JP5872394B2 - 塗装ガンの位置決め装置及び塗装ガンの位置決め方法 - Google Patents

塗装ガンの位置決め装置及び塗装ガンの位置決め方法 Download PDF

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Description

本発明は、円弧部を有する塗装ガンの位置決め技術に関する。
車体塗装に用いられる塗装法として静電塗装が知られている。静電塗装は、塗装室内に配置した被塗装物をアースとし、塗装ロボットに備えた塗装ガンを例えば負極として、両者間に電位差を与え、塗装ガンから帯電された塗料粒子を噴射し、この塗料粒子がアース側の被塗装物に引き寄せられることにより、塗料を被塗装物に塗布する塗装法である。
静電塗装では、塗料に高電圧をチャージするため、塗料経路を絶縁する必要がある。絶縁構造として、塗料貯留部と塗料供給部を分離可能に接続する構造が用いられる。
塗料経路の結合部を正確にドッキングさせるため、結合部の位置を塗装ロボットに教示させることが知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図15は従来の塗装ロボットの基本原理を説明する図であり、塗装ロボット100に備えた塗装ガン101には、塗料貯留部102が付属される。加えて、塗装ガン101に噴射用圧縮空気配管103が接続される。塗料貯留部102に塗料を補充する際、塗料貯留部102を、壁104側に配置した塗料供給部105に接続する必要があるため、塗料供給部105の位置を塗装ロボット100に予め教示する。
図16は従来のティーチング作業を説明する図であり、塗装ロボット100により、塗料貯留部102から延びる取入管106を矢印(1)のように移動させ、取入管106を塗料供給部105の供給管107内に挿入する。所定位置で塗装ロボット100の動作を止め、塗装ガン101の位置決め点として座標を塗装ロボット100に記憶させる。
しかし、特許文献1では、塗装ロボット100のアーム部108は、繰り返し動作を行う中で生じる機械的誤差などにより位置ずれを起こした場合、塗装ロボット100の軌跡がずれることがある。そうすると、塗装ガン101の取入管106を供給管107に挿入できない。
その場合、塗装作業を一旦停止し、作業者が目視で塗装ロボット100を接続可能な位置に再教示させる必要があり、塗装ガン101の位置決めに多大な時間を要する。結果、生産性が低下する。
そこで、塗装ロボットに位置ずれが生じても、再教示する必要がないことが求められる。
特開昭63−175662号公報
本発明は、塗装ロボットに位置ずれが生じても、再教示の必要を無くすことができる塗装ガンの位置決め技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、円弧部を有する塗装ガンを対象とし、この塗装ガンを備える塗装ロボットの可動域内に設けられ、前記塗装ガンの位置を決める塗装ガンの位置決め装置であって、前記塗装ロボットの可動域内に設けられ長尺部を有する基部と、この基部に弾性体を介してフローティング支持され前記基部に摺動自在に設けられるスライド部材と、このスライド部材に設けられ前記塗装ロボットに向かって開くV字形状のガイド部材と、前記塗装ガンの中心軸が前記基部の延び方向に平行な状態で、前記塗装ガンの円弧部を前記ガイド部材のV字の谷部に当てたときに、前記塗装ガンに接続可能となるように前記スライド部材に設けられ、前記塗装ガンへ塗料を供給する塗料供給部とからなり、塗装室に案内部が設けられ、この案内部に前記基部が立てられており、前記案内部に設けた溝部にX方向及びY方向に摺動自在にスライダが挿入され、このスライダに前記スライド部材が立てられており、前記基部と前記スライド部材との間、及び/又は前記基部と前記ガイド部材との間に、前記基部の延び方向と直交する方向に沿うとともに、平面視で前記ガイド部材のV字を二分割するように前記V字の頂点を通る直線に対し、両側に一対、前記塗装ガンが前記ガイド部材を押圧したことを検出する第1センサが設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、第1センサとは別に、基部の延び方向と平行な方向に、塗装ガンがガイド部材を押圧したことを検出する第2センサが、複数並べられることを特徴とする。
請求項に係る発明では、第2センサは、基部の延び方向と平行な方向に、一対設けられ、前記一対の第1センサの検出値の差が所定値を超えた場合、前記一対の第1センサの検出値の差が前記所定値未満になるように、塗装ロボットを制御し、前記一対の第2センサの検出値の差が所定値を超えた場合、前記一対の第2センサの検出値の差が前記所定値未満になるように、前記塗装ロボットを制御する制御部を有することを特徴とする。
請求項に係る発明では、塗装ガンの軸方向端部には、ガイド部材の端面に係合するフランジが備えられることを特徴とする。
請求項に係る発明では、請求項1記載の塗装ガンの位置決め装置を用いて実施する塗装ガンの位置決め方法において、最初に塗装ロボットに前記塗装ガンの位置決め座標を教示するとき、前記塗装ロボットの動作により前記塗装ガンでガイド部材を押圧し、弾性体が圧縮された状態で、前記塗装ガンの座標を前記塗装ロボットに記憶させることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、塗装ガンの位置決め装置は、基部にフローティング支持され且つ基部に摺動自在に設けられるV字形状のガイド部材と、このガイド部材のV字の谷部に塗装ガンの円弧部を当てたときに塗装ガンに接続できるようにスライド部材に設けられる塗料供給部とを備える。
