JP6158637B2 - 弾性膜及び基板保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハ等の基板を研磨して平坦化する研磨装置において該基板を保持して研磨面に押圧する基板保持装置に使用される弾性膜に関する。また、本発明は、該弾性膜を有する基板保持装置に関する。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。従って、多層配線にするためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学的機械研磨(CMP(Chemical Mechanical Polishing))である。この化学的機械研磨は、研磨装置を用いて、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッド等の研磨面上に供給しつつ、半導体ウェハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
この種の研磨装置は、研磨パッドからなる研磨面を有する研磨テーブルと、半導体ウェハ等の基板を保持する基板保持装置とを備えている。このような研磨装置を用いて半導体ウェハの研磨を行う場合には、基板保持装置により半導体ウェハを保持しつつ、この半導体ウェハを研磨面に対して所定の圧力で押圧する。このとき、研磨テーブルと基板保持装置とを相対運動させることにより半導体ウェハが研磨面に摺接し、半導体ウェハの表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
このような研磨装置において、半導体ウェハの研磨速度が半導体ウェハの全面に亘って均一でない場合には、半導体ウェハの各部分の研磨速度に応じて研磨不足や過研磨が生じてしまう。このため、基板保持装置の下部に弾性膜で区画形成される複数の同心状の圧力室を設け、この各圧力室に供給される圧力流体の圧力をそれぞれ制御することで、各圧力室に対応する半導体ウェハの半径方向に沿った各加圧エリア毎に異なった圧力で半導体ウェハを研磨面に押圧するようにした研磨装置が知られている。
図1は、上記研磨装置の基板保持装置の一例を示す。図1に示すように、この基板保持装置は、装置本体200と、リテーナリング202と、装置本体200の下面に設けられた弾性膜204を備えている。弾性膜204の上面には、同心状に配置された複数(図示では4つ)の周壁204a,204b,204c,204dが設けられ、これら周壁204a〜204dによって、弾性膜204の上面と本体装置200の下面との間に、半導体ウェハWの中央に位置する円形の中央圧力室206、最外周に位置する環状のエッジ圧力室208、及び中央圧力室206とエッジ圧力室208との間に位置する2つの環状の中間圧力室210,212がそれぞれ形成されている。
これにより、半導体ウェハWは、中央圧力室206に対応する円形の中央加圧エリアCA、エッジ圧力室208に対応する環状のエッジ加圧エリアEA、及び中間圧力室210,212に対応する環状の2つの中間加圧エリアMA1,MA2からなる弾性膜204上の4つの加圧エリアに区画された状態で、基板保持装置に保持される。
装置本体200内には、中央圧力室206に連通する流路214、エッジ圧力室208に連通する流路216、及び中間圧力室210,212にそれぞれ連通する流路218,220がそれぞれ形成されている。そして、各流路214,216,218,220は、それぞれ流路222,224,226,228を介して流体供給源230に接続されている。また、流路222,224,226,228には、それぞれ開閉バルブV10,V11,V12,V13と圧力レギュレータR10,R11,R12,R13が設置されている。
圧力レギュレータR10〜R13は、それぞれ流体供給源230から各圧力室206,208,210,212に供給する圧力流体の圧力を調整する圧力調整機能を有している。圧力レギュレータR10〜R13および開閉バルブV10〜V13は、制御装置232に接続されていて、それらの作動が制御装置232で制御されるようになっている。
これにより、半導体ウェハWを基板保持装置で保持した状態で、各圧力室206,208,210,212に供給される圧力流体の圧力をそれぞれ制御することで、半導体ウェハWの半径方向に沿った弾性膜204上の各加圧エリアCA,EA,MA1,MA2毎に異なった圧力で半導体ウェハWを研磨面(図示せず)に押圧することができる。
弾性膜204には、弾性膜204の上面に形成される圧力室206,208,210,212の流体圧を効率的に半導体ウェハWに伝え、半導体ウェハWの端部まで均一な圧力で半導体ウェハを押圧するため、ゴムなどの柔軟な素材が一般に使用されている。
このような構成の基板保持装置で半導体ウェハを保持し研磨面に押圧して研磨する場合、互いに隣り合う圧力室に異なる圧力の圧力流体を供給すると、互いに隣り合う加圧エリア間で基板を押圧する押圧圧力(研磨圧力)にも階段状の段差が生じ、その結果、研磨形状(研磨プロファイル)にも階段状の段差が生じる。この場合、互いに隣り合う2つの圧力室に供給される圧力流体の圧力差が大きいと、研磨形状(研磨プロファイル)の階段状の段差も隣り合う2つの加圧エリアで基板を押圧する圧力差に応じて大きくなる。
このため、本件出願人は、特開2009−131920号公報(特許文献1)において、互いに隣接する2つの圧力室に跨るように、弾性膜に弾性膜より剛性の高い(縦弾性係数が大きい)材料からなるダイヤフラムを設けることを提案している。
特開2009−131920号公報
図2は、図1に示す基板保持装置を使用して半導体ウェハを保持し、各圧力室206,208,210,212に供給される圧力流体の圧力を均一にして半導体ウェハを研磨する時の半導体ウェハの半径方向位置と研磨速度との関係を示すグラフである。図2において実線Aで示すように、半導体ウェハの半径方向外方に向かうに従って、研磨速度が徐々に低下する場合がある。図2の半導体ウェハの半径方向位置において、半導体ウェハの半径方向に沿ったエリアCA,MA1,MA2は、図1に示す弾性膜204上の加圧エリアCA,MA1,MA2にそれぞれ対応している。
