JP5867175B2 - 飲料提供装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、装置本体の内部で調理されたコーヒーや茶系飲料などの飲料を提供するとともに、その調理の際に発生する飲料の香りを外部に放出する飲料提供装置に関する。
従来、コーヒーなどのカップ入り飲料の販売時などに、飲料の香りを外部に放出するカップ式自動販売機として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この自動販売機は、飲料を供給する飲料供給手段と、飲料の香りを供給する香り供給手段とを備えている。飲料供給手段は、濃縮されたコーヒー液をあらかじめ貯留しておき、販売時に、そのコーヒー液を湯で希釈し、適度な濃度のコーヒーを、カップ取出口に搬送されたカップに供給する。一方、香り供給手段は、販売時や待機時に、少量のコーヒー豆をミルで挽き、その際に発生するコーヒーの香りを、カップ取出口や自動販売機の外部に放出する。具体的には、ミルと、カップ取出口や自動販売機の外壁に設けられた香り放出口との間に、送風管が接続されており、ミル側に設けられたファンを作動させることにより、ミルで発生したコーヒーの香りを、送風管を介して、カップ取出口や香り放出口に送り出す。
このように、上記の自動販売機では、販売されるコーヒーが希釈タイプであることで、そのコーヒー自体からはあまり香りがしないものの、ミルで挽いたコーヒー豆の香りを、カップ取出口に送り出すことにより、購入者に対し、カップ取出口からカップを取り出す際に、本来のコーヒーの香りを感じさせることが可能である。また、同様のコーヒー豆の香りを、自動販売機の外壁の香り放出口に送り出すことにより、自動販売機の付近を通る者に対し、コーヒーの香りを感じさせ、それにより、コーヒーの需要を喚起し、自動販売機の利用促進を図ることが可能である。
特開平10−275275号公報
しかし、上記の自動販売機では、コーヒーの香りをカップ取出口や香り放出口に送り出すために、専用のファンを使用している。そのため、この自動販売機では、飲料の供給やカップの搬送など、自動販売機本来の機能に必要な消費電力に加えて、ファンを作動させるための余分な電力が必要となり、その結果、自動販売機全体の消費電力がアップしてしまう。また、カップ取出口や香り放出口へのコーヒーの香りは、ファンによって強制的に送り出されるため、例えば香り放出口に到達したコーヒーの香りは、比較的短時間で、自動販売機の外部に拡散する。つまり、コーヒーの香りが自動販売機の周囲に滞留している時間が比較的短く、そのため、自動販売機の付近を通る者に対して、コーヒーの需要を十分に喚起させることができないことがある。さらに、上記のコーヒーの香りは、コーヒー豆を挽くことで発生するコーヒー本来の香りではあるものの、実際に販売されるコーヒーが希釈タイプのものであるので、購入者によっては、購入前後の香りが異なるために、違和感を感じることもある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、消費電力をアップさせることなく、飲料本来の香りを、装置本体の外部に放出しかつ比較的長時間、滞留させることができ、それにより、装置本体の付近を通る者に対し、飲料の需要を十分に喚起することができ、その結果、利用促進を図ることができる飲料提供装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、装置本体の内部で調理された飲料を提供する飲料提供装置であって、装置本体の内部に設けられ、供給された原料および湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出機と、この飲料抽出機の上部に設けられ、飲料の調理時に飲料抽出機から発生する湯気および/またはエアを上方へ案内する湯気・エア案内部と、飲料抽出機の上方に配置され、飲料の調理時に、所定の粉砕前原料を粉砕することによって原料を生成し、生成した原料を飲料抽出機に供給する原料生成・供給機と、この原料生成・供給機に設けられ、湯気・エア案内部で案内された湯気および/またはエアを収集するための湯気・エア収集部と、飲料提供装置の外郭を構成する外装ケースと、装置本体の前方に開放する放出口を有し、外装ケースに設けられた香り放出部と、装置本体の内部に