以下に、本発明のゲーム装置について、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明のゲーム装置として、フィールド面において空気を利用してパックと呼ばれる円形状の遊技媒体を滑動させつつ、マレットと呼ばれる打撃手段によってパックを打撃して相手プレーヤのゴールに当該遊技媒体を入れる対戦型のアーケード用ゲーム装置(以下、「エアホッケーゲーム装置」という。)を用いて説明する。
[エアホッケーゲーム装置の概略構成]
まず、図1及び図2を用いて本実施形態のエアホッケーゲーム装置100の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100の外観を示す外観斜視図であり、図2は、本実施形態の第1パック10及び第2パック20の上面図である。
エアホッケーゲーム装置100は、図1及び図2に示すように、円板形状の第1のパック(以下、「第1パック」という。)10と当該第1パック10よりサイズ(円板サイズ)が小さい円板形状の第2のパック(以下、「第2パック」という。)20を用いることによって複数のプレーヤに対戦形式のゲームを実行させるゲーム装置である。特に、エアホッケーゲーム装置100は、相手側のゴールに第1パック10及び第2パック20を入れて得点を競い合わせるゲーム装置である。そして、エアホッケーゲーム装置100は、第1パック10及び第2パック20の回収及び供給、得点の集計及び表示、それに伴う演出など、パックの種別によって異なるゲーム上の役割に基づいて、ゲームの進行を制御するように構成されている。
構造的には、エアホッケーゲーム装置100は、図1に示すように、筐体200、フィールド盤210、ゴールポケット220、空気送出ユニット330、供給ユニット400、回収/搬送ユニット500、装填ユニット600及び告知ユニット700を備えているとともに、筐体200内部に駆動制御ユニット800(後述する図8を参照)を備えている。なお、例えば、回収/搬送ユニット500は、本発明の回収/搬送機構を構成し、装填ユニット600は、本発明の装填手段を構成する。また、例えば、駆動制御ユニット800は、本発明のゲーム制御手段を構成する。
筐体200は、所定の高さを有し、平面視でほぼ長方形の形状に形成され、上部に形成されたフィールド盤210を支持する。特に、筐体200は、各プレーヤによってフィールド盤210上においてエアホッケーゲームが実行可能なように、安定的な土台を構成する。すなわち、筐体200は、各プレーヤがマレット50を使用してフィールド盤210を滑動する第1パック10及び第2パック20に対して打撃することが可能であって、かつ、自己のゴールポケット220(プレーヤが立っている短辺側のゴールポケット220)への第1パック10及び第2パック20におけるゴールを防御することが可能なように
形成されている。また、筐体200の内部には、空気送出ユニット330、回収/搬送ユニット500及び駆動制御ユニット800が設けられている。さらに、筐体200の一方の中央側面には、装填ユニット600及び当該装填ユニット600と連結された供給ユニット400が形成されている。
フィールド盤210は、空気を吹き出して第1パック10及び第2パック20を浮遊させつつ滑動させるフィールドとして機能し、エアホッケーゲームのゲームエリアとなる部分である。また、フィールド盤210は、筐体200と同様に平面視でほぼ長方形の形状を有するとともに、盤面(以下、「フィールド盤面」または「滑動面」ともいう。)上に設けられ、第1パック10及び第2パック20を浮遊させるために空気を吹き出す複数の吹出孔211を有している。各吹出孔211は、微小な貫通孔から形成され、フィールド盤210の全面に渡って所定の間隔でほぼ均等に分散して形成されている。特に、各吹出孔211は、第1パック10及び第2パック20を浮遊させて滑動させるため、筐体200の内部に設けられた空気送出ユニット330から送出された空気を、フィールド盤210に対して垂直となる上方に向かって出力する。
また、フィールド盤210は、長方形のゲームエリアの周囲にフィールド盤面から所定の高さを有し、第1パック10及び第2パック20を反射させるとともにフィールド外に飛び出すことを防止するために立設された防壁(以下、「壁面」ともいう。)230を有している。
各ゴールポケット220は、ゴールエリアとして用いられ、プレーヤの標的となるエリアである。また、各ゴールポケット220は、フィールド盤210の各短辺中央部に設けられ、プレーヤ毎に(複数のプレーヤがチームとなって対戦する場合にはチーム毎に)設けられている。各ゴールポケット220は、ゴールされた第1パック10及び第2パック20を収容し、収容された第1パック10及び第2パック20を一つずつ回収/搬送ユニット500に排出する。特に、各ゴールポケット220には、第1パック10及び第2パック20が同一のタイミングでフィールド盤210に供給された場合であっても、第1パック10及び第2パック20等の異なるパックが混在して収容される。そして、各ゴールポケット220は、このように第1パック10及び第2パック20が混在して収容された場合であっても、収容された第1パック10及び第2パック20を一つずつ回収/搬送ユニット500に排出するように構成されている。なお、本実施形態のゴールポケット220における構成の詳細について後述する。
空気送出ユニット330は、第1パック10及び第2パック20を浮遊させるため、フィールド盤210に空気を送出するために用いられる。また、空気送出ユニット330は、例えば、空気を圧縮するためのコンプレッサを有し、駆動制御ユニット800の制御の下、ゲームの実行中に当該コンプレッサによって圧縮された空気をフィールド盤面に形成された吹出孔211に送出する。
供給ユニット400は、第1パック10及び第2パック20の異なる種別のパックをフィールド盤210に供給するために用いられる。この供給ユニット400は、筐体200の一方の中央側面側に立設され、その上端部側が装填ユニット600の上端部側と連結され、装填ユニット600から、第1パック10及び第2パック20が装填される構成となっている。
供給ユニット400には、駆動制御ユニット800の制御の下、装填ユニット600によって所定のタイミングで第1パック10が装填される。そして、供給ユニット400は、装填された第1パック10を、当該第1パック10がスライド移動する経路441a、441b(図4参照)を切り替えつつ、各ゴールポケット220毎(すなわち、プレーヤ
毎またはチーム毎)に設けられた前記経路441a、441b(図4参照)に沿ってフィールド盤210に選択的に供給する。さらに、供給ユニット400は、複数の第2パック20を貯留しつつ、所定の条件が具備した際に当該貯留された複数の第2パック20を同時にフィールド盤210に供給する。なお、本実施形態の供給ユニット400における構成の詳細について後述する。
回収/搬送ユニット500は、ゴールポケット220に収容された第1パック10及び第2パック20の回収及び搬送を行うために用いられる。図5には、その構成が示されている。回収/搬送ユニット500は、駆動制御ユニット800の制御の下、各ゴールポケット220に混在して収容された第1パック10及び第2パック20の種別及び数を、それぞれのゴールポケット220毎に検出する。また、回収/搬送ユニット500は、各ゴールポケット220において収容された第1パック10及び第2パック20をそれぞれのゴールポケット220毎に同一搬送路によって搬送して一カ所に回収する。また、回収/搬送ユニット500は、回収された第1パック10及び第2パック20を装填ユニット600に搬送する。なお、本実施形態の回収/搬送ユニット500における構成の詳細について後述する。
装填ユニット600は、回収及び搬送された第1パック10及び第2パック20を供給ユニット400に装填するためのユニットである。装填ユニット600は、筐体200の一方の中央側面側において筐体200の下部からフィールド盤面を通って筐体200の上部に渡って立設されており、当該筐体200上部において供給ユニット400の上端側と連結し、第1パック10及び第2パック20を供給ユニット400に装填する構成となっている。まず、装填ユニット600は、駆動制御ユニット800の制御の下、回収/搬送ユニット500によって搬送された第1パック10及び第2パック20を分類する。そして、装填ユニット600は、分類された第1パック10を貯留しつつ、当該第1パック10を直接に供給ユニット400に装填する。また、装填ユニット600は、複数の第2パック20を一時的に貯留する。そして、複数の第2パック20を、第1パック10の経路と異なる経路によって供給ユニット400に装填する。なお、本実施形態の装填ユニット600における構成の詳細について後述する。
告知ユニット700は、ゲームの進行上において必要な情報を告知するためのユニットである。告知ユニット700は、筐体中央側面で装填ユニット600及び供給ユニット400が形成されている側面と同一の側面に並設されている。また、告知ユニット700は、駆動制御ユニット800の制御の下、第1パック10または第2パック20がゴールポケット220に収容されたときなどの予め定められたタイミングに基づいて所定の告知及び演出を行うためのユニットである。具体的には、告知ユニット700は、駆動制御ユニット800の制御の下、得点の表示、ゲーム時間の表示及びその他のゲームの演出を行う液晶表示装置710と、得点やゲーム時間の告知またはゲームの演出に伴って所定の効果音及び音楽を出力するスピーカ720と、から構成されている。なお、告知ユニット700は、例えば筐体中央側面で装填ユニット600及び供給ユニット400が形成されている側面と反対の側面に設けられていてもよく、供給ユニット400の上部に設けてもよい。また、告知ユニット700は、ゲーム演出に伴って点滅、点灯及び消灯などの照明効果を発揮するための図示しない照明ユニットを有している。
前記スピーカ720としては、それぞれのプレーヤに向いた複数のスピーカが独立して設置されている。そして、それぞれのプレーヤに向いた各スピーカは、それぞれのプレーヤに向け音の指向性をもつスピーカとして形成されている。また、告知ユニット700による各スピーカの効果音は、例えば次のように生成される。まず、それぞれのプレーヤに向いた各スピーカから出力されるゴールした時の効果音は、夫々のプレーヤサイドによって違う音色となるように生成される。また、第2パック20のゴール時の効果音は、1枚
入るごとに音程が上がっていき、一定音程まで上がったらまた最初の音に戻るように生成される。これにより、大量に第2パック20がフィールド盤210上に供給された場合、プレーヤがどれぐらいゴールし、ゴールされているのか視覚的に判りづらい状況でも、その状況を音により把握することができる。
駆動制御ユニット800は、各ユニットを駆動制御するための制御ユニットである。駆動制御ユニット800は、メダルその他のコインの投入に基づいて上記の各ユニットを制御を開始し、第1パック10及び第2パック20の種別によって異なるゲーム上の役割に基づいて、エアホッケーゲームの進行を制御する。特に、駆動制御ユニット800は、空気送出ユニット330における空気の送出の制御、供給ユニット400における第1パック10及び第2パック20の供給制御、告知ユニット700への表示制御及び音声の出力制御、並びに、回収/搬送ユニット500及び装填ユニット600における駆動制御を行う。なお、本実施形態の駆動制御ユニット800における構成の詳細について後述する。
[パック]
次に、図2を用いて本実施形態の第1パック10及び第2パック20について説明する。
第1パック10は、図2(a)に示すように、円板形状を有し、フィールド盤210を浮遊しつつ、滑動する遊技媒体である。また、第1パック10は、円板面の周囲よりも中心部分の厚さが薄くなるように形成されており、滑動中または滑動停止中にフィールド盤面と真空状態になることを防止する形状を有している。すなわち、第1パックの円板面が
