JPWO2019088228A1 - 環境指数ユニットおよび家畜舎システム - Google Patents

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Abstract

【課題】家畜舎内の温度、家畜舎内の湿度、家畜に対して吹く風速、家畜舎内のCO2濃度、および家畜舎内のNH3濃度を、自動的に調整して、家畜に不快を感じさせないようにすることのできる環境指数ユニットを提供する。【解決手段】環境指数ユニット100は、温度センサ81、湿度センサ82、風速センサ83、CO2濃度センサ84、NH3濃度センサ85の少なくとも1つを備える環境指数センサ80と、不快指数が所望の値に近づくように、家畜舎内の温度、湿度、風速を制御するとともに、CO2濃度およびNH3濃度が閾値以下となるように家畜舎内の空調を制御する制御部90と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、環境指数ユニットおよび家畜舎システムに関する。
家畜舎システムでは、家畜の養育環境を良好に保つことが求められている。例えば、養鶏システムでは、鶏の養育環境を良好に保つため、冬期の寒さ対策と、夏期の暑さ対策を講じる必要がある。
夏期の暑さ対策を講じる方法として、下記の特許文献1には、鶏舎の一端に備えられた冷水フィルタへ大量の水を散水して気化させ、気化熱で鶏舎内を冷却することが開示されている。また、冬期の寒さ対策を講じる方法として、下記の特許文献2には、ボイラーによって養鶏舎等の畜産施設における給湯・暖房を行うことが開示されている。
特開平9−135648号公報 特開2008−111635号公報
特許文献1および特許文献2に開示された方法では、家畜舎内の温度を、生産者等によって調整して、家畜に不快を感じさせないようにしている。また、家畜に不快を感じさせないためには、家畜舎内の湿度および家畜に対して吹く風速も調整することが好ましい。しかしながら、養鶏等の生産現場では、後継者不足、高齢化等で、労働力の確保が非常に困難な状況下にある。このため、家畜舎内の温度、家畜舎内の湿度、および家畜に対して吹く風速の調整を、生産者等によって調整することは非常に困難である。さらに、家畜舎内におけるCO濃度およびNH濃度も所定の値を超えないように調整することが求められている。
本発明は、上記課題を解決するために発明されたものであり、家畜舎内の温度、家畜舎内の湿度、家畜に対して吹く風速、家畜舎内のCO濃度、および家畜舎内のNH濃度を、自動的に調整して、家畜に不快を感じさせないようにすることのできる環境指数ユニットおよび家畜舎システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る環境指数ユニットは、家畜舎内の温度を検知する温度センサ、前記家畜舎内の湿度を検知する湿度センサ、家畜に対して吹く風速を検知する風速センサ、前記家畜舎内のCO濃度を検知するCO濃度センサ、および前記家畜舎内のNH濃度を検知するNH濃度センサの少なくとも1つを備える環境指数センサと、前記環境指数センサによって検知される前記温度、前記湿度、および前記風速の少なくとも1つに基づいて前記家畜の不快指数を算出して、算出された前記不快指数が所望の値に近づくように、前記家畜舎内の前記温度、前記湿度、前記風速を制御し、かつ/または前記家畜舎内の前記CO濃度および前記NH濃度の少なくとも一方があらかじめ決められた閾値を超えた場合、前記CO濃度および前記NH濃度の少なくとも一方が前記閾値以下となるように前記家畜舎内の空調を制御する制御部と、を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係る家畜舎システムは、上記の環境指数ユニットと、前記家畜の行動を認識する認識手段と、を有し、前記制御部は、前記認識手段によって認識された前記家畜の行動に基づいて、前記温度、前記湿度、および前記風速の少なくとも1つを制御する。
また、上記目的を達成する本発明に係る家畜舎システムは、家畜の行動を認識する認識手段と、前記認識手段によって認識された前記家畜の行動に基づいて、温度、湿度、および風速の少なくとも1つを制御する制御部と、を有する。
上述のように構成した環境指数ユニットおよび家畜舎システムによれば、環境指数センサによって、家畜舎内の温度、家畜舎内の湿度、家畜に対して吹く風速、家畜舎内のCO濃度、および家畜舎内のNH濃度の少なくとも1つが検知される。また、制御部により、環境指数センサによって検知された温度、湿度、および風速の少なくとも1つに基づいて不快指数が算出され、算出された不快指数が所望の値に近づくように、家畜舎内の温度、家畜舎内の湿度、および家畜に対して吹く風速の少なくとも1つを、自動的に調整する。また、家畜舎内のCO濃度およびNH濃度の少なくとも一方があらかじめ決められた閾値を超えた場合、制御部により、CO濃度およびNH濃度の少なくとも一方が閾値以下となるように家畜舎内の空調を制御して、家畜舎内のCO濃度およびNH濃度の少なくとも一方を、自動的に調整する。よって、家畜舎内の温度、家畜舎内の湿度、家畜に対して吹く風速、家畜舎内のCO濃度、および家畜舎内のNH濃度の少なくとも1つを、自動的に調整して、家畜に不快を感じさせないようにすることのできる環境指数ユニットおよび家畜舎システムを提供することができる。
