JP2020116735A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板が弾性膜から剥がれるのに要する時間のばらつきを低減させる基板処理装置を提供する。【解決手段】基板Wを保持する基板保持部31Aと、基板保持部の弾性膜204内に供給するガスの圧力を調節する圧力レギュレータP1〜P4と、圧力レギュレータを制御して、基板を弾性膜から剥がすために、弾性膜内に供給するガスの圧力を可変にする制御部5とを備える。制御部は、基板保持部が現在保持する基板の種類に応じて弾性膜に供給するガスの圧力を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、基板処理装置に関する。
基板処理装置(例えば、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing
)装置)において、基板保持部(トップリングともいう)の弾性膜(メンブレンともいう)内に一定圧のガス(例えば、窒素)を供給することにより、弾性膜を膨らませて、弾性膜に吸着させた基板(例えば、ウエハ)を剥がしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−258639号公報
しかしながら、基板の種類(例えば、膜種)により、弾性膜への基板の張り付き力が異なるため、基板の種類によって基板が弾性膜から剥がれるのに要する時間(以下、基板リリース時間ともいう)が変動するという問題がある。ときには、基板が弾性膜から離脱しないこともある。また、基板の弾性膜への張り付き力が強いと、弾性膜が膨らんでも基板が剥がれずに基板に物理的なストレスがかかるという問題がある。ときには、物理的なストレスによって基板が割れてしまうことがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、基板が弾性膜から剥がれるのに要する時間のばらつきを低減させることを可能とする基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る基板処理装置は、基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部の弾性膜内に供給するガスの圧力を調節する圧力レギュレータと、前記圧力レギュレータを制御して、前記基板を前記弾性膜から剥がすために、前記弾性膜内に供給するガスの圧力を可変にする制御部と、を備える。
この構成によれば、弾性膜内の圧力を可変させて弾性膜の膨らむ速さをコントロールすることにより、基板の弾性膜への張り付き力に応じた速さで弾性膜を膨らませることができる。これにより、基板の弾性膜への張り付き力によらずに基板リリース時間のばらつきを低減することができる。また、弾性膜内の圧力を可変させることにより、基板に応じた適切な圧力に変更することができるので、基板に与えるストレスを低減することができる。
本発明の第2の態様に係る基板処理装置は、第1の態様に係る基板処理装置であって、前記制御部は、前記基板保持部が現在保持する基板の種類に応じて前記弾性膜に供給するガスの圧力を制御する。
この構成によれば、基板の張り付き力の違いによって弾性膜の膨らみ時間が変ってくるが、種類が違う基板毎に最適な圧力にすることにより、弾性膜の膨らみ具合をコントロールして膨らみ時間を均一化することができる。このため基板リリース時間の基板種類毎のばらつきを低減することができる。
本発明の第3の態様に係る基板処理装置は、第2の態様に係る基板処理装置であって、前記基板の種類は、基板の膜種であり、前記制御部は、前記基板保持部が現在保持する基板の膜種に応じて前記弾性膜に供給するガスの圧力を制御する。
この構成によれば、基板の張り付き力の違いによって弾性膜の膨らみ時間が変ってくるが、膜種が違う基板毎に最適な圧力にすることにより、弾性膜の膨らみ具合をコントロールして膨らみ時間を均一化することができる。このため基板リリース時間の基板膜種毎のばらつきを低減することができる。
本発明の第4の態様に係る基板処理装置は、第1から3のいずれかの態様に係る基板処理装置であって、前記制御部は、段階的に前記ガスの圧力を変更する。
この構成によれば、弾性膜への張り付け力が強い基板であってもガスの圧力を段階的に変更することにより、基板への物理的なストレスを低減することができる。また、ガスの圧力を段階的に変更することにより、基板リリース時間のばらつきを低減することができる。
本発明の第5の態様に係る基板処理装置は、第4の態様に係る基板処理装置であって、加圧流体を噴出可能なリリースノズルと、前記弾性膜に吸着している基板の位置を検出する位置検出部と、を更に備え、前記制御部は、前記基板の位置が前記リリースノズルから前記基板の裏面に加圧流体を噴出可能な位置になった場合、前記ガスの圧力を変更する。
この構成によれば、リリースノズルが加圧流体を噴出するタイミングで、基板リリース圧を最適な圧力にすることができるので、基板のリリース性を良くすることができる。
本発明の第6の態様に係る検査方法は、第5の態様に係る検査方法であって、前記制御部は、前記基板の位置が前記リリースノズルから前記基板の裏面に加圧流体を噴出可能な位置になる前は、第1の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するよう制御し、前記基板の位置が前記リリースノズルから前記基板の裏面に加圧流体を噴出可能な位置になった場合、前記第1の圧力より低い第2の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するよう制御するとともに前記リリースノズルから前記基板の裏面に向けて加圧流体を噴出させるよう制御する。
この構成によれば、リリースノズルが加圧流体を噴出するタイミングで、基板リリース圧を低減することで、基板へのストレスを低減することができる。
本発明の第7の態様に係る検査方法は、第6の態様に係る検査方法であって、前記位置検出部は、前記弾性膜に吸着している基板の裏面の高さを前記基板の位置として検出し、前記制御部は、前記位置検出部により検出された基板の裏面の高さが前記リリースノズルの噴出口の高さ以上である場合、第1の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するよう制御し、前記位置検出部により検出された基板の裏面の高さが前記リリースノズルの噴出口の高さより低くなった場合、前記第1の圧力より低い第2の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するよう制御するともに前記リリースノズルから前記基板の裏面に向けて加圧流体を噴出させるよう制御する。
この構成によれば、リリースノズルが加圧流体を噴出するタイミングで、基板リリース圧を低減できるので、基板へのストレスを低減することができる。
