JP5865717B2 - 電気部品検査装置および電気部品検査用ソケット - Google Patents

電気部品検査装置および電気部品検査用ソケット Download PDF

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Description

本発明は、電気部品検査装置およびこれに用いられる電気部品検査用ソケット(以下、ソケットという)に関し、特に、半導体素子を含んでパッケージングされた電気部品の電気的特性を測定する検査に適用して有効な技術に関する。
実用新案登録第3142677号公報(特許文献1)には、電気部品のテスト(検査ともいう)に用いられる装置に関する技術が記載されている。この装置では、電気部品収容部が形成されたステージを基台に内装し、また、基台に設けられたガス供給穴の出口位置を、電気部品収容部とコンタクトピン(テストプローブともいう)の配置した領域に連通する位置に設定している。そして、ガス供給穴から電気部品収容部、コンタクトピン配置部およびその周囲などに不活性ガスを供給して連続的に不活性ガスパージすることで、テスト中の外気混入を阻止して、コンタクトピンの表面の酸化を防止し、磨耗粉塵を除去する(特許文献1の請求項1、図2、段落[0010])。
実用新案登録第3142677号公報
例えば、チップ状の半導体素子(いわゆる半導体チップ)を含んでパッケージングされた電気部品(半導体装置)がある。この電気部品のいわゆる後工程では、不良品の発見などを目的として、電気的特性を測定する最終検査が行われる。この最終検査は、ソケットで電気部品を固定して、テストプローブを電気部品の外部端子に接触させて行われる。
このようにテストプローブと電気部品の外部端子とが接触してテストが行われるため、その接触抵抗は低いことが好ましい。しかしながら、累積して例えば1000〜4000個程度の電気部品を検査した後のテストプローブでは、接触抵抗が高くなり、導通が取れずに検査ができない問題が生じる。
この原因として、王冠状のプローブ先端(接触部)の剪断力による電気部品の外部端子の削りかす(例えば酸化膜)、半導体(例えばシリコン)やソケット材料(例えば樹脂)のかす、空気中の浮遊物などの異物がプローブ先端に付着することが考えられる。また、プローブ先端が、摩擦によるジュール熱、高温検査時における電気部品への加熱、スパーク、通電によるジュール熱などの影響による金属溶着や、摩耗、アウトガス(空気)による劣化(例えば酸化)することも考えられる。
特に、錫やハンダ(鉛フリー)を主体とした外部端子を備えたBGA(Ball Grid Array)、QFP(Quad Flat Package)、QFN(Quad Flat Non-Leaded Package)構造の電気部品では、外部端子と接触するプローブ先端が酸化錫などの異物で汚れやすい。
このため、最終検査工程では、プローブ先端の異物(例えば酸化膜)を除去するために、人手によって、化学的なクリーニング(例えばアルコール洗浄)や、物理的なクリーニング(例えば消しゴム、粘着テープ、ステンレスブラシによる清掃)を、数千個をテストした後に一度の割合で行っている。また、最終検査工程を行う検査装置は高額であるため秒単価が高く、人手によるクリーニングでのダウンタイムは検査効率において非常に大きな損失となってしまう。
なお、最終検査において、例えば、特許文献1に記載の装置を用いることもできる。しかしながら、この装置は、電気部品収容部、コンタクトピン配置部およびその周囲などを連続的に不活性ガスでパージするものであるため、大量の不活性ガスを消費してしまう。また、特許文献1の装置は、所定温度(例えば130℃〜150℃)に電気部品を加熱して行う高温検査には不向きであると考えられる。なぜなら、電気部品収容部に収容された電気部品が不活性ガスによって常に冷却されて所定温度で検査できない、あるいは所定温度になるまで電気部品を加熱し続ける必要があると考えられるからである。
本発明の目的は、電気部品の電気的特性を測定する検査の信頼性と効率を向上することのできる技術を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。本発明の一実施形態における電気部品検査装置は、電気部品検査用ソケットと、前記電気部品検査用ソケットに収納された検査対象の電気部品を検査する検査機構とを備える。前記電気部品検査用ソケットが、ベースと、前記ベースからスプリングを介し、前記ベースから間をあけてフローティング支持されたプレートと、前記プレートの前記ベースと対向する対向面に交差するように、前記ベースに設けられたプローブと、前記ベースと前記プレートの間であって、口を前記プローブに向けて前記プレートの対向面に平行して設けられたニードルと、前記ニードルが収納されるように、前記プレートの対向面に前記ニードルに沿って設けられた溝とを有する。また、前記電気検査装置は、前記ニードルの口から前記プローブへ不活性ガスを噴射させて供給するガス供給機構と、前記スプリングに抗して前記ベースに前記プレートを当接させて前記溝内に前記ニードルを収納し、前記ニードルから前記プローブへのガス供給を遮断するシャッタ機構とを備える。