このような場合に、中間圧力室210,212に供給される圧力流体の圧力を高くして、中間加圧エリアMA1,MA2に対応する半導体ウエハの領域の研磨速度を高くしようとすると、図2において一点鎖線Bに示すように、中間加圧エリアMA1,MA2に対応する領域の研磨速度は、全体に高くなるものの、中間加圧エリアMA1,MA2内における研磨速度の傾きは、中間圧力室210,212に供給される圧力流体の圧力を高くする前の実線Aで示す研磨速度の傾きとほぼ等しくなる。つまり中間加圧エリアMA1,MA2内における研磨速度は、その傾きをほぼ一定にしたまま、ほぼ一定の割合で平行に上昇する。
このため、半導体ウェハ面内全面での研磨速度分布のレンジ(研磨速度の変動範囲)は低減できるものの、各加圧エリア内、例えば中間加圧エリアMA1内における半導体ウェハの半径方向に沿った研磨速度分布のレンジ(研磨速度の変動範囲)は、圧力流体の圧力を高くしても小さくならず、このため、加圧エリアMA1の半径方向エリア幅の大きさによって、半導体ウェハの研磨面の面内均一性改善が制限され、歩留まり改善の効果は限定的となる。
本発明は上記事情に鑑みて為されたもので、基板の半径方向に沿って同心状に拡がる加圧エリアに対応した基板の領域における研磨速度分布のレンジ(研磨速度の変動範囲)を小さくして、基板の研磨面の面内均一性を高め、歩留まりを向上させることができるようにした研磨装置の基板保持装置に使用される弾性膜を提供することを目的とする。また、本発明はそのような弾性膜を備えた基板保持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の弾性膜は、基板を保持する基板保持装置に使用される弾性膜であって、前記弾性膜は、基板を加圧する複数の加圧エリアを区画形成する同心円状に配置された複数の周壁を有し、中央に位置する円板状の中央加圧エリアと、最外周に位置する円環状のエッジ加圧エリアとの間に形成される複数の中間加圧エリアの内、少なくとも、外周側に位置し、隣接する2つの中間加圧エリアにおいて、中間加圧エリアの半径方向エリア幅は、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されている。
以下、各加圧エリアの半径方向エリア幅を適宜エリア幅と称する。
前記研磨速度応答幅は、各中間加圧エリア毎に得られる基板の半径方向の領域であり、各中間加圧エリア内においてある圧力条件で研磨した場合の研磨速度と前記圧力条件から一定圧力だけ変化させて研磨した場合の研磨速度との変化量絶対値を算出して、各中間加圧エリア内における研磨速度変化量絶対値の最大値を基準として最大研磨速度変化量絶対値に対して20%以上100%以下の研磨速度変化量絶対値となる基板の半径方向の領域を前記研磨速度応答幅とする。
上記のある圧力条件の例としては、各中間加圧エリア内において研磨速度が均一になるようにそれぞれ調整した圧力条件などが挙げられるが、必ずしも一定の条件で調整した圧力である必要はない。
前記エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されている中間加圧エリアは、例えば前記複数の中間加圧エリアの内、互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアである。
このように、複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリア、例えば互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアのエリア幅を、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定することで、このようにエリア幅を設定した中間加圧エリア内の研磨速度分布のレンジを小さくして、基板の研磨面の面内均一性を高め、歩留まりを向上させることができる。
前記弾性膜は、直径300mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用される場合、前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅、または互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアの各エリア幅が2mm以上15mm以下に設定されていることが好ましい。
前記弾性膜は、直径300mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用される場合、前記複数の中間加圧エリアの内、外周側に位置する、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上15mm以下に設定され、エリア幅が2mm以上15mm以下に設定された前記中間加圧エリアの半径方向内側に位置する中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上20mm以下に設定されていてもよい。
前記弾性膜は、直径450mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用される場合、前記中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅、または互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアの各エリア幅が2mm以上26mm以下に設定されていることが好ましい。
前記弾性膜は、直径450mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用される場合、前記中間加圧エリアの内、外周側に位置する、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上26mm以下に設定され、エリア幅が2mm以上26mm以下に設定された前記中間加圧エリアの半径方向内側に位置する中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上34mm以下に設定されていてもよい。
前記弾性膜は、厚みt(μm)、ヤング率E(MPa)の半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用される場合、前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上で下記の式で定義されるEWbmm以下に設定されていることが好ましい。
EWb=15×(t/775)×(E/194000)