本発明の第8の態様に係る検査方法は、第1から7のいずれかの態様に係る検査方法であって、前記制御部は、前記弾性膜の膨らみ具合に応じて前記ガスの圧力を変更する。
この構成によれば、弾性膜の膨らみ具合が遅い場合には、ガスの圧力を高めることができ、基板リリース時間を均一化することができる。
本発明の第9の態様に係る検査方法は、第1から8のいずれかの態様に係る検査方法であって、前記圧力レギュレータは、電空レギュレータである。
この構成によれば、弾性膜内に供給する圧力を可変にすることができる。
本発明によれば、弾性膜内の圧力を可変させて弾性膜の膨らむ速さをコントロールすることにより、基板の弾性膜への張り付き力に応じた速さで弾性膜を膨らませることができる。これにより、基板の弾性膜への張り付き力が大きいほど、弾性膜内に供給するガスの圧力を大きくして弾性膜の膨らみを早くすることができ、基板の弾性膜への張り付き力によらずに基板リリース時間のばらつきを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。 本実施形態に係る第1研磨ユニット3Aの構成を示す概略図である。 研磨対象物であるウエハWを保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧する基板保持装置を構成するトップリング31Aの模式的な断面図である。 トップリング31Aと基板受渡し装置(プッシャ)150とを示す概略図である。 プッシャ150の詳細構造を示す概略図である。 記憶部51に記憶されているテーブルの一例である。 メンブレンからウエハを離脱させる前の状態を示す概略図である。 メンブレンからウエハを離脱させるウエハリリース時の状態を示す概略図である。 本実施形態に係るウエハリリース処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例における、トップリング31Aと第1リニアトランスポータ6とを示す概略断面図である。 本実施形態の変形例において、メンブレンからウエハを離脱させるウエハリリース時の状態を示す一部概略断面図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る基板処理装置100は一例として基板を研磨する研磨装置である。本実施形態では基板としてウエハを例に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る基板処理装置100の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、この基板処理装置100は、略矩形状のハウジング1を備えており、ハウジング1の内部は隔壁1a,1bによってロード/アンロード部2と研磨部3と洗浄部4とに区画されている。これらのロード/アンロード部2、研磨部3、および洗浄部4は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気される。また、基板処理装置100は、基板処理動作を制御する制御部5を有している。
ロード/アンロード部2は、多数のウエハ(基板)をストックするウエハカセットが載置される2つ以上(本実施形態では4つ)のフロントロード部20を備えている。これらのフロントロード部20はハウジング1に隣接して配置され、基板処理装置100の幅方向(長手方向と垂直な方向)に沿って配列されている。フロントロード部20には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOU
P(Front Opening Unified Pod)を搭載することができるようになっている。ここで、SMIF、FOUPは、内部にウエハカセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
また、ロード/アンロード部2には、フロントロード部20の並びに沿って走行機構21が敷設されており、この走行機構21上にウエハカセットの配列方向に沿って移動可能な搬送ロボット(ローダー)22が設置されている。搬送ロボット22は走行機構21上を移動することによってフロントロード部20に搭載されたウエハカセットにアクセスできるようになっている。搬送ロボット22は上下に2つのハンドを備えており、上側のハンドを処理されたウエハをウエハカセットに戻すときに使用し、下側のハンドを処理前のウエハをウエハカセットから取り出すときに使用して、上下のハンドを使い分けることができるようになっている。さらに、搬送ロボット22の下側のハンドは、その軸心周りに回転することで、ウエハを反転させることができるように構成されている。
ロード/アンロード部2は最もクリーンな状態を保つ必要がある領域であるため、ロード/アンロード部2の内部は、基板処理装置100外部、研磨部3、および洗浄部4のいずれよりも高い圧力に常時維持されている。研磨部3は研磨液としてスラリーを用いるため最もダーティな領域である。したがって、研磨部3の内部には負圧が形成され、その圧力は洗浄部4の内部圧力よりも低く維持されている。ロード/アンロード部2には、HEPAフィルタ、ULPAフィルタ、またはケミカルフィルタなどのクリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられており、このフィルタファンユニットからはパーティクルや有毒蒸気、有毒ガスが除去されたクリーンエアが常時吹き出している。
研磨部3は、ウエハの研磨(平坦化)が行われる領域であり、第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、第4研磨ユニット3Dを備えている。これらの第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および第4研磨ユニット3Dは、図1に示すように、基板処理装置100の長手方向に沿って配列されている。
図1に示すように、第1研磨ユニット3Aは、研磨面を有する研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Aと、ウエハを保持しかつウエハを研磨テーブル30A上の研磨パッド10に押圧しながら研磨するためのトップリング(基板保持部)31Aと、研磨パッド10に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル32Aと、研磨パッド10の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ33Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ34Aとを備えている。