ガイド部材がフローティング支持され且つ摺動自在であることにより、塗装ロボットの軌道が予め教示した軌道から微小量だけずれても、ガイド部材は塗装ガンに押圧されて塗装ガンを挟むように移動する。結果、塗装ガンの円弧部がV字の谷部に当たる。一方、塗料供給部は、ガイド部材と一体であるから、塗装ガンの位置ずれに追従することができ、塗装ロボットに再教示しなくても塗料供給部に対する塗装ガンのドッキング精度が維持される。したがって、塗装ロボットに位置ずれが生じても、再教示の必要を無くすことができる。
さらに、請求項に係る発明では、基部とスライド部材との間、及び/又は基部とガイド部材との間に、基部の延び方向と直交する方向に沿って、塗装ガンがガイド部材を押圧したことを検出する第1センサが設けられる。
第1センサを、基部とスライド部材との間、及び/又は基部とガイド部材との間に、基部の延び方向と直交する方向に沿って設けることにより、第1センサで、ガイド部材に対する塗装ガンの押圧の有無を検出できる。仮に、塗装ロボットに生じる機械的誤差により、塗装ガンがフローティングの可動域以上且つガイド部材のV字の谷部から離間する方向へ位置ずれしても、第1センサで、塗装ガンがV字の谷部を押圧していないことを検出できる。
請求項に係る発明では、第1センサとは別に、基部の延び方向と平行な方向に、塗装ガンがガイド部材を押圧したことを検出する第2センサが、複数並べられる。
第2センサを、基部の延び方向と平行な方向に複数並べることにより、各第2センサの検出結果を比較することにより、塗装ガンの軸方向の傾きを検出することができる。
請求項に係る発明では、一対の第1センサの検出値の差が所定値を超えた場合、一対の第1センサの検出値の差が所定値未満になるように、塗装ロボットを制御し、一対の第2センサの検出値の差が所定値を超えた場合、一対の第2センサの検出値の差が所定値未満になるように、塗装ロボットを制御する制御部を有する。
一対の第1センサの検出値の差が所定値を超えた場合には、一対の第1センサの検出値の差が所定値未満になるように、制御部で塗装ロボットを制御する。結果、塗装ガンの円弧部がV字の谷部に当たる。すなわち、V字の谷部に対する塗装ガンの位置ずれを補正することができる。
一方、一対の第2センサの検出値の差が所定値を超えた場合には、一対の第2センサの検出値の差が所定値未満になるように、制御部で塗装ロボットを制御する。結果、塗装ガンの円弧部がV字の谷部に当たる。すなわち、V字の谷部に対する塗装ガンの位置ずれを補正することができる。
請求項に係る発明では、塗装ガンの軸方向端部には、ガイド部材の端面に係合するフランジが備えられる。
塗装ガンをガイド部に当てたとき、塗装ガンの軸方向端部に備えるフランジが、ガイド部材の端面に係合するため、塗装ガンの軸方向の位置決めを確実に行うことができる。
請求項に係る発明では、最初に塗装ロボットに塗装ガンの位置決め座標を教示するとき、塗装ロボットの動作により塗装ガンでガイド部材を押圧し、弾性体が圧縮された状態で、塗装ガンの座標を塗装ロボットに記憶させる。
最初に塗装ロボットに塗装ガンの位置決め座標を教示するとき、塗装ガンでガイド部材を押圧し、弾性体を圧縮させる。そのため、塗装ガンの位置決め座標は、弾性体が圧縮されていない状態に比べ、基部側に移動する。すなわち、弾性体を圧縮させた状態で、塗装ガンの位置決めを行う。
仮に、塗装ロボットに機械的誤差が生じ、塗装ガンの位置がガイド部材から離間する側に微小量だけ位置ずれしても、弾性体が最大限に圧縮されていないため、弾性体のばね作用でガイド部材が押される。その結果、塗装ガンにガイド部材が接触させることができる。したがって、塗装ガンがガイド部材から離間する方向へ位置ずれしても、塗装ガンを位置決めすることができる。
本発明に係る塗装ガンの位置決め装置と塗装ロボットの斜視図である。 図1の2矢視図である。 図2の3−3線断面図である。 第1左押圧力が第1右押圧力よりも大きい場合の作用を説明する図である。 第1右押圧力が第1左押圧力よりも大きい場合の作用を説明する図である。 図2の変更例を示す図である。 第2下押圧力が第2上押圧力よりも大きい場合の作用を説明する図である。 第2上押圧力が第2下押圧力よりも大きい場合の作用を説明する図である。 制御部のフロー図である。 制御部の別のフロー図である。 図3の変更例を示す図である。 図3の更なる変更例を示す図である。 図12の作用図である。 塗装ガンの位置決め方法を説明する図である。 従来の塗装ロボットの基本原理を説明する図である。 従来のティーチング作業を説明する図である。
本発明に係る塗装ガンの位置決め装置を図面に基づいて説明する。なお、以下に示す位置決め装置の左右は、塗装ロボットから見て定めるものとする。
図1に示すように、位置決め装置10は、塗装室11に配置した塗装ロボット12の可動域内に設けられる。この塗装ロボット12の先端アーム13には、例えば筒形の塗装ガン14が備えられ、塗装ロボット12の動作は制御部15で制御される。
