JP5860362B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、抵抗性負荷に繰り返しパルス電圧を印加するパルス駆動回路を備える負荷駆動装置に関する。
従来より、例えば、ジルコニア等の固体電解質体を主体に構成された酸素センサの検出素子を加熱するヒータなどの抵抗性負荷を駆動する負荷駆動装置として、一端が接地された抵抗性負荷の他端に、自身の出力端を接続して、この抵抗性負荷に繰り返しパルス電圧を印加するパルス駆動回路を備えるものが用いられている。このような負荷駆動装置において、パルス駆動回路と抵抗性負荷との接続経路内における接地電位または電源電位への短絡や、接続経路内での断線などの異常が発生する場合がある。特に、接地電位または電源電位への短絡が発生した場合には、抵抗性負荷の駆動を続けるとパルス駆動回路の故障にも繋がるため、負荷駆動装置は、このような異常の発生を適切に検知できる異常検知手段を備えていることが好ましい。
例えば、特許文献1には、駆動装置から負荷装置に至る経路にどのようなショート(短絡)が発生しているかを特定するレベル特定手段を備える制御装置が開示されている。
特開2006−308457号公報
ところで、このような負荷駆動装置においても、昨今のコストダウンの要求等により、従来に比して、回路の部品点数の削減が進んでいる。すると、従来は判別可能であったパルス駆動回路と抵抗性負荷との接続経路内での断線発生と、この接続経路のうち、パルス駆動回路の出力端と抵抗性負荷の他端とを接続する第1接続路の電源電位への短絡発生とが、判別出来ない場合があることが判明した。具体的には、例えば、パルス駆動回路の出力端と接地電位との間にコンデンサを有する一方、このコンデンサに充電された電荷の放電経路が、回路の部品点数の削減によって、抵抗性負荷以外になくなった場合などが挙げられる。この場合は、パルス駆動回路と抵抗性負荷との接続経路が断線した状態でパルス駆動回路がオンすると、パルス駆動回路の出力端と接地電位との間のコンデンサが充電されたままとなって、パルス駆動回路の出力端における出力端電圧のレベルがハイレベルに固定されてしまう。一方、接続経路のうち、第1接続路が電源電位に短絡しているときも同様にハイレベルに固定される。従って、これらの場合に、上述の出力端電圧がハイレベルに固定された状態を検出しても、それが接続経路内での断線によるものか、電源電位への短絡によるものかの区別が出来ない。このため、接続経路において、これらの異常が発生した場合に、その異常の内容を適切に通知することが出来ないという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、抵抗性負荷に繰り返しパルス電圧を印加するパルス駆動回路を備える負荷駆動装置に関して、パルス駆動回路と抵抗性負荷との接続経路において発生した異常を、適切に検知出来る負荷駆動装置を提供するものである。
その一態様は、一端が接地された抵抗性負荷の他端に、自身の出力端を接続して、上記抵抗性負荷に繰り返しパルス電圧を印加するパルス駆動回路であって、上記出力端と接地電位との間にコンデンサを有するパルス駆動回路と、上記パルス駆動回路の上記出力端における出力端電圧を、ハイレベル及びローレベルのいずれかとして検知するレベル検知回路と、スイッチの非放電側から放電側への切り換えにより上記コンデンサに充電された電荷を放電させる放電経路を構成してなり、上記パルス駆動回路による上記パルス電圧の印加を停止し、かつ、上記出力端電圧がハイレベルを保つ状態において、上記パルス駆動回路と上記抵抗性負荷との接続経路内で断線が生じている場合には、上記出力端電圧がハイレベルからローレベルへ変化するに足る放電維持時間にわたって、上記スイッチを上記放電側へ切り換える切換放電手段と、上記スイッチを上記非放電側へ戻した後、上記レベル検知回路により上記出力端電圧のレベルを検知する放電後検知手段と、上記放電後検知手段でローレベルを検知したときは、上記接続経路内での断線発生と判断する一方、上記放電後検知手段でハイレベルを検知したときは、上記接続経路のうち、上記出力端と上記抵抗性負荷の上記他端とを接続する第1接続路の電源電位への短絡発生と判断する判断手段と、を備える負荷駆動装置である。
前述の通り、パルス駆動回路の出力端と接地電位との間にコンデンサを有している場合であって、抵抗性負荷以外に、このコンデンサに充電された電荷の接地電位への放電経路がない場合には、パルス駆動回路の出力端における出力端電圧がハイレベルに固定されてしまうことがある。
しかるに、この負荷駆動装置では、スイッチの非放電側から放電側への切り換えによりコンデンサに充電された電荷を放電させる放電経路を構成してなり、パルス駆動回路によるパルス電圧の印加を停止し、かつ、出力端電圧がハイレベルを保つ状態において、放電維持時間にわたってスイッチを放電側へ切り換える切換放電手段を備えている。ここで、パルス駆動回路と抵抗性負荷との接続経路内で断線している場合には、切換放電手段のスイッチを放電側へ切り換えることにより、コンデンサに充電された電荷が放電経路を通じて放電されて、パルス駆動回路の出力端電圧のレベルがローレベルまで下がる。
一方、パルス駆動回路の出力端と抵抗性負荷の他端とを接続する第1接続路の電源電位への短絡が発生している場合には、切換放電手段のスイッチを放電側へ切り換えて、コンデンサに充電された電荷を放電経路を通じて放電させようとしても、パルス駆動回路の出力端電圧のレベルは、電源電位(ハイレベル)に固定されたままとなる。
そこで、切換放電手段のスイッチを非放電側へ戻した後、放電後検知手段で出力端電圧のレベルがハイレベルであるかローレベルであるかを検知する。これにより、放電後検知手段で、ローレベルを検知したときは、接続経路内での断線発生と判断することができ、一方、ハイレベルを検知したときは、第1接続路の電源電位への短絡発生と判断することができる(判断手段)。