本実施形態に係る養鶏システムを示す系統図である。 本実施形態に係る養鶏システムのヒートポンプを示す系統図である。 通気ガラリおよび調整板が下側に傾斜したときの養鶏システムを示す系統図である。 本実施形態に係る養鶏システムの環境指数センサの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る養鶏システムの環境指数ユニットの機能を説明するためのブロック図である。 変形例1に係る養鶏システムを示す概略斜視図である。 変形例2に係る養鶏システムを示す系統図である。
本発明の実施形態を、図1〜図5を参照しつつ説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
本実施形態では、家畜舎システムとして、鶏を養育する養鶏システムを例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係る養鶏システム(家畜舎システム)1を示す系統図である。図2は、本実施形態に係る養鶏システム1のヒートポンプ20を示す系統図である。図3は、通気ガラリ54および調整板55が下側に傾斜したときの養鶏システム1を示す系統図である。図4は、本実施形態に係る養鶏システム1の環境指数センサ80の構成を示すブロック図である。図5は、本実施形態に係る養鶏システム1の環境指数ユニット100の機能を説明するためのブロック図である。
養鶏システム1は、図1に示すように、鶏が養育される鶏舎10と、冷熱および温熱を同時に取り出し可能なヒートポンプ(熱源に相当)20と、鶏舎10内を加熱する加熱経路30と、鶏舎10内を冷却する冷却経路40と、鶏舎10内の温度および湿度を調整するための調整部50と、鶏舎10内の空気を排気する排気ファン60と、鶏舎10内を殺菌する殺菌装置70と、鶏または雛の不快指数を算出するためのパラメータを検知する環境指数センサ80と、養鶏システム1の各種部材を制御する制御部90と、を有する。環境指数センサ80および制御部90は、環境指数ユニット100を構成する。
鶏舎10は、図1に示すように、床面11と、左側壁12と、右側壁13と、を有する。床面11には、例えば敷きわらが配置され、その上で雛や鶏が飼育される。床面11の床下には、加熱経路30が配設されている。
左側壁12には、調整部50が取り付けられている。また、右側壁13には、排気ファン60が取り付けられている。
ヒートポンプ20は、冷熱および温熱を同時に取り出し可能に構成されている。また、ヒートポンプ20は、後述する加熱タンク32および冷却タンク42とともに、温熱のみまたは冷熱のみを取り出し可能にも構成されている。ヒートポンプ20は電気式であるため、火気を使用することがなく、火災の心配が不要である。以下、ヒートポンプ20の構成について、図2を参照して、詳述する。
ヒートポンプ20は、図2に示すように、冷媒が循環する冷媒流路21と、冷媒を圧縮する圧縮機22と、冷媒を膨張する膨張弁23と、加熱経路30内を循環する第1媒体に温熱を供給する温熱熱交換器24と、冷却経路40内を循環する第2媒体に冷熱を供給する冷熱熱交換器25と、を有する。なお、冷媒流路21を循環する冷媒としては、特に限定されないが、例えば二酸化炭素を用いることができる。
圧縮機22は、冷媒流路21に設けられる。圧縮機22は、特に限定されないが、例えば、CO圧縮機を用いることができる。冷媒が圧縮機22を通過する際に圧縮されることによって、圧縮機22は冷媒の温度を上昇させる。
膨張弁23は、冷媒流路21に設けられる。冷媒が膨張弁23を通過する際に膨張されることによって、膨張弁23は冷媒の温度を低下させる。
温熱熱交換器24は、圧縮機22から膨張弁23までの間に配置される。温熱熱交換器24は、圧縮機22から膨張弁23に向かって循環する高温の冷媒により、加熱経路30内を循環する第1媒体を加熱する。ここで、温熱熱交換器24によって加熱される第1媒体の温度は、例えば65℃または90℃とすることができる。
冷熱熱交換器25は、膨張弁23から圧縮機22までの間に配置される。冷熱熱交換器25は、膨張弁23から圧縮機22に向かって循環する低温の冷媒により、冷却経路40内を循環する第2媒体を冷却する。ここで、冷熱熱交換器25によって冷却される第2媒体の温度は、例えば7〜10℃である。
以上のように構成されたヒートポンプ20によれば、温熱熱交換器24は、加熱経路30内を循環する第1媒体を加熱するとともに、冷熱熱交換器25は、冷却経路40内を循環する第2媒体を冷却する。このため、ヒートポンプ20は、温熱および冷熱を同時に取り出し可能な状態となる。
図1に戻って、加熱経路30は、ヒートポンプ20から取り出される温熱によって加熱される第1媒体が内部を循環することによって、鶏舎10内を加熱する。加熱経路30は、図1に示すように、温熱熱交換器24から温熱を受け取る第1加熱経路31と、温熱熱交換器24から温熱を受け取った第1媒体が貯蔵される加熱タンク32と、鶏舎10の床下に配設される第2加熱経路33と、一部が調整部50の内部を通過する第3加熱経路34と、を有する。
第1加熱経路31内の第1媒体の循環は、第1加熱ポンプP1によって行われる。第2加熱経路33内の第1媒体の循環は第2加熱ポンプP2によって行われる。また、第1加熱経路31、第2加熱経路33、および第3加熱経路34内を循環する第1媒体は、特に限定されないが、例えば水である。