位置決め装置10は、塗装ロボット12の可動域内に設けられ塗装室11に設けた案内部16及びこの案内部16に立てた長尺部79で構成される基部17と、案内部16の溝部18にX方向及びY方向に摺動自在に挿入されるスライダ19及びこのスライダ19から長尺部79に平行に延ばされる柱21を備えるスライド部材22と、柱21に設けられ塗装ロボット12に向かって開くV字形状のガイド部材23(詳細後述)とを備え、塗装ガン14の位置を決める装置である。
スライド部材22には、ガイド部材23に位置決めされた塗装ガン14へ塗料を供給する塗料供給機構24(詳細後述)が設けられる。
上述した以外の位置決め装置10の構造を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、長尺部79と柱21との間には、例えば3個のスライド支持弾性体25が設けられる。すなわち、スライド部材22は、基部17にスライド支持弾性体25を介してフローティング支持される。
加えて、長尺部79の下端には、長尺部79の延び方向に直交して延びる下側支持部材26が設けられる。この下側支持部材26とガイド部材23との間には、ガイド部材23をZ軸方向にフローティング支持するガイド下支持弾性体27が設けられる。
さらに、下側支持部材26には、塗装ガン14をガイド部材23に支持させたときに、ガイド部材23に掛かるZ軸方向の荷重を検出するZ軸方向荷重センサ28が設けられる。このZ軸方向荷重センサ28で検出した値は、制御部15に読込まれる。
塗装ガン14の軸方向後端部29には、ガイド部材23の上面31に係合するフランジ32が備えられる。このフランジ32をガイド部材23の上面31に載せたとき、塗装ガン14をガイド部材23に支持させることが可能となる。また、塗装ガン14の軸方向後端部29には、塗料供給機構24に備えた塗料供給部33(詳細後述)に接続されるガン側接続口34が設けられる。一方、塗装ガン14の軸方向前端部には、噴射口35が備えられる。また、塗装ガン14の内部には、一定量の塗料を貯留することができる貯留部が備えられる。
次に塗料供給機構24の構造を説明する。
塗料供給機構24は、柱21の中間部から塗装ロボット12側へ延ばされる中間支持部材36と、この中間支持部材36に支持され塗料供給部33を先端に備えたピストンロッド37を有する供給部昇降シリンダ38と、柱21の上端部から塗装ロボット12側へ延ばされる上側支持部材39と、この上側支持部材39に支持されピストンロッド41を有する供給部高さ調整シリンダ42と、塗料供給部33に下端部が連結され柱21の延び方向に沿って延びる一対のロッド43と、これらロッド43の上端部に取付けられ供給部高さ調整シリンダ42のピストンロッド41の押し力を受ける受け部材44とからなる。
塗料供給部33には、塗料供給源から延びる塗料供給配管45が接続される。塗料供給部33の供給側接続口46は、塗装ガン14のガン側接続口34に接続させることができるようにガイド部材23側へ向けられる。
位置決め装置10では、塗装ガン14をガイド部材23に当てたときに、塗料供給部33の中心軸47に、塗装ガン14の中心軸48が一致するように、塗装ガン14の位置決めを行う。なお、塗装ガン14の位置決めについては後述する。
次に、塗料供給部33の中心軸47に塗装ガン14の中心軸48が一致したものとして、塗料供給機構24の作用を説明する。
供給部昇降シリンダ38のピストンロッド37を押出すことにより、塗料供給部33を位置決めされた塗装ガン14に向けて押す。結果、供給側接続口46がガン側接続口34に接続される。この状態で、塗料供給部33から塗装ガン14へ塗料を供給する。
ところで、塗料の色替えを行う場合には、塗料供給部33の供給側接続口46と塗装ガン14のガン側接続口34を洗浄液で洗浄する必要がある。供給側接続口46とガン側接続口34は、洗浄できる程度に離間させればよい。
そこで、予め供給部高さ調整シリンダ42のピストンロッド41を一定長さだけ押出しておく。この状態で、供給部昇降シリンダ38の動作により塗料供給部33を押出すと、ピストンロッド41の先端に、塗料供給部33と共に移動する受け部材44が当たるため、供給側接続口46はガン側接続口34から一定長さ(例えば数mm)だけ離れた位置に配置される。ガン側接続口34から供給側接続口46が離された状態で、供給側接続口46とガン側接続口34を洗浄する。
塗装ガン14の軸方向後端部29に備えられるフランジ32が、ガイド部材23の上面31に係合することにより、塗装ガン14の軸方向の位置決めが行われるため、ガン側接続口34のZ軸方向の位置決め精度を向上させることができる。
ガイド部材23の構造を図3に基づいて説明する。
図3に示すように、ガイド部材23は、左側に配置され、長尺部(図2、符号79)から延びた左外延出部材51にガイド左支持弾性体52を介してフローティング支持されると共に直線状に延びる第1左板部53と、右側に配置され、第1左板部53に直交して連結されると共に長尺部から延びる右外延出部材54にガイド右支持弾性体55を介してフローティング支持される第1右板部56とを有する。
第1左板部53及び第1右板部56は、各々ガイド下支持弾性体27でフローティング支持される。また、第1左板部53及び第1右板部56の結合部49と、スライド部材22の柱21とは、連結部57で連結される。
加えて、第1左板部53と長尺部から延びる左内延出部材58との間に、第1左センサ59が配置される。この第1左センサ59は、中心軸(図2、符号48)が鉛直向きとされた塗装ガン14が当たることにより第1左板部53に加わる第1左押圧力を検出する。
