JP5873426B2 - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

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本発明は、無線通信技術に関する。
近年、各種無線通信システムの普及により周波数資源の枯渇が問題となっており、複数の無線信号による周波数共用化を図ることで周波数利用効率を向上させる重畳伝送技術の検討が進められている。
図14は、周波数帯域を共用する無線通信システムを組み合わせる一例を示す概念図である。同図においては、周波数チャネルが異なる2つの無線LAN(Local Area Network)システムの全体を示している。同図に示す無線通信システムは、無線LAN基地局400a、400bと、受信装置500とを備えている。無線LAN基地局400aは、中心周波数faであるチャネルCH1の周波数帯域を用いて通信する。無線LAN基地局400bは、中心周波数fb(fa<fb)であるチャネルCH5の周波数帯域を用いて通信する。
受信装置500は、無線LAN基地局400a、400bの双方の無線信号が到達する位置に配置され、中心周波数faの無線信号と中心周波数fbの無線信号とが互いに部分的に干渉した信号を受信する。
また、周波数帯域を互いに共用する他の例として、無線LANシステムとBluetooth(登録商標)と、WiMAX(登録商標)との組み合わせなどがあり、異なる無線方式のシステム同士が周波数を共用する場合もある。
図14に示すように、受信装置500が無線LAN基地局400aを通信対象とする場合、中心周波数faである希望波の送信周波数帯域と、中心周波数fbである無線LAN基地局400bからの干渉波の送信周波数帯域とが、部分的にオーバーラップ(干渉)する。このように周波数が共用される方式の無線通信の場合、受信装置500は、干渉波の存在にかかわらず希望波を正確に受信することが要求される(例えば、特許文献1参照)。
一般に干渉波が存在する場合、通信特性が著しく劣化するが、干渉の影響を抑圧しながら分散配置されたFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)ブロックを復号し、正確な伝送を実現する技術が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、希望波の復調をする前に、受信信号のうち干渉波の存在する周波数成分をRF(Radio Frequency:無線周波数帯)段やIF(Intermediate Frequency:中間周波数帯)段においてフィルタリング処理、あるいはベースバンド帯において当該周波数成分に対する重み付けを施すことで干渉波の影響を抑圧して復調、復号することを特徴としている。
また、干渉波の存在する周波数帯域を検出する技術も検討されている(例えば、非特許文献2参照)。具体的には、非特許文献1に記載されているようなフィルタリング帯域、重み付け帯域を試行的に変化させて仮復調復号を行い、所定の規範、例えば誤り率が最小となるフィルタリング帯域又は重み付け帯域を干渉波の存在する周波数帯域として同定する。この場合、希望波の通信を行いながら干渉帯域を検出することが可能となる。
特開2012−142857号公報
増野、杉山、「マルチキャリア重畳伝送による周波数利用効率向上効果」、信学技法、vol.108,no.188,RCS2008−67,pp.85−90,2008年8月 大槻知明、林玄史、増野淳、杉山隆利、"マルチキャリア重畳伝送における残留電力に基づく干渉波検出−干渉帯域検出−"2012年電子情報通信学会総合大会、B−5−146、岡山大、2012年3月20日
端末装置が干渉帯域の検出を行うにあたっては、復号データ及び伝送路特性の推定結果を利用して疑似的な受信信号(参照信号)を生成する。そして、端末装置は、現実の受信信号と参照信号とから残留電力(誤差電力)を算出し、誤差電力の大きさに基づいて干渉帯域を検出する。
しかし、誤差電力は、例えば端末装置から干渉波の送信源との距離などの条件に応じてレベルが変動する。このために、端末装置は、常に安定して高い精度で干渉帯域を検出できるとは限らない。このように、干渉帯域の検出精度に関しては改善の余地がある。
上記事情に鑑み、本発明は、受信信号における干渉帯域の信号を有効に抑圧できるように、干渉帯域についての検出精度の向上を図ることのできる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、複数の端末装置と、制御局とを備え、前記端末装置は、無線通信により受信した受信信号を復調復号して受信データを出力するまでの過程において、前記制御局から受信した干渉帯域制御情報に基づいて干渉帯域の信号を抑圧する復調復号部と、
希望波の送信元から前記端末装置までの伝送路特性を利用して疑似送信信号を復調復号することにより参照信号を生成する参照信号生成部と、前記参照信号生成部が生成した参照信号の電力と受信信号の電力との差分を示す誤差電力を算出する誤差電力算出部と、前記誤差電力算出部が算出した誤差電力を無線通信により前記制御局に送信する端末送信制御部とを備え、前記制御局は、前記複数の端末装置から受信した誤差電力に基づいて前記端末装置が受信する希望波に干渉波が重畳する干渉帯域を検出する干渉帯域検出部と、少なくとも前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域に基づいて干渉帯域の信号の抑圧を指示する干渉帯域制御情報を生成する干渉帯域制御情報生成部と、前記干渉帯域制御情報生成部が生成した干渉帯域制御情報を前記複数の端末装置に送信する制御局送信制御部とを備える通信システムである。
本発明の一態様は、上記の通信システムであって、前記干渉帯域検出部は、前記複数の端末装置から受信した誤差電力を合成した合成誤差電力に基づいて前記干渉帯域を検出する。
本発明の一態様は、上記の通信システムであって、前記端末送信制御部は、前記端末装置の位置を示す位置情報を前記制御局に送信し、前記制御局は、前記複数の端末装置から受信した位置情報に基づいて自局の通信範囲に存在する端末装置が属するグループを設定するグループ設定部をさらに備え、前記干渉帯域検出部は、前記グループごとに前記干渉帯域を検出し、前記干渉帯域制御情報生成部は、前記干渉帯域検出部がグループごとに検出した干渉帯域に基づいて前記干渉帯域制御情報をグループごとに生成し、前記制御局送信制御部は、前記干渉帯域制御情報生成部がグループごとに生成した干渉帯域制御情報を、それぞれ、対応のグループに属する端末装置に送信する。
本発明の一態様は、上記の通信システムであって、前記制御局は、前記複数の端末装置から受信した誤差電力と前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域とに基づいて干渉波強度を検出する干渉波強度検出部をさらに備え、前記干渉帯域制御情報生成部は、前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域と前記干渉波強度検出部が検出した干渉波強度とに基づいて干渉帯域の信号の抑圧を指示する干渉帯域制御情報を生成し、前記復調復号部は、前記制御局から受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域の信号について、前記干渉帯域制御情報が示す干渉波強度に基づいて求めた重み付け値を利用した演算を行うことにより抑圧する。
本発明の一態様は、上記の通信システムであって、前記制御局は、前記複数の端末装置から受信した誤差電力と前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域とに基づいて干渉波強度を検出する干渉波強度検出部をさらに備え、前記干渉帯域制御情報生成部は、前記干渉波強度検出部が検出した干渉波強度と前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域とに基づいて求めた重み付け値と、前記干渉帯域とを示す前記干渉帯域制御情報を生成し、前記復調復号部は、前記制御局から受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域の信号について、前記干渉帯域制御情報が示す重み付け値を利用した演算を行うことにより抑圧する。
本発明の一態様は、上記の通信システムであって、前記参照信号生成部は、受信信号について復調復号を実行することにより疑似送信信号を生成する参照信号対応復調復号部と、前記参照信号対応復調復号部が生成した疑似送信信号について変調及び符号化を行うことにより前記参照信号を生成する参照信号対応符号化変調部とを備える。
本発明の一態様は、上記の通信システムであって、前記参照信号生成部は、前記伝送路特性を利用してランダムに生成されたビット列による疑似送信信号を生成する。
