JP5873427B2 - 伝送路推定器、受信装置及び伝送路推定方法 - Google Patents
伝送路推定器、受信装置及び伝送路推定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5873427B2 JP5873427B2 JP2012279722A JP2012279722A JP5873427B2 JP 5873427 B2 JP5873427 B2 JP 5873427B2 JP 2012279722 A JP2012279722 A JP 2012279722A JP 2012279722 A JP2012279722 A JP 2012279722A JP 5873427 B2 JP5873427 B2 JP 5873427B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission path
- subcarrier
- interference band
- path estimation
- pilot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
Description
受信装置500は、無線LAN基地局400a、400bの双方の無線信号が到達する位置に配置され、中心周波数faの無線信号と中心周波数fbの無線信号とが互いに部分的に干渉した信号を受信する。
ここで、受信信号がデータサブキャリアに対してパイロットサブキャリアが周波数多重化された信号である場合、受信装置は、例えば以下のように伝送路推定を行う。つまり、受信装置は、パイロットサブキャリアの伝送路推定を行ってパイロットサブキャリアごとの伝送路推定値を求める。そのうえで、データサブキャリアについては、周波数軸上で近接するパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用した演算により伝送路推定値を算出する。
これにより、干渉帯域に含まれるパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用して求められたデータサブキャリアの伝送路推定値についても本来とは異なる尤度が算出されてしまうことになり、推定精度が低下する。推定精度の低いデータサブキャリアの伝送路推定値に基づいて復調復号を行うことによっては、誤り訂正復号による誤り率が高くなってしまう。
以下、本実施形態の受信装置について説明する。
本実施形態の受信装置は、送信装置が等電力変調方式により変調し、マルチキャリア重畳伝送方式により伝送する送信信号を受信し、受信信号について復調と誤り訂正符号化を行って受信データを得る。
ここで、等電力変調方式とは、ビット列を複数のシンボルに変調するデジタル変調方式のうち、振幅が一定であり位相の違いにより各シンボルを識別するデジタル変調方式のことをいう。例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying:二位相偏移変調)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)などが等電力変調方式である。また、以降においては、マルチキャリア重畳伝送方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)伝送方式を採用した場合について説明する。
また、本実施形態において送信装置と受信装置との間で伝送される信号はそれぞれが異なる中心周波数のサブキャリアが多重化されて形成される。また、サブキャリアは、データの信号に対応するデータサブキャリアと、伝送路推定のための基準信号に対応するパイロットサブキャリアとを含む。
復調復号部102は、バンドパスフィルタ111、OFDM復調器112、振幅位相歪補正器113、復調器114、信号抑圧器115、並直列変換器116及びFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)復号器117を備える。
例えば、受信装置100が送信波Wtxを送信する送信装置の通信範囲内に位置しているような場合、受信装置100は、希望波Wdsと送信波Wtxとが空間で合成された電波を受信する。これにより、受信装置100は、図2(C)に示すように、希望波Wdsに対して送信波Wtxが干渉波Winfとして重畳された受信信号を受信する。
そして、図2(C)の受信信号において、希望波Wdsに干渉波Winfが重畳している周波数帯域が干渉帯域Binfである。
具体的に、信号抑圧器115は、復調器114により復調された各データサブキャリアの信号のうち、干渉帯域情報Sinfが示す干渉帯域Binfに含まれるデータサブキャリアの信号を「0」(ゼロ)に置換することにより抑圧する。一方、信号抑圧器115は、復調器114が復調した各サブキャリアの信号のうち、干渉帯域情報Sinfが示す干渉帯域Binfに含まれないサブキャリアの信号については、「0」に置換することなくそのままの値を出力する。
