JP5863588B2 - ヘリウムガスの回収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘリウムガスの回収方法に関するものであって、特にコールドスプレー法により基材に皮膜を形成した際に用いたヘリウムガスを回収する方法に関する。
コールドスプレー法は新しい表面処理方法の一つであり、皮膜材料の融点又は軟化温度よりも低い温度に加熱した作動ガスを超音速まで加速し、その加速した作動ガスにより粉末材料を固相状態のまま高速で基材に衝突させ、皮膜を成膜する技術である(例えば非特許文献1参照)。この技術は粉末材料を溶融させないため、酸化の影響を受けないのが特徴である。
一般に、コールドスプレー法による表面処理の作動ガスとしては、窒素ガス及びヘリウムガスを使用する。ヘリウムガスを使用した場合、窒素ガス使用時よりも粒子速度が速くなるため、成膜性が向上し、窒素ガスでは成膜できない粉末材料でも成膜できる。
しかしながら、ヘリウムガスは窒素ガスに比べて高価であるため、作動ガスの使用量が多いコールドスプレー法による表面処理では、ヘリウムガスの使用は敬遠されている。
特許文献1には、無粒子ガスを形成するため、室から粒子除去装置へとガスを導入し、かつ、無粒子ガスの第1部分を室へと再循環させる第1工程と、精製ガス及び排気ガスを形成するため、無粒子ガスの第2部分を、選択的ガス精製膜へ通す前に第1圧縮機に通し、かつ、精製ガスを無粒子ガスの第1部分と混合させて室へと通す第2工程と、無液体ガスを形成するため、無粒子ガスの第3部分を液体分離装置及び受容部へと通し、かつ、無液体ガスを前記室へと再循環させる第3工程と、を含むヘリウムガス回収方法が開示されている。
また、特許文献1では、圧力変動吸着(Pressure Swing Adsorption:PSA)法を用いて、ヘリウムと、窒素、酸素、水、一酸化炭素、二酸化炭素、水素及び軽い炭化水素等を含む排気ガスから、窒素、酸素、水、一酸化炭素、二酸化炭素、水素及び軽い炭化水素を除去することで、高純度のヘリウムガスを回収することが開示されている。
特表2004−526052号公報
榊和彦、「新しい溶射法コールドスプレーの現状と課題」、表面技術、社団法人表面技術協会、平成20年8月、第59巻、第8号、p.490−494
しかしながら特許文献1は、酸素、窒素、水、二酸化炭素及び微粒子といった汚染物をヘリウムから除去することを目的としており、このように除去対象成分が複数ある場合は、除去対象成分に応じて複数の除去装置(微粒子除去装置、酸化銅を反応材とするゲッター精製器、前述のPSA装置、膜等)を設けるために大掛かりなシステムを組むことなる。またPSA装置を使用した場合は除去対象成分が多いと吸着塔の大きさを大きくする、あるいは吸着塔を数多く設けることになるなど、皮膜形成装置のヘリウムガス回収システムが大型化してしまうという問題があった。
そこで本発明は、コールドスプレー法による皮膜処理に使用したヘリウムガスの回収システムの小型化を図ることが可能なヘリウムガスの回収方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、気密にされたブース内で、コールドスプレー法により基材への皮膜を形成する際に使用するヘリウムガスの回収方法であって、前記気密にされたブース内を窒素ガスで置換する工程と、置換後に、前記基材に皮膜を形成する工程と、当該ブース内のヘリウムガスと窒素ガスを含む混合ガスを取り出して、ブース外に設けられた混合ガス回収容器に収容する工程と、当該混合ガス回収容器に収容した混合ガスから窒素を分離し、ヘリウムガスを主成分とするガスに精製する工程と、を有することを特徴とするヘリウムガスの回収方法が提供される。
また、請求項2に係る発明では、ブース内を窒素ガスで置換した後、次いでヘリウムガスで置換して前記基材に皮膜を形成することを特徴とする請求項1記載のヘリウムガスの回収方法が提供される。
また、請求項3に係る発明では、前記混合ガス回収容器内の窒素ガス濃度が10%以下となるように分離・精製工程実施時の前記混合ガスの供給を調整することを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘリウムガスの回収方法が提供される。
また、請求項4に係る発明では、前記混合ガスから窒素を分離し精製したヘリウムを主成分とするガスを昇圧した後、ヘリウム回収容器に貯蔵する工程を有する請求項1乃至3のいずれか1項記載のヘリウムガスの回収方法が提供される。
