JP2010014593A - 半導体装置の検査方法および製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライン全体の装置稼働率を向上させることが可能な半導体装置の検査方法を提供すること。
【解決手段】ステップS1〜S6を経て製造された半導体装置に対して大ハンドラを用いてテストを行なう(S7)。不合格となった半導体装置に対しては小ハンドラを用いて再テストを行なう(S8)。また、ステップS7またはS8において合格となった半導体装置から抜き取った半導体装置に対して小ハンドラを用いてQATを行なう(S9)。したがって、ロットサイズが大きいロットに対しては大ハンドラを用いてテストを行ない、ロットサイズが小さいロットに対しては小ハンドラを用いてテストを行なうことができ、ライン全体の装置稼働率を向上させることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置を検査する技術に関し、特に、ロットサイズによって異なるハンドラで検査を行なう半導体装置の検査方法および製造方法に関する。
近年、半導体の生産において多品種少量生産化が進んできており、半導体の生産ラインにおける効率化の必要性が高まってきている。検査工程においても同様であり、ロットサイズの小さい半導体装置をいかに効率的に検査するかが重要である。
一方、自動車用の半導体装置などのように、QAT(Quality Assurance Test:品質保証試験)が必要な半導体装置も増えてきている。このQATは、検査によって良品とされた半導体装置の中から抜き取られた半導体装置に対して行なわれるため、そのサイズは、たとえば数十個〜百数十個と小さい場合が多い。したがって、QATをいかに効率的に行なうかも、半導体の生産ラインを効率化する上で重要となってくる。
下記の特許文献1〜4には、半導体装置の検査を行なう際に使用されるハンドラに関する開示がある。
特開2001−116799号公報 特開2007−024907号公報 特開2007−271276号公報 特開平10−185995号公報
上述のように、半導体装置のロットサイズが縮小する傾向にあり、またQATにおいて検査される半導体装置の数も小さい場合が多い。しかしながら、特許文献1〜4に開示されるような従来の中・大ロットサイズを前提としたハンドラを用いてロットサイズの小さい半導体装置を検査する場合、ロット総処理時間に占める段取替え時間の割合が増加してしまい、ライン全体の装置稼働率が低下するといった問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ライン全体の装置稼働率を向上させることが可能な半導体装置の検査方法および製造方法を提供することである。
本発明の一実施例によれば、半導体装置の検査方法が提供される。半導体装置の検査方法は、第1のハンドラを用いて半導体装置をテストするステップと、この第1のハンドラを用いてテストされた半導体装置の一部を、第1のハンドラの有するチャンバよりも容量の小さいチャンバを有した第2のハンドラを用いてテストするステップとを含む。
この実施例によれば、大ハンドラを用いてテストされた半導体装置の一部を小ハンドラを用いてテストする。したがって、ロットサイズが大きいロットに対しては大ハンドラを用いてテストを行ない、ロットサイズが小さいロットに対しては小ハンドラを用いてテストを行なうことができ、ライン全体の装置稼働率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態における半導体装置の検査方法および製造方法について説明するが、まず、説明に用いる用語について説明する。ロットとは、1回のテスタ稼動時間内にテストされる同種類の半導体装置の集まりである。また、ロットサイズとは、ロットあたりの半導体装置の個数である。
大規模ハンドラ(以下、大ハンドラと呼ぶ。)とは、ロットサイズが2000〜3000個程度の、中・大ロットサイズの半導体装置を検査するハンドラであり、容量の大きなチャンバを有している。チャンバが大きいため温度切替えに時間がかかり、品種切替えなどを手動で行なう必要があるため、段取替え時間が大きい。
小規模ハンドラ(以下、小ハンドラと呼ぶ。)とは、大ハンドラに比べて、ロットサイズが数十個〜百数十個程度の、小ロットサイズの半導体装置を検査するハンドラであり、容量の小さいチャンバを有している。チャンバが小さいため温度切替えに必要となる時間が小さく、品種切替えなどを自動で行なうことができるため、段取替え時間が小さい。
