JP5866547B2 - 畜舎 - Google Patents

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Description

本発明は、牛舎を初め、鶏舎や豚舎に利用することのできる畜舎に関するものであり、畜舎内の換気をプッシュプル換気で行う畜舎に係るものである。
酪農では、暑い夏季になると雌牛の受胎率が低下し、また出産後の雌牛も暑熱ストレスが起因し、搾乳量が減少する問題があった。この問題に対しては、牛の生活する牛舎の環境を快適なものにするという観点でいくつかの提案がされている。
特許文献1には、トンネル換気式牛舎構造が開示されている。ここでは、開閉部を含む両端壁と、側壁と、屋根で閉鎖された牛舎本体の一方の端壁に常時外気の流入を許す外気流入路と、他の端壁に設けられた空気排出装置と、牛舎内の空気の一部を循環させる空気循環装置について開示されている。
つまり、特許文献1の牛舎は、長方形の牛舎の一方の短辺に空気排出装置を設け、他方の短辺に外気流入路を設けるので、長方形の長さ方向に空気の流れをつくるというものである。なお、空気循環装置は、冬季の寒い時期には、牛舎内の空気を全て換気するのではなく、一部を循環させることで牛舎内の温度が下がりすぎないようにするためのものである。
また、空気排出装置は、牛舎内の温度検出装置に基づいて複数の空気排出用換気扇の稼働数を増減する。つまり、牛舎内の温度に基づいて、牛舎内の風速を変更している。
牛舎に限定することなく、牛、豚、鶏といった家畜を飼う畜舎では、舎内の温度に基づいて風を制御するものがいくつか提案されている。特許文献2は、畜舎内に複数の送風装置を配置させ、送風装置の設置場所での温度に基づいて風量を個々に設定する制御方法が開示されている。
また、特許文献3では、畜舎の環境、家畜の種類、収容数に応じて風量を可変にする送風方法が開示されている。また、特許文献4では、舎外温度および体重に対応するCO濃度がコントロールされるようにファンの回転数を制御する制御方法が開示されている。また、特許文献5では、個々の家畜に体温感知器をつけ、体温変化に基づいて換気装置を制御する技術が開示されている。
これらの発明は、畜舎の中に空気の流れを作り、夏季における牛の体温を低下させ、搾乳量が減少しないことを目的としている。
また、より牛側に立脚した見方から、乳牛の体感温度を暑熱対策の尺度とする見方もある。体感温度とは、単に気温だけではなく、同じ気温であっても、風や湿度の影響で気温の感じ方が異なるということを表すものである。これには、湿度を考慮したミスナール体感温度と風速も考慮したリンケ体感温度が、人間用として提案されていた。なお、リンケ体感温度Lは(1)式で表される。
・・・(1)
なお、ここでtは気温(℃)であり、vは、風速(m/s)である。
ところで、牛と人間はもちろん体感温度が異なる。牛においては、上記の式が修正され(2)式のようになる。
・・・(2)
つまり、風速に係る係数が人間の場合と異なるとされている。この(2)式からわかるように、体感温度は、風に吹かれると、寒く感じるというものである。
しかし、体感温度の高低だけでは、どれくらい不快になっているかは、判然としない。そこで、不快指数(温湿度指数)(Temperature Humidity Index:以後「THI」と呼ぶ。)というものが提案されている(非特許文献1)。THIは(3)式のように定義されている。
・・・(3)
なお、ここでTは気温(℃)であり、Hは相対湿度(%)である。
実登3110491号公報 特開2007−23912号公報 特開2004−190616号公報 特開平02−195832号公報 特開平01−157324号公報
暑熱ストレスを察知して乳量・受胎率低下を防ぐ 温湿度指数(THI)を用いた暑熱対策 JFC日本政策金融公庫 農林水産事業 技術の窓 No.1910 H25.4.25URL(http://www.jfc.go.jp/n/finance/keiei/pdf/1910.pdf)
特許文献1乃至5は、暑熱対策として畜舎に空気の流れを起こして、牛を快適に育成しようとするものである。しかし、畜舎内の温度だけに基づく送風だけでは、牛の不快感は完全に排除されたとは言えない。結果、搾乳量の減少はあまり改善しない。
また、牛にとっての不快指数は提案されており、受胎率との関係などは調べられているが、不快指数をいかに改善するかについては、なんらの提案もされていなかった。特に、フリーバーン方式であっても、フリーストール方式であっても、またつなぎ方式であっても、搾乳量を向上させるためには、畜舎全体の牛の不快指数を低下させる必要がある。
すなわち、局所的に居心地のよい場所があれば、多くの牛がそこに集まり、密集することで、却ってストレスを溜める。したがって、夏季の搾乳量の減少を改善するには、牛舎のどこにいても、不快指数が低い状態を実現できるような牛舎が必要である。
本発明はこのような状況に鑑み、畜舎にいる全ての牛にとって快適な暑熱対策を施す事ができ、夏季の搾乳量の減少を改善することのできる畜舎を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明では、畜舎全体に一様流とも言える均一な空気の流れを作ることができるプッシュプル換気を行う。また、温度と湿度だけを考慮したTHIではなく、空気の流れも考慮した補正THIに基づいて畜舎に流れる均一な空気の流れの強さを制御する。
より具体的には、本発明に係る畜舎は、
長方形の床面と、
前記床面の長辺側に設けられた一対の側壁と、
前記床面の短辺側に設けられた一対の端壁と、
前記側壁と前記端壁との上方に配置された屋根を有し、
前記一対の側壁の第1側壁には、前記端壁の長さ以上に渡って、隣接する送風機のファンの直径以下の間隔で排出方向にプル側送風機が並設され、
前記一対の側壁の第2側壁には、前記プル側送風機の両端の送風機に対向する位置に吸引方向にプッシュ側送風機が配設され、前記プッシュ側送風機の間には、貫通孔が設けられていることを特徴とする。
本発明の畜舎は、長方形の対向する長辺部分に設けられた側壁間でプッシュプル換気を行うので、一様流とも言える均一な空気の流れを生じさせることができ、畜舎のどこにいても牛は快適な空気の流れを受けることができる。また、この均一な空気の流れは、温度と湿度と風速を考慮した補正THIに基づいて制御されるので、快適な環境を過剰な電力を使うことなく達成することができる。
また、均一な空気の流れは、畜舎内のアンモニアや二酸化炭素の蓄積を解消することができる。さらに、均一な空気の流れは、サシバエ等の害虫が畜舎内にとどまることを防止する。これによりサシバエが牛を刺すことが軽減され、牛へのストレスも軽減されるため搾乳量の減少を抑えることができる。また、畜舎を閉鎖型とするので、鳥などの害獣の侵入を防止できる。
これらの効果によって、夏季においても受胎率を向上させ、また夏季に落ち込むと言われる搾乳量の減少を防止することができる。
