JP5376827B2 - ボール搭載装置およびボール搭載方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の電極にボールを搭載するボール搭載装置およびボール搭載方法に係る。
線状部材を用いてボールを搭載する技術は、特開2004−62505号公報や特開2006−19741号公報等に開示されている。
しかし、従来技術は、線状部材の軸芯が実質的に平行であるため、ボールが線状部材の間に入り込む現象が生じる。線状部材の間に入り込んだボールは、(1)表面が長時間空気に晒されて酸化したボールを混入して搭載するため、電気接続性能を低下させる欠点や(2)ボールを他の機種に変更した時、機種の異なるボールが混入する欠点等がある。これらの欠点は、バンプの信頼性を低下させる。更に、軸芯をほぼ揃えた状態で配設された線状部材は、線径が小さく剛性が低いため、ボールを乗り越えて、ボールの搬送ミスが生じる。この欠点は、線状部材の送り速度を速くすると生じ易くなり、高い処理能力(スループット)を達成することを困難にする。なお、線状部材の線径を太くするとボールを乗り越えたり、挟んだりする確率は低下するが、ボールに損傷を与える致命的な不良が生じる。
特開2004−62505号公報 特開2006−19741号公報
解決しようとする課題は、上記欠点を改良することにある。即ち、第1の課題は、線状部材の間にボールが入り込み難い結束線状部材を提供することである。そして、第2の課題は、ボールを乗り越えて移動し難い結束線状部材を提供することである。
筆者らは、従来技術の欠陥が、線状部材の相互干渉が殆どないとに起因するとの知見を得た。本発明は、この知見に基づくもので、線状部材間の相互干渉を大きくすることにある。以下具体的に本発明の手段について記載する。
本発明は、基板に形成された電極に対応する開口を有する振込マスクと、基板を載置して、電極を開口に位置合せするステージと、電極にバンプを形成するボールを振込マスク上に供給するボール供給装置と、複数本の線状部材の両端部を固定した結束線状部材が配設された振込ヘッドと、線状部材を振込マスク上で水平に動かしボールを開口に振り込む振込ヘッド駆動装置と、を含むボール搭載装置において、結束線状部材を捩じった状態で振込ヘッドに固定したことを特徴とする。
本発明は、バンプとなる電極に対応する開口を有する振込マスクと、電極が形成された基板を載置して、電極を開口に位置合せするステージと、電極にバンプを形成するボールを振込マスク上に供給するボール供給装置と、複数本の線状部材の両端部を固定した結束線状部材を捩じった状態で取付けられた振込ヘッドと、線状部材を振込マスク上で水平に動かしボールを開口に振り込む振込ヘッド駆動装置を含むボール搭載装置を用いて、線状部材をマスクに押圧しながらボールを振込マスク上で移動させて開口にボールを振り込んだ後、振込マスクと基板を離間させてボールを開口から離脱させることを特徴とする。
ボール搭載方法において、基板をステージの基板載置台に載置する工程と、ステージを移動して基板に形成された電極と振込マスクに形成された開口を位置合せする工程と、振込マスク上に供給したボールを振込ヘッドに両端部を固定され取付けられた複数本の線状部材からなる捩じられた状態の結束線状部材で移動させてボールを開口に振り込む工程と、ステージを移動してボールが搭載された基板が載置された基板載置台を下方に移動しボールを開口から離間する工程とを有することとする。
基板を振込マスクから離間させた後、ボールをリフローして、電極にバンプを形成することを特徴とする。
本発明のボール搭載装置は、線状部材の両端部を結束した結束線状部材を捩じって振込ヘッドに取り付けることにより、線状部材の間にボールが入り込むとこと、線状部材がボールを乗り越えることを防止することができた。
更に、本発明により、ボールを正常に送るために必要な線状部材の本数を少なくすることも実現した。
本発明のボール搭載装置は、基板に形成された電極と振込マスクに形成された開口を位置合せし、振込マスク上に供給されたボールを線状部材で移動させて開口から電極上に振り込むボール搭載装置であって、線状部材の間にボールが入り込むことと、ボールを線状部材が乗り越えることとを防止する線状部材を用いたボール搭載装置とボール搭載方法を提供する目的を、複数本の線状部材からなる結束線状部材を捩じって振込ヘッドに取付けることにより実現した。
本発明において、ボールとは、半田ボール、金属ボール、導電性プラスチックボール、導電性セラミックボール等の導電性を有し、その形状が球状のものを指す。球状とは、真球以外に多角形や表面に凹凸がる粒状をも含む。電極とは、外部接続のために形成される電極で、その上にバンプ(凸状電極)を形成するもので、バンプを形成しないダミー電極等は含まれないこともある。また、線状部材は、金属線、プラスチック線、カーボン繊維等で、形状として扁平形状にした線や、断面が矩形のリボンや、鎖状のものも含む。例示すると、金属線は、ステンレス線、鉄線、パーマロイ線、銅線、アモルファス線等、プラスチック線は、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリイミド繊維、液晶ポリマー繊維や導電性高強度繊維等を含む。
基板とは、ウエハとプリント配線板を含む。ウエハとは、シリコン半導体基板や化合物半導体基板を指し、半導体素子が実装された基板と、半導体素子が形成された面が再配線層で覆われたものも含まれる。
プリント配線板は、電子部品を固定して配線するための板状またはフィルム状の部品で、半導体集積回路を初めとする電子部品が実装したのも含む。バンプは、外部接続のための突起電極である。フラックスは、半田等の濡れ性を増すためのもので、ボールが例えば金ボールの場合、ペースト半田となる。又、フラックスは、ロジン系と水溶性系の何れでも良いが、振り込まれたボールが移動しないように、粘着力が大きい組成を選択する。
図1は、本発明のボール搭載装置の1実施例の平面図である。1はボール搭載装置、2は基板ストッカ、2aは基板、3は基板搬送ロボット、4はプレアライナ、5はステージ、6は基板矯正装置、7は印刷装置、8はクリーニング装置、9はボール振込装置、10は検査装置、11はXテーブル、12はYテーブル、13は基板載置台、19は振込ヘッドユニットである。
基板ストッカ2は、ロードポートとアンロードポートからなり、基板搬送ロボット3は、ロードポートから基板2aを取り出して、プレアライナ4に搬送する。次に、基板2aがウエハの場合、プレアライナ4基板2aの中心位置と基板2aの外周に形成されたノッチ方向の双方が補正させられた基板2aをステージ5へ搬送する。その後、基板搬送ロボット3は、待機位置に戻る。ステージ5の基板載置台13に載置された基板2aは、減圧吸着されるとともに、基板2aを基板矯正装置6により押圧することにより反りが矯正される。
基板矯正装置6は、8個の押圧部材で基板2aの外周部を押圧して基板2aの反りを矯正するものである。反りが比較的大きいプリント配線板に特に有効である。これらの押圧部材は、空気シリンダのシリンダロッドの下部に治具を介して取付けられており、基板搬送ロボット3で基板2aステージ5に載置する時と、基板2aを載置したステージ5を移動する時と、基板搬送ロボット3で基板2aステージ5から取り取り外す時に、上方向に逃げることができるようになっている。基板矯正装置6に対応するステージ5の位置が、基板2aステージ5に載置と取外しする位置である。
ステージ5は、基板載置台13を移動させる機構としてXテーブル11と、Yテーブル12と、Zテーブル(図示略)と、θテーブル(図示略)とを有している。ステージ5は、印刷装置7とボール振込装置9の下方へ基板2aを搬送することができるようになっていて、Xテーブル11は、ステージ5を基板矯正装置6と印刷装置7とボール振込装置9との間を往復する。なお、基板2aが回転困難なテープ状の長尺の場合等では、θテーブルを振込ヘッドユニット19に配置することが好ましい。
基板2aを載置したステージ5を印刷装置7の下方へX軸レール11上を移動させた後、フラックス26a(図5参照)基板2aに印刷する。なお、フラックス26aが、予め他所又は他工程で基板2aに印刷されている場合は、この印刷工程をスキップする。クリーニング装置8は、印刷マスク15bの下面に付着したフラックスを、溶剤を含ませたシート又はロールを用いて、除去する装置である。
フラックス26aが印刷された基板2aは、ステージ5に載置された状態で、ボール振込装置9の下方へX軸レール11上を移動する。ステージ5は、基板2aに形成された電極26(図5参照)と振込マスク15aに形成された開口36(図5参照)を位置合せする。その後、振込マスク15a上に、ボール供給装置30からボール34(図5参照)が供給される。供給されたボール34は、振込ヘッドユニット19により振込マスク15a上で移動させられて、基板2aの電極上に振り込まれる。
ボール34を搭載した基板2aは、ステージ5基板2aの載置・取外し位置に戻り、吸着が解除され、基板搬送ロボット3により検査装置10へ搬送される。ボール34の搭載ミスや余剰ボール等の検査が終了した後、基板2aは、基板搬送ロボット3により基板ストッカ2に収納される。ボール搭載ミスが継続的に少ない場合、検査を省略し、ボール34が搭載された基板2aをリフロー炉に送る場合もある。
他方、検査装置10は、搭載不良を修正するリペア装置と一体の構成にして、ボール搭載装置1の外に設置しても良い。基板ストッカ2に収納された基板2aは、リフロー装置(図示略)に送られバンプを形成する。バンプを形成した基板2aは、次工程で処理が続くか、切断機で個別チップに切断される。
図2は、ボール振込装置9の平面図である。14はマスク枠、15aはボールの振込マスク、16は開口の形成領域、17は振込ヘッド用Y軸駆動ユニット、18は振込ヘッド用X軸駆動ユニット、19は振込ヘッドユニット、20はヘッド用スライダ、21と21aはカメラ、22は残留ボール除去ユニット、23は残留ボール除去ヘッド用結束線状部材である。
ボール34を振り込む開口36が形成されている形成領域16は点線で示されている。この領域内の開口36の配置を開口パターンも呼ぶ。
振込マスク15aに形成された開口36の直径は、振り込まれるボール34の直径より大きく且つ1個のボボール34が通過できる大きさで、同時に2個のボール34が通過できない大きさである。なお、印刷マスク15bに形成された開口36の直径は、振り込まれるボール34の直径より小さい。フラックス26a印刷マスク15bボール34振込マスク15aは、開口36の寸法は異なるが、開口パターンはほぼ同じである。
電極26開口36の位置合せするカメラは、離間して配設された2台のカメラ21と1台のカメラ21aからなる。カメラ21は、移動してきた基板2aの位置マーク(図示略)が視野に入る位置に配設される。これらのカメラ21は、装置の架台9aに取付けられたペアのカメラで、基板2aの位置マーク(図示略)を画像認識して、基板2aの位置と角度を算出するために用いられる。カメラ21の視野は、例えば、2mm角に設定される。プレアライナ4の役割は、基板2aの位置マークをカメラ21がミスしないようにすることである。
一方、カメラ21aは、振込ヘッドユニット19と一緒に移動するカメラで、開口36電極26の位置ずれや振込マスク15aの上面の位置マークを振込マスク15aの上方から画像認識するために用いられる。なお、フラックス26a印刷の場合も同様な位置合せをすることもできる。
振込ヘッド用Y軸駆動ユニット17は、架台9a上に固定されている。一方、マスク枠14は、架台9aに取付治具(図示略)を介して脱着可能に取付けられている。
振込ヘッドユニット19は、ヘッド用スライダ20を介して振込ヘッド用X軸駆動ユニット18に移動可能に連結し、更に振込ヘッド用X軸駆動ユニット18は、振込ヘッド用Y軸駆動ユニット17と移動可能に連結している。また、ヘッド用スライダ20には、Z軸駆動ユニット(図示略)が配設されている。このような駆動機構により、振込ヘッドユニット19は、振込マスク15a
上を水平移動と垂直移動ができるようになっている。ボール34開口36に振り込まれて基板2aに搭載された後、基板載置台13を下方へ移動させて、ボール34開口36から離間する。
この図において、振込ヘッドユニット19を2個横方向に並べた例を記載したが、縦方向に並べること、振込ヘッド32の形状を大きくして1個とすること、逆に、3個以上の振込ヘッド32を、一列又は複数列に並べることもできる。
Y軸テーブル12は、振込マスク15a等の下に隠れて上からは見えない。また、振込マスク15aの下面にフラックスが付着するエラーが多発する場合、図示していないが、印刷装置7と同様に振込マスク15aのクリーニング装置を設ける。
振込ヘッド32は、ボール給材装置30(図4参照)から基板2a上に給材されたボールを逸散させないように工夫されている。しかし、振込ヘッド32に逸散したボールが、振込マスク15a上に残留する場合が生じる。この残留したボールを振込マスク15aから除去する装置が、残留ボール除去ユニット22である。残留ボール除去ユニット22は、残留ボール除去ユニット用スライダ24に取付けられ、Y軸方向に移動できるようになっている。
そして、残留ボール除去ユニット22には、残留ボール除去用結束線状部材23が取り付けられている。この残留ボール除去用結束線状部材23でマスク上の残留ボールを押して、振込マスク15aを清掃できるようになっている。残留ボール除去用結束線状部材23は、振込ヘッド32に取り付けられた結束線状部材45と同様に捩じられて取り付けられても良く、又その代わりにゴムや金属のブレイド、空気を吹き出すエアナイフ等でも良い。図2において、2組の残留ボール除去用結束線状部材23の間を空けて図示しているが、この個所を清掃する残留ボール除去用結束線状部材23が他の見えない個所に配設されていて、それらを保持する長尺部材を回転させることにより振込マスク15a上の残留ボールを全て清掃できるようになっている。
図3は基板2a(ウエハ)の1例で、図3(a)はシリコンウエハの平面図、図3(b)は図3(a)の点線円内を拡大した図である。25はウエハ、26は電極、27は半導体集積回路、28はスクライブライン、29は電極の形成領域(半導体集積回路の形成領域)である。半導体集積回路27は、スクライブライン28で4辺を囲まれ、スクライブラインを切断することにより、個別の半導体集積回路チップとなる。この切断は、ボールを搭載したウエハ25をリフロー炉でリフローした後や、実装工程の最後に、通常、行なわれる。
ウエハ25は、接続に必要な電極部分を除く領域を保護膜38(図5参照)が覆い保護する構造となっている。ウエハ25に形成された半導体集積回路27には、その外周部に外部接続端子(電極)が形成されているが、電極の面積が小さく且つ電極間の間隔が狭いので、そのピッチを拡大するために半導体集積回路の全面に再配線層が形成されている。電極26は再配線された電極である。再配線の電極26のピッチは、大略50〜400μmである。図3は、ウエハ25に形成された電極26と、電極26が形成されている電極26の形成領域29と、電極26の配置とを説明するためのものであり、電極の大きさ、分布や電極の形成領域29の形状は、実物とは異なり、更に相似していない。
ウエハ25は、直径が12インチや、8インチ等である。点線で囲われた多角形の電極26の形成領域29に形成された電極26の配置を電極パターンという。振込マスク15aに形成されている開口36のパターンは、ウエハ25に形成された電極パターンに類似したパターンである。
図4は、振込ヘッドユニット19の図である。30はボール供給装置、30aはボール供給管、31は回転モータ、32は振込ヘッド、33は振込ヘッドユニット用取付板、34はボールである。ボールは、30〜300μm程度と小さいので拡大して図示し、図4の縮尺は、部品により一定ではない。
ボール供給装置30は、特願2008−047004に記載されている如く、ボール供給装置30を傾動させることによりボールを計量し供給するものである。ボール供給装置30は、振込ヘッド32一つに対して1台が配設されている。図4に図示したボール34は、振込ヘッドユニット19を移動させない状態で、ボール34をボール供給装置30から振込マスク15a上に供給したボール34を、説明用に、示している。実際は、このようにボールが1ヵ所に堆積しないで、飛散する。結束線状部材45(図6参照)は、落下してきたボール34の飛散の防止の役目も果たす。
振込ヘッド用取付板33をヘッド用スライダ20に取付けることにより、振込ヘッド32は、振込ヘッド用X軸駆動ユニット18、振込ヘッド用Y軸駆動ユニット17およびZ軸駆動ユニット(図示略)と連結し、ボール34振込マスク15a上に保持しながら移動させることができる。振込ヘッドユニット19が移動するとボール34は中心部から振込ヘッド32の移動方向と反対方向へ偏る。振込ヘッド32は、モータ31により自転し、ボール34を所定領域に囲い込むことができるようになっている。又、モータ31振込ヘッド32を回転する必要がない場合は、モータ31を回転させないか又は配設しないようにする。
図5は、ボール34が線状部材39に押されて移動し、振込マスク15a開口36から自然落下し、プリント配線板37に設けられた電極26上に振り込まれる状態を説明するための断面図である。35はスペーサ、36はボール振込用の開口、37はプリント配線基板、38は保護膜、26aはフラックス、である。本発明において、構成部品が小さいので、部品の断面に斜線を記入していない。
振込マスク15aには、ボール34が1個通る開口36が形成されている。開口36の直径は、ボール34の直径に依存し、それより10%程度大きい。そして振込マスク15aプリント配線板37との間隔を一定に保持するようにスペーサ35がスクライブライン28や、開口36と開口36の間に設けられている。保護膜38は、半導体素子の能動面を保護するもので、電極26の外周部を覆うように形成される。フラックス26aは、保護膜38が被覆していない電極面に印刷され、保護膜の孔の中で、中央が少し盛り上がるように印刷されることが好ましい。
振込マスク15aの厚みは、ボール34が開口36に安定して保持されるように、ボール34の頂点が振込マスク15a上面より下になるようになっている。ボール34の頂点が振込マスク15a上面から下がる距離は、ボール径の5%程度が良く、2〜10%が適している。このようにボール34振込マスク15a上面より沈むことにより、線状部材39により開口36に振り込まれたボール34を掻き出すことが少なくなる。なお、ボール34の頂点が振込マスク15a上面より上に出ると、開口36内に振り込まれたボール34線状部材39で掻き出され易くなる。
線状部材39が、図5で左から右へ移動するとボール34は押されて次々と開口36へ振り込まれる。線状部材39は、その直径が30〜100μmと小さく且つ剛性が低いので、開口36から下方へ少々曲がり、開口36の中へ少々入り込む。従って、振り込まれたボール34は、線状部材39により、電極26上に印刷されたフラックス26aの中に押し込まれ、プリント配線板37に大きな衝撃を与えなければ、移動しない程度に固定される。線状部材39は、少々ではあるが、開口36に振り込まれたボール34を上から押圧する程度に変形することが好ましい。振り込まれたボール34フラックス26a中に押し込まれないと、後工程(基板搬送、検査、リフロー等)においてボール34が所定位置から離脱することが生じ易くなる。
線状部材39は、ボール34と傾斜した状態で当接するので(図5参照)、その垂直断面は、楕円形を呈する。しかし、結束線状部材45の位置により、それぞれの傾きが異なる。この図からも、線状部材39が軸芯を揃えた状態では、ボール34が開口の端部に引っかかったりしてボール34の移動に対して大きな抵抗が生じた場合、容易に、ボール34線状部材39の間に入り込むことと、ボール34線状部材39を潜ることが理解できよう
図6は、振込ヘッド32の図である。図6(a)は正面図、図6(b)は裏面図である。40は結束線状部材45の固定部材、41は押え板、42は貫通孔、である。固定部材40の断面は、逆T字型をしており、その中心には、貫通孔42が加工されている。この貫通孔42は、ボール供給装置30から振込マスク15aへのボール34を通すものである。下面40aに取り付けられる結束線状部材45の本数は、囲い込み領域(49、50)(図16参照)の大きさに主に依存し、2本、3本、4本、5本8本、10本でも良い。固定部材40の下面40aには、6本の結束線状部材45が固定されている。ボール34結束線状部材45の固定部分に付着させない目的等で、押え板41が設けられている。
結束線状部材45は、固定部材40の下面40aに取り付けられているが、それらの取付個所は、固定部材40の側面でも良い。側面に取り付けることにより、結束線状部材45の水平部分を長くとることができる。その場合、共通した必須条件は、結束線状部材45の水平部分と下面40aとが密着しなく、それらの間に空間を設けることである。
線状部材39の直径は、100μm以下と細いので、線状部材39の代表として数本だけ太い黒線で表示している。線状部材39の直径は、線状部材39の材質やボール34の直径等によるが、40〜100μmが好ましい。円形に結束された結束線状部材45は、振込マスク15aと接触する部分で押し潰されて、擬似楕円形となるが、線状部材39自身は潰されず、ボール34振込マスク15aと双方に斜めに当接する。1本1本の線状部材をみると、振込マスク15aと斜めに当接するので多くの線状部材39振込マスク15aと交互に当接し、より多くの線状部材39振込マスク15aと順次に当接する。即ち、捩じらない線状部材のように、振込マスク15aと接する線状部材が交代しないで接触することない。例えば、360°捩じって結束線状部材45を下面40aに固定すると結束線状部材45の外周を構成する線状部材39は、その大半が振込マスク15aと接触することとなる。
図7は、結束線状部材45の固定図で、結束線状部材45を振込ヘッド32に取付けた1例を示す。43は固定リング44用の穴、44は固定リングである。矢印は、結束線状部材45が移動する方向を示す。
結束線状部材45の両端は、固定リング44で、固定されている。固定リング44を挿入し、結束線状部材45を固定する穴43は、水平から60度傾斜して固定部材40に加工されている。固定リング44は、穴43へ圧入し、接着剤で補強し固定される。穴43は、結束線状部材45の傾き等の取付仕様に対応して加工される。取付角度は、20度〜90度で良い。更に、穴43の位置は、固定部材40の下面40aに限定されず、固定部材40の側面でも良い。結束線状部材45の固定位置は、両端が固定部材40の側面、一方の固定端が固定部材40の側面で他方が下面40aであっても良い。穴43の方向は、線状部材39が送られる方向に上向きに傾いている。線状部材39は、ボール34を押しながら動かすより、ボール34を引っ張りながら動かす方が好ましい。
図8は、結束線状部材45の正面図である。固定リング44は、円筒型をしているが、線状部材39を固定するために、カシメ部46が設けられている。カシメ部46は、カシメにより、小さな直径または多角形(6〜8角形)に変形される。線状部材39は、カシメ端部A(カシメ部46と接触する部分)にカシメの応力がかかるとともに、移動に伴う線状部材39の変形による応力集中が生じるで、その近傍で破断しやすい。その破断を防止するために、カシメ端A近傍の線状部材39と固定パイプを弾性のある樹脂で接着することにより、線状部材39に発生する応力集中を緩和できる。結束線状部材45を捩じった状態(結束線状部材45を固定部材40に捩じって取り付けた状態)で、カシメ端部A近傍を弾性のある樹脂で固定すると、その部分の寿命を長くすることができる。
例えば、結束線状部材45の長さが50mm、固定リング44の内径が2mm、線状部材39がナイロンで線径が50ミクロンの場合、有効な捩じり角度は、5〜720度で、より効果的な角度は、45〜360度である。角度が小さ過ぎると、線状部材39の干渉力が小さく、大き過ぎると線状部材39線状部材39とが結束して一本のねじれ線のようになり、振込マスク15aと当接しない個所が生じる。また、捩じり角度が線状部材39の干渉力に与える程度は、線状部材39の太さと長さと、結束される線状部材39の本数による。これらの数値は、線状部材39の材質と線径、結束線状部材45の長さと固定リング44の内径により変化し、線状部材39がほど良い結束をするように定められる。
図9は、捩じった結束線状部材45の中央部付近の拡大図である。一点鎖線52は、結束線状部材45の中心線である。(a)は、結束線状部材45を中心線52を中心として右回転で捩じった図で、(b)は、左回転で捩じった図である。外から見える線状部材39を代表して太い実線で示し、見えない線状部材39を代表して、破線で示してある。太線と太線の間には、複数本の線状部材があるが、図示を省略している。参考のために、少量ではあるがボール34を破線で示してある。ボール34が線状部材39の間に入り込む現象は、図9(a)の方が図9(b)より小さい。
図10は、中央部が膨らんだ結束線状部材45を捩じった状態を示している。線状部材39がナイロン、ポリエステル等の場合は、結束線状部材45の中央部は、膨らむが、アモルファス金属線やステンレス線では、中央部の膨らみは殆どでない。これは、線状部材39をその両端でカシメ固定する時、剛性の小さいプラスチック線が不規則に移動し、結合リング間の一本一本の線状部材39の長さが変化することが原因の1つである。このように中央部が膨らんだ結束線状部材45の移動方向は、矢印で示すように、結束線状部材45の中心線に対して、垂直でなく、鋭角方向に傾いた方向が好ましい。
図11は、結束線状部材45を曲げて且つ捩じった状態を示す。結束線状部材45は、全体が直線状ではなく、下方へ曲がるように取付部材40に取り付けられる。曲げられた結束線状部材45の中央部Bは、端部と比較してより押し潰された擬似楕円形となる。結束線状部材45中央部Bの近傍で振込マスク15aに当接した場合、楕円形は更に押し潰されて不定形に変形する。なお、捩じってない平行な結束線状部材45を曲げて振込マスク15aに当接させると、中央部B近傍が極めて薄い扁平となり、さらに曲げると中央部B近傍の結束線状部材45の高さ方向の重なりは、数本となり、最後には1本となる。しかし、捩じった結束線状部材45の場合は、捩じりの効果により、捩じらない結束線状部材45のような扁平になることはない。結束線状部材45を捩じることにより、少ない本数の線状部材で、ボールを送ることができる。
図12は、ボール34が搭載された後、半田がリフローされたプリント配線板2bの1例で、図12(a)は平面図、図12(b)は断面図を示す。47はリフローされた半田ボール、破線で囲まれた領域48は半導体集積回路チップ1個に対応する。プリント配線板2bの1面は、電極の部分を除き保護膜38で覆われている。このプリント配線板2bの上に半導体集積回路チップが6個載置されて再度リプローされ、プリント配線板2bと半導体集積回路が接続される。その後、他のプリント配線板と接続するために、プリント配線板2bの裏面に新たにボールを搭載するケースもある。この場合、最初に搭載する半田ボール47の融点は、2回目のボールより高い。このようにボールを搭載した後、半導体集積回路の実装や樹脂封止等の幾つかの実装工程を経て、破線48で示された形状に切断されて半導体集積チップが完成する。
図13は、半田バンプの断面図である。基板2aは、ウエハ25またはプリント配線板2bである。表面に形成されている電極26は、半田バンプ47を形成する領域のみ露出しており、他は、保護膜38で覆われている。この場合、露出する電極26の直径をボール34の直径より小さくすることにより、高い高さの半田バンプ47を製造できる。
図14は、本発明になるボール搭載方法のフローチャートである。本発明のフローチャートは、ステップ5に特徴がある。ステップ1において、基板搬送ロボット3が基板ストッカ2のロードポートに基板2aを取りに行く。基板搬送ロボット3の先端部(ハンド)で、基板2aをすくい持ち上げてから、移動して、基板2aをプレアライナ4に載置する。
プレアライナ4は、印刷装置7とボール振込装置9で振込マスク15a基板2aとの位置合せ工程で、基板2aの基準マークがカメラ21の視野(2×2mm)内に収まるように基板2aの中心点とノッチのθをレーザで計測して調整する。この工程がステップ2で、好ましくは、中心点はプラスマイナス0.3mm、θは0.3度程度に調整する。
ステップ3は、プレアライナ4から搬送された基板2aをステージ5の基板載置台13に載せる。図示した基板載置台13は、12インチウエハ用で、同心円状に減圧吸着孔が配設されている。基板載置台13は、基板2aに対応した形状に加工されているので、寸法が異なる基板2aにボール搭載を行なう場合、基板載置台13を交換する。次に、待機位置にあった基板矯正装置6の押圧端子が降下して基板2aの反りを矯正した状態で基板2aを減圧吸着し続け、基板2aが矯正された状態を保持する。基板2aを矯正した後、押圧端子は、上昇して待機位置へ退避する。基板2aの反りが小さく且つ減圧吸着で基板2a基板載置台13に密着する場合は、矯正のステップは不要である。基板2aウエハ25の場合、必ずしも矯正の工程を経なくても良い。
基板2aプリント配線板37の場合、反りの矯正をより効果的にするために基板2aステージ5に設けられた加熱装置で100℃前後に加熱すると良い。この加熱温度は、基板2aや半田等の条件によるが、最低は50℃で、上は、半田が溶融したりしない温度で、例えば150℃である。
ステップ4は、基板載置台13に載置され、反りが矯正された基板2aフラックス26aを印刷する工程である。先ず、ステージ5をカメラ21の下方へ移動させる。そして、基板2aに形成されている2ヶ所の位置マーク(図示略)をカメラ21で画像認識し、グレー処理によるパターンマッチングで得たデータを用いて、位置補正データを演算し算出する。この位置補正データに基づいて、Xテーブル11、Yテーブル12及びθテーブル(図示省略)を駆動させて、基板2aの電極と印刷マスク15bの開口とを位置合せする。そして、基板2a印刷マスク15bの間隔を所定の値になるように基板2aを上昇させた後、印刷マスク15b上に供給されたフラックス26aをスキージ(図示略)で移動させながら、印刷マスク15bに設けられて開口に押し込む。印刷が終了後、基板2aを降下させて、ボール振込装置9の下方へ移動させる。フラックス26aの印刷は、ボール径が小さい場合にはコンタクト印刷が、大きい場合にはギャップ印刷を用いる。
ステップ5は、フラックス26aが印刷された基板2aにボールを振込・搭載する工程である。図4に示すように、ボール34は、ボール供給装置30が傾斜して間欠的に、振込マスク15a上に供給される。振込ヘッド32は、供給されたボール34が逸散しないように線状部材39が振込マスク15aと当接する位置まで降下している。振込ヘッド32は、モータ31により回転し、固定部材の下面40aに配設された捩じられた結束線状部材45が回転することにより、落下したボール34が所定の領域49から逸散しないように振込マスク15a上に囲い込む。この所定領域がボール34の囲い込み領域49である。ボール34は、囲い込み領域49内部の一部または全部に分布する。又、この囲い込み領域から逸散し、振込マスク15a上に残ったボール34が残留ボールである。
また、電極パターンは、電極26の寸法が振込マスク15a開口36と異なるが、開口パターンと同じである。基板2aの電極パターンと振込マスク15aの開口パターンの位置合せは、電極26開口36の中心点同志を合わせる。
カメラ21の座標初めとする装置構成要素の経時変化等が問題となる場合は、カメラ21の画像認識で位置合せをした後、ヘッド用スライダ20に配設されたカメラ21aで開口36電極26の位置ズレを複数点直接観察し、それぞれの中心が一致するように位置補正する。観察する開口36は、等間隔にはなれている3点を用いる。この位置補正は、極めた高い精度の補正を可能にする。なお、印刷装置7における位置合せもボール振込装置9と同様である。
落下したボール34が偏在して困る場合は、ボール34が貫通孔42内で落下する位置を変更できるようにボール供給装置30又はその給材管30aを移動できるようにすると良い。周辺部のボール34が不足する場合は、周辺部にボール34を多く供給できるようにし、逆に中心部のボール34が不足する場合は、中心部にボール34を多く供給するように、ボール落下位置の軌跡と落下量を設定する。このような方法は、囲い込み領域が大きく且つ結束線状部材45に回転をかけないで、結束線状部材45を水平方向に直線的に移動させて、ボール34を開口に振り込む場合に好適である。一方、ボール34の落下個所が貫通孔42の中の1ヵ所でなく、いろいろの位置を移動する軌跡でボール34を落下させることは、ボール34の振込速度を速める上で有効である。
ステップ6は、基板2aをステージ5から取外しする位置にステージ5を移動し、基板2aを検査装置10に載置する。基板2a電極26上に搭載されたボール34に搭載ミスがあるか、過剰ボールの搭載があるがや、ボール34が正しい位置にあるか等を検査する工程である。この検査結果は、基板2aの処理属性として記憶され、フラック26aの印刷とボール34の振込を中止するべき処理属性が見出された場合、予め定められた手続で、処理を中止するようになっている。
ステップ7は、検査が終了した基板2aを検査装置10からロボット3で基板ストッカ2のアンロードポートへ移動する。この後、ロボット3が待機位置に戻り処理が終了する。未処理の基板2aが場合、操作は、ステップ1へ戻る。
次に振込ヘッド32が振込のために移動する軌跡について、図2に示す振込ヘッドユニット19が2個並列に配設された場合を例にとり説明する。2個の振込ヘッドユニット19は、一体に固定されているので、振込マスク15a上を一緒に、個々別々でなく移動する。2つの振込ヘッド32によって形成される囲い込み領域を符号49と符号50で表示する。
図15は、ウエハ25ボール34を振り込む時の振込ヘッド32の軌跡の1例を示している。スタート位置49sからエンド位置49eへ図15で図示した矢印に従い移動する。この囲い込み領域49は、直径が4cm程である。図15に図示した矢印とその延長線は、囲い込み領域の中心位置の軌跡を表示している。囲い込み領域49の軌跡は、重複するため囲い込み領域49の軌跡を全て表示すると複雑となるので、中心位置の軌跡のみを表示した。その軌跡のピッチ(横方向の移動)は、囲い込み領域の半分で、電極形成領域29は、囲い込み領域が2回通過するようになっている。1回目の軌跡が、囲い込み領域の端部に当たった領域は、2回目の軌跡が、囲い込み領域の中心部に当たるようになっている。更に、ボール34が開口36に振り込まれる状態には、振込方向により差があるケースがあるので、180度異なった振込方向の組合せとなっている。
他の振込ヘッド32に対応する囲い込み領域50は、スタート位置50Sと途中までの中心位置軌跡のみを図示して、軌跡の後半を省略してある。しかし、図15において、囲い込み領域49のスタート軌跡(49s)の右半分は、一回の振込となるので、囲い込み領域50のエンド軌跡でもう一度振り込むようにする。2つの振込ヘッド32の中心間隔は、囲い込み領域の1/2の整数倍が好ましく、より好ましくは、2以上の整数倍である。2つの振込ヘッドユニット19は、その間隔を任意に設定できる機構(特開2008−42172公報参照)が付属されている。
囲い込み領域の中心部と周辺部では、ボール34が振込まれないこと(以下、振込ミスという)の発生確率が異なる。中心部の振込ミスが極めて小さく(搭載後のリペアで生産に支障をきたさない)且つ周辺部で振込ミスが問題となる場合、中心部の重複を省き、周辺部のみを重複させれば良い。このようなことから、囲い込み領域を重複させる方法は、その重複が1.2〜3が好ましい。重複が1.2の場合は、2つの振込ヘッド32の中心間隔は、囲い込み領域の1/1.2の倍数で、重複が3の場合は、2つの振込ヘッド32の中心間隔は、囲い込み領域の1/3の倍数である。
囲い込み領域は、振込ヘッド32に対応し、振込マスク15a上を移動するもので、振込マスク15aに固定的に規定される領域ではなく、動領域である。囲い込み領域内のボール量が多すぎると、ボールが囲い込み領域の外へ逸散し易くなる。囲い込み領域の50パーセント程度をボールが占めるようにボールを供給する。ボール量が多い場合、振込ヘッド32の回転速度を早くするとボールの逸散を防ぐことができる。一方、囲い込み領域内のボール量が少ないと、振込ヘッド32の移動速度を速くすると、ボール34が開口に振り込まれない確率が増大する。
図16は、プリント配線板2bにボールを振り込む時の囲い込み領域(49、50)の軌跡の1例である。プリント配線板2bは、1個の半導体素子(チップ)の電極群に対応した開口群16aが、6×5の配列で形成されている。囲い込み領域49の直径は、1チップ対応の開口群16aの短辺より大きくなるように設計されている。囲い込み領域の振込軌跡は、A→B1→C1→B1→B2→C2→B2→B3→C3→B3→B4→C4→B4→B5→C5→B5→Aで、振込マスク15a上で開口が形成されていないスタート位置(A)から、B1点まで振込ヘッド32が移動した後、横(左)方にC1まで移動し、同一軌跡上をB1まで戻る。B1に戻った囲い込み領域49は、B2へ移動し、上記と同様な軌跡を描き。C5からB5を経てAに戻る。スタート位置とエンド位置を同一としているので、囲い込み領域を49(49s,49e)と50(50s,50e)で表示してある。
囲い込み領域49は、同一軌跡を往復する。囲い込み領域に保持されたボール34は、行きで殆どの開口に振り込まれるが、帰りの囲い込み領域が振り込まれはぐった開口に通過することにより、ボール34が振り込まれる。囲い込み領域49の振込軌跡のスタート位置とエンド位置を異なる位置としても良い。この場合は、スタート位置とエンド位置が1回毎に交代するようにする。また、振込ミスが極めて少ない場合は、振込軌跡を重複させる必要はない。
本発明において、囲い込み領域は、振込ヘッド32を回転させて形成される円形に限られない。振込ヘッド32の回転をしない場合、4角形を初めとする多角形でも良い。又、結束線状部材45は、線状部材39が中心部まで詰められたもので説明したが、固定リング44の中心部に円柱状部材を配設し、中心部に線状部材39が配置されないようにすることも良い。
本発明において、基板2aに形成された電極26振込マスク15aに形成された開口36の位置合せは、電極パターンと開口パターンの位置合せと同じである。
本発明において、線状部材39同志の干渉は、結束線状部材45を捩じる方法以外に、線状部材39を磁性材料とし、磁場を印加することによっても達成できる。その場合、線状部材39の材質は、軟鋼、へライト系ステンレス鋼、線引オーステナイ系ステンレス、アモルファス鉄合金等である。磁場印加は、固定リング44の片方または両方の近傍に磁石を配置する方法や、ステージ5に磁石を配設し、基板2aとマスクを通して、下方から印加すると良い。