本発明の基板保持装置は、弾性膜と該弾性膜を保持する装置本体とを有し、前記弾性膜と前記装置本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、前記弾性膜は、基板を加圧する複数の加圧エリアを区画形成する同心円状に配置された複数の周壁を有し、中央に位置する円板状の中央加圧エリアと、最外周に位置する円環状のエッジ加圧エリアとの間に形成される複数の中間加圧エリアの内、少なくとも、外周側に位置し、隣接する2つの中間加圧エリアにおいて、中間加圧エリアの半径方向エリア幅は、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されていることを特徴とする。
本発明の基板保持装置は、弾性膜と該弾性膜を保持する装置本体とを有し、前記弾性膜と前記装置本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に厚みt(μm)でヤング率E(MPa)の半導体ウェハを保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により半導体ウェハを研磨面に押圧する基板保持装置において、前記弾性膜は、半導体ウェハを加圧する複数の加圧エリアを区画形成する同心円状に配置された複数の周壁を有し、中央に位置する円板状の中央加圧エリアと、最外周に位置する円環状のエッジ加圧エリアとの間に形成される複数の中間加圧エリアの内、少なくとも、外周側に位置し、隣接する2つの中間加圧エリアにおいて、中間加圧エリアの半径方向エリア幅は、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されており、前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上で下記の式で定義されるEWbmm以下に設定されていることを特徴とする。
EWb=15×(t/775)×(E/194000)
本発明の弾性膜によれば、基板の表面を研磨する研磨装置の基板保持装置に使用することで、弾性膜で区画形成される複数の加圧エリア間および各加圧エリア内における研磨速度分布のレンジ(研磨速度の変動範囲)を小さくして、基板の研磨面の面内均一性を高め、歩留まりを向上させることができる。
従来の基板保持装置の概要図である。 図1に示す基板保持装置で半導体ウェハを保持して研磨する時のウェハの半径方向に沿った位置と研磨速度の関係を参考的に示すグラフである。 本発明に係る基板保持装置を備えた研磨装置の全体構成を示す模式図である。 図3に示す研磨装置に備えられている基板保持装置の概要図である。 図3に示す研磨装置を使用して半導体ウェハを研磨した時の、一つの圧力室に供給する圧力流体の圧力のみを20hPa増加させた前後における研磨速度(任意単位)と半導体ウェハの半径方向に沿った位置との関係を示すグラフである。 加圧エリアの研磨速度応答幅の定義の説明に付するグラフである。 加圧エリアのエリア幅と研磨速度応答幅の関係を示すグラフである。 エリア幅が比較的広い3つ中間加圧エリアが互いに隣接している場合における、中間加圧エリアと該中間加圧エリアに対応する研磨速度応答幅の関係を示す図である。 エリア幅が比較的狭い3つ中間加圧エリアが互いに隣接している場合における、中間加圧エリアと該中間加圧エリアに対応する研磨速度応答幅の関係を示す図である。 エリア幅が比較的狭い1つ中間加圧エリアを挟んでエリア幅が比較的広い2つ中間加圧エリアが互いに隣接している場合における、中間加圧エリアと該中間加圧エリアに対応する研磨速度応答幅の関係を示す図である。 加圧エリアのエリア幅と研磨速度応答幅の関係をモデル化したグラフである。 エリア幅20mmで研磨速度応答幅30mmの中間加圧エリアが互いに隣接する場合の研磨速度応答オーバーラップ率の説明に付する図である。 エリア幅10mmで研磨速度応答幅25mmの中間加圧エリアが互いに隣接する場合の研磨速度応答オーバーラップ率の説明に付する図である。 加圧エリアのエリア幅と研磨速度応答オーバーラップ率との関係を示すグラフである。 図3に示す研磨装置を使用して、直径300mmの半導体ウェハを研磨する時の半導体ウェハの半径方向位置と研磨速度の関係を参考的に示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図3乃至図15を参照して説明する。なお、以下の例では、基板として、直径300mm、厚み775±25μmの半導体ウェハを使用している。この半導体ウェハのヤング率(MPa)は、194000である。
図3は、本発明に係る基板保持装置を備えた研磨装置の全体構成を示す模式図である。図3に示すように、研磨装置は、研磨テーブル100と、研磨対象物である、直径300mmの半導体ウェハ(基板)Wを保持して研磨テーブル100上の研磨面に押圧する基板保持装置1とを備えている。研磨テーブル100は、テーブル軸100aを介してその下方に配置されるモータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸100a周りに回転可能になっている。研磨テーブル100の上面には研磨パッド101が貼付されており、研磨パッド101の表面が半導体ウェハWを研磨する研磨面101aを構成している。研磨テーブル100の上方には研磨液供給ノズル102が設置されており、この研磨液供給ノズル102によって、研磨テーブル100上の研磨パッド101の研磨面101aに研磨液Qが供給される。
基板保持装置1は、主軸111に接続されており、この主軸111は、上下動機構124により研磨ヘッド110に対して上下動するようになっている。この主軸111の上下動により、研磨ヘッド110に対して基板保持装置1の全体を昇降させ位置決めするようになっている。なお、主軸111の上端にはロータリージョイント125が取り付けられている。
主軸111及び基板保持装置1を上下動させる上下動機構124は、軸受126を介して主軸111を回転可能に支持するブリッジ128と、ブリッジ128に取り付けられたボールねじ132と、支柱130により支持された支持台129と、支持台129上に設けられたACサーボモータ138とを備えている。サーボモータ138を支持する支持台129は、支柱130を介して研磨ヘッド110に固定されている。
ボールねじ132は、サーボモータ138に連結されたねじ軸132aと、このねじ軸132aが螺合するナット132bとを備えている。主軸111は、ブリッジ128と一体となって上下動するようになっている。従って、サーボモータ138を駆動すると、ボールねじ132を介してブリッジ128が上下動し、これにより主軸111及び基板保持装置1が上下動する。
