JP5872439B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

本願発明は、走行機体に装着した植付部によって連続的に苗植え作業を行う田植機に関するものである。
従来の田植機は、エンジン及びミッションケースを搭載する走行機体と、前記走行機体にリンク機構を介して昇降可能に装着する植付部とを備え、前記走行機体前部にある左右一対のフロントアクスルケースに前輪を支持させ、前記走行機体後部のリヤアクスルケースに後輪を支持させている(例えば特許文献1等参照)。
実開平4−89474号公報
ところで、田植機には、例えば7条植えや8条植えといった植付け定数の異なる機種が存在する。これらはそれぞれ左右の車輪間のトレッド(車輪間距離)が異なっている。植付け条数の差が大きければ、必要動力や機体サイズ等に相当の差があるため、ミッションケースやフロントアクスルケース等の仕様を異ならせざるを得ない。一方、例えば7条植え用と8条植え用とのように植付け条数の差が小さければ、必要動力等にあまり差がないため、ミッションケースやフロントアクスルケース等の仕様の共通化は可能であると解される。
しかし、従来は、7条植え用と8条植え用とで、別々のミッションケースやフロントアクスルケース等を用意し、それぞれ専用仕様としていたから、機種群全体として製造コストが嵩んだり、部品の種類の多さに起因して各機種の部品在庫を十分に保てず生産性が低下したりするといった問題があった。
本願発明は、上記の現状に鑑みてなされたものであり、左右の車輪間のトレッドが異なる機種において、フロントアクスルケース等の共用化を促進し、機種群全体としての製造コストの低減を図ることを技術的課題としている。
請求項1の発明は、エンジン及びミッションケースを搭載する走行機体と、前記走行機体にリンク機構を介して昇降可能に装着する植付部とを備え、前記走行機体前部にある左右一対のフロントアクスルケースに前輪を支持させ、前記走行機体後部のリヤアクスルケースに後輪を支持させた田植機において、前記走行機体の機体フレームに前記各フロントアクスルケースの上端側を取付け、前記各フロントアクスルケースを前記機体フレームに対して互いの配置間隔を左右方向に広狭調節可能に連結し、前記機体フレームにおける左右の前側サイドフレームには、これを挟んで左右両側に張り出す支持ブラケットを設け、前記支持ブラケットの左右内側又は外側に、前記各フロントアクスルケースの上端側を着脱可能に締結しているというものである。
請求項の発明は、請求項に記載の田植機において、前記支持ブラケットと前記フロントアクスルケースの上端側との間に間座を介在させており、前記間座の上端面は、鉛直な姿勢にした前記フロントアクスルケースの上端側に前記間座を取り付けた状態で、前方斜め下方向で且つ左右外方向に傾斜しており、前記支持ブラケットに前記間座を介して前記フロントアクスルケースの上端側を連結した状態では、前記フロントアクスルケースが下端側から上端側に行くに連れて後方斜め上向きで且つ左右内向きに傾斜姿勢になるというものである。
請求項1の発明によると、エンジン及びミッションケースを搭載する走行機体と、前記走行機体にリンク機構を介して昇降可能に装着する植付部とを備え、前記走行機体前部にある左右一対のフロントアクスルケースに前輪を支持させ、前記走行機体後部のリヤアクスルケースに後輪を支持させた田植機において、前記走行機体の機体フレームに前記各フロントアクスルケースの上端側を取付け、前記各フロントアクスルケースを前記機体フレームに対して互いの配置間隔を左右方向に広狭調節可能に連結し、前記機体フレームにおける左右の前側サイドフレームには、これを挟んで左右両側に張り出す支持ブラケットを設け、前記支持ブラケットの左右内側又は外側に、前記各フロントアクスルケースの上端側を着脱可能に締結しているから、前記両フロントアクスルケース及び前記機体フレームを共用して左右の車輪(特に前輪)間のトレッドの異なる機種を構成できる。このため、前記両フロントアクスルケース及び前記機体フレームを機種毎に製造する必要がなく、機種群全体として製造コストを抑制できる。共用部品を在庫すれば足りるので、各機種間での部品在庫不足による生産性低下の問題を回避できる。
また、前記機体フレームにおける左右の前側サイドフレームには、これを挟んで左右両側に張り出す支持ブラケットを設け、前記支持ブラケットの左右内側又は外側に、前記各フロントアクスルケースの上端側を着脱可能に締結しているから、前記両フロントアクスルケース及び前記機体フレームを共用して左右の車輪(特に前輪)間のトレッドの異なる機種を構成できるものでありながら、前記両フロントアクスルケースを前記機体フレームと共に強度メンバーに構成でき、前記機体フレームを厚肉化・高強度化したり部品点数を極端に増やしたりしなくても、簡単な構成で前記走行機体の剛性向上を図れて堅牢な構造にできる。