本発明に係る畜舎(牛舎)の外観斜視図である。 牛舎の長辺側の側壁およびその拡大図である。 牛舎の短辺側の端壁を表す図である。 牛舎に用いる送風機の一例を示す図である。 プッシュプル換気を行った場合の空気の流れを示すシミュレーション結果図である。 プル換気だけを行った場合の空気の流れを示すシミュレーション結果図である。 プル換気とプル換気の両端に対向する位置だけにプッシュ側送風機を配置した場合の空気の流れを示すシミュレーション結果図である。 送風機間隔を0.5mとした場合のシミュレーション結果である。 送風機間隔を1.0mとした場合のシミュレーション結果である。 送風機間隔を2.0mとした場合のシミュレーション結果である。 牛舎の送風機と貫通孔の配置を表す図である。 制御系の接続関係を示す図である。 THIの計算結果を表す図である。 補正THIの計算結果を示す図である。 メインフローを示すフロー図である。 外部要求処理のフローを示す図である。 デマンド制御およびパラメータ設定のフローを示す図である。 手動モード動作のフローを示す図である。 各種センサ処理のフローを示す図である。 補正THIを求めるフローを示す図である。 補正THI制御モードのフローを示す図である。 細霧冷却ポンプ運転モードのフローを示す図である。 温度制御モードのフローを示す図である。 最低換気モードのフローを示す図である。 実施の形態2の牛舎の制御系の接続関係を示す図である。 図25の牛舎のメインフローを示すフロー図である。 生体センサ処理のフローを示す図である。
以下に本発明に係る畜舎について図面を参照しながら説明を行う。なお、以下の説明は本発明に係る畜舎の一実施形態の説明であり、これに限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下の実施形態は変更することができる。なお、以下の説明においては、畜舎を牛舎として説明を行う。しかし、本発明の畜舎は特に牛舎に限定されるものはなく、鶏舎、豚舎にも適用することができる。
(実施の形態1)
図1に本発明に係る畜舎(牛舎)の斜視図を示す。また、図2には、牛舎1の側面図とその一部拡大図を示す。また、図3には、牛舎1の短辺方向の側面図を示す。図1、2、3を参照して、牛舎1は、長方形の床面10と、床面10の短辺側に設けられた端壁12a、12b(いずれか若しくは両方を「端壁12」とも呼ぶ。)と、床面10の長辺側に設けられた側壁14a、14b(いずれか若しくは両方を「側壁14」とも呼ぶ。)と、屋根16によって形成される。
床面10は、長方形の形状をしている。ただし、正方形を排除するものではない。牛舎を建設する土地の都合により、多少のゆがみはあってもよい。ここで「ゆがみ」とは、各辺が完全な直線でない若しくは、各辺をなす角度が90度からずれるという状況を含む。しかし、牛舎1は、舎内に均一な空気の流れを発生させることで、牛にとっての快適性を確保するものであるので、均一な空気の流れを阻害するほど、ゆがんでしまうのは好ましくない。
床面10の仕上がりは特に限定されるものではなく、多少の盛り土がされていてもよい。ただし、盛り土も、後述する均一な空気の流れを阻害するほど、凸凹ができるものは好ましくない。
図3を参照して、端壁12aと12bは、長方形の床面10の対向する短辺に設けられる。ここには、開閉扉13a、13bが設けられる。開閉扉13a、13bは、牛舎1への牛の出入りや、作業車両若しくは作業者の出入りのために利用される。通常、この開閉扉13a、13bは、閉じておくのが望ましい。端壁12a、12bに開口部があると、牛舎1内に発生させる均一な空気の流れを乱す原因になるからである。
図2を参照して、側壁14aは、長方形の床面10の対向する長辺に設けられる。なお、側壁14aと側壁14bは、ほぼ同じなので、側壁14aで説明を続ける。側壁14aには、貫通孔14ah(側壁14bなら貫通孔14bh)が形成されている。貫通孔14ahは、側壁一杯に広がる1つの貫通孔であってもよいし、複数の貫通孔が設けられていても良い。この貫通孔14ah(14bh)には、後述する送風機20a(20b)が設置される。また、貫通孔14ahは、側壁14a若しくは壁部材(側壁を形成するボード状の材料)を形成してから穿設してもよいし、凹状の切り込みが形成された壁部材を組み合わせて設けられた側壁14aの孔であってもよい。
図1を参照して、屋根16は、牛舎1内の均一な空気の流れを作る空間を形成する1部であるので、空気の流れを阻害しない程度の天井の平坦さを有するのが望ましい。屋根16が直接天井となる場合は、屋根16はフラットに近い方が望ましい。形状は、特に限定されるものではなく、切妻屋根、寄棟屋根など自由に利用してよい。切妻屋根で、屋根16の傾斜が1寸勾配(5.7度)のものが好適に利用することができる。なお、寒冷地では積雪防止及び屋根16の強度の観点から、2寸勾配(11.4度)であってもよい。また、勾配がこれ以上あっても、牛舎1内にバッフルと呼ばれる導風幕を張ることで、天井を形成することなく、空気の流れを均一にすることができる。
図2(a)には、側壁14aの正面図を示し、図2(b)には、一部拡大図を示す。側壁14a、14bに設けられる貫通孔14ah、14bhには、送風機20a、20b(いずれか若しくは両方を「送風機20」とも呼ぶ。)が、設置される。送風機20a、20bは、それぞれの側壁14a、14bに同数ずつ配置され側壁14a、14bの全面に配置されるのが望ましい。また、配置は隣接する送風機20a、20b同士が等間隔になるように配置するのが望ましく、隣接する送風機20a、20b同士の間隔は、使用するファンの直径以内の距離であるのが望ましい。均一な空気の流れを作るためには、隣接する送風機20a、20b同士の間隔が開きすぎていては、空気が流れない空間ができてしまうからである。ただし、後述するように、上記の条件を満たしていなくとも、均一な空気の流れを作ることができる態様を排除しない。
図4には、1台の送風機20の例を示す。図4(a)は側面視、図4(b)は平面視である。送風機20は1120mm×1120mmの大きさであり、幅20wおよび高さ20hとも同じ寸法である。ファンの直径20dは、1000mmの大きさを有する。送風機20の前面20fと後面20rには、ワイヤで形成された羽根ガードが設けられている。空気は後面20rから入り、前面20fから吹き出される。図4で例示した送風機20は、吸込側と吹出側が決まっているタイプの送風機20を示したが、ファンの回転方向によってどちらの面も吸込側にできるタイプの送風機であればより好ましい。
図2を再度参照する。図2(a)に示すように、送風機20は、一方の側壁14の全面に配置している。図2では、側壁14aに縦に接近して設けられた貫通孔14ah1、14ah2が設けられており、それぞれの貫通孔14ah1、14ah2に、送風機20aが設置されている様子を示す。つまり、縦方向に2段に送風機20aを配置した構成である。
横方向を見ると、それぞれの貫通孔14ah1、14ah2の間隔には、狭い部分15aと広い部分15bがある。広い部分15bは、側壁14a(14b)の柱等を設ける箇所である。狭い部分15aおよび広い部分15bともに、送風機20aのファンの直径20dより狭い間隔で設置されているのが望ましい。なお、ここで、隣接する送風機の間隔とは、隣接する送風機のファンの先端同士が最も短くなる距離を言う。