また、主軸111はキー(図示せず)を介して回転筒112に連結されている。この回転筒112はその外周部にタイミングプーリ113を備えている。研磨ヘッド110にはモータ114が固定されており、上記タイミングプーリ113は、タイミングベルト115を介してモータ114に設けられたタイミングプーリ116に接続されている。従って、モータ114を回転駆動することによって、タイミングプーリ116、タイミングベルト115、及びタイミングプーリ113を介して回転筒112及び主軸111が一体に回転し、基板保持装置1が回転する。なお、研磨ヘッド110は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたヘッドシャフト117によって支持されている。
図3に示すように構成された研磨装置において、基板保持装置1は、その下面に半導体ウェハ(基板)Wを保持できるようになっている。研磨ヘッド110は、ヘッドシャフト117を中心として旋回可能に構成されており、下面に半導体ウェハWを保持した基板保持装置1は、研磨ヘッド110の旋回により半導体ウェハWの受取位置から研磨テーブル100の上方に移動される。そして、基板保持装置1を下降させて半導体ウェハWを研磨パッド101の研磨面101aに押圧する。このとき、基板保持装置1及び研磨テーブル100をそれぞれ回転させ、研磨テーブル100の上方に設けられた研磨液供給ノズル102から研磨パッド101の研磨面101aに研磨液Qを供給する。このように、研磨液Qの存在下で、半導体ウェハWを研磨パッド101の研磨面101aに摺接させて半導体ウェハWの表面を研磨する。
次に、図3に示す研磨装置に備えられている、本発明の実施形態の基板保持装置1について、図4を参照して詳細に説明する。
図4に示すように、基板保持装置1は、半導体ウェハWを研磨面101aに対して押圧する装置本体2と、研磨面101aを直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成され、装置本体2の下面には、該下面を覆う弾性膜10が設けられている。弾性膜10は、同心状に配置された上方に立ち上がる複数(図示では8つ)の周壁(第1〜第8周壁)10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g,10hを有し、これらの複数の周壁10a〜10hによって、弾性膜10の上面と本体装置2の下面との間に、中央に位置する円形状の中央圧力室12、最外周に位置する環状のエッジ圧力室14、及び中央圧力室12とエッジ圧力室14との間に位置する、この例では環状の6つの中間圧力室(第1〜第6中間圧力室)16a,16b,16c,16d,16e,16fが形成されている。
これにより、半導体ウェハWは、中央圧力室10に対応する中央加圧エリアCA、エッジ圧力室14に対応するエッジ加圧エリアEA、及び中間圧力室16a,16b,16c,16d,16e,16fにそれぞれ対応する6つの環状の中間加圧エリア(第1〜第6中間加圧エリア)MA1,MA2,MA3,MA4,MA5,MA6からなる弾性膜10上の8つの加圧エリアに区画された状態で、基板保持装置1に保持される。
この例では、中央加圧エリアCAの半径、つまり最内方に位置する第1周壁10aの半径は、30mmに設定されている。なお、第1周壁10aの半径は、弾性膜10の中心から第1周壁10aの立ち上り部における断面中心までの距離である。このことは、以下の各周壁10b〜10hにあっても同様である。
弾性膜10の中心側に位置する第1中間加圧エリアMA1のエリア幅、つまり最内方に位置する第1周壁10aの半径と内側から2番目に位置する第2周壁10bの半径との差は、30mmに設定されている。弾性膜10の中心側から2番目に位置する第2中間加圧エリアMA2のエリア幅、つまり内側から2番目に位置する第2周壁10bの半径と内側から3番目に位置する第3周壁10cの半径との差は、25mmに設定されている。
同様に、弾性膜10の中心側から3番目に位置する第3中間加圧エリアMA3のエリア幅は25mmに設定され、弾性膜10の中心側から4番目に位置する第4中間加圧エリアMA4のエリア幅は17mmに設定され、弾性膜10の中心側から5番目に位置する第5中間加圧エリアMA5のエリア幅は13.5mmに設定され、弾性膜10の中心側から6番目に位置する第6中間加圧エリアMA6のエリア幅は4.5mmに設定されている。
なお、第4中間加圧エリアMA4のエリア幅は、2mm以上20mm以下の範囲で任意に設定され、第5中間加圧エリアMA5及び第6中間加圧エリアMA6のエリア幅は、2mm以上15mm以下の範囲で任意に設定される。第5中間加圧エリアMA5及び第6中間加圧エリアMA6のエリア幅の一方のみを2mm以上15mm以下の範囲で任意に設定してもよい。例えば第5中間加圧エリアMA5のエリア幅を2mm以上20mm以下の範囲で任意に設定し、第6中間加圧エリアMA6のエリア幅を2mm以上15mm以下の範囲で任意に設定してもよい。
装置本体2内には、中央圧力室12に連通する流路20、エッジ圧力室14に連通する流路22、及び中間圧力室16a,16b,16c,16d,16e,16fにそれぞれ連通する流路24a,24b,24c,24d,24e,24fがそれぞれ形成されている。そして、各流路20,22,24a,24b,24c,24d,24e,24fは、それぞれ流路26,28,30a,30b,30c,30d,30e,30fを介して流体供給源32に接続されている。また、流路26,28,30a〜30fには、開閉バルブV1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8と圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8がそれぞれ設置されている。
また、リテーナリング3の直上にもリテーナ室34が形成されており、リテーナ室34は、装置本体2内に形成された流路36および開閉バルブV9と圧力レギュレータR9が設置された流路38を介して流体供給源32に接続されている。圧力レギュレータR1〜R9は、それぞれ流体供給源32から圧力室12,14,16a〜16fおよびリテーナ室34に供給する圧力流体の圧力を調整する圧力調整機能を有している。圧力レギュレータR1〜R9および開閉バルブV1〜V9は、制御装置40に接続されていて、それらの作動が制御装置40で制御されるようになっている。