かくして、この負荷駆動装置では、パルス駆動回路と抵抗性負荷との接続経路における異常のうち、接続経路内での断線発生と、第1接続路の電源電位への短絡発生を、それぞれ適切に検知することが出来る。
なお、切換放電手段としては、放電経路として抵抗器を用いて、この抵抗器の一端をパルス駆動回路の出力端に接続し、抵抗器の他端を、放電維持時間にわたり、トランジスタ等のスイッチング素子やリレーなどのスイッチを介して接地電位(ローレベル)に接続する構成が挙げられる。また、放電経路である抵抗器の他端をマイクロプロセッサのI/Oポートに接続し、このI/Oポートから放電維持時間にわたりローレベルを出力する構成も挙げられる。
さらに、上述の負荷駆動装置であって、前記切換放電手段の実行に先立って、前記パルス駆動回路により、前記抵抗性負荷に前記パルス電圧を繰り返し印加し続けた状態において、前記出力端電圧について継続してハイレベルが生じているか、または、継続してローレベルが生じているか、あるいはそれ以外かを検知する予備検知手段を備え、上記切換放電手段は、上記予備検知手段でハイレベルの継続が検知された場合に実行される構成とされてなる負荷駆動装置とすると良い。
この負荷駆動装置では、予備検知手段を備えており、予備検知手段でハイレベルの継続が検知された場合に、切換放電手段が実行される。これにより、切換放電手段の実行に先立って、接続経路内での断線、または、第1接続路の電源電位への短絡のいずれかの異常が発生していることを、適切に検知することができる。
さらに、上述の負荷駆動装置であって、前記予備検知手段で、ローレベルの継続が検知されたときに、前記第1接続路の前記接地電位への短絡発生と判断する接地電位短絡判断手段を備える負荷駆動装置とすると良い。
この負荷駆動装置では、予備検知手段でローレベルの継続が検知されたときに、第1接続路の接地電位への短絡発生と判断する。これにより、接続経路における異常について、接続経路内での断線発生と、第1接続路の電源電位への短絡発生に加えて、第1接続路の接地電位への短絡発生を、それぞれ適切に検知することができる。
さらに、上述のいずれかの負荷駆動装置であって、前記放電後検知手段は、前記スイッチを前記放電側から前記非放電側へ戻した後、待ち時間の経過を待って、前記レベル検知回路により前記出力端電圧のレベルを検知し、上記待ち時間が、前記第1接続路が前記電源電位へ短絡している場合に、上記スイッチを上記放電側から上記非放電側へ戻した後、上記出力端電圧がハイレベルに戻るまでに要する第1戻り時間よりも長い時間に設定されてなる負荷駆動装置とすると良い。
例えば、切換放電手段の放電経路として抵抗器を用い、この抵抗器の一端をパルス駆動回路の出力端に接続し、抵抗器の他端を、スイッチを介して接地電位に接続する。さらに、抵抗器の他端を、レベル検知回路にも接続し、この抵抗器を介して出力端電圧のレベルを検知する回路構成とした場合を考える。このような回路構成で、第1接続路の電源電位への短絡が発生している場合には、切換放電手段のスイッチを放電側へ切り換えて、抵抗器の他端を接地電位に接続しても、前述したように、抵抗器の一端が接続されたパルス駆動回路の出力端は電源電位に固定されたままである。一方、この間、抵抗器の他端は接地電位に接続されているので、レベル検知回路では、ローレベルが検知される状態となる。そして、切換放電手段のスイッチを放電側から非放電側へ戻すと、抵抗器を介してレベル検知回路で検知される出力端電圧のレベルは、すみやかにハイレベルに戻る。但し、スイッチを非放電側に戻した直後に出力端電圧のレベルを検知すると、ハイレベルに戻る前のローレベルを検知してしまい、本来検知されるべきハイレベルが適切に検知できない場合がありうる。
しかるに、この負荷駆動装置では、切換放電手段のスイッチを非放電側へ戻した後、上述の第1戻り時間よりも長い待ち時間の経過を待って、レベル検知回路により出力端電圧のレベルを検知する。これにより、第1接続路の電源電位への短絡が発生している場合に、放電後検知手段で検知されるべき出力端電圧のハイレベルを適切に検知でき、電源電位への短絡の発生を確実に検知することができる。
さらに、上述の負荷駆動装置であって、前記放電後検知手段は、前記待ち時間が、前記接続経路内での断線が発生している場合に、前記スイッチを前記放電側から前記非放電側へ戻した後、前記出力端電圧がハイレベルに戻るのに要する第2戻り時間よりも短い時間に設定されてなる負荷駆動装置とすると良い。
接続経路内での断線が発生している場合、パルス駆動回路によるパルス電圧の印加を停止した状態であっても、切換放電手段のスイッチを放電側から非放電側へ戻すと、漏れ電流等の影響によりコンデンサが再度充電され、出力端電圧が徐々に上昇して再びハイレベルに戻る場合がある。
しかるに、この負荷駆動装置では、待ち時間を、上述の第2戻り時間よりも短い時間に設定している。このため、出力端電圧が徐々に上昇しても、これをハイレベルと検知することはない。これにより、接続経路内での断線が発生している場合に、放電後検知手段で検知されるべき出力端電圧のローレベルを適切に検知でき、接続経路内での断線の発生を確実に検知することができる。
さらに、上述の負荷駆動装置であって、前記放電維持時間が、前記パルス駆動回路から出力する前記パルス電圧の繰り返し周期よりも長い時間に設定されてなる負荷駆動装置とすると良い。
判断手段での判断を適切に行うには、接続経路内での断線が発生している場合に、コンデンサを放電させてパルス駆動回路の出力端電圧がローレベルに下がるのに足る時間にわたって、切換放電手段によるスイッチの放電側への切り換えを維持することが望ましい。
