JP2015082586A - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエハ等の基板の研磨終了後に、基板をトップリング等の基板保持装置から速やかにかつ確実に離脱させて搬送機構等に受け渡すことができる研磨装置および研磨方法を提供する。【解決手段】研磨パッド21を支持するための研磨テーブル20と、弾性膜4で構成された基板保持面4bおよび圧力室を有し、基板保持面4bで基板を保持して圧力室内の圧力により基板を研磨パッド21に押圧する基板保持装置と、基板受け渡し位置において、圧力室に圧力流体を供給して基板を保持している弾性膜4を膨らませた時に基板の高さを規定する高さ位置決め手段55と、高さ位置決め手段55によって高さが規定された基板と、基板に密着している弾性膜4との境界部分に流体を噴射して基板を基板保持面から離脱させる噴射ノズル53とを備えた。【選択図】図3

Description

本発明は、研磨装置および研磨方法に係り、特にウエハなどの基板を研磨する研磨装置および研磨方法に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。したがって、多層配線するためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing)である。この化学機械研磨(以下、CMPという)は、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッド上に供給しつつウエハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
CMPを行うための研磨装置は、研磨面を有する研磨パッドを支持する研磨テーブルと、ウエハを保持するためのトップリング又は研磨ヘッド等と称される基板保持装置とを備えている。このような研磨装置を用いてウエハの研磨を行う場合には、トップリングによりウエハを保持しつつ、このウエハを研磨面に対して所定の圧力で押圧する。さらに、研磨テーブルとトップリングとを相対運動させることによりウエハが研磨面に摺接し、ウエハの表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
このような研磨装置において、研磨中のウエハと研磨パッドの研磨面との間の相対的な押圧力がウエハの全面に亘って均一でない場合には、ウエハの各部分に与えられる押圧力に応じて研磨不足や過研磨が生じてしまう。ウエハに対する押圧力を均一化するために、トップリングの下部に弾性膜(メンブレン)から形成される圧力室を設け、この圧力室に空気などの流体を供給することでメンブレンを介して流体圧によりウエハを研磨パッドの研磨面に押圧して研磨することが行われている。
上述の構成の研磨装置において、研磨パッドの研磨面上での研磨工程の終了後、研磨されたウエハをトップリングに真空吸着させ、トップリングを上昇させた後、搬送機構やプッシャ(基板受け渡し装置)の上方へ移動させて、ウエハをトップリングから離脱させる。ウエハの離脱は、圧力室に流体を供給してメンブレンを膨らませ、ウエハをメンブレンから剥離させることによって行われる。しかしながら、ウエハはメンブレンの形状変化によって引き剥がされるため、メンブレンの形状変化が小さいウエハの中央部分はメンブレンから剥離しない場合がある。そこで、ウエハをトップリングから容易に離脱させるために、特許文献1乃至4で開示されているように、搬送機構やプッシャの近傍に噴射ノズル(基板剥離促進機構)が設けられる。噴射ノズルは、ウエハとメンブレンとの接触部分に流体(リリースシャワー)を噴射することによりウエハの離脱を補助する機構である。
図9は、従来技術における研磨後のウエハをトップリングから搬送機構に受け渡す時の状態を示す模式図である。図9に示すように、トップリング100の下面にはメンブレン101が取り付けられている。ウエハWを搬送する場合、ウエハWは真空吸着によりメンブレン101の下面に保持される。図9では、メンブレン101はウエハWを剥離させるために膨らんでいる。トップリング100の下方には、ウエハWを受け取るための搬送機構120が位置している。搬送機構120の半径方向外側には、流体Fを噴射するための噴射ノズル121が設けられている。噴射ノズル121は、流体FがウエハWとメンブレン101との接触部分(境界部分)に噴射されるように配置されている。
図10は、噴射ノズル121の配置例を示す図であり、図9の上面図である。図10に示すように、搬送機構120の半径方向外側に、複数(図示例では4個)の噴射ノズル121が円周方向に等間隔で配置されている。流体Fとしては、圧縮空気や圧縮窒素などの気体、またはこれらの気体と純水の混合流体が使用される。図9および図10に示すように、噴射ノズル121から流体FをウエハWとメンブレン101との接触部分(境界部分)に噴射することにより、ウエハWはトップリング100から離脱されるようになっている。搬送機構120の上下部には、ウエハWのメンブレン101からの離脱を検知するための着座検知センサ130が設けられている。着座検知センサ130は、投光部130aと受光部130bとからなり、ウエハWが搬送機構120上に着座した時に、投光部130aから受光部130bへ投光される光が遮られるため、ウエハの着座を検知できるようになっている。
図11(a)〜(d)は、研磨後のウエハをトップリング100から搬送機構120に受け渡す一連の工程を示す模式図である。
図11(a)は、トップリング100が搬送機構120の上方に移動した状態を示す。すなわち、ウエハの研磨工程の終了後、研磨後のウエハWをメンブレン101により真空吸着し、その状態でトップリング100は搬送機構120の上方に移動する。
図11(b)は、メンブレン101が膨らんだ状態を示す。すなわち、真空破壊をしてメンブレン101によるウエハWの真空吸着を解除すると同時に、圧力室に圧縮空気等の圧力流体を供給してメンブレン101の内側を加圧することによりメンブレン101を膨らませる。
図11(c)は、噴射ノズル121から流体を噴射した状態を示す。すなわち、噴射ノズル121から流体FをウエハWとメンブレン101との接触部分(境界部分)に噴射することにより、ウエハWはメンブレン101から剥がれる。
図11(d)は、ウエハWが搬送機構120上に受け渡された状態を示す。すなわち、メンブレン101から剥がれたウエハWは搬送機構120に受け渡され、搬送機構120上に着座する。このとき、ウエハWにより投光部130aから受光部130bへ投光される光が遮られるため、ウエハWの搬送機構120上への着座を検知することができる。
図11(a)〜(d)に示す一連のウエハの受け渡し工程において、ウエハの裏面の状態によりウエハとメンブレンの密着力が大きくなる場合や、メンブレンの膨らみ代の変化などにより、位置が固定された噴射ノズルと、ウエハとメンブレンが密着している境界部との間に高さ方向のずれが発生し、流体噴射によるウエハを引き剥がす力(吐出圧力の伝達)が弱くなる。その場合、ウエハが剥がれないまま搬送機構の着座検知位置まで下降することとなり、ウエハリリース未完了状態にもかかわらず、リリース完了と誤検知してしまう。