本発明の一態様は、複数の端末装置と、制御局とを備える通信システムにおける通信方法であって、前記端末装置は、無線通信により受信した受信信号を復調復号して受信データを出力するまでの過程において、前記制御局から受信した干渉帯域制御情報に基づいて干渉帯域の信号を抑圧する処理を含む復調復号ステップと、希望波の送信元から前記端末装置までの伝送路特性を利用して疑似送信信号を復調復号することにより参照信号を生成する参照信号生成ステップと、前記参照信号生成ステップが生成した参照信号の電力と受信信号の電力との差分を示す誤差電力を算出する誤差電力算出ステップと、前記誤差電力算出ステップが算出した誤差電力を無線通信により前記制御局に送信する端末送信制御ステップとを備え、前記制御局は、前記複数の端末装置から受信した誤差電力に基づいて前記端末装置が受信する希望波に干渉波が重畳する干渉帯域を検出する干渉帯域検出ステップと、少なくとも前記干渉帯域検出ステップが検出した干渉帯域に基づいて干渉帯域の信号の抑圧を指示する干渉帯域制御情報を生成する干渉帯域制御情報生成ステップと、前記干渉帯域制御情報生成ステップが生成した干渉帯域制御情報を前記複数の端末装置に送信する制御局送信制御ステップとを備える通信方法である。
本発明により、受信信号における干渉帯域の信号を有効に抑圧できるように、干渉帯域についての検出精度の向上を図ることが可能となる。
本実施形態の通信システムの構成例及び動作例を示す概略図である。 本実施形態の通信システムの構成例及び動作例を示す概略図である。 本実施形態の通信システムの構成例及び動作例を示す概略図である。 本実施形態の通信システムの構成例及び動作例を示す概略図である。 干渉帯域を検出する処理の手順例を示す概略図である。 干渉帯域を検出する処理の手順例を示す概略図である。 端末装置100の構成例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における参照信号生成部104と誤差電力算出部105の構成例を示す概略ブロック図である。 制御局200における干渉帯域検出と干渉帯域制御情報の送信に関する構成の一例を示す概略図である。 第1の実施形態における端末装置100と制御局200とが干渉帯域の検出と、干渉帯域の信号の抑圧のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における参照信号生成部104の構成例を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態における制御局200の構成例を示す概略図である。 重み付け値テーブルの構造例を示す模式図である。 周波数帯域を共用する無線通信システムを組み合わせる一例を示す概念図である。
<第1の実施形態>
[通信システムの構成例]
図1〜図4は、本実施形態の通信システムの構成例及び動作例を示す概略図である。図1〜図4を参照して、本実施形態の通信システムの構成例と動作例の概要について説明する。
図1においては、複数の端末装置100−1〜100−5と、制御局200と、干渉波送信源300とが示されている。
なお、以降の説明にあたり、端末装置100−1〜100−5について特に区別する必要の無い場合には、端末装置100と記載する。また、同図においては、5つの端末装置100−1〜100−5が示されているが、端末装置100の数については特に限定されない。
制御局200は、端末装置100における受信信号の復調復号処理を制御する。制御局200は、例えば端末装置100の間での無線通信を中継するために各所に備えられる基地局の1つである。図1においては、端末装置100−1〜100−5のいずれもが制御局200の通信範囲AR1に存在している状態が示されている。
本実施形態における端末装置100は、それぞれ、例えばGPS(Global Positioning System)に対応する測位機能により自装置の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報posを図1に示すように制御局200に対して送信する。
端末装置100の各々から送信された位置情報posを受信した制御局200は、位置情報posが示す位置に基づいて、通信範囲AR1内の端末装置100のグループ設定を行う。例えば、制御局200は、位置情報posが示す位置に基づいて、位置情報posの送信元の端末装置100間の位置関係を認識する。そして、制御局200は、例えば互いに近接して位置する端末装置100を1つのグループに含めるように設定する。
図2は、図1に示した端末装置100−1〜100−5についてグループ設定を行った結果を示している。
つまり、端末装置100−1〜100−5のうち、端末装置100−1〜100−3は例えば互いに一定の距離範囲内となる位置関係にある。そこで、制御局200は、端末装置100−1〜100−3によりグループGRP1を設定している。
また、端末装置100−1〜100−3から離れて位置する端末装置100−4、100−5も互いに一定の距離範囲内となる位置関係にある。そこで、制御局200は、端末装置100−4、100−5によりグループGRP2を設定している。
このように、制御局200は、自局の通信範囲に存在する端末装置100を、その位置に基づいて設定したグループに含めるように管理する。
干渉波送信源300は、例えば制御局200から一定以内の距離の範囲において比較的近接して位置する他の制御局などである。
端末装置100が受信して復調復号すべき希望波は、制御局200の送信波である。しかし、干渉波送信源300の通信範囲AR2は、制御局200の通信範囲AR1と重複している。このために、通信範囲AR1と通信範囲AR2が重複する領域に位置する端末装置100−1〜100−3は、希望波としての制御局200からの送信波とともに、干渉波送信源300からの送信波も受信する。干渉波送信源300の送信波の周波数帯域は、制御局200の送信波の周波数帯域と一部が重複しているために、端末装置100−1〜100−3は、干渉波送信源300からの送信波を、希望波に干渉する干渉波として受信する。
干渉波の存在は、例えば誤り訂正処理による訂正率の低下などを生じさせて通信特性を劣化させる要因となるために、抑圧することが求められる。そこで、本実施形態の通信システムは、以下のように、干渉波による影響を抑制する。
端末装置100の各々は誤差電力を算出する。誤差電力は、受信信号が伝送路や干渉波による影響を受けることなく受信された場合の電力と、現実に伝送路を伝送して受信された受信信号の電力との誤差を示す。
そして、端末装置100は、例えば図3に示すように、自装置が算出した誤差電力Perを制御局200に対して送信する。
制御局200は、自局の通信範囲AR1に位置する端末装置100から送信された誤差電力Perを受信する。そして、受信した誤差電力Perに基づいて、端末装置100の受信信号の干渉帯域をグループごとに検出する。干渉帯域とは、希望波の一部帯域に希望波以外の電波(干渉波)が重複(オーバーラップ)して干渉を生じている場合、希望波と干渉波とが重複している周波数帯域をいう。
そして、制御局200は、干渉帯域制御情報を端末装置100に送信する。干渉帯域制御情報は、干渉帯域の信号の抑圧を指示する情報であり、例えば干渉帯域としての周波数帯域と、干渉波強度を示す。干渉波強度とは、希望波の電力に対する干渉波の電力の比率(希望波対干渉波電力比)である。
また、制御局200は、干渉帯域についてのグループごとの検出結果に基づいて、グループごとに干渉帯域制御情報を生成する。そして、グループごとの干渉帯域制御情報を、各グループに属する端末装置100に送信する。
具体的に、図4に示すように、制御局200は、グループGRP1に対応して生成した干渉帯域制御情報Ibd1を、同じグループGRP1に属する端末装置100−1、100−2、100−3に送信する。また、制御局200は、グループGRP2に対応して生成した干渉帯域制御情報Ibd2を、同じグループGRP2に属する端末装置100−4、100−5に送信する。
端末装置100−1、100−2、100−3の受信信号は、例えば制御局200が送信する希望波に干渉波送信源300からの干渉波が重畳した状態である。端末装置100−1、100−2、100−3が受信した干渉帯域制御情報Ibd1には、干渉波による干渉帯域と干渉波強度とを示す情報が示されている。端末装置100−1、100−2、100−3は、例えば干渉帯域制御情報Ibd1が示す干渉領域の信号を干渉波強度に応じて抑圧するための処理を実行したうえで、受信信号の復調と復号を実行する。これにより、端末装置100−1、100−2、100−3は、例えば、干渉波送信源300からの干渉波による影響を抑え、例えば通信特性の劣化を抑制することができる。
また、端末装置100−4、100−5も、例えば干渉帯域制御情報Ibd2が示す干渉領域の信号を干渉波強度に応じて抑圧するための処理を実行する。なお、例えば、端末装置100−4、100−5が受信する範囲では干渉波が重畳していない状態であるとすれば、干渉帯域制御情報Ibd2は干渉帯域が存在しないことを示している。この場合、端末装置100−4、100−5は、受信信号における全ての帯域におけるサブキャリアを抑圧することなく復調復号を行う。
[干渉帯域検出のための手順例]
図5及び図6は、干渉帯域を検出する処理の手順例を示す概略図である。次に、図5及び図6を参照して、制御局200と端末装置100−1〜100−3がグループGRP1の干渉帯域を検出するための手順例について説明する。
図5(A)は、制御局200から送信される希望波に対応する信号を周波数領域により示している。また、図5(B)は、干渉波送信源300から送信される干渉波に対応する信号を周波数領域により示している。