均等な厚さとなっていると、滑動中または滑動停止中にフィールド盤210との隙間が消失し、吹出孔211からの空気を受けることができずに吸着することがある。そこで、第1パック10は、円板面の中心部分に凹みを形成することによって、常に吹出孔211から吹き出された空気を受け、フィールド盤面と真空状態になることを防止することができるようになっている。
第2パック20は、図2(b)に示すように、第1パック10と同様に、円板形状を有し、フィールド盤210を浮遊しつつ、滑動する遊技媒体である。また、第2パック20は、第1パック10と同様に、円板面の周囲よりも中心部分の厚さが薄くなるように形成されており、滑動中にフィールド盤面と真空状態になることを防止する形状を有している。
一方、第2パック20は、第1パック10と滑動中のスピード及び打撃感を変化させるために、第1パック10より円板のサイズが小さく(例えば直径が1/2)、かつ、円板面の厚さが薄く形成されている。このように、第2パック20の円板サイズが第1パック10より小さく形成されていると、同一サイズのマレット50によって同一の力で第1パック10及び第2パック20を打撃したとしても、それぞれのパックの滑動スピードは異なる。すなわち、同一サイズのマレット50によって同一の力で第1パック10及び第2パック20を打撃したとしても、第2パック20は、フィールド盤面を第1パック10より速く滑動し、第1パック10は、当該フィールド盤面を遅く滑動し、打撃されたパックのスピードが異なることになる。本実施形態では、このような異なるパックを同一のゲームエリアであるフィールド盤210に同時に供給することによって、ゲーム性を変化させてエキサイティングなゲームを演出することができるようになっている。なお、第1パック10及び第2パック20の厚さは、必要に応じ、上記のように異なる厚さに形成してもよく、同一の厚さに形成してもよい。
なお、本実施形態の第2パック20は、第1パック10と円板サイズを小さく及び薄くするように形成されているが、第1パック10より重く、または、第1パック10より高
速に滑動する材質によって形成されていてもよく、さらに、第2パックの円板面が第1パック10より高速に滑動するコーティング剤によってコーティングされていてもよい。
[ゴールポケット]
次に、図3を用いて本実施形態の各ゴールポケット220の構造について説明する。なお、図3aは、本実施形態のゴールポケット220付近の断面の概略図、図3bは、本実施形態のゴールポケット220の一部を省略した外観斜視図である。また、図1において左側のゴールポケット220を第1のプレーヤが防御する第1ゴールポケット220aと
いい、右側のゴールポケット220を対戦する第2のプレーヤが防御する第2ゴールポケット220bという。
各ゴールポケット220は、図3に示すように、開口部221、収容部222、排出口223及び排出ローラ224を備えている。ここで排出ローラ224は、排出手段として機能する。
開口部221は、フィールド盤210の短辺中央部に形成されており、フィールド盤面と同一レベルに形成されており、第1パック10及び第2パック20のゴールとして機能する。すなわち、開口部221は、所定の幅とフィールド盤面から所定の高さとを有しており、フィールド盤210上を滑動している第1パック10及び第2パック20を受け入れ可能に形成されている。
収容部222は、開口部221と一体的に形成されており、開口部221から入った(すなわち、ゴールされた)第1パック10及び第2パック20を収容する。また、収容部222は、収容した第1パック10及び第2パック20を、下方に設けられた排出口223にガイドするための構造を有している。具体的には、収容部222は、開口部221が上方前面に形成された収容ボックス222aと、底部に前記排出口223が開口形成された幅狭のガイドボックス222bと、を含み、開口部221から入った第1パック10及び第2パック20を、収容ボックス222aからガイドボックス222bの下方に位置する幅狭の長方形状をした前記排出口223へと導く。
収容ボックス222aには、フィールド盤210の短辺の端部に沿って下方向に形成される第1側面223aと、当該第1側面223aに対向し開口部221から入った第1パック10及び第2パック20をガイドする第2側面223bとが設けられている。前記第2側面223bは、第1側面223aに向かって下り傾斜しており、下方に位置する幅狭のガイドボックス222bに向かって、第1パック10及び第2パック20をガイドするように形成されている。
ガイドボックス222bの底面223cに形成された排出口223は、フィールド盤210の短辺方向に長い長方形状の開口である。そして、この排出口223は、排出ローラ224の排出制御によって排出すべき第1パック10または第2パック20を一つずつ排出するように形成されている。
ここで、排出口223の厚さ(幅狭方向の幅)は、複数の第1パック10、第2パック20またはその組み合わせのパックが一度に排出されないように、単一の第1パック10の厚さ以上であって第2パック20が円板面上に2枚重畳された際の厚さ未満となっている。すなわち、排出口223は、複数の種類のパックのうち、最大の厚さ(Tmax)を有する第1パック10の厚さ以上であって、最小の厚さ(Tmin)を有する第2パック20が円板面上に2枚重畳された際の厚さ(2Tmin)未満の厚さ(幅狭方向の幅)によって形成されている。そして、排出口223の(幅広方向の幅)は、複数のパックが同時に排出可能な幅を有する。そして、フィールド盤210の短辺方向に長い長方形状の開
口である排出口223の下方には、排出口223に沿って後述する第1搬送レール510aまたは第2搬送レール520bが配置されている。すなわち、各ゴールポケット220a、220bの排出口223の下方に沿って、図5に示すように、フィールド盤210の短辺方向に長い長方形状の開口である排出口223から排出され落下する第1パック10または第2パック20をそのままキャッチし所与の搬送ルートに沿って搬送するため、第1搬送レール501a及び第2搬送レール510bの始点となる搬送用受け入れレール部510a−1、510b−1が配置されている。
排出ローラ224は、ガイドボックス222bの入り口に面して位置するように、収容ボックス222aの下部に設けられている。ここで、排出ローラ224と第1側面223aとの間には、パックが通過できない小さな隙間しかできないような配置となっている。また排出ローラ224と第2側面223bとの間には、第1パック10及び第2パック20を下方に誘導可能な隙間ができる配置となっている。具体的には、排出ローラ224は、収容部222の収容部ボックス222aにおける第2側面223bとともに、ガイドボックス222bの手前で第1パック10の厚さより若干厚くなっているパック排出用の隙間を形成する。そして、排出ローラ224は、駆動制御ユニット800の制御の下、ゲームの実行中に図3に示す矢印方向に回転駆動する。これにより、パック排出用の隙間を介し、排出口223に向けて第1パック10及び第2パック20を1枚ずつスムーズに誘導できる。
また、排出ローラ224の表面には、凹凸が設けられている。このため、複数の第1パック10が互いに重なりあった状態や、複数の第2パック20が互いに重なりあった状態、または第1パック10及び第2パック20が互いに重なりあった状態で、パック排出用の隙間に移動してきた場合でも、排出ローラ224は、重なりあっている手前のパック(排出ローラ224側のパック)を表面の凹凸によって弾き、重なりあっている他方のパック(排出ローラ224と接触しない側のパック)のみを排出口223(ガイドボックス222b)に誘導することができるようになっている。すなわち、排出ローラ224は、回収/搬送ユニット500によって第1パック10及び第2パック20を個々に搬送させるために、パックが他のパックに重なりあっている状態を解消させるために設けられている。
すなわち、図3a、図3bにおいて図中矢印で示すように開口部221から入った(すなわち、ゴールされた)第1パック10及び第2パック20は、収容ボックス222aの内部で第2側面223bの斜面に沿って滑り出して整列する。このとき第1パック10、第2パック20が2枚以上重なった場合には、重なったパックの上のものを排出ローラ224で奥に弾き飛ばして、一枚だけが排出ローラ224と第2側面223bの隙間を通過し、ガイドボックス222bに導かれる。第1パック10、第2パック20には厚みがあるが、どちらも一枚づつしか排出ローラ224と第2側面223bの隙間を通過することができない。そして、排出ローラ224と第2側面223bの隙間を通過したパックは、一枚づつガイドボックス222bに供給され、排出口223の下方に配置された第1搬送レール510aまたは第2搬送レール520bに一枚づつ払い出され、第1搬送レール510aまたは第2搬送レール520b上を整列して、順次転がって移動していくことになる。
[供給ユニット]
次に、図4、図7を用いて本実施形態の供給ユニット400の構造について説明する。なお、図4は、本実施形態の供給ユニット400の外観を示す外観斜視図である。図7は、本実施形態の供給ユニット400、装填ユニット600を背面側から見た一部省略の背面図である。
供給ユニット400は、図4に示すように、傾斜部材410、投入ガイド部材420及び透明カバー430から形成されている。傾斜部材410は、フィールド盤210の盤面に対して所定の傾斜角度で設けられた傾斜面を有している。投入ガイド部材420は、傾斜部材410と一体的に形成され、傾斜部材410に装填され、自重によりスライドした第1パック10及び第2パック20をそれぞれフィールド盤210に向けて滑動可能に投入する。特に、投入ガイド部材420は、フィールド盤210の斜め上方に向かって湾曲したカーブ形状を有し、傾斜部材410からスライドしてきた第1パック10または第2パック20をフィールド盤210に対してほぼ水平方向に投入するように形成されている。そして、投入ガイド部材420の下端は、フィールド盤210の周囲に形成された防壁230の上端に当接または当該上端に近接されて形成されている。投入ガイド部材420は、このような構成を有することにより、第1パック10及び第2パック20をフィールド盤210に滑動可能にそれぞれ供給することができるようになっている。透明カバー430は、傾斜部材410に対向して設けられ、装填された第1パック10及び第2パック20の装填時及び供給時の外部への飛び出しを防止し、かつ、第2パック20における装填の確認を行うことが可能に形成されている。
また、供給ユニット400は、第1パック10をフィールド盤210内に滑動可能に供給する供給部分(以下、「第1供給部」という。)440と、第2パック20を当該フィールド盤210内に滑動可能に供給する供給部分(以下、「第2供給部」という。)450と、を備える。そして、第1供給部440及び第2供給部450は、傾斜部材410、投入ガイド部材420及び透明カバー430によって形成される。
具体的には、第1供給部440は、装填ユニット600によって装填された第1パック10を、その円板面を斜め上方に向けた状態を維持させつつ、傾斜部材410の傾斜面をスライドさせてフィールド盤210に供給する。具体的には、第1供給部440は、当該第1パック10がスライドする経路を切り替えつつ、ゴールされたプレーヤに対して、すなわち、ゴールされたゴールポケット220に向けて第1パック10を供給する。
