JP5864328B2 - セラミックス接合体の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管状若しくは棒状の2本のセラミックス製被接合材どうしを、又は、管状若しくは棒状のセラミックス製被接合材と管状若しくは棒状の金属製被接合材とを、接合してセラミックス接合体を製造する装置に関する。
管状又は棒状の複数のセラミックス製被接合材どうしを、又は、管状若しくは棒状のセラミックス製被接合材と管状若しくは棒状の金属製被接合材とを、それらの端面において突き合わせた状態で接合させるセラミックス接合体の製造装置が種々提案されている。例えば特許文献1に記載されている装置は、非酸化雰囲気中において、2個以上のセラミックス製被接合材どうしを、互いの端面を向かい合わせ、その間にろう材を配置した状態で、高周波加熱を行うことによって端面どうしをろう付け接合するものである。この装置は、2本の被接合材を、上下方向に連ねた状態で加熱することによって接合させる。
これに対し、被接合材を水平に保持した状態で突き合わせて接合させる装置も提案されている。例えば特許文献2には、水平状態に保持されたSi含有炭化珪素セラミックス製の管どうしを突き合わせ、加圧装置により適宜の圧力を加えて固定し、突き合わせ部の外周側近傍に誘導コイルを巻回し、該誘導コイルによって該突き合わせ部を加熱する装置が記載されている。また特許文献3に記載の接合装置は、それぞれの軸心を同軸として連接される複数本のセラミックエレメントの一端に配設される加圧装置と、他端に配設されるストッパー装置と、各エレメントを支持固定する芯合わせ兼用保持装置と、エレメントの接合部近傍を加熱する局所加熱用炉とを備えている。
特開2003−342082号公報 特開平6−172049号公報 特開平8−40780号公報
被接合材を上下方向に連ねた状態で接合する特許文献1に記載の装置では、被接合材の重力が突き合わせ面に集中するので、軸心が一致した状態での突き合わせ状態を維持することが容易でない。それゆえ、特に接合面積が小さい薄肉な管状又は棒状の被接合体どうしの接合は、困難である場合が多い。また、加圧時の荷重を制御すること、及び高い荷重を加えること、が容易でない。また、3本以上の被接合材を順次接合していくことが容易でない。それゆえ、製造し得る接合体の長さに限界がある。一方、被接合材を水平状態に保持して突き合わせる特許文献2及び3の装置では、加熱によって、被接合材における被加熱部位が下方に撓みやすく、そのことに起因して、被接合材の軸心にずれが生じやすい。また、被接合材の端面間にろう材等の接合材を介在させた場合、この接合材が加熱によって溶融して下方に垂れやすく、被接合材の端面間における接合材の分布が不均一になることがある。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るセラミックス接合体の製造装置を提供することにある。
本発明は、管状若しくは棒状の2本のセラミックス製被接合材を、又は、管状若しくは棒状のセラミックス製被接合材と管状若しくは棒状の金属製被接合材とを、それらの端面において突き合わせた状態で加圧加熱下に接合させるセラミックス接合体の製造装置において、
前記製造装置は、各被接合材の端部をそれらの側面において把持可能な把持部を有し、かつ該把持部が向き合うように配置された一対の把持手段と、
前記把持手段の間に配置され、突き合わされた状態の前記端面どうしの接合部及びその近傍の局所加熱が可能な加熱手段と、
前記把持手段と前記加熱手段との間に配置された、前記被接合材を保持するための保持手段と、
前記把持手段のうちの少なくとも一方を押圧して、突き合わされた状態の前記端面を加圧することが可能な加圧手段とを備え、
前記把持手段のうちの一方は、その背面側に、該把持手段の開口部内に挿入された前記被接合材が、該把持手段の背面側に突き出ることを規制するための閉塞部材を備え、
前記把持手段のうちの他方は、前記把持部を備えた本体部を有し、該本体部に、該被接合材の挿入が可能であり、且つ該被接合材の長手方向に沿って貫通した開口部が形成されており、
前記把持手段のうちの他方は、前記本体部が、基盤部の上面に固定されているとともに、該基盤部が、該基盤部の下側に配置された下部基盤部に対して摺動自在に取り付けられており、
前記把持手段のうちの他方に、前記加圧手段が、前記下部基盤部の上面で且つ該把持手段における背面側の位置に取り付けられており、該加圧手段を作動させることで、前記本体部及び前記基盤部が、該下部基盤部上を摺動自在に移動できるようになっており、
一対の前記把持手段はそれぞれ、各被接合材を、その水平状態下に、該被接合材どうしの軸心を一致させて前記端面どうしが突き合わされるように把持可能になっていると共に、前記端面どうしが突き合わされた状態における各被接合材を、それらの軸周りに同方向にかつ同速で同期して回転させることが可能な回転部を有している、セラミックス接合体の製造装置を提供するものである。
本発明のセラミックス接合体の製造装置によれば、被接合材どうしの軸心にずれが生じにくく、かつ接合部位の強度を高くし得るセラミックス接合体を得ることができる。