なお、信号抑圧器115は、データサブキャリアの信号を「0」に置換するのに代えて、以下のように信号を抑圧してもよい。つまり、信号抑圧器115は、干渉帯域検出部104が干渉帯域Binfを検出する過程において算出する誤差電力などに応じた重み付け値によりデータサブキャリアの信号の値を変換することにより抑圧を行ってもよい。
FEC復号器117は、並直列変換器116から入力される信号列に対して誤り訂正復号を実行することにより受信データとしてのビット列を復元する。FEC復号器117は、復元した受信ビット列を不図示の上位の装置などに出力する。
伝送路推定器103は、OFDM復調器112が復調するサブキャリアごとの信号を入力し、入力したサブキャリアにおけるパイロットサブキャリアを基準信号として利用してデータサブキャリアごとに伝送路推定値を算出する。
図3は、パイロットサブキャリアを利用した基本的な伝送路推定の処理の一例を示す図である。図3を参照して、本実施形態の伝送路推定器103が実行する伝送路推定としての基本的な処理の一例について説明する。
図3(A)は、希望波Wdsに対応する受信信号を周波数領域により示している。このように、希望波Wdsの受信信号は、それぞれが異なる中心周波数による複数のサブキャリアが配置されて形成される。同図においては、中心周波数fo1〜fo25によるサブキャリアが配置されている。前述のように、サブキャリアは、種別としてパイロットサブキャリアとデータサブキャリアがある。
図3(A)において、パイロットサブキャリアpscは、中心周波数fo1、fo5、fo12、fo16、fo21及びfo25のサブキャリアとして配置されている。データサブキャリアdscは、中心周波数fo2〜fo4、fo6〜fo11、fo13〜fo15、fo17〜fo20、fo22〜fo24のサブキャリアとして配置されている。
図3(B)は、図3(A)のパイロットサブキャリアpscごとの伝送路推定値である振幅についての算出結果の一例を示している。
図3(C)は、図3(A)のパイロットサブキャリアpscごとの伝送路推定値である位相についての算出結果の一例を示している。
図3(B)と図3(C)のように求められたパイロットサブキャリアpscごとの伝送路推定値(振幅、位相)は、以降説明するようにデータサブキャリアdscの伝送路推定を行う(伝送路推定値を算出する)ための基準値である。
この際、伝送路推定器103は、推定対象のデータサブキャリアdscの前後において最も近接している2つのパイロットサブキャリアpscの振幅を利用して内挿補間を実行する。この内挿補間により求められた値が、推定対象のデータサブキャリアdscの振幅である。
また、伝送路推定器103は、中心周波数fo6〜fo11のデータサブキャリアdscについては、それぞれ、中心周波数fo5、fo12のパイロットサブキャリアpscの振幅を利用した内挿補間により振幅を算出する。
また、伝送路推定器103は、中心周波数fo13〜fo15のデータサブキャリアdscについては、それぞれ、中心周波数fo12、fo16のパイロットサブキャリアpscの振幅を利用した内挿補間により振幅を算出する。
また、伝送路推定器103は、中心周波数fo17〜fo20のデータサブキャリアdscについては、それぞれ、中心周波数fo16、fo21のパイロットサブキャリアpscの振幅を利用した内挿補間により振幅を算出する。
また、伝送路推定器103は、中心周波数fo22〜fo24のデータサブキャリアdscについては、それぞれ、中心周波数fo21、fo25のパイロットサブキャリアpscの振幅を利用した内挿補間により振幅を算出する。
図3(D)は、上記のように伝送路推定器103が内挿補間を行って算出したデータサブキャリアdscごとの伝送路推定値としての振幅を示している。
図3(E)は、上記のように伝送路推定器103が内挿補間を行って算出したデータサブキャリアdscごとの伝送路推定値としての位相を示している。
干渉帯域Binfにおいては干渉波Winfの信号の成分が重畳しているために、干渉帯域Binfに含まれるサブキャリアの信号には誤差が生じている。このため、伝送路推定器103が、干渉波Winfに含まれているパイロットサブキャリアpscの伝送路推定を行った場合には、誤った伝送路推定値が求められる場合がある。
また、図4(C)においては、伝送路推定器103が伝送路推定値としての位相をパイロットサブキャリアpscごとに求めた結果として、同じ中心周波数fo21のパイロットサブキャリアpscについて、誤った値が求められた例を示している。
つまり、例えば図4(D)に示すように、中心周波数fo16、fo21のパイロットサブキャリアpscの振幅を利用して内挿補間により求められる中心周波数fo17〜fo20のデータサブキャリアdscの振幅は、図3(D)とは異なる値が求められる。
