JP5866231B2 - リングアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、導電性の筐体に内蔵されて使用されても良好な電気特性を得ることができる円偏波を受信可能なリングアンテナに関する。
現在、様々な通信システムが開発及び使用されているが、円偏波モードの通信システムがある。このような通信システムにおける端末機器用のアンテナとしては円偏波アンテナが用いられる。端末機器としては、例えば、GPS(Global Positioning System)受信端末が知られているが、GPS受信端末に搭載されるGPS受信用アンテナとしては、パッチアンテナが主流とされている。ところで、GPS受信端末は、様々な用途の製品が開発及び使用されており、例えば、腕時計にGPS受信端末が内蔵されている。しかし、腕時計の内部には時計機能部が組み込まれていることから、腕時計にパッチアンテナを組み込むことは困難であった。
そこで、パッチアンテナに替わる円偏波モードのアンテナを組み込んだ従来の腕時計の構成を図20に、その腕時計の構成を示す分解斜視図を図21に示す。
これらの図において、101は腕時計本体であり、腕時計本体101は金属製の本体ベース111とバンド112から構成されている。本体ベース111の内部には時計機能部およびGPS受信部が組み込まれている。また、バンド112は腕時計本体101を腕に装着するためのものである。さらに、本体ベース111の前面には時計情報や、受信情報が表示される表示部113が設けられている。さらにまた、本体ベース111の前面にはリング状に凹んだリング状段部111aが形成されていると共に、リング状段部111aには小さな径の挿通孔114が形成されている。
表示部113の周囲に形成されている上記リング状段部111aには、リング状とされたアンテナ部100が嵌着されている。アンテナ部100がリング状段部111aに嵌着された際に、アンテナ部100の上面の高さと表示部113の上面の高さとが略一致するようにされている。このアンテナ部100は、リング状の誘電体基板121と、誘電体基板の上面に形成されたC形ループ素子122から構成されている。このC形ループ素子122には、円偏波を受信するためループを一部切断した切断部123が形成されている。また、誘電体基板121上のC形ループ素子122において、切断部123から所定角度の位置に給電点124aが設けられて、給電点124aからは給電ピン124が導出されている。
アンテナ部100から導出された給電ピン124は、アンテナ部100がリング状段部111aに嵌着された際に挿通孔114に挿通される。この場合、給電ピン124と金属製の本体ベース111とが接触しないように給電ピン124に絶縁塗料が塗布されたり、絶縁チューブで被覆されている。このようにして、給電ピン124を挿通孔114に挿通すると、中心導体となる給電ピン124とアース導体となる本体ベース111とにより等価的に同軸ラインが形成される。なお、給電点124aと切断部123との角度を約+45°あるいは約−135°とすると、左旋円偏波がアンテナ部100から放射され、上記角度を約−45°あるいは約+135°とすると右旋円偏波がアンテナ部100から放射される。
図20および図21に示す従来のアンテナ部100を腕時計本体101の疑似筐体上に配置した時のGPS帯における電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図22に、垂直面内の放射特性を図23に示す。この場合、GPS帯の中心周波数の自由空間波長をλとした時、例えばC形ループ素子122の円周長が約1.31λ、誘電体基板121の高さが約0.15λ、切断部123と給電点124aとのなす角が約40°、切断部123の長さが約0.018λとされている。
図22を参照すると、1575.4200MHzにおいて約1.1909の最も良好なVSWR値が得られており、1555.4200MHzないし1595.4200MHzにおいて約1.85以下のVSWR値が得られていることがわかる。
また、図23はGPS帯の中心周波数である1575.4200MHzにおける放射特性であり、図23を参照すると、天頂方向(0°)に最も強く放射されており、そのピーク値は約−5.1dBicとされている。仰角が低くなるにつれてゲインは低下しており、90°方向では天頂方向より約−6dBゲインが低下するようになり、−90°方向では天頂方向より約−7.5dBゲインが低下するようになることがわかる。
特許第3982918号公報
図22に示すVSWRの周波数特性および図23に示す放射特性はGPS帯において良好な特性を示している。しかしながら、図20および図21に示すアンテナ部100は腕時計本体101の外側であるリング状段部111aに装着されているため、腕時計本体101のデザインが制約を受けるという問題点があった。この場合、アンテナ部100を腕時計本体に内蔵することが考えられるが、腕時計本体は一般に金属製とされていることから、アンテナ部100を腕時計本体に内蔵した場合には、アンテナ部100の電気特性が劣化してしまうことが考えられる。また、腕時計本体101にアンテナ部100を装着するために、腕時計本体101にリング状段部111aのような特殊かつ複雑な構成を設ける必要があるという問題点があった。
そこで、本発明は導体の筐体に内蔵されても良好な電気特性を得ることができると共に、特殊かつ複雑な構成を設けることなく機器内に組み込むことができる円偏波を受信可能なリングアンテナを提供することを目的としている。
本発明のリングアンテナは、断面形状がほぼ矩形とされたリング状の誘電体からなる本体部と、該本体部の上面にループ状に形成され、ループ状の一部に切断部が形成されているC形ループ素子と、前記本体部の内周面に前記C形ループ素子とほぼ同心の関係を保ちながら所定間隔をもって形成され、前記C形ループ素子を励振する円弧状の励振素子と、前記本体部の下面に形成され、前記励振素子の一端に接続されている給電部に、先端が電気的に接続されて、前記励振素子に給電する給電導体とを備え、少なくとも一部が導電性部材からなる筐体に収納可能とされていると共に、前記励振素子は、前記C形ループ素子の前記切断部に対向しており、前記給電導体の先端が接続されている前記励振素子の一端と前記切断部とのなす角が約+45°あるいは約+225°、または、約−45°あるいは約−225°とされていることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、上面にループ素子が形成され、内周面に励振素子が形成されている誘電体からなるリング状の本体部によりリングアンテナが形成されている。そして、このリングアンテナを金属製の筐体外装に収納したり、収納する外装筐体の中央部に導体が存在していても良好な電気特性を得ることができるようになる。なお、励振素子の一端が接続されている給電部に給電導体の先端が接続されることにより励振素子が給電され、この励振素子により電磁気的に結合されているループ素子が励振されるようになる。
本発明の実施例のリングアンテナを適用したGPS機器の構成を断面図で示す側面図である。 本発明の実施例のリングアンテナを適用したGPS機器の構成を示す分解組立図である。 本発明のリングアンテナの概略構成および動作原理を説明するための図である。 本発明のリングアンテナの他の概略構成および他の動作原理を説明するための図である。 本発明のリングアンテナの第1実施例の構成を示す斜視図、正面図、上面図である。 本発明のリングアンテナの第1実施例の構成を示す下面図、a−a断面図で示す側面図、b−b断面図で示す側面図である。 本発明のリングアンテナの第2実施例の構成を示す斜視図および正面図である。 本発明のリングアンテナの第2実施例の構成を示す上面図および下面図である。 本発明のリングアンテナの第3実施例の構成を示す斜視図、上面図、側面図である。 本発明のリングアンテナの第3実施例の構成を示す正面図、下面図、c−c断面図で示す側面図、d−d断面図で示す側面図である。 本発明のリングアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明のリングアンテナの放射特性を示す図である。 本発明の実施例にかかるリングアンテナにおいてC形ループ素子を設ける第1の態様の範囲を示す図である。 本発明の実施例にかかるリングアンテナにおいてC形ループ素子を設ける第2の態様の範囲を示す図である。 本発明の実施例にかかるリングアンテナにおいてC形ループ素子を設ける第3の態様の範囲を示す図である。 本発明の実施例にかかるリングアンテナにおいてC形ループ素子を設ける第4の態様の範囲を示す図である。 本発明の第4実施例のリングアンテナを適用したGPS機器の構成を断面図で示す側面図、その一部を拡大して示す拡大図である。 本発明のリングアンテナの第4実施例の構成を示す斜視図、正面図、上面図である。 本発明のリングアンテナの第4実施例の構成を示す下面図、e−e断面図で示す側面図である。 従来のGPS受信端末を組み込んだ腕時計の構成を示す斜視図である。 従来のGPS受信端末を組み込んだ腕時計の構成を示す分解斜視図である。 従来のアンテナ部のVSWRの周波数特性を示す図である。 従来のアンテナ部の放射特性を示す図である。
本発明の実施例のリングアンテナを適用したGPS機器の構成を断面図で示す側面図を図1に、その分解組立図を図2に示す。
これらの図に示すGPS機器50は、底面が閉じた円筒状とされ断面コ字状の形状の金属製とされた筐体外装11を備えている。この筐体外装11の底部に筐体外装11の内径より若干小さい径の円板状とされ、GPS受信部が組み込まれた回路基板15が配置されている。回路基板15の外縁部にはアンテナ端子が設けられており、このアンテナ端子に金属製の給電導体16の下端が電気的に接触されて、給電導体16は回路基板15上に直立するよう固着されている。回路基板15の上に、筐体外装11の内径より若干小さい外径の底面が閉じた円筒状とされ断面コ字状の形状の樹脂製とされたアンテナ台14が配置されている。アンテナ台14の側壁部には、側壁部を貫通する細い挿通孔14aが形成されており、この挿通孔14a内に給電導体16が挿通されて、給電導体16の先端は側壁部の上面から若干突出している。また、アンテナ台14の内部にはアンテナ台14の内径より若干小さい径の円板状とされた樹脂や金属からなるGPS機器50の機構部13が収納されている。さらに、機構部13の上には機構部13とほぼ同径とされた樹脂製あるいは金属製のパネル12が配置されている。
そして、アンテナ台14の側壁部の上面に接するように本発明にかかるリング状とされたリングアンテナ1が配置されており、給電導体16の先端がリングアンテナ1の下面に形成されている給電部に電気的に接触している。リングアンテナ1は筐体外装11の内径より若干小さい外径とされ、機構部13およびパネル12の外径より若干大きい内径とされている。リングアンテナ1の詳細構成は後述するが、リングアンテナ1はリング状の誘電体を備え、この誘電体の一面上に励振素子が形成され、励振素子に対向する誘電体の面上にループ状のC形ループ素子が形成されて、励振素子とC形ループ素子とは電磁気的に結合するようになされている。励振素子は給電導体16から給電され、これにより無給電素子とされているC形ループ素子が励振素子により励振されるようになる。リングアンテナ1は円偏波を送受信することができるが、その受信信号は回路基板15に組み込まれているGPS受信部に給電導体16を介して導かれるようになる。また、筐体外装11の上面の開口を閉塞するように樹脂やガラス製の蓋部10が固着されている。蓋部10は、筐体外装11と同径の上面が閉じて下面が開口された断面コ字状の円筒状の形状とされており、この蓋部10が筐体外装11の上面に固着されることにより、内部が水密な収納空間とされている。この収納空間に、上記したようにリングアンテナ1、パネル12、機構部13、アンテナ台14および回路基板15および給電導体16が収納されている。
図1および図2に示すGPS機器50は腕時計に適用することができる。GPS機器50が腕時計に適用された場合は、筐体外装11は金属製の腕時計本体とされ、機構部13は時計のムーブメントとされ、パネル12は文字盤あるいは時刻や情報の表示部とされ、蓋部10はガラス等の透明素材で形成される。
ここで、本発明にかかるリングアンテナ1の概略構成を図3(a)および図4(a)に示すと共に、図3(b)ないし図3(g)および図4(b)ないし図4(g)を参照してリングアンテナ1の動作原理を説明する。
図3(a)に示すように、本発明にかかるリングアンテナ1は、1ヶ所に切断部23が形成されている無給電素子とされるループ状のC形ループ素子22と、C形ループ素子22の径とほぼ同様の径とされており、C形ループ素子22とほぼ同心の関係を保ちながら、C形ループ素子22の切断部23に対向して円弧状の励振素子21が所定の間隔をもって平行に配置されている。これにより、励振素子21はC形ループ素子22に電磁気的に結合される。この励振素子21の一端に、直立して配置されている給電導体16の先端が接続されて、給電導体16を介して励振素子21が給電されている。図3(a)に示す場合は、給電導体16の先端が接続されている励振素子21の端部に対する切断部23のなす角θが約+45°とされるように、励振素子21が切断部23に対向している。また、リングアンテナ1の設計周波数の自由空間波長をλとした際に、例えば、C形ループ素子22の円周長は約1λとされ、励振素子21の素子長は約0.25λとされ、励振素子21とC形ループ素子22との間隔は約0.01λとされている。
このような図3(a)に示すリングアンテナ1において給電導体16の端部の電源17から給電された場合に、電源17の位相をφとした時の励振素子21に流れる電流irと、C形ループ素子22に流れる電流icと、電流irと電流icとを合成した合成電流ベクトルioとを図3(b)ないし図3(f)に示している。図3(b)は、電源17の位相φが0°の時であり、励振素子21に流れる電流irが最大となるが、C形ループ素子22に流れる電流icは最小となって、合成電流ベクトルioは紙面のほぼ右方向を向くベクトルとなる。電源17の位相φが22.5°まで進むと、図3(c)に示すように、励振素子21に流れる電流irがやや減少するが、C形ループ素子22に小さい電流icが流れるようになって、合成電流ベクトルioは紙面の左方向に少し回転したベクトルとなる。なお、電流icのピークはC形ループ素子22の切断部23に対して±90°の図示する位置となる。さらに、電源17の位相φが45°まで進むと、図3(d)に示すように、励振素子21に流れる電流irがさらに減少するが、C形ループ素子22に流れる電流icは大きくなって、合成電流ベクトルioは紙面の左方向にさらに回転したベクトルとなる。さらに、電源17の位相φが67.5°まで進むと、図3(e)に示すように、励振素子21に流れる電流irがさらに減少して小さくなるが、C形ループ素子22に流れる電流icはさらに大きくなって、合成電流ベクトルioは紙面の左方向にさらに回転したベクトルとなる。さらに、電源17の位相φが90°まで進むと、図3(f)に示すように、励振素子21に流れる電流irは最小となるが、C形ループ素子22に流れる電流icは最大となって、合成電流ベクトルioは位相φが0°の時から左方向に90°回転したベクトルとなる。そして、合成電流ベクトルioが放射に寄与することから、リングアンテナ1からは進行方向に対して右回りの右旋円偏波が放射されるようになる。
上記したように、図3(a)に示すリングアンテナ1では、励振素子21により励振されたC形ループ素子22に定在波が立つようになり、電流icのピークはC形ループ素子22の切断部23に対して±90°の位置となる。図3(a)に示すリングアンテナ1を等価的に表すと、図3(g)に示すようにC形ループ素子22は、切断部23から約−90°の位置に給電部がある第1ダイポール素子22−1と、切断部23から約+90°の位置に給電部がある第2ダイポール素子22−2とで等価的に動作していることになる。すなわち、第1ダイポール素子22−1と第2ダイポール素子22−2からの放射と、直交して配置された励振素子21からの放射とが合成されて、角θが約+45°とされているリングアンテナ1からは右旋円偏波が放射されるようになる。
また、図4(a)に示すリングアンテナ1’では、給電導体16’の先端が接続されている励振素子21’の端部に対する切断部23のなす角θが約−45°とされるように、励振素子21’が切断部23に対向している。他の構成は図3(a)に示すリングアンテナ1と同様とされている。
このような図4(a)に示すリングアンテナ1’において給電導体16’の端部の電源17から給電された場合に、電源17の位相をφとした時の励振素子21’に流れる電流irと、C形ループ素子22に流れる電流icと、電流irと電流icとを合成した合成電流ベクトルioとを図4(b)ないし図4(f)に示している。図4(b)は、電源17の位相φが0°の時であり、励振素子21’に流れる電流irが最大となるが、C形ループ素子22に流れる電流icは最小となって、合成電流ベクトルioは紙面のほぼ左方向を向くベクトルとなる。電源17の位相φが22.5°まで進むと、図4(c)に示すように、励振素子21’に流れる電流irがやや減少するが、C形ループ素子22に小さい電流icが流れるようになって、合成電流ベクトルioは紙面の右方向に少し回転したベクトルとなる。なお、電流icのピークはC形ループ素子22の切断部23に対して±90°の図示する位置となる。さらに、電源17の位相φが45°まで進むと、図4(d)に示すように、励振素子21’に流れる電流irがさらに減少するが、C形ループ素子22に流れる電流icは大きくなって、合成電流ベクトルioは紙面の右方向にさらに回転したベクトルとなる。さらに、電源17の位相φが67.5°まで進むと、図4(e)に示すように、励振素子21’に流れる電流irがさらに減少して小さくなるが、C形ループ素子22に流れる電流icはさらに大きくなって、合成電流ベクトルioは紙面の右方向にさらに回転したベクトルとなる。さらに、電源17の位相φが90°まで進むと、図4(f)に示すように、励振素子21’に流れる電流irは最小となるが、C形ループ素子22に流れる電流icは最大となって、合成電流ベクトルioは位相φが0°の時から右方向に90°回転したベクトルとなる。そして、合成電流ベクトルioが放射に寄与することから、リングアンテナ1’からは進行方向に対して左回りの左旋円偏波が放射されるようになる。
上記したように、図4(a)に示すリングアンテナ1’では、励振素子21’により励振されたC形ループ素子22に定在波が立つようになり、電流icのピークはC形ループ素子22の切断部23に対して±90°の位置となる。図4(a)に示すリングアンテナ1’を等価的に表すと、図4(g)に示すようにC形ループ素子22は、切断部23から約−90°の位置に給電部がある第1ダイポール素子22−1と、切断部23から約+90°の位置に給電部がある第2ダイポール素子22−2とで等価的に動作していることになる。すなわち、第1ダイポール素子22−1と第2ダイポール素子22−2からの放射と、直交して配置された励振素子21’からの放射とが合成されて、角θが約−45°とされているリングアンテナ1’からは左旋円偏波が放射されるようになる。
次に、本発明のリングアンテナの第1実施例の構成を示す斜視図を図5(a)に、その正面図を図5(b)に、その上面図を図5(c)に、その下面図を図6(a)に、a−a断面図で示すその側面図を図6(b)に、b−b断面図で示すその側面図を図6(c)に示す。
これらの図に示す本発明にかかる第1実施例のリングアンテナ1は、大きな貫通孔1bが形成された断面がほぼ矩形とされているリング状の誘電体からなる本体部1aを備えており、本体部1aのリング状の上面のほぼ中央にループ状のC形ループ素子22aが所定幅で形成されている。C形ループ素子22aには所定長さの切断部23aが所定箇所に設けられている。また、本体部1aのリング状の貫通孔1bの内周面のほぼ中央に、所定長さの円弧状の励振素子21aがC形ループ素子22aの切断部23aに対向して形成されている。また、励振素子21aの一端は下方へ折曲されて給電部24aが形成されており、この給電部24aのパターンは延伸されて本体部1aの下面にも形成されている。本体部1aの下面に形成されている給電部24aは、給電導体16の先端が電気的に接触できる所定面積を有する矩形状のパターンに形成されている。第1実施例のリングアンテナ1では、C形ループ素子22aに励振素子21aが所定間隔をもって対向していることから、両者は電磁気的に結合している。また、C形ループ素子22aおよび励振素子21aと給電部24aは、誘電体からなる本体部1aに金属を蒸着あるいは薄い金属板を貼着することにより形成されている。
次に、本発明のリングアンテナの第2実施例の構成を示す斜視図を図7(a)に、その正面図を図7(b)に、その上面図を図8(a)に、その下面図を図8(b)に示す。
これらの図に示す本発明にかかる第2実施例のリングアンテナ2は、大きな貫通孔2bが形成された断面が矩形とされているリング状の誘電体からなる本体部2aを備えており、本体部2aの上面のほぼ中央にループ状のC形ループ素子22bが所定幅で形成されている。C形ループ素子22bには所定長さの切断部23bが所定箇所に設けられている。また、本体部2aのリング状の下面の外周面側に、所定長さの円弧状の励振素子21bがC形ループ素子22の切断部23bに対面して形成されている。励振素子21bの一端には給電導体16の先端が電気的に接触できる所定面積の矩形状の給電部24bが設けられている。第2実施例のリングアンテナ2は、C形ループ素子22bに励振素子21bが所定間隔をもって対向していることから、両者は電磁気的に結合している。また、C形ループ素子22bおよび励振素子21bと給電部24bは、誘電体からなる本体部2aに金属を蒸着あるいは薄い金属板を貼着することにより形成されている。
次に、本発明のリングアンテナの第3実施例の構成を示す斜視図を図9(a)に、その上面図を図9(b)に、その側面図を図9(c)に、その正面図を図10(a)に、その下面図を図10(b)に、c−c断面図で示すその側面図を図10(c)に、d−d断面図で示すその側面図を図10(d)に示す。
これらの図に示す本発明にかかる第3実施例のリングアンテナ3は、大きな貫通孔3bが形成された断面が矩形とされているリング状の誘電体からなる本体部3aを備えており、本体部3aにおける貫通孔3bの内周面のほぼ上半分にループ状のC形ループ素子22cが形成されている。C形ループ素子22cには所定長さの切断部23cが所定箇所に設けられている。また、本体部3aの外周面の上半分に所定長さの円弧状の励振素子21cがC形ループ素子22cの切断部23cに対向するよう形成されている。さらに、励振素子21cの一端は下方へ折曲されて給電部24cが形成されており、この給電部24cのパターンは延伸されて本体部3aの下面にも形成されている。本体部3aの下面に形成されている給電部24cは、給電導体16の先端が電気的に接触できる所定面積を有する矩形状のパターンに形成されている。第3実施例のリングアンテナ3は、C形ループ素子22cに励振素子21cが所定間隔をもって対向していることから、両者は電磁気的に結合している。また、C形ループ素子22cおよび励振素子21cと給電部24cは、誘電体からなる本体部3aに金属を蒸着あるいは薄い金属板を貼着することにより形成されている。
上記した第1実施例のリングアンテナ1ないし第3実施例のリングアンテナ3は、GPS帯のアンテナとすることができる。この場合のリングアンテナ1〜3の寸法について説明すると、GPS帯の中心周波数の自由空間波長をλとした際に、C形ループ素子22a〜22cの円周長は1λが最適値とされるが、その範囲は約0.8λ〜約1.3λとされる。また、励振素子21a〜21cの長さは0.25λが最適値とされるが、その範囲は約0.05λ〜約0.5λとされる。さらに、切断部23a〜23cの長さは0.03λが最適値とされるが、その範囲は約0.001λ〜約0.25λとされる。さらにまた、C形ループ素子22a〜22cと励振素子21a〜21cの間隔は0.01λが最適値とされるが、その範囲は約0.001λ〜約0.05λとされる。なお、本体部1a〜3aの誘電率が有意の値であって本体部1a〜3aにおける波長がλ’に短縮された場合は、上記した波長λを、短縮された波長λ’に置き換えた寸法とする。
ところで、給電部24a〜24c(励振素子21a〜21cの一端)に対するC形ループ素子22a〜22cの切断部23a〜23cのなす角θが+45°近傍あるいは+225°近傍の角度とされている場合は、リングアンテナ1〜3から右旋円偏波が放射され、角θが−45°近傍あるいは−225°近傍の角度とされている場合は、リングアンテナ1〜3から左旋円偏波が放射される。この場合、角θは±45°あるいは±225°が最適値とされるが、右旋偏波用とされた場合の角θの範囲は約+0°〜約+90°あるいは約+180°〜+270°とされ、左旋偏波用とされた場合の角θの範囲は約−0°〜約−90°あるいは約−180°〜−270°とされる。
本発明の第1実施例ないし第3実施例にかかるリングアンテナ1〜3のいずれかを、図1,2に示すGPS機器50に内蔵することができる。内蔵された際には、筐体外装11の底面が、内蔵されたいずれかのリングアンテナ1〜3のグランドプレーンとして動作するようになる。
ここで、第1実施例にかかるリングアンテナ1がGPS機器50に収納された状態のVSWRの周波数特性を図11に、GPS機器50を水平に配置した際の垂直面内の放射特性を図12に示す。この場合、使用周波数帯域はGPS帯とされ、リングアンテナ1の寸法は上記した最適値の寸法とされている。また、リングアンテナ1の励振素子21aおよびC形ループ素子22aと筐体外装11やパネル12および機構部13との間の最小間隔は約0.001λとされている。
図11を参照すると、1575.4200MHzにおいて約1.1974の最も良好なVSWR値が得られており、1555.4200MHzないし1595.4200MHzにおいて約1.91以下のVSWR値が得られていることがわかる。図22に示す従来のアンテナ部100のVSWRの周波数特性と対比すると、第1実施例のリングアンテナ1は、パネル12および機構部13が中央部に設けられている金属製の筐体外装11内に内蔵されていても、ほぼ同等の値が得られている。このように、第1実施例のリングアンテナ1では、導体に近接して配置されていても良好なVSWRの周波数特性が得られることがわかる。
また、図12はGPS帯の中心周波数である1575.4200MHzにおける放射特性であり、図12を参照すると、天頂方向(0°)に最も強く放射されており、そのピーク値は約−2.5dBicと、従来のアンテナ部100単体のゲインより約2.6dB向上したゲインが得られている。この放射のゲインは仰角が低くなるにつれて低下しており、90°方向では天頂方向より約−5dBゲインが低下するようになり、−90°方向では天頂方向より約−6dBゲインが低下するようになることがわかる。また、従来のアンテナ部100の放射特性と対比すると、放射利得のアベレージが約2.5dB向上しており、より良好な放射特性が得られている。このように、第1実施例のリングアンテナ1では、導体に近接して配置されていても良好な放射特性が得られることがわかる。
なお、第1実施例のリングアンテナ1に替えて第2実施例ないし第3実施例のリングアンテナ2,3のいずれかを図1,2に示すGPS機器50に内蔵した場合でも、上記した図11,図12に示す電気特性と、ほぼ同様の電気特性を得ることができる。
ここで、筐体外装11内に本発明にかかるリングアンテナを内蔵した際に、仕様に応じて筐体外装11や蓋部10等の寸法が若干異なり、筐体外装11とパネル12および機構部13に対するリングアンテナの組み付け高さの態様が異なるようになる。そこで、組み付け高さの態様毎にリングアンテナ1の電気特性に悪影響を与えない範囲を図13〜図16に示す。なお、図13〜図16ではリングアンテナを実施例を代表した第1実施例のリングアンテナ1としているが、第1実施例に限らず第2〜3実施例のリングアンテナ2,3においても同様とされる。
図13は、リングアンテナ1をGPS機器50内に組み付けた際に、リングアンテナ1の組み付け高さが筐体外装11とパネル12および機構部13に対して高くされている第1の態様とされている。この場合には、リングアンテナ1の本体部1aの上面と外周面および内周面において、筐体外装11の上面とパネル12および機構部13の上面より上に位置している外周面および内周面の範囲AにC形ループ素子22aを形成するのが好適とされる。前述した第1実施例のリングアンテナ1ないし第3実施例のリングアンテナ3では、いずれの実施例においてもC形ループ素子22a〜22cは範囲Aに設けられているので、第1実施例ないし第3実施例のリングアンテナ1〜3のいずれでも第1の態様に採用することができる。
また、図14は、リングアンテナ1をGPS機器50内に組み付けた際に、リングアンテナ1の組み付け高さが筐体外装11とパネル12および機構部13に対して低くされている第2の態様とされている。この場合には、リングアンテナ1の本体部1aの上面の範囲BにC形ループ素子22aを形成するのが好適とされる。前述した第1実施例のリングアンテナ1および第2実施例のリングアンテナ2では、範囲BにC形ループ素子22a,22bが設けられているので、第1,2実施例のリングアンテナ1,2を第2の態様に採用することができる。
さらに、図15は、リングアンテナ1をGPS機器50内に組み付けた際に、リングアンテナ1の組み付け高さが筐体外装11に対しては低くされているが、パネル12および機構部13に対しては高くされている第3の態様とされている。この場合には、リングアンテナ1の本体部1aの上面から内周面のパネル12および機構部13の上面より上に位置している範囲CにC形ループ素子22aを形成するのが好適とされる。前述した第1実施例のリングアンテナ1ないし第3実施例のリングアンテナ3では、範囲CにC形ループ素子22a,22b,22cが設けられているので、第1実施例ないし第3実施例のリングアンテナ1〜3のいずれかを第3の態様に採用することができる。
さらにまた、図16は、リングアンテナ1をGPS機器50内に組み付けた際に、リングアンテナ1の組み付け高さが筐体外装11に対しては高くされているが、パネル12および機構部13に対しては低くされている第4の態様とされている。この場合には、リングアンテナ1の本体部1aの上面から外周面の筐体外装11の上面より上に位置している範囲DにC形ループ素子22aを形成するのが好適とされる。前述した第1実施例のリングアンテナ1および第2実施例のリングアンテナ2では、範囲DにC形ループ素子22a,22bが設けられているので、第1実施例および第2実施例のリングアンテナ1,2のいずれかを第4の態様に採用することができる。
なお、図13〜図16に示すリングアンテナ1は、本体部1aの角が面取りされて示されているが、必ずしも面取りする必要はなく、必要に応じて面取りすれば良い。
次に、本発明の第4実施例のリングアンテナ4を適用したGPS機器60の構成を断面図で示す側面図を図17(a)に、そのk部拡大図を図17(b)に示す。
これらの図に示すように、アンテナ台14の側壁部の上面に接するようリング状とされた第4実施例のリングアンテナ4が配置されており、給電導体16の先端がリングアンテナ4の下面に形成されている給電部に電気的に接触している。リングアンテナ4は筐体外装11の内径より若干小さい外径とされ、機構部13およびパネル12の外径より若干大きい内径とされている。リングアンテナ4の詳細構成は後述するが、リングアンテナ4はリング状の誘電体からなる本体部4aを備え、この本体部4aの断面形状はほぼ矩形状とされているが、上面の中途から内側面の中途にかけてテーパー部4bが形成されている。また、上面と外側面との角は面取りされている。テーパー部4bは、パネル12よりほぼ上に位置しており、本体部4aの中央よりやや下に筐体外装11の先端が位置するようになる。この場合、テーパー部4bの斜面に励振素子が形成され、励振素子に対向する本体部4aの上面にループ状のC形ループ素子が形成されるのが好適とされる。励振素子とC形ループ素子とはほぼ同心とされ電磁気的に結合されており、励振素子は給電導体16から給電される。これにより、無給電素子とされているC形ループ素子が励振素子により励振されるようになる。リングアンテナ4は円偏波を送受信することができるが、その受信信号は回路基板15に組み込まれているGPS受信部に給電導体16を介して導かれるようになる。GPS機器60の他の構成は、図1に示すGPS機器50と同様とされているので、その説明は省略する。
なお、リングアンテナ4に図17に示すようにテーパー部4bを設けることにより、パネル12における文字盤あるいは時刻や情報を見やすくすることができる。
次に、第4実施例のリングアンテナ4の構成を示す斜視図を18(a)に、その正面図を図18(b)に、その上面図を図18()に、その下面図を図19(a)に、e−e断面図で示すその側面図を図19(b)に示す。
これらの図に示す本発明にかかる第4実施例のリングアンテナ4は、大きな貫通孔4cが形成されたリング状の誘電体からなる本体部4aを備えている。この本体部4aの上面の半ばから内側面の半ばにかけてテーパー部4bが形成されており、上面と外側面との角は面取りされている。本体部4aにおける上面にはループ状のC形ループ素子22dが形成されており、C形ループ素子22dには所定長さの切断部23dが所定箇所に設けられている。また、本体部4aのテーパー部4bに所定長さの円弧状の励振素子21dがC形ループ素子22dの切断部23dに対向するよう形成されている。さらに、励振素子21dの一端は下方へ折曲されて給電部24dが形成されており、この給電部24dのパターンは延伸されて本体部4aの下面にも形成されている。本体部4aの下面に形成されている給電部24dは、給電導体16の先端が電気的に接触できる所定面積を有する矩形状のパターンに形成されている。第4実施例のリングアンテナ4は、C形ループ素子22dに励振素子21dが所定間隔をもって対向していることから、両者は電磁気的に結合している。また、C形ループ素子22dおよび励振素子21dと給電部24dは、誘電体からなる本体部4aに金属を蒸着あるいは薄い金属板を貼着することにより形成されている。
上記した第4実施例のリングアンテナ4の寸法は、第1実施例のリングアンテナ1ないし第3実施例のリングアンテナ3の寸法と同様とされているので、その説明は省略する。また、給電部24d(励振素子21dの一端)に対するC形ループ素子22dの切断部23dのなす角θが+45°近傍あるいは+225°近傍の角度とされている場合は、リングアンテナ4から右旋円偏波が放射され、角θが−45°近傍あるいは−225°近傍の角度とされている場合は、リングアンテナ4から左旋円偏波が放射される。この場合、角θは±45°あるいは±225°が最適値とされるが、右旋偏波用とされた場合の角θの範囲は約+0°〜約+90°あるいは約+180°〜+270°とされ、左旋偏波用とされた場合の角θの範囲は約−0°〜約−90°あるいは約−180°〜−270°とされる。さらに、本発明の第4実施例にかかるリングアンテナ4が、GPS機器60に内蔵された際には、筐体外装11の底面が、内蔵されたリングアンテナ4のグランドプレーンとして動作するようになる。そして、第4実施例のリングアンテナ4をGPS機器60に内蔵した場合は、上記した図11,図12に示す第1実施例のリングアンテナ1の電気特性と、ほぼ同様の電気特性を得ることができる。
上記した第4実施例のリングアンテナ4においては、テーパー部4bにC形ループ素子22dを形成し、本体部4aの外周面あるいは上面に励振素子21dを形成するようにしても良い。
上記説明した本発明の各実施例のリングアンテナは、筐体外装を腕時計本体とする腕時計に内蔵することができる。そして、回路基板15にGPS受信部が組み込まれている場合に、パネルに時計情報を表示させた際には、年、月、日、曜日、時、分、秒等が表示され、図示しない表示切り換えボタンを操作してパネルに受信情報を表示させた際には、本発明にかかるリングアンテナで受信された円偏波のGPS信号から演算された緯度、経度、速度、地図情報等が表示されるようになる。これにより、本発明にかかるリングアンテナを内蔵した腕時計をナビゲーションシステムの受信機とすることができる。
また、筐体外装は通常は金属性とされて、本発明にかかるリングアンテナのグランドプレーンとして機能するようになるが、筐体外装が非導電性とされた際には、回路基板の裏面にアース導体を形成してグランドプレーンとすればよい。
1,1’ リングアンテナ、1a 本体部、1b 貫通孔、2 リングアンテナ、2a 本体部、2b 貫通孔、3 リングアンテナ、3a 本体部、3b 貫通孔、4 リングアンテナ、4a 本体部、4b テーパー部、4c 貫通孔、10 蓋部、11 筐体外装、12 パネル、13 機構部、14 アンテナ台、14a 挿通孔、15 回路基板、16,16’ 給電導体、17 電源、21,21’ 励振素子、21a 励振素子、21b 励振素子、21c 励振素子、21d 励振素子、22 C形ループ素子、22a C形ループ素子、22b C形ループ素子、22c C形ループ素子、22d C形ループ素子、23a 切断部、23b 切断部、23c 切断部、23d 切断部、24a 給電部、24b 給電部、24c 給電部、24d 給電部、50 GPS機器、60 GPS機器、100 アンテナ部、101 腕時計本体、111 本体ベース、111a リング状段部、112 バンド、113 表示部、114 挿通孔、121 誘電体基板、122 C形ループ素子、123 切断部、124 給電ピン、124a 給電点

Claims (5)

  1. 断面形状がほぼ矩形とされたリング状の誘電体からなる本体部と、
    該本体部の上面にループ状に形成され、ループ状の一部に切断部が形成されているC形ループ素子と、
    前記本体部の内周面に前記C形ループ素子とほぼ同心の関係を保ちながら所定間隔をもって形成され、前記C形ループ素子を励振する円弧状の励振素子と、
    前記本体部の下面に形成され、前記励振素子の一端に接続されている給電部に、先端が電気的に接続されて、前記励振素子に給電する給電導体とを備え、
    少なくとも一部が導電性部材からなる筐体に収納可能とされていると共に、前記励振素子は、前記C形ループ素子の前記切断部に対向しており、前記給電導体の先端が接続されている前記励振素子の一端と前記切断部とのなす角が約+45°あるいは約+225°、または、約−45°あるいは約−225°とされていることを特徴とするリングアンテナ。
  2. 前記励振素子が、前記本体部の内周面に替えて、前記本体部の下面に前記C形ループ素子とほぼ同心の関係を保ちながら所定間隔をもって形成されていることを特徴とする請求項記載のリングアンテナ。
  3. 断面形状がほぼ矩形とされたリング状の誘電体からなる本体部と、
    該本体部の内周面にループ状に形成され、ループ状の一部に切断部が形成されているC形ループ素子と、
    前記本体部の外周面に前記C形ループ素子とほぼ同心の関係を保ちながら所定間隔をもって形成され、前記C形ループ素子を励振する円弧状の励振素子と、
    前記本体部の下面に形成され、前記励振素子の一端に接続されている給電部に、先端が電気的に接続されて、前記励振素子に給電する給電導体とを備え、
    少なくとも一部が導電性部材からなる筐体に収納可能とされていると共に、前記励振素子は、前記C形ループ素子の前記切断部に対向しており、前記給電導体の先端が接続されている前記励振素子の一端と前記切断部とのなす角が約+45°あるいは約+225°、または、約−45°あるいは約−225°とされていることを特徴とするリングアンテナ。
  4. 上面から内側面にかけてテーパー部が形成されているほぼ矩形の断面形状とされたリング状の誘電体からなる本体部と、
    該本体部の上面にループ状に形成され、ループ状の一部に切断部が形成されているC形ループ素子と、
    前記本体部のテーパー部の斜面に前記C形ループ素子とほぼ同心の関係を保ちながら所定間隔をもって形成され、前記C形ループ素子を励振する円弧状の励振素子と、
    前記本体部の下面に形成され、前記励振素子の一端に接続されている給電部に、先端が電気的に接続されて、前記励振素子に給電する給電導体とを備え、
    少なくとも一部が導電性部材からなる筐体に収納可能とされていると共に、前記励振素子は、前記C形ループ素子の前記切断部に対向しており、前記給電導体の先端が接続されている前記励振素子の一端と前記切断部とのなす角が約+45°あるいは約+225°、または、約−45°あるいは約−225°とされていることを特徴とするリングアンテナ。
  5. 前記C形ループ素子と前記励振素子との間隔が、使用周波数の自由空間波長をλとした時に約0.001λ〜約0.05λとされていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のリングアンテナ。
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