図12(a),(b)は、噴射ノズルと、ウエハとメンブレンとの境界部との間に高さ方向のずれが発生した場合の状態を示す図であり、図12(a)は噴射ノズルとメンブレンとウエハとの位置関係を示す図であり、図12(b)は図12(a)のA部拡大図である。図12(a),(b)に示すように、メンブレン101の膨らみ代の変化により、位置が固定された噴射ノズル121と、ウエハWとメンブレン101が密着している境界部(接触部)との間に高さ方向のずれが発生し、噴射ノズル121から噴射された流体Fは、ウエハWとメンブレン101の境界部より上方の位置(図12(b)で点線の円で示す位置)Pに当たる。すなわち、噴射された流体が当たる位置は、ウエハWとメンブレン101が密着している境界部より遠く離れており、流体噴射による境界部到達時の圧力伝達が低減してしまい、ウエハを引き剥がす力が弱くなる。
なお、図12(b)において、一点鎖線でメンブレン101の最適な膨らみ位置とウエハWの最適高さとを示すが、メンブレン弾性の個体バラツキやメンブレン弾性の経時変化により、メンブレン101の膨らみ代が変化するため、噴射ノズル121による流体噴射により、ウエハWとメンブレン101の境界部を常に狙えるわけではないという問題がある。
図13は、メンブレン弾性の個体バラツキやメンブレン弾性の経時変化によりメンブレンの膨らみ代が変化する状態を示す模式図である。図13に示すように、メンブレン弾性の個体バラツキおよびメンブレン弾性の経時変化によって、メンブレンの膨らみ代は変化する。すなわち、メンブレンには個体差があって、メンブレン弾性が強い場合には、図13の左側部分に示すように、メンブレン101は最適高さ(点線で示す)まで膨らみ、噴射ノズル121と、ウエハWとメンブレン101の境界部との間に高さ方向のずれはなく、噴射ノズル121から噴射された流体Fは境界部に当たる。また、メンブレン101が使用の初期段階にある場合にも、同様に、図13の左側部分に示すように、メンブレン101は最適高さ(点線で示す)まで膨らみ、噴射ノズル121と、ウエハWとメンブレン101の境界部との間に高さ方向のずれはなく、噴射ノズル121から噴射された流体Fは境界部に当たる。
これに対して、メンブレン弾性が弱い場合には、図13の右側部分に示すように、メンブレン101は最適高さ(点線で示す)を越えてかなり下方の位置まで膨らみ、噴射ノズル121と、ウエハWとメンブレン101の境界部との間に大きな高さずれが生ずる。そのため、流体噴射による境界部到達時の圧力伝達が低減してしまい、ウエハを引き剥がす力が弱くなる。また、メンブレン101が使用の末期段階にある場合にも、同様に、図13の右側部分に示すようにウエハを引き剥がす力が弱くなる。
一方、メンブレン弾性の程度が中間の場合には、図13の中央部分に示すように、メンブレン101は最適高さ(点線で示す)よりやや下方の位置まで膨らみ、噴射ノズル121と、ウエハWとメンブレン101の境界部との間に少し高さずれが生ずる。そのため、流体噴射による境界部到達時の圧力伝達が少し低減してしまい、ウエハを引き剥がす力が少し弱くなる。また、メンブレン101が使用の初期段階と末期段階の間の中間段階にある場合にも、同様に、図13の中央部分に示すようにウエハを引き剥がす力が少し弱くなる。
図13において、最下段の細長い三角形は、流体噴射によりウエハWをメンブレン101から引き剥がす力の強弱を模式的に示したものである。すなわち、メンブレン弾性が強くなるほど、またメンブレンが使用の初期段階にあるほど、流体噴射によりウエハWをメンブレン101から引き剥がす力は強い。そして、メンブレン弾性が弱くなるほど、またメンブレンが使用の末期段階になるほど、流体噴射によりウエハWをメンブレン101から引き剥がす力は弱くなっていく。
特開2005−123485号公報 米国特許第7,044,832号公報 特開2010−46756号公報 特開2011−258639号公報
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、ウエハ等の基板の研磨終了後に、基板をトップリング等の基板保持装置から速やかにかつ確実に離脱させて搬送機構等に受け渡すことができる研磨装置および研磨方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の研磨装置の一態様は、研磨パッドを支持するための研磨テーブルと、弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有し、該基板保持面で基板を保持して前記圧力室内の圧力により前記基板を前記研磨パッドに押圧する基板保持装置と、基板受け渡し位置において、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた時に前記基板の高さを規定する高さ位置決め手段と、前記高さ位置決め手段によって高さが規定された前記基板と、該基板に密着している前記弾性膜との境界部分に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させる噴射ノズルとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、基板受け渡し位置において、圧力室に圧力流体を供給して基板を保持している弾性膜を膨らませた時に高さ位置決め手段により基板の高さを規定し、高さが規定された基板と、基板に密着している弾性膜との境界部分に噴射ノズルから流体を噴射することにより、基板を基板保持面から離脱させることができる。すなわち、弾性膜の個体バラツキや弾性膜の経時変化等によって、弾性膜の膨らみ代が変化しても、噴射ノズルと、基板と弾性膜の境界部分との間に高さ方向のずれが発生することはなく、噴射ノズルから流体を基板と弾性膜との境界部分に噴射させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記基板受け渡し位置に、前記基板保持装置から基板を受け取る基板搬送機構を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、研磨後の基板を基板保持装置から基板搬送機構に確実に受け渡すことができる。
本発明の好ましい態様は、前記基板受け渡し位置において、前記噴射ノズルは、前記基板を保持している前記弾性膜を囲むように複数個設けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記高さ位置決め手段は上下動可能に構成され、上昇時に前記基板の高さを規定し、下降時に前記基板保持面から離脱させた前記基板を支持して前記基板搬送機構に着座させることを特徴とする。
本発明によれば、高さ位置決め手段を上昇させた時に、膨らんだ弾性膜によって保持された基板の高さを規定し、規定された高さ位置で離脱した基板を受け取って支持し、高さ位置決め手段を下降させて基板を基板搬送装置に着座させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記高さ位置決め手段は、上下動機構により上下動可能な複数の高さ位置決めピンからなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記基板の前記基板搬送機構への着座を検知する着座検知センサを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、基板を基板保持装置から基板搬送機構に受け渡した時に、基板の基板搬送機構への着座を検知することができる。
本発明の好ましい態様は、前記噴射ノズルは、前記弾性膜とリテーナリングの間を洗浄する洗浄用ノズルを有することを特徴とする。