グループGRP1に属する端末装置100−1、100−2、100−3は、制御局200の通信範囲AR1と干渉波送信源300の通信範囲AR2が重複する範囲に位置している。このために、端末装置100−1、100−2、100−3は、制御局200から送信される希望波と干渉波送信源300から送信される干渉波とが空間にて合成された電波を受信する。ただし、端末装置100−1、100−2、100−3は、それぞれの位置に応じて干渉波送信源300からの距離が異なる。距離の相違に応じて、端末装置100−1、100−2、100−3のそれぞれが希望波とともに受信する干渉波のレベル(受信電界強度)も異なってくる。
図5(C)、図5(D)、図5(E)は、それぞれ、端末装置100−1、100−2、100−3が受信する受信信号の一例を周波数領域により示している。
図5(C)、図5(D)、図5(E)を比較して分かるように、例えば、端末装置100−1は、端末装置100−2、100−3よりも干渉波送信源300に近い。このために、端末装置100−1の受信信号における干渉波は、他と比較して最もレベルが高い。
また、端末装置100−2は、干渉波送信源300からの距離が端末装置100−1よりも遠い。このために、端末装置100−2の受信信号における干渉波は、端末装置100−1の干渉波よりもレベルが低くなっている。
また、端末装置100−3は、干渉波送信源300から端末装置100−2よりもさらに遠い距離に位置している。このために、端末装置100−3の受信信号における干渉波は、端末装置100−2の干渉波よりもさらにレベルが低くなっている。
このように、受信信号において希望波に重畳する干渉波のレベルは、例えば干渉波送信源300に対する距離などの条件に応じて、端末装置100ごとに異なる。ただし、希望波と干渉波の各周波数帯域は例えば固定であるので、受信信号における干渉帯域については端末装置100の間で同じである。
端末装置100−1は、図5(C)に示す受信信号について希望波の周波数帯域に対応した帯域制限を行うことによって図6(A)に示す周波数帯域による受信信号を得る。図6(A)の受信信号は、希望波に対応した周波数帯域を有しているが、一部の周波数帯域において干渉波の成分が重畳している。また、希望波に対応する受信信号成分は、図において破線で示すように所定数のサブキャリアscに分割されている。
端末装置100−1は、同図6(A)に示す受信信号と、後述するように生成する参照信号との差分を求めるようにして誤差電力を算出する。また、端末装置100−1は、誤差電力を例えばサブキャリアscごとに算出する。
図6(B)は、図6(A)の受信信号と参照信号とを利用して端末装置100−1が算出した誤差電力を周波数領域により示している。
希望波に干渉波が重畳している周波数帯域においては、希望波だけではなく干渉波の成分も含んでいたり、干渉波によって伝送路推定精度が低下するなどの要因で、電力が大きく変化する傾向にある。このために、図6(B)の誤差電力は、先の図6(A)において干渉波が重畳していない帯域のレベルは低減しているのに対して、干渉波の重畳している帯域におけるレベルは残留して高くなっている。
端末装置100−2は、図5(D)に示す受信信号について希望波の周波数帯域に対応した帯域制限を行うことによって、図6(C)に示す受信信号を得る。図6(C)に示す帯域制限後の受信信号についても、その一部の周波数帯域において干渉波の成分が重畳している。
図6(D)は、端末装置100−2が、図6(C)に示す受信信号と参照信号とを利用して算出した誤差電力を示している。図6(D)に示す誤差電力も、希望波が干渉波と重畳していない領域よりも、希望波が干渉波と重畳している領域における電力レベルのほうが増加している。ただし、図6(A)と図6(C)を比較して分かるように、干渉波の成分のレベルは端末装置100−2の受信信号のほうが低い。このために、図6(D)に示す誤差電力においても、希望波が干渉波と重畳している領域における電力レベルは、図6(B)よりも低くなっている。
端末装置100−3は、図5(E)に示す受信信号について希望波の周波数帯域に対応した帯域制限を行うことによって、図6(E)に示す受信信号を得る。図6(E)に示す帯域制限後の受信信号も、その一部の周波数帯域において干渉波の成分が重畳している。
図6(F)は、端末装置100−2が、図6(E)に示す受信信号と参照信号とを利用して算出した誤差電力を示している。図6(E)に示す受信信号では、希望波に重畳する干渉波のレベルは相当に小さい。このために、図6(F)に示す誤差電力では、希望波が干渉波と重畳していない領域の電力レベルに対して、希望波が干渉波と重畳している領域における電力レベルはほとんど同一となっている。
そして、端末装置100−1は、図6(B)に示す誤差電力Perを制御局200に送信する。同様に、端末装置100−2、100−3は、それぞれ、図6(D)、図6(F)に示す誤差電力Perを制御局200に送信する。
制御局200は、端末装置100−1、100−2、100−3から受信した図6(B)、図6(D)、図6(F)の誤差電力Perを利用して、例えば、以下のようにグループGRP1の干渉帯域を判定する。
制御局200は、端末装置100−1、100−2、100−3から受信した図6(B)、図6(D)、図6(F)の誤差電力Perを合成することにより、グループGRP1に対応する合成誤差電力を算出することができる。
図6(G)は、制御局200が図6(B)、図6(D)、図6(F)の誤差電力Perを合成した結果を周波数領域により示している。この図6(G)は、制御局200が、受信した同じグループ内の誤差電力を、例えばサブキャリアに対応する周波数ごとに加算することにより合成誤差電力を算出した例である。図6(G)と、図6(B)、図6(D)、図6(F)の各々とを比較して分かるように、合成誤差電力は、各端末装置100の誤差電力を加算していることで、希望波に干渉波が重畳していない領域の電力レベルと干渉帯域の電力レベルとの差が拡大している。
そして、制御局200は、図6(G)に示す合成誤差電力を予め定めた閾値th1と比較し、合成誤差電力において閾値th1以上の電力レベルの周波数帯域を干渉帯域Binfであるとして検出する。
また、端末装置100ごとの誤差電力Perにおける最小レベル、又は、端末装置100ごとの誤差電力Per平均受信電力などを規範として、端末装置100ごとの誤差電力Perを重み付けし、重み付けした誤差電力Perを加算して合成誤差電力を求めてもよい。このようにすれば、各端末装置100の通信品質に応じて、誤差電力Perの確からしさを反映させることができる。
また、変形例として、制御局200は、各端末装置100から送信された誤差電力Perのうちで、最小レベルと最大レベルのレベル差dが最も大きい誤差電力Perを合成誤差電力として選択してもよい。このように複数の誤差電力Perから1つを選択して合成誤差電力とする算出手法は、例えば選択合成と呼ばれる。
具体例として、図6(B)、図6(D)、図6(F)の誤差電力Perのうちでは、図6(B)の誤差電力Perのレベル差dが最も大きい。そこで、制御局200は、図6(B)の誤差電力Perを合成誤差電力として選択する。
なお、制御局200は、選択合成として、例えば最大レベルがもっとも高い誤差電力Perを合成誤差電力として選択してもよい。この場合にも、図6(B)、図6(D)、図6(F)の誤差電力Perのうちでは、図6(B)の誤差電力Perが合成誤差電力として選択される。
また、N個の(Nは2以上の整数)の干渉波が存在していることを想定する場合は、以下のように選択合成を行ってもよい。
つまり、サブキャリアまたはサブキャリアグループについて、誤差が最も大きな上位N個の誤差電力Perもしくは最大レベルが最も高い上位N個の誤差電力Perを選択して合成対象としてもよい。この場合、誤差が最も大きな上位N個の誤差電力Perもしくは最大レベルが最も高い上位N個の誤差電力Perは、N個の干渉波ごとにおいて最も確からしい誤差電力Perを示している。
このように選択合成によって合成誤差電力を算出した場合にも、制御局200は、例えば図6(H)に示すように、選択合成に対応して予め定めた閾値th2と合成誤差電力とを比較する。そして、制御局200は、合成誤差電力の電力レベルが閾値th2以上の周波数帯域を干渉帯域Binfであるとして検出する。
[端末装置の構成例]
図7は、端末装置100の構成例を示す概略ブロック図である。次に、図7を参照して、端末装置100の構成例について説明する。
なお、以降においては、制御局200と端末装置との間で等電力変調方式により変調した信号をマルチキャリア重畳伝送方式により伝送する場合を例に挙げて説明する。ここで、等電力変調方式とは、ビット列を複数のシンボルに変調するデジタル変調方式のうち、振幅が一定であり位相の違いにより各シンボルを識別するデジタル変調方式のことをいう。例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying:二位相偏移変調)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)などが等電力変調方式である。また、以降においては、マルチキャリア重畳伝送方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)伝送方式を採用した場合について説明する。
図7に示す端末装置100は、アンテナ101、復調復号部102、制御情報抽出部103、参照信号生成部104、誤差電力算出部105、測位部106及び端末送信制御部107を備える。
復調復号部102は、アンテナ101を介して受信した受信信号について復調と復号を実行する。復調復号部102は、OFDM復調器11+1、伝送路推定器112、振幅位相歪補正器113、復調器114、信号抑圧器115、並直列変換器116及びFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)復号器117を備える。