例えば、第1供給部440は、左右一対の個別経路441a、441b及び切替経路442を有している。一対の個別経路441a、441bは、傾斜部材410の両端に、すなわち、当該傾斜部材410の傾斜方向(以下、単に「傾斜方向」という。)に垂直な方向(交差する方向)である幅方向(以下、単に「幅方向」という。)の両端に形成されている。また、一対の個別経路441a、441bは、当該傾斜部材410の中央に設けられた第2供給部450をサンドイッチし、当該第2供給部450と区切られてそれぞれ形成されている。そして、各個別経路441a、441bは、第1パック10の直径より若干大きい幅を有している。特に、各個別経路441a、441bの上流部分は、透明カバー430と対向する傾斜部材410の表面に第2供給部450を挟むように隣接して設けられているとともに、当該各個別経路441a、441bの下流部分は、投入ガイド部材420によって形成されている。そして、投入ガイド部材420によって形成された下流部分は、それぞれ、幅方向に所定の角度を付けて第1パック10が供給されるように、すなわち、近接するゴールポケット220に向けて第1パック10が供給されるように、当該ゴールポケット220に向けて投入方向を規制する規制部材444が設けられている。
切替経路442は、各個別経路441a、441bと同様に、第1パック10の直径より若干大きい幅を有し、傾斜部材410の傾斜面に沿って逆さY字の形状を有する経路である。また、切替経路442は、第2供給部450の上部背面に重畳されて形成されるとともに、装填ユニット600によって装填された第1パック10を自重によりスライドさせつつ、何れか一方の個別経路441a、441bに第1パック10をガイドする構造を有している。切替経路442の上端は、幅方向の傾斜部材410におけるほぼ中央部分で装填ユニット600の第1パック10を出力する第1スライダ610と接合されている。
また、切替経路442の2つの各下端は、それぞれ各個別経路441a、441bと接続されている。そして、切替経路442の分岐点には、駆動制御ユニット800の制御によって可動する経路切替用可動部材443が設けられており、ゴールされたプレーヤ側の個別経路441a、441bに第1パック10がスライドするように制御される。例えば、経路切替用可動部材443は、経路面に形成された2つの孔から、前面(透明カバー430)に向かって突き出す突起部を有し、駆動制御ユニット800によって当該突起部を、択一的に経路面に形成された2つの孔から突き出すか否かが制御される。
このような構成を有することにより、第1供給部440は、経路切替用可動部材443によって個別経路441a、441bが選択されれば、何れか一方の個別経路441への進入を禁止することができるとともに、指定された個別経路441に装填された第1パック10をスライドさせることができるようになっている。したがって、第1供給部440は、ゴールされたゴールポケット220に近接する個別経路441a、441bから第1パック10を供給する制御を行うことによって、ゴールされたプレーヤに対して第1パック10を供給することができるようになっている。
第2供給部450は、装填ユニット600によって装填された第2パック20を、円板面を斜め上方に向けた状態で、傾斜部材410の傾斜方向に対して直交する方向(交差する方向)である幅方向に並列させつつ、傾斜方向に複数配列させるための形状を備えている。また、第2供給部450は、複数に配列された第2パック20をそのままの状態を維持させつつ貯留する。そして、第2供給部450は、所定の条件を具備した場合に、複数の列毎に貯留及び配列された各第2パック20をフィールド盤210内に滑動可能に同時に供給する。
具体的には、第2供給部450は、幅方向の中央部に第1供給部440の各個別経路441とは独立的に区切られつつ、当該各個別経路441に挟まれた部分に形成されており、複数の第2パック20が幅方向に配列可能な幅(例えば、第2パック20が6枚横列可能な幅)を有している。また、第2供給部450の上端部は、装填ユニット600の第1スライダ610と重ならない部分に、当該装填ユニット600の第2パック20を装填する第2スライダ620と接合する。また、当該接合部分には、第2パック20の通過を検出するセンサ(以下、「第2パック装填センサ」という。)451(図8参照)が設けられており、後述するカウンタ回路830とともに第2パック20の装填数を計数する際に用いられる。
一方、第2供給部450は、幅方向に延在するとともに第2パック20の厚さ以上の高さを有する凸部材であって、第2パック20のスライドを防止して保持するための複数のストッパ452を有し、各ストッパ452毎に一定数の第2パック20(以下、「1セットの第2パック」ともいう。)を貯留することができるように形成されている。また、最下部のストッパ452は、駆動制御ユニット800の制御の下、予め定められた条件が具備された際に開状態に移行し、当該ストッパ452によって貯留された第2パック20をフィールド盤210に滑動可能に供給する。具体的には、最下部のストッパ452は、第2パック20がスライド可能に、下部側に向かって傾倒し、または、凸部分が傾斜部材410に向かって低くなって当該傾斜部材410との段差を解消する。また、最下部のストッパ452以外のストッパ452は、下部のストッパ452が開状態から閉状態に遷移したときに、順次、閉状態から開状態に遷移して一段低いストッパ452によって1セットの第2パック20を貯留させるように制御される。ただし、所定の条件下においては、最下部のストッパ452以外のストッパ452は、最下部のストッパ452と同一のタイミングで閉状態から開状態に移行して最下部のストッパ452によって保持された1セットの第2パックとともにフィールド盤210に、保持する1セットの第2パックを滑動可能に供給する。
他方、第2供給部450の装填ユニット600に接合された端部とは異なる端部、すなわち、傾斜部材410の下部に形成された第2供給部450は、投入ガイド部材420によって形成されている。ただし、最下部のストッパ452は、傾斜部材410上に形成されており、投入ガイド部材420上には形成されていない。
なお、ストッパ452は、透明カバー430に当接されていなくても、第2パック20がスライドしない程度の高さを有していればよい。
このような構成を有することにより、第2供給部450は、駆動制御ユニット800の制御の下、フィールド盤210に複数の第2パック20を同時に供給することができるようになっている。
[回収/搬送ユニット]
次に、図5を用いて本実施形態の回収/搬送ユニット500の構造について説明する。なお、図5は、本実施形態の回収/搬送ユニット500、供給ユニット400及び装填ユニット600の外観を示す外観斜視図及び上面図である。
回収/搬送ユニット500は、図5に示すように、搬送レール510、回収ボックス520及びベルトコンベア530を備えている。また、搬送レール510は、各ゴールポケット220毎に設けられ、第1ゴールポケット220aには第1搬送レール510aが対応付けて設けられているとともに、第2ゴールポケット220bには対応付けて第2搬送レール510bが設けられている。なお、例えば、搬送レール510は、本発明の搬送路を構成し、ベルトコンベア530は、本発明の搬送手段を構成する。
各搬送レール510は、筐体200の内部側面に沿って形成され、第1パック10及び第2パック20を自転させつつ、搬送するためのガイドレールである。各搬送レール510は、第1パック10及び第2パック20の円板の厚さより若干広く形成されたレールと、当該レールの両サイドに第1パック10の直径以上の高さを有するガイドと、を有している。また、前述したように、各搬送レール510は、第1搬送レール501a及び第2搬送レール510bの始点となる搬送用受け入れレール部510a−1、510b−1が配置されている。各搬送用受け入れレール部510a−1、510b−1は、各ゴールポケット220の排出口223の下に沿って形成されており、重畳されることなく排出口223から排出された個々の第1パック10及び第2パック20を自転可能に受け入れて装填する。すなわち、各搬送レール510は、各ゴールポケット220から排出された第1パック10及び第2パック20の円板の周囲に沿って形成される側面(以下、「円周面」という。)がレール面に当接し、レールサイドに形成されたガイドの間に嵌る位置に形成されている。また、各搬送レール510は、排出口223の近傍から回収ボックス520まで所定の高度差を有している。すなわち、各搬送レール510は、排出口223の近傍から当該排出口223の近傍より低い位置に形成された回収ボックス520まで、装填された第1パック10及び第2パック20をその自重により自転させつつ、搬送する。
一方、各搬送レール510は、第1パック10と第2パック20との種別を検出するために、ゴールポケット220から回収ボックス520の間の位置(以下、「レール位置」ともいう。)に第1種別センサ511と第2種別センサ522を有している。そして、第1種別センサ511と第2種別センサ522は、レール面から高さが異なる位置に配置されている。特に、第1種別センサ511は、各ゴールポケット220から排出された第1パック10及び第2パック20が必ず通過する搬送レール510上の所定のレール位置に、レール面から第2パック20の円板面における直径より高く、かつ、第1パック10の円板面における直径以下の位置に配設されている。また、第2種別センサ522は、第2
パック20円板面における直径以下の高さに配設されている。なお、例えば、第1種別センサ511は、本発明のゴール検出手段であって、第1センサを構成し、第2種別センサ522は、本発明のゴール検出手段であって、第2センサを構成する。
この構成によって、第1パック10が第1種別センサ511及び第2種別センサ522が設けられたレール位置を通過すると、第1種別センサ511及び第2種別センサ522が反応し、第2パック20が当該位置を通過すると第2種別センサ522のみ反応するので、第1種別センサ511及び第2種別センサ522の出力に基づいてパックの種別を判別することができるようになっている。なお、第1種別センサ511と第2種別センサ522のレール位置はずれていてもよい。その場合には、第1パック10でも第2パック20でも必ず通過を検出する第2種別センサ522が、第1種別センサ511よりゴールポケット220よりに形成されていることが好ましい。
なお、前述したように各搬送レール510は、各ゴールポケット220a、220bに対応した第1搬送レール510a及び第2搬送レール510bを含んで構成される。従って、図5、図8に示すように、本実施の形態において、第1搬送レール510aには、第1種別センサ511a及び第2種別センサ522aが設けられ、第1種別センサ511a及び第2種別センサ522aは、第1ゴールポケット220aにゴールした第1パック1
0及び第2パック20を検出するゴール検出手段として機能する。また、第2搬送レール510bには、第1種別センサ511b及び第2種別センサ522bが設けられ、第1種別センサ511b及び第2種別センサ522bは、第2ゴールポケット220bにゴールした第1パック10及び第2パック20を検出するゴール検出手段として機能する。
回収ボックス520は、各搬送レール510によって搬送された第1パック10及び第2パック20を回収するためのボックスである。回収ボックス520は、筐体200の中央内部であって、装填ユニット600が形成されている筐体200の側面と異なる側面に形成されている。また、回収ボックス520は、上部が開放されたボックス形状を有するとともに、それぞれの搬送レール510に接合された側面を有し、搬送された第1パック10を及び第2パック20を混在させて回収する。
ベルトコンベア530は、回収ボックス520の一方の側面から筐体200の短辺方向中央に向かって配置され、回収ボックス520から装填ユニット600に第1パック10、第2パック20を個々に運搬する搬送手段である。ベルトコンベア530は、駆動制御ユニット800の制御の下、ゲームの実行中に駆動するとともに、回収ボックス520の内部(第1の搬送地点)から当該回収ボックス520の内部より高く、装填ユニット600におけるパック分類用レール630の始点が形成された位置(第2の搬送地点)まで一つずつ第1パック10及び第2パック20を運搬する。また、ベルトコンベア530は、第1パック10または第2パック20円板面がフィールド盤210の斜め上方を向くように、その上面に当該第1パック10及び第2パック20を載置する。そして、ベルトコンベア530はその終点において、載置搬送してきた第1パック10及び第2パック20をその自重によりパック分類用レール630に個々にスライドさせて装填する。