図4に示すように構成された基板保持装置1によれば、半導体ウェハWを基板保持装置1で保持した状態で、各圧力室12,14,16a〜16fに供給される圧力流体の圧力をそれぞれ制御することで、半導体ウェハWの半径方向に沿った弾性膜10上の各加圧エリアCA,EA,MA1〜MA6毎に異なった圧力で半導体ウェハWを押圧することができる。このように、基板保持装置1においては、装置本体2と弾性膜10との間に形成される各圧力室12,14,16a〜16fに供給する流体の圧力を調整することにより、半導体ウェハWを研磨パッド101に押圧する押圧力を各加圧エリアCA,EA,MA1〜MA6に対応する半導体ウエハWの領域毎に調整できる。同時に、リテーナ室34に供給する圧力流体の圧力を制御することで、リテーナリング3が研磨パッド101を押圧する押圧力を調整できる。
装置本体2は、例えばエンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成され、弾性膜10は、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度及び耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
この基板保持装置1において、第4中間加圧エリアMA4のエリア幅を2mm以上20mm以下、この例では17.5mmに、第5中間加圧エリアMA5及び第6中間加圧エリアMA6のエリア幅を2mm以上15mm以下、この例では第5中間加圧エリアMA5のエリア幅を13.5mmに、第6中間加圧エリアMA6のエリア幅を4.5mmにそれぞれ設定した理由を以下に説明する。
図5は、図3に示す研磨装置を使用して、各圧力室12,14,16a〜16fに所定の圧力の圧力流体を供給し、直径300mmの半導体ウェハを実際に研磨した時の研磨速度(任意単位)と半導体ウェハの半径方向に沿った位置との関係を示すグラフである。図5において、線Cは、各エリアにおいて研磨速度がほぼ同じになるように各圧力室の圧力を調整した条件(中心条件という)での研磨速度(任意単位)と半導体ウェハの半径方向に沿った位置との関係を示し、線Dは、第1中間加圧エリアMA1に対応する第1中間圧力室16aに供給される圧力流体の圧力のみを中心条件の圧力より20hPa増加させた時の研磨速度(任意単位)と半導体ウェハの半径方向に沿った位置との関係を示す。
この図5から、例えば第1中間加圧エリアMA1に対応する第1中間圧力室16aに供給される圧力流体の圧力のみを20hPa増加させると、この影響は、第1中間加圧エリアMA1より広い研磨速度応答幅Waに及ぶことが判る。
図6は、図5において線Dで示される研磨速度から線Cで示される研磨速度を引いた差分を研磨速度変化量(任意単位)として示すグラフであり、最大値を示す研磨速度変化量を1.0として基準とする。すなわち、図6における研磨速度変化量は、所定の加圧エリア内において中心条件の圧力から一定圧力を変化させた場合の研磨速度の変化量を示している。
このように所定の加圧エリア内においてある圧力から一定圧力を変化させた場合の研磨速度変化量を算出して、基準とする最大研磨速度変化量に対して研磨速度変化量が20%以上100%以下である半導体ウェハの半径方向領域を研磨速度応答幅と定義する。
図5および図6では、中心条件から圧力を増加させたときの研磨結果から研磨速度応答幅を決定しているが、中心条件から圧力を低下させたときの研磨結果から研磨速度応答幅を決定しても良い。
ここに、第1中間加圧エリアMA1内の最大研磨速度変化量を1とし基準としたとき研磨速度変化量が最大研磨速度変化量の20%以下である場合(図6において0.2以下である場合)には、この研磨速度変化量が研磨プロファイルに及ぼす影響を許容範囲内に抑えられると考えられるので、この第1中間加圧エリアMA1内の基準とした最大研磨速度変化量1に対して研磨速度変化量が20%以上100%以下(図6において0.2以上1.0以下)である半導体ウェハの半径方向領域を研磨速度応答幅と定義している。図6の場合、第1中間加圧エリアMA1の研磨速度応答幅Waは41mmである。
同様にして、他の各中間加圧エリアMA2〜MA6の研磨速度応答幅を測定したところ、第2中間加圧エリアMA2に対応する第2中間圧力室16bに供給される圧力流体の圧力のみを中心条件より20hPa増加させた場合の研磨速度応答幅は35mm、第3中間加圧エリアMA3に対応する第3中間圧力室16cに供給される圧力流体の圧力のみを中心条件より20hPa増加させた場合の研磨速度応答幅は37mm、第4中間加圧エリアMA4に対応する第4中間圧力室16dに供給される圧力流体の圧力のみを中心条件より20hPa増加させた場合の研磨速度応答幅は26mm、第5中間加圧エリアMA5に対応する第5中間圧力室16eに供給される圧力流体の圧力のみを中心条件より20hPa増加させた場合の研磨速度応答幅は27mm、第6中間加圧エリアMA6に対応する第6中間圧力室16fに供給される圧力流体の圧力のみを中心条件より20hPa増加させた場合の研磨速度応答幅は25mmであった。
前述のようにして求めた、各中間加圧エリアMA1〜MA6の各エリア幅と研磨速度応答幅との関係を表1に示す。
Figure 0006158637
この表1を基に作成した、中間加圧エリアのエリア幅と研磨速度応答幅との関係を図7に示す。この図7から、加圧エリアのエリア幅が25mm以上の場合(グループG1)、それぞれエリア幅に約10mmを加えた範囲の研磨速度応答幅であり、加圧エリアのエリア幅が25mmより小さくなる場合であっても(グループG2)、研磨速度応答幅の最小値は約25mmであることが判る。グループG2において、中間加圧エリアのエリア幅が17mm、13.5mm、4.5mmと変化(減少)しても、研磨速度応答幅は、それぞれ26mm、27mm、25mmであり、ほとんど変化していない。このことから、中間加圧エリアのエリア幅を15mm以下としても、研磨速度応答幅は変化しないと考えられる。