復調復号部102において、バンドパスフィルタ110は、アンテナ101を介して受信した受信信号のうち、自装置が復調復号の対象としている信号を含む希望波が存在している周波数帯域以外の成分を抑圧(帯域制限)し、当該周波数帯域の成分を含む信号を出力する。
OFDM復調器111は、バンドパスフィルタ110が出力する信号に対してFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を行い、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換して、サブキャリアごとの信号を復調する。
伝送路推定器112は、OFDM復調器111が復調する各サブキャリアの信号を用いて、サブキャリアごとに、制御局200と自装置との間の伝送路特性(振幅及び位相などの変化)を推定する。なお、伝送路推定器112は、伝送路特性として、例えば伝送路係数を推定すればよい。伝送路推定器112は、例えば、各サブキャリアの信号に含まれる既知のパターン(例えばパイロット信号やトレーニング信号)に対して、公知の技術を適用して伝送路特性を推定すればよい。
振幅位相歪補正器113は、伝送路推定器112が推定した各サブキャリアの伝送路特性(伝送路係数)を用いて、伝送路において生じた振幅及び位相の歪みの補正を各サブキャリアの信号に対して行う。
復調器114は、振幅位相歪補正器113が補正するサブキャリアの信号ごとに、送信装置としての制御局200において用いられている変調方式に対応した復調を行う。復調器114は、復調により得られた各サブキャリアの信号を信号抑圧器115に出力する。なお、復調器114において用いられる復調は、前述の等電力変調方式に対応する復調である。
信号抑圧器115は、制御局200から受信した干渉帯域制御情報に基づいて干渉帯域の信号を抑圧する。つまり、信号抑圧器115は、復調器114により復調された各サブキャリアの信号のうち、制御局200から受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域に含まれるサブキャリアの信号を抑圧する。また、信号抑圧器115は、干渉帯域制御情報が示す干渉波強度に応じて干渉帯域に含まれるサブキャリアの信号を抑圧する。具体的に、信号抑圧器115は、干渉帯域制御情報が示す干渉波強度に基づいて重み付け値(抑圧率)w(0≦w≦1)を求め、例えば、サブキャリアの信号の値を重み付け値wで乗算すればよい。
また、信号抑圧器115は、復調器114が復調した各サブキャリアの信号のうち、干渉帯域制御情報が示す干渉帯域に含まれないサブキャリアの信号については、重み付け値(抑圧率)wで乗算することなくそのままの値を出力する。
このように、復調復号部102は、無線通信により受信した受信信号を復調復号して受信データを出力するまでの過程において、制御局200から受信した干渉帯域制御情報に基づいて干渉帯域の信号を抑圧する処理を含む。
並直列変換器116は、信号抑圧器115から入力される信号列に対してパラレル−シリアル変換を行い、1つの信号列に変換して、FEC復号器117に出力する。FEC復号器117は、並直列変換器116から入力される信号列に対して誤り訂正復号を実行することにより受信データとしてのビット列を復元する。FEC復号器117は、復元した受信ビット列を不図示の上位の装置などに出力する。
制御情報抽出部103は、受信データに含まれる干渉帯域制御情報を抽出し、抽出した干渉帯域制御情報を信号抑圧器115に対して出力する。
参照信号生成部104は、希望波の送信元(制御局200)から端末装置100までの伝送路特性を利用して疑似送信信号を復調復号することにより参照信号を生成する。疑似送信信号は、例えば、信号抑圧器115による干渉帯域の信号の抑圧が行われずに復号された信号と等価とみなせる信号である。第1の実施形態における疑似送信信号は、例えばランダムなビット系列によるPN(Pseudorandom Noise:疑似ランダム雑音)系列である。
誤差電力算出部105は、誤差電力Perを算出する。図6にて説明したように、誤差電力Perは、参照信号生成部104が生成した参照信号の電力と、バンドパスフィルタ110から入力した受信信号の電力との差分を示す。
測位部106は、端末装置100の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報posを出力する。
端末送信制御部107は、誤差電力算出部105が算出した誤差電力Perを無線通信により制御局200に送信する。また、端末送信制御部107は、測位部106が出力した位置情報posを制御局200に送信する。
[参照信号生成部と誤差電力算出部の構成例]
図8は、第1の実施形態における参照信号生成部104と誤差電力算出部105の構成例を示す概略ブロック図である。次に、図8を参照して、第1の実施形態における参照信号生成部104と誤差電力算出部105の構成例について説明する。なお、図8においては、図7の構成との関係性を明確に示すために、図7に示したアンテナ101、バンドパスフィルタ110及び端末送信制御部107をともに示している。
参照信号生成部104は、OFDM復調器121、伝送路推定器122、PN系列生成器123、直並列変換器124、変調器125、振幅位相歪付与器126及びOFDM変調器127を備える。
OFDM復調器121は、バンドパスフィルタ110が出力する信号に対してFFTを行い、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換して、サブキャリアごとの信号を復調する。OFDM復調器121は、例えば図7のOFDM復調器111と同様の構成でよい。
伝送路推定器122は、OFDM復調器121が復調する各サブキャリアの信号を用いて、サブキャリアごとに、制御局200と端末装置100との間の伝送路特性として、例えば伝送路係数を推定する。伝送路推定器122は、例えば図7の伝送路推定器112と同様の構成であればよい。
また、第1の実施形態において、参照信号生成部104が備えるOFDM復調器121は、伝送路推定器122が入力すべきサブキャリアごとの信号を復調するために備えられる。このため、OFDM復調器121にて復調されたサブキャリアごとの信号は、伝送路推定器122以外の経路への出力を行わなくともよい。
PN系列生成器123は、ランダムなビット系列であるPN系列を生成し、生成したPN系列を直並列変換器124に出力する。PN系列は、制御局200が希望波により送信する送信信号の代替として疑似的に生成した信号である。つまり、PN系列は、ランダムに生成されたビット列による疑似送信信号である。
直並列変換器124は、PN系列生成器123から入力されるPN系列に対してシリアル−パラレル変換を行い、例えば制御局200などの送信装置と自装置との間における通信で用いられるサブキャリア数分の複数のビット列に変換して変調器125に出力する。
変調器125は、直並列変換器124から入力される複数のビット列の各々を、送信装置(制御局200)において用いられている変調方式と同じ変調方式を用いて変調する。変調器125は、複数のビット列を変調して得られた各サブキャリアに対応する信号を振幅位相歪付与器126に出力する。
振幅位相歪付与器126は、伝送路推定器122が推定した各サブキャリアの伝送路係数を用いて、変調器125から入力される各サブキャリアの信号に対し、伝送路において生じる振幅及び位相の変化と同等の振幅及び位相の変化(歪み)を与える。振幅位相歪付与器126は、歪みを付与した各サブキャリアの信号をOFDM変調器127に出力する。
OFDM変調器127は、振幅位相歪付与器126から入力される各サブキャリアの信号に対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)を行い、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換することにより参照信号を生成する。OFDM変調器127は、生成した参照信号を電力算出器143に出力する。
このように、参照信号生成部104は、PN系列としての疑似送信信号について変調を行うことにより参照信号を生成する。参照信号は、端末装置100が受信する受信信号における希望波の成分のみを疑似的に生成した信号である。
次に、誤差電力算出部105について説明する。
誤差電力算出部105は、信号バッファ141、電力算出器142、電力算出器143及び減算器144を備える。
信号バッファ141は、バンドパスフィルタ110により希望波の周波数帯域に帯域制限された受信信号を一時的に記憶する。信号バッファ141により、例えばバンドパスフィルタ110から出力される受信信号と、伝送路推定器122が受信信号について推定した伝送路特性に応じて生成する参照信号との時間差が吸収される。
電力算出器142は、信号バッファ141から入力される受信信号の電力を算出する。この際、電力算出器142は、例えば信号バッファ141から入力される受信信号の各サブキャリアの電力を算出する。また、電力算出器142は、例えば受信信号の各サブキャリアの電圧又は電流を2乗して絶対値化することにより電力を算出することができる。