ベルトコンベア530の上面には、複数の突起部材531が所定の間隔で設けられている。すなわち、各突起部材531は、所定の間隔毎(例えば、第1パック10の直径より若干長い間隔毎)に、所与の高さに形成されている。ここにおいて、各突起部材531の高さは、第1パック10の厚さ以上であって、かつ、2つの第2パック20の厚さの合計値未満の厚さに形成されている。これにより、各突起部材531は、ベルトコンベア530の上面に載置された第1パック10または第2パック20の搬送中に、第1パック10または第2パック20の上流側から下流側への移動及び落下を防止することができる。更に、複数のパックをピックアップしてしまい、当該複数のパックが重なりあった状態でベ
ルトコンベア530の上面に載置された場合には、上に重なっているパックに対しては突起部材531はストッパとして機能せず、これを保持することができないので、当該パックは搬送中にその高低差を利用して回収ボックス520に落下し回収され、ベルトコンベア530は常に第1パック10及び第2パック20を一枚ずつ分離して搬送できるようになっている。
[装填ユニット]
次に、図6及び図7を用いて本実施形態の装填ユニット600の構造について説明する。なお、図6は、本実施形態の装填ユニット600における背面の一部であって、斜め後方からの外観を示す背面斜視図であり、図7は、本実施形態の装填ユニット600における背面の一部の外観を示す背面図である。
装填ユニット600は、図6及び図7に示すように、第1スライダ610、第2スライダ620、パック分類用レール630、貯留ボックス640、第1エレベータ650及び第2エレベータ660を有している。なお、第1エレベータ650及び第2エレベータ660は、本発明のエレベータ機構を構成する。
パック分類用レール630は、回収/搬送ユニット500によって搬送された第1パック10及び第2パック20を分類しつつ、かつ、自転させつつ搬送するためのガイドレールである。パック分類用レール630は、基本的には搬送レール510と同様に、第1パック10及び第2パック20の円板の厚さより若干広く形成されたレールと、当該レールの両サイドに第1パック10の直径以上の高さを有するガイドと、を備えている。パック分類用レール630には、回収/搬送ユニット500におけるベルトコンベア530の終点を始点として形成され、当該ベルトコンベア530によって搬送された第1パック10または第2パック20を自転可能に装填される。すなわち、パック分類用レール630の始点は、ベルトコンベア530から排出された第1パック10及び第2パック20の円周面がレール面に当接してレールサイドに形成されたガイドの間に嵌る位置に形成されている。また、パック分類用レール630は、始点位置から第1エレベータ650の入り口まで所定の高低差を有している。すなわち、始点から当該始点よりも低い位置に形成された第1エレベータ650の入り口まで第1パック10及び第2パック20を自転させて搬送する。
一方、パック分類用レール630は、第2パック20を貯留ボックス640に誘導させるように、かつ、第1パック10を第1エレベータ650における入り口へ装填するように形成されている。具体的には、図6(b)に示すように、パック分類用レール630は、搬送中に第2パック20を貯留ボックス640に誘導させるために、楕円孔631が形成されている。当該楕円孔631は、パック分類用レール630の一方のガイドに第2パック20における円板の直径以上の高さであって第1パック10の円板の直径より低い高さを有し、かつ、レールの延在方向に所定の長さを有する楕円孔631として形成されている。また、この楕円孔631は、所定のレール位置であって貯留ボックス640の上方となる位置に形成される。さらに、楕円光631が形成されているレールの反対側には、通過するパックを楕円光631方向にガイドするガイド部材(図示しない)が形成されている。
このような構成を有することにより、第2パック20がこの部分を通過する際には、当該楕円孔631から落下して貯留ボックス640に収容されるとともに、第1パック10は落下せずにそのまま通過して終点である第1エレベータ650の入り口に到達するようになっている。
貯留ボックス640は、分類された第2パック20を貯留するボックスである。貯留ボ
ックス640は、パック分類用レール630の一方のガイドに形成された楕円孔631の下方に形成されており、当該楕円孔631から落下した第2パック20を収容する。また、貯留ボックス640は、収容された第2パック20を相当数貯留しつつ、第2エレベータ660に第2パック20を装填する。特に、貯留ボックス640は、駆動制御ユニット800の制御の下、収容した第2パック20を装填容易にかつ噛み込みの防止を行うために攪拌するための攪拌機構を有している。
第1エレベータ650は、パック分類用レール630の終点から上方に向けて形成されており、第1パック10を筐体200の下部より筐体200の上部に形成された供給ユニット400まで運搬する手段である。特に、第1エレベータ650は、駆動制御ユニット800の制御の下、貯留機能を有しつつ、第1スライダ610を介して供給ユニット400に第1パック10を装填する。具体的には、第1エレベータ650は、所定の間隔毎にかつ第1パック10毎に当該第1パック10を一つずつ運搬する運搬ユニットを有している。各運搬ユニットは、第1パック10を、パック分類レールによって搬送されてきた状態を維持しつつ装填及び運搬するものである。また、第1エレベータ650は、駆動制御ユニット800の制御の下、停止及び駆動を繰り返し、所定のタイミングで、すなわち、第1パック10がゴールされた際に、そのときに最上部の運搬ユニットが保持している第1パック10を第1スライダ610に円板面を斜め上方に向けつつ投入するように構成されている。
第2エレベータ660は、貯留ボックス640から第2パック20を筐体200の上部に形成された供給ユニット400まで運搬する手段である。特に、第2エレベータ660は、第1エレベータ650とは異なるエレベータ機構であり、駆動制御ユニット800の制御の下、第2スライダ620を介して供給ユニット400に第2パック20を装填する。具体的には、第2エレベータ660(図6では図示省略)は、所定枚数の第2パック20を一セットとして、所定の間隔毎に一セットずつ第2パック20を運搬する運搬ユニットを有している。また、第2エレベータ660は、駆動制御ユニット800の制御の下、停止及び駆動を繰り返し、所定のタイミングで、すなわち、第2パック20が供給ユニット400から供給された後に、駆動して貯留ボックス640に貯留された第2パック20を第2スライダ620に円板面を斜め上方に向けつつ投入するようになっている。なお、第2エレベータ660は、駆動制御ユニット800の制御の下、供給ユニット400に必要数の第2パック20が装填された場合には、その動作を停止するようになっている。
第1スライダ610は、第1エレベータ650によって運搬された第1パック10をスライドさせて供給ユニット400に装填する手段である。第1スライダ610は、第1エレベータ650の終点から形成されており、供給ユニット400に接合されるように形成されている。第1スライダ610は、第1エレベータ650から排出された第1パック10を円板面を斜め上方に向けつつ供給ユニット400に装填するようになっている。
第2スライダ620は、第2エレベータ660によって運搬された一セットの第2パック20をスライドさせて供給ユニット400に装填する手段である。第2スライダ620は、第2エレベータ660の終点から形成されており、供給ユニット400に接合されるように形成されている。第2スライダ620は、第2エレベータ660から排出された第2パック20を円板面を斜め上方に向けつつ供給ユニット400に装填するようになっている。
[駆動制御ユニット]
次に、図8を用いて本実施形態の駆動制御ユニット800の構成について説明する。なお、図8は、本実施形態の駆動制御ユニット800のブロック構成を示す構成図である。
駆動制御ユニット800は、図8に示すように、制御部として、主制御回路810、計測するタイマー回路820、所定のカウントを実行するカウンタ回路830及び副制御回路840を備えている。また、駆動制御ユニット800は、駆動部として、排出ローラ224、供給ユニット400の各部、空気送出ユニット330、ベルトコンベア530及び経路切替用可動部材443を駆動させるため、排出ローラ駆動回路851、空気送出駆動回路852、ストッパ駆動回路853、ベルトコンベア駆動回路854、貯留ボックス駆動回路855、第1エレベータ駆動回路856及び第2エレベータ駆動回路857と、経路切替用可動部材443の切替制御を実行する切替制御回路858と、を備えている。
特に、主制御回路810は、主に、CPU、ROM、RAM及びハードディスクによって構成され、エアホッケーゲームを実行する際にゲーム進行その他の統括的な制御を行う。具体的には、主制御回路810の入力ポートには、プレーヤのコイン投入を検出するコイン投入センサ860と、搬送レール510毎に設けられた第1種別センサ511及び第2種別センサ522と、供給ユニット400に設けられた第2パック装填センサ451と、が接続されている。主制御回路810は、接続された各センサからの信号に基づいて、(1)ゲームの開始制御及び終了制御と、それらに基づく空気送出駆動回路852、ベルトコンベア駆動回路854及び貯留ボックス駆動回路855の駆動制御
(2)タイマー回路820と連動して第1パック10が投入されてからの経過時間の検出(3)タイマー回路820と連動して10秒または20秒など予め定められた時間の計測(4)カウンタ回路830と連動して各第1種別センサ511及び各第2種別センサ522からの出力信号に基づく第1パック10及び第2パック20のゴールの検出とそのカウント
(5)カウンタ回路830と連動して各第1種別センサ511及び各第2種別センサ522からの出力信号に基づいて、ゴールされた第1パック10及び第2パック20による得点の集計
(6)カウンタ回路830と連動して予め定められている所定の処理の実行数のカウント(7)第1パック10を装填するための第1エレベータ駆動回路856の制御と第1パック10の経路を制御するための切替制御、
(8)カウンタ回路830と連動してゲーム開始からの第1パック10の装填数のカウント
(9)カウンタ回路830と連動して第2パック20の装填数のカウント及び当該第2パックを装填するための第2エレベータ駆動回路857の制御とストッパ駆動回路853の制御の各処理及び各制御を実行する。
また、主制御回路810は、ゴールポケット220の種別の判別とゴールされたパックのパック毎のカウントについては、第1種別センサ511及び第2種別センサ522からの信号をほぼ同時に検出した場合には、信号を出力した側のゴールポケット220に、第1パック10がゴールされたと判定し、第2種別センサ522からの信号のみを検出した場合には、第2パック20がゴールされたと判定し、判定する毎に、ゴールポケット220毎にかつパック毎にカウントを実行する。
副制御回路840は、サブCPUと、音源ICと、パワーアンプと、表示制御回路とを有し、告知ユニット700における液晶表示装置710及びスピーカ720を制御する。特に、副制御回路840は、主制御回路810によってゴールポケット220にパックがゴールされる毎に算出された得点に基づいて、音源IC及び表示制御回路を制御し、スピーカを介して予め定められた音を出力するとともに、得点の画像または所定の画像など予めプログラムによって定められた画像を表示処理に表示する。
また、タイマー回路820は、第1及び第2の各計測を行うとともに、カウンタ回路830は、第1パックの装填数、各ゴールポケット220における第1パックのゴール数、
各ゴールポケット220における第2パックのゴール数、第1パックの早期ゴール数(例えば第1パックの装填から10秒以内のゴール数)及び所定の処理の実行回数をカウントする。