図8は、エリア幅が比較的広い3つの中間加圧エリアMAa,MAb,MAcが互いに隣接している場合における、中間加圧エリアMAa,MAb,MAcと該中間加圧エリアMAa,MAb,MAcに対応する研磨速度応答幅Ra,Rb,Rcの関係を示す。図8において、水平線より上方にある3つの山形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より増加させた場合の研磨速度を示し、水平線より下方にある3つの谷形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より減少させた場合の研磨速度を示している。この場合、中間に位置する中間加圧エリアMAbの中心付近には、他の中間加圧エリアMAa,MAcに対応する研磨速度応答幅Ra,Rcの影響を受けない領域Sbが存在し、この領域Sbに対応する半導体ウェハの領域の研磨速度の傾きは、中間加圧エリアMAa,MAcの圧力を変化させても補正できない。
図9は、エリア幅が比較的狭い3つの中間加圧エリアMAa,MAb,MAcが互いに隣接している場合における、中間加圧エリアMAa,MAb,MAcと該中間加圧エリアMAa,MAb,MAcに対応する研磨速度応答幅Ra,Rb,Rcの関係を示す。図9において、水平線より上方にある3つの山形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より増加させた場合の研磨速度を示し、水平線より下方にある3つの谷形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より減少させた場合の研磨速度を示している。この場合、中間に位置する中間加圧エリアMAbは、他の2つの中間加圧エリアMAa,MAcに対応する研磨速度応答幅Ra,Rcの影響を受け、この中間加圧エリアMAbに対応する半導体ウェハの領域の研磨速度の傾きは、中間加圧エリアMAa,MAcの圧力を変化させることによって補正することが可能となる。特に、半導体ウェハのエッジ近傍で、中間加圧エリアを細かく分割することが望ましい。
図10は、エリア幅が比較的狭い1つの中間加圧エリアMAbを挟んでエリア幅が比較的広い2つの中間加圧エリアMAa,MAcが互いに隣接している場合における、中間加圧エリアMAa,MAb,MAcと該中間加圧エリアMAa,MAb,MAcに対応する研磨速度応答幅Ra,Rb,Rcの関係を示す。図10において、水平線より上方にある3つの山形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より増加させた場合の研磨速度を示し、水平線より下方にある3つの谷形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より減少させた場合の研磨速度を示している。この場合、中間に位置するエリア幅が比較的狭い中間加圧エリアMAbは、他の2つの中間加圧エリアMAa,MAcに対応する研磨速度応答幅Ra,Rcの影響を受け、この中間加圧エリアMAbに対応する半導体ウェハの領域の研磨速度の傾きは、中間加圧エリアMAa,MAcの圧力を変化させることによって補正することが可能となる。このようにエリア幅が比較的広い中間加圧エリアMAa,MAcの間にエリア幅が比較的狭い中間加圧エリアMAbを配置することにより研磨プロファイルの微妙な調整が可能となる。
図11は、図7をモデル化した、中間加圧エリアのエリア幅と研磨速度応答幅との関係を示す。この図11において、エリア幅20mmの中間加圧エリアの研磨速度応答幅は30mmとなる。このエリア幅20mmで研磨速度応答幅30mmの中間加圧エリアが互いに隣接する場合、図12に示すように、研磨速度応答幅が互いに重なる割合(研磨速度応答オーバーラップ率)は、約33(=10/30)(%)となる。図12において、水平線より上方にある2つの山形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より増加させた場合の研磨速度を示し、水平線より下方にある2つの谷形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より減少させた場合の研磨速度を示している。
また、図11において、エリア幅10mmの中間加圧エリアの研磨速度応答幅は25mmとなる。このエリア幅10mmで研磨速度応答幅25mmの中間加圧エリアが互いに隣接する場合、図13に示すように、研磨速度応答幅が互いに重なる割合(研磨速度応答オーバーラップ率)は、60(=15/25)(%)となる。図13において、水平線より上方にある2つの山形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より増加させた場合の研磨速度を示し、水平線より下方にある2つの谷形の実線は、各エリアの圧力を中心条件より減少させた場合の研磨速度を示している。
図14は、図11を基にした、中間加圧エリアのエリア幅と研磨速度応答オーバーラップ率との関係を示す。この図14から、エリア幅が15mm以下の中間加圧エリアにあっては、研磨速度応答幅が25mmより小さくならないため、研磨速度応答幅が互いに重なる割合(研磨速度応答オーバーラップ率)が大きくなり、これによって、研磨プロファイルの微妙な調整が可能であることが判る。また、エリア幅が20mm以下の中間加圧エリアにあっても、研磨速度応答幅が互いに重なる割合(研磨速度応答オーバーラップ率)が約33%以上と比較的大きく、研磨プロファイルの微妙な調整が可能であることが判る。図14より、エリア幅が15mm以下である場合は、研磨速度応答幅が互いに重なる割合(研磨速度応答オーバーラップ率)が大きく変化することから15mm以下をエリア幅設定基準の一つとする。また、15mm以下のエリア幅から幅を持たせた20mm以下のエリア幅でも研磨速度応答幅が互いに重なる割合(研磨速度応答オーバーラップ率)は比較的大きくなっていることから、20mm以下のエリア幅もエリア幅設定基準の一つとする。
このため、この例では、周壁の厚み(約1mm)を考慮し、半導体ウェハ等の基板のエッジ近傍に位置して、研磨プロファイルの微妙な調整が最も必要とされる第5中間加圧エリアMA5及び第6中間加圧エリアMA6のエリア幅を2mm以上15mm以下、特に第5中間加圧エリアMA5のエリア幅を13.5mmに、第6中間加圧エリアMA6のエリア幅を4.5mmにそれぞれ設定している。そして、第5中間加圧エリアMA5及び第6中間加圧エリアMA6の次に微妙な調整が必要とされる第4中間加圧エリアMA4のエリア幅を2mm以上20mm以下、特に17.5mmに設定している。エリア幅を2mm以上としたのは周壁の厚み(約1mm)、および圧力流体の流路(下限約1mm)を考慮している。