電力算出器143は、参照信号生成部104により生成された参照信号の各サブキャリアにおける電力を算出する。電力算出器143も、例えば電力算出器142と同様の構成により、参照信号の各サブキャリアの電力を算出することができる。
減算器144は、電力算出器142が算出した受信信号の電力と、電力算出器143が算出した参照信号の電力とを減算することにより誤差電力Perを算出する。
つまり、受信信号は、図6(A)、図6(C)、図6(E)などに示したように、希望波の成分と、希望波に重畳した干渉波の成分とを含む。一方、参照信号は、希望波のみに対応する成分を含み、干渉波の成分は含まないために、例えば図5(A)に示した受信信号と同等の周波数特性を有する。
このような受信信号と参照信号とを減算すれば、希望波の成分が打ち消し合うようにして抑圧される一方で、干渉波による電力の変動成分は打ち消し合うことなく残留する。これにより、減算器144による演算結果として、例えば、図6(B)、図6(D)、図6(F)などに示した誤差電力Perが算出される。
そして、端末送信制御部107は、このように誤差電力算出部105により算出された誤差電力Perをアンテナ101から制御局200に対して送信する。
なお、図8に示す参照信号生成部104において、PN系列生成器123、直並列変換器124、変調器125、振幅位相歪付与器126及びOFDM変調器127の部位は、伝送路推定器122により推定される伝送路特性(伝送路係数)に変化が無ければ毎回同じ演算を実行する。そこで、以下のように参照信号生成部104を構成してもよい。
つまり、OFDM変調器127から出力される演算結果をメモリに保持させ、誤差電力算出部105は、メモリから読み出した演算結果を参照信号として入力する。そして、PN系列生成器123、直並列変換器124、変調器125、振幅位相歪付与器126及びOFDM変調器127は、伝送路推定器122により推定される伝送路特性に変化が生じた場合にのみ参照信号を生成する演算を行ってメモリが保持する演算結果を更新するようにしてもよい。
[制御局の構成例]
図9は、制御局200における干渉帯域検出と干渉帯域制御情報の送信に関する構成の一例を示す概略図である。次に、図9を参照して、制御局200における干渉帯域検出と干渉帯域制御情報の送信に関する構成の一例について説明する。なお、図9においては、制御局200が端末装置100の通信を中継するためのルーティングなどに関する機能についての図示を省略している。
図9に示す制御局200は、アンテナ201、受信信号処理部202、グループ設定部203、端末情報記憶部204、誤差電力合成部205、干渉帯域検出部206、干渉波強度検出部207、干渉帯域制御情報生成部208、制御局送信制御部209及び送信信号処理部210を備える。
受信信号処理部202は、アンテナ201が電波を受信して得られた受信信号を入力して、例えば端末装置100の復調復号部102の構成に対応する復調と復号を実行することで受信データを得る。
そのうえで、受信信号処理部202は、端末装置100が送信した位置情報posが受信データに含まれている場合には、位置情報posをグループ設定部203に出力する。また、受信信号処理部202は、端末装置100が送信した誤差電力Perの情報が受信データに含まれている場合には、誤差電力Perを誤差電力合成部205に出力する。
グループ設定部203は、自局の通信範囲AR1内に位置する各端末装置100から受信した位置情報posに基づいて、例えば一定の距離内で近接した位置関係にある端末装置100によるグループを設定する。
なお、端末装置100が例えば携帯端末などの移動体である場合には、ユーザの移動などに応じて端末装置100の位置が変化する。この場合、端末装置100は一定時間ごとに測位を行って位置情報posを送信し、制御局200も、一定時間ごとのタイミング、あるいは一定数以上の位置情報posが変更されたタイミングで、逐次、グループ設定を変更すればよい。
グループ設定部203は、端末情報記憶部204が記憶する端末情報においてグループの設定結果を示す情報を格納させる。
誤差電力合成部205は、制御局200の通信範囲AR1内に位置する各端末装置100から受信した誤差電力Perを利用して、グループごとの端末装置100の誤差電力を合成して、グループごとの合成誤差電力Tperを算出する。
なお、誤差電力合成部205は、グループごとの合成誤差電力Tperを算出するにあたって、図6(G)にて説明したように、同一グループにおける端末装置100から受信した誤差電力Perを加算する加算合成を行ってもよい。あるいは、誤差電力合成部205は、図6(H)に示したように、例えば最小値と最大値とのレベル差dが最大の誤差電力Perを合成誤差電力Tperとして選択する、選択合成を行ってもよい。
干渉帯域検出部206は、複数の端末装置100から受信した誤差電力に基づいて干渉帯域Binfを検出する。具体的に、本実施形態における干渉帯域検出部206は、誤差電力合成部205が生成した合成誤差電力Tperに基づいて干渉帯域Binfを検出する。つまり、干渉帯域検出部206は、例えば、図6(G)または図6(H)により説明したように、予め設定した閾値(th1、th2)と合成誤差電力Tperとを比較し、合成誤差電力Tperの周波数帯域において閾値以上となる周波数帯域を干渉帯域Binfとして検出すればよい。
干渉波強度検出部207は、複数の端末装置100から受信した誤差電力と干渉帯域検出部206が検出した干渉帯域Binfとに基づいて干渉波強度Rinf(希望波対干渉波電力比)を検出する。具体的に、干渉波強度検出部207は、例えば誤差電力合成部205が生成した合成誤差電力Tperにおける干渉帯域Binfの電力と、干渉帯域Binf以外の帯域の電力との比率を求めることにより干渉波強度Rinfを検出することができる。
干渉帯域制御情報生成部208は、干渉帯域検出部206が検出した干渉帯域Binfと干渉波強度検出部207が検出した干渉波強度Rinfとに基づいて干渉帯域制御情報を生成する。本実施形態において、干渉帯域制御情報生成部208は、干渉帯域Binfがグループごとに検出されるのに応じて、グループごとに干渉帯域制御情報を生成する。また、本実施形態における干渉帯域制御情報生成部208は、干渉帯域検出部206が干渉帯域Binfとして検出した周波数帯域と、干渉波強度検出部207が検出した干渉波強度Rinfとを示す干渉帯域制御情報を生成すればよい。
制御局送信制御部209は、干渉帯域制御情報生成部208により生成された干渉帯域制御情報を端末装置100に送信する。本実施形態における干渉帯域制御情報はグループごとに生成される。これに応じて、制御局送信制御部209は、干渉帯域制御情報が対応するのと同じグループに属する端末装置100を宛先として指定して、干渉帯域制御情報を送信する。なお、制御局送信制御部209は、送信対象のグループに属する端末装置100の宛先については、端末情報記憶部204が記憶する端末情報を参照することにより認識することができる。
送信信号処理部210は、送信データについて誤り訂正符号化及び変調などを施し、送信信号としてアンテナ201から出力させる。送信信号処理部210は、制御局送信制御部209から干渉帯域制御情報としての送信データが入力されるのに応じて、送信データについて誤り訂正符号化及び変調などを施し、アンテナ201から電波として送信する。
これにより、端末装置100の各々は、自装置を宛先として送信された干渉帯域制御情報を受信することができる。前述のように、端末装置100の信号抑圧器115は、受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域Binfの信号を「0」に置換することにより、干渉帯域の信号成分を抑圧する。
[処理手順例]
図10は、第1の実施形態における端末装置100と制御局200とが干渉帯域の検出と、干渉帯域の信号の抑圧のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。
端末装置100において、測位部106は、現在、測位をすべきタイミング(測位タイミング)であるか否かについて判定する(ステップS101)。測位タイミングとしては、例えば一定時間ごととすればよい。あるいは、端末装置100が一定以上移動したことを検出したタイミングを測位タイミングとしてもよい。この場合には、例えば、端末装置100に動きセンサを備えておき、動きセンサにより動きが継続して一定時間以上検出された場合に、一定以上の距離による移動が行われたとして、測位タイミングに至ったと判定すればよい。
測位タイミングであると判定した場合(ステップS101−YES)、測位部106は、測位を実行して自装置の位置を示す位置情報posを出力する(ステップS102)。端末送信制御部107は、測位部106が出力した位置情報posを制御局200に送信するための制御を実行する(ステップS103)。
また、ステップS103の処理を経た後、または、測位タイミングではないと判定された場合(ステップS101−NO)、誤差電力算出部105は、現在、誤差電力Perを算出するタイミング(誤差電力算出タイミング)であるか否かについて判定する(ステップS104)。
誤差電力算出タイミングは、例えば、測位タイミングと同様に、一定時間ごととしてもよい。また、端末装置100が大きく移動しなければ誤差電力Perの変動も少ないため、例えば、端末装置100が一定以上移動したことを検出したタイミングを誤差電力算出タイミングとしてもよい。