また、側壁14aの両端でも、端14at1、14at2から最初の送風機20aまでの距離は、送風機20aのファンの直径20dよりも短い間隔で配置されている。また、図2で示すように、送風機20aを縦方向に重ねる場合も、各送風機20a間の距離はファンの直径20dよりも短い間隔で配置されている。なお、送風機20aは、1段だけで配置してもよい。床面10から牛の頭の高さまでに均一な空気の流れができればよいからである。また、送風機20aは、3段以上の配置にすることを排除しない。
図示してないが、他方の側壁14bの全面にも同じように送風機20bが配置されている。一方の側壁14aの全面に配置された送風機20aと、他方の側壁14bに配置された送風機20bは、それぞれの送風機20a、20b同士が対向する位置に配置されている。ここで対向する位置とは、互いに向かい合う送風機20a、20bのファンの軸心がほぼ一致する位置関係をいう。
しかしながら、一方の側壁14aから他方の側壁14bまでの十分長い距離(少なくとも10m以上の距離)を空気が流れるため、送風機20a、20b同士が対向する位置になくても、均一な空気の流れを作ることはできる。なお、図4に示すように吸引と排出の方向が決まった送風機20を用いる場合は、牛舎の一方の側壁14aに配置した送風機20は吸引側を外側に向け(プッシュ側送風機)、他方の側壁14bに配置した送風機20は、排出側を外側に向ける(プル側送風機)。
また、プッシュ側送風機とは、送風機20を吸引方向に配設した送風機であり、プル側送風機とは、送風機20を排出方向に配設した送風機と言ってもよい。また、プル側送風機が配置されている側壁14bを第1側壁と呼び、プッシュ側送風機が配置されている側壁14aを第2側壁と呼ぶ。
図5には、これらの送風機20a、20bを一斉に稼動させた場合に牛舎1内に起こる空気の流れをシミュレーションしたベクトル図を示す。牛舎1は、間口(端壁の長さ12w)が25m、奥行き(側壁の長さ14w)が40m、軒高16h(図3参照)が3mとした。また、プッシュ側14pushおよびプル側14pullはそれぞれ、ファンの直径が1m、送風量は345m/minのものを22台、2段に配置した。図4に示したものと同じ、幅1120mmの送風機20である。送風機20の側壁14に沿った配置間隔は、送風機20のフレーム間を0.5mとした。つまり、ファンの間隔は0.62mである。牛舎1内に風速2.0m/sの均一な空気の流れを作る場合を想定している。全部で88台の送風機を用いた計算である。
なお、以下のシミュレーションの結果図を通じて、端壁12と送風機20の間に関しては、見やすいように表示を修正している。例えば、上記の間隔で幅20wが1120mmの送風機20を配置すると、端壁12と最も近い送風機20との間は2m以上離れることになる。しかし、図5の表記上、端壁12と最も近い送風機20との間は、もっと近くなるように表示を行った。
図5の牛舎1内の矢印は、2.0m/sの風速を示す。牛舎1の隅々まで2.0m/sの風速の空気の流れが生じていることがわかる。
一方、図6には、他方の側壁14bだけに送風機20bを配置し、一方の側壁14aには、貫通孔14ahだけを形成した場合のシミュレーションのベクトル図を示す。牛舎1内の中央付近では2.0m/sの均一な空気の流れを生みだすことができている。しかし、両端壁の近傍17では、2.0m/sの空気の流れはできていない。すなわち、この範囲にいる牛にとっては、所定の風量の空気の流れを得られないことを意味する。
なお、風速2.0m/sとは、ここでの送風機20で見込める最大出力風速であり、より強力な送風機20を用いて、2.0m/s以上の最大出力風速を出せるようになっていてもよい。
このように、対向する側壁14にプッシュ側送風機20aとプル側送風機20bを設けることで、牛舎1内の空気の流れは極めて均一になる。すなわち、牛舎1のどこにいても、所定の風を受けることができる。
図7には、他方の側壁14bには、図5および図6の場合同様に送風機20bを配置し、一方の側壁14aには、側壁14bに並設した送風機20bの両端部に対向する位置だけに送風機20aを配置した場合のシミュレーションの結果を示す。側壁14aに配置した送風機20aは、図5の場合同様に2段に配置した。
図7を見ると、プッシュ側14pushの送風機20aは、プル側14pullに配置した送風機20bの両端部に対向する位置に1台ずつ(2段なので、全部で4台)配置するだけで、図6のように端壁12a、12bの付近で均一な空気の流れが生じない部分を回避することができる。すなわち、プッシュ側の送風機20aは少なくともプル側の送風機の両端の送風機20bに対向する位置に1台ずつ配置されることで、牛舎1内に均一な空気の流れを作ることができる。
しかし、図7では、若干ではあるが最大風速が低下する。したがって、プッシュ側14pushの送風機20aは、図5のように、プル側14pullの送風機20bと同じ設置範囲に配置されるのが望ましい。ただし、図7の態様であっても、牛舎1としては、実用に耐えうる。
牛舎1の中は、牛の体感温度(後述する補正THIという指数で評価する。)の観点から2.0m/sの均一な空気の流れがあることが望ましい。しかし、実際に実用に利用できる範囲を考えると、均一な空気の流れはもう少し低くてもよい。次にどの程度この均一な空気の流れの風速を緩和できるかを検討した。
後述する補正THIによれば、風速が2.0m/sから20%低下した1.6m/sとなっても、ストレス無の領域が温度にして0.5度から1度低下するだけである。また、牛舎1の端壁12に近い部分には、作業用の機械等を保管しておくスペースがどうしても生じる。このスペースが仮に牛舎1の総面積の20%までは許容されると考える。つまり、風速が1.6m/sより遅い領域が牛舎1全体の20%以下の状態ならば許容されるとする。これは均一な空気の流れは、牛舎1全体の80%以上の領域が、目標風速の80%以上であれば、均一な空気の流れができると言える。
もちろん、牛舎1全体の80%以上の領域が目標風速の95%以上の風速であれば好ましい。さらに牛舎1全体の90%以上の領域が目標風速の80%以上であってもよいし、牛舎1全体の90%以上の領域が目標風速の95%以上であれば、より好ましい。これらの状態であっても、均一な空気の流れと言ってもよい。
図8は、図7と同じシミュレーション結果であるが、矢印の長さと太さの比率を若干大きくしより見やすくしたものである。つまり、プル側14pullの送風機20bは、側壁14bに沿って22基配置され、各送風機20aの側壁14a方向の間隔は0.5mに配置されている。なお、この間隔とは、送風機のフレーム間の間隔をいう。
図9は、プル側14pullの送風機20bの数を19個として、側壁14aに沿った方向の送風機20aの配置間隔を1mとしたものである。また、図10は、プル側14pullの送風機20bの数を13個として、側壁14aに沿った方向の送風機20aの配置間隔を2mとしたものである。