この負荷駆動装置では、放電維持時間を、パルス駆動回路から出力するパルス電圧の繰り返し周期よりも長い時間に設定しているので、接続経路内での断線が発生した場合に、コンデンサに蓄えられた電荷を十分放電させて、パルス駆動回路の出力端電圧をローレベルまで十分に下げることができる。これにより、判断手段での判断を適切に行うことができる。
さらに、上述のいずれかの負荷駆動装置であって、前記切換放電手段は、前記放電経路として、前記出力端に自身の一端側を接続した抵抗器を含み、前記スイッチを前記放電側へ切り換えて、上記抵抗器の他端の電位を前記放電維持時間にわたりローレベルとする手段である負荷駆動装置とすると良い。
この負荷駆動装置では、切換放電手段は、放電経路として、パルス駆動回路の出力端に一端側を接続した抵抗器を含んでいる。そして、スイッチの放電側への切り換えにより、抵抗器の他端の電位を放電維持時間にわたりローレベルとする。これにより、簡易な構成で、コンデンサを放電することができる。
さらに、上述の負荷駆動装置であって、マイクロプロセッサを備え、前記レベル検知回路は、上記マイクロプロセッサ内に設けられ、このマイクロプロセッサの入出力ポートに接続したデジタル入力回路を含み、前記パルス駆動回路の前記出力端は、前記抵抗器を介して、上記入出力ポートに接続されており、前記切換放電手段は、上記マイクロプロセッサ内に設けられ、上記入出力ポートに接続し、上記抵抗器の前記他端の電位をローレベルとするデジタル出力回路を含む負荷駆動装置とすると良い。
この負荷駆動装置では、レベル検知回路は、マイクロプロセッサの入出力ポートに接続したデジタル入力回路(入力ポート)を含み、パルス駆動回路の出力端が、切換放電手段の放電経路をなす抵抗器を介して、この入出力ポートに接続されている。そして、切換放電手段は、この入出力ポートに接続し、抵抗器の他端の電位をローレベルとするデジタル出力回路(出力ポート)を含んでいる。したがって、レベル検知回路と切換放電手段とで、入出力ポートを兼用し、さらに、切換放電手段の抵抗器を、レベル検知回路におけるデジタル入力回路の保護用の抵抗器として兼用することができる。
これにより、レベル検知回路及び切換放電手段として、マイクロプロセッサの外部に、それぞれ別々の回路を用意する必要がなく、しかもパルス駆動回路の出力端を抵抗器を介して、マイクロプロセッサの入出力ポートに接続するだけの簡易な回路構成で、両者を兼用した回路を実現することができる。
実施形態に係る負荷駆動装置の概略構成を示す説明図である。 実施形態に係る負荷駆動装置のうち、マイクロプロセッサの動作を示すフローチャートである。 二次検知ルーチンの内容を示すフローチャートである。 二次検知ルーチンの動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態の負荷駆動装置1の概略構成を示す図である。この負荷駆動装置1は、抵抗性負荷を駆動するためのものであり、本実施形態では、ジルコニア等の固体電解質体を主体に構成された酸素センサの検出素子(不図示)を加熱するヒータ2の駆動に用いた場合を例示する。なお、ここでは、酸素センサ及びその検出素子についての説明は省略する。
負荷駆動装置1は、マイクロプロセッサ10、パルス駆動回路14、FET15、抵抗器Rなどを備え、ヒータ2の駆動に用いられる。
ヒータ2は、その一端2Nが、リード線23を介して、接地端21に接続されており、この接地端21は、負荷駆動装置1の回路内で、接地電位GNDに接地されている。また、ヒータ2の他端2Pは、リード線22を介して、パルス駆動回路14の出力端20に接続されている。
パルス駆動回路14は、Pチャネル型のパワーMOS−FET(以下、単にFETともいう)14aを内蔵したハイサイド型のドライバモジュールであり、FET14aのドレインDは、パルス駆動回路14の出力端20に接続されている。
また、このパルス駆動回路14は、FET14aのほか、ゲートドライブ回路14b、電流検出抵抗14c、及び、過電流保護回路14dを内蔵しており、FET14aのソースSは、電流検出抵抗14cを介して電源電位VBに接続している。また、FET14aのゲートGは、ゲートドライブ回路14bに接続されており、このゲートドライブ回路14bの入力は、パルス駆動回路14の外部に取り出されている。さらに、過電流保護回路14dは、電流検出抵抗14cに流れる電流を検出し、過電流発生時には、ゲートドライブ回路14bを制御してFET14aに流れる電流を遮断する。また、この過電流保護回路14dは、電流検出抵抗14cに流れる電流の大きさを電圧値としてをパルス駆動回路14の外部に出力する。
マイクロプロセッサ10は、A/D入力ポート11、入出力ポート12、及びPWM出力ポート13を有している。マイクロプロセッサ10のPWM出力ポート13は、前段ドライバであるFET15を介してパルス駆動回路14のゲートドライブ回路14bの入力に接続されており、PWM出力ポート13の指示に基づいて、パルス駆動回路14のFET14aがオンオフされる。これにより、パルス駆動回路14は、電源電位VBをPWM制御によりスイッチングして、出力端20と接地端21の間に接続されたヒータ2に、繰り返しのパルス電圧PSを印加する。なお、本実施形態では、パルス電圧PSの繰り返し周期Tは、10msecとされている。
また、マイクロプロセッサ10のA/D入力ポート11は、過電流保護回路14dの出力に接続されており、電流検出抵抗14cに流れる電流の大きさを電圧値として入力する。