誤差電力算出タイミングであると判定した場合(ステップS104−YES)、誤差電力算出部105は、誤差電力Perを算出する(ステップS105)。端末送信制御部107は、ステップS105により算出された誤差電力Perを制御局200に送信するための制御を実行する(ステップS106)。
また、ステップS106の処理を経た後、または、誤差電力算出タイミングではないと判定された場合(ステップS104−NO)、復調復号部102の信号抑圧器115は、干渉帯域制御情報が受信されたか否かについて判定する(ステップS107)。
前述のように制御情報抽出部103は、復調復号部102から出力された受信データを入力し、入力した信号に干渉帯域制御情報が含まれていれば、干渉帯域制御情報を抽出して信号抑圧器115に出力する。そこで、信号抑圧器115は、制御情報抽出部103から干渉帯域制御情報が入力されれば干渉帯域制御情報が受信されたと判定し、干渉帯域制御情報が入力されなければ干渉帯域制御情報が受信されていないと判定すればよい。
干渉帯域制御情報が受信されていないと判定された場合(ステップS107−NO)、測位部106は、ステップS101の処理に戻る。一方、干渉帯域制御情報が受信されたと判定された場合(ステップS107−YES)、信号抑圧器115は、制御情報抽出部103から入力した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域に含まれるサブキャリアの信号を、例えば、同じ干渉帯域制御情報が示す干渉波強度に基づいて求めた重み付け値wにより乗算することにより抑圧する(ステップS108)。ステップS108の処理が終了した後、測位部106はステップS101の処理に戻る。
次に、制御局200が実行する処理手順について説明する。
制御局200において、グループ設定部203は、端末装置100が送信した位置情報posが受信されたか否かについて判定する(ステップS201)。位置情報posが受信された場合(ステップS201−YES)、グループ設定部203は、制御局200の通信範囲AR1における端末装置100についてグループを設定する(ステップS202)。
このために、グループ設定部203は、例えば今回のステップS201により受信された位置情報posと、これまでに受信された他の端末装置100の位置情報posを利用して、現在における通信範囲AR1内の端末装置100間の位置関係を認識する。そして、グループ設定部203は、認識した端末装置100間の位置関係に基づいて、相互に一定間隔の距離に位置する端末装置100同士でグループ分けを行う。
グループ設定部203は、上記のように行ったグループ設定の結果を、端末情報記憶部204における端末情報として記憶させる(ステップS203)。
次に、誤差電力合成部205は、端末装置100が送信した誤差電力が受信されたか否かについて判定する(ステップS204)。誤差電力が受信されていなければ(ステップS204−NO)、グループ設定部203は、ステップS201の処理に戻る。
一方、誤差電力が受信されたのであれば(ステップS204−YES)、誤差電力合成部205は、今回のステップS204に対応して受信した誤差電力の送信元である端末装置100が属するグループ(対象グループ)における各端末装置100の誤差電力を合成する(ステップS205)。これにより、誤差電力の送信元の端末装置100が属するグループに対応する合成誤差電力Tperが得られる。なお、ステップS205においては、図6(G)または図6(H)により説明したように、加算合成と選択合成のいずれによって合成誤差電力Tperを求めてもよい。
次に、干渉帯域検出部206は、ステップS205により得られた合成誤差電力Tperを、例えば図6(G)、図6(H)にて説明したように閾値(th1、th2)と比較することにより、対象グループに対応する干渉帯域を検出する(ステップS206)。
次に、干渉波強度検出部207は、ステップS205により得られた合成誤差電力Tperと干渉帯域検出部206が検出した干渉帯域Binfとに基づいて干渉波強度Rinf(希望波対干渉波電力比)を検出する(ステップS207)。
次に、干渉帯域制御情報生成部208は、ステップS206により検出された干渉帯域としての周波数帯域と、ステップS207により検出された干渉波強度Rinfを示す干渉帯域制御情報を生成する(ステップS208)。制御局送信制御部209は、ステップS208により生成された干渉帯域制御情報を、対象グループに属する端末装置100を宛先として送信する(ステップS209)。ステップS209の処理を終了した後、グループ設定部203は、ステップS201の処理に戻る。
なお、例えば、端末装置自体が誤差電力に基づいて干渉帯域を検出して干渉帯域の信号を抑圧するという構成を採ることも可能である。
しかし、誤差電力は、例えば図6(B)、図6(D)、図6(F)に例示したように、干渉波送信源300からの距離などの条件に応じてレベルが異なる。このために、干渉波が弱く、一定以上のレベルが得られないような状態では、高い精度で干渉帯域を検出することが難しくなる場合がある。
これに対して、本実施形態においては、端末装置100のそれぞれが算出した誤差電力を制御局200が合成し、合成した誤差電力に基づいて干渉帯域Binfを検出するようにしている。このように複数の端末装置の誤差電力が合成されることで、端末装置間の誤差電力のレベルが強調される。これにより、例えば合成誤差電力の干渉帯域Binfにおいて一定以上の電力レベルが求められることになり、グループ内の干渉帯域Binfを高い精度で検出することが可能になる。そして、このように検出した干渉帯域の抑制を、同じグループにおける端末装置100のそれぞれに適用させることができる。これにより、例えば重畳している干渉波のレベルが低いような受信状態の端末装置であっても、高い精度で検出された干渉帯域Binfの情報に基づいて信号を有効に抑圧できる。
また、本実施形態においては、グループ内の干渉帯域Binfが高い精度で検出可能となるのに伴い、グループ内の干渉波強度Rinfについても高い精度で検出することが可能となっている。
例えば、干渉波強度が不明、あるいは、干渉波強度の検出精度が低いような場合には、受信装置においてサブキャリアの信号を抑圧するにあたり、サブキャリアの信号を「0」に置換するという処理を行う。サブキャリアの信号としての「0」は、最も曖昧で中間的な値である。従って、サブキャリアの信号を「0」に置換すれば、干渉波の影響が著しく大きいような状態のときには、誤り率の著しい低下を抑制することができる。ただし、「0」に置換した場合には、信号の値としての有効性が失われるために、干渉帯域における希望波の情報を有効活用できないということになる。
これに対して、本実施形態の信号抑圧器115は、干渉波強度Rinfについて高い精度で検出できることに基づき、干渉波強度Rinfに基づいて求めた重み付け値wにより重み付け(例えば、乗算)を行うことでサブキャリアの信号を抑圧する。これにより、サブキャリアの信号を「0」に置換する場合と比較して、干渉帯域Binfにおける希望波の情報を有効に利用することが可能になる。これにより誤り率のさらなる低減を図ることが可能になる。
また、本実施形態においては、比較的に近接した位置に存在する端末装置100によるグループを設定し、グループ単位で干渉帯域Binfの検出と干渉帯域Binfの信号の抑圧を行っている。例えば制御局200の通信範囲AR1が比較的広いような場合には、通信範囲AR1における位置に応じて干渉波の受信状態は大きく変化する。例えば、通信範囲AR1における或る位置の端末装置100と他の端末装置100とで、重畳する干渉波の送信元が異なっているような状況となる場合がある。
このような場合において、グループを設定することなく、通信範囲AR1における全ての端末装置100からの誤差電力により合成誤差電力を求めていると、干渉帯域Binfを適切に検出することは難しい。
そこで、本実施形態においては、上記のように地域的に近接する端末装置100のグループ単位で干渉帯域Binfの検出を行うことにより、干渉帯域Binfについての検出精度を一定以上に維持できるようにしている。
なお、これまでの説明では、干渉帯域と干渉波強度とを示す干渉帯域制御情報に基づいて、端末装置100が信号の抑圧を実行するようにしている。しかし、制御局200は、干渉帯域Binfのみを示す干渉帯域制御情報を送信し、端末装置100の信号抑圧器115は、受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域Binfのサブキャリアの信号を抑圧するようにしてもよい。
このように、干渉波強度Rinfの情報を用いない場合、サブキャリアの信号の抑圧にあたっては、例えば「0」に置換する処理を行うことになる。しかし、本実施形態においては、端末装置100から収集した誤差電力Perを合成した合成誤差電力Tperを利用していることで、干渉帯域Binfについての検出精度は高い。従って、本実施形態では、現実に干渉波が重畳している帯域と信号が抑圧される帯域との誤差が少ない。これにより、「0」に置換する信号の抑圧処理であっても誤り率を低下させることができる。
<第2の実施形態>
[参照信号生成部の構成例]
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、端末装置100における参照信号生成部104の構成が第1の実施形態と異なる。