そして、前記電気検査装置は、前記シャッタ機構によって前記ガス供給機構からのガス供給を遮断して前記検査機構によって検査を行う。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明の一実施形態によれば、電気部品の電気的特性を測定する検査の信頼性と効率を向上することができる。
本発明の一実施形態における電気部品検査装置の概略構成の説明図である。 図1に示した電気部品検査装置の要部であるソケットの平面図である。 図2に示したソケットの要部の平面図である。 図1に示した電気部品検査装置の要部の動作説明図である。 図4に続く電気部品検査装置の要部の動作説明図である。 図5に続く電気部品検査装置の要部の動作説明図である。 図6に続く電気部品検査装置の要部の動作説明図である。 図1に示した電気部品検査装置の効果を説明するための特性図である。 図8に示した電気部品検査装置の効果と比較するための特性図である。
以下の本発明の実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
(電気部品検査装置の構成)
本発明の一実施形態における電気部品検査装置10およびこれに用いられるソケット11の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、電気部品検査装置10の概略構成の説明図である。また、図2は、図1に示した電気部品検査装置10の要部であるソケット11の平面図である。ここで、図1では、電気部品検査装置10の断面を示しているが、説明を明解にするために一部にハッチングを付していない。また、図1では、図2のA−A線に対応してソケット11を示している。また、図2では、説明を明解にするために一部を透視して示している。
まず、電気部品検査装置10について説明する。電気部品検査装置10は、種々の部品およびそれらを含んで構成された種々の機構を備えている。図1に示すように、電気部品検査装置10は、検査対象(ワーク)である電気部品Wの検査を行う際に、電気部品Wを収納するソケット11を備えている。また、電気部品検査装置10は、電気部品Wを検査する検査機構12と、ソケット11に不活性ガスを供給するガス供給機構13と、ガス供給を遮断するシャッタ機構14と、電気部品Wを保持してソケット11へ搬送する搬送機構15とを備えている。
また、電気部品検査装置10は、テスタ20と、ハーネス21を介してテスタ20と電気的に接続され、またソケット11と電気的に接続された配線基板22とを備えている。電気部品検査装置10(検査機構12)では、このような電気的接続を介して、ソケット11に収納された電気部品Wの電気的特性を測定する検査が行われる。
また、電気部品検査装置10は、ガス管23を介してソケット11にガスを供給するガス供給部24を備えている。電気部品検査装置10(ガス供給機構13)では、供給された不活性ガスによって、ソケット11のクリーニング(例えば異物除去)やメンテナンス(例えば劣化防止)が行われる。
また、電気部品検査装置10は、電気部品Wを搬送するシャトル(不図示)と、シャトルからソケット11へ電気部品Wを搬送するアーム(不図示)と、このアームの先端に設けられ、電気部品Wを保持するプッシャー16とを備えている。電気部品検査装置10(搬送機構15)では、シャトルからソケット11へ電気部品Wがロードされ、検査後、ソケット11からシャトルへ電気部品Wがアンロードされる。
また、電気部品検査装置10は、ソケット11の一部を露出するために底部が開口した凹部30aを有するドッグプレート30と、ソケット11の取り付けを補強するための樹脂補強板31および金属補強板32とを備えている。