同様に、第2研磨ユニット3Bは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Bと、トップリング(基板保持部)31Bと、研磨液供給ノズル32Bと、ドレッサ33Bと、アトマイザ34Bとを備えており、第3研磨ユニット3Cは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Cと、トップリング(基板保持部)31Cと、研磨液供給ノズル32Cと、ドレッサ33Cと、アトマイザ34Cとを備えており、第4研磨ユニット3Dは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Dと、トップリング(基板保持部)31Dと、研磨液供給ノズル32Dと、ドレッサ33Dと、アトマイザ34Dとを備えている。
次に、ウエハを搬送するための搬送機構について説明する。図1に示すように、第1研磨ユニット3Aおよび第2研磨ユニット3Bに隣接して、第1リニアトランスポータ6が配置されている。この第1リニアトランスポータ6は、第1研磨ユニット3A,第2研磨
ユニット3Bが配列する方向に沿った4つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4とする)の間でウエハを搬送する機構である。
また、第3研磨ユニット3Cおよび第4研磨ユニット3Dに隣接して、第2リニアトランスポータ7が配置されている。この第2リニアトランスポータ7は、第3研磨ユニット3C、第4研磨ユニット3Dが配列する方向に沿った3つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7とする)の間でウエハを搬送する機構である。
ウエハは、第1リニアトランスポータ6によって第1研磨ユニット3A,第2研磨ユニット3Bに搬送される。上述したように、第1研磨ユニット3Aのトップリング31Aは、トップリングヘッド60のスイング動作により研磨位置と第2搬送位置TP2との間を移動する。したがって、トップリング31Aへのウエハの受け渡しは第2搬送位置TP2で行われる。同様に、第2研磨ユニット3Bのトップリング31Bは研磨位置と第3搬送位置TP3との間を移動し、トップリング31Bへのウエハの受け渡しは第3搬送位置TP3で行われる。第3研磨ユニット3Cのトップリング31Cは研磨位置と第6搬送位置TP6との間を移動し、トップリング31Cへのウエハの受け渡しは第6搬送位置TP6で行われる。第4研磨ユニット3Dのトップリング31Dは研磨位置と第7搬送位置TP7との間を移動し、トップリング31Dへのウエハの受け渡しは第7搬送位置TP7で行われる。
第1搬送位置TP1には、搬送ロボット22からウエハを受け取るためのリフタ11が配置されている。ウエハはこのリフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。リフタ11と搬送ロボット22との間に位置して、シャッタ(図示せず)が隔壁1aに設けられており、ウエハの搬送時にはシャッタが開かれて搬送ロボット22からリフタ11にウエハが渡されるようになっている。また、第1リニアトランスポータ6と、第2リニアトランスポータ7と、洗浄部4との間にはスイングトランスポータ12が配置されている。このスイングトランスポータ12は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ6から第2リニアトランスポータ7へのウエハの受け渡しは、スイングトランスポータ12によって行われる。ウエハは、第2リニアトランスポータ7によって第3研磨ユニット3Cおよび/または第4研磨ユニット3Dに搬送される。また、研磨部3で研磨されたウエハはスイングトランスポータ12を経由して洗浄部4に搬送される。
第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および第4研磨ユニット3Dは、互いに同一の構成を有しているので、以下、第1研磨ユニット3A
について説明する。
図2は、本実施形態に係る第1研磨ユニット3Aの構成を示す概略図である。図2に示すように、第1研磨ユニット3Aは、研磨テーブル30Aと、研磨対象物であるウエハ等の基板を保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧するトップリング31Aとを備えている。
研磨テーブル30Aは、テーブル軸30Aaを介してその下方に配置されるモータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸30Aa周りに回転可能になっている。研磨テーブル30Aの上面には研磨パッド10が貼付されており、研磨パッド10の研磨面10aがウエハWを研磨する研磨面を構成している。研磨テーブル30Aの上方には研磨液供給ノズル102が設置されており、この研磨液供給ノズル102によって研磨テーブル30A上の研磨パッド10上に研磨液Qが供給されるようになっている。
トップリング31Aは、ウエハWを研磨面10aに対して押圧するトップリング本体202と、ウエハWの外周縁を保持してウエハWがトップリングから飛び出さないようにするリテーナリング203とから基本的に構成されている。
トップリング31Aは、トップリングシャフト111に接続されており、このトップリングシャフト111は、上下動機構124によりトップリングヘッド110に対して上下動するようになっている。このトップリングシャフト111の上下動により、トップリングヘッド110に対してトップリング31Aの全体を昇降させ位置決めするようになっている。なお、トップリングシャフト111の上端にはロータリージョイント125が取り付けられている。
トップリングシャフト111およびトップリング31Aを上下動させる上下動機構124は、軸受126を介してトップリングシャフト111を回転可能に支持するブリッジ128と、ブリッジ128に取り付けられたボールねじ132と、支柱130により支持された支持台129と、支持台129上に設けられたサーボモータ138とを備えている。サーボモータ138を支持する支持台129は、支柱130を介してトップリングヘッド110に固定されている。
ボールねじ132は、サーボモータ138に連結されたねじ軸132aと、このねじ軸132aが螺合するナット132bとを備えている。トップリングシャフト111は、ブリッジ128と一体となって上下動するようになっている。したがって、サーボモータ138を駆動すると、ボールねじ132を介してブリッジ128が上下動し、これによりトップリングシャフト111およびトップリング31Aが上下動する。