さらに、第1右板部56と長尺部から延びる右内延出部材61との間に、第1右センサ62が配置される。この第1右センサ62は、中心軸が鉛直向きとされた塗装ガン14が当たることにより第1右板部56に加わる第1右押圧力を検出する。つまり、一対の第1センサ59、62は、平面視でガイド部材23のV字を二分割するようにV字の頂点を通る直線82に対し、左右に設けられる。
そして、第1左センサ59の検出部64は、第1左板部53に当接し、第1右センサ62の検出部65は、第1右板部56に当接する。
なお、第1センサ59、62は、実施例では、長尺部とガイド部材23との間に、長尺部の延び方向と直交する方向に沿って設けた。この他に、柱21の左右方向寸法(幅寸法)を大きくし、長尺部と柱21との間に、第1センサ59、62を設けてもよい。
第1左センサ59と第1右センサ62は、制御部15に電気的に接続され、この制御部15に、第1左センサ59で検出された第1左押圧力と、第1右センサ62で検出された第1右押圧力とが読込まれる。
加えて、制御部15は、第1左押圧力と第1右押圧力との差が所定値以内である場合、塗装ガン14が位置決めされたと判断し、第1左押圧力と第1右押圧力とに差がある場合、この差が所定値以内になるように塗装ロボット(図1、符号12)を制御して塗装ガン14をガイド部材23に沿って移動させる。
なお、ガイド部材23の形状は、想像線で示される塗装ガン14の円筒部81の少なくとも2点P1、P2が接触するように形成されればよく、ガイド部材23の直角部63を、円筒部81が密着するように形成される円弧部に替えてもよい。
加えて、実施例では、塗装ガン14に円筒部81を備えるようにしたが、塗装ガンの形状は円筒に限らず、2点P1、P2に接触する円弧部を有する塗装ガンであればよい。
位置決め装置10の構成を纏めて次に述べる。
位置決め装置10は、塗装ロボット(図2、符号12)の可動域内に設けられ長尺部(図2、符号79)を有する基部(図2、符号17)と、この基部に弾性体52、55を介してフローティング支持され基部に摺動自在に設けられるスライド部材22と、このスライド部材22に設けられ塗装ロボットに向かって開くV字形状のガイド部材23と、塗装ガン14の中心軸(図2、符号48)が鉛直向きの状態で、塗装ガン14の円筒部81をガイド部材23のV字の谷部に当てたときに、塗装ガン14に接続可能となるようにスライド部材22に設けられ、塗装ガン14へ塗料を供給する塗料供給部(図2、符号33)とからなる。
以上に説明した位置決め装置10の作用を次に述べる。
図4(a)に示すように、塗装ロボット(図1、符号12)で塗装ガン14を矢印(2)のように移動させる。このとき、塗装ロボットに機械的誤差が生じることにより、先端アーム13の軌跡が、初期設定の軌跡から位置ずれしている。
(b)に示すように、塗装ガン14がガイド部材23の第1左板部53のみに接触する。第1左センサ59で第1左押圧力が検出され、第1右センサ62で第1右押圧力が検出され、これら押圧力が制御部15に読込まれる。制御部15で第1左押圧力と第1右押圧力を比較し、第1左押圧力が第1右押圧力よりも大きいため、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(3)のように移動させる。
結果、(c)に示すように、塗装ガン14が所定の位置に位置決めされる。
図5(a)に示すように、塗装ロボット(図1、符号12)で塗装ガン14を矢印(2)のように移動させる。このとき、塗装ロボットに機械的誤差が生じることにより、先端アーム13の軌跡が、初期設定の軌跡から位置ずれしている。
(b)に示すように、塗装ガン14がガイド部材23の第1右板部56のみに接触する。第1左センサ59で第1左押圧力が検出され、第1右センサ62で第1右押圧力が検出され、この第1右押圧力が制御部15に読込まれる。制御部15で第1左押圧力と第1右押圧力を比較し、第1右押圧力が第1左押圧力よりも大きいため、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(5)のように移動させる。
結果、(c)に示すように、塗装ガン14が所定の位置に位置決めされる。
これまでに説明した位置決め装置10では、塗装ガン14のX方向及びY方向の位置ずれを補正するようにした。ところで、塗装ロボットに機械的誤差が生じると、塗装ガン14の中心軸が塗料供給部の中心軸に対して傾くことがあり、このような傾きは補正する必要がある。そこで、塗装ガン14の軸方向の傾きを補正することができる例を次に説明する。
図6において、図2と共通の構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。
主たる変更点は、鉛直向きにした塗装ガンの軸方向に沿って、センサを2つ配置したことである。
位置決め装置10Bには、ガイド部材71のV字の頂部に相当する柱21と長尺部79との間に、長尺部79の延び方向に沿って、第2上センサ72と、第2下センサ73とが配置される。第2センサ72、73は、塗装ガン14がガイド部材71を押圧したことを検出するセンサである。すなわち、一対の第2センサ72、73は、第1センサ(図3、符号59、62)とは別に、長尺部79の延び方向と平行な方向に並べられている。
なお、第2センサの数量は、実施例では2つとしたが、3つ以上に変更してもよく、第2センサの数量は任意に決めてよい。