同様に、同じ図4(D)に示すように、中心周波数fo21、fo25のパイロットサブキャリアpscの振幅を利用して内挿補間により求められる中心周波数fo22〜fo24のデータサブキャリアdscの振幅も、図3(D)とは異なる値が求められる。
そこで、本実施形態の伝送路推定器103は、以下のようにして干渉波Winfの影響による推定精度の低下を抑制する。
図5は、本実施形態の伝送路推定器が実行する伝送路推定の処理の一例を示す図である。図5(A)は、図4(A)と同様の状態により希望波Wdsに対して干渉波Winfが重畳している受信信号を示している。
伝送路推定器103は、例えば、まず受信信号におけるパイロットサブキャリアpscごとに伝送路推定を行い、伝送路推定値としての振幅、位相を求める。図5(B)と図5(C)には、それぞれ、パイロットサブキャリアpscごとに求めた伝送路推定値としての振幅、位相が示されている。なお、図5(B)と図5(C)は、それぞれ、図4(B)と図4(C)と同様の結果が示されている。つまり、図5(B)と図5(C)には、中心周波数fo21のパイロットサブキャリアpscにおける伝送路推定値(振幅、位相)が誤って求められた例が示されている。
伝送路推定器103は、干渉帯域Binfに含まれていない2つのパイロットサブキャリアpscの間に含まれるデータサブキャリアdscについては、図3にて説明したのと同様に内挿補間を行って伝送路推定値(振幅、位相)を算出する。
そこで、伝送路推定器103は、中心周波数fo2〜fo4のデータサブキャリアdscについては、図5(D)及び図5(E)に示すように、中心周波数fo1、fo5のパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値を利用した内挿補間により伝送路推定値を求める。
また、伝送路推定器103は、中心周波数fo6〜fo11のデータサブキャリアdscについては、中心周波数fo5、fo12のパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値を利用した内挿補間により伝送路推定値を求める。
伝送路推定器103は、中心周波数fo13〜fo15のデータサブキャリアdscについては、中心周波数fo12、fo16のパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値を利用した内挿補間により伝送路推定値を求める。
この場合、伝送路推定器103は、最も近接する2つのパイロットサブキャリアpscのうち、干渉帯域Binfに含まれるパイロットサブキャリアpscは使用しない。伝送路推定器103は、2つのパイロットサブキャリアpscのうち、干渉帯域Binfに含まれていないほうのパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値(振幅、位相)を利用して外挿補間することにより伝送路推定値(振幅、位相)を求める。
これらのデータサブキャリアdscの前後に含まれるパイロットサブキャリアpscは、中心周波数fo16、fo21のパイロットサブキャリアpscである。中心周波数fo16のパイロットサブキャリアpscは干渉帯域Binfに含まれないが、中心周波数fo21のパイロットサブキャリアpscは干渉帯域Binfに含まれる。
「0」の振幅及び位相としての伝送路推定値は、最も曖昧であり、中間的な値である。例えば、誤った値によるパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値を内挿補間して求められるデータサブキャリアdscの伝送路推定値は、正しい値から大きく乖離している可能性があり、この場合の推定精度は著しく低下する。このような状況と比較した場合、「0」の伝送路推定値のほうが推定精度は高くなる。そこで、本実施形態においては、推定精度の著しい低下を抑制して一定水準以上の推定精度を維持するために、干渉帯域Binfに含まれるデータサブキャリアdscの伝送路推定値について「0」を設定する。
図6は、本実施形態の伝送路推定器が実行する伝送路推定の処理の一例を示す図である。図6(A)は、図5(A)と同じ希望波Wdsにおける中心周波数fo1〜fo3のサブキャリアに対して干渉波Winfが重畳した状態の受信信号を示している。つまり、図6(A)の場合には、希望波Wdsよりも低い周波数帯域の干渉波Winfが重畳している。また、図6(A)の例での干渉帯域Binfには、中心周波数fo1のパイロットサブキャリアpscと、中心周波数fo2、fo3のデータサブキャリアdscとが含まれる。
そこで、伝送路推定器103は、中心周波数fo5〜fo25の間に含まれるデータサブキャリアdscについては、図6(D)、図6(E)に示すように、内挿補間により伝送路推定値(振幅、位相)を算出する。
中心周波数fo4のデータサブキャリアdscの前後において含まれる2つのパイロットサブキャリアpscは、中心周波数fo1、fo5のパイロットサブキャリアpscである。中心周波数fo1のパイロットサブキャリアpscは干渉帯域Binfに含まれている。一方、中心周波数fo5のパイロットサブキャリアpscは干渉帯域Binfに含まれていない。