図1は、本発明のセラミックス接合体の製造装置の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す製造装置の側面図である。 図3は、図1に示す製造装置の加熱手段を、把持部が向き合う方向に沿って切断した断面図である。 図4は、図1に示す加熱手段を、図3のIV−IV線で切断した断面図である。 図5は、図1に示すセラミックス接合体の製造装置によって、セラミックス接合体を製造する工程を順次示す模式図である。 図6は、管状の2本の被接合材における突き合い状態とならない端部から該被接合材の内部への非酸化性ガスの供給が可能なガス供給手段を示す断面図である。 図7は、管状の2本の被接合材に流通する非酸化性ガスを外部に排出するためのガス排出管を示す断面図である。 図8は、図1に示す製造装置を用い、3本以上の被接合材を接合する状態を示す斜視図である。 図9は、図8に示す状態の側面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すとおり、本実施形態のセラミックス接合体の製造装置1は、管状若しくは棒状の2本のセラミックス製被接合材10A,10Bどうしを、それらの端面において突き合わせた状態で接合させるものである。被接合材10A,10Bは横断面が同形である2本の管であるか、又は横断面が同形である2本の棒である。場合によっては、被接合材10A,10Bは横断面が異形である2本の管であるか、又は、横断面が異形である2本の棒であってもよい。更に場合によっては、被接合材10A,10Bのうちの一方が管であり、他方が該管の横断面の外形と同形又は異形の棒であってもよい。これらの管や棒の横断面形状に特に制限はなく、目的とするセラミックス接合体の具体的な用途に応じて適宜選択することができ、例えば円形や楕円形であり得る。また四角形、五角形、六角形等の多角形でもあり得る。被接合材10A,10Bは、例えば、同材質のセラミックスから構成されている。又は、2本の被接合材10A,10Bは、異材質のセラミックスから構成されていてもよい。或いは、2本の被接合材10A,10Bのうちの一方がセラミックスから構成されており、他方が金属から構成されていてもよい。一方の被接合材が金属から構成される場合、該金属としては、ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン合金、銅合金、鉄系合金、非鉄系合金等を用いることができる。本明細書においてセラミックス接合体とは、2本のセラミックス製被接合材が接合されてなるものであってもよいし、一方がセラミックス製で他方が金属製である2本の被接合材が接合されてなるものであってもよい。
装置1を構成する各部材は、支持台座2上に配置されている。図1及び図2、支持台座2は、Xで示す方向に延びている。支持台座2上には、X方向に延びる2本のレール部21,21が設けられている。
支持台座2上には、一対の把持手段3A,3Bが配置されている。一対の把持手段3A,3B間には加熱手段(加熱炉)4が配置されている。把持手段3Bと加熱手段4との間には、被接合材10Bを保持するための保持手段5Aが配置されている。以下、これらの手段についてそれぞれ説明する。
図1及び図2に示すように、把持手段3A,3Bは、被接合材10A,10Bをそれらの側面において片持ちで把持可能な把持部としてのチャック部31が、直方体の箱状の本体部30内に配置されたものからなる。把持手段3A,3Bは、チャック部31が向き合うように、支持台座2上に対向配置されている。また把持手段3A,3Bは、水平面内の一方向、具体的にはX方向に摺動可能な状態で支持台座2上に配置されている。
把持手段3A,3Bにおけるチャック部31は、互いに120度離間して把持中心位置から放射状に配置された3つの爪部から構成されている。この把持中心位置には、被接合材10A,10Bの挿入が可能な開口部(図示せず)が形成されている。開口部は、把持手段3A,3BをX方向にわたり貫通している。各爪部は開閉自在になっており、各爪部が開いた状態においては、該開口部が露出し、該開口部に被接合材10A,10Bが挿入可能となる。そして、被接合材10A,10Bを開口部に挿入した状態で各爪部を閉じることで、被接合材10A,10Bは、その側面において各爪部によって把持される。把持手段3A,3Bのうち、把持手段3Bには、その背面側に、開口部の閉塞部材35を備えている。この閉塞部材35は、把持手段3Bの開口部内に挿入された被接合材10Bが、把持手段3Bの背面側に突き出ることを規制するためのものである。後述するように、製造装置1において、閉塞部材35は、把持手段3Bに把持された被接合材10Bの突き合い状態とならない側の端部が突き当たる突き当て部材となっている。なお、把持手段3A,3Bに関し、「前面」とは、加熱手段4の側を向く面のことであり、「背面」とは、前面と反対側の面のことである。
把持手段3A,3Bは、チャック部31によって把持した状態の被接合材10A,10Bを、その軸周りに回転させる回転部(図示せず)を有している。回転部は、例えばサーボモータから構成することができる。各把持手段3A,3Bに取り付けられたサーボモータは、制御部(図示せず)と電気的に接続されており、該制御部から発せられた信号によって同方向にかつ同速で同期して一方向に回転するようになっている。それによって、各把持手段3A,3Bによって把持されている被接合材10A,10Bは、それらの軸周りに、同方向にかつ同速で同期して一方向に回転する。