さらに、マイクロプロセッサ10の入出力ポート12は、抵抗器Rを介して、パルス駆動回路14の出力端20に接続されている。具体的には、パルス駆動回路14の出力端20に抵抗器Rの一端Rp側が接続され、この抵抗器Rの他端Rnが入出力ポート12に接続されている。入出力ポート12は、マイクロプロセッサ10の内部で、デジタル入力回路12I及びデジタル出力回路12Oに接続されている。このうち、デジタル出力回路12Oは、設定により出力のオンオフが可能であり、デジタル出力回路12Oの出力をオンにしたときは、入出力ポート12は出力ポートとして機能する。一方、デジタル出力回路12Oの出力をオフにしたときは、入出力ポート12は入力ポートとして機能し、入出力ポート12に入力された電圧を、デジタル入力回路12Iでハイレベルまたはローレベルとして読み取る。これにより、入出力ポート12は、設定で入力ポートあるいは出力ポートに切換可能である。本実施形態では、入出力ポート12を入力ポートに設定したときは、抵抗器Rを介して、デジタル入力回路12Iで、パルス駆動回路14の出力端20の出力端電圧VDのレベルをハイレベルまたはローレベルとして読み取る。一方、入出力ポート12を出力ポートに設定したときは、デジタル出力回路12Oからローレベルを出力して、パルス駆動回路14の出力端20に一端Rp側を接続した抵抗器Rの他端Rnの電位をローレベルとする。
ここで、パルス駆動回路14とヒータ2との接続経路であるリード線22,23に異常が発生した場合に、その異常を検知する手法について検討する。
まず、接地端21とヒータ2の一端2Nとを接続するリード線23が、その経路の途中で接地電位GNDに短絡している場合を考える。元々リード線23は、接地端21を通じて接地電位GNDに接地されているので、リード線23が経路の途中で接地電位GNDに短絡しても、正常な場合との電気回路的な差異が無い。このため、これを異常として検知することは困難であり、また、使用上の問題も特に生じないので、ここでは、検知の対象から除外する。
また、リード線23が、電源電位VBに短絡している場合を考えると、これは、電源電位VBと接地電位GNDの短絡となるので、パルス駆動回路14によるヒータ2の駆動とは関係なく、電源側で過電流の異常が発生することになる。このため、こちらについても検知の対象から除外する。
従って、本実施形態の負荷駆動装置1では、リード線23の接地電位GNDまたは電源電位VBへの短絡については、検知を行わない。
次いで、パルス駆動回路14の出力端20とヒータ2の他端2Pとを接続するリード線22(第1接続路)が、接地電位GNDに短絡している場合を考える。この場合には、パルス駆動回路14により、ヒータ2にパルス電圧PSを繰り返し印加し続けても、出力端20の出力端電圧VDは、接地電位GNDに固定されたままとなる。このため、入出力ポート12を入力ポートに設定して、出力端電圧VDのレベルを検知すると、デジタル入力回路12Iはローレベルを検知し続ける。一方、短絡が発生していない正常時には、ヒータ2にパルス電圧PSを繰り返し印加することで、出力端電圧VDのレベルが、ハイレベルとローレベルとの間の遷移を繰り返す。
従って、これを利用すれば、リード線22の接地電位GNDへの短絡を判別することができる。また、この状態でパルス駆動回路14のFET14aがオンすると、FET14a及び電流検出抵抗14cに過電流が流れるので、過電流保護回路14dが過電流を検出して、FET14aに流れる電流を遮断する。
ところで、負荷駆動装置1は、パルス駆動回路14の出力端20と接地電位GNDとの間にコンデンサCを有している。一方、この負荷駆動装置1は、ヒータ2以外に、コンデンサCに充電された電荷を放電可能な放電経路を有していない。このため、パルス駆動回路14とヒータ2との接続経路であるリード線22,23のいずれかが断線した場合には、コンデンサCに充電された電荷の放電経路がなくなる。従って、この状態でパルス駆動回路14が一旦オンして、コンデンサCが充電されると、その後パルス駆動回路14がオフになっても、コンデンサCに充電された電荷が放電されず、出力端電圧VDは、電源電位VB近くの電位(ハイレベル)を保ったままとなる。これにより、入出力ポート12を入力ポートに設定して、出力端電圧VDのレベルを検知した場合には、デジタル入力回路12Iは、ハイレベルを検知し続ける。
一方、パルス駆動回路14の出力端20とヒータ2の他端2Pとを接続するリード線22(第1接続路)が、電源電位VBに短絡している場合を考える。この場合も、出力端20の出力端電圧VDは、電源電位VBに固定されたままとなるので、デジタル入力回路12Iは、出力端電圧VDのハイレベルを検知し続ける。また、この場合、ヒータ2には、電源電位VBから直接電流が流れているので、パルス駆動回路14のFET14aがオンしても、このFET14a及び電流検出抵抗14cにはほとんど電流が流れない。
従って、この負荷駆動装置1では、出力端電圧VDのレベルをそのまま検知しただけでは、リード線22,23(接続経路)のいずれかが断線した場合と、リード線22(第1接続路)が電源電位VBに短絡した場合とを判別することが出来ない。
そこで、この負荷駆動装置1は、まず、リード線22(第1接続路)の接地電位GNDへの短絡の発生と、リード線22,23(接続経路)における他の不具合の発生についての判断を行っている。そして、他の不具合の発生と判断した場合には、入出力ポート12を出力ポートに設定し、デジタル出力回路12Oからローレベルを出力して、抵抗器Rの他端Rnの電位をローレベルとすることにより、コンデンサCに充電された電荷を抵抗器Rを通じて放電させる。その後、入出力ポート12を入力ポートに戻して、出力端20の出力端電圧VDのレベルをデジタル入力回路12Iで検知することにより、リード線22(第1接続路)の電源電位VBへの短絡であるか(ハイレベル)、あるいは、リード線22,23(接続経路)の断線であるか(ローレベル)を判断している。
以下、図2及び図3を参照しつつ、本実施形態の負荷駆動装置1によるパルス駆動回路14とヒータ2との接続経路(リード線22,23)における不具合の検知手法について、具体的に説明する。