[エアホッケーゲーム]
次に、図9〜図14を用いて本実施形態のエアホッケーゲームについて説明する。なお、図9〜図14を用いて本実施形態のエアホッケーゲームを実行するためのエアホッケーゲーム装置100の動作を示すフローチャートである。
<ゲームの概要>
本実施形態のエアホッケーゲームは、
(1)ゲーム開始直後に1枚の第1パック10によって通常のゲームを行う通常ゲーム(ステップS103〜ステップS110)、
(2)2枚以上の第1パック10を用いてゲームを行う特別ゲーム(ステップS110(No)〜ステップS112(No)〜ステップS118(No)〜ステップS155)、(3)1枚または2枚以上の第1パック10と複数枚の第2パック20を混在させてゲームを行うパニックゲーム(ステップS112(Yes)〜ステップS114、ステップS118(Yes)〜ステップS121、ステップS110(Yes)〜ステップS254またはステップS209)、及び
(4)第1パック10とともに大量の第2パック20を供給することによって興奮度の高いゲームを行うエンディングゲーム(ステップS300〜ステップS305またはステップS308)の各種のゲームを実行する。なお、特別ゲームにおいては、第1パック10が追加される毎に所定の時間内に何れかの第1パック10がゴールされないと、更に、1枚の第1パック10が追加されるようになっている。
駆動制御ユニット800は、予め定められた条件を具備した際にまたは予め定められたタイミングに、第1パック10の装填または第2パック20の供給を適宜行うことよって上記の各ゲームを提供する。例えば、駆動制御ユニット800は、プレーヤの実力差がある場合には、第1パックが装填直後にゴールされる展開が続くと想定し、このような場合には、ゲーム性を変化させるためにパニックゲームにゲーム状態を遷移させる。また、駆動制御ユニット800は、長期間ゴールがされないなどの単調なゲーム状況が維持されている場合にも、ゲーム性を変化させるためにパニックゲームにゲーム状態を遷移させる。そして、駆動制御手段800は、パニックゲームの終了タイミング及びエンディングゲームの開始タイミングを検出する。特に、駆動制御ユニット800は、
(1)第1パック10のゴール
(2)ゴールされた第2パック20のパック数、
(3)第1パック10の装填から10秒以内または20秒以内にゴールされたか否かと当該第1パック10のゴールの連続性
(4)最初の第1パック10の装填から140秒経過したか否か、
(5)ゴールポケット220にゴールされた第1パック10のゴール履歴(第1パック10の装填からゴールまでの時間とゴールポケット220の種別)に基づいて適宜ゲーム状態を遷移させる。
具体的には、駆動制御ユニット800は、タイマー回路820と連動し、140秒を計測する第1計測(ステップS102〜ステップS105、ステップS109〜ステップS117またはステップS120)、10秒または20秒を計測する第2計測(ステップS104〜ステップS106、ステップS108〜ステップS110、ステップS116〜ステップS118、ステップS154〜ステップS155(以上10秒計測)、ステップS151〜ステップS152、ステップS301〜ステップS302(以上20秒計測))を行う。
特に、タイマー回路820は、第2計測中に新たな第2計測が実行された場合には、計測中の時間とゴールポケット220の種別を主制御回路810の内部に記憶しつつ、当該計測した時間をリセットして0秒から再計測を行う。なお、当該記憶された時間とゴールポケット220の種別は、ゴール履歴として、プレーヤの実力差を判別してパニックゲームにゲーム状態を遷移させる基準として用いる。また、カウンタ回路830は、ゴールポケット220毎の第1パック10のゴール数、当該第1パック10の早期ゴール数(ステップS201)、所定の処理の実行回数(ステップS111〜ステップS112、ステップS205〜ステップS206、ステップS212〜ステップS213)、ゴールポケット220毎の第2パックのパック数(ステップS114、ステップS208、ステップS211、ステップS253、ステップS256)をカウントする。
<エアホッケーゲームの初期設定>
ゲームの開始に先立って、第1エレベータ650の搬送ユニットの全てには、第1パック10が既に装填されており、第2供給部450には、装填可能な最大数の第2パック20が装填されている。また、前ゲームで最終的に切り替えられた経路になっているなど、経路切替用可動部材443によって一方の個別経路441が選択されている。
<エアホッケーゲーム装置によるエアホッケーゲーム>
(1)ゲーム開始及び通常ゲーム
(1−1)ゲーム開始処理(ステップS101〜ステップS102)
まず、主制御回路810にコイン投入センサ860からコインが投入された旨の信号が入力されると(ステップS101)、当該主制御回路810は、空気送出駆動回路852、ベルトコンベア駆動回路854及び貯留ボックス駆動回路855における駆動制御を開始し、第1計測の開始及びカウンタのリセットを実行してゲームを開始する。(ステップS102)。このとき、主制御回路810は、空気送出ユニット330を駆動させてフィールド盤210に形成された吹出孔211から空気を出力するとともに、ベルトコンベア530及び貯留ボックス640の駆動を開始する。また、主制御回路810は、ゲームを開始させるタイマー回路820に第1計測を開始させつつ、カウンタ回路830の各カウンタをリセットする。
(1−2)通常ゲーム(ステップS103〜ステップS110)
次いで、主制御回路810は、第1エレベータ駆動回路856を制御して第1エレベータ650から最上部にある第1パック10を供給ユニット400に装填させる(ステップS103)。第1パック10が供給ユニット400に装填されると、当該第1パック10は、予め選択されている個別経路441をスライドし、一方のプレーヤ側に向かってフィールド盤210に供給される。また、第1エレベータ650は、搬送ユニットを一段上部に移動させる。すなわち、最上部から2番目の搬送ユニットを最上部に移動させて駆動を停止し、供給ユニット400への次の第1パック10における装填を待機する。なお、主制御回路810は、第1パック装填数用のカウンタに「1」追加する。
次いで、主制御回路810は、タイマー回路820に第2計測を開始させて10秒間待機し(ステップS104)、タイマー回路820における第1計測が「140」秒になっているか否かを判断する(ステップS105)。この処理において、第1計測が140秒でないと判断した場合には、ステップS106の処理に移行する。なお、主制御回路810は、第1計測が140秒であると判断した場合には、図14に示すステップS300の処理に移行し、エンディングゲームにゲーム状態を遷移させる。
次いで、主制御回路810は、第2計測において10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたか否かを判断する(ステップS106)。この処
理において、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、ステップS108の処理に移行する。
また、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、第1エレベータ駆動回路856を制御して第1エレベータ650から最上部にある第1パック10を供給ユニット400に装填させ(ステップS107)、ステップS108の処理に移行する。
ステップS107の処理において、主制御回路810は、切替制御回路858を制御してゴールされたプレーヤ側に第1パック10が供給されるように経路切替用可動部材443によって経路の切り替えの実行またはその状態を維持する。また、第1パック10が供給ユニット400に装填されると、当該第1パック10は、予め選択されている個別経路441をスライドし、一方のプレーヤ側に向かってフィールド盤210に供給される。さらに、第1エレベータ650は、搬送ユニットを一段上部に移動させる。すなわち、最上部から2番目の搬送ユニットを最上部に移動させて駆動を停止し、供給ユニット400への次の第1パック10における装填を待機する。そして、主制御回路810は、第1パック装填数用のカウンタに「1」追加する。
なお、ステップS107の処理は、図12に示す後述するステップS202の処理によって早期ゴール用のカウンタが「3」未満であると判断して通常ゲームが維持された場合にも実行される。
次いで、ステップS108の処理では、主制御回路810は、タイマー回路820に第2計測を開始させて10秒間待機し、次のステップS109の処理によってタイマー回路820における第1計測が「140」秒になっているか否かを判断する。このステップS109の処理において、主制御回路810は、第1計測が140秒でないと判断した場合には、図10に示すステップS110の処理に移行する。なお、主制御回路810は、第1計測が140秒であると判断した場合には、図14に示すステップS300の処理に移行し、エンディングゲームにゲーム状態を遷移させる。
次いで、主制御回路810は、図10に示すように、第2計測において、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたか否かを判断する(ステップS110)。この処理において、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、特別ゲームにゲーム状態を遷移させるために、ステップS111の処理に移行する。なお、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、プレーヤに実力差があるか否かを判断するためにステップS201の処理に移行し、ゴール履歴によってプレーヤの実力差があると判断した場合には、図12に示すように、パニックゲームにゲーム状態を遷移させる(ステップS201〜ステップS254またはステップS209)。
(2)特別ゲーム(ステップS110(No)〜ステップS155)
まず、主制御回路810は、ステップS110の処理において、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、本処理における実行回数用のカウンタ(以下、「実行回数用のカウンタ」ともいう。)に「1」を追加する(ステップS111)。
主制御回路810は、ステップS111の処理における実行回数用のカウンタが偶数か否かを判断する(ステップS112)。この処理において、主制御回路810は、実行回
数用のカウンタが偶数でないと判断された場合には、ステップS115の処理に移行し、特別ゲームにゲーム状態を遷移させる。なお、主制御回路810は、実行回数用のカウンタが偶数であると判断された場合には、ステップS113の処理に移行し、パニックゲームにゲーム状態を遷移させる。
主制御回路810は、ステップS112の処理において、実行回数用のカウンタが偶数でないと判断された場合には、第1エレベータ駆動回路856を制御して第1エレベータ650から最上部にある第1パック10を供給ユニット400に装填させる(ステップS115)。このとき、主制御回路810は、切替制御回路858を制御してゴールされたプレーヤ側に第1パック10が供給されるように経路切替用可動部材443によって経路の切り替えの実行またはその状態を維持する。また、第1パック10が供給ユニット400に装填されると、当該供給ユニット400は、予め選択されている個別経路441をスライドし、一方のプレーヤ側に向かってフィールド盤210に供給される。なお、主制御回路810は、第1パック装填数用のカウンタに「1」追加する。
次いで、主制御回路810は、タイマー回路820に第2計測を開始させて10秒間待機し(ステップS116)、タイマー回路820における第1計測が「140」秒になっているか否かを判断する(ステップS117)。この処理において、第1計測が140秒でないと判断した場合には、ステップS118の処理に移行する。なお、主制御回路810は、第1計測が140秒であると判断した場合には、図14に示すステップS300の処理に移行し、エンディングゲームにゲーム状態を遷移させる。