本発明において、線状部材39の直径は、30〜200μmで、結束線状部材45の長さは、30〜450mmである。長さが450mmの結束線状部材45は、残留ボールの除去や、12インチウエハ用に用いられる。
本発明において、ボール搭載のために最低必要なユニットは、ステージ5とボール振込装置9である。例えば、印刷装置7は、フラックス26a等が印刷された基板2aを用いれば、この装置でフラックス26a等を印刷しない。同様に、基板ストッカ2と、基板搬送ロボット3と、プレアライナ4と、基板矯正装置6と検査装置10を省くこともできる。
本発明は、半導体装置のボール・グリッド・アレイ実装に広く利用できる他、絶縁材料で構成されるボールを用いることにより位置精度と高さ精度の高いスペーサを配置させる用途にも適している。
ボール搭載装置の1実施例の平面図。 ボール振込装置の平面図。 振込ヘッドユニットの正面図。 ウエハの平面図。 ボール振込を説明する図。 振込ヘッドの正面図(a)と裏面図(b)。 結束線状部材の固定構造を説明する図。 結束線状部材の正面図。 捩じった結束線状部材を説明する図。 膨れた結束線状部材を説明する図。 捩じれ且つ曲げられた結束線状部材の斜視図。 基板の平面図(a)と正面図(b) バンプの断面図。 ボール搭載方法のフローチャート。 ヘッドの軌跡の図。 ヘッドの軌跡の図。
1・・・ボール搭載装置、2・・・基板ストッカ、2a・・・基板(ウエハ)、2b・・・基板(プリント配線板)、3・・・基板搬送ロボット、4・・・プレアライナ、5・・・ステージ、6・・・基板矯正装置、7・・・印刷装置、8・・・クリーニング装置、9・・・ボール振込装置、9a・・・架台、10・・・検査装置、11・・・Xテーブル、12・・・Yテーブル、13・・・基板載置台、14・・・マスク枠、15a・・・振込マスク、15b・・・印刷マスク、16・・・開口の形成領域、16a・・・チップ1個に対応する開口群の形成領域、17・・・振込ヘッド用Y軸駆動ユニット、18・・・振込ヘッド用X軸駆動ユニット、19・・・振込ヘッドユニット、20・・・ヘッド用スライダ、21・・・カメラ(基板位置検出用)、21a・・・カメラ(マスク位置検出用)、22・・・残留ボール除去ユニット、23・・・残留ボール除去用結束線状部材、24・・・残留ボール除去ヘッド用スライダ、25・・・ウエハ、26・・・電極、26a・・・フラックス、27・・・半導体集積回路、28・・・スクライブライン、29・・・電極群の形成領域、30・・・ボール給材装置、30a・・・ボール供給管、31・・・回転ボータ、32・・・振込ヘッド、33・・・振込ヘッドユニット用取付金具、34・・・ボール、35・・・スペーサ、36・・・開口、37・・・プリント配線板、38・・・保護膜、39・・・線状部材、40・・・結束線状部材(ブラシ)の固定部材、40a・・・固定部材の下面、41・・・押え板、42・・・貫通孔、43・・・固定リング取付用の穴、44・・・固定リング、45・・・結束線状部材、46・・・固定材のカシメ部、47・・・半田バンプ、48・・・チップ、49・・・円形囲い込み領域、50・・・方形囲い込み領域、51a・・・面の軌跡、51b・・・中心の軌跡、52・・・結束線状部材の中心線、A・・・カシメ端部、B・・・結束線状部材の中央部

Claims (4)

  1. 基板に形成された電極に対応する開口を有する振込マスクと、上記基板を載置して、上記電極を上記開口に位置合せするステージと、上記電極にバンプを形成するボールを上記振込マスク上に供給するボール供給装置と、複数本の線状部材の両端部を固定した結束線状部材が配設された振込ヘッドと、上記線状部材を上記振込マスク上で水平に動かし上記ボールを上記開口に振り込む振込ヘッド駆動装置と、を含むボール搭載装置において、
    上記結束線状部材を捩じった状態で上記振込ヘッドに固定したことを特徴とするボール搭載装置。
  2. 基板に形成されたバンプとなる電極に対応する開口を有する振込マスクと、上記電極が形成された上記基板を載置して、上記電極を上記開口に位置合せするステージと、上記電極にバンプを形成するボールを上記振込マスク上に供給するボール供給装置と、複数本の線状部材の両端部を固定した結束線状部材を捩じった状態で取付けられた振込ヘッドと、上記線状部材を上記振込マスク上で水平に動かし上記ボールを上記開口に振り込む振込ヘッド駆動装置を含むボール搭載装置を用いて、上記線状部材を上記振込マスクに押圧しながら上記ボールを上記振込マスク上で移動させて上記開口に上記ボールを振り込んだ後、上記振込マスクと上記基板を離間させて上記ボールを上記開口から離脱させることを特徴とするボール搭載方法。
  3. 基板をステージの基板載置台に載置する工程と、
    上記ステージを移動して上記基板に形成された電極と振込マスクに形成された開口を位置合せする工程と、
    上記振込マスク上に供給したボールを振込ヘッドに両端部を固定され取付けられた複数本の線状部材からなる捩じられた状態の結束線状部材で移動させて上記ボールを上記開口に振り込む工程と、
    上記ステージを移動して上記ボールが搭載された上記基板が載置された基板載置台を下方に移動し上記ボールを上記開口から離間する工程と、
    を有するボール搭載方法。
  4. 前記基板を前記振込マスクから離間させた後、前記ボールをリフローして、前記電極に
    バンプを形成することを特徴とする請求項2または3記載のボール搭載方法。
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