小ハンドラのチャンバが大ハンドラのものに比べて容量が小さいとは以下の態様がある。小ハンドラは通常1個のチャンバを有する。大ハンドラは複数個のチャンバを有する場合、小ハンドラの1個のチャンバは、大ハンドラの少なくとも1個のチャンバの容量より小さく、言い換えれば、大ハンドラの複数個のチャンバの容量の合計よりも小さいものである。
さらに容量が小さい小ハンドラとしては、小ハンドラの1個のチャンバが、大ハンドラの複数個のチャンバのうち容量が最も小さいチャンバよりも容量が小さく、従って大ハンドラのチャンバ各々よりも容量が小さいものであってもよい。
大ハンドラが1個のみのチャンバを有する場合には、小ハンドラの1個のチャンバは大ハンドラの1個のチャンバよりも容量が小さいものである。
図1は、本発明の実施の形態における半導体装置の検査工程を含んだ製造工程の一例を示すフローチャートである。図2は、図1に示す製造工程で製造される半導体装置の一例を示す図である。図2に示すように、半導体装置は、ダイパッド13と、このダイパッド13上に載置された半導体チップ14と、外部端子となるリード15と、半導体チップ14とリード15とを電気的に接続するワイヤ16と、ダイパッド13、半導体チップ14、リード15(ただし外部端子となる部分を除く)、ワイヤ16を樹脂封止するモールド樹脂17とを含む。なお、半導体装置は、図2に示すQFP(Quad Flat Package)に限られるものではなく、SOP(Small Outline Package)、DIP(Dual Inline Package)、BGA(Ball Grid Array package)などであってもよい。
以下、図1および図2を参照して、半導体装置の製造工程について説明する。まず、フレームを形成し(S1)、ダイパッド13上に半導体チップ14をダイボンドする(S2)。
次に、リード15と半導体チップ14とをワイヤ16によりワイヤボンドする(S3)。そして、ダイパッド13、半導体チップ14、リード15(ただし外部端子となる部分を除く)、ワイヤ16を樹脂により封止する(S4)。
次に、Sn、半田などでモールド樹脂に露出しているリード15による外装めっきを行ない、洗浄する(S5)。そして、リード15をガルウィング状に成形する(S6)。
次に、製造された半導体装置の全数テストを行ない(S7)、不合格となった半導体装置に対しては再テストを行なう(S8)。ステップS7またはS8において合格となった半導体装置から抜き取ってQATを行なう(S9)。最後に、良品となった半導体装置が出荷される(S10)。
図3および図4は、大ハンドラの一例を示す図である。図3は、大ハンドラに備えられる恒温槽の一例を示す図である。恒温槽21の内部には、半導体装置が収納されたキャリア30を予め冷却するプレクール部22と、プレクール部22で冷却された半導体装置を試験する測定部23と、試験終了後のキャリア30を加熱する乾燥室24との3つの部屋(チャンバ)が隣接して配置される。なお大ハンドラの有するチャンバの数は3つに限らず1個又は複数個あってもよい。
低温環境下で半導体装置を試験する場合に、キャリア30に収納された半導体装置はプレクール部22で所定温度となるまで冷却される。所定温度に冷却された半導体装置はキャリア30とともに測定部23に搬送され、半導体装置の電気的特性が測定される。さらに、測定が終了した半導体装置はキャリア23とともに乾燥室24に搬送され、加熱乾燥されて恒温槽1の外部に搬送される。
図4は、大ハンドラの構成例を示す図である。大ハンドラは、内部が所定温度に制御される恒温槽21と、恒温槽21に液体窒素(冷却媒体)を取り入れる液体窒素取入部(以下、液窒取入部と呼ぶ。)25と、液窒取入部25から恒温槽21の乾燥室24上部まで連続して延在する配管カバー40と、配管カバー40に覆われるとともに恒温槽21内に供給される液体窒素の流通管となる液体窒素外部配管(以下、外部配管と呼ぶ。)50とを備える。
恒温槽21は、所定温度まで加熱制御して温められる乾燥室24を備える。なお、恒温槽21は図3に示すように、乾燥室24以外にプレクール部22および測定部23の部屋を有するが、図4においては省略している。
液窒取入部25は、外部が二重のカバーで覆われた箱状構造を有し、恒温槽21(プレクール部22または測定部23のうちの少なくとも一方)の上部に設けられる。液窒取入部25の内部には3つの電磁弁、すなわち安全用電磁弁27、プレクール部用電磁弁28および測定部用電磁弁29が備えられる。
恒温槽21内に供給される液体窒素は、安全用電磁弁27、プレクール部用電磁弁28および測定部用電磁弁29を介して、金属配管32および33を通ってプレクール部22および測定部23に供給される。