そこで、伝送路推定器103は、図6(D)、図6(E)に示すように、中心周波数fo2、fo3のデータサブキャリアdscの振幅、位相としての伝送路推定値について、それぞれ「0」を設定する。
このように、伝送路推定器103は、希望波Wdsよりも低い干渉波Winfが重畳している状態においても、データサブキャリアdscの伝送路推定にあたり、内挿補間と外挿補間とゼロ置換とを適切に切り替えることができる。
そこで、伝送路推定器103は、中心周波数fo1〜fo5の範囲に対応する周波数帯域に含まれる各データサブキャリアdscについては、図7(D)及び図7(E)に示すように、伝送路推定対象のデータサブキャリアdscの前後に存在する2つのパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値(振幅、位相)を利用して内挿補間を行う。これにより、中心周波数fo1〜fo5の間に存在する各データサブキャリアdscの伝送路推定値(振幅、位相)が算出される。
また、伝送路推定器103は、中心周波数fo21〜fo25の間に含まれる各データサブキャリアdscについても、伝送路推定対象のデータサブキャリアdscの前後に存在する2つのパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値(振幅、位相)を利用して内挿補間を行う。
これにより、中心周波数fo16〜fo25に対応する周波数帯域に含まれる各データサブキャリアdscの伝送路推定値(振幅、位相)が算出される。
中心周波数fo6、fo7、fo8のデータサブキャリアdscの前方に存在する中心周波数fo5のパイロットサブキャリアpscは干渉帯域Binfに存在していない。一方、中心周波数fo6、fo7、fo8の後方に存在する中心周波数fo12のパイロットサブキャリアpscは、干渉帯域Binfに含まれている。
また、中心周波数fo14、fo15の前方に存在する中心周波数fo12のパイロットサブキャリアpscは干渉帯域Binfに含まれている。一方、中心周波数fo14、fo15の後方に存在する中心周波数fo16のパイロットサブキャリアpscは、干渉帯域Binfに含まれていない。
また、伝送路推定器103は、同じく図7(D)及び図7(E)に示すように、中心周波数fo14、fo15のデータサブキャリアdscについて、中心周波数fo16のパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値(振幅、位相)を利用した外挿補間を行う。
これにより、中心周波数fo6、fo7、fo8、fo14、fo15の各データサブキャリアdscの伝送路推定値(振幅、位相)が算出される。
そこで、伝送路推定器103は、中心周波数fo9、fo10、fo11、fo13のデータサブキャリアdscの振幅、位相としての伝送路推定値について、それぞれ「0」を設定する。
このように、伝送路推定器103は、希望波Wdsの周波数帯域の中間において干渉波Winfが重畳している状態においても、データサブキャリアdscの伝送路推定にあたり、内挿補間と外挿補間とゼロ置換とを適切に切り替えることができる。
次に、図5〜図7により説明した伝送路推定を実行するための本実施形態の伝送路推定器103の構成例について説明する。
図8の伝送路推定器103は、パイロットサブキャリア抽出部121、基準伝送路推定値算出部122、データサブキャリア選別部123及び伝送路推定部124を備える。
また、図8においては、図1の復調復号部102におけるOFDM復調器112も示されている。なお、図1に示したように、OFDM復調器112から伝送路推定器103にはサブキャリアごとの信号が入力されるが、ここでは、図示を簡易なものとすることの便宜上、複数のサブキャリアの信号を1系統にまとめて示している。
基準伝送路推定値算出部122は、パイロットサブキャリア抽出部121により抽出されたパイロットサブキャリアpscごとの信号を対象として伝送路推定を行い、伝送路推定値をパイロットサブキャリアpscごとに算出する。このように基準伝送路推定値算出部122が算出する伝送路推定値は、データサブキャリアdscの伝送路推定値を内挿補間又は外挿補間により算出するのにあたり、基準として利用される伝送路推定値(基準伝送路推定値)である。
また、データサブキャリア選別部123は、干渉帯域Binfに含まれていないデータサブキャリアdscのうちで、干渉帯域Binfに含まれていないパイロットサブキャリアpscと干渉帯域Binfに含まれるパイロットサブキャリアpscとの間に存在するデータサブキャリアdscを選別する。このように選別されたデータサブキャリアdscは、外挿補間対象のデータサブキャリアdscである。
また、データサブキャリア選別部123は、干渉帯域Binfに含まれるデータサブキャリアdscを選別する。このように選別されたデータサブキャリアdscは、マスキング対象のデータサブキャリアdscである。
