に説明する。図15乃至図19は、トップリング1を示す図であり、複数の半径方向に沿って切断した断面図である。
図15乃至図19に示すトップリング1は、図2に示すトップリング1を更に詳細に示したものである。図15から図19に示すように、トップリング1は、半導体基板Wを研磨面101aに対して押圧するトップリング本体2と、研磨面101aを直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング本体2は、円盤状の上部材300と、上部材300の下面に取り付けられた中間部材304と、中間部材304の下面に取り付けられた下部材306とを備えている。リテーナリング3は、トップリング本体2の上部材300の外周部に取り付けられている。上部材300は、図16に示すように、ボルト308によりトップリングシャフト111に連結されている。また、中間部材304は、ボルト309を介して上部材300に固定されており、下部材306はボルト310を介して上部材300に固定されている。上部材300、中間部材304、および下部材306から構成されるトップリング本体2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。なお、上部材300をSUS、アルミニウムなどの金属で形成してもよい。
図15に示すように、下部材306の下面には、半導体基板の裏面に当接するメンブレン(弾性膜)4が取り付けられている。このメンブレン4は、外周側に配置された環状のエッジホルダ316と、エッジホルダ316の内方に配置された環状のリプルホルダ318,319とによって下部材306の下面に取り付けられている。メンブレン4は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
エッジホルダ316はリプルホルダ318により保持され、リプルホルダ318は複数のストッパ320により下部材306の下面に取り付けられている。リプルホルダ319は、図16に示すように、複数のストッパ322により下部材306の下面に取り付けられている。ストッパ320およびストッパ322はトップリング1の円周方向に均等に設けられている。
図15に示すように、メンブレン4の中央部にはセンター室5が形成されている。リプルホルダ319には、このセンター室5に連通する流路324が形成されており、下部材306には、この流路324に連通する流路325が形成されている。リプルホルダ319の流路324および下部材306の流路325は、図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体が流路325および流路324を通ってセンター室5に供給されるようになっている。
リプルホルダ318は、メンブレン4のリプル314bを爪部318bで下部材306の下面に押さえつけるようになっており、リプルホルダ319は、メンブレン4のリプル314aを爪部319aで下部材306の下面に押さえつけるようになっている。メンブレン4のエッジ314cは爪部318cでエッジホルダ316に押さえつけられている。
図17に示すように、メンブレン4のリプル314aとリプル314bとの間には環状のリプル室6が形成されている。トップリング本体2の下部材306にはリプル室6に連通する流路12が形成されている。また、図15に示すように、中間部材304には、下部材306の流路12に連通する流路344が形成されている。下部材306の流路12と中間部材304の流路344との接続部分には、環状溝347が形成されている。この下部材306の流路12は、環状溝347および中間部材304の流路344を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってリプル室6に供給されるようになっている。メンブレン4には、流路12に面して開口4Hが形成されている。また、この流路12は、真空源にも切替可能に接続されており、真空源によりメンブレン4の下面に基板を吸着できるようになっている。
図17に示すように、リプル314a,314bとメンブレン4の基板当接面の裏面とを接続する左右の隔壁4a,4aは、基板当接面の裏面から斜め上方に延びる傾斜部4as,4asと傾斜部4as,4asから水平方向に延びる水平部4ah,4ahとを備えている。一方、トップリング本体2の下部材306は、下端に左右の隔壁4a,4aを収容するキャビティ(空洞)2C,2Cを有している。そして、これらキャビティ2C,2Cの箇所には、4a,4aの水平部4ah,4ahの全長とほぼ等しい長さを有するストッパ2S,2Sが設置されている。なお、一方のストッパ(右側のストッパ)2Sはトップリング本体の下部材306に形成され、他方のストッパ(左側のストッパ)2Sはリプルホルダ319に形成されている。各ストッパ2Sは隔壁4aの水平部4ahの下方に位置している。これにより、隔壁4aの垂直方向可動範囲を効果的に制限し、基板離脱時のようにメンブレン4の基板加圧面側がフリーな状態でメンブレン4が加圧された場合のメンブレン4の膨らみ量を制限する。隔壁4aの水平部4ahとストッパ2Sとの間に、0.5〜3.0mmのクリアランス(間隔)を設けている。このクリアランスにより、パッドやリテーナリング等の消耗品の厚さが変化した場合や研磨パラメータの変更により、メンブレン隔壁の取り付け位置からパッドまでの距離が変化しても、研磨中に隔壁4aが基板Wに追従するようにしている。