図2及び図3は、本実施形態1に係る負荷駆動装置1のうち、リード線22,23(接続経路)における不具合を検知するための、マイクロプロセッサ10の動作を示すフローチャートである。マイクロプロセッサ10は、ヒータ2の駆動を開始するにあたって、図2に示すヒータ駆動開始ルーチンを最初に実行する。
まず、ステップS1では、マイクロプロセッサ10の入出力ポート12を入力ポートに設定する。入出力ポート12は、前述の通り、抵抗器Rを介して、パルス駆動回路14の出力端20に接続されており、入力ポートに設定することにより、パルス駆動回路14の出力端20の出力端電圧VDのレベルを、デジタル入力回路12Iでハイレベルまたはローレベルとして検知する。
続くステップS2では、ヒータエッジ割り込みを許可する。このヒータエッジ割り込みは、デジタル入力回路12Iに入力されたパルス駆動回路14の出力端電圧VDのレベルが、ハイレベルからローレベル、または、ローレベルからハイレベルに遷移する毎に発生する割り込みである。そして、続くステップS3では、このヒータエッジ割り込み、即ち、出力端電圧VDにおけるハイレベルとローレベルとの間の遷移の有無を2秒間にわたり監視すべく、2秒間の計時を行う2secタイマをスタートさせる。
次いで、ステップS4では、マイクロプロセッサ10のPWM出力ポート13の出力をオンして(0%<デューティ比<100%,繰り返し周期T=10msec)、パルス駆動回路14により、ヒータ2のパルス駆動を開始する。次いで、ステップS5では、ヒータ2を駆動して、ヒータ2にパルス電圧PSを繰り返し印加し続けた状態において、ステップS2で許可したヒータエッジ割り込みの有無を判断する。ヒータエッジ割り込みが発生していない場合には、ステップS5でNoと判定され、ステップS6に進む。ステップS6では、ステップS3でスタートした2secタイマがタイムアップしたか否かを判断し、タイムアップしていなければ(No)、ステップS5に戻る。これにより、2secタイマがタイムアップするまでの2秒間にわたり、ステップS5とステップS6を繰り返しながら、ヒータエッジ割り込みの発生を待つ。
リード線22,23(接続経路)に異常が無い場合には、パルス駆動回路14によるパルス電圧PSのオンオフに応じて、ヒータエッジ割り込みが発生する。このため、ステップS5でYesと判定され、ステップS7に進む。ステップS7では、2secタイマを停止して、そのまま本ヒータ駆動開始ルーチンを終了する。以降は、ヒータ2の駆動が、そのまま継続される。
一方、リード線22,23(接続経路)において、短絡や断線の異常が発生している場合は、デジタル入力回路12Iに入力されたパルス駆動回路14の出力端電圧VDが、ハイレベルまたはローレベルに固定されたままとなり、この出力端電圧VDにおけるハイレベルとローレベルとの間の遷移が検知できず、ヒータエッジ割り込みが発生しない。すると、ヒータエッジ割り込みがないまま2secタイマがタイムアップして、ステップS6でYesと判定され、ステップS8に進む。ステップS8では、PWM出力ポート13の出力をオフして(デューティ比=0%)、パルス駆動回路14をオフにし、ヒータ2の駆動を停止する。そして、続くステップS9で、ヒータエッジ割り込みを禁止した後、ステップS10で、デジタル入力回路12Iに入力されたパルス駆動回路14の出力端電圧VDのレベルを検知する。
次いで、ステップS11では、検知したパルス駆動回路14の出力端電圧VDのレベルをチェックする。ステップS10で読み込んだ出力端電圧VDのレベルが、ローレベルの場合には、ステップS11でNoと判定されて、ステップS12に進む。この場合は、ヒータ2の他端2Pに接続するリード線22(第1接続路)が接地電位GNDに短絡することにより、パルス駆動回路14の出力端電圧VDのレベルがローレベルに固定されていることを示す。従って、ステップS12では、リード線22(第1接続路)の接地電位GNDへの短絡(ヒータGNDショート)が発生したことを確定する。次いで、ステップS15に進み、異常の内容を外部装置に通知した後、本ヒータ駆動開始ルーチンを終了する。
一方、ステップS10で検知した出力端電圧VDのレベルが、ハイレベルの場合には、ステップS11でYesと判定されて、ステップS13に進む。この場合は、他の不具合、具体的には、リード線22(第1接続路)が電源電位VBに短絡するか、リード線22,23(接続経路)が断線するかにより、パルス駆動回路14の出力端電圧VDのレベルがハイレベルに固定されていることを示す。従って、ステップS13では、リード線22(第1接続路)の電源電位VBへの短絡(以下、ヒータVBショートともいう)、または、リード線22,23(接続経路)の断線(以下、ヒータオープンともいう)のいずれかが発生したことを確定する。次いで、ステップS14に進み、次述する二次検知ルーチンを実行して、ヒータVBショートとヒータオープンのいずれの異常であるかを確定する。さらに、ステップS15に進み、異常の内容を外部装置に通知した後、本ヒータ駆動開始ルーチンを終了する。
次いで、図4のタイミングチャートを参照しつつ、図3のフローチャートに示す二次検知ルーチンについて説明する。
まず、ステップS141で、入出力ポート12を出力ポートに設定し、次いで、ステップS142で、デジタル出力回路12O(出力ポート)からローレベルを出力して、抵抗器Rの他端Rnの電位をローレベルとする。
次いで、ステップS143では、放電維持時間TD(100msec)を計時する100msecタイマをスタートさせる。次いで、ステップS144に進み、100msecタイマがタイムアップするまで(No)、ステップS144を繰り返す。
すると、ステップS8で、パルス駆動回路14は既にオフになっているので、リード線22,23(接続経路)のいずれかが断線している場合(図4(a)参照)には、この放電維持時間TD(=100msec)の間に、コンデンサCに充電された電荷は、抵抗器Rを通じて、ローレベルを出力するデジタル出力回路12O(これに接続する接地電位GND)に向けて放電され、抵抗器Rの一端Rpに接続するパルス駆動回路14の出力端20の出力端電圧VDが、ローレベルに下がる。なお、本実施形態では、放電維持時間TD(=100msec)は、パルス電圧PSの繰り返し周期T(=10msec)よりも長くされており、コンデンサCに充電された電荷を十分放電させて、出力端電圧VDをローレベルまで十分に下げることができる。
一方、リード線22(第1接続路)が電源電位VBに短絡している場合(図4(b)参照)には、デジタル出力回路12Oからローレベルを出力して、抵抗器Rの他端Rnの電位をローレベルとしても、電源電位VBから電荷が供給されるので、抵抗器Rの一端Rpに接続するパルス駆動回路14の出力端20の出力端電圧VDのレベルは、電源電位VBに固定されたまま変わらない。
そして、100msecタイマがタイムアップして放電維持時間TDが終了すると、ステップS144でYesとなり、ステップS145に進む。
ステップS145では、入出力ポート12の設定を出力ポートから入力ポートに切り換える。これにより、ローレベルを出力していたデジタル出力回路12Oの出力がオフになる。次いで、ステップS146で、10μsecの待ち時間TWを経て、ステップS147で、デジタル入力回路12Iに入力されたパルス駆動回路14の出力端電圧VDのレベルを読み込む。
なお、この待ち時間TW(=10μsec)は、リード線22(第1接続路)が電源電位VBに短絡している場合(図4(b)参照)に、入出力ポート12の設定を出力ポートから入力ポートに切り換えて、出力端電圧VDのレベルをデジタル入力回路12Iで検知したとき、出力端電圧VDがハイレベルに戻るまでに要する第1戻り時間TR1よりも長い時間に設定されている。また、この待ち時間TWは、リード線22,23(接続経路)のいずれかが断線している場合(図4(a)参照)に、放電後のコンデンサCが漏れ電流等により再度充電されて、出力端電圧VDがハイレベルに戻るのに要する第2戻り時間TR2よりも短い時間に設定されている。即ち、待ち時間TW(=10μsec)は、デジタル出力回路12Oの出力をオフにした後、デジタル入力回路12Iで、リード線22,23(接続経路)のいずれかが断線している場合にはローレベルを、リード線22(第1接続路)が電源電位VBに短絡している場合にはハイレベルを、それぞれ確実に検知できる時間に設定されている。
次いで、ステップS148では、ステップS147で読み込んだパルス駆動回路14の出力端電圧VDのレベルをチェックする。パルス駆動回路14の出力端電圧VDがローレベルであれば、ステップS148でNoと判定され、ステップS149に進む。ステップS149では、リード線22,23(接続経路)の断線(ヒータオープン)が発生したことを確定する。一方、パルス駆動回路14の出力端電圧VDがハイレベルであれば、ステップS148でYesと判定され、ステップS14Aに進む。ステップS14Aでは、リード線22(第1接続路)の電源電位VBへの短絡(ヒータVBショート)が発生したことを確定する。そして、ステップS149またはステップS14Aが終了すると、本二次検知ルーチンを終了して、ヒータ駆動開始ルーチンのステップS15に戻り、確定した異常の内容を通知する。
本実施形態において、ヒータ2が抵抗性負荷に相当し、リード線22が第1接続路に、リード線22,23が接続経路にそれぞれ相当する。また、抵抗器R及びマイクロプロセッサ10の入出力ポート12に接続されたデジタル入力回路12Iが、レベル検知回路に相当する。また、抵抗器R、マイクロプロセッサ10の入出力ポート12に接続されたデジタル出力回路12O、及びステップS141〜S145を実行しているマイクロプロセッサ10が、切換放電手段に相当する。また、放電維持時間TDにわたって、デジタル出力回路12O(出力ポート)からローレベルを出力することが、この切換放電手段におけるスイッチを非放電側から放電側へ切り換えることに相当し、入出力ポート12の設定を出力ポートから入力ポートに切り換えて、デジタル出力回路12O(出力ポート)の出力をオフにすることが放電側から非放電側へ戻すことに相当する。さらに、ステップS146〜S147を実行しているマイクロプロセッサ10が、放電後検知手段に相当する。
さらに、ステップS5〜S13を実行しているマイクロプロセッサ10が、予備検知手段に相当し、ステップS11〜S12を実行しているマイクロプロセッサ10が、接地電位短絡判断手段に相当する。また、ステップS148〜S149,S14Aを実行しているマイクロプロセッサ10が、判断手段に相当する。
以上で説明したように、本実施形態の負荷駆動装置1では、パルス駆動回路14によるパルス電圧PSの印加を停止し、かつ、出力端電圧VDがハイレベルを保つ状態において、コンデンサCに充電された電荷を放電させる放電経路を構成する切換放電手段(ステップS141〜S145)を備えている。そして、デジタル出力回路12O(出力ポート)からローレベルを出力することにより、切換放電手段のスイッチを放電側へ切り換える。その後、入出力ポート12を出力ポートから入力ポートに切り換えることにより、ローレベルの出力をオフにして、スイッチを放電側から非放電側へ戻した後、放電後検知手段(ステップS146〜S147)で、出力端電圧VDのレベルがハイレベルであるかローレベルであるかを検知する。
これにより、パルス駆動回路14とヒータ2との接続経路(リード線22,23)内での断線発生と、第1接続路(リード線22)の電源電位VBへの短絡発生とを、それぞれ適切に検知することができる。
