JPWO2019087335A1 - 家畜舎システム - Google Patents

家畜舎システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019087335A1
JPWO2019087335A1 JP2019550077A JP2019550077A JPWO2019087335A1 JP WO2019087335 A1 JPWO2019087335 A1 JP WO2019087335A1 JP 2019550077 A JP2019550077 A JP 2019550077A JP 2019550077 A JP2019550077 A JP 2019550077A JP WO2019087335 A1 JPWO2019087335 A1 JP WO2019087335A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
path
heat
poultry house
heating
livestock barn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019550077A
Other languages
English (en)
Inventor
樋口 清志
清志 樋口
北山 英博
英博 北山
一敏 伊東
一敏 伊東
隆幸 岡田
隆幸 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Mayekawa Manufacturing Co
Publication of JPWO2019087335A1 publication Critical patent/JPWO2019087335A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K1/00Housing animals; Equipment therefor

Abstract

【課題】全天候型であって、1つの構成部品で冷暖房、除湿、および加湿を行うことのできる家畜舎システムを提供する。【解決手段】家畜舎システム1は、家畜が養育される家畜舎10と、冷熱および温熱の少なくとも一方を取り出し可能なヒートポンプ20と、家畜舎内の温度および湿度を調整する調整部50と、を有し、調整部は、調整部の内部を、ヒートポンプから取り出される温熱によって加熱される第1媒体が循環する加熱経路30、およびヒートポンプから取り出される冷熱によって冷却される第2媒体が循環する冷却経路40が通過するように構成されるとともに、家畜舎内を加湿するための加湿部52を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、家畜舎システムに関する。
家畜舎システムでは、家畜の養育環境を良好に保つことが求められている。例えば、養鶏システムでは、鶏の養育環境を良好に保つため、冬期の寒さ対策と、夏期の暑さ対策を講じる必要がある。
夏期の暑さ対策を講じる方法として、下記の特許文献1には、鶏舎の一端に備えられた冷水フィルタへ大量の水を散水して気化させ、気化熱で鶏舎内を冷却することが開示されている。鶏舎内を冷却した後の空気は、鶏舎の他端に設けられる排気ファンによって、鶏舎から廃棄される。冷水フィルタは網目状のものであり、空気が通過できるよう多数の空隙を備えている。
特開平9−135648号公報
特許文献1に開示された冷水フィルタは、使用時において外気の好天候と低湿度が条件となる。このため、この冷水フィルタは、雨天や梅雨の時期において、鶏舎内を好適に冷却することができない。また、冬期の寒さ対策を講じる場合は、この冷水フィルタに加えて、暖房用のデバイスを別途設ける必要があるため、冷暖房する部品の部品点数およびコストが増大する。
一方、鶏舎内をより好適な養育環境にするために、鶏舎内を除湿および加湿することも求められている。
本発明は、上記課題を解決するために発明されたものであり、全天候型であって、1つの構成部品で冷暖房、除湿、および加湿を行うことのできる家畜舎システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る家畜舎システムは、家畜が養育される家畜舎と、冷熱および温熱の少なくとも一方を取り出し可能なヒートポンプと、前記家畜舎内の温度および湿度を調整する調整部と、を有する。前記調整部は、当該調整部の内部を、前記ヒートポンプから取り出される前記温熱によって加熱される第1媒体が循環する加熱経路、および前記ヒートポンプから取り出される前記冷熱によって冷却される第2媒体が循環する冷却経路が通過するように構成されるとともに、前記家畜舎内を加湿するための加湿部を備える。
上述のように構成した家畜舎システムによれば、ヒートポンプから取り出される温熱によって加熱される第1媒体の加熱経路の循環をオフにするとともに、ヒートポンプから取り出される冷熱によって冷却される第2媒体の冷却経路の循環をオンにすることによって、鶏舎内を冷房できる。また、ヒートポンプから取り出される温熱によって加熱される第1媒体の加熱経路の循環をオンにするとともに、ヒートポンプから取り出される冷熱によって冷却される第2媒体の冷却経路の循環をオフにすることによって、鶏舎内を暖房できる。また、ヒートポンプから取り出される冷熱によって冷却される第2媒体の冷却経路の循環をオンにすることによって、鶏舎内を除湿できる。また、加湿部によって鶏舎内を加湿できる。以上から、全天候型であって、1つの構成部品(調整部)で冷暖房、除湿、および加湿を行うことのできる家畜舎システムを提供することができる。
本実施形態に係る養鶏システムを示す系統図である。 本実施形態に係る養鶏システムのヒートポンプを示す系統図である。 調整板が下側に傾斜したときの養鶏システムを示す系統図である。 変形例に係る養鶏システムを示す概略斜視図である。
本発明の実施形態を、図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
本実施形態では、家畜舎システムとして、鶏を養育する養鶏システムを例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係る養鶏システム(家畜舎システム)1を示す系統図である。図2は、本実施形態に係る養鶏システム1のヒートポンプ20を示す系統図である。図3は、調整板55が下側に傾斜したときの養鶏システム1を示す系統図である。
養鶏システム1は、図1に示すように、鶏が養育される鶏舎10と、冷熱および温熱を同時に取り出し可能なヒートポンプ20と、鶏舎10内を加熱する加熱経路30と、鶏舎10内を冷却する冷却経路40と、鶏舎10内の温度および湿度を調整する調整部50と、鶏舎10内の空気を排気する排気ファン60と、鶏舎10内を殺菌する殺菌装置70と、を有する。
鶏舎10は、図1に示すように、床面11と、左側壁12と、右側壁13と、を有する。床面11には、例えば敷きわらが配置され、その上で雛や鶏が飼育される。床面11の床下には、加熱経路30が配設されている。
左側壁12には、調整部50が取り付けられている。また、右側壁13には、排気ファン60が取り付けられている。
ヒートポンプ20は、冷熱および温熱を同時に取り出し可能に構成されている。また、ヒートポンプ20は、後述する加熱タンク32および冷却タンク42とともに、温熱のみまたは冷熱のみを取り出し可能にも構成されている。ヒートポンプ20は電気式であるため、火気を使用することがなく、火災の心配が不要である。以下、ヒートポンプ20の構成について、図2を参照して、詳述する。
ヒートポンプ20は、図2に示すように、冷媒が循環する冷媒流路21と、冷媒を圧縮する圧縮機22と、冷媒を膨張する膨張弁23と、加熱経路30内を循環する第1媒体に温熱を供給する温熱熱交換器24と、冷却経路40内を循環する第2媒体に冷熱を供給する冷熱熱交換器25と、を有する。なお、冷媒流路21を循環する冷媒としては、特に限定されないが、例えば二酸化炭素を用いることができる。
圧縮機22は、冷媒流路21に設けられる。圧縮機22は、特に限定されないが、例えば、CO圧縮機を用いることができる。冷媒が圧縮機22を通過する際に圧縮されることによって、圧縮機22は冷媒の温度を上昇させる。
膨張弁23は、冷媒流路21に設けられる。冷媒が膨張弁23を通過する際に膨張されることによって、膨張弁23は冷媒の温度を低下させる。
温熱熱交換器24は、圧縮機22から膨張弁23までの間に配置される。温熱熱交換器24は、圧縮機22から膨張弁23に向かって循環する高温の冷媒により、加熱経路30内を循環する第1媒体を加熱する。ここで、温熱熱交換器24によって加熱される第1媒体の温度は、例えば65℃または90℃とすることができる。
冷熱熱交換器25は、膨張弁23から圧縮機22までの間に配置される。冷熱熱交換器25は、膨張弁23から圧縮機22に向かって循環する低温の冷媒により、冷却経路40内を循環する第2媒体を冷却する。ここで、冷熱熱交換器25によって冷却される第2媒体の温度は、例えば7〜10℃である。
以上のように構成されたヒートポンプ20によれば、温熱熱交換器24は、加熱経路30内を循環する第1媒体を加熱するとともに、冷熱熱交換器25は、冷却経路40内を循環する第2媒体を冷却する。このため、ヒートポンプ20は、温熱および冷熱を同時に取り出し可能な状態となる。
図1に戻って、加熱経路30は、ヒートポンプ20から取り出される温熱によって加熱される第1媒体が内部を循環することによって、鶏舎10内を加熱する。加熱経路30は、図1に示すように、温熱熱交換器24から温熱を受け取る第1加熱経路31と、温熱熱交換器24から温熱を受け取った第1媒体が貯蔵される加熱タンク32と、鶏舎10の床下に配設される第2加熱経路33と、一部が調整部50の内部を通過する第3加熱経路34と、を有する。
第1加熱経路31内の第1媒体の循環は、第1加熱ポンプP1によって行われる。第2加熱経路33内の第1媒体の循環は第2加熱ポンプP2によって行われる。また、第1加熱経路31、第2加熱経路33、および第3加熱経路34内を循環する第1媒体は、特に限定されないが、例えば水である。
第1加熱経路31の内部は、温熱熱交換器24から温熱を受け取った第1媒体が循環する。そして、加熱タンク32には、温熱熱交換器24から温熱を受け取った第1媒体が貯蔵される。このように加熱タンク32に第1媒体が貯蔵されることによって、所望のタイミングで第1媒体を第2加熱経路33に送ることができる。
第2加熱経路33は、分岐部J1において、第3加熱経路34と分岐される。第3加熱経路34は、合流部J2において、第2加熱経路33に合流する。
第1加熱経路31、第2加熱経路33、第3加熱経路34を構成するパイプの外周には、防食性を持たせることが好ましい。
冷却経路40は、図1に示すように、ヒートポンプ20から取り出される冷熱によって冷却される第2媒体が内部を循環することによって、鶏舎10内を冷却する。冷却経路40は、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取る第1冷却経路41と、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取った第2媒体が貯蔵される冷却タンク42と、一部が調整部50の内部を通過する第2冷却経路43と、を有する。
第1冷却経路41内の第2媒体の循環は、図1に示すように、第1冷却ポンプP3によって行われる。第2冷却経路43内の第2媒体の循環は第2冷却ポンプP4によって行われる。第1冷却経路41および第2冷却経路43内を循環する第2媒体は、特に限定されないが、例えば水である。
第1冷却経路41の内部は、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取った第2媒体が循環する。そして、冷却タンク42には、冷熱熱交換器25から冷熱を受け取った第2媒体が貯蔵される。このように冷却タンク42に第2媒体が貯蔵されることによって、所望のタイミングで第2媒体を第2冷却経路43に送ることができる。
第1冷却経路41および第2冷却経路43を構成するパイプの外周には、防食性を持たせることが好ましい。
このように加熱経路30および冷却経路40が設けられるため、第2加熱ポンプP2をオンに第2冷却ポンプP4をオフにすることによって、温熱のみを取り出し可能になる。一方、第2加熱ポンプP2をオフに第2冷却ポンプP4をオンにすることによって、冷熱のみを取り出し可能になる。
調整部50は、鶏舎10内の温度および湿度を調整する。調整部50は、上述したように、内部を、第3加熱経路34および第2冷却経路43が通過するように構成されている。
調整部50は、ケース51と、鶏舎10内を加湿するための加湿部52と、第3加熱経路34および第2冷却経路43を洗浄する洗浄部53と、を有する。加湿部52は、ケース51の内部に水を噴霧する。
ケース51の下面には、第3加熱経路34および第2冷却経路43が通過するための開口部51aが形成されている。また、ケース51の下面は、右下向きとなるようにテーパ状に構成されている。このため、加湿部52および洗浄部53から出た水は、調整部50の下面において右下側に移動して、右下側に設けられる排水口(不図示)から排水される。このため、ケース51内に水が溜まることを防止できる。
ケース51の左側面51bには、鶏舎10内に鳥が侵入することを防止するためのフィン54が設けられている。フィン54の厚みは、鳥が侵入しようとする際に破壊されない程度の強度を有する必要があることから、例えば1mm以上であることが好ましい。また、フィン54の数は、特に限定されないが、例えば6本である。フィン54は、鳥が侵入することを防止するために、下側に傾斜するように配置されていることが好ましい。なお、フィン54は、上側に傾斜するように配置されていてもよい。
加湿部52は、ケース51内を通過する第2冷却経路43の舎外側(図1の左側)に設けられる。加湿部52は、水が貯蔵された第1貯蔵部521と、第1貯蔵部521に貯蔵された水をケース51の内部に供給する第1供給部522と、を有する。第1供給部522から供給される水は、霧状でケース51内を下向きに移動する。
洗浄部53は、ケース51内を通過する第3加熱経路34および第2冷却経路43の上方に設けられる。洗浄部53は、水が貯蔵された第2貯蔵部531と、第2貯蔵部531に貯蔵された水を第3加熱経路34および第2冷却経路43に向けて供給する第2供給部532と、を有する。第2供給部532から供給される水は、霧状であっても滴状であってもよい。第2供給部532から供給される水は、ケース51内を通過する第3加熱経路34および第2冷却経路43に向けて移動し、ケース51内の第3加熱経路34および第2冷却経路43を洗浄する。
調整部50のケース51の右側には、ファンF1が配置されている。ファンF1は、調整部50内の空気や霧状の水を鶏舎10内に供給する。
ファンF1の右側には、ファンF1によって鶏舎10内に供給される風の向きを調整する調整板55が設けられる。調整板55は、図1に示す水平方向の状態から時計回りに回転して、図3に示す下側に傾斜した状態となるように、回転自在に構成されている。
図1に示すように調整板55を水平方向にすることで、調整部50から鶏舎10内に供給される風の向きは水平方向となる。このとき、鶏舎10内において養育される鶏または雛に対して、風が直接照射されない。一方、図3に示すように調整板55を右下向きにすることで、調整部50から鶏舎10内に供給される風の向きは右下向きとなる。このとき、鶏舎10内において養育される鶏または雛に対して、風が直接照射される。
以上説明した調整部50において、第2加熱ポンプP2を停止して第1媒体の第3加熱経路34の循環をオフにするとともに、第2冷却ポンプP4を作動して第2媒体の第2冷却経路43の循環をオンにすることによって、鶏舎10内を冷房できる。
また、調整部50において、第2加熱ポンプP2を作動して第1媒体の第3加熱経路34の循環をオンにするとともに、第2冷却ポンプP4を停止して第2媒体の第2冷却経路43の循環をオフにすることによって、鶏舎10内を暖房できる。
また、調整部50において、第2加熱ポンプP2を停止して第1媒体の第3加熱経路34の循環をオフにするとともに、第2冷却ポンプP4を作動して第2媒体の第2冷却経路43の循環をオンにすることによって、第2媒体によって調整部50近傍の空気を冷却して、湿気を水滴に変え結露させて排除することで、乾燥した空気を放出して、鶏舎10内を除湿できる。
また、調整部50において、加湿部52によってケース51内に水を噴霧して、霧状の水分が鶏舎10内に供給されることで、鶏舎10内を加湿できる。
殺菌装置70は、鶏舎10内に設けられ、鶏舎10内を殺菌する。殺菌装置70としては、例えば、エキシマランプを用いることができる。このように殺菌装置70としてエキシマランプを用いることによって、拡散性の良いオゾン、ラジカルが発生して、殺菌、ウイルスの増殖を抑えて、においやアンモニアに対する消臭効果を高くすることができる。よって快適な環境を実現することにより幼雛の成長を安全に促進させることができる。なお、殺菌装置として、放電式オゾナイザを用いてもよい。
次に、本実施形態に係る養鶏システム1による鶏または雛の養育方法について説明する。以下、季節が夏期、冬期の場合に分けて、養鶏システム1による鶏の養育方法について説明する。
まず、夏期の場合について説明する。夏期では近年の温暖化により、鶏舎10内が急激に温度上昇し、鶏の熱死が多発している。このため、鶏舎10内を冷房することが好ましい。
夏期では、第2加熱ポンプP2をオフに第2冷却ポンプP4をオンにすることによって、冷熱のみを取り出し可能にする。
これによって調整部50から鶏舎10内に冷風が供給され、鶏舎10内を冷房する。
ここで、鶏舎10内において鶏を養育している際は、調整板55は、図3に示すように、下側に傾斜させる。鶏は、汗腺が無く、羽毛に覆われているため、発汗による体温調節ができず、熱が放散されにくく体内に熱がこもりやすい。このため、急激な外気温度の上昇があると体温調整が追いつかない。このように調整板55を下側に傾斜することによって、鶏に直接冷風が照射されることになるため、鶏に対して、好適な養育環境を提供することができる。
一方、鶏舎10内において雛を養育している際は、調整板55は、図1に示すように、水平方向にする。雛は羽毛が少ないため、風が直接照射されると、急激に体温が降下して健康を害してしまう虞がある。このように調整板55を水平方向にすることによって、雛には冷風が照射されないため、雛の体温が急激に低下することを抑制することができ、雛に対して、好適な養育環境を提供することができる。なお、鶏舎10内で雛が養育されている際は、第2加熱ポンプP2を作動させるとともに、第2冷却ポンプP4を作動させてもよい。このとき、第2加熱経路33による床暖房によって、床面11を暖めることができる。このとき、調整部50は、上述したように、鶏舎10内を除湿することができる。
次に、冬期の場合について説明する。冬期では、急激な外気気温の低下に対応できるよう、鶏舎10内を高温環境にするとともに、鶏舎10内を加湿することが好ましい。
冬期では、第2加熱ポンプP2をオンに第2冷却ポンプP4をオフにすることによって、温熱のみを取り出し可能とする。
これによって、第2加熱経路33は、鶏舎10の床下から、鶏舎10内を暖房する。また、調整部50から鶏舎10内に温風が供給され、鶏舎10内を暖房する。したがって、鶏や雛に対して、好適な養育環境を提供することができる。
また、加湿部52によってケース51内に水を噴霧して、霧状の水分が鶏舎10内に供給されることで、鶏舎10内を加湿する。このように鶏舎10内を加湿することによって、鶏舎10内の鶏に、鳥インフルエンザが発症することを好適に防止することができる。
なお、春期や秋期のような中間期では、その日の気温に応じて、上述した夏期のモードおよび冬期のモードを適宜切り替えて使用される。また、梅雨の時期など、湿気の多い気候の際は、調整部50において、除湿機能をオンにして、鶏舎10内を除湿することが好ましい。
以下、例えば温熱熱交換器24によって加熱される第1媒体の温度である65℃および90℃の好ましい使い分け方法について説明する。
例えば、一般的な鶏舎では、幼雛の状態で鶏舎にいれた後、約52日間で成鶏として出荷する。その後、清掃、殺菌、および乾燥を約14日間で行い、合計約66日を1サイクルで養育している。よって、1年間で、約5.5回転させる。ここで、清掃、殺菌、および乾燥が行われるいわゆる空舎期間は年間77日間に相当する。
ここで、第1媒体が鶏舎10内の暖房に供する際は、第1媒体の温度として例えば65℃を用いることが好ましい。一方、第1媒体が空舎期間において鶏舎10内の乾燥に供する際は、第1媒体の温度として例えば90℃を用いることが好ましい。このように空舎期間において、第1媒体の温度を高温にすることで、乾燥期間を短くすることができ、空舎期間を例えば2日間短縮することができる。したがって、養鶏システム1の生産性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る養鶏システム1は、鶏が養育される鶏舎10と、冷熱および温熱の少なくとも一方を取り出し可能なヒートポンプ20と、鶏舎10内の温度および湿度を調整する調整部50とを有する。また、調整部50は、調整部50の内部を、ヒートポンプ20から取り出される温熱によって加熱される第1媒体が循環する加熱経路30、およびヒートポンプ20から取り出される冷熱によって冷却される第2媒体が循環する冷却経路40が通過するように構成されるとともに、鶏舎10内を加湿するための加湿部52を備える。このように構成された養鶏システム1によれば、ヒートポンプ20から取り出される温熱によって加熱される第1媒体の加熱経路30の循環をオフにするとともに、ヒートポンプ20から取り出される冷熱によって冷却される第2媒体の冷却経路40の循環をオンにすることによって、鶏舎10内を冷房できる。また、ヒートポンプ20から取り出される温熱によって加熱される第1媒体の加熱経路30の循環をオンにするとともに、ヒートポンプ20から取り出される冷熱によって冷却される第2媒体の冷却経路40の循環をオフにすることによって、鶏舎10内を暖房できる。また、ヒートポンプ20から取り出される温熱によって加熱される第1媒体の加熱経路30の循環をオンにするとともに、ヒートポンプ20から取り出される冷熱によって冷却される第2媒体の冷却経路40の循環をオンにすることによって、鶏舎10内を除湿できる。また、加湿部52によって鶏舎10内を加湿できる。以上から、全天候型であって、1つの構成部品(調整部50)で冷暖房、除湿、および加湿を行うことのできる養鶏システム1を提供することができる。
また、調整部50は、第3加熱経路34および第2冷却経路43を洗浄する洗浄部53を有する。このように構成された養鶏システム1によれば、第3加熱経路34および第2冷却経路43を好適に洗浄することができる。
また、調整部50には、鶏舎10内への鳥の侵入を防止するフィン54が取り付けられている。このように構成された養鶏システム1によれば、鶏舎10内に鳥が侵入することを防止でき、鶏または雛を鶏舎10内で好適に養育することができる。
また、調整部50のうち鶏舎10の舎内側には、調整部50から噴出される風の向きを調整する調整板55が設けられる。このように構成された養鶏システム1によれば、上述したように、季節や月齢に応じて、調整板55の向きを調整することによって、養育環境を好適にすることができる。
<変形例1>
次に、図4を参照して、変形例1に係る養鶏システム2の構成について説明する。図4は、変形例1に係る養鶏システム2を示す概略斜視図である。
変形例1に係る養鶏システム2は、実施形態に係る養鶏システム1に対して、鶏舎10の長手方向に調整部50が複数設けられる点において異なる。
このように構成された変形例1に係る養鶏システム2によれば、鶏舎10内における温度ムラや湿度ムラを低減させて、鶏舎10の温度および湿度をより好適に調整することができる。
なお、変形例1に係る養鶏システム2において、複数の調整部50のうち一部を、水を散水して気化させ気化熱で鶏舎10内を冷却することのできる冷水フィルタに取り換えてもよい。この構成によれば、養鶏システムを安価にすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変することができる。
例えば、上述した実施形態では、家畜舎システムとして鶏を養育する養鶏システムに適用されたが、豚等の養育にも適用することができる。
また、上述した実施形態では、調整部50は、ケース51の内部を第3加熱経路34および第2冷却経路43が通過するように構成された。しかしながら、水を散水して気化させ気化熱で鶏舎10内を冷却することのできる冷水フィルタの空隙に、第3加熱経路34および第2冷却経路43を通過させることによって調整部を構成させてもよい。この構成によれば、既存の冷水フィルタに対して、第3加熱経路34および第2冷却経路43を通過させるだけで調整部50としての機能を備えるため、容易に調整部を構成することができる。
また、上述した実施形態では、養鶏システム1は、洗浄部53、フィン54、および調整板55を有した。しかしながら、洗浄部53、フィン54、および調整板55は設けられていなくてもよい。
また、上述した変形例1では、調整部50は鶏舎10の長手方向に複数設けられた。しかしながら、調整部50は鶏舎10の短手方向に複数設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、加熱経路30は加熱タンク32を有し、冷却経路40は冷却タンク42を有した。しかしながら、加熱経路は加熱タンクを備えず、冷却経路は冷却タンクを備えなくてもよい。このとき、ヒートポンプから取り出される冷熱および温熱を排熱するための放熱器が設けられていることが好ましい。
また、上述した実施形態では、調整部50は、1つの鶏舎10内の温度および湿度を調整した。しかしながら、調整部は、複数の鶏舎10内の温度および湿度を調整する構成であってもよい。この構成によれば、調整部50の稼働率を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、調整部50は、鶏舎10に取り付けられていた。しかしながら、調整部50は、鶏舎10に直接取り付けられていなくてもよく、ダクト方式によって、鶏舎10の温度および湿度を調整してもよい。
また、上述した実施形態では、加湿部は水を噴霧して鶏舎10内を加湿したが、加湿部は水蒸気を供給して鶏舎10内を加湿してもよい。
また、上述した実施形態では、加熱経路30は、第1加熱経路31と、加熱タンク32と、第2加熱経路33と、第3加熱経路34と、を有したが、加熱経路は第2加熱経路を有していなくてもよい。
また、上述した実施形態では、冷却経路40は、第1冷却経路41と、冷却タンク42と、第2冷却経路43と、を有したが、冷却経路はさらに他の経路を備えていてもよい。
また、上述した実施形態では、調整部50において、鶏舎10内を除湿するには、第1媒体の循環をオフにするとともに、第2媒体の循環をオンにした。しかしながら、鶏舎10内を除湿するために、第1媒体の循環をオンにするとともに、第2媒体の循環をオンにしてもよい。
また、上述した実施形態では、空気を冷却することにより発生する結露を利用して除湿するいわゆるコンプレッサー方式によって、除湿する形態を説明した。しかしながら、乾燥剤に水分を吸着させることにより、除湿するいわゆるデシカント方式によって、除湿してもよい。このようにデシカント方式を採用することによって、より好適に家畜舎内を除湿することができる。
1、2 養鶏システム(家畜舎システム)、
10 鶏舎(家畜舎)、
20 ヒートポンプ、
30 加熱経路、
31 第1加熱経路、
32 加熱タンク、
33 第2加熱経路、
34 第3加熱経路、
40 冷却経路、
41 第1冷却経路、
42 冷却タンク、
43 第2冷却経路、
50 調整部、
51 ケース、
52 加湿部、
53 洗浄部、
54 フィン、
55 調整板。

Claims (5)

  1. 家畜が養育される家畜舎と、
    冷熱および温熱の少なくとも一方を取り出し可能なヒートポンプと、
    前記家畜舎内の温度および湿度を調整する調整部と、を有し、
    前記調整部は、当該調整部の内部を、前記ヒートポンプから取り出される前記温熱によって加熱される第1媒体が循環する加熱経路、および前記ヒートポンプから取り出される前記冷熱によって冷却される第2媒体が循環する冷却経路が通過するように構成されるとともに、前記家畜舎内を加湿するための加湿部を備える家畜舎システム。
  2. 前記調整部は、前記加熱経路および前記冷却経路を洗浄する洗浄部を有する請求項1に記載の家畜舎システム。
  3. 前記調整部には、前記家畜舎内への鳥の侵入を防止するフィンが取り付けられている請求項1または2に記載の家畜舎システム。
  4. 前記調整部のうち前記家畜舎の舎内側には、前記調整部から噴出される風の向きを調整する調整板が設けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の家畜舎システム。
  5. デシカント方式によって、前記家畜舎内を除湿する請求項1〜4のいずれか1項に記載の家畜舎システム。
JP2019550077A 2017-11-01 2017-11-01 家畜舎システム Pending JPWO2019087335A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/039588 WO2019087335A1 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 家畜舎システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2019087335A1 true JPWO2019087335A1 (ja) 2020-11-12

Family

ID=66331567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019550077A Pending JPWO2019087335A1 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 家畜舎システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2019087335A1 (ja)
WO (1) WO2019087335A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110754445B (zh) * 2019-11-28 2021-07-13 云南永仁县赛丽茧丝绸有限责任公司 一种养蚕专用智能化加温补湿器
CN111109088A (zh) * 2020-01-17 2020-05-08 安徽木子农牧发展有限公司 一种养鸡棚用多功能通风设备
CN111480583A (zh) * 2020-05-13 2020-08-04 卢红芹 一种根据温度变化对养殖环境进行除湿及通风的除湿装置
TWI786509B (zh) * 2021-01-07 2022-12-11 國立虎尾科技大學 農舍沼氣再利用溫控循環系統
CN113412789A (zh) * 2021-05-17 2021-09-21 宿州市草源牧业股份有限公司 棚舍降温设备及其降温方法
CN113485496B (zh) * 2021-07-14 2022-09-23 朱莹 一种基于物联网的畜牧养殖智慧风机及温湿度的控制系统

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55157617U (ja) * 1979-04-27 1980-11-12
JPH07139836A (ja) * 1993-11-12 1995-06-02 Kajima Corp ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコン
JPH09329371A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Ebara Corp 空調システム
JPH10132361A (ja) * 1996-10-30 1998-05-22 Hitachi Ltd 空調システム
JPH11132501A (ja) * 1997-10-24 1999-05-21 Ebara Corp 除湿空調システム
US6374623B1 (en) * 1997-11-19 2002-04-23 Bokalan B.V./Richard Kusters Stable providing with a climate control system, and also a method for controlling the climate in such a stable
JP2002206895A (ja) * 2001-01-15 2002-07-26 Shibamura Netsuriyo Kaihatsu:Kk 空気冷却塔および空調装置
JP2010060224A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Regal Joint Co Ltd 冷温水空調システム
JP2013092367A (ja) * 2013-01-16 2013-05-16 Mitsubishi Electric Corp 空調機
JP2017003236A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 サンポット株式会社 ヒートポンプ装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642781A (ja) * 1992-07-24 1994-02-18 Misawa Homes Co Ltd 太陽電池を利用した空調システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55157617U (ja) * 1979-04-27 1980-11-12
JPH07139836A (ja) * 1993-11-12 1995-06-02 Kajima Corp ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコン
JPH09329371A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Ebara Corp 空調システム
JPH10132361A (ja) * 1996-10-30 1998-05-22 Hitachi Ltd 空調システム
JPH11132501A (ja) * 1997-10-24 1999-05-21 Ebara Corp 除湿空調システム
US6374623B1 (en) * 1997-11-19 2002-04-23 Bokalan B.V./Richard Kusters Stable providing with a climate control system, and also a method for controlling the climate in such a stable
JP2002206895A (ja) * 2001-01-15 2002-07-26 Shibamura Netsuriyo Kaihatsu:Kk 空気冷却塔および空調装置
JP2010060224A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Regal Joint Co Ltd 冷温水空調システム
JP2013092367A (ja) * 2013-01-16 2013-05-16 Mitsubishi Electric Corp 空調機
JP2017003236A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 サンポット株式会社 ヒートポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019087335A1 (ja) 2019-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2019087335A1 (ja) 家畜舎システム
JP7245781B2 (ja) 家畜舎システム
JP2022143985A (ja) 恒温庫および保温材が装着された被服の初期化方法
WO2019088202A1 (ja) 家畜舎システム
ES2305295T3 (es) Procedimiento de conservacion de carne de aves sacrificadas.
KR101438257B1 (ko) 육류 숙성을 위한 건조숙성고
BRPI0817401B1 (pt) Método de controle das condições do ar no interior de um recinto de estufa destinado ao cultivo de plantas e sistema destinado ao cultivo de plantas
JP2011015655A (ja) ハウス用換気装置およびハウス用空気調和システム
NL1038219A (en) Arrangement for even distribution of gaseous material in a spatial area.
Smith et al. Evaporative tunnel cooling of dairy cows in the southeast. I: Effect on body temperature and respiration rate
EP1032258B1 (en) A stable provided with a climate control system, and also a method for controlling the climate in such a stable
NO782196L (no) Sengeanordning.
JP6548338B2 (ja) 家畜舎システム
JP2002051657A (ja) 牛体冷房装置
JP4351175B2 (ja) 壁面設置又は自立式パネル型冷暖房装置
KR20210018839A (ko) 구내의 작은 유기물을 변성시키기 위한 기술
Hoff The impact of ventilation and thermal environment on animal health, welfare and performance
JP2008061632A (ja) 密閉型清浄鶏舎
KR20150137567A (ko) 축열식 공기소독 냉열 교환기
CN210094279U (zh) 家禽养殖专用除湿机
ES2781878T3 (es) Dispositivo de filtración de aire para un edificio de cría de ganado equipado con un filtro de polvo móvil, e instalación de ventilación que utiliza dicho dispositivo de filtración
JP2008148557A (ja) エアコン付ペットハウス
FI126889B (fi) Eläinhoitotila
Bray et al. Latest on tunnel barns for cow comfort
Turnbull Housing and environment for dairy calves

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220315