把持手段3Bにおいては、本体部30は、板状の基盤部32の上面に固定されている。把持手段3Aにおいても、本体部30は、板状の基盤部32の上面に固定されている。更に把持手段3Aにおいては、基盤部32の下側に板状の下部基盤部33が配置されている。基盤部32は、下部基盤部33に対してX方向に摺動自在に取り付けられている。下部基盤部33の上面にはエアシリンダ6が取り付けられている。エアシリンダ6は、把持手段3Aにおける背面側の位置に取り付けられている。エアシリンダ6のピストン(図示せず)は、その先端が、把持手段3Aにおける本体部30の背面側に接続されている。エアシリンダ6は、それに接続されているコンプレッサー(図示せず)によって作動する。エアシリンダ6を作動させることで、本体部30及び基盤部32が、下部基盤部33上を、X方向に沿って摺動自在に移動できるようになっている。エアシリンダ6は、突き合わされた状態の被接合材10A,10Bにおける端面に加わる圧力を制御するために用いられる。把持手段3A,3Bに把持された被接合材10A,10Bの端面が突き合わされた状態において、エアシリンダ6によって該端面に加わる圧力は、把持手段3Bに取り付けられた閉塞部材35のX方向に垂直な前面に受け止められ、その反力が、把持手段3Aに取り付けられたロードセル(図示せず)によって検出される。
把持手段3Aは、下部基盤部33の下面の位置に、上方に窪んだ凹状部を有する2本のレール嵌合部34,34を備えている。一方、把持手段3Bは、基盤部32の下面の位置に、上方に窪んだ凹状部を有する2本のレール嵌合部34,34を備えている。これらのレール嵌合部34は、支持台座2に設けられたレール部21,21と嵌合し、かつ該レール部21,21に沿って摺動自在になっている。
各把持手段3A,3Bは、支持台座2に取り付けられている摺動手段7A,7Bによって、該支持台座2上をX方向に沿って摺動できるようになっている。摺動手段7A,7Bは、把持手段3A,3Bをそれぞれ独立して、又は両把持手段3A,3Bを同期して摺動させることができるようになっている。摺動手段7A,7Bは、支持台座2内に配置されたボールネジ71a,71bを有している。ボールネジ71a,71bは、X方向に延びるように配置されている。各ボールネジ71a,71bにおける両端部のうち、把持手段3A,3B側の端部には、タイミングプーリ72a,72bが取り付けられている。タイミングプーリ72a,72bは、タイミングベルト73a,73bを介してタイミングプーリ74a,74bと接続されている。タイミングプーリ74a,74bは、サーボモータ75a,75bの回転軸に取り付けられている。サーボモータ75a,75bが回転することで、タイミングプーリ74a,74bが回転し、その回転力はタイミングベルト73a,73bを介してタイミングプーリ72a,72bに伝達される。それによって、タイミングプーリ72a,72bと接続しているボールネジ71a,71bがそれらの軸周りに回転するようになっている。
ボールネジ71a,71bは、ボールネジナット76a,76bと螺合している。ボールネジナット76aは、把持手段3Aにおける下部基盤部33の下面に設けられている。一方、ボールネジナット76bは、把持手段3Bにおける基盤部32の下面に設けられている。上述した機構によって、ボールネジ71a,71bがそれらの軸周りに回転することで、ボールネジナット76a,76bがボールネジ71a,71bの延びる方向に沿って摺動する。その結果、ボールネジナット76a,76bが取り付けられている各把持手段3A,3Bが、X方向に沿って摺動する。2つのサーボモータ75a,75bの回転方向及び回転数を同期させることで、把持手段3A,3Bを同方向に、かつ同速度で移動させることができる。一方、2つのサーボモータ75a,75bの回転方向及び/又は回転数を別個に制御することで、把持手段3A,3Bをそれぞれ独立して移動させることができる。
これまで説明してきた把持手段3A,3Bに加えて、製造装置1は更に、被接合材10Bの保持可能な保持手段5Aを備えている。保持手段5Aは、支持台座2の近傍からX方向と直交する水平方向(図1中のY方向)に延設されたレール部51と、レール部51上を摺動可能な板状の摺動部52と、摺動部52に固設されたアーム部53と、アーム部53に昇降可能に支持された上側保持部54a及び下側保持部54bからなる。上側保持部54aはその下面の位置に、上方に向けて凹陥している凹状部を有する。一方、下側保持部54bはその上面の位置に、下方に向けて凹陥している凹状部を有する。そして両保持部54a,54bが当接した状態においては、各保持部54a,54bに設けられた凹状部によって、X方向に延びる貫通孔が形成される。この貫通孔に被接合材10Bを貫通させて、被接合材10Bを保持する。貫通孔の大きさは、それに保持される被接合材10Bの回転が妨げられないような大きさとする。
製造装置1における加熱手段4は、支持台座2上に据え付けられている。加熱手段4の詳細は図3及び図4に示すとおりである。図3に示すように、加熱炉4は、天蓋40を有する本体部4aと、本体部4aのX方向両側に位置し、本体部4aと一体に形成された一対の側部チャンバー部4bとを有している。