図15は、図3に示す研磨装置を使用して、直径300mmの半導体ウェハを研磨する時の半導体ウェハの半径方向位置と研磨速度の関係を参考的に示す。図15において、実線Eは、各圧力室12,14,16a〜16fに供給される圧力流体の圧力を均一にして研磨する場合を、一点鎖線Fは、中間圧力室16a〜16fに供給される圧力流体の圧力を調整して研磨する場合をそれぞれ示す。図15の半導体ウェハの半径方向位置において、半導体ウェハの半径方向に沿ったエリアCA,MA1〜MA6,EAは、図4に示す加圧エリアCA,MA1〜MA6,MEにそれぞれ対応している。
この図15から、図3に示す研磨装置を使用し、各圧力室12,14,16a〜16fに供給される圧力流体の圧力を調整し、半導体ウェハを押圧する各加圧エリアの半径方向エリア幅を調整した弾性膜を用いることにより、複数の加圧エリア間および各加圧エリア内の研磨速度分布のレンジ(研磨速度の変動範囲)RVを小さくして、半導体ウェハの研磨面の面内均一性を高め、歩留まりを向上できることが判る。
次に、直径450mmの半導体ウェハを研磨する場合について説明する。直径450mmの半導体ウェハの標準厚みは925±25μmとされている。
ここで、円板の曲げ剛性Dは、以下の式で表される。
D=Eh/12(1−ν
ここでEはヤング率、hは板厚、νはポアソン比であり、円板の曲げ剛性Dは、板厚hの3乗に比例する。
直径300mmの半導体ウェハにおいて、中間加圧エリアのエリア幅を小さくしても研磨速度応答幅が一定以下(25mm以下)にならなかったのは、半導体ウェハの剛性のためである。直径450mmの半導体ウェハでは直径300mmの半導体ウェハに比べて剛性が(925/775)の3乗倍、すなわち約1.7倍になる。
したがって、直径300mmの半導体ウェハで、20mm、15mmとしていたエリア幅は、直径450mmの半導体ウェハでは、それぞれ、20×1.7=34mm、15×1.7=26mmに相当する。
このため、図3に示す研磨装置を使用して直径450mmの半導体ウェハを研磨する場合、第4中間加圧室16dに対応する第4中間加圧エリアMA4のエリア幅は、2mm以上34mm以下の範囲で任意に設定され、第5中間加圧室16e及び第6中間圧力室16fに対応する第5中間加圧エリアMA5及び第6中間加圧エリアMA6のエリア幅は、2mm以上26mm以下の範囲で任意に設定される。
より一般的に記述すると、厚みt(μm)、ヤング率E(MPa)の半導体ウェハの場合の中間エリアのエリア幅EWbは、直径300mmの半導体ウェハの場合の中間エリアのエリア幅をEWaとした時、EWb=EWa×(t/775)×(E/194000)となる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 基板保持装置
2 装置本体
3 リテーナリング
10 弾性膜
12 中央圧力室
14 エッジ圧力室
16a〜16f 中間圧力室、
34 リテーナ室
CA 中央加圧エリア
EA エッジ加圧エリア
MA1〜MA6 中間加圧エリア
Wa 研磨速度応答幅

Claims (18)

  1. 基板を保持する基板保持装置に使用される弾性膜であって、
    前記弾性膜は、基板を加圧する複数の加圧エリアを区画形成する同心円状に配置された複数の周壁を有し、
    中央に位置する円板状の中央加圧エリアと、最外周に位置する円環状のエッジ加圧エリアとの間に形成される複数の中間加圧エリアの内、少なくとも、外周側に位置し、隣接する2つの中間加圧エリアにおいて、中間加圧エリアの半径方向エリア幅は、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されていることを特徴とする弾性膜。
  2. 前記研磨速度応答幅は、各中間加圧エリア毎に得られる基板の半径方向の領域であり、
    各中間加圧エリア内においてある圧力条件で研磨した場合の研磨速度と前記圧力条件から一定圧力だけ変化させて研磨した場合の研磨速度との変化量絶対値を算出して、各中間加圧エリア内における研磨速度変化量絶対値の最大値を基準として最大研磨速度変化量絶対値に対して20%以上100%以下の研磨速度変化量絶対値となる基板の半径方向の領域を前記研磨速度応答幅とすることを特徴とする請求項1に記載の弾性膜。
  3. 直径300mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上15mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性膜。
  4. 前記複数の中間加圧エリアの内、互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアの各エリア幅が2mm以上15mm以下に設定されていることを特徴とする請求項に記載の弾性膜。
  5. 直径300mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、外周側に位置する、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上15mm以下に設定され、エリア幅が2mm以上15mm以下に設定された前記中間加圧エリアの半径方向内側に位置する中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上20mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性膜。
  6. 直径450mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つ中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上26mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性膜。
  7. 前記複数の中間加圧エリアの内、互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアの各エリア幅が2mm以上26mm以下に設定されていることを特徴とする請求項に記載の弾性膜。
  8. 直径450mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、外周側に位置する、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上26mm以下に設定され、エリア幅が2mm以上26mm以下に設定された前記中間加圧エリアの半径方向内側に位置する中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上34mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性膜。