さらに、本実施形態の負荷駆動装置1では、予備検知手段(ステップS5〜S13)を備えており、この予備検知手段でハイレベルが継続して検知された場合に、切換放電手段(ステップS141〜S145)が実行される。これにより、切換放電手段の実行に先立って、接続経路(リード線22,23)内での断線、または、第1接続路(リード線22)の電源電位への短絡のいずれかの異常が発生していることを、適切に検知することができる。
さらに、本実施形態の負荷駆動装置1では、予備検知手段(ステップS5〜S13)で、ローレベルが継続して検知されたときに、第1接続路(リード線22)の接地電位GNDへの短絡発生と判断する。これにより、接続経路(リード線22,23)における異常について、接続経路(リード線22,23)内での断線と、第1接続路(リード線22)の電源電位VBへの短絡に加えて、第1接続路(リード線22)の接地電位GNDへの短絡を、それぞれ適切に検知することができる。
さらに、本実施形態の負荷駆動装置1では、切換放電手段(ステップS141〜S145)における放電側への切り換え(デジタル出力回路12O(出力ポート)からのローレベルの出力)を非放電側へ戻した(デジタル出力回路12O(出力ポート)の出力をオフにした)後、第1戻り時間TR1(図4(b)参照)よりも長い待ち時間TW(=10μsec)の経過を待って、レベル検知回路12Iにより出力端電圧VDのレベルを検知する。これにより、第1接続路(リード線22)の電源電位VBへの短絡が発生している場合に、放電後検知手段(ステップS146〜S147)で検知されるべき出力端電圧VDのハイレベルを適切に検知でき、第1接続路(リード線22)の電源電位VBへの短絡の発生を確実に検知することができる。
接続経路(リード線22,23)内での断線が発生している場合、切換放電手段(ステップS141〜S145)におけるスイッチの放電側への切り換え(デジタル出力回路12O(出力ポート)からのローレベルの出力)を非放電側へ戻した(デジタル出力回路12O(出力ポート)の出力をオフにした)後、漏れ電流等の影響によりコンデンサCが再度充電され、出力端電圧VDが徐々に上昇して再びハイレベルに戻る場合がある。
しかるに、本実施形態の負荷駆動装置1では、放電後検知手段(ステップS146〜S147)における待ち時間TW(=10μsec)を、第2戻り時間TR2(図4(a)参照)よりも短い時間に設定している。このため、出力端電圧VDが徐々に上昇しても、これをハイレベルと検知することはない。これにより、接続経路(リード線22,23)内で断線が発生している場合に、放電後検知手段(ステップS146〜S147)で検知されるべき出力端電圧VDのローレベルを適切に検知でき、接続経路(リード線22,23)内での断線の発生を確実に検知することができる。
また、本実施形態の負荷駆動装置1では、切換放電手段(ステップS141〜S145)による放電維持時間TD(=100msec)を、パルス電圧PSの繰り返し周期T(=10msec)よりも長い時間に設定しているので、接続経路(リード線22,23)内での断線が発生した場合に、コンデンサCに蓄えられた電荷を十分放電させて、パルス駆動回路14の出力端電圧VDをローレベルまで十分に下げることができる。これにより、判断手段(ステップS146〜S149,S14A)での判断を適切に行うことができる。
さらに、本実施形態の負荷駆動装置1では、切換放電手段(ステップS141〜S145)が、放電経路として、パルス駆動回路14の出力端20に一端Rp側を接続した抵抗器Rを含んでいる。そして、抵抗器Rの他端Rnの電位を放電維持時間TDにわたりローレベルとしている。これにより、簡易な構成で、コンデンサを放電することができる。
さらに、本実施形態の負荷駆動装置1では、レベル検知回路は、マイクロプロセッサ10の入出力ポート12に接続したデジタル入力回路12I(入力ポート)を含み、パルス駆動回路14の出力端20が、抵抗器Rを介して、この入出力ポート12に接続されている。そして、切換放電手段は、この入出力ポート12に接続し、抵抗器Rの他端Rnの電位をローレベルとするデジタル出力回路12O(出力ポート)を含んでいる。したがって、レベル検知回路と切換放電手段とで、入出力ポート12を兼用し、さらに、切換放電手段の抵抗器Rを、レベル検知回路におけるデジタル入力回路(入力ポート12I)の保護用の抵抗器として兼用している。
これにより、レベル検知回路(抵抗器R,デジタル入力回路12I)と切換放電手段(抵抗器R,デジタル出力回路12O)とで、マイクロプロセッサ10の外部に、それぞれ別々の回路を用意する必要がなく、しかもパルス駆動回路14の出力端20を抵抗器Rを介して、マイクロプロセッサ10の入出力ポート12に接続するだけの簡易な回路構成で、両者を兼用した回路を実現することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、抵抗器Rをマイクロプロセッサ10の入出力ポート12に接続し、切換放電手段は、この入出力ポート12を出力ポートに設定して、デジタル出力回路12Oからローレベルを出力し、抵抗器Rの他端Rnの電位をローレベルとする構成とした。しかし、切換放電手段は、抵抗器Rの他端Rnをトランジスタ等のスイッチング素子やリレーを用いて接地電位(ローレベル)に接続する構成としても良い。
また、実施形態では、入出力ポート12を設定により入力ポートと出力ポートとに切り換えて、レベル検知回路(デジタル入力回路12I)と切換放電手段(デジタル出力回路12O)とで兼用したが、抵抗器Rを両者で兼用せず、レベル検知回路として、切換放電手段とは別の入力専用ポートに接続されたデジタル入力回路を用いても良い。
また、実施形態では、抵抗性負荷として、固体電解質体を主体に構成された酸素センサの検出素子を加熱するヒータを駆動する場合を示した。しかし、抵抗性負荷は、これに限られず、例えば、金属酸化物半導体式ガスセンサの検出素子を加熱するヒータや、流体加熱用のヒータなども挙げられる。