請求項の発明によると、前記支持ブラケットと前記フロントアクスルケースの上端側との間に間座を介在させており、前記間座の上端面は、鉛直な姿勢にした前記フロントアクスルケースの上端側に前記間座を取り付けた状態で、前方斜め下方向で且つ左右外方向に傾斜しており、前記支持ブラケットに前記間座を介して前記フロントアクスルケースの上端側を連結した状態では、前記フロントアクスルケースが下端側から上端側に行くに連れて後方斜め上向きで且つ左右内向きに傾斜姿勢になるから、前記各フロントアクスルケースの前記機体フレームに対する取付け姿勢を簡単に決められる。このため、各フロントアクスルケースの組付け作業性を向上させたものでありながら、前記走行機体の操縦安定性も簡単に確保できる。
実施形態に係る8条植え用田植機の側面図である。 田植機全体の平面図である。 走行機体の骨組みを示す側面図である。 走行機体の骨組みを示す平面図である。 走行機体の前部の側面図である。 (A)は走行機体前部の平面図、(B)はミッションケースの平面図である。 ミッションケースと操舵機構とを示す斜視図である。 要部の斜視図である。 (A)はミッションケースを前から見た斜視図、(B)はミッションケースの分離平面図である。 ミッションケースの底断面図である。 ミッションケースの開蓋状態の側断面図である。 伝動構造を示す斜視図である。 要部の分離斜視図である。 要部の縦断側面図である。 ミッションケースの側面図である。 油圧回路図である。 フロントアクスルケースの正面説明図である。 左フロントアクスルケースの正面断面図である。 右フロントアクスルケースの正面断面図である。 左ギヤケースの拡大正面断面図である。 左フロントアクスルケースの正面図である。 左フロントアクスルケースの側面図である。 左フロントアクスルケースの取付け構造を示す分離斜視図である。 8条植え用のトレッドを説明する概略平面図である。 7条植え用の右フロントアクスルケースの取付け構造を示す拡大背面図である。 7条植え用のトレッドを説明する概略平面図である。
次に、本願発明を乗用型の田植機に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では方向を特定するために「前後」「左右」の文言を使用するが、これは、前進方向を向いたオペレータの姿勢を基準にしている。
(1).田植機の概要
図1及び図2に示すように、実施形態の田植機は8条植え用のものであり、左右前輪2及び左右後輪3で走行自在に支持された走行機体1と、走行機体1の後ろに配置した8条植え用の苗植装置4(植付部)とを有している。前輪2は走行機体1に水平旋回自在に取り付いており、後輪3は走行機体1に水平旋回不能に取り付いている。
苗植装置4は昇降リンク機構6を介して走行機体1に昇降自在に連結されており、昇降リンク機構6を油圧式の昇降シリンダ5で回動させることで苗植装置4が昇降する。苗植装置4は、ロータリー式植付け機構や苗載せ台、フロート等を有するが、本願発明とは直接には関係ないのでそれらの詳細は省略する。図示していないが、走行機体1の後部には施肥装置を取り付けることができる。
図3、図4及び図6に示すように、走行機体1は機体フレーム7を有しており、機体フレーム7の前部でエンジン8を支持している。エンジン8の後ろにはミッションケース9が配置されており、ミッションケース9の前部に取り付けた左右のフロントアクスルケース10に前輪2が取り付けられている。後輪3はリヤアクスルケース12に取り付けられており、ミッションケース9とリヤアクスルケース12とは円筒状の連結フレーム11で連結されている。
例えば図4に示すように、機体フレーム7は、走行機体1の前部に位置された左右の前側サイドフレーム7a、左右前側サイドフレーム7aの前端に連結された左右横長のフロントフレーム7b、左右前側サイドフレーム7aの後端に連結された左右横長のミドルフレーム7c、ミドルフレーム7cから後ろ向きに延びる左右の後ろ側サイドフレーム7d、後ろ側サイドフレーム7dの後端に固定された左右横長のリアフレーム7eを有しており、リアフレーム7eはリア支柱7fを介してリヤアクスルケース12で支持されている。リヤアクスルケース12には左右横長のステー12aが固定されており、リア支柱7fはステー12aに固定されている。
左右の前側サイドフレーム7aには、上向きに開口U形の前後2本のエンジンフレーム13が固定されており、エンジンフレーム13でエンジン8が支持している。エンジン8はクランク軸が左右方向を向くように横置きしている。前側のエンジンフレーム13には、平面視U形の補助フレーム14を固定している。補助フレーム14はフロントフレーム7bにも連結されている。エンジンフレーム13は前側サイドフレーム7aの下方に突出しているためエンジン8は重心が低くなっており、クランク軸は前側サイドフレーム7aの上面よりも下に位置している。
エンジン8はボンネット15で覆われており、ボンネット15の左右両側に予備苗台16を配置している。ボンネット15の後ろ側に運転席17を配置している。走行機体1はオペレータが載る車体カバー(ステップ)18を有している。運転席17の下方に燃料タンクを配置しているが、詳細は省略する。運転席17の前方に回転式の操向ハンドル19を配置している。