図18に示すように、リプルホルダ318には、メンブレン4のリプル314bおよびエッジ314cによって形成される環状のアウター室7に連通する流路326が形成されている。また、下部材306には、リプルホルダ318の流路326にコネクタ327を介して連通する流路328が、中間部材304には、下部材306の流路328に連通する流路329がそれぞれ形成されている。このリプルホルダ318の流路326は、下部材306の流路328および中間部材304の流路329を介して流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってアウター室7に供給されるようになっている。なお、図18ではストッパ2Sの図示を省略している。
図19に示すように、エッジホルダ316は、メンブレン4のエッジ314dを押さえて下部材306の下面に保持するようになっている。このエッジホルダ316には、メンブレン4のエッジ314cおよびエッジ314dによって形成される環状のエッジ室8に連通する流路334が形成されている。また、下部材306には、エッジホルダ316の流路334に連通する流路336が、中間部材304には、下部材306の流路336に連通する流路338がそれぞれ形成されている。このエッジホルダ316の流路334は、下部材306の流路336および中間部材304の流路338を介して流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってエッジ室8に供給されるようになっている。なお、図19ではストッパ2Sの図示を省略している。センター室5,リプル室6,アウター室7,エッジ室8,リテーナリング加圧室9は、図2に示す実施形態と同様に、レギュレータR1〜R5(図示せず)およびバルブV1−1〜V1−3、V2−1〜V2−3,V3−1〜V3−3,V4−1〜V4−3,V5−1〜V5−3(図示せず)を介して流体供給源に接続されている。
このように、本実施形態におけるトップリング1においては、メンブレン4と下部材306との間に形成される圧力室、すなわち、センター室5、リプル室6、アウター室7、およびエッジ室8に供給する流体の圧力を調整することにより、半導体基板を研磨パッド101に押圧する押圧力を半導体基板の部分ごとに調整できるようになっている。
図20は、リテーナリング部の拡大図である。リテーナリング3は半導体基板の外周縁を保持するものであり、図20に示すように、上部が閉塞された円筒状のシリンダ400と、シリンダ400の上部に取り付けられた保持部材402と、保持部材402によりシリンダ400内に保持される弾性膜404と、弾性膜404の下端部に接続されたピストン406と、ピストン406により下方に押圧されるリング部材408とを備えている。
リング部材408は、ピストン406に連結される上リング部材408aと、研磨面101に接触する下リング部材408bとから構成されており、上リング部材408aと下リング部材408bとは、複数のボルト409によって結合されている。上リング部材408aはSUSなどの金属材料やセラミックス等の材料からなり、下リング部材408bはPEEKやPPS等の樹脂材料からなる。
図20に示すように、保持部材402には、弾性膜404によって形成されるリテーナリング加圧室9に連通する流路412が形成されている。また、上部材300には、保持部材402の流路412に連通する流路414が形成されている。この保持部材402の流路412は、上部材300の流路414を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってリテーナリング加圧室9に供給されるようになっている。したがって、リテーナリング加圧室9に供給する流体の圧力を調整することにより、弾性膜404を伸縮させてピストン406を上下動させ、リテーナリング3のリング部材408を所望の圧力で研磨パッド101に押圧することができる。
図示した例では、弾性膜404としてローリングダイヤフラムを用いている。ローリングダイヤフラムは、屈曲した部分をもつ弾性膜からなるもので、ローリングダイヤフラムで仕切る室の内部圧力の変化等により、その屈曲部が転動することにより室の空間を広げることができるものである。室が広がる際にダイヤフラムが外側の部材と摺動せず、ほとんど伸縮しないため、摺動摩擦が極めて少なくてすみ、ダイヤフラムを長寿命化することができ、また、リテーナリング3が研磨パッド101に与える押圧力を精度よく調整することができるという利点がある。