1 負荷駆動装置
2 ヒータ(抵抗性負荷)
2N (ヒータの)一端
2P (ヒータの)他端
10 マイクロプロセッサ
12 入出力ポート(入力ポート,出力ポート)
12I デジタル入力回路(レベル検知回路)
12O デジタル出力回路(切換放電手段)
13 PWM出力ポート
14 パルス駆動回路
20 出力端
21 接地端
22 リード線(第1接続路,接続経路)
23 リード線(接続経路)
R 抵抗器(レベル検知回路,切換放電手段)
Rp (抵抗器の)一端
Rn (抵抗器の)他端
C コンデンサ
VB 電源電位
GND 接地電位
VD 出力端電圧
PS パルス電圧
T (パルス電圧の)繰り返し周期
TD 放電維持時間
TW 待ち時間
S5〜S13 予備検知手段
S11〜S12 接地電位短絡判断手段
S141〜S145 切換放電手段
S146〜S147 放電後検知手段
S148〜S149,S14A 判断手段

Claims (8)

  1. 一端が接地された抵抗性負荷の他端に、自身の出力端を接続して、上記抵抗性負荷に繰り返しパルス電圧を印加するパルス駆動回路であって、上記出力端と接地電位との間にコンデンサを有するパルス駆動回路と、
    上記パルス駆動回路の上記出力端における出力端電圧を、ハイレベル及びローレベルのいずれかとして検知するレベル検知回路と、
    スイッチの非放電側から放電側への切り換えにより上記コンデンサに充電された電荷を放電させる放電経路を構成してなり、上記パルス駆動回路による上記パルス電圧の印加を停止し、かつ、上記出力端電圧がハイレベルを保つ状態において、上記パルス駆動回路と上記抵抗性負荷との接続経路内で断線が生じている場合に、上記出力端電圧がハイレベルからローレベルへ変化するに足る放電維持時間にわたって、上記スイッチを上記放電側へ切り換える切換放電手段と、
    上記スイッチを上記非放電側へ戻した後、上記レベル検知回路により上記出力端電圧のレベルを検知する放電後検知手段と、
    上記放電後検知手段でローレベルを検知したときは、上記接続経路内での断線発生と判断する一方、
    上記放電後検知手段でハイレベルを検知したときは、上記接続経路のうち、上記出力端と上記抵抗性負荷の上記他端とを接続する第1接続路の電源電位への短絡発生と判断する
    判断手段と、を備える
    負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の負荷駆動装置であって、
    前記切換放電手段の実行に先立って、前記パルス駆動回路により、前記抵抗性負荷に前記パルス電圧を繰り返し印加し続けた状態において、前記出力端電圧について継続してハイレベルが生じているか、または、継続してローレベルが生じているか、あるいはそれ以外かを検知する
    予備検知手段を備え、
    上記切換放電手段は、
    上記予備検知手段でハイレベルの継続が検知された場合に実行される構成とされてなる
    負荷駆動装置。
  3. 請求項2に記載の負荷駆動装置であって、
    前記予備検知手段で、ローレベルの継続が検知されたときに、前記第1接続路の前記接地電位への短絡発生と判断する
    接地電位短絡判断手段を備える
    負荷駆動装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の負荷駆動装置であって、
    前記放電後検知手段は、
    前記スイッチを前記放電側から前記非放電側へ戻した後、待ち時間の経過を待って、前記レベル検知回路により前記出力端電圧のレベルを検知し、
    上記待ち時間が、
    前記第1接続路が前記電源電位へ短絡している場合に、上記スイッチを上記放電側から上記非放電側へ戻した後、上記出力端電圧がハイレベルに戻るまでに要する第1戻り時間よりも長い時間に設定されてなる
    負荷駆動装置。
  5. 請求項4に記載の負荷駆動装置であって、
    前記放電後検知手段は、
    前記待ち時間が、
    前記接続経路内での断線が発生している場合に、前記スイッチを前記放電側から前記非放電側へ戻した後、前記出力端電圧がハイレベルに戻るのに要する第2戻り時間よりも短い時間に設定されてなる
    負荷駆動装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の負荷駆動装置であって、
    前記放電維持時間が、
    前記パルス駆動回路から出力する前記パルス電圧の繰り返し周期よりも長い時間に設定されてなる
    負荷駆動装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の負荷駆動装置であって、
    前記切換放電手段は、
    前記放電経路として、前記出力端に自身の一端側を接続した抵抗器を含み、
    前記スイッチを前記放電側へ切り換えて、上記抵抗器の他端の電位を前記放電維持時間にわたりローレベルとする手段である
    負荷駆動装置。
  8. 請求項7に記載の負荷駆動装置であって、
    マイクロプロセッサを備え、
    前記レベル検知回路は、
    上記マイクロプロセッサ内に設けられ、このマイクロプロセッサの入出力ポートに接続したデジタル入力回路を含み、
    前記パルス駆動回路の前記出力端は、前記抵抗器を介して、上記入出力ポートに接続されており、
    前記切換放電手段は、
    上記マイクロプロセッサ内に設けられ、上記入出力ポートに接続し、上記抵抗器の前記他端の電位をローレベルとするデジタル出力回路を含む
    負荷駆動装置。
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