また、請求項5に係る発明では、前記基材に皮膜を形成する際に発生するダストを除去した後、前記ブース内の前記混合ガスを前記混合ガス回収容器に取り出すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のヘリウムガスの回収方法が提供される。
また、請求項6に係る発明では、前記ブースの頂部から前記混合ガスを取り出すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘリウムガスの回収方法が提供される。
また、請求項7に係る発明では、前記皮膜の形成中及び形成後のいずれか、もしくは両方において、前記ブース内の前記混合ガスを前記混合ガス回収容器に取り出すことを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘリウムガスの回収方法が提供される。
本発明によれば、コールドスプレー法による皮膜処理に使用したヘリウムガスを回収する際に、皮膜処理空間を気密なブースで区画化し、ブース内の雰囲気を窒素で置換してから皮膜処理を行う。これにより、皮膜形成中及び皮膜形成後のブース内の雰囲気をヘリウムと窒素との混合ガス、言い換えれば酸素、一酸化炭素、二酸化炭素等の不純物ガスの割合が少ない混合ガスにすることが可能となる。そのために、窒素以外の不純物成分を除去するための装置を不要とすることが可能になるので、コールドスプレーに再利用するためのヘリウム回収システムを小型化することが可能となる。
また、窒素と比較してヘリウムガスは比重が軽いため、ブースの頂部から該混合ガスを回収することで、ヘリウムの割合の高い混合ガスを回収することが可能となる。
このため、回収した該混合ガスから窒素を除去することで、純度の高いヘリウムガスを回収(取得)することができる。
本発明の一実施形態に用いるヘリウム回収システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態に用いるヘリウム回収システムの一部の概略構成図である。
図1は、本発明の一実施形態であるヘリウムガスの回収方法に用いるヘリウム回収システムの概略構成図である。
図1を参照するに、本実施形態に用いるヘリウム回収システム10は、コールドスプレー装置本体20と、皮膜形成・ヘリウム回収用ブース(ブース、以下の説明においても単に「ブース」と記載する)31と、ヘリウム精製装置50と、ヘリウム貯蔵部80と、を備えて、概略構成されている。
コールドスプレー装置本体20は、ヘリウム供給源21と、導管25と、ガスコントロール部22と、コールドスプレーガン23と、導管26と、を有する。
ヘリウム供給源21には、圧縮されたヘリウムガスが収容されている。ヘリウム供給源21には、例えばヘリウムガスボンベ等が用いられる。
ヘリウム供給源21は、導管25を介して、ガスコントロール部22と接続されている。導管25には、図示略の圧力調整機構が備えられている場合がある。これにより、好適な条件に合わせて圧力調整されたヘリウムガスが、ヘリウム供給源21からガスコントロール部22に供給される。
ガスコントロール部22は、ヘリウム供給源21からのヘリウムガスを所定圧力、所定流量に制御するためのものである。
コールドスプレーガン23は、導管26を介して、ガスコントロール部22と接続されている。コールドスプレーガン23は、ガスコントロール部22に連結して設けられてもよい。
コールドスプレーガン23は、加熱されたヘリウムガス(所定温度に加熱する機構(図示略))と、図示しない原料粉末供給部から供給される原料粉末と、を所定時間以上接触させる構造を有する。
コールドスプレーガン23の先端には、ノズル23Aが設けられている。ノズル23Aに供給されたヘリウムガスは、ノズル23Aの先端23aから噴出され、断熱膨張により速度上昇し、最終的に超音流速とされる。原料粉末は、超音流速とされたヘリウムガスにより、固相状態のままノズル23Aから噴出される。
少なくともコールドスプレーガン23のノズル23Aは、ブース31内に収容されている。なお、図1に示すように、ノズル23A以外のコールドスプレー装置本体20の構成要素は、ブース31内に収容されてもよく、ブース31外に設置されてもよい。
ブース31は、本実施形態のヘリウム回収システム10における皮膜形成・ヘリウム回収部30として機能するものであり、窒素供給部32と、集塵ラインL2と、集塵機34と、冷却機36と、回収ラインL1と、を有する。回収ラインL1には、第1ポンプ40と、混合ガス回収容器45が接続されている。また、ブース31内には皮膜Cを形成する基材Pが設置される。