次いで、主制御回路810は、第2計測において、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたか否かを判断する(ステップS118)。この処理において、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、図11に示すステップS151の処理に移行する。なお、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、ステップS119の処理に移行し、パニックゲームにゲーム状態を遷移させる。
主制御回路810は、ステップS118の処理において、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、図11に示すように、タイマー回路820に第2計測を開始させて20秒間待機し(ステップS151)、20秒以内に何れかの第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたか否かを判断する(ステップS152)。具体的には、主制御回路810は、ステップS118の処理以降に各ゴールポケット220の第1パック10のカウンタ数が「1」追加されているか否かを判断する。この処理において、主制御回路810は、20秒以内に第1パック10の何れかが何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、ステップS153の処理に移行する。また、主制御回路810は、20秒以内に何れの第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、ステップS154の処理に移行する。
次いで、主制御回路810は、ステップS152において、20秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、第1エレベータ駆動回路856を制御して第1エレベータ650から最上部にある第1パック10を供給ユニット400に装填させ(ステップS153)、ステップS151の処理に戻る。このとき、主制御回路810は、切替制御回路858を制御してゴールされたプレーヤ側に第1パック10が供給されるように経路切替用可動部材443によって経路の切り替えの実行またはその状態を維持する。また、第1パック10が供給ユニット400に装填されると、当該供給ユニット400は、予め選択されている個別経路441をスライドし、一方
のプレーヤ側に向かってフィールド盤210に供給される。なお、主制御回路810は、第1パック装填数用のカウンタに「1」追加する。
また、主制御回路810は、ステップS152において、20秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、タイマー回路820に第2計測を開始させて10秒間待機し(ステップS154)、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたか否かを判断する(ステップS155)。このステップS155の処理において、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、図9に示すステップS104の処理に戻る。また、主制御回路810は、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、図10に示すステップS119の処理に移行し、パニックゲームにゲーム状態を遷移させる。
なお、上記の特別ゲームにおいて、ステップS155の処理においてステップS104の処理に移行した場合には、通常ゲームに移行せずに、特別ゲームでステップS104からステップS112の処理が実行される。
(3)パニックゲーム
(3−1)パニックゲームその1(ステップS113〜ステップS114)
主制御回路810は、ステップS112の処理によって実行回数用のカウンタが偶数であると判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部のストッパ452を開状態にし、貯留されていた1セットの第2パック20(例えば、15枚)をフィールド盤210に供給し、パニックゲームに移行する(ステップS113)。このとき、最下部のストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御しつつ、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。
次いで、主制御回路810は、第2パック20のゴール用におけるそれぞれのカウンタに基づいて、ステップS113の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パック20のゴール数の合計が7枚以上になったか否かを判断し(ステップS114)、7枚以上になった場合には、通常ゲームまたは特別ゲームにゲーム状態を遷移させるためにステップS104の処理に移行する。なお、ステップS114の処理においては、第2パック20を供給後に10秒経過したか否かを判断してもよい。
(3−2)パニックゲームその2(ステップS119〜ステップS121)
主制御回路810は、ステップS118の処理において、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、または、ステップS155の処理において、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされていないと判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部のストッパ452を開状態にし、貯留されていた1セットの第2パック20(例えば、15枚)をフィールド盤210に供給する(ステップS119)。このとき、最下部のストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御し、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。
次いで、主制御回路810は、タイマー回路820における第1計測が「140」秒に
なっているか否かを判断する(ステップS120)。この処理において、第1計測が140秒でないと判断した場合には、ステップS121の処理に移行する。なお、主制御回路810は、第1計測が140秒であると判断した場合には、図14に示すステップS300の処理に移行し、エンディングゲームにゲーム状態を遷移させる。
次いで、主制御回路810は、各第1種別センサ511の出力信号に基づいて、フィールド盤210上に存在している2枚の第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたか否かを判断する(ステップS121)。具体的には、主制御回路810は、ステップS120の処理以降に各ゴールポケット220の第1パック10のカウンタ数が「1」追加されているか否かを判断する。この処理において、主制御回路810は、2枚の第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、ステップS104の処理に移行し、2枚の第1パック10が何れのゴールポケット220にもゴールされていないと判断した場合には、ステップS120の処理に戻る。なお、主制御回路810は、通常ゲームまたは特別ゲームのゲーム状態でステップS104の処理に移行する。
(3−3)パニックゲームその3(ステップS201〜ステップS209)
主制御回路810は、ステップS110の処理において、10秒以内に第1パック10が何れかのゴールポケット220にゴールされたと判断した場合には、ゴールポケット220の種別に対応付けつつ早期ゴール用のカウンタに「1」を追加する(ステップS201)。
次いで、主制御回路810は、図12に示すように、早期ゴール用のカウンタが「3」未満であるか否かを判断し(ステップS202)、「3」未満であると判断した場合には、ステップS107の処理に移行する。なお、主制御回路810は、通常ゲームまたは特別ゲームのゲーム状態でステップS107の処理に移行する。
一方、主制御回路810は、早期ゴール用のカウンタが「3」以上であると判断した場合には、過去の3回の第1パック10がゴールされたゴールポケット220が同一であるか否かを判断する(ステップS203)。この処理において、主制御回路810は、過去3回の第1パック10がゴールされたゴールポケット220が同一であると判断した場合には、図13に示すステップS251の処理に移行し、過去3回の第1パック10がゴールされたゴールポケット220が同一でないと判断した場合には、ステップS204の処理に移行する。
次いで、主制御回路810は、過去3回の第1パック10のゴールにおいて第2計測における秒数が何れも5秒未満であるか否かを判断し(ステップS204)、過去3回のゴール履歴に基づいて、過去3回の第1パック10のゴールにおいて第2計測における秒数が何れも5秒未満であると判断された場合には、ステップS205の処理に移行し、第2計測における秒数が何れも5秒未満でないと判断された場合には、ステップS212の処理に移行する。
次いで、主制御回路810は、ステップS204の処理において、過去3回の第1パック10のゴールにおいて第2計測における秒数が何れも5秒未満であると判断された場合には、本処理における実行回数用のカウンタ(ステップS111のカウンタとは異なるカウンタ)に「1」を追加し(ステップS205)、当該実行回数用のカウンタが偶数か否かを判断する(ステップS206)。この処理において、主制御回路810は、実行回数用のカウンタが偶数であると判断された場合には、ステップS207の処理に移行し、実行回数用のカウンタが偶数でないと判断された場合には、ステップS210の処理に移行する。
次いで、主制御回路810は、ステップS206の処理において、実行回数用のカウンタが偶数であると判断された場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部のストッパ452を開状態にし、貯留されていた1セットの第2パック20(例えば、15枚)をフィールド盤210に供給する(ステップS207)。このとき、最下部のストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御し、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。
次いで、主制御回路810は、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、ステップS207の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が12枚以上になったか否かを判断し(ステップS208)、12枚以上になったと判断した場合には、ステップS209の処理に移行する。なお、ステップS208の処理においては、第2パック20を供給後に15秒経過したか否かを判断してもよい。
次いで、主制御回路810は、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、ステップS207の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が12枚以上になったと判断した場合には、第1エレベータ駆動回路856を制御して第1エレベータ650から最上部にある第1パック10を供給ユニット400に装填させ(ステップS209)、通常ゲームまたは特別ゲームにゲーム状態を遷移させるためにステップS104の処理に移行する。このとき、主制御回路810は、切替制御回路858を制御してゴールされたプレーヤ側に第1パック10が供給されるように経路切替用可動部材443によって経路の切り替えの実行またはその状態を維持する。また、第1パック10が供給ユニット400に装填されると、当該供給ユニット400は、予め選択されている個別経路441をスライドし、一方のプレーヤ側に向かってフィールド盤210に供給される。なお、主制御回路810は、第1パック装填数用のカウンタに「1」追加する。