本体部4aは、外壁部41と、内側円筒壁部42と、端壁部43とを有している。外壁部41は、X方向に軸心を有する略円筒状の側壁部41aと、該側壁部41aのX方向端部を覆いX方向に垂直な端壁部41bとを有し、バレル状に形成されている。内側円筒壁部42は、外壁部41の略円筒状の側壁部41aの内側に設けられ、該側壁部41aと同一軸心を有する。端壁部43は、内側円筒壁部42の両端部を覆う垂直な部位である。
内側円筒壁部42及び端壁部43と、外壁部41との間は、冷却水が流通可能な空間となっており、水冷ジャケットを構成している。外壁部の側壁部41aは、後述する3本の電極44をそれぞれ取り囲むように立設された3本の筒状体4cを有している。3本の筒状体4cは、120度間隔で配置されている。3本の筒状体4cのうち、下向きの一本の筒状体4cには、冷却水流入口45aが設けられている。一方、冷却水排出口45bは、外壁部41の上端部に設けられている。
側部チャンバー部4bは、把持部3A,3Bの対向方向における本体部4aの両端側に位置している。側部チャンバー部4bは、本体部4aの外壁部における両端壁41bから、X方向両外側に向けて突設された略円筒状をしている。側部チャンバー部4bは、外壁部41の側壁部41a及び内側円筒壁部42と同一軸心を有している。本体部4aの端壁部43及び外壁部41の端壁41bには、被接合材10A,10Bが挿通可能な貫通孔が設けられており、これが本実施形態における第1開口部4dとなっている。図3に示すように、端壁部43及び端壁41bにおける第1開口部4dは略円形であり、その径は、被接合材10A,10Bの横断面の径よりも大きい。これによって、端面どうしが突き合わされた状態の被接合材10A,10Bが第1開口部4dに挿入された場合においても挿入されていない場合においても、側部チャンバー部4b内の空間と、内側円筒壁部42及び端壁部43に囲まれた空間とが第1開口部4dを介して連通している。本実施形態においては、この内側円筒壁部42及び端壁部43に囲まれた空間が、本体部4aの内部空間となっている。この空間には、発熱体46が配置されている。
図1及び図3に示すように、側部チャンバー部4b内には、被接合材10A,10Bが加熱手段4内に導入された状態において、加熱手段4の内部空間と外部とを隔てるための隔離部材47が配置されている。本実施形態においては、隔離部材47が配置された側部チャンバー部4bのX方向外側端部が、被接合材10A,10Bの挿入抜去が可能な第2開口部4eを構成している。第2開口部4eは、蓋部4f,4fによって略気密に閉塞可能になっている。端面どうしが突き合わされた状態の被接合材10A,10Bが第2開口部4eに挿入された場合においても、挿入されていない場合においても、蓋部4f,4fが開いた状態において、側部チャンバー部4b内の空間と外界とは第2開口部4eを介して連通する。以上のとおりの構成によって、加熱手段には、第1開口部4d及び第2開口部4eを含む貫通孔が、X方向に沿って形成される。この貫通孔は、突き合わされた状態の2本の被接合材10A,10Bの挿入抜去が可能なものである。
内側円筒壁部42及び端壁部43の内側には、カーボンファイバーからなる断熱材48が配設されている。図3中、断熱材48の位置は、斜線部(右下を向く斜線の斜線部及び右上を向く斜線の斜線部の両方)によって表されている。同図及び図4に示すように、断熱材48は、内側円筒壁部42及び端壁部43における内面の略全体に沿って配設されている。前述した冷却水が流通可能な空間は、内側円筒壁部42及び端壁部43の外面の略全体を覆うように配されている。
内側円筒壁部42の内側には、複数本の発熱体46が、X方向に延びるように配置されている。発熱体46は支持体(図示せず)によって、内側円筒壁部42の内部空間内に配置されている。図4に示すように、本実施形態においては6本の発熱体46が、被接合材10A,10Bの挿入部分を中心位置とした同一円周上に配置されている。前述したように、本体部4aは、その周面部に突出する3本の筒状体4cにそれぞれ囲まれた3本の電極44を備えており、これらの電極44が、発熱体46を外部電源(図示せず)と電気的に接続している。
図4に示すように、本体部4aにおいては、非酸化性ガスの供給口49aが設けられている。供給口49aは、加熱時に最も高熱となるX方向の中心部に位置している。供給口49aは、本体部4aの外周面に突起し、かつ内側円筒壁部42内部と連通する筒状体49bの側壁に設けられている。この筒状体49bは、本体部4aの内部を観察するためののぞき窓としての役割も果たす。この供給口49a及び筒状体49bが、本体部4aの内部空間とガス源(図示せず)とを連通するガス供給路を構成している。本体部4aの内部に供給された非酸化性ガスは、第1開口部4d及び第2開口部4eを通じて外部へ放出される。
加熱手段4には、供給口49aに加えて、別の非酸化性ガスの供給口も設けられている。詳細には、図3に示すとおり、各側部チャンバー部4bに、非酸化性ガスの供給口49c,49dが設けられている。また側部チャンバー部4bには、供給口49c,49dと180度対向する位置に、非酸化性ガスの排出口49e,49fが設けられている。これらの供給口49c,49dも非酸化性ガスのガス源に接続されている。供給口49c,49dから供給された非酸化性ガスは、主として排出口49e,49fを通じて外部に排出される。
