JP5868826B2 - 減速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、減速装置に関する。
特許文献1に、入力軸と、該入力軸の回転を減速する減速機構と、該減速機構を収容するケーシングと、前記減速機構の軸方向一方側に配置された出力部材と、を備えた減速装置が開示されている。
この種の減速装置は、通常、その軸方向一方の側にモータ等の駆動源を配置して駆動源の軸と減速装置の入力軸を連結し、反駆動源側において相手機械(親機械:産業ロボットや工作機械等)の取付部に減速装置全体を取り付け、減速装置の出力部材と被動部材とを連結して使用される。
特開平10−110792号公報
しかしながら、この種の減速装置は、上記のようにして相手機械に取り付けて使用するものであるため、減速装置の出力部材と相手機械の被動部材との動力連結部と、該相手機械への取付部との配置関係で、例えば、上記特許文献1の図3のように、動力連結部と取付部との間の距離を大きく取りたい場合もあれば、逆に小さく納めたい場合もある。
従来は、予め設計されている汎用の減速装置の寸法と要請される寸法等が異なる場合には、個別的なニーズに合わせて減速装置を専用で設計するというのが実情であった。そのため、コストや時間が掛かることがあるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、相手機械に対する取り付けの多様性を備えた減速装置を提供することその課題としている。
本発明は、入力軸と、該入力軸の回転を減速する減速機構と、該減速機構を収容するケーシングと、前記減速機構の軸方向両側に配置された出力部材と、を備えた減速装置であって、前記入力軸は、軸方向いずれの側からも駆動源側の軸を連結可能に構成され、前記軸方向両側に配置されたいずれの出力部材も、相手機械の被動部材を連結可能に構成され、前記ケーシングの軸方向中央から外れた位置に相手機械の取付部への取付フランジが設けられ、該ケーシングの外周の前記取付フランジの軸方向両側に、前記相手機械の取付部とのインロー部が形成され、該取付フランジの軸方向両側のいずれにおいても、前記取付部への取り付けが可能に構成されていることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、先ず、減速機構の入力軸が軸方向いずれの側からも駆動源側の軸を連結できるように構成している。また、減速機構の軸方向両側に配置されたいずれの出力部材も、相手機械の被動部材と連結可能である。これにより、減速装置に対して、いずれの側に駆動源が配置され、また、いずれの側に相手機械が配置される場合であっても、駆動源側の軸と減速装置の入力軸とを連結できると共に、減速機構の出力部材と相手機械の被動部材を連結することができる。これは、換言するならば、駆動源、相手機械の配置が不変でも、減速装置の対駆動源側、対相手機械側の「向き(方向)」を180°回転して取り付けられるということでもある。
この構成の下で、本発明においては、ケーシングの外周の軸方向中央から外れた位置に、相手機械の取付部と連結するための取付フランジが設けられている。そのため、減速装置の対駆動源側、対取付部側の向き(方向)を反転させることで、相手機械の被動部材との動力連結部と、相手機械の取付部との間の距離を変えることができ、取り付けの多様性を確保することができる。
本発明によれば、相手機械に対する取り付けの多様性を備えた減速装置を得ることができる。
本発明の実施形態の一例に係る減速装置の構成を示す断面図 図1の減速装置の対相手機械側の向きを逆転させて取り付けた例を示す断面図 本発明の他の実施形態の一例を示す断面図 本発明のさらに他の実施形態の一例を示す断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る減速装置G1の構成を示す断面図である。
この減速装置G1は、モータ(駆動源)M1が連結されると共に、相手機械M2(全体は図示略)の取付部12に取り付けられた状態で使用される。具体的には、モータM1のケーシング14が、減速装置G1のケーシング16に連結され、モータM1のモータ軸18が減速装置G1の入力軸20に連結される。また、減速装置G1のケーシング16の取付フランジ22が、相手機械M2の取付部12に取り付けられ、減速装置G1の(出力部材である)第1キャリヤ体28が、相手機械M2の被動部材24と連結される。
減速装置G1は、入力軸20と、該入力軸20の回転を減速する減速機構26と、該減速機構26を収容するケーシング16と、減速機構26の軸方向両側に配置された出力部材たる第1および第2キャリヤ体28、30と、を備えている。
入力軸20は、中空部20Aを有するホロー軸とされている。入力軸20の構成については、後に詳述する。
入力軸20は、その外周に偏心体32、33を一体に有し、偏心体軸として機能している。各偏心体32、33の外周には、ころ軸受34、35を介して外歯歯車38、39が揺動自在に組み込まれている。外歯歯車38、39は、内歯歯車40に内接噛合している。この実施形態では、内歯歯車40は、ケーシング16と一体化された内歯歯車本体40Aと、該内歯歯車本体40Aに組み込まれた支持ピン40Bと、該支持ピン40Bに回転自在に嵌め込まれ、内歯歯車40の内歯を構成する外ローラ40Cとで主に構成されている。内歯歯車40の内歯の数(外ローラ40Cの数)は、外歯歯車38、39の外歯の数よりも僅かだけ(この実施形態では1だけ)多い。
外歯歯車38、39には、小径貫通孔38A、39Aが形成されており、内ローラ42の被せられた内ピン44が前記偏心体32、33の偏心量の2倍の隙間を有して遊嵌している。内ピン44は、減速機構26(具体的にはその外歯歯車38、39)の軸方向両側に配置された第1および第2キャリヤ体28、30(出力部材)に圧入され、該第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30を連結している。
また、外歯歯車38、39には、大径貫通孔38B、39Bが形成されており、キャリヤピン46が非接触状態で貫通している。キャリヤピン46は、軸方向中央に大径部46A、両端に雄ねじ部46B、46Cを備える。キャリヤピン46は、この両端の雄ねじ部46B、46Cのうち、相手機械M2側の雄ねじ部46Bが第1キャリヤ体28の雌ねじ部28Aに螺合されると共に、モータM1側の雄ねじ部46Cにキャリヤナット48が螺合されることにより、第1キャリヤ体28と第2キャリヤ体30とを連結している。
第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30には、いずれも、タップ穴28B、30Bが複数形成されており(いずれも中心線のみ図示)、相手機械M2の被動部材24(全体は図示略)は、第1キャリヤ体28に形成されたタップ穴28Bを用いて連結されている。
なお、第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30は、一対の軸受50、52を介してケーシング16に支持されている。入力軸20は、一対の軸受54、56を介して第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30に支持されている。第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30と入力軸20との間にはオイルシール80、81が配置されている。
減速装置G1は、このような構成の偏心揺動型の減速機構26を備えているため、入力軸20が回転すると、偏心体32、33およびころ軸受34、35を介して外歯歯車38、39が揺動しながら内歯歯車40に内接噛合する。これにより、入力軸20が1回回転する毎に、外歯歯車38、39は、内歯歯車40に対して「歯数差」の分だけ相対回転し、この相対回転成分が内ローラ42及び内ピン44を介して外歯歯車38、39の軸方向両側に配置された第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30に伝達される。この結果、第1キャリヤ体28と連結されている相手機械M2の被動部材24が駆動される。
ここで、この減速装置G1において、モータM1との連結や相手機械M2への取り付けのために採用されている構成について詳細に説明する。
減速装置G1の入力軸20は、前述したように中空部20Aを有するホロー軸とされている。中空部20Aの内周には、モータM1のモータ軸18との連結部19が形成されている。連結部19は、軸方向いずれの側からもモータ軸18を連結可能とするために、入力軸20の軸方向両側のいずれにも形成されている(連結部19A、19B)。この実施形態では、特に、該軸方向両側の連結部19A、19Bが連続的に形成されることにより、単一の連結部19が形成されている。これは、どのような寸法のモータ軸が連結される場合であっても(例えば入力軸20の半分以上に亘って入り込むような長い寸法を有するモータ軸を連結するような場合であっても)いずれの側からでも該モータ軸を任意に連結できるようにすること、および加工の低コスト化を意図したためである。
この実施形態では、入力軸20とモータ軸18の連結は、いずれの側からモータ軸18を挿入する場合であっても、共通のキー62を用いて行われる。これにより、キー62を介して入力軸20とモータ軸18が径方向に重なっている軸方向範囲L1にて動力の伝達が行われる。
減速機構26を収容しているケーシング16は、その外周の軸方向両側に相手機械M2の取付部12に減速装置G1を取り付けるためのインロー部64、66が形成されている。また、ケーシング16の外周の軸方向中央C1から外れた位置に、相手機械M2の取付部12への取付フランジ22が設けられている。なお、軸方向中央C1とは、ケーシング16の軸方向寸法がLoであるときに、相手機械M2側端部からの距離がLo/2に相当する位置を意味しており、本実施形態では、この軸方向中央C1から、外れた位置、具体的には相手機械側端部から距離L5の位置に、取付部12への取付フランジ22が設けられている。取付フランジ22の軸方向幅は、W1である。
減速装置G1は、ケーシング16の外周の相手機械M2側のインロー部64を利用して、取付フランジ22の相手機械M2側の面22Aを相手機械M2の取付部12と当接させ、ボルト23を介して取付部12に取り付けられる。ケーシング16の外周には、軸方向両側にインロー部64、66が形成されていることと相まって、取付フランジ22の軸方向両側の面22A、22Bのいずれにおいても、相手機械M2の取付部12への取り付けが可能である。
また、この実施形態では、さらに、ケーシング16の軸方向両端部に、内周面によって構成される内周インロー70、72が形成され、そのうち、モータM1側の内周インロー72が減速装置G1のケーシング16とモータM1のケーシング14との連結に使用されている。すなわち、モータM1のケーシング14のフランジ部14AにはモータM1側の内周インロー72に対応するリング状凸部14Bが形成されており、モータM1のケーシング14は、ボルト74を介してケーシング16のモータM1側の端面16Eに形成したボルト穴16Bに連結されている。なお、ケーシング16の相手機械M2側の端面16Fにも同様のボルト穴16Dが形成され、該端面16F側からもモータM1を取り付けられるように構成されている。また、内周インロー70、72のうちの相手機械M2側の内周インロー70には、第1キャリヤ体28との間にオイルシール83が配置されている。
本実施形態の作用の説明を兼ね、本減速装置G1の構成の理解をより容易にするために、ここで、図2を用いて、当該減速装置G1(図1と同一の減速装置)の、他の取付例を説明しておく。
この図1および図2に示された減速装置G1は、類似する状況、すなわち、紙面の右側にモータM1、左側に相手機械M2が存在する状況で、減速装置G1の対モータM1側、対相手機械M2側の「向き(方向)」を180°回転して取り付けることができる。
これは、より具体的には、図1において紙面右側(モータM1側)に面していた第2キャリヤ体30を、図2においては、紙面左側(相手機械M2側)に面するように反転させて取り付けることを意味している。
すなわち、モータM1は、図1とは逆の、ケーシング16の端面16F側に連結され、相手機械M2の取付部12には、ケーシング16の取付フランジ22の図1と反対側の面22B側が当接されている。モータ軸18も図1とは逆側の連結部19Bで入力軸20と連結され、(図1ではモータM1側にあった)第2キャリヤ体30が相手機械M2に位置するようになるため、該第2キャリヤ体30に被動部材と24がタップ穴30Bを介して連結される。
今、便宜上、減速装置G1のケーシング16の取付フランジ22が相手機械M2の取付部12に取り付けられている軸方向位置を「取付位置」と称し、また、減速装置G1の出力部材(第1または第2キャリヤ28、30、あるいは後述する出力ユニット82)と相手機械M2の被動部材24との間で動力の伝達が行われている軸方向位置を「動力連結位置」と称する。「取付位置」は、もし、軸方向に幅を有して取り付けられている場合はその軸方向範囲の中点位置とし、「動力連結位置」も、もし、軸方向に幅を有して連結されている場合は、その軸方向範囲の中点位置を意味するものとする。
すると、図1の態様で取り付けを行った場合、取付位置は「P1」、動力連結位置は「P2」となり、取付位置P1と動力連結位置P2との間の距離を「取付距離」と称するならば、該取付距離は、L8となる。
一方、図2の取付態様で取り付けを行った場合の、取付位置は「P3」であるが、これに対し、動力連結位置は図1と同一の「P2」のままであるから、取付距離は、L10となる。すなわち、この図2の例では、図1の例より取付位置がP1からP3にシフトした分、図1の取付距離L8より大きな取付距離L10が実現されている(L8<L10)。
これは、事実上、減速装置のケーシングを2種類設計したことと同義であり、取り付けの汎用性をより向上させることができる。
また、この実施形態では、さらに、入力軸20が、中空部20Aを有するホロー軸とされ、該中空部20Aの内周にモータM1のモータ軸18との連結部19が形成されている。このため、モータ軸18との連結をいずれの側からも可能とする構成を容易に実現できる。
また、入力軸20とモータ軸18との連結部19が入力軸20の軸方向両側に形成されており(19A、19B)、かつ、該軸方向両側の連結部19A、19Bが連続的に形成されている。このため、モータ軸18の入力軸20内の軸方向範囲(入り込み長さ)L1が、例えば入力軸20の半分以上あるような場合であっても、該入力軸20に対していずれの側からモータ軸18が差し込まれても、全く問題なく入力軸20と連結可能であり、かつ、加工も容易(低コスト)である。
また、軸方向両側に配置されたいずれの出力部材(第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30)にも、タップ孔28B、30Bが形成されているため、いずれの側が相手機械M2側になったときでも、特に追加加工を行ったりすることなく、常に相手機械M2の被動部材24と簡単に連結することができる。
なお、相手機械M2の構成によっては、取付フランジ22のモータM1側(図1で面22B、図2で面22A)を相手機械M2の取付部(12)に当接させて取り付けることが可能である場合がある。この場合は、図1、図2の想像線で示すように、取付フランジ22のモータM1側の面(図1で面22B、図2で面22A)を当接面として相手機械M2の取付部(12)に取り付けるようにしてもよい。この場合には、図1の取付例で取付距離L11、図2の取付例で取付距離L12の取付態様を、さらに得ることができ、同一の減速装置G1でありながら、計4種類の取付態様で、該減速装置G1を相手機械M2の取付部(12)に取り付けることが可能となる。
図3に、本発明の他の実施形態の一例を示す。
この実施形態に係る減速装置G2は、図2の取付態様をベースとしてさらに発展させたものである。したがって、図2と同一または機能的に同一の部材または部位には、図2と同一の符号を付しており、基本的に図2と同一の効果が得られている。
その上で、図3の減速装置G2では、第2キャリヤ体30のタップ穴30Bに、第2キャリヤ体30の外径d1より小径の外径d2の出力軸(出力部)82Bを有する出力ユニット82が連結されている。具体的には、出力ユニット82は、該タップ穴30Bに対応する位置に貫通孔82Aを有し、第2キャリヤ体30に形成した内側インロー30Cを利用し、ボルト84により第2キャリヤ体30に連結されている。なお、図3の例では、第1キャリヤ体28にも、同様の内側インロー28Cが形成され、該第1キャリヤ体28の側でも出力ユニット82を取り付けられるように構成してある。
図3の例では、動力連結位置は、P5となり、取付位置は、図2と同様のP3であるため、取付距離L15の取付態様が新たに得られる。これにより、相手機械M2との取り付けの多様性をさらに拡大することができる。また、出力ユニット82として、例えば、出力部の外径や軸方向長さの異なるものを複数種類用意しておくことにより、きわめて簡単な構成で、一層多様性を拡大することができる。
さらに、この図3の実施形態では、先の実施形態と同様の内周インロー70、72のうちの相手機械M2側の内周インロー72に、(オイルシール83ではなく)カバー体85が連結されている。また、オイルシール83の代わりに、オイルシール86が、(内周インロー72にではなく)該カバー体85の内周と出力ユニット82の出力軸82Bとの間に配置されている。これにより、オイルシールとして、図1、図2のオイルシール83より径の小さなオイルシール86を使用できるため、より良好なシール特性を長期に亘って維持することができる。
なお、このカバー体85とオイルシール86は、なくてもよい。例えば、(先の図2の実施形態のように、カバー体85を取り付けることなく、内周インロー72にオイルシール83を有したまま)出力ユニット82のみを第2キャリヤ体30に連結した構成であってもよい。逆に、カバー体85、オイルシール86、出力ユニット82、をセットで複数種類用意してもよい。この場合には、さらに多様性を拡大することができる。
なお、相手機械M2側にこのような出力ユニット82等を配置する場合には、図4に示されるように、カバー体85の内周に、オイルシール86と軸方向に並べて軸受88が配置されるような構成としてもよい。
図4の実施形態に係る減速装置G3は、図2の減速装置G1の取付構成をベースとしており、第1キャリヤ体28から出力を取り出す取付態様を採用している。そのため、図2と同一または機能的に同一の部材には、図2と同一の符号を付してある。
出力ユニット82には、軸受88を止めるための止め輪90が配置され、カバー体85には、オイルシール86および軸受88を並んで配置できる位置に(軸受88を止めるための)突起部85Aが設けられている。なお、反対側(モータM1側)は、先の実施形態と同様に、ケーシング16と第2キャリヤ体30との間に軸受52が配置されている。
図4の構成によれば、動力連結位置は、P7となり、取付位置は、図1と同様のP1であるため、取付距離として、L16が得られる。また、出力ユニット82、第1キャリヤ体28、内ピン44、キャリヤピン46、および第2キャリヤ体30が、一体化されて大型の「出力ブロック」を構成し、該出力ブロックを、オイルシール86と隣接して配置した軸受88および第2キャリヤ体30の外周の軸受52によって支持することになる。この構成は、オイルシール86のほか、軸受88についても、第1キャリヤ体28の外周の軸受(50)に代えてより径の小さな軸受とできる分、コストをより低減することができる。また、大きな軸受スパンを確保できるため、支持も安定的である。
図3、図4のその他の構成は、先の図2、図1の実施形態と同様であるため、図3、図4中に、それぞれ図2、図1と同一または機能的に類似する部位に同一の符号を付すに止め、重複説明を省略する。
なお、上記実施形態においては、入力軸20として、中空部20Aを有するホロー軸が採用され、該中空部20Aの内周にモータM1のモータ軸18との連結部19が形成されていたが、本発明は、入力軸の構成や、入力軸と駆動源側の軸との連結構成は、これに限定されない。例えば、入力軸は、中実軸でもよく、モータ軸との連結は、中実の入力軸の外周に設けた歯車とモータ軸に設けたピニオンとを連結するような構成としてもよい。あるいは、モータ軸に、内周に内歯の形成されたナット型の内歯ピニオンを連結し、中実の入力軸の外周に設けた外歯ギヤと、等速連結するような構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、モータ軸18との連結部19が入力軸20の軸方向両側に形成されており(19A、19B)、かつ、該軸方向両側の連結部19A、19Bが連続的に形成されている構成とすることにより、モータ軸18の入力軸20への軸方向範囲(入り込み長さ)L1に対する融通性と加工の容易性を確保していたが、本発明においては、必ずしもこのような構成にて連結部を形成する必要はない。例えば、連結部19が、軸方向中央で途切れていてもよいし、入力軸20の全長ではなく、軸方向中央部分のみに形成されてもよい。すなわち、連結部は、必ずしも連続的に形成される必要はなく、そもそもキーによる連結でなくてもよく、例えば、スプラインやクランプによる連結であってもよい。
また、上記実施形態においては、第1キャリヤ体28および第2キャリヤ体30のいずれにも、タップ孔28B、30Bが形成されていたが、該タップ穴も必ずしも常に両側の出力部材に形成しておく必要はなく、例えば、片側の出力部材のみに予め形成しておき、反転が必要となったときに、現場にて、タップ穴を形成するようにしても良い。あるいは、出力部材のタップ穴は当初は全く形成しておかず、相手機械との位置関係が確定した段階で初めて形成するようにしてもよい。このように状況に応じてタップ穴を形成する場合は、加工コストを低減できる場合があるだけでなく、不必要なタップ穴が形成されないため、より強度を増大することができる。つまり、要は相手機械を連結可能に構成されていればよい。この場合には、タップ穴が形成可能とされていればよい。
また、上記実施形態においては、ケーシング16の軸方向両端部に、内周面によって構成される内周インロー70、72が形成され、そのうちの一方をモータM1のケーシング14との連結に使用するようにしていたが、この内周インロー70、72は、必ずしもなくてもよい。内周インロー70、72が形成されていない場合は、例えば、モータM1との連結は、図1の想像線のフランジ部14Aで示すように、ケーシング16の外周の反相手機械M2側のインロー部66を使用するようにすればよい。
また、上記実施形態では、内周インロー70、72のうちの相手機械M2側の内周インロー70に、オイルシール80が配置されていたが、例えば図3、図4のように、必ずしも該内周インローの位置にオイルシールを配置する必要はない。
さらに、上記図3、図4の実施形態にて加えられた出力ユニット82等の部材(出力ユニット82、カバー体85、オイルシール86、軸受88等)も必ずしも必須でなく、例えば、図1、図2の実施形態のような構成であってもよいのは、既に説明した通りである。