また、主制御回路810は、ステップS206の処理において、実行回数用のカウンタが偶数でないと判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部及び最下部から2段目の各ストッパ452を開状態にし、貯留されていた2セットの第2パック20(例えば、各ストッパ452毎に15枚で計30枚)をフィールド盤210に供給する(ステップS210)。このとき、最下部及び最下部から2段目の各ストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御し、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。
次いで、主制御回路810は、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、ステップS210の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が20枚以上になったか否かを判断し(ステップS211)、20枚以上になったと判断した場合には、ステップS209の処理に移行する。なお、ステップS211の処理においては、第2パック20の供給後に20秒経過したか否かを判断してもよい。
上述のステップS204の処理において、主制御回路810は、過去3回の第1パック10のゴールにおいて第2計測における秒数が何れも5秒未満でないと判断した場合には、本処理における実行回数用のカウンタ(ステップS111及びステップS205のカウ
ンタとは異なるカウンタ)に「1」を追加し(ステップS212)、当該実行回数用のカウンタが偶数か否かを判断する(ステップS213)。この処理において、主制御回路810は、実行回数用のカウンタが偶数であると判断された場合には、ステップS207の処理に移行し、実行回数用のカウンタが偶数でないと判断された場合には、ステップS210の処理に移行する。
また、上述のステップS203の処理において、主制御回路810は、過去3回の第1パック10がゴールされたゴールポケット220が同一であると判断した場合には、図13に示すように、前回本処理を実行したゴールポケット220と同一のゴールポケット220であるか判断する(ステップS251)。この処理において、主制御回路810は、前回本処理を実行したゴールポケット220と同一のゴールポケット220であると判断した場合には、ステップS252の処理に移行し、前回本処理を実行したゴールポケット220と同一のゴールポケット220でないと判断した場合には、ステップS255の処理に移行する。
主制御回路810は、ステップS251の処理において、前回本処理を実行したゴールポケット220と同一のゴールポケット220であると判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部のストッパ452を開状態にし、貯留されていた1セットの第2パック20(例えば、15枚)をフィールド盤210に供給する(ステップS252)。このとき、最下部のストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御し、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。
次いで、主制御回路810は、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、ステップS252の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が12枚以上になったか否かを判断し(ステップS253)、12枚以上になったと判断した場合には、ステップS254の処理に移行する。なお、ステップS253の処理においては、第2パック20を供給後に15秒経過したか否かを判断してもよい。
また、主制御回路810は、ステップS253の処理において、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、ステップS207の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が12枚以上になったと判断した場合には、第1エレベータ駆動回路856を制御して第1エレベータ650から最上部にある第1パック10を供給ユニット400に装填させ(ステップS254)、通常ゲームまたは特別ゲームにゲーム状態を遷移させるために、ステップS104の処理に移行する。このとき、主制御回路810は、切替制御回路858を制御してゴールされたプレーヤ側に第1パック10が供給されるように経路切替用可動部材443によって経路の切り替えの実行またはその状態を維持する。そして、第1パック10が供給ユニット400に装填されると、当該供給ユニット400は、予め選択されている個別経路441をスライドし、一方のプレーヤ側に向かってフィールド盤210に供給される。なお、主制御回路810は、第1パック装填数用のカウンタに「1」追加する。
上記のステップS251の処理において、主制御回路810は、前回本処理を実行したゴールポケット220と同一のゴールポケット220でないと判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部及び最下部から2段目の各ストッパ452を開状態にし、貯留されていた2セットの第2パック20(例えば、各ストッパ452毎に15枚で計30枚)をフィールド盤210に供給する(ステップS255)。このとき、最下部及
び最下部から2段目の各ストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御し、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。
次いで、主制御回路810は、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、ステップS255の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が20枚以上になったか否かを判断し(ステップS256)、20枚以上になったと判断した場合には、ステップS254の処理に移行し、第1パック10を装填させる。なお、ステップS256の処理においては、第2パック20を供給後に20秒経過したか否かを判断してもよい。
(4)エンディングゲーム及びゲーム終了(ステップS300〜ステップS310)
主制御回路810は、ステップS105、ステップS109、ステップS117、ステップS120の各処理において、第1計測が140秒を経過したと判断した場合には、図14に示すように、全てのイベントの受付を無効に設定し(ステップS300)、以後に発生する全てのイベントをキャンセルするための設定を行う(ステップS301)。なお、主制御回路810は、タイマー回路820に第2計測を開始させる。
次いで、主制御回路810は、各第1種別センサ511及び装填された第1パック装填数用のカウンタに基づいて、フィールド盤210に既に供給され、未だゴールされていない第1パック10の数を認識するとともに、各第1種別センサ511に基づいて、第2計測において計測開始から20秒以内に、認識された全ての第1パック10がゴールされたか否かを判断する(ステップS302)。この処理において、主制御回路810は、第2計測において計測開始から20秒以内に、認識された全ての第1パック10がゴールされたと判断した場合には、ステップS303の処理に移行し、第2計測において計測開始から20秒以内に、認識された全ての第1パック10がゴールされていないと判断した場合には、ステップS306の処理に移行する。
主制御回路810は、ステップS302の処理において、第2計測において計測開始から20秒以内に、認識された全ての第1パック10がゴールされたと判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部及び最下部から2段目の各ストッパ452を開状態にし、貯留されていた2セットの第2パック20(例えば、各ストッパ452毎に15枚で計30枚)をフィールド盤210に供給する(ステップS303)。このとき、最下部及び最下部から2段目の各ストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御し、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。なお、主制御回路810は、タイマー回路820に第2計測を開始させる。
次いで、主制御回路810は、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、第2計測の開始から10秒以内にステップS302の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が20枚以上になったか否かを判断し(ステップS304)、20枚以上になったと判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部のストッパ452を開状態にし、貯留されていた第2パック20(例えば、15枚)を再度フィールド盤210に供給し(ステップS305)、ステップS310の処理に移行する。
また、主制御回路810は、ステップS304の処理において、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、第2計測の開始から10秒以内にステップS302の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が20枚以上にならなかったと判断した場合には、直接ステップS310の処理に移行する。
上記のステップS302の処理において、主制御回路810は、第2計測において計測開始から20秒以内に、認識された全ての第1パック10がゴールされなかったと判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部のストッパ452を開状態にし、貯留されていた第2パック20(例えば、15枚)をフィールド盤210に供給する(ステップS306)。このとき、最下部のストッパ452によって貯留されていた全ての第2パック20がフィールドに供給されると、主制御回路810は、最下部のストッパ452を閉状態にするとともに、第2エレベータ駆動回路857を制御し、その他のストッパ452の開状態及び閉状態を制御して最下部のストッパ452及びその他のストッパ452に対して第2パック20を順次装填させる。なお、主制御回路810は、タイマー回路820に第2計測を開始させる。
次いで、主制御回路810は、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、第2計測の開始から10秒以内にステップS302の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が10枚以上になったか否かを判断し(ステップS307)、10枚以上になったと判断した場合には、ストッパ駆動回路853を制御して最下部のストッパ452を開状態にし、貯留されていた第2パック20(例えば、15枚)を再度フィールド盤210に供給し(ステップS308)、ステップS310の処理に移行する。