図6及び図7に示すように、フロントアクスルケース10は、前側サイドフレーム7aに支持ブラケット100を介して固定された縦ケース10aと、縦ケース10aの下部側に略水平回転可能に取り付けられたギヤケース10bとを有しており、ギヤケース10bに設けた前車軸103(図17〜図19参照)に前輪2を取り付けている。ギヤケース10bにはナックルアーム20が固定されており、ナックルアーム20にタイロッド21が相対回動可能に連結されている。操向ハンドル19を回転操作すると、後述するパワーステアリングユニット35を介して左右のタイロッド21が同時に動き、これによって左右の前輪2が同じ方向に水平旋回する。その結果、田植機の舵取りが行われる。
例えば図7に示すように、ミッションケース9の左側面には油圧式無段変速機24(HST)を装着している。図16に示すように、油圧式無段変速機24は、入力軸25で駆動される油圧ポンプ24aと、油圧ポンプ24aで駆動される油圧モータ24bとを有している。入力軸25にエンジン8の出力軸26からベルト27を介して動力が伝達される。入力軸25には冷却用のファン28を固定している。
敢えて述べるまでもないが、エンジン8の出力軸26と油圧式無段変速機24の入力軸25及び出力軸36(図10参照)は左右横長で平行になっている。また、油圧式無段変速機24は、油圧ポンプ24aが手前に位置して油圧モータ24bが後ろに位置するように配置されている。ベルト27はテンションプーリ29によってテンションが一定に保持されている。
油圧式無段変速機24には、油圧ポンプ24aの動力が油圧モータ24bに伝達される割合を制御するための斜板が内蔵されており、この斜板は、例えば図7に示す制御軸30を回転することで駆動される。他方、図4に示すように、操縦フロアのうち平面視でミッションケース9よりも右側の部位には変速ペダル31を設けている。変速ペダル31の回動角度(踏み込み量)はポテンショメータで検知される。
そして、ポテンショメータの検知信号に基づいて制御モータ(図示せず)を駆動し、この制御モータによって動くリンク機構(図示せず)で制御軸30を回転させることにより、油圧式無段変速機24における油圧ポンプ24aから油圧モータ24bへの動力伝達割合が変化し、これにより、変速ペダル31の踏み込み量に応じて車速が無段階に調節される。但し、油圧式無段変速機24の制御態様そのものは本願発明とは直接には関係ないので、詳細な説明は省略する。
図3に示すように、操向ハンドル19は側面視において鉛直線に対して傾斜した軸心回りに回動するようになっている。従って、操向ハンドル19は傾斜した上部ハンドル軸32に固定されている。そして、上部ハンドル軸32は自在継手(図示せず)を介して鉛直姿勢の主ハンドル軸33に固定されている。主ハンドル軸33はハンドルポスト34に内蔵されている。
そして、例えば図7に示すように、ミッションケース9の前端部に油圧式パワーステアリングユニット35が取り付けられており、主ハンドル軸33の回転トルクはパワーステアリングユニット35で増幅されてタイロッド21に伝達される。
(2).構造の詳細
次に、図8以下の図面も参照してミッションケース9を中心にした部分の詳細を説明する。例えば図6(A)に示すように、ミッションケース9の右側面には、油圧式無段変速機24の入力軸25で駆動されるタンデム形のチャージポンプ37aと補助ポンプ37bとが配置されている。
油圧式無段変速機24の入力軸25はエンジンが運転されている限り常に回転しており、従って、チャージポンプ37aも常に回転している。補助ポンプ37bで発生した圧油は、第1管38でパワーステアリングユニット35のトルクジェネレータ39に送られる。チャージポンプ37aで発生した圧油は、第2吐出管40で油圧式無段変速機24の給油ポート41に送られる。
ミッションケース9の後部には既述した昇降シリンダ5を制御するためのバルブユニット42が固定されており、パワーステアリングユニット35のトルクジェネレータ39から排出された圧油は第3管43を介してバルブユニット42に送られる。
例えば図9(B)に示すように、ミッションケース9は深さが深い主部9aとこれに被さる蓋部9bとの2つの部材で構成されており、内部に軸やギヤ等が配置されている。そして、ミッションケース9における主部9aの前端の略下半部に前向きに突出したステアリング支持部46を形成し、このステアリング支持部46にパワーステアリングユニット35を固定している。
ステアリング支持部46はミッションケース9を構成する主部9aの前面から突出した状態になっており、従って、前端面と左右の側面とを有している。また、例えば図7に示すように、ステアリング支持部46の下端には前向き張り出し部47を形成しており、この前向き張り出し部47にブラケット48をボルト49で連結し、ブラケット48をエンジン8に固定している。
そして、ステアリング支持部46の右側面に、油圧式無段変速機24のケースに溜まった余剰油やリーク油が流入する受け入れポート52を設け、油圧式無段変速機24のケース内に通じる排出ポート53と受け入れポート52とを金属製ドレンパイプ54で接続している。なお、ドレンパイプ54はその途中に空冷式等のオイルクーラーを介在させたものであっても構わない。
ミッションケース9はオイルタンクも兼用しており、ステアリング支持部46に流入した作動油はミッションケース9の内部に戻る(詳細は後述する。)。敢えて説明するまでもないが、ドレンパイプ54は継手55で油圧式無段変速機24及びステアリング支持部46に接続されている。
例えば図9に示すように、ミッションケース9の右側面のうちチャージポンプ37aの下方にはオイルフィルター56を設けており、ミッションケース9に溜まった油はオイルフィルター56を経由してチャージポンプ37aに流入する。
次に、図10〜図12に基づいてミッションケース9の内部構造を簡単に説明する。ミッションケース9の内部には遊星ギヤ機構57を設けており、油圧式無段変速機24の出力は遊星ギヤ機構57により合成されて第1軸58に取り出される。
図11に示すように、第1軸58の下方には、後進走行用の第1中間軸59と前進走行の第2中間軸60とが前後にずれた状態で配置されており、更に、両中間軸59,60よりも下方の部位には、前輪駆動軸61と第3中間軸62とが前後にずれた状態で配置されており、かつ、第3中間軸62よりも下方の部位に後輪駆動軸63が配置されている。
第1軸58には複数の変速用の固定ギヤ64がスライド不能に固定されており、第2中間軸60にはスライド式ギヤ65がスプライン嵌合によって取り付けられている。そして、シフター軸66をスライドさせてスライド式ギヤ65をスライドさせて、固定ギヤ64との噛み合いを変えたりニュートラル状態にしたりすることにより、田植機は、植付けモード(低速前進)、路上走行モード(高速前進)、苗継ぎモード(ニュートラル)、ニュートラルモード、後進モードの5つのモードに切り換えられる。
シフター軸66のスライドは、図示しない変速レバーの回動操作によって行われる。第1軸58にはボール式等の走行クラッチ68を設けている。また、第2中間軸60には多板式等の駐車ブレーキ69を設けている。本願発明とは直接には関係ないので詳細は省略するが、変速ペダル31(図2、4参照)を踏み込んでいる状態では走行クラッチ68は自動的に入りとなり、変速ペダル31を戻し切ると駐車ブレーキ69が軽く効く。また、駐車ブレーキ69はブレーキペダル70(図3参照)を踏むことで強く効かせることができる。
図10に示すように、ミッションケース9の内底部において、前輪駆動軸61は左右2本に分離しており、それぞれの軸でフロントアクスルケース10に動力伝達される。また、左右の前輪駆動軸61は差動ギヤ機構71を介して連結されている(左右の前輪駆動軸61の差動関係を無くすデフロック装置72も設けている)。
第2中間軸60の回転は、図10において紙面左端部の出力ギヤから差動ギヤ機構71に伝わると共に、図12に示すように、3枚の平ギヤ74を介して後輪駆動軸63に伝達され、後輪駆動軸63の回転はベベルギヤ76の対を介してドライブ軸77に伝達される。前記3枚の平ギヤ74のうち中間の平ギヤは、第3中間軸62上のうち図10の紙面左端部で遊転支持されている。
第1軸58の回転は、当該第1軸58のうち図12において紙面の右端に固設した出力ギヤを含む3枚の平ギヤ75を介して第3中間軸62に伝達され、更に、第3中間軸62からベベルギヤ78の対を介して作業出力軸79に伝達される。3枚の平ギヤ75のうちの中間ギヤは、第2中間軸60上の駐車ブレーキ69に連接して遊転支持されている。
図示していないが、作業出力軸79は株間変速装置に入力され、そこからPTO軸を介して苗植装置4に動力伝達される。施肥装置を設けている場合は、株間変速装置から施肥装置に動力伝達される。
図10に示すように、ミッションケース9を構成する主部9aの内部には、各軸58〜63を保持する軸受けプレート80が配置されている。軸受けプレート80はボルトで主部9aに固定されている。軸受けプレート80の存在により、各軸を安定した状態に保持できる。
次に、パワーステアリング装置を説明する。図13、14に示すように、パワーステアリングユニット35は、既に述べたトルクジェネレータ(油圧モータ)39と、トルクジェネレータ39の出力軸82の回転を減速させる減速機構とを有しており、トルクジェネレータ39はステアリング支持部46の上面にボルトで締結されており、減速機構はステアリング支持部46の上面に形成した凹状の(すなわち上向きに大きく開口した)空所内に配置されている。
図13に示すように、パワーステアリングユニット35の減速機構は、トルクジェネレータ39の出力軸(図示せず)を差し込んでスプライン嵌合するサンギヤ軸83a、サンギヤ軸83aの下端に刻設した第1サンギヤ83、第1サンギヤ83で駆動される3個の第1遊星ギヤ84、第1遊星ギヤ84を支持すると共に、その回転中心に第2サンギヤ85が固定された第1キャリア86、第2サンギヤ85に外側から噛合した3個の第2遊星ギヤ87、第2遊星ギヤ87を支持した第2キャリア88を有している。
図14に示すように、第2キャリア88の回転中心には操舵軸89が一体に設けられており、操舵軸89は軸受け90によってステアリング支持部46に回転自在に保持されている。つまり、ステアリング支持部46はパワーステアリングユニット35のステアリングギヤボックスになっている。また、操舵軸89はステアリング支持部46の底部より下向きに突出しており、この下向き突出部にピットマンアーム91が固定されており、ピットマンアーム91の先端にタイロッド21が相対回転可能に連結されている。
トルクジェネレータ39の出力軸82は第1サンギヤ83を介して3個の第1遊星ギヤ84に伝達され、3個の第1遊星ギヤ84は減速された状態で出力軸の軸心回りに周回し、これによって第1キャリア86が回転する。そして、第1キャリア86が回転すると第2遊星ギヤ87は減速された状態で第2サンギヤ85の回りを周回し、これによって第2キャリア88は更に減速されて回転する。その結果、出力軸82の回転が2段階に減速されて操舵軸89に伝達される。ステアリング支持部46の空所内周壁には筒体92を配置しており、この筒体92の内周面に、第1及び第2の遊星ギヤ84,87に外側から噛合する内歯ギヤ93が形成されている。
図14に仮想線で示すように、受け入れポート52はステアリング支持部46の空所に向いて開口しており、また、ステアリング支持部46には、ミッションケース9に向いて開口したドレン穴94を形成している。従って、油圧式無段変速機24のケースから搬出された余剰油やリーク油は、ステアリング支持部46の空所内面やギヤ等に接触してからミッションケース9の内部の油溜めに戻る。ドレン穴94はミッションケース9に溜められたオイルの油面OLよりも下方に位置しており、従って、ドレン穴94は常にオイルに漬かっている。
そして、ドレンパイプ54やステアリング支持部46、或いはパワーステアリングユニット35の減速機構を構成するギヤ等の部材は油に比べて熱伝導率が高いため、油はミッションケース9の内部に戻る過程で冷却される。従って、田植機を長時間使用し続けても、油圧式無段変速機24の効率低下を抑制できる。
例えば図9(A)や図15に示すように、ステアリング支持部46の左右側面には、左右外向きに(すなわち主部9aの開口面と直交した方向に)突出したリブ96が多数形成されている。リブ96は側面視で縦横に交叉している。パワーステアリングユニット35が働くとステアリング支持部46には大きな荷重がかかるが、リブ96の群の存在によって高い強度が保持され、しかも、リブ96が冷却フィンの機能を発揮するため、ステアリング支持部46による油の冷却効果も向上させることができる。
さて、ドレンパイプ54の両端は継手55で油圧式無段変速機24及びステアリング支持部46に固定されているが、ドレンパイプ54は継手55にきっちり嵌まっているため、ドレンパイプ54の長さが短いと、高い精度で曲げ加工していないとドレンパイプ54の端部と継手55との間にこじれが生じる場合がある。
これに対して本実施形態では、ステアリング支持部46の左右側面のうち油圧式無段変速機24から遠い右側面にドレンパイプ54を接続しているため、左側面に接続した場合に比べてドレンパイプ54は、受け入れポートの継手55に接続する際にステアリング支持部46を巻き込むような形になって、ドレンパイプ54の長さは必然的に長くなり、このため、ドレンパイプ54を高い精度で曲げ加工しなくても若干の曲がり変形によって加工精度のバラツキを吸収することができる。また、ドレンパイプ54の長さが長いとそれだけ空冷効果も高くなるため、冷却効果も高くなる。
本実施形態のエンジン8は水冷式であり、従ってファンで冷却されるラジエータを有しているが、ドレンパイプ54をラジエータのファンの近傍まで長く延びる形態にして、強制的に冷却することも可能である。
(3).フロントアクスルケースの内部構造
次に、図6及び図7に加えて図17〜図19も参照しながら、フロントアクスルケース10の内部構造について説明する。前述の通り、フロントアクスルケース10は、前側サイドフレーム7aに支持ブラケット100を介して固定された縦ケース10aと、縦ケース10aの下部側に略水平回転可能に取り付けられたギヤケース10bとを備える。ミッションケース9の左右側面と各フロントアクスルケース10の縦ケース10aとは、左右横長の出力ケース101によって連結する。実施形態では、出力ケース101の左右外側に縦ケース10aを一体形成している。従って、出力ケース101自体も、縦ケース10aひいてはフロントアクスルケース10の要素を構成している。
縦ケース10aの上部側には下向き開口筒状のケースカバー102を固定する。ミッションケース9の左右側面から左右外向きに突出する前輪駆動軸61を各出力ケース101内に挿通させる。ギヤケース10bには、左右外向きに突出する前車軸103を回転可能に軸支する。前車軸103に前輪2を取り付ける。
ギヤケース10bの上部外側にナックルアーム20をボルト締結する。ミッションケース9のステアリング支持部46の下方に配置したピットマンアーム91の先端側にタイロッド21を介して左右のナックルアーム20を連結する。操向ハンドル19の操舵角(回転操作角)に比例させて、縦ケース10b内に挿通させたキングピン形駆動軸104回りに左右の前輪2を方向転換させる。
図18及び図19に示すように、ベベルギヤ105,106を介して前輪駆動軸61をキングピン形駆動軸104の上部側に動力伝達可能に連結する。キングピン形駆動軸104の下部側は、ベベルギヤ107,108を介して前車軸103の基端側に動力伝達可能に連結する。ミッションケース9の変速及び差動出力を差動ギヤ機構71から左右の前輪駆動軸61に伝達し、各前輪駆動軸61からキングピン形駆動軸104及び前車軸103を経て、前輪2に回転動力を伝達する。
ナックルアーム20には、キングピン形駆動軸104と平行状に延びる縦アーム部109を上向き突設する。縦アーム部109の上端側に、円筒形の摺動兼回転支持部110を一体形成する。ナックルアーム20の摺動兼回転支持部110を、ケースカバー102に摺動且つ回転可能に被嵌する。ギヤケース10bとケースカバー102とにナックルアーム20を両持ち梁状に支持させる。
キングピン形駆動軸104の下部側は、ギヤケース10b内の中途部に軸受を介して回転可能に軸支する。キングピン形駆動軸104の上部側には、軸受を介してピストン形ホルダ111の下面側を回転可能に軸支する。ケースカバー102の内部には、大中小径の圧縮コイルスプリングタイプのサスペンションばね112とピストン形ホルダ111とを、サスペンションばね112の下端側がピストン形ホルダ111の上面側に当接する状態で収容する。サスペンションばね112の弾性復原力によって、キングピン形駆動軸104及びギヤケース10bを介して前輪2を常時下向きに付勢する。すなわち、前輪2の接地圧をサスペンションばね112の作用によって維持している。
走行機体1の機体重量によってサスペンションばね112を最大圧縮させ、左右前輪2及び左右後輪3(前後四輪)が接地する通常状態でサスペンションばね112を密着させて走行機体の機体高さ(車高)を一定に保持する。左右後輪3と左右いずれか一方の前輪2との三輪が接地する段差走行状態では、サスペンションばね112の伸長によって、未接地だった方の前輪2を下降させることによって、左右前輪2の接地圧を維持してスリップを防止している。
図20に示すように、各ギヤケース10bの下部側は左右外向きに開口している。各ギヤケース10bの下部側には、開口部を塞ぐケース蓋113をボルト締結する。ケース蓋113には前車軸103を回転可能に軸支する。前車軸103はケース蓋113を貫通していて左右外向きに突き出ている。前車軸103の左右外側の突出端部には、半径方向に広がるフランジ部114を設ける。前車軸103のフランジ部114には、前輪2の回転中心部であるハブ体120をボルト締結する。
ケース蓋113における左右外側の側面には、前車軸103を取り囲む環状凹所115を形成する。環状凹所115の外周側には、外向きリップ部116を左右外向きに突設する。環状凹所115内にはオイルシール117を収容する。フランジ部114における左右内側の側面には、前車軸103を取り囲む環状溝部118を形成する。フランジ114側の環状溝部118内にケース蓋113側の外向きリップ部116を差し込むように、フランジ部114側の環状溝部118と、ケース蓋113側の環状凹所115(オイルシール117)とを対峙させる。フランジ114側の環状溝部118とケース蓋113側の外向きリップ部116との間には、ラビリンス隙間119を形成する。ラビリンス隙間119の存在によって、泥水や藁屑等の異物がギヤケース10b内に侵入するのを防止し、オイルシール117の長寿命化及びギヤケース10bのシール性向上を図っている。
(4).異機種間での部品の共用化
次に、図21〜図26を参照しながら、田植機異機種間での部品の共用化について説明する。ここで、図21〜図24までが8条植え用に対応する説明図であり、図25及び図26が7条植え用に対応する説明図である。さて、実施形態の田植機は8条植え用のものとして説明してきたが、実施形態の走行機体1は、左右前輪2間のトレッド(車輪間距離)と、左右後輪3間のトレッドとを変更することによって、7条植え用や5条植え用にも対応できる。実施形態の田植機において、左右前輪2間のトレッド及び左右後輪3間のトレッドは、8条植え用と6条植え用とを共通にし、また5条植え用と7条植え用とを共通にしている。図24及び図26に示すように、8条及び6条植え用のトレッドは、7条及び5条植え用のトレッドよりも広く設定している。5条植え用〜8条植え用のいずれの場合においても、左右後輪3間のトレッドは、リヤアクスルケース12から左右外向きに突出する後車軸121に対する後輪3の取付け位置を左右方向に変えることによって変更される。
左右前輪2間のトレッドは、各フロントアクスルケース10の取り付け方によって変更される。図21〜図24に示すように、8条植え用では、サスペンションばね114を収容するケースカバー102の最上部(頭部)に、取付け間座122を上方からの間座固定ボルト123(図18及び図19参照)によって締結する。取付け間座122の上面側には、間座固定ボルト123の頭部を収容する凹所124を凹み形成する。凹所124に上下貫通状に形成した挿通穴125に間座固定ボルト123の軸部を挿入して、間座固定ボルト123の軸部をケースカバー102の頭部にねじ込み固定する。取付け間座122の上面側の四隅部にはボルト穴126を形成する。
一方、機体フレーム7における左右の前側サイドフレーム7aには、これを挟んで左右両側に張り出す支持ブラケット100を設ける。実施形態では、支持ブラケット100の左右中央部を前側サイドフレーム7aの中途部下面側に溶接等で固定している。支持ブラケット100における左右両側の翼部127には、取付け間座122のボルト穴126に対応する挿入穴128を形成する。挿入穴128は、左右それぞれの翼部127に4箇所ずつ、計8箇所形成する。8条植え用では、左右外側の翼部127の下面側に取付け間座122の上面側を重ね合わせ、4箇所の挿入穴128に差し込んだ取付けボルト129を取付け間座122のボルト穴126にねじ込むことによって、支持ブラケット100の左右外側に、フロントアクスルケース10の上端側を着脱可能に連結している。なお、6条植え用の場合も、支持ブラケット100の左右外側の翼部127に、取付け間座122を介してフロントアクスルケース10の上端側をボルト129締結する。
このように、左右の前側サイドフレーム7aに設けた支持ブラケット100左右外側に、各フロントアクスルケース10の上端側を着脱可能に連結すると、各フロントアクスルケース10を、機体フレーム7(前側サイドフレーム7a)と共に強度メンバーに構成できる。従って、機体フレーム7を厚肉化・高強度化したり部品点数を極端に増やしたりしなくても、簡単な構成で走行機体1の剛性向上を図れて堅牢な構造にできる。
取付け間座122の上端面は、フロントアクスルケース10(キングピン形駆動軸104)を鉛直な姿勢にした場合に、前方斜め下向き且つ左右外向きの三次元方向に傾斜している。このため、支持ブラケット100の左右外側の翼部127に、取付け間座122を介してフロントアクスルケース10の上端側をボルト129締結した状態では、フロントアクスルケース10(キングピン形駆動軸104)が後傾状且つ左右内向きに傾斜した姿勢になる。すなわち、取付け間座122の上端面の傾斜状態によって、各フロントアクスルケース10の機体フレーム7に対する取付け姿勢を簡単に決定できる。換言すると、支持ブラケット100の左右外側の翼部127に、取付け間座122を介してフロントアクスルケース10の上端側をボルト129締結するだけで、各フロントアクスルケース10を当初設計通りのキングピン傾斜角やキャスタにした状態に容易に設定できる。従って、各フロントアクスルケース10の組付け作業性を向上させたものでありながら、走行機体1の操縦安定性も簡単に確保できる。
なお、8条植え用では、苗植装置4の重量が8条植え用のために重いことと、連結フレーム11及び左右の後ろ側サイドフレーム7dを延長させたこと(5条〜7条植え用に比べてホイルベースを長くしたこと)とによって、走行機体1の捩り剛性を向上させる必要がある。この点、実施形態では、各フロントアクスルケース10の出力ケース101上面側に取付けボス部130を上向き突設し、支持ブラケット100の左右内側の翼部127に、上下一対の補強連結板131の上部側をボルト132及びナット133で締結する一方、補強連結板131の下部側を取付けボス部130にボルト134締結している。
このため、フロントアクスルケース10は、ケースカバー102の上端側、出力ケース101中途部の取付けボス部130及び出力ケース101の基端側の3箇所で、機体フレーム7(前側サイドフレーム7a)又はミッションケース9に連結される。従って、各フロントアクスルケース10、機体フレーム7及びミッションケース9相互の強度向上を図れ、各前輪2を介しての地面からの反力もこれら各フロントアクスルケース10、機体フレーム7及びミッションケース9によって効果的に受け止めでき、走行機体1のより一層の剛性向上に貢献する。ちなみに5条〜7条植え用の田植機では、連結フレーム11及び左右の後ろ側サイドフレーム7dは共通のものを使用している(ホイルベースは同じ長さである)。
図25及び図26は7条植え用に対応する説明図である。この場合、各フロントアクスルケース100の出力ケース101の長さを、6条及び8条植え用のそれに比べて短くしている。そして、支持ブラケット100における左右内側の翼部127の下面側に取付け間座122の上面側を重ね合わせ、4箇所の挿入穴128に差し込んだ取付けボルト129を取付け間座122のボルト穴126にねじ込むことによって、支持ブラケット100の左右内側に、フロントアクスルケース10の上端側を着脱可能に連結している。なお、5条植え用の場合も、支持ブラケット100の左右内側の翼部127に、取付け間座122を介してフロントアクスルケース10の上端側をボルト129締結する。すなわち、実施形態の田植機では、各フロントアクスルケース10を機体フレーム7(左右の前側サイドフレーム7a)に対して互いの配置間隔を左右方向に広狭調節可能に連結している。この場合、各フロントアクスルケース10の配置間隔を広狭二仕様に付替え変更できる(広狭二仕様の配置間隔を選択できる)。