伝送路推定部124は、内挿補間部124a、外挿補間部124b、マスキング部124c及び推定値出力部124dを備える。
つまり、内挿補間部124aは、データサブキャリア選別部123により内挿補間対象として選別されたデータサブキャリアdscごとに内挿補間を行って伝送路推定値を算出する。内挿補間部124aは、内挿補間にあたり、伝送路推定対象のデータサブキャリアdscの前後において最も近接して存在する2つのパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値を利用する。
つまり、外挿補間部124bは、データサブキャリア選別部123により外挿補間対象として選別されたデータサブキャリアdscごとに外挿補間を行ってデータサブキャリアdscごとの伝送路推定値(振幅、位相)を算出する。外挿補間部124bは、外挿補間にあたり、伝送路推定対象のデータサブキャリアdscの前後において最も近接して存在する2つのパイロットサブキャリアpscのうちで、干渉帯域Binfに含まれていないパイロットサブキャリアpscの伝送路推定値を利用する。
このような構成により、伝送路推定器103は、図5〜図7により説明したように、干渉帯域Binfの存在に対応した伝送路推定を行うことができる。
そして、復調復号部102における振幅位相歪補正器113は、一定以上の水準の精度で推定された伝送路特性(伝送路推定値)により振幅と位相の補正を行う。これにより、振幅位相歪補正器113による補正結果についても一定以上の水準が維持され、復調復号部102が出力する受信データの誤り率の低下も抑制される。
図9は、本実施形態における干渉帯域検出器の構成例を示す図である。図9を参照して、図1に示した干渉帯域検出部104の一構成例について説明する。
図9の干渉帯域検出部104は、PN系列生成器131、直並列変換器132、変調器133、振幅位相歪付与器134、OFDM変調器135、信号バッファ136、電力算出器137、電力算出器138、減算器139、干渉帯域検出器140を備える。
変調器133は、直並列変換器132から入力される複数のビット列の各々を、送信装置において用いられている変調方式と同じ変調方式を用いて変調する。変調器133は、複数のビット列を変調して得られた各サブキャリアに対応する信号を振幅位相歪付与器134に出力する。
OFDM変調器135が出力する参照信号は、受信装置100が受信する受信信号における希望波の成分のみを疑似的に生成した信号である。
電力算出器137は、信号バッファ136から入力される受信信号の電力を算出する。この際、電力算出器137は、例えば信号バッファ136から入力される受信信号の各サブキャリアの電力を算出する。また、電力算出器137は、例えば受信信号の各サブキャリアの電圧又は電流を2乗して絶対値化することにより電力を算出することができる。
電力算出器138は、OFDM変調器135が出力する参照信号の各サブキャリアにおける電力を算出する。電力算出器138も、例えば電力算出器137と同様の構成により、参照信号の各サブキャリアの電力を算出することができる。
受信信号は、希望波Wdsの成分と、希望波Wdsに重畳した干渉波Winfの成分とを含む。一方、参照信号は、希望波のみに対応する成分を含み、干渉波の成分は含まない。
受信信号と参照信号とを減算すれば、希望波の成分が打ち消し合うようにして抑圧される一方で、干渉波による電力の変動成分は打ち消し合うことなく残留する。このように減算器139の演算結果である誤差電力Perは、希望波Wdsのみによる受信信号の電力と、希望波Wdsに干渉波Winfが重畳した受信信号の電力との誤差を示す。
しかし、干渉帯域検出部104が算出する誤差電力Perは、伝送路の推定精度が低下するのに応じて大きくなる。このため、干渉帯域検出部104は、伝送路推定器103の推定精度が低い状態であっても、高い精度で干渉帯域Binfを検出することができる。そして、伝送路推定器103は、このように検出された干渉帯域Binfを利用することで伝送路特性を求めることができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
Claims (3)
- それぞれが異なる所定の中心周波数に位置するデータサブキャリアとパイロットサブキャリアとを含む受信信号から抽出されたパイロットサブキャリアごとに基準の伝送路推定値を求める基準伝送路推定値算出部と、
受信信号において希望波に干渉波が重畳している干渉帯域に含まれていないパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用して、受信信号におけるデータサブキャリアの伝送路推定値を求める伝送路推定部とを備え、
前記伝送路推定部は、