加えて、ガイド部材71の上下方向の高さ寸法は、第2上センサ72と第2下センサ73を配置したことにより、ガイド部材23(図2参照)よりも大きくした。
第2上センサ72の検出部74及び第2下センサ73の検出部75は、柱21に当接する。第2上センサ72及び第2下センサ73の各々は、第1左センサ(図3、符号59)及び第1右センサ(図3、符号62)と別に、鉛直向きの塗装ガン14が当たることによりガイド部材71に加わる押圧力を検出する。検出された押圧力は制御部15に読込まれる。
加えて、長尺部79と柱21との間には、2個のスライド支持弾性体76が設けられる。すなわち、スライド部材22は、長尺部79にスライド支持弾性体76を介してフローティング支持される。
以上に説明した位置決め装置10Bの作用を次に述べる。
図7(a)に示すように、塗装ロボット(図1、符号12)で塗装ガン14を矢印(6)のように移動させる。このとき、塗装ロボットに機械的誤差が生じることにより、先端アーム13の軌跡が、初期設定の軌跡から位置ずれしている。なお、符号77はV字部の谷を示す。
(b)に示すように、塗装ガン14の軸方向前端部78のみがガイド部材71のV字部に接触する。第2上センサ72及び第2下センサ73で押圧力が検出され、これら押圧力が制御部15に読込まれる。制御部15で2つの押圧力を比較し、第2下センサ73で検出した押圧力が、第2上センサ72で検出した押圧力よりも大きいため、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(7)のように倒す。
結果、(c)に示すように、塗装ガン14の傾きが補正される。このとき、塗装ガン14のフランジ32がガイド部材71の上面31に係合する。
図8に示すように、塗装ロボット(図1、符号12)で塗装ガン14を矢印(8)のように移動させる。このとき、塗装ロボットに機械的誤差が生じることにより、先端アーム13の軌跡が、初期設定の軌跡から位置ずれしている。
(b)に示すように、塗装ガン14の軸方向後端部29のみがガイド部材71のV字部に接触する。第2上センサ72及び第2下センサ73で押圧力が検出され、これら押圧力が制御部15に読込まれる。制御部15で2つの押圧力を比較し、第2上センサ72で検出した押圧力が、第2下センサ73で検出した押圧力よりも大きいため、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(9)のように倒す。
結果、(c)に示すように、塗装ガン14の傾きが補正される。このとき、塗装ガン14のフランジ32がガイド部材71の上面31に係合する。
次に制御部15のフローを図9に基づいて詳細に説明する。
図9に示すように、ステップ(以下STと記す。)01において、Fを読込み、Fを読込む。Fは第1左センサ(図3、符号59)で検出される第1左押圧力、Fは第1右センサ(図3、符号62)で検出される第1右押圧力を示す。具体的には図4(b)において、第1左センサ59で第1左押圧力が検出され、第1右センサ62で第1右押圧力が検出され、これら押圧力が制御部15に読込まれる。
ST02において、絶対値F−Fが僅かな差αよりも小さいか否かを確認し、YESならST06に進み、NOならST03に進む。すなわち、αは所定値である。具体的には図4(b)において、制御部15で絶対値F−Fが僅かな差αよりも小さいか否かを比較する。
ST03において、F−Fが0よりも大きいか否かを確認し、YESならST05に進み、NOならST04に進む。具体的には図4(b)において、制御部15でF−Fが0よりも大きいか否かを比較する。
ST04において、塗装ガンを第1左板部へ移動させ、ST01へ戻る。具体的には図5(b)において、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(5)のように移動させる。
ST05において、塗装ガンを第1右板部へ移動させ、ST01へ戻る。具体的には図4(b)において、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(3)のように移動させる。
ST06において、Fを読込み、Fを読込む。Fは第2上センサ(図6、符号72)で検出される第2上押圧力、Fは第2下センサ(図6、符号73)で検出される第2下押圧力を示す。具体的には図7(b)において、第2上センサ72及び第2下センサ73で押圧力が検出され、これら押圧力が制御部15に読込まれる。
ST07において、絶対値F−Fが僅かな差βよりも小さいか否かを確認し、YESならストップし、NOならST08に進む。すなわち、βは所定値である。具体的には図7(b)において、制御部15で絶対値F−Fが僅かな差βよりも小さいか否かを比較する。
ST08において、F−Fが0よりも大きいか否かを確認し、YESならST10に進み、NOならST09に進む。具体的には図7(b)において、制御部15でF−Fが0よりも大きいか否かを比較する。
ST09において、塗装ガンをロボット側へ倒し、ST07へ戻る。具体的には図8(b)において、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(9)のように倒す。
ST10において、塗装ガンをガイド部材側へ倒し、ST07へ戻る。具体的には図7(b)において、制御部15から塗装ロボットへ動作指令を出し、塗装ガン14を矢印(7)のように倒す。