更に加熱手段4には、両被接合材10A,10Bの突き合わせ部の加熱温度を計測する熱電対81が取り付けられている。熱電対81は、その先端部が加熱時に最も高熱となる本体部4aの内部空間内のX方向の中心部近傍に位置するように取り付けられている。この熱電対81とは別に、加熱手段4には放射温度計82も取り付けられている。放射温度計82は、発熱体46の発熱に起因する熱放射によって生じた赤外線等の強度を測定して、加熱手段4の内部温度を計測するようになっている。熱電対81及び放射温度計82によって計測された温度は制御部(図示せず)に送られて、発熱体46の発熱の程度がコントロールされる。これらとは別に、加熱手段4には内側円筒壁部42の温度を計測する熱電対83も取り付けられている。熱電対83は、その先端部が内側円筒壁部42に接するように取り付けられている。以上の各種の測温手段とは別に、加熱手段4は、内側円筒壁部42の内部と連通し、真空ポンプ(図示せず)と接続される真空排気口(図示せず)を有している。
以上の構成を有する製造装置1を用い、被接合材10A,10Bを接合してセラミックス接合体を製造する方法を図5(a)ないし(e)を参照しながら説明する。
被接合材10A,10Bの接合に先立ち、加熱手段4における内部空間に存在する空気を非酸化性ガスによって置換する。この理由は、被接合材10A,10Bの加熱中に雰囲気に酸素が存在すると、セラミックスの種類によっては、意図せず酸素との反応が生じてしまうことがあるので、それを防止するためである。置換の手順は次のとおりである。加熱手段4において、側部チャンバー部4bの第2開口部4eを蓋部4fで気密に閉塞する。また、供給口49c,49d及び排出口49e,49fも気密に閉塞しておく。次に前述の真空排気口を通じ、本体部4aの内部空間及び側部チャンバー部4bの内部空間を真空排気する。所定の真空度まで排気できたら、ガス供給口49aを通じて本体部4aの内部空間に非酸化性ガスを供給する。また供給口49c,49dを通じて非酸化性ガスを側部チャンバー部4bの内部空間に供給する。内部空間の圧力が高まり大気圧を超えたら、蓋部4f及び排出口49e,49fの気密状態を解除して、非酸化性ガスの排出を行う。本体部4a及び側部チャンバー部4bの内部空間の圧力は大気圧を超えているので、すなわち正圧になっているので、非酸化性ガスの供給を継続することで、これら内部空間に空気(酸素)が流入することが阻止される。特に、側部チャンバー部4bの内部空間に非酸化性ガスを供給し、排出させることで、空気(酸素)が流入しやすい部位である加熱手段4のX方向両端部において、空気(酸素)の流入が効果的に防止される。非酸化性ガスの供給は、被接合材10A,10Bの接合が完了するまで継続する。非酸化性ガスとしては、例えば不活性な酸素非含有ガスである窒素ガスやアルゴンガス等を用いることができる。
加熱手段4における内部空間に存在する空気を非酸化性ガスによって置換する操作とは別に、図5(a)に示すとおり、被接合材10Aを把持手段3Aによって把持する一方、被接合材10Bを把持手段3Bによって把持する。これによって、被接合材10A,10Bは、その水平状態下に、該被接合材10A,10Bどうしの軸心が一致した状態となる。被接合材10A,10Bが例えば丸管や丸棒などの形状である場合、その外径は5〜60mm、特に10〜45mm、とりわけ10〜30mmであることが、両被接合材10A,10Bの確実な接合の点から好ましい。また、被接合材10A,10Bが例えば丸管や丸棒などの形状である場合、その長さの上限値が例えば2000mmという長尺物であっても接合を行うことができる。長さの下限値については、短いほど容易に接合を行えるが、被接合材側面を加熱炉4の外で把持できて、被接合材の突き合わせ部を加熱炉4のX方向中央で加熱できる長さであれば、接合を行うことができる。例えば、加熱炉4のX方向長さを短くすることで、被接合材の長さの下限値を、好ましくは300mmに設定することができる。
各把持手段3A,3Bは、それらを独立して摺動させることが可能な摺動手段7A,7Bによって、互いに近接可能になっている。本実施形態においては、把持手段3Aを把持手段3B側に摺動させ、それによって、被接合材10Aを加熱手段4内に挿入し、該加熱手段4内を貫通させる。更に、加熱手段4内を貫通した被接合材10Aの端面と、被接合材10Bの端面とを突き合わせる。両被接合材10A,10Bが突き合わされたら、エアシリンダ6(図1及び図2参照)を作動させて、両被接合材10A,10Bの突き合わせ部である端面に所定の圧力を加える。加える圧力は、被接合材10A,10Bの材質や、長さ及び太さ等に応じ、上限200kgfまでの範囲で調整することが好ましい。突き合わせに際しては、被接合材10A,10Bに材質に応じ、両被接合材10A,10Bの端面間に、ろう材等の各種の接合材11を介在させてもよい。被接合材10A,10Bとしては、例えば窒化珪素、炭化珪素及びアルミナ製のものを用いることができるが、これらに限られない。
次に、両被接合材10A,10Bの端面どうしを突き合わせた状態を維持しつつ、把持手段3A,3Bを、同方向に向けて、かつ同速度で同期させて支持台座2上で摺動させる。これによって、図5(c)に示すように、両被接合材10A,10Bの突き合わせ部を加熱手段4内に配置する。引き続き、把持手段3A,3Bの回転部を作動させて、被接合材10A,10Bを図5(c)に示すとおり、その軸周りに同方向及び同速度で同期して回転させる。回転速度は高速であることを要せず、例えば0.5〜10rpmであることが好ましく、0.7〜7rpmであることが更に好ましい。
被接合材10A,10Bの回転と共に、図5(d)に示すとおり、電極44を介して発熱体46に通電を行うことによって、被接合材10A,10Bの突き合わせ部及びその近傍を局所的に加熱する。例えば、被接合材の長さが前述した長さである場合、突き合わせ部から左右に250mm以下、特に150mm以下の範囲にわたって加熱することが、2つの被接合材を確実に接合しうる点から好ましい。更に、加熱手段4において、冷却水が流通可能な空間に冷却水を流通させる。突き合わせ部の加熱温度は、被接合材10A,10Bの材質に応じて適切な温度を設定すればよい。加熱時間についても同様である。
所定温度下において所定時間にわたった加熱を行い被接合材10A,10Bどうしが接合されたら、加熱を停止する。しかし、被接合材10A,10Bの回転は、加熱停止後も継続する。また非酸化性ガスの供給も継続する。加熱手段4が室温まで冷却されたら、被接合材10A,10Bの回転及び非酸化性ガスの供給を停止する。このようにして、目的とするセラミックス接合体12が得られる。次いで図5(e)に示すとおり、把持手段3Bによる把持を解除するとともに、把持手段3Aを把持手段3Bから離間する方向に摺動させて、セラミックス接合体12を加熱手段4内から外部へ送り出す。
以上のとおり、本実施形態におけるセラミックス接合体の製造装置1は、把持手段3A,3Bが、被接合材10A,10Bを、その水平状態下に、両者の軸心を一致させて把持可能であると共に、端面どうしが突き合わされた状態における各被接合材を、加熱手段(加熱炉4)による加熱中及び加熱後に、同方向にかつ同速で同期して回転可能である。この回転によって、被接合材10A,10Bの端面どうしの接合部である突き合わせ部を均一に加熱できることに加え、加熱中における高温下での被接合材の重力による下方への垂れが抑制され、被接合材10A,10Bの軸心の位置がずれることを効果的に防止することができる。これらに加え、被接合材10A,10Bの突き合わせ部に接合材11を介在させて接合を行う場合には、加熱によって溶融した該接合材11が垂れ落ちることを抑えることができる。更に、加圧手段であるエアシリンダ6が突き合わされた端面を加圧した状態で接合が行われるので、得られるセラミックス接合体に接合不良が生じにくくなり、しかも短時間で接合を完了することができる。
更に、製造装置1は、摺動手段7A,7Bが、被接合材10A,10Bを側面において把持する把持手段3A,3Bをそれぞれ独立して、又は両把持手段3A,3Bを同期して摺動させるとともに、摺動手段7A,7Bは、加圧手段6と、該加圧手段6が押圧する把持手段3Aとを一体に摺動させる。それゆえ、把持手段3Aの加熱手段4に対するX方向位置、及び把持手段3Bの加熱手段4に対するX方向位置を任意に制御でき、それによって、把持手段3A,3B間の間隔に関わらずに、被接合材10A,10Bの端面どうしの突き合わせ、及び該端面の加圧を行うことができる。また、被接合材10A,10Bの長さに関わらず、被接合材10A,10Bの接合を容易に行うことができる。
被接合材10A,10Bが管状である場合、製造装置1は、一方の把持手段が更に、以下に説明するガス供給手段を備えることにより、一層効果的に被接合材10A,10Bと酸素との反応を防止することが可能である。
図6は、把持手段3BのX方向に沿う断面図である。図6に示すように、一対の把持手段3A,3Bのうち把持手段3Bは、該把持手段に把持された被接合材10Bにおける、突き合い状態とならない側の端部10bから、被接合材10A,10Bの内部への非酸化性ガスの供給が可能なガス供給手段を有している。具体的には、ガス供給手段は、上述した突き当て部材(閉塞部材)35に形成されてX方向に貫通する貫通孔35aからなる。貫通孔35aは、突き当て部材35に固設されて非酸化性ガスのガス源(図示せず)と接続したガス供給管91と連通している。なお、図6に示す例においては、突き当て部材35は、その加熱炉4側の端面からX方向に突出する円筒状突起部35bを有しており、該円筒状突起部35bは、その内部が貫通孔35aの一部を構成している。被接合材10Bの端部10bが突き当て部材35に突き当てられた状態において、該円筒状突起部35bは被接合材10Bの内部に挿入され、ガス供給管91から供給された非酸化性ガスを被接合材10Bの内部に案内可能となっている。ここで、円筒状突起部35bを、突き当て部材35の一部とする代わりに、突き当て部材35に固設された別部材としてもよい。また円筒状突起部35bを設ける代わりに、ガス供給管91と連通して貫通孔35a内を通るガス管を配置し、該ガス管によって非酸化性ガスを被接合材10A,10Bの内部に供給してもよい。
更に、製造装置1は、管状の2本の被接合材10A,10Bに供給された非酸化性ガスを外部に排出するために、図7に示すようなガス排出管92を備えていてもよい。図7に示す例では、ガス排出管92は、ガス供給手段を備えていない把持手段3Aの背面側に配置されている。ガス排出管92は、把持手段3Aが把持する被接合材10Aにおける、突き合い状態とならない端部10aに、挿入抜去可能に配置されている。ガス排出管92はX方向に延びており、アーム状の支持部材93に固設されている。図示しないが、支持部材93はX方向に摺動可能に配置されており、図7に示すように、支持部材93が加熱炉4側に摺動して被接合材10Aの端部10aに当接すると、ガス排出管92が被接合材10Aの端部10aに挿入され、支持部材93が加熱炉4とは反対側に摺動して被接合材10Aから離間すると、ガス排出管92が被接合材10Aの端部10aから抜去される。被接合材10A,10B内の非酸化性ガスは、ガス排出管92及び該ガス排出管92と連続するガス管95を介して外部へ排出される。支持部材93は、その加熱炉4側の面に、ガス排出管92の外周面を囲む円筒状の断熱材94が固設されている。断熱材94は、外径が被接合材10A,10Bの内径よりも小さくなっており、ガス排出管92と共に被接合材10A内に挿入可能に構成されている。
上述したガス供給手段及びガス排出管を備えた製造装置1により管状の2本の被接合材を接合する場合のセラミックス接合体の製造方法は、以下の点以外は、上述した製造方法と同様である。
被接合材10A,10Bの端面どうしを突き合わせ、加圧手段6により被接合材10A,10Bの端面を加圧し、その状態において、貫通孔35aを通じて非酸化性ガスを被接合材10A,10B内部に供給すると共に、ガス排出管92を被接合材10Aの端部10aに挿入する。被接合材10A,10B内の気体は、ガス排出管92から排出される。この流通状態を所定時間続けることにより、被接合材10A,10B内の空気が非酸化性ガスで押し出されて、被接合材10A,10B内部の空気が非酸化性ガスに置換される。ガス置換後も非酸化性ガスを流通し続けることにより空気(酸素)が被接合材10A,10B内部に流入することが効果的に防止される。このガス流通状態において、被接合材10A,10Bを回転させ、加熱手段4によって2本の被接合材10A,10Bの突き合わせ部を加熱する。加熱手段4が室温まで冷却されたら、被接合材10A,10B内部への非酸化性ガスの供給を停止し、ガス排出管92を被接合材10Aから抜去する。被接合材10A,10B内部に供給する非酸化性ガスは、加熱炉4における前記の各内部空間に流通させる非酸化性ガスと同じものを用いることができるが、異なっていてもよい。
なお、製造装置1がガス供給手段を備えていても、該ガス供給手段を使用せずに該製造装置1を運転することで、2本の被接合材10A,10Bがいずれも棒状の場合であっても、セラミックス接合体を製造することができる。
以上の説明は、2本の被接合材10A,10Bを接合してセラミックス接合体12を得ることに関するものであったところ、本発明の装置を用いれば、3本以上の被接合材の接合も可能である。詳細には、先に説明した図5(e)に示す状態において、把持手段3Bに新たな被接合材10Cを把持させる。そして、被接合材10Cの端面と、該端面に対向するセラミックス接合体12の端面とを突き合わせる。必要に応じ、突き合わせ部には接合材11を介在させる。この状態は、先に説明した図5(b)に示す状態と同じである。その後は図5(c)ないし(e)に示す工程を行い、3本の被接合材10A,10B,10Cが接合したセラミックス接合体が得られる。この操作を繰り返すことで、所望の本数の被接合材を接合させることができる。なお、3本以上の被接合材を接合する場合には、2本の被接合材10A,10Bの接合が完了した時点でも加熱手段4内への被酸化性ガスの供給を停止せずに、供給を継続しておくことが好ましい。こうすることで、新たな突き合わせ及び接合に際して再度の真空排気を行う必要がなくなり、効率的に突き合わせ及び加熱を行うことができる。
図8及び図9には、3本の被接合材が接合されてなるセラミックス接合体12Aに、新たな被接合材10Dを接合する実施形態が示されている。この実施形態においては、セラミックス接合体12Aを、保持手段5B,5Cによって保持した状態下に、該セラミックス接合体12A及び被接合材10Dの回転及び加熱を行う。保持手段5B,5Cの構成は、先に説明した保持手段5Aの構成と同様である。保持手段5B,5Cは、セラミックス接合体12Aと被接合材10Dとの端面どうしを突き合わせるとき、及びそれらの端面を加熱しているときに、セラミックス接合体12Aを保持している。尤もその保持は、セラミックス接合体12Aの回転を規制しない程度の緩やかなものである。
本実施形態の製造装置1によって得られたセラミックス接合体は、例えばヒーターチューブや熱電対用保護管、ロータリーキルン用炉芯管、ローラーハースキルン用ローラー等の焼成炉部材や、内張り材、ライナー、撹拌羽根材の軸芯材、鋼板の搬送用ローラー等の耐摩耗性機械装置部材、薬品やスラリー等搬送用パイプ部材等の多くの用途に有用である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば加圧手段であるエアシリンダ6を把持手段3Aの背面側に設けることに代えて、把持手段3Bの背面側に設けてもよい。或いは、両把持手段3A,3Bの背面側に設けてもよい。また、加圧手段として、エアシリンダ6の代わりに、ボールねじとサーボモータとの組み合わせ等を用いてもよい。