また、上記実施形態においては、減速機構として、偏心体32、33の設けられた偏心体軸(入力軸20)を減速機構26の径方向中央に有する偏心揺動型の減速機構26が採用されていた。しかし、本発明は、例えば、径方向中央に設けられた入力軸の回転を径方向中央からオフセットされた位置に配置された複数の偏心体軸に伝えるタイプの偏心揺動型の減速機構でも適用可能である。また、このような偏心揺動型の減速機構に限らず、単純遊星減速機構を有する減速装置にも適用可能であり、さらには、これら以外の減速機構を備えた減速装置でも、要するに入力軸と、該入力軸の回転を減速する減速機構と、該減速機構を収容するケーシングと、前記減速機構の軸方向両側に配置された出力部材と、を備えた減速装置であれば、同様に本発明を適用でき、同様な作用効果が得られる。
G1…減速装置
M1…モータ(駆動源)
M2…相手機械
12…取付部
14…(モータの)ケーシング
16…(減速装置の)ケーシング
18…モータ軸
19…連結部
20…入力軸
20A…中空部
22…取付フランジ
24…被動部材
26…減速機構
28…第1キャリヤ体
30…第2キャリヤ体
62…キー
64、66…インロー部
70、72…内周インロー

Claims (10)

  1. 入力軸と、該入力軸の回転を減速する減速機構と、該減速機構を収容するケーシングと、前記減速機構の軸方向両側に配置された出力部材と、を備えた減速装置であって、
    前記入力軸は、軸方向いずれの側からも駆動源側の軸を連結可能に構成され、
    前記軸方向両側に配置されたいずれの出力部材も、相手機械の被動部材を連結可能に構成され、
    前記ケーシングの軸方向中央から外れた位置に相手機械の取付部への取付フランジが設けられ、
    該ケーシングの外周の前記取付フランジの軸方向両側に、前記相手機械の取付部とのインロー部が形成され、
    該取付フランジの軸方向両側のいずれにおいても、前記取付部への取り付けが可能に構成されている
    ことを特徴とする減速装置。
  2. 請求項1において、
    前記入力軸は、中空部を有するホロー軸とされ、該中空部の内周に前記駆動源側の軸との連結部が形成されている
    ことを特徴とする減速装置。
  3. 請求項2において、
    前記駆動源側の軸との連結部が前記入力軸の軸方向両側に形成されており、かつ、該両側の連結部が連続的に形成されている
    ことを特徴とする減速装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記軸方向両側に配置されたいずれの出力部材にも、タップ孔が形成されている
    ことを特徴とする減速装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記ケーシングの軸方向両端部内周に内周インローが形成され、そのうちの一方が前記駆動源と連結するためのインローとして使用される
    ことを特徴とする減速装置。
  6. 請求項5において、
    前記内周インローのうちの相手機械側の内周インローに、オイルシールが配置される
    ことを特徴とする減速装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記出力部材のうち、軸方向相手機械側の出力部材に、該出力部材の外径より小径の外径の出力部を有する出力ユニットが連結された
    ことを特徴とする減速装置。
  8. 請求項5において、
    前記出力部材のうち、軸方向相手機械側の出力部材に、該出力部材の外径より小径の出力部を有する出力ユニットが連結され、
    前記内周インローのうちの相手機械側の内周インローには、カバー体が連結され、該カバー体の内周と前記出力部との間にオイルシールが配置される
    ことを特徴とする減速装置。
  9. 請求項8において、
    前記カバー体の内周に、前記オイルシールと軸方向に並べて軸受が配置され、前記駆動源側の前記出力部材には、該出力部材と前記ケーシングとの間に軸受が配置される
    ことを特徴とする減速装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかにおいて、
    前記ケーシングの外周の反相手機械側のインローを、前記駆動源と連結するためのインローとして使用する
    ことを特徴とする減速装置。
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