基材Pは、図1に示すように、コールドスプレー装置本体20のノズル23Aから原料粉末が噴出される方向前方のブース31内に設置されている。また、基材Pは、原料粉末の噴出方向に対して垂直になるように配置されている。
基材Pとノズル23Aの先端23aとの距離は、先端23aから噴出された原料粉末によって基材Pに皮膜Cが形成されるための最適条件を勘案して設定される。したがって、ノズル23Aの先端23aから噴出された原料粉末により、基材Pに皮膜Cが形成される。このとき、ヘリウムガスを主体とし、かつ窒素を含む混合ガスが発生する。
ブース31は、上部31Aと下部31Bによって構成される。また、ブース31は、気密されている。
ブース31内の空間38は、コールドスプレー処理領域38Aと、ガス回収領域38Bと、を有する。
コールドスプレー処理領域38Aには、ノズル23Aの先端23aと、基材Pが前述の最適条件を満たすように配置されている。基材Pに皮膜Cが形成される際には、ヘリウムと窒素との混合ガス(以降、単に「混合ガス」と記載する)がコールドスプレー処理領域38A内に発生する。
ガス回収領域38Bには、混合ガスが貯留される。
ブース31の上部31Aは、底面31bから頂部31aに向かうにつれて、幅が狭くなるような形状とされている。ブース31の上部31Aの具体的な形状としては、例えば三角錘、四角錘、もしくは円錐が挙げられるが、これらの形状に限定されない。
ヘリウムガスは窒素と比較して比重が軽いため、ヘリウムの割合の高い混合ガスは、コールドスプレー処理領域38Aからガス回収領域38Bに流動する。底面31bから頂部31aに向かうにつれて、幅が狭くなるような形状を有する上部31Aの内壁がガイドになることにより、ガス回収領域38Bのヘリウムの割合の高い混合ガスは、頂部31aに集められる。このため、空間38内に残存する混合ガスのうち、ヘリウム濃度の高い混合ガスを頂部31aに集めることできる。
ブース31の頂部31aは、回収ラインL1に接続されている。このため、頂部31aに集められたヘリウム濃度が高い混合ガスが、効率よく回収ラインL1に回収される。結果として、使用したヘリウムガス量に対する精製後のヘリウムガス量(ヘリウムガス回収率)は85%以上になる。
なお、ブース31の大きさは、30m以下にするとよい。ブース31の大きさが30mよりも大きいと、ヘリウム回収容器75内の窒素濃度が上昇し、ヘリウムガス回収率が低下してしまうため、好ましくない。
窒素供給部32は、空間38内を窒素ガスに置換させる。窒素供給部32としては、ブース31内に図示略の窒素供給源と接続された窒素ガス供給管32a,32bが設けられている。
窒素ガス供給管32a,32bは、一端がブース31の下部31Bに貫設されるとともに、他端がコールドスプレー処理領域38Aに位置するように、コールドスプレー処理領域38Aに突出して設けられている。窒素ガス供給管32a,32bの一端は、図示しない窒素供給装置に接続されている。窒素供給装置から窒素ガス供給管32a,32bを介してブース31内に供給される窒素ガスにより、ブース31内に存在する大気が窒素に置換される。このように、ブース31の下部31Bから窒素を導入することにより、ヘリウムの割合の高い混合ガスを頂部31aに集めることができる。
また、窒素ガス供給管32a,32bは、窒素ガスをブース31の底面31bに向けて供給可能な状態で曲がっていることが好ましい。また、窒素ガス供給管32a,32bの他端とブース31の底面31bとの距離は、300mm以下であることが好ましく、100mm以下であることがより好ましい。これにより、ヘリウムの割合の高い混合ガスを確実に頂部31aに集めることができる。
窒素供給部32の窒素ガス供給管は、下部31Bのみに限らず、上部31Aに設けてもよい。この場合、窒素ガス供給管はガス回収領域38Bに突出して設けられてもよく、突出せずに配管の他端がブース31の上部31Aと同一面になるように設けられてもよい。上部31Aに窒素ガス供給管を設けることにより、空間38内を窒素ガスに置換させることができる。
集塵ラインL2は、一端L2aがブース31の下部31Bに接続され、他端L2bが上部31Aに接続されている。
皮膜形成後にコールドスプレー処理領域38Aに残存する混合ガスは、集塵ラインL2の一端L2aから集塵ラインL2に導入される。混合ガスには、基材Pに皮膜Cを形成した際に発生するダストが含まれる。
集塵機34は、集塵ラインL2に設けられている。また、集塵機34は、例えば1μm以上のダストを除去可能な機能を有する。
集塵ラインL2に導かれた混合ガスに含まれるダストは、集塵機34で回収される。これにより、ダストを除去した混合ガスのみを、集塵ラインL2の他端L2bからガス回収領域38Bに戻すことができる。集塵機34の流量は、例えば10Nm/分とされる。
