JP2013167345A - 直動テーブル装置 - Google Patents

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JP2013167345A
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Daisuke Fujita
大輔 藤田
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】ジャバラによりハウジングの開口部を覆い、軌道部と平行にテーブルが移動するテーブル装置において、低コストで粉塵の侵入を少なくした直動テーブル装置を提供する。
【解決手段】ハウジング1の上部開口部には、カバー8が装着されており、このカバー8の両側にはそれぞれジャバラ7aを配置し、これらジャバラを連結部10により連結する事により、カバー8を一体成形している。連結部10は、テーブルをスライダ3及びナット16に固定する為の取付け孔9が複数設けられており、テーブルとスライダとの間に配置された状態で、テーブルに結合固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工場のような粉塵のある環境で好適に用いられる直動テーブル装置の改良に関するものである。
従来より、直動テーブル装置としては、リニアガイド等の軌道部と、モータおよびその出力軸に連結されたボールねじ等を有する駆動部とを組み合わせ、ボールねじのねじ軸を回転させてねじ軸上のナットを駆動させることで、ナットに連結された移動体となるテーブルをハウジング上に付設された軌道部の軌道方向に沿って移動させるものがある。
ところで、上記直動テーブル装置では、ハウジングとテーブルとの間には開口部(隙間)が存在することにより、ハウジング内部が外部に対して常時開放状態となっており、周囲環境に粉塵があるとハウジング内の駆動部(モータ及びボールねじ)や軌道部(リニアガイド)などに粉塵が入り込み、それらの部位に悪影響をおよぼすことがあった。
この部分の改善の先行技術としては、例えば特許文献1では、直交系ロボットに使用される直線摺動機構において、ガイドレールとボールねじ機構全体を、可動収縮カバー(ジャバラ)と固定カバーとで覆うことにより、省スペースで、低価格な防塵対策が開示されている。
特開昭60−201856号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、図4に示すように、2つのジャバラ7、7を使用し、直動テーブル装置の移動部であるテーブル4の両端に各ジャバラ7、7を固定金具13を用いて取り付けている為、この取付け部分には隙間が発生する。従って、テーブル4の移動に伴ってハウジング1内の気圧が局所的に変化した場合、テーブル4と固定金具13の間の隙間、及び固定金具13とジャバラ7の間の隙間を通過して、ハウジング1内に周囲環境中の塵埃の侵入が発生するという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ジャバラによりハウジングの開口部を覆い、軌道部と平行にテーブルが移動するテーブル装置において、低コストで防塵性を高めた直動テーブル装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の直動テーブル装置は、ハウジングに取り付けられたガイドレールに往復移動可能に設けられたスライダを有する軌道部と、前記スライダに連結されるテーブルと、このテーブルを前記ガイドレールの軸方向に沿って往復駆動および位置決めする駆動部と、前記テーブルが移動したときにあっても前記ハウジングの内部が露出しないようにハウジングの開口部を覆うカバーとを備えている。
特に、本発明の直動テーブル装置において、前記カバーは、前記テーブルの両側に配置されたジャバラを連結部により連結して一体成形している。
更に、前記テーブルと前記スライダとの間に前記連結部を配置している。
本発明の直動テーブル装置によれば、簡単な構成によってハウジング内部への粉塵の侵入を効果的に防止または抑制でき、低コストで防塵性の高い直動テーブル装置を提供する事ができる。
即ち、スライダと共に移動するテーブルの両側に配置された2つのジャバラを、これら2つのジャバラを連結する連結部を設けて一体成形する事により、ハウジングの開口部を隙間無く覆う事ができる。更に、テーブルとスライダとの間にジャバラの連結部を配置して、連結部をテーブルに固定する事により、ジャバラの固定金具を不要としている。これにより、直動テーブル装置の組立が容易になると共に、テーブルと固定金具の間の隙間、及び固定金具とジャバラの間の隙間を無くする事ができる。
以上の様に、ジャバラを一体成形することにより、ハウジングの開口部を隙間無く覆う事ができるので、ハウジング内部への粉塵の侵入を効果的に防止または抑制できる。さらに、組立工数の低減、及び部品数削減につながり、直動テーブル装置を製作する時のコストダウンが可能という効果が有る。
本発明の第1の実施形態に係る直動テーブル装置を説明する組立図である。 同じく、直動テーブル装置の斜視図(a)とカバー(b)である。 本発明の第2の実施形態に係る直動テーブル装置を説明する組立図である。 従来構造の直動テーブルを説明する斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る直動テーブル装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1および図2に示すように、この直動テーブル装置20aは、上部に開口部を有するハウジング1と、スライダ3を有する軌道部5と、このスライダ3に連結されるテーブル4と、このテーブル4を往復駆動および位置決めする駆動部6と、前記テーブル4が移動したときにあっても前記ハウジング1の内部が露出しないようにハウジング1の開口部を覆うカバー8とを備えている。