ここで、牛舎1内において最大風速が1.6m/sより低い箇所の面積を求めたところ、図8では5%、図9では18%、図10では40%であった。上記のように、実用的な牛舎1として、均一な空気の流れは、牛舎1全体の20%以下であれば、十分であると考えられる。
したがって、プッシュ側14pushの送風機20aを側壁14aの両端に配置し、プル側14pullの送風機20bを側壁14bの全面に配置する態様の場合は、プル側14pullの送風機20bは、少なくともフレーム間隔で1mまでは離してもよいと言える。これは言い換えると、送風機20bのファンの直径の1.12倍以下の配置にすることで、牛舎1内に均一な空気の流れを作ることができると言える。
特にファンの直径が1m級の送風機であれば、側壁方向の送風機の間隔を100mm以下(ファンの直径の1.12倍以下)にするのが好ましい。なお、ここでファンの直径が1m級の送風機とは、ファンの直径が0.9〜1.2mまでの送風機20をいう。ファンの直径20dが多少変わっても、同じ送風量を発揮することができるからである。
また、本発明の牛舎1は、長方形の床面10を有するものであるから、側壁14の長さは端壁12の長さ以上であることが必要である。すると、ファンの直径20dが1m級の送風機20b(プル側送風機)は、側壁14に沿って100mm毎に設置すると12個(12列)以上設置するのが望ましいことになる。この間隔であれば、側壁14の長さは可能な限り長くなってもよい。
すなわち、本発明に係る牛舎1は、プッシュ側14pushに設けられた貫通孔14ahに、プル側14pullの個々のプル側送風機20bと対向する位置にプッシュ側送風機20aを配設するだけでなく、プル側送風機20bのうち、両端のプル側送風機20bに対向する位置にプッシュ側送風機20aを設け、プッシュ側送風機20a間に少なくとも貫通孔14ahを設けるだけという形態も含む。もちろん、貫通孔14ahには、牛舎1内に均一な空気の流れを作ることができるように、プッシュ側送風機20aを設置してもよい。すなわち、プッシュ側送風機20aはプル側送風機20bと同数以下若しくは同数以上の数が配置されることを含む。
したがって、牛舎1の送風機20の配置は図11の状態を含む。図11を参照して、プル側の送風機20bは、ファンの直径20dより短い間隔で他方の側壁14bに配置される。配置された送風機20bの両端の送風機を送風機20bt1、20bt2とする。一方の側壁14aには、他方の側壁14bの送風機20bの両端の送風機20bt1、20bt2に対向する位置に送風機20a1、20a2が配置される。そして、送風機20a1と送風機20a2の間には貫通孔14ah3が設けられる。
なお、貫通孔14ah3は、均一な空気の流れを阻害しない程度に柱や壁が配置されていてもよい。例えば、プル側の送風機20bと対向する位置に送風機取付用の貫通孔14ah1、14ah2(図2参照)を設けることができる。
また、プッシュ側の送風機20a1と送風機20a2の間に適当な間隔で送風機20aを配してもよい。すなわち、プッシュ側の送風機20aは、両端の送風機20a1と送風機20a2が、プル側の送風機20bの両端の送風機20bt1と送風機20bt2に対向する位置にあれば、プル側の送風機20bと同数配置しなくてもよい。
なお、プル側14pullの送風機20bが設置されている幅19は、牛を居住させる空間の側壁14a、14b方向の長さである。この幅19が、牛舎1の幅(端壁12a、12bの長さ)12wより長ければ、側壁14a、14bの長さ14wより短くてもよい。すなわち、送風機20bは、側壁14bの全面にファンの直径以下の間隔で配置していなくてもよい。牛舎1の中で牛が居住する部分に均一な空気の流れを発生させればよいからである。
また、プッシュ側に配置した送風機20a1と送風機20a2の外側に送風機20a3と送風機20a4が配置されていてもよい。プル側の両端の送風機20bt1、20bt2に対向する位置より外側にプッシュ側送風機が配置されても、プル側送風機が配置されている幅19の範囲では、ほとんど空気の流れに影響はないからである。
図12は、牛舎1を端壁に平行な面で切った断面の模式図である。この図を用いて牛舎1の送風機20a、20bおよびその他の手段の処理フローについて説明する。牛舎1内に設けられた温度センサ22、湿度センサ24、風速センサ26、二酸化炭素センサ28、アンモニアセンサ30は、制御器50と接続されている。制御器50は、全ての送風機20a、20bと接続されている。
これらのセンサ類は、牛舎1の奥行方向(側壁14に沿った方向)に向かって、所定間隔で複数個配置されていてもよい。牛舎1は長方形をしているので、1つのセンサの値で牛舎1内の全ての位置をカバーすることはできないからである。
制御器50は、温度センサ22からの信号St、湿度センサ24からの信号Sh、風速センサ26からの信号Sw、二酸化炭素センサ28からの信号Sc、アンモニアセンサ30からの信号Saを受信する。
これらの受信する信号は、1種類のセンサに複数個の信号の入力があり得る。同種のセンサは複数個配置することを予定しているからである。この場合、制御器50は、同一種類のセンサからの複数の入力に対して、その平均値で全体を制御するようにしてもよい。また、分散を求めておいて、分散値の大きな測定値がある場合は、個々のセンサの位置を考慮して制御を行ってもよい。
制御器50は、送風機20a、20bに対しては、インバータの周波数(高い程出力が高い)を指示する指示信号C20a、C20bを送信する。なお、指示信号C20aとC20bは、側壁14a、14bの全面に配置した送風機20a、20bの全てを一様に制御してもよいし、特定の送風機を個別に制御してもよい。
本発明の牛舎1では、牛舎1内に、均一な空気の流れを作ることを目的とするので、側壁14a、14bに並列に配置した送風機20a、20bの一部を間欠的に駆動させる若しくは、部分的に風速の強弱をつけることで、均一な空気の流れを作れる場合があれば、そのような制御を排除するものではない。
また、制御器50は、細霧冷却ポンプ32とも接続されている。細霧冷却ポンプ32には、吹き出しノズル34が連通されている。細霧冷却ポンプ32が作動すると、吹き出しノズル34から細霧33が噴出する。制御器50は細霧冷却ポンプ32に対しては、指示信号Cpを送信することで、細霧冷却ポンプ32の運転を制御することができる。
また、制御器50は、送風機20a、20bに給電する給電線に設けられた、切断スイッチ36とも接続されている。制御器50は指示信号Cdを送信することで、給電を切断することができる。また、送風機20a、20bにインバータの周波数を指示する指示信号C20a、C20bを送信して、送風量を抑制して消費電力を制御することもできる。これらは、後述するデマンド要求があった場合に使用される。
また、制御器50は、入出力装置52と接続されている。入出力装置52は、表示画面52dと、キーボード等の入力手段52kを有する。主として作業者が用いて制御器50に指示を行う若しくは、現在の牛舎1の状態を確認するために各ステータスを表示させる場合に利用される。制御器50は入出力装置52との間で、信号Sdを送信して、データ等を受け渡し、指示信号Ccを受け取り、作業者の指示に従う。