電気部品検査装置10では、外形がブロック状のソケット11が、ドッグプレート30の凹部30aに嵌め込まれる。そして、積み重ねられたドッグプレート30、ソケット11、配線基板22、樹脂補強板31および金属補強板32が、所定の位置(図2に示す平面視矩形状のソケット11の四隅の位置)でそれらを貫通するボルトによって一体に組み付けられている。ここでは、ソケット11は、ドッグプレート30から電気部品Wを収納する側が露出して組み付けられる。また、配線基板22が主に樹脂基板であるため、配線基板22と金属補強板32との緩衝に樹脂補強板31を用いている。
なお、ドッグプレート30に複数の凹部30aを設けて、それぞれに複数のソケット11を嵌め込んで共通の配線基板22を介してテスタ20と接続すれば、複数の電気部品Wの検査を一度に行うことができる。
次に、電気部品検査装置10の要部であるソケット11について説明する。ソケット11は、ベース40と、このベース40の一面(図1中、上側面)を覆い、厚さ方向に貫通した開口部41aを有するフレームカバー41と、この開口部41a内においてベース40から間をあけてフローティング支持されたプレート42(フローティングプレート)とを備えている。カバー41は、プレート42の周囲でベース40にボルト43(図2参照)によって一体に組み付けられている。プレート42は、ベースからコイル状のスプリング44を介してフローティング支持され、ストッパ45によってベース40との間隔、すなわち空間が確保されている。
ストッパ45は、平面視矩形状のプレート42の四隅で、ベース40とプレート42とを組み付けている。スプリング44は、ストッパ45で囲まれた領域よりも内側で、ベース40およびプレート42のそれぞれに形成された凹部に両端が挿入されて、ベース40とプレート42とを付勢している。スプリング44は、例えば、0.3〜0.6mm径のピアノ線を巻いて形成されたものである。
また、ソケット11は、プレート42のベース40と対向する対向面42aに交差するように、ベース40の一面から直立してベース40に設けられたプローブ46(テストプローブ)と、プローブ46の端部でプローブ46を固定するリテーナ47とを備えている。プローブ46は、平面視マトリクス状(例えば8×8の行列)に群G(図2参照)をなしてベース40の厚さ方向に貫通して設けられている。これらプローブ46は、リテーナ47によって、脱落しないように固定されている。このリテーナ47は、ベース40の他面(図1中、下側面)に形成された凹部内でボルト48によって組み付けられている。
プローブ46は、電気部品Wに形成された外部端子と接触する先端(当接部が王冠状のプランジャ46a)と、配線基板22の一面(図1中、上側面)に形成された外部端子(配線に含まれる)と接触する他端(バーレル46b)と、プランジャ46aとバーレル46bとの間に設けられたスプリング(不図示)とを有している。バーレル46bに対してプランジャ46aはスプリングによって付勢され、上下に移動可能となっている。また、プランジャ46aの一部、バーレル46bの一部、およびスプリングが筒46c内に挿入されており、この筒46cによってプランジャ46aが上下に移動可能に案内される。
プランジャ46aは、例えばベリリウム銅で形成され、その表面にニッケル系(ニッケル、ニッケル−リンなど)めっき、金めっきの順でめっき膜が形成されたものである。また、バーレル46bは、例えば銅合金で形成され、その表面にニッケル系めっきでめっき膜が形成されたものである。また、プローブ46のスプリングは、例えばピアノ線を巻いて形成されたものである。
プランジャ46aの最表面を金めっき膜で覆うことでプランジャ46aの酸化を防止し、接触抵抗の低下を図ることができる。また、ベリリウム銅と金めっき膜との間にニッケル系めっき膜を介在させることで金めっき膜の密着性を向上させ、プランジャ46aの経時劣化を防止することができる。
また、ソケット11は、ベース40とプレート42の間であって、口50a(先端)をプローブ46に向けてプレート42の対向面42aに平行して設けられたニードル50を備えている。このニードル50は、例えばステンレスで形成されたものである。
ニードル50は、外径が例えば0.5mm程度、内径が例えば0.3mm程度であり、カバー41の外周側部から開口部41aまで貫通する貫通孔41bに挿入されている。この貫通孔41bは、ニードル50の他端でニードル50を片持ち支持することとなる。ニードル50の他端がガス管23に接続されており、ガス供給部24からの供給を受けてニードル50の口50aからガスが噴射される。なお、ニードル50を貫通孔41bの長さ方向に移動させることで、ソケット11の大きさを変えずに、大きさの異なる電気部品Wにも対応することができる。