配管カバー40は、液窒取入部25に隣接して配置されるとともに、恒温槽21の乾燥室24上部まで延在する中空の直方体状の構造を有する。また、配管カバー40の乾燥室24上部に配置された部分の側面側には、接続口継手43の先端が突出する接続孔41が設けられる。
外部配管50は、配管カバー40に覆われるとともに液窒取入部25と接続孔41との間を繋ぐように配置される。外部配管50の一方の端部は、二重のカバーを貫通して液窒取入部25内の安全用電磁弁27に接続される。外部配管50の他方の端部には、継手42を介して接続口継手43(接続部)が取り付けられ、接続口継手43の先端が接続孔41から配管カバー40の外部に突出し接続口44が設けられる。外部配管50は、恒温槽21から離間して配置されており、配管カバー40の内面側の壁面にも接することなく離間して配置される。
図5は、大ハンドラで半導体装置の検査を行なう場合のテスタ稼働時間と、テスタ稼働率およびロット比率との関係の一例を示す図である。テスタ稼働時間は、ロットサイズが大きくなるにしたがって大きくなり、ロットサイズにほぼ比例する。
従って図示するロット比率は、工場において種々のサイズを有したロットをテストした際に、テスト対象ロットの全数に対する、テスタ稼働時間の4ケース(〜30分、30〜60分、60〜90分、90分〜)の各々の時間内にテストが終了するロットの数の比率を示したものである。
ロット比率においては、テスタ稼働時間が30分以下、すなわちロットサイズが小さいロットが60%以上を占め(例えば62%)、テスタ稼働時間が90分以上、すなわちロットサイズが大きいロットが30%弱を占めている(例えば28%)。ロットサイズが中程度のロット比率は、数%となっている(テスタ稼働時間が30分ないし60分ではロット比率が6%、テスタ稼働時間が60分ないし90分では4%)。
図6は、テスタ稼働率を説明するための図である。テストを開始してから終了するまでの時間がテスタ稼働時間Aであり、テストを終了してから次のテストを開始するまでの時間がロット間時間Bである。テスタ稼働時間Aとロット間時間Bとの和をロット総処理時間Cとすると、テスタ稼働率はA/Cで表すことができる。なお、ロット間時間Bは、段取替え時間に対応している。
ロットサイズに関係なくロット間時間Bはほぼ一定であるため、図5に示すようにテスタ稼働時間が小さいほどテスタ稼働率が低くなり、テスタ稼働時間が大きいほどテスタ稼働率が高くなる。このように、ロットサイズが小さいロットの比率が高い反面、ロットサイズの小さいロットのテスタ稼働率が低いため、大ハンドラのみでは効率的に検査を行なえないことが分かる。
図7および図8は、小ハンドラの構成例を示す図である。図7は、小ハンドラの部分的な断面模式図であり、図8は、小ハンドラを上から見た概略図である。
図7および図8に示すように、小ハンドラは、開閉部としてのシャッタ52を有する恒温槽53と、恒温槽53の内部で駆動可能な駆動アーム54と、恒温槽53に接続されて、恒温槽53の内部にある半導体装置の電気的特性を試験するテスタを構成するテストボード55と、試験前および試験後の半導体装置を収納する収納部56とを有する。
また、恒温槽53の中には、第1の治具57を介して半導体装置58が載置されるターンテーブル59と、ターンテーブル59にある半導体装置58をテスタ55に取り付けるための第2の治具60を収納する収納部61とが備えられている。ターンテーブル59には、開口部62が設けられており、開口部62を通じて、テスタ55のソケット63が露出するようになっている。
この小ハンドラの恒温槽53においては、小ハンドラの外部から導入される半導体装置を、導入前の半導体装置の温度(室温、例えば0℃から35℃。温度調整された部屋では15℃から25℃)から所定の温度に予備加熱及び/又は予備冷却する部屋(チャンバ)及び半導体装置を試験(測定)する際に半導体装置を載置する部屋(チャンバ)は同じ部屋(チャンバ)で行なわれるといえる。なお、試験後の乾燥(特に冷却したとき)は、恒温槽53外に設けたホットプレートに半導体装置を載置することで実現される。
この恒温槽53のチャンバの容量は、大ハンドラのプレクール部22、測定部23、乾燥室24の3つのチャンバの容量の合計よりも小さい。具体的には恒温槽53のチャンバは、大ハンドラの3つのチャンバ各々よりも容量が小さい。
半導体装置58は、たとえば、半導体素子が封止された樹脂の側面から外部リードが配された状態で試験される。具体的には、SOP、DIP、QFP、BGAなどが選択可能である。
次に、小ハンドラの品種切り替え動作について説明する。