また、トップリングシャフト111はキー(図示せず)を介して回転筒112に連結されている。この回転筒112はその外周部にタイミングプーリ113を備えている。トップリングヘッド110にはトップリング用回転モータ114が固定されており、上記タイミングプーリ113は、タイミングベルト115を介してトップリング用回転モータ114に設けられたタイミングプーリ116に接続されている。したがって、トップリング用回転モータ114を回転駆動することによってタイミングプーリ116、タイミングベルト115、およびタイミングプーリ113を介して回転筒112およびトップリングシャフト111が一体に回転し、トップリング31Aが回転する。トップリング用回転モータ114は、エンコーダ140を備えている。エンコーダ140は、トップリング31Aの回転角度位置を検知する機能やトップリング31Aの回転数を積算する機能を有している。また、トップリング31Aの回転角度「基準位置(0度)」を検知するセンサを別途設けても良い。なお、トップリングヘッド110は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト117によって支持されている。
制御部5は、トップリング用回転モータ114、サーボモータ138、エンコーダ140をはじめとする装置内の各機器を制御する。記憶部51は、制御部5に配線を介して接続されており、制御部5は記憶部51を参照可能である。
図2に示すように構成された第1研磨ユニット3Aにおいて、トップリング31Aは、その下面にウエハWなどの基板を保持できるようになっている。トップリングヘッド110はトップリングヘッドシャフト117を中心として旋回可能に構成されており、下面にウエハWを保持したトップリング31Aは、トップリングヘッド110の旋回によりウエハWの受取位置から研磨テーブル30Aの上方に移動される。そして、トップリング31Aを下降させてウエハWを研磨パッド10の表面(研磨面)10aに押圧する。このとき、トップリング31Aおよび研磨テーブル30Aをそれぞれ回転させ、研磨テーブル30
Aの上方に設けられた研磨液供給ノズル32Aから研磨パッド10上に研磨液を供給する。このように、ウエハWを研磨パッド10の研磨面10aに摺接させてウエハWの表面を研磨する。
次に、本発明の研磨装置におけるトップリング(基板保持部)について説明する。図3は、研磨対象物であるウエハWを保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧する基板保持装置を構成するトップリング31Aの模式的な断面図である。図3においては、トップリング31Aを構成する主要構成要素だけを図示している。
図3に示すように、トップリング31Aは、ウエハWを研磨面10aに対して押圧するトップリング本体(キャリアとも称する)202と、研磨面101aを直接押圧するリテーナリング203とから基本的に構成されている。トップリング本体(キャリア)202は概略円盤状の部材からなり、リテーナリング203はトップリング本体202の外周部に取り付けられている。トップリング本体202は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。トップリング本体202の下面には、ウエハの裏面に当接する弾性膜(メンブレン)204が取り付けられている。弾性膜(メンブレン)204は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
前記弾性膜(メンブレン)204は同心状の複数の隔壁204aを有し、これら隔壁204aによって、弾性膜204の上面とトップリング本体202の下面との間に円形状のセンター室205、環状のリプル室206、環状のアウター室207、環状のエッジ室208が形成されている。すなわち、トップリング本体202の中心部にセンター室205が形成され、中心から外周方向に向かって、順次、同心状に、リプル室206、アウター室207、エッジ室208が形成されている。弾性膜(メンブレン)204は、リプルエリア(リプル室206)にウエハ吸着用の弾性膜の厚さ方向に貫通する複数の孔204hを有している。本実施例では孔204hはリプルエリアに設けられているが、リプルエリア以外に設けても良い。
トップリング本体202内には、センター室205に連通する流路211、リプル室206に連通する流路212、アウター室207に連通する流路213、エッジ室208に連通する流路214がそれぞれ形成されている。そして、センター室205に連通する流路211、アウター室207に連通する流路213、エッジ室208に連通する流路214は、ロータリージョイント225を介して流路221,223,224にそれぞれ接続されている。そして、流路221,223,224は、それぞれバルブV1−1,V3−1,V4−1および圧力レギュレータR1,R3,R4を介して圧力調整部230に接続されている。また、流路221,223,224は、それぞれバルブV1−2,V3−2,V4−2を介して真空源231に接続されるとともに、バルブV1−3,V3−3,V4−3を介して大気に連通可能になっている。
一方、リプル室206に連通する流路212は、ロータリージョイント225を介して流路222に接続されている。そして、流路222は、気水分離槽235、バルブV2−1および圧力レギュレータR2を介して圧力調整部230に接続されている。また、流路222は、気水分離槽235およびバルブV2−2を介して真空源131に接続されるとともに、バルブV2−3を介して大気に連通可能になっている。更に、流路222は、気水分離槽235、バルブV2−1を介して圧力レギュレータR6に接続されている。圧力レギュレータR6は例えば、電空レギュレータである。これにより、メンブレン204内に供給する圧力を可変にすることができる。圧力レギュレータR6は、制御線を介して制御部5に接続されており、制御部5は、圧力レギュレータR6を制御してメンブレン204内に供給するガスの圧力を可変にする。このように、圧力レギュレータR6は、流路2
22及び流路212を介してリプル室206と連通しており、トップリング31Aのメンブレン204内のリプル室206に供給するガス(例えば、窒素)の圧力を調節する。
これにより、メンブレン204内のリプル室206内の圧力を可変させてメンブレン204の膨らみをコントロールすることにより、メンブレン204に吸着されたウエハWを剥がすことができる。これにより、ウエハWのメンブレン204への張り付き力に応じて、メンブレン204内に供給するガスの圧力を可変にしてメンブレン204の膨らみをコントロールすることができ、ウエハWがメンブレン204から剥がれるのに要する時間(以下、ウエハリリース時間ともいう)を安定化することができる。また、メンブレン204内の圧力を可変させることにより、ウエハWに応じた適切な圧力に変更することができるので、ウエハWに与えるストレスを低減することができる。