ここで、ニードル50の平面配置について、図3を参照して説明する。図3は、図2に示したソケット11の要部の平面図である。図3では、矢印でガスが流れる方向を示している。図2および図3に示すように、ガス噴射の方向が互い違いとなるように、プローブ46の群を挟んで対をなすニードル50が互いに位置をずらして平面視マトリクス状のプローブ46の群Gの隅C1〜C4に口50aを向けて設けられている。
具体的には、隅C1、C3にそれぞれ口50aを向けた一対のニードル50A、50Aが、ガス噴射の方向(隅C1から隅C4への方向と、隅C3から隅C2への方向)が互い違いとなるように、互いに位置をずらして同一平面内に延在している。また、隅C2、C4にそれぞれ口50aを向けた一対のニードル50B、50Bが、ガス噴射の方向(隅C2から隅C1への方向と、隅C4から隅C3への方向)が互い違いとなるように、互いに位置をずらして同一平面内に延在している。そして、これらニードル50の口50aは、プローブ46からオフセットされた位置に設けられている。また、ニードル50の口50aは、ニードル50の長さ方向に設けられている。なお、ニードル50の口50aは、ニードル50の長さ方向と交差する方向(すなわちニードル50の外周面)に設けられても良い。
これにより、例えば図3に示すような渦巻き状のガス流が発生して群G内を攪拌していく。したがって、群Gの中心に設けられているプローブ46までガスを行き渡らせることができる。また、プローブ46(プランジャ46a)に噴射されるガスとして、例えば、高純度の窒素や二酸化炭素などの不活性ガスが用いることで、プランジャ46aの表面の酸化を防止することができる。
なお、群Gの中心に設けられているプローブ46までガスを行き渡らせるためには、例えば、プローブ46の群Gの周囲に口50aを揃えて並べた複数のニードル50を設けることも考えられる。しかしながら、本実施形態のように、互い違いにガス噴射して渦巻き状のガス流を発生させるために少なくとも一対のニードル50A、50Aを設ければ、少ないニードル本数で群Gの中心までガスを行き渡らせることができる。これにより、ソケット11の部材点数を抑制することができる。
また、ソケット11は、プレート42の対向面42aと反対側の反対面42bに設けられ、電気部品Wが収納される収納凹部51(パッケージガイド部)を備えている。収納凹部51では、電気部品Wを収納しやすいように、開口側から底部側へすぼまるように内壁が傾斜して形成され、また平面視矩形状の電気部品Wの四隅に合わせてポケット52(図2参照)が形成されている。
また、ソケット11は、プレート42の対向面42aから収納凹部51の底部へ貫通して設けられ、プローブ46の先端(プランジャ46a)が挿入された貫通孔53を備えている。貫通孔53(図4参照)では、一端部53aが、収納凹部51の底部側が電気部品Wの外部端子を収納しやすいように、他端部53b(プランジャ46aの外径寸法)よりも大きく開口して形成されている。この貫通孔53の一端部53aに電気部品Wの外部端子B(バンプ電極)を収納することで、外部端子Bが形成された側の面で電気部品Wを収納凹部51の底面に当接させることができる(図5参照)。
また、ソケット11は、スプリング44に抗してベース40にプレート42が当接した際にニードル50が収納されるように、プレート42の対向面42aにニードル50に沿って設けられたニードル溝54を備えている。このニードル溝54は、ニードル50の径寸法よりも深く、プレート42の外周側部から貫通孔53(あるいはポケット52)の手前までプレート42の対向面42aに形成されている。ニードル50の口50aがプローブ46(プランジャ46a)にガス噴射できるようにプランジャ46aの手前に設けられるので、これに合わせて貫通孔53の手前までニードル溝54を形成している。
(電気部品検査装置の動作)
本発明の一実施形態における電気部品検査装置10の動作について、図4〜図7を参照して説明する。図4〜図7は、電気部品検査装置10の動作説明図であって、特に、ソケット11の要部断面を示している。
図4に示すように、ニードル50の口50aからプローブ46へ不活性ガスを噴射させて供給する(ガス供給機構13)。また、プッシャー16によって、電気部品Wを収納凹部51内に搬送する(搬送機構15)。
不活性ガスの噴射により、図3に示すような渦巻き状の不活性ガスの流れが発生し、群Gの中心に設けられているプローブ46までガスを行き渡らせることができる。そして、このプローブ46の軸方向に沿って不活性ガスが上昇し、プローブ46の先端(プランジャ46a)と貫通孔53との間を通って収納凹部51まで達する。