従って、両フロントアクスルケース10及び機体フレーム7を共用して、左右の車輪2,3(特に前輪2)間のトレッドの異なる機種を構成できる。実施形態では、5条植え用の田植機から8条植え用の田植機にまで、両フロントアクスルケース10及び機体フレーム7の共用化が可能になる。両フロントアクスルケース10及び機体フレーム7を機種毎に製造する必要がなく、機種群全体として製造コストを抑制できる。共用部品を在庫すれば足りるので、各機種間での部品在庫不足による生産性低下の問題を回避できる。
(5).まとめ
以上の説明から理解されるように、エンジン8及びミッションケース9を搭載する走行機体1と、前記走行機体1にリンク機構6を介して昇降可能に装着する植付部4とを備え、前記走行機体1前部にある左右一対のフロントアクスルケース10に前輪2を支持させ、前記走行機体1後部のリヤアクスルケース12に後輪3を支持させた田植機において、前記走行機体1の機体フレーム7に前記各フロントアクスルケース10の上端側を取付け、前記各フロントアクスルケース10を前記機体フレーム7に対して互いの配置間隔を左右方向に広狭調節可能に連結しているから、前記両フロントアクスルケース10及び前記機体フレーム7を共用して左右の車輪2,3(特に前輪2)間のトレッドの異なる機種を構成できる。このため、前記両フロントアクスルケース10及び前記機体フレーム7を機種毎に製造する必要がなく、機種群全体として製造コストを抑制できる。共用部品を在庫すれば足りるので、各機種間での部品在庫不足による生産性低下の問題を回避できる。
また、前記機体フレーム7における左右の前側サイドフレーム7aには、これを挟んで左右両側に張り出す支持ブラケット100を設け、前記支持ブラケット100の左右内側又は外側に、前記各フロントアクスルケース10の上端側を着脱可能に締結しているから、前記両フロントアクスルケース10及び前記機体フレーム7を共用して、左右の車輪2,3(特に前輪2)間のトレッドの異なる機種を構成できるものでありながら、前記両フロントアクスルケース10を前記機体フレーム7と共に強度メンバーに構成でき、前記機体フレーム7を厚肉化・高強度化したり部品点数を極端に増やしたりしなくても、簡単な構成で前記走行機体1の剛性向上を図れて堅牢な構造にできる。
更に、前記支持ブラケット100と前記各フロントアクスルケース10の上端側との間に間座122を介在させ、前記間座122の上端面は、前記各フロントアクスルケース10を後傾状且つ左右内向きに傾斜させる三次元方向に傾斜しているから、前記各フロントアクスルケース10の前記機体フレーム7に対する取付け姿勢を簡単に決められる。このため、各フロントアクスルケース10の組付け作業性を向上させたものでありながら、前記走行機体1の操縦安定性も簡単に確保できる。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばミッションケース9の姿勢や構造、油圧式無段変速機の配置位置等は、必要に応じて任意に設定できる。例えばエンジン8を操縦フロアの後ろに配置することも可能である。エンジン8から油圧式無段変速機24への動力伝達手段としてベルトには限らないので、ギヤを介して動力伝達したり、エンジン8の出力軸と油圧式無段変速機24の入力軸とを直結したりすることも可能である。
1 走行機体
4 苗植装置(植付部)
7 機体フレーム
7a 前側サイドフレーム
8 エンジン
9 ミッションケース
10 フロントアクスルケース
19 操向ハンドル
24 油圧式無段変速機
35 パワーステアリングユニット
39 トルクジェネレータ
100 支持ブラケット
122 取付け間座
131 補強連結板

Claims (2)

  1. エンジン及びミッションケースを搭載する走行機体と、前記走行機体にリンク機構を介して昇降可能に装着する植付部とを備え、前記走行機体前部にある左右一対のフロントアクスルケースに前輪を支持させ、前記走行機体後部のリヤアクスルケースに後輪を支持させた田植機において、
    前記走行機体の機体フレームに前記各フロントアクスルケースの上端側を取付け、前記各フロントアクスルケースを前記機体フレームに対して互いの配置間隔を左右方向に広狭調節可能に連結し
    前記機体フレームにおける左右の前側サイドフレームには、これを挟んで左右両側に張り出す支持ブラケットを設け、前記支持ブラケットの左右内側又は外側に、前記各フロントアクスルケースの上端側を着脱可能に締結している、
    田植機。
  2. 前記支持ブラケットと前記フロントアクスルケースの上端側との間に間座を介在させており、前記間座の上端面は、鉛直な姿勢にした前記フロントアクスルケースの上端側に前記間座を取り付けた状態で、前方斜め下方向で且つ左右外方向に傾斜しており、
    前記支持ブラケットに前記間座を介して前記フロントアクスルケースの上端側を連結した状態では、前記フロントアクスルケースが下端側から上端側に行くに連れて後方斜め上向きで且つ左右内向きに傾斜姿勢になる、
    請求項1に記載の田植機。
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