第1加熱経路31の内部は、温熱熱交換器24から温熱を受け取った第1媒体が循環する。そして、加熱タンク32には、温熱熱交換器24から温熱を受け取った第1媒体が貯蔵される。このように加熱タンク32に第1媒体が貯蔵されることによって、所望のタイミングで第1媒体を第2加熱経路33に送ることができる。
第2加熱経路33は、分岐部J1において、第3加熱経路34と分岐される。第3加熱経路34は、合流部J2において、第2加熱経路33に合流する。
第1加熱経路31、第2加熱経路33、第3加熱経路34を構成するパイプの外周には、防食性を持たせることが好ましい。
冷却経路40は、図1に示すように、ヒートポンプ20から取り出される冷熱によって冷却される第2媒体が内部を循環することによって、鶏舎10内を冷却する。冷却経路40は、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取る第1冷却経路41と、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取った第2媒体が貯蔵される冷却タンク42と、一部が調整部50の内部を通過する第2冷却経路43と、を有する。
第1冷却経路41内の第2媒体の循環は、図1に示すように、第1冷却ポンプP3によって行われる。第2冷却経路43内の第2媒体の循環は第2冷却ポンプP4によって行われる。第1冷却経路41および第2冷却経路43内を循環する第2媒体は、特に限定されないが、例えば水である。
第1冷却経路41の内部は、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取った第2媒体が循環する。そして、冷却タンク42には、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取った第2媒体が貯蔵される。このように冷却タンク42に第2媒体が貯蔵されることによって、所望のタイミングで第2媒体を第2冷却経路43に送ることができる。
第1冷却経路41および第2冷却経路43を構成するパイプの外周には、防食性を持たせることが好ましい。
このように加熱経路30および冷却経路40が設けられるため、第2加熱ポンプP2をオンに第2冷却ポンプP4をオフにすることによって、温熱のみを取り出し可能になる。一方、第2加熱ポンプP2をオフに第2冷却ポンプP4をオンにすることによって、冷熱のみを取り出し可能になる。
調整部50は、鶏舎10内の温度および湿度を調整する。調整部50は、上述したように、内部を、第3加熱経路34および第2冷却経路43が通過するように構成されている。
調整部50は、ケース51と、鶏舎10内の湿度を調整するための湿度調整部52と、第3加熱経路34および第2冷却経路43を洗浄する洗浄部53と、を有する。湿度調整部52は、ケース51の内部に水を噴霧する。
ケース51の下面には、第3加熱経路34および第2冷却経路43が通過するための開口部51aが形成されている。また、ケース51の下面は、右下向きとなるようにテーパ状に構成されている。このため、湿度調整部52および洗浄部53から出た水は、調整部50の下面において右下側に移動して、右下側に設けられる排水口(不図示)から排水される。このため、ケース51内に水が溜まることを防止できる。
ケース51の左側面51bには、鶏舎10内に取り入れられる空気の量を調整するための通気ガラリ54が設けられている。通気ガラリ54を、図1に示すように、水平方向に向けることによって、鶏舎10内に取り入れられる空気の風速を速くすることができる。一方、通気ガラリ54を、図3に示すように、下向きに傾斜した方向に向けることによって、鶏舎10内に取り入れられる空気の風速を遅くすることができる。また、通気ガラリ54は、鶏舎10内に鳥が侵入することを防止する機能も備える。
湿度調整部52は、ケース51内を通過する第2冷却経路43の舎外側(図1の左側)に設けられる。湿度調整部52は、水が貯蔵された第1貯蔵部521と、第1貯蔵部521に貯蔵された水をケース51の内部に供給する第1供給部522と、を有する。第1供給部522から供給される水は、霧状でケース51内を下向きに移動する。
洗浄部53は、ケース51内を通過する第3加熱経路34および第2冷却経路43の上方に設けられる。洗浄部53は、水が貯蔵された第2貯蔵部531と、第2貯蔵部531に貯蔵された水を第3加熱経路34および第2冷却経路43に向けて供給する第2供給部532と、を有する。第2供給部532から供給される水は、霧状であっても滴状であってもよい。第2供給部532から供給される水は、ケース51内を通過する第3加熱経路34および第2冷却経路43に向けて移動し、ケース51内の第3加熱経路34および第2冷却経路43を洗浄する。
調整部50のケース51の右側には、供給ファンF1が配置されている。供給ファンF1は、調整部50内の空気や霧状の水を鶏舎10内に供給する。供給ファンF1は、空気を鶏舎10内に供給する空気給排気部を構成する。
供給ファンF1の右側には、供給ファンF1によって鶏舎10内に供給される風の向きを調整する調整板55が設けられる。調整板55は、図1に示す水平方向の状態から時計回りに回転して、図3に示す下側に傾斜した状態となるように、回転自在に構成されている。
