JP5871309B2 - 双方向シリアルバスの通信制御方法および双方向シリアルバススイッチ - Google Patents
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Description
1.1)構成
図1において、本発明の第1実施形態による双方向シリアルバススイッチ100は、マスタデバイス101とスレーブデバイス102との間で転送される双方向シリアル信号を単方向信号に変換する機能を有する。より具体的には、双方向シリアルバススイッチ100は、マスタ側スイッチ103、スレーブ側スイッチ104およびデコード部105を有し、マスタ側スイッチ103およびスレーブ側スイッチ104を切り替え制御することで、双方向信号を単方向信号に変換する。
A)MDIOリードフレーム
図3を参照しながら、MDIOインタフェースを一例として、スレーブデバイス102からのデータ読み出し時のリードフレームにおける切替動作を説明する。ここで、MDIOリードフレームは、プリアンブル201、スタートオブフレーム202、オペレーションコード203、PHYアドレス204、レジスタアドレス205、ターンアラウンド206、およびデータ207による区間で区切られている。
制御信号113が‘1’になることで、マスタ側スイッチ103およびスレーブ側スイッチ104はスレーブ出力信号112を選択し、マスタ出力信号111側は高インピーダンス状態となる。これによって、スレーブデバイス102から出力されたデータがスレーブ出力信号112としてマスタ側へ読みだされる。
図4を参照しながら、スレーブデバイス102へのデータ書き込み時のMDIOライトフレームにおける切替動作を説明する。MDIOライトフレームも、リードフレームと同様に、プリアンブル201、スタートオブフレーム202、オペレーションコード203、PHYアドレス204、レジスタアドレス205、ターンアラウンド206、およびデータ207による区間で区切られている。ただし、オペレーションコード203はライトフレームを表す‘01’となる。また、ライトフレームではマスタデバイス101からデータがドライブされる。
図5および図6に本実施形態をI2Cに適用した場合のデコード処理(ライトシーケンスおよびリードシーケンス)を示す。図5および図6に示すように、リード/ライトシーケンスでは、スタート301に続くデバイスアドレス302によってスレーブデバイス102の固有アドレス116と一致する否かが判別され、R/W303によってリードかライトかが判別される。続いて、読み出し/書き込みデータ305が出力されるが、I2Cでは仕様上、8ビット送信完了毎にACK304を返す必要があるために、このタイミングで制御信号113が‘1’となる。
上述したように、本発明の第1実施形態によるバススイッチ100は、デコード部105の解析結果に応じてマスタ側スイッチ103およびスレーブ側スイッチ104を制御することで、双方向シリアル信号を単方向信号に変換し所定のタイミングで方向を切り替えることができる。双方向シリアル信号を単方向信号に変換するので、バススイッチ100をゲートアレイにそのまま組み込むことができる。
上述した第1実施形態では、図1に示すように1つのスレーブデバイスを接続した場合を例示したが、本発明による双方向シリアル通信システムはこれに限定されるものではなく、複数のスレーブデバイスを接続可能である。以下、本発明の第2実施形態として複数のスレーブデバイスを接続したバススイッチについて説明する。
図7に示すように、本実施形態による双方向シリアルバスバススイッチ400は、マスタデバイス401と複数のスレーブデバイス(ここでは2つのスレーブ1デバイス402とスレーブ2デバイス403)の各々との間で転送される双方向シリアル信号を単方向信号に変換する機能を有する。
ライトを行なう場合、どちらのスレーブデバイスにアクセスする場合でもスイッチの切替は不要で制御信号414は‘0’固定になる。
本実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果に加えて、スレーブデバイスを2つ以上接続する場合でも、スレーブ側スイッチと制御信号をスレーブデバイスにあわせて増やすことにより容易に対応できるという効果を有する。
図8に示すように、双方向シリアルバスバススイッチ500は、上記第2実施形態と同様の構成とした場合、マスタデバイス501と複数のスレーブデバイス(ここでは3つのスレーブデバイス502−504)の各々との間で転送される双方向シリアル信号を単方向信号に変換する機能を有し、さらにマスタデバイス501のマスタ側双方向シリアルバスに直接スレーブデバイス505を接続することもできる。
101、401、501 マスタデバイス
102、402,403,502−505 スレーブデバイス
103、404 マスタ側スイッチ
104、405,406 スレーブ側スイッチ
105、408 デコード部
110、410 マスタ側双方向信号
111、411 マスタ出力信号
112、412,413,417 スレーブ出力信号
113、414 制御信号
114、415,416 スレーブ側双方向信号
Claims (8)
- 複数のデバイスを双方向シリアル通信可能に接続する双方向シリアルバススイッチであって、
第1デバイスと第2デバイスとの間の双方向シリアルバスの信号方向を、前記第1デバイスから出力される信号あるいは前記第2デバイスから出力される信号に切り換えるスイッチ手段と、
前記第1デバイスが出力する信号に従って前記信号方向を決定し前記スイッチ手段を制御する解析手段と、
を有することを特徴とする双方向シリアルバススイッチ。 - 前記第1デバイスが出力する信号のオペレーションコードに従って前記信号方向を決定することを特徴とする請求項1に記載の双方向シリアルバススイッチ。
- 前記第1デバイスが出力する信号のデバイスアドレスに従って複数の第2デバイスから出力される信号のいずれか1つを選択する選択手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の双方向シリアルバススイッチ。
- 請求項1−3のいずれか1項に記載の双方向シリアルバススイッチが構成されたゲートアレイ。
- 請求項1−3のいずれか1項に記載の双方向シリアルバススイッチを有する双方向シリアルバスシステム。
- 複数のデバイスを双方向シリアル通信可能に接続する双方向シリアルバスの通信制御方法であって、
第1デバイスが出力する信号に従って、前記第1デバイスと第2デバイスとの間の双方向シリアルバスの信号方向を決定する制御信号を生成し、
前記制御信号に従って前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の双方向信号方向を、前記第1デバイスから出力される信号あるいは前記第2デバイスから出力される信号に切り換える、
ことを特徴とする双方向シリアルバスの通信制御方法。 - 前記第1デバイスが出力する信号のオペレーションコードに従って前記信号方向を決定することを特徴とする請求項6に記載の双方向シリアルバスの通信制御方法。
- 前記第1デバイスが出力する信号のデバイスアドレスに従って複数の第2デバイスから出力される信号のいずれか1つを選択することを特徴とする請求項6または7に記載の双方向シリアルバスの通信制御方法。
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