干渉帯域に含まれていない2つのパイロットサブキャリアの間に存在するデータサブキャリアの伝送路推定値を、前記2つのパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用した内挿補間によって算出する内挿補間部と、
干渉帯域に含まれていないパイロットサブキャリアと干渉帯域に含まれるパイロットサブキャリアとの間に存在するデータサブキャリアの伝送路推定値を、前記干渉帯域に含まれていないパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用した外挿補間によって算出する外挿補間部と、
干渉帯域に存在するデータサブキャリアについてゼロの伝送路推定値を設定するマスキング部とを備える
伝送路推定器。 - 受信信号において希望波に干渉波が重畳している干渉帯域を検出し、干渉帯域を示す干渉帯域情報を出力する干渉帯域検出部と、
受信信号と前記干渉帯域検出部が出力する干渉帯域情報とを利用して伝送路推定値を算出する請求項1に記載の伝送路推定器と、
前記伝送路推定器が算出した伝送路推定値を利用して受信信号の復調復号を行う復調復号部と
を備える受信装置。 - それぞれが異なる所定の中心周波数に位置するデータサブキャリアとパイロットサブキャリアとを含む受信信号から抽出されたパイロットサブキャリアごとに基準の伝送路推定値を求める基準伝送路推定値算出ステップと、
受信信号において希望波に干渉波が重畳している干渉帯域に含まれていないパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用して、受信信号におけるデータサブキャリアの伝送路推定値を求める伝送路推定ステップとを備え、
前記伝送路推定ステップは、
干渉帯域に含まれていない2つのパイロットサブキャリアの間に存在するデータサブキャリアの伝送路推定値を、前記2つのパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用した内挿補間によって算出する内挿補間ステップと、
干渉帯域に含まれていないパイロットサブキャリアと干渉帯域に含まれるパイロットサブキャリアとの間に存在するデータサブキャリアの伝送路推定値を、前記干渉帯域に含まれていないパイロットサブキャリアの伝送路推定値を利用した外挿補間によって算出する外挿補間ステップと、
干渉帯域に存在するデータサブキャリアについてゼロの伝送路推定値を設定するマスキングステップとを備える
伝送路推定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012279722A JP5873427B2 (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | 伝送路推定器、受信装置及び伝送路推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012279722A JP5873427B2 (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | 伝送路推定器、受信装置及び伝送路推定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014123895A JP2014123895A (ja) | 2014-07-03 |
JP5873427B2 true JP5873427B2 (ja) | 2016-03-01 |
Family
ID=51404056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012279722A Expired - Fee Related JP5873427B2 (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | 伝送路推定器、受信装置及び伝送路推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5873427B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015027069A (ja) * | 2013-07-29 | 2015-02-05 | エフシーアイ インク | Ofdm受信信号の処理方法及びこれを用いたofdm受信装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7512096B2 (en) * | 2004-11-24 | 2009-03-31 | Alcatel-Lucent Usa Inc. | Communicating data between an access point and multiple wireless devices over a link |
JP2008278363A (ja) * | 2007-05-02 | 2008-11-13 | Synthesis Corp | デジタル放送受信装置 |