本発明によれば、弾性膜とリテーナリングとの間のすきまを洗浄することができ、残留スラリー等を効率よく除去することが出来る。
本発明の研磨装置の他の態様は、研磨パッドを支持するための研磨テーブルと、弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有し、該基板保持面で基板を保持して前記圧力室内の圧力により前記基板を前記研磨パッドに押圧する基板保持装置と、基板受け渡し位置において、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた状態で前記基板保持面に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させる噴射ノズルと、前記噴射ノズルを前記基板の中心方向と前記基板から離間させる方向とで往復移動させる移動手段とを備え、前記移動手段により前記噴射ノズルを前記基板の中心方向に移動させて該噴射ノズルを前記基板保持面に接近させた後に、前記噴射ノズルから前記基板保持面に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、基板受け渡し位置において、圧力室に圧力流体を供給して基板を保持している弾性膜を膨らませた状態で、移動手段により噴射ノズルを基板の中心方向に移動させて噴射ノズルを基板保持面に接近させた後に、噴射ノズルから基板保持面に流体を噴射して基板を基板保持面から離脱させることができる。したがって、流体噴射による基板の引き剥がし力を増加させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記基板受け渡し位置に、前記基板保持装置から基板を受け取る基板搬送機構を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、研磨後の基板を基板保持装置から基板搬送機構に確実に受け渡すことができる。
本発明の好ましい態様は、前記基板受け渡し位置において、前記噴射ノズルは、前記基板を保持している前記弾性膜を囲むように複数個設けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記噴射ノズルを前記基板保持面に接近させて流体を噴射する時には、前記噴射ノズルの先端は、前記基板保持面と前記基板との間の空間内にあって、垂直方向において前記基板の面内に入り込んでいることを特徴とする。
本発明によれば、噴射ノズルの先端は、弾性膜の基板保持面と基板との間の空間にあって、垂直方向において基板の面内に入り込んでいるため、噴射ノズルを弾性膜の直近まで近づけることができる。したがって、流体噴射による圧力が基板と弾性膜との境界部に到達する際における圧力伝達の低下を抑制することができる。
本発明の好ましい態様は、前記基板の前記基板搬送機構への着座を検知する着座検知センサを備え、前記噴射ノズルから流体を噴射する前に前記弾性膜を膨らませる時に、該弾性膜を前記着座検知センサが動作するまで膨らませるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、弾性膜を着座検知センサが動作するまで膨らませることにより、弾性膜が膨らんだ際の基板の高さを規定することができる。
本発明の好ましい態様は、前記基板を前記基板保持面から離脱させた後に、前記移動手段により前記噴射ノズルを前記基板から離間させる方向に退避させるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、基板を基板保持面から離脱させた後に、噴射ノズルを基板から離間させる方向に退避させることにより、次の基板の受け渡し工程等の際に、噴射ノズルが邪魔になって作業の支障になることがない。
本発明の好ましい態様は、前記基板受け渡し位置において、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた時に前記基板の高さを規定する高さ位置決め手段を備え、前記噴射ノズルは、前記高さ位置決め手段によって高さが規定された前記基板と、該基板に密着している前記弾性膜との境界部分に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させることを特徴とする。
本発明によれば、基板受け渡し位置において、圧力室に圧力流体を供給して基板を保持している弾性膜を膨らませた時に高さ位置決め手段により基板の高さを規定し、高さが規定された基板と、基板に密着している弾性膜との境界部分に噴射ノズルから流体を噴射することにより、基板を基板保持面から離脱させることができる。すなわち、弾性膜の個体バラツキや弾性膜の経時変化等によって、弾性膜の膨らみ代が変化しても、噴射ノズルと、基板と弾性膜の境界部分との間に高さ方向のずれが発生することはなく、噴射ノズルから流体を基板と弾性膜との境界部分に噴射させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記高さ位置決め手段は上下動可能に構成され、上昇時に前記基板の高さを規定し、下降時に前記基板保持面から離脱させた前記基板を支持して前記基板搬送機構に着座させることを特徴とする。
本発明によれば、高さ位置決め手段を上昇させた時に、膨らんだ弾性膜によって保持された基板の高さを規定し、規定された高さ位置で離脱した基板を受け取って支持し、高さ位置決め手段を下降させて基板を基板搬送装置に着座させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記高さ位置決め手段は、上下動機構により上下動可能な複数の高さ位置決めピンからなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記噴射ノズルは、前記弾性膜とリテーナリングの間を洗浄する洗浄用ノズルを有することを特徴とする。
本発明によれば、弾性膜とリテーナリングとの間のすきまを洗浄することができ、残留スラリー等を効率よく除去することが出来る。
本発明の研磨方法の一態様は、弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有する基板保持装置を用いて基板を研磨する方法であって、前記圧力室内の圧力により前記基板を研磨テーブル上の研磨パッドに押圧し、前記基板と前記研磨パッドとを相対運動をさせながら前記基板の研磨を行い、研磨後の基板を前記基板保持面上に保持し、前記基板を基板搬送機構に受け渡す際、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた時に高さ位置決め手段により前記基板の高さを規定し、高さが規定された前記基板と、該基板に密着している前記弾性膜との境界部分に噴射ノズルから流体を噴射することで前記基板を前記基板保持面から離脱させることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記高さ位置決め手段は上下動可能に構成され、上昇時に前記基板の高さを規定し、下降時に前記基板保持面から離脱させた前記基板を支持して前記基板搬送機構に着座させることを特徴とする。