また、プランジャ46aを不活性ガスで吹くことで、付着している異物を取り除くこと(クリーニング)ができる。また、検査によって温度上昇したプローブ46を冷却し、プローブ46の劣化を防止することができる。また、プローブ46周りを不活性ガス雰囲気とすることでプランジャ46aが酸化するのを防止すること(メンテナンス)ができる。
また、プローブ46へ噴射された不活性ガスが、貫通孔53を通じて収納凹部51側へ流れることとなり、プランジャ46aとともに電気部品Wの外部端子Bの酸化も防止することができる。また、接触する直前まで不活性ガスが電気部品Wに吹き付けられるので、そのエアクッション効果により、プランジャ46aの耐久性を向上することができる。
続いて、図5に示すように、位置合わせしてハンドラ25によって電気部品Wを収納凹部51に収納する。この際、電気部品Wの四隅がポケット52(図2参照)に収納され、また、電気部品Wの外部端子Bが貫通孔53の一端部53aに収納される。
続いて、図6に示すように、プッシャー16によって、電気部品Wを収納凹部51の底部に押し付けると共に、スプリング44に抗してプレート42をベース40側へ下降させる。ベース40とプレート42との間の空間はガス雰囲気となっており、ベース40とプレート42との間にはエアクッション効果が生じている。これにより、ベース40とプレート42とが当接しても損傷を低減することができるので、ソケット11の耐久性を向上することができる。
続いて、図7に示すように、更に、プッシャー16によって、電気部品Wを収納凹部51の底部に押し付けると共に、スプリング44に抗してベース40にプレート42を当接させてニードル溝54内にニードル50を収納し、ニードル50からプローブ46へのガス供給を遮断する(シャッタ機構14)。この際、プローブ46のスプリングに抗してプランジャ46aも下降する。ここで、ニードル50の口50aから不活性ガスが噴出していても、ニードル溝54およびベース40とプレート42の当接により、不活性ガスは、プローブ46まで不活性ガスが到達せず、カバー41の開口部41とプレート42との隙間から排出される。
次いで、ソケット11に収納された電気部品Wを検査する(検査機構12)。なお、常温検査時の他に、高温検査時においては、ガス供給を遮断することで、電気部品Wの温度低下を防止して、高温検査の信頼性を確保することができる。
ここで、電気部品検査装置10の一効果について、図8および図9を参照して説明する。図8は不活性ガス(例えば窒素ガス)をプローブ46(ソケット11)へ供給した場合(例えば流速0.5L/min)、図9は不活性ガスを供給しない場合の特性図である。図8および図9の横軸が累積した測定回数、縦軸が接触抵抗値である。また、図8および図9には、それぞれ5つのプローブ(チャンネルCH21〜CH25)の特性を示している。また、図8および図9の接触抵抗値には測定系配線抵抗(約350mΩ)が含まれている。なお、電気部品Wの平面サイズは、縦横それぞれ例えば5mm程度である。
図9に示すように、不活性ガスを供給しない場合は、測定回数が増加するにつれ、接触抵抗値が増加していくことがわかる。これは、プローブ46の先端に異物(絶縁物)が付着したり、プローブ46の先端が劣化(酸化)したりして、増加したものと考えられる。
これに対して、図8に示すように、不活性ガスをプローブ46へ供給した場合は、測定回数が増加しても、接触抵抗値が一定であることがわかる。これは、プローブ46の先端に異物(絶縁物)が付着するのが防止および除去され、また、プローブ46の先端が劣化(酸化)するのが防止されたからであると考えられる。
電気部品検査装置10では、不活性ガスの流速0.2L/min以上から、図8で示したような効果がみられた。これは、プローブ46の手前までガス噴射するニードル50を設け、限定した空間に不活性ガスを供給するからと考えられる。なお、不活性ガスの使用量はできるだけ少量(流速1.0L/min以下)が好ましい。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、代表的なものの新規な特徴およびこれによって得られる作用、効果を簡単に説明すれば、次のとおりである。