また、リテーナリング203の直上にも弾性膜からなるリテーナリング加圧室209が形成されており、リテーナリング加圧室209は、トップリング本体(キャリア)202内に形成された流路215およびロータリージョイント225を介して流路226に接続されている。そして、流路226は、バルブV5−1および圧力レギュレータR5を介して圧力調整部230に接続されている。また、流路226は、バルブV5−2を介して真空源231に接続されるとともに、バルブV5−3を介して大気に連通可能になっている。圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5は、それぞれ圧力調整部230からセンター室205、リプル室206、アウター室207、エッジ室208およびリテーナリング加圧室209に供給する圧力流体の圧力を調整する圧力調整機能を有している。圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5および各バルブV1−1〜V1−3,V2−1〜V2−3,V3−1〜V3−3,V4−1〜V4−3,V5−1〜V5−3は、制御部5(図1及び2参照)に接続されていて、それらの作動が制御されるようになっている。また、流路221,222,223,224,226にはそれぞれ圧力センサP1,P2,P3,P4,P5および流量センサF1,F2,F3,F4,F5が設置されている。
図3に示すように構成されたトップリング31Aにおいては、上述したように、トップリング本体202の中心部にセンター室205が形成され、中心から外周方向に向かって、順次、同心状に、リプル室206、アウター室207、エッジ室208が形成され、これらセンター室205、リプル室206、アウター室207、エッジ室208およびリテーナリング加圧室209に供給する流体の圧力を圧力調整部230および圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5によってそれぞれ独立に調整することができる。このような構造により、ウエハWを研磨パッド10に押圧する押圧力をウエハWの領域毎に調整でき、かつリテーナリング203が研磨パッド10を押圧する押圧力を調整できる。
次に、図1〜図3に示すように構成された基板処理装置100による一連の研磨処理工程について説明する。トップリング31Aは第1リニアトランスポータ6からウエハWを受け取り真空吸着により保持する。弾性膜(メンブレン)204にはウエハWを真空吸着するための複数の孔204hが設けられており、これらの孔204hは真空源131に連通されている。ウエハWを真空吸着により保持したトップリング31Aは、予め設定したトップリングの研磨時設定位置まで下降する。この研磨時設定位置では、リテーナリング203は研磨パッド10の表面(研磨面)10aに接地しているが、研磨前は、トップリング31AでウエハWを吸着保持しているので、ウエハWの下面(被研磨面)と研磨パッド10の表面(研磨面)10aとの間には、わずかな間隙(例えば、約1mm)がある。このとき、研磨テーブル30Aおよびトップリング31Aは、ともに回転駆動されている。この状態で、ウエハの裏面側にある弾性膜(メンブレン)204を膨らませ、ウエハの下面(被研磨面)を研磨パッド10の表面(研磨面)に当接させ、研磨テーブル30Aとトップリング31Aとを相対運動させることにより、ウエハWの表面(被研磨面)が所定
の状態(例えば、所定の膜厚)になるまで研磨する。
研磨パッド10上でのウエハ処理工程の終了後、ウエハWをトップリング31Aに吸着し、トップリング31Aを上昇させ、第1リニアトランスポータ(基板搬送部)6が有する基板受渡し装置(プッシャともいう)150へ移動させる。移動後に、メンブレン204内のリプル室206にガス(例えば、窒素)を供給して所定の程度メンブレン204を膨らませてウエハWとの貼り付け面積を減らし、このガスの圧力でウエハWをメンブレン204から剥がす。所定の程度とは一例として、ウエハWの位置が後述するリリースノズルからウエハWの裏面に加圧流体を噴出可能な位置になる程度である。ウエハWをメンブレン204から剥がす際に、弾性膜を所定の程度膨らました状態で、メンブレン204とウエハWの間に加圧流体を吹く。これにより、ウエハWのリリースのアシストをして、よりウエハWを剥がし易くする。このウエハWのメンブレン204からの離脱をウエハリリースともいう。以下、ウエハリリースの詳細を説明する。
図4は、トップリング31Aと基板受渡し装置(プッシャ)150とを示す概略図である。ウエハWをトップリング31Aからプッシャ150へ受け渡しするために、プッシャを上昇させた状態を示す模式図である。図3に示すように、プッシャ150は、トップリング31Aとの間で芯出しを行うためにトップリング31Aの外周面と嵌合可能なトップリングガイド151と、トップリング31Aとプッシャ150との間でウエハを受け渡しする際にウエハを支持するためのプッシュステージ152と、プッシュステージ152を上下動させるためのエアシリンダ(図示せず)と、プッシュステージ152とトップリングガイド151とを上下動させるためのエアシリンダ(図示せず)とを備えている。
以下、ウエハWをトップリング31Aからプッシャ150に受け渡しする動作を説明する。研磨パッド10上でのウエハ処理工程終了後、トップリング31AはウエハWを吸着する。ウエハWの吸着は、メンブレン204の孔204hを真空源131に連通させることにより行う。このように、トップリング31Aは、表面に孔204hが設けられたメンブレン204を有し且つ当該孔204hを介してウエハWを吸い付けることにより当該メンブレン204の表面に当該ウエハWを吸着する。
ウエハWの吸着後に、トップリング31Aを上昇させ、プッシャ150へ移動させて、ウエハWの離脱(リリース)を行う。プッシャ150へ移動後、トップリング31Aに吸着保持したウエハWに純水や薬液を供給しつつトップリング31Aを回転させて洗浄動作を行う場合もある。
その後、プッシャ150のプッシュステージ152とトップリングガイド151が上昇し、トップリングガイド151がトップリング31Aの外周面と嵌合してトップリング31Aとプッシャ150との芯出しを行う。このとき、トップリングガイド151は、リテーナリング203を押し上げるが、同時にリテーナリング加圧室209を真空にすることにより、リテーナリング203の上昇を速やかに行うようにしている。そして、プッシャの上昇完了時、リテーナリング203の底面は、トップリングガイド151の上面に押圧されてメンブレン204の下面よりも上方に押し上げられているので、ウエハとメンブレンとの間が露出された状態となっている。図4に示す例においては、リテーナリング203の底面はメンブレン下面よりも1mm上方に位置している。その後、トップリング31AによるウエハWの真空吸着を止め、ウエハリリース動作を行う。なお、プッシャが上昇する代わりにトップリングが下降することによって所望の位置関係に移動しても良い。
図5は、プッシャ150の詳細構造を示す概略図である。図5に示すように、プッシャ150は、トップリングガイド151と、プッシュステージ152と、トップリングガイド151内に形成され加圧流体Fを噴射可能な二つのリリースノズル(基板剥離促進部)
