JP5861920B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5861920B2
JP5861920B2 JP2011274289A JP2011274289A JP5861920B2 JP 5861920 B2 JP5861920 B2 JP 5861920B2 JP 2011274289 A JP2011274289 A JP 2011274289A JP 2011274289 A JP2011274289 A JP 2011274289A JP 5861920 B2 JP5861920 B2 JP 5861920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recirculation
exhaust
gas
exhaust gas
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011274289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013124609A (ja
Inventor
希代香 恒川
希代香 恒川
岡田 公二郎
公二郎 岡田
洋之 木村
洋之 木村
征二 松田
征二 松田
雄輔 磯部
雄輔 磯部
守本 健児
健児 守本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2011274289A priority Critical patent/JP5861920B2/ja
Publication of JP2013124609A publication Critical patent/JP2013124609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5861920B2 publication Critical patent/JP5861920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本発明は、内燃機関の排気通路にNO選択還元触媒が設けられ、該NO選択還元触媒の上流側に供給した還元剤溶液を分解してNHを生成し、前記NO選択還元触媒の触媒作用の元で排気ガス中に含まれるNOを該生成したNHと反応させて無害化する内燃機関の排気浄化装置の技術分野に関する。
ディーゼルエンジンの排気ガス浄化方法として、尿素水溶液を用いたSCR(Selective Catalytic Reduction)システムが実用化されている。SCRシステムは、排気ガスに還元剤として尿素水溶液を噴射し、尿素水溶液中の尿素を排気ガスの保有熱を用いてアンモニアに分解する。
このアンモニアへの分解過程は、次の3段階の反応式からなる。尚、各ステップの反応に必要な温度は、排気の保有熱が利用される。
第1ステップ:CO(NHaq(尿素水溶液)→CO(NH(固体尿素)
<水の蒸発による固体尿素の生成;反応必要温度100℃以上>
第2ステップ:CO(NH(固体尿素)→HNCO(イソシアン酸)+NH3
<固体尿素の熱分解;反応必要温度130〜200℃>
第3ステップ:HNCO+HO→NH3+CO
<イソシアン酸の加水分解;反応必要温度200℃以上>
SCRシステムでは、尿素水溶液噴射部の下流側にSCR触媒が配設されており、排気ガス中に含まれるNOをSCR触媒に吸着し、アンモニアと還元反応させ、窒素と水に分解することで、NOの排出濃度を低減している(以下の反応式を参照)。
NO+NH3=NO+H
ところで、ディーゼルエンジン搭載車には排気中の粒子状物質を除去するDPF(Diesel Particulate Filter)装置が設けられる場合がある。SCRシステムを車両の排気通路に設ける場合、SCR触媒の耐熱性や配置スペースを考慮して、一般的にDPF装置の下流側、且つ、車両の床下部に配置されることが多い。この場合、SCR触媒に到達する排気温度は低温となるが、一方で、上述したようにアンモニアへの分解反応には、一定温度以上(好ましくは200℃以上)が必要である。また、生成したアンモニアを用いてSCR触媒にて還元反応を行う際にも、触媒活性温度が必要である。そのため、始動時や低速・低負荷走行時等のような排気温度が低い状況下では、尿素水溶液のアンモニアへの分解反応やSCR触媒における還元反応が進み難い。その結果、噴射した尿素水溶液や、生成したアンモニアがそのまま触媒の下流側に排出されてしまい、尿素水溶液の消費量や浄化効率が低下してしまう場合がある。
排気温度を上昇させるために、ポスト噴射のような早期昇温運転を行うことも知られているが、燃費と排気性状の悪化要因となる。前述のように、SCR触媒の配置位置はエンジンから遠く、排気温度は大きく低下するため、SCR触媒上流側の排気温度を上昇させることは容易ではない。
特許文献1には、この種のSCR触媒(選択還元型触媒)を用いた排気浄化装置の一例が開示されている。特許文献1では特に、SCR触媒の前段に酸化触媒が設けられており、該酸化触媒の上流側から分流された排気ガスが該酸化触媒の下流側に導入されるようにバイパス通路が設けられている。そして、該バイパス通路における流量を制御することにより、酸化触媒における過剰なNO生成を抑制して排気ガス中のNO/NO比が最適な1〜1.5の範囲となるようにし、NO浄化性能を向上させている。
特許4267538号