電気部品検査装置10は、電気部品検査用ソケット11と、電気部品検査用ソケット11に収納された検査対象の電気部品Wを検査する検査機構12とを備えている。この電気部品検査用ソケット11が、ベース40と、ベース40からスプリング44を介し、ベース40から間をあけてフローティング支持されたプレート42と、プレート42のベース40と対向する対向面に交差するように、ベース40に設けられたプローブ46とを有している。さらに、電気部品検査用ソケット11が、ベース40とプレート46の間であって、口50aをプローブ46に向けてプレート42の対向面42aに平行して設けられたニードル50と、ニードル50が収納されるように、プレート42の対向面42aにニードル50に沿って設けられたニードル溝54とを有している。そして、電気部品検査装置10は、ニードル50の口50aからプローブ46へ不活性ガスを噴射させて供給するガス供給機構13と、スプリング44に抗してベース40にプレート42を当接させてニードル溝54内にニードル50を収納し、ニードル50からプローブ46へのガス供給を遮断するシャッタ機構14とを備えている。電気部品検査装置10は、シャッタ機構14によってガス供給機構13からのガス供給を遮断して検査機構12によって検査を行う。
これによれば、プローブ46の先端(プランジャ46a)を不活性ガスで吹いて、付着している異物を取り除くことができる。また、検査によって温度上昇したプローブ46を冷却し、プローブ46の劣化を防止することができる。また、プローブ46周りを不活性ガス雰囲気とすることでプローブ46の先端が酸化するのを防止することができる。すなわち、人手によるクリーニングでのダウンタイムを減少させることができるので、電気部品Wの電気的特性を測定する検査の信頼性と効率を向上することができる。
また、プローブ46手前までガス噴射するニードル50を設け、限定した空間に不活性ガスを供給するので、不活性ガスの使用を少量で済ますことができる。また、検査時においては、ガス供給を遮断することで、特に、高温検査の信頼性を確保することができる。このような効果により、検査を繰り返しても接触抵抗値が安定し、また接触不良によるリトライ検査数を低減することができる。
また、電気部品検査装置10では、プローブ46がマトリクス状に群Gをなして設けられ、ガス噴射の方向が互い違いとなるように、プローブ46の群を挟んで対をなすニードル50が互いに位置をずらしてプローブ46の群Gの隅に口50aを向けて設けられることを特徴とする。
これによれば、ニードル50から噴射された不活性ガスが、渦巻き状となり、プローブ群Gの中心に設けられているプローブ46まで不活性ガスを行き渡らせることができる。この機構であれば、高温試験時において、ガス供給を遮断することで、電気部品Wの温度低下を防止することができる。
また、電気部品検査装置10では、ニードル50の口50aが、該ニードル50の長さ方向またはこれと交差する方向に設けられることを特徴とする。
このニードル50によれば、ストレート穴(口50a)や、複数の横穴(口50a)を有する形状とすることができる。すなわち、プローブ群Gの配置やソケット11の形状などに合わせたニードル50の形状とすることで、より最適な状態を作り出すことができる。
また、電気部品検査装置10では、電気部品検査用ソケット11が、プレート42の対向面42aと反対側の反対面42bに設けられ、電気部品Wが収納される収納凹部51と、プレート42の対向面42aから収納凹部51の底部へ貫通して設けられ、プローブ46が挿入された貫通孔53とを有することを特徴とする。
これによれば、プローブ46へ噴射された不活性ガスが、貫通孔53を通じて収納凹部51側へ流れることとなり、プローブ46の先端(プランジャ46a)とともに電気部品Wの外部端子の酸化も防止することができる。また、プランジャ46aと外部端子とが接触する直前まで不活性ガスが電気部品Wに吹き付けられるので、そのエアクッション効果により、プローブ46(プランジャ46a)の耐久性を向上することができる。
また、本発明の実施形態における電気部品検査用ソケット11は、ベース40と、ベース40からスプリング44を介し、ベース40から間をあけてフローティング支持されたプレート42と、プレート42のベース40と対向する対向面42aに交差するように、ベース40に設けられたプローブ46とを有する。また、電気部品検査用ソケット11は、ベース40とプレート42の間であって、口50aをプローブ46に向けてプレート42の対向面42aに平行して設けられたニードル50と、スプリング44に抗してベース40にプレート42が当接した際にニードル50が収納されるように、プレート42の対向面42aにニードル50に沿って設けられたニードル溝54とを有する。さらに、電気部品検査用ソケット11は、プレート42の対向面42aと反対側の反対面42bに設けられ、検査対象の電気部品Wが収納される収納凹部51と、プレート42の対向面42aから収納凹部51の底部へ貫通して設けられ、プローブ46が挿入された貫通孔53とを有する。
