JP5866837B2 - テーブル装置 - Google Patents
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Description
ところで、開口面に対して平行にテーブルが移動するテーブル装置では、ハウジングとテーブルの間に開口(隙間)が存在する。そのため、ハウジング内部が外部に対して常時開放状態となってしまい、クリーンルーム環境で使用する場合、ハウジング内の駆動部や軌道部などが発生する塵埃がクリーンルーム内へ散出してしまうという課題があった。しかし、その対策として、塵埃の発生そのものを抑制するためにエアスライドやリニアモータなどの低発塵である装置や機構を採用するとコストの増大を招くことになる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ハウジングの開口面に対して平行にテーブルが移動するテーブル装置において、低コストで発塵量を少なくしたテーブル装置を提供することを目的としている。
図1および図2に示すように、このテーブル装置20は、上部に開口面Kを有する箱型のハウジング1を有する。図2に示すように、このハウジング1は、平面視が長方形状をなすベース板1bと、このベース板1bの長辺それぞれに立設される側面板1bと、ベース板1bの短辺に立設される側面板1r、および1fから箱型に構成され、側面板1fの外側面に駆動部6のモータ18が固定されている。なお、ベース板1bに対して、左右の側面板1b(側面板1r、1fも同様(不図示))は、図1および図3に示すように、複数のボルト1nによって固定されている。
ここで、このテーブル装置20は、上記上部カバー(前後)13と上部カバー(左右)14のシール板7側の縁部裏面に、シール板7の上面7uに対して僅かに離隔して対向配置されるとともに、テーブル4の可動範囲の外周を囲繞する多孔質体11を有する圧縮空気噴出部10を備えることで、エアシール部を構成している。
上述のように、このテーブル装置20は、開口面Kを有する箱型のハウジング1に側面方向から固定されるモータ18の出力軸18sにねじ軸17が連結されたボールねじ15を備え、さらに、このボールねじ15のナット16がテーブル4の裏面に一体に配設されたシール板7に固定された駆動部6を構成しており、この駆動部6のモータ18を駆動したときに、出力軸18sに連結されたボールねじ15のねじ軸17が回転し、ねじ軸17上のナット16がねじ軸17に沿って直線駆動されることでテーブル4を案内レール2の軸方向に沿ってスライド移動するので、ハウジング1の開口面Kに対して平行にテーブル4を移動させることができる。
しかし、このテーブル装置20によれば、シール板7と、このシール板7が移動したときにあっても開口面Kからハウジング1内部が露出しないようにハウジング1の開口面Kを覆う上部カバー(上部カバー(前後)13、および上部カバー(左右)14)を備えるので、開口面Kのほとんどの部分をシール板7と上部カバー13、14とによって覆うことができる。
なお、本発明に係るテーブル装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
2 案内レール
3 スライダ
4 テーブル
5 直動案内装置(軌道部)
6 駆動部
7 シール板
8 サポートベアリング
10 圧縮空気噴出部
11 多孔質体
12 連結部
13 上部カバー(前後)
14 上部カバー(左右)
15 ボールねじ
16 ナット
17 ねじ軸
18 モータ
19 カップリング
20 テーブル装置
22 連結ねじ
K (ハウジングの)開口面
Claims (15)
- ハウジングの開口面内をテーブルが移動するテーブル装置において、
上部カバーに前記開口面を形成した箱型の前記ハウジングと、
前記ハウジングの前記開口面に対向する面に取り付けられる案内レールおよび前記案内レールに複数の転動体を介して往復移動可能に跨設されるスライダを有する軌道部と、
前記テーブルと前記スライダとの間に固定され、前記テーブルが前記開口面内を移動する際に前記上部カバーの下方位置で重なり合いながら前記開口面を覆うシール板と、
前記上部カバーの前記開口面側の裏面に装着されて前記シール板の上面に僅かに離隔して対向配置され、前記上部カバーの前記開口面側の裏面及び前記シール板の上面の間を非接触状態でシールする圧縮空気噴出部と、を備えることを特徴とするテーブル装置。 - 前記圧縮空気噴出部は、前記上部カバーの前記開口面側の裏面に配置されて前記テーブルの移動範囲の外周を囲繞する多孔質体と、前記多孔質体の上面に貼り付けられ且つ前記上部カバーに固定されるとともに、前記多孔質体に圧縮空気を送れるように前記多孔質体の多数の孔に連通形成された連通孔を有する連結部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