153を備える。加圧流体Fは、加圧気体(例えば、加圧窒素)のみであってもよいし、加圧液体(例えば、加圧水)のみであってもよいし、加圧気体(例えば、加圧窒素)と液体(例えば、純水)の混合流体であってもよい。リリースノズル153は、制御部5に制御線を介して接続されており、制御部5に制御される。更に、プッシャ150は、メンブレン204に吸着しているウエハWの位置を検出する位置検出部154を備える。本実施形態ではその一例として、位置検出部154は、メンブレン204に吸着しているウエハWの裏面の高さを検出する。位置検出部154は例えば、トップリングガイド151の内側を撮像する撮像部を有し、撮像した画像からウエハWの裏面の高さを検出する。
リリースノズル153は、トップリングガイド151の円周方向に所定間隔を置いて複数個設けられており、加圧流体Fをトップリングガイド151の半径方向内方に噴出するようになっている。これにより、ウエハWとメンブレン204との間に、加圧流体Fからなるリリースシャワーを噴射し、メンブレン204からウエハWを離脱させるウエハリリースを行うことができる。
記憶部51には、ウエハの種類と、メンブレン内に供給するガスの圧力のレシピとが関連付けられて記憶されている。本実施形態ではその一例として、図6に示すように、記憶部51には、ウエハの膜種と、メンブレン内に供給するガスの圧力のレシピとが関連付けられて記憶されている。図6は、記憶部51に記憶されているテーブルT1の一例である。図6のテーブルT1には、ウエハの膜種とメンブレン内に供給するガスの圧力のレシピの組のレコードが並んでいる。例えば、ウエハの膜種がTh−SiO2の場合、第1の圧力PS1を0.5MPaに設定し、第2の圧力PS2を0.1MPaに設定することができる。このように、ウエハの膜種に応じて、第1の圧力PS1と第2の圧力PS2を設定することができる。
制御部5は、トップリング31Aが現在保持するウエハWの種類に応じてメンブレン204に供給するガスの圧力を制御する。これにより、ウエハの張り付き力の違いによってメンブレン204の膨らみ時間が変ってくるが、種類が違うウエハ毎に最適な圧力にすることにより、メンブレンの膨らみ具合をコントロールして膨らみ時間を均一化することができる。このためウエハリリース時間のウエハ種類毎のばらつきを低減することができる。その一例として本実施形態では、制御部5は、トップリング31Aが現在保持するウエハWの膜種に応じてメンブレン204に供給するガスの圧力を制御する。これにより、ウエハの張り付き力の違いによってメンブレン204の膨らみ時間が変ってくるが、膜種が違うウエハ毎に最適な圧力にすることにより、メンブレンの膨らみ具合をコントロールして膨らみ時間を均一化することができる。このためウエハリリース時間のウエハ膜種毎のばらつきを低減することができる。具体的には例えば、制御部5は、記憶部51を参照して、現在保持するウエハWの膜種に対応するレシピ(例えば、第1の圧力PS1と第2の圧力)を用いて、メンブレン204に供給するガスの圧力を制御する。
また、基板の弾性膜への張り付き力が強いと、弾性膜が膨らんでも基板が剥がれずに基板に物理的なストレスがかかるという課題がある。更には、物理的なストレスによって基板が割れてしまうことがある。それに対し、本実施形態に係る制御部5は、段階的に(例えば、時間の経過とともに)、メンブレン204に供給するガスの圧力を変更する。これにより、メンブレン204への張り付け力が強いウエハであってもガスの圧力を段階的に変更することにより、基板への物理的なストレスを低減することができる。また、ガスの圧力を段階的に変更することにより、ウエハリリース時間のばらつきを低減することができる。また、制御部5は、ウエハWの位置がリリースノズル153からウエハWの裏面に加圧流体を噴出可能な位置になった場合、メンブレン204に供給するガスの圧力を変更する。これにより、リリースノズル153が加圧流体を噴出するタイミングで、ウエハリリース圧を最適な圧力にすることができるので、ウエハWのリリース性を良くすることが
できる。
制御部5は、位置検出部154により検出されたウエハWの位置(例えば、ウエハWの裏面の高さ)を用いて、メンブレン204内に供給するガスの圧力を制御する。その一例として本実施形態では、制御部5は、ウエハWの位置がリリースノズル153からウエハの裏面に加圧流体を噴出可能な位置になる前は、第1の圧力PS1でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。一方、制御部5は、ウエハWの位置がリリースノズル153からウエハWの裏面に加圧流体を噴出可能な位置になった場合、第1の圧力PS1より低い第2の圧力PS2でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。更にそれとともに、制御部5は、リリースノズル153からウエハWの裏面に向けて加圧流体を噴出させるよう制御する。
この構成によれば、リリースノズル153が加圧流体を噴出するタイミングで、ウエハリリース圧を低減することで、ウエハWへのストレスを低減することができる。
続いて、上述したウエハWのリリースに係る制御部5の処理の具体例について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、メンブレンからウエハを離脱させる前の状態を示す概略図である。図7に示すように、プッシャが上昇完了してリテーナリング203の底面がトップリングガイド151の上面に押圧されてメンブレン204の下面よりも上方に押し上げられ、ウエハWとメンブレン204との間が露出された状態になっている。図7では、ウエハWの裏面の高さがリリースノズルの噴出口の高さH0より高い位置にある。
制御部5は、図7に示すように位置検出部154により検出されたウエハWの裏面の高さがリリースノズル153の噴出口の高さH0以上にある場合、第1の圧力PS1でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。これにより、第1の圧力PS1でメンブレン204内のリプルエリア(リプル室206)にガスが供給される。
図8は、メンブレンからウエハを離脱させるウエハリリース時の状態を示す概略図である。図8では、ウエハWの裏面の高さがリリースノズルの噴出口の高さH0より低い位置にある。メンブレン204が膨らんで図8に示すように、位置検出部169により検出されたウエハWの裏面の高さがリリースノズル153の噴出口の高さH0より低くなった場合、制御部5は第1の圧力PS1より低い第2の圧力PS2でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。それともに制御部5は、リリースノズル153からウエハWの裏面に向けて加圧流体を噴出させるよう制御する。
この構成によれば、リリースノズル153が加圧流体を噴出するタイミングで、ウエハリリース圧を低減できるので、ウエハWのリリース性を良くすることができる。
図9は、本実施形態に係るウエハリリース処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)次に制御部5は、トップリング31Aが現在保持するウエハWの膜種に応じた第1の圧力PS1と第2の圧力PS2を記憶部51から取得する。