図11は、第2の実施形態における参照信号生成部104の構成例を示す概略ブロック図である。なお、図11において、図8と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図11に示す参照信号生成部104は、参照信号対応復調復号部104aと参照信号対応符号化変調部104bを備える。
参照信号対応復調復号部104aは、OFDM復調器121、伝送路推定器122、振幅位相歪補正器128、復調器129、並直列変換器130及びFEC復号器131を備える。
参照信号対応符号化変調部104bは、FEC再符号化器132、直並列変換器124、変調器125、振幅位相歪付与器126及びOFDM変調器127及びを備える。
図11に示す参照信号生成部104は、図8に示した構成からPN系列生成器123を省略したうえで、振幅位相歪補正器128、復調器129、並直列変換器130、FEC復号器131及びFEC再符号化器132をさらに備えた構成である。
参照信号対応復調復号部104aにおいて、振幅位相歪補正器128は、伝送路推定器122が推定する各サブキャリアの伝送路係数を用いて、伝送路において生じた振幅及び位相の歪みの補正を各サブキャリアの信号に対して行う。なお、振幅位相歪補正器128は、例えば図7の振幅位相歪補正器113と同様の構成でよい。
第1の実施形態に対応する図7の参照信号生成部104において、OFDM復調器121の出力は、伝送路推定器122のみが入力している。これに対して、第2の実施形態におけるOFDM復調器121の出力は、振幅位相歪補正器128に対しても分岐して入力されるようになっている。
復調器129は、振幅位相歪補正器128が補正するサブキャリアの信号ごとに、送信装置において用いられている変調方式に対応した復調を行う。復調器129は、復調により得られた各サブキャリアの信号を信号抑圧器115に出力する。なお、復調器129は、図7の復調器114と同様の構成でよい。
並直列変換器130は、復調器129から並列的に入力されるサブキャリアごとの信号列に対してパラレル−シリアル変換を行い、1つの信号列に変換して、FEC復号器131に出力する。なお、並直列変換器130は、例えば図7の並直列変換器116と同様の構成でよい。
FEC復号器131は、並直列変換器130から入力される信号列に対して誤り訂正復号を実行する。FEC復号器131が出力する信号は、受信信号を復調復号して得られた信号である。例えば、図7の復調復号部102におけるFEC復号器117も受信信号について誤り訂正復号を実行している。しかし、復調復号部102においては、復調器114の後段に信号抑圧器115が挿入されている。これにより、FEC復号器117が出力する信号(受信データ)は、干渉帯域Binfの信号成分が欠落している。
これに対して、図11の参照信号生成部104においては復調器129の後段に信号抑圧器115に相当する部位が備えられていない。これにより、FEC復号器131が出力する信号は、干渉帯域Binfにおける信号成分が欠落することなく含まれている。このように、FEC復号器131が出力する信号は、制御局200から送信される送信信号に代替する疑似的な信号(疑似送信号)である。すなわち、第2の実施形態においては、PN系列に代えて、受信信号について干渉帯域Binfを抑圧することなく復調復号した信号を疑似送信信号とする。
参照信号対応符号化変調部104bにおけるFEC再符号化器132は、FEC復号器131が出力した疑似送信信号を入力して、FEC復号器131の復号に対応した方式にしたがった誤り訂正符号化を再度実行する。そして、FEC再符号化器132により誤り訂正符号化された信号を直並列変換器124に出力する。
直並列変換器124、変調器125、振幅位相歪付与器126及びOFDM変調器127は、図8にて説明したのと同様の処理を実行する。これにより、FEC復号器131から出力された疑似送信信号を元とする参照信号が生成される。
第2の実施形態における参照信号生成部104の場合には、受信信号を復調復号することにより疑似送信信号を生成するために、例えば疑似送信信号を現実の送信信号により近づけることができる。これにより、例えば干渉帯域の検出精度の向上を図ることが可能になる。
一方、図8に示した第1の実施形態における参照信号生成部104の場合には、PN系列を生成すればよいことから、参照信号生成部104としての回路規模が小さくて済み、処理負荷も軽いという利点がある。
なお、図11に示す誤差電力算出部105は、減算器144の出力を絶対値化部145により絶対値化したうえで誤差電力Perとして出力している。例えば図8に示した誤差電力算出部105においても、減算器144の後段に絶対値化部145を備えてよい。また、逆に、図11の誤差電力算出部105において絶対値化部145を省略して、図8と同様に、減算器144の減算結果を誤差電力Perとして出力させてもよい。
また、図示は省略するが、例えば、第2の実施形態の参照信号対応復調復号部104aとして、図7の復調復号部102における信号抑圧器115よりも前段の信号処理系を共有する構成としてもよい。
つまり、参照信号対応復調復号部104aからOFDM復調器121、伝送路推定器122、振幅位相歪補正器128及び復調器129を省略する。これに代えて、参照信号対応復調復号部104aは、OFDM復調器111、伝送路推定器112、振幅位相歪補正器113及び復調器114を復調復号部102と共有する。参照信号生成部104における並直列変換器130は、復調器114から出力される信号を入力するように構成してもよい。このように信号処理系の共有を図ることで、例えば回路規模の縮小や処理負荷の軽減が可能になる。
<第3の実施形態>
[制御局の構成例]
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態においては、制御局200における干渉帯域制御情報の生成に関する構成が第1の実施形態と異なる。
図12は、第3の実施形態における制御局200の構成例を示す概略図である。なお、図12において図9と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図12に示す制御局200は、図9に示す構成に対して、重み付け値テーブル記憶部211をさらに備える。
重み付け値テーブル記憶部211は、重み付け値テーブルを記憶する。
図13は、重み付け値テーブルの構造例を示す模式図である。図13に示すように、重み付け値テーブルは、例えば干渉帯域Binfの変数iと干渉波強度Rinfの変数jとのマトリクスに対応付けられたセルCLごとに、重み付け値w(i,j)を格納した構造である。つまり、重み付け値テーブルは、干渉帯域Binfと干渉波強度Rinfとの組み合わせに対応する重み付け値を格納したテーブルである。
図12の干渉帯域制御情報生成部208は、干渉帯域検出部206が検出した干渉帯域Binfと、干渉波強度検出部207が検出した干渉波強度Rinfを入力する。そして、干渉帯域制御情報生成部208は、重み付け値テーブル記憶部211が記憶する重み付け値テーブルから、入力した干渉帯域Binfの値iと干渉波強度Rinfの値jとの組み合わせに対応付けられたセルCLに格納される重み付け値w(i,j)を読み出す。
干渉帯域制御情報生成部208は、重み付け値テーブル記憶部211から読み出した重み付け値w(i,j)と、干渉帯域Binfとを示す干渉帯域制御情報を生成する。
第3の実施形態における端末装置100は、上記のように干渉帯域としての周波数帯域を示す情報と、重み付け値テーブル記憶部211から読み出した重み付け値w(i,j)とを示す干渉帯域制御情報を受信する。
第3の実施形態における端末装置100の構成は、例えば、図7と同様でよい。ただし、第3の実施形態における信号抑圧器115は、干渉帯域制御情報の入力に応じて、以下のように動作する。
つまり、信号抑圧器115は、制御局200から受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域に含まれる各サブキャリアの信号について、同じ干渉帯域制御情報が示す重み付け値w(i,j)を利用した演算(例えば、乗算)により抑圧する。
この構成の場合、例えば、信号抑圧器115は、干渉波強度Rinfに基づいて重み付け値wを決定する処理を実行することなく、干渉帯域制御情報が示す重み付け値w(i,j)を利用した演算により信号を抑圧できる。
なお、上記の説明では、干渉帯域制御情報生成部208は、図13の重み付け値テーブルを参照することで、合成誤差電力Tperと干渉帯域Binfとに基づいて重み付け値を決定している。しかし、例えば干渉帯域制御情報生成部208は、干渉帯域と合成誤差電力のいずれか一方に基づいて重み付け値を決定してもよい。この場合、重み付け値テーブルは、干渉帯域または合成誤差電力と重み付け値とが対応付けられた構造とすればよい。
また、第3の実施形態の端末装置100としては、例えば、以下のように構成してもよい。
つまり、端末装置100は、新たに更新された干渉帯域制御情報が受信されるのに応じて、この干渉帯域制御情報が示す重み付け値を初期値として信号抑圧器115により干渉帯域の信号を抑圧する。端末装置100は、この後において、次に新たに更新された干渉帯域制御情報が受信されるまでの間、誤差電力算出部105が算出する誤差電力Perに応じて重み付け値を変更する。信号抑圧器115は、変更された重み付け値により干渉帯域の信号を抑圧するようにしてもよい。なお、誤差電力Perに応じて重み付け値を変更するにあたっては、例えば誤差電力Perに重み付け値を対応付けた重み付け値テーブルを記憶しておき、この重み付け値テーブルを参照すればよい。