また、集塵機34を設けることで、ブース31から混合ガスを回収する前に混合ガス中のダストを除去することができる。
冷却機36は、集塵機34の下流側に位置する集塵ラインL2に設けられている。集塵機34から供給された混合ガスは、冷却機36によって冷却される。冷却された混合ガスは、集塵ラインL2の下流側に導かれ、集塵ラインL2の他端L2bからガス回収領域38Bに導入される。これにより、空間38の温度は適切な温度に保たれる。ここでの、「適切な温度」とは、例えば45℃以下の場合のことをいう。空間38の温度が、45℃より高いと、空間38内に設置された基材Pを稼動させるロボットが故障してしまうため、好ましくない。
回収ラインL1は、一端L1aがブース31の頂部31aに接続され、他端L1bがヘリウム貯蔵部80のヘリウム回収容器75に接続されている。前述のように、一端L1aを頂部31aに接続することで、ヘリウムの割合の高い混合ガス(窒素濃度の低い混合ガス)を回収ラインL1に回収(取得)することができる。
回収ラインL1には、混合ガスおよび精製されたヘリウムガスの圧力等に耐え得る配管を用いる。
第1ポンプ40は、混合ガス回収容器45より上流側に位置する回収ラインL1に設けられている。また、第1ポンプ40は、回収ラインL1から回収された混合ガスを昇圧する。第1ポンプ40の圧力は、第1ポンプ40の下流に設置されているヘリウム精製装置50の性能等を勘案して設定される。
第1ポンプ40の圧力は、例えば、後に説明する混合ガス回収容器45内の圧力が0.3MPa〜0.9MPaになるように設定される。混合ガス回収容器45内の圧力が0.3MPaよりも低いと、ヘリウム精製装置50の能力が低下する問題がある。また、混合ガス回収容器45内の圧力が0.9MPaよりも高いと、高圧ガス保安法により、専用の設備が必要となり、ヘリウム回収システム10が大型化してしまうため、好ましくない。
混合ガス回収容器45は、第1ポンプ40とヘリウム精製装置50との間に位置する回収ラインL1に設けられている。また、混合ガス回収容器45は、第1ポンプ40により昇圧された混合ガスを一旦収容する。例えば、1日の皮膜処理作業で発生した混合ガスを混合ガス回収容器45に一旦収容することにより、例えば夜間等の皮膜処理作業を行っていない時間にヘリウム精製装置50で窒素を除去することができる。そのため、ヘリウム精製装置50の小型化を図ることができる。
混合ガス回収容器45には、図示略のヘリウム、酸素、濃度がわかる濃度計が設置されている。この濃度計により、混合ガス回収容器45内の窒素濃度が10%を超えているときは、後段のヘリウム精製装置50に混合ガスが供給されないように、混合ガス回収容器45での混合ガスの供給が図示しない制御機構によりコントロールされている。
なお、混合ガス回収容器45内の窒素濃度が10%超えているときは、後段のヘリウム精製装置50にて精製されたヘリウムの一部を混合ガス回収容器45内に供給し、窒素濃度が10%以下になるようなシステムとすることも可能である。
混合ガス回収容器45には、例えば一般に使用されるガスバックより、やや耐圧性が高い(例えば、0.98MPa以上の)耐圧容器を用いる。このように、混合ガス回収容器45として0.98MPa以上の耐圧容器を使用することにより、ガスバックを使用する場合と比較して、混合ガス回収容器45の小型化を図ることができる。
ヘリウム精製装置50は、混合ガス回収容器45の下流側に位置する回収ラインL1に設けられている。また、ヘリウム精製装置50は、PSA法等により、混合ガスから窒素を除去する。ヘリウム精製装置50には、窒素除去機能を有する装置(例えば、特許3385053号公報に示す希ガスの高収率回収精製装置)を用いることができる。
なお、ヘリウム精製装置50は、圧力変動吸着装置に限らず、深冷分離法、あるいは膜分離法等の各種分離法を用いる装置で構成してもよい。
図2は、ヘリウム精製装置50の一例を示す概略構成図である。
ヘリウム精製装置50は、2つの吸着塔53X,53Yと、バッファタンク55と、第3ポンプ52と、減圧弁62aと、開閉弁62b,62c,62d,62e,62f,62g,62h,62i,62j,62k,62l,62m,62nと、酸素除去装置68と、を有する。これらの各構成要素間は、導管61により接続されている。
減圧弁62aは、混合ガス回収容器45から導かれた混合ガスを0.2MPa以下に減圧し、導管61に輸送する。
吸着塔53X,53Yには、活性炭またはゼオライト等の吸着剤が充填されている。吸着材として、好ましくは窒素除去能力が高いLiX型ゼオライト、CaX型ゼオライト、CaA型ゼオライトを用いる。特に好ましくは窒素除去能力に優れるLiX型ゼオライトが用いられる。