設けられ、湯気・エア収集部と香り放出部とを接続し、湯気・エア収集部によって収集された湯気および/またはエアに含まれる飲料の香りを、香り放出部側に案内し、放出口から外部に放出するための香り案内通路と、を備え、湯気・エア収集部は、中空状に形成されており、下方に開放しかつ所定サイズに形成された第1開口を有し、湯気・エア案内部で案内された湯気および/またはエアが、第1開口を介して流入する流入部と、上方に開放しかつ第1開口よりも小さいサイズに形成された第2開口を有し、香り案内通路に接続されるとともに、流入部から流入した湯気および/またはエアが、第2開口を介して流出する流出部と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、飲料抽出機の上方に配置された原料生成・供給機により、飲料の調理時に、所定の粉砕前原料が粉砕されることによって原料が生成される。そして、その原料が、飲料抽出機に供給されるとともに、湯も供給される。この湯の供給により、飲料抽出機から発生して立ち上る湯気や、その湯気で暖められることで、ともに上昇するエア(上昇気流)が、飲料抽出機の上部に設けられた湯気・エア案内部によって、上方へ案内される。これらの湯気やエアは、原料生成・供給機に設けられた湯気・エア収集部によって収集され、湯気やエアに含まれる飲料の香りが、香り案内通路を介して、外装ケースに設けられた香り放出部に案内される。そして、この香り放出部の放出口から、飲料の香りが、装置本体の前方に放出される。
このように、本発明の飲料提供装置によれば、飲料の調理時に飲料抽出機から発生する湯気やエアを利用して、飲料の香りを装置本体の外部に放出するので、飲料の香りを送り出すためのファンを用いる従来と異なり、消費電力をアップさせることがない。しかも、放出される香りは、飲料の調理時に粉砕前原料を粉砕することで生成された原料を用いて抽出する際に発生するものであるので、提供される飲料と同じでかつ飲料本来の香りを放出することができる。また、香り放出部に案内される飲料の香りは、ファンで強制的に送り出される従来と異なり、湯気やエアによる自然の対流によって送られるため、従来に比べて長時間、装置本体の外部周辺に滞留させることが可能である。これにより、装置本体の付近を通る者に対し、飲料の需要を十分に喚起することができ、その結果、飲料提供装置の利用促進を図ることができる。また、湯気・エア収集部は、原料生成・供給機に設けられているので、これらを別個に配置する場合に比べて、まとまりよく、省スペースで配置することができる。
さらに、上記の構成によれば、飲料抽出機から発生し、湯気・エア案内部によって上方に案内された湯気やエアが、流入部の下方に開放する第1開口を介して、湯気・エア収集部に流入する。そして、その流入した湯気やエアは、流出部の上方に開放する第2開口を介して、流出部に接続された香り案内通路に流出する。この流出部の第2開口は、流入部の第1開口よりもサイズが小さく形成されているので、湯気・エア収集部の流入部に下方から流入した湯気やエアは、その流れの勢いを増加させながら、流出部を介して、香り案内通路へ流出する。このように、飲料抽出機から発生した湯気やエアを、湯気・エア収集部によって、効率的に収集しながら、香り案内通路に送り出すことができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の飲料提供装置において、飲料抽出機は、上方に開放する供給口を有し、この供給口を介して、原料および湯が供給される抽出容器と、この抽出容器内の原料および湯を攪拌するために、抽出容器内に下方からエアを供給するエア供給手段と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、飲料の調理時に、上方に開放する供給口を有する抽出容器に、その供給口を介して、原料および湯が供給される。そして、エア供給手段で抽出容器内に下方から供給されるエアによって、原料と湯が攪拌される。このエアの供給により、抽出容器内における飲料の抽出が促進されるのに加えて、抽出容器における湯気の発生、および供給されたエアによる上昇気流の発生が促進され、それらが抽出容器の供給口を介して上昇する。