本発明の研磨方法の他の態様は、弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有する基板保持装置を用いて基板を研磨する方法であって、前記圧力室内の圧力により前記基板を研磨テーブル上の研磨パッドに押圧し、前記基板と前記研磨パッドとを相対運動をさせながら前記基板の研磨を行い、研磨後の基板を前記基板保持面上に保持し、前記基板を基板搬送機構に受け渡す際、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた状態で噴射ノズルを前記基板の中心方向に移動させて該噴射ノズルを前記基板保持面に接近させた後に、前記噴射ノズルから前記基板保持面に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記噴射ノズルを前記基板保持面に接近させて流体を噴射する時には、前記噴射ノズルの先端は、前記基板保持面と前記基板との間の空間内にあって、垂直方向において前記基板の面内に入り込んでいることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記基板を前記基板保持面から離脱させた後に、前記噴射ノズルを前記基板から離間させる方向に退避させることを特徴とする。
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
(1)基板を弾性膜(メンブレン)から離脱させるために弾性膜を膨らませる際に、弾性膜の個体バラツキや弾性膜の経時変化等によって、弾性膜の膨らみ代が変化しても、噴射ノズルと、基板と弾性膜の境界部分との間に高さ方向のずれが発生することはなく、噴射ノズルから流体を基板と弾性膜との境界部分に噴射させることができる。したがって、基板を基板保持装置から速やかにかつ確実に離脱させることができる。
(2)基板を弾性膜から離脱させるために、弾性膜を膨らませた状態で、噴射ノズルの先端を弾性膜の直近の位置まで移動させた後に、流体を弾性膜に向けて噴射することができ、流体噴射による基板の引き剥がし力を増加させることができる。したがって、基板を基板保持装置から速やかにかつ確実に離脱させることができる。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す概略斜視図である。 図2は、研磨対象物であるウエハを保持して研磨テーブル上の研磨パッドに押圧するトップリングの模式的な断面図である。 図3は、メンブレンが膨らんだ際のウエハの高さを規定する手段を備えた搬送機構を示す模式的断面図である。 図4(a)〜(d)は、本発明の第1の態様において研磨後のウエハをトップリングから搬送機構に受け渡す一連の工程を示す模式図である。 図5は、噴射ノズルを移動させる手段を備えた搬送機構を示す模式的断面図である。 図6は、図5に示す噴射ノズルの変形例を示す要部拡大図である。 図7(a)〜(d)は、本発明の第2の態様において研磨後のウエハをトップリングから搬送機構に受け渡す一連の工程を示す模式図である。 図8(a)〜(d)は、本発明の第3の態様において研磨後のウエハをトップリングから搬送機構に受け渡す一連の工程を示す模式図である。 図9は、従来技術における研磨後のウエハをトップリングから搬送機構に受け渡す時の状態を示す模式図である。 図10は、噴射ノズルの配置例を示す図であり、図9の上面図である。 図11(a)〜(d)は、研磨後のウエハをトップリングから搬送機構に受け渡す一連の工程を示す模式図である。 図12(a),(b)は、噴射ノズルと、ウエハとメンブレンとの境界部との間に高さ方向のずれが発生した場合の状態を示す図であり、図12(a)は噴射ノズルとメンブレンとウエハとの位置関係を示す図であり、図12(b)は図12(a)のA部拡大図である。 図13は、メンブレン弾性の個体バラツキやメンブレン弾性の経時変化によりメンブレンの膨らみ代が変化する状態を示す模式図である。
以下、本発明に係る研磨装置および研磨方法の実施形態について図1乃至図8を参照して詳細に説明する。なお、図1から図8において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す概略斜視図である。研磨装置は、研磨テーブル20と、研磨対象物であるウエハ(基板)Wを保持して研磨テーブル上の研磨パッドに押圧するトップリング1とを備えている。研磨テーブル20は、テーブル軸を介してその下方に配置される研磨テーブル回転モータ(図示せず)に連結されており、テーブル軸の回りに回転可能になっている。研磨テーブル20の上面には研磨パッド21が貼付されており、研磨パッド21の表面がウエハWを研磨する研磨面21aを構成している。研磨パッド21には、ロデール社製のSUBA800、IC−1000、IC−1000/SUBA400(二層クロス)等が用いられており、IC−1000は、その表面に多数の微細な孔を有したパッドであり、パーフォレートパッドとも呼ばれている。研磨テーブル20の上方には研磨液供給ノズル23が設置されており、この研磨液供給ノズル23によって研磨テーブル20上の研磨パッド21に研磨液(スラリー)が供給されるようになっている。
トップリング1は、トップリングシャフト11に接続されており、トップリングシャフト11は、トップリングヘッド12に対して上下動するようになっている。トップリングシャフト11の上下動により、トップリングヘッド12に対してトップリング1の全体を上下動させ位置決めするようになっている。トップリングシャフト11は、トップリング回転モータ(図示せず)の駆動により回転するようになっている。トップリングシャフト11の回転により、トップリング1がトップリングシャフト11の回りに回転するようになっている。
トップリング1は、その下面にウエハ(基板)Wを保持できるようになっている。トップリングヘッド12はトップリングヘッドシャフト13を中心として旋回可能に構成されており、下面にウエハWを保持したトップリング1は、トップリングヘッド12の旋回により基板の受け渡し位置と研磨テーブル20の上方との間で移動可能になっている。トップリング1は、下面にウエハWを保持してウエハWを研磨パッド21の表面(研磨面)に押圧する。このとき、研磨テーブル20およびトップリング1をそれぞれ回転させ、研磨テーブル20の上方に設けられた研磨液供給ノズル23から研磨パッド21上に研磨液を供給する。研磨液には砥粒としてシリカ(SiO)やセリア(CeO)を含んだ研磨液が用いられる。このように、研磨液を研磨パッド21上に供給しつつ、ウエハWを研磨パッド21に押圧してウエハWと研磨パッド21とを相対移動させて基板上の絶縁膜や金属膜等を研磨する。絶縁膜としてはSiOが挙げられる。金属膜としてはCu膜、W膜、Ta膜、Ti膜が挙げられる。
図1に示すように、研磨装置は、研磨パッド21をドレッシングするドレッシングユニット30を備えている。ドレッシングユニット30は、ドレッサヘッド31と、ドレッサヘッド31の一端側に回転自在に取り付けられたドレッサ32と、ドレッサヘッド31の他端側に連結される揺動軸33とを備えている。ドレッサ32の下部はドレッシング部材32aにより構成され、ドレッシング部材32aは円形のドレッシング面を有しており、ドレッシング面には硬質な粒子が電着等により固定されている。この硬質な粒子としては、ダイヤモンド粒子やセラミック粒子などが挙げられる。ドレッサヘッド31内には、図示しないモータが内蔵されており、このモータによってドレッサ32が回転するようになっている。
図1に示すように、研磨テーブル20の側方には、搬送機構50が位置している。搬送機構50の半径方向外側には、流体を噴射するための噴射ノズル53が設けられている。噴射ノズル53は、流体がウエハWとメンブレン4との境界部に噴射されるように配置されている。噴射ノズル53は、研磨装置内の圧縮空気又は窒素ラインに接続されており、また研磨装置内の純水ラインに接続されている。したがって、噴射ノズル53から噴射される流体としては、圧縮空気や窒素などの気体、またはこれらの気体と純水の混合流体が使用可能になっている。噴射ノズル53は、搬送機構50を囲むように、円周方向に間隔をおいて複数個(例えば、4個)設けられている。
図2は、研磨対象物であるウエハWを保持して研磨テーブル20上の研磨パッド21に押圧するトップリング1の模式的な断面図である。図2においては、トップリング1を構成する主要構成要素だけを図示している。
図2に示すように、トップリング1は、ウエハWを研磨パッド21に対して押圧するメンブレン(弾性膜)4と、メンブレン4を保持するトップリング本体(キャリアとも称する)2と、研磨パッド21を直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング本体2は概略円盤状の部材からなり、リテーナリング3はトップリング本体2の外周部に取り付けられている。トップリング本体2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。トップリング本体2の下面には、ウエハWの裏面に当接するメンブレン4が取り付けられている。メンブレン4は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
メンブレン4は同心状の複数の隔壁4aを有し、これら隔壁4aによって、メンブレン4の上面とトップリング本体2の下面との間に複数の圧力室、すなわち、円形状のセンター室5、環状のリプル室6、環状のアウター室7、環状のエッジ室8が形成されている。トップリング本体2の中心部にセンター室5が形成され、中心から外周方向に向かって、順次、同心状に、リプル室6、アウター室7、エッジ室8が形成されている。
ウエハWはメンブレン4の下面の基板保持面4bに保持される。メンブレン4は、リプル室6に対応する位置にウエハ吸着用の複数の孔4hを有している。本実施例では孔4hはリプル室6の位置に設けられているが、リプル室6以外の位置に設けても良い。トップリング本体2内には、センター室5に連通する流路41、リプル室6に連通する流路42、アウター室7に連通する流路43、エッジ室8に連通する流路44がそれぞれ形成されている。そして、流路41,43,44は、ロータリージョイント36を介して流路25,27,28にそれぞれ接続されている。そして、流路25,27,28は、それぞれバルブV1−1,V3−1,V4−1および圧力レギュレータR1,R3,R4を介して圧力調整部33に接続されている。また、流路25,27,28は、それぞれバルブV1−2,V3−2,V4−2を介して真空源34に接続されるとともに、バルブV1−3,V3−3,V4−3を介して大気に連通可能になっている。
リプル室6に連通する流路42は、ロータリージョイント36を介して流路26に接続されている。そして、流路26は、気水分離槽35、バルブV2−1および圧力レギュレータR2を介して圧力調整部33に接続されている。また、流路26は、気水分離槽35およびバルブV2−2を介して真空源39に接続されるとともに、バルブV2−3を介して大気に連通可能になっている。
リテーナリング3の直上には弾性膜から形成された環状のリテーナリング加圧室9が配置されており、リテーナリング加圧室9は、トップリング本体2内に形成された流路45およびロータリージョイント36を介して流路29に接続されている。そして、流路29は、バルブV5−1および圧力レギュレータR5を介して圧力調整部33に接続されている。また、流路29は、バルブV5−2を介して真空源34に接続されるとともに、バルブV5−3を介して大気に連通可能になっている。圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5は、それぞれ圧力調整部33からセンター室5、リプル室6、アウター室7、エッジ室8およびリテーナリング加圧室9に供給する流体(空気または窒素などの気体)の圧力を調整する圧力調整機能を有している。圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5および各バルブV1−1〜V1−3,V2−1〜V2−3,V3−1〜V3−3,V4−1〜V4−3,V5−1〜V5−3は、制御部(図示せず)に接続されていて、それらの作動が制御されるようになっている。また、流路25,26,27,28,29にはそれぞれ圧力センサP1,P2,P3,P4,P5および流量センサF1,F2,F3,F4,F5が設置されている。
センター室5、リプル室6、アウター室7、エッジ室8、およびリテーナリング加圧室9内の圧力は圧力センサP1,P2,P3,P4,P5によってそれぞれ測定され、センター室5、リプル室6、アウター室7、エッジ室8、およびリテーナリング加圧室9に供給される加圧流体の流量は流量センサF1,F2,F3,F4,F5によってそれぞれ測定される。
図2に示すように構成されたトップリング1においては、上述したように、トップリング本体2の中心部にセンター室5が形成され、中心から外周方向に向かって、順次、同心状に、リプル室6、アウター室7、エッジ室8が形成され、これら各圧力室に供給する流体の圧力を圧力調整部33および圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5によってそれぞれ独立に調整することができる。このような構造により、ウエハWを研磨パッド21に押圧する押圧力をウエハの領域毎に調整でき、かつリテーナリング3が研磨パッド21を押圧する押圧力を調整できる。また、ウエハのリリース時に圧力室に加圧流体を供給してメンブレン4を膨らませることができる。
次に、図1および図2に示すように構成された研磨装置による一連の研磨処理工程について説明する。
トップリング1は基板受渡し位置でウエハWを受け取り、真空吸着により保持する。ウエハWの真空吸着は真空源39により複数の孔4h内に真空を形成することによって行われる。ウエハWを保持したトップリング1は、予め設定したトップリング1の研磨設定位置まで下降する。この研磨設定位置では、リテーナリング3は研磨パッド21の研磨面21aに接触しているが、研磨前は、トップリング1でウエハWを保持しているので、ウエハWの下面(被研磨面)と研磨パッド21の研磨面21aとの間には、わずかな間隙(例えば、約1mm)がある。このとき、研磨テーブル20およびトップリング1は、ともに回転駆動されている。この状態で、ウエハWの裏面側にあるメンブレン4を膨らませ、ウエハWの下面を研磨パッド21の研磨面21aに当接させ、研磨パッド21とウエハWとを相対運動させることにより、ウエハWの表面が研磨される。
研磨パッド21上でのウエハ処理工程の終了後、ウエハWをトップリング1により真空吸着により保持する。そして、トップリング1を上昇させ、トップリングヘッド12を旋回させてトップリング1を搬送機構50の上方に移動させ、ウエハWを離脱(リリース)させるウエハの受け渡し工程を行う。
ウエハの受け渡し工程において、メンブレン4の膨らみ代の変化により、噴射ノズル53と、ウエハWとメンブレン4が密着している境界部との間に高さ方向のずれが発生し、流体噴射による境界部到達時の圧力伝達が低減するという問題を解決するために、本発明の第1の態様は、メンブレン4が膨らんだ際のウエハWの高さを規定する手段を備え、噴射ノズル53と、ウエハWとメンブレン4が密着している境界部との間に高さ方向のずれが発生しないようにしている。ここでウエハWの高さとは、トップリング1の下面とメンブレン4に密着しているウエハ面の間の距離をいう。すなわちトップリング下面からウエハとメンブレンが密着している境界部までの距離である。メンブレンは個体差によって弾性が異なり、また経時変化でメンブレンの弾性が弱くなり必要以上に膨らんでしまうことがあり、トップリングからウエハを引き剥がす力が弱くなってしまう。このような状態を回避するために、最適なウエハの高さを規定する。ここでは、使用初期におけるメンブレンの所定圧力による膨らみを基準としてウエハの高さを決定し、ウエハの高さを規定する手段によりウエハの高さを規定する。
図3は、本発明の第1の態様を示す図であり、メンブレン4が膨らんだ際のウエハWの高さを規定する手段を備えた搬送機構50を示す模式的断面図である。図3に示すように、搬送機構50は、トップリング1からリリースされたウエハWが着座するステージ51と、ステージ51へのウエハWの着座を検知する着座検知センサ52とを備えている。着座検知センサ52は、投光部52aと受光部52bとからなり、ウエハWがステージ51上に着座した時に投光部52aから受光部52bへ投光される光が遮られるため、ウエハWの着座を検知できるようになっている。
搬送機構50の半径方向外側には、流体を噴射するための複数の噴射ノズル53が設けられている。噴射ノズル53は、高さを規定する手段で規定する高さで、流体がウエハWとメンブレン4との境界部に噴射されるように配置されている。噴射ノズル53は、研磨装置内の圧縮空気又は窒素ラインに接続されており、また研磨装置内の純水ラインに接続されている。したがって、噴射ノズル53から噴射される流体としては、圧縮空気や窒素などの気体、またはこれらの気体と純水の混合流体が使用可能になっている。
図3に示すように、搬送機構50は、メンブレン4が膨らんだ際のウエハWの高さを規定する複数の高さ位置決めピン55を備えている。複数の高さ位置決めピン55は支持板56に固定されて支持されており、支持板56はエアシリンダ57により上下動可能になっている。複数の高さ位置決めピン55は、円周方向に所定間隔で設けられている。すなわち、エアシリンダ57を作動させることにより、支持板56を上昇させ、複数の高さ位置決めピン55の上面を規定高さまで上昇させることができるようになっている。高さ位置決めピン55は、上昇した位置でメンブレン4が膨らんだ際のウエハWの高さを規定できる。
図3に示すように構成された搬送機構50およびトップリング1は、ウエハの受け渡し工程において以下の動作を行う。
(1)エアシリンダ57を作動させることにより、高さ位置決めピン55が規定高さまで上昇する。ここでいう高さ位置決めピン55の規定高さは、上述の「ウエハの規定高さ」にウエハWの厚さを考慮した高さである。
(2)トップリング1の圧力室に圧縮空気等の圧力流体を供給してメンブレン4を内側から加圧することにより、メンブレン4がウエハの規定高さ(高さ位置決めピン55の上面とほぼ同じ高さ)まで膨らむ。
メンブレン4が規定高さまで膨らんだことを検知するセンサを設けても良い。センサとは、例えば高さ位置決めピン55の上面にメンブレン4に密着したウエハWが接触したことを検知するセンサとする。
(3)規定の高さ(ウエハの規定高さと同じ高さ)に配置された複数の噴射ノズル53から、ウエハWとメンブレン4が密着している境界部に流体を噴射し、ウエハWの引き剥がし動作を開始する。
(4)メンブレン4がウエハWから剥がれるまで、噴射ノズル53から流体を噴射し続ける。
(5)ウエハWを複数の高さ位置決めピン55により支持した状態で、エアシリンダ57を作動させて高さ位置決めピン55を下降させ、ウエハWをステージ51に着座させる。ウエハWの着座が着座検知センサ52により検知される。
図4(a)〜(d)は、本発明の第1の態様において研磨後のウエハをトップリング1から搬送機構50に受け渡す一連の工程を示す模式図である。
図4(a)は、トップリング1が搬送機構50の上方に移動した状態を示す。すなわち、ウエハの研磨工程の終了後、研磨後のウエハWをメンブレン4により真空吸着し、その状態でトップリング1は搬送機構50の上方に移動する。このとき、高さ位置決めピン55は規定高さまで上昇している。
図4(b)は、メンブレン4が膨らんだ状態を示す。すなわち、真空破壊をしてメンブレン4によるウエハWの真空吸着を解除すると同時に、圧力室に圧縮空気等の圧力流体を供給してメンブレン4を内側から加圧することによりメンブレン4を膨らませる。メンブレン4は規定高さまで膨らみ、ウエハWの下面は高さ位置決めピン55により支持される。
図4(c)は、噴射ノズル53から流体を噴射した状態を示す。すなわち、噴射ノズル53から流体FをウエハWとメンブレン4との境界部分に噴射することにより、メンブレン4がウエハWから剥がれる。メンブレン4が剥がれるまで流体噴射を続ける。
図4(d)は、ウエハWが搬送機構50上に受け渡された状態を示す。すなわち、ウエハWを位置決めピン55により支持した状態で位置決めピン55を下降させ、ウエハWをステージ51に着座させる。このとき、ウエハWにより投光部52aから受光部52bへ投光される光が遮られるため、ウエハWの搬送機構50上への着座を検知することができる。
ウエハの受け渡し工程において、メンブレン4の膨らみ代の変化により、噴射ノズル53と、ウエハWとメンブレン4が密着している境界部との間に高さ方向のずれが発生し、流体の噴射による境界部到達時の圧力伝達が低減するという問題を解決するために、本発明の第2の態様は、噴射ノズル53を移動させる手段を備え、流体噴射による境界部到達時の圧力伝達の低下を抑制するようにしている。
図5は、本発明の第2の態様を示す図であり、噴射ノズル53を移動させる手段を備えた搬送機構50を示す模式的断面図である。図5に示すように、ステージ51の周囲に設けられた複数の噴射ノズル53は、エアシリンダ58によりウエハ中心方向に往復移動可能に構成されており、ウエハリリース時に噴射ノズル53をメンブレン4に接近させるようにしている。また、メンブレン4が膨らんだ際のウエハWの高さを規定する手段として、一定位置(着座検知位置)までメンブレン4を膨らませる動作を行うようにしている。
図5に示すように構成された搬送機構50およびトップリング1は、ウエハの受け渡し工程において以下の動作を行う。
(1)トップリング1の圧力室に圧力流体を供給してメンブレン4を内側から加圧することにより、メンブレン4を着座検知センサ52による着座検知が動作するまで膨らませる。
(2)エアシリンダ58を作動させることにより、複数の噴射ノズル53をウエハWの中心方向に移動させる。このとき、各噴射ノズル53の先端は、メンブレン4の基板保持面4bとウエハWとの間の空間にあって、垂直方向においてウエハWの面内に入り込んでいる。
(3)複数の噴射ノズル53からメンブレン4に向けて流体を噴射し、ウエハWの引き剥がし動作を開始する。
(4)メンブレン4がウエハWから剥がれるまで、噴射ノズル53から流体を噴射し続ける。
(5)複数の噴射ノズル53をウエハWから遠ざかる方向に退避させる。