減圧弁62aで減圧された混合ガスは、2つの吸着塔53X,53Yのうち、いずれかの吸着塔(例えば、吸着塔53X)に導入される。
いずれの吸着塔53X,53Yにおいても、ヘリウム以外の不純物を有する混合ガスが塔内に導入されると、不純物が吸着剤に吸着する。したがって、吸着されないヘリウムを吸着塔外に取り出すことにより、ヘリウムガスが精製される。
本発明のヘリウムガスの回収方法では、回収ラインL1に回収した混合ガスのうち、ヘリウム以外は殆ど窒素であるため、窒素以外の不純物を除去するための吸着塔は不要になり、ヘリウム精製装置50における吸着塔の容積の大型化が回避される。
また、一方の吸着塔53Xの吸着容量を越えて未吸着の窒素成分が溶出されてしまう直前に、他方の吸着塔53Yへ混合ガスの供給を切り替える。このとき、窒素成分が吸着剤に吸着して飽和状態になった吸着塔53Xでは、窒素を含む不純物が除去される。これにより、吸着塔53X内の窒素が脱離され、吸着剤が再生する。
このように、2つの吸着塔53X,53Yが交互に用いられることにより、混合ガス中の窒素が除去され、高純度のヘリウムガスが精製される。
バッファタンク55は、吸着塔53X,53Yから得られる精製ヘリウムガスの脈動を抑える。
ヘリウム精製装置50には、図示略の制御部が設けられる場合がある。制御部は、図示しない圧力計測器や流量計等の情報を受けてヘリウム精製装置50全体の稼動と、減圧弁62a、開閉弁62b,62c,62d,62e,62f,62g,62h,62i,62j,62l,62m,62nの開閉操作と、周辺機器類の制御を行う。
第3ポンプ52は、2つの吸着塔53X,53Yの不純物として導かれた窒素ガスを昇圧し、排気する。
このように、ヘリウム精製装置50において、連続的に窒素除去がなされることにより、高純度のヘリウムガスが精製される。このヘリウムガスには、微量な酸素ガスが含まれることがある。精製されたヘリウムガスは、導管61を介して、開閉弁62nの下流側に輸送される。
酸素除去装置68は、ヘリウム精製装置50内の下流側に位置する導管61に接続されている。また、酸素除去装置68は、酸素濃度計54と、酸素除去塔72と、熱交換器57a,冷却器57bと、開閉弁74a,74b,74c,74d,74eと、を有する。
酸素濃度計54は、ヘリウム精製装置50の上流側で精製された後のヘリウムガス中の酸素濃度を測定する。酸素濃度計54としては、例えばジルコニア式酸素濃度計、磁気式酸素濃度計、ガルバニックセル式酸素濃度計や、熱伝導式ヘリウム濃度計等が用いられる。
酸素濃度計54で測定されたヘリウムガス中の酸素濃度は、例えば図示略の制御部に入力される。制御部は、酸素濃度計54で測定されたヘリウムガス中の酸素濃度が0.1%以上になった時のみ、開閉弁74aを開けるとともに開閉弁74bを閉じて、ヘリウムガスを次に説明する酸素除去塔72に輸送する。酸素濃度計54で測定されたヘリウムガス中の酸素濃度が0.1%より低い場合は、開閉弁74aを閉じるとともに開閉弁74bを開けて、ヘリウム精製装置50で精製されたヘリウムガスを酸素除去装置68の下流側の回収ラインL1に輸送する。
酸素除去塔72は、酸素濃度計54の下流側の酸素除去装置68内に設けられている。また、酸素除去塔72は、ヘリウム精製装置50で精製されたヘリウムガスの酸素濃度が0.1%以上になった時に、次に説明するように稼動し、窒素が除去されたヘリウムガスに含まれる酸素ガスを除去する。
図2に示すように、酸素除去塔72には、開閉弁74c,74d,74eと熱交換器57a,冷却器57bにより流量制御された水素が供給される。
また、酸素除去塔72には、酸素除去触媒が充填されている。酸素除去触媒としては、例えばPd触媒、Pt触媒が用いられる。酸素濃度が0.1%より高い場合は、酸素が反応できる最少量の水素が74b、74eを介して酸素除去塔72に供給される。これにより、酸素除去触媒の充填された酸素除去塔72で反応が起こり、酸素が水分に転換される。変換された水分は第2ポンプ70で昇圧されてから冷却されることにより、ドレイン水となって除去される。
酸素が除去された高純度のヘリウムガスは、導管61及び回収ラインL1を介して、ヘリウム貯蔵部80の第2ポンプ70に輸送される。
なお、酸素除去装置68は、混合ガス回収容器45とヘリウム精製装置50の減圧弁62aとの間の回収ラインL1に設けてもよい。即ち、酸素除去装置68で酸素を除去する工程は、ヘリウム精製装置50で混合ガスの窒素を除去する工程の前に行ってもよい。
ヘリウム貯蔵部80は、ヘリウム精製装置50の下流側の回収ラインL1に設けられている。また、ヘリウム貯蔵部80は、第2ポンプ70と、一以上のヘリウム回収容器75と、を有する。
第2ポンプ70は、ヘリウム精製装置50とヘリウム回収容器75との間に位置する回収ラインL1に設けられている。また、第2ポンプ70は、輸送されたヘリウムガス(窒素と酸素が除去されたヘリウムを主体とするガス)を昇圧する。これにより、ヘリウム回収容器75の小型化を図ることができる。
第2ポンプ70の圧力は、後に説明するヘリウム回収容器75の耐性等を勘案して設定される。例えば、ヘリウム回収容器75として、一般的な20MPa充填容器が用いられる場合、第2ポンプ70の圧力は、ヘリウム回収容器75内の圧力が1MPa〜20MPaになるように設定される。ヘリウム回収容器75内の圧力が1MPaより低いと、コールドスプレー装置本体20を作動できない問題がある。また、ヘリウム回収容器75内の圧力が20MPaより高いと、高耐圧のヘリウム回収容器が必要になり、ヘリウム回収システム10のコスト増大を招いてしまうため、好ましくない。
ヘリウム回収容器75は、第2ポンプ70の下流側に設けられ、回収ラインL1の他端L1bに接続されている。また、ヘリウム回収容器75は、窒素及び酸素が除去された高純度のヘリウムガス(窒素濃度1%以下、かつ酸素濃度0.1%以下)を収容する。
例えば図1では、4つの容器75a,75b,75c,75dが並列に接続されているヘリウム回収容器75を示しているが、この形態に限定されず、ヘリウム回収容器75は単数あるいは複数の容器から構成される。
ヘリウム回収容器75に収容されるヘリウムガスは、第2ポンプ70により昇圧されるため、高圧タイプや低圧タイプのコールドスプレー装置に使用することができる。ここでの、「高圧タイプ」のコールドスプレー装置とは、作動に必要な圧力が1MPa〜5MPaの場合のことをいう。また、「低圧タイプ」のコールドスプレー装置とは、作動に必要な圧力が1MPa以下の場合のことをいう。
なお、ヘリウム回収容器75に貯蔵されたヘリウムガスは、必ずしもコールドスプレー装置本体20に使用されなくてもよく、他の用途に使用してもよい。
なお、空間38をコールドスプレー処理領域38Aとガス回収領域38Bとの上下2つに分離するように、図示しないフィルタを設けてもよい。このようなフィルタには、低圧損型フィルタが適している。
このようにフィルタが設置されることにより、コールドスプレー処理領域38Aに散在する原料粉末のガス回収領域38Bへの移動が阻止される。また、フィルタの設置により、コールドスプレー処理領域38Aから導入され、集塵ラインL2を通ってガス回収領域38Bに輸送された混合ガスが、フィルタを通ってコールドスプレー処理領域38Aに戻るため、ブース31内の混合ガスの流れが円滑になる。
次いで、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るヘリウムガスの回収方法について皮膜形成方法と併せて説明する。
始めに、図1に示すように、ブース31内のコールドスプレー処理領域38Aに基材Pを設置する。
次に、窒素供給部32の窒素ガス供給管32a,32bにより窒素を供給することで、ブース31内(具体的には、空間38に存在する大気)を窒素で置換する。
続いて、コールドスプレー装置本体20を作動させ、基材Pに超音流速とされたヘリウムガスにより、コールドスプレーガン23のノズル23Aの先端23aから原料粉末を固相状態のまま噴出させる。噴出させた原料粉末により、基材Pに皮膜Cを形成する。
このとき、コールドスプレー処理領域38Aには、ヘリウムガスを主体とし、窒素を含む混合ガスが発生する。また、混合ガスには皮膜Cを形成する際に発生したダストも含まれる。そのため、ブース31の頂部31aから混合ガスを回収する前に、コールドスプレー処理領域38Aから混合ガスを集塵ラインL2に導入し、集塵機34で混合ガス中のダストを回収する。さらに、ダストを除去した混合ガスを冷却機36で冷却し、ブース31内のガス回収領域38Bに戻す。このとき、集塵機34の流量は、例えば10Nm/分とする。
窒素と比較してヘリウムガスは比重が軽いため、ヘリウムと窒素の混合ガスは、ガス回収領域38Bに流動する。ガス回収領域38Bの混合ガスは、ブース31の上部31Aにより、頂部31aに導かれる。
皮膜形成中及び皮膜形成後、第1ポンプ40により、頂部31aからガス回収領域38Bに集まった混合ガスを回収ラインL1内に回収する。このとき、第1ポンプ40の流量は、コールドスプレーノズルから噴射されるガスと同じ流量にすることが好ましく、例えば3Nm/分とする。