ST01〜10によれば、制御部は、一対の第1センサ(図4、符号59、62)の検出値の差が所定値を超えた場合、一対の第1センサの検出値の差が所定値未満になるように、塗装ロボット(図1、符号12)を制御し、一対の第2センサ(図7、符号72、73)の検出値の差が所定値を超えた場合、一対の第2センサの検出値の差が所定値未満になるように、塗装ロボットを制御するように構成される。
上記制御部のフローでは、塗装ガンのX方向及びY方向の位置ずれや塗装ガンの中心軸の傾きを補正したが、塗装ガンの位置ずれや塗装ガンの中心軸の傾きを作業者に知らせるようにすることも有効である。その例を次に説明する。
図10に示すように、ST11において、Fを読込み、Fを読込む。具体的には図4(b)において、第1左センサ59で第1左押圧力が検出され、第1右センサ62で第1右押圧力が検出され、これら押圧力が制御部15に読込まれる。
ST12において、絶対値F−Fが僅かな差αよりも小さいか否かを確認し、YESならST15に進み、NOならST13に進む。すなわち、αは所定値である。具体的には図4(b)において、制御部15で絶対値F−Fが僅かな差αよりも小さいか否かを比較する。
ST13において、第1警報発生部へ信号を発信する。具体的には図4(b)において、制御部15から第1警報発生部83へ警報信号を発信する。結果、第1警報発生部83がアラームやランプ等により警報を出すため、作業者に異常を認識させることができる。
ST14において、塗装ガンをV字の谷部に移動させ、ST11へ戻る。具体的には図4(b)において、作業者が塗装ロボットを操作し、塗装ガン14を矢印(3)のように移動させる。
ST15において、第1警報発生部の警報を停止する。具体的には図4(b)において、制御部15から第1警報発生部83へ停止信号を発信し、第1警報発生部83の警報が停止する。
ST16において、Fを読込み、Fを読込む。具体的には図7(b)において、第2上センサ72及び第2下センサ73で押圧力が検出され、これら押圧力が制御部15に読込まれる。
ST17において、絶対値F−Fが僅かな差βよりも小さいか否かを確認し、YESならST20に進み、NOならST18に進む。すなわち、βは所定値である。具体的には図7(b)において、制御部15で絶対値F−Fが僅かな差βよりも小さいか否かを比較する。
ST18において、第2警報発生部へ信号を発信する。具体的には図7(b)において、制御部15から第2警報発生部84へ警報信号を発信する。結果、第2警報発生部84は、アラームやランプ等により警報を出すため、作業者に異常を認識させることができる。
ST19において、塗装ガンの傾きを補正し、ST17へ戻る。具体的には図7(b)において、作業者が塗装ロボットを操作し、塗装ガン14を矢印(7)のように倒す。
ST20において、第2警報発生部の警報を停止する。具体的には図7(b)において、制御部15から第2警報発生部84へ停止信号を発信し、第2警報発生部84の警報が停止する。
ST11〜20によれば、制御部は、一対の第1センサ(図4、符号59、62)の検出値の差が所定値を超えた場合、第1警報発生部へ信号を発し、一対の第2センサ(図7、符号72、73)の検出値の差が所定値を超えた場合、第2警報発生部へ信号を発するように構成される。
ところで、図3において、塗装ロボットに生じる機械的誤差により、塗装ガン14がフローティングの可動域以上且つガイド部材23から離間する方向へ位置ずれすることもある。なお、フローティングの可動域とは、弾性体52、55の自然長から最大限に圧縮した高さまでの範囲を指す。
そこで、塗装ガン14が、ガイド部材23のV字の谷部を押圧しているか否かを確認できると好ましい。V字の谷部に対する塗装ガンの押圧の有無を検出できる例を次に説明する。
図11において、図3と共通の構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。
主たる変更点は、第1センサを、V字の頂点を通る直線上に1台配置したことである。
位置決め装置10Cには、柱21と長尺部(図2、符号79)から延びる中心延出部材85との間に、第1中心センサ86が配置される。
第1中心センサ86は、塗装ガン14がガイド部材23を押圧したことを検出するセンサである。第1中心センサ86の検出部87は、柱21に当接している。
塗装ガン14がガイド部材23のV字の谷部を押圧すると、弾性体52、55が圧縮され、柱21により検出部87が押される。結果、第1中心センサ86は、塗装ガン14の押圧を検出できる。
塗装ロボットに生じる機械的誤差により、塗装ガン14がフローティングの可動域以上且つガイド部材23から離間する方向へ位置ずれした場合には、検出部87が押されることがない。すなわち、第1中心センサ86は、塗装ガン14の押圧を検出しないことになる。
これまでの説明では、センサで塗装ガンの位置や傾きを検出して、塗装ガンの位置ずれや傾きを補正した。また、センサで塗装ガンの押圧の有無を検出した。
ところで、塗装ガンの位置決めは、センサが無くても可能である。センサが無くなると装置費用が安価になる。その例を次に説明する。
図12において、図3と共通の構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。
主たる変更点は、第1センサを無くしたことである。
位置決め装置10Dは、ガイド部材23をフローティング支持する弾性体27、52、54を備える。
位置決め装置10Dの作用を図13に基づいて説明する。