このような構成により、リテーナリング3のリング部材408だけを下降させることができる。したがって、リテーナリング3のリング部材408が摩耗しても、下部材306と研磨パッド101との距離を変化させること無く、摺動摩擦が極めて少ないローリングダイヤフラムにより室451の空間を広げ、リテーナリング押圧力を一定に維持することが可能となる。また、研磨パッド101に接触するリング部材408とシリンダ400とは変形自在な弾性膜404で接続されているため、荷重点のオフセットによる曲げモーメントが発生しない。このため、リテーナリング3による面圧を均一にすることができ、研磨パッド101に対する追従性も向上する。
また、図20に示すように、リテーナリング3は、リング部材408の上下動を案内するためのリング状のリテーナリングガイド410を備えている。リング状のリテーナリングガイド410は、リング部材408の上部側全周を囲むようにリング部材408の外周側に位置する外周側部410aと、リング部材408の内周側に位置する内周側部410bと、外周側部410aと内周側部410bとを接続している中間部410cとから構成されている。リテーナリングガイド410の内周側部410bは、ボルト411により、下部材306に固定されている。外周側部410aと内周側部410bとを接続する中間部410cには、円周方向に所定間隔毎に複数の開口410hが形成されている。なお、図20ではストッパ2Sの図示を省略している。
図15乃至図20に示すように、リング部材408の外周面とリテーナリングガイド410の下端との間には上下方向に伸縮自在な接続シート420が設けられている。この接続シート420は、リング部材408とリテーナリングガイド410との間の隙間を埋めることで研磨液(スラリー)の浸入を防止する役割を持っている。また、シリンダ400の外周面とリテーナリングガイド410の外周面には、帯状の可撓性部材からなるバンド421が設けられている。このバンド421は、シリンダ400とリテーナリングガイド410との間をカバーすることで研磨液(スラリー)の浸入を防止する役割を持っている。
メンブレン4のエッジ(外周縁)314dには、メンブレン4とリテーナリング3とを接続する、上方に屈曲した形状のシール部材422が形成されている。このシール部材422はメンブレン4とリング部材408との隙間を埋めるように配置されており、変形しやすい材料から形成されている。シール部材422は、トップリング本体2とリテーナリング3との相対移動を許容しつつ、メンブレン4とリテーナリング3との隙間に研磨液が浸入してしまうことを防止するために設けられている。本実施形態では、シール部材422はメンブレン4のエッジ314dに一体的に形成されており、断面U字型の形状を有している。
ここで、接続シート420、バンド421およびシール部材422を設けない場合は、研磨液がトップリング1内に浸入してしまい、トップリング1を構成するトップリング本体2やリテーナリング3の正常な動作を阻害してしまう。本実施形態によれば、接続シート420、バンド421およびシール部材422によって研磨液のトップリング1への浸入を防止することができ、これにより、トップリング1を正常に動作させることができる。なお、弾性膜404、接続シート420、およびシール部材422は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 トップリング
2 トップリング本体
2C キャビティ(空洞)
2S,2S−1,2S−2,320,322 ストッパ
3 リテーナリング
4 メンブレン(弾性膜)
4a 隔壁
4af 固定部
4ah 水平部
4as 傾斜部
4H,410h 開口
4p,130 支柱
4ps 折曲部
4r 円環状リブ
4t 突部
5 センター室
6 リプル室
7 アウター室
8 エッジ室
9 リテーナリング加圧室
11,12,13,14,15,21,22,23,24,26,324,325,326,328,329,334,336,338,344,412,414 流路
25 ロータリージョイント
30 圧力調整部
31,131 真空源
35 気水分離槽
100 研磨テーブル
100a テーブル軸
101 研磨パッド
101a 研磨面
110 トップリングヘッド
111 トップリングシャフト
112 回転筒
113,116 タイミングプーリ
114 トップリング用モータ
115 タイミングベルト
117 トップリングヘッドシャフト
124 上下動機構
125 ロータリージョイント
126 軸受
128 ブリッジ
129 支持台
132 ボールねじ
132a ねじ軸
132b ナット
138 サーボモータ
150 プッシャ
151 トップリグガイド
152 プッシャステージ
153 リリースノズル
300 上部材
304 中間部材
306 下部材
309,409 ボルト
314a,314b リプル
314c,314d エッジ
314f 隙間
316 エッジホルダ
318,319 リプルホルダ
319a 爪部
327 コネクタ
347 環状溝
400 シリンダ
402 保持部材
404 弾性膜
406 ピストン
408 リング部材