JP2009044364A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Hitachi Kokusai Electric Inc | Ofdm受信装置 |
WO2011071426A1 (en) * | 2009-12-09 | 2011-06-16 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Method and arrangement for improved interference rejection combining |
US8811545B2 (en) * | 2011-11-08 | 2014-08-19 | Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. | Method for reducing interference in OFDM wireless networks |
-
2012
- 2012-12-21 JP JP2012279722A patent/JP5873427B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014123895A (ja) | 2014-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5717621B2 (ja) | 狭帯域干渉を受けるofdm信号を復号する方法 | |
EP1958410B1 (en) | Ofdm cognitive radio with zero overhead signalling of deleted subcarriers frequencies | |
JP5399412B2 (ja) | 無線通信システム、及び無線通信方法 | |
US8619744B2 (en) | Reception method and receiver | |
US9680593B2 (en) | Apparatus and method for receiving signal in wireless communication system | |
US20140286460A1 (en) | Symbol detection for alleviating inter-symbol interference | |
US20120328055A1 (en) | Channel estimation circuit, channel estimation method, and receiver | |
JP6200802B2 (ja) | 無線通信装置及び無線通信方法 | |
JP2012500588A (ja) | アップリンクsdmaパイロット推定 | |
JP2011014982A (ja) | 無線受信装置 | |
JP2009147498A (ja) | 送信機、送信機制御方法、送信機制御プログラム、受信機、受信機制御方法、受信機制御プログラム及び無線通信システム | |
JP5662955B2 (ja) | 受信装置、及び受信方法 | |
KR20170016653A (ko) | 비직교 파형을 갖는 다중 반송파 시스템에서 간섭 성분을 구성하고 채널을 추정하는 방법 및 장치 | |
US8630371B1 (en) | Channel estimation using linear phase estimation | |
JP5873427B2 (ja) | 伝送路推定器、受信装置及び伝送路推定方法 | |
KR100975742B1 (ko) | 무선 통신 시스템에서 간섭 제거 장치 및 방법 | |
JP5700691B2 (ja) | 受信装置、及び受信方法 | |
JP5767137B2 (ja) | 受信装置、及び受信方法 | |
JP5873426B2 (ja) | 通信システム及び通信方法 | |
WO2013129146A1 (ja) | チャネル推定方法および受信機 | |
JP6701545B2 (ja) | 無線通信システム | |
JP6586057B2 (ja) | Ofdm信号受信方法及びofdm信号受信機 | |
JP2008022339A (ja) | 無線通信装置及び無線通信方法 | |
JP6571605B2 (ja) | 無線受信方法および無線受信装置 | |
EP1865678A1 (en) | System and method for separating two OFDM signals |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150721 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5873427 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |