JP2015070587A - アンテナ及び電子装置 - Google Patents

アンテナ及び電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015070587A
JP2015070587A JP2013206160A JP2013206160A JP2015070587A JP 2015070587 A JP2015070587 A JP 2015070587A JP 2013206160 A JP2013206160 A JP 2013206160A JP 2013206160 A JP2013206160 A JP 2013206160A JP 2015070587 A JP2015070587 A JP 2015070587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
loop
current element
current
magnetic current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2013206160A
Other languages
English (en)
Inventor
勝幸 池田
Katsuyuki Ikeda
勝幸 池田
直 相澤
Sunao Aizawa
直 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013206160A priority Critical patent/JP2015070587A/ja
Priority to EP14186601.2A priority patent/EP2858175A1/en
Priority to CN201410515497.0A priority patent/CN104518277A/zh
Priority to US14/500,827 priority patent/US10153552B2/en
Publication of JP2015070587A publication Critical patent/JP2015070587A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/273Adaptation for carrying or wearing by persons or animals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/16Resonant antennas with feed intermediate between the extremities of the antenna, e.g. centre-fed dipole
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

【課題】小型で指向性が広く広帯域で小型でかつ高効率の円偏波用のアンテナ、及びこれを用いた通信装置、電子機器を提供する。【解決手段】アンテナは、ループを構成する素子であって該ループ面に直交する成分を持つ磁流ベクトルを発生する磁流素子103と、前記磁流ベクトルと平行な成分を持つ電流ベクトルを発生する電流素子101,102とを含んで構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ及びアンテナを装備する電子装置で特に移動や携帯に供する電子装置に関する。
例えば、衛星携帯電話機やGPS(Global Positioning System)を利用したナビゲーション装置では、円偏波を用いた無線通信が行われている。円偏波の受信は直線偏波アンテナでも行えるが、利得が半減してしまうため円偏波アンテナを用いることが望ましい。また人や動物に装着して使用するGPS機器のような装置においてはアンテナの最大感度方向を常に衛星の方向に保つことが困難である。そのため小型でかつ広い指向性、特に所定の円偏波特性を確保した上での広い指向性を持つアンテナが望ましい。円偏波を発生するアンテナとして、例えば特許文献1の摂動素子を装荷するパッチアンテナや例えば特許文献2のスパイラルアンテナ、線状素子とカール素子を組み合わせたカールアンテナ(特許文献3、非特許文献1、非特許文献2)などがある。
特開2008−54080号公報 特開平10−075114号公報 特公平8−17289号公報
H. Nakano et al "Axial ratio of a curl antenna" IEE Proc.-Microw Antennas Propag., Vol. 144, No. 6, December I997 H. Nakano et al "A Curl Antenna" IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION, VOL. 41, NO. 11, NOVEMBER 1
パッチアンテナは動作周波数が高くなると摂動素子が小さくなり製造が困難になるばかりか必要な円偏波を発生できる周波数帯域が非常に狭い欠点がある。また、指向性はパッチ面方向に単一であり比較的狭いビーム特性となる。グランド電極を小さくするとパッチ面と反対方向(グランド電極の方向)にもビームを発するいわゆる8の字型の指向性を示すが、パッチ面方向とグランド電極方向とでは送受信される円偏波の旋廻方向が逆になる。そのためパッチアンテナでは広い円偏波の指向性パターンを得るのが困難である。さらにパッチアンテナは誘電体を使うため誘電体の損失が避けられない。最も低損失の誘電体を使っても得られる放射効率は30%程度である。
スパイラルアンテナやカールアンテナは進行波型のアンテナであるため一般に大型でありまた広帯域であるものの指向性は鋭く、携帯機器への応用は困難である。
一般にGPS等の円偏波を利用する携帯機器に適当なアンテナとして以下の性能が要求される。
1.指向特性が広く、広い空間範囲にわたって軸比が低い円偏波の送受信が可能なこと。
2.広帯域であり、極端な部品寸法精度を要しないこと。
3.携帯機器に搭載可能とするために小型軽量であること。
4.高効率であり感度が高いこと。
これらすべての要求を満たすアンテナは今まで存在しなかった。本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、小型で円偏波指向性及び周波数帯域が広く高放射効率の円偏波用のアンテナ、及びこれを用いた通信装置、電子機器を提供することを解決課題とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るアンテナは、ループを構成する素子であって該ループ面に直交する成分を持つ磁流ベクトルを発生する磁流素子と、前記磁流ベクトルと平行な成分を持つ電流ベクトルを発生する電流素子と、を含んで構成されることを特徴とする。
本適用例によれば、磁流素子の放射する電磁界と電流素子の放射する電磁界との合成によって円偏波を発生することができる。磁流素子からの放射電磁界は該磁流素子の発生する磁流ベクトルに直交する面内で無指向性(穴のないドーナツ型、すなわちオムニディレクショナル)である。また電流素子からの放射電磁界は該電流素子の発生する電流ベクトルに直交する面内で無指向性(穴のないドーナツ型、すなわちオムニディレクショナル)である。両ベクトルを平行になるように配置すれば両者から放射される電磁界の指向特性は一致し、しかも電磁界の向き及び位相差が90°なので移相器などの手段を要せず無指向性で周波数帯域も広い円偏波アンテナを実現できる。
[適用例2]本適用例に記載のアンテナにおいて、前記磁流素子と前記電流素子とを構成する導体の電気長の合計は、駆動電磁波波長の半分以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、磁流素子と電流素子との電気長の合計が動作波長の半分以下で良いので小型化が可能となる。
[適用例3]本適用例に記載のアンテナにおいて、前記磁流素子は、切欠き部のあるループ素子で構成され、前記電流素子は、前記ループ面を挟んで該ループ面に置かれた第1の直線素子と第2の直線素子とで構成され、前記第1の直線素子の一端は、前記ループ素子の一端に接続され、前記第2の直線素子の一端は、前記ループ素子の前記一端とは異なる他端に接続されることを特徴とする。
本適用例によれば、磁流素子及び電流素子は第1の直線素子と第2の直線素子とで構成することが可能なので、高価で損失もある誘電体を使用することなく、小型で高効率のアンテナを実現できる。
[適用例4]本適用例に記載のアンテナにおいて、前記磁流素子は、切欠き部のある第1のループ素子と、切欠き部のある第2のループ素子とで構成され、かつ、それぞれのループ素子のループ面は互いに向き合うように配置されており、前記電流素子は、直線状の直線素子で構成され、前記直線素子の一端は、前記第1のループ素子に接続され、前記直線素子の前記一端とは異なる他端は、前記第2のループ素子に接続されていることを特徴とする。
本適用例によれば、磁流素子及び電流素子は直線状の直線素子で構成することが可能なので、高価で損失もある誘電体を使用することなく、小型で高効率のアンテナを実現できる。さらにループで構成される磁流素子が2つとなるのでさらに小型化が可能である。
[適用例5]本適用例に記載のアンテナにおいて、前記磁流素子のループ面と向かい合う導体板を備え、前記磁流素子は、切欠き部があり、前記電流素子の一端は、前記磁流素子に接続され、前記電流素子の前記一端とは異なる他端が前記導体板側に配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、アンテナは、上記のアンテナを半分に切って導体板に置いたものである。これによって、アンテナの残りの半分は前記導体板上に生じる電気鏡像によって動作することになる。これによってさらに小型化が可能となる。また導体板の直下に電気部品やノイズを発しやすい発振回路やデジタル回路を置いてもその影響を排除できる効果もある。
[適用例6]本適用例に記載のアンテナにおいて、前記電流素子の一端に接続され、かつ前記磁流素子のループ面に向かい合う導体板と、前記磁流素子又は前記電流素子の上の一点と前記導体板との間に給電する給電部と、を備え、前記磁流素子は、切欠き部のあるループ素子で構成され、前記電流素子は、前記磁流素子のループ面に交わるように配置されその一端が前記磁流素子に接続されていることを特徴とする。
本適用例によれば、アンテナは前記磁流素子又は前記電流素子上の一点(給電点)から給電源をへて導体板との間で給電される。給電点の位置を変えることによって最適なアンテナ放射インピーダンスを得ることができ特別な整合手段を持たずに整合を取ることができる。
[適用例7]本適用例に記載のアンテナにおいて、少なくとも対向する2つの面を持つ立体形状の誘電体と、前記誘電体の一方の面上に設けられたGND電極と、を備え、前記磁流素子は、前記誘電体の他の面上に設けられた第1の電極により構成され、前記電流素子は、前記第1の電極と前記GND電極とを接続する第2の電極によって構成されることを特徴とする。
本適用例によれば、特に適用例6のアンテナの素子や電極を誘電体の上に形成するのでさらに小型のアンテナを実現できる。
[適用例8]本適用例に記載のアンテナにおいて、前記第2の電極は、前記誘電体の2つの面に連なる誘電体の面上に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、特に適用例6のアンテナの素子や電極を誘電体の上に形成するので、さらに小型のアンテナを実現できる。
[適用例9]本適用例に記載のアンテナにおいて、前記第1の電極又は第2の電極からタップをとり、前記タップと前記GND電極との間に給電する給電手段を有することを特徴とする。
本適用例によれば、タップによって給電できるので製造が容易である。
[適用例10]本適用例に係る電子装置は、上記のいずれか一項に記載のアンテナを含んで構成されることを特徴とする。
本適用例によれば、本発明によるアンテナの特徴を生かして小型で持ち運びに便利な携帯機器を実現することができる。
[適用例11]本適用例に記載の電子装置において、前記アンテナを含んで構成され測時情報又は測位情報の少なくとも一方を有する電波信号を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部により受信した電波信号を受信復調する受信部と、前記受信部によって復調された信号に基づき時刻情報又は測位情報の少なくとも一方を算出する処理部と、前記処理部によって算出された時刻情報又は測位情報の少なくとも一方に基づいた情報を表示する表示部と、導電性の外装下ケースと前記アンテナ部を構成する前記アンテナを支持する絶縁性の外装上ケースを含んで構成される筐体と、を含んで構成されることを特徴とする。
本適用例によれば、位置情報や時刻情報を検出してナビゲーションなどに利用できる小型で持ち運びに便利な電子装置を提供することができる。
(A)は第1実施形態に係るアンテナの外観を示す斜視図、及び(B)その指向性特性を示す図。 (A)〜(G)は第1実施形態に係るアンテナの原理を説明する図。 (A)〜(I)は第1実施形態に係るアンテナの性能を説明する図。 (A)〜(D)は第1実施形態に係るアンテナの変形例の外観を示す斜視図。 (A)及び(B)は第2実施形態に係るアンテナの外観を示す斜視図。 (A)〜(C)は第3実施形態に係るアンテナの外観を示す斜視図。 (A)〜(D)は第3実施形態に係るアンテナの変形例の外観を示す斜視図。 本実施形態に係る電子装置の外観を示す斜視図。 本実施形態に係る電子装置を説明するブロック図。 本実施形態に係る電子装置の平面図及び断面図。
以下図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。
<A.第1実施形態>
図1(A)は、本実施形態に係るアンテナの外観を示す斜視図、及び図1(B)は、その指向性特性を示す図である。本実施形態に係るアンテナは、ループ状のループ素子(磁流素子)103と第1、第2の直線素子(電流素子)101,102によって構成される。これらの素子は銅線などの針金やパイプを用いて容易に構成できる。適当な形状の基台に導電性の箔の貼付やエッチング、印刷等によって形成してもよい。ループ素子103は、一部に切欠き部104を持ち該切欠き部104の一端を第1の直線素子101の一端に接続し、該切欠き部104の他の一端は第2の直線素子102の一端に接続されている。
105は給電源(給電手段)を表す。本実施例ではループ素子103の切欠き部104の反対側にもう一つの切欠き部を設けて給電する。通常はレッヘル線などの伝送線によって給電されるが図では省略している。
直線素子101,102が電流ベクトルを発する電流素子として動作し、ループ素子103が磁流ベクトルを発する磁流素子として動作する。
次に図2を参照して本実施形態に係るアンテナの動作原理を説明する。
図2(A)〜(G)は本実施形態に係るアンテナの原理を説明する図である。図2(A)に示すように座標原点にz軸向きに置いた電流値i、長さΔlの電流素辺201による放射電磁界は良く知られているようにxy平面内で無指向性(ドーナッツ型の指向性)を示す(同図(B))。放射電界はθ成分のみでその大きさEθは球座標(r,θ,φ)において、下記式(1)となる。
θ=jωμiΔle-jkrsinθ/(4πr) …(1)
ここで、ωはアンテナを駆動する角周波数、μは真空の透磁率、kは位相定数(=2π/λ)、λは波長(λ=2πc/ω、cは光速c=(εμ)-1/2)である。
同様に図2(C)に示すように座標原点にz軸向きに置いた磁流値im、長さΔlの磁流素辺202による放射電磁界は良く知られているようにxy平面内で無指向性(ドーナツ型の指向性)を示す(同図(D))。放射電界はφ成分のみでその大きさEφは、下記式(2)となる。
φ=−imΔljke-jkrsinθ/(4πr) …(2)
上記式(1)、式(2)ではそれぞれ長さΔlにわたって一様な電流値i、磁流値imが流れる場合を示すが、半波長程度の長さで、しかも電流値、磁流値が一様でなく例えば三角関数的に変化しても、指向特性はほとんど変化しないことが知られている。
磁流値imは、ループ状に流れる電流値i′によって発生させることができその大きさはループの面積をSとすると、下記式(3)となる。
mΔl=jωμi′S …(3)
式(3)を式(2)に代入することによって、下記式(4)となる。
φ=ηk2i′Se‐jkrsinθ/(4πr) …(4)
ここにηは真空の界インピーダンスで真空の誘電率をεとするとη=(μ/ε)1/2である。
また電流素辺201、磁流素辺202によって生じる磁界は大きさがそれぞれ式(1)及び式(2)又は式(4)の1/ηであり、電流素辺201によって生じる磁界はφ成分のみ、磁流素辺202によって生じる磁界はθ成分のみである。
式(1)と式(4)とを見比べると生じる電界の方向は直交している。また式(1)では右辺にjが掛っており式(4)ではjが掛っていない。よって電流素辺201を流れる電流と、磁流素辺202を構成するループを流れる電流の位相が同一ならば、両者から発生する電界は位相が90°異なりそれらの合成波は円偏波となる。
両者の発生する電界の大きさを同一にすると完全な円偏波を発生することができる。そのために式(1)、式(4)から、下記式(5)を満足するように、i、i′、S、Δlを決めればよい。
ηk2i′S=ωμiΔl …(5)
なお、両者から発生する磁界も直交しており大きさが両者とも1/ηであるので発生する磁界の比較によっても上記と全く同じ議論で上記条件を導出できる。
図2(E)に示す半波長ダイポールアンテナを考える。204は銅線などの導体で構成されるアンテナ素子で長さはλ/2(λは波長)であり、その中点に給電源(給電手段)205がある。このアンテナを周波数f=c/λで駆動するとアンテナ素子204には定在波が乗りその電流分布idは、下記式(6)となる。
d=iocos(πx/λ) …(6)
ここにioは給電源205における電流値、xは給電源205からの距離である。
半波長ダイポールアンテナを折り曲げて図1(A)に示した本実施形態のアンテナを構成する。図2(F)に再掲した本実施形態によるアンテナは、図2(A)の電流素辺201によるアンテナと同図(C)の磁流素辺202によるアンテナとを合成したものとなる。同図(F)のアンテナは同図(A)、(C)の電流素辺201、磁流素辺202のようにその大きさが波長に比較して十分小さくなく半波長程度の大きさを持つが、上述のように半波長程度の大きさまではその特性に大きな変化はない。いま、同図(E)に示すようにアンテナ素子204の中央のaλ/2の長さ(aは1以下の正の実数)の部分でループ素子103を構成し残りの部分で直線素子101,102を構成する。ループ素子103及び直線素子101,102の長さ及び分布電流の平均値は直線で近似してそれぞれ以下のようになる。
ループ素子:長さaλ/2、平均電流値io(1+cos(aπ/4))/2
直線素子:長さ(1−a)λ/2、平均電流値iocos(aπ/4)/2
ゆえに上記から、i’S及びiΔlは以下のようになる。
i’S={io(1+cos(aπ/4))/2}π{(aλ)/(4π)}2
iΔl={iocos(aπ/4)/2}{(1−a)λ/2}
これらを式(5)に代入してaを求めるとa≒0.71となる。
実際には図2(F)のようにダイポールアンテナを折り曲げた場合の電流分布は正確には三角関数ではなく、また直線素子101,102の先端からも変位電流が漏えいする。上記は近似計算であり大体の目安を与えるに過ぎない。より正確なaの値はモメント法などのシミュレーションによって決めることができる。
また、図2(F)に示す本実施形態の本アンテナではループ素子103の発生する磁流ベクトルは座標原点にあるが、直線素子101,102によって発生する電流ベクトルは座標原点にはない。これは正確には同図(A)とは異なるが電流ベクトルと磁流ベクトルとの向きが平行でその距離が半波長以下の近い距離にあれば性能に大した違いは生じない。
直線素子101,102とループ素子103とに流れる電流の位相は同一でなくてはならない。したがって、それらの素子には定在波が乗るように駆動されるべきである。よって本実施形態によるアンテナは進行波型のアンテナではない。電流の向きも一定方向を向くためにはそれらの素子の合計の電気長が駆動する電磁波波長の1/2以下にするのが好ましい。
図3(A)〜(I)は本実施形態に係るアンテナの性能を説明する図であり、本実施形態のアンテナをモメント法でシミュレーションした結果を示す。シミュレーションモデルの寸法諸元は以下のとおりである。アンテナ素子の材質は直径0.6mmの銅線、λは95.2mm(周波数:1.575GHz)、aは0.65である。
図3(A)はS11特性を示す。ただし、インピーダンス2.5Ωで再規格化している。S11最小となる周波数、すなわち共振周波数は1.375GHzであり、当初予定した1.575GHzからはかなりずれている。これはアンテナ素子の一部をループにしたことにより素子のリアクタンス成分(インダクタンス成分)が増えたことによる短縮効果によるものである。素子寸法を縮小することで目的の周波数に合わせることができる。放射インピーダンスは2.5Ωと非常に低いが、S11<−10dBの帯域が10MHzありかなり広い。
図3(B)は、アンテナから放射される電磁界の軸比の周波数特性を示す。301がx軸方向に放射される電磁界の軸比(x軸方向軸比)、302がy軸方向に放射される電磁界の軸比(y軸方向軸比)、303がz軸方向に放射される電磁界の軸比(z軸方向軸比)である。電磁波の放射されない方向、すなわちz軸方向軸比303では軸比が大きくグラフからはみ出ており表示されていないが、主要放射方向であるx、y軸方向軸比301,302では広い周波数範囲(1〜2GHz)において軸比が2以下となっている。本実施形態における本アンテナの円偏波特性は広い周波数範囲にわたって極めて優れており、このような特性は従来のパッチアンテナ等では得ることができない。
図3(C)は、本実施形態による本アンテナの放射効率を示す。放射効率も広い周波数範囲にわたり90%前後とパッチアンテナなどの20〜30%に比較し非常に良好な特性を示すことがわかる。
図3(D)、(E)、(F)は、それぞれ全利得、右旋円偏波利得、左旋円偏波利得を示す3D極座標プロットである。また同図(G)、(H)、(I)はそれぞれxz面内、yz面内、xy面内における全利得、右旋円偏波利得、左旋円偏波利得の極座標プロットである(周波数1.375GHz、単位dBi)。306が全利得、304が右旋円偏波利得、305が左旋円偏波利得を示す。同図(I)では全利得306と右旋円偏波利得304とが重なっている。右旋円偏波利得304がオムニディレクショナルな指向性(ドーナッツ型指向性)を持ち広い空間範囲にわたって良好な軸比の円偏波を放射できる。
なお、図3(D)から(H)を見てわかるように、ドーナッツ型指向性にやや傾きがある。これはループ素子103上の定在波電流が一様でなく偏りがあるためである。このドーナッツ型指向性の傾きはアンテナを傾けて設置することで容易に回避できるが、応用によってはこのほうがかえって都合がよい場合も多い。
以上に見るように本実施形態に係るアンテナは右旋円偏波を発生する。左旋円偏波のアンテナにするには直線素子101,102とループ素子103との接続を図1(A)の鏡像反転となるように変更すればよい。
<B.変形例>
本実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の変形が可能である。また、以下に示す2以上の変形を適宜組み合わせることもできる。
図4(A)〜(D)は本実施形態に係るアンテナの変形例の外観を示す斜視図である。
[変形例1]
上記第1実施形態のアンテナは放射インピーダンスが非常に低かった。図4(A)に示すようにスタブ401を付加して放射インピーダンスを調整することができる。なお、以下説明の簡略化のために既に説明した部分については同じ番号を付しその説明を省略する。
[変形例2]
図4(B)は給電源105をループ素子103の切欠き部104に持ってきたものである。同図(A)のスタブ接続点を切欠き部104まで移動したものと考えてよい。この場合はループ素子103と直線素子101,102とが給電側から見て並列につながることになりそれぞれの素子へ流す電流値の調整が容易になりかつ周波数帯域も広くできる。
[変形例3]
図4(C)は2つの第1及び第2のループ素子(磁流素子)403,404と1つの直線素子(電流素子)405によって構成した例である。給電点は直線素子405の中央に置かれ給電源(給電手段)406に接続される。直線素子405が定在波電流の電流値の大きな部分で駆動されるため図1(A)の第1実施形態に比較してより小型化が可能である。第1及び第2のループ素子403,404と直線素子405とのサイズは本実施形態の時と同様の計算と方法によって決定することができる。
[変形例4]
図4(D)は第1及び第2のループ素子403,404に流れる定在波電流の偏りの影響を軽減するために2つの第1及び第2のループ素子403,404を座標原点に対して対称になるように配置したものである。この場合、直線素子405の発する電流ベクトルと第1及び第2のループ素子403,404とが発生する磁流ベクトルは平行にならない。が、該電流ベクトルの磁流ベクトルに平行な成分があるので円偏波発生への影響は小さい。
[変形例5]
磁流素子を形成するループ素子103,403,404は巻き数1の円形コイルの形を例に説明したが、これに限るものではない。4辺形その他の多角形、楕円などの形状でもよい。また巻き数も1に限らず0.5回以上で適宜決めることができる。
<C.第2実施形態>
図5(A)及び(B)は本実施形態に係るアンテナの外観を示す斜視図である。まず、同図(A)から説明する。図5(A)は本実施形態に係る斜視図である。本実施形態に係るアンテナは、ループ状のループ素子(磁流素子)502と直線素子(電流素子)501と導体板503とによって構成される。ループ素子502は座標原点に磁流ベクトルを発生させる磁流素子であり、直線素子501は前記磁流ベクトルに平行な電流ベクトルを発生する電流素子である。導体板503は、グランド電極として作動する。
504は給電のための同軸ケーブルである。直線素子501は導体板503に開けられた小穴を通して導体板503の下面より給電される。
導体板503のシールド効果によって直線素子501及びループ素子502は、導体板503の下方から絶縁される。これによってアンテナ直下に電子回路部品や基板、人体などがあってもその影響を排除できる。そのため高密度実装の携帯用電子装置などへの応用に際し機器を小型化する上で極めて有効である。
図5(B)は、同図(A)のアンテナにスタブ505をつけて給電点を移動したものである。この構成によってアンテナへの給電の整合が取りやすくできる。
<D.第3実施形態>
図6(A)〜(C)は本実施形態に係るアンテナの外観を示す斜視図であり、図6(A)は、本実施形態に係る斜視図である。本実施形態に係るアンテナは、誘電体604の上面に形成したループ電極(第1の導体電極)601と、誘電体604の下面に形成したグランド電極603と、誘電体604の1側面に形成した直線電極(第2の導体電極)602と、で構成される。これらの電極は誘電体上にメッキや塗布などにより形成した導電性のある金属等をエッチングや切削などによって形成することができる。導電性塗料を用いて直接描いてもよい。
本実施形態における本アンテナは図5(A)に示した第2実施形態のアンテナを、誘電体を取り囲むように形成したものである。誘電体604の働きによってアンテナのサイズを小さくすることができる。ループ電極601は第1の導体電極(磁流素子)として働き、また直線電極602は第2の導体電極(電流素子)として働く。グランド電極603は、ループ電極601及び直線電極602の電気鏡像を発生するとともにアンテナ下方を絶縁し該アンテナ直下に置かれた電気部品や基板、人体などの影響を排除する。
直線電極602とグランド電極603との間隙605が給電点となる。
本実施形態による本アンテナは、誘電体604によってそのサイズを非常に小さくできる。誘電体604内の損失によって放射効率が若干下落するが良好な円偏波特性、広い周波数帯域を持つ。
図6(B)は給電の整合を取るために誘電体を貫通するピン606によってループ電極601からタップを引き出し、グランド電極603に開けた小穴607を通してアンテナ下面から同軸ケーブルなどを接続して給電する。タップ位置により最適な放射インピーダンスを得ることができる。誘電体604の形状によっては最適なピン606の位置が誘電体604の側面に近づきすぎて加工が困難な場合もあり得る。このような場合は以下に述べる方法が有効である。
図6(C)は給電を、同図(B)のようにピン606を通してではなく直線電極602上に設けたストリップライン608によって行うものである。グランド電極603とストリップライン608との間隙609が給電点となる。本アンテナは同図(B)のようにピン606を立てる必要がなく製造が容易となる。
<E.変形例>
本実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の変形が可能である。また、以下に示す2以上の変形を適宜組み合わせることもできる。
[変形例6]
誘電体604の形状として直方体を例に説明したがこれに限られるものではない。円柱、多角柱、その他の多面体や球、あるいは回転楕円体などの表面にループ電極601、直線電極602、グランド電極603を発生する電流ベクトルと磁流ベクトルとが直交するような位置関係となるように置けばよい。
[変形例7]
図7(A)〜(D)は本実施形態に係るアンテナの変形例の外観を示す斜視図である。
図7(A)に本実施形態の変形例を示す。ループ電極(第1の導体電極)は701のような形状にすることもできる。こうすればループの巻き回数が若干増えてアンテナ形状を小型化できる。
[変形例8]
図7(B)に本実施形態の他の変形例を示す。本変形例は直線電極602を誘電体604の側面の中央に移動させたものである。実装時において配線がしやすいように適宜給電位置を変更することができる。
[変形例9]
図7(C)に本実施形態のさらに他の変形例を示す。この変形例は図6(B)のようにループ電極601にタップを取りピン606で給電するかわりに、誘電体604の側面に置いたストリップライン702で給電を行うものである。ストリップライン702とグランド電極603との間隙703が給電点となる。
[変形例10]
図7(D)に本実施形態のさらに他の変形例を示す。上記図7(C)の変形例のようにタップ点をループ電極601上に取らなければならない場合は同図(D)の704のようにストリップライン608をループ電極601の中まで延長してもよい。
<F.応用例>
上記第1〜3実施形態は様々な通信装置や電子装置に応用できる。以下、本実施形態の電子装置における、好適な一例について、添付図面を参照して説明する。ここでは、位置情報衛星等からの電波による測位用信号等を受信して利用する、通信システムに適応した電子装置を例にして、その概要について説明する。この通信システムは、いわゆるGPS(Global Positioning System)システムである。
図8は本実施形態に係る電子装置の外観を示す斜視図である。図8に示す電子装置801は、ベルト803により人体の手首804に装着して用いる測位機能を持つ電子腕時計である。
GPS衛星806は、地球の上空の所定の軌道上を周回している位置情報衛星であり、例えば1.57542GHzのマイクロ波に航法メッセージ等を重畳させた、衛星信号を地上に送信している。このGPS衛星806は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時された極めて正確な時刻情報であるGPS時刻情報が含まれている。そのため、GPS受信機としての機能を備えた電子腕時計(電子装置)801は、衛星信号を受信して、内部時刻の進み又は遅れを修正することにより、正確な時刻を表示することができる。この修正は、測時モードとして行われる。
また、衛星信号にはGPS衛星806の軌道上の位置を示す軌道情報等も含まれている。つまり、電子腕時計801は、測位計算を行うこともでき、通常、4つ以上のGPS衛星からそれぞれ送信された衛星信号を受信することによって、それら中に含まれる軌道情報及びGPS時刻情報を使用して測位計算を行う機能等を有している。測位計算により、電子腕時計801は、現在位置に合わせて時差を修正すること等が容易にでき、この修正は、測位モードとして行われる。GPS衛星の発する電波は右旋円偏波であり、受信アンテナの姿勢による受信感度の変動や、ビルの谷間などにおけるマルチパスの影響による測時や測位の誤差を最小にする。
この他、衛星信号を利用すれば、現在位置表示、移動距離測定、移動速度計測を行う等の各種応用が可能であり、電子腕時計801では、これらの情報を、表示部である液晶パネル802によりデジタル表示することが可能である。807はスイッチの押しボタンであり電子腕時計801を操作するための入力装置である。この押しボタン807を操作して液晶パネル802に表示する情報の切り替えや他の様々な制御を行う。
次に、GPS受信機能を備えた電子腕時計801の回路構成について説明する。
図9は本実施形態に係る電子腕時計801を説明するブロック図である。図9に示すように、電子腕時計801は、アンテナ部910と、受信モジュール(受信部)940と、制御部(処理部)955を含む表示部950と、電池960と、を含んで構成されている。
受信モジュール940は、アンテナ部910が接続されており、SAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルター921と、RF(Radio Frequency:無線周波数)部920と、ベースバンド部930と、を含んで構成されている。SAWフィルター921は、アンテナ部910が受信した電波から衛星信号を抽出する処理を行う。RF部920は、LNA(Low Noise Amplifier)922と、ミキサー923と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)927と、PLL(Phase Locked Loop)制御回路928と、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)アンプ924と、IFフィルター925と、ADC(A/D変換器)926と、を含んで構成されている。
SAWフィルター921が抽出した衛星信号は、LNA922で増幅され、ミキサー923でVCO927が出力する局所信号とミキシングされて中間周波数帯の信号にダウンコンバートされる。PLL制御回路928とVCO927とは位相固定ループを形成し、VCO927の出力する局所信号を分周した信号と安定な基準クロック信号とを位相比較しフィードバックにより局所信号と基準クロック信号を同期させて、正確な周波数の局所信号の発生と安定化を図る。ミキサー923でミキシングされた信号は、IFアンプ924で増幅され、IFフィルター925で不要信号が除去される。IFフィルター925を通過した信号は、ADC(A/D変換器)926でデジタル信号に変換される。
ベースバンド部930は、DSP(Digital Signal Processor)931と、CPU(Central Processing Unit)932と、SRAM(Static Random Access Memory)934と、RTC(Real Time Clock)933と、を含んで構成されている。また、ベースバンド部930には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)935やフラッシュメモリー936等が接続されている。
温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)935は、温度に関係なくほぼ一定の周波数の基準クロック信号を生成し、フラッシュメモリー936には、現在位置情報や時差情報等が記憶されている。ベースバンド部930は、測時モード等に設定されると、RF部920のADC926が変換したデジタル信号からベースバンド信号を復調する処理を行う。また、ベースバンド部930は、捕捉したGPS衛星806の航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻情報等の衛星情報を取得してSRAM934に記憶する。
表示部950は、制御部955及び水晶振動子951等を含んで構成されている。制御部955は、記憶部953と、発振回路952と、駆動回路954とを備え、各種制御を行う。制御部955は、受信モジュール940を制御し、制御信号を受信モジュール940に送り、受信モジュール940の受信動作を制御するとともに、制御部955内の駆動回路954を介して液晶パネル802の表示を制御する。記憶部953には内部時刻情報をはじめ各種情報が記憶されている。電池960は、回路の動作や表示に必要なエネルギーを供給する。
制御部955、CPU932、DSP931は、協働して測時や測位情報を算出し、それらの情報に基づいて時刻、現在位置、移動距離、移動速度などの情報を割り出す。また制御部955は、これらの情報の液晶パネル802への表示の制御や、図8に示す押しボタン807の操作にしたがって電子腕時計801の動作モードや表示モードの設定等の制御を行う。現在位置を地図上に表示するナビゲーションなどの高度な機能を持たせることも可能である。
図10にアンテナ部として本実施形態によるアンテナを搭載するときの実装例を示す。同図(A)、(B)は第3実施形態のアンテナ又はその変形例のいずれかを用いる場合の例である。同図(A)は電子腕時計801を上から見た平面図、(B)が断面図である。同図では、その構造、特に縦方向(厚み方向)の構造がよくわかるように縦、横の方向で縮尺を変えてある。
同図(A)、(B)において1010が第3実施形態によるアンテナであり、図6、図7に例示した実施形態のいずれのアンテナも用いることができる。1001は電子腕時計801の外筐(筐体)であり、電波を遮蔽しないような絶縁物で構成する。1002は腕に装着するためのベルト(図8におけるベルト803に相当)である。液晶表示体1004はカバーガラス1003に平行してその下に置かれ、表示が外部から見えるようになっている。1005は電池、1006は電子回路を実装するための回路基板であり、図9におけるRF部920を実装するRFモジュール1007、ベースバンド部930を実装するベースバンドモジュール1008、制御部955を実装する制御モジュール1009等が搭載されている。
アンテナ1010のグランド電極603の側を回路基板1006の側に実装するのは言うまでもない。このように実装することにより指向性は図10(B)の左上から右下方向に張る面内で無指向性とすることができる。本電子腕時計801を通常左腕に装着し使用することを想定すると同図右側が表示画面の下になるようにするのがアンテナ感度の点から望ましい。アンテナ1010のグランド電極は手首804や回路基板1006から遮蔽するのでこれらの影響も排除できて狭い空間にアンテナを実装することができる。
同図(C)、(D)は第2実施形態によるアンテナを搭載する応用例であり、図5に例示した実施形態のいずれのアンテナも用いることができる。図10(A)、(B)と同じ共通のところは同一の符番とし説明を省略する。
1021は第2実施形態のアンテナにおける直線素子(電流素子)501であり、また1022はループ素子(磁流素子)502である。導体板503は回路基板1006の上に形成する。上記のようにループ素子502や直線素子501が波長に比べて無視できないほどに大きいときはオムニディレクショナルな指向性を示すもののその方向がループ素子502のループ面から傾きを生じる。これによって第3実施形態によるアンテナのように傾けて実装しなくても良好な指向性特性を得ることができる。
以上、電子装置への応用例としてGPSを用いる電子腕時計を例に説明したが、これに限るものではない。携帯電話やデジタルカメラ、それらを複合した装置や無線タグなどの装置に搭載しても効果が大きい。
以上述べたように本実施形態に係るアンテナは円偏波の送受信が可能なアンテナでありながら指向性の範囲が広くオムニディレクショナルな指向性を持ち、また広い周波数範囲にわたり良好な円偏波特性を有する。さらに小型化が可能でありまた高効率であり損失も小さい。
101…第1の直線素子(電流素子) 102…第2の直線素子(電流素子) 103,502,1022…ループ素子(磁流素子) 104…切欠き部 105,205,406…給電源(給電手段) 201…電流素辺 202…磁流素辺 204…アンテナ素子 301…x軸方向軸比 302…y軸方向軸比 303…z軸方向軸比 304…右旋円偏波利得 305…左旋円偏波利得 306…全利得 401,505…スタブ 403…第1のループ素子(磁流素子) 404…第2のループ素子(磁流素子) 405,501,1021…直線素子(電流素子) 503…導体板 504…同軸ケーブル 601,701…ループ電極(第1の導体電極) 602…直線電極(第2の導体電極) 603…グランド電極 604…誘電体 605,609,703…間隙 606…ピン 607…小穴 608,702…ストリップライン 801…電子腕時計(電子装置) 802…液晶パネル 803,1002…ベルト 804…手首 806…GPS衛星 807…押しボタン 910…アンテナ部 920…RF部 921…SAWフィルター 922…LNA 923…ミキサー 924…IFアンプ 925…IFフィルター 926…ADC 927…VCO 928…PLL制御回路 930…ベースバンド部 931…DSP 932…CPU 933…RTC 934…SRAM 935…TCXO 936…フラッシュメモリー 940…受信モジュール(受信部) 950…表示部 951…水晶振動子 952…発振回路 953…記憶部 954…駆動回路 955…制御部(処理部) 960…電池 1001…外筐(筐体) 1003…カバーガラス 1004…液晶表示体 1005…電池 1006…回路基板 1007…RFモジュール 1008…ベースバンドモジュール 1009…制御モジュール 1010…アンテナ。

Claims (11)

  1. ループを構成する素子であって該ループ面に直交する成分を持つ磁流ベクトルを発生する磁流素子と、
    前記磁流ベクトルと平行な成分を持つ電流ベクトルを発生する電流素子と、
    を含んで構成されることを特徴とするアンテナ。
  2. 請求項1記載のアンテナにおいて、
    前記磁流素子と前記電流素子とを構成する導体の電気長の合計は、駆動電磁波波長の半分以下であることを特徴とするアンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載のアンテナにおいて、
    前記磁流素子は、切欠き部のあるループ素子で構成され、
    前記電流素子は、前記ループ面を挟んで該ループ面に置かれた第1の直線素子と第2の直線素子とで構成され、
    前記第1の直線素子の一端は、前記ループ素子の一端に接続され、
    前記第2の直線素子の一端は、前記ループ素子の前記一端とは異なる他端に接続されることを特徴とするアンテナ。
  4. 請求項1又は2に記載のアンテナにおいて、
    前記磁流素子は、切欠き部のある第1のループ素子と、切欠き部のある第2のループ素子とで構成され、かつ、それぞれのループ素子のループ面は互いに向き合うように配置されており、
    前記電流素子は、直線状の直線素子で構成され、
    前記直線素子の一端は、前記第1のループ素子に接続され、前記直線素子の前記一端とは異なる他端は、前記第2のループ素子に接続されていることを特徴とするアンテナ。
  5. 請求項1又は2に記載のアンテナにおいて、
    前記磁流素子のループ面と向かい合う導体板を備え、
    前記磁流素子は、切欠き部があり、
    前記電流素子の一端は、前記磁流素子に接続され、前記電流素子の前記一端とは異なる他端が前記導体板側に配置されていることを特徴とするアンテナ。
  6. 請求項1又は2に記載のアンテナにおいて、
    前記電流素子の一端に接続され、かつ前記磁流素子のループ面に向かい合う導体板と、
    前記磁流素子又は前記電流素子の上の一点と前記導体板との間に給電する給電部と、
    を備え、
    前記磁流素子は、切欠き部のあるループ素子で構成され、
    前記電流素子は、前記磁流素子のループ面に交わるように配置されその一端が前記磁流素子に接続されていることを特徴とするアンテナ。
  7. 請求項1又は2に記載のアンテナにおいて、
    少なくとも対向する2つの面を持つ立体形状の誘電体と、
    前記誘電体の一方の面上に設けられたGND電極と、
    を備え
    前記磁流素子は、前記誘電体の他の面上に設けられた第1の電極により構成され、
    前記電流素子は、前記第1の電極と前記GND電極とを接続する第2の電極によって構成されることを特徴とするアンテナ。
  8. 請求項7に記載のアンテナにおいて、
    前記第2の電極は、前記誘電体の2つの面に連なる誘電体の面上に設けられていることを特徴とするアンテナ。
  9. 請求項8に記載のアンテナにおいて、
    前記第1の電極又は第2の電極からタップをとり、前記タップと前記GND電極との間に給電する給電手段を有することを特徴とするアンテナ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のアンテナを含んで構成されることを特徴とする電子装置。
  11. 請求項10に記載の電子装置において、
    前記アンテナを含んで構成され測時情報又は測位情報の少なくとも一方を有する電波信号を受信するアンテナ部と、
    前記アンテナ部により受信した電波信号を受信復調する受信部と、
    前記受信部によって復調された信号に基づき時刻情報又は測位情報の少なくとも一方を算出する処理部と、
    前記処理部によって算出された時刻情報又は測位情報の少なくとも一方に基づいた情報を表示する表示部と、
    導電性の外装下ケースと前記アンテナ部を構成する前記アンテナを支持する絶縁性の外装上ケースを含んで構成される筐体と、
    を含んで構成されることを特徴とする電子装置。
JP2013206160A 2013-10-01 2013-10-01 アンテナ及び電子装置 Withdrawn JP2015070587A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013206160A JP2015070587A (ja) 2013-10-01 2013-10-01 アンテナ及び電子装置
EP14186601.2A EP2858175A1 (en) 2013-10-01 2014-09-26 Antenna and electronic apparatus
CN201410515497.0A CN104518277A (zh) 2013-10-01 2014-09-29 天线以及电子装置
US14/500,827 US10153552B2 (en) 2013-10-01 2014-09-29 Antenna and electronic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013206160A JP2015070587A (ja) 2013-10-01 2013-10-01 アンテナ及び電子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015070587A true JP2015070587A (ja) 2015-04-13

Family

ID=51610050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013206160A Withdrawn JP2015070587A (ja) 2013-10-01 2013-10-01 アンテナ及び電子装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10153552B2 (ja)
EP (1) EP2858175A1 (ja)
JP (1) JP2015070587A (ja)
CN (1) CN104518277A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7007432B1 (ja) 2020-07-22 2022-01-24 Dxアンテナ株式会社 アンテナ装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105048080B (zh) * 2015-06-18 2018-06-26 广东顺德中山大学卡内基梅隆大学国际联合研究院 一种基于电/磁偶极子的全向性圆极化平面天线
CN105186120B (zh) * 2015-08-18 2018-01-05 广东顺德中山大学卡内基梅隆大学国际联合研究院 一种磁偶极子的八木天线
JP6069548B1 (ja) * 2016-01-22 2017-02-01 日本電信電話株式会社 ループアンテナアレイ群
US10546686B2 (en) 2016-03-14 2020-01-28 Nxp B.V. Antenna system for near-field magnetic induction wireless communications
US10347973B2 (en) 2017-02-21 2019-07-09 Nxp B.V. Near-field electromagnetic induction (NFEMI) antenna
CN108306113B (zh) * 2017-12-21 2020-04-03 广州瀚信通信科技股份有限公司 一种基于磁流的圆极化天线

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912601A (ja) * 1982-07-12 1984-01-23 Toshiba Corp 円偏波アンテナ
JPH08195617A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Hisamatsu Nakano 円偏波ループアンテナ
JPH09247006A (ja) * 1996-03-14 1997-09-19 Citizen Watch Co Ltd 腕携帯型受信機
JPH10327012A (ja) * 1997-03-28 1998-12-08 Mitsubishi Materials Corp アンテナ装置およびアンテナ装置の使用方法

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH216079A (de) * 1939-07-12 1941-07-31 Lorenz C Ag Ultrakurzwellen-Richtantenne, insbesondere für Fernsehempfangszwecke.