図6は、図5に示す噴射ノズル53の変形例を示す要部拡大図である。図6に示すように、噴射ノズル53に、メンブレン4とリテーナリング3の間を洗浄する洗浄用ノズル59を付加することにより、残留スラリー等を効率よく除去することが出来る。これにより、スラリー固着物によるメンブレン動作不良や、ウエハへのダメージを低減させる。
図7(a)〜(d)は、本発明の第2の態様において研磨後のウエハをトップリング1から搬送機構50に受け渡す一連の工程を示す模式図である。
図7(a)は、トップリング1が搬送機構50の上方に移動しメンブレン4が膨らんだ状態を示す。すなわち、ウエハの研磨工程の終了後、研磨後のウエハWをメンブレン4により真空吸着し、その状態でトップリング1は搬送機構50の上方に移動する。そして、真空破壊をしてメンブレン4によるウエハWの真空吸着を解除すると同時に、圧力室に圧縮空気等の圧力流体を供給してメンブレン4を内側から加圧することによりメンブレン4を着座検知センサ52による着座検知が動作するまで膨らませる。
図7(b)は、噴射ノズル53がウエハの中心方向に移動した状態を示す。すなわち、エアシリンダ58を作動させて噴射ノズル53をウエハWの中心方向に移動させる。これにより、噴射ノズル53の先端はメンブレン4の直近の位置まで移動する。このとき、各噴射ノズル53の先端は、メンブレン4の基板保持面4bとウエハWとの間の空間にあって、垂直方向においてウエハWの面内に入り込んでいる。
図7(c)は、噴射ノズル53から流体を噴射した状態を示す。すなわち、噴射ノズル53の先端をメンブレン4の直近の位置まで近づけた状態で噴射ノズル53から流体Fをメンブレン4に向けて噴射することにより、メンブレン4がウエハWから剥がれる。メンブレン4が剥がれるまで流体噴射を続ける。メンブレン4から剥がれたウエハWは搬送機構50のステージ51上に着座する。噴射ノズル53がメンブレン4に接近しているため、流体噴射による境界部到達時の圧力伝達の低下を抑制できる。
図7(d)は、ウエハWが搬送機構50上に受け渡された後に噴射ノズル53を退避させる状態を示す。すなわち、ウエハWがステージ51上に着座した後に、エアシリンダ58を作動させて噴射ノズル53をウエハWから遠ざかる方向に退避させる。
次に、本発明の第3の態様について説明する。本発明の第3の態様は、メンブレン4が膨らんだ際のウエハWの高さを規定する手段と、噴射ノズル53を移動させる手段とを備えている。すなわち、本発明の第3の態様は、図3に示す第1の態様と図5に示す第2の態様とを組み合わせた態様である。
図8(a)〜(d)は、本発明の第3の態様において研磨後のウエハをトップリング1から搬送機構50に受け渡す一連の工程を示す模式図である。
図8(a)は、トップリング1が搬送機構50の上方に移動した状態を示す。すなわち、ウエハの研磨工程の終了後、研磨後のウエハWをメンブレン4により真空吸着し、その状態でトップリング1は搬送機構50の上方に移動する。このとき、高さ位置決めピン55は規定高さまで上昇している。
図8(b)は、メンブレン4が膨らんだ状態を示す。すなわち、真空破壊をしてメンブレン4によるウエハWの真空吸着を解除すると同時に、圧力室に圧縮空気等の圧力流体を供給してメンブレン4を内側から加圧することによりメンブレン4を膨らませる。メンブレン4は規定高さ(ウエハの高さ)まで膨らみ、ウエハWの下面は高さ位置決めピン55により支持される。
図8(c)は、噴射ノズル53がウエハの中心方向に移動して噴射ノズル53から流体を噴射した状態を示す。すなわち、エアシリンダ58を作動させて噴射ノズル53をウエハWの中心方向に移動させる。これにより、エアシリンダ58の先端はメンブレン4の直近の位置まで移動する。このとき、各噴射ノズル53の先端は、メンブレン4の基板保持面4bとウエハWとの間の空間にあって、垂直方向においてウエハWの面内に入り込んでいる。そして、噴射ノズル53から流体FをウエハWとメンブレン4との境界部分に噴射することにより、メンブレン4がウエハWから剥がれる。噴射ノズル53がメンブレン4に接近していること及び流体噴射をウエハWとメンブレン4の境界部に行うことから、引き剥がし力を増加させることができる。
図8(d)は、ウエハWが搬送機構50上に受け渡された状態を示す。すなわち、噴射ノズル53をウエハWから遠ざかる方向に退避させるとともに、ウエハWを位置決めピン55により支持した状態で位置決めピン55を下降させ、ウエハWをステージ51に着座させる。ウエハの着座が着座検知センサ52により検知される。
本発明の第3の態様においても、図6に示すように、噴射ノズル53に、メンブレン4とリテーナリング3の間を洗浄する洗浄用ノズル59を付加することにより、残留スラリー等を効率よく除去することが出来る。これにより、スラリー固着物によるメンブレン動作不良や、ウエハへのダメージを低減させる。
図1乃至図8に示す実施形態においては、基板搬送機構として搬送機構50を説明したが、基板搬送機構は、基板受け渡し位置に設置されたプッシャ等の基板受け渡し装置であってもよい。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 トップリング
2 トップリング本体
3 リテーナリング
4 メンブレン
4a 隔壁
4b 基板保持面
4h 孔
5 センター室
6 リプル室
7 アウター室
8 エッジ室
9 リテーナリング加圧室
11 トップリングシャフト
12 トップリングヘッド
13 トップリングヘッドシャフト
20 研磨テーブル
21 研磨パッド
21a 研磨面
23 研磨液供給ノズル
25 流路
26 流路
27 流路
28 流路
29 流路
30 ドレッシングユニット
31 ドレッサヘッド
32 ドレッサ
32a ドレッシング部材
33 圧力制御部
34 真空源
35 気水分離槽
36 ロータリージョイント
39 真空源
40 制御装置
41 流路
43 流路
44 流路
45 流路
50 搬送機構
51 ステージ
52 着座検知センサ
52a 投光部
52b 受光部
53 噴射ノズル
55 高さ位置決めピン
56 支持板
57 エアシリンダ
58 エアシリンダ
59 洗浄用ノズル
100 トップリング
101 メンブレン
101a 基板保持面
120 搬送機構
121 噴射ノズル
130 着座検知センサ
130a 投光部
130b 受光部
F 流体
F1,F2,F3,F4,F5 流量センサ
P1,P2,P3,P4,P5 圧力センサ
R1,R3,R4,R5 圧力レギュレータ
V1−1〜V1−3,V2−1〜V2−3,V3−1〜V3−3,V4−1〜V4−3,V5−1〜V5−3 バルブ
W ウエハ

Claims (22)

  1. 研磨パッドを支持するための研磨テーブルと、
    弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有し、該基板保持面で基板を保持して前記圧力室内の圧力により前記基板を前記研磨パッドに押圧する基板保持装置と、
    基板受け渡し位置において、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた時に前記基板の高さを規定する高さ位置決め手段と、