上記特許文献1ではNO/NO比の最適化を図ることによってNO浄化性能を向上している。しかしながら、やはり前述したように、SCR触媒の配置位置はエンジンから遠く、排気温度は大きく低下してしまう構成となっている。そのため、尿素水溶液のアンモニアへの分解反応やSCR触媒における還元反応の促進化が十分でないという問題点がある。特に尿素水溶液の分解反応により生成したアンモニアが未反応のまま排出されてしまうと、排出されたアンモニアが無駄になり、その分、尿素水溶液の消費量も増加してしまうため効率が悪い。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、尿素水溶液から生成されたアンモニアなどの還元ガスが無駄に排出されることを防止すると共に、アンモニアの分解反応やSCR触媒における還元反応の促進を図ることによって、良好な浄化性能を有する排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は上記課題を解決するために、内燃機関の排気通路にNO選択還元触媒が設けられ、該NO選択還元触媒の上流側に供給した還元剤溶液を分解してNHを生成し、前記NO選択還元触媒の触媒作用の元で排気ガス中に含まれるNOを該生成したNHと反応させて無害化する内燃機関の排気浄化装置において、前記NO選択還元触媒の下流側に設けられた還流ガス導入口から、前記NO選択還元触媒を迂回して、該NO選択還元触媒の上流側に設けられた還流ガス排出口に通ずる排気還流通路と、前記NO選択還元触媒の下流側と前記排気還流通路との間を開閉する還流制御弁と、前記還流制御弁の開閉を制御する制御手段と、前記NO選択還元触媒の下流側におけるNH濃度を検出するNH濃度検知手段とを備え、前記制御手段は、前記NH濃度検知手段の検知値が予め設定された所定濃度以上である場合に、前記還流制御弁を開状態に切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、NH濃度検知手段によってNO選択還元触媒の下流側へのNH排出が検知されると、還流制御弁を開状態に切り替えることによってNHが含まれている排気ガスを還流ガス取得口から導入し、排気還流通路を介して、還流ガス排出口からNO選択還元触媒の上流側に戻す。これにより、排出されたNHをNO選択還元触媒にて再利用できるので無駄にならない。その結果、NO選択還元触媒におけるNOの浄化効率を向上できると共に、還元剤溶液の消費量を低減することができる。
好ましくは、前記還流ガス導入口より下流側に設けられ、該排気通路における排気ガスの流量を調整することによって、前記NO選択還元触媒の下流側における排気ガス圧力を制御する圧力制御弁と、前記排気還流通路における還流ガスの流量を検知する還流量検知手段とを更に備え、前記制御手段は、前記還流量検知手段の検知値が予め設定された所定還流量になるように前記圧力制御弁の開度を調整するとよい。この態様によれば、圧力制御弁の開度を調整することによってNO選択還元触媒の下流側における排気圧を制御できる。これにより、NO選択還元触媒の上流側及び下流側における圧力差を制御できるので、排気還流通路における還流ガスの還流量を適宜調整することができる。
また、前記排気還流通路に導入された還流ガスを加熱する加熱手段と、前記還流ガス排出口より下流側、且つ、前記NO選択還元触媒より上流側の排気通路における排気ガスの温度を検知する温度検知手段とを更に備え、前記制御手段は、前記温度検知手段の検知値が予め設定された所定温度未満となる場合に、前記加熱手段を駆動して前記排気還流通路に導入された還流ガスを加熱するとよい。この態様によれば、加熱手段によって還流ガスを昇温することで、NO選択還元触媒に還流させた際の還元反応を促進させ、浄化作用を向上することができる。
本発明によれば、NH濃度検知手段によってNO選択還元触媒の下流側へのNH排出が検知されると、還流制御弁を開状態に切り替えることによってNHが含まれている排気ガスを還流ガス取得口から導入し、排気還流通路を介して、還流ガス排出口からNO選択還元触媒の上流側に戻す。これにより、排出されたNHをNO選択還元触媒にて再利用できるので無駄にならない。その結果、NO選択還元触媒におけるNOの浄化効率を向上できると共に、還元剤溶液の消費量を低減することができる。
本実施形態に係る排気浄化装置の全体構成を示す模式図である。 本実施形態に係る排気浄化装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
本実施形態は、本発明装置を車載用ディーゼルエンジン10に適用したものである。図1は、本実施形態に係る排気浄化装置の全体構成を示す模式図である。図1において、車載用ディーゼルエンジン10のシリンダブロック12の上部にシリンダヘッド14が設けられ、シリンダヘッド14に吸気管16及び排気管18が接続されている。排気管18は、過給機20の排気タービン20aに接続されている。排気タービン20aより下流側には、酸素濃度センサー22が設けられている。酸素濃度センサー22の下流側には酸化触媒24が設けられており、該酸化触媒24の更に下流側にはDPF装置26が設けられている。
排気タービン20aの下流側の排気管18のうちDPF装置26が設けられた部分は上下方向に配置されている(当該箇所を垂直部18aと称することとする)。該垂直部18aの下流側では、排気管18は曲折部18cを経てほぼ水平方向に配置された水平部18bが設けられている。水平部18bには上流側から順に、排気中のNO濃度を検出するNOセンサー30、還元剤溶液である尿素水溶液を排気管18に供給する尿素水供給装置32、及び、触媒コンバータ34が設けられている。触媒コンバータ34には、SCR触媒36が内蔵されている。尿素水供給装置32によって排気ガス中に尿素水溶液が噴霧され、該噴霧された尿素水溶液の尿素は、排気ガスがアンモニア生成温度以上に達している場合、排気ガスが有する熱量によってアンモニアに分解される。ここで生成されたアンモニアは、下流側のSCR触媒36に吸着されたNOと反応し、窒素と水に分解される。