次に、回収した混合ガスを第1ポンプ40で昇圧し、一旦、混合ガス回収容器45に貯蔵する。例えば、1日の皮膜処理作業で発生した混合ガスを貯蔵後、夜間等の作業を行わない時間にヘリウム精製装置50に供給することもできる。但し、皮膜処理作業中でも、ヘリウムガスの精製は可能である。このとき、混合ガス回収容器45内の圧力は、例えば0.3MPa〜0.9MPaとなるようにする。混合ガス回収容器45内の圧力が0.3MPaより低いと、ヘリウム精製装置50の能力が低下して混合ガス回収容器45が大型化するため、好ましくない。また、混合ガス回収容器45内の圧力が0.9MPaより大きいと、高圧ガス保安法の関係上、皮膜形成装置を備えたヘリウム回収システム10が大型化してしまうため、好ましくない。
次に、混合ガス回収容器45に収容された混合ガスをヘリウム精製装置50に送給する。このとき、混合ガス回収容器45内の窒素ガス濃度が10%以下となるように、後段のヘリウム精製装置50への混合ガスの供給をコントロールすることが好ましい。なお、混合ガス回収容器45内の窒素濃度が10%超えたときには、次に説明するようにヘリウム精製装置50にて精製されたヘリウムの一部を混合ガス回収容器45内に供給し、窒素濃度が10%以下になるようにしてもよい。
次に、送給された混合ガスを減圧弁62aで0.2MPa以下に減圧し、2つの吸着塔53X,53Yのうちいずれか一方の吸着塔(例えば、吸着塔53X)に供給する。
続いて、吸着塔53Xに供給した混合ガスから、窒素を除去する。このとき、混合ガス中の窒素濃度が10%以下になるようにする。
吸着塔53Xの吸着容量を越えて、未吸着の窒素が酸素濃度計54まで溶出してしまう直前に、吸着塔53Yへ混合ガスの供給を切り替えて、窒素除去を行う。
以後2つの吸着塔53X,53Yを交互に用いて窒素吸着−除去の操作を繰り返すことで、連続的に高純度のヘリウムガスを精製する。窒素除去後のヘリウムガスはバッファタンク55に一次収容される。
次に、バッファタンク55から取り出したヘリウムガス中の酸素濃度を酸素濃度計54で測定する。ヘリウムガス中の酸素濃度が0.1%以上である場合は、酸素が反応できる最少量の水素を添加する。そして、触媒の充填された酸素除去塔72で反応させて酸素を水分に転換し、第2ポンプ70で昇圧され冷却されることでドレイン水となって、ヘリウムガス中の酸素濃度が0.1%未満になるように、酸素を除去する。
次に、窒素及び酸素が除去されたヘリウムガスをヘリウム貯蔵部80に輸送する。続いて、送給されたヘリウムガスを第2ポンプ70で昇圧し、ヘリウム回収容器75の容器75a,75b,75c,75dに収容する。このとき、第2ポンプ70の流量は、例えば0.7Nm/分とする。
また、ヘリウム回収容器75の各容器75a,75b,75c,75d内の圧力は、例えば1MPa〜20MPaとなるようにする。差圧の関係上、ガスコントロール部22へのヘリウムの供給時は、高圧タイプは5MPa以上、低圧タイプは1MPa以上の圧力が必要であるため、ヘリウム回収容器75の各容器75a,75b,75c,75d内の圧力が1MPaより低いと、コールドスプレー装置本体20を動かすことができないため、好ましくない。
更に、ヘリウム回収容器75の各容器75a,75b,75c,75d内の圧力が20MPaより高いと、高耐圧のヘリウム回収容器が必要になり、ヘリウム回収システム10のコスト増大を招いてしまうため、好ましくない。
以上の工程により、ブース31内から高純度のヘリウムガスを回収し、ヘリウム回収容器75に収容することができる。
本実施形態のヘリウムガスの回収方法によれば、皮膜処理空間を気密なブース31で区画し、ブース31内を窒素ガスに置換した後に、コールドスプレー処理領域38A内において、ヘリウムガスによりコールドスプレーガン23から噴出された原料粉末により基材Pに皮膜Cを形成する。これにより、ブース31内の雰囲気をヘリウムと窒素との混合ガスにすることが可能となる。その結果、窒素以外の不純物成分を除去するための装置を用いることなく、コールドスプレー装置本体20に再利用するためのヘリウムガスを精製することができ、ヘリウム回収システム10の小型化を可能とする。
また、窒素と比較してヘリウムガスは比重が軽いため、混合ガスを効率よくガス回収領域38Bに集め、頂部31aから該混合ガスを回収することで、ヘリウムの割合の高い混合ガスを回収することが可能となる。これにより、ヘリウムガス回収率を85%以上にすることができる。
さらに、上記例示した条件等を用いて、回収した該混合ガスから窒素を除去することで、高純度のヘリウムガスを回収することができる。
したがって、窒素以外の不純物ガスを除去する除去装置を設ける必要がなくなるため、ヘリウム回収システム10の小型化を図ることができる。
窒素除去後のヘリウムガスの酸素濃度が0.1%以上の場合、酸素除去触媒により、ヘリウムガス中の酸素が除去されるため、結果として、窒素濃度1%以下、かつ酸素濃度0.01%以下のヘリウムガスを回収することができる。
また、本実施形態のヘリウムガスの回収方法によれば、ヘリウムガスの回収工程は、ブース31の混合ガスを第1ポンプ40にて昇圧し、混合ガス回収容器45に一旦収容する工程と、ヘリウム精製装置50にてヘリウムガスを精製し、第2ポンプ70にて昇圧してヘリウム回収容器75に貯蔵する工程と、の2つの工程に分けられる。
これにより、第2ポンプ70の流量を第1ポンプ40の流量より少なくすることが可能であるため、第2ポンプ70の小型化が実現され、ヘリウム回収システム10のコスト削減を図ることができる。また、窒素除去装置65のPSAを用いる吸着塔53X,53Yの小型化が可能になり、ヘリウム回収システム10のさらなる小型化及びコスト削減を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10…ヘリウム回収システム、20…コールドスプレー装置本体、21…ヘリウム供給源、22…ガスコントロール部、23…コールドスプレーガン、23A…ノズル、23a…先端、25,26,61…導管、30…皮膜形成・ヘリウム回収部、31…ブース、31A…上部、31B…下部、31a…頂部、31b…底面、32…窒素供給部、32a,32b…窒素ガス供給管、34…集塵機、36…冷却機、38…空間、38A…コールドスプレー処理領域、38B…ガス回収領域、40…第1ポンプ、45…混合ガス回収容器、50…ヘリウム精製装置、52…第3ポンプ、53X,53Y…吸着塔、54…酸素濃度計、55…バッファタンク、57a…熱交換器、57b…冷却器、62a…減圧弁、62b,62c,62d,62e,62f,62g,62h,62i,62j,62k,62l,62m,62n,74a,74b,74c,74d,74e…開閉弁、68…酸素除去装置、70…第2ポンプ、75…ヘリウム回収容器、75a,75b,75c,75d…容器、80…ヘリウム貯蔵部、L1…回収ライン、L1a,L2a…一端、L1b,L2b…他端、L2…集塵ライン

Claims (7)

  1. 気密にされたブース内で、コールドスプレー法により基材への皮膜を形成する際に使用するヘリウムガスの回収方法であって、
    前記気密にされたブース内を窒素ガスで置換する工程と、
    置換後に、前記基材に皮膜を形成する工程と、
    当該ブース内のヘリウムガスと窒素ガスを含む混合ガスを取り出して、ブース外に設けられた混合ガス回収容器に収容する工程と、
    当該混合ガス回収容器に収容した混合ガスから窒素を分離し、ヘリウムガスを主成分とするガスに精製する工程と、
    を有することを特徴とするヘリウムガスの回収方法。
  2. ブース内を窒素ガスで置換した後、次いでヘリウムガスで置換して前記基材に皮膜を形成することを特徴とする請求項1記載のヘリウムガスの回収方法。
  3. 前記混合ガス回収容器内の窒素ガス濃度が10%以下となるように分離・精製工程実施時の前記混合ガスの供給を調整することを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘリウムガスの回収方法。
  4. 前記混合ガスから窒素を分離し精製したヘリウムを主成分とするガスを昇圧した後、ヘリウム回収容器に貯蔵する工程を有する請求項1乃至3のいずれか1項記載のヘリウムガスの回収方法。
  5. 前記基材に皮膜を形成する際に発生するダストを除去した後、前記ブース内の前記混合ガスを前記混合ガス回収容器に取り出すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のヘリウムガスの回収方法。
  6. 前記ブースの頂部から前記混合ガスを取り出すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘリウムガスの回収方法。
  7. 前記皮膜の形成中及び形成後のいずれか、もしくは両方において、前記ブース内の前記混合ガスを前記混合ガス回収容器に取り出すことを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘリウムガスの回収方法。
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