図13(a)に示すように、塗装ロボット(図1、符号12)で塗装ガン14を矢印(10)のように移動させる。このとき、塗装ロボットに機械的誤差が生じることにより、先端アーム13の軌跡が、初期設定の軌跡から位置ずれしている。
(b)に示すように、塗装ガン14がガイド部材23の第1左板部53のみに接触し、塗装ガン14の押圧が継続する。このとき、塗装ガン14の接触点をP4とし、点P4を頂点とする力の三角形を考える。なお、ガイド部材23は、Y方向に摺動自在に設けられるものとする。ガイド部材23は、塗装ガン14の押圧力の一つであり且つ三角形の一辺の向きに沿う力Fにより押圧され、矢印(11)のように移動する。
結果、(c)に示すように、塗装ガン14は、Y方向に移動したガイド部材23のV字の谷部に当たる。つまり、塗装ガン14の位置決めが完了した。位置決め装置10Dは、センサを用いないため、装置費用を安価にできる。
次に、位置決め装置10Dを用いて実施される位置決め方法を図14に基づいて説明する。
図14(a)に示すように、塗装ガン14を矢印(12)のように移動させる。
(b)に示すように、塗装ガン14の押圧力で、弾性体52、55を最大限に圧縮する。このとき、ガイド部材23の頂部の位置は、初期位置よりも距離L1だけ基部17側に寄る。
塗装ガン14を矢印(13)のように移動させると、(c)に示すように、塗装ガン14がガイド部材23から離間する。
そして、塗装ガン14を矢印(14)のように移動させる。仮に塗装ガン14が、(b)で設定した位置よりも距離(L1/2)だけガイド部材23から離間する側へずれても、(d)に示すように、ガイド部材23は弾性体52、55に押され、V字の谷部が塗装ガン14に接触する。
以上に述べた位置決め装置10、10B、10C、10Dの作用効果を以下に記載する。
図13に示す構成により、ガイド部材23がフローティング支持され且つY方向に摺動自在であることにより、(b)に示すように塗装ロボットの先端アーム13の軌道が予め教示した軌道から微小量だけずれても、(c)に示すようにガイド部材23は塗装ガン14に押圧されて塗装ガン14を挟むように移動する。結果、塗装ガン14の円筒部81がV字の谷部に当たる。
一方、図2に示す構成により、塗料供給部33は、ガイド部材23と一体であるから、塗装ガン14の位置ずれに追従することができ、塗装ロボット12に再教示しなくても塗料供給部33に対する塗装ガン14のドッキング精度が維持される。したがって、塗装ロボット12に位置ずれが生じても、再教示の必要を無くすことができる。
図11に示す構成により、第1センサ86を、長尺部とスライド部材23との間に、長尺部の延び方向と直交する方向に沿って設けることにより、第1センサ86で、ガイド部材23に対する塗装ガン14の押圧の有無を検出できる。仮に、塗装ロボットに生じる機械的誤差により、塗装ガン14がフローティングの可動域以上且つガイド部材23のV字の谷部から離間する方向へ位置ずれしても、第1センサ86で、塗装ガン14がV字の谷部を押圧していないことを検出できる。
図7に示す構成により、2つの第2センサ72、73を、長尺部の延び方向と平行な方向に並べることにより、第2センサ72の検出結果と第2センサ73の検出結果を比較することにより、塗装ガン14の軸方向の傾きを検出することができる。
図4(b)に示す構成により、一対の第1センサ59、62の検出値の差が所定値を超えた場合には、塗装ガン14の円筒部81がガイド部材23のV字の谷部に当たらず、V字の端部等に当たっていることになる。このような状態のとき、制御部15が第1警報発生部83へ信号を発するため、塗装ガン14の円筒部81がV字の谷部に正常に当たっていないことを、作業者に認識させることができる。
一方、図7(b)に示す構成により、一対の第2センサ72、73の検出値の差が所定値を超えた場合には、塗装ガン14の中心軸48が鉛直線88に対して角度θ1だけ傾いていることになる。このような状態のときも、制御部15が第2警報発生部84へ信号を発するため、塗装ガン14の円筒部81がV字の谷部に正常に当たっていないことを、作業者に認識させることができる。
加えて、図4(b)に示す構成により、一対の第1センサ59、62の検出値の差が所定値を超えた場合には、一対の第1センサ59、62の検出値の差が所定値未満になるように、制御部15で塗装ロボットを制御する。結果、塗装ガン14の円筒部81がV字の谷部に当たる。すなわち、V字の谷部に対する塗装ガン14の位置ずれを補正することができる。
さらに、図7(b)に示す構成により、一対の第2センサ72、73の検出値の差が所定値を超えた場合には、一対の第2センサ72、73の検出値の差が所定値未満になるように、制御部15で塗装ロボットを制御する。結果、塗装ガン14の円筒部81がV字の谷部に当たる。すなわち、V字の谷部に対する塗装ガン14の位置ずれを補正することができる。
図7(c)に示すように、塗装ガン14をガイド部材71に当てたとき、塗装ガン14の軸方向端部に備えるフランジ32が、ガイド部材71の上面31に係合するため、塗装ガン14の軸方向の位置決めを確実に行うことができる。
図14(b)に示すように、最初に塗装ロボットに塗装ガン14の位置決め座標を教示するとき、塗装ガン14でガイド部材23を押圧し、弾性体52、55を圧縮させる。そのため、塗装ガン14の位置決め座標は、弾性体52、55が圧縮されていない状態に比べ、基部17側に移動する。すなわち、弾性体52、55を圧縮させた状態で、塗装ガン14の位置決めを行う。