図1に示すように調整板55を水平方向にすることで、調整部50から鶏舎10内に供給される風の向きは水平方向となる。このとき、鶏舎10内において養育される鶏または雛に対して、風が直接当たらない。さらに、このとき、排気ファン60に向けて風が流れるため、鶏舎10内を好適に換気することができる。排気ファン60は、空気を鶏舎10内に供給する空気給排気部を構成する。
一方、図3に示すように調整板55を右下向きにすることで、調整部50から鶏舎10内に供給される風の向きは右下向きとなる。このとき、鶏舎10内において養育される鶏または雛に対して、風が直接当たる。
以上説明した調整部50において、第2加熱ポンプP2を停止して第1媒体の第3加熱経路34の循環をオフにするとともに、第2冷却ポンプP4を作動して第2媒体の第2冷却経路43の循環をオンにすることによって、鶏舎10内を冷房できる。
また、調整部50において、第2加熱ポンプP2を作動して第1媒体の第3加熱経路34の循環をオンにするとともに、第2冷却ポンプP4を停止して第2媒体の第2冷却経路43の循環をオフにすることによって、鶏舎10内を暖房できる。
また、調整部50において、第2加熱ポンプP2を停止して第1媒体の第3加熱経路34の循環をオフにするとともに、第2冷却ポンプP4を作動して第2媒体の第2冷却経路43の循環をオンにすることによって、第2媒体によって調整部50近傍の空気を冷却して、湿気を水滴に変え結露させて排除することで、乾燥した空気を放出して、鶏舎10内を除湿できる。
また、調整部50において、湿度調整部52によってケース51内に水を噴霧して、霧状の水分が鶏舎10内に供給されることで、鶏舎10内を加湿できる。なお、湿度調整部52は、鶏舎10内を除湿することもできる。
殺菌装置70は、鶏舎10内に設けられ、鶏舎10内を殺菌する。殺菌装置70としては、例えば、エキシマランプを用いることができる。このように殺菌装置70としてエキシマランプを用いることによって、拡散性の良いオゾン、ラジカルが発生して、殺菌、ウイルスの増殖を抑えて、においやNHに対する消臭効果を高くすることができる。よって、殺菌装置70を作動させることで鶏舎10内のNH濃度を低下させることができ、快適な環境を実現することにより雛の成長を安全に促進させることができる。なお、殺菌装置として、放電式オゾナイザを用いてもよい。
環境指数センサ80は、鶏または雛の不快指数を算出するためのパラメータである、鶏舎10内の温度、湿度、鶏または雛に対して吹く風速を検知する。また、環境指数センサ80は、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度を検知する。環境指数センサ80は、例えば、鶏舎10の給仕器や給水器に取り付けられる。なお、環境指数センサ80は、天吊式にして設けられてもよい。環境指数センサ80は、図4に示すように、鶏舎10内の温度を検知する温度センサ81と、鶏舎10内の湿度を検知する湿度センサ82と、鶏舎10内の風速を検知する風速センサ83と、鶏舎10内のCO濃度を検知するCO濃度センサ84と、鶏舎10内のNH濃度を検知するNH濃度センサ85と、を有する。温度センサ81、湿度センサ82、風速センサ83、CO濃度センサ84、およびNH濃度センサ85としては、それぞれ公知のセンサを用いることができる。
制御部90は、上記各部の制御および各種処理を行う。制御部90は、CPUおよびメモリーを含む。
制御部90は、温度センサ81によって検知される鶏舎10内の温度、湿度センサ82によって検知される鶏舎10内の湿度、および風速センサ83によって検知される鶏または雛に対して吹く風速に基づいて、鶏または雛の不快指数を算出する。なお、不快指数を算出する際に、温度センサ81によって検知される鶏舎10内の温度、湿度センサ82によって検知される鶏舎10内の湿度、および風速センサ83によって検知される鶏または雛に対して吹く風速すべてを用いる必要はなく、外部の環境に応じて適宜省略することができる。すなわち、本明細書において不快指数とは、温度、湿度、および風速の少なくとも1つに基づいて算出されるものである。
制御部90は、算出された不快指数が所望の値に近づくように、ヒートポンプ20から取り出される冷熱および温熱の流量、湿度調整部52の駆動、および供給ファンF1の風量を制御する。より具体的には、制御部90は、ヒートポンプ20、第1加熱ポンプP1、第2加熱ポンプP2、第1冷却ポンプP3、第2冷却ポンプP4、供給ファンF1、湿度調整部52、通気ガラリ54、および調整板55を制御することによって、不快指数を所望の値に近づける。本明細書において、「不快指数の所望の値」とは、鶏または雛が快適と感じるときの不快指数の数値を示す。一般的に鶏または雛は、不快指数の数値が所望の値よりも大きいときは暑いと感じ、所望の値よりも小さいときは寒いと感じる。したがって、制御部90において算出された不快指数が所望の値よりも大きいときは、鶏または雛が涼しいと感じるように、各部材を制御する。また、制御部90において算出された不快指数が所望の値よりも小さいときは、鶏または雛が暖かいと感じるように、各部材を制御する。
また、制御部90は、CO濃度センサ84によって検知されるCO濃度およびNH濃度センサ85によって検知されるNH濃度があらかじめ決められた閾値を超えた際に、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度が閾値以下となるように、供給ファンF1、通気ガラリ54、調整板55、排気ファン60、および殺菌装置70を制御する。CO濃度の閾値としては、例えば、3000ppmであって、NH濃度の閾値としては、例えば、10ppmである。
次に、本実施形態に係る養鶏システム1の制御部90の制御方法について詳細に説明する。以下、季節が夏期、冬期の場合に分けて、養鶏システム1の制御部90の制御方法について説明する。
まず、夏期の場合について説明する。夏期では近年の温暖化により、鶏舎10内が急激に温度上昇し、鶏の熱死が多発している。このため、鶏舎10内を冷房することが好ましい。
まず、環境指数センサ80において、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を検知する。さらに、環境指数センサ80において、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度を検知する。
夏期では、鶏または雛の不快指数は所望の値よりも高くなるように算出される。このため、制御部90は、以下のように各部を制御することで鶏舎10内を冷房または除湿して、鶏または雛の不快指数を減少させる。
制御部90は、第2加熱ポンプP2をオフに第2冷却ポンプP4をオンにすることによって、冷熱のみを取り出し可能にする。
これによって調整部50から鶏舎10内に冷風が供給され、鶏舎10内を冷房する。この結果、鶏または雛の不快指数を減少させて、所望の値に近づけることができる。
ここで、鶏舎10内において鶏を養育している際は、制御部90は、図3に示すように、調整板55を下側に傾斜させる。鶏は、汗腺が無く、羽毛に覆われているため、発汗による体温調節ができず、熱が放散されにくく体内に熱がこもりやすい。このため、急激な外気温度の上昇があると体温調整が追いつかない。このように制御部90が調整板55を下側に傾斜することによって、鶏に直接冷風が当たることになるため、鶏の不快指数を所望の値に近づけることができる。
一方、鶏舎10内において雛を養育している際は、制御部90は、図1に示すように、調整板55を水平方向にする。雛は羽毛が少ないため、風が直接当たると、急激に体温が降下して健康を害してしまう虞がある。このように制御部90が調整板55を水平方向にすることによって、雛には冷風が当たらないため、雛の体温が急激に低下することを抑制することができ、雛の不快指数を所望の値に近づけることができる。
なお、鶏舎10内で雛が養育されている際は、制御部90は、第2加熱ポンプP2を作動させるとともに、第2冷却ポンプP4を作動させてもよい。このとき、第2加熱経路33による床暖房によって、床面11を暖めることができる。このとき、調整部50は、上述したように、鶏舎10内を除湿することができる。これによって、雛の不快指数を所望の値に近づけることができる。
また、制御部90は、環境指数センサ80において検知された鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度が閾値を超えている場合、制御部90は、供給ファンF1、排気ファン60、通気ガラリ54、調整板55、および殺菌装置70を制御する。具体的には、制御部90は、供給ファンF1および排気ファン60をオンにするとともに、通気ガラリ54および調整板55を、図1に示すように、水平方向にして、殺菌装置70をオンにする。これによって、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度を減少させて、閾値以下とすることができる。
次に、冬期の場合について説明する。冬期では、急激な外気気温の低下に対応できるよう、鶏舎10内を高温環境にするとともに、鶏舎10内を加湿することが好ましい。
まず、環境指数センサ80において、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を検知する。さらに、環境指数センサ80において、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度を検知する。
冬期では、鶏または雛の不快指数は所望の値よりも低くなるように算出される。このため、制御部90は、以下のように各部を制御することで鶏舎10内を暖房または加湿して、鶏または雛の不快指数を増加させる。
制御部90は、第2加熱ポンプP2をオンに第2冷却ポンプP4をオフにすることによって、温熱のみを取り出し可能とする。
これによって第2加熱経路33は、鶏舎10の床下から、鶏舎10内を暖房する。また、調整部50から鶏舎10内に温風が供給され、鶏舎10内を暖房する。これによって、鶏または雛の不快指数を増加させて、所望の値に近づけることができる。この結果、鶏または雛に対してより快適な環境とすることができる。
また、制御部90は、湿度調整部52によってケース51内に水を噴霧させて、霧状の水分が鶏舎10内に供給させることで、鶏舎10内を加湿する。このように鶏舎10内を加湿することによっても、鶏または雛の不快指数を増加させて、所望の値に近づけることができる。また、鶏舎10内を加湿することで、鶏舎10内の鶏に、鳥インフルエンザが発症することを好適に防止することができる。
なお、環境指数センサ80において検知された鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度が閾値を超えている場合の制御部90の制御方法は、夏期で説明した方法と同様であるため、説明は省略する。
なお、春期や秋期のような中間期では、その日の気温に応じて、上述した夏期のモードおよび冬期のモードを適宜切り替えて使用される。また、梅雨の時期など、湿気の多い気候の際は、制御部90は、調整部50において、除湿機能をオンにして、鶏舎10内を除湿することが好ましい。
以下、例えば温熱熱交換器24によって加熱される第1媒体の温度である65℃および90℃の好ましい使い分け方法について説明する。
例えば、一般的な鶏舎では、幼雛の状態で鶏舎にいれた後、約52日間で成鶏として出荷する。その後、清掃、殺菌、および乾燥を約14日間で行い、合計約66日を1サイクルで養育している。よって、1年間で、約5.5回転させる。ここで、清掃、殺菌、および乾燥が行われるいわゆる空舎期間は年間77日間に相当する。
ここで、第1媒体が鶏舎10内の暖房に供する際は、第1媒体の温度として例えば65℃を用いることが好ましい。一方、第1媒体が空舎期間において鶏舎10内の乾燥に供する際は、第1媒体の温度として例えば90℃を用いることが好ましい。このように空舎期間において、第1媒体の温度を高温にすることで、乾燥期間を短くすることができ、空舎期間を例えば2日間短縮することができる。したがって、養鶏システム1の生産性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る環境指数ユニット100は、鶏舎10内の温度を検知する温度センサ81、鶏舎10内の湿度を検知する湿度センサ82、および鶏または雛に吹く風速を検知する風速センサ83、鶏舎10内のCO濃度を検知するCO濃度センサ84、および鶏舎10内のNH濃度を検知するNH濃度センサ85の少なくとも1つを備える環境指数センサ80と、環境指数センサ80によって検知される温度、湿度、および風速に基づいて、鶏または雛の不快指数を算出して、算出された不快指数が所望の値に近づくように、鶏舎10内の温度、湿度、風速を制御するとともに、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度があらかじめ決められた閾値を超えた場合、CO濃度およびNH濃度が閾値以下となるように鶏舎10内の空調を制御する制御部90と、を有する。このように構成された環境指数ユニット100によれば、環境指数センサ80によって、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、鶏または雛に吹く風速、鶏舎10内のCO濃度、および鶏舎10内のNH濃度が検知される。また、制御部90により、環境指数センサ80によって検知された温度、湿度、風速に基づいて不快指数が算出され、算出された不快指数が所望の値に近づくように、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を、自動的に調整する。また、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度があらかじめ決められた閾値を超えた場合、制御部90により、CO濃度およびNH濃度が閾値以下となるように鶏舎10内の空調を制御して、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度を、自動的に調整する。よって、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、鶏または雛に対して吹く風速、鶏舎10内のCO濃度、および鶏舎10内のNH濃度を、自動的に調整して、鶏または雛に不快を感じさせないようにすることのできる環境指数ユニット100を提供することができる。
また、以上説明したように、本実施形態に係る養鶏システム1は、上述した環境指数ユニット100と、冷熱および温熱の少なくとも一方を取り出し可能なヒートポンプ20と、空気を鶏舎10内に供給する供給ファンF1と、をさらに有し、制御部90は、算出された不快指数が所望の値に近づくように、ヒートポンプ20から取り出される冷熱および温熱の流量、および供給ファンF1の風量を制御するとともに、CO濃度およびNH濃度が閾値以下となるように、供給ファンF1の風量を制御する。このように構成された養鶏システム1によれば、環境指数センサ80によって、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に吹く風速が検知される。また、制御部90により、環境指数センサ80によって検知された温度、湿度、風速に基づいて不快指数が算出され、算出された不快指数が所望の値に近づくように、ヒートポンプ20から取り出される冷熱および温熱の流量、および供給ファンF1の風量を制御して、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を、自動的に調整する。このため、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を、自動的に調整して、鶏または雛に不快を感じさせないようにすることのできる養鶏システム1を提供することができる。また、鶏舎10内のCO濃度およびNH濃度を、自動的に調整して、鶏または雛に不快を感じさせないようにすることができる。
また、養鶏システム1は、鶏舎10内を加湿するための湿度調整部52をさらに有し、制御部90は、算出された不快指数が所望の値に近づくように、湿度調整部52の駆動を制御する。このように構成された養鶏システム1によれば、鶏舎10内の湿度をより好適に調整することができる。
また、養鶏システム1は、鶏舎10内を殺菌する殺菌装置70をさらに有し、制御部90は、鶏舎10内のNH濃度が閾値を超えた場合、NH濃度が閾値以下となるように、殺菌装置70を制御する。このように構成された養鶏システム1によれば、鶏舎10内のNH濃度を自動的にかつ迅速に調整することができる。
また、調整部50には、鶏舎10に取り入れられる空気の量を調整する通気ガラリ54が取り付けられており、制御部90は、制御部90によって算出される不快指数が所望の値に近づくように、通気ガラリ54の開閉度を制御する。このように構成された養鶏システム1によれば、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を、自動的にかつ迅速に調整することができる。
また、調整部50のうち鶏舎10の舎内側には、調整部50から噴出される風の向きを調整する調整板55が設けられ、制御部90は、制御部90によって算出される不快指数が所望の値に近づくように、調整板55の向きを制御する。このように構成された養鶏システム1によれば、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を、自動的にかつ迅速に調整することができる。
<変形例1>
次に、図6を参照して、変形例1に係る養鶏システム2の構成について説明する。図6は、変形例1に係る養鶏システム2を示す概略斜視図である。
変形例1に係る養鶏システム2は、実施形態に係る養鶏システム1に対して、鶏舎10の長手方向に調整部50、排気ファン60、および環境指数センサ80が設けられる点において異なる。
このように構成された変形例1に係る養鶏システム2によれば、長手方向に沿って環境指数センサ80が複数配置されているため、環境指数センサ80が配置される複数の箇所における温度、湿度、風速、CO濃度、およびNH濃度を検知することができる。したがって、各箇所において、温度、湿度、風速、CO濃度、およびNH濃度を調整することができるため、より確実に鶏または雛に不快を感じさせないようにすることができる。さらに、複数配置された環境指数センサ80によって、鶏舎10の肥育数、立地条件、サイズ、構造体に応じた鶏舎10特有の特性(鶏舎10内の風の流れ方や隙間状況)を検出して、鶏舎10の修繕や最適な肥育場所の把握に有用である。
<変形例2>
次に、図7を参照して、変形例2に係る養鶏システム3の構成について説明する。図7は、変形例2に係る養鶏システム3を示す系統図である。
変形例2に係る養鶏システム3は、実施形態に係る養鶏システム1に対して、認識手段200が設けられる点において異なる。
認識手段200は、雛や鶏の行動を認識する。認識手段200としては、特に限定されないが、例えばカメラである。なお、認識手段としては、雛や鶏の行動を認識できるものであれば特に限定されず、例えば、赤外線カメラや超音波を用いることもできる。
変形例2に係る養鶏システム3によれば、認識手段200によって撮影された画像に基づいて、雛や鶏の行動を認識して、鶏舎10の環境をコントロールすることができる。具体的には、例えば、鶏が暑いと感じているときは、パンディング行動や開翼行動をとる。このとき、制御部90は、ヒートポンプ20から取り出される冷熱の流量を増加したり、供給ファンF1の風量を増加したりして、鶏舎10内を冷却することができる。一方、鶏が寒いと感じているときは、互いに密集する。このとき、制御部90は、ヒートポンプ20から取り出される温熱の流量を増加して、鶏舎10内を暖房することができる。
したがって、変形例2に係る養鶏システム3によれば、雛や鶏の行動に基づいて、鶏舎10内の温度が調整されるため、より快適な環境を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変することができる。
例えば、上述した実施形態では、家畜舎システムとして鶏を養育する養鶏システムに適用されたが、豚等の養育にも適用することができる。
また、上述した実施形態では、養鶏システム1は、殺菌装置70を有し、制御部90は殺菌装置70を制御した。しかしながら、養鶏システムは殺菌装置を有していなくてもよい。
また、上述した実施形態では、調整部50には通気ガラリ54が取り付けられ、制御部90は通気ガラリ54を制御した。しかしながら、調整部には通気ガラリが取り付けられなくてもよい。
また、上述した実施形態では、調整部50には調整板55が設けられ、制御部90は調整板55を制御した。しかしながら、調整部には調整板が設けられなくてもよい。
また、上述した変形例1では、調整部50、排気ファン60、および環境指数センサ80は鶏舎10の長手方向に複数設けられた。しかしながら、調整部50、排気ファン60、および環境指数センサ80は鶏舎10の短手方向に複数設けられてもよい。
また、床面11の上に床面11の湿度を計測可能な湿度計がさらに配置されていてもよい。ここで、肥育中に排泄された鶏糞は、肉鶏の出荷までは敷料として使用されるため、乾燥されていることが好ましい。このように床面11の上に湿度計が設けられることによって、湿度計の数値が例えば30%となるように調整部50を調整することで、鶏糞を乾燥させることができる。
また、上述した実施形態では、加熱経路30は加熱タンク32を有し、冷却経路40は冷却タンク42を有した。しかしながら、加熱経路は加熱タンクを備えず、冷却経路は冷却タンクを備えなくてもよい。このとき、ヒートポンプ20から取り出される冷熱および温熱を排熱するための放熱器が設けられていることが好ましい。
また、上述した実施形態では、調整部50は、鶏舎10に取り付けられていた。しかしながら、調整部50は、鶏舎10に直接取り付けられていなくてもよく、ダクト方式によって、鶏舎10の温度および湿度を調整してもよい。
また、上述した実施形態では、ヒートポンプ20から取り出される温熱および冷熱を用いて、不快指数を所望の値に近づけた。しかしながら、ボイラーによって得られる温熱や冷水フィルタによって得られる冷熱を用いて、不快指数を所望の値に近づけてもよい。
また、上述した実施形態では、湿度調整部は水を噴霧して鶏舎10内を加湿したが、湿度調整部は水蒸気を供給して鶏舎10内を加湿してもよい。
また、上述した実施形態では、調整部50において、鶏舎10内を除湿するには、第1媒体の循環をオフにするとともに、第2媒体の循環をオンにした。しかしながら、鶏舎10内を除湿するために、第1媒体の循環をオンにするとともに、第2媒体の循環をオンにしてもよい。
また、上述した実施形態では、空気を冷却することにより発生する結露を利用して除湿するいわゆるコンプレッサー方式によって、除湿する形態を説明した。しかしながら、乾燥剤に水分を吸着させることにより、除湿するいわゆるデシカント方式によって、除湿してもよい。
また、実施形態に係る養鶏システム1および変形例2に係る養鶏システム3を組み合わせてもよい。すなわち、実施形態において説明したように、制御部90によって、環境指数センサ80によって検知された温度、湿度、風速に基づいて不快指数が算出され、算出された不快指数が所望の値に近づくように、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を、自動的に調整した後に、変形例2において説明した認識手段200によって撮影された画像に基づいて、雛や鶏の行動を認識して、鶏舎10の環境をコントロールしてもよい。または、変形例2において説明した認識手段200によって撮影された画像に基づいて、雛や鶏の行動を認識して、鶏舎10の環境をコントロールした後に、実施形態において説明したように、制御部90によって、環境指数センサ80によって検知された温度、湿度、風速に基づいて不快指数が算出され、算出された不快指数が所望の値に近づくように、鶏舎10内の温度、鶏舎10内の湿度、および鶏または雛に対して吹く風速を、自動的に調整してもよい。これらの方法によれば、より快適な環境を提供することができる。
1、2、3 養鶏システム(家畜舎システム)、
10 鶏舎(家畜舎)、
20 ヒートポンプ、
30 加熱経路、
40 冷却経路、
50 調整部、
52 湿度調整部、
54 通気ガラリ、
55 調整板、
60 排気ファン(空気給排気部)、
70 殺菌装置、
80 環境指数センサ、
81 温度センサ、
82 湿度センサ、
83 風速センサ、
84 CO濃度センサ、
85 NH濃度センサ、
90 制御部、
100 環境指数ユニット、
200 認識手段、
F1 供給ファン(空気給排気部)。

Claims (5)

  1. 家畜舎内の温度を検知する温度センサ、前記家畜舎内の湿度を検知する湿度センサ、家畜に対して吹く風速を検知する風速センサ、前記家畜舎内のCO濃度を検知するCO濃度センサ、および前記家畜舎内のNH濃度を検知するNH濃度センサの少なくとも1つを備える環境指数センサと、
    前記環境指数センサによって検知される前記温度、前記湿度、および前記風速の少なくとも1つに基づいて前記家畜の不快指数を算出して、算出された前記不快指数が所望の値に近づくように、前記家畜舎内の前記温度、前記湿度、前記風速を制御し、かつ/または前記家畜舎内の前記CO濃度および前記NH濃度の少なくとも一方があらかじめ決められた閾値を超えた場合、前記CO濃度および前記NH濃度の少なくとも一方が前記閾値以下となるように前記家畜舎内の空調を制御する制御部と、を有する環境指数ユニット。
  2. 請求項1に記載の環境指数ユニットと、
    前記家畜の行動を認識する認識手段と、を有し、
    前記制御部は、前記認識手段によって認識された前記家畜の行動に基づいて、前記温度、前記湿度、および前記風速の少なくとも1つを制御する、家畜舎システム。
  3. 冷熱および温熱の少なくとも一方を取り出し可能な熱源と、
    空気を前記家畜舎内に供給する空気給排気部と、をさらに有し、
    前記制御部は、算出された前記不快指数が所望の値に近づくように、前記熱源から取り出される前記冷熱および前記温熱の流量、および前記空気給排気部の風量を制御するとともに、前記CO濃度および前記NH濃度の少なくとも一方が前記閾値以下となるように、前記空気給排気部の風量を制御する、請求項2に記載の家畜舎システム。
  4. 前記家畜舎内の前記湿度を調整するための湿度調整部をさらに有し、
    前記制御部は、算出された前記不快指数が所望の値に近づくように、前記湿度調整部の駆動を制御する、請求項2または3に記載の家畜舎システム。
  5. 家畜の行動を認識する認識手段と、
    前記認識手段によって認識された前記家畜の行動に基づいて、温度、湿度、および風速の少なくとも1つを制御する制御部と、を有する家畜舎システム。
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