JP5869903B2 - 水硬性材料用添加剤 - Google Patents
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Description
[R5−O−(X1O)m−]pY[−O−(X2O)n−R6]q (2)
水硬性材料用添加剤の所定量を秤量して水で希釈したもの300gと、普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)600gをホバート型モルタルミキサー(ホバート社製、型番:N−50)を用いて低速で3分間混練して、評価用供試体を調製するためのセメントペーストを得た。
得られたセメントペースト250gを、図1に示した形状のリング拘束供試体を調製するために、リング拘束試験型枠(外枠:PE蓋付きポリスチレン、金属製リング:SUS304)に流し込んで、3日間密封養生を行なった。
3日間密封養生後、ペースト硬化体をリング拘束試験型枠から取り出し、リング拘束供試体とした。リング拘束供試体の形態は図1に示した通りである。
この供試体を、室温20℃、湿度60%の恒温恒湿室内に保管し、ひび割れ抵抗性の評価を行なった。保管開始から供試体にひび割れが生じるまでの時間をひび割れ発生時間とした。ひび割れ発生時間が長いほど、ひび割れ抵抗性に優れていることを示す。
温度計、撹拌機、窒素、およびエチレンオキシド導入管を備えたステンレス製高圧反応容器に、重量平均分子量400のポリエチレングリコール(PEG400)を200g、48%水酸化ナトリウム水溶液を0.2g仕込んだ。反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で昇温して加熱攪拌した。加熱攪拌下に微量の窒素を流通させながら、反応容器内を減圧し、内温を120℃まで上げて内圧50mmHgで1時間脱水を行った。1時間脱水後、窒素で加圧し、内温を150℃まで上げて、安全圧下(反応容器内の窒素分圧の方がエチレンオキシド分圧より常に高くなるような条件)で、内温を150±5℃に維持しながらエチレンオキシド200gを添加することにより、重量平均分子量800のポリエチレングリコール(PEG800)を得た。
温度計、撹拌機、窒素、およびエチレンオキシド導入管を備えたステンレス製高圧反応容器に、得られたPEG800を150g、48%水酸化ナトリウム水溶液を0.42g仕込んだ。反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で昇温して加熱攪拌した。加熱攪拌下に微量の窒素を流通させながら、反応容器内を減圧し、内圧50mmHgで1時間脱水を行った。1時間脱水後、窒素で加圧し、内温を150℃まで上げて、安全圧下(反応容器内の窒素分圧の方がエチレンオキシド分圧より常に高くなるような条件)で、内温を150±5℃に維持しながらエチレンオキシド700gを添加することにより、重量平均分子量4500のポリエチレングリコール(PEG4500)を得た。
化合物(B)としてN,N−ジメチルホルムアミドをセメントに対して0.3重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
化合物(B)としてN,N−ジメチルアセトアミドをセメントに対して0.3重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
化合物(B)としてN−メチルピロリドンをセメントに対して0.3重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
化合物(B)としてN,N−ジメチル−β−ブチルオキシプロピオンアミドをセメントに対して0.3重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
化合物(B)として2−ヒドロキシエチル−2−ピロリドンをセメントに対して0.3重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
化合物(B)をセメントに対して用いないで、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
トリエチレングリコールモノブチルエーテルをセメントに対して0.3重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
ポリプロピレングリコール(平均重合度7)をセメントに対して0.3重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表1に示す。
表2に示すように、化合物(A)として製造例1で得たPEG4500を用い、化合物(B)としてN−メチルピロリドンを用い、これらを表2に示すように混合して、水硬性材料用添加剤を調製した。
得られた水硬性材料用添加剤をセメントに対して1.5重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表2に示す。
表2に示すように、化合物(A)として製造例1で得たPEG4500を用い、化合物(B)としてN,N−ジメチル−β−ブチルオキシプロピオンアミドを用い、これらを表2に示すように混合して、水硬性材料用添加剤を調製した。
得られた水硬性材料用添加剤をセメントに対して1.5重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表2に示す。
表2に示すように、化合物(A)として製造例1で得たPEG4500を用い、化合物(B)として2−ヒドロキシエチル2−ピロリドンを用い、これらを表2に示すように混合して、水硬性材料用添加剤を調製した。
得られた水硬性材料用添加剤をセメントに対して1.5重量%用いて、ひび割れ抵抗性評価の方法にしたがって、セメントペーストを調製し、該セメントペーストからリング拘束供試体を作成した。ひび割れ抵抗性評価の結果を表2に示す。
Claims (5)
- 前記化合物(B)が、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、2−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルβ−メチルオキシプロピオンアミド、N,N−ジメチルβ−エチルオキシプロピオンアミド、N,N−ジメチルβ−プロピルオキシプロピオンアミド、N,N−ジメチルβ−ブチルオキシプロピオンアミドのいずれかである、請求項1に記載の水硬性材料用添加剤。
- 前記化合物(B)を、水硬性材料に対して、固形分換算で、0.01〜10重量%となるように使用する、請求項1または2に記載の水硬性材料用添加剤。
- 一般式(2)で表される化合物(A)をさらに含む、請求項1から3までのいずれかに記載の水硬性材料用添加剤。
[R 5 −O−(X 1 O) m −] p Y[−O−(X 2 O) n −R 6 ] q (2)
(一般式(2)中、R 5 、R 6 は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜8の炭化水素基を表す。X 1 O、X 2 Oは、それぞれ独立に、炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表す。m、nは、それぞれ、X 1 O、X 2 Oの平均付加モル数を表し、m、nは、それぞれ、0〜500であり、m+n=2〜500である。Yは水酸基を含有する化合物の残基を表す。p、qは、それぞれ独立に、0〜6である。ただし、pとqは同時に0にはならない。) - 前記化合物(A)と前記化合物(B)との重量比が、(A)/(B)=60/40〜99/1である、請求項4に記載の水硬性材料用添加剤。
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