JP2016040884A - 電子機器 - Google Patents

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直 相澤
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Abstract

【課題】電気機器を小型化・薄型化した場合の構造の複雑化、アンテナ性能の低下、およびデザインの自由度に対する制約のうちの少なくともいずれか一つを解決することのできるアンテナを備えた電子機器を提供する。【解決手段】表示部20の周囲に、金属製のリボン31と、リボン31に接続された給電部32及びアンテナ電極33を備え、給電部32は回路基板26の信号パターンに接続し、アンテナ電極33は回路基板26のGNDパターンに接続する。ケース本体11には金属製のベゼル16を配置し、ベゼル16とリボン31とを電磁界的に結合させ、ベゼル16とリボン31の等価電気長は、いずれも1/4波長よりも短くなるように設定する。【選択図】図4

Description

本発明は、アンテナを備える電子機器に関する。
衛星を利用して移動通信やGPS電波の受信を行う電子機器においては、アンテナの向きが変動し偏波面が変わる事による受信感度変動を小さくするため、また円偏波対応することで理論上感度を向上できるため、円偏波アンテナを用いることが好ましい。例えば、誘電体の表面に、給電素子と、C型形状の無給電素子とを形成したリングアンテナを円偏波アンテナとして電子時計に搭載する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
このリングアンテナをループアンテナとして機能させるためには、理論的に1λのアンテナ長が必要であるが、特許文献1においては誘電体を使用することにより波長短縮効果を利用しており、実際のアンテナ長は1λよりも短く構成されている。
特開2013−214940号公報
しかしながら、前記リングアンテナは、誘電体を使用するためにアンテナ占有体積が大きく、アンテナを外装ケースに内蔵した場合には時計が大型化する。したがって、時計の種類によっては、前記リングアンテナを採用することが困難である。
また、時計を薄型化した場合、アンテナ給電点から無給電素子までの距離が小さくなってしまうので、前記リングアンテナを採用した場合でも、アンテナ性能が低下する。
外装ケースにリングアンテナを外付けすることも考えられるが、この場合には、回路基板とアンテナとの導通構造が必要になる。さらに、導通構造の防水対策も必要となり、構造が複雑化したりコスト高になってしまう。
電子時計に用いられるアンテナとしては、前記リングアンテナの他にパッチ式アンテナがある。しかし、このアンテナも誘電体を使用しているため、アンテナ占有体積が大きい。その結果、前記リングアンテナと同様にアンテナを外装ケースに内蔵する場合には部品レイアウトに制約が生じてしまい、時計の小型化・薄型化には向いていない。外装ケースの外側にアンテナを配置した場合には、パッチアンテナがケースから突出したデザインになってしまい、前記リングアンテナよりもデザインの自由度が小さくなってしまう。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、電気機器を小型化・薄型化した場合の構造の複雑化、アンテナ性能の低下、およびデザインの自由度に対する制約のうちの少なくともいずれか一つを解決することのできるアンテナを備えた電子機器を提供することを解決課題とする。
以上の課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、表示部と、前記表示部に、または前記表示部の表示面よりも表示方向における上方に配置された金属製の構造部品を無給電の第1の素子とし、当該第1の素子と、前記無給電の第1の素子よりも下方に配置され給電部に接続された第2の素子と、前記第2の素子よりも下方に配置されたGND板とを備えるアンテナと、を備え、前記第1の素子と前記第2の素子とは電磁界的に結合し、前記の第1の素子と前記第2の素子の等価電気長は、いずれも1/4波長よりも短い、ことを特徴とする。
本発明は、アンテナを構成する1/4波長よりも短い第2の素子と、第2の素子に接続された給電部と、GND板とによって電波の受信が可能となっている。しかし、本発明においては、第2の素子よりも表示部の表示方向における上方に配置されている金属製の構造部品についてもアンテナの一部として使用する。つまり、この構造部品を無給電の第1の素子とし、第1の素子と第2の素子とを電磁界的に結合させることにより、GND板から受信面までの間隔を大きくすることができ、アンテナの放射効率が改善される。また、構造部品をアンテナの一部として利用するため、すなわち、第1の素子として利用するため、アンテナ専用の部材として必要になるのは第2の素子と給電部だけになり、構造部品をアンテナの一部として利用しない場合に比べて、アンテナ部材の体積が減少する。
以上の課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、表示部と、前記表示部に、または前記表示部の表示面よりも表示方向における上方に配置された金属製の構造部品を無給電の第1の素子とし、当該第1の素子と、前記無給電の第1の素子よりも下方に配置され給電部に接続された第2の素子と、前記第2の素子よりも下方に配置されたGND板とを備えるアンテナと、を備え前記第1の素子と前記第2の素子とは電磁界的に結合し、前記の第1の素子は、環状である、ことを特徴とする。
本発明は、第2の素子よりも表示部の表示方向における上方に配置されている金属製の構造部品についてもアンテナの一部として使用する。つまり、この構造部品を無給電の第1の素子とし、第1の素子と第2の素子とを電磁界的に結合させることにより、GND板から受信面までの間隔を大きくすることができ、アンテナの放射効率が改善される。また、構造部品をアンテナの一部として利用するため、すなわち、第1の素子として利用するため、アンテナ専用の部材として必要になるのは第2の素子と給電部だけになり、構造部品をアンテナの一部として利用しない場合に比べて、アンテナ部材の体積が減少する。さらに、第1の素子が環状であるため、例えば表示部を覆うガラス部材等を確実に固定することが可能となる。なお、本発明において「環状」とは円環状の他、四角形状の環状も含む概念である。以下の説明においても同様である。
以上の課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、GND板と、金属製材料で構成された無給電の第1の素子と、前記第1素子と前記GND板との間位に配置され給電部に接続された第2の素子とを備えるアンテナと、前記アンテナに接続される受信部と、を備え、前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子と前記第2の素子とは重なるように配置され、かつ、電磁界的に結合し、前記の第1の素子と前記第2の素子の等価電気長は、いずれも1/4波長よりも短い、ことを特徴とする。
本発明は、アンテナを構成する1/4波長よりも短い第2の素子と、第2の素子に接続された給電部と、GND板とによって電波の受信が可能となっている。しかし、本発明においては、GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、第2の素子とは重なるように配置された1/4波長よりも短い無給電の第1の素子もアンテナの一部として使用する。第1の素子と第2の素子とはGND板の平面方向に垂直な方向から平面視したときに重なるように配置されているため、電磁界的に結合させた際に結合が強固なものとなり、アンテナの放射効率が改善される。また、このような配置にすることにより、電子機器の小型化が可能となる。
以上の課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、GND板と、金属製材料で構成された無給電の第1の素子と、前記第1素子と前記GND板との間位に配置され給電部に接続された第2の素子とを備えるアンテナと、前記アンテナに接続される受信部と、を備え、前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子と前記第2の素子とは重なるように配置され、かつ、電磁界的に結合し、前記の第1の素子は、環状である、ことを特徴とする。
本発明は、GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、第2の素子とは重なるように配置された無給電の第1の素子もアンテナの一部として使用する。第1の素子と第2の素子とはGND板の平面方向に垂直な方向から平面視したときに重なるように配置されているため、電磁界的に結合させた際に結合が強固なものとなり、アンテナの放射効率が改善される。また、このような配置にすることにより、電子機器の小型化が可能となる。さらに、第1の素子が環状であるため、例えば表示部を覆うガラス部材等を確実に固定することが可能となる。
上述した本発明の電子機器において、前記第1の素子と前記第2の素子とが電磁界的に結合した等価電気長は、1/4波長であるようにしてもよい。この場合には、アンテナは、無給電の第1の素子と、給電部により給電される第2の素子と、給電部と、GND板とで構成されるため、GND板には、1/4波長の影像アンテナが形成され、本実施形態のアンテナ30は、1/2波長で動作することになる。
上述した本発明の電子機器において、前記第1の素子と前記第2の素子とが電磁界的に結合した等価電気長は1/4波長の整数倍としてもよい。この場合には、広い周波数帯域の電波の受信が行われることになる。
上述した本発明の電子機器において、前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子と前記第2の素子とは、重なる位置に配置されているようにしてもよい。この場合には、第1の素子と第2の素子との電磁界的結合が強くなり、アンテナの放射効率が改善される。
上述した本発明の電子機器において、前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子の最大外形形状が20mm以上30mm以下であり、前記第2の素子の等価電気長は、1/4波長×約0.7である。この場合には、第2の素子と、第2の素子よりも前記表示方向の上方に配置された第1の素子とが電磁界的に結合した等価電気長が1/4波長なので、直径約20〜30mmという小型の腕時計においても放射効率の改善された1/2波長で動作するアンテナが得られる。
前記電子機器は、腕時計であり、前記第1の素子は、前記腕時計のケースに配置されたベゼルであってもよい。この場合には、ベゼルを無給電の第1の素子とし、第1の素子と第2の素子とを電磁界的に結合させることにより、GND板から受信面までの間隔を大きくすることができ、アンテナの放射効率が改善される。また、ベゼルをアンテナの一部として利用するため、すなわち、第1の素子として利用するため、アンテナ専用の部材として必要になるのは第2の素子と給電部だけになり、ベゼルをアンテナの一部として利用しない場合に比べて、アンテナ部材の体積が減少する。
上述した本発明の電子機器において、前記アンテナはマイクロ波を受信するようにしてもよい。この場合には、GPS電波だけでなく、携帯電話、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等における電波についても良好な受信が行われる。
上述した本発明の電子機器において、前記第2の素子は、前記第2の素子の一端と他端との間に所定の間隙を有する円弧状であるようにしてもよい。この場合には、第2の素子はループアンテナとして機能し、第1の素子との電磁界的結合により、放射効率の改善された円偏波が受信可能なアンテナを提供する。なお、本発明においては、「円弧状」とは、円環状の素子の一端と他端との間に所定の間隙を有する形状だけでなく、四角形状の素子の一端と他端との間に所定の間隙を有する形状も含む概念である。
上述した本発明の電子機器において、前記第1の素子は、前記第1の素子の一端と他端とが接している環状または前記第2の素子の一端と他端との間に所定の間隙を有する円弧状であるようにしてもよい。第1の素子は、第2の素子との電磁界的結合が可能であれば、形状は特に限定されない。しかし、第2の素子の形状と相似形であれば、電磁界的結合は強くなる。なお、本発明においては、「環状」とは、円環状だけでなく、四角形状の環状も含む概念である。
上述した本発明の電子機器において、前記構造部品は、ベゼル、カバーガラス、ダイヤルリング、文字板のうちのいずれか一つであるようにしてもよい。この場合には、GND板から受信面までの間隔を十分に確保できない小型の電子機器であっても、本来はアンテナとして利用されていなかった構造部品をアンテナの一部として利用することにより、GND板から受信面までの間隔を十分に確保して放射効率を改善する。また、金属製のベゼル、カバーガラス、ダイヤルリング等は、外装ケースの外側に配置される構造部品であるため、アンテナを外装ケースの内部に収納している電子機器と比較して、アンテナの平面サイズが大きくなり、受信性能が向上する。
上述した本発明の電子機器において、前記表示部は、デジタル式あるいは、指針式であってもよい。本発明は表示部の形式に拘わらず、構造部品である第1の素子をアンテナの一部として利用することにより、アンテナの放射効率の改善を図る。
本発明の第1実施形態に係る電子機器としてのアンテナ内蔵式ランニングウォッチを含むGPSシステムの全体図である。 電子機器の平面図である。 電子機器の一部断面図である。 電子機器の一部分解斜視図である。 電子機器の回路構成を示すブロック図である。 電子機器のアンテナの構成を説明するための模式図である。 電子機器のアンテナの原理を説明するための模式図である。 電子機器のアンテナの放射効率のシミュレーションの結果を示すグラフである。 電子機器のアンテナのXY平面における指向性を示す図である。 電子機器のアンテナのXZ平面における指向性を示す図である。 電子機器のアンテナのYZ平面における指向性を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器としてのアナログ式GPSウォッチの平面図である。 変形例におけるアンテナの構成を説明するための模式図である。 変形例におけるアンテナの構成を説明するための平面図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態を説明する。図面において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異なる。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<第1実施形態>
A:アンテナ内蔵式電子機器の機構的な構成
図1に示すように、本実施形態の電子機器1は、ユーザの手首に装着される腕時計形のランニングウォッチであり、上空にある数個のGPS衛星100から送信される衛星信号(GPS信号)をGPS受信機で受信し、現在の位置を知ることが可能なGPS機能を内蔵する。電子機器1は、GPS信号の位置情報と時間により、例えばランニング時に走った距離・速度や経路を自動で測定することができ、ユーザの運動を支援できる。
電子機器1は、図2ないし図4にも示すように、外装ケース2と、バンド3とを備える。なお、電子機器1において、時刻や測定データを視認する側を表面側、腕に装着される側を裏面側とする。また、電子機器1の表面において、表示された情報を見た際に上側を12時側、下側を6時側とする。これは、一般的なアナログ式の腕時計における時刻表示に合わせたものである。そして、電子機器1の裏面側および表面側を結ぶ方向(図3に示す矢印A1の方向)を電子機器1の厚さ方向A1とする。
外装ケース2は、ケース本体11と裏蓋12とを備える。ケース本体11は、ポリカーボネート樹脂などのプラスチック製であり、略円筒状に形成されている。裏蓋12は、ケース本体11において、電子機器1が装着される腕側である裏面側に取り付けられ、その裏面側の開口を塞いでいる。裏蓋12は、ケース本体11と同様のプラスチック製でもよいし、ステンレススチールなどの金属製でもよい。
また、外装ケースとしては、ケース本体11と裏蓋12とを一体に形成したワンピース タイプのものを利用してもよい。
ケース本体11つまり外装ケース2の表面側の開口には、透光性部材であるガラス(風防)13が取り付けられている。このガラス13を支持するため、図3に示すように、ケース本体11の表面側の開口の内周面には、開口内側に突出する突起部111が形成されている。さらに、ケース本体11の表面には、前記開口の内周面に連続する内周面を有し、電子機器1の表面側に向かって突出する円周状の突条部112が形成されている。
突起部111の表面側には、ガラス13の支持リング14が係止されている。支持リング14の表面側には、前記ガラス13が載置されている。ガラス13と突条部112との間には、リング状のパッキン15が配置されている。
このため、ケース本体11の突起部111に支持リング14を配置した後、パッキン15を介してガラス13を突条部112内に圧入することで、ガラス13がケース本体11 に取り付けられる。
なお、透光性部材としては、ガラス製に限らず、プラスチック製でもよく、ユーザが透光性部材の表面側から裏面側(後述する表示部20)を視認できる板状の部材であればよい。
ケース本体11の表面側には、ベゼル16が取り付けられている。ベゼル16は、ステンレススチール、チタン、アルミニウム、銅、銀などの金属製であり、リング状に形成されている。ベゼル16には、メッキを施した部材も使用可能である。また、ベゼル16の裏面には、前記突条部112の外周面に圧入される溝部161が形成されている。
溝部161の内周面の直径は、前記突条部112の外周面の直径とほぼ同じ寸法とされている。このため、ガラス13を圧入することで、突条部112が外周側に変形しようとした場合でも、金属製のベゼル16を予め突条部112に圧入して装着しておくことで、突条部112の変形を防止できる。すなわち、ベゼル16は、ガラス13をケース本体11に圧入固定することを補強する機能も有する。そして、ベゼル16によって突条部112が外周側に変形することを防止できるので、前記パッキン15は、ガラス13および突条部112間に隙間無く配置され、必要な防水性を確保できる。
ケース本体11および裏蓋12間の内部空間(外装ケース2の内部空間)には、図4に示すように、ガラス13側(表面側)から裏蓋12側(裏面側)に向かって順に、表示部20、スペーサ25、回路基板26、回路ケース27が配置されている。
また、外装ケース2の内部空間において、表示部20の側方には、アンテナ30が配置されている。アンテナ30は、図4に示すように、電子機器1の表面中心に位置する表示部20に対し、一方のバンド3側(腕時計における6時側)に配置されている。アンテナ30は、リボン31と、給電部32と、アンテナ電極33とを備えており、後述するように、ベゼル16もアンテナ30の一部として機能する。図3に示すように、給電部32とアンテナ電極33は回路基板26と接続されており、給電部32は回路基板26の信号パターンに接続され、アンテナ電極33は回路基板26のGNDパターンに接続されている。アンテナ30の詳しい構成について後述する。
表示部20は、バックライト付きの液晶パネル21と、液晶パネル21を保持するパネル枠22とを備えている。液晶パネル21は、フレキシブル基板23を介して回路基板26に接続されている。パネル枠22は、プラスチックなどの非導電性部材で構成されている。
スペーサ25は、プラスチックなどの非導電性部材で構成され、パネル枠22と回路基板26との間に配置されている。スペーサ25の表面(ガラス13側の面)には複数
のフック251が突出して形成され、このフック251によって前記表示部20のパネル 枠22を保持している。
回路基板26は、表示部20の表示を制御したり、アンテナ30で受信した衛星信号を処理する各種IC等が実装されている。
回路ケース27は、プラスチックなどの非導電性部材で構成され、二次電池28や振動モータ29等を保持している。また、回路ケース27の上面には、複数のフック271が突出して形成されている。そして、スペーサ25および回路ケース27間に回路基板26を挟んだ状態で、前記フック271を前記スペーサ25に係合することで、スペーサ25、回路基板26、回路ケース27は一体化されている。
B:アンテナ内蔵式電子機器の回路構成
次に、本実施形態の電子機器1における回路構成について図5を参照して説明する。本実施形態の電子機器1は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波による測位用信号等を受信して利用するように構成されている。
図1に示すGPS衛星100は、地球の上空の所定の軌道上を周回している位置情報衛星であり、例えば1.57542GHzのマイクロ波に航法メッセージ等を重畳させた、衛星信号を地上に送信している。このGPS衛星100は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時された極めて正確な時刻情報であるGPS時刻情報が含まれている。そのため、GPS受信機としての機能を備えた電子機器1は、衛星信号を受信して、内部時刻の進み又は遅れを修正することにより、正確な時刻を表示することができる。この修正は、測時モードとして行われる。
また、衛星信号にはGPS衛星100の軌道上の位置を示す軌道情報等も含まれている。つまり、電子機器1は、測位計算を行うこともでき、通常、4つ以上のGPS衛星からそれぞれ送信された衛星信号を受信することによって、それら中に含まれる軌道情報及びGPS時刻情報を使用して測位計算を行う機能等を有している。測位計算により、電子機器1は、現在位置に合わせて時差を修正すること等が容易にでき、この修正は、測位モードとして行われる。GPS衛星の発する電波は右旋円偏波であり、受信アンテナの姿勢による受信感度の変動や、ビルの谷間などにおけるマルチパスの影響による測時や測位の誤差を最小にする。
この他、衛星信号を利用すれば、現在位置表示、移動距離測定、移動速度計測を行う等の各種応用が可能であり、電子機器1では、これらの情報を、表示部20の液晶パネル21によりデジタル表示することが可能である。図1及び図2に示すように、電子機器1は押しボタン40、41、42、43を備えており、これらの押しボタン40、41、42、43を操作して液晶パネル21に表示する情報の切り替えや他の様々な制御を行う。
次に、GPS受信機能を備えた電子腕時計である電子機器1の回路構成について説明する。図5は本実施形態に係る電子機器1を説明するブロック図である。図5に示すように、電子機器1は、アンテナ部910と、受信モジュール(受信部)940と、制御部(処理部)955を含む表示部950と、二次電池28と、を含んで構成されている。
受信モジュール940は、アンテナ部910が接続されており、SAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルター921と、RF(Radio Frequency:無線周波数)部 920と、ベースバンド部930と、を含んで構成されている。SAWフィルター921は、アンテナ部910が受信した電波から衛星信号を抽出する処理を行う。RF部920は、LNA(Low Noise Amplifier)922と、ミキサー923と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)927と、PLL(Phase Locked Loop)制御回路928と、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)アンプ924と、IFフィルター925と、ADC(A/D変換器)926と、を含んで構成されている。
SAWフィルター921が抽出した衛星信号は、LNA922で増幅され、ミキサー923でVCO927が出力する局所信号とミキシングされて中間周波数帯の信号にダウンコンバートされる。PLL制御回路928とVCO927とは位相固定ループを形成し、VCO927の出力する局所信号を分周した信号と安定な基準クロック信号とを位相比較しフィードバックにより局所信号と基準クロック信号を同期させて、正確な周波数の局所信号の発生と安定化を図る。ミキサー923でミキシングされた信号は、IFアンプ924で増幅され、IFフィルター925で不要信号が除去される。IFフィルター925を通過した信号は、ADC(A/D変換器)926でデジタル信号に変換される。
ベースバンド部930は、DSP(Digital Signal Processor)931と、CPU(Central Processing Unit)932と、SRAM(Static Random Access Memory)934と、RTC(Real Time Clock)933と、を含んで構成されている。また、ベースバンド部930には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)935やフラッシュメモリー936等が接続されている。
温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)935は、温度に関係なくほぼ一定の周波数の基準クロック信号を生成し、フラッシュメモリー936には、現在位置情報や時差情報等が記憶されている。ベースバンド部930は、測時モード等に設定されると、RF部920のADC926が変換したデジタル信号からベースバンド信号を復調する処理を行う。また、ベースバンド部930は、捕捉したGPS衛星100の航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻情報等の衛星情報を取得してSRAM934に記憶する。
表示部950は、制御部955及び水晶振動子951等を含んで構成されている。制御部955は、記憶部953と、発振回路952と、駆動回路954とを備え、各種制御を行う。制御部955は、受信モジュール940を制御し、制御信号を受信モジュール940に送り、受信モジュール940の受信動作を制御するとともに、制御部955内の駆動回路954を介して液晶パネル21の表示を制御する。記憶部953には内部時刻情報をはじめ各種情報が記憶されている。二次電池28は、回路の動作や表示に必要なエネルギーを供給する。
制御部955、CPU932、DSP931は、協働して測時や測位情報を算出し、それらの情報に基づいて時刻、現在位置、移動距離、移動速度などの情報を割り出す。また制御部955は、これらの情報の液晶パネル21への表示の制御や、図1及び図2に示す押しボタン40,41,42,43の操作にしたがって電子機器1の動作モードや表示モードの設定等の制御を行う。現在位置を地図上に表示するナビゲーションなどの高度な機能を持たせることも可能である。
C:アンテナの詳細な構成
次に、本実施形態の電子機器1におけるアンテナ30の構成について添付図面を参照して詳細に説明する。
図6は本実施形態におけるアンテナ30の構成を説明するための模式図である。図6に示すように、本実施形態のアンテナ30は、第2の素子としての円弧状のリボン31と、直線状の給電部32と、直線状のアンテナ電極33と、第1の素子としてのリング状のベゼル16とを備えている。
リボン31、給電部32、及びアンテナ電極33は、銅線やアルミニウム等の針金やパイプを用いて容易に構成できる。銅線やアルミニウム等の薄板を用いてもよい。適当な形状の基台に導電性の箔の貼付やエッチング、印刷等によって形成してもよい。ケース本体11の内壁にメッキを施すことによって形成してもよい。
ベゼル16は、ステンレススチール、チタン、アルミニウム、銅、銀などの金属製であり、切欠きのないリング状(O字形状)に形成されている。ベゼル16としては、金属製のベゼル以外にも、樹脂等にメッキを施すことにより形成したベゼルも使用可能である。
リボン31の一端には、給電部32及びアンテナ電極33が接続され、リボン31の他の一端は開放されている。給電部32とアンテナ電極33とは回路基板26に接続されており、給電部32は回路基板26の信号パターンに接続され、アンテナ電極33は回路基板26のGNDパターンに接続されている。
リボン31は、図4に示すように、外装ケース2の内部空間において、表示部20の側方の位置であって、腕時計における6時側に配置されている。外装ケース2を構成するケース本体11の内側には、例えば図示しない溝が形成されており、リボン31は当該溝内に収容され保持される。なお、リボン31を保持する方法は、溝を用いる方法だけでなく、例えばケース本体11の内側にリボン31を案内する凸部を複数個所に設け、これらの凸部によって保持する方法を用いてもよい。
図7は本実施形態におけるアンテナ30の原理を説明するための模式図である。本実施形態のアンテナ30におけるリボン31とアンテナ電極33は、長さが1λよりも十分に短いダイポールアンテナを折り曲げて、円弧状のループ素子(磁流素子)としてのリボン31と、直線素子(電流素子)としてのアンテナ電極33とを形成した場合と同様の構成となっている。
リボン31は、図2に示すように、平面視においてベゼル16と重なる位置に配置されており、上下方向(図2の平面方向に垂直な方向、表示部20の表示方向)においてベゼル16よりも下方に配置され、ベゼル16と所定の間隔を有している。このような構成により、ベゼル16をリボン31に電磁界結合させることが可能になる。本実施形態では、後述するように、電磁界結合させたベゼル16を直線素子(電流素子)の延長として利用している。
リボン31には、給電点を移動させるための給電部32が接続されている。アンテナ電極33は回路基板26のGNDパターンに接続され、給電部32は回路基板26の信号パターンに接続されている。このような構成においては、アンテナ電極33とベゼル16が電流ベクトルを発する電流素子として動作し、リボン31が磁流ベクトルを発する磁流素子として動作する。つまり、回路基板26はGND板として機能し、回路基板26は前記上下方向においてリボン31の下方に配置されている。
アンテナ電極33を、座標原点にZ軸向きに置いた電流素辺と考えると、アンテナ電極33による放射電磁界は、良く知られているように、XY平面内で無指向性(ドーナッツ型の指向性)を示す。
リボン31を、座標原点にZ軸向きに置いた磁流素辺と考えると、リボン31による放射電磁界は、良く知られているように、XY平面内で無指向性(ドーナッツ型の指向性)を示す。
アンテナ電極33により生じる電界の方向と、リボン31により生じる電界の方向は直交しており、アンテナ電極33を流れる電流とリボン31を流れる電流の位相が同一ならば、両者から発生する電界は位相が90°異なり、それらの合成波は円偏波となる。
本実施形態では、腕時計としての電子機器1は、表示部の視認性および時計の携帯性を満足するために、腕時計を平面視したときの外装ケースの外形形状が、直径が約20mm以上50mm以内で以下に構成するのか好ましい。ベゼル16は、リボン31とは異なり切欠きが設けられておらず、閉じたO字形状のリングである。本実施形態では、一例として、直径30mmのベゼル16が用いられている。したがって、ベゼル16の周長は約90mmとなっている。
但し、ベゼル16は、切欠きのないO字形状のリングなので、ベゼル16に流れる電流には対称性があり、ループ素子としては機能しない。つまり、仮にベゼル16の1点に給電したとしても、電流は、その給電点から双方向に流れることになる。したがって、ベゼル16は、等価的に一本の直線素子として考えられ、その等価電気長は、ベゼル16の周長ではなく、直径に近い長さとなる。
本実施形態の電子機器1は、上述したように約1.5GHz、1波長(1λ)が約20cmのGPS電波を受信する。したがって、ベゼル16の等価電気長は、1λよりも十分に短くなっている。
本実施形態のアンテナ30においては、ベゼル16の等価電気長と、リボン31の等価電気長と、アンテナ電極33の等価電気長とを加えた等価電気長が、1/4λとなるように設定されている。アンテナ電極33がGND板としての回路基板26のGNDパターンに接続されているため、本実施形態のアンテナ30は、グランドプレーンアンテナのように、回路基板26上には1/4λの影像アンテナが形成されることになる。したがって、本実施形態のアンテナ30は、等価電気長が1/2λのアンテナとして動作することになる。これにより、本実施形態のアンテナ30は、理想的には1/2λ垂直ダイポールアンテナと同じ垂直面内の指向性を持つ。また、リボンのループ部分は1λのループアンテナとは異なり微小ループの指向性を持つ。微小ループの指向性は1λループの指向性をループ直径に垂直な方向に90度回転させた指向性になり、これは前記グランドプレーンアンテナの指向性と一致する。また前記グランドプレーンアンテナによって発生する電界と微小ループによって発生する電界は位相が180度異なる。これによって円偏波が発生できる。
約1.5GHzのGPS電波は、1λが約20cmであり、アンテナ30の等価的電気長である1/4λは約5cmとなる。但し、λは自由空間波長であり、実際には周囲の部材の影響等により、所定内の範囲に設定されている。例えば、本実施形態では、一例として、0.8×(1/4λ)〜1.3×(1/4λ)の範囲、つまり、4cm〜6.5cmの範囲に設定される。
第2の素子としてのリボン31は、一例として、厚さ100μm、幅2mm、長さ3.5cmのものを使用している。この長さは、1/4λを約5cmとした場合に、1/4λ×0.7の長さとなる。
第1の素子としてのベゼル16の等価電気長は、ベゼル16の円周の約半分の長さである4.5cmである。しかし、ベゼル16は、腕時計の平面視でリボン31と重なる位置に配置されている。この配置により、腕時計の平面視でリボン31と重なるベゼル16部分はアンテナ30の等価電気長として機能しないため、第1の素子としてのベゼル16の等価電気長は、1.5cmとなっている。
そして、アンテナ電極33の長さは、リボンの下端面からGNDパターンまでの距離であり、一例として1mmとなっている。
したがって、本実施形態では、ベゼル16の等価電気長とリボン31の長さとを足した長さが50mmで1/4λとなるように設定されている。これにアンテナ電極33の長さを加えると、51mmであり、全体としてほぼ1/4λとなるように設定されている。
なお、これらの長さは、モメント法などのシミュレーションによって決めることができる。
次に、第1の素子としてのベゼル16と第2の素子としてのリボン31との電磁界結合について詳しく説明する。
リボン31は、図2に示すように、平面視においてベゼル16と重なる位置に配置されており、電磁界結合が強くなるように構成されている。上下方向(図2の平面方向に垂直な方向)においては、図6に示すように、リボン31はベゼル16と所定の間隔を有して配置されている。リボン31とベゼル16との間隔dは、電磁界結合を強くするために、0.5mm〜2.0mmの範囲に設定することが好ましい。本実施形態では一例として間隔dは2mmとなるように設定されている。
ベゼル16は、上述したように等価的に一本の直線素子として考えられ、リボン31とを電磁界結合することにより、逆Lアンテナの水平部分のように、リボン31に流れる電流を大きくする働きを有している。
また、ベゼル16は、図6に示すように、回路基板26からリボン31までの間隔をH0、リボン31とベゼル16との間隔dとすると、回路基板26から受信面として機能するベゼル16までの間隔H1を、リボン31とベゼル16との間隔dだけ高くする働きを有している。
H1=H0+d
このように回路基板26から受信面として機能するベゼル16までの間隔H1を高くすることにより、アンテナ30の放射効率を高くすることができる。
図8に、回路基板26とベゼル16との間隔H1に応じて、アンテナ30の放射効率がどのように変化するかを計算した電磁界シミュレーションによる一例を示す。このシミュレーションでは、ベゼル16の直径を30mm、GNDパターンからベゼル16までの距離(図6のH1)を4.5mmとし、リボン31とベゼル16との間隔dを2mmに固定した。図8からわかるように、回路基板26とベゼル16との間隔H1が長くなるほど、放射効率は高くなることがわかる。
また、同様の条件で、ベゼル16がある場合と、ベゼル16がない場合との放射効率を比較したところ、ベゼル16がない場合には31%であった放射効率が、ベゼル16がある場合には42%まで上昇することが確認された。なお、この放射効率は、ベゼル16とリボン31との間隔H1に応じたこれら2つの部材の結合度によって変化する。
以上のように、給電部32と回路基板26との接続点である給電点から、ベゼル16の下面までの間隔H1を長くするほど、ループ素子であるリボン31によって作られる電界強度は強くなるが、本実施形態では、アンテナ電極33によって作られる電界強度と、ループ素子であるリボン31によって作られる電界強度が等しくなるように、前記間隔H1が設定される。これらの電界強度が等しい時には完全な円偏波を発生させることができる。
なお、ベゼル16は閉じたO字形状のリングであるため、ベゼル16において互いに逆方向になる電流が存在し、ベゼル16から放射される電波はキャンセルされて弱くなり、リボン31及びアンテナ電極33から放射される円偏波の電波に影響を与えることがない。
また、本実施形態のアンテナ30は、給電部32により、逆Fアンテナのように給電位置が調整されており、アンテナ30への給電の整合が取りやすく、アンテナ電極33に大きな電流を流すことができる。
さらに、本実施形態のアンテナ30は、上述したように、ベゼル16の等価電気長と、リボン31の等価電気長と、アンテナ電極33の等価電気長とを加えた等価電気長が1/4λに設定されており、アンテナ電極33により回路基板26のGNDパターンに接続されている。したがって、回路基板26には1/4λの影像アンテナが形成され、本実施形態のアンテナ30は、1/2λ垂直ダイポールアンテナと同じ垂直面内の指向性を持つことになる。
図6に示すように回路基板26に垂直な方向をZ軸方向、回路基板26に平行な方向をX軸方向、Y軸方向としたとき、本実施形態のアンテナ30が放射する円偏波の電波の指向性を図9ないし図11に示す。図9に示すように、XY平面の指向性は、右旋円偏波と左旋円偏波が重なっておらず、アンテナ30が放射する電波が円偏波であることがわかる。また、左旋円偏波よりも右旋円偏波の方が優勢であり、アンテナ30が放射する電波が右旋円偏波であることがわかる。
図10に示すXZ平面の指向性と、図11に示すYZ平面の指向性とから、右旋円偏波と左旋円偏波との差である軸比は、いずれも10dB程度出ていることが確認され、本実施形態のアンテナ30が放射する電波は良好な右旋円偏波であることがわかる。
また、電子機器1をユーザの腕に装着した場合には、腕に向かう方向が−Z軸方向で、外側に向かう方向が+Z軸方向となるが、図10と図11とからわかるように、+Z軸方向においては右旋円偏波が優勢であることがわかる。したがって、本実施形態のアンテナ30は主に右旋円偏波のアンテナとして利用することができる。
以上のように本実施形態によれば、ガラス13をケース本体11に圧入固定し、パッキン15をガラス13および突条部112間に隙間無く配置するために用いられるベゼル16を、アンテナ30の一部としても機能させるので、回路基板26から受信面までの高さH1を従来よりも高くすることができ、アンテナ30の放射効率を改善することができる。
本実施形態によれば、図9ないし図11に示すように、円偏波が得られるので、衛星を利用した移動通信やGPS電波の受信を行う際に、どの方向からでも電波を良好に受信可能な電子機器を提供することができる。なお、本実施形態のアンテナ30は、ループ素子であるリボン31が給電部32から見て左回転であり、その結果、右旋円偏波が主に得られている。リボン31を給電部32から見て右回転とした場合には、左旋円偏波が主に得られるので、電子機器1の使用目的等に応じて適宜変更することが好ましい。
本実施形態によれば、腕時計型の電子機器1のデザイン向上もしくは筐体の強度向上のため設置されている金属製のベゼル16をアンテナ30の一部とみなして利用するため、アンテナ専用の部材として必要になるのは、ループ素子であるリボン31、アンテナ電極33、及び給電部32だけなので、アンテナ部材の体積を極小することが可能となる。また、デザイン上の要請等から、回路基板26から受信面までの高さを確保することが難しい場合でも、ベゼル16をアンテナ30の一部とみなして利用することにより、回路基板26から受信面までの高さを確保することが可能になる。
また、本実施形態によれば、以上のようにアンテナの部品点数が少ないため、部品費用をパッチアンテナに比べて約10分の1に抑えることが可能である。
アンテナは、基本的に体積が大きいと放射効率が向上する。本実施形態のアンテナ30は、回路基板26のGNDパターンに対して金属製のベゼルがアンテナ電極として働いており、筐体全てが等価的にアンテナとして働いている。したがって、大体積のアンテナと等価になり、良好な放射効率を得ることができる。
なお、本実施形態においては、図2に示すように、リボン31の中心位置が5時位置付近となるように配置されているが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、リボン31の中心位置が6時位置付近となるように配置してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について図12を参照しつつ説明する。第1実施形態においては、電子機器の一例として、デジタル式のランニングウォッチに本発明を適用した。本実施形態は、電子機器の一例として、アナログ式のGPSウォッチに本発明を適用する。
図12に示す本実施形態の電子機器1aは、ソーラーパネルで発電した電力により駆動され、GPS信号を受信することにより時刻修正を行うソーラー駆動の電波修正時計である。電子機器1aは、外装ケース80を備えている。外装ケース80は、金属で形成された円筒状のケースである。外装ケース80には、金属で形成されたベゼル16が嵌合されて構成されている。
ベゼル16の内周側に、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング83を介して、円盤状の文字板81が時刻表示部分として配置され、この文字板81上には、時刻や日付等を表示する指針17が配置されている。指針17は、時針17aと、分針17bと、秒針17cとから構成される。文字板81には日付視認窓18aが開口形成されており、日車18に表示された日付が日付視認窓18aから視認可能となっている。
外装ケース80の表面側の開口は、ベゼル16を介してカバーガラス84で塞がれており、カバーガラス84を通じて、内部の文字板81、指針17(時針17a、分針17b、秒針17c)が視認可能となっている。
電子機器1aは、竜頭86を手動操作することにより、手動の時刻修正が可能であり、また、操作ボタン87を手動操作することにより、通常時刻表示モードと時差修正モードとを切り替えることが可能に構成されている。なお、本実施形態の電子機器1aは、毎日、自動的にGPS信号を受信して、時刻を修正する時刻修正機能を有している。操作ボタン87を手動操作することにより、GPS信号を強制的に受信させることも可能となっている。
本実施形態においても、アンテナ30は、円弧状のリボン31と、直線状の給電部32と、直線状のアンテナ電極33と、リング状のベゼル16とを備えている。
リボン31、給電部32、及びアンテナ電極33は、銅線などの針金やパイプを用いて容易に構成できる。適当な形状の基台に導電性の箔の貼付やエッチング、印刷等によって形成してもよい。ベゼル16は、ステンレススチールやチタンなどの金属で構成できる。
リボン31の一端には、給電部32とアンテナ電極33とが接続され、リボン31の他の一端は開放されている。給電部32とアンテナ電極33は回路基板26と接続されており、給電部32は回路基板26の信号パターンに接続され、アンテナ電極33は回路基板26のGNDパターンに接続されている。
本実施形態のリボン31は、給電部32から延びる方向が、第1実施形態と異なり、平面視で左周りとなっている。このように、リボン31の延びる方向が左周りであっても、周辺にある部品の影響で、第1実施形態と同様に右旋円偏波を主に得ることができる。
以上のように、本発明のアンテナ30は、指針式のGPSウォッチにも適用することができる。また、リボン31の延びる方向は左周りとすることもできる。
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様は、任意に選択された一または複数を、適宜に組み合わせることもできる。
(変形例1)
上述した各実施形態では、第2の素子としてのベゼル16は、O字形状のリングを採用した例について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定される訳ではなく、例えば、四角形状であってもよい。
図13は、ベゼル16aとして四角枠形状(口の字形状)のリングを採用した場合のアンテナの構成を説明するための模式図である。表示部の表示面に垂直な方向から平面視したとき、外装ケースが円筒形ではなく、矩形の筒形であるウォッチ等の電子機器の場合には、外装ケースに合わせてベゼル16aも四角枠形状に形成される。本発明のアンテナは、ベゼルとリボンとの電磁界結合を強くする必要があるため、ベゼルの形状とリボンの形状とは相似形になる。したがって、ベゼル16aが四角枠形状に形成される場合には、リボン31aの形状も四角枠形状の一部を切り欠いた形状となる。このリボン31aの一端に矩形のアンテナ電極33aと給電部32aとを接続する。この変形例におけるアンテナ30aは、ベゼル16aと、リボン31aと、給電部32aと、アンテナ電極33aとを備えている。この場合においても、リボン31aは、図14に示すように平面視においてリボン31aと重なるように配置される。
ベゼルは、以上のようにO字形状のリング、あるいは四角枠形状のリングであってもよく、さらにはO字形状のリングの一部を切り欠いたC字形状のループであってもよい。この場合には、ループ素子としてのリボンと、ループ素子としてのC字形状のベゼルが電磁界結合することになる。もしくは、ベゼルは棒状であってもよい。但し、棒状の場合には、ループ素子としてのリングとの電磁界結合が弱くなることが考えられ、感度も低下することが考えられる。また、円偏波の軸比も悪くなることが考えられる。
また、リボンは、C字形状だけなく、L字形状であってもよい。
(変形例2)
上述した各実施形態及び変形例においては、第2の素子として金属製のベゼルが外装ケース2のケース本体上に配置されている場合について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、ケース本体を樹脂等で構成し、外側から見えないようにケース本体の内部に金属製のベゼルを収納する場合でも本発明は適用可能である。
(変形例3)
上述した各実施形態及び変形例においては、第1の素子として金属製のベゼルを用いた場合について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、ガラス13またはカバーガラス84の外周内面、あるいは外面に、ダイヤルリング等の金属リングを積層配置したり、ガラスに接着固定して一体化したり、あるいは金属膜を形成し、この金属リングあるいは金属膜を第1の素子として用いてもよい。また、文字板81あるいは液晶パネル21の外周側面あるいは外周上面に、ダイヤルリング等の金属リングを積層配置したり、文字板あるいは液晶パネルに接着固定したり、あるいは金属膜を形成し、この金属リングあるいは金属膜を第1の素子として用いてもよい。第1の素子を、カバーガラス、文字板あるいは液晶パネルと一体化することで、腕時計の組立作業負荷を低減させることができる。さらに、外装ケースへの第1の素子の組込ばらつきも低減させることができる。
(変形例4)
上述した各実施形態及び各変形例においては、本発明のアンテナにおいて1.5GHzのGPS電波を受信する場合について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、波長が1mから100μm、周波数が300MHzから3THzのマイクロ波の電波を受信するようにしてもよい。
また、Bluetooth(登録商標)、あるいは、Wi−Fi(登録商標)等の規格に対応した電波を受信するようにしてもよい。
(変形例5)
上述した各実施形態及び各変形例においては、第1の素子としてのベゼルと、第2の素子としてのリボンとの等価電気長1/4波長の場合について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、前記等価電気長、1/4波長の整数倍であればよい。
(変形例6)
上述した各実施形態及び各変形例においては、本発明の電子機器の例として、ランニングウォッチ、及びGPSウォッチを挙げたが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、アンテナにより電波を受信して情報を表示する種々の電気機器に適用可能である。
1,1a……電子機器、2……外装ケース、3……バンド、11……ケース本体、12……裏蓋、13……ガラス、14……支持リング、15……パッキン、16,16a……ベゼル、20……表示部、21……液晶パネル、22……パネル枠、26……回路基板、30,30a……アンテナ、31,31a……リボン、32,32a……給電部、33,33a……アンテナ電極、80……外装ケース、81……文字板、83……ダイヤルリング、84……カバーガラス。

Claims (14)

  1. 表示部と、
    前記表示部に、または前記表示部の表示面よりも表示方向における上方に配置された金属製の構造部品を無給電の第1の素子とし、当該第1の素子と、前記無給電の第1の素子よりも下方に配置され給電部に接続された第2の素子と、前記第2の素子よりも下方に配置されたGND板とを備えるアンテナと、を備え、
    前記第1の素子と前記第2の素子とは電磁界的に結合し、
    前記の第1の素子と前記第2の素子の等価電気長は、いずれも1/4波長よりも短い、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 表示部と、
    前記表示部に、または前記表示部の表示面よりも表示方向における上方に配置された金属製の構造部品を無給電の第1の素子とし、当該第1の素子と、前記無給電の第1の素子よりも下方に配置され給電部に接続された第2の素子と、前記第2の素子よりも下方に配置されたGND板とを備えるアンテナと、を備え
    前記第1の素子と前記第2の素子とは電磁界的に結合し、
    前記の第1の素子は、環状である
    ことを特徴とする電子機器。
  3. GND板と、金属製材料で構成された無給電の第1の素子と、前記第1素子と前記GND板との間位に配置され給電部に接続された第2の素子とを備えるアンテナと、
    前記アンテナに接続される受信部と、を備え、
    前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子と前記第2の素子とは重なるように配置され、かつ、電磁界的に結合し、
    前記の第1の素子と前記第2の素子の等価電気長は、いずれも1/4波長よりも短い、
    ことを特徴とする電子機器。
  4. GND板と、金属製材料で構成された無給電の第1の素子と、前記第1素子と前記GND板との間位に配置され給電部に接続された第2の素子とを備えるアンテナと、
    前記アンテナに接続される受信部と、を備え、
    前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子と前記第2の素子とは重なるように配置され、かつ、電磁界的に結合し、
    前記の第1の素子は、環状である、
    ことを特徴とする電子機器。
  5. 前記第1の素子と前記第2の素子とが電磁界的に結合した等価電気長は、1/4波長である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記第1の素子と前記第2の素子とが電磁界的に結合した等価電気長は1/4波長の整数倍である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  7. 前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子と前記第2の素子とは重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記GND板の平面方向に垂直な方向から平面視したとき、前記第1の素子の最大外形形状が20mm以上30mm以下であり、前記第2の素子の等価電気長は、1/4波長×約0.7である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記電子機器は、腕時計であり、
    前記第1の素子は、前記腕時計のケースに配置されたベゼルである、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記アンテナはマイクロ波を受信する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記第2の素子は、前記第2の素子の一端と他端との間に所定の間隙を有する円弧状である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 前記第1の素子は、前記第1の素子の一端と他端とが接している環状または前記第2の素子の一端と他端との間に所定の間隙を有する円弧状である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 前記構造部品は、ベゼル、カバーガラス、ダイヤルリング、文字板のうちのいずれか一つである、
    ことを特徴とする請求項1、2、5ないし請求項12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 前記表示部は、デジタル式あるいは、指針式である、
    ことを特徴とする請求項1、2、5ないし請求項13のいずれか1項に記載の電子機器。
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