(ステップS102)次に制御部5は、第1の圧力PS1でメンブレン204内にガスを供給する。
(ステップS103)次に制御部5は、ウエハWの裏面の高さがリリースノズル153の噴出口より低い高さになったか否か判定する。制御部5は、ウエハWの裏面の高さがリリースノズル153の噴出口より低い高さになるまで待機する。
(ステップS104)ステップS103で、ウエハWの裏面の高さがリリースノズル153の噴出口より低い高さになったと判定された場合、制御部5は、第2の圧力PS2でメンブレン204内にガスを供給するとともに、リリースノズル153からウエハWの裏面に向けて加圧流体を噴出させる。
以上、本実施形態に係る基板処理装置100は、表面に孔204hが設けられたメンブレン204を有し且つ当該孔204hを介してウエハWを吸い付けることにより当該メンブレン204の表面に当該ウエハWを吸着するトップリング31Aを備える。更に基板処理装置100は、メンブレン内に供給するガスの圧力を調節する圧力レギュレータR6を備える。更に基板処理装置100は、圧力レギュレータR6を制御して、ウエハWをメンブレン204から剥がすために、メンブレン204内に供給するガスの圧力を可変にする制御部5を備える。
この構成によれば、メンブレン204内のリプル室206内の圧力を可変させてメンブレン204の膨らむ速さをコントロールすることにより、ウエハWのメンブレン204への張り付き力に応じた速さでメンブレン204を膨らませることができる。これにより、ウエハWのメンブレン204への張り付き力が大きいほど、メンブレン204内に供給するガスの圧力を大きくしてメンブレン204の膨らみを早くすることができ、ウエハWのメンブレン204への張り付き力によらずにウエハリリース時間のばらつきを低減することができる。
なお、制御部5は、メンブレン204の膨らみ具合に応じて、メンブレン204内に供給するガスの圧力を変更してもよい。これにより、メンブレン204の膨らみ具合が遅い場合には、ガスの圧力を高めることができ、ウエハリリース時間を均一化することができる。
また、位置検出部154は、リリースノズル153と同じ高さに位置し、投光部と受光部とを有し、投光部が光を照射して受光部がこの反射光を検出してもよい。その場合、投光開始から反射光の検出までにかかる時間が設定時間より短くなった場合に、制御部5は、ウエハWの位置がリリースノズル153からウエハWの裏面に加圧流体を噴出可能な位置になったと判断してもよい。
なお、本実施形態では、基板処理装置がプッシャ150を備える例について説明したが、これに限ったものではなく、基板処理装置がプッシャ150を備えずに、代わりに第1リニアトランスポータ6及び第2リニアトランスポータ7がプッシャ150の機能を果たしても良い。
図10は、本実施形態の変形例における、トップリング31Aと第1リニアトランスポータ6とを示す概略断面図である。図10に示すように、第1リニアトランスポータ6は、リニアステージ160と、上下に移動する搬送ハンド161と、搬送ハンド161を上下に移動可能に保持する保持部162と、搬送ハンド161が連結されている板部材163と、一端が板部材163の表面に連結されている弾性部材164、165と、弾性部材164、165の他端が裏面に連結されている板部材166と、板部材166の上に設けられた環状部材167と備える。
図10に示すように、ウエハWのリリースをする際には、まずトップリング31Aが矢印A3に示すように下降し、第1リニアトランスポータ6が矢印A4に示すように上昇する。続いて、第1リニアトランスポータ6が矢印A4に示すように上昇すると、第1リニアトランスポータ6の環状部材167がリニアステージ160を押し当てる。それに伴いリニアステージ160がトップリング31Aのリテーナリング203が押し当てることに
より、リテーナリング203が上昇する。第1リニアトランスポータ6は、ウエハW受け渡し位置で停止する。
図11は、本実施形態の変形例において、メンブレンからウエハを離脱させるウエハリリース時の状態を示す一部概略断面図である。図11に示すように、環状部材167内に、加圧流体を噴射可能なリリースノズル(基板剥離促進部)168が設けられている。リリースノズル168は、環状部材167の円周方向に所定間隔を置いて複数個設けられており、加圧流体Fを環状部材167の半径方向内方に噴出するようになっている。これにより、ウエハWとメンブレン204との間に、加圧流体Fからなるリリースシャワーを噴射し、メンブレン204からウエハWを離脱させるウエハリリースを行うことができる。加圧流体Fは、加圧気体(例えば、加圧窒素)のみであってもよいし、加圧液体(例えば、加圧水)のみであってもよいし、加圧気体(例えば、加圧窒素)と液体(例えば、純水)の混合流体であってもよい。
リリースノズル168は、制御部5に制御線を介して接続されており、制御部5に制御される。更に、環状部材167内に、メンブレン204に吸着しているウエハWの位置を検出する位置検出部169を備える。本実施形態の変形例ではその一例として、位置検出部169は、メンブレン204に吸着しているウエハWの裏面の高さを検出する。位置検出部169は例えば、トップリングガイド151の内側を撮像する撮像部を有し、撮像した画像からウエハWの裏面の高さを検出する。
制御部5は、位置検出部169により検出されたウエハWの位置(例えば、ウエハWの裏面の高さ)を用いて、メンブレン204内に供給するガスの圧力を制御する。その一例として本実施形態では、制御部5は、ウエハWの位置がリリースノズル168からウエハの裏面に加圧流体を噴出可能な位置になる前は、第1の圧力PS1でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。一方、制御部5は、ウエハWの位置がリリースノズル168からウエハWの裏面に加圧流体を噴出可能な位置になった場合、第1の圧力PS1より低い第2の圧力PS2でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。更にそれとともに、制御部5は、リリースノズル168からウエハWの裏面に向けて加圧流体を噴出させるよう制御する。
この構成によれば、リリースノズル168が加圧流体を噴出するタイミングで、ウエハリリース圧を低減することで、ウエハWへのストレスを低減することができる。
続いて、上述したウエハWのリリースに係る制御部5の処理の具体例について説明する。制御部5は、位置検出部169により検出されたウエハWの裏面の高さがリリースノズル168の噴出口の高さH1以上にある場合、第1の圧力PS1でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。これにより、第1の圧力PS1でメンブレン204内のリプルエリア(リプル室206)にガスが供給される。