また、主制御回路810は、ステップS307の処理において、第2パック用のそれぞれのゴール数のカウンタに基づいて、第2計測の開始から10秒以内にステップS302の処理後における各ゴールポケット220にゴールされた第2パックのゴール数の合計が10枚以上にならなかったと判断した場合には、直接ステップS310の処理に移行する。
最後に、主制御回路810は、ベルトコンベア駆動回路854及び貯留ボックス駆動回路855を制御してベルトコンベア530及び貯留ボックス640を駆動停止させる(ステップS310)。このとき、主制御回路810は、一定時間後に、排出ローラ駆動回路851及び空気送出駆動回路852を制御して各駆動を停止させる。また、副制御回路840は、全停止したときに最終得点を表示しつつ、所定の演出を実行する。
[得点制御処理]
次に、図15を用いて本実施形態の得点制御処理の詳細について説明する。なお、図15は、本実施形態の得点制御処理の動作を示すフローチャートである。また、本動作は、ゴールポケット220毎に実行される。
まず、主制御回路810は、第2種別センサ522のセンサからの検出信号を検出すると(ステップS501)、所定の時間内に同一の搬送レール510に設けられている第1種別センサ511からの検出信号を受信したか否かを判断する(ステップS502)。
次いで、主制御回路810は、ステップS502の処理において、第1種別センサ511からの検出信号がないと判断した場合には、第2パック20が通過(ゴール)したと判断して、第2パック20に基づく得点を前回の得点に加算し、算出された得点に基づいて副制御回路840を制御し(ステップS503)、本動作を終了させる。
また、主制御回路810は、ステップS502の処理において、第1種別センサ511からの検出信号があると判断した場合には、第1パック10が通過(ゴール)したと判断して、第1パック10に基づく得点を前回の得点に加算し、算出された得点に基づいて副制御回路840を制御し(ステップS504)、本動作を終了させる。
なお、本実施の形態では、第1ゴールポケット220aに対応付けて、ゴール検出手段
として機能する第1種別センサ511a及び第2種別センサ522aが設けられ、第2ゴールポケット220bに対応付けて、ゴール検出手段として機能する第1種別センサ511b及び第2種別センサ522bが設けられている。このように各ゴールポケット220a、bに対応付けて、ゴール検出手段として機能する第1種別センサ511a、511b及び第2種別センサ522a、522bを設けることにより、各ゴールポケット220a、bに対応付けられた各プレーヤ毎に、第1パック10及び第2パック20のゴールを検出し、得点を加算する前記図15に示す処理及び前述した各種のゲーム演出処理を行なうことができる。
以上、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、ゴールに第1パック10及び第2パック20を入れるゲームを実行することができるので、異なる速度で滑動するパックが同一フィールド盤210に存在することによって、新たなゲームとしての興趣性を与えることができる。したがって、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、例えば、パックの種類に基づいて得点を変化させること、及び、第1パックを用いた通常ゲーム中にゲーム性を変化させるために第2パックを供給すること、及び、プレーヤをパニックにさせてエキサイティングなゲームを演出することができる。特に、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、パックの種別によって異なるゲーム上の役割に基づいてゲームの進行を制御することができるので、単一のパックをコントロールするためのマレット50の操作技術よりも、複数の異なるパックがフィールド盤210上に存在することによってゲーム戦略に重要性を持たせることができる。この結果、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、プレーヤの習熟度に依存せずに技術レベルの異なるプレーヤ同士のゲームであっても、双方のプレーヤに興趣性を与えることができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第2パック20が一つずつ傾斜面に配列されて装填されているので、スライドしてフィールド盤面に到達した際に各第2パック20が他の第2パック20と重なることなく滑動可能にフィールド盤210に供給することができるとともに、フィールド盤210上に複数の第2パック20を滑動した状態で出現させることができる。特に、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第2パック20の投入角度を傾斜面の傾斜角度より小さくしてフィールド盤面に対して水平方向における角度差を小さくすることができるので、各第2パック20をスムーズにフィールド盤210に投入することができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、所定の条件を具備した場合に、ストッパ452を閉状態から開状態に制御することができるので、上述のように、一方のプレーヤが負けている状況が継続しているとき、予め定められた点数差になったとき、または、所定の時間を経過したときなど、ゲームの進行に合わせてストッパ452を制御することによって一度に複数の第2パック20をフィールド盤面に供給することができる。したがって、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、供給ユニット400の構造を簡単にすることができるとともに、ゲームの進行中にそのゲーム性を変化させてエキサイティングなゲーム演出を行うことができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、回収した第1パック10及び第2パック20を種別毎に的確に供給ユニット400に装填することができる。そして、本
実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、同一タイミングで用いられる数が少ない第1パック10においては、第1エレベータ650におけるフィールド盤下から供給ユニット400へ装填する移動タイミングを調整することによって、装填ユニット600そのものを、第1パック10を貯留するための機構として用いることができるとともに、同一タイミングで用いられる数が多い第2パック20においては、貯留ボックス640によって貯留制御をも可能となる。したがって、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第2パック20の流通数を増加させたとしてもスムーズに各パックの回収及び装填を行うことができるとともに、供給ユニット400への供給不足を防止して十分な数の第2パック20をフィールド盤210に供給することができる。特に、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、的確に第2パック20を装填し、予め定めた数の当該第2パック20を同時にかつ的確にフィールド盤210に提供することができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第1パック10を自動的にフィールド盤210に供給することができるとともに、ゴールされたプレーヤに第1パック10を供給することによってゲームのバランスを取ることができるので、白熱したゲームを提供することができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、各パックが円板形状を有しており、パックの如何なる部分が打撃され、また、フィールド盤210の壁面に衝突しても、その力の伝達が容易な形状を有しているので、高速でフィールド盤210上を滑動すること及びその爽快感をプレーヤに提供することができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第2パック20が第1パック10よりパックサイズが小さいので、パックの種類に基づくプレーヤに視覚的な差を与えることができるとともに、同一の力によって打撃したとしても、異なるスピードによって滑動させ、プレーヤの視覚を興趣させつつ、異なるパックによってゲーム性を変化させることができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第1パック10がゴールされた場合には、第1種別センサ511及び第2種別センサ522の双方によって検出し、第2パック20がゴールされた場合には、第2種別センサ522のみによって検出することができるので、同一の搬送路によって各パックを搬送させつつも当該パックの種別を判別することができる。したがって、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第2パック20を供給するタイミングまたは異なるパックを用いた得点の集計などパックの種別によって異なるゲーム上の役割に基づいてゲームの進行を制御することができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、回収した各パックを低い位置から高い位置に運搬することができるとともに、各パックを運搬する際に、複数のパックが重なった状態で運搬されることはないので、個々にパックを運搬させることができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、排出ローラ224によって重なったパックを分離させることができるとともに、複数のパックが一度に排出することを防止することができる。
また、本実施形態のエアホッケーゲーム装置100は、第1パック10と第2パック20によって異なる得点を付与し、及び、第1パック10と第2パック20のゴールポケット220に収容されたタイミングに基づいて得点を調整するなど遊技媒体の種別によって異なるゲーム上の役割に基づいてゲームの進行を制御することができる。
[変形例]
次に、上記実施形態における変形例について説明する。
上記の実施形態においては、透明カバー430に代えて、第2供給部450の最下部に貯留されている複数の第2パック20の一部のみ視認することができるように、不透明カバーの一部に透明部分が設けられたものが傾斜部材410に対向して形成されていてもよい。この場合には、第2パックの供給枚数をプレーヤに想像させることができないので、第2パック20の供給時にプレーヤに対してパニック感を与えることができるとともに、ゲームに対してプレーヤの興趣性を維持させることができる。
また、上記の実施形態の供給ユニット400において、第1供給部440及び第2供給部450がそれぞれ独立的に設けられた傾斜部材上に形成されていてもよい。
また、上記の実施形態においては、一度に複数の第2パック20がフィールド盤210上に供給されるようになっているが、第2パックを傾斜方向に一列に配列させるとともに、所定の条件を具備した際に、一つずつ連続的に複数枚の第2パック20を供給するようにしてもよい。なお、このときに、所定の条件に基づいて投入方向を切り替え、第1パック10を供給する第1供給部440と同様に、何れかのゴールポケット220に向けて複数の第2パック20を供給するようにしてもよい。
また、上記の実施形態においては、一度に1セットまたは2セットなど予め定められた数の第2パック20が駆動制御部800の制御の下にフィールド盤210上に供給されるようになっているが、ランダムに第2パック20の供給数を変えてもよい。また、第2パック20は、ゲーム状況に応じて駆動制御部800の制御下フィールド盤210に供給されるが、駆動制御部800の制御とは独立し、エアホッケーゲームの開始後には、予め定められたタイミングで第2パック20を供給するようにしてもよい。
本発明に係るエアホッケーゲーム装置は、ゲームセンターをはじめとする遊戯施設に設置されるアーケードゲームまたは家庭用ゲームに適用することができる。