なお、入出力装置52は、警告灯54等のアラームが搭載されていてもよい。アラームは警告灯54以外の警告ブザー等であってもよい。
制御器50は、牛舎1内の空気の流れ18を、補正THIという基準で制御する。THIについては、すでに説明を行ったように(3)式で求められる数値を、各温度、各湿度毎に算出したものである。この計算結果を図13に示す。図13は横軸が相対湿度(%)を表し、縦軸は乾球温度(℃)を表す。なお、補正THIの値は、実数値であるが、ここでは簡単のため、小数点以下を切り捨てた整数値で表示している。もちろん、実数値として使用してもよい。補正THIの値が71以下の部分(領域A)は、ストレスを感じない部分とされる。また補正THIの値が79以下の部分(領域B)は、軽度のストレスを感じる部分とされる。また補正THIが89以下の部分(領域C)は強いストレスを感じる部分とされる。
また、補正THIが99以下の部分(領域D)は非常に強いストレスを感じる領域であり、それを越える部分(領域E)は危険な領域とされる。このように、THIが72を超える領域では、牛は、不快に感じストレスを感じるとされている。THIは、受胎率との関係を求めた上で、決められたものである。したがって、有効な判断指針となりえる。
しかしながら、(2)式で示したように、牛にも体感温度があり、風を受けると涼しく感じる。しかし、THIには、この体感温度が考慮されていない。そこで、本発明に係る牛舎1の制御器50は、THIに牛の体感温度を代入して求められる「補正THI」に基づいて牛舎1内の風速を制御する。なお補正THIは(4)式によって求められる。
・・・(4)
なおここでTは温度(℃)を表し、Hは相対湿度(%)を表し、vは風速(m/s)を表す。また偏差定数とは地域等による畜舎の環境に対応する為の数値幅を持たせた調節の値である。通常偏差定数は0から8の値をとる。
例えば、図14を参照して、畜舎内の乾球温度(℃)と相対湿度(%)に対応する補正THIに対して調整幅をもたせたものである。具体的には補正THIが畜舎内の乾球温度が34℃で相対湿度が40%の場合、71となり、牛のストレスなしの判定となるが、畜舎の環境状により、この偏差定数を考慮し定数のレンジを最大8.0まであげることができ、ミニマム71、マックス79となる。補正THIが、79の場合は送風機20を運転を100%モード状態で行う。
補正THIはTHIで評価された数値の意味を変更するものではない。すなわち、THIでストレスを感じないとされる数値71以下という基準は、補正THIでも同じである。補正THIは、この数値の取りえる範囲を修正するものである。
図14には、風速を2.0m/sとした場合の各温度、各湿度での補正THIを求めた結果を示す。図13と比較すると、ストレスを感じないとされる数値71以下の領域(領域A)が広くなっているのが分かる。領域DとEは消失している。すなわち、風を受けることで牛の体感温度がさがり、ストレスを感じないとされる領域を広く見積もることになる。
なお、補正THIでは、風速が平方根で表されている。従って、風速2.0m/sが80%の風速(1.6m/s)になっても風速の項は10%程度の低下にしかならない。このことから風速が1.6m/sになると、図14において、領域Aと領域Bとの境界は、乾球温度方向に0.5から1.0℃シフトする程度である。
<制御フロー>
図15には、制御器50による牛舎1内の換気のメインフローを示す。図15で示した制御器50の処理フローは、必ず終了判定(ステップS102)に戻る。つまり、制御器50は、各種の処理を繰り返し行う。なお、それぞれの処理の詳細は、メインフローの説明後に行う。
制御器50が処理を開始すると(ステップS100)、終了判定を行う(ステップS102)。終了判定は、制御器50のコンソールから作業者によって指示される場合以外であっても、緊急に停止する必要がある場合は、割り込みによってこのフローに戻っても良い。終了する場合(ステップS102のY分岐)は、制御を終了する(ステップS150)。なお、ステップS150には、送風機20a、20bへの給電を停止するなどの最終処理を含めても良い。
制御を継続する場合(ステップS102のN分岐)は、次に外部要求処理を行う(ステップS104)。外部要求処理とは、作業者が制御器のコンソールから直接制御を行う場合や、他の機器から要求されるデマンド要求がある。デマンド要求とは、牛舎1の処理を含めて、使用電力が契約電力を超えそうな場合に、他の制御器機(外部)から本牛舎1での送風機20の使用の停止又はインバータによる抑制を要求される場合である。これらの処理が発生した場合は、再度終了判定(ステップS102)に戻り、これらの処理が終了するのを待つ。また、外部要求(デマンド要求)がされていない場合は、この処理は単に通過されるだけである。
次に制御器50は、各種センサによる処理(ステップS106)を行う。各種センサによる処理(「各種センサ処理」ともいう。)とは、アンモニアセンサ30、二酸化炭素センサ28によってモニタされている牛舎1内の諸物質の濃度が所定以上になった場合の処理である。このような状態を検出したら、制御器50は、現在の送風機20a、20bの運転状況に係らず、ファンを最高回転数にし、牛舎1内の換気を行う。これらの処理も緊急性が高いので、発生した場合は、終了判定(ステップS102)まで戻り、これらの状況が解消されるまで、この処理を継続する。
次に、制御器50は、補正THIを算出する(ステップS110)。補正THIは、上記で説明したように(4)式に基づいて算出される。また、制御器50はメモリ内に予めテーブルを保持しておき、そのテーブルを参照することで補正THIを求めてもよい。
次に算出された補正THIの値がVthより大きいか否かを判断する(ステップS114)。ここでVthは、現在の環境で牛がストレスを感じる値である。Vthは69〜71の範囲であり、通常70である。なお、Vthの値自体は、予め決めておく。補正THIの値がVth(70)より大きいということは、現在の環境で、牛はストレスを感じていることを意味している。従って、補正THIがVthよりも大きい場合(ステップS114のY分岐)は、補正THI制御モード(ステップS122)に処理を移す。補正THI制御モード(ステップS122)では、ファンを最大回転数で回転させ、さらに必要な場合は、他の冷却手段も併用する。
補正THIの値がVthを超えていない場合(ステップS114のN分岐)は、さらに温度が15℃より低いか否かを判断する(ステップS116)。15℃より温度が高い場合(ステップS116のY分岐)は、温度制御モードの処理を行う。ここでは、温度を目安として、ファンの回転数を最大回転数と最低回転数の間で、変化させる。
温度が15℃より低い場合(ステップS116のN分岐)は、牛にとっては快適な環境温度になるので、換気だけを目的として送風機20a、20bを運転する最低換気モードに移行する(ステップS120)。この場合は、牛舎1内の牛の頭数によって予測できる二酸化炭素の排出量分を換気できるように送風機20a、20bの運転を行う。