軌道部5は、スライダ3を有する二組のガイドレール2から成り、各ガイドレール2は、ハウジング1の各長辺に沿って多数のボルトにより固定されている。各ガイドレール2には、2つのスライダ3がガイドレール2の軸方向に沿って往復移動可能に設けられている。そして、計4つのスライダ3上には、矩形板状のテーブル4が連結されている。
そして、前記テーブル4には、駆動部6を構成するボールねじ15のナット16が連結されており、この駆動部6を構成するモータ18を駆動すると、モータ18の出力軸に連結されたカップリング19を介してボールねじ15のねじ軸17が回転するようになっている。そして、このねじ軸17上のナット16が、ねじ軸17に沿って直線駆動されることで、移動範囲内で、テーブル4をガイドレール2の軸方向に沿って往復駆動および位置決めするという、一軸の直動テーブル装置20aを構成している。
ハウジング1の上部開口部には、カバー8が装着されており、このカバー8の両側(テーブル4の移動方向の左右両側)にはそれぞれジャバラ7aを配置し、これらジャバラを連結部10により連結する事により、カバー8を一体成形している。そして、前記ジャバラ7aは、前記テーブル4の両側開口部を塞ぐようにテーブル4の移動方向に沿って伸縮して、前記ハウジング1の上部開口部の前後両側部分を覆っている。又、前記連結部10は、前記テーブル4を前記スライダ3及び前記ナット16に固定する為の複数の取付け孔9を有しており、前記テーブル4と前記スライダ3との間に配置された状態で、前記テーブルに結合固定されている。この様に、テーブル4が移動したときにあっても、カバー8により開口部からハウジング1の内部が露出しないようにしている。
また、ハウジング1の左右端(テーブルの移動方向の左右両側)それぞれには、ハウジング1の左右開口部を覆うようにサイドカバー11が装着されている(図2(a)は、サイドカバー11を取り外した状態を示す)。
上述した様な本実施例の直動テーブル装置20aの場合には、ハウジング1内部への粉塵の侵入を効果的に防止または抑制でき、低コストで防塵性の高い直動テーブル装置を提供する事ができる。
即ち、スライダ3と共に移動するテーブル4の両側に配置された2つのジャバラ7aを、これら2つのジャバラ7aを連結する連結部10を設けて一体成形する事により、ハウジング1の開口部を隙間無く覆う事ができる。更に、テーブル4とスライダ3との間にジャバラ7aの連結部10を配置して、連結部10をテーブル4に固定する事により、ジャバラの固定金具を不要としている。これにより、直動テーブル装置20aの組立が容易となると共に、従来構造の直動テーブル装置におけるテーブルと固定金具の間の隙間、及び固定金具とジャバラの間の隙間を無くする事ができる。
又、連結部10に取付け孔9を設けることにより、テーブル4を軌道部であるスライド3、及び駆動部であるナット16に直接固定しているので、テーブル4における面精度(平行度)と位置決め精度を維持することが可能である。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係わる直動テーブル装置20bである。本実施形態の直動テーブル装置20bは、前記第1の実施形態の直動テーブル装置20aとほぼ同様であるが、前述した駆動部の構造が、前記第1の実施形態のものとは異なる。
本実施例の場合には、テーブル4を直線駆動する駆動部6を、モータとボールねじではなく、リニアモータ12として、ハウジング1内への粉塵の侵入の低減を図っている。
なお、本発明に係る直動テーブル装置は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の直動テーブル装置は、加工場のような粉塵のある環境における駆動装置として好適に利用できる。
1 ハウジング
2 ガイドレール
3 スライダ
4 テーブル
5 リニアガイド(軌道部)
6、6a 駆動部
7、7a ジャバラ
8、8a カバー
9 取付け孔
10、10a 連結部
11 サイドカバー
12 リニアモータ
13 固定金具
15 ボールねじ
16 ナット
17 ねじ軸
18 モータ
19 カップリング
20、20a、20b 直動テーブル装置

Claims (2)

  1. ハウジングに取り付けられたガイドレールに往復移動可能に設けられたスライダを有する軌道部と、前記スライダに連結されるテーブルと、このテーブルを前記ガイドレールの軸方向に沿って往復駆動および位置決めする駆動部と、前記テーブルが移動したときにあっても前記ハウジングの内部が露出しないようにハウジングの開口部を覆うカバーとを備えた直動テーブル装置において、
    前記カバーは、前記テーブルの両側に配置されたジャバラを連結部により連結して一体成形したことを特徴とする直動テーブル装置。
  2. 前記テーブルと前記スライダとの間に前記連結部を配置していることを特徴とする請求項1に記載の直動テーブル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107327481A (zh) * 2017-06-30 2017-11-07 成都福誉科技有限公司 一种封闭式直线模组及其制作方法
CN112621365A (zh) * 2020-12-21 2021-04-09 深圳市云点工业科技有限公司 一种具有防尘结构的直线轨道

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