このように、抽出容器内の攪拌用として一般に設けられるエア供給手段を利用して、飲料抽出機からの湯気やエアの発生を促進し、飲料の香りの放出を、より効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態による飲料提供装置を適用したカップ式自動販売機を示す斜視図である。 コーヒー抽出機およびコーヒーミルを拡大して示す斜視図である。 コーヒー抽出機を分解して示す斜視図である。 コーヒーミルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 コーヒーミルを斜め下から見たときの状態を示す図である。 図4(b)のコーヒーミルをVI−VI線に沿って切断し、コーヒー抽出機から発生した湯気およびエアの流れを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による飲料提供装置を適用したカップ式自動販売機を示している。同図に示すように、この自動販売機1は、コーヒーや茶系飲料、ジュースなどの飲料を内部で調理し、カップに入れて販売するものであり、前面が開口したボックス状の販売機本体2(装置本体)と、この販売機本体2に上下のヒンジ2a(上側のもののみ図示)を介して連結され、販売機本体2の前面を開閉するメインドア3(外装ケース)とを備えている。
メインドア3の上部には、販売する複数の商品の商品見本4aを展示するとともに、それらの商品を選択するための複数の商品選択ボタン4bを有する商品ディスプレイ4が設けられ、中央部の右側には、硬貨投入口5が設けられ、中央部の下側には、開閉扉6aを有する商品取出口6が設けられている。また、メインドア3には、商品ディスプレイ4の下部に、自動販売機1の内部で調理する飲料(本実施形態ではコーヒー)の香りを外部に放出するための香り放出部7が設けられている。
この香り放出部7は、前方に開放しかつ縦長のスリット状に形成された複数(本実施形態では5つ)の放出口7a(香り放出口)を有しており、香り放出部7が、伸縮性や可撓性を有する所定のホース8(香り案内通路)を介して、後述するコーヒーミル12の湯気・エア流出部53に接続されている。
図2は、販売機本体2に内蔵されたコーヒー抽出機およびコーヒーミルを示している。コーヒー抽出機11(飲料抽出機)は、供給されたコーヒー粉(原料)および湯によって、コーヒーを抽出し、その抽出したコーヒーを、砂糖やクリームなどと混合するためのミキシングボウル(図示せず)へ搬送したり、購入者に提供するカップ(図示せず)へ直接、搬送したりするものである。一方、コーヒーミル12(原料生成・供給機)は、1回の販売ごとに、コーヒー豆(粉砕前原料)を粉砕することによって、コーヒー粉を生成し、その生成したコーヒー粉をコーヒー抽出機11に供給するものである。
図3は、コーヒー抽出機11を分解して示している。同図に示すように、このコーヒー抽出機11は、コーヒーを抽出するためのドリップユニット21と、このドリップユニット21を駆動する駆動ユニット22で構成されている。駆動ユニット22は、自動販売機1内にねじ止めなどで固定されており、この駆動ユニット22に、ドリップユニット21が着脱自在に取り付けられている。
ドリップユニット21は、内部においてコーヒーの抽出を行うためのシリンダ23(抽出容器)と、このシリンダ23を着脱自在に収容するシリンダホルダ24などを備えている。シリンダ23は、上下方向に延び、上面および下面が開放する円筒状に形成されており、上面の供給口23aを介して、コーヒー粉および湯が供給される。一方、シリンダホルダ24は、ボックス状に形成されており、前面には、シリンダ23を着脱する際に開閉される開閉扉25が設けられ、上面には、ホルダカバー26が着脱自在に取り付けられている。また、シリンダホルダ24内の下部には、メッシュ状の金属製フィルタ27aを有するフィルタブロック27が、昇降自在に設けられており、このフィルタブロック27により、シリンダ23内で抽出されたコーヒーがろ過されながら外部に搬出される。なお、シリンダホルダ24の左右の側壁24a、24a内には、駆動ユニット22によって駆動されることにより、フィルタブロック27を昇降させるための昇降機構(図示せず)などが内蔵されている。
ホルダカバー26は、平面形状がほぼ矩形状に形成されており、コーヒー粉および湯がそれぞれ投入される原料投入口28aおよび湯投入口28bが設けられている。原料投入口28aは、上下方向に貫通する孔状に形成され、この原料投入口28aに、コーヒーミル12の後述するシュート本体54の下端部が上方から挿入されている。一方、湯投入口28bは、上下方向に貫通するとともに上方に突出する円筒状に形成されており、湯が貯留された湯タンク(図示せず)に一端部が接続された給湯ホース(図示せず)の他端部が、湯投入口28bに接続されている。
また、ホルダカバー26には、原料投入口28aの右側および斜め後ろ側、ならびに湯投入口28bの後ろ側にそれぞれ、計3つの湯気排出口29a、29bおよび29c(湯気・エア案内部)が設けられている。これらの湯気排出口29a〜29cは、上下方向に貫通するとともに上方に突出する円筒状に形成されている。
一方、駆動ユニット22は、ボックス状のユニット本体31と、このユニット本体31の前側上部に、前後方向にスライド自在に設けられ、ドリップユニット21側のシリンダ23の供給口23aを開閉するためのシリンダヘッド32と、ユニット本体31の下部に、前後方向にスライド自在に設けられ、コーヒーの抽出後にドリップユニット21側のフィルタ27a上に残留した抽出滓を、掻き取って排出するためのスクレーパ33などを備えている。なお、いずれも図示しないが、ユニット本体31の内部には、モータと、これを駆動源として、シリンダヘッド32およびスクレーパ33を駆動するとともに、ドリップユニット21側のフィルタブロック27を駆動するための駆動機構と、シリンダヘッド32およびフィルタブロック27を介して、シリンダ23にそれぞれ上下からエアを供給するためのエアポンプ(エア供給手段)などが設けられている。
図4は、コーヒーミル12を示している。同図に示すように、このコーヒーミル12は、中央部にコーヒー豆を粉砕するミル本体部41を有しており、その後ろ側には、ミル本体部41を駆動するモータ42が設けられ、前側には、ミル本体部41から送り出されたコーヒー粉を下方のコーヒー抽出機11に供給する粉原料供給部43が設けられている。ミル本体部41は、上方に開放する円筒状のホッパ44と、その内部の中心部に、鉛直軸線を中心として回転自在に設けられ、コーヒー豆を下方に送る原料フィーダ45と、この原料フィーダ45の下方に設けられ、原料フィーダ45で送られたコーヒー豆を粉砕するリング状の粉砕刃(図示せず)などを有している。
上記の原料フィーダ45および粉砕刃が、モータ42で回転駆動されることにより、ホッパ44内のコーヒー豆が、原料フィーダ45で下方の粉砕刃に送られ、その粉砕刃で粉状に粉砕されることによって、コーヒー粉が生成される。そして、ミル本体部41で生成されたコーヒー粉は、ミル本体部41から前方に突出するように形成された案内部材46(図6参照)を介して、前方の粉原料供給部43へ送られる。
粉原料供給部43は、本発明の湯気・エア収集部としても機能するものである。この粉原料供給部43は、その外殻を構成し、正面形状が山形に形成されかつ下面が開口する中空状のケース部51と、このケース部51の下端部に、その下面を覆うように取り付けられた原料シュート52とを有している。ケース部51には、その左部に、上方に開放しかつ所定サイズの開口53a(第2開口)を有する円筒状の湯気・エア流出部53(流出部)が設けられている。そして、この湯気・エア流出部53が、前述した図1および図2に示すように、ホース8に接続されている。
一方、原料シュート52は、上下方向に所定長さ延びる筒状に形成されるとともに、上端部が前記案内部材46に連なるシュート本体54と、このシュート本体54と一体に構成された湯気・エアガイド部55(流入部)とを有している。シュート本体54は、図1および図2に示すように、その下端部が、コーヒー抽出機11の原料投入口28に上方から挿入されている。一方、湯気・エアガイド部55は、図5に示すように、上下方向に貫通する複数の開口55a(第1開口)を有しており、これらの開口55aを介して、コーヒー抽出機11から発生した湯気やエアが、粉原料供給部43のケース部51に流入する。また、これらの開口55aの全体のサイズは、比較的大きく、前記湯気・エア流出部53の開口53aが、湯気・エアガイド部55の全開口55aよりも小さいサイズに形成されている。
以上のように構成されたコーヒー抽出機11およびコーヒーミル12は、自動販売機1におけるコーヒーの販売時に、次のように動作する。すなわち、まず、コーヒーミル12のミル本体部41において、コーヒー1杯分のコーヒー豆が粉砕され、コーヒー粉が生成される。このコーヒー粉は、コーヒーミル12のシュート本体54を介して、下方のコーヒー抽出機11に投入される。具体的には、シュート本体54で案内されたコーヒー粉は、コーヒー抽出機11のホルダカバー26の原料投入口28aを介して、その下方のシリンダ23に上方から供給される。また、これと同時に、コーヒー抽出機11には、ホルダカバー26の湯投入口28bを介して、その下方のシリンダ23に上方から、所定量の湯が供給される。この場合、シリンダ23から、供給された湯による湯気が立ち上り、加えて、その湯気で暖められることで、周囲のエアが上昇し、これらの湯気やエア(上昇気流)が、図6に示すように、ホルダカバー26の3つの湯気排出口29a〜29cから上方に排出される。
次いで、シリンダ23内のコーヒー粉と湯を攪拌する。具体的には、駆動ユニット22内のエアポンプを所定時間、作動させ、フィルタブロック27を介して、シリンダ23内に下方からエアを供給する。このエアの供給により、シリンダ23内におけるコーヒーの抽出が促進されるのに加えて、シリンダ23における湯気の発生、および供給されたエアによる上昇気流の発生が促進される。これにより、シリンダ23への湯の供給直後の湯気やエアに加えて、湯気やエアがより一層、湯気排出口29a〜29cから上方に排出される。
上記のようにして、コーヒー抽出機11から発生し、上昇した湯気やエアの大部分は、図6の矢印で示すように、コーヒーミル12の湯気・エアガイド部55の各開口55aを介して、ケース部51内に流入し、これによって収集されながら、同図の白抜き矢印で示すように、上部の湯気・エア流出部53の開口53aを介して、流出する。そして、この流出した湯気やエアに含まれるコーヒーの香りが、ホース8を介して、香り放出部7に案内される。これにより、そのコーヒーの香りが、香り放出部7の放出口7aから、自動版販売機1の前方へ放出される。
次いで、前述したシリンダ23内のコーヒー粉と湯の攪拌の後、シリンダ23内で抽出されたコーヒーを、外部へ搬出する。具体的には、シリンダ23の上面の供給口23aをシリンダヘッド32でシールし、その後、エアポンプを所定時間、作動させ、シリンダヘッド32を介して、シリンダ23内にエアを供給する。これにより、シリンダ23内が加圧され、その圧力によって、シリンダ23内のコーヒーが、シリンダブロック27でろ過されながら、ミキシングボウルやカップに供給される。そして、カップ入りのコーヒーが購入者に提供される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、コーヒーの調理時にコーヒー抽出機11から発生する湯気やエアを利用して、コーヒーの香りを自動販売機1の外部に放出するので、コーヒーの香りを送り出すためのファンを用いる従来と異なり、消費電力をアップさせることがない。しかも、放出される香りは、コーヒーの調理時にコーヒー豆を粉砕することで生成されたコーヒー粉を用いて抽出する際に発生するものであるので、提供されるコーヒーと同じでかつコーヒー本来の香りを放出することができる。また、香り放出部7に案内されるコーヒーの香りは、ファンで強制的に送り出される従来と異なり、湯気やエアによる自然の対流によって送られるため、従来に比べて長時間、自動販売機1の外部周辺に滞留させることが可能である。これにより、自動販売機1の付近を通る者に対し、コーヒーの需要を十分に喚起することができ、その結果、自動販売機1の利用促進を図ることができる。
また、コーヒーミル12の粉原料供給部43を、コーヒー抽出機11から発生した湯気やエアを収集する、本発明の湯気・エア収集部として利用するので、湯気・エア収集部をコーヒーミル12と別個に配置する場合に比べて、まとまりよく、省スペースで配置することができる。
さらに、コーヒーミル12の湯気・エア流出部53の開口53aが、湯気・エアガイド部55の全開口55aよりもサイズが小さく形成されているので、ケース部51内に流入した湯気やエアは、その流れの勢いを増加させながら、湯気・エア流出部53を介して、ホース8へ流出する。このようにコーヒー抽出機11から発生した湯気やエアを、コーヒーミル12の粉原料供給部43によって、効率的に収集しながら、ホース8に送り出すことができる。
さらにまた、シリンダ23内のコーヒー粉と湯の攪拌時に、シリンダ23内に下方から供給されるエアを利用して、コーヒー抽出機11からの湯気やエアの発生を促進するので、コーヒーの香りの放出を、より効率的に行うことができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。実施形態では、コーヒー抽出機11およびコーヒーミル12によって調理されるコーヒーの香りを、自動販売機1の外部に放出するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、コーヒー抽出機11およびコーヒーミル12と同様の抽出機およびミルを用いて、茶系飲料を調理し、その香りを、自動販売機1の外部に放出するようにすることも可能である。また、実施形態では、コーヒーの香りを、自動販売機1のメインドア3に設けられた香り放出部7から放出するようにしたが、これに代えて、あるいはこれとともに、自動販売機1の他の箇所、例えば硬貨投入口5や商品取出口6から放出するようにしてもよい。
また、本発明は、例えば飲料ディスペンサなど、自動販売機以外の飲料提供装置にも、もちろん適用することが可能である。さらに、実施形態で示したコーヒー抽出機11、コーヒーミル12および香り放出部7の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 自動販売機(飲料提供装置)
2 販売機本体(販売機本体)
3 メインドア(外装ケース)
7 香り放出部
7a 放出口
8 ホース(香り案内通路)
11 コーヒー抽出機(飲料抽出機)
12 コーヒーミル(原料生成・供給機)
23 シリンダ(抽出容器)
23a 供給口
29a 湯気排出口(湯気・エア案内部)
29b 湯気排出口(湯気・エア案内部)
29c 湯気排出口(湯気・エア案内部)
43 粉原料供給部(湯気・エア収集部)
53 湯気・エア流出部(流出部)
53a 開口(第2開口)
55 湯気・エアガイド部(流入部)
55a 開口(第1開口)

Claims (2)

  1. 装置本体の内部で調理された飲料を提供する飲料提供装置であって、
    前記装置本体の内部に設けられ、供給された原料および湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出機と、
    この飲料抽出機の上部に設けられ、飲料の調理時に当該飲料抽出機から発生する湯気および/またはエアを上方へ案内する湯気・エア案内部と、
    前記飲料抽出機の上方に配置され、飲料の調理時に、所定の粉砕前原料を粉砕することによって前記原料を生成し、当該生成した原料を前記飲料抽出機に供給する原料生成・供給機と、
    この原料生成・供給機に設けられ、前記湯気・エア案内部で案内された湯気および/またはエアを収集するための湯気・エア収集部と、
    飲料提供装置の外郭を構成する外装ケースと、
    前記装置本体の前方に開放する放出口を有し、前記外装ケースに設けられた香り放出部と、
    前記装置本体の内部に設けられ、前記湯気・エア収集部と前記香り放出部とを接続し、当該湯気・エア収集部によって収集された前記湯気および/またはエアに含まれる飲料の香りを、前記香り放出部側に案内し、前記放出口から外部に放出するための香り案内通路と、
    を備え
    前記湯気・エア収集部は、中空状に形成されており、
    下方に開放しかつ所定サイズに形成された第1開口を有し、前記湯気・エア案内部で案内された湯気および/またはエアが、当該第1開口を介して流入する流入部と、
    上方に開放しかつ前記第1開口よりも小さいサイズに形成された第2開口を有し、前記香り案内通路に接続されるとともに、前記流入部から流入した湯気および/またはエアが、当該第2開口を介して流出する流出部と、
    を有していることを特徴とする飲料提供装置。
  2. 前記飲料抽出機は、
    上方に開放する供給口を有し、この供給口を介して、前記原料および湯が供給される抽出容器と、
    この抽出容器内の原料および湯を攪拌するために、当該抽出容器内に下方からエアを供給するエア供給手段と、
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の飲料提供装置。
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