  9. 厚みt(μm)、ヤング率E(MPa)の半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用される弾性膜であって、
    前記弾性膜は、半導体ウェハを加圧する複数の加圧エリアを区画形成する同心円状に配置された複数の周壁を有し、
    中央に位置する円板状の中央加圧エリアと、最外周に位置する円環状のエッジ加圧エリアとの間に形成される複数の中間加圧エリアの内、少なくとも、外周側に位置し、隣接する2つの中間加圧エリアにおいて、中間加圧エリアの半径方向エリア幅は、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されており、
    前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上で下記の式で定義されるEWbmm以下に設定されていることを特徴とする弾性膜。
    EWb=15×(t/775)×(E/194000)
  10. 前記研磨速度応答幅は、各中間加圧エリア毎に得られる半導体ウェハの半径方向の領域であり、
    各中間加圧エリア内においてある圧力条件で研磨した場合の研磨速度と前記圧力条件から一定圧力だけ変化させて研磨した場合の研磨速度との変化量絶対値を算出して、各中間加圧エリア内における研磨速度変化量絶対値の最大値を基準として最大研磨速度変化量絶対値に対して20%以上100%以下の研磨速度変化量絶対値となる半導体ウェハの半径方向の領域を前記研磨速度応答幅とすることを特徴とする請求項に記載の弾性膜。
  11. 直径300mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上15mm以下に設定されていることを特徴とする請求項に記載の弾性膜。
  12. 前記複数の中間加圧エリアの内、互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアの各エリア幅が2mm以上15mm以下に設定されていることを特徴とする請求項11に記載の弾性膜。
  13. 直径300mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、外周側に位置する、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上15mm以下に設定され、エリア幅が2mm以上15mm以下に設定された前記中間加圧エリアの半径方向内側に位置する中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上20mm以下に設定されていることを特徴とする請求項に記載の弾性膜。
  14. 直径450mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つ中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上26mm以下に設定されていることを特徴とする請求項に記載の弾性膜。
  15. 前記複数の中間加圧エリアの内、互いに隣接する少なくとも2つの中間加圧エリアの各エリア幅が2mm以上26mm以下に設定されていることを特徴とする請求項14に記載の弾性膜。
  16. 直径450mmの半導体ウェハを保持する基板保持装置に使用され、前記複数の中間加圧エリアの内、外周側に位置する、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上26mm以下に設定され、エリア幅が2mm以上26mm以下に設定された前記中間加圧エリアの半径方向内側に位置する中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上34mm以下に設定されていることを特徴とする請求項に記載の弾性膜。
  17. 弾性膜と該弾性膜を保持する装置本体とを有し、前記弾性膜と前記装置本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に基板を保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により基板を研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記弾性膜は、基板を加圧する複数の加圧エリアを区画形成する同心円状に配置された複数の周壁を有し、
    中央に位置する円板状の中央加圧エリアと、最外周に位置する円環状のエッジ加圧エリアとの間に形成される複数の中間加圧エリアの内、少なくとも、外周側に位置し、隣接する2つの中間加圧エリアにおいて、中間加圧エリアの半径方向エリア幅は、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されていることを特徴とする基板保持装置。
  18. 弾性膜と該弾性膜を保持する装置本体とを有し、前記弾性膜と前記装置本体の下面との間に前記弾性膜の隔壁によって仕切られた複数の圧力室を形成し、前記弾性膜の下面に厚みt(μm)でヤング率E(MPa)の半導体ウェハを保持するとともに前記複数の圧力室に圧力流体を供給することで流体圧により半導体ウェハを研磨面に押圧する基板保持装置において、
    前記弾性膜は、半導体ウェハを加圧する複数の加圧エリアを区画形成する同心円状に配置された複数の周壁を有し、
    中央に位置する円板状の中央加圧エリアと、最外周に位置する円環状のエッジ加圧エリアとの間に形成される複数の中間加圧エリアの内、少なくとも、外周側に位置し、隣接する2つの中間加圧エリアにおいて、中間加圧エリアの半径方向エリア幅は、エリア幅を変えても研磨速度応答幅が変わらない範囲内のエリア幅に設定されており、
    前記複数の中間加圧エリアの内、少なくとも1つの中間加圧エリアのエリア幅が2mm以上で下記の式で定義されるEWbmm以下に設定されていることを特徴とする基板保持装置。
    EWb=15×(t/775)×(E/194000)
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