- 前記多孔質体は、前記上部カバーの前記開口面の全周を囲むように前記開口面側の裏面に連続して配置されていることを特徴とする請求項2に記載のテーブル装置。
- 前記テーブルは、平面視正方形状の部材であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のテーブル装置。
- 前記上部カバーの前記開口面は平面視長方形状に開口しており、前記テーブルは前記開口面の長手方向の内壁面に沿いながら前記長手方向に移動し、
前記テーブルが長手方向に移動する際に前記上部カバーの下方位置で重なり合っている前記シール板が前記開口面を覆うことを特徴とする請求項4に記載のテーブル装置。 - 前記圧縮空気噴出部は、前記連通孔が、前記連結部の上部に配置された前記上部カバーに対向形成された第二の連通孔から清浄な圧縮空気を供給可能に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のテーブル装置。
- ハウジングの開口面内をテーブルが移動するテーブル装置において、
上部カバーに前記開口面を形成した箱型の前記ハウジングと、
前記ハウジングの前記開口面に対向する面に取り付けられる案内レールおよび前記案内レールに複数の転動体を介して往復移動可能に跨設されるスライダを有する軌道部と、
前記テーブルと前記スライダとの間に固定され、前記テーブルが前記開口面内を移動する際に前記上部カバーの下方位置で重なり合いながら前記開口面を覆うシール板と、
前記軌道部が前記テーブルを支持する位置に対してずれた位置に配置され、前記上部カバーの前記開口面側の裏面及び前記シール板の上面の間を非接触状態でシールする前記軌道部に沿った圧縮空気噴出部と、を備えることを特徴とするテーブル装置。 - 前記軌道部は、前記テーブルが移動する方向に互いに平行に一対配置されており、前記軌道部に沿った前記圧縮空気噴出部は、前記一対の軌道部の前記テーブルを支持する位置に対して外側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のテーブル装置。
- 前記軌道部に沿った前記圧縮空気噴出部は、前記上部カバーの前記開口面側の裏面に装着されて前記シール板の上面に僅かに離隔して対向配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載のテーブル装置。
- 前記軌道部が延在する方向に直交して前記上部カバーの前記開口面及び前記シール板の上面の間を非接触状態でシールする前記軌道部に直交した圧縮空気噴出部を備え、前記軌道部に直交する前記圧縮空気噴出部は、前記上部カバーの前記開口面側の裏面に装着されて前記シール板の上面に僅かに離隔して対向配置されていることを特徴とする請求項9に記載のテーブル装置。
- 前記軌道部に沿った前記圧縮空気噴出部及び前記軌道部に直交した圧縮空気噴出部は、前記上部カバーの前記開口面側の裏面に配置されて前記テーブルの移動範囲の外周を囲繞する多孔質体と、前記多孔質体の上面に貼り付けられ且つ前記上部カバーに固定されるとともに、前記多孔質体に圧縮空気を送れるように前記多孔質体の多数の孔に連通形成された連通孔を有する連結部とを備えていることを特徴とする請求項10に記載のテーブル装置。
- 前記多孔質体は、前記上部カバーの前記開口面の全周を囲むように前記開口面側の裏面に連続して配置されていることを特徴とする請求項11に記載のテーブル装置。
- 前記テーブルは、平面視正方形状の部材であることを特徴とする請求項7から12の何れか1項に記載のテーブル装置。
- 前記上部カバーの前記開口面は平面視長方形状に開口しており、前記テーブルは前記開口面の長手方向の内壁面に沿いながら前記長手方向に移動し、
前記テーブルが長手方向に移動する際に前記上部カバーの下方位置で重なり合っている前記シール板が前記開口面を覆うことを特徴とする請求項13に記載のテーブル装置。 - 前記圧縮空気噴出部は、前記連通孔が、前記連結部の上部に配置された前記上部カバーに対向形成された第二の連通孔から清浄な圧縮空気を供給可能に設けられていることを特徴とする請求項11又は12に記載のテーブル装置。
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