図7に示すように、ターンテーブル59上にある第1の治具57’を、第2の搬送装置64によってシャッタ52の開放部から恒温槽53の外部に取り出す。次に、第1の治具57’と同様の構造を有する、新たな第1の治具57を第2の搬送装置64で把持し、シャッタ52を通じて恒温槽53の内部のターンテーブル59の図示しない設置部に組み付ける。なお、図7においては、第1の治具57が組み付けられた後の様子を示している。第1の治具57には、予備加熱や予備冷却が施されていないので、第1の治具57と設置部との間には大きな温度差がある状態となっている。
次に、半導体装置58の形状や大きさに応じた第2の治具60を駆動アーム54に組み付ける。なお、この組み付けは、通常、半導体装置58を恒温槽53の内部に搬送する前に行なわれる。
第1の治具57および第2の治具60を組み付けし、テストボード55をソケット63とともに交換することで、小ハンドラの品種切り替え作業が完了する。外形に互換性のある品種間の切り替え作業の場合、より限られた部品のみ交換することも可能である。品種切り替え作業完了後に、必要に応じて、恒温槽53内部の温度の安定化を確認する。その後、以下の手順に従い、半導体装置58の試験を開始する。
まず、吸着機構を利用した第1の搬送装置74によって、収納部56から恒温槽53のシャッタ52の上部に、半導体装置58を搬送する。また、軸73を中心にターンテーブル59を回転させて、半導体装置58の大きさや形状に対応した第1の治具57がシャッタ52の下部に位置するようにする。このとき、恒温槽53の内部は、所定の温度に維持されているものとする。
加熱試験では、たとえば、恒温槽53内の温度を100℃以上、具体的には150℃から160℃とすることができる。一方、冷却試験では、たとえば、恒温槽53内の温度を0℃より小さい温度、具体的には−40℃から−50℃とすることができる。なお、第1の搬送装置74は、ロボット75によって、図8のX方向およびY方向に駆動される。第2の搬送装置64についても同様である。
次に、部材72を駆動してシャッタ52を開き、第1の搬送装置74を恒温槽53の内部に下降して、第1の治具57に半導体装置58を装着する。シャッタ52によって開口される面積を最小限にすることにより、恒温槽53の内部の温度が変化するのを抑制することができる。さらに、恒温槽53の内部を、外気と比較して揚圧状態にしておくことにより、シャッタ52開放時の恒温槽53内部に対する外気の侵入と、それに伴う温度変化とを有効に防ぐことができる。
第1の治具57は、テスタ55の所定位置に半導体装置58を装着するための大まかな位置決めをする役割を有し、ターンテーブル59上に複数配置され得る。たとえば、3つの第1の治具57を、互いに120°の角度をなすように配置することができる。ターンテーブル59上に複数の半導体装置58が載置されるようにすることで、試験前の半導体装置58を予め恒温槽53内の温度まで昇温または降温しておくことができる。
第1の治具57への半導体装置58の装着が終了したら、第1の搬送装置74を恒温槽53の外部に退避させてシャッタ52を閉じる。次に、ターンテーブル59を回転させて、第2の治具60の下方に半導体装置58が位置するようにする。そして、駆動アーム54を下降させて、第2の治具60に半導体装置58を嵌合する。
第2の治具60も、半導体装置58の外部リード58aを押さえて、半導体装置58がテスタ55の所定位置に装着するように位置決めする役割を有している。つまり、半導体装置58は、第1の治具57によって大まかに位置決めされた後、第2の治具60によって精密な位置決めを施されて、テスタ55の所定位置に装着される。
第2の治具60によって、半導体装置58をテストソケット63に対して位置決めす工程においては、テストソケット63と半導体装置58の外部端子とを確実に接触させるために、位置決めに要求される寸法精度は高くなる。これに比較して、半導体装置58を第1の治具57上に載置した状態では、テストソケット63への接続は行なわないため、要求される寸法精度は、第2の治具60に半導体装置58を保持してテストソケット63に接続する工程と比較して、より低くなる。このため、第1の治具57に搭載された状態での、半導体装置58の遊びは、第2の治具60に吸着された状態と比較して、大きくなっている。
第2の治具60を収納する収納部61には、形状や大きさの異なる他の半導体装置に対応した第2の治具60’も収納される。これにより、第2の治具60’の温度を予め恒温槽53内の温度にしておくことができるので、段取替え作業の際に、第2の治具60’の昇温または降温を待たずに、第2の治具60’を駆動アーム54に組み付けることが可能となる。