メンブレン204が膨らんで図11に示すように、位置検出部169により検出されたウエハWの裏面BS(図11参照)の高さがリリースノズル168の噴出口の高さH1(図11参照)より低くなった場合、制御部5は例えば、第1の圧力PS1より低い第2の圧力PS2でメンブレン204内にガスを供給するよう制御する。それともに制御部5は、リリースノズル168からウエハWの裏面に向けて加圧流体F2(図11参照)を噴出させるよう制御する。
この構成によれば、リリースノズル168が加圧流体を噴出するタイミングで、ウエハリリース圧を低減できるので、ウエハWのリリース性を良くすることができる。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 ハウジング
2 ロード/アンロード部
3 研磨部
3A,3B,3C,3D 研磨ユニット
4 洗浄部
5 制御部
6 第1リニアトランスポータ
7 第2リニアトランスポータ
10 研磨パッド
10a 研磨面
11 リフタ
12 スイングトランスポータ
20 フロントロード部
21 走行機構
22 搬送ロボット
30A,30B,30C,30D 研磨テーブル
31A,31B,31C,31D トップリング(基板保持部)
32A,32B,32C,32D 研磨液供給ノズル
33A,33B,33C,33D ドレッサ
34A,34B,34C,34D アトマイザ
30Aa テーブル軸
51 記憶部
100 基板処理装置
102 研磨液供給ノズル
111 トップリングシャフト
112 回転筒
113 タイミングプーリ
114 トップリング用回転モータ
115 タイミングベルト
116 タイミングプーリ
117 トップリングヘッドシャフト
124 上下動機構
125 ロータリージョイント
126 軸受
128 ブリッジ
129 支持台
130 支柱
131,231 真空源
132 ボールねじ
132a ねじ軸
132b ナット
138 サーボモータ
140 エンコーダ
150 基板受渡し装置(プッシャ)
151 トップリングガイド
152 プッシュステージ
153 リリースノズル(基板剥離促進部)
154 位置検出部
160 リニアステージ
161 搬送ハンド
162 保持部
163 板部材
164,165 弾性部材
166 板部材
167 環状部材
168 リリースノズル(基板剥離促進部)
169 位置検出部
202 トップリング本体
203 リテーナリング
204 弾性膜(メンブレン)
204a 隔壁
204h 孔
205 センター室
206 リプル室
207 アウター室
208 エッジ室
209 リテーナリング加圧室
211,212,213,214,215,221,222,223,224,226
流路
225 ロータリージョイント
230 圧力調整部
235 気水分離槽
F1〜F5 流量センサ
R1〜R6 圧力レギュレータ
P1〜P5 圧力センサ
SH リリースシャワー
V1−1〜V1−3,V2−1〜V2−3,V3−1〜V3−3,V4−1〜V4−3,V5−1〜V5−3 バルブ

Claims (8)

  1. 基板を保持するように構成された基板保持部と、
    複数の基板の種類と当該基板の種類に関連付けられたそれぞれの圧力とを示す情報を保存するように構成されたストレージと、
    前記基板保持部の弾性膜内に供給するガスの圧力を調節するように構成された圧力レギュレータと、
    前記圧力レギュレータを制御して、前記基板を前記弾性膜から剥がすために、前記弾性膜内に供給するガスの圧力を可変にする制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、複数の基板の種類と当該基板の種類に関連付けられたそれぞれの圧力とを示す情報を用いて、前記基板保持部によって現在保持されている基板の種類に応じて、前記弾性膜内に供給するガスの圧力を制御するように更に構成されている
    基板処理装置。
  2. 前記基板の種類は、基板の膜種である
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、段階的に前記ガスの圧力を変更するように構成されている
    請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 加圧流体を噴出するように構成されたノズルと、
    前記弾性膜に吸着している基板の位置を検出するように構成された位置検出器と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記ノズルが基板の裏面に加圧流体を噴出するように構成される位置に、前記基板の位置が到達した場合、前記ガスの圧力を変更するように更に構成されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記制御部は、前記基板の位置が前記ノズルから前記基板の裏面に加圧流体を噴出する位置になる前は、第1の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するように構成され、前記基板の位置が前記ノズルから前記基板の裏面に加圧流体を噴出する位置に到達した場合、前記第1の圧力より低い第2の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するよう制御するとともに前記ノズルから前記基板の裏面に向けて加圧流体を噴出するように構成されている
    請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記位置検出器は、前記弾性膜に吸着している基板の裏面の高さを前記基板の位置として検出するように構成され、
    前記制御部は、前記位置検出器により検出された基板の裏面の高さが前記ノズルの噴出口の高さ以上である場合、第1の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するように構成され、前記位置検出器により検出された基板の裏面の高さが前記ノズルの噴出口の高さより低くなった場合、前記第1の圧力より低い第2の圧力で前記弾性膜内にガスを供給するように構成され、且つ前記ノズルから前記基板の裏面に向けて加圧流体を噴出するように構成されている
    請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記制御部は、前記弾性膜の膨らみ具合に応じて前記ガスの圧力を変更する
    請求項1から6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記圧力レギュレータは、電空圧力レギュレータである
    請求項1から7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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