仮に、(d)に示すように、塗装ロボットに機械的誤差が生じ、塗装ガン14の位置が(b)に比べてガイド部材23から離間する側に微小量(L1/2)だけ位置ずれしても、弾性体52、55が最大限に圧縮されていないため、弾性体52、55のばね作用でガイド部材23が押される。その結果、塗装ガン14にガイド部材23が接触させることができる。したがって、塗装ガン14がガイド部材23から離間する方向へ位置ずれしても、塗装ガン14を位置決めすることができる。
なお、図2で説明した弾性体25、27と図3で説明した弾性体52、55と図6で説明した弾性体76は、全て圧縮コイルばねとしたが、圧縮コイルばねに替えて、空気ばねや板ばね等のばね、ゴムや樹脂等の弾性材料を適用しても差し支えない。
加えて、図2において、塗料供給機構24を鉛直方向に沿って配置し、塗装ガン14を鉛直向きにして塗装ガン14の位置決めを行うようにしたが、塗料供給機構24を水平方向に沿って配置し、塗装ガン14を水平向きにして塗装ガン14の位置決めを行うようにしてもよい。すなわち、図3において、水平方向に配置した第1左板部53及び第1右板部56を、鉛直方向に配置してもよい。
さらに、図2において、位置決め装置10は、塗装室11に縦置きしたが、位置決め装置10を塗装室11に横置きし、塗装ガン14の位置決めを行うようにしてもよい。
尚、本発明に係るセンサには、塗装ガンの押圧力を検出する荷重センサが好適であるが、その他のセンサを適用してもよい。
例えば、塗装ガンの押圧を検出するリミットスイッチを適用してもよい。リミットスイッチのオン・オフを検出値とする。加えて、塗装ガンの押圧により移動するガイド部材の変位を検出するレーザ変位センサを適用してもよい。レーザ変位センサで検出される変位量を検出値とする。
本発明の塗装ガンの位置決め技術は、車体塗装工程に好適である。
10、10B、10C、10D…位置決め装置、12…塗装ロボット、14…塗装ガン、15…制御部、17…基部、22…スライド部材、23、71…ガイド部材、25、27、52、55、76…弾性体、29…軸方向端部(軸方向後端部)、31…端面(上面)、32…フランジ、33…塗料供給部、48…中心軸、59、62、86…第1センサ、72、73…第2センサ、79…長尺部、81…円筒部、82…直線、83…第1警報発生部、84…第2警報発生部、F…第1左押圧力、F…第1右押圧力、F…第2上押圧力、F…第2下押圧力、α、β…所定値。

Claims (5)

  1. 円弧部を有する塗装ガンを対象とし、この塗装ガンを備える塗装ロボットの可動域内に設けられ、前記塗装ガンの位置を決める塗装ガンの位置決め装置であって、
    前記塗装ロボットの可動域内に設けられ長尺部を有する基部と、
    この基部に弾性体を介してフローティング支持され前記基部に摺動自在に設けられるスライド部材と、
    このスライド部材に設けられ前記塗装ロボットに向かって開くV字形状のガイド部材と、
    前記塗装ガンの中心軸が前記基部の延び方向に平行な状態で、前記塗装ガンの円弧部を前記ガイド部材のV字の谷部に当てたときに、前記塗装ガンに接続可能となるように前記スライド部材に設けられ、前記塗装ガンへ塗料を供給する塗料供給部とからなり、
    塗装室に案内部が設けられ、この案内部に前記基部が立てられており、
    前記案内部に設けた溝部にX方向及びY方向に摺動自在にスライダが挿入され、このスライダに前記スライド部材が立てられており、
    前記基部と前記スライド部材との間、及び/又は前記基部と前記ガイド部材との間に、前記基部の延び方向と直交する方向に沿うとともに、平面視で前記ガイド部材のV字を二分割するように前記V字の頂点を通る直線に対し、両側に一対、前記塗装ガンが前記ガイド部材を押圧したことを検出する第1センサが設けられていることを特徴とする塗装ガンの位置決め装置。
  2. 前記第1センサとは別に、前記基部の延び方向と平行な方向に、前記塗装ガンが前記ガイド部材を押圧したことを検出する第2センサが、複数並べられることを特徴とする請求項記載の塗装ガンの位置決め装置。
  3. 記第2センサは、前記基部の延び方向と平行な方向に、一対設けられ、
    前記一対の第1センサの検出値の差が所定値を超えた場合、前記一対の第1センサの検出値の差が前記所定値未満になるように、前記塗装ロボットを制御し、
    前記一対の第2センサの検出値の差が所定値を超えた場合、前記一対の第2センサの検出値の差が前記所定値未満になるように、前記塗装ロボットを制御する制御部を有することを特徴とする請求項記載の塗装ガンの位置決め装置。
  4. 前記塗装ガンの軸方向端部には、前記ガイド部材の端面に係合するフランジが備えられることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の塗装ガンの位置決め装置。
  5. 請求項1記載の塗装ガンの位置決め装置を用いて実施する塗装ガンの位置決め方法において、
    最初に前記塗装ロボットに前記塗装ガンの位置決め座標を教示するとき、前記塗装ロボットの動作により前記塗装ガンで前記ガイド部材を押圧し、前記弾性体が圧縮された状態で、前記塗装ガンの座標を前記塗装ロボットに記憶させることを特徴とする塗装ガンの位置決め方法。
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