また本実施形態における加熱手段4は、支持台座2上に据え置かれているものであるが、これに代えて、移動可能な加熱手段を採用してもよい。例えば特許文献2の図4に記載されているとおり、上下に分割可能な上部加熱炉と下部加熱炉からなり、これらの加熱炉が上下に昇降可能なアーム型に保持されている加熱炉を用いてもよい。
1 セラミックス接合体の製造装置
2 支持台座
3A,3B 把持部材
31 把持部(チャック部)
35a 貫通孔(ガス供給手段)
4 加熱手段(加熱炉)
4a 本体部
4b 側部チャンバー部
43 端壁部
41b 本体部の外壁部の端壁
4d 第1開口部
4e 第2開口部
5A〜5C 保持手段
6 加圧手段(エアシリンダ)
7A,7B 摺動手段
10A,10B 被接合材
12 セラミックス接合体

Claims (7)

  1. 管状若しくは棒状の2本のセラミックス製被接合材を、又は、管状若しくは棒状のセラミックス製被接合材と管状若しくは棒状の金属製被接合材とを、それらの端面において突き合わせた状態で加圧加熱下に接合させるセラミックス接合体の製造装置において、
    前記製造装置は、各被接合材の端部をそれらの側面において把持可能な把持部を有し、かつ該把持部が向き合うように配置された一対の把持手段と、
    前記把持手段の間に配置され、突き合わされた状態の前記端面どうしの接合部及びその近傍の局所加熱が可能な加熱手段と、
    前記把持手段と前記加熱手段との間に配置された、前記被接合材を保持するための保持手段と、
    前記把持手段のうちの少なくとも一方を押圧して、突き合わされた状態の前記端面を加圧することが可能な加圧手段とを備え、
    前記把持手段のうちの一方は、その背面側に、該把持手段の開口部内に挿入された前記被接合材が、該把持手段の背面側に突き出ることを規制するための閉塞部材を備え、
    前記把持手段のうちの他方は、前記把持部を備えた本体部を有し、該本体部に、該被接合材の挿入が可能であり、且つ該被接合材の長手方向に沿って貫通した開口部が形成されており、
    前記把持手段のうちの他方は、前記本体部が、基盤部の上面に固定されているとともに、該基盤部が、該基盤部の下側に配置された下部基盤部に対して摺動自在に取り付けられており、
    前記把持手段のうちの他方に、前記加圧手段が、前記下部基盤部の上面で且つ該把持手段における背面側の位置に取り付けられており、該加圧手段を作動させることで、前記本体部及び前記基盤部が、該下部基盤部上を摺動自在に移動できるようになっており、
    一対の前記把持手段はそれぞれ、各被接合材を、その水平状態下に、該被接合材どうしの軸心を一致させて前記端面どうしが突き合わされるように把持可能になっていると共に、前記端面どうしが突き合わされた状態における各被接合材を、それらの軸周りに同方向にかつ同速で同期して回転させることが可能な回転部を有している、セラミックス接合体の製造装置。
  2. 前記加熱手段は、突き合わされた状態の2本の前記被接合材の挿入抜去が可能な貫通孔と、該貫通孔と連通しかつ非酸化性ガス源に接続する非酸化性ガスの供給路とを、該加熱手段の内部に備えている、請求項1に記載の製造装置。
  3. 前記加熱手段は、発熱体が設置された内部空間が形成された本体部と、前記把持部の対向方向における該本体部の両端側に位置し、かつ該本体部と一体に形成された一対の側部チャンバー部とを有し、
    前記本体部の前記内部空間と前記側部チャンバー部の内部空間とは、該本体部における前記対向方向と垂直な両端壁に開口した第1開口部を介して連通しており、
    前記側部チャンバー部においては、前記本体部と反対側の端部に第2開口部が開口しており、
    前記端面どうしが突き合わされた状態における各被接合材は、第1開口部及び第2開口部を介して前記本体部内に挿入抜去が可能となっている請求項2に記載の製造装置。
  4. 前記側部チャンバー部は、その内部空間と連通する被酸化性ガスの供給口と、該非酸化性ガスの排出口とを備えている請求項3に記載の製造装置。
  5. 前記把持手段は、水平面内の一方向に摺動可能な状態で支持台座上に配置されており、
    前記支持台座は、各把持手段をそれぞれ独立して、又は両把持手段を同期して摺動させる摺動手段を備えており、
    前記摺動手段は、前記加圧手段と、該加圧手段が押圧する前記把持手段とを一体に摺動させる、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の製造装置。
  6. 管状の2本の前記被接合材を接合するために用いられ、
    一対の前記把持手段のうち一方の把持手段は、該把持手段に把持された管状の前記被接合材の2の端部のうち、突き合い状態とならない側の端部から、該被接合材の内部への非酸化性ガスの供給が可能なガス供給手段を有し、
    2本の管状の前記被接合材が突き合わされた状態において、それらの被接合材の内部を前記非酸化性ガスが流通するようになっている、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の製造装置。
  7. 窒化珪素、炭化珪素又はアルミナ製の被接合材の接合に用いられる請求項1ないし6のいずれか一項に記載の製造装置。
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