408a 上リング部材
408b 下リング部材
410 リテーナリングガイド
410a 外周側部
410b 内周側部
410c 中間部
411 ボルト
420 接続シート
421 バンド
422 シール部材
451 室
F1,F2,F3,F4,F5 流量センサ
P1,P2,P3,P4,P5 圧力センサ
R1,R2,R3,R4,R5 圧力レギュレータ
te 先端角部
V1−1,V1−2,V1−3,V2−1,V2−2,V2−3,V3−1,V3−2,V3−3,V4−1,V4−2,V4−3,V5−1,V5−2,V5−3 バルブ
W 基板

Claims (15)

  1. 弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け
    前記基板が前記研磨面に接触している状態のときには、前記ストッパと前記弾性膜の隔壁の一部との間または前記ストッパと前記延長部材との間には所定の間隔が形成されていることを特徴とする基板保持装置。
  2. 前記ストッパは、前記隔壁の一部の下方または前記延長部材の下方に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記間隔は、0.5〜3.0mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の基板保持装置。
  4. 弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、
    前記隔壁の一部は、隔壁の水平部分であり、
    前記ストッパは、前記トップリング本体の下端部において水平方向に延びる水平部分により形成されていることを特徴とする基板保持装置。
  5. 前記ストッパの水平部分は、前記隔壁の水平部分とほぼ等しい長さを有することを特徴とする請求項に記載の基板保持装置。
  6. 弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、
    前記ストッパの先端角部が面取りされていることを特徴とする基板保持装置。
  7. 弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、
    前記延長部材は上端に水平部分を有し、前記水平部分が前記ストッパと当接することを特徴とする基板保持装置。
  8. 前記延長部材は、円環状リブまたは複数の支柱からなることを特徴とする請求項に記載の基板保持装置。
  9. 弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、
    前記延長部材は、前記トップリング本体を貫通して上方に延び、前記ストッパは前記トップリング本体の上面に形成されていることを特徴とする基板保持装置。
  10. 弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、
    前記ストッパは、上下動機構により上下動可能に構成されていることを特徴とする基板保持装置。
  11. 前記ストッパと前記隔壁又は前記延長部材との少なくとも一方に表面処理を施したことを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  12. 弾性膜と該弾性膜を保持するトップリング本体とを有し、前記弾性膜と前記トップリング本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を当接させて保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記基板が前記研磨面に接触していない状態で少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給したときに、前記弾性膜の隔壁の一部または前記弾性膜の基板当接面の裏面から延びる延長部材に当接して前記弾性膜の膨らみを制限するストッパを設け、
    前記弾性膜の基板当接面の裏面に突部を形成したことを特徴とする基板保持装置。
  13. 前記少なくとも1つの圧力室を形成する弾性膜の部分には、圧力流体を基板に向けて噴出する開口が形成されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  14. 前記基板を前記弾性膜から離脱させる際に、前記基板が前記研磨面に接触していない状態で前記少なくとも1つの圧力室に圧力流体を供給することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  15. 研磨面を有した研磨テーブルと、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の基板保持装置と、前記基板を前記基板保持装置との間で受け渡しするプッシャとを備えたことを特徴とする研磨装置。
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