触媒コンバータ34の下流側排気管18には、触媒コンバータ34通過後の排気ガス中に含まれるNO濃度を検出するNOセンサー38が設けられ、該NOセンサー38の下流側に、触媒コンバータ34より下流側における排気ガスの圧力(排気圧)を制御するための圧力制御弁40が設けられている。圧力制御弁40は、その開度を調整することで触媒コンバータ34より下流側における排気圧力を調整できるものである。
かかる構成において、車載用ディーゼルエンジン10の運転によって、シリンダヘッド14から排気eが排出され、排気管18に排気された排気eは、過給機20の排気タービン20aによって排気管18の下流側に送られる。
ここで排気通路18の触媒コンバータ34より下流側には還流ガス導入口42が設けられており、該還流ガス導入口42から排気ガスの一部を排気還流通路44に導入する。排気還流通路44は、触媒コンバータ34を迂回して、該触媒コンバータ34の上流側に設けられた還流ガス排出口46に通じている。還流ガス導入口42付近の排気還流通路44には、触媒コンバータ34の下流側排気通路18と排気還流通路44との間を開閉する還流制御弁48が設けられている。
排気還流通路44には、還流ガス導入口42と還流ガス排出口46との間の圧力差に応じて、排気管18から導入された排気ガスが還流する。排気還流通路44には、還流ガス導入口42から導入された排気ガスが、還流ガス排出口46に向かって流れるように整流する整流手段が設けられており、還流ガスの流れが制御されている。本実施形態では特に、当該整流手段として、以下に説明する逆止弁50、圧力制御弁40及び圧送ポンプ52が備えられている。
逆止弁50は、排気還流通路44の還流ガス排出口46付近に設けられており、還流ガス導入口42から導入された還流ガスが、還流ガス導入口42側へ逆流することを防止している。還流ガス導入口42と還流ガス排出口46との間の圧力差は、排気管18の脈動効果によって随時変動する。そのため、ディーゼルエンジン10の運転状態によっては、触媒コンバータ34の上流側が下流側に比べて圧力が高くなる場合があり、排気還流通路44を流れる還流ガスが還流ガス排出口46から還流ガス導入口44に向かって逆流することがありえる。本実施形態では整流手段として逆止弁50を備えることによって、このような逆流を防止できるようになっている。
圧力制御弁40は、排気管18の還流ガス導入口42より下流側に設けられ、排気通路19における排気ガスの流量を調整することによって排気ガス圧力を制御するものである。圧力制御弁40の開度はECUなどのコントローラであるにより調整されることにより、還流ガス導入口42と還流ガス排出口46との間の圧力差を変化させて、排気還流通路44への還流ガスの導入量を制御できるようになっている。
圧送ポンプ52は、排気還流通路44の中流付近に設けられており、還流ガス導入口42から導入された排気ガスを還流ガス排出口46に向かって圧送する。これにより、排気還流通路44を流れる還流ガスを圧送ポンプ52によって直接圧送することができるので、より確実且つ精度良く還流ガスの導入量を制御することができる。
本実施例では、このような整流手段を備える排気還流通路44を設けることにより、触媒コンバータ34から下流側に排出されたNHを、排気還流通路44を介して触媒コンバータ34の上流側に還流させる。これにより、排気ガス中に含まれるNHを外部に排出して無駄にすることなく再利用できるので、浄化効率を向上できると共に還元剤溶液の消費量を低減することができる。
また、排気還流通路44は還流ガス排出口46付近において、排気管18と直交するように連結されている。これにより、還流ガス排出口46から供給された還流ガスが、排気管18を流れる排気ガスと良好に撹拌されるので、NOx還元反応を効率よく促進することができる。
本実施形態では特に、還流ガスの導入及び供給を行う排気還流通路44に、該還流ガスを加熱するための電熱ヒータ54が設けられている。本実施形態では特に、車両に搭載されたバッテリ58に充電された直流電力を抵抗器60に通電することにより、排気還流通路44の外周に沿って螺旋状に巻きつけられているコイル部62を加熱して、還流ガスを昇温できるように構成されているが、この形態に限られないことは言うまでもない。このように、触媒コンバータ34より下流側から導入された比較的低温な還流ガスを、電熱ヒータ54で昇温することにより、還流後に触媒コンバータ34に再供給された際の還元反応性を向上させることができる。
触媒コンバータ34の入口部(還流ガス排出口42より下流側、且つ、触媒コンバータ34より上流側)には、当該箇所における排気ガス温度を検知するための、温度センサー64が設置されている。また、還流制御弁48の出口近傍には、排気還流通路44における還流ガスの流量を検知するためのエアフローセンサー66が設置されている。尚、温度センサー64は本発明に係る「温度検知手段」の一例であり、エアフローセンサー66は本発明に係る「還流量検知手段」の一例である。また、本実施形態では触媒コンバータ34の入口部の温度を温度センサー64にて検知するようにしているが、温度センサーをより上流側に設置して、その検出値に基づいて触媒コンバータ34の入口部の温度を推定するように構成してもよい。
触媒コンバータ34の下流側にはアンモニア濃度を検出するためのNH濃度センサー68が設けられている。NH濃度センサー68は本発明に係る「NH濃度検知手段」の一例であり、排気ガス中に含まれるアンモニア濃度を検知することにより、触媒コンバータ34からのアンモニアの漏れ(以下、適宜「NHスリップ」と称する)を検知することができるようになっている。これら各種センサーの検知値はECUたる制御装置60に送られ、制御装置60は各部位の制御動作を実施する。尚、図1では図示が煩雑にならないように制御装置60が送受信する制御信号を排気温度センサー22、還流制御弁48、加熱ヒータ54、エアフローセンサー66、及び、NH濃度センサー68に限って記載しているが、その他の各部についても同様の制御信号の送受信が行われている。
続いて、このように構成した排気浄化装置の動作について説明する。図2は本実施形態に係る排気浄化装置の動作を示すフローチャートである。まず制御装置60はNH濃度センサー68から検出値を取得することにより、NHスリップの有無を判断する(ステップS101)。具体的にはNH濃度センサー68の検出値が予め設定された所定濃度以上になったか否かを判断する。ステップS101は一定又は不定のタイミングで判定を行い、NHスリップが検出されるまで繰り返される。
NHスリップが検出されると(ステップS101:YES)、制御装置60は還流制御弁48を開状態に設定する(ステップS102)。これにより、触媒コンバータ34の上流側及び下流側間の圧力差に基づいて、排気管18中の排気ガス(還流ガス)が排気還流通路44に導入される。還流ガスは上述の整流手段によって、還流ガス導入口42から還流ガス排出口46に向かって流れる。このようにNHが含まれている排気ガスを還流ガスとして触媒コンバータ34の上流側に戻すことにより、排出されたNHを無駄にすることなく触媒コンバータ34にて再利用できるので無駄にならない。その結果、NOの浄化効率を向上できると共に、尿素水溶液の消費量を低減することができる
ここで制御装置60はエアフローセンサー66の検知値を取得することにより、排気還流通路44を流れる還流ガスの流量が予め設定された所定還流量に達しているか否かを判定する(ステップS103)。この所定還流量は任意に設定可能であるが、例えばステップS101において取得したNHスリップ量に応じてマップとして予め要求される還流量を設定しておいてもよい。
還流量が所定還流量に達していない場合(ステップS103:NO)、制御装置60は圧力制御弁40を閉状態に設定する(ステップS104)。すると、触媒コンバータ34の下流側の排気圧力が上昇し、触媒コンバータ34の上流側との間の圧力差を増加させて、排気還流通路44における還流ガスの流量を増加することができる。そして、還流量が所定還流量に達すると(ステップS103:YES)、制御装置60は触媒コンバータ34の入口部付近に設置された温度センサー64の検知値Tを取得することにより、還流ガスの温度が予め設定された所定温度T1以上であるか否かを判定する(ステップS104)。この所定温度は還流ガス排出口46から排気管18に還流ガスを戻した際に、触媒コンバータ34にて還元反応を促進するために必要な温度として設定された温度である。尚、この所定温度は、エンジン10の運転状態等に応じて適切な値をマップとして設定しておいてもよい。
還流ガスの温度が所定温度T1未満である場合(ステップS105:NO)、制御装置60は電熱ヒータ54を駆動して排気還流通路44を流れる還流ガスを昇温する(ステップS106)。この電熱ヒータ54による還流ガスの昇温は、還流ガスの温度が所定温度T1に達するまで継続される。
還流ガスの温度が所定温度T1以上になると(ステップS105:YES)、制御装置60は電熱ヒータ54の通電を停止し、上記ステップS101と同様に、NHスリップの有無を判断する(ステップS108)。ここではNHスリップがあると判定された場合(ステップS108:YES)、制御装置60は処理をステップS103に戻して上記制御を繰り返す。一方、NHスリップが無いと判定された場合(ステップS108:NO)、制御装置60は圧力制御弁40を開状態に設定すると共に(ステップS109)、還流制御弁48を閉状態に設定する(ステップS110)。これにより、アンモニアの排出が解消されたと判断された場合には、排気還流通路44を用いた排気ガスの還流を停止し、通常運転状態とすることで、エネルギーロスの少ない本来の運転状態に戻される。
以上説明したように、本実施形態によれば、NH濃度センサー68によって触媒コンバータ34の下流側へのNHスリップが検知されると、還流制御弁48を開状態に切り替えることによってNHが含まれている排気ガスを還流ガス取得口42から導入し、排気還流通路44を介して、還流ガス排出口46から触媒コンバータ34の上流側に戻す。これにより、排出されたNHを触媒コンバータ34にて再利用できるので無駄にならない。その結果、触媒コンバータ34におけるNOの浄化効率を向上できると共に、還元剤溶液の消費量を低減することができる。
本発明は、内燃機関の排気通路にNO選択還元触媒が設けられ、該NO選択還元触媒の上流側排気通路に供給した還元剤溶液を分解してNHを生成し、前記NO選択還元触媒の触媒作用の元で排気ガス中のNOをNHと反応させて無害化する内燃機関の排気浄化装置に利用可能である。
10 車載用ディーゼルエンジン
12 シリンダブロック
14 シリンダヘッド
16 吸気管
18 排気管
20 過給機
20a 排気タービン
22 酸素濃度センサー
24 酸化触媒
26 DPF装置
30,38 NOセンサー
32 尿素水供給装置
34 触媒コンバータ
36 SCR触媒
40 圧力制御弁
42 還流ガス導入口
44 排気還流通路
46 還流ガス排出口
48 還流制御弁
50 逆止弁
52 圧送ポンプ
54 電熱ヒータ
60 制御装置(ECU)
64 温度センサー
66 エアフローセンサー
68 NH濃度センサー

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路にNO選択還元触媒が設けられ、該NO選択還元触媒の上流側に供給した還元剤溶液を分解してNHを生成し、前記NO選択還元触媒の触媒作用の元で排気ガス中に含まれるNOを該生成したNHと反応させて無害化する内燃機関の排気浄化装置において、
    前記NO選択還元触媒の下流側に設けられた還流ガス導入口から、前記NO選択還元触媒を迂回して、該NO選択還元触媒の上流側に設けられた還流ガス排出口に通ずる排気還流通路と、
    前記NO選択還元触媒の下流側と前記排気還流通路との間を開閉する還流制御弁と、
    前記還流制御弁の開閉を制御する制御手段と、
    前記NO選択還元触媒の下流側におけるNH濃度を検出するNH濃度検知手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記NH濃度検知手段の検知値が予め設定された所定濃度以上である場合に、前記還流制御弁を開状態に切り替えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記還流ガス導入口より下流側に設けられ、該排気通路における排気ガスの流量を調整することによって、前記NO選択還元触媒の下流側における排気ガス圧力を制御する圧力制御弁と、
    前記排気還流通路における還流ガスの流量を検知する還流量検知手段と
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記還流量検知手段の検知値が予め設定された所定還流量になるように前記圧力制御弁の開度を調整することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記排気還流通路に導入された還流ガスを加熱する加熱手段と、
    前記還流ガス排出口より下流側、且つ、前記NO選択還元触媒より上流側の排気通路における排気ガスの温度を検知する温度検知手段と
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段の検知値が予め設定された所定温度未満となる場合に、前記加熱手段を駆動して前記排気還流通路に導入された還流ガスを加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
JP2011274289A 2011-12-15 2011-12-15 内燃機関の排気浄化装置 Active JP5861920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274289A JP5861920B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 内燃機関の排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274289A JP5861920B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 内燃機関の排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013124609A JP2013124609A (ja) 2013-06-24
JP5861920B2 true JP5861920B2 (ja) 2016-02-16

Family

ID=48776033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011274289A Active JP5861920B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 内燃機関の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5861920B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103674103B (zh) * 2013-10-18 2016-05-11 广东电网公司电力科学研究院 Scr法烟气脱硝系统性能测试方法
CN104912637B (zh) * 2015-06-03 2017-11-17 江苏大学 一种避免NH3交叉感应对NOx传感器产生干扰的系统及方法
JP6705294B2 (ja) * 2016-06-03 2020-06-03 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法
DE102018106588A1 (de) * 2018-03-21 2019-09-26 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Abgasanlage sowie Verfahren zum Betreiben einer Abgasanlage
DE102018222512B4 (de) * 2018-12-20 2021-02-04 Audi Ag Verfahren zum Betreiben einer Antriebseinrichtung sowie entsprechende Antriebseinrichtung
JP7388466B2 (ja) * 2022-03-25 2023-11-29 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の暖機装置
JP7435653B2 (ja) * 2022-03-25 2024-02-21 いすゞ自動車株式会社 後処理促進装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56141820A (en) * 1980-04-08 1981-11-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Flue gas denitrification method
DE10051358A1 (de) * 2000-10-17 2002-06-20 Bosch Gmbh Robert Abgasreinigungsanlage mit einer Katalysatoranordnung und Verfahren zur Reinigung von Abgasen
WO2005073528A1 (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Nissan Diesel Motor Co., Ltd. エンジンの排気浄化装置
JP2007327389A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス処理装置
JP2010159684A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013124609A (ja) 2013-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5861920B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
EP2918805B1 (en) Exhaust gas purification device for internal-combustion engine
JP5804376B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4726926B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4470987B2 (ja) 還元剤の噴射制御装置
KR101509689B1 (ko) 배기 가스 정화 장치 및 이를 포함하는 배기 장치
CN101646846B (zh) 氨氧化催化剂中的n2o生成量推定方法以及内燃机的排气净化系统
CN110206621B (zh) 一种宽温度窗口的高效柴油机后处理装置及其控制方法
JP5846488B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
EP2133524B1 (en) Apparatus for purifying exhaust gas in internal combustion engine
WO2013183153A1 (ja) エンジンシステム
JP5975320B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010065581A (ja) 内燃機関の排気浄化システム
US10767532B2 (en) Exhaust gas treatment system and method having improved low temperature performance
US11047282B2 (en) Exhaust gas purification device
CN105765186B (zh) 内燃机的排气净化装置
US9657629B2 (en) Exhaust gas purification apparatus for internal combustion engine
JP2013130109A (ja) 内燃機関の排ガス浄化装置及び浄化方法
JP4581753B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US20090133389A1 (en) Exhaust emission control device
CN105378243B (zh) 用于运行驱动装置的方法以及相应的驱动装置
CN104838102A (zh) 内燃机的排气净化系统
JP5839275B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2014105664A (ja) 内燃機関の排気浄化システム
WO2018147369A1 (ja) 排ガス浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151210

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5861920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350