これによれば、電気部品検査装置10の効果と同様に、電気部品Wの電気的特性を測定する検査の信頼性と効率を向上することができる。
さらに、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施形態では、スプリングに抗してベースにプレートを当接させるシャッタ機構であり、搬送機構のプッシャーに兼用させた場合について説明した。これに限らず、例えば、電気部品を介さずに直接プレートをベース側に押圧するプッシャーを設けることも考えられる。また、シャッタ機構では、ニードルを開閉する電磁弁を設けて適用することも考えられる。
また、前記実施形態では、電気部品を常温および高温検査に適用した場合について説明した。これに限らず、低温検査にも適用することが考えられる。
10 電気部品検査装置
11 ソケット
12 検査機構
13 ガス供給機構
14 シャッタ機構
15 搬送機構
16 プッシャー
20 テスタ
21 ハーネス
22 配線基板
23 ガス管
24 ガス供給部
30 ドッグプレート
31 樹脂補強板
32 金属補強板
40 ベース
41 カバー
42 プレート
43 ボルト
44 スプリング
45 ストッパ
46 プローブ
47 リテーナ
48 ボルト
50 ニードル
51 収納凹部
52 ポケット
53 貫通孔
54 ニードル溝
W 電気部品

Claims (5)

  1. 電気部品検査用ソケットと、前記電気部品検査用ソケットに収納された検査対象の電気部品を検査する検査機構とを備えた電気部品検査装置であって、
    前記電気部品検査用ソケットが、
    ベースと、
    前記ベースからスプリングを介し、前記ベースから間をあけてフローティング支持されたプレートと、
    前記プレートの前記ベースと対向する対向面に交差するように、前記ベースに設けられたプローブと、
    前記ベースと前記プレートの間であって、口を前記プローブに向けて前記プレートの対向面に平行して設けられたニードルと、
    前記ニードルが収納されるように、前記プレートの対向面に前記ニードルに沿って設けられた溝と
    を有し、
    前記ニードルの口から前記プローブへ不活性ガスを噴射させて供給するガス供給機構と、
    前記スプリングに抗して前記ベースに前記プレートを当接させて前記溝内に前記ニードルを収納し、前記ニードルから前記プローブへのガス供給を遮断するシャッタ機構と
    を備え、
    前記シャッタ機構によって前記ガス供給機構からのガス供給を遮断して前記検査機構によって検査を行うことを特徴とする電気部品検査装置。
  2. 請求項1記載の電気部品検査装置において、
    前記プローブがマトリクス状に群をなして設けられ、
    ガス噴射の方向が互い違いとなるように、前記プローブの群を挟んで対をなす前記ニードルが互いに位置をずらして前記プローブの群の隅に口を向けて設けられることを特徴とする電気部品検査装置。
  3. 請求項1または2記載の電気部品検査装置において、
    前記ニードルの口が、該ニードルの長さ方向またはこれと交差する方向に設けられることを特徴とする電気部品検査装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気部品検査装置において、
    前記電気部品検査用ソケットが、
    前記プレートの対向面と反対側の反対面に設けられ、前記電気部品が収納される凹部と、
    前記プレートの対向面から前記凹部の底部へ貫通して設けられ、前記プローブが挿入された孔と
    を有することを特徴とする電気部品検査装置。
  5. ベースと、
    前記ベースからスプリングを介し、前記ベースから間をあけてフローティング支持されたプレートと、
    前記プレートの前記ベースと対向する対向面に交差するように、前記ベースに設けられたプローブと、
    前記ベースと前記プレートの間であって、口を前記プローブに向けて前記プレートの対向面に平行して設けられたニードルと、
    前記スプリングに抗して前記ベースに前記プレートが当接した際に前記ニードルが収納されるように、前記プレートの対向面に前記ニードルに沿って設けられた溝と、
    前記プレートの対向面と反対側の反対面に設けられ、検査対象の電気部品が収納される凹部と、
    前記プレートの対向面から前記凹部の底部へ貫通して設けられ、前記プローブが挿入された孔と
    を有することを特徴とする電気部品検査用ソケット。
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