第2の治具60と第2の治具60’との段取替えは、次のようにして行なわれる。まず、第2の治具60の下方に着座部分61aが位置するように、収納部61を軸65を中心として回転させる。次に、駆動アーム54の先端に設けられた着脱部66のリング66aを、収納部61に押圧する。これにより、第2の治具60は、着脱部66から切り離されて、収納部61の着座部分61aに着座する。
次に、駆動アーム54を上昇させてから、軸65を中心として収納部61を回動し、着座部分61bに着座した第2の治具60’が着脱部66の下方に位置するようにする。そして、駆動アーム64を下降させて、着脱部66を第2の治具10’に押し付ける。これにより、着脱部66に第2の治具60’が装着され、段取替えが完了する。
第2の治具60に半導体装置58を嵌合した後は、駆動アーム54を上昇させる。これにより、半導体装置58は第1の治具57から外れる。次に、ターンテーブル59を回転させて、開口部62からソケット63が露出する位置で停止させる。そして、駆動アーム54を下降し、第2の治具60をソケット63に押し付けるようにして、半導体装置58をテスタ55に装着する。たとえば、半導体装置58の外部リード58aをソケット63に接続して、半導体素子とテスタ55とを電気的に接続する。そして、テスタ55を用いて半導体装置58に対して必要な電気的特性の試験を行なう。
なお、テスタ55は、図7の上下方向に移動可能である。すなわち、図7において、テスタ55は恒温槽53に接続しているが、クランプ67を移動し、さらに、テスタ55を図7の下方向に移動させれば、テスタ55を恒温槽53から離れた状態にすることができる。この操作は、たとえば、ソケット63や、テスタ55を構成するテストボードを交換するときなどに行なわれる。
このように、図7および図8に示す小ハンドラによれば、試験前の半導体装置58についても恒温槽53の内部に待機させておくことができる。そのため、テスタ55に取り付ける半導体装置58を交換する度に恒温槽53を開く必要がなくなり、半導体装置58を予め恒温槽53内の温度まで昇温または降温しておくことができる。したがって、恒温槽53や半導体装置58の温度が所定温度に達する時間が短くなり、テスタ55の休止時間が短縮される。
また、半導体装置58をテスタ55に取り付ける際の位置決めをする第2の治具60を、半導体装置58の形状や大きさに応じて、恒温槽53の中に複数種類待機させておくことができる。したがって、段取替えの度に恒温槽53を開く必要がなくなる。したがって、段取替えの際の昇温または降温に要する時間を最小限にすることができ、テスタ55の休止時間も最小限にすることができるため、稼動効率を向上させることができる。
図5に示すように、ロットサイズが小さいロットを大ハンドラで検査する場合、テスタ稼働率が悪くなる。そこで、図1のテスト工程(S8)において、ロットサイズが大きい、たとえばロットサイズが2000〜3000個程度のロットに対しては、図3および図4に示す大ハンドラを用いて検査を行なう。また、ロットサイズが小さい、たとえばロットサイズが数十個〜百数十個程度のロットに対しては、図7および図8に示す小ハンドラを用いて検査を行なう。これによって、テスタ稼働率を向上させることができる。
また、図1の全数テスト工程(S8)においては、大ハンドラを用いて検査を行ない、ロットサイズが小さい再テスト工程(S9)およびQAT工程(S10)においては、小ハンドラを用いて検査を行なうようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態における半導体装置の検査方法においては、ロットサイズが大きいロットに対しては大ハンドラを用いて検査を行ない、ロットサイズが小さいロットに対しては小ハンドラを用いて検査を行なうようにしたので、ライン全体の装置稼働率を向上させることが可能となった。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態における半導体装置の検査工程を含んだ製造工程の一例を示すフローチャートである。 図1に示す製造工程で製造される半導体装置の一例を示す図である。 大ハンドラに備えられる恒温槽の一例を示す図である。 大ハンドラの構成例を示す図である。 大ハンドラで半導体装置の検査を行なう場合のテスタ稼働時間と、稼働率およびロット比率との関係の一例を示す図である。 テスタ稼働率を説明するための図である。 小ハンドラの部分的な断面模式図である。 小ハンドラを上から見た概略図である。
符号の説明