    前記高さ位置決め手段によって高さが規定された前記基板と、該基板に密着している前記弾性膜との境界部分に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させる噴射ノズルとを備えたことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記基板受け渡し位置に、前記基板保持装置から基板を受け取る基板搬送機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 前記基板受け渡し位置において、前記噴射ノズルは、前記基板を保持している前記弾性膜を囲むように複数個設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の研磨装置。
  4. 前記高さ位置決め手段は上下動可能に構成され、上昇時に前記基板の高さを規定し、下降時に前記基板保持面から離脱させた前記基板を支持して前記基板搬送機構に着座させることを特徴とする請求項2記載の研磨装置。
  5. 前記高さ位置決め手段は、上下動機構により上下動可能な複数の高さ位置決めピンからなることを特徴とする請求項4記載の研磨装置。
  6. 前記基板の前記基板搬送機構への着座を検知する着座検知センサを備えたことを特徴とする請求項4記載の研磨装置。
  7. 前記噴射ノズルは、前記弾性膜とリテーナリングの間を洗浄する洗浄用ノズルを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の研磨装置。
  8. 研磨パッドを支持するための研磨テーブルと、
    弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有し、該基板保持面で基板を保持して前記圧力室内の圧力により前記基板を前記研磨パッドに押圧する基板保持装置と、
    基板受け渡し位置において、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた状態で前記基板保持面に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させる噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルを前記基板の中心方向と前記基板から離間させる方向とで往復移動させる移動手段とを備え、
    前記移動手段により前記噴射ノズルを前記基板の中心方向に移動させて該噴射ノズルを前記基板保持面に接近させた後に、前記噴射ノズルから前記基板保持面に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させるようにしたことを特徴とする研磨装置。
  9. 前記基板受け渡し位置に、前記基板保持装置から基板を受け取る基板搬送機構を備えたことを特徴とする請求項8記載の研磨装置。
  10. 前記基板受け渡し位置において、前記噴射ノズルは、前記基板を保持している前記弾性膜を囲むように複数個設けられていることを特徴とする請求項8または9記載の研磨装置。
  11. 前記噴射ノズルを前記基板保持面に接近させて流体を噴射する時には、前記噴射ノズルの先端は、前記基板保持面と前記基板との間の空間内にあって、垂直方向において前記基板の面内に入り込んでいることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の研磨装置。
  12. 前記基板の前記基板搬送機構への着座を検知する着座検知センサを備え、前記噴射ノズルから流体を噴射する前に前記弾性膜を膨らませる時に、該弾性膜を前記着座検知センサが動作するまで膨らませるようにしたことを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  13. 前記基板を前記基板保持面から離脱させた後に、前記移動手段により前記噴射ノズルを前記基板から離間させる方向に退避させるようにしたことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載の研磨装置。
  14. 前記基板受け渡し位置において、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた時に前記基板の高さを規定する高さ位置決め手段を備え、
    前記噴射ノズルは、前記高さ位置決め手段によって高さが規定された前記基板と、該基板に密着している前記弾性膜との境界部分に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させることを特徴とする請求項8記載の研磨装置。
  15. 前記高さ位置決め手段は上下動可能に構成され、上昇時に前記基板の高さを規定し、下降時に前記基板保持面から離脱させた前記基板を支持して前記基板搬送機構に着座させることを特徴とする請求項14記載の研磨装置。
  16. 前記高さ位置決め手段は、上下動機構により上下動可能な複数の高さ位置決めピンからなることを特徴とする請求項15記載の研磨装置。
  17. 前記噴射ノズルは、前記弾性膜とリテーナリングの間を洗浄する洗浄用ノズルを有することを特徴とする請求項8乃至16のいずれか一項に記載の研磨装置。
  18. 弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有する基板保持装置を用いて基板を研磨する方法であって、
    前記圧力室内の圧力により前記基板を研磨テーブル上の研磨パッドに押圧し、前記基板と前記研磨パッドとを相対運動をさせながら前記基板の研磨を行い、
    研磨後の基板を前記基板保持面上に保持し、
    前記基板を基板搬送機構に受け渡す際、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた時に高さ位置決め手段により前記基板の高さを規定し、高さが規定された前記基板と、該基板に密着している前記弾性膜との境界部分に噴射ノズルから流体を噴射することで前記基板を前記基板保持面から離脱させることを特徴とする研磨方法。
  19. 前記高さ位置決め手段は上下動可能に構成され、上昇時に前記基板の高さを規定し、下降時に前記基板保持面から離脱させた前記基板を支持して前記基板搬送機構に着座させることを特徴とする請求項18記載の研磨方法。
  20. 弾性膜で構成された基板保持面および圧力室を有する基板保持装置を用いて基板を研磨する方法であって、
    前記圧力室内の圧力により前記基板を研磨テーブル上の研磨パッドに押圧し、前記基板と前記研磨パッドとを相対運動をさせながら前記基板の研磨を行い、
    研磨後の基板を前記基板保持面上に保持し、
    前記基板を基板搬送機構に受け渡す際、前記圧力室に圧力流体を供給して前記基板を保持している前記弾性膜を膨らませた状態で噴射ノズルを前記基板の中心方向に移動させて該噴射ノズルを前記基板保持面に接近させた後に、前記噴射ノズルから前記基板保持面に流体を噴射して前記基板を前記基板保持面から離脱させることを特徴とする研磨方法。
  21. 前記噴射ノズルを前記基板保持面に接近させて流体を噴射する時には、前記噴射ノズルの先端は、前記基板保持面と前記基板との間の空間内にあって、垂直方向において前記基板の面内に入り込んでいることを特徴とする請求項20記載の研磨方法。
  22. 前記基板を前記基板保持面から離脱させた後に、前記噴射ノズルを前記基板から離間させる方向に退避させることを特徴とする請求項20記載の研磨方法。
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