以上の処理が終わったら、制御器50は、再び終了判定(ステップS102)まで戻り、同じ処理を繰り返す。制御器50は、外部要求処理(ステップS104)や各種センサ処理(ステップS106)が行われない限り、数分に一度は、補正THIの算出(ステップS110)を行う。つまり、その程度の間隔で常に送風機20a、20bの運転は見直されており、ほぼ、リアルタイムで牛舎1内の環境を牛が快適に過ごせるように制御することができる。
<外部要求処理>
図16に外部要求処理(ステップS104)の詳細を示す。外部要求処理(ステップS104)に入ったら、デマンド要求がされているか否かを判断する(ステップS142)。デマンド要求がされている場合(ステップS142のY分岐)は、デマンド制御(ステップS1420)を行う。なお、デマンド制御(ステップS1420)を行ったら、終了処理(ステップS102)へ戻る(ステップS1421)。この処理によって、ステップS142において、デマンド要求がされなくなるまで、デマンド制御(ステップS1420)が繰り返される。
デマンド要求がされていない場合(ステップS142のN分岐)は、アラーム解除操作(ステップS143)を行う。デマンド制御(ステップS1420)中でアラームを行うので、それを解除するためである。
次に制御器50は、パラメータ設定が要求されているか否かを判断する(ステップS144)。パラメータ設定が要求されている場合(ステップS144のY分岐)は、パラメータ設定(ステップS1440)を行う。なお、パラメータ設定(ステップS1440)を行ったら、終了処理(ステップS102)へ戻る(ステップS1441)。この処理によって、ステップS144において、パラメータ設定がされなくなるまで、パラメータ設定(ステップS1440)が繰り返される。なお、パラメータ設定を終了するのは、作業者がコンソールから行うようにしてよい。
次に制御器50は、手動操作が要求されているか否かを判断する(ステップS146)。手動操作が要求されている場合(ステップS146のY分岐)は、手動モード動作(ステップS1460)を行う。なお、手動モード動作(ステップS1460)を行ったら、終了処理(ステップS102)へ戻る(ステップS1461)。この処理によって、ステップS146において、手動操作がされなくなるまで、手動モード動作(ステップS1460)が繰り返される。なお、手動操作を解除するのは、制御器50のコンソールから行うようにしてよい。より具体的な例としては、制御盤上のセレクトスイッチなどを操作して手動操作を解除するなどである。
<外部要求処理>/<デマンド制御>
図17(a)にデマンド制御(ステップS1420)のフローを示す。デマンド制御が開始されたら、電源回路をオフにするまたはインバータによる抑制を行う(ステップS1422)。外部からの要求に応えるためである。次にアラームを行う(ステップS1424)。アラームは、音および警告灯の点灯、表示パネルへの表示若しくは、担当者の個人端末への無線による通知であってもよい。アラームを行ったらステップS1420の元の処理に戻り、終了判定(ステップS102)に戻る。
<外部要求処理>/<パラメータ設定>
図17(b)にパラメータ設定(ステップS1440)のフローを示す。パラメータ設定は、制御器50のコンソールから要求および指示が行われる。パラメータ設定の処理に入ったら、各種のパラメータを手動で入力する(ステップS1442)。パラメータには、温度制御の上限温度、下限温度、制御周波数幅、THIモード移行の値Vth、補正THIの偏差定数、等のパラメータを設定する。
<外部要求処理>/<手動モード動作>
図18に手動モード動作(ステップS1460)のフローを示す。手動モード動作も制御器50のコンソールから指示するようにしてよい。手動モード動作が開始されると、まず現在の設定パラメータが制御器50の表示部に表示される(ステップS1462)。作業者は、その表示を参照しながら、それぞれのパラメータを変更する(ステップS1464)。入力が終了したら、制御器50は指定されたパラメータに基づいて、インバータに起動、周波数変更若しくは停止指令を送る(ステップS1466)。この処理によって、送風機の動作を強制的に指示することができる。終了したら、手動モード動作(ステップS1460)まで戻る。
<各種センサ処理>
図19に各種センサ処理(ステップS106)のフローを示す。各種センサ処理が開始されたら、まずアンモニア濃度(「NH3」と記した)が所定の濃度(THa)より高いか否かを判断する(ステップS1060)。所定の濃度(THa)より高い場合(ステップS1060のY分岐)は、ファンを最大回転にし、アンモニア濃度アラームを行う(ステップS1068)。アンモニア濃度アラームとは、牛舎1内のアンモニア濃度が所定の濃度以上になっていることを知らせるための警告である。アラームは、音および警告灯54の点灯、表示パネルへの表示若しくは、担当者の個人端末への無線による通知であってもよい。アラームを行ったら終了判定(ステップS102)に戻る(ステップS1070)。
ステップS1060において、アンモニア濃度が所定の濃度より高くなければ(ステップS1060のN分岐)、二酸化炭素濃度(「CO2」と記した)が所定の濃度(THb)より高いか否かを判断する(ステップS1062)。所定の濃度(THb)より高い場合(ステップS1062のY分岐)は、ファンを最大回転にし、二酸化炭素濃度アラームを行う(ステップS1072)。二酸化炭素濃度アラームとは、牛舎1内の二酸化炭素濃度が所定の濃度以上になっていることを知らせるための警告である。アラームは、音および警告灯54の点灯、表示パネルへの表示若しくは、担当者の個人端末への無線による通知であってもよい。アラームを行ったら終了判定(ステップS102)に戻る(ステップS1074)。
ステップS1062において、二酸化炭素濃度が所定の濃度より高くなければ(ステップS1062のN分岐)、アラーム解除を行い(ステップS1064)、各種センサ処理(ステップS106)に戻る(ステップS1066)。
<補正THI計算>
図20に補正THI計算(ステップS110)の処理フローを示す。補正THI計算が開始されたら、制御器50は、温度センサ22、湿度センサ24、風速センサ26より温度、相対湿度、風速の各値を取得する(ステップS1100)。そして、(4)式に代入し、補正THIを求める(ステップS1102)。そして補正THI計算(ステップS110)に戻る(ステップS1104)。
<補正THI制御モード>
図21に補正THI制御モード(ステップS122)の処理フローを示す。補正THI制御モードが開始されたら、まず送風機20a、20bを最大回転数で運転する(ステップS1220)。そして次に相対湿度RHの値が80%より高いか否かを判断する(ステップS1222)。相対湿度RHが80%より低い場合(ステップS1222のN分岐)は、細霧冷却ポンプ運転モード(ステップS130)を行い、補正THI制御モード(ステップS122)へ戻る(ステップS1228)。
一方、相対湿度が80%より高い場合(ステップS1222のY分岐)は、細霧冷却ポンプ32を停止し(ステップS1224)、1分間そのまま待機する(ステップS1226)。相対湿度が80%以上の場合は細霧33を発生させても、冷却効果がないためである。そして、補正THI制御モード(ステップS122)に戻る(ステップS1228)。なお、細霧冷却ポンプ32を設置していない場合は細霧冷却ポンプの運転工程(ステップS130)をスキップしてよい。
<補正THI制御モード>/<細霧冷却ポンプ運転モード>
図22に細霧冷却ポンプ運転モード(ステップS130)の処理フローを示す。細霧冷却ポンプ運転モードが開始されたら、細霧冷却ポンプ32を運転する(ステップS1300)。細霧冷却ポンプ32が稼働すると、牛舎1内に配置したノズルから細霧33が噴出する。
そして、運転タイマーをセットする(ステップS1302)。初期値は例えば1分に設定されている。これで、細霧33の噴出は、運転タイマーが所定の時間(1分)経過するまで継続される。そして1分経過後に細霧冷却ポンプ32は停止する(ステップS1304)。次に、休止タイマーがセットされる(ステップS1306)。初期値は例えば2分である。
制御器50は、休止タイマーが所定の時間(2分)経過するまで現在の状況を維持(待機)する。その後、細霧冷却ポンプ運転モード(ステップS130)に戻る(ステップS1308)。この処理により、1分間連続した細霧33の吹き出しが行われ、2分停止するという動作が継続される。
<温度制御モード>
図23に温度制御モード(ステップS118)の処理フローを示す。温度制御モードが開始されたら、制御器50はインバータ出力値Fを以下の(5)式によって算出する(ステップS1182)。
・・・(5)
なお、Fはインバータ出力(周波数)であり、Tminは最低設定温度(℃)であり、Tmaxは最高設定温度(℃)であり、FminはTminの時の周波数(出力)であり、FmaxはTmaxの時の周波数(出力)である。またTは、その時の温度(℃)である。
(5)式を見ると、最高設定温度と最低設定温度に対して、FmaxとFminの間の出力を1次関数で比例配分している。すなわち、温度Tが上昇すれば、それにしたがって、インバータの出力も比例して高くなる。また、温度が低くなっても、必ず、Fminだけの出力でファンを回転させていることがわかる。
(5)式によって、現在の温度に応じたインバータ出力を求めたら、その値をインバータ出力値としてセットする(ステップS1184)。これは、インバータの運転指示のための準備である。そして、インバータに運転指示を出す(ステップS1186)。これによって、インバータは所定の回転数でファンをまわす。最後に温度制御モード(ステップS118)に戻る(ステップS1188)。
<最低換気モード>
図24に最低換気モード(ステップS120)の処理フローを示す。最低換気モードが開始されたら、必要換気量(Qmin)を算出する(ステップS1200)。なお、必要換気量は1分あたりの体積で表される。これは、牛舎1内に収容されている牛の頭数と、1頭あたりに必要な換気量を乗算することで求められる。1頭当たりに必要な換気量は公知の量であってよい。
次に必要換気量(Qmin)が、インバータの最低出力時における換気量(Qfmin)より少ないか否かを判定する(ステップS1202)。少なくない場合(ステップS1202のN分岐)は、インバータの出力を上げて換気量を増やすことで必要換気量を賄えるということである。したがって、インバータ周波数を必要換気量が(Qmin)になるように設定し、送風機に運転指示を出す(ステップS1204)。そして、最低換気モード(ステップS120)に戻る(ステップS1206)。
インバータの最低出力時における換気量(Qfmin)が必要換気量(Qmin)より大きい場合(ステップS1202のY分岐)は、これ以上インバータの出力を弱められないので、間欠運転を行う。
まず、間欠運転時間STを(6)式に基づいて求める(ステップS1208)。
・・・(6)
そして、インバータは最低周波数として送風機を運転させる(ステップS1210)。そして、間欠運転休止時間をセットする(ステップS1212)。この間欠運転休止時間は例えば初期値として5分である。
そして、送風機20a、20bを所定の時間(5分)停止する(ステップS1214)。そして、最低換気モード(ステップS120)に戻る(ステップS1216)。なお、ここでは、間欠運転する例を示したが、間引き運転してもよい。なお、間引き運転とは、設置された送風機のいくつかを完全に停止することをいう。
ステップS1208からステップS1216の処理を説明する。(6)式は、送風機が1分間で供給できる換気量と、牛舎1内の牛が1分間に必要な換気量の差が分母とされている。つまり、分数の部分については、必要換気量(Qmin)分が全く新気に置換される時間を求めている。したがって、(6)式で求められる間欠運転時間STは、5分間で不足した換気量を全くの新気に置換することのできる時間である。したがって、停止時間の5分を変更する際は、(6)式の「5」も同じ数値に変更する必要がある。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る牛舎2は、実施の形態1の場合とほとんど同じである。したがって、同じ部分については説明を省略する。牛舎2は、牛舎2に収容した個々の牛に、生体モニタを取り付け、そのモニタ結果によって、環境を制御するものである。
図25に牛舎2の制御系の図を示す。図12との違いは、制御器51が生体センサ検出器38が設けられている点である。生体センサ検出器38は、個々の牛に取り付けられた生体センサ(図示せず)からの信号を受信し、制御器51に信号Sbiとして送信する。生体センサ検出器38は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))といった近距離無線通信手段を用いて、個々の牛に取り付けられた生体センサからのバイタルサインを受信する。
より具体的に説明すると、個々の牛に取り付けられた生体センサには、それぞれ識別番号が付与されており、他の生体センサと区別できる。生体センサ検出器38は、識別番号の順に該当する生体センサに対して、データ送信を指示する。生体センサ検出器38から指定された生体センサは、現在の牛の心電図、血圧、体温、呼吸と言ったバイタルサインを生体センサ検出器38に送信する。生体センサ検出器38は、受信したバイタルサインを制御器51に送信する。
本実施の形態では、個々の牛からのバイタルサインに基づいて牛舎2環境を制御する。なお、以下では、バイタルサインとして呼吸数を例にとるが、他のバイタルサインを用いて制御を行ってもよい。また、バイタルサインとしては、上記の4項目を挙げたが、記載していない項目であっても、生体センサで取得できるものであればよい。特に、バイオチップと生体センサが結合し、牛が不快を感じた時に分泌する生体物質若しくはそれに相当する物質を検知することができる場合は、その生体物質量をバイタルサインとして含めてよい。