12 ダイパッド、13 第1のチップ、14 第2のチップ、15 リード、16,17 ワイヤ、18 パッケージ、21 恒温槽、23 プレクール部、23 測定部、24 乾燥室、25 液窒取入部、27 安全用電磁弁、28 プレクール部用電磁弁、29 測定部用電磁弁、30 キャリア、32,33 金属配管、40 配管カバー、41 接続孔、42 継手、43 接続口継手、44 接続口、50 外部配管、52 シャッタ、53 恒温槽、54 駆動アーム、55 テストボード、56 収納部、57,57’ 第1の治具、58 半導体装置、59 ターンテーブル、60,60’ 第2の治具、61 収納部、61a,61b 着座部分、62 開口部、63 ソケット、64 第2の搬送装置、65 軸、66 着脱部、67 クランプ、72 部材、73 軸、74 第1の搬送装置、75 ロボット。

Claims (10)

  1. 第1のハンドラを用いて半導体装置をテストするステップと、
    前記第1のハンドラを用いてテストされた半導体装置の一部を、前記第1のハンドラの有するチャンバよりも容量の小さいチャンバを有する第2のハンドラを用いてテストするステップとを含む、半導体装置の検査方法。
  2. 前記第2のハンドラを用いてテストするステップは、前記第1のハンドラを用いてテストされた半導体装置の再テストを行なうステップを含む、請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  3. 前記第2のハンドラを用いてテストするステップは、前記第1のハンドラを用いてテストされた半導体装置から抜き取られた半導体装置の品質保証試験を行なうステップを含む、請求項1記載の半導体装置の検査方法。
  4. 前記第2のハンドラを用いて所定ロットサイズの半導体装置のテストを行なう場合におけるテスタ稼働率は、前記第1のハンドラを用いて前記所定ロットサイズの半導体装置のテストを行なう場合におけるテスタ稼働率よりも大きい、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の検査方法。
  5. 第1のハンドラを用いて半導体装置をテストする第1テストステップと、
    前記第1テストステップでテストされた半導体装置の一部を第2のハンドラを用いてテストする第2テストステップとを含み、
    前記第2のハンドラは、その外部から導入される半導体装置を、その導入前の温度から0度よりも小さい温度に降温し又は100度よりも高い温度に昇温するチャンバと、その導入された半導体装置を測定するために当該半導体装置が載置されるチャンバとが共通しているテストハンドラである、半導体装置の検査方法。
  6. 前記第2テストステップは、前記第1テストステップでテストされた半導体装置の再テストを行なうステップを含む、請求項5記載の半導体装置の検査方法。
  7. 前記第2テストステップは、前記第1テストステップでテストされた半導体装置から抜き取られた半導体装置の品質保証試験を行なうステップを含む、請求項5記載の半導体装置の検査方法。
  8. 前記第1のハンドラは、各々が前記第2のハンドラの前記共通のチャンバよりも大きい複数のチャンバを有する、請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置の検査方法。
  9. フレームを形成するステップと、
    前記フレーム内においてダイパッド上にチップをダイボンドするステップと、
    前記チップとリードとをワイヤによってワイヤボンドするステップと、
    パッケージを樹脂により封止して半導体装置を形成するステップと、
    第1のハンドラを用いて前記半導体装置をテストするステップと、
    前記第1のハンドラを用いてテストされた半導体装置の一部を、前記第1のハンドラよりも容量の小さいチャンバを有する第2のハンドラを用いてテストするステップとを含む、半導体装置の製造方法。
  10. フレームを形成するステップと、
    前記フレーム内においてダイパッド上にチップをダイボンドするステップと、
    前記チップとリードとをワイヤによってワイヤボンドするステップと、
    パッケージを樹脂により封止して半導体装置を形成するステップと、
    第1のハンドラを用いて前記半導体装置をテストする第1テストステップと、
    前記第1テストステップでテストされた半導体装置の一部を第2のハンドラを用いてさらにテストする第2テストステップとを含み、
    前記第2のハンドラは、その外部から導入される半導体装置を、その導入前の温度から0度よりも小さい温度に降温し又は100度よりも高い温度に昇温するチャンバとその導入された半導体装置を測定するために当該半導体装置が載置されるチャンバとが共通しているテストハンドラである、半導体装置の製造方法。
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