GB781216A (en) * 1955-05-04 1957-08-14 Marconi Wireless Telegraph Co Improvements in or relating to receiving aerial systems
US3576567A (en) * 1967-07-11 1971-04-27 Edward H Shively Circularly polarized broadcast antenna
JPH0817289B2 (ja) 1991-06-07 1996-02-21 久松 中野 カールアンテナ素子及びカールアンテナ装置
JPH0817289A (ja) 1994-07-04 1996-01-19 Tokai Rika Co Ltd スライドスイッチ
EP0776530A4 (en) * 1995-06-21 1998-06-10 Motorola Inc METHOD AND ANTENNA PRODUCING AN OMNIDIRECTIONAL RADIATION DIAGRAM
JPH09307329A (ja) * 1996-05-14 1997-11-28 Casio Comput Co Ltd アンテナ及びその製造方法並びにアンテナを備えた電 子機器又は電子時計
JPH1075114A (ja) 1996-08-29 1998-03-17 Nippon Dengiyou Kosaku Kk ヘリカルスパイラルアンテナ
DE69726523T2 (de) * 1996-09-12 2004-09-30 Mitsubishi Materials Corp. Antenne
US6570541B2 (en) 1998-05-18 2003-05-27 Db Tag, Inc. Systems and methods for wirelessly projecting power using multiple in-phase current loops
US6437750B1 (en) * 1999-09-09 2002-08-20 University Of Kentucky Research Foundation Electrically-small low Q radiator structure and method of producing EM waves therewith
US6960984B1 (en) 1999-12-08 2005-11-01 University Of North Carolina Methods and systems for reactively compensating magnetic current loops
US6717548B2 (en) * 2001-08-02 2004-04-06 Auden Techno Corp. Dual- or multi-frequency planar inverted F-antenna
WO2005070022A2 (en) * 2004-01-22 2005-08-04 Hans Gregory Schantz Broadband electric-magnetic antenna apparatus and system
ATE373878T1 (de) * 2004-07-13 2007-10-15 Tdk Corp Pxm-antenne für leistungsstarke, breitbandige anwendungen
US7750866B2 (en) * 2005-05-30 2010-07-06 Nxp B.V. Diversity antenna assembly for wireless communication equipment
US7969372B2 (en) * 2006-08-03 2011-06-28 Panasonic Corporation Antenna apparatus utilizing small loop antenna element having minute length and two feeding points
JP4769664B2 (ja) 2006-08-25 2011-09-07 古野電気株式会社 円偏波パッチアンテナ
JP4510123B2 (ja) 2007-08-03 2010-07-21 パナソニック株式会社 アンテナ装置
DE602007012101D1 (de) * 2007-09-06 2011-03-03 Research In Motion Ltd Mobile drahtlose Kommunikationsvorrichtung mit mehrfach gewundener gefalteter Monopolantenne und entsprechende Verfahren
US8326249B2 (en) * 2008-03-06 2012-12-04 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for supporting communications using a first polarization direction electrical antenna and a second polarization direction magnetic antenna
DE102009011542A1 (de) * 2009-03-03 2010-09-09 Heinz Prof. Dr.-Ing. Lindenmeier Antenne für den Empfang zirkular in einer Drehrichtung der Polarisation ausgestrahlter Satellitenfunksignale
JP2011097431A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Seiko Epson Corp 腕装着型電子機器
JP5866231B2 (ja) * 2012-03-05 2016-02-17 日本アンテナ株式会社 リングアンテナ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912601A (ja) * 1982-07-12 1984-01-23 Toshiba Corp 円偏波アンテナ
JPH08195617A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Hisamatsu Nakano 円偏波ループアンテナ
JPH09247006A (ja) * 1996-03-14 1997-09-19 Citizen Watch Co Ltd 腕携帯型受信機
JPH10327012A (ja) * 1997-03-28 1998-12-08 Mitsubishi Materials Corp アンテナ装置およびアンテナ装置の使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7007432B1 (ja) 2020-07-22 2022-01-24 Dxアンテナ株式会社 アンテナ装置
JP2022021604A (ja) * 2020-07-22 2022-02-03 Dxアンテナ株式会社 アンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN104518277A (zh) 2015-04-15
EP2858175A1 (en) 2015-04-08
US20150091758A1 (en) 2015-04-02
US10153552B2 (en) 2018-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10153552B2 (en) Antenna and electronic apparatus
US10424833B2 (en) Electronic apparatus
US10734731B2 (en) Antenna assembly for customizable devices
Pan et al. Compact wide-beam circularly-polarized microstrip antenna with a parasitic ring for CNSS application
US20170229764A1 (en) Antenna device
US8698677B2 (en) Mobile wireless terminal and antenna device
JP6610245B2 (ja) 電子機器
CN102495543B (zh) 一种表盘与天线共形的手表
JP2016129320A (ja) アンテナ装置
Bai et al. Ka-band cavity-backed detached crossed dipoles for circular polarization
JP2017135640A (ja) 電子部品および電子機器
Adhikary et al. Design and development of wearable patch antenna for GPS applications
JP2016059077A (ja) アンテナ装置
JP7063014B2 (ja) アンテナおよび腕装着型の電子機器
US20200052370A1 (en) Electronic Timepiece
JP6225644B2 (ja) アンテナ、通信装置および電子機器
JP2002198724A (ja) マイクロストリップアンテナ
Wang et al. A dual-port annular antenna with polarization diversity for smartwatches
JP2014165561A (ja) アンテナ、通信装置および電子機器
Kaivanto et al. Circularly polarized wearable antennas
US20230170620A1 (en) Circularly Polarized Antenna Structures And Wearable Devices
Qing et al. A compact dual-band circularly polarized antenna for satellite systems
TW201935763A (zh) 用於可定制裝置之天線組件
JP2000077935A (ja) マイクロストリップアンテナおよびマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機
Rusdiyanto et al. A Compact Right Hand Circular Polarization Microstrip Antenna using Inverted-L Shaped Feedline for GPS Receiver

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150114

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160627

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20170721