図26に、制御器51の制御のフローを示す。図15に対応するものである。図15との違いは、ステップS110で補正THIを計算した後、生体センサ処理(ステップS112)が挿入されている点である。他の処理については、実施の形態1の場合と同じであるので、説明は省略する。
<生体センサ処理>
図27には、生体センサ処理(ステップS112)の処理のフローを示す。生体センサ処理がスタートすると(ステップS112)、生体センサからの測定値を取得する(ステップS2002)。すでに説明したように、生体センサ検出器38が個々の生体センサからの測定値(バイタルサイン)を信号Sbiによって制御器51に送信してくる。このようにして、制御器51は、全ての生体センサからの測定値を取得する。
次に制御器51は、これらのデータの特徴抽出を行う(ステップS2004)。特徴抽出とは、現在牛舎2内にいる牛の不快の程度を代表させる数値を求めることを言う。例えば、全ての牛の平均体温、平均呼吸数といった平均値であってもよい。また、妊娠している牛からのバイタルサインだけを特徴抽出してもよい。また、特定の1頭の牛に関するバイタルサインの1つとしてもよい。ここでは、全体の牛の平均呼吸数とする。
牛、豚、鶏などは汗腺の数が少なく、体内に蓄積した熱は、呼吸からの水分蒸発による熱放散に頼っている。したがって、暑熱によるストレスを感じた場合、呼吸数が上昇するからである。抽出された特徴の値をNLとする。ここでは、牛全体の呼吸数の平均値をNLとする。
次に特徴値NLが所定の値Nthより大きいか否かを判定する(ステップS2006)。所定の値Nthは閾値である。特徴値NL毎に設定されてよい。
そこで、特徴値NLが閾値Nthより大きい場合(ステップS2006のY分岐)は、補正THIの値に定数αを加える(ステップS2008)。なお、定数αは、予め「外部要求処理(ステップS104)」の「パラメータ設定(ステップS1440):図16参照」で決めておいてよい。そして、ステップS112に戻る(ステップS2010)。
図26を再度参照すると、生体センサ処理(ステップS112)の次には、補正THIの値がある閾値Vthを越えた場合には、補正THI制御モード(ステップS122)に処理が移行する。つまり、ステップS2006で、補正THIの値を増やすということは、牛がより不快に感じているので、それを解消する制御を行う処理に繋がる。
一方、特徴値NLが閾値Nthを越えない場合は、何もせず、ステップS112に戻る(ステップS2010)。
このような処理は、補正THIの値が、ストレスの有無を決める境界付近の値になった際に、非常に有効である。例えば、補正THI処理モードに移行するVthが72に設定されている際に、補正THIの値が71という値として得られたとする。補正THIだけの判断では、まだストレス無と判断される。しかし、実際の牛にとっては、もう軽度のストレスを感じている場合もある。
そのような場合に、本実施の形態のように、各牛からのバイタルサインに基づいて補正THIを修正することで、牛にとっては、ストレスを感じる前に、より多くの風を受けることができるといった制御をすることができる。
本発明は乳牛を飼育する牛舎だけでなく、肉牛、鶏、豚といった家畜の畜舎全般に好適に利用することができる。
1 牛舎
2 牛舎
10 床面
12 端壁
12a、12b 端壁
12w 端壁の長さ
13a、13b 開閉扉
14 側壁
14a、14b 側壁
14ah、14bh、14ah1、14ah2、14ah3 貫通孔
14at1、14at2 (側壁の)端
14w 側壁の長さ
14push プッシュ側
14pull プル側
15a、15b (貫通孔の)間隔
16 屋根
16h 軒高
17 両端壁の近傍
18 空気の流れ
19 (pull側送風機が並設された)幅
20、20a(プッシュ側送風機)、20b 送風機
20f (送風機の)前面
20r (送風機の)後面
20d ファンの直径
20w (送風機の)幅
20h (送風機の)高さ
22 温度センサ
24 湿度センサ
26 風速センサ
28 二酸化炭素センサ
30 アンモニアセンサ
32 細霧冷却ポンプ
33 細霧
34 吹き出しノズル
36 切断スイッチ
38 生体センサ検出器
50、51 制御器
52 入出力装置
52d 表示画面
52k 入力手段
54 警告灯

Claims (8)

  1. 長方形の床面と、
    前記床面の長辺側に設けられた一対の側壁と、
    前記床面の短辺側に設けられた一対の端壁と、
    前記側壁と前記端壁との上方に配置された屋根を有し、
    前記一対の側壁の第1側壁には、前記端壁の長さ以上に渡って、隣接する送風機のファンの直径以下の間隔で排出方向にプル側送風機が並設され、
    前記一対の側壁の第2側壁には、前記プル側送風機の両端の送風機に対向する位置に吸引方向にプッシュ側送風機が配設され、前記プッシュ側送風機の間には、貫通孔が設けられていることを特徴とする畜舎。
  2. 前記貫通孔には、プッシュ側送風機が設けられていることを特徴とする請求項1に記載された畜舎。
  3. 前記ファンの直径が1m級の送風機が前記側壁に沿って12列以上配置され、前記側壁に沿った前記送風機の間隔が1m以下であることを特徴とする請求項1または2のいずれかの請求項に記載された畜舎。
  4. 温度センサと、湿度センサと、風速センサを有し、
    前記温度センサと、前記湿度センサと、前記風速センサからの観測値と、予め決められる偏差定数を用いて、
    (4)式で求められる補正THIの値に基づいて、前記送風機の回転数を制御する制御器を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載された畜舎。
    ・・・(4)
    ここで、Tは温度(℃)でありHは相対湿度(%)を表し、偏差定数は0.0から8.0までの実数値を表す
  5. さらに前記畜舎内を冷却する冷却手段を有し、
    前記制御器は、前記湿度センサで検出した湿度が所定湿度以下になった時には、前記冷却手段を稼働させることを特徴とする請求項4に記載された畜舎。
  6. さらに二酸化炭素センサを有し、
    前記制御器は、前記畜舎内の二酸化炭素濃度が所定二酸化炭素濃度を越えたら前記送風機を最高回転数で運転させることを特徴とする請求項4または5の何れかの請求項に記載された畜舎。
  7. さらにアンモニアセンサを有し、
    前記制御器は、前記畜舎内のアンモニア濃度が所定アンモニア濃度を越えたら前記送風機を最高回転数で運転させることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1の請求項に記載された畜舎。
  8. さらに前記畜舎内の家畜に取り付けた生体センサからのバイタルサインを受信する生体センサ検出器を有し、
    前記バイタルサインに基づく特徴値が所定の値以上になった場合は、前記偏差定数の値を大きくすることを特徴とする請求項4乃至7の何れか1の請求項に記載された畜舎。
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