このような構成により、干渉帯域における信号抑圧の度合いを、さらにきめ細かく調整することが可能になる。
また、本発明における端末装置と制御局における各機能部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより干渉帯域の検出と干渉帯域の抑圧のための処理を行うようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は本実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100…端末装置, 101…アンテナ, 102…復調復号部, 103…制御情報抽出部, 104…参照信号生成部, 104a…参照信号対応復調復号部, 104b…参照信号対応符号化変調部, 105…誤差電力算出部, 106…測位部, 107…端末送信制御部, 200…制御局, 300…干渉波送信源

Claims (7)

  1. 複数の端末装置と、制御局とを備え、
    前記端末装置は、
    無線通信により受信した受信信号を復調復号して受信データを出力するまでの過程において、前記制御局から受信した干渉帯域制御情報に基づいて干渉帯域の信号を抑圧する復調復号部と、
    希望波の送信元から前記端末装置までの伝送路特性を利用して疑似送信信号を復調復号することにより参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記参照信号生成部が生成した参照信号の電力と受信信号の電力との差分を示す誤差電力を算出する誤差電力算出部と、
    前記誤差電力算出部が算出した誤差電力を無線通信により前記制御局に送信する端末送信制御部とを備え、
    前記制御局は、
    前記複数の端末装置から受信した誤差電力に基づいて前記端末装置が受信する希望波に干渉波が重畳する干渉帯域を検出する干渉帯域検出部と、
    少なくとも前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域に基づいて干渉帯域の信号の抑圧を指示する干渉帯域制御情報を生成する干渉帯域制御情報生成部と、
    前記干渉帯域制御情報生成部が生成した干渉帯域制御情報を前記複数の端末装置に送信する制御局送信制御部とを備え
    前記端末送信制御部は、
    前記端末装置の位置を示す位置情報を前記制御局に送信し、
    前記制御局は、
    前記複数の端末装置から受信した位置情報に基づいて自局の通信範囲に存在する端末装置が属するグループを設定するグループ設定部をさらに備え、
    前記干渉帯域検出部は、
    前記グループごとに、複数の端末装置から受信した誤差電力を合成した合成誤差電力に基づいて前記干渉帯域を検出し、
    前記干渉帯域制御情報生成部は、
    前記干渉帯域検出部がグループごとに検出した干渉帯域に基づいて前記干渉帯域制御情報をグループごとに生成し、
    前記制御局送信制御部は、
    前記干渉帯域制御情報生成部がグループごとに生成した干渉帯域制御情報を、それぞれ、対応のグループに属する端末装置に送信する
    通信システム。
  2. 前記制御局は、
    前記複数の端末装置から受信した誤差電力と前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域とに基づいて干渉波強度を検出する干渉波強度検出部をさらに備え、
    前記干渉帯域制御情報生成部は、
    前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域と前記干渉波強度検出部が検出した干渉波強度とに基づいて干渉帯域の信号の抑圧を指示する干渉帯域制御情報を生成し、
    前記復調復号部は、
    前記制御局から受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域の信号について、前記干渉帯域制御情報が示す干渉波強度に基づいて求めた重み付け値を利用した演算を行うことにより抑圧する、請求項に記載の通信システム。
  3. 前記制御局は、
    前記複数の端末装置から受信した誤差電力と前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域とに基づいて干渉波強度を検出する干渉波強度検出部をさらに備え、
    前記干渉帯域制御情報生成部は、
    前記干渉波強度検出部が検出した干渉波強度と前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域とに基づいて求めた重み付け値と、前記干渉帯域とを示す前記干渉帯域制御情報を生成し、
    前記復調復号部は、
    前記制御局から受信した干渉帯域制御情報が示す干渉帯域の信号について、前記干渉帯域制御情報が示す重み付け値を利用した演算を行うことにより抑圧する、請求項に記載の通信システム。
  4. 前記参照信号生成部は、
    受信信号について復調復号を実行することにより疑似送信信号を生成する参照信号対応復調復号部と、
    前記参照信号対応復調復号部が生成した疑似送信信号について変調及び符号化を行うことにより前記参照信号を生成する参照信号対応符号化変調部とを備える、請求項1からのいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記参照信号生成部は、
    前記伝送路特性を利用してランダムに生成されたビット列による疑似送信信号を生成する、請求項1からのいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 複数の端末装置と、制御局とを備え、
    前記端末装置は、
    無線通信により受信した受信信号を復調復号して受信データを出力するまでの過程において、前記制御局から受信した干渉帯域制御情報に基づいて干渉帯域の信号を抑圧する復調復号部と、
    希望波の送信元から前記端末装置までの伝送路特性を利用して疑似送信信号を復調復号することにより参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記参照信号生成部が生成した参照信号の電力と受信信号の電力との差分を示す誤差電力を算出する誤差電力算出部と、
    前記誤差電力算出部が算出した誤差電力を無線通信により前記制御局に送信する端末送信制御部とを備え、
    前記制御局は、
    前記複数の端末装置から受信した誤差電力に基づいて前記端末装置が受信する希望波に干渉波が重畳する干渉帯域を検出する干渉帯域検出部と、
    少なくとも前記干渉帯域検出部が検出した干渉帯域に基づいて干渉帯域の信号の抑圧を指示する干渉帯域制御情報を生成する干渉帯域制御情報生成部と、
    前記干渉帯域制御情報生成部が生成した干渉帯域制御情報を前記複数の端末装置に送信する制御局送信制御部とを備え、
    前記参照信号生成部は、
    前記伝送路特性を利用してランダムに生成されたビット列による疑似送信信号を生成する
    通信システム。
  7. 複数の端末装置と、制御局とを備える通信システムにおける通信方法であって、
    前記端末装置
    無線通信により受信した受信信号を復調復号して受信データを出力するまでの過程において、前記制御局から受信した干渉帯域制御情報に基づいて干渉帯域の信号を抑圧する処理を含む復調復号ステップと、
    希望波の送信元から前記端末装置までの伝送路特性を利用して疑似送信信号を復調復号することにより参照信号を生成する参照信号生成ステップと、
    前記参照信号生成ステップが生成した参照信号の電力と受信信号の電力との差分を示す誤差電力を算出する誤差電力算出ステップと、
    前記誤差電力算出ステップが算出した誤差電力を無線通信により前記制御局に送信する端末送信制御ステップとを実行し
    前記制御局
    前記複数の端末装置から受信した誤差電力に基づいて前記端末装置が受信する希望波に干渉波が重畳する干渉帯域を検出する干渉帯域検出ステップと、
    少なくとも前記干渉帯域検出ステップが検出した干渉帯域に基づいて干渉帯域の信号の抑圧を指示する干渉帯域制御情報を生成する干渉帯域制御情報生成ステップと、
    前記干渉帯域制御情報生成ステップが生成した干渉帯域制御情報を前記複数の端末装置に送信する制御局送信制御ステップとを実行し、
    前記端末送信制御ステップでは、
    前記端末装置の位置を示す位置情報を前記制御局に送信し、
    前記制御局は、
    前記複数の端末装置から受信した位置情報に基づいて自局の通信範囲に存在する端末装置が属するグループを設定するグループ設定ステップをさらに実行し、
    前記干渉帯域検出ステップでは、
    前記グループごとに、複数の端末装置から受信した誤差電力を合成した合成誤差電力に基づいて前記干渉帯域を検出し、
    前記干渉帯域制御情報生成ステップでは、
    前記干渉帯域検出ステップがグループごとに検出した干渉帯域に基づいて前記干渉帯域制御情報をグループごとに生成し、
    前記制御局送信制御ステップでは、
    前記干渉帯域制御情報生成ステップがグループごとに生成した干渉帯域制御情報を、それぞれ、